JP4704926B2 - 熱動式過電流継電器の電調方法 - Google Patents

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Description

この発明は、モータの過負荷保護などの目的で使用される熱動式過電流継電器において、製品個々でばらつきが生じる動作電流を、任意の電流範囲内で動作するように、製品それぞれの動作電流を調整するための所謂電調方法に関するものである。
熱動式過電流継電器は、ヒータ部に接続された主回路の電流値が一定以上になると、機器内に設けられている接点の開閉によって、電磁接触器のコイル励磁を解く等の動作が働いて、モータ焼損等の事故を未然に防ぐ保護機器である。設定される電流値の範囲は、内蔵されたバイメタルやヒータおよび反転機構部の特性によって決定される。
このような熱動式過電流継電器をモータ等の機器の保護に使用する場合、実際には何種類もの異なる使用可能電流範囲を持つ熱動式過電流継電器が複数あり、熱動式過電流継電器を使用する使用者がモータ等の保護対象に対してどの熱動式過電流継電器を使用するか選定するようにされている。
そのため、熱動式過電流継電器を選定しやすいように、代表的な電流値ごとに熱動式過電流継電器の種類を分け、使用可能な電流値の範囲を代表的電流値ごとに決定しカタログ等に記載している。この代表的電流値をヒータ呼びと言う。そして、このヒータ呼びを概略の中央値として最小値から最大値までの使用可能電流値(これを整定電流の調整範囲と呼ぶ)およびそれらの目盛が熱動式過電流継電器に表示されている。例えば、ヒータ呼び3.6Aの熱動式過電流継電器の整定電流は最小値が2.8A、中央値が3.6A、最大値が4.4Aであり、ツマミ11には最小目盛に2.8A、中央目盛に3.6A、最大目盛に4.4Aの電流値が表示される。
上記のような熱動式過電流継電器の動作特性は、IEC60947−4−1(JIS C8201−4−1)等の規格で規定されている。この規定の一節に、整定電流の105%の電流を2時間通じても動作しないが、この状態(整定電流の105%の電流を通電した状態)で温度一定となったのち引き続き通電電流を整定電流の120%にした場合には、2時間以内に熱動式過電流継電器が動作しなければならないという規定がある。
しかし、バイメタルの板厚・幅・長さ・湾曲定数・体積抵抗率・先端部の初期位置、ヒータの線径・長さ・体積抵抗率、またはそれぞれの部品の寸法精度のばらつき等によって、熱動式過電流継電器の動作する時間および電流値は、製品個々において異なってしまう。
熱動式過電流継電器は規格化された動作特性の範囲内で動作しなければならず、これを満たすように製造される必要があるため、上記のような規格化された動作特性を満足するために製品それぞれを調整する必要がある。この調整作業を電調と呼ぶ。この電調の具体的な作業の一つとして、最小・中央・最大それぞれの目盛における熱動式過電流継電器の最小動作電流をUTC(Ultimate Trip Current)と定義するとUTCが整定電流の105%から120%の範囲に入るように調整しなければならない。例えば、ヒータ呼び3.6A(整定電流の調整範囲が2.8Aから4.4A)の熱動式過電流継電器の場合、最小目盛のUTCは2.94Aから3.36Aの範囲に、中央目盛のUTCは3.78Aから4.32Aの範囲に、最大目盛のUTCは4.62Aから5.28Aの範囲に入る必要がある。
例えば、特許文献1には、従来の熱動式過電流継電器の電調方法が提案されている。この方法によると、予め定められた量だけ調整機構を変化させた仮想位置目盛位置2点で整定電流の数倍の電流を通電して動作時間を測定し、この2点の動作時間から、熱動式過電流継電器が整定電流に応じた規定の時間および電流値の範囲内で動作する調整機構の真位置を製品個々において求め、それに応じて調整機構に目盛等をマーキングする。そのため、製品ひとつひとつの特性にあわせたツマミの目盛位置および角度を決定することが可能となり、動作精度の高い熱動式過電流継電器を提供することができる。
特開2004−55437号公報
