JP4704072B2 - 折畳み傘 - Google Patents

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Description

本発明は、折畳み傘に関する。
従来、折畳み傘の各骨組みにおいては、基端が下ろくろに枢支された内骨と、該内骨の先端に中途部が枢支された中骨と、該中骨の先端に中途部が枢支された外骨と、基端が上ろくろに枢支されると共に先端が内骨の中途部に枢支された支骨と、基端が支骨の中途部に枢支されると共に先端が中骨の内端に枢支された連結杆と、基端が内骨の中途部に枢支されると共に先端が外骨の基端に枢支された牽引部材とを備えてたものが知られている。
かかる折畳み傘においては、骨組みの拡開時に、布地に作用する引張力や骨組みの変形等によって使用者の拡開動作を妨げる抗力が生じ、これによって傘を拡開し難い問題がある。
そこで、該抗力を低減させるべく、中骨の先端と外骨の中途部との間に、骨組みの拡開に伴って外骨を中骨に対して相対移動させるスライド機構を配備した折畳み傘が提案されている(特許文献1参照)。
実用登録新案第3066374号
しかしながら、前記スライド機構は、中骨の先端に配備された枢軸と、外骨の中途部に形成されて該枢軸の移動を案内する軸孔とを備えているいるものの、該軸孔は、外骨の基端を牽引部材に連結する連結端から伸びる直線上に配備されておらず、該直線からずれた方向に延設されているため、骨組みの拡開完了状態にて枢軸と連結端とを結ぶ直線が略直線状に拡開した外骨と中骨の軸心方向に対して大きくずれることとなり、これによって、拡開完了状態にて牽引部材に導入される牽引力を中骨を圧縮する圧縮力として十分に作用させることができず、これによって中骨を反り上がらせて布地を十分に張らせ難い問題があった。
また、外骨を引張る牽引部材が内骨の中途部に連結されているため、拡開完了状態の牽引部材に十分な牽引力を付与し難く、これによっても中骨を反り上がらせ難い問題がある。
そこで、本発明は、拡開完了状態にて中骨を十分に反り上がらせて布地の張りを確実にすることができる折畳み傘を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、上ろくろと下ろくろとを配備した中軸を備え、該上ろくろと下ろくろに亘って多数の骨組みが枢支され、該多数の骨組みが下ろくろの摺動に伴って放射状に開閉する折畳み傘であって、各骨組みは、
前記上ろくろに支骨の基端が枢支され、該支骨の先端が内骨の中途部に枢支され、該内骨は、基端が前記下ろくろに枢支されると共に先端が中骨の中途部に枢支され、該中骨の先端が外骨の中途部に枢支され、中骨の基端と支骨の中途部とが連結杆を介して連結された構成を有すると共に、
前記外骨の基端と連結杆の中途部とに連結されて前記骨組みの拡開に伴って外骨の基端を連結杆の中途部に向けて牽引する牽引部材を備えており、
前記中骨の先端と外骨の中途部との間には、拡開中に牽引部材の牽引に伴う外骨の相対回転及び相対移動を許容すると共に、拡開完了状態にて牽引部材による外骨の中途部の牽引方向を中骨の長手方向に沿わせつつ該中骨の基端に向ける枢支手段が設けられていて、
前記枢支手段は、外骨と中骨の何れか一方の骨部材に配備されて外骨を中骨に枢支する枢軸と、該枢軸を設けた骨部材とは異なる骨部材に配備されて枢軸を軸支する軸孔とを備え、該軸孔は、前記牽引部材と外骨との連結端から伸びる直線上に延設された長孔状に形成されると共に、前記異なる骨部材の軸心方向に平行若しくは略平行に形成されている点である。
これによれば、外骨が上記枢支手段を介して中骨に枢支されていることにより、骨組みの拡開に伴って外骨が中骨に対して相対回転及び相対移動するため、拡開動作に伴って各骨部材に作用する外力は該外骨の相対移動によって吸収されることとなり、これによって傘の拡開を抗力なくスムーズに行うことができる。
また、拡開完了状態にて外骨の基端に作用する牽引部材による牽引力は、枢支手段を介して中骨の先端に該中骨を圧縮する圧縮力として作用することとなるが、このとき、牽引部材による外骨の中途部の牽引方向が中骨の長手方向に沿わせつつ該中骨の基端に向けられているため、該圧縮力が中骨の基端に向けて作用することとなる。これによって拡開完了状態の中骨の両端には、前記牽引力によって軸方向に十分な圧縮力を付与されることとなる。
