以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ販売システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図1に示すコンテンツ販売システムは、主として、複数のユーザ端末10と、サーバ装置20とから構成される。複数のユーザ端末10及びサーバ装置20は、例えばインターネットのようなネットワーク30を介して接続されている。
複数のユーザ端末10は、複数のユーザによって利用される。複数のユーザ端末10上では、Webブラウザ(ウェブブラウザ)やデジタルコンテンツを利用するための各種アプリケーション等が動作する。
サーバ装置20は、複数のユーザ端末10の各々を介して当該ユーザ端末10を利用するユーザにデジタルコンテンツを販売する機能及び当該ユーザからデジタルコンテンツを買い取る機能を有する。なお、上記したデジタルコンテンツには、例えば電子書籍、画像、映像及び音楽等が含まれる。
以下の説明においては、デジタルコンテンツは例えば電子書籍であるものとし、ユーザ端末10上では当該デジタルコンテンツ(電子書籍)を閲覧するためのアプリケーション(以下、コンテンツ閲覧アプリ)が動作するものとする。
なお、上記した複数のユーザ端末10及びサーバ装置20は、それぞれ装置の各機能を実現するためのハードウェア構成、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ構成として実現されている。ソフトウェアは、予め記憶媒体またはネットワークからインストールされ、各装置10及び20にその機能を実現させるためのプログラムからなる。
図2は、図1に示すコンテンツ販売システムに含まれるユーザ端末10(の各々)の主として機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、コンテンツ格納部11、問い合わせ処理部12、コンテンツ売買処理部13、コンテンツ閲覧処理部14及びコンテンツ削除処理部15を含む。
コンテンツ格納部11には、サーバ装置20によってユーザ端末10を利用するユーザに販売されたデジタルコンテンツ(つまり、当該ユーザがサーバ装置20から購入したデジタルコンテンツ)が格納される。具体的には、コンテンツ格納部11には、サーバ装置20によって販売されたデジタルコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(以下、コンテンツIDと表記)に対応づけて、当該デジタルコンテンツ(のデータ)が格納される。なお、コンテンツ格納部11は、上記したコンテンツ閲覧アプリによって管理されている例えばコンテンツ閲覧アプリ内DBである。
問い合わせ処理部12は、ユーザ端末10からサーバ装置20に対する各種問い合わせに関する処理を行う機能部である。問い合わせ処理部12は、ユーザがサーバ装置20から購入したデジタルコンテンツについての問い合わせを行う際に、当該ユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、ユーザIDと表記)等をサーバ装置20に対して送信する。
コンテンツ売買処理部13は、ユーザ端末10(を利用するユーザ)及びサーバ装置20間でのデジタルコンテンツの売買に関する処理を行う機能部である。
コンテンツ売買処理部13は、ユーザがサーバ装置20において販売されているデジタルコンテンツを購入する際にコンテンツ購入要求をサーバ装置20に対して送信する。このコンテンツ購入要求には、デジタルコンテンツを購入するユーザを識別するためのユーザID及び当該デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDが含まれる。また、コンテンツ売買処理部13は、コンテンツ購入要求に応じてサーバ装置20から購入されたデジタルコンテンツ(つまり、サーバ装置20からダウンロードされたデジタルコンテンツ)をコンテンツ格納部11に格納する。
コンテンツ売買処理部13は、ユーザの操作に応じてコンテンツ格納部11に格納されているデジタルコンテンツ(ユーザがサーバ装置20から購入したデジタルコンテンツ)を売却する旨の指示がされた場合、コンテンツ売却要求をサーバ装置20に対して送信する。このコンテンツ売却要求には、デジタルコンテンツを売却するユーザを識別するためのユーザID及び当該デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDが含まれる。
コンテンツ閲覧処理部14は、コンテンツ格納部11に格納されているデジタルコンテンツの閲覧に関する処理を行う機能部である。このコンテンツ閲覧処理部14によれば、ユーザは、上記したコンテンツ閲覧アプリによってコンテンツ格納部11に格納されているデジタルコンテンツを閲覧することができる。
コンテンツ削除処理部15は、コンテンツ格納部11に格納されているデジタルコンテンツが売却された場合、当該デジタルコンテンツをコンテンツ格納部11から削除する処理を実行する。
図3は、図2に示すコンテンツ格納部11のデータ構造の一例を示す。図3に示すように、コンテンツ格納部11には、ユーザによって購入されたデジタルコンテンツ毎に、コンテンツID及びコンテンツデータが対応づけて格納されている。
コンテンツIDは、ユーザによって購入されたデジタルコンテンツを識別するための識別子である。コンテンツデータは、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツ(つまり、ユーザによって閲覧されるデジタルコンテンツ)のデータである。
図3に示す例では、コンテンツ格納部11には、コンテンツID「1」及びコンテンツデータ「コンテンツデータ1」が対応づけて格納されている。これによれば、図3に示すコンテンツ格納部11を含むユーザ端末10を利用するユーザによって購入されたデジタルコンテンツがコンテンツID「1」によって識別されるデジタルコンテンツであり、そのデータが「コンテンツデータ1」であることが示されている。
なお、ここでは1つデジタルコンテンツについてのみ説明したが、コンテンツ格納部11には、当該コンテンツ格納部11を含むユーザ端末10を利用するユーザによって購入された全てのデジタルコンテンツについてコンテンツID及びコンテンツデータが格納されている。
図4は、図1に示すコンテンツ販売システムに含まれるサーバ装置20の主として機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ装置20は、コンテンツ格納部21、売買情報格納部22、ポイント情報格納部(対価情報格納部)23、データ取得部24、コンテンツ売買処理部25及びポイント更新部26を含む。
コンテンツ格納部21には、サーバ装置20によって複数のユーザ端末10の各々を利用するユーザに対して販売されているデジタルコンテンツが格納される。具体的には、コンテンツ格納部21には、サーバ装置20によって販売されているデジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDに対応づけて、当該デジタルコンテンツのコンテンツ名、当該デジタルコンテンツ(のデータ)及び当該デジタルコンテンツの価格を示す価格情報が予め格納されている。
売買情報格納部22には、上記した複数のユーザ端末10(を利用するユーザ)とサーバ装置20との間におけるデジタルコンテンツの売買に関する情報(以下、コンテンツ売買情報と表記)が格納される。売買情報格納部22に格納されるコンテンツ売買情報には、ユーザを識別するためのユーザID、当該ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツを識別するためのコンテンツID、当該ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツの価格を示す価格情報及び下取り済みフラグが対応づけて含まれる。なお、下取り済みフラグは、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツが売却されたか否か(つまり、下取り済みであるか否か)を示す。
