JP4703094B2 - 目的を果たせないコンテンツを受信しないユーザ端末プログラム - Google Patents
目的を果たせないコンテンツを受信しないユーザ端末プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツの配信サービスに関し、特に、方式の違いにより生じるトラブルを未然に防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを介して音楽コンテンツを有料で配信する電子音楽配信(Electronic Music Distribution。以下、「EMD」と記す)が普及し始めている。
EMDサービス提供会社は複数あり、会社毎に異なる配信方式が用いられている。また著作権保護の観点から、配信後の音楽コンテンツは各配信方式毎に専用のソフトウェアによってのみ再生やコピー等が可能なようにプロテクトがかけられている。
【0003】
従って、EMDサービスにより音楽コンテンツを購入するためのパーソナルコンピュータ(以下「PC」と記す)等のユーザ端末には、各配信方式毎に専用のソフトウェアが必要となる。
この各配信方式毎に専用のソフトウェアは、基本ソフトウェアに機能を追加するプラグイン(Plug−in)と呼ばれる形態で、各EMDサービス提供会社から通常無償で提供され、複数の配信方式に共通の基本配信ソフトウェア上で動作する。
【0004】
一方、EMDサービスによりユーザ端末で購入した音楽コンテンツを、記録メディアや自身の内蔵メモリ等に書き込み、再生することができるポータブルデバイス(Portable Device。以下、「PD」と記す)が登場している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PDには複数の種類があり、PDの種類毎に書き込みや再生動作が可能な配信方式が限られているのが現状であり、各配信方式用のソフトウェアは、対応する音楽コンテンツの購入動作や対応する音楽コンテンツのPC上での再生動作は保証するけれども、各PDへの書き込みや各PD上での再生動作は保証していない。
【0006】
そのため、ユーザが特定の種類のPDで使用することを目的として、購入したいと欲する音楽コンテンツに対応する配信方式用のソフトウェアを用いて、その音楽コンテンツを購入する場合において、購入した音楽コンテンツをユーザのPDで使用出来ないというトラブルが頻繁に起こってしまうので、ユーザは購入の目的を果たせない音楽コンテンツを間違って購入してしまうという問題がある。
【0007】
EMDサービスにおいては通常、購入した音楽コンテンツがPC上で再生できれば正常とされるので、EMDサービス提供会社は、特定の種類のPDで使用できないからといって返品には応じてくれないだろう。
そうなると、ユーザは、基本配信ソフトウェア及びPDのメーカにそのトラブルの責任があると思うかもしれないので、これらのメーカにクレームを付けたり、あるいは損失の補填を求めるかもしれない。
【0008】
さらには、これらのメーカのイメージが損なわれ、またこれらのメーカはユーザの信頼を失いかねない。
また、音楽コンテンツが有償か無償かにかかわらず、本来の目的を果たせない音楽コンテンツを受信すれば、回線使用料、プロバイダ料金、電気代、及び、ユーザの時間等も無駄である。
【0009】
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、配信方式が違う等の互換性が無い為にユーザにとっての目的を果たせないコンテンツを無駄に受信すること、又は、ユーザ毎の目的を果たせない商品を間違って購入することを防止することができるユーザ端末プログラム、受信方法、購入方法、及び、ユーザ端末装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るユーザ端末プログラムは、ユーザ端末装置に、ユーザが前記ユーザ端末装置外の所定の再生装置で再生したいと欲するコンテンツを特定する指示情報をユーザから受付ける受付ステップと、受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを配信サイトから受信する際の方式を識別する方式識別情報を入手する入手ステップと、前記所定の再生装置に採用されている方式を識別する方式識別情報を1又は複数個含む互換ファイルが前記ユーザ端末装置に予め保持されており、入手ステップにより入手された方式識別情報が前記ユーザ端末装置に予め保持されている互換ファイルに含まれているか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより含まれていると判定された場合には受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを入手ステップにより入手された方式識別情報により識別される方式に従って受信し、判定ステップにより含まれていないと判定された場合には当該コンテンツの受信を禁止する受信ステップと、受信ステップにより受信されたコンテンツを前記所定の再生装置内のメモリ又は当該所定の再生装置に装着可能なメモリへ書き込む書き込みステップとを実行させることを特徴とする。
【0011】
これによって、所定の再生装置と互換性がある方式か否かを判定することができ、また、互換性がある場合にのみコンテンツを受信することができる。
従って、所定の再生装置で再生できないようなユーザの目的を果たせないコンテンツを、無駄に受信することを防止することができる。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムは、さらに、前記ユーザ端末装置に、前記判定ステップにより含まれていないと判定された場合にはユーザに対してその旨を警告する警告ステップを実行させることを特徴とすることもできる。
【0012】
これによって、所定の再生装置と互換性がない方式であった場合には、ユーザに対してその旨を警告することができる。
従って、ユーザになぜ受信しないのかを知らせることができ、ユーザにとって使い勝手がよい。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、前記受付ステップは、さらに、前記警告ステップにより警告されたにもかかわらず前記コンテンツを受信する許可をユーザから受付け、前記受信ステップは、さらに、受付ステップにより前記許可を受付けた場合には、前記コンテンツを受信することを特徴とすることもできる。