また、牽引部材の他方の端部は、中骨に対する開き角度が内骨より大きな連結杆の中途部に連結されているため、牽引部材には、内骨の中途部に連結された場合よりもより大きな牽引力が導入されることとなる。
これらによって、中骨を牽引部材から離間する方向に反らせることができるのである
また、骨組みの拡開に伴って枢軸が軸孔内を移動することにより、外骨が中骨に対してスムーズに相対回転及び相対移動することとなる。
また、該軸孔は、牽引部材と外骨との連結端から伸びる直線上に延設された長孔状に形成されると共に、前記異なる骨部材の軸心方向に平行若しくは略平行に形成されているため、拡開完了状態にて中骨と外骨とは略直線状となると共に連結端と枢軸を結ぶ直線の伸長方向が外骨の長手方向と一致若しくは略一致する。
したがって、拡開完了状態においては、外骨の基端が牽引部材に牽引されることによって、中骨の基端に生じる中骨を圧縮する圧縮力を該中骨の両端を結ぶ直線上に作用させることができるのである。
に、前記軸孔は、前記外骨を形成する外骨材の基端部に配備された関節具に設けられており、骨組みを拡開していくときに前記枢軸を係止し且つ拡開完了前に係止を解消する係止部を備えている点である。
これによれば、前記連結端と軸孔とが共に外骨に配備されるため、連結端に対する軸孔に位置を容易に調整することができる。
また、骨組みの拡開時に枢軸が軸孔の係止部に係止されることにより、外骨は中骨に対して相対移動することなく相対回転することができる。したがって、枢軸が軸孔の係止部に係止された状態にあっては、外骨を牽引する牽引部材の牽引力を該外骨を回転させるモーメントとして作用させることができ、これによってスムーズ且つ早期に外骨を開くことができる。
に、前記中骨の中骨材の先端に、前記枢軸と、拡開完了状態にて牽引部材を係止する係止溝と、拡開完了状態にて外骨が拡開中に回転する方向へ続けて回転することを規制するストッパとを備えた枢支部材がインサート成形によって設けられている点である。
これによれば、拡開完了状態の牽引部材は受け部材の係止溝に係止されるため、拡開完了状態にて牽引部材が外骨の基端や枢軸に対してずれることはなく、牽引部材の姿勢を一定に保つことができる。
また、外骨は、拡開完了状態にて牽引部材によって牽引されると共にストッパに当接することにより、中骨の長手方向に沿って伸びた姿勢からさらに回転することはなく、これによっても牽引部材の姿勢を一定に保つことができる。
さらに、枢支部材が中骨の中骨材にインサート成形されており、これによって、骨組みの組立性及び耐久性が向上が図られる。
本発明の折畳み傘によれば、拡開完了状態にて中骨を十分に反り上がらせて布地の張りを確実にすることができる。
以下、本発明に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
本発明に係る折畳み傘1においては、図2に示す如く、中軸2と、該中軸2に配備された上ろくろ3及び下ろくろ4と、該下ろくろ4と上ろくろ3とに枢支された多数組(本実施の形態においては6組)の骨組み5と、該多数組の骨組み5と一体に開閉する布地6とを備えている。
中軸2は、複数の円筒部材を入れ子状に嵌合したものであって、その軸方向に伸縮自在に構成されており、最上円筒部材の先端に石突き10が配備されると共に最下円筒部材の基端に手元部11が配備されている。また、該石突き10の下方に上ろくろ3が取り付けられており、下ろくろ4は、上ろくろ3に近接離間自在となるべく中軸2の最上円筒部材に外嵌されている。
また、中軸2の上ろくろ3の近傍には、前記骨組み5を拡開完了状態とした場合に下ろくろ4を係止するハジキ12が設けられている。該ハジキ12は、中軸2の内部に配備された弾性部材(図示省略)によって中軸2の軸心から離間する方向に付勢されている。
前記骨組み5は、下ろくろ4の摺動に伴い中軸2の軸心に対して放射状に開閉するものであって、各骨組み5は、一対の端部を有する複数本(本実施の形態においては6本)の軸状の骨部材を組み合わせて構成されている。