ポイント情報格納部23には、複数のユーザ端末10を利用するユーザ毎に、当該ユーザに付与されているポイント(当該ユーザに支払われる対価)に関する情報(以下、ポイント情報と表記)が格納される。ポイント情報格納部23に格納されているポイント情報には、ユーザを識別するためのユーザID及び当該ユーザに付与されているポイントが対応づけて含まれる。
データ取得部24は、ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12によって送信されたユーザIDを受信する。データ取得部24は、受信されたユーザIDによって識別されるユーザに対して販売されたデジタルコンテンツに関する情報を売買情報格納部22から取得する。このデータ取得部24によって取得されるデジタルコンテンツに関する情報には、例えば当該デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツID及び当該デジタルコンテンツのコンテンツ名等を含む。なお、データ取得部24によって取得されるデジタルコンテンツに関する情報には、コンテンツID及びコンテンツ名以外の情報が含まれていても構わない。データ取得部24は、取得されたデジタルコンテンツに関する情報を問い合わせ元のユーザ端末(受信されたユーザIDによって識別されるユーザによって利用されるユーザ端末)10に送信する。
コンテンツ売買処理部25は、複数のユーザ端末10(を利用するユーザ)及びサーバ装置20間でのデジタルコンテンツの売買に関する処理を行う機能部である。
コンテンツ売買処理部25は、上述したユーザ端末10に含まれるコンテンツ売買処理部13によって送信されたコンテンツ購入要求を受信する。コンテンツ売買処理部25は、受信されたコンテンツ購入要求に含まれるコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツをコンテンツ格納部21から取得し、当該デジタルコンテンツを当該コンテンツ購入要求の要求元であるユーザ端末10に対して送信する。このユーザ端末10に対して送信されたデジタルコンテンツは、当該デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDとともに当該ユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11に格納される。
この場合、コンテンツ売買処理部25は、受信されたコンテンツ購入要求に含まれるユーザID、コンテンツID、当該コンテンツIDに対応づけてコンテンツ格納部21に格納されている価格情報及び当該デジタルコンテンツが下取り済みでないことを示す下取り済みフラグを対応づけて含むコンテンツ売買情報を売買情報格納部22に格納(登録)する。
なお、ユーザ端末10(を利用するユーザ)に対しては上記したようにデジタルコンテンツが販売されるが、この場合、サーバ装置20(に含まれるコンテンツ売買処理部25)では、適宜、当該ユーザに対する当該デジタルコンテンツの販売に応じた課金処理が実行される。
また、コンテンツ売買処理部25は、上述したユーザ端末10に含まれるコンテンツ売買処理部14によって送信されたコンテンツ売却要求を受信する。コンテンツ売買処理部25は、受信されたコンテンツ売却要求に含まれるユーザID及びコンテンツIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれる下取り済みフラグを更新する。具体的には、コンテンツ売買処理部25は、コンテンツ売買情報に含まれている下取り済みフラグを、デジタルコンテンツが下取り済みであることを示す下取り済みフラグに更新する。
ポイント更新部26は、受信されたコンテンツ売却要求に含まれるコンテンツIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれる価格情報によって示される価格に基づいて、当該コンテンツ売却要求に含まれるユーザIDによって識別されるユーザに付与されるポイント(つまり、デジタルコンテンツを売却することによってユーザが得るポイント)を算出する。
ポイント更新部26は、受信されたコンテンツ売却要求に含まれるユーザIDに対応づけてポイント情報格納部23に格納されているポイント情報に含まれるポイント(つまり、当該ユーザIDによって識別されるユーザに付与されているポイント)に、算出されたポイントを加算する。これにより、コンテンツ売却要求に含まれるユーザIDによって識別されるユーザ(つまり、デジタルコンテンツを売却したユーザ)に付与されているポイントが更新される。
なお、ユーザ端末10を利用するユーザに付与されているポイントは、例えば他のデジタルコンテンツや他のユーザによって売却されたデジタルコンテンツの購入等のために利用することができる。
図5は、図4に示すコンテンツ格納部21のデータ構造の一例を示す。図5に示すように、コンテンツ格納部21には、サーバ装置20においてユーザに対して販売されているデジタルコンテンツ毎に、コンテンツID、コンテンツ名、コンテンツデータ及び価格情報が対応づけて格納されている。
コンテンツIDは、サーバ装置20においてユーザに対して販売されているデジタルコンテンツを識別するための識別子である。コンテンツ名は、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツのコンテンツ名である。コンテンツデータは、対応づけられているデジタルコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツのデータ(つまり、ユーザに対する販売の対象となるデジタルコンテンツのデータ)である。価格情報は、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツの価格(販売価格)を示す。
図5に示す例では、コンテンツ格納部21には、コンテンツID「1」、コンテンツ名「コンテンツ名1」、コンテンツデータ「コンテンツデータ1」及び価格情報「価格1」が対応づけて格納されている。これによれば、サーバ装置20においてコンテンツID「1」によって識別されるデジタルコンテンツが販売されており、そのデータが「コンテンツデータ1」であることが示されている。また、コンテンツID「1」によって識別されるデジタルコンテンツのコンテンツ名が「コンテンツ名1」であり、当該デジタルコンテンツの価格が「価格1」であることが示されている。
なお、ここでは1つのデジタルコンテンツについてのみ説明したが、コンテンツ格納部21には、サーバ装置20において販売されている全てのデジタルコンテンツについてコンテンツID、コンテンツ名、コンテンツデータ及び価格情報が格納されている。
図6は、図4に示す売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報のデータ構造の一例を示す。図6に示すように、売買情報格納部22には、複数のユーザ端末10及びサーバ装置20の間で売買されたデジタルコンテンツ毎にコンテンツ売買情報が格納されている。売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報は、ユーザID、コンテンツID、価格情報及び下取り済みフラグを含む。
ユーザIDは、ユーザを識別するための識別子である。コンテンツIDは、対応づけられているユーザIDによって識別されるユーザに対して販売されたデジタルコンテンツを識別するための識別子である。価格情報は、対応づけられているユーザIDによって識別されるユーザに対して、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツが販売された際の当該デジタルコンテンツの価格を示す。
下取り済みフラグは、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツが下取り済みであるか否か(つまり、売却されたか否か)を示す。なお、下取り済みフラグは、例えば「0」及び「1」を含む。下取り済みフラグ「0」は、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツが下取り済みでないことを示す。一方、下取り済みフラグ「1」は、対応づけられているコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツが下取り済みであることを示す。