【0013】
これによって、警告されたにもかかわらずコンテンツを受信する許可をユーザから受付けることができ、また、このような許可を受付けた場合にはコンテンツを受信することができる。
従って、ユーザに本来の目的を果たせなくてもあえて受信するという選択を許すことができる。
【0014】
また、本発明に係るユーザ端末プログラムは、さらに、前記ユーザ端末装置に、所定のサーバ上に前記ユーザ端末が保持している互換ファイルよりも新しい互換ファイルが存在するか否かを調査し存在する場合にこれを取得して更新する更新ステップを実行させることを特徴とすることもできる。
これによって、所定のサーバ上に新しい互換ファイルが存在する場合にこれを取得して更新することができる。
【0015】
従って、いままで所定の再生装置と互換性がなかった方式が、だんだんと互換性があるように更新されていくといった状況に対応できる。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、前記更新ステップは、前記受付ステップによる指示情報の受付け後であって前記判定ステップによる判定前に実行されることを特徴とすることもできる。
【0016】
これによって、ユーザからの指示後であって、所定の再生装置と互換性がある方式か否かの判定前に、互換ファイルを更新することができる。
従って、常に最新の互換ファイルに基づいて判定することができる。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、前記更新ステップは、前記判定ステップにより含まれないと判定された場合に実行され、前記判定ステップは、前記更新ステップにより互換ファイルが更新された場合には新しい互換ファイルを用いて再判定することを特徴とすることもできる。
【0017】
これによって、所定の再生装置と互換性がない方式であった場合に互換ファイルを更新することができ、また、互換ファイルが更新された場合には新しい互換ファイルを用いて再判定することができる。
従って、いままで所定の再生装置と互換性がなかった方式が、だんだんと互換性があるように更新されていくといった状況において、少ない更新回数で、互換性があるように更新された方式を、最新の互換ファイルに基づいて正しく判定することができる。
【0018】
また、本発明に係るユーザ端末プログラムは、さらに、前記ユーザ端末装置に、前記更新ステップにより互換ファイルが更新された場合には更新された互換ファイルに含まれる方式情報をユーザに通知する通知ステップを実行させることを特徴とすることもできる。
これによって、互換ファイルが更新された場合には更新された互換ファイルに含まれる方式識別情報をユーザに通知することができる。
【0019】
従って、ユーザに新しい互換ファイルに含まれる方式識別情報を示すことができ、ユーザにとって使い勝手がよい。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、前記更新ステップを、起動時、又は、定期的に実行させることを特徴とすることもできる。
これによって、起動時、又は、定期的に、互換ファイルを更新することができる。
【0020】
従って、最新の互換ファイルに基づいて判定することができ、また、ユーザからの指示に関係なく更新処理を行うので更新処理の為に待たされることが少なくなる。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、当該ユーザ端末プログラムは、基本ソフトウェアに方式毎の機能を追加することができ各方式毎に専用のソフトウェアである受信用プラグインを1又は複数含み、前記更新ステップは、さらに、互換ファイルが更新され方式識別情報が追加された場合には追加された方式識別情報に対応する受信用プラグインを受付ステップによる指示情報の受付けを待たずに取得することを特徴とすることもできる。
【0021】
これによって、追加された方式に対応する受信用プラグインを、ユーザからの指示に関係なく取得することができる。
従って、取得処理の為に待たされることが少なくなる。
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、当該ユーザ端末プログラムは、基本ソフトウェアに方式毎の機能を追加することができ各方式毎に専用のソフトウェアである受信用プラグインを1又は複数含み、前記受信ステップは、前記判定ステップにより含まれていると判定された場合には前記入手ステップにより入手された方式識別情報に対応する受信用プラグインが前記ユーザ端末に存在するか否かを判定するプラグイン有無判断サブステップと、プラグイン有無判断サブステップにより存在しないと判断された場合には当該受信用プラグインを所定のサイトから取得するプラグイン取得サブステップと、プラグイン取得サブステップにより取得した受信用プラグインにより前記コンテンツを受信する実行サブステップとを含むことを特徴とすることもできる。
【0022】
これによって、所定の再生装置と互換性がある方式であった場合で、且つ、対応する受信用プラグインが前記ユーザ端末に存在しなかった場合にのみ、受信用プラグインを取得することができる。
従って、所定の再生装置で再生できるようなユーザの目的を果たせるコンテンツを受信する場合にのみ、必要な受信用プラグインを取得するので、不要な受信用プラグインを取得しないで済み、無駄な受信や無駄なメモリ消費を防止できる。
【0023】
上記目的を達成するために、本発明に係るユーザ端末プログラムは、ユーザ端末装置に商品販売サイトから商品を購入する処理を実行させるユーザ端末プログラムであって、前記ユーザ端末装置にはユーザが購入してもよい又は購入してはいけない商品に関する各種情報を示す購入情報が保持されており、前記ユーザ端末装置に、ユーザが購入しようと欲する商品を特定する指示情報をユーザから受付ける受付ステップと、受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定される商品に関する商品情報を入手する入手ステップと、入手ステップにより入手された商品情報と前記ユーザ端末装置により保持されている購入情報とが適合するか否かによって前記ユーザが購入してもよい商品であるか否か又は前記ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより購入してもよい商品であると判断された場合又は購入してはいけない商品であると判断されなかった場合に商品を購入し、購入してもよい商品であると判断されなかった場合又は購入してはいけない商品であると判断された場合に商品の購入を禁止する購入ステップとを実行させることを特徴とする。
