JP4703215B2 - 路面・床面カッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、道路の路面や建造物の床面に舗装或いは敷設されたアスファルトやコンクリート等を、例えば、直線的に切断する路面・床面カッター装置に係り、特に、カッター刃を左右旋回可能に取り付けることにより左右何れにおいても容易に所望の切断作業を行なうことができるように工夫したものに関する。
道路の路面に舗装されたアスファルトや建造物の床面に敷設されたコンクリートを爾後の理由によって切断し、その一部のアスファルトやコンクリートを取り除いて補修工事等を行った後、再びその部位にアスファルトを舗装し直したり、コンクリートを敷設し直したりする場合がある。
そしてこのような工事に際して上記アスファルトやコンクリートを切断する場合に下記の特許文献1や特許文献2に示すようなコンクリートカッターや路面用カッターと称されるカッター装置が使用されている。
このカッター装置は移動可能に構成された移動体と、上記移動体に取り付けられカッター刃を回転可能に備えるカッター刃ユニットと、上記カッター刃を回転させるカッター刃駆動手段とを備えている。
このようなカッター装置を使用する場合にはカッター刃ユニットを進行方向前方に位置させてカッター刃を回転させ、所定の深さカッター刃を路面中或いは床面中に進入させる。
そして作業者は移動体の進行方向後方に回って、カッター刃の進行方向や切削抵抗或いは切削音等に注意しながら移動体を少しずつ前進させて路面或いは床面の切断を行う。
また上記カッター刃は移動体を正面から見た時、移動体の中心に位置するのではなく、作業者が作業中カッター刃の進行方向を確認し易い側の偏った位置に設けられている。
この場合、路面や床面の状況等によっては作業の途中でカッター刃の位置を左右反対側に変更したい場合がある。このような場合には一旦カッター刃ユニットを移動体から取り外して取り付け位置を替えて取り付け直したり、カッター装置を逆側に移動させて、逆側から切断作業をやり直すことによって対応していた。
特開平6−33418号公報 特開2001−295216号公報
しかし、作業の途中でカッター刃ユニットを移動体から一旦取り外し、取り付け直すことは極めて煩雑であるし、作業効率の点でも好ましくなく、工期の長大化につながる。
また切断作業を一旦停止して逆側にカッター装置を移動させて切断作業をやり直すのも面倒であり、路面や床面の状況等によっては逆側にカッター装置を移動できない場合もあり得る。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、カッター刃ユニットの取り付け位置を簡単に短時間で正確に切り替えることができ、路面や床面の状況等に影響されることなく常に効率的な切断作業を行うことのできる路面・床面カッター装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による路面・床面カッター装置は、移動可能に構成された移動体と、上記移動体に取り付けられカッター刃を回転可能に備えると共に上記移動体の進行方向に向かって左右方向に旋回可能に構成され旋回することにより上記カッター刃を左右反対側に位置させるカッター刃ユニットと、上記カッター刃を回転させるカッター刃駆動手段と、を具備し、上記カッター刃ユニットは傘歯車群を介して旋回可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
又、請求項2による路面・床面カッター装置は、請求項1記載の路面・床面カッター装置において、上記カッター刃ユニットは傾斜可能に構成されていて、傾斜することにより上記カッター刃の路面・床面に対する角度を調整するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による路面・床面カッター装置は、請求項2記載の路面・床面カッター装置において、上記カッター刃ユニットには回動アームが取り付けられていて、この回動アームの一端をネジ・ナット機構により回動させることにより上記カッター刃ユニットを傾斜させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による路面・床面カッター装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の路面・床面カッター装置において、上記カッター刃駆動手段はシャフト及びギヤからなる駆動伝達機構を介して上記カッター刃を回転させるものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による路面・床面カッター装置は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の路面・床面カッター装置において、路面或いは床面におけるカット線を光の照射によって指し示すカット線照射手段が設けられていることを特徴とするものである。
