JP4702585B2 - 下肢駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下肢の機能を回復するためのトレーニングに用いられる下肢駆動装置、特に股関節や膝関節の角度・負荷を訓練中に計測できる下肢駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
筋力の低下した肢体の機能を回復するために関節を中心にして外部から機械的に肢体を駆動したり、関節の動きに負荷をかけたりする装置がある。例えば、本願の出願人は特開11−347081号公報で、股関節を回転させる大腿用運動機構部と膝関節を回転させる下腿用運動機構部を備えた下肢駆動装置を提案している。この下肢駆動装置は、アームで患者の大腿部と下腿部を掴んで、大腿部と下腿部を所定の軌跡で運動させる装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の下肢駆動装置では、アームの回転軸と患者の関節の回転軸が一致しないので、患者の関節の角度や関節に加わる負荷トルクを計測することができないという問題があった。また、患者の関節にゴニオメータセンサを取り付ければ、患者の関節角度を計測することはできるが。ゴニオメータの取り付け調整は煩雑であり、その準備に手間が掛かるという問題があった。
そこで、本発明は下肢駆動装置のアームの角度をおよびアームに加わる力から、運動中の患者の関節の角度および関節に加わる負荷トルクをリアルタイムで計測できる下肢駆動装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は基台と、前記基台と平行な面で患者の体幹部を支持する支持面と、基端を前記基台に軸支され回転角度θJ1を設定可能なサーボモータにより回転駆動する第1リンクと、前記第1リンクの先端に、前記第1リンクの前記基台に対する回転角度θJ1だけ逆方向に回転する連動機構を介して連結された第2リンクと、前記第2リンクの先端に軸支されて前記患者の大腿部に装着される大腿装着部と、前記大腿装着部と前記第2リンクとの間の回転角度の検出値[θpd_real]と予め求められた更正時の修正量[θpd_off]とを加算した大腿角度検出値[θpd_real+θpd_off]を検出する大腿角度検出器と、基端を前記基台に軸支され、回転角度θJ2を設定可能なサーボモータにより回転駆動する第3リンクと、前記第3リンクの先端に軸支され、回転角度θJ3を設定可能なサーボモータにより回転駆動する第4リンクと、前記第4リンクの先端に軸支されて前記患者の下腿部に装着される下腿装着部と、前記第4リンクと前記下腿装着部との間の検出値[θpk_real]と予め求められた更正時の修正量[θpk_off]とを加算した下腿角度検出値[θpk_real+θpk_off]を検出する下腿角度検出器と、前記患者の前記大腿部と前記下腿部とのなす角度θkを推定する関節角度推定部と、を有し、
前記関節角度推定部は、前記下腿装着部に装着された前記患者の下腿部の骨軸が水平となる状態において、角度[θJ2+θJ3+θpk_real+θpk_off]と水平との差からオフセットθk_offを求め、
前記下腿装着部に装着された前記患者の大腿部の骨軸と下腿部の骨軸とが一直線になる状態においてθpk′=[θJ2+θJ3+θpk_real+θpk_off+θk_off]より前記患者の下腿角度θpk’を求め、前記回転角度θJ1と、前記回転角度θJ1から得られる前記第2リンクの前記基台に対する角度と、前記大腿角度検出値[θpd_real+θpd_off]とに基づき、前記大腿装着部の前記基台に対する角度に対応する大腿角度θpdを求め、前記下腿角度θpk’と、前記大腿角度θpdとの差からオフセットθd_offを求め、
任意の姿勢において、
θpd′=[θpd+θd_off]より補正後の大腿角度θpd′を求め、θpk′=[θJ2+θJ3+θpk_real+θpk_off+θk_off]より下腿角度θpk′を求めθk=[θpd′-θpk′]より前記大腿部と前記下腿部とのなす前記角度θkを求めるものである。