図6に示す例では、売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報には、ユーザID「X」、コンテンツID「1」、価格情報「価格1」及び下取り済みフラグ「0」が対応づけて含まれている。これによれば、ユーザID「X」によって識別されるユーザに対してコンテンツID「1」によって識別されるデジタルコンテンツが「価格1」で販売されたことが示されている。また、ユーザID「X」によって識別されるユーザに対して販売されたコンテンツID「1」によって識別されるコンテンツが下取り済みでないことが示されている。
ここでは、1つのコンテンツ売買情報(ユーザID「X」、コンテンツID「1」、価格情報「価格1」及び下取り済みフラグ「0」を対応づけて含むコンテンツ売買情報)についてのみ説明したが、他のコンテンツ売買情報についても同様である。
図7は、図4に示すポイント情報格納部23に格納されているポイント情報のデータ構造の一例を示す。図7に示すように、ポイント情報格納部23には、複数のユーザ端末10を利用するユーザ毎にポイント情報が格納されている。ポイント情報格納部23に格納されているポイント情報には、ユーザID及びポイントが対応づけて含まれる。
ユーザIDは、ユーザ端末10を利用するユーザを識別するための識別子である。ポイントは、対応づけられているユーザIDによって識別されるユーザに付与されているポイントである。
図7に示す例では、ポイント情報格納部23に格納されているポイント情報には、ユーザID「X」及びポイント「1000」が対応づけて含まれている。これによれば、ユーザID「X」によって識別されるユーザに対して1000ポイントが付与されていることが示される。
ここでは、1つのポイント情報(ユーザID「X」及びポイント「1000」を含むポイント情報)についてのみ説明したが、他のポイント情報についても同様である。
次に、図8のシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係るコンテンツ販売システムの処理手順について説明する。ここでは、ユーザ端末10を利用するユーザがサーバ装置20からデジタルコンテンツを購入しているものとし、当該ユーザがデジタルコンテンツを売却する際の処理について主に説明する。この場合、ユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11には、デジタルコンテンツが格納されている。また、サーバ装置20に含まれる売買情報格納部22には、ユーザ端末10とサーバ装置20との間におけるデジタルコンテンツの売買に関するコンテンツ売買情報が格納されている。
ここでは、デジタルコンテンツを売却するユーザを対象ユーザと称し、当該ユーザによって利用されるユーザ端末10を対象ユーザ端末10と称する。
なお、本実施形態において、以下に説明する対象ユーザ端末10の処理は、上述したコンテンツ閲覧アプリが当該対象ユーザ端末10上で動作することによって実行されるものとする。換言すれば、本実施形態においては、対象ユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリでデジタルコンテンツが売却される場合を想定している。
まず、対象ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、対象ユーザの操作に応じて、サーバ装置20に対して問い合わせを行う旨の指示(以下、問い合わせ指示と表記)を取得する(ステップS1)。
問い合わせ処理部12は、問い合わせ指示が取得されると、対象ユーザを識別するためのユーザIDをサーバ装置20に対して送信する(ステップS2)。
サーバ装置20に含まれるデータ取得部24は、対象ユーザ端末10(に含まれる問い合わせ処理部12)によって送信されたユーザIDを受信する。データ取得部24は、受信されたユーザIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれるコンテンツIDのうち、当該コンテンツ売買情報において下取り済みフラグ「0」に対応づけられているコンテンツIDを取得する。ここでデータ取得部24によって取得されたコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツは、対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツであって、下取り済みでないデジタルコンテンツである。
次に、データ取得部24は、取得されたコンテンツIDに対応づけてコンテンツ格納部21に格納されているコンテンツ名を取得する(ステップS3)。ここでデータ取得部24によって取得されたコンテンツ名は、対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツのコンテンツ名である。
なお、対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツが複数存在する場合には、データ取得部24は、複数のコンテンツID及びコンテンツ名を取得する。
データ取得部24は、取得されたコンテンツID及びコンテンツ名を対象ユーザ端末10に対して送信する(ステップS4)。
対象ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、サーバ装置20(に含まれるデータ取得部24)によって送信されたコンテンツID及びコンテンツ名を受信する。問い合わせ処理部12は、受信されたコンテンツID及びコンテンツ名に基づいて、対象ユーザが購入したデジタルコンテンツの一覧(コンテンツ一覧)を表示する(ステップS5)。この場合、対象ユーザ端末10には、例えば図9に示すような画面が表示される。なお、図9では、上記したようにデジタルコンテンツが電子書籍である場合を想定している。
ここで、対象ユーザは、対象ユーザ端末10を操作することによって、一覧表示されたデジタルコンテンツの中から売却するデジタルコンテンツを指定することができる。
一覧表示されたデジタルコンテンツの中から1つのデジタルコンテンツが指定されると、図10に示すような画面が表示される。この図10に示す画面には、例えば「読む」ボタン51及び「売る」ボタン52が設けられている。
図10に示す画面において、対象ユーザによって「読む」ボタン51が指定(押下)された場合には、コンテンツ閲覧処理部14は、問い合わせ処理部12によって受信されたコンテンツIDに基づいて当該図10に示す画面に表示されているデジタルコンテンツをコンテンツ格納部11から取得し、当該デジタルコンテンツを上述したコンテンツ閲覧アプリによって表示する。これにより、対象ユーザは、図10に示す画面に表示されているデジタルコンテンツ(電子書籍)を閲覧する(つまり、読む)ことができる。
一方、対象ユーザによって「売る」ボタン52が指定された場合には、コンテンツ売買処理部13は、図10に示す画面に表示されているデジタルコンテンツを売却する(つまり、売る)旨の指示(以下、コンテンツ売却指示と表記)を取得する(ステップS6)。以下、コンテンツ売却指示がされたデジタルコンテンツ(つまり、売却の対象となるデジタルコンテンツ)を対象デジタルコンテンツと称する。
このようにコンテンツ売却指示が取得された場合、コンテンツ削除処理部15は、対象デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツID及び当該対象デジタルコンテンツをコンテンツ格納部11から削除する(ステップS7)。これにより、対象ユーザ端末10においては、対象デジタルコンテンツを閲覧することができなくなる。
次に、コンテンツ売買処理部13は、コンテンツ売却要求をサーバ装置20に対して送信する(ステップS8)。なお、サーバ装置20に対して送信されたコンテンツ売却要求は、対象ユーザを識別するためのユーザID及び対象デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDを含む。
サーバ装置20に含まれるコンテンツ売買処理部25は、対象ユーザ端末10(に含まれるコンテンツ売買処理部13)によって送信されたコンテンツ売却要求を受信する。コンテンツ売買処理部25は、受信されたコンテンツ売却要求に含まれるユーザID及びコンテンツIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれる下取り済みフラグを更新する(ステップS9)。ここでは、コンテンツ売買処理部25は、デジタルコンテンツが下取り済みでないことを示す下取り済みフラグ「0」を、デジタルコンテンツが下取り済みであることを示す下取り済みフラグ「1」に更新する。
