JP4705264B2 - スイッチングレギュレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイッチングレギュレータに関し、詳しくは、低い電圧の制御パルスを発生して高い入力直流電源から得られる電圧に対してレギュレーションをするブートストラップ方式の同期整流型のDC/DCコンバータにおいて、電圧安定化動作速度が速いスイッチングレギュレータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯型のオーディオ機器やパーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯型電子機器などにあっては、効率よく電力変換して所定の電源電圧を得るためにスイッチングレギュレータを用いたDC/DCコンバータが利用されている。
特に、携帯型電子機器では、ドライバでの電力損失を低減するために、出力段のスイッチングトランジスタをMOSFETトランジスタとし、ブートストランプ方式で電源電圧に近いか、これよりも高いゲート電圧を発生して駆動するDC/DCコンバータが用いられる。ドライブ回路の電源電圧+VDDは、例えば5V程度の低い電圧に抑えられ、最終段で高い電源電圧+Vcc、例えば、10V〜30Vを受けて高い電圧の電源ラインをスイッチングして高いDCの出力電圧を得ている。
【0003】
図3は、この種のスイッチングレギュレータ(DC/DCコンバータ)の一例である。
10は、スイッチングレギュレータであって、制御回路11とレベルシフト回路12、ブートストラップスイッチング回路13、平滑回路14、そして出力電圧検出用の抵抗分圧回路15とからなる。なお、16は、入力電源Vinが入力される入力端子、17は、電圧Voの電力が出力される出力端子である。
制御回路11は、例えば、誤差増幅器11aが出力側の検出電圧Vsと基準電圧VREFとを比較して、誤差に応じたレベルの検出信号を発生して、この検出信号に応じてデューティ比が変化する制御パルスPLをPWMパルス発生回路11bで発生する。
レベルシフト回路12は、制御パルスPLを受けてこれを高い電圧のレベル変換制御パルスPhに変換してブートストラップスイッチング回路13のハイ(Hi)側ドライバ13aを駆動する。
ブートストラップスイッチング回路13は、Hi側ドライバ13aとロウ(Lo)側ドライバ13b、そしてブートストラップ回路13cとを有している。Hi側ドライバ13aは、レベル変換制御パルスPhを受けて最終出力段のnチャネルMOSトランジスタTr1をスイッチング駆動し、Lo側ドライバ13bは、制御パルスPLを受けて最終出力段のnチャネルMOSトランジスタTr2をスイッチング駆動する。
【0004】
ここで、トランジスタTr1とトランジスタTr2とは、入力端子16から入力される入力電源Vinのライン(高い電圧の電源ライン19)+VccとグランドGND間に積み上げ従属接続され、トランジスタTr1のソースとトランジスタTr2のドレインとの接続点が出力端子13dとなっている。ブートストラップ回路13cは、出力端子13dとデバイスの電源のライン(低い電圧の電源電圧ライン20)+VDD(=5V)との間に逆方向(電源電圧ライン+VDDの電源からの電流に対しては順方向)に挿入されたダイオードDとコンデンサCの直列回路からなり、その接続点N1がブースト電圧ライン18とされ、これがHi側ドライバ13aの電源端子に接続されている。
また、出力端子13dとスイッチングレギュレータ10の出力端子17との間には、コイルLとコンデンサCoとからなるL型フィルタの平滑回路14が設けられている。
ここで、コンデンサCは、スイッチングOFF時の還流電流によりダイオードDを介して充電されて電圧+5Vの電池となる。入力電源ラインの電圧+Vccを、例えば、25Vとし、トランジスタTr1がONになったとすると、ブースト電圧ライン18の電圧は、このとき30Vになる。これにより、nチャネルMOSトランジスタTr1のゲート電圧を入力電源電圧より高い、入力電源電圧+5V程度(5V=+VDD)として、トランジスタTr1を十分にON駆動にしてそのON抵抗値を小さくすることができる。
出力電圧検出用の抵抗分圧回路15は、出力端子17とグランドGNDとの間に設けられた抵抗R1と抵抗R2の直列回路からなり、抵抗R1と抵抗R2との接続点N2の電圧が出力電圧Voの検出電圧Vsとして制御回路11の誤差増幅器11aに入力される。