請求項2の発明は、前記大腿装着部と前記第2リンクとの間の前記大腿装着部と直交する方向の力Fkz_realと、前記大腿装着部と平行な方向の力Fkz_realとを検出する大腿力検出器と、
前記下腿装着部と第4リンクとの間の前記大腿装着部と直交する方向の力Fdz_realを検出する下腿力検出器と、
前記前記患者の下腿角度θpk’と、前記下腿力検出器の検出結果Fdz_real,Fdz_realに基づいて、下腿装着部と第4リンクとの間に生じる力の重力方向成分Fkz_g=-(sinθpk’・Fkx_real+cosθpk’・Fkz_real)と、
重力に直交する方向成分Fkx_g=-(cosθpk’・Fkx_real-sinθpk’・Fkz_real)とを求め、
予め求められた前記膝関節から前記下腿力検出器の間の長さをAkと、前記Fkz_gと、前記Fkx_gとに基づいて膝関節負荷トルクτk=Ak・sinθpk′・Fkx_g-Ak・cosθpk′・Fkz_gを求める膝関節負荷トルク推定部と、
前記患者の大腿角度θdk’と、前記大腿力検出器の検出結果Fdz_real=Fdz_gと、予め記憶された前記患者の前記大腿部の長さLd,前記患者の前記股関節から前記大腿力検出器の間の長さをAdと、前記膝関節負荷トルク推定部の算出結果と、に基づいて膝関節負荷トルクτhを下式より求める股関節負荷トルク推定部と、を有するものである。
τh=-(Ld・sinθpd′+Ak・sinθpk′)・Fkx_g+(Ld・cosθpd′+Ak・cosθpk′)・Fkz_g+ Ad・Fdz_g
請求項3の発明は、前記股関節角度推定部の出力を事前に設定した値と比較して、その結果の大小により、警告、一時停止、非常停止のいずれかを選択して実行する関節可動域監視部を備えるものである。
請求項4の発明は、前記股関節負荷推定部の出力を事前に設定した値と比較して、その結果の大小により、警告、一時停止、非常停止のいずれかを選択して実行する関節負荷監視部を備えるものである。請求項5の発明は、前記膝関節負荷推定部の出力を事前に設定した値と比較して、その結果の大小により、警告、一時停止、非常停止のいずれかを選択して実行する関節負荷監視部を備えるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例を示す下肢駆動装置のブロック図である。図において、111は下肢駆動装置の機構部であり、1は訓練対象の患者である。2は患者1の股関節、3は大腿部、4は膝関節、5は下腿部である。
10は機構部111の基台であり、20は大腿用運動機構部であり、30は下腿用運動機構部である。
大腿用運動機構部20は患者1の股関節2を回転駆動する第1のアーム機構であり、基台10に軸支されて図示しないモータで回転駆動される第1リンクと、第1リンク21の先端に軸支されて図示しない連動機構により第1リンク21の基台10に対する回転角度と等しい角度だけ逆方向に回転駆動される第2リンク22と、第2リンク22の先端に軸支されて患者1の大腿部3に装着される大腿装着部23からなり、第2リンク22と大腿装着部23の間の回転角度を検出する大腿角度検出器24と、大腿装着部23と第2リンク22の間に生じる力を検出する大腿力検出器25を備えている。
下腿用運動機構部30は患者1の膝関節4を回転駆動する第2のアーム機構であり、基台10に軸支されて図示しないモータで回転駆動される第3リンク31と、第3リンク31の先端に軸支されて図示しないモータで回転駆動される第4リンク32と、第4リンク32の先端に軸支されて患者1の下腿部5に装着される下腿装着部33からなり、第4リンク32と下腿装着部33の間の回転角度を検出する下腿角度検出器34と、下腿装着部33と第4リンク32の間に生じる力を検出する下腿力検出器35を備えている。
なお、機構部111は基本的には、本願の出願人が特開平11−347081号公報で開示した下肢駆動装置と同一であるが、本願発明の説明に不要な機構の説明は省略した。