なお、本実施の形態においては、各骨部材の一対の端部の内、図1に示す如く骨組み5の拡開を完了させた状態(拡開完了状態)にて中軸側に位置する端部を基端と称し、該基端よりも中軸2に対して外方に位置する端部を先端と称することとする。
図2に示す如く、骨組み5は、基端が下ろくろ4に枢支された内骨21と、該内骨21の先端に中途部が枢支された中骨22と、該中骨22の先端に中途部が枢支された外骨23と、基端が上ろくろ3に枢支されると共に先端が内骨21の中途部に枢支された支骨24と、基端が支骨24の中途部に連結(枢支)されると共に先端が中骨22の基端に連結(枢支)された連結杆25と備えている。
また、外骨23の基端と連結杆25の中途部には、該外骨23の基端を連結杆25の中途部に向けて牽引する牽引部材26が配備され、該牽引部材26の一方の端部が外骨23の基端に連結(枢支)されると共に、他方の端部が連結杆25の中途部に連結(枢支)されている。
内骨21、中骨22及び外骨23の骨部材は、その両端を圧縮する方向に作用する圧縮力に対して弾性変形を許容する樹脂やカーボンファイバー等の弾性素材によって形成された骨材を備え、該骨材の所定の位置に他の骨部材を枢支すべき枢支部がインサート成形によって配備されている。
内骨21は、内骨材21aの基端に内枢支部21bを備えると共に先端に外枢支部21cを備え、さらに、内骨材21aの両端の略中間となる位置に支骨24を枢支する中枢支部21dを備えている。
中骨22は、中骨材22aの基端に内骨21の外枢支部21a及び連結杆25の先端を枢支する内枢支部22bを備えると共に先端に外骨23の中途部及び牽引部材26の一方の端部を枢支する枢支部となる枢支部材22cを備えている。また、中骨材22aの中途部には、前記牽引部材26を挿通する挿通部22dが設けられている。
また、外骨23は、外骨材23aの基端に、中骨22の枢支部材22cに枢支されると共に連結杆25の先端を枢支する枢支部となる関節具23bを備えている。
また、図3に示す如く、中骨22の先端と外骨23の中途部の間には、枢支手段30が設けられている。該枢支手段30は、拡開中に牽引部材26の牽引に伴う外骨23の相対回転及び相対移動を許容すると共に、拡開完了状態にて牽引部材26による外骨23の中途部の牽引方向を中骨22の長手方向に沿わせつつ該中骨22の基端に向けるものであって、外骨23と中骨22の何れか一方の骨部材に配備されて外骨23を中骨22に枢支する枢軸31と、該枢軸31を設けた骨部材とは異なる骨部材に配備されて枢軸31を軸支する軸孔32とを備えている。
なお、本実施の形態においては、中骨22の枢支部材22cに枢軸31が配備され、外骨23の関節具23bに軸孔32が配備されているが、枢軸31が外骨23の関節具23bに配備されると共に軸孔32が枢支部材22cに配備された構成を採用することも可能である。
また、中骨22の枢支部材22cは、図6に示す如く、前記関節具23bを枢支可能に形成されており、前記枢軸31と、中骨材22aの先端に嵌合する嵌合部34と、該嵌合部34の先端から中骨22の軸心方向に突設されて前記関節具23bの側部と対向する板状の一対の対向部35と、該一対の対向部35の先端を連結する連結部36とを備えている。
図7に示す如く、前記嵌合部34には、牽引部材26との対向面に拡開完了状態にて該牽引部材26を係止する係止溝37が中骨材22aの軸心方向に沿って延伸されている。
図6及び図8に示す如く、前記一対の対向部35は、側面視で前記布地6と対向する縁部が凸湾曲状に形成されていると共に、該縁部とは反対側の縁部が僅かに凹湾曲状に形成されている。また、図7及び図9に示す如く、該一対の対向部35に前記軸孔32が架け渡されている。
また、図8に示す如く、前記連結部36は上記凹湾曲状の縁部の先端に形成されて前記中骨材22aの軸心から離間する方向に突出しており、拡開完了状態にて外骨23に当接して該外骨23がさらに拡開方向へ回転することを規制するストッパを兼ねている。また、図2に示す如く、該連結部36は閉じ状態にて中軸2の手元部11に係止可能とされている。
図6に示す如く、前記関節具23bは、金属板をプレス成型して構成されており、外骨材23aの基端に嵌合する嵌合部38と、該基端から外骨23の軸方向に突出して前記牽引部材26に連結される連結端39とを備え、該連結端39と嵌合部38の間に前記軸孔32が穿設されている。
