JP2010001806A - 形状記憶合金からなるワイヤを架設する製造システムおよび製造方法 - Google Patents

形状記憶合金からなるワイヤを架設する製造システムおよび製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動対象物の初期位置がずれないように短時間で連続生産することが可能な製造システム、製造方法を提供する。
【解決手段】ワイヤを巻き回した巻き付け部材と、巻き付け部材から引き出したワイヤを架設対象物に架設する架設手段と、巻き付け部材から架設対象物の間の経路上に配設されたワイヤの張力を検知する検知手段と、張力を調整する張力調整手段と、検知手段の測定した張力の値に基づいて張力調整手段を制御する制御手段と、巻き付け部材と架設対象物との間の経路に配設され、通過するワイヤの一部をオーステナイト変態終了温度以上に加熱する加熱手段と、を有することを特徴とする製造システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、形状記憶合金からなるワイヤを架設する製造システムおよび製造方法に関する。
形状記憶合金(Shape Memory Alloy、以下SMAと記す。)からなるワイヤや箔等の伸縮を利用して駆動対象物を駆動させる駆動装置が知られている。このような駆動装置を製造する際には、SMAを架設した初期状態を検査するが、架設時の張力調整のばらつきや、SMAの取り付け状態に起因する張力変動等により、駆動装置内における駆動対象物の初期位置にばらつきが生じるといった問題点があった。
このような問題に対して、駆動対象物の初期位置を調整するために、調整機構を設けた駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1で提案されている調整を行っても、SMAの特性により初回の加熱、冷却による伸縮駆動時にSMAの応力が変動し、駆動対象物の初期位置がずれるという問題がある。
SMAの特性について図11を用いて説明する。図11はSMAの応力−歪み特性例を示すグラフである。図11の横軸は歪み、縦軸は応力である。
例えば図11の0点からA点まで応力を加えた後、応力を取り去ると図中矢印で示すようにA’点に達する。A’点の歪みが残留歪みである。この状態から再びSMAに応力を加えるとA’点からA点に向かってSMAの歪みは増加する。SMAを一旦加熱してオーステナイト変態させると残留歪は消失するため、応力と歪の関係は再びグラフ上0Aで示す関係となる。
一般に、SMAからなるワイヤ(以下、SMAワイヤと記す)を用いる駆動装置では、金属製の2つの端子にSMAワイヤを固定する方法がとられる。この端子間に架設する際のSMAワイヤに加える応力が一定であっても、残留歪みの有無により、結果的に応力差が生じる。例えば、端子間に架設する際のSMAワイヤに加える応力の設計上の目標値をb1とする。残留歪みのないSMAワイヤにb1の応力を加えた場合は図中の0点から直線上にあるB点に達するのに対し、例えば前述のようにA’点に示す残留歪みの残っているSMAワイヤにb1の応力を加えた場合は図中のA’点から直線上にあるC’点に達する。
このように残留歪みの残っているSMAワイヤにb1の応力を加えた状態で駆動装置の端子間にSMAワイヤを固定した後、SMAワイヤを加熱してオーステナイト変態させると残留歪みは解消する。残留歪みが解消すると、SMAワイヤの長さは歪みがc2になる直線0A上の点Cで均衡する。すなわち、SMAワイヤを加熱して残留歪みが解消されると応力はc1になり、SMAワイヤ架設時の応力b1との応力差b1−c1が生じる。しかしながら、予めSMAワイヤの残留歪みの量を測定することは困難であり、残留歪みの無いSMAワイヤを選別したり、残留歪みの量に応じて応力差を補正することはできない。
このような問題を解決するため、SMAワイヤを架設した後、架設されたSMAワイヤを所定の温度域まで加熱する加熱手段を設け、所定の温度域まで加熱して駆動装置本体に取り付けることにより、SMAワイヤに対して生じる架設時の応力変動を解消する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−160997号公報 特開2007−162612号公報