【0024】
これによって、ユーザが購入してもよい商品であるか否か、又は、前記ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定することができ、また、購入してもよい商品である場合、又は、購入してはいけない商品でない場合にのみ商品を購入することができる。
従って、ユーザにとっての購入の目的を果たせないコンテンツを、無駄に購入することを防止することができる。
【0025】
また、本発明に係るユーザ端末プログラムは、さらに、前記ユーザ端末装置に、前記判定ステップによりユーザが購入してもよい商品であると判定されなかった場合又は前記判定ステップによりユーザが購入してはいけない商品であると判定された場合にはユーザに対してその旨を警告する警告ステップを実行させることを特徴とすることもできる。
【0026】
これによって、ユーザが購入してもよい商品である場合、又は、ユーザが購入してはいけない商品である場合には、ユーザに対してその旨を警告することができる。
従って、ユーザになぜ購入しないのかを知らせることができ、ユーザにとって使い勝手がよい。
【0027】
また、本発明に係るユーザ端末プログラムにおいて、前記受付ステップは、さらに、前記警告ステップにより警告されたにもかかわらず前記商品を購入する許可をユーザから受付け、前記購入ステップは、さらに、受付ステップにより前記許可を受付けた場合には前記商品を購入することを特徴とすることもできる。
これによって、警告されたにもかかわらずコンテンツを購入する許可をユーザから受付けることができ、また、このような許可を受付けた場合にはコンテンツを購入することができる。
【0028】
従って、ユーザに本来の目的を果たせなくてもあえて受信するという選択を許すことができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る受信方法は、ユーザ端末装置において実行される受信方法であって、ユーザが前記ユーザ端末装置外の所定の再生装置で再生したいと欲するコンテンツを特定する指示情報をユーザから受付ける受付ステップと、受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを配信サイトから受信する際の方式を識別する方式識別情報を入手する入手ステップと、前記所定の再生装置に採用されている方式を識別する方式識別情報を1又は複数個含む互換ファイルが前記ユーザ端末装置に予め保持されており、入手ステップにより入手された方式識別情報が前記ユーザ端末装置に予め保持されている互換ファイルに含まれているか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより含まれていると判定された場合には受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを入手ステップにより入手された方式識別情報により識別される方式に従って受信し、判定ステップにより含まれていないと判定された場合には当該コンテンツの受信を禁止する受信ステップと、受信ステップにより受信されたコンテンツを前記所定の再生装置内のメモリ又は当該所定の再生装置に装着可能なメモリへ書き込む書き込みステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
これによって、所定の再生装置と互換性がある方式か否かを判定することができ、また、互換性がある場合にのみコンテンツを受信することができる。
従って、所定の再生装置で再生できないようなユーザの目的を果たせないコンテンツを、無駄に受信することを防止することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係る購入方法は、ユーザ端末装置において商品販売サイトから商品を購入する購入方法であって、前記ユーザ端末装置にはユーザが購入してもよい又は購入してはいけない商品に関する各種情報を示す購入情報が保持されており、当該購入方法は、ユーザが購入しようと欲する商品を特定する指示情報をユーザから受付ける受付ステップと、受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定される商品に関する商品情報を入手する入手ステップと、入手ステップにより入手された商品情報と前記ユーザ端末装置により保持されている購入情報とが適合するか否かによって前記ユーザが購入してもよい商品であるか否か又は前記ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより購入してもよい商品であると判断された場合又は購入してはいけない商品であると判断されなかった場合に商品を購入し、購入してもよい商品であると判断されなかった場合又は購入してはいけない商品であると判断された場合に商品の購入を禁止する購入ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
これによって、ユーザが購入してもよい商品であるか否か、又は、前記ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定することができ、また、購入してもよい商品である場合、又は、購入してはいけない商品でない場合にのみ商品を購入することができる。
従って、ユーザにとっての購入の目的を果たせないコンテンツを、無駄に購入することを防止することができる。
【0031】