116は関節角度推定部であり、大腿角度検出器24と下腿角度検出器34で検出された大腿装着部23と下腿装着部33の角度データから、患者1の股関節2の角度と膝関節4の角度を求める演算装置である。
117は関節負荷推定部であり、大腿力検出器25と下腿力検出器35で検出した力から、患者1の股関節2に負荷されるトルクと膝関節4に負荷されるトルクを求める演算装置である。
118は関節角度補正部であり、大腿角度検出器24と下腿角度検出器34で検出された大腿装着部23と下腿装着部33の角度データを事前に計測した基準値で補正する演算装置である。
119は表示部であり、股関節2の角度、膝関節4の角度、股関節2の負荷トルク、膝関節4の負荷トルクを文字や図形で表示する表示装置である。
120は保存部であり、股関節2の角度、膝関節4の角度、股関節2の負荷トルク、膝関節4の負荷トルクを記憶する記憶装置である。
121は訓練データであり、保存部120に記憶された患者1の股関節2の角度、膝関節4の角度、股関節2の負荷トルク、膝関節4の負荷トルクのデータファイルである。
122は関節可動域監視部であり、股関節2の角度と膝関節4の角度を常に監視して、所定の基準値と比較し、その結果に応じて、警告、一時停止、あるいは非常停止の処理を選択して実行する安全装置である。
123は関節負荷監視部であり、股関節2の負荷トルクと膝関節4の負荷トルクを常に監視して、所定の基準値と比較し、その結果に応じて、警告、一時停止、あるいは非常停止の処理を選択して実行する安全装置である。
【0006】
図2は関節角度推定部116の詳細を示すブロック図である。関節角度推定部116は、股関節2の角度を推定する股関節角度推定部181と膝関節4の角度を推定する膝関節角度推定部182からなり、推定結果は保存部120内の関節角度保存部183に記憶される。
【0007】
図3は関節角度を推定する方法を説明する説明図である。股関節2の角度の推定方法を図3に基づいて説明する。第2リンク22は第1リンク21に連動して同じ角度で逆向きに動くので、第2リンク22の、基台10に対する傾きは常に一定角度となる。したがって、大腿角度検出器24によって得られる大腿装着部23と第2リンク22の成す角度から、大腿装着部23の基台10に対する傾きが求まる。今、この大腿装着部23の基台10に対する角度θpdを大腿角度と定義し、更正時のオフセットをθpd_offとし、大腿角度検出器23の検出角度θpd_realとし大腿角度θpdを求める。
【0009】
ここで、大腿角度θpdと大腿部3の骨軸(股関節2と膝関節4を結ぶ直線)の傾きが同じと仮定する(体幹は基台10に対して平行だからである)と、股関節の角度θhは、次の式で求めることができる。
【0010】
θh = θpd (式2)
【0011】
次に膝関節4の角度の推定方法について説明する。膝関節4の角度θkを測定するためには、まず下腿装着部33の基部10に対する角度θpkを求める必要がある。下腿角度検出器34は、下腿装着部33と第4リンク32の間の角度を出力する。第4リンク32の傾きは、第3リンク31の回転角度θJ2と第4リンク32の回転角度θJ3とにより決まる。今、下腿装着部33の基部10に対する角度θpkを下腿角度と定義し、更正時のオフセットをθpk_offとし、図6参照のオフセットをθk_offとし、下腿角度検出器34の検出角度をθpk_realとすると、下腿角度θpkは下記の式で得られる。
【0012】
θpk = θpk_real+θpk_off+θk_off+θJ2+θJ3 (式3)
【0013】
ここで、下腿角度θpkと下腿部5の骨軸(膝関節4と足関節6を結ぶ直線)の傾きが同じと仮定すると、膝関節4の角度θkは、大腿角度θpdと、下腿角度
θpkとから、次の式で求めることができる。
【0014】
θk = θpd−θpk (式4)
【0015】
図4は関節負荷推定部117の詳細を示すブロック図である。関節角度推定部117は、股関節2の負荷トルクを推定する股関節負荷推定部201と膝関節4の負荷トルクを推定する膝関節負荷推定部202からなり、推定結果は保存部120内の関節負荷保存部203に記憶される。