しかしながら、特許文献2に開示されている製造システムは、SMAワイヤを架設する部品毎に加熱、冷却を行った後、ワイヤの張力を所定値に調整してから駆動装置本体に取り付け固定するものであり、タクトを低減することが難しく、部品毎に加熱、冷却と張力調整をセッティングするため連続生産に適していない面があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、駆動対象物の初期位置がずれないように短時間で連続生産することが可能な製造システム、製造方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.形状記憶合金からなるワイヤを架設対象物に架設する製造システムにおいて、
前記ワイヤを巻き付ける巻き付け部材と、
前記巻き付け部材から引き出した前記ワイヤを前記架設対象物に架設する架設手段と、
前記巻き付け部材から前記架設対象物の間の経路上に配設された前記ワイヤの張力を検知する検知手段と、
前記張力を調整する張力調整手段と、
前記検知手段の測定した前記張力の値に基づいて前記張力調整手段を制御する制御手段と、
前記巻き付け部材と前記架設対象物との間の経路に前記巻き付け部材から引き出した前記ワイヤが通過するように配設され、通過する前記ワイヤの一部をオーステナイト変態終了温度以上に加熱する加熱手段と、
を有し、
前記制御手段は、
前記巻き付け部材と前記架設対象物との間の前記ワイヤの張力が所定の制御目標値になるよう前記張力調整手段を制御し、
前記架設手段は、
前記加熱手段を通過した前記ワイヤを前記架設対象物に架設することを特徴とする製造システム。
2.前記制御手段は、
前記ワイヤを前記架設対象物に架設する間の各工程に応じて前記張力の制御目標値を変更して前記張力調整手段を制御することを特徴とする前記1に記載の製造システム。
3.前記制御手段は、
前記制御目標値を、
前記ワイヤを前記架設対象物に架設して固定する架設工程では前記架設対象物に架設後の前記ワイヤの応力目標値であるb1に設定し、前記架設工程以外の工程ではb1未満に設定することを特徴とする前記2に記載の製造システム。
4.前記制御手段は、
前記ワイヤを前記架設対象物に架設した後に、加熱、冷却の繰り返しにより前記ワイヤの応力が変化する量を補正した値を目標値として前記張力調整手段を制御することを特徴とする前記1乃至3の何れか1項に記載の製造システム。
5.前記加熱手段を複数有することを特徴とする前記1乃至4の何れか1項に記載の製造システム。
6.形状記憶合金からなるワイヤを架設対象物に架設する製造方法において、
前記ワイヤをオーステナイト変態終了温度以上に加熱した後、前記ワイヤをマルテンサイト相まで冷却する加熱冷却工程と、
前記架設対象物に設けられた少なくとも2つの固定部材の間に前記ワイヤを所定の張力で架設する工程と、
をこの順に行うことを特徴とする製造方法。
本発明によれば、SMAからなるワイヤを架設する経路にワイヤを加熱する加熱手段とワイヤの張力を測定する検知手段を設け、加熱手段を通過するワイヤを加熱して残留歪みを除去し、ワイヤの張力を目標値に制御しながら架設対象物に架設する。したがって、駆動対象物の初期位置がずれないように短時間で連続生産することが可能な製造システム、製造方法を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態における製造システム1のブロック図、図2は加熱ユニット20の構成の一例を説明する断面図、図3は本発明の実施形態における搬送部31の外観図、図4は本発明の実施形態における搬送部31の平面図、図5はポンチ45によるカシメ動作の説明図である。最初に、図1を用いて製造システム1の全体を説明する。
製造システム1は、ストック制御ユニット10と加熱ユニット20、締結ユニット30、搬送部31、制御部14などから構成される。
リール11に巻き回されたSMAワイヤ2は、一端が搬送締結ユニット30の搬送パレット32に搭載された架設対象物70(図1には図示せず)に固定されており搬送パレット32の移動に伴って紙面右方向にリール11から引き出される。リール11と搬送パレット32の間、SMAワイヤ2はガイドローラ14a、13、14bに沿って方向を変えて加熱ユニット20に入り、加熱ユニット20を出てからガイドローラ14cで方向を変えて架設対象物70と連結している。
