JP4706377B2 - 生体判別装置および認証装置ならびに生体判別方法 - Google Patents

生体判別装置および認証装置ならびに生体判別方法 Download PDF

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Description

本発明は、被写体が生体であるか否かを判別する生体判別装置、および、被写体の個人認証を行う認証装置、ならびに、被写体が生体であるか否かを判別する生体判別方法に関する。
近年、入退出管理装置や個人情報等の重要な情報が記憶された情報装置等、高いセキュリティ性が求められる装置におけるアクセス時の本人認証の方法として、人体の指紋、虹彩、眼底血管、顔の特徴、手や腕の血管パターン等、その被認証者固有の情報、いわゆるバイオメトリクス情報を用いた様々な認証方法が実用化されてきている。
その中でも、本人認証率の高さや、他人受入率の低さ等の信頼性の高さから、眼の虹彩部分の皺の模様の違いを利用した認証方法(以下、このような方法を虹彩認証方法と記す)が提案され、特に高いセキュリティ性を必要とする機器において実用化されている(例えば、特許文献1を参照。)。
このような虹彩認証方法は、被認証者の眼の部分の画像(以下、この画像を眼画像と記す)から虹彩の部分を選択的にコード化し、得られた情報を認証情報として、あらかじめ登録された情報(以下、登録認証情報と記す)と比較照合し、互いに一致すると判定された場合には、被認証者があらかじめ登録された者であると認証する方法である。
虹彩認証方法においては、不正な者が虹彩パターンの印刷された印刷物や写真等を用いることによって、あらかじめ登録された者であるとして認証を受けることができてしまう、いわゆる「なりすまし」の問題を有することが指摘されており、このような問題を解決することが課題となってきている。
このような「なりすまし」を防止するために、例えば、生体の眼が略球体であることを利用して、LEDをその像を瞳孔に映りこませるような位置に配置して、瞳孔にLEDの像が映りこんだ場合には、被写体が生体の眼であると判定し、瞳孔にLEDの像が映りこまない場合には、被写体が写真等の偽造物であると判定する技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
特許第3307936号公報 特開2000−298727号公報
しかしながら、前述のような技術においては、写真や印刷物等の平面状の偽造物に対しては、生体判別を行うことができるものの、偽眼等の、生体の眼と同様に球体状の偽造物に対しては、生体判別を行うことが難しいという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、効果的に生体判別を行うことのできる生体判別装置および認証装置ならびに生体判別方法を提供することを目的とする。
本発明の生体判別装置は、被写体の眼を視線方向に対して斜め方向から撮影する撮影部と、前記撮影部で撮影された前記被写体の眼の画像から、虹彩画像を検出する虹彩検出部、前記虹彩検出部で検出された前記虹彩画像の外形が楕円形状であれば前記被写体が生体の眼であると判定し、前記虹彩画像の外形が少なくとも異なる二つの曲率を有する円弧のときは、前記被写体は偽眼であると判別する生体判別部とを備えたことを特徴としている。
さらに、球状の物体の表面に虹彩パターンを貼り付けたような偽造物に対して、効果的に生体判別を行うことができる。
また、被写体の少なくとも眼を含む領域を照射する光源部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、コントラストのよい虹彩パターンを有する眼画像を撮影することが可能となる。
また、撮影部で撮影された画像の画質を判定する画質判定部を備えた構成であってもよい。
このような構成によれば、さらに、画質がよいと判定された画像について生体判別を行うことができるので、より確実な生体判別を行うことが可能である。
次に、本発明の認証装置は、生体判別装置と、虹彩検出部で検出された楕円形状の虹彩画像を円形状に補正する円形補正部と、円形補正部で円形状に補正された虹彩画像を用いて被写体の認証処理を行う認証処理部とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、被写体の眼を斜め方向から撮影して、その画像にもとづいて生体判別を行う生体判別装置を備えているので、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、構造の違いにもとづいて効果的に生体判別を行うことのできる認証装置を提供できる。
次に、本発明の認証装置は、本発明の生体判別装置と、虹彩検出部で検出された楕円形状の虹彩画像を用いて被写体の認証処理を行う認証処理部とを備えたことを特徴とする。
このような構成によっても、被写体の眼を斜め方向から撮影して、その画像にもとづいて生体判別を行う生体判別装置を備えているので、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、構造の違いにもとづいて効果的に生体判別を行うことのできる認証装置を提供できる。
次に、被写体の眼を視線方向に対して斜め方向から撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップで撮影された前記被写体の眼の画像から、虹彩画像を検出する虹彩検出ステップと、前記虹彩検出ステップで検出された前記虹彩画像の外形が楕円形状であれば前記被写体が生体の眼であると判定し、前記虹彩画像の外形が楕円の部分と円弧とから形成される形状のときは、前記被写体は偽眼であると判別する生体判別ステップとを備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、被写体の眼を斜め方向から撮影して、その画像にもとづいて生体判別を行うので、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、構造の違いにもとづいて効果的に生体判別を行うことのできる生体判別方法を提供できる。