上記目的を達成するために、本発明に係るユーザ端末装置は、ユーザ端末装置外の所定の再生装置に採用されている方式を識別する方式識別情報を1又は複数個含む互換ファイルが保持されている互換ファイル保持手段と、ユーザが前記所定の再生装置で再生したいと欲するコンテンツを特定する指示情報をユーザから受付ける受付手段と、受付手段により受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを配信サイトから受信する際の方式を識別する方式識別情報を入手する入手手段と、入手手段により入手された方式識別情報が互換ファイル保持手段に保持されている互換ファイルに含まれているか否かを判定する判定手段と、判定手段により含まれていると判定された場合には受付手段により受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを入手手段により入手された方式識別情報により識別される方式に従って受信し、判定手段により含まれていないと判定された場合には当該コンテンツの受信を禁止する受信手段と、受信手段により受信されたコンテンツを前記所定の再生装置内のメモリ又は当該所定の再生装置に装着可能なメモリへ書き込む書き込み手段とを備えることを特徴とする。
【0032】
これによって、所定の再生装置と互換性がある方式か否かを判定することができ、また、互換性がある場合にのみコンテンツを受信することができる。
従って、所定の再生装置で再生できないようなユーザの目的を果たせないコンテンツを、無駄に受信することを防止することができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るユーザ端末装置は、商品販売サイトから商品を購入するユーザ端末装置であって、ユーザが購入してもよい又は購入してはいけない商品に関する各種情報を示す購入情報が保持されている購入情報保持手段と、ユーザが購入しようと欲する商品を特定する指示情報をユーザから受付ける受付手段と、受付手段により受付けられた指示情報によって特定される商品に関する商品情報を入手する入手手段と、入手手段により入手された商品情報と前記ユーザ端末装置により保持されている購入情報とが適合するか否かによって前記ユーザが購入してもよい商品であるか否か又は前記ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定する判定手段と、判定手段により購入してもよい商品であると判断された場合又は購入してはいけない商品であると判断されなかった場合に商品を購入し、購入してもよい商品であると判断されなかった場合又は購入してはいけない商品であると判断された場合に商品の購入を禁止する購入手段とを備えることを特徴とする。
【0033】
これによって、ユーザが購入してもよい商品であるか否か、又は、前記ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定することができ、また、購入してもよい商品である場合、又は、購入してはいけない商品でない場合にのみ商品を購入することができる。
従って、ユーザにとっての購入の目的を果たせないコンテンツを、無駄に購入することを防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
<概要>
本発明の実施例は、PCにおいてユーザがPDで使用することを目的として音楽コンテンツを購入する際に、PDで使用出来るか否かを互換表に基づいて購入前に判断し、使用出来ない場合には警告を発して購入を中止することを可能とすることにより、目的を果たせない音楽コンテンツを間違って購入してしまうことを防止するものである。
【0035】
<構成>
図1は、本発明の実施例におけるコンテンツ受信ソフトウェア1の構成を示す図である。
説明のために図1には、第1コンテンツ販売サイト91、第2コンテンツ販売サイト92、第3コンテンツ販売サイト93、EMDプラグイン配信サイト94、互換表配信サイト95、PD96を記載している。
【0036】
第1コンテンツ販売サイト91は、A社の配信方式でコンテンツを販売するサイトである。
第2コンテンツ販売サイト92は、B社の配信方式でコンテンツを販売するサイトである。
第3コンテンツ販売サイト93は、C社の配信方式でコンテンツを販売し、且つ、C社の配信方式でコンテンツの購入及び購入後のコンテンツの再生を行うEMDプラグインを配信するサイトである。
【0037】
EMDプラグイン配信サイト94は、B社の配信方式でコンテンツの購入及び購入後のコンテンツの再生を行うEMDプラグインを配信するサイトである。
互換表配信サイト95は、Q社に対応している1又は複数の配信方式を示す互換表を配信するサイトであり、定期的及び随時、互換表を更新している。
PD96は、Q社のPD、又は、Q社のPD互換の記録メディアである。
【0038】
図1に示すコンテンツ受信ソフトウェア1は、基本配信ソフトウェア部10、第1EMDプラグイン部21、第2EMDプラグイン部22、第3EMDプラグイン部23、PDプラグイン部24から構成される。
基本配信ソフトウェア部10は、複数の配信方式に共通の基本動作を制御するソフトウェアであり、互換表保持部11、ユーザ指示受付部12、配信方式入手部13、対応判定部14、指示部15、警告部16、更新部17、通知部18から構成される。
【0039】
第1EMDプラグイン部21は、A社の配信方式でコンテンツの購入及び購入後のコンテンツの再生を行うEMDプラグインである。
第2EMDプラグイン部22は、B社の配信方式でコンテンツの購入及び購入後のコンテンツの再生を行うEMDプラグインである。
第3EMDプラグイン部23は、C社の配信方式でコンテンツの購入及び購入後のコンテンツの再生を行うEMDプラグインである。
【0040】
PDプラグイン部24は、Q社のPDの内蔵メモリや、Q社のPD互換の記録メディアへ、購入されたコンテンツを書き込むPDプラグインである。
ここでは、第1EMDプラグイン部21、PDプラグイン部24は、コンテンツ受信ソフトウェア1の出荷時から存在するものとし、第2EMDプラグイン部22、第3EMDプラグイン部23は出荷時には存在せず、必要に応じて後から追加されるものとする。
【0041】
互換表保持部11は、各PDのメーカ毎に、対応している1又は複数の配信方式を示す互換表を保持している。
図2は、互換表保持部11が保持しているQ社の互換表を示す図である。
図2に示すQ社の互換表は、A社、B社、E社、F社の配信方式とは互換性があり、C社、D社の配信方式とは互換性がないことを示している。
【0042】
ユーザ指示受付部12は、ユーザからPD96用に購入したいコンテンツを特定する指示情報を受付ける。ここでは、第1コンテンツ販売サイト91〜第3コンテンツ販売サイト93の何れかのサイトの販売メニューの中から購入したいコンテンツを選択する。