【0016】
図5は関節負荷を推定する方法を説明する説明図である。
股関節2の負荷トルクの推定方法を図5に基づいて説明する。
大腿力検出器25の出力の大腿装着部23を基準とする座標系のZ軸方向の成分をFdz_real、下腿力検出器35の下腿装着部33を基準とするX軸方向の値をFkx_real、Z軸方向の値をFkz_realとする。
これらの値を下記の式で変換する。ただし、Sk=sin(θpk)、
Ck=cos(θpk)である。
【0017】
Fdz_g = − Fdz_real (式5)
Fkx_g = −( Ck・Fkx_real − Sk・Fkz_real ) (式6)
Fkz_g = −( Sk・Fkx_real + Ck・Fkz_real ) (式7)
【0018】
更に、股関節2にかかる負荷(トルク)τhと膝関節4にかかる負荷(トルク)τkは、大腿部の長さをLd、股関節2から大腿力検出器25間の長さをAd、膝関節4から下腿力検出器35間の長さをAk、Sd=sin(θpd)、
Cd=cos(θpd)とすると、以下の式で算出することができる。
【0019】
【0020】
なお、本実施例では、大腿用運動機構部と下腿用運動機構部の先端に配置した力検出器を用いて負荷を算出したが、股関節の位置のパラメータを用いることにより下腿用運動機構部の先端に配置した力検出器のみから股関節と膝関節の負荷を算出することも可能である。
【0021】
図6は下腿角度を補正するためのオフセットの求め方の説明図であり、図7は大腿角度を補正するためのオフセットの求め方の説明図である。前述したように、関節角度推定部116では、大腿角度(大腿装着部23の基台10に対する角度)θpdと大腿部の骨軸311(股関節2と膝関節4を結ぶ直線)の傾きが同じと仮定して、股関節の角度θhを求め、下腿角度(下腿装着部33の基台10に対する角度)θpkと下腿部の骨軸(膝関節4と足関節6を結ぶ直線)の傾きが同じと仮定して、膝関節の角度θkを求めた。しかし、実際には、大腿部3、下腿部5の形状には個人差があるため、装着部と骨軸の間で個人差による偏差が生じ、この偏差が推定時の誤差となる。本発明の関節角度補正部は、この装着部と骨軸の間で生じる偏差を補正するためのもので、次の手順に従って補正を行なう。
インピーダンス制御の慣性と弾性のパラメータを0とし、機構部が脚の動きに追従して自由に動くように制御を切り替える。
操作者が下腿部5を持ち図6の様に下腿部5の骨軸312が水平になるように動かす。下腿部5の骨軸312を水平に合わせる方法としては、水準器により基台10が水平になるように下肢駆動装置を設置しておき、下腿部5に水準器を置き水平に合わせる方法や、下肢駆動装置に基台に対して水平になるように規制するジグを設けて、そのジグに骨軸312を合わせる方法があるがどちらを選んでも良い。
下腿装着部33に設けたスイッチ301を押し、下腿角度検出器34の値を下腿装着部33と下腿部5の骨軸312の間で生じるオフセットθk_off=−θpkとして、メモリに保存する。
患者1の下腿角度θpk’は、オフセットθk_offを用いて下記の式の様に補正する。
θpk’=θpk+θk_off
=θpk_real+θpk_off+θJ2+θJ3+θk_off (式10)
次に操作者が患者1の下腿部5を持ち図7の様に、膝関節4を伸展させて、大腿部3の骨軸311と下腿部5の骨軸312が一直線になるように、大腿部3と下腿部5を動かす。
下腿装着部33に設けたスイッチ301を押し、下腿角度θpk’と大腿角度θpdとの差を大腿装着部23と大腿部3の骨軸311の間で生じるオフセットθd_off=θpk’−θpdとして、メモリに保存する。
患者1の大腿角度θpd’を、偏差θd_offを用いて下記の式の様に補正する。
【0022】
θpd’=θpd+θd_off
= θpd_real+θpd_off+θd_off (式11)
【0023】
股関節2の角度θhと膝関節4の角度θkは、補正後の大腿角度θpd’と下腿角度θpk’とから下記の式で求めれば良い。