次に、本発明の生体判別プログラムは、コンピュータに、被写体の眼を視線方向に対して斜め方向から撮影した画像が入力される撮影ステップと、前記撮影ステップで入力された前記被写体の眼の画像から、虹彩画像を検出する虹彩検出ステップと、前記虹彩検出ステップで検出された前記虹彩画像の外形が楕円形状であれば前記被写体が生体の眼であると判定し、前記虹彩画像の外形が楕円の部分と円弧とから形成される形状のときは、前記被写体は偽眼であると判別する生体判別ステップとを実行させることを特徴としている。
このようなプログラムによれば、被写体の眼を斜め方向から撮影して、その画像にもとづいて生体判別を行うので、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、構造の違いにもとづいて効果的に生体判別を行うことのできる生体判別プログラムを提供できる。
以上述べたように、本発明によれば、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、効果的に生体判別を行うことのできる生体判別装置および認証装置ならびに生体判別方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態における認証装置1について説明する。図1および図2を用いて、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の機能について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の使用形態を示す図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の構成を示す機能ブロック図である。
図1に示したように、本発明の第1の実施の形態の認証装置1は、被認証者30に対して斜め方向(図1における被認証者30が正面を向いたときの視線方向(Z軸方向)に対して角度θを有する方向)から、撮影部2によって被認証者30の眼31を撮影する。
このように、本発明の第1の実施の形態における認証装置1は、被認証者30に正対させて配置する必要がないので、被認証者30に認証装置1の存在を意識させることなく、後述する生体判別処理および認証処理を行うことが可能である。
ここで、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の各機能ブロックについて詳細に説明する。
図2に示したように、本発明の第1の実施の形態における認証装置1は、被写体である被認証者30の眼31を照射する光源部7、光源部7で照射された状態の被認証者30の眼31の少なくとも虹彩を含む眼画像を撮影する撮影部2、撮影部2で撮影された眼画像の画質判定等を行って、良好と判定された画像を認証処理部17に送る処理(以下、この処理をキャプチャ処理と記す)を行うキャプチャ処理部3、キャプチャ処理部3でキャプチャ処理された画像を用いて後述する所定の方法で虹彩認証処理を行う認証処理部17、認証処理部17からの出力にもとづいて、後述する方法で被写体が生体であるか否かを判別する生体判別部13、認証処理部17における認証結果および生体判別部13における生体判別結果を出力する出力部23、ならびに、光源部7、撮影部2、キャプチャ処理部3、生体判別部13および認証処理部17それぞれの動作を制御する制御部6を備える。
光源部7としては、眼31のコントラストのよい、鮮明な虹彩画像を撮影するために、眼31に対して近赤外波長(約700nmから1000nm程度の波長)を有する光線を照射することのできる光源を用いることができる。
また、撮影部2の構成について、本発明はなんら限定されるものではないが、その一例としては、CCDを用いた白黒カメラを用いることができる。撮影部2に装着されるレンズ系としては、眼31の領域を拡大して撮影することのできる望遠レンズを搭載することが望ましい。
キャプチャ処理部3は、さらに、撮影部2から出力された画像からその画像の画質を判定する画質判定部9、および、撮影部2から出力された画像の中に眼とみなされる部分が撮影されているか否かを判定する眼検出部10を有する。
画質判定部9における画質の判定は、例えば、画質のよい鮮鋭な画像には所定の高周波成分の情報量が多いことを利用して、画像を周波数解析し、その所定の高周波成分の情報量を積算して、その積算値が多いほど画質がよいと判定する方法を利用することができる。他にも画質判定部9における画質判定方法としては、画像全体の輝度値のばらつきを用いて評価する方法等も用いることができるし、これら複数の方法を併用してもよい。
眼検出部10は、撮影部2で撮影された眼画像の中に、虹彩や瞳孔とみなされる略楕円形状の物体が撮影されているか否かを判定し、楕円形状の物体が撮影されていると判定された画像を認証処理部17に出力する。眼検出部10における判定方法としては、例えばパターンマッチング方法を用いることができるし、さらに、演算量を軽減するためには、眼画像を二値化処理する等して、あらかじめ瞳孔または虹彩らしき位置を特定しておいて、その特定された部分について、詳細な輪郭抽出を行って瞳孔または虹彩の輪郭を検出し、検出した輪郭に対し楕円近似を行って、楕円と判定する方法を用いてもよい。なお、この楕円近似の方法については、例えば最小自乗法を用いて楕円近似することができるが、本発明はこの方法に限定されないことはいうまでもない。
認証処理部17は、キャプチャ処理部3から出力された画像から、虹彩の部分を検出する虹彩検出部11、虹彩検出部11で検出された略楕円形状の虹彩の部分の画像を円形状の虹彩画像に補正する円形補正部12、円形補正部12で円形状になるように補正された虹彩画像から所定の方法を用いて認証情報を作成する認証情報作成部19、あらかじめ登録された者の登録認証情報が記憶されている記憶部21、記憶部21に記憶された登録認証情報と認証情報作成部19で作成された認証情報とを比較照合する照合部20、および、照合部20の比較照合結果によって、被認証者30があらかじめ登録された者であるか否かを判定する認証結果判定部22を有する。