したがって、本発明による路面・床面カッター装置によると、移動可能に構成された移動体と、上記移動体に取り付けられカッター刃を回転可能に備えると共に上記移動体の進行方向に向かって左右方向に旋回可能に構成され旋回することにより上記カッター刃を左右反対側に位置させるカッター刃ユニットと、上記カッター刃を回転させるカッター刃駆動手段と、を具備した構成になっているので、路面や床面の状況等に応じてカッター刃ユニットを瞬時に簡単な作業によって左右反対側の位置に切り替えることができ、路面乃至床面の切断作業が大幅に効率的になって工期の短縮が図られる。
又、上記カッター刃ユニットが傘歯車群を介して旋回可能に取り付けられている場合には、傘歯車群の噛み合い状態をそのまま維持してカッター刃ユニットを左右反対側の位置に簡単に切り替えることができる。
又、上記カッター刃ユニットが傾斜可能に構成されていて、傾斜することにより上記のカッター刃の路面・床面に対する角度を調整するようにした場合には、路面・床面に対して90°の角度のみでなく、上記角度を中心とした左右一定範囲の傾斜角度の路面乃至床面に対する切断加工が可能になり、路面・床面カッター装置の機能性が向上する。
又、上記カッター刃ユニットには回動アームが取り付けられていて、この回動アームの一端をネジ・ナット機構により回動させることにより上記カッター刃ユニットを傾斜させるようにした場合には、比較的簡単な構成で正確に細かくカッター刃ユニットの傾斜角度を調整できるようになる。
又、上記カッター刃駆動手段がシャフト及びギヤからなる駆動伝達機構を介して上記カッター刃を回転させるものである場合には、カッター刃駆動手段をカッター刃ユニットから離れた位置に設置することができ、比較的重量のあるカッター刃駆動手段を進行方向後方に位置する移動体に支持させることが可能となり、進行方向前方に位置するカッター刃ユニットの重量が軽くなるため路面・床面カッター装置の操作性を向上させることができる。
又、路面或いは床面におけるカット線を光の照射によって指し示すカット線照射手段が設けられている場合には、カッター刃の進行方向の確認が容易になり、路面或いは床面の切断をより正確に安全に行うことができるようになる。
以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。本実施の形態による路面・床面カッター装置1は、移動体3と、カッター刃5を備えたカッター刃ユニット7と、カッター刃5を回転させるカッター刃駆動手段9とを具備することにより基本的に構成されている。
移動体3はアングル材や金属製平板材料等を適宜組み合わせて構成される略矩形筐体状の移動架台11と、移動架台11の底部に設けられる移動車輪13とを備えることによって構成されている。又、移動車輪13は一例として6個設けられており、対向する位置にある2つの移動車輪13は車軸15によって夫々一体に回転するように連結されている。
又、移動架台11の進行方向の後方上部には移動操作ハンドル17が設けられており、該移動操作ハンドル17を所定の方向に所定量回すことによって移動伝達手段19を介して上記車軸15に回転が伝達されて、所定ピッチずつ前進或いは後退し得るようになっている。
カッター刃ユニット7は、上記移動体3の進行方向前方に設けられており、路面乃至床面Gを直接切断するカッター刃5と、該カッター刃5の支持フレーム21と、カッター刃5を所定ストローク昇降動し得るカッター刃昇降手段23と、カッター刃5にカッター刃駆動手段9からの駆動力を伝達する駆動伝達機構25の一部と、本発明の特徴的構成であるカッター刃5を移動体3の進行方向に向かって左右方向に旋回でき、カッター刃5を左右反対側に位置させるカッター刃旋回機構27とが設けられている。