本実施形態のストック制御ユニット10は、SMAワイヤ2が巻き回されたリール11、リール11の回転中心に回転軸が直結されたモータ15、リール11から引き出されたSMAワイヤ2が掛けられたガイドローラ14a、13、14b、ガイドローラ13を通るSMAワイヤ2の張力を検知する張力センサ12などから構成される。
制御部14は、図示せぬCPU(中央処理装置)とRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成され、不揮発性の記憶部であるROMに記憶されているプログラムをRAMに読み出し、当該プログラムに従って製造システム1の各部を集中制御する。
制御部14は、張力センサ12が検知したガイドローラ13に掛けられたSMAワイヤ2の張力に応じてモータ15の回転を制御する。制御部14は、張力が目標値を上回るとその差分に応じてモータ15をSMAワイヤ2を送り出す方向に回転させ、目標値を下回ればその差分に応じてモータ15を逆方向に回転させ張力が目標値になるように制御する。
リール11は本発明の巻き付け部材、張力センサ12は本発明の検知手段、モータ15は本発明の張力調整手段、制御部14は本発明の制御手段である。
次に、図2を用いて本発明の実施形態の加熱ユニット20を説明する。加熱ユニット20は本発明の加熱手段である。
加熱ユニット20の筐体25には液体24が充填され、ヒータ22により加熱されている。液体24には水、フロリナート等の各種液体を用いることができる。温度センサ21は、液体24の温度を検知するために設けられている。制御部14は、温度センサ21が検知した温度の情報に基づいて、液体24の液温がオーステナイト変態終了温度以上になるようヒータ22を制御する。
SMAワイヤ2は、液体24に浸漬しているガイドローラ23に沿って進み、液体24に一部が浸漬してオーステナイト変態終了温度以上に加熱される。すると、SMAワイヤ2の液体24に浸漬した部分はオーステナイト相に変態し、残留歪みは除去される。
SMAワイヤ2をオーステナイト変態終了温度以上に加熱する長さは、SMAワイヤ2の熱伝導特性とSMAワイヤ2の最大移動速度により決定される。SMAワイヤ2の温度が雰囲気温度と等しくなる時間は、SMAワイヤ2の線径が0.05mm以下であれば10ms程度であり、移動速度の最大値が例えば100mm/sであるとすると、オーステナイト変態終了温度以上に加熱する長さは1mm以上であれば良いことになる。
同様に、加熱ユニット20で加熱される部分から1mm以上離れた位置に架設対象物70を配置すればSMAワイヤ2は十分冷却されマルテンサイト相に変態する。本実施形態では、架設対象物70は加熱ユニット20のSMAワイヤ2の出口から1mm以上十分離れた位置に配置され、加熱ユニット20を通過したSMAワイヤ2は十分冷却されマルテンサイト相に変態しているものとする。
本発明の製造システム1ではこのようにSMAワイヤ2を加熱する領域が小さいので、低消費電力化や製造システムの小型化が可能であり架設対象物70に対する熱の影響もほとんど無い。また、SMAワイヤ2を架設対象物70に架設してから加熱する方法では温度分布にムラが発生し、十分加熱されず残留歪みが残る可能性があるが、本発明では確実に残留歪みを除去できる。
なお、本実施形態ではSMAワイヤ2を液体24に浸漬させて加熱する例を説明したが、この例に限定されるものではなく液体24を用いずに筐体25内の空気を加熱してSMAワイヤ2を加熱しても良い。前述のようにSMAワイヤ2を加熱する領域が小さくてすむので、SMAワイヤ2と接するガイドローラ23を加熱するなど各種加熱方法が適用可能である。
次に、図3、図4を用いて搬送部31を説明する。
図3、図4では2つの搬送パレット32a、32bが搬送部31に搭載されている例を図示している。搬送パレット32a、32bは同じ構成であり、各構成要素を必要に応じてa、bを付けて区別する。
後に詳しく説明するように搬送パレット32の移動方向は矢印F1、F2、F3の順であり、搬送パレット32はF1方向に所定の位置まで挿入された後、搬送部材35によりF2方向に押されて紙面右側に移動し、F3方向に排出される。搬送部材35は矢印F2方向または逆方向に移動可能であり搬送機構36により駆動される。
搬送パレット32の回転部33に設けられたワーク収容部34に架設対象物70(図3、4には図示せず)を搭載する。ウレタンローラ37は、制御部14の指令により回転する図示せぬ駆動源に連結され、図3,4に示すように回転部33bに当接して回転部33bを回転させる。後に説明するように、回転部33bの回転に伴って回転部33bに搭載された架設対象物70にSMAワイヤが架設される。