しかしながら、上述の特許文献1に提案されている従来の熱動式過電流継電器の電調方法においては、予め定められた量だけ調整機構を変化させた仮想目盛位置2点で整定電流の数倍の電流を通電して動作時間を測定するが、その際に、測定される動作時間が製品ごとに異なるため、先に電調を開始した物より後から電調を開始した物の方が先に電調作業が完了するということが起こり得る。そのため、先に電調を開始した物と後に電調を開始した物とで、次工程へと流す順番を入れ替える作業や測定された動作時間のデータの順番を入れ替えるといった作業などが必要となり、電調作業が繁雑になるばかりか電調作業に用いる装置の構造もそれに対応して複雑化するという未解決の課題があった。
また、従来の熱動式過電流継電器の電調方法においては、仮想目盛位置2点でそれぞれ整定電流の数倍の電流を通電して動作時間を測定するため、2点分の測定時間が必要になり作業時間が長くなるという未解決の課題もあった。
さらにまた、仮想目盛位置2点で通電する電流値を変えたり、1点目の仮想目盛位置における動作時間の測定と2点目の仮想目盛位置における動作時間の測定との間に冷却工程を挟んだりする必要があるので、さらに作業時間が長くなるとともに作業工程数も増えるという未解決の課題もあった。
本発明は上述のような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、次工程へと流す順番やデータの入れ替えを不要とし、電調作業を簡素化できるとともに電調作業に用いる装置の構造も簡素化することができ、設備投資に要するコストを安価に抑えることができる熱動式過電流継電器の電調方法を提供することを目的とする。
また、電調作業の作業時間を短縮できるとともに、作業工程数も減らすことができる熱動式過電流継電器の電調方法を提供することを目的とする。
この発明に係る熱動式過電流継電器の電調方法は、主回路電流に応動して湾曲するバイメタルと、該バイメタルの変位を伝達する連動板と、該連動板より加えられる力で接点の開閉状態を反転させる反転機構部と、接点の開閉状態が反転する位置を調整する調整機構部とを備えた熱動式過電流継電器の電調方法において、機種定格毎に定められた所定の電流値を第1の所定時間通電した段階で、前記調整機構部を操作することにより、湾曲したバイメタルの変位によって移動した前記連動板と前記反転機構部と当接させて、これにより前記反転機構部を強制的に動作させ、動作した位置に基づいて1点目のトリップ位置を求める第1の強制トリップ工程と、その後、トリップ状態の反転機構部をリセットするリセット工程と、機種定格毎に定められた所定の電流値を第2の所定時間通電した段階で、前記調整機構部を操作することにより、湾曲したバイメタルの変位によって移動した前記連動板と前記反転機構部と当接させて、これにより前記反転機構部を強制的に動作させ、動作した位置に基づいて2点目のトリップ位置を求める第2の強制トリップ工程とを有することを特徴とする。
ここで、強制トリップとは、所定の位置にある連動板に対して、調整機構部を操作することにより、反転機構部と連動板とを当接させ、この状態より連動板に対して反転機構部をさらに押圧することにより、反転機構部を強制的に動作させ、反転機構部を反転させることにより、強制的に常閉接点を開成とし常開接点を閉成とする動作のことをいう。
この発明に係る熱動式過電流継電器の電調方法によれば、電流通電開始から熱動式過電流継電器が動作するまでの時間を測定することで電調するのではなく、電流通電開始からある一定の時間が経った段階で強制トリップさせることで電調するため、先に電調を開始した物のほうが、必ず後から電調を開始した物よりも早く電調が完了し、先に電調を開始した物と後に電調を開始した物を次工程へと流す順番を入れ替える作業や測定された動作時間のデータの順番を入れ替える作業などが不要となり、電調作業を簡素化できるとともに電調作業に用いる装置の構造も簡素化することができ、設備投資に要するコストを安価に抑えることができる。
また、従来の電調方法においては、例えば最小目盛の動作時間t1と中央目盛の動作時間t2の合計値t1+t2が必要であったのに対し、この発明にかかる電調方法によれば、バイメタルの湾曲変形が飽和に達するまでの過程を利用して電調するため、電調に1点分の動作時間、例えば中央目盛の動作時間t2のみしか必要とせず、最小目盛の動作時間t1は中央目盛の動作時間t2に達するまでの過程に含まれるため、電調に要する時間を短縮させることができ、生産性を向上することができる。