次に、ポイント更新部26は、コンテンツ売買処理部25によって受信されたコンテンツ売却要求に含まれるユーザID及びコンテンツIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれている価格情報を取得する。ここでポイント更新部26によって取得された価格情報は、対象デジタルコンテンツが対象ユーザに対して販売された際の当該対象デジタルコンテンツの価格を示す。
ポイント更新部26は、取得された価格情報によって示される価格に基づいて、対象デジタルコンテンツを売却することによって対象ユーザに付与されるポイントを算出する(ステップS10)。この場合、ポイント更新部26は、取得された価格情報によって示される価格に予め定められている値(例えば、0.1)を乗算した値を、対象ユーザに付与されるポイントとすることができる。
ポイント更新部26は、算出されたポイントを、コンテンツ売買処理部25によって受信されたコンテンツ売却要求に含まれるユーザID(つまり、対象ユーザを識別するためのユーザID)に対応づけてポイント情報格納部23に格納されているポイント情報に含まれるポイントに加算する。これにより、ポイント更新部26は、対象ユーザに付与されているポイントを更新する(ステップS11)。
なお、本実施形態においては、デジタルコンテンツの売却に対する対価としてポイントが付与されるものとして説明したが、当該売却に対する対価は例えば現金等であっても構わない。この場合、上記したポイント情報の代わりにユーザに対して支払われる金額が対価情報として管理され、デジタルコンテンツの売却の度に当該対価情報が更新されればよい。なお、このような対価(ここでは、現金)の支払い処理については別途行われるものとする。また、デジタルコンテンツの売却に対する対価は、ポイント及び現金以外のものであっても構わない。
上記したように対象ユーザに付与されているポイントが更新されると、サーバ装置20は、対象デジタルコンテンツの売却が完了した旨(つまり、対象デジタルコンテンツの下取りが完了した旨)を対象ユーザ端末10に対して通知する(ステップS12)。なお、対象ユーザによって売却された対象デジタルコンテンツは、例えばサーバ装置20に含まれるコンテンツ格納部21において管理され、他のユーザに対して販売されることができる。
対象ユーザ端末10では、サーバ装置20からの通知に基づいて、対象デジタルコンテンツの下取りが完了した旨が表示される(ステップS13)。この場合、対象デジタルコンテンツを売却することによって対象ユーザに付与されたポイント(つまり、ステップS10において算出されたポイント)が表示されても構わない。
ここでは、1つのデジタルコンテンツが売却される場合について説明したが、例えば上記した図9に示す画面(つまり、デジタルコンテンツの一覧)において複数のデジタルコンテンツを指定し、当該複数のデジタルコンテンツをまとめて売却する構成とすることも可能である。この場合、売却の対象となるデジタルコンテンツの各々に対して上記したステップS7〜S11の処理が実行されればよい。
上記した図8に示す処理が実行されることによって、ユーザは、当該ユーザが購入したデジタルコンテンツを売却することが可能となる。なお、このようにユーザによって売却されたデジタルコンテンツは、上記したようにサーバ装置20において販売される。以下、ユーザによって売却されたデジタルコンテンツを、便宜的に、中古コンテンツと称する。
ここで、図11のシーケンスチャートを参照して、サーバ装置20において販売されている中古コンテンツをユーザが購入する際の処理手順について説明する。ここでは、中古コンテンツを購入するユーザを対象ユーザと称し、当該対象ユーザによって利用されるユーザ端末10を対象ユーザ端末と称する。
まず、対象ユーザ端末10は、例えば対象ユーザの操作に応じてサーバ装置20において販売されているデジタルコンテンツを表示する旨の要求を送信する。この場合、サーバ装置20は、コンテンツ格納部21に格納されているデジタルコンテンツを識別するためのコンテンツID及び当該デジタルコンテンツのコンテンツ名等を、対象ユーザ端末10からの要求に対する応答として送信する。なお、サーバ装置20において販売されているデジタルコンテンツには、中古コンテンツが含まれている。
対象ユーザ端末10においては、サーバ装置20によって送信されたコンテンツID及びコンテンツ名等に基づいて、当該サーバ装置20において販売されているデジタルコンテンツの一覧が表示される(ステップS21)。
ここで、対象ユーザは、対象ユーザ端末10を操作することによって、一覧表示されたデジタルコンテンツの中から購入を希望するデジタルコンテンツを指定することができる。対象ユーザによって指定されたデジタルコンテンツが他のユーザによって売却されている場合、図12に示すような画面が表示される。なお、図12に示す例では、図12に示す画面に表示されているデジタルコンテンツ(電子書籍)が他のユーザによって5冊売却されていることが示されている。
なお、本実施形態において、中古コンテンツは、通常のデジタルコンテンツ(以下、新品コンテンツと表記)の価格の例えば1割引の価格で販売されるものとする。図12に示す例では、中古コンテンツの価格は、新品コンテンツの価格「473円」の1割引で「425円」となっている。また、中古コンテンツは、後述するようにユーザに付与されているポイントによってのみ購入が可能であるものとして説明するが、新品コンテンツと同様の課金処理によって購入されても構わない。
ここで、図12に示す画面には、「購入」ボタン61が設けられている。図12に示す画面において、対象ユーザによって「購入」ボタン61が指定(押下)された場合には、対象ユーザ端末10に含まれるコンテンツ売買処理部14は、当該画面に表示されているデジタルコンテンツの中古コンテンツを購入する旨の指示(以下、中古コンテンツ購入指示と表記)を取得する(ステップS22)。以下、中古コンテンツ購入指示の対象となるデジタルコンテンツを対象デジタルコンテンツと称する。
一方、図12に示す画面には、「購入」ボタン61とは異なる「購入」ボタン62が設けられている。図12に示す画面において、対象ユーザによって「購入」ボタン62が指定(押下)された場合には、対象ユーザは、当該画面に表示されているデジタルコンテンツの新品コンテンツを購入することができる。
コンテンツ売買処理部13は、中古コンテンツ購入指示が取得された場合、中古コンテンツ購入要求をサーバ装置20に対して送信する(ステップS23)。なお、サーバ装置20に対して送信された中古コンテンツ購入要求には、対象ユーザを識別するためのユーザID及び対象デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDが含まれる。
サーバ装置20に含まれるコンテンツ売買処理部25は、対象ユーザ端末10(に含まれるコンテンツ売買処理部13)によって送信された中古コンテンツ購入要求を受信する。
コンテンツ売買処理部25は、受信された中古コンテンツ購入要求に含まれるユーザIDに対応づけてポイント情報格納部23に格納されているポイント情報に含まれるポイントから、対象デジタルコンテンツの中古コンテンツの価格(つまり、新品コンテンツの価格の1割引)に対応するポイントを減算する。これにより、コンテンツ売買処理部25は、対象ユーザに付与されているポイントを更新する(ステップS24)。
なお、コンテンツ購入要求に含まれるユーザIDに対応づけられているポイントが対象デジタルコンテンツの中古コンテンツの価格に対応するポイントに満たない場合、当該ポイントが不足している旨が対象ユーザ端末10に対して通知される。
次に、コンテンツ売買処理部25は、受信された中古コンテンツ購入要求に含まれるユーザID及びコンテンツIDと、対象デジタルコンテンツの中古コンテンツの価格を示す価格情報と、下取り済みフラグ「0」とを対応づけて含むコンテンツ売買情報を、売買情報格納部22に登録(格納)する(ステップS25)。
コンテンツ売買処理部25は、受信された中古コンテンツ購入要求に含まれるコンテンツIDに対応づけてコンテンツ格納部21に格納されているデジタルコンテンツ(つまり、対象デジタルコンテンツ)を対象ユーザ装置10に対して送信する(ステップS26)。