次に、締結ユニット30について図1と図5を用いて説明する。
図1に示すように本実施形態の締結ユニット30は、架設対象物70の2つの端子74,75(図1、図5には図示せず)をそれぞれカシメるポンチ45a、ポンチ45bとSMAワイヤ2を切断するカッタ46を有している。ポンチ45a、ポンチ45bはそれぞれ同じ形状であり、同じ機構で駆動されるのでここでは特に区別せずに説明する。
ポンチ45はモータ43によりそれぞれ紙面上下方向に駆動される。ポンチ45とモータ43の間にはそれぞれ荷重センサ44が配設されている。制御部14は、荷重センサ44の出力に基づいて、ポンチ45から端子74または端子75に所定の荷重が加わるようにモータ43を制御する。
カッタ46はカッタ駆動機構47により紙面上下方向に移動し、SMAワイヤ2を切断する。なお、SMAワイヤ2を切断するために回転刃やレーザ等の金属加工に用いられる他の方法を用いても良い。
搬送部31と締結ユニット30は本発明の架設手段である。
図5は、締結ユニット30の行うカシメ動作について説明するための断面図である。
図5(a)はカシメを行う前段階であり、SMAワイヤ2は端子74または端子75の溝部を通っている。図5(b)はポンチ45が矢印方向に移動し、端子74または75の先端部に所定の荷重を加え、SMAワイヤ2を挟んで溝部を押しつぶした状態である。このようにしてSMAワイヤ2は端子74または端子75にカシメられ固定される。
後で詳しく説明するように、SMAワイヤ2が端子74と端子75にポンチ45により固定される間、ストック制御ユニット10は、SMAワイヤ2の張力が所定の値になるように制御している。
図6は本発明の第1の実施形態において、製造システム1がSMAワイヤを架設対象物70に架設し固定する手順を説明するフローチャート、図7は本発明の第1の実施形態において、SMAワイヤを架設対象物に架設し固定する手順毎の搬送部31の動作を説明する説明図である。また、図8は架設対象物70の一例の平面図、図9は架設対象物70の一例の側面図である。
最初に、架設対象物70の一例として図8、図9に示すレンズユニットを説明する。
図8、図9に示す架設対象物70は、レバー76、SMAワイヤ2、端子74、端子75からなるレンズ駆動機構により、レンズ駆動枠72を駆動するように構成されている。レンズ駆動枠72にはレンズ71が組み込まれている。なお、図9に示すカバー80、バイアスバネ79、平行板バネ81は図面を簡略にするため図8には図示していない。
図9(a)はレンズ駆動枠72が初期位置にある状態の側面図、図9(b)はレンズ駆動枠72が矢印P2方向に繰り出された状態の側面図である。
図8に示すようにレバー76のU字状に2つに分かれた先端部分がレンズ駆動枠72の突起部82と突起部83にそれぞれ当接している。図9に示すように、レバー76はベース部73に設けられたヒンジ部78を支点に図9(b)の矢印P1方向または逆方向に回動可能であり、図9(b)のように矢印P1方向にSMAワイヤ2が収縮するとレバー76の2つに分かれた先端部分は突起部82と突起部83とを矢印P2方向に押し上げるように構成されている。
レンズ駆動枠72は、矢印P2方向または逆方向に直進するように平行板バネ81により図9の紙面上下方向を保持され、バイアスバネ79により矢印P2と逆方向に付勢されている。SMAワイヤ2は、図8のように中央部がレバー76のフック部77に引っ掛けられ、両端が端子74と端子75に固定されている。
レンズ駆動枠72を駆動する手順を説明する。
端子74、端子75の間に電圧を印加し、SMAワイヤ2に電流を流して加熱すると、SMAワイヤ2はオーステナイト変態して収縮し、レバー76はヒンジ部78を回転中心として矢印P1方向に回動する。すると、レバー76の2つに分かれた先端部分は突起部82と突起部83とを矢印P2方向に押し上げ、図9(b)のようにレンズ駆動枠72を矢印P2方向に移動させる。
SMAワイヤ2に電流を流すのを止めると、SMAワイヤ2は自然冷却されマルテンサイト相に変態して矢印P1と逆方向に伸長し、レンズ駆動枠72は初期位置に戻る。