【0024】
股関節2の角度:θh = θpd’ (式12)
膝関節4の角度:θk = θpd’−θpk’ (式13)
【0025】
図8は、本発明の下肢駆動装置の表示部に表示されるデータ表示の例を示す図であり、図8(a)は健常者の関節角度と関節負荷を時間軸を共通にして上下2段のグラフとして表示した例を示し、図8(b)は患者の関節角度と関節負荷を同様に表示した例を示す。
上段の関節角度グラフは、横軸に時間、縦軸に関節角度をとり、股関節角度データ501を実線で、膝関節角度データ502を点線で示している。下段の関節負荷グラフは、横軸に時間、縦軸に関節負荷をとり、股関節負荷データ503を実線で、膝関節負荷データ504を点線で示している。本実施例では、時間軸を共通にして、股関節と膝関節の角度を同時に表示するため、データから訓練中の運動パターンを容易に知ることができる。例えば、関節角度グラフに示すデータは、股関節2と膝関節4を同時に屈曲する屈曲運動を行った後で、膝関節4を伸展したまま股関節2を屈曲するSLR運動を行っていることがわかる。また、本実施例では、各関節の角度に加えて各関節の負荷を同時に表示するため、データから訓練中の筋の状態を容易に知ることができる。患者の関節負荷グラフの屈曲運動時の関節負荷をみると、最大屈曲時ではなく、屈曲と伸展の途中で負荷が最大となっている。これは、関節可動域の途中で筋肉が硬くなるジャックナイフ現象と呼ばれるもので、表示したデータから患者の筋に痙性が生じていることがわかる。更に、健常者と患者の関節角度グラフを比べると、屈曲運動では、膝関節・股関節ともに同じ角度まで曲がっているが、SLR運動では、健常者に比べて患者の膝関節が伸びず、股関節も曲がっていないことがわかる。また、健常者と患者の関節負荷グラフを比べると、健常者に比べSLR運動における患者の関節負荷が、股関節・膝関節ともに大きいことがわかる。これは、患者の2関節筋が短縮しているために観られる現象であり、このような現象は、1関節ごとの関節角度と関節負荷の表示ではとらえることができないものである。
【0026】
図8(c)、図8(d)は、横軸に関節角度、縦軸に関節負荷をとり、関節角度と関節負荷の関係をリサージュ図形として表示する例を示す図であり、(c)は健常者の例、(d)は患者の例を示す。
上段は股関節のリサージュ図を、下段に膝関節のリサージュ図を、横軸に関節角度を縦軸に関節負荷をとり表示している。本実施例では、関節角度と関節負荷のリサージュ図形として表示するため、図形の形や面積から訓練中の患者の状態を容易に知ることができる。例えば、健常者と患者の股関節のリサージュ図を比較すると、患者のデータでは、屈曲時と伸展時で負荷の大きさに違いがあるため、健常者のリサージュ図に比べて患者のリサージュ図の面積が大きいことがわかる。また、健常者と患者の膝関節のリサージュ図を比較すると、健常者のリサージュ図に比べて患者のリサージュ図の形に歪みがみられ、これにより患者の膝に障害があることがわかる。
なお、以上のようなデータ表示が容易に行なえるように、本発明の下肢駆動装置においては、関節角度推定部116で推定した股関節角度データと膝関節角度データ、関節負荷推定部117で推定した股関節負荷データと膝関節負荷データを、時間的に同期がとれた形で保存するためには、データを記録する順序を決めて一定周期ごとに保存部(メモリ)120に収納し、時間的に同期がとれた形で保存する。このように股関節角度データ、膝関節角度データ、股関節負荷データ、膝関節負荷データが時間的に同期のとれた形で保存することができるため、前記のようにデータを時系列に並べたり、同じタイミングで記録された複数のデータを関連付けて表示することが、フラインでも可能となる。
【0027】
図1に示すように、関節可動域監視部122は関節角度推定部116で推定した膝関節角度データを常時監視しているが、ここで関節可動域監視部122の機能について図9に基づいて説明する。