対象ユーザ端末10に含まれるコンテンツ売買処理部13は、サーバ装置20(に含まれるコンテンツ売買処理部25)によって送信された対象デジタルコンテンツを受信する。コンテンツ売買処理部13は、受信された対象デジタルコンテンツを、当該対象デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDに対応づけてコンテンツ格納部12に格納する(ステップS27)。これにより、対象ユーザ端末10では、コンテンツ閲覧アプリが起動されることによって、対象デジタルコンテンツを閲覧することができるようになる。
ステップS27の処理が実行されると、対象ユーザ端末10では、対象デジタルコンテンツの購入が完了した旨が表示される(ステップS28)。
なお、上記した図11に示す処理が実行されることによってユーザによって購入された対象デジタルコンテンツ(中古コンテンツ)は、更に売却することができるような構成とすることも可能であるし、売却できないような構成とすることも可能である。中古コンテンツは売却できないとする場合には、上記したユーザに対して販売されたデジタルコンテンツが中古コンテンツである旨を示すフラグをコンテンツ売買情報が含むようにすることで、当該デジタルコンテンツを売却できないように管理することができる。
ここで、図13を参照して、本実施形態に係るコンテンツ販売システムを利用した場合におけるデジタルコンテンツの新品コンテンツを購入するユーザ(以下、新品購入者と表記)、サーバ装置20の管理者(以下、サーバ管理者と表記)及び当該デジタルコンテンツの中古コンテンツを購入するユーザ(以下、中古購入者と表記)の関係を概略的に説明する。
図13に示すように、新品購入者は、サーバ管理者から例えば1000円でデジタルコンテンツの新品コンテンツを購入することができる。この場合、新品購入者は、課金処理によって1000円をサーバ管理者に支払う(ステップS31)。一方、サーバ管理者は、新品購入者によって購入されたデジタルコンテンツを新品購入者に配信する(ステップS32)。この場合、新品購入者は、ユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを起動することによって、購入したデジタルコンテンツを閲覧する(読む)ことができる。
ここで、新品購入者は、サーバ管理者から購入したデジタルコンテンツを売却する(売る)ことができる(ステップS33)。
この場合、サーバ管理者は、売却されたデジタルコンテンツの販売価格に応じたポイントを新品購入者に付与する(ステップS34)。ここでは、新品コンテンツの販売価格である1000円の1割である100円に相当するポイント(100ポイント)が新品購入者に付与されている。なお、この場合、新品購入者によって利用されるユーザ端末10においては、売却されたデジタルコンテンツが削除されることによって、当該デジタルコンテンツの不読化が行われる。
一方、中古購入者は、サーバ管理者からデジタルコンテンツの新品コンテンツの価格である1000円の1割引の価格に対応するポイント(ここでは、900ポイント)で当該デジタルコンテンツの中古コンテンツを購入することができる(ステップS35)。この場合、サーバ管理者は、中古購入者によって購入されたデジタルコンテンツを中古購入者に配信する(ステップS36)。
本実施形態においては、このように新品購入者によって購入されたデジタルコンテンツ(新品コンテンツ)をサーバ管理者(サーバ装置20)が買い取り、当該買い取ったデジタルコンテンツを中古購入者に安価に再度販売することによって、例えば紙媒体の書籍同等の流動性を実現することができる。
なお、本実施形態においては、上述したように新品コンテンツとしてのデジタルコンテンツ及び中古コンテンツとしてのデジタルコンテンツの売買に関するコンテンツ売買情報がサーバ装置20に含まれる売買情報格納部22に蓄積されているため、これらのデジタルコンテンツの売買の存在や価格等を把握することができる。
これにより、本実施形態においては、このようなコンテンツ売買情報に基づいて、新品としてのデジタルコンテンツの販売及び中古としてのデジタルコンテンツの販売によってステークホルダ(例えば、版元等)が得られる利益を、当該ステークホルダに分配することができる。この場合、デジタルコンテンツの販売によってステークホルダが得られる利益(販売価格に基づく利益)を示す利益情報を、サーバ装置20が当該ステークホルダ(が管理するサーバ等)に対して通知するような構成とし、後に当該利益がステークホルダに分配されればよい。
上記したように本実施形態においては、ユーザの操作に応じてコンテンツ格納部12に格納されているデジタルコンテンツを売却する旨の指示がされた場合、ユーザ端末10が、当該ユーザを識別するためのユーザID及び当該デジタルコンテンツを識別するためのコンテンツIDをサーバ装置20に送信し、当該売却する旨の指示がされたデジタルコンテンツをコンテンツ格納部12から削除し、サーバ装置20が、ユーザ端末10によって送信されたコンテンツIDに対応づけてコンテンツ売買情報に含まれている価格情報によって示される価格に基づいて当該送信されたユーザIDによって識別されるユーザに付与されるポイントを算出し、当該送信されたユーザIDに対応づけてポイント情報に含まれるポイントに当該算出されたポイントを加算する構成により、ユーザによって一旦購入されたデジタルコンテンツを中古品(中古コンテンツ)として売買することが可能となり、紙媒体の書籍等と同様に流動性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、サーバ装置20が他のユーザによって売却されたデジタルコンテンツを通常のデジタルコンテンツ(新品コンテンツ)の価格より低い価格に対応するポイントによって販売する構成により、デジタルコンテンツの販売を促進させることが可能となる。
更に、本実施形態においては、売買情報格納部22にコンテンツ売買情報を蓄積しておき、当該コンテンツ売買情報に基づいてステークホルダが得られる利益を示す利益情報を当該ステークホルダに通知する構成により、ユーザによって売却されたデジタルコンテンツ(中古コンテンツ)の販売に対してもその利益をステークホルダに分配することができる。つまり、一般に例えば紙媒体の書籍等の中古取引ではステークホルダがその取引を把握することができないが、本実施形態においては、ユーザによって売却されたデジタルコンテンツの売買(中古取引)についてもステークホルダが把握することができるため、当該デジタルコンテンツの中古取引に対するステークホルダへの利益分配が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るコンテンツ販売システムのハードウェア構成は、前述した第1の実施形態と同様であるため、図1を用いて説明する。なお、詳細については後述するが、本実施形態においては、前述したコンテンツ閲覧アプリが動作する複数のユーザ端末10を利用して同一のユーザがデジタルコンテンツを閲覧することができるものとする。
ここで、図14及び図15を参照して、本実施形態に係るコンテンツ販売システムを構成するユーザ端末10及びサーバ装置20の構成について説明する。
図14は、本実施形態に係るコンテンツ販売システムを構成するユーザ端末10の主として機能構成を示すブロック図である。なお、前述した図2と同様の部分には同一参照符号を付してその詳しい説明を省略する。ここでは、図2と異なる部分について主に述べる。
図14に示すように、ユーザ端末10は、アクセス日時格納部16及び閲覧制限処理部17を含む。
アクセス日時格納部16には、コンテンツ閲覧アプリによってサーバ装置20に対してアクセスした日時(以下、アクセス日時と表記)を示すアクセス日時情報が格納される。アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報は、コンテンツ閲覧アプリを介してサーバ装置20に対してアクセスがされる都度、更新される。
閲覧制限処理部17は、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報によって示されるアクセス日時から予め定められた期間が経過したか否かを判定する。閲覧制限処理部17は、アクセス日時から予め定められた期間が経過したと判定された場合、コンテンツ閲覧アプリによるデジタルコンテンツ(コンテンツ格納部11に格納されているデジタルコンテンツ)の閲覧を制限する。