次に、製造システム1によりSMAワイヤを架設対象物70に架設する手順を図6のフローチャートの順に図7の説明図を参照しながら説明する。なお、図7の説明図は、回転部33に搭載された架設対象物70の動きを説明するため、図4の搬送部31の平面図を簡略化して説明に必要な部分だけ図示している。
以下のフローチャートの説明では、図7(a)のように架設対象物70bが搬送パレット32bの回転部33bに搭載された状態から説明する。
図7(a)の架設対象物70bには、リール11から引き出されたSMAワイヤ2の一端が端子74bに固定されている。SMAワイヤ2は、図2で説明した加熱ユニット20を通過し、SMAワイヤ2はオーステナイト変態終了温度以上に加熱された後、マルテンサイト相まで冷却されて搬送部31に供給されている。したがって搬送部31に供給されているSMAワイヤ2は、加熱ユニット20で行われる上記加熱冷却工程で残留歪みが除去されている。
S1:搬送パレット32bを矢印F2方向に直進させるステップである。
制御部14は、搬送機構36に指令し、搬送パレット32bを図7(a)の位置から図7(b)の位置に移動させる。本ステップでは、制御部14は張力の制御目標値を、架設対象物70に架設後のSMAワイヤ2の応力目標値b1未満のbxに設定し、張力センサ12で検知した張力値に応じてモータ15を制御している。
本ステップでは搬送パレット32bを矢印F2方向に直進させ、移動距離に応じたSMAワイヤ2をリール11から引き出すので負荷変動が大きく、搬送パレット32bの移動速度を一定に制御することは難しい。そのため、SMAワイヤ2の張力も制御目標値から変動するが、SMAワイヤ2の張力が変動しても応力目標値b1を越えないようにSMAワイヤ2の制御目標値を応力目標値b1よりも低いbxに設定する。このようにSMAワイヤ2の張力の制御目標値をb1より低く設定することにより、何らかの誤差要因によってSMAワイヤ2の張力がb1を越え残留歪みが発生することを防止できる。なお、bxはb1に対して十分低い値が望ましい。
S2:張力の制御目標値をb1に設定するステップである。
制御部14は、SMAワイヤ2の張力を制御する制御目標値を、架設対象物70に架設後のSMAワイヤ2の応力目標値b1に設定し、張力センサ12で検知した張力値に応じてモータ15を制御する。ステップS3、S4の架設工程でSMAワイヤ2を架設するに先立って、制御部14は張力の制御目標値をb1に設定し、架設するSMAワイヤ2の張力が応力目標値のb1になるように制御する。
S3:搬送パレット32bの回転部33bを回転させるステップである。
制御部14は、ウレタンローラ37の駆動源に指令し、ウレタンローラ37を図7(c)のように反時計方向に回転させ架設工程を開始する。ウレタンローラ37は圧接している回転部33bを時計方向に回転させる。図中Oは回転部33bの回転中心であり、搭載された架設対象物70bのフック部77が回転軸上にある。回転部33bを時計方向に回転させることにより、SMAワイヤ2をレバー76bのフック部77と端子75bに架設する。制御部14は、端子75bに架設する位置まで所定の角度だけ回転部33bを回転させるとウレタンローラ37の駆動を停止する。
本ステップでリール11から引き出されるSMAワイヤ2の長さは短く、SMAワイヤ2に外乱が加わっても制御部14がSMAワイヤ2の張力がb1を越えないように制御することは容易であり張力の変動幅は非常に少ない。
S4:端子75をカシメるステップである。
前ステップでSMAワイヤ2は図5(a)のように端子75bの溝部に入っている。また、端子75bはポンチ45bの直下に位置している。制御部14は、モータ43bを回転させてポンチ45bを端子75bに所定の荷重がかかるまで下降させた後、モータ43bを逆回転させてポンチ45bを上昇させる。本ステップで端子75bにSMAワイヤ2が固定され、架設工程が完了する。
S5:張力の制御目標値をbxに設定するステップである。
制御部14は、張力の制御目標値をb1未満のbxに設定し、張力センサ12で検知した張力値に応じてモータ15を制御する。ステップS3、S4の架設工程が終了した後、制御部14は張力の制御目標値をb1未満のbxに設定し、SMAワイヤ2の張力がbxになるように制御する。以降の工程ではステップS1と同様に、SMAワイヤ2の張力の制御目標値をb1より低くするので、何らかの誤差要因によりSMAワイヤ2の張力がb1を越え残留歪みが発生することを防止できる。
S6:搬送パレットを供給するステップである。