さらにまた、例えば最小目盛および中央目盛の2点で電調を行う場合でも、最小目盛電調と中央目盛電調の間でバイメタルの湾曲変形をフラット状態に戻す必要がないため冷却工程を挟む必要がない。そのため、電調作業の作業時間を短縮できるとともに、作業工程数も減らすことができる。
以下、本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1−1から図1−5は熱動式過電流継電器の構造を示す図である。図1−1は熱動式過電流継電器のカバーを取り外して正面から見た場合の内部構造図である。図1−2は図1−1のA−A線に沿う矢視断面図である。図1−3は熱動式過電流継電器の左側面図である。図1−4は熱動式過電流継電器の背面図である。図1−5は熱動式過電流継電器の上面図である。また、図2は図1−1の拡大図である。
図1−1から図1−5および図2において、熱動式過電流継電器100は、各部品が収められているケース1と、ケース1を覆うカバー2と、主回路電流に応動して湾曲するバイメタル3と、バイメタル3に巻回され主回路に電流が通電されることにより発熱するヒータ4と、バイメタル3の変位を伝達する連動板5と、連動板5より加えられる力で接点の開閉状態を反転させる反転機構部20とを有している。ここで、反転機構部20は、温度補償バイメタル6と反転板7そして引きばね8、およびそれらを支持する反転機構支持部材9により構成されている。そして、連動板5は、バイメタル3の先端に当接しバイメタル3の湾曲変位を反転機構部20の温度補償バイメタル6に伝える。
熱動式過電流継電器100は、さらに、常閉可動接点7aが設けられた反転板7と、常閉固定接点10aが設けられた常閉固定接触子10と、螺旋回転することで図2の上下方向に変位し反転機構支持部材9を回動させるための調整ねじ11と、調整可能な範囲の電流値および目盛が印字され調整ねじ11にかぶせられるツマミ12と、反転機構部20の動作に応じて回転する回転レバー13と、回転レバー13に持ち上げられることで湾曲変形する常開可動接触子14と、常開可動接触子14に設けられた常開可動接点14aと、常開固定接点15aが設けられた常開固定接触子15と、反転機構部20をトリップ状態から定常状態へと戻すためのリセットバー16と、リセットの方法を手動リセットまたは自動リセットに切り換えるための切換板17とを有している。ここで、調整ねじ11とツマミ12とは、接点の開閉状態が反転する位置を調整する調整機構部を構成している。
まず、熱動式過電流継電器100の基本的な動作について述べる。モータ等の負荷になんらかの異常が生じ主回路に通電されている電流値が大きくなると、ヒータ4の発熱量も大きくなる。これにより、バイメタル3が湾曲しその先端位置が変位する。この変位によって、連動板5が図2の左方向へと移動する。そして、その移動量が一定量に達すると温度補償バイメタル6の下端部6bと当接する。そこからさらに連動板5が図2の左方向へ移動すると、温度補償バイメタル6は連動板5に下端部6bを押圧されることによって反転機構支持部材9に設けられた温度補償バイメタル6の支点部9aを支点として図2の時計方向へと回動する。
そして、温度補償バイメタル6に設けられた引きばね8の引掛け部6aが、反転板7に設けられた引きばね8の引掛け部7bと反転機構支持部材9に設けられた反転板7の支点部9bとを結ぶ直線よりも図2における右側に位置したとき、引きばね8により反転板7に生じる力の方向が図2の反時計方向から時計方向へと反転するために、反転板7は図2における時計方向へと回動を始める。反転板7が図2の時計方向へ回動することで、反転板7に設けられた常閉可動接点7aと常閉固定接触子10に設けられた常閉固定接点10aが開成する。つまり、温度補償バイメタル6、反転板7、引きばね8、および反転機構支持部材9から構成される反転機構部20は、トグル機構の動作をする。