配信方式入手部13は、ユーザ指示受付部12により受付られた指示情報によって特定されるコンテンツの配信方式を入手する。ここでは、ユーザ指示受付部12において選択したコンテンツを販売するサイトから、ユーザ指示受付部12経由で配信方式を入手する。例えば、ユーザ指示受付部12において第1コンテンツ販売サイト91で販売しているコンテンツを選択した場合には、第1コンテンツ販売サイト91からユーザ指示受付部12経由で、A社の配信方式であることを入手する。
【0043】
対応判定部14は、互換表保持部11に保持されているQ社の互換表に基づいて、配信方式入手部13により入手された配信方式がPD96と対応しているか否かを判定する。
指示部15は、対応判定部14により対応していると判定された場合には、コンテンツを購入するように対応するEMDプラグインに指示し、購入したコンテンツをPD96の内蔵メモリやPD96互換の記録メディアへ書き込むようにPDプラグイン部24に指示し、対応していないと判定された場合にはコンテンツの購入を保留し、警告部16に対してその旨を警告するように指示する。
【0044】
ここで、対応するEMDプラグインがコンテンツ受信ソフトウェア1に存在しない場合が想定される。
図3は、上記のような場合にも対応する指示部15の詳細な構成を示す図である。
図3に示す指示部15は、EMDプラグインリスト記録部151、EMDプラグイン取得先記録部152、EMDプラグイン有無判定部153、及び、EMDプラグイン取得部154を含む。
【0045】
EMDプラグインリスト記録部151は、最初から、又は、後に取得し、削除していない全てのEMDプラグインのバージョンを示すEMDプラグインリストを記録している。
図4は、EMDプラグインリスト記録部151に記録されたEMDプラグインリストの一例を示す図である。
【0046】
図4に示すEMDプラグインリストは、現在A社の配信方式に対応したバージョン1.0のEMDプラグインとB社の配信方式に対応したバージョン1.1のEMDプラグインとが存在することを示している。
EMDプラグイン取得先記録部152は、配信方式毎のEMDプラグインの取得先を記録している。
【0047】
図5は、EMDプラグイン取得先記録部152に記録されたEMDプラグインの取得先の一例を示す図である。ここでは配信方式毎のEMDプラグイン配信サイトのURLを記録している。
EMDプラグイン有無判定部153は、対応判定部14により対応していると判定された場合に、EMDプラグインリスト記録部151に記録されているEMDプラグインリストを参照して、対応するEMDプラグインがコンテンツ受信ソフトウェア1に存在するか否かを判定し、存在する場合にはそのEMDプラグインにコンテンツを購入するようにEMDプラグイン取得部154に対して指示する。
【0048】
EMDプラグイン取得部154は、EMDプラグイン有無判定部153により存在しないと判定された場合に、EMDプラグイン取得先記録部152に記録されているEMDプラグインの取得先を参照して、対応するEMDプラグインを取得し、取得したEMDプラグインにコンテンツを購入するように指示する。
ここでは、B社のEMDプラグインが存在しなかった場合にはEMDプラグイン配信サイト94から第2EMDプラグイン部22を取得し、C社のEMDプラグインが存在しなかった場合には第3コンテンツ販売サイト95から第3EMDプラグイン部23を取得する。
【0049】
警告部16は、対応判定部14により対応していないと判定された場合に、ユーザに対してその旨を警告する。ここでは、モニターに「ご購入希望のコンテンツXXXXは、お客様の○○PDではご使用になれませんがそれでも購入希望しますか?」と表示する。
ユーザ指示受付部12は、さらに、警告部16により警告したにもかかわらず、ユーザがあえてコンテンツを購入する許可を受付ける。
【0050】
指示部15は、さらに、ユーザ指示受付部12により許可を受付けた場合に、コンテンツを購入するように対応するEMDプラグインに指示する。
ここでも、対応するEMDプラグインがコンテンツ受信ソフトウェア1に存在しない場合が想定される。
このような場合にも対応する指示部15は、ユーザ指示受付部12により許可を受付けた場合には、まず、対応するEMDプラグインがコンテンツ受信ソフトウェア1に存在するか否かを判定し、存在しない場合には対応するEMDプラグインを取得し、取得したEMDプラグインにコンテンツを購入するように指示する。
【0051】
更新部17は、互換表配信サイト95上に互換表保持部11が保持している互換表よりも新しい互換表が存在するか否かを調査し、存在する場合にはこれを取得して更新する。
ここで、更新部17が互換表を更新するタイミングは、ユーザ指示受付部12による指示情報の受付け後で、且つ、対応判定部14による判定前であってもよいし、対応判定部14により対応していないと判定された直後であってもよいし、起動時又は定期的であってもよい。なお対応判定部14は対応していないと判定された後に互換表が更新された場合には、新しい互換表を用いて再判定する。
【0052】
また、更新部17により互換表が更新され、新しい会社の配信方式が追加された場合には、追加された配信方式に対応するEMDプラグインを、コンテンツの購入指示を待たずに予め取得しておいてもよい。特に、起動時又は定期的に更新部17が互換表を更新し、新しい会社の配信方式が追加される度に、追加された配信方式に対応するEMDプラグインを自動的に取得することにしておけば、ユーザは追加された配信方式でコンテンツを初めて購入する際においてEMDプラグインの取得待ち時間が発生しない。
【0053】
通知部18は、更新部17により互換表が更新された場合には、更新された互換表をユーザに通知する。
<動作>
図6は、本発明の実施例に係るコンテンツ受信ソフトウェア1によるコンテンツの購入処理の手順を示す図である。
【0054】
なお、ここでは更新部17が、対応判定部14によりPD96が購入したいコンテンツの配信方式がに対応していないと判定された直後に互換表を更新するものとする。
以下に、図6を用いて当該購入処理の手順の概要を示す。
(1)ユーザ指示受付部12が、ユーザからPD96用に取得したいコンテンツを特定する指示情報を受付けるまで待つ(ステップS1)。
(2)配信方式入手部13が、ユーザ指示受付部12により受付られた指示情報によって特定されるコンテンツの配信方式を入手する(ステップS2)。
(3)対応判定部14が、互換表保持部11に保持されているQ社の互換表に基づいて、配信方式入手部13により入手された配信方式がPD96と対応しているか否かを判定する(ステップS3)。