ここで、制御回路11とLo側ドライバ13bとは、低い電源電圧ライン+VDDからの電力で動作し、これにより、この電源回路全体の電力消費が抑えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなスイッチングレギュレータにあっては、レベルシフト回路12として、図4,図5に示すような回路が用いられるため、レベル変換制御パルスPhの立上がり、立下がりの動作遅れによりHi側ドライバ13aの動作遅れが発生し、電圧安定化動作速度が遅くなる欠点がある。
図4(a)は、レベルシフト回路12として、初段にNPNバイポーラトランジスタQ1を設け、これによりNPNバイポーラトランジスタQ2をドライブする。トランジスタQ1のコレクタは、定電流源121を介して電源電圧ライン+VDDに接続され、そのエミッタは接地されている。トランジスタQ2のコレクタは、抵抗R3を介してブーストされた電圧ライン18に接続され、そのエミッタは接地されている。これによりコレクタ(A点=Hi側ドライバ13aの入力端子)側に高い電圧のレベル変換制御パルスPhを発生してHi側ドライバ13aを駆動する。
この構成のレベルシフト回路12は、トランジスタQ1がOFFしたときに、トランジスタQ2が飽和するため、レベル変換制御パルスPh(A点の電圧)がLOWレベル(以下“L”)からHIGHレベル(以下“H”)へ遷移するときの時間が遅くなる欠点がある。
【0006】
図4(b)は、前記の欠点を改善したものであって、レベルシフト回路12として、図(a)のバイポーラトランジスタQ2に換えてnチャンネルMOSトランジスタQ3を設け、トランジスタQ1に換えてインバータ122を介して制御パルスPLをトランジスタQ3のゲートに受ける。これによりトランジスタQ3のドレインにレベル変換制御パルスPhを発生してHi側ドライバ13aを駆動する。
トランジスタQ2がMOSトランジスタQ3に置き換えられているので、A点の立上がりは図4(a)の回路よりも速くなるが、抵抗R3は、通常、150kΩ程度であるため、Hi側ドライバ13aの入力寄生容量Cinとこの抵抗R3の時定数分だけ“H”の立ち上がりが遅くなる欠点がある。抵抗R3の値を小さくすればA点の立上がりは速くなるが、その分、消費電力が大きくなる。
【0007】
図5は、レベルシフト回路12として、前記の図4(a),(b)の欠点を改善したものであって、(a)のトランジスタQ1,Q2に換えてトランジスタQ1,Q2からなるカレントミラー回路123とし、インバータ122をCMOSインバータ回路124に換えて、これの出力によりこのカレントミラー回路123を駆動する。
このとき、CMOSインバータ回路124の出力電流値を抵抗R4により制限しかつ定電流とする。この電流をカレントミラー回路123の入力側トランジスタQ1を介して出力側トランジスタQ2に転送してトランジスタQ2のコレクタに直列に挿入された抵抗R5を介してHi側ドライバ13aの入力端子(A点)に出力する。なお、この回路では、A点にNPNトランジスタQ4,PNPトランジスタQ5からなるオーバーシュートクランプ回路125が接続されている。
このレベルシフト回路12は、トランジスタQ2がOFFしたときにレベル変換制御パルスPhが立上がり、トランジスタQ2がONしたときにレベル変換制御パルスPhが立下がる。レベル変換制御パルスPhの立上がり、立下がりレート速度は、抵抗R4,抵抗R5の値と入力段の寄生容量CINとにより決定される。
この場合、抵抗R4の値を選択することで、駆動電流を小さくできる。また、抵抗R3を小さくすることで、消費電力の低減とA点の立上がりを速くできる利点がある。しかし、この回路は、レベル変換制御パルスPh(A点)が“H”から“L”になるときにNPNトランジスタQ2がONになり、抵抗R5が挿入されている分だけ電圧降下が遅れ、入力段の寄生容量CINとの関係でレベル変換制御パルスPhの立下がりが遅くなる欠点がある。