なお、認証処理部17の各構成要素、すなわち、認証情報作成部19における認証情報の作成方法、照合部20における照合方法、および、認証結果判定部22における認証結果の判定方法としては、公知の様々な虹彩認証方法、例えば特許文献1に記載した方法を用いることができるが、本発明はこの方法になんら限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態における認証装置1の虹彩検出部11は、眼検出部10から出力された眼画像を用いて、その画像の中から、楕円形状の虹彩とみなされる形状の虹彩画像を切り出す。虹彩画像の切り出し方法に関しては、眼検出部10で検出された瞳孔形状が明確な場合は、その瞳孔の楕円形状に類似したパターンを生成して、パターンマッチングを行うことによって虹彩の輪郭を検出し、その輪郭の範囲を切り出し処理してもよいし、白眼と虹彩の輝度差を利用して虹彩の輪郭を検出し、その輪郭の範囲を切り出し処理することも可能である。
図3は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の虹彩検出部11の処理について説明するための図であり、図3(a)は、眼画像における瞳孔と虹彩と白眼との輝度値の関係を説明するための図であり、図3(b)、図3(c)および図3(d)は、輝度の閾値を用いて虹彩輪郭を検出する際の走査方向の一例を示す図である。まず、図3(a)の上方に示すように、眼画像には、白眼392、虹彩90および瞳孔92が撮影されているものとする。この場合、図3(a)の下方に示すように、虹彩90の部分の輝度値は瞳孔92の部分の輝度値よりも高く、白眼392の部分の輝度値は、虹彩90の部分の輝度値よりもさらに高い。よって、虹彩検出部11は、閾値th1を設けて、眼画像上を走査しながら画素の輝度値と閾値th1とを比較することによって、眼画像のうち、白眼392の部分と虹彩90および瞳孔92の部分との輪郭点を抽出することができる。この虹彩検出部11による虹彩の輪郭点抽出の走査方向としては、図3(b)、図3(c)および図3(d)に示したように、水平方向の走査、垂直方向の走査または放射方向の走査のいずれの方法によっても行うことが可能である。なお、ここでは、水平走査と垂直走査と放射走査の例を示したが、本発明は、虹彩の輪郭検出方法の走査方向に関してこれらの例になんら制限されるものではない。
さらに、虹彩検出部11は、検出した輪郭点を基準として最小自乗法によって楕円近似をして、楕円の中心座標と回転角度と楕円の扁平率を算出する。最小自乗法による楕円近似の方法としては、ラグランジュの未定係数法を用いることができる。
次に、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の円形補正部12は、虹彩検出部11において、楕円近似によって算出された楕円を円形状になるように変換する。ここで、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の円形補正部12の機能について、詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の円形補正部12の機能について説明するための図であり、図4(a)は眼画像から虹彩検出部11によって検出された楕円形状の虹彩90の画像の一例を示す図、図4(b)は、図4(a)に示した楕円形状の虹彩90の画像を、回転補正した画像の一例を示す図、さらに、図4(c)は、図4(b)に示した、回転補正された虹彩90の画像から円形状に補正された虹彩190の画像の一例を示す図である。
本発明の第1の実施の形態における認証装置1の円形補正部12においては、図4(a)に示したように、眼画像中にX座標およびY座標を定義して、楕円形状の虹彩90の長径の方向がY座標の方向に対してなす角度を回転角度θRとして算出し、短径Sおよび長径Lとした場合に、短径Sを長径Lで除した値を、扁平率H=(S/L)として算出する。さらに、円形補正部12は、楕円形状の虹彩90を含む、座標(x1,y1)を中心とした矩形の部分画像100の領域を決定する。次に、円形補正部12は、先に決定した部分画像100を、図4(b)に示したように、回転角度θRが「0」になるように、すなわち、Y座標の方向に長径Lの方向が揃うように、さらに、部分画像100の中心が所定の座標(x2,y2)に位置するように、部分画像100の位置を決定する(以下、この処理を標準形状に補正する処理とも記す)。そして、円形補正部12は、図4(c)に示したように、座標(x2,y2)を中心として、虹彩90の形状が円形状、すなわち、扁平率H=1.0の形状の虹彩190となるように、部分画像100の形状を補正し、認証情報作成部19に出力する。円形補正部12による画像の補正方法としては、例えば、部分画像100内を図4(b)における水平方向に扁平率Hの逆数倍に拡大することにより、楕円形状の虹彩90を円形状の虹彩190へと補正することができる。なお、この部分画像100を拡大する方法としては、例えばバイキュービック法等の拡大方式を用いることができるが、本発明はこの方式に限定されるものではない。
次に、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の認証情報作成部19は、円形補正部12から出力された円形状の虹彩190の画像を用いて、所定の方法でコード化を行い、認証情報を作成して照合部20へ出力する。
また、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の記憶部21には、あらかじめ登録された者の登録認証情報が記憶されている。