(4)対応判定部14により対応していると判定された場合には(ステップS3:Yes)、EMDプラグイン有無判定部153が、EMDプラグインリスト記録部151に記録されているEMDプラグインリストを参照して、対応するEMDプラグインがコンテンツ受信ソフトウェア1に存在するか否かを判定する(ステップS4)。
(5)EMDプラグイン有無判定部153により対応するEMDプラグインが存在すると判定された場合には(ステップS4:Yes)、指示部15がそのEMDプラグインにコンテンツを購入するように指示する(ステップS5)。
(6)EMDプラグイン有無判定部153により対応するEMDプラグインが存在しないと判定された場合には(ステップS4:No)、EMDプラグイン取得部154が、EMDプラグイン取得先記録部152に記録されているEMDプラグインの取得先を参照して、対応するEMDプラグインを取得し、指示部15がそのEMDプラグインにコンテンツを購入するように指示する(ステップS6)。
(7)対応判定部14により対応していると判定されなかった場合には(ステップS3:No)、更新部17が、互換表配信サイト95上に互換表保持部11が保持している互換表よりも新しい互換表が存在するか否かを調査する(ステップS7)。
(8)新しい互換表が存在する場合には(ステップS7:Yes)、更新部17がこれを取得して更新し、通知部18が更新された互換表をユーザに通知し、再び対応するEMDプラグインが存在するか否かの判定であるステップS4に戻る(ステップS8)。
(9)新しい互換表が存在しない場合には(ステップS7:No)、警告部16が、モニターに「ご購入希望のコンテンツXXXXは、お客様の○○PDではご使用になれませんがそれでも購入希望しますか?」という警告文を表示する(ステップS9)。
(10)ユーザ指示受付部12が、ユーザから、警告部16により警告したにもかかわらずユーザがあえてコンテンツを購入する許可か、コンテンツの購入を止める指示かを受付ける(ステップS10)。
(11)ユーザ指示受付部12によりコンテンツの購入を止める指示を受付けた場合に(ステップS10:止める)、コンテンツの購入処理を止める(ステップS11)。
(12)ユーザ指示受付部12によりあえてコンテンツを購入する許可を受付けた場合に(ステップS10:許可)、EMDプラグイン有無判定部153が、EMDプラグインリスト記録部151に記録されているEMDプラグインリストを参照して、対応するEMDプラグインがコンテンツ受信ソフトウェア1に存在するか否かを判定する(ステップS12)。
(13)EMDプラグイン有無判定部153により対応するEMDプラグインが存在すると判定された場合には(ステップS12:Yes)、指示部15がそのEMDプラグインにコンテンツを購入するように指示する(ステップS13)。
(14)EMDプラグイン有無判定部153により対応するEMDプラグインが存在しないと判定された場合には(ステップS12:No)、EMDプラグイン取得部154が、EMDプラグイン取得先記録部152に記録されているEMDプラグインの取得先を参照して、対応するEMDプラグインを取得し、指示部15がそのEMDプラグインにコンテンツを購入するように指示する(ステップS14)。
(15)指示を受けたEMDプラグインが、コンテンツを購入する(ステップS15)。
【0055】
<具体例1>
ユーザが、第1コンテンツ販売サイト91の購入用ホームページを参照して、このサイトからPD96用に取得したいコンテンツをA社の配信方式で購入する場合の購入処理の手順を説明する。
ステップS1において、ユーザ指示受付部12が、第1コンテンツ販売サイト91からPD96用に取得したいコンテンツを購入する指示を、ユーザから受付ける。
【0056】
ステップS2において、配信方式入手部13が、取得したいコンテンツの配信方式がA社の配信方式であることを第1コンテンツ販売サイト91から入手する。
ステップS3において、対応判定部14が、図2に示すようなQ社の互換表に基づいて、A社の配信方式がPD96と対応していると判定しステップS4へ行く。
【0057】
ステップS4において、EMDプラグイン有無判定部153がA社の配信方式に対応する第1EMDプラグイン部21が存在すると判定しステップS5へ行く。
ステップS5において、指示部15が第1EMDプラグイン部21にコンテンツを購入するように指示しステップS15へ行く。
【0058】
ステップS15において、指示を受けた第1EMDプラグイン部21が、コンテンツを購入して処理を終了する。
<具体例2>
ユーザが、第2コンテンツ販売サイト92の購入用ホームページを参照して、このサイトからPD96用に取得したいコンテンツをB社の配信方式で購入する場合を説明する。
【0059】
ステップS1において、ユーザ指示受付部12が、第2コンテンツ販売サイト92からPD96用に取得したいコンテンツを購入する指示を、ユーザから受付ける。
ステップS2において、配信方式入手部13が、取得したいコンテンツの配信方式がB社の配信方式であることを第2コンテンツ販売サイト92から入手する。
【0060】
ステップS3において、対応判定部14が、図2に示すようなQ社の互換表に基づいて、B社の配信方式がPD96と対応していると判定しステップS4へ行く。
ステップS4において、EMDプラグイン有無判定部153がB社の配信方式に対応するEMDプラグインが存在しないと判定しステップS6へ行く。
【0061】
ステップS6において、EMDプラグイン取得部154がEMDプラグインの取得先を参照して、EMDプラグイン配信サイト94から第2EMDプラグイン部22を取得し、指示部15が第2EMDプラグイン部22にコンテンツを購入するように指示しステップS15へ行く。
ステップS15において、指示を受けた第2EMDプラグイン部22が、コンテンツを購入して処理を終了する。
【0062】
<具体例3>
ユーザが、第3コンテンツ販売サイト93の購入用ホームページを参照して、このサイトからPD96用に取得したいコンテンツをC社の配信方式で購入しようとしたが、C社の配信方式はPD96に対応していないので購入を止める場合を説明する。
【0063】
ステップS1において、ユーザ指示受付部12が、第3コンテンツ販売サイト93からPD96用に取得したいコンテンツを購入する指示を、ユーザから受付ける。