該軸孔32は、外骨材23aに平行で且つ連結端39を通過する直線上に延設されて枢軸31の移動を案内する長孔状の案内部40と、該案内部40に連接されて骨組み5を拡開していくときに枢軸31を一旦係止し且つ拡開完了前に該係止を解消する係止部41とを備えている。本実施の形態においては、該係止部41は、案内部40の連結端側の端部にて前記外骨材23aの軸心から離間する方向に突設されている。
また、該案内部40の連結端側の端部には、骨組み5を閉じた状態で枢軸41を掛止する係止部42が前記外骨材23aの軸心方向に近接する方向に突設されており、これによって、軸孔32はT字状に形成されている。
また、図2に示す布地6は、骨組み5を拡開した状態で平面視多角形状(本実施の形態においては六角形状)となるべく切り出されており、該布地6の中心が中軸2の軸心と一致しており、該中心及びその近傍は上ろくろ3と石突き10によって挟持されている。また、該布地6は、各頂点が骨組み5の外骨23の先端に連結されると共に、各頂点と中心とを結ぶ直線上にて複数箇所が骨組み5に連結されている。本実施の形態においては、各骨組み5の中骨22の枢支部材22c及び内枢支部22b、及び支骨24の先端に布地6が連結されている。
本発明の構成は以上のものからなるものであって、次に骨組み5を拡開する過程について説明する。
図2に2点鎖線で示す如く、傘入れ(図示省略)から取り出した折畳み傘1は、中軸2が収縮状態に設定されると共に骨組み5が閉じ状態に設定されている。このとき、骨組み5の中骨22の枢支部材22cに形成された連結部36は中軸2の手元部11に係止されている。
このとき、図3に示す如く、枢軸31は軸孔32の掛止部42に位置しており、これによって中骨22の中骨材22aと外骨23の外骨材23aとは閉じ状態で略平行となると共に互いに近接した状態で対向することとなる。このため、閉じ状態で中骨22と外骨23とがコンパクトに折り畳まれ、ひいては骨組み5全体がコンパクトに折り畳まれているのである。
該折畳み傘1を拡開する場合には、図2に実線で示す如く、先ず、中軸2を伸長させて中骨22の連結部36を手元部11に係止した状態から開放すると共に、布地6及び骨組み5を中軸2に巻き付けた状態で係止している捲装具(図示省略)を解除して骨組み5を拡開可能状態に設定する。このとき、布地6の拡がりに伴って中骨22と外骨23は僅かに拡開し、これに伴って、図3に示す如く、枢支手段30の枢軸31が軸孔32の掛止部42から係止部41に移動する。
次に、下ろくろ4を上ろくろ3に近接移動させる。これによって、図4に示す如く、骨組み5が閉じ状態から拡開完了状態に向けて拡開していく。
骨組み5の拡開の初期段階においては、枢支手段30の枢軸31は軸孔32の係止部41に係止された状態に保たれている。この状態で下ろくろ4を上ろくろ3に向けて移動させると、外骨23の基端は牽引部材26によって連結杆25の中途部に向けて牽引されることとなり、これによって外骨23は中骨22に対して相対移動することなく相対回転する。
そして、骨組み5の拡開の中期段階にて外骨23が中骨22に対して所定の位置まで相対回転すると、枢軸31が軸孔32の係止部41にから外れ、軸孔32は案内部40に移動する。この状態でさらに下ろくろ4を上ろくろ3に向けて移動させると、外骨23は牽引部材26の牽引力によって中骨22に対して相対回転すると共に相対移動することとなり、中骨22に対して外骨23が拡開すると共に、該外骨23の基端が中骨22の基端に近接する。
そして、さらに下ろくろ4を上ろくろ3に向けて移動させた拡開の終期段階においては、枢支手段30の枢軸31が軸孔32の案内部40の外骨先端側の端部に当接し、図4及び図5に示す如く、中骨22と外骨23が略直線状となる。
ここで、軸孔32は、図6に示す如く、外骨23の外骨材23aの軸心方向に平行で且つ前記連結端39を通過する直線状に形成されているため、中骨22と外骨23とが略直線状となった拡開の終期段階においては、図5に実線で示す如く、牽引部材26による外骨23の基端及び軸孔32の牽引方向が中骨22の長手方向に沿いつつ該中骨22の基端方向を向くこととなる。即ち、外骨23の基端が牽引部材26によって中骨22の基端に向けて牽引されることとなる。