図15は、本実施形態に係るコンテンツ販売システムを構成するサーバ装置20の主として機能構成を示すブロック図である。なお、前述した図4と同様の部分には同一参照符号を付してその詳しい説明を省略する。ここでは、図4と異なる部分について主に述べる。
図15に示すように、サーバ装置20は、不読化命令部27を含む。不読化命令部27は、前述した第1の実施形態において説明したようにデジタルコンテンツの売却が完了した旨(下取りが完了した旨)の通知がユーザ端末(以下、第1のユーザ端末と表記)10に対して通知された後、当該第1のユーザ端末10を利用するユーザによって利用される他のユーザ端末(以下、第2のユーザ端末と表記)10からサーバ装置20に対してアクセスがされた場合、当該売却されたデジタルコンテンツを削除する旨の命令(以下、不読化命令と表記)を、当該第2のユーザ端末10に対して送信する。
なお、不読化命令部27によって不読化命令が第2のユーザ端末10に対して送信された場合、当該第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ削除処理部15は、当該不読化命令の対象となるデジタルコンテンツを当該第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11から削除する処理を実行する。
以下、図16のシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係るコンテンツ販売システムの処理手順について説明する。ここでは、同一のユーザによって第1及び第2のユーザ端末10が利用されているものとし、第1のユーザ端末10を介してデジタルコンテンツが売却される際の処理について主に説明する。なお、第1及び第2のユーザ端末10を利用するユーザを対象ユーザと称する。
この場合、第1及び第2のユーザ端末10はサーバ装置20を介して同期されているものとし、当該第1及び第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11には同一のデジタルコンテンツ(つまり、対象ユーザによって購入されたデジタルコンテンツ)が格納された状態となっているものとする。
また、以下に説明する第1及び第2のユーザ端末10の処理は、上述したコンテンツ閲覧アプリが当該第1及び第2のユーザ端末10上で動作することによって実行されるものとする。
まず、第1のユーザ端末10及びサーバ装置20が前述した図8に示すステップS1〜S13の処理に相当するステップS41〜S53の処理を実行する。
このように第1のユーザ端末10及びサーバ装置20においてステップS41〜S53の処理が実行された場合、第1のユーザ端末10においてデジタルコンテンツが売却され、当該売却されたデジタルコンテンツが当該コンテンツ格納部11から削除された状態となる。これにより、第1のユーザ端末10上では、売却されたデジタルコンテンツを閲覧することはできない。以下、第1のユーザ端末10において売却されたデジタルコンテンツを対象デジタルコンテンツと称する。
一方、第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11には対象デジタルコンテンツが格納されているが、対象デジタルコンテンツは当該コンテンツ格納部11から削除されていない。このため、対象ユーザは、対象デジタルコンテンツを売却したにもかかわらず、第2のユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを動作させることによって対象デジタルコンテンツを閲覧することができる。
そこで、第2のユーザ端末10に含まれる閲覧制限処理部17は、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報に基づいて、当該第2のユーザ端末10における対象デジタルコンテンツの閲覧を制限する(ステップS54)。
この場合、閲覧制限処理部17は、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報によって示されるアクセス日時(第2のユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリによってサーバ装置20に対してアクセスした日時)から予め定められた期間が経過したか否かを判定する。なお、予め定められた期間は適宜変更可能であるが、ここでは、例えば30日が設定されているものとする。
次に、閲覧制限処理部17は、アクセス日時から30日を経過したと判定された場合、例えば第2のユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを動作させたとしても全てのデジタルコンテンツを閲覧できないようにする。この場合において、第2のユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを動作させた場合には、例えばサーバ装置20へのアクセスを促すようなメッセージ等が表示される。
本実施形態においては、このように第2のユーザ端末10においてデジタルコンテンツの閲覧を制限することによって、第1のユーザ端末10において対象デジタルコンテンツが売却された場合であっても第2のユーザ端末10において当該対象デジタルコンテンツを閲覧することができるという事態を回避することができる。
ここで、第2のユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリが起動され、サーバ装置20に対して問い合わせが行われた場合を想定する(ステップS55)。この場合、第2のユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、上記したステップS41及びS42の処理と同様の処理を実行する。なお、ステップS55の処理が実行された場合、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報は更新される。
サーバ装置20に含まれる不読化命令部27は、第2のユーザ端末10(に含まれる問い合わせ処理部12)によって送信されたユーザID(対象ユーザを識別するためのユーザID)を受信する。
この場合、不読化命令部27は、受信されたユーザIDに基づいて、対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツの中に下取り済みのデジタルコンテンツがあるか否か(つまり、下取りの有無)を確認する(ステップS56)。具体的には、不読化命令部27は、受信されたユーザIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれる下取り済みフラグの中に下取り済みフラグ「1」(つまり、下取り済みであることを示す下取り済みフラグ)があるか否かを確認する。
不読化命令部27は、下取り済みフラグ「1」がある場合、受信されたユーザID及び当該下取り済みフラグ「1」に対応づけてコンテンツ売買情報に含まれるコンテンツIDを取得する。ここで取得されたコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツは、対象ユーザが売却した対象デジタルコンテンツ(つまり、下取り済みのデジタルコンテンツ)である。
不読化命令部27は、取得されたコンテンツIDを含む不読化命令(コンテンツ削除命令)を第2のユーザ端末10に対して送信する(ステップS57)。
第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ削除処理部15は、サーバ装置20(に含まれる不読化命令部27)によって送信された不読化命令を受信する。コンテンツ削除処理部15は、受信された不読化命令に含まれるコンテンツID及び当該コンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツ(対象デジタルコンテンツ)を、コンテンツ格納部11から削除する(ステップS58)。これにより、第2のユーザ端末10においても対象デジタルコンテンツを閲覧することができなくなる。