また、反転板7が回転レバー13を押圧することで、回転レバー13はケース1に設けられた突出軸1aを中心として図2の反時計方向へと回転し、常開可動接触子14は回転レバー13の突出片13aによって持ち上げられ、常開可動接触子14に設けられた常開可動接点14aと常開固定接触子15に設けられた常開固定接点15aが閉じられる。この一連の動作をトリップと呼び、トリップ動作によって接点の開閉状態が反転した状態(すなわち常閉接点が開き且つ常開接点が閉じた状態)をトリップ状態と呼ぶ。
トリップ状態から接点の開閉状態を定常状態(すなわち常閉接点が閉じ且つ常開接点が開いた状態)へとリセットするためには、リセットバー16を図2の下方向へ押圧することにより回転レバー13を図2の時計方向へ回転させ、反転板7が回転レバー13に押圧されることで図2の反時計方向へと回動し、反転板7の角度がリセットラインである反転機構支持部材9に設けられた反転板7の支点部9bと温度補償バイメタル6の支点部9aとを結ぶ直線よりも図2における左側に倒れこむことで、引きばね8により反転板7に生じる力の方向が再び図2の時計方向から反時計方向へと復転し、リセットすることができる。
切換板17を切換板17に設けられた軸17aを中心として図2の反時計方向へと回動させることにより、リセットバー16を使用者が押圧してリセットさせる手動リセット設定からリセットバー16を使用者が押圧する必要なくリセットする自動リセット設定へとリセット方法を変更することができる。
切換板17により自動リセット設定となると、切換板17の突出片17bによって常開固定接触子15が押し下げられ常開固定接点15aと常開可動接点14aとの間の接点ギャップが小さくなると同時に回転レバー13の反時計方向の回転量が抑制され、反転板7のトリップ状態の角度がリセットラインである反転機構支持部材9に設けられた反転板7の支点部9bと温度補償バイメタル6の支点部9aとを結ぶ直線よりも図2の右側へ倒れこむことがないように構成されることにより、負荷の異常が回復しヒータ4の発熱が収まってバイメタル3の湾曲が無くなり連動板5が図2の右方向に移動することで温度補償バイメタル6に連動板5からの力が加わらなくなると、自動的に反転機構部20が定常状態へと戻るように構成されている。
ツマミ12を図1−5の時計方向へと回すと、調整ねじ11は螺旋回転しながら図2の下方向へ反転機構支持部材9を押圧し、反転機構支持部材9は反転機構支持部材9のL字曲げ部9zとケース1に設けられた突起1zとの係合部を支点として、図2の時計方向に回動する。逆にツマミ12を図1−5の反時計方向へと回すと、調整ねじ11は螺旋回転しながら図2の上方向へと戻り、反転機構支持部材9は板ばね18からの押圧力により反転機構支持部材9のL字曲げ部9zとケース1に設けられた突起1zとの係合部を支点として、図2の反時計方向に回動する。
このように反転機構支持部材9が回動することで、反転機構支持部材9に設けられた反転板7の支点部9b及び温度補償バイメタル6の支点部9aの位置が移動し、なおかつ連動板5と温度補償バイメタル6の下端部6bとが当接するまでの距離も変化するため、トリップ動作までに必要となる連動板5の移動量を変化させることができる。
ここで、連動板5はバイメタル3の変位に応じて移動し、バイメタル3は主回路電流によるヒータ4の発熱量に応じて湾曲するから、ツマミ12を回すことにより、熱動式過電流継電器がトリップ動作するのに要する電流値を調整することができる。そして、ツマミ12には、ヒータ呼びと呼ばれる代表的電流値を概ね中央値として最小値から最大値までの使用可能電流値(これを整定電流の調整範囲と呼ぶ)およびそれらの目盛が表示される。
通常のトリップ動作は、前述の通り、すでに位置調整済みの反転機構支持部材9に支持された反転機構部20に対し、連動板5が移動して温度補償バイメタル6を押圧することによりトリップ動作が行われる。一方で、ある所に位置している連動板5に対して、反転機構支持部材9を図2の反時計方向へ回動させることで、連動板5と温度補償バイメタル6の下端部6bとの距離を縮め、温度補償バイメタル6の下端部6bと連動板5とが当接した状態となっても、さらに反転機構支持部材9の図2の反時計方向への回動を続け、強制的に温度補償バイメタル6を図2の時計方向へと回動させることで反転機構部20を反転させトリップ状態にしてしまう動作を、強制トリップと呼ぶ。また、強制トリップのなかでも、図2に示すようなバイメタル3がフラット状態で行う強制トリップを0点トリップと呼ぶ。