また、該牽引部材26の牽引力は、枢支手段30にて軸孔32の案内部40の外骨先端側の端部が枢軸31を押圧する押圧力として作用することとなり、該押圧力は、枢軸31を介して中骨22の先端を該中骨22の基端に向けて圧縮する圧縮力として作用することとなる。このとき、上述の如く前記牽引力が連結端39から中骨22の基端に向けて作用しているため、該圧縮力も枢軸31と軸孔32の案内部40の当接位置から中骨22の基端に向けて作用することとなる。
したがって、牽引部材26による外骨23の基端を牽引する牽引力が中骨22を圧縮する圧縮力として該中骨22に作用することとなり、しかも、該圧縮力が中骨22の両端を結ぶ直線に一致若しくは略一致するため、該牽引力が中骨22を圧縮させる圧縮力として有効に機能するのである。
そして、この状態からさらに下ろくろ4を上ろくろ3に向けて移動させて、図1及び図5に示す如く、骨組み5を拡開完了状態に設定する。なお、該拡開完了状態にて下ろくろ4は前記ハジキ12に係止される。
該拡開完了状態においては、前記拡開の終期段階よりも中骨22と連結杆25との開き角度がさらに大きなものとなるため、牽引部材26には前記終期段階よりもより大きな牽引力が付与され、これによって外骨23の基端はさらに大きな牽引力によって中骨22の基端に向けて牽引される。このとき、外骨23の基端に配備された関節具23bが中骨22の先端に配備された外枢支部の連結部36に当接するため、外骨23はこれ以上の拡開方向への回転移動は規制される。これによって、外骨23は、大きな牽引力に牽引された状態でその姿勢を維持されることとなり、突風等の外力の作用によってその姿勢が容易に変更されることはない。
そして、中骨22には、前記牽引力によって、前記圧縮力が前記終期段階よりもより大きく作用することとなり、これによって、中骨22が牽引部材26から離間する方向に反り上がることとなるのである。
また、このとき、図6及び図7に示す如く、牽引部材26の前記一方の端部側は中骨22の枢支部材22cの係止溝37に係止されることとなるため、拡開完了状態にて牽引部材26の一方の端部が枢軸31や外骨23の基端に対してずれることはなく、前記牽引力が有効に外骨23に作用することとなる。
また、牽引部材26が係止溝37に沿って枢支部材22cに対して摺動することとなり、牽引部材26の摺接によって枢支部材22cの係止溝37以外の部位が損傷を受けることはない。
上記本実施の形態の折畳み傘1によれば、牽引部材26によって外骨23の基端に作用する牽引力が枢支手段30を介して中骨22に圧縮力として作用する。しかも、牽引部材26の他方の端部が内骨21の中途部ではなく連結杆25の中途部に連結されてるため、拡開完了状態にて牽引部材26に付与される牽引力は内骨21に連結された場合よりも大きなものとなり、ひいては前記圧縮力も大きなものとなる。さらに、前記圧縮力は中骨22の長手方向(軸心方向)に沿って作用する。これらによって、拡開完了状態にて中骨22が反り上がることとなるのである。この結果、布地6の中心から頂点に向けて作用する張力が大きなものなり、拡開完了状態にて該布地6が皺なく張られるのである。
また、枢支手段30の軸孔32は長孔状に形成された案内部40を備えているため、拡開時に各骨部材を変形させる外力や布地6の張力等は外骨23の中骨22に対する相対移動によって吸収されることとなり、これによって、骨組み5による抗力を可及的小さなものとして該骨組み5を拡開することができる。
さらに、軸孔32が拡開時に枢軸31を一旦係止する係止部41を備え、該係止部41が案内部40の外骨基端側に形成されているため、枢軸31が該係止部41に拡開の初期段階にて係止されることとなり、これによって外骨23は、拡開の初期段階にて中骨22に対して相対移動することなく相対回転し、これによって拡開の早期にスムーズに開かれることとなる。
また、枢軸31が軸孔32の掛止部42に位置した状態で骨組み5が閉じ状態に設定されるため、中骨22と外骨23とは、互いの骨部材を最も近接させた状態で折り畳まれることとなる。これによって、閉じ状態の各骨組み5の中軸2からの膨出が抑制され、折畳み態の折畳み傘1がよりコンパクトなものとなる。
また、軸孔32は連結端39と共に関節具23bに設けられており、これによって連結端39と軸孔32とが一体に形成されるため、組立性の向上が図られる。