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、低い電圧の制御パルスを発生して高い入力直流電源から得られる電圧に対してレギュレーションを行い、かつ、電圧安定化動作速度が速いスイッチングレギュレータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するためのこの発明のスイッチングレギュレータの特徴は、入力電源の電圧より低い電圧で動作して“H”が入力電源の電圧より低い電圧で所定のパルス幅の第1の制御パルスを発生する制御回路と、入力電源の電圧より高い電圧の電力を受けて第1の制御パルスに応じてこれのパルス幅あるいは第1の制御パルスを反転したパルス幅に対応するパルス幅で“H”を第1の制御パルスより高い電圧にレベルシフトした第2の制御パルスを発生するレベルシフト回路とを有し、入力電源からの電力をMOSFETトランジスタで受けて、出力電圧が目標電圧になるように第2の制御パルスに応じてMOSFETトランジスタをスイッチングして出力電圧が目標電圧になるように制御するスイッチングレギュレータにおいて、
前記のレベルシフト回路が第1の制御パルスの“H”と“L”との中間のレベルを基準としてこれと第1の制御パルスの電圧との大小に応じて出力パルスを発生する、一対の差動のNチャネルMOSFETトランジスタからなるカレントスイッチ回路を備えていて、
差動の一方のトランジスタがそのゲートに第1の制御パルスのHIGHレベルとLOWレベルとの中間の基準レベルの電圧を受け、差動の他方のトランジスタがそのゲートに第1の制御パルスを受け、差動の各トランジスタのドレインがそれぞれ入力電源の電圧より高い電圧のラインに接続され、入力電源の電圧より高い電圧のラインと一方のトランジスタのドレインとが第1の抵抗を介して接続されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
このように、この発明は、低い電圧の制御パルスを発生してレベルシフト回路で高い電圧で立上がり、立下がりの速い制御パルスに変換してHi側の出力段MOSトランジスタをスイッチング制御するものであって、レベルシフト回路をコンパレータで構成して第1の制御パルスの“H”と“L”との中間のレベルを基準としてこれと第1の制御パルスとを比較することで、第1の制御パルスのレベルが基準レベルを超えたか、これ以下になったかの時点で、“L”と“H”の出力をそれぞれにコンパレータから得ることができる。その分、第2の制御パルスの立上がり、立下がり速度が速くなり、特に、カレントスイッチの回路をコンパレータとして利用すれば、スルーレートが大きいので、立上がり、立下がり時間を短縮できる。
その結果、高い入力直流電圧のレギュレーションに対して電圧安定化動作速度が速いスイッチングレギュレータを容易に実現できる。
【0010】
【実施例】
図1は、この発明のスイッチングレギュレータを適用した一実施例のブロック図である。なお、図3、図4、そして図5と同一の構成要素は同一の符号で示し、その説明を割愛する。
図1のスイッチングレギュレータ1においては、図4、図5に示すレベルシフト回路12に換えてレベルシフト回路2をコンパレータを主体として構成したものである。
レベルシフト回路2は、インバータ3とカレントスイッチ回路4、そしてpチャネルMOSトランジスタQ8からなるスイッチ回路5、抵抗Rとから構成されている。
カレントスイッチ回路4は、NチャネルMOSトランジスタQ6,Q7の差動トランジスタを有し、これらのエミッタが共通に接続されて、これの下流に設けられた電流値Iの定電流源4aを介して接地されている。トランジスタQ6,Q7のそれぞれのコレクタは、等しい抵抗値の抵抗R,Rを介してそれぞれがブースト電圧ライン18に接続されている。トランジスタQ6のゲートは、インバータ3を介して制御回路11から制御パルスPLを受ける。トランジスタQ7のゲートは、基準電圧発生回路6を介して接地されている。そして、トランジスタQ8のソースがブースト電圧ライン18に接続され、そのドレインがトランジスタQ7のドレインに接続され、そのゲートがトランジスタQ6のドレインに接続されている。
なお、抵抗Rは、定電流源4aの電流値Iであるので、その電圧降下分、I×R(ただし、Rは抵抗Rの抵抗値とする。)がトランジスタQ8のゲート閾値以上の値、例えば、この電圧値>0.7Vになるようにその抵抗値が選択されている。
【0011】