図3は本実施の形態の熱動式過電流継電器の電調方法の手順を示すフローチャートである。図3にそって本実施の形態の電調方法の手順を説明する。熱動式過電流継電器100は、電調室内に運ばれると、まずバイメタル3をフラット状態にすべく冷却(電調室内の室温と同じ温度に)される(ステップS1)。電調室内の室温(すなわち熱動式過電流継電器100の周囲温度)については、フラット状態となったバイメタル3がヒータ4の発熱による温度変化以外で湾曲変形することのないように、熱動式過電流継電器100の周囲の温度がほぼ一定に保たれる。さらに電調精度を向上させる方策として、微小に変化する周囲温度に対して、周囲温度に追従するような補正値を通電電流に加える等の方法を用いても良い。
冷却後、フラット状態となったバイメタル3が連動板5と正しく接しているか否かの確認等を実施し、バイメタル3の先端初期位置がそろえられる。ここで、バイメタル3の先端初期位置がそろえられた状態を電調の基準とし、この時の連動板5の移動量を0と定義する。この状態で、ドライバー等の工具により代用されてよい電調用治具を用いて、ツマミ12を図1−5の反時計方向に回転させることで反転機構支持部材9を図2の反時計方向へと回動させ、0点トリップを実施する(ステップS2)。
次に、この0点トリップ位置から、ツマミ12を機種定格ごとに定められた角度α°だけ図1−5の時計方向へ回転させ反転機構支持部材9を図2の時計方向へと回動させる。これにより、通電開始する前の反転機構部20の位置合わせを実施する(ステップS3)。このときのツマミ12の回転角度α°は、反転機構部20がリセットされる角度であるとともに、温度補償バイメタル6が、後述する1点目の強制トリップ位置よりも図2における左側に位置する程度の回転角度となるように設定しておく。このような回転角度α°だけツマミ12を時計方向へ回転させた後、熱動式過電流継電器100をリセットし、通電開始前の待機状態とする(ステップS4)。
次に、待機状態となった熱動式過電流継電器に対し、主回路への電流通電を開始する(ステップS5)。本実施の形態では、主回路に中央目盛整定電流の200%を通電する場合について説明する。
図4はバイメタル3の変形量と電調時間の関係を示した図である。図4において、横軸は、中央目盛整定電流の200%を通電開始してからの経過時間を示し、縦軸は、中央目盛整定電流の200%を通電開始してからのバイメタル3の湾曲変形量を示している。主回路に中央目盛整定電流の200%が通電されると、電流値に応じてヒータ4が発熱し、バイメタル3が湾曲変形をする。ここで、中央目盛整定電流の200%が通電された時のバイメタル3の湾曲変形飽和量をDmとする。また、電調における各目盛のUTCの目標値を115%とし、最小目盛整定電流の115%が通電された時のバイメタル3の湾曲変形飽和量をD1、中央目盛整定電流の115%が通電された時のバイメタル3の湾曲変形飽和量をD2とそれぞれ定義する。
この時、最小目盛整定電流値<中央目盛整定電流値であり中央目盛におけるUTCの目標値は最大でも120%であり200%を超えることはないから、最小および中央目盛のUTCの目標値が同じであれば、必ずD1<D2<Dmの関係が成り立つ。従って、中央目盛整定電流の200%を通電開始してからバイメタル3の湾曲変形量が飽和状態であるDmに達するまでの時間をtmとすると、通電開始からバイメタル3の湾曲変形量がD1になるまでの時間t1および通電開始からバイメタル3の湾曲変形量がD2になるまでの時間t2との関係は、図4に示すようにt1<t2<tmとなる。
つまり、中央目盛整定電流の200%を通電する場合において、通電開始からt1だけ時間が経った時点が最小目盛整定電流の115%を通電した時のバイメタル3の変形量(すなわち最小目盛のUTCが115%となるトリップ位置)に等しく、同様に通電開始からt2だけ時間が経った時点が中央目盛整定電流の115%を通電した時のバイメタル3の変形量(すなわち中央目盛のUTCが115%となるトリップ位置)に等しい。機種定格ごとに、あらかじめ実験的にt1およびt2を算出しておき、電調条件として設定する必要がある。