カッター刃5は円板状の部材でその周面には路面或いは床面Gの切断を直接司る図示しない超硬チップ等からなる切削刃が設けられている。又、切削刃はカッター刃5が切削方向に回転する限り、路面或いは床面Gを上方から切断するオーバーカットと、下方から切断するアンダーカットの両方の切断が行えるようになっている。
カッター刃昇降手段23は、図5及び図6に示すように、支持フレーム21の前面において上下方向に平行に延びるように設けられている2本のガイドレール29、29と、該ガイドレール29、29に対して摺動自在に係合する2組のスライドブロック31、31と、該スライドブロック31、31の前面に取り付けられ、スライドブロック31、31と共に昇降動するスライドベース33と、該スライドベース33を所定ストローク昇降動させることのできる昇降駆動部35とを備えている。
尚、昇降駆動部35としては、ボールネジ機構や油圧シリンダ等、種々の構成の昇降機構が使用可能である。
駆動伝達機構25は、図1に示すように、以下述べるようなシャフト及びギヤによって構成されており、移動体3に搭載されたカッター刃駆動手段9であるエンジン37の出力軸39に対してカップリング41を介して接続されている。
カップリング41には軸受43によって水平に支持されたドライブシャフト45の一端が接続されている。又、ドライブシャフト45の他端寄りの部位はベアリングBによって回転自在に支持されており、ドライブシャフト45の他端には第1傘歯車47が取り付けられている。
又、第1傘歯車47には第2傘歯車49が噛み合っており、第2傘歯車49は上記カッター刃ユニット7における支持フレーム21に対して設けられる垂直方向上方に延びる第1中間シャフト51の下端から幾分上方の位置に取り付けられている。
第1中間シャフト51には第2傘歯車49の上部と第1中間シャフト51の上端寄りの部位にベアリングBが設けられており、第1中間シャフト51はこれらのベアリングBによって回転自在に支持されている。
又、第1中間シャフト51の上端には第1平歯車53が取り付けられており、その前方には、アイドルギヤとして機能する第2平歯車55を介して第3平歯車57が互いに噛み合うように設けられている。
第3平歯車57は上記第1中間シャフト51の前方において垂直方向に平行に同じく支持フレーム21に対して設けられている第2中間シャフト59の上端に取り付けられている。
又、第2中間シャフト59は第3平歯車57の下方と第2中間シャフト59の下端部に設けられている2つのベアリングBによって回転自在に支持されている。
又、図5及び図6に示すように、第2中間シャフト59の下端から幾分上方の位置には第3傘歯車61が設けられており、この第3傘歯車61は次に述べるカッター刃旋回機構27の構成の一部ともなっている。
第3傘歯車61には同じくカッター刃旋回機構27の構成の一部ともなっている第4傘歯車63が噛み合っており、第4傘歯車63は段違い軸状の水平出力軸65の一端に接続されている。
又、水平出力軸65の他端には第4平歯車67が取り付けられており、該第4平歯車67と上記第4傘歯車63のそれぞれの内側近傍に設けられているベアリングBによって水平出力軸65は回転自在に支持されている。
第4平歯車67の下方にはアイドルギヤとして機能する第5平歯車69を介して第6平歯車71が互いに噛み合うように設けられている。
又、第6平歯車71は、カッター刃5の回転軸73の中間付近の位置に取り付けられていて、該回転軸73は上記第6平歯車71を挟むように設けられている2つのベアリングBによって回転自在に支持されている。
そして回転軸73の先端部にはカッター刃5を挟持状態で保持するチャック部75が設けられており、更に切断加工中のカッター刃5に冷却用の水を供給するための流路形成部材が回転軸73に対して設けられている。
カッター刃旋回機構27は、上述したように第3傘歯車61と第4傘歯車63を具備しており、更に水平出力軸65、第4平歯車67、第5平歯車69、第6平歯車71及び回転軸73の一部を被覆し、第4傘歯車63、水平出力軸65、第4平歯車67、第5平歯車69、第6平歯車71、回転軸73、チャック部75及びカッター刃5を伴って図2等に示す中心線Lを中心にして180°の角度旋回し得る旋回アーム77を備えている。
又、カッター刃旋回機構27には、図示しないロック手段が設けられていて、旋回アーム77を移動体3の進行方向に向って図5に示す左旋回位置と図6に示す右旋回位置とに固定できるようになっていて、切断加工の安全性が確保されている。