ステップS2において、配信方式入手部13が、取得したいコンテンツの配信方式がC社の配信方式であることを第3コンテンツ販売サイト93から入手する。
【0064】
ステップS3において、対応判定部14が、図2に示すようなQ社の互換表に基づいて、C社の配信方式がPD96と対応していないと判定しステップS7へ行く。
ステップS7において、更新部17が互換表配信サイト95上に新しい互換表が存在するか否かを調査する。新しい互換表が存在する場合はステップS8において互換表を更新し、ステップS3の判定に戻る。ここでは新しい互換表が存在しなかったものとしてステップS9へ行く。
【0065】
ステップS9において、警告部16が、モニターに「ご購入希望のコンテンツXXXXは、お客様の○○PDではご使用になれませんがそれでも購入希望しますか?」と表示する。
ステップS10において、ユーザからコンテンツの購入を止める指示を受付ける。
【0066】
ステップS11において、コンテンツの購入処理を止める。
以上のように、本発明の実施例に係るコンテンツ受信ソフトウェアは、PDで使用出来ない場合には警告を発するので、間違って購入してしまうことを防止することができる。
なお、本実施例では、PDで使用出来ないコンテンツを間違って購入してしまうことを防止したが、購入する対象はコンテンツに限らずどのような商品であっても本発明を適用できる。
【0067】
ここで、購入する対象がコンテンツでない別の商品の場合は、本発明のコンテンツ受信ソフトウェアは商品購入ソフトウェアとなり、各構成要素は以下のようになる。
互換表保持部11は、互換表の代わりに、ユーザが購入してもよい、又は、購入してはいけない商品に関する各種情報を示す購入情報を保持する購入情報保持部となる。
【0068】
例えば購入情報は、電源周波数が50ヘルツ用の電気機器を購入してもよいこと、ゲーム機A用のゲームソフトを購入してもよいこと、及び、X社の商品は購入しないこと等を示す。
ユーザ指示受付部12は、ユーザが購入しようと欲する商品を特定する指示情報をユーザから受付ける。
【0069】
配信方式入手部13は、配信方式の代わりに、ユーザ指示受付部12により受付けられた指示情報によって特定される、購入しようとしている商品に関する商品情報を入手する商品情報入手部となる。
例えば商品情報は、電気機器の使用可能な電源周波数、ゲームソフトの適合ゲーム機名、及び、商品のメーカ等を示す。
【0070】
対応判定部14は、商品情報入手部により入手された商品情報と、購入情報保持部に保持されている購入情報とが適合するか否かによって、ユーザが購入してもよい商品であるか否か、又は、ユーザが購入してはいけない商品であるか否かを判定する。
指示部15は、対応判定部14によりユーザが購入してもよい商品であると判定された場合には当該商品を購入するように指示し、対応判定部14によりユーザが購入してもよい商品であると判定されなかった場合には当該商品の購入を保留し、又は、対応判定部14によりユーザが購入してはいけない商品であると判定されなかった場合には当該商品を購入するように指示し、対応判定部14によりユーザが購入してはいけない商品であると判定された場合には当該商品の購入を保留する。
【0071】
警告部16は、指示部15の指示を受けて、対応判定部14によりユーザが購入してもよい商品であると判定されなかった場合、又は、対応判定部14によりユーザが購入してはいけない商品であると判定された場合には、ユーザに対してその旨を警告する。
ユーザ指示受付部12は、さらに、警告部16により警告したにもかかわらず、商品を購入する許可をユーザから受付ける。
【0072】
指示部15は、さらに、ユーザ指示受付部12により許可を受付けた場合には、商品を購入するように指示する。
以上のように、本発明の商品購入ソフトウェアは、ユーザが購入してもよいとしている商品以外、又は、ユーザが購入してはいけないとしている商品を購入しようとした場合に警告を発するので、間違って購入してしまうことを防止することができる。
【0073】
<産業上の利用可能性>
本発明は、インターネット等の回線を介して、ユーザ端末からWebサイトが販売するコンテンツを購入する場合のように、ユーザの装置から他の装置へ何らかの商品の購入を指示する場面に適用することができる。本発明によって、ユーザが購入することを決定する前に、商品の販売元が保証する機能外のユーザにとっての購入の目的を果たせるかを判定することができ、ユーザが購入の目的をはたせない商品を間違って購入することを防止することができる。
【0074】
また、ユーザ毎の趣味、嗜好、及び、個々の事情等のユーザの個人的な購入の目的に合わせて、購入してもよい又は購入してはいけない商品のメーカ名、ブランド名、機能、及び、性能等の商品に関する各種情報を予め登録しておき、ユーザが購入することを決定する前に、購入しようとしている商品の情報が登録しておいた情報と適合するか否かによってユーザ毎の購入の目的を果たせるかを判定すれば、ユーザがユーザ毎の趣味、嗜好、及び、個々の事情等に合わない商品を間違って購入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例におけるコンテンツ受信ソフトウェア1の構成を示す図である。
【図2】 互換表保持部11が保持しているQ社の互換表を示す図である。
【図3】 上記のような場合にも対応する指示部15の詳細な構成を示す図である。
【図4】 EMDプラグインリスト記録部151に記録されたEMDプラグインリストの一例を示す図である。
【図5】 EMDプラグイン取得先記録部152に記録されたEMDプラグイン取得先の一例を示す図である。
【図6】 本発明の実施例に係るコンテンツ受信ソフトウェア1によるコンテンツの購入処理の手順を示す図である。
Claims (12)
- ユーザ端末装置に、
ユーザが前記ユーザ端末装置外の所定の再生装置で再生したいと欲するコンテンツを特定する指示情報を、ユーザから受付ける受付ステップと、
受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを、配信サイトから受信する際の配信方式を識別する方式識別情報を入手する入手ステップと、
前記所定の再生装置に採用されている方式を識別する方式識別情報を1又は複数個含む互換ファイルが、前記ユーザ端末装置に予め保持されており、入手ステップにより入手された方式識別情報が、前記ユーザ端末装置に予め保持されている互換ファイルに含まれているか否かを判定する判定ステップと、