設定された電調条件をもとに、中央目盛整定電流の200%を通電開始してからt1だけ時間が経過した段階で、待機状態となっている熱動式過電流継電器のツマミ12を、図1−5の反時計方向に回転角度β°だけ回転させることで反転機構支持部材9を図2の反時計方向へと回動させ、1点目の強制トリップを実施する(ステップS6:第1の強制トリップ工程)。この時、0点トリップ位置を基準としてツマミ12の回転角度α°およびβ°より最小目盛位置が定まる(ステップS7)。
1点目の強制トリップ位置から、ツマミ12を機種定格ごとに定められた角度γ°だけ図1−5の時計方向へ回転させ反転機構支持部材9を図2の時計方向へと回動させることにより、2点目の強制トリップ前の反転機構部20の位置合わせを実施する(ステップS8)。このときのツマミ12の回転角度γ°は、反転機構部20がリセットされる角度であるとともに、温度補償バイメタル6が、後述する2点目の強制トリップ位置よりも図2における左側に位置する程度の回転角度となるように設定しておく。このような回転角度γ°だけツマミ12を回転させた後、熱動式過電流継電器100をリセットし、2点目の強制トリップ前の待機状態とする(ステップS9:リセット工程)。
引き続き主回路への通電を行い、中央目盛整定電流の200%を通電開始してからt2だけ時間が経過した段階で、待機状態となっている熱動式過電流継電器100のツマミ12を、図1−5の反時計方向に回転角度δ°だけ回転させることで反転機構支持部材9を図2の反時計方向へと回動させ、2点目の強制トリップを実施する(ステップS10:第2の強制トリップ工程)。この時、1点目の強制トリップ位置を基準としてツマミ12の回転角度γ°およびδ°より中央目盛位置が定まる(ステップS11)。
その後、主回路への電流通電を終了して(ステップS12)、熱動式過電流継電器100に簡易冷却を施し(ステップS13)、さらにリセットを行い(ステップS14)、ドライバー等の電調用治具を取り外す。なお、この電調用治具は、0点トリップから2点目の強制トリップが終了するまでツマミ12に取り付けたままとすることにより、着脱に伴う角度ズレを防止することができる。
以上のようにして、最小目盛位置と中央目盛位置が定まることにより、最小目盛位置と中央目盛位置との間の角度を算出することができる。また、一般的にバイメタルの変形量は電流の2乗に比例するため、算出された最小目盛位置と中央目盛位置との間の角度を用いて、機種定格ごとに定められている最小・中央・最大それぞれの整定電流値から、中央目盛位置と最大目盛位置との間の角度もまた算出することができる。
そして、求められた角度情報をもとに、最小・中央・最大の各目盛および各整定電流値などを、レーザ照射やインク粒子塗布などの手段を用いてツマミ12に印字する(ステップS15)。このツマミ12は、熱動式過電流継電器100に組みつけられた状態で電調しても良いし、別工程で目盛等を印字したツマミ12を、中央目盛位置で定常状態となっている熱動式過電流継電器100に対して中央目盛位置を基準として電調後に組み合わせても良い。また、ツマミ12に目盛等を直接印字せず、例えば紙やツマミ12以外の部品などに印字して組み合わせる等の手段を用いても良い。
さらには、電調完了後に、中央目盛設定状態である電流を通じた時の動作時間を測定し、電調作業の確認工程を設けても良い。また、電調工程内におけるリセット設定は、自動リセット設定と手動リセット設定のどちらでも良い。また、自動リセット設定で電調を実施する場合に、電調工程内で自動リセット性のチェックを行う工程を設けても良い。
なお、本実施の形態においては、中央目盛整定電流の200%を通電した場合について説明したが、例えば、中央目盛整定電流の150%や、中央目盛整定電流の250%で電調実施しても良い。一般的には、通電電流をUTCに近づければ近づけるほど、電調後の動作特性と目標とするUTCとの相関が良くなるが、バイメタル3が飽和に達するまでの湾曲変形のスピードが遅くなるため、生産タクトが遅くなる。逆に、通電電流をUTCから遠ざければ遠ざけるほど、電調後の動作特性と目標とするUTCとの相関が悪くなるが、バイメタル3が飽和に達するまでの湾曲変形のスピードが早くなるため、生産タクトが早くなる。熱動式過電流継電器の特性に応じて、通電電流を適切に設定すれば良い。
実施の形態2.