この他、図3及び図4に示すように、本実施の形態に係る路面・床面カッター装置1には上記カッター刃ユニット7を傾斜させて、カッター刃5を路面乃至床面Gに対して斜めに進入させることのできる傾斜機構79が設けられている。
傾斜機構79は、移動架台11の前方側のフレームに対して幅方向に水平に回転自在に架け渡されている雄ネジが形成されたネジ軸81と、該ネジ軸81と螺合する雌ネジが形成されたナット部83とを備えるネジ・ナット機構85を備えている。
又、上記ナット部83は上記ドライブシャフト45の前端寄りの部位を回転自在に支持する円筒状の支持スリーブ87と一体に設けられ、上方に延びる平板状で曲成加工された2枚の回動アーム89によって挟持されるようにして回動アーム89に取り付けられている。
又、上記ネジ軸81の一端は移動架台11の側部外方に向けて突出するように設けられており、その突出部91には図示しない傾斜操作ハンドルと係合する係合加工が施されている。
そして上記図示しない傾斜操作ハンドルを所定の方向に所定量回すことによって回動アーム89がドライブシャフト45を回動支点Oとして、図4に示すように、左右に傾斜角度αずつ回動できるようになっている。本実施の形態では、一例として最大の傾斜角度αを45°とした。
更に、図1に模式的に示すように本発明の路面・床面カッター装置1には、カッター刃5が路面乃至床面Gを切断する仮想切断線となる図1中、仮想線で示すカット線Aを光の照射によって指し示すカット線照射手段93が設けられている。
該カット線照射手段93には赤外線やレーザ光等を照射できる発光源と、発光源から発光された光をカット線Aの形に偏光し得る偏光スリット等を備えたフィルタ等とが一例として備えられている。
次にこのようにして構成される第1の形態に係る路面・床面カッター装置の各部の作動態様を操作の手順に従って(1)移動動作、(2)昇降動作、(3)切断動作、(4)旋回動作、(5)傾斜動作に分けて説明する。
(1)移動動作
路面・床面カッター装置1を作業場所まで大きく移動させる場合には移動操作ハンドル17の下部において進行方向後方に向けて延びている手押しハンドル95を握り、前方に押し出すようにして移動体3を移動させる。
勿論上記の移動の際はカッター刃昇降手段23によってカッター刃5を路面乃至床面Gより上方に浮かせた状態にしておく。
又、切断作業中において移動体3を移動させる場合には上述したように移動操作ハンドル17を使用し、移動操作ハンドル17を所定の方向に少しずつ回し、移動伝達手段19を介して移動車輪13に回転を伝達させてカッター刃5の進行方向がカット線Aに一致するように微調整しながらゆっくりと移動させる。
(2)昇降動作
上記のように路面・床面カッター装置1を作業場所まで大きく移動させる場合にはカッター刃5を上方に退却させるためにカッター刃5を大きく上方に移動させる必要がある。又、切断作業時にはカッター刃5を下方に移動させて、カッター刃5を路面乃至床面G中に所定の深さ進入させる必要がある。
このような動作を行うのがカッター刃昇降手段23である。具体的には昇降駆動部35を作動させてスライドベース33を所定の位置に移動させる。スライドベース33はガイドレール29と係合するスライドブロック31によってガイドレール29に案内されて上下方向に移動する。
スライドベース33には旋回アーム77と、その内部に設けられている駆動伝達機構25及びチャック部75によって保持されたカッター刃5が接続されており、これらの部材を伴ってスライドベース33は所定の位置に移動する。
(3)切断動作
上記カッター刃昇降手段23によって路面乃至床面G中の所定の深さにカッター刃5を進入させる際及び切断作業中はカッター刃5を回転させる必要がある。
このような場合にはカッター刃駆動手段9であるエンジン37を始動し、エンジン37の出力軸39の回転をカップリング41を介してドライブシャフト45に伝達する。
ドライブシャフト45の回転は第1傘歯車47と第2傘歯車49とによって構成される傘歯車群によって方向を90°変更させて上方に向けて延びる第1中間シャフト51を回転させる。
第1中間シャフト51の回転は第1平歯車53、第2平歯車55、第3平歯車57からなる歯車列を介して第2中間シャフト59に伝達される。