さらに、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の照合部20においては、認証情報作成部19で作成された認証情報と、記憶部21に記憶された登録認証情報との非類似度(例えば、ハミング距離)を算出して、その結果を認証結果判定部22に出力する。
次に、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の認証結果判定部22においては、照合部20で算出された、認証情報作成部19で作成された認証情報と記憶部21に記憶された登録認証情報との非類似度の値から、所定の閾値との比較を行って、被認証者30があらかじめ登録された者であると認証できるか否かを決定し、その結果(例えば、「認証可能」または「認証不可能」)を出力部23に出力する。
また、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の出力部23としては、例えば、液晶やEL等を用いた公知の表示装置を用いることもできるし、音声で被認証者30に認証結果等を報知させることのできる装置、または、外部に接続された装置に対して認証結果等の情報を出力することのできる装置等を各種使用することが可能である。
ここで、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によれば、被認証者30を斜め方向から撮影部2によって撮影した楕円形状の虹彩90の画像を、円形補正部12において円補正処理して得られる円形状の虹彩190の画像を用いることによって、虹彩認証処理ができる理由を説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によって、虹彩認証処理が可能な理由を説明するための図であり、図5(a)は、生体の眼31の平面構造を示す図であり、図5(b)は、生体の眼31の断面構造を示す図である。
まず、図5(a)に示したように、生体の眼31の眼球70は、略球形状であり、正面から見た場合には、円形状の虹彩71の内側に瞳孔72が存在している。また、図5(b)に示したように、生体の眼31の断面は、生体の眼31の眼球70内に、カメラ装置における絞りのような形態で、虹彩71が形成されており、その虹彩71の隙間部分が瞳孔72を構成している。したがって、虹彩71は略平面形状であると考えられ、斜めから撮影して得られた楕円形状の虹彩90の画像には、虹彩の皺のパターンの情報が欠ける部分がないので、二次元の幾何学補正によって円形状の虹彩190の画像に補正することによって、生体の眼31と正対して撮影した虹彩71の画像と同等の情報量を有する画像を作成することが可能である。よって、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によれば、斜め方向から撮影された楕円形状の虹彩90の画像を補正した円形状の虹彩190の画像を用いて虹彩認証処理を行うことが可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態の認証装置1における生体判別部13の機能について詳細に説明する。本発明の第1の実施の形態の認証装置1における生体判別部13は、虹彩検出部11で切り出された画像から、後述の方法で被認証者30が生体であるか否かを判定して、その結果を出力部23に出力する。
ここで、本発明の第1の実施の形態における認証装置1が、被写体である被認証者30が生体であるか否かを判別することのできる理由について説明する。図6および図7は、それぞれ本発明の第1の実施の形態における認証装置1が生体判別可能である理由について説明するための図である。
図6(a)は、本発明の第1の実施の形態における生体の眼31の構成について説明するための正面図であり、図6(b)はその断面矢視図である。図6(c)は、本発明の第1の実施の形態における偽眼80の構成について説明するための正面図であり、図6(d)はその断面矢視図である。
図6(a)および図6(b)に示したように、生体の眼31は、略球形状であり、図6(a)に示したように、正面から見た場合には、円形状の虹彩71の内側に瞳孔72が存在している。図6(b)に示したように、生体の眼31の断面は、生体の眼31の眼球内に、カメラ装置における絞りのような形態で、虹彩71が形成されており、その虹彩71の隙間部分が瞳孔72である。
一方、本発明の第1の実施の形態において偽造物として想定している偽眼80は、樹脂等の球体に、生体の眼31と同じ模様の虹彩81と瞳孔82を印刷やコンタクトレンズの装着等により付したものである。図6(c)に示したように、偽眼80を正面から見た場合には生体の眼31と見分けがつきにくいが、図6(d)に示したように、偽眼80は、虹彩81および瞳孔82が、生体の眼31とは異なり、眼球内部でなく、表面に付されている。本発明の第1の実施の形態の認証装置1は、この違いを利用して、被写体が生体の眼31であるのか偽眼80であるのかを判別する。この判別方法についてさらに説明する。
図7(a)は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によって、斜め方向から撮影された生体の眼31について説明するための図であり、図7(b)は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によって、斜め方向から撮影された偽眼80について説明するための図である。
図7(a)に示したように、生体の眼31の虹彩71は、眼球の内部に構成されているので、斜めから撮影した場合にも、瞳孔72および虹彩71は、それぞれ焦点位置を等しくする対称な楕円形状を呈することが認められた。
一方、図7(b)に示したように、偽眼80においては、虹彩81が球体の表面に付されているので、斜めから撮影した場合には、図7(b)の紙面に向かって右側の領域で、虹彩81の一部が瞳孔82によって隠れてしまって、虹彩81上の模様が見えなくなる領域が存在する。また、その虹彩81の見える部分の形状は、楕円形状ではなく、異なる二つの曲率を有する円弧(向かって右側の偽眼80の球体の円弧180と向かって左側の虹彩81の円弧181)から形成される形状となる。