対象デジタルコンテンツがコンテンツ格納部11から削除されると、対象デジタルコンテンツの削除が完了した旨の通知(以下、削除完了通知と表記)が第1のユーザ端末10からサーバ装置20に対して送信される(ステップS59)。
なお、例えば対象デジタルコンテンツ(つまり、不読化命令に含まれるコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツ)が第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11内に存在しない場合には、その旨がサーバ装置20に対して通知される。
サーバ装置20において削除完了通知が受信されると、サーバ装置20に含まれるデータ取得部24は、不読化命令部27によって受信されたユーザIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれるコンテンツIDのうち、当該コンテンツ売買情報において下取り済みフラグ「0」に対応づけられているコンテンツIDを取得する。
次に、データ取得部24は、取得されたコンテンツIDに対応づけてコンテンツ格納部21に格納されているコンテンツ名を取得する(ステップS60)。
データ取得部24は、取得されたコンテンツID及びコンテンツ名を第2のユーザ端末10に対して送信する(ステップS61)。
第2のユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、サーバ装置20(に含まれるデータ取得部24)によって送信されたコンテンツID及びコンテンツ名を受信する。問い合わせ処理部12は、受信されたコンテンツID及びコンテンツ名に基づいて、対象ユーザが購入したデジタルコンテンツの一覧(コンテンツ一覧)を表示する(ステップS62)。
なお、上記したステップS60〜S62の処理は、ステップS55における第2のユーザ端末10からの問い合わせに関する処理であり、上記したステップS43〜S45の処理と同様の処理である。
このようにコンテンツ一覧が表示された後は、当該コンテンツ一覧の中から対象ユーザによって指定されたデジタルコンテンツを閲覧または売却する等の処理が実行される。
なお、上記したステップS56において対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツの中に下取り済みのデジタルコンテンツがない場合、第2のユーザ端末10においてデジタルコンテンツを削除する必要がないため、ステップS57〜S59の処理は実行されない。
上記したように本実施形態においては、第1のユーザ端末10においてデジタルコンテンツが売却された後に、第2のユーザ端末10からサーバ装置20に対してアクセスがされた場合、当該デジタルコンテンツを削除する旨の命令(不読化命令)を第2のユーザ端末10に対して送信し、当該デジタルコンテンツを第2のユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11から削除する構成により、第1のユーザ端末10においてデジタルコンテンツが売却された後に第2のユーザ端末10での当該デジタルコンテンツの利用を最小限に留めることができる。
なお、本実施形態においては、上記したように第2のユーザ端末10からサーバ装置20へのアクセスがされた際に例えば問い合わせ内容によらず最優先で下取りの有無を確認することで、第1のユーザ端末10において売却されたデジタルコンテンツを第2のユーザ端末10において閲覧できてしまう期間をより短縮することが可能となる。
更に、本実施形態においては、サーバ装置20へのアクセス日時から予め定められた期間が経過した場合に、第2のユーザ端末10におけるコンテンツ閲覧アプリによるデジタルコンテンツの閲覧を制限する構成により、第1のユーザ端末10においてデジタルコンテンツが売却された後に第2のユーザ端末10からサーバ装置20へのアクセスがされない場合であっても、当該第2のユーザ端末10で当該デジタルコンテンツが閲覧されることを回避することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るコンテンツ販売システムのハードウェア構成は、前述した第1及び第2の実施形態と同様であるため、図1を用いて説明する。また、本実施形態に係るコンテンツ販売システムを構成するユーザ端末10及びサーバ装置20の構成は、前述した第2の実施形態と同様であるため、適宜、図14及び図15を用いて説明する。
前述した第1及び第2の実施形態においては、ユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリでデジタルコンテンツが売却されるものとして説明したが、本実施形態においては、更にWebブラウザ(ストア)を介して当該デジタルコンテンツを売却することができるものとする。
以下、図17のシーケンスチャートを参照して、本実施形態に係るコンテンツ販売システムの処理手順について説明する。ここでは、ユーザ端末10を利用するユーザが上記したように当該ユーザ端末10上で動作するWebブラウザでデジタルコンテンツを売却する際の処理について主に説明する。
以下、デジタルコンテンツを売却するユーザを対象ユーザと称し、当該ユーザによって利用されるユーザ端末10を対象ユーザ端末10と称する。
まず、対象ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、前述した図8に示すステップS1及びS2の処理に相当するステップS71及びS72の処理を実行する。なお、このステップS71及びS72の処理は、図17に示すように対象ユーザ端末10上で動作するWebブラウザを介して実行される。
次に、サーバ装置20に含まれるデータ取得部24は、前述した図8に示すステップS3及びS4の処理に相当するステップS73及びS74の処理を実行する。
また、対象ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、前述した図8に示すステップS5及びS6の処理に相当するステップS75及びS76の処理を実行する。なお、このステップS75及びS76の処理は、図17に示すように対象ユーザ端末10上で動作するWebブラウザを介して実行される。
以下、ステップS76におけるコンテンツ売却指示の対象となるデジタルコンテンツを対象デジタルコンテンツと称する。
ここで、本実施形態においては、上記したようにWebブラウザでデジタルコンテンツの売却処理が行われているが、対象ユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11は、前述したようにコンテンツ閲覧アプリによって管理されている例えばコンテンツ閲覧アプリ内DBである。つまり、上記したようにWebブラウザからデジタルコンテンツが売却された場合、前述した第1の実施形態において説明したようにコンテンツ格納部11から対象デジタルコンテンツを削除することができない。
このため、本実施形態においては対象デジタルコンテンツの削除処理を実行することなく、対象ユーザ端末10上で動作するWebブラウザで前述した図8に示すステップS8の処理に相当するステップS77の処理が実行される。
次に、サーバ装置20では、前述した図8に示すステップS9〜S12の処理に相当するステップS78〜S81の処理が実行される。
ステップS81の処理が実行されると、対象ユーザ端末10上で動作するWebブラウザで前述した図8に示すステップS13の処理に相当するステップS82の処理が実行される。
上記したように対象ユーザ端末10上で動作するWebブラウザで対象デジタルコンテンツが売却された場合、当該対象デジタルコンテンツが売却された後であっても、コンテンツ閲覧アプリによって管理されているコンテンツ格納部11からは当該売却された対象デジタルコンテンツは削除されていない。
このため、対象ユーザは、対象デジタルコンテンツを売却したにもかかわらず、対象ユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを動作させることによって対象デジタルコンテンツを閲覧することができる。
そこで、対象ユーザ端末10に含まれる閲覧制限処理部17は、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報に基づいて、当該対象ユーザ端末10における対象デジタルコンテンツの閲覧を制限する(ステップS83)。