又、第2中間シャフト59の回転はカッター刃旋回機構27の一部でもある第3傘歯車61と第4傘歯車63とによって構成される傘歯車群によって方向を再び90°変換させて水平出力軸65を回転させる。
そして水平出力軸65の回転は第4平歯車67、第5平歯車69、第6平歯車71からなる歯車列を介して回転軸73に伝達され、所定の方向に所定の速度でカッター刃5を回転させる。
(4)旋回動作
切断作業を行っている際、路面乃至床面Gの状況の変化等が生じてカッター刃5の取り付け位置を左右反対方向に切り替えたい場合にはカッター刃旋回機構27を使用して旋回アーム77を180°所定の方向に旋回させる。
この場合には図示しないロック手段を一旦解除し、旋回アーム77を旋回できる状態にして直接旋回アーム77を手で持って旋回させて左右反対方向にカッター刃5を位置させ、解除した図示しないロック手段を再びロック状態とする。
このように本発明では旋回アーム77を単に旋回させることによってカッター刃5を左右反対方向に位置させることができ、従来行っていた煩わしいカッター刃ユニット7の着脱作業は不要であり、作業効率の大幅な改善が図られている。
(5)傾斜動作
路面乃至床面Gの状況や補修工事の内容等によってはカッター刃5を路面乃至床面Gに対して傾斜させた状態で進入させ、路面乃至床面Gを斜めに切断したい場合がある。
このような場合には、傾斜機構79を作動させてカッター刃ユニット7を所定の方向に所定の傾斜角度αだけ傾斜させる。すなわち、図4に示すように、ネジ軸81の突出部91に図示しない傾斜操作ハンドルを係合させ、該傾斜操作ハンドルを所定の方向に所定量回転させる。
これによりネジ軸81が回転し、該ネジ軸81と螺合するナット部83が回動アーム89によって回り止めされているため左右方向に所定ストローク移動するようになる。
ナット部83の移動に伴って回動アーム89は所定の方向に所定の傾斜角度αだけ回動するようになり、図示しない連結杆等によって支持フレーム21に対して回動アーム89は連結されているためカッター刃ユニット7も回動アーム89と同方向に同じ傾斜角度αだけ傾斜する。
尚、傾斜操作ハンドルの回転方向及び回転数を回動アーム89乃至カッター刃ユニット7の傾斜角度αに変換した目盛り等を移動架台11に設けることも可能であり、このような目盛りを有する場合には正確な傾斜角度αの設定が可能となる。
次に図7乃至図13を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
尚、第2の実施の形態に係る路面・床面カッター装置101の基本的構成及び作動態様の概略は上記第1の実施の形態に係る路面・床面カッター装置1と同様であるので、ここでは第1の実施の形態と異なる構成とその作動態様に絞って説明する。又、第1の実施の形態と構成を同じくする部材については上述した第1の実施の形態の説明で使用したのと同一の符号を使用することとする。
先ず第2の実施の形態に係る路面・床面カッター装置101にあっては、カッター刃駆動手段9として車載式の発電機103と、発電機103によって発電された電力を利用して駆動される回転駆動モータ105が設けられている。そして発電機103は移動架台11内に設けられており、回転駆動モータ105はカッター刃ユニット7の上部に下向きで設けられている。
これに伴って駆動伝達機構25の構成が上記第1の実施の形態に比べて格段に簡単になっている。すなわち、回転駆動モータ105の出力軸107は、図12に示すように、カップリング109を介して段差軸状の垂直入力軸111に伝達され、更に第1傘歯車113、第1傘歯車113と噛み合う第2傘歯車115を介して同じく段差軸状の水平出力軸117に伝達されるという簡単な構成になっている。
そして垂直入力軸111は上部寄りと下部寄りの2個所においてベアリングBによって回転自在に支持されており、垂直入力軸111の下端に上記第1傘歯車113が設けられている。又、第2傘歯車115は水平出力軸117の基端部に設けられており、第2傘歯車115の近傍の水平出力軸117における基端寄りの部位と、中央付近にはベアリングBが設けられており、これらのベアリングBによって水平出力軸117は回転自在に支持されている。
又、水平出力軸117の先端部にはチャック部75が設けられており、このチャック部75によってカッター刃5は挟持状態で保持されている。