本発明の第1の実施の形態の認証装置1の生体判別部13は、この虹彩81の見える部分の形状の違いを利用して、被認証者30が生体であるか否かの判定を行う。すなわち、虹彩検出部11において検出された、虹彩とみなされる部分の形状の外形を測定して、その外形が楕円形状であれば、被写体が生体の眼31であると判定し、一方で、虹彩検出部11において検出された、虹彩とみなされる部分の形状の外形が楕円形状ではなく、異なる二つの曲率を有する円弧180,181から構成される形状である場合には、被写体が偽眼80であると判定する。
本発明の第1の実施の形態における認証装置1の生体判別部13での被写体が生体の眼31であるか偽眼80であるかの判定結果は、出力部23に送られて、出力部23によって、被認証者30に知らしめられるか、または、被写体が偽眼80であると判定された場合には、警報が発せられる構成であってもよい。
生体判別部13で、被写体が生体の眼31であると判断された場合には、その信号は虹彩検出部11にも送られて、虹彩検出部11は、楕円形状の虹彩71とみなされる部分の画像を円形補正部12に送り、前述のように、円形補正部12では、楕円形状の虹彩71とみなされる部分の画像を円形状に補正する。図7(c)は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の円形補正部12において、円形状に補正された、虹彩71の画像の一例を示す図である。図7(c)に示したように、虹彩検出部11で検出された虹彩71とみなされる部分は、円形補正部12で円形状に補正されており、この画像95を用いることによって、認証情報作成部19は認証情報を作成することができる。
さらに、本発明の第1の実施の形態における認証装置1は、前述したように、認証情報作成部19が作成した認証情報を用いて、照合部20は照合処理を行い、認証結果判定部22は、認証結果を判定して、出力部23に出力する。
被写体が偽眼80であって、虹彩検出部11で虹彩81とみなされる画像が検出された場合にも、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によれば、虹彩81とみなされる画像には、虹彩81の皺のパターン情報が欠落しており、このような画像を用いても、結局のところ、認証情報作成部19における認証情報の作成が行われないか、または、照合部20における照合処理において、「なりすまし」をされる対象となる者の認証情報と一致しないので、このような場合にも、認証できないので、結果として、偽眼80による「なりすまし」を排除することができる。
ここで、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の動作について説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の動作ステップを示すフローチャートである。
図8に示したように、本発明の第1の実施の形態における認証装置1は、制御部6が光源部7を点灯させて、被認証者30の眼31を照射する(S1)。
次に、制御部6は撮影部2に被認証者30の眼31を撮影させる(S2)。
次に、制御部6は、キャプチャ処理部3に対して、前述したキャプチャ処理をさせる(S3)。
キャプチャ処理部3で画像がキャプチャ処理できた場合には、次のステップに移り、キャプチャ処理できなかった場合には、再度ステップS2に戻って、制御部6は、撮影部2に対して被写体の撮影を行わせる(S4)。
ステップS4において、キャプチャ処理部3で画像のキャプチャ処理が行われた場合には、虹彩検出部11が、キャプチャ処理部3から送られた画像から虹彩とみなされる部分を検出する(S5)。
次に、生体判別部13は、ステップS5において、虹彩検出部11で検出された画像から検出された虹彩とみなされる部分が、楕円形状であるか否かを判断し(S6)、楕円形状である場合には、被写体が生体の眼31であると判別する(S7)。一方、虹彩検出部11で検出された、虹彩とみなされる部分が楕円形状ではない場合には、生体判別部13は被写体が生体の眼31ではないと判別し、出力部23にその結果を出力し、その結果が出力部23から被認証者30に知らされる(S9)。
ステップS6において、生体判別部13が被写体を生体の眼31であると判別した場合には、その旨を示す信号が虹彩検出部11に送られて、虹彩検出部11は、虹彩とみなされる部分の画像を円形補正部12に送り、円形補正部12による画像の円形補正処理、認証情報作成部19による認証情報の作成処理、照合部20における記憶部21に記憶された登録認証情報との比較照合処理、および、認証結果判定部22における認証結果の判定処理が行われ、その認証結果が出力部23を通じて被認証者30に報知される(S8)。
このように、本発明の第1の実施の形態における認証装置1によれば、簡易な方法で被写体が生体の眼31であるか、偽眼80であるのかを判定することができ、被写体が生体の眼31である場合には、その画像を用いて虹彩認証処理を行うことが可能である。
なお、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の認証処理部17においては、虹彩検出部11で検出された、楕円形状の虹彩90の画像を、円形補正部12によって、円形状の虹彩190に補正して、その円形状に補正された虹彩190の画像から認証情報作成部19が認証情報を作成する例を示したが、本発明の生体判別装置および認証装置はこの例に限定されるものではない。例えば、虹彩検出部11で検出された、楕円形状の虹彩90から認証情報作成部19が直接認証情報を作成して、その認証情報を用いて認証処理が行われる構成であってもよいことはいうまでもない。
このような場合、認証情報作成部19は、虹彩検出部11で検出された楕円形状の虹彩90の画像に対して、直接、極座標変換を実施して、認証情報を生成する。認証情報作成部における極座標変換後のコード生成方法としては、例えば特許文献1に記載した方法を用いることができるが、極座標変換の方法が異なる。