ここで、カレントスイッチ回路4は、基準電圧発生回路6と入力信号とをコンパレートして切換動作をするコンパレータとなっていて、基準電圧発生回路6が発生する基準電圧は、5V電源+VDDにおける“H”、“L”の中間レベル、例えば2.5Vに設定されている。そこで、制御パルスPLが“L”から“H”に遷移するとき、それがインバータ3により反転されて“H”と“L”の中間レベルより下がったときにトランジスタQ7がONとなり、トランジスタQ6がOFFなる。逆に、制御パルスPLが“H”から“L”に遷移するとき、それがインバータ3により反転されて“H”と“L”の中間レベルを超えたときにトランジスタQ6がONとなり、トランジスタQ7がOFFする。これにより、制御パルスPLのレベルが基準レベルを超えたか、これ以下になったかの時点で、“H”と“L”の出力をカレントスイッチ回路4からそれぞれに得ることができるので、その分、レベル変換制御パルスPhの立上がり、立下がりが速くなる。
しかも、インバータ3の入力に加えられる制御パルスPLが“H”から“L”に遷移したときにはトランジスタQ6がONとなるので、抵抗Rの電圧降下により発生する電圧でスイッチ回路5(トランジスタQ8)がONとなり、Hi側ドライバ13aの入力端子(A点)の電圧が本来のカレントスイッチ回路4の出力動作よりも急速に“H”となる。逆に、制御パルスPLが“L”から“H”に遷移するときには、制御パルスPLが中間レベル(基準電圧発生回路6の電圧VREF)より降下したときに(インバータ3の出力が中間レベルより上昇したとき)、トランジスタQ6がOFFとなり、トランジスタQ7がONとなって、トランジスタQ5がOFFとなる。このとき、Hi側ドライバ13aの入力端子(A点)にトランジスタQ7が直接接続されているので、レベル変換制御パルスPhは、高速に立下がることができる。
【0012】
図2は、図4、図5の回路と本願発明の図1の実施例との立上がりと立下がりの遅れ時間の一例を示す表である。ただし、+VDD=5V,+Vcc=25V〜30Vとし、制御パルスPLを“L”≒0、“H”≒5Vとし、レベル変換制御パルスPhを“L”≒5V、“H”≒25V〜30Vとして、レベルシフト回路2のHi側ドライバ13aに対する駆動電流(A点に電圧“L”を発生する電流)を200μAに設定した場合である。
表1に示すように、図1の実施例では、立上がりが10nsec、立下がりが30nsecとなり、立上がり、立下がり時間とも従来のものより大きく改善されている。
【0013】
なお、Lo側ドライバ13bは、従来と同様に、制御パルスPLを制御回路11から受けて動作することになるが、ここでは、Hi側ドライバ13aと同時にONすることを防止するために、遅延回路7を介してレベル変換制御パルスPhに対してタイミングをずらせて制御パルスPLがLo側ドライバ13bに入力されるようになっている。このLo側ドライバ13bは、レベルシフト回路2の出力を受けないHi側ドライバ13aと同様な回路を用いることができる。この場合、ブースト電圧ライン18は、デバイス電源電圧である+VDDのラインとなり、コイルLに接続される端子13dのラインがグランドGNDとなる。
以上説明してきたが、実施例では、コンパレータの一例としてカレントスイッチ回路を利用しているが、この発明は、他の構成のコンパレータを使用してもよいことはもちろんである。
【0014】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明にあっては、低い電圧の制御パルスを発生してレベルシフト回路で高い電圧で立上がり、立下がりの速い制御パルスに変換してHi側の出力段MOSトランジスタをスイッチング制御するものであって、レベルシフト回路をコンパレータで構成して第1の制御パルスの“H”と“L”との中間のレベルを基準としてこれと第1の制御パルスとを比較することで、第2の制御パルスの立上がり、立下がりが速くなり、特に、カレントスイッチの回路をコンパレータとして利用すれば、スルーレートが大きいので、立上がり、立下がり時間を短縮できる。
その結果、高い入力直流電圧のレギュレーションに対して電圧安定化動作速度が速いスイッチングレギュレータを容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のスイッチングレギュレータを適用した一実施例のブロック図である。
【図2】図2は、その効果を説明するための従来技術との比較例の説明図である。
【図3】図3は、ブートストラップ方式のスイッチングレギュレータの一例の説明図である。
【図4】図4は、図3における従来のレベルシフト回路の説明図である。