判定ステップにより含まれていると判定された場合には、受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを、入手ステップにより入手された方式識別情報により識別される方式に従って受信し、判定ステップにより含まれていないと判定された場合には、当該コンテンツの受信を禁止する受信ステップと、
受信ステップにより受信されたコンテンツを、前記所定の再生装置内のメモリ、又は、当該所定の再生装置に装着可能なメモリへ書き込む書き込みステップと
を実行させることを特徴とするユーザ端末プログラム。 - 当該ユーザ端末プログラムは、さらに、
前記ユーザ端末装置に、
前記判定ステップにより含まれていないと判定された場合には、ユーザに対してその旨を警告する警告ステップを実行させること
を特徴とする請求項1に記載のユーザ端末プログラム。 - 前記受付ステップは、さらに、
前記警告ステップにより警告されたにもかかわらず前記コンテンツを受信する許可をユーザから受付け、
前記受信ステップは、さらに、
受付ステップにより前記許可を受付けた場合には、前記コンテンツを受信すること
を特徴とする請求項2に記載のユーザ端末プログラム。 - 当該ユーザ端末プログラムは、さらに、
前記ユーザ端末装置に、
所定のサーバ上に、前記ユーザ端末が保持している互換ファイルよりも新しい互換ファイルが存在するか否かを調査し、存在する場合にこれを取得して更新する更新ステップを実行させること
を特徴とする請求項1に記載のユーザ端末プログラム。 - 前記更新ステップは、
前記受付ステップによる指示情報の受付け後であって、前記判定ステップによる判定前に実行されること
を特徴とする請求項4に記載のユーザ端末プログラム。 - 前記更新ステップは、
前記判定ステップにより含まれないと判定された場合に実行され、
前記判定ステップは、
前記更新ステップにより互換ファイルが更新された場合には、新しい互換ファイルを用いて再判定すること
を特徴とする請求項4に記載のユーザ端末プログラム。 - 当該ユーザ端末プログラムは、さらに、
前記ユーザ端末装置に、
前記更新ステップにより互換ファイルが更新された場合には、更新された互換ファイルに含まれる方式情報をユーザに通知する通知ステップを実行させること
を特徴とする請求項4に記載のユーザ端末プログラム。 - 前記更新ステップを、
起動時、又は、定期的に実行させること
を特徴とする請求項7に記載のユーザ端末プログラム。 - 当該ユーザ端末プログラムは、
基本ソフトウェアに方式毎の機能を追加することができ、各方式毎に専用のソフトウェアである受信用プラグインを1又は複数含み、
前記更新ステップは、さらに、
互換ファイルが更新され方式識別情報が追加された場合には、追加された方式識別情報に対応する受信用プラグインを、受付ステップによる指示情報の受付けを待たずに取得すること
を特徴とする請求項8に記載のユーザ端末プログラム。 - 当該ユーザ端末プログラムは、
基本ソフトウェアに方式毎の機能を追加することができ、各方式毎に専用のソフトウェアである受信用プラグインを1又は複数含み、
前記受信ステップは、
前記判定ステップにより含まれていると判定された場合には、前記入手ステップにより入手された方式識別情報に対応する受信用プラグインが前記ユーザ端末に存在するか否かを判定するプラグイン有無判断サブステップと、
プラグイン有無判断サブステップにより存在しないと判断された場合には、当該受信用プラグインを所定のサイトから取得するプラグイン取得サブステップと、
プラグイン取得サブステップにより取得した受信用プラグインにより前記コンテンツを受信する実行サブステップとを含むこと
を特徴とする請求項1に記載のユーザ端末プログラム。 - ユーザ端末装置において実行される受信方法であって、
ユーザが前記ユーザ端末装置外の所定の再生装置で再生したいと欲するコンテンツを特定する指示情報を、ユーザから受付ける受付ステップと、
受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを、配信サイトから受信する際の配信方式を識別する方式識別情報を入手する入手ステップと、
前記所定の再生装置に採用されている方式を識別する方式識別情報を1又は複数個含む互換ファイルが、前記ユーザ端末装置に予め保持されており、入手ステップにより入手された方式識別情報が、前記ユーザ端末装置に予め保持されている互換ファイルに含まれているか否かを判定する判定ステップと、
判定ステップにより含まれていると判定された場合には、受付ステップにより受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを、入手ステップにより入手された方式識別情報により識別される方式に従って受信し、判定ステップにより含まれていないと判定された場合には、当該コンテンツの受信を禁止する受信ステップと、
受信ステップにより受信されたコンテンツを、前記所定の再生装置内のメモリ、又は、当該所定の再生装置に装着可能なメモリへ書き込む書き込みステップと
を含むことを特徴とする受信方法。 - ユーザ端末装置外の所定の再生装置に採用されている方式を識別する方式識別情報を1、又は、複数個含む互換ファイルが保持されている互換ファイル保持手段と、
ユーザが前記所定の再生装置で再生したいと欲するコンテンツを特定する指示情報を、ユーザから受付ける受付手段と、
受付手段により受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを、配信サイトから受信する際の配信方式を識別する方式識別情報を入手する入手手段と、
入手手段により入手された方式識別情報が、互換ファイル保持手段に保持されている互換ファイルに含まれているか否かを判定する判定手段と、
判定手段により含まれていると判定された場合には、受付手段により受付けられた指示情報によって特定されるコンテンツを、入手手段により入手された方式識別情報により識別される方式に従って受信し、判定手段により含まれていないと判定された場合には、当該コンテンツの受信を禁止する受信手段と、
受信手段により受信されたコンテンツを、前記所定の再生装置内のメモリ、又は、当該所定の再生装置に装着可能なメモリへ書き込む書き込み手段と
を備えることを特徴とするユーザ端末装置。
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