図9は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1の認証情報作成部19の別の機能を説明するための図であり、図9(a)は、円形状の虹彩190についての極座標系における線分110〜125を示す図であり、図9(b)は、楕円形状の虹彩90について、図9(a)に示した円形状の虹彩190の線分110〜125に対応する線分110〜125を示した図である。
図9(a)に示したように、正面から被認証者30の眼31を撮影した場合に得られる、円形状の虹彩190の画像に対しては、虹彩190の輪郭と虹彩190の中心点との間の領域を所定の角度で分割して、瞳孔192の輪郭と虹彩190の輪郭とを結ぶ線分110〜125を設定し、設定された線分を円周方向に接続することで極座標変換できる。なお、ここでは領域を分割する程度について、16の領域に分割する例を示したが、本発明は極座標変換についての円周方向の分割する程度に関してはなんら制限するものではない。例えば、256の領域に分割することも可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態における認証装置1では、被認証者30の眼31を斜め方向から撮影するので、被認証者30の虹彩90は、図9(b)に示したように、楕円形状となる。本発明の第1の実施の形態における認証装置1の認証情報作成部は、このような楕円形状の虹彩90に対して、図9(b)に示したような、楕円形状の虹彩90の扁平率Hと回転角度θRに応じて補正を行った線分110〜125を用いて、16の領域に分割を行う。この処理によって、図9(a)に示した円形状の虹彩190に対して行ったのと同等の極座標変換を行うことが可能となる。なお、領域を分割する際の瞳孔92の輪郭と虹彩90の輪郭および線分110〜125は、虹彩検出部11で検出された楕円形状の虹彩90の扁平率Hと回転角度θR、さらに、虹彩90の画像の座標から決定することが可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態における認証装置99の構成について説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態における認証装置99の使用形態について説明するための図であり、図11は本発明の第2の実施の形態における認証装置99の構成を示す機能ブロック図である。
まず、図10に示したように、本発明の第2の実施の形態における認証装置99は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1とは異なり、被認証者30の視線の方向に対して、正対させた状態で使用することが可能である。
また、図11に示したように、本発明の第2の実施の形態における認証装置99は、本発明の第1の実施の形態における認証装置1と異なり、被認証者30の視線の方向を誘導する視線誘導部69を備え、さらに、生体判別部13の代わりに、生体判別部65を備えている。他の構成要素は、第1の実施の形態における認証装置1と同様であるので、その説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態における認証装置99の生体判別部65は、図11に示したように、虹彩検出部11で検出された虹彩とみなされる部分の画像から、虹彩の位置を判定する虹彩位置判定部62、虹彩検出部11で検出された虹彩とみなされる部分の画像から、瞳孔の位置を判定する瞳孔位置判定部63、および、虹彩位置判定部62および瞳孔位置判定部63で判定された結果から、被写体が生体であるか否かを判定し、その結果を虹彩検出部11に出力する生体判定部64を有する。
本発明の第2の実施の形態における認証装置99は、視線誘導部69によって、被認証者30の視線の方向が、認証装置99の撮影部2の光軸方向Zに対して所定の角度(約40°から約80°)を有するように、被認証者30の視線を誘導する。この視線誘導部69の構成および視線誘導の方法としては、例えば、被認証者30に対して、視線を移動させるべき方向を矢印の向きで示す構成や、音声によって、視線を移動させるべき方向を指示する方法等、様々な公知の構成または方法を用いることができるが、本発明は、この視線誘導の構成または方法に限定されるものではない。
ここで、本発明の第2の実施の形態の認証装置99が想定している偽眼290の構成について詳細に説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態における認証装置99が想定している偽眼290の構成について説明するための図であり、図12(a)は、その正面図であり、図12(b)は、その断面図である。
図12に示したように、本発明の第2の実施の形態において想定している偽眼290は、球体の表面ではなく、生体の眼31と同じように、球体の内側に、「なりすまし」をされるべき被認証者30の虹彩と同じ模様の虹彩291を備えており、その間隙が瞳孔292を構成している。本発明の第2の実施の形態における認証装置99は、第1の実施の形態において想定した偽眼80に加えて、このようなより精巧に偽造された偽眼290をも排除することが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態の認証装置99を用いることで、このような偽眼290を排除することができる理由について詳細に説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態における認証装置99が偽眼290を排除できる理由について説明するための図である。図13(a)は、本発明の第2の実施の形態における認証装置99によって、生体の眼31を斜め方向に視線移動させて撮影した画像の模式図であり、図13(b)は、本発明の第2の実施の形態における認証装置99によって、偽眼290を斜め方向に動かして撮影した場合の画像の模式図である。