カッター刃旋回機構27は上述の第1傘歯車113と、第2傘歯車115と、上記水平出力軸117を被覆し、第2傘歯車115、水平出力軸117、チャック部75及びカッター刃5を伴って垂直入力軸111の軸心方向を中心に180°の角度旋回し得る円筒状の旋回アーム119とを備えることによって構成されている。
又、本実施の形態に係る路面・床面カッター装置101は、図8に示すように、中心線Lから左右に幾分偏った位置にカッター刃ユニット7が設けられている。これに伴い、傾斜機構79には図9に示すようなオフセット機構121が設けられている。
オフセット機構121は移動架台11の中心線L上に回動支点Oを有する回動アーム89と、移動架台11の下部フレーム123と、上記回動アーム89の中間付近に一端が回転自在に接続され、下部フレーム123と平行に水平に延びる水平連結ロッド125と、水平連結ロッド125の他端に上端が回転自在に接続され、下端が下部フレーム123上のオフセット回動支点Pを中心に回動アーム89と平行に回動する回動サブアーム127とを備える4節平行リンク機構によって構成されている。
そして上記オフセット回動支点Pを構成するオフセット回動軸129と、回動サブアーム127を利用してその前方にカッター刃ユニット7が取り付けられている。
又、オフセット回動軸129は図11に示すように先端にフランジ部131が形成されているガイドスリーブ133によって回転自在に支持されており、ガイドスリーブ133はオフセット回動軸129と回動サブアーム127を伴って水平ガイドレール135に案内されて左右方向に所定ストローク移動できるようになっている。
因みにこのように左右方向にオフセット回動軸129等を移動できるようにしたのは、図8に示すように、オフセット機構121の採用によってカッター刃ユニット7が中心線Lから左右に幾分ずれて位置するためであり、旋回アーム119の旋回に先立ってオフセット回動支点Pの位置を左右反対方向に移動させておく必要があるからである。
この他、第2の実施の形態に係る路面・床面カッター装置101における昇降駆動部35は支持フレーム21の上端から突出している突出部137に対して、該突出部137と係合する図示しない昇降操作ハンドルを取り付け、手動によって昇降操作ハンドルを回転させることによってボールネジ機構等を介してカッター刃5を昇降動させる機構を採用している。勿論カッター刃5を自動的に昇降動させることのできる電動モータや油圧シリンダ等を備えた構成を採用することも可能である。
尚、この点については第1の実施の形態に係る路面・床面カッター装置1についても同様である。
そしてこのような第2の実施の形態の場合にも上記第1の実施の形態と同様、極めて簡単な操作によってカッター刃ユニット7の取り付け位置を左右反対に切り替えることができ、オフセット機構121の採用によって多少構造や取り付け位置の切り替え手順が複雑になるものの駆動伝達機構25の単純化によって路面・床面カッター装置101全体の構造の簡素化と軽量化を図ることができる。
尚、本発明は上述した第1及び第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、移動体3の移動は上述した手動によるものの他、動力を利用した自走式のものであってもよいし、更に作業者が乗車できる乗車ステップや運転席等を備えた大型の移動体3とすることも可能である。
又、第2の実施の形態で採用した発電機103は、移動架台11に搭載する他、近傍の路面乃至床面Gに設置した外部の発電機とすることも可能であり、該外部の発電機に接続した電気ケーブルを回転駆動モータ105に接続することでカッター刃5を回転させるようにすることも可能である。
この他、傾斜機構79によるカッター刃ユニット7の傾斜動作、カッター刃昇降手段23によるカッター刃5の昇降動作、カッター刃旋回機構27による旋回動作等も手動に限らず動力を利用して自動的に行なえるようにすることも可能である。