新たな架設対象物70aが回転部33aに搭載された搬送パレット32aを、図示せぬ駆動手段により矢印F1方向に移動させ搬送部31上の図7(d)の位置に停止させる。
S7:端子74をカシメるステップである。
前ステップでSMAワイヤ2は図5(a)のように端子74aの溝部に入っている。また、端子74aはポンチ45aの直下に位置している。制御部14は、モータ43bを回転させてポンチ45aを端子74aに所定の荷重がかかるまで下降させた後、モータ43aを逆回転させてポンチ45aを上昇させる。本ステップで新たな架設対象物70aの端子74aにSMAワイヤ2が固定される。
S8:SMAワイヤ2を切断するステップである。
SMAワイヤ2はカッタ46の刃先の直下に位置している。制御部14は、カッタ駆動機構47に指令し、カッタ46をSMAワイヤ2に向けて下降させSMAワイヤ2を切断する。
S9:搬送パレットを排出するステップである。
図7(e)に示すように、架設済みの架設対象物70bが回転部33bに搭載された搬送パレット32bを、図示せぬ駆動手段により矢印F3方向に移動させ搬送部31から排出する。搬送パレット32bを排出後は、新たな架設対象物70aが回転部33aに搭載された搬送パレット32aが残り、ステップS1に戻って同じ手順の架設工程を行う。
フローチャートの説明は以上である。
このように本発明の製造システム1では、SMAワイヤ2を加熱ユニット20で加熱、冷却を行って残留歪みを除去し、SMAワイヤ2の張力を架設後のSMAワイヤ2の応力目標値b1に制御しながら架設対象物70に架設する。仮に、組立中にSMAワイヤ2に加わる応力に変動があった場合でも、最大でも応力目標値のb1以下なら応力−歪み特性は図11の斜線で示す範囲内で遷移し、残留歪みによる応力の誤差が生じることが無い。
したがって、残留歪みのため駆動対象物の初期位置がずれたりすることが無い架設対象物70を短時間で連続生産することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、SMAワイヤ2は張力を受けながら加熱ユニット20を通過し、加熱ユニット20で加熱後すぐに冷却され1往復だけ相変態する。SMAワイヤ2の特性として、無負荷状態から応力を印加し、この応力下で加熱、冷却を繰り返すと、歪みが繰り返しの回数に伴い上昇する傾向にある。2往復目以降の変化量は僅かであるが、材料組成、処理によっては2往復目以降、歪みが収束するまで0.1%程度変化するものがある。
図11を用いてこの現象を説明すると、図11に示す破線S2の方向へ歪みと応力の関係がシフトすることになる。すなわち、同じ歪み量b2では図中B点からD点に移動し、応力がb1からd1に低下することになる。
第2の実施形態では、このような現象(以降、初期のびと呼ぶ)が発生するSMAワイヤ2を用いる場合に対応できるよう、応力の低下分b1−d1だけ架設時の張力を高めに設定し、初期のびを打ち消すようにする。
すなわち、第2の実施形態では図6で説明したステップS2で、制御部14は、SMAワイヤ2の張力を制御する制御目標値をb1+(b1−d1)に設定する。
その他の手順と製造システム1の構成は第1の実施形態と同様であり説明を省略する。
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、加熱ユニット20を複数設けることにより初期のびが発生するSMAワイヤ2を複数回相変態を往復させる。
図10は、本発明の第3の実施形態における製造システム1のブロック図の一例である。第1の実施形態との違いは、SMAワイヤ2を架設する経路に加熱ユニット20a、加熱ユニット20bとガイドローラ14dが設けられた点である。加熱ユニット20a、加熱ユニット20bは、第1の実施形態で説明した加熱ユニット20と同様の構成であり加熱ユニット20a、加熱ユニット20bを通過すると相変態が繰り返される。
本実施形態では加熱ユニット20を2つ設けた場合を例示しているが、SMAワイヤ2の歪みが十分収束するために必要な数の加熱ユニット20を設ければ良い。このようにすることにより、架設対象物70にSMAワイヤ2を架設するときは歪みが十分収束しているので、架設後に初期のびが発生することが無い。
その他の製造システム1の構成と手順は第1の実施形態と同様であり説明を省略する。