この場合、閲覧制限処理部17は、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報によって示されるアクセス日時(対象ユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリを介してサーバ装置20に対してアクセスした日時)から予め定められた期間が経過したか否かを判定する。なお、予め定められた期間は適宜変更可能であるが、ここでは、例えば30日が設定されているものとする。
次に、閲覧制限処理部17は、アクセス日時から30日を経過したと判定された場合、例えば対象ユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを動作させたとしても全てのデジタルコンテンツを閲覧できないようにする。この場合において、対象ユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリを動作させた場合には、例えばサーバ装置20へのアクセスを促すようなメッセージ等が表示される。
本実施形態においては、このように対象ユーザ端末10においてデジタルコンテンツの閲覧を制限することによって、Webブラウザで対象デジタルコンテンツが売却された場合であっても対象ユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリによって当該対象デジタルコンテンツを閲覧することができるという事態を回避することができる。
ここで、対象ユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリが起動され、サーバ装置20に対して問い合わせが行われた場合を想定する(ステップS84)。この場合、対象ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、上記したステップS71及びS72の処理と同様の処理を実行する。なお、ステップS84の処理が実行された場合、アクセス日時格納部16に格納されているアクセス日時情報は更新される。
サーバ装置20に含まれる不読化命令部27は、対象ユーザ端末10(に含まれる問い合わせ処理部12)によって送信されたユーザID(対象ユーザを識別するためのユーザID)を受信する。
この場合、不読化命令部27は、受信されたユーザIDに基づいて、対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツの中に下取り済みのデジタルコンテンツがあるか否か(つまり、下取りの有無)を確認する(ステップS85)。具体的には、不読化命令部27は、受信されたユーザIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれる下取り済みフラグの中に下取り済みフラグ「1」(つまり、下取り済みであることを示す下取り済みフラグ)があるか否かを確認する。
不読化命令部27は、下取り済みフラグ「1」がある場合、受信されたユーザID及び当該下取り済みフラグ「1」に対応づけてコンテンツ売買情報に含まれるコンテンツIDを取得する。ここで取得されたコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツは、対象ユーザが売却した対象デジタルコンテンツ(つまり、下取り済みのデジタルコンテンツ)である。
不読化命令部27は、取得されたコンテンツIDを含む不読化命令(コンテンツ削除命令)を対象ユーザ端末10に対して送信する(ステップS86)。
対象ユーザ端末10に含まれるコンテンツ削除処理部15は、サーバ装置20(に含まれる不読化命令部27)によって送信された不読化命令を受信する。コンテンツ削除処理部15は、受信された不読化命令に含まれるコンテンツID及び当該コンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツ(対象デジタルコンテンツ)を、コンテンツ格納部11から削除する(ステップS87)。これにより、対象ユーザ端末10において対象デジタルコンテンツを閲覧することができなくなる。
対象デジタルコンテンツがコンテンツ格納部11から削除されると、対象デジタルコンテンツの削除が完了した旨の通知(以下、削除完了通知と表記)が対象ユーザ端末10に対して送信される(ステップS88)。
なお、例えば対象デジタルコンテンツ(つまり、不読化命令に含まれるコンテンツIDによって識別されるデジタルコンテンツ)が対象ユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11内に存在しない場合には、その旨がサーバ装置20に対して通知される。
サーバ装置20において削除完了通知が受信されると、サーバ装置20に含まれるデータ取得部24は、不読化命令部27によって受信されたユーザIDに対応づけて売買情報格納部22に格納されているコンテンツ売買情報に含まれるコンテンツIDのうち、当該コンテンツ売買情報において下取り済みフラグ「0」に対応づけられているコンテンツIDを取得する。
次に、データ取得部24は、取得されたコンテンツIDに対応づけてコンテンツ格納部21に格納されているコンテンツ名を取得する(ステップS89)。
データ取得部24は、取得されたコンテンツID及びコンテンツ名を対象ユーザ端末10に対して送信する(ステップS90)。
対象ユーザ端末10に含まれる問い合わせ処理部12は、サーバ装置20(に含まれるデータ取得部24)によって送信されたコンテンツID及びコンテンツ名を受信する。問い合わせ処理部12は、受信されたコンテンツID及びコンテンツ名に基づいて、対象ユーザが購入したデジタルコンテンツの一覧(コンテンツ一覧)を表示する(ステップS91)。
なお、上記したステップS89〜S91の処理は、ステップS84における対象ユーザ端末10からの問い合わせに関する処理であり、前述した図8に示すステップS3〜S5の処理と同様の処理である。
このようにコンテンツ一覧が表示された後は、当該コンテンツ一覧の中から対象ユーザによって指定されたデジタルコンテンツを閲覧または売却する等の処理が実行される。
なお、上記したステップS85において対象ユーザに対して販売されたデジタルコンテンツの中に下取り済みのデジタルコンテンツがない場合、対象ユーザ端末10においてデジタルコンテンツを削除する必要がないため、ステップS86〜S88の処理は実行されない。
また、図17に示すように、ステップS83、S84、S87及びS88の処理は、対象ユーザ端末10上でコンテンツ閲覧アプリが動作することによって実行される処理である。
上記したように本実施形態においては、ユーザ端末10上で動作するWebブラウザでデジタルコンテンツが売却された後に、当該ユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリを介してサーバ装置20に対してアクセスがされた場合、当該デジタルコンテンツを削除する旨の命令(不読化命令)を当該ユーザ端末10に対して送信し、当該デジタルコンテンツを当該ユーザ端末10に含まれるコンテンツ格納部11から削除する構成により、Webブラウザでデジタルコンテンツが売却された後にコンテンツ閲覧アプリによる当該デジタルコンテンツの利用を最小限に留めることができる。
なお、本実施形態においては、上記したようにユーザ端末10からサーバ装置20へのアクセスがされた際に例えば問い合わせに内容によらず最優先で下取りの有無を確認することで、当該ユーザ端末10上で動作するWebブラウザで売却されたデジタルコンテンツをコンテンツ閲覧アプリによって閲覧できてしまう期間をより短縮することが可能となる。
更に、本実施形態においては、サーバ装置20へのアクセス日時から予め定められた期間が経過した場合に、ユーザ端末10におけるコンテンツ閲覧アプリによるデジタルコンテンツの閲覧を制限する構成により、Webブラウザでデジタルコンテンツが売却された後にユーザ端末10上で動作するコンテンツ閲覧アプリを介したサーバ装置20へのアクセスがされない場合であっても、当該コンテンツ閲覧アプリによって当該デジタルコンテンツが閲覧されることを回避することができる。
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。