図13(a)に示したように、本発明の第2の実施の形態における認証装置99によって、生体の眼31を斜め方向に視線誘導させた状態で撮影した場合には、生体の眼31のうちの、虹彩71の部分の中心位置P、すなわち楕円形状の短径方向の幅の中心線と長径方向の幅の中心線とが交わる位置が、瞳孔72の部分の中心位置S、すなわち楕円形状の短径方向の幅の中心線と長径方向の幅の中心線とが交わる位置と異なっている。具体的には、図13(a)に示したように、被認証者30が視線を左方向(向かって右方向)に動かした場合には、虹彩71の中心位置Pよりも瞳孔72の中心位置Sが、より中心に近い位置(図13(a)中においては、左側)に位置する。
一方、偽眼290においては、生体の眼31で発生したような虹彩71の中心位置Pと瞳孔72の中心位置Sの位置のずれが発生せず、図13(b)に示したように、虹彩291の中心位置Pと瞳孔292の中心位置Sとが一致する。
このように、生体の眼31と偽眼290との間で、虹彩71,291の中心位置Pと瞳孔72,292の中心位置Sとの位置関係に差が見られる。
本発明の第2の実施の形態における認証装置99においては、この生体の眼31と偽眼290との間での、虹彩71,291の中心位置Pと瞳孔72,292の中心位置Sとの位置関係の差を利用して、被写体が生体の眼31であるかそうでないかを判定する。具体的には、虹彩検出部11によって検出された虹彩とみなされる部分の画像から、虹彩位置判定部62によって、虹彩71,291の中心位置Pを検出し、瞳孔位置判定部63によって、瞳孔72,292の中心位置Sの検出を行い、さらに、生体判定部64で、中心位置Pと中心位置Sとの位置がずれているか否かを判定する。生体判定部64は、虹彩71,291の中心位置Pと瞳孔72,292の中心位置Sとが一致しないと判定された場合に、被写体が生体の眼31であると判定し、一方、中心位置Pと中心位置Sとが一致すると判定された場合には、被写体が偽眼290であると判定する。生体判定部64での中心位置Pと中心位置Sとの位置判定については、その差に所定の閾値を設けて、中心位置Pと中心位置Sとの差が所定の閾値以内であれば、一致すると判定させることが可能である。
このように、本発明の第2の実施の形態における認証装置99を用いれば、被写体が生体の眼31であるか、偽眼290であるかを判別することが可能である。
なお、本発明の第2の実施の形態における認証装置99を用いることにより、前述の第1の実施の形態において説明した偽眼80についても、偽眼290と同様に虹彩81の中心位置Pと瞳孔82の中心位置Sとが一致するので、生体の眼31か否かの判別を行うことが可能となる。
ここで、本発明の第2の実施の形態における認証装置99の動作について説明する。図14は、本発明の第2の実施の形態における認証装置99の動作ステップについて説明するためのフローチャートである。
図14に示したように、本発明の第2の実施の形態における認証装置99は、まず、制御部6が光源部7に被認証者30の眼31に対して光線を照射するとともに、視線誘導部69に対して、被認証者30の眼31の視線の方向を所定の方向(例えば、外側に向かう方向)に移動させるような誘導を行う(S10)。
次に、第1の実施の形態における認証装置1と同様に、ステップS2からステップS5までの処理を行う。
ステップS5において、虹彩検出部11によって、楕円形状の虹彩が検出されたときには、その画像から、虹彩位置判定部62が前述の虹彩の中心位置Pを検出し(S11)、瞳孔位置判定部63が瞳孔の中心位置Sを検出し(S12)、生体判定部64が虹彩の中心位置Pと瞳孔の中心位置Sとを比較する(S13、S14)。
生体判定部64によって、虹彩の中心位置Pと瞳孔の中心位置Sとが一致しないと判定された場合には、生体判定部64は、被写体が生体の眼31であると判定し(S15)、一方、虹彩の中心位置Pと瞳孔の中心位置Sとが一致すると判定された場合には、生体判定部64は、被写体が生体ではないと判定する(S16)。生体判定部64による被写体の生体判定の結果は、虹彩検出部11に送られて、被写体が生体の眼31であると判定された場合には、虹彩検出部11で検出された虹彩であるとみなされる部分の円形補正処理が円形補正部12で行われ、認証情報作成部19における認証情報の作成、照合部20による記憶部21に記憶された登録認証情報との比較照合処理、認証結果判定部22における認証結果判定処理が行われる(S8)。
このように、本発明の第2の実施の形態の認証装置99によれば、生体の眼31と偽眼290とを判別して、生体の眼31であると判定された被写体に対して虹彩認証処理を行うことができる。
なお、本発明の第2の実施の形態における認証装置99においては、生体判別部65が虹彩位置判定部62、瞳孔位置判定部63の順で処理を行う例を示して説明したが、本発明はこの順番に限定されるものではなく、瞳孔位置判定部63、虹彩位置判定部62の順に処理を行う構成や、同時に処理を行う構成であってもよいことはいうまでもない。
さらに、本発明の実施の形態における認証装置1,99においては、認証処理部17の各機能ブロックについて、それぞれの機能がソフトウェアで実現されていてもよいし、専用回路等のハードウェアで実現されていてもよい。それぞれの機能をソフトウェアで実現する場合には、各構成要素の機能を実現できるプログラムを記述して、コンピュータに実行させることによって、本発明の虹彩認証装置および虹彩認証方法を実現することができる。また、これらのプログラムを記憶媒体に記憶させて、他のコンピュータに実行させることによって、他のコンピュータにおいても、本発明の生体判別装置および認証装置ならびに生体判別方法を実現できることもいうまでもない。
また、本発明の実施の形態における認証装置1,99は、それぞれ虹彩認証処理を行うものとして説明を行ったが、本発明の認証装置は認証処理方法を虹彩認証方法に限定されるものではない。例えば、網膜認証や顔認証等の生体認証方法を適宜用いることができることはいうまでもない。