実施の形態1では、最小目盛および中央目盛の2点で強制トリップを実施したが、これに限らず3点で強制トリップを実施しても良い。例えば、最大目盛整定電流の200%を通電しながら、t1およびt2だけでなくt3でも強制トリップを実施する。つまり、通電開始からバイメタル3の湾曲変形量がD3(最大目盛整定電流の115%が通電された時のバイメタル3の湾曲変形飽和量)になるまでの時間t3をあらかじめ実験的に算出しておくことにより、最小目盛と中央目盛に加えて最大目盛の3点で強制トリップを実施しても良い。さらにまた、同様の手段で強制トリップの回数をさらに増やし、例えば最小目盛と最大目盛の間の4点で強制トリップさせるなどの方法を用いても良い。
実施の形態3.
実施の形態1では、1点目の強制トリップと2点目の強制トリップとで強制トリップを実施し、通電電流は、一定(中央目盛整定電流の200%)としていたが、これに限らず強制トリップ実施ごとに電流値を変えても良い。例えば、1点目の強制トリップには最小目盛整定電流の115%を通電し、2点目の強制トリップには中央目盛整定電流の115%を通電するなどの方法を用いても良い。
[発明の効果]
以上のように、本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法によれば、電流通電開始から熱動式過電流継電器が動作するまでの時間を測定することで電調するのではなく、電流通電開始からある一定の時間が経った段階で強制トリップさせることで電調するため、先に電調を開始した物のほうが、必ず後から電調を開始した物よりも早く電調作業が完了し、先に電調を開始した物と後に電調を開始した物を次工程へと流す順番を入れ替える作業や測定された動作時間のデータの順番を入れ替える作業などが不要となる。さらには、電調作業を行う装置の構造が簡素化し、設備投資に要するコストを安価に抑えることができる。
また、従来はそれぞれの目盛において動作時間(すなわちバイメタルの湾曲変形がフラット状態からトリップ状態に至るまでの時間)を測定していたため、例えば最小目盛および中央目盛の2点で電調実施しようとした場合、電調に2点分の動作時間、例えば最小目盛の動作時間t1と中央目盛の動作時間t2の合計値t1+t2が必要であったのに対し、本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法によれば、バイメタルの湾曲変形が飽和に達するまでの一度だけの過程を利用して電調するため、電調に1点分の動作時間、例えば中央目盛の動作時間t2のみしか必要とせず、最小目盛の動作時間t1は中央目盛の動作時間t2に達するまでの過程に含まれるため、電調に要する時間を短縮させることができ、生産性向上につながる。
また、本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法によれば、バイメタルの湾曲変形が飽和に達するまでの過程を利用して電調するため、例えば最小目盛および中央目盛の2点で電調実施しようとした場合でも、最小目盛および中央目盛それぞれで通電電流を変えず一定の電流値のまま電調することも可能であるため、電調作業を行う装置の構造がさらに簡素化し、設備投資に要するコストを安価に抑えることができる。
また、従来はそれぞれの目盛において動作時間(すなわちバイメタルの湾曲変形がフラット状態からトリップ状態に至るまでの時間)を測定していたため、例えば最小目盛および中央目盛の2点で電調実施しようとした場合、最小目盛電調と中央目盛電調の間の工程に冷却工程を挟み、一度バイメタルの湾曲変形をフラット状態に戻す必要があったのに対し、本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法によれば、バイメタルの湾曲変形が飽和に達するまでの過程を利用して電調するため、例えば最小目盛および中央目盛の2点で電調実施しようとした場合でも、最小目盛電調と中央目盛電調の間でバイメタルの湾曲変形をフラット状態に戻す必要がないため冷却工程を挟む必要がなく、電調作業を行う装置の構造がさらに簡素化し、設備投資に要するコストを安価に抑えることができると同時に、電調に要する時間を冷却工程が抜けた分だけ短縮させることができ、生産性向上につなげることができる。