以上このように本発明によれば、駆動対象物の初期位置がずれないように短時間で連続生産することが可能な製造システム、製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における製造システム1のブロック図である。 加熱ユニット20の構成の一例を説明する断面図である。 本発明の実施形態における搬送部31の外観図である。 本発明の実施形態における搬送部31の平面図である。 ポンチ45によるカシメ動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態において、製造システム1がSMAワイヤを架設対象物に架設し固定する手順を説明するフローチャート。 本発明の第1の実施形態において、SMAワイヤを架設対象物に架設し固定する手順毎の搬送部31の動作を説明する説明図である。 架設対象物70の一例の平面図である。 架設対象物70の一例の側面図である。 本発明の第3の実施形態における製造システム1のブロック図の一例である。 SMAの応力−歪み特性例を示すグラフである。
符号の説明
1 製造システム
2 SMAワイヤ
10 ストック制御ユニット
11 リール
12 張力センサ
13 ガイドローラ
14 ガイドローラ
15 モータ
17 制御部
20 加熱ユニット
21 温度センサ
22 ヒータ
23 ガイドローラ
24 液体
25 筐体
30 締結ユニット
31 搬送部
32 搬送パレット
33 回転部
34 ワーク収容部
43 モータ
44 荷重センサ
45 ポンチ
46 カッタ
70 架設対象物
72 レンズ駆動枠
74、75 端子
76 レバー
78 ヒンジ部

Claims (6)

  1. 形状記憶合金からなるワイヤを架設対象物に架設する製造システムにおいて、
    前記ワイヤを巻き付ける巻き付け部材と、
    前記巻き付け部材から引き出した前記ワイヤを前記架設対象物に架設する架設手段と、
    前記巻き付け部材から前記架設対象物の間の経路上に配設された前記ワイヤの張力を検知する検知手段と、
    前記張力を調整する張力調整手段と、
    前記検知手段の測定した前記張力の値に基づいて前記張力調整手段を制御する制御手段と、
    前記巻き付け部材と前記架設対象物との間の経路に前記巻き付け部材から引き出した前記ワイヤが通過するように配設され、通過する前記ワイヤの一部をオーステナイト変態終了温度以上に加熱する加熱手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記巻き付け部材と前記架設対象物との間の前記ワイヤの張力が所定の制御目標値になるよう前記張力調整手段を制御し、
    前記架設手段は、
    前記加熱手段を通過した前記ワイヤを前記架設対象物に架設することを特徴とする製造システム。
  2. 前記制御手段は、
    前記ワイヤを前記架設対象物に架設する間の各工程に応じて前記張力の制御目標値を変更して前記張力調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の製造システム。
  3. 前記制御手段は、
    前記制御目標値を、
    前記ワイヤを前記架設対象物に架設して固定する架設工程では前記架設対象物に架設後の前記ワイヤの応力目標値であるb1に設定し、前記架設工程以外の工程ではb1未満に設定することを特徴とする請求項2に記載の製造システム。
  4. 前記制御手段は、
    前記ワイヤを前記架設対象物に架設した後に、加熱、冷却の繰り返しにより前記ワイヤの応力が変化する量を補正した値を目標値として前記張力調整手段を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造システム。
  5. 前記加熱手段を複数有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の製造システム。
  6. 形状記憶合金からなるワイヤを架設対象物に架設する製造方法において、
    前記ワイヤをオーステナイト変態終了温度以上に加熱した後、前記ワイヤをマルテンサイト相まで冷却する加熱冷却工程と、
    前記架設対象物に設けられた少なくとも2つの固定部材の間に前記ワイヤを所定の張力で架設する工程と、
    をこの順に行うことを特徴とする製造方法。
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