以上述べたように、本発明によれば、偽眼等の生体の眼と同様の球体状の偽造物に対しても、効果的に生体判別を行うことのできる生体判別装置および認証装置を提供することができるという優れた効果を有するので、被写体が生体であるか否かを判別する生体判別装置、および、被写体の個人認証を行う認証装置、ならびに、被写体が生体であるか否かを判別する生体判別方法等として有用である。
本発明の第1の実施の形態における認証装置の使用形態を示す図 本発明の第1の実施の形態における認証装置の構成を示す機能ブロック図 本発明の第1の実施の形態における認証装置の虹彩検出部の処理について説明するための図 本発明の第1の実施の形態における認証装置の円形補正部の機能について説明するための図 本発明の第1の実施の形態における認証装置によって、虹彩認証処理が可能な理由を説明するための図 (a)は本発明の第1の実施の形態における生体の眼の構成について説明するための正面図(b)は本発明の第1の実施の形態おける生体の眼の構成について説明するための断面矢視図(c)は本発明の第1の実施の形態における偽眼の構成について説明するための正面図(d)は本発明の第1の実施の形態における偽眼の構成について説明するための断面矢視図 (a)は本発明の第1の実施の形態における認証装置によって斜め方向から撮影された生体の眼について説明するための図(b)は本発明の第1の実施の形態における認証装置によって斜め方向から撮影された偽眼について説明するための図(c)は本発明の第1の実施の形態における認証装置の円形補正部において円形状に補正された虹彩の画像の一例を示す図 本発明の第1の実施の形態における認証装置の動作ステップを示すフローチャート 本発明の第1の実施の形態における認証装置の認証情報作成部の別の機能を説明するための図 本発明の第2の実施の形態における認証装置の使用形態について説明するための図 本発明の第2の実施の形態における認証装置の構成を示す機能ブロック図 (a)は本発明の第2の実施の形態における認証装置が想定している偽眼の構成について説明するための正面図(b)は本発明の第2の実施の形態における認証装置が想定している偽眼の構成について説明するための断面図 (a)は本発明の第2の実施の形態における認証装置によって生体の眼を斜め方向に視線移動させて撮影した画像の模式図(b)は本発明の第2の実施の形態における認証装置によって偽眼を斜め方向に動かして撮影した場合の画像の模式図 本発明の第2の実施の形態における認証装置の動作ステップについて説明するためのフローチャート
符号の説明
1,99 認証装置
2 撮影部
3 キャプチャ処理部
6 制御部
7 光源部
9 画質判定部
10 眼検出部
11 虹彩検出部
12 円形補正部
13,65 生体判別部
17 認証処理部
19 認証情報作成部
20 照合部
21 記憶部
22 認証結果判定部
23 出力部
30 被認証者
31 眼
62 虹彩位置判定部
63 瞳孔位置判定部
64 生体判定部
69 視線誘導部
70 眼球
71,81,90,190,291 虹彩
72,82,92,192,292 瞳孔
80,290 偽眼
95 画像
100 部分画像
110〜125 線分
180,181 円弧
392 白眼

Claims (7)

  1. 被写体の眼を視線方向に対して斜め方向から撮影する撮影部と、
    前記撮影部で撮影された前記被写体の眼の画像から、虹彩画像を検出する虹彩検出部と、前記虹彩検出部で検出された前記虹彩画像の外形が楕円形状であれば前記被写体が生体の眼であると判定し、
    前記虹彩画像の外形が楕円の部分と円弧とから形成される形状のときは、前記被写体は偽眼であると判別する生体判別部とを備えたことを特徴とする生体判別装置。
  2. 前記被写体の少なくとも眼を含む領域を照射する光源部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の生体判別装置。
  3. 前記撮影部で撮影された画像の画質を判定する画質判定部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項2までのいずれか1項に記載の生体判別装置。
  4. 請求項1に記載の生体判別装置と、
    前記虹彩検出部で検出された楕円形状の前記虹彩画像を円形状に補正する円形補正部と、前記円形補正部で円形状に補正された虹彩画像を用いて前記被写体の認証処理を行う認証処理部とを備えたことを特徴とする認証装置。
  5. 請求項1に記載の生体判別装置と、
    前記虹彩検出部で検出された楕円形状の前記虹彩画像を用いて前記被写体の認証処理を行う認証処理部とを備えたことを特徴とする認証装置。
  6. 被写体の眼を視線方向に対して斜め方向から撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップで撮影された前記被写体の眼の画像から、虹彩画像を検出する虹彩検出ステップと、
    前記虹彩検出ステップで検出された前記虹彩画像の外形が楕円形状であれば前記被写体が生体の眼であると判定し、
    前記虹彩画像の外形が楕円の部分と円弧とから形成される形状のときは、前記被写体は偽眼であると判別する生体判別ステップとを備えたことを特徴とする生体判別方法。
  7. コンピュータに、
    被写体の眼を視線方向に対して斜め方向から撮影した画像が入力される撮影ステップと、前記撮影ステップで入力された前記被写体の眼の画像から、虹彩画像を検出する虹彩検出ステップと、
    前記虹彩検出ステップで検出された前記虹彩画像の外形が楕円形状であれば前記被写体が生体の眼であると判定し、
    前記虹彩画像の外形が楕円の部分と円弧とから形成される形状のときは、前記被写体は偽眼であると判別する生体判別ステップとを実行させることを特徴とする生体判別プログラム。
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