本発明は、道路の路面や建造物の床面に舗装乃至敷設されたアスファルトやコンクリート等を直線的に切断することができる路面・床面カッター装置に関するものであって、特にカッター刃ユニットの取り付け位置の切り替え作業の効率化を図り、種々の路面や床面の状況に瞬時に対応できるようにしたことにより路面・床面の切断作業の分野において大いに利用が期待される。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、路面・床面カッター装置の側断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、路面・床面カッター装置の背面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、駆動伝達機構の一部と傾斜機構を拡大して示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、傾斜機構を拡大して示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5(a)はカッター刃昇降手段とカッター刃旋回機構を拡大して示すと共にカッター刃を左旋回させた状態の平面図、図5(b)はカッター刃昇降手段とカッター刃旋回機構を拡大して示すと共にカッター刃を左旋回させた状態の縦断正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図6(a)はカッター刃昇降手段とカッター刃旋回機構を拡大して示すと共にカッター刃を右旋回させた状態の平面図、図6(b)はカッター刃昇降手段とカッター刃旋回機構を拡大して示すと共にカッター刃を右旋回させた状態の縦断正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、路面・床面カッター装置の側面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、路面・床面カッター装置の正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、傾斜機構とオフセット機構を拡大して示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、傾斜機構を拡大して示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図9中、XI―XI線で破断した状態を示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カッター刃ユニットを示す縦断正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、カッター刃ユニットを示す側面図である。
符号の説明
1 路面・床面カッター装置
3 移動体
5 カッター刃
7 カッター刃ユニット
9 カッター刃駆動手段
17 移動操作ハンドル
37 エンジン
93 カット線照射手段
G 路面(床面)

Claims (5)

  1. 移動可能に構成された移動体と、
    上記移動体に取り付けられカッター刃を回転可能に備えると共に上記移動体の進行方向に向かって左右方向に旋回可能に構成され旋回することにより上記カッター刃を左右反対側に位置させるカッター刃ユニットと、
    上記カッター刃を回転させるカッター刃駆動手段と、
    を具備し
    上記カッター刃ユニットは傘歯車群を介して旋回可能に取り付けられていることを特徴とする路面・床面カッター装置。
  2. 請求項1記載の路面・床面カッター装置において、
    上記カッター刃ユニットは傾斜可能に構成されていて、傾斜することにより上記カッター刃の路面・床面に対する角度を調整するようにしたことを特徴とする路面・床面カッター装置。
  3. 請求項2記載の路面・床面カッター装置において、
    上記カッター刃ユニットには回動アームが取り付けられていて、この回動アームの一端をネジ・ナット機構により回動させることにより上記カッター刃ユニットを傾斜させるようにしたことを特徴とする路面・床面カッター装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の路面・床面カッター装置において、
    上記カッター刃駆動手段はシャフト及びギヤからなる駆動伝達機構を介して上記カッター刃を回転させるものであることを特徴とする路面・床面カッター装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の路面・床面カッター装置において、
    路面或いは床面におけるカット線を光の照射によって指し示すカット線照射手段が設けられていることを特徴とする路面・床面カッター装置。
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