また、本発明にかかる電調方法によれば、動作精度の高い熱動式過電流継電器を提供することができる。図5−1は本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法の特性のばらつきを示す図である。図5−2は本発明にかかる電調方法と比較して示す従来の電調方法の特性のばらつきを示す図である。図5−1および図5−2において、横軸は整定電流に対する電流率[%]を示し、縦軸は通電開始からトリップ動作するまでに要する時間[s]を示している。従来の方法は、電流通電開始から熱動式過電流継電器が動作するまでの時間を測定し、その動作時間がある一定の範囲(ta〜tb)に入っているかを確認する電調方法であるため、電調後のUTCが動作時間の範囲ばらつきta〜tbに応じたIa〜Ibのばらつきを持つのに対し、本発明にかかる電調方法は、電流通電開始からある一定の時間が経った段階で強制トリップさせることで電調するため、電調時の動作時間幅があらかじめ電調条件として与えた一定値となるため、図5−1に示すように電調後のUTCもほぼ一定の動作時間t2a〜t2bに応じたI2a〜I2bのばらつきしか無くなり、動作特性のばらつきを小さくすることができ、動作精度の高い熱動式過電流継電器を提供することができる。
本発明にかかる熱動式過電流継電器の電調方法は、主回路電流に応動して湾曲するバイメタルと、バイメタルの変位を伝達する連動板と、連動板より加えられる力で接点の開閉状態を反転させる反転機構部と、接点の開閉状態が反転する位置を調整する調整機構部とを有する熱動式過電流継電器の電調方法に適用されて好適なものである。
熱動式過電流継電器の内部構造を示す図である。 図1−1のA−A線に沿う矢視断面図である。 熱動式過電流継電器の左側面図である。 熱動式過電流継電器の背面図である。 熱動式過電流継電器の上面図である。 熱動式過電流継電器の内部構造を示す拡大図である。 電調方法の手順を示すフローチャートである。 バイメタルの変形量と電調時間の関係を示した図である。 本発明にかかる電調方法の特性のばらつきを示す図である。 比較して示す従来の電調方法の特性のばらつきを示す図である。
符号の説明
1 ケース
2 カバー
3 バイメタル
4 ヒータ
5 連動板
6 温度補償バイメタル
7 反転板
7a 常閉可動接点
8 引きばね
9 反転機構支持部材
10 常閉固定接触子
10a 常閉固定接点
11 調整ねじ(調整機構部)
12 ツマミ(調整機構部)
13 回転レバー
14 常開可動接触子
14a 常開可動接点
15 常開固定接触子
15a 常開固定接点
16 リセットバー
17 切換板
18 板ばね
20 反転機構部

Claims (4)

  1. 主回路電流に応動して湾曲するバイメタルと、該バイメタルの変位を伝達する連動板と、該連動板より加えられる力で接点の開閉状態を反転させる反転機構部と、接点の開閉状態が反転する位置を調整する調整機構部とを備えた熱動式過電流継電器の電調方法において、
    機種定格毎に定められた所定の電流値を第1の所定時間通電した段階で前記調整機構部を操作することにより、湾曲したバイメタルの変位によって移動した前記連動板と前記反転機構部と当接させて、これにより前記反転機構部を強制的に動作させ、動作した位置に基づいて1点目のトリップ位置を求める第1の強制トリップ工程と、
    その後、トリップ状態の反転機構部をリセットするリセット工程と、
    機種定格毎に定められた所定の電流値を第2の所定時間通電した段階で前記調整機構部を操作することにより、湾曲したバイメタルの変位によって移動した前記連動板と前記反転機構部と当接させて、これにより前記反転機構部を強制的に動作させ、動作した位置に基づいて2点目のトリップ位置を求める第2の強制トリップ工程とを有する
    ことを特徴とする熱動式過電流継電器の電調方法。
  2. 前記1点目のトリップ位置と前記2点目のトリップ位置の位置情報から、3点目のトリップ位置を算出する工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱動式過電流継電器の電調方法。
  3. 前記第2の強制トリップ工程の後に、それぞれリセット工程を挟みながら、3点目のトリップ位置を求める第3強制トリップ工程を含むn(nは1以上の自然数)点目のトリップ位置を求める第n強制トリップ工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱動式過電流継電器の電調方法。
  4. 各強制トリップ工程において通電電流を一定値とし、該通電電流によって湾曲するバイメタルの変位量が飽和に達するまでの時間を利用して前記トリップ位置を求める
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の熱動式過電流継電器の電調方法。
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