【図5】図5は、図3における従来のレベルシフト回路の他の1例の説明図である。
【符号の説明】
1…スイッチングレギュレータ,10…スイッチングレギュレータ、
2,12…レベルシフト回路、3…インバータ、
4…カレントスイッチ回路、5…pチャネルMOSトランジスタ、
11…制御回路、11a…誤差増幅器、
11b…PWMパルス発生回路、
12…レベルシフト回路、13…ブートストラップスイッチング回路、
14…平滑回路、15…出力電圧検出用の抵抗分圧回路、
16…入力端子、17…出力端子、18…ブート電圧ライン、
131…入力段回路、13a…Hi側ドライバ、
13b…Lo側ドライバ、
13d…出力端子、
Tr1,Tr2,Q1〜Q7…トランジスタ、
C,Co…コンデンサ、R,R1〜R5…抵抗。

Claims (5)

  1. 入力電源の電圧より低い電圧で動作してHIGHレベルが前記入力電源の電圧より低い電圧で所定のパルス幅の第1の制御パルスを発生する制御回路と、前記入力電源の電圧より高い電圧の電力を受けて前記第1の制御パルスに応じてこれのパルスあるいは前記第1の制御パルスを反転したパルスに対応するパルスでHIGHレベルを前記第1の制御パルスより高い電圧にレベルシフトした第2の制御パルスを発生するレベルシフト回路とを有し、前記入力電源からの電力をMOSFETトランジスタで受けて、出力電圧が目標電圧になるように前記第2の制御パルスに応じて前記MOSFETトランジスタをスイッチングして前記出力電圧が前記目標電圧になるように制御するスイッチングレギュレータにおいて、
    前記レベルシフト回路は、前記第1の制御パルスのHIGHレベルとLOWレベルとの中間のレベルを基準としてこれと前記第1の制御パルスの電圧との大小に応じてHIGHレベルの出力パルスを発生する、一対の差動のNチャネルMOSFETトランジスタからなるカレントスイッチ回路を備え、
    差動の一方の前記トランジスタがそのゲートに前記第1の制御パルスのHIGHレベルとLOWレベルとの中間の基準レベルの電圧を受け、差動の他方の前記トランジスタがそのゲートに前記第1の制御パルスを受け、差動の各前記トランジスタのドレインがそれぞれ前記入力電源の電圧より高い電圧のラインに接続され、
    前記入力電源の電圧より高い電圧のラインと前記一方のトランジスタのドレインとが第1の抵抗を介して接続されていることを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  2. 前記第1の抵抗と前記一方のトランジスタのドレインとの間に前記カレントスイッチ回路の出力が設けられている、請求項1記載のスイッチングレギュレータ。
  3. 前記入力電源の電圧より高い電圧のラインと前記カレントスイッチ回路の出力との間に接続され、前記他方のトランジスタがONになるときにONになるスイッチ回路をさらに備える、請求項2記載のスイッチングレギュレータ。
  4. 前記スイッチ回路は、前記他方のトランジスタのドレインにゲートが接続され、ソースが前記入力電源の電圧より高い電圧のラインに接続され、ドレインが前記一方のトランジスタのドレインに接続されたpチャネルのMOSFETトランジスタであり、このpチャネルのMOSFETトランジスタのソース・ゲート間には第2の抵抗が接続されている請求項3記載のスイッチングレギュレータ。
  5. さらに、前記入力電源のラインとグランドとの間に出力側が従属接続された2個のNチャネルのMOSFETトランジスタを有し、これらトランジスタ接続点と前記入力電源の電圧より低い電圧の電源との間にこの低い電源からの電流に対して順方向となるダイオードとコンデンサの直列回路が接続され、前記低い電圧の電源により前記コンデンサが充電されることで前記入力電源の電圧より高い電圧を前記コンデンサの端子に得、前記2個のNチャネルのMOSFETトランジスタのうち前記入力電源のライン側に接続されたトランジスタが前記第2の制御パルスに応じてスイッチングされる前記MOSFETトランジスタであり、前記2個のNチャネルのMOSFETトランジスタのうち前記グランド側に接続されたトランジスタが前記第1の制御パルスに応じてスイッチングされる請求項1〜4のいずれかにの項に記載のスイッチングレギュレータ。
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