また、枢軸31、前記対向部35、連結部36及び係止溝37は枢支部材22cによって一体成型されているため、これによっても組立性の向上が図られる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、軸孔32の係止部41の位置は、拡開時に枢軸31を一旦係止することが可能であれば、案内部40に対して何れの位置に配置されていても良く、例えば、案内部40の中途部に設けることも可能である。また、前記掛止部42を設けない構成とすることももちろん可能である。
また、内骨21、中骨22及び外骨23の何れか若しくはすべてを金属板にプレス成型を施すことによって形成することも可能である。同様に、支骨24及び連結杆25の何れか一方若しくは両方を樹脂製とすることも可能であり、他の骨部材を枢支する枢支部をインサート成形によって形成することももちろん可能である。
また、骨組み5を構成する部材の長さや他の部材との枢支位置は、傘の大きさに応じて適宜変更可能であり、例えば、外骨23の長さを中骨22の長さよりも大きくすることも小さくすることも可能であり、何れによっても、本実施の形態と同様の効果を発揮する。
本発明の折畳み傘の骨組みを拡開した状態を示す側面図である。 骨組みを閉じた状態を示す側面図である。 軸孔の移動過程を示す側面図である。 骨組みの拡開過程を示す側面図である。 中骨及びその近傍を示す側面図である。 枢支手段及びその近傍を示す側面図である。 枢支手段及びその近傍を示す底面からみた図である。 枢支部材の縦断面図である。 枢支部材の横断面図である。
1 折畳み傘
2 中軸
3 上ろくろ
4 下ろくろ
5 骨組み
6 布地
21 内骨
22 中骨
22c 枢支部材
23 外骨
23b 関節具
24 支骨
25 連結杆
26 牽引部材
30 枢支手段
31 枢軸
32 軸孔
37 係止溝
39 連結端
40 案内部
41 係止部
42 掛止部

Claims (3)

  1. 上ろくろと下ろくろとを配備した中軸を備え、該上ろくろと下ろくろに亘って多数の骨組みが枢支され、該多数の骨組みが下ろくろの摺動に伴って放射状に開閉する折畳み傘であって、各骨組みは、
    前記上ろくろに支骨の基端が枢支され、該支骨の先端が内骨の中途部に枢支され、該内骨は、基端が前記下ろくろに枢支されると共に先端が中骨の中途部に枢支され、該中骨の先端が外骨の中途部に枢支され、中骨の基端と支骨の中途部とが連結杆を介して連結された構成を有すると共に、
    前記外骨の基端と連結杆の中途部とに連結されて前記骨組みの拡開に伴って外骨の基端を連結杆の中途部に向けて牽引する牽引部材を備えており、
    前記中骨の先端と外骨の中途部との間には、拡開中に牽引部材の牽引に伴う外骨の相対回転及び相対移動を許容すると共に、拡開完了状態にて牽引部材による外骨の中途部の牽引方向を中骨の長手方向に沿わせつつ該中骨の基端に向ける枢支手段が設けられていて、
    前記枢支手段は、外骨と中骨の何れか一方の骨部材に配備されて外骨を中骨に枢支する枢軸と、該枢軸を設けた骨部材とは異なる骨部材に配備されて枢軸を軸支する軸孔とを備え、該軸孔は、前記牽引部材と外骨との連結端から伸びる直線上に延設された長孔状に形成されると共に、前記異なる骨部材の軸心方向に平行若しくは略平行に形成されていることを特徴とする折畳み傘。
  2. 前記軸孔は、前記外骨を形成する外骨材の基端部に配備された関節具に設けられており、骨組みを拡開していくときに前記枢軸を係止し且つ拡開完了前に係止を解消する係止部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み傘。
  3. 前記中骨の中骨材の先端に、前記枢軸と、拡開完了状態にて牽引部材を係止する係止溝と、拡開完了状態にて外骨が拡開中に回転する方向へ続けて回転することを規制するストッパとを備えた枢支部材がインサート成形によって設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折畳み傘。
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