図9は、関節可動域監視部122について説明するための説明図である。図に示すように、膝関節4の関節角度について、警告の設定値をθ1、一時停止の設定値をθ2、非常停止の設定値をθ3とし、あらかじめパラメータとして設定しておく。膝関節角度データが、θ1以下のときは関節可動域監視部122は膝関節角度が「正常」の範囲にあると判断して何もしないが、膝関節角度データが、θ1〜θ2の範囲にある時は、「警告」と判断して、警告音(声)の発声、警告ランプの点灯あるいは点滅、警告のための図形または文字の画面表示をする。膝関節角度データがθ2〜θ3の範囲にある時は、「一時停止」と判断して、教示時にあってはインピーダンス制御の停止、訓練時にあってはプレーバックの停止を行なう。膝関節角度データがθ3以上の時は、「非常停止」と判断してサーボ電源を落とす。膝関節4の屈曲方向や、股関節2についても同様に行なう。
【0028】
図1に示すように、関節負荷監視部123は関節負荷推定部117で推定した膝負荷データを常時監視しているが、ここで関節負荷監視部123の機能について図10に基づいて説明する。
図10は、関節負荷監視部123について説明するための説明図である。
図に示すように、膝関節4の関節負荷について、警告の設定値をτ1、一時停止の設定値をτ2、非常停止の設定値をτ3とし、あらかじめパラメータとして設定しておく。関節負荷推定部117で推定した膝関節負荷データがτ1以下の場合は、関節負荷監視部123は関節負荷が「正常」の範囲にあると判断して何もしないが、関節負荷データが、τ1〜τ2の範囲にある時は、「警告」と判断して、警告音(声)の発声、警告ランプの点灯あるいは点滅、警告のための図形または文字の画面表示をする。関節負荷データがτ2〜τ3の範囲にある時は「一時停止」と判断して、教示時にあってはインピーダンス制御の停止、訓練時にあってはプレーバックの停止を行ない、τ3以上の時は「非常停止」と判断してサーボ電源を落とす。膝関節4の屈曲方向や、股関節2についても同様に行なう。
なお、本実施例では、警告、一時停止、非常停止の条件をそれぞれ一定のパラメータとして設定しているが、加えて良い関節負荷は、疾患や訓練の内容、患者の状態などにより変わってくるため、疾患や訓練の内容によりパラメータを選択する機能や患者ごとにパラメータを調整する機能を設けても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、股関節と膝関節の2つの関節について、関節角度と関節負荷を同時に計測し表示・保存することができるため、2つの関節に付随して運動する関節筋などより複雑な下肢の運動の解析が可能となる。また、計測した関節角度と関節負荷を常に監視することでより安全な装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す下肢駆動装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す関節角度推定部のブロック図である。
【図3】関節角度を推定する方法を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施例を示す関節負荷推定部のブロック図である。
【図5】関節負荷を推定する方法を説明する説明図である。
【図6】大腿角度を補正するためのオフセットの求め方の説明図である。
【図7】下腿角度を補正するためのオフセットの求め方の説明図である。
【図8】表示部に表示されるデータ表示の例を示す図であり、(a)は健常者の関節角度と関節負荷を時系列に表示したグラフであり、(b)は患者の関節角度と関節負荷を時系列に表示したグラフであり、(c)は健常者の関節の角度と負荷のリサージュであり、(d)は患者の関節の角度と負荷のリサージュである。
【図9】関節可動域監視部について説明するための説明図である。
【図10】関節負荷監視部について説明するための説明図である。
【符号の説明】
1:患者、2:股関節、3:大腿部、4:膝関節 5:下腿部、6:足関節、
10:基台、20:大腿用運動機構部、21:第1リンク、22:第2リンク、23:大腿装着部、24:大腿角度検出器、25:大腿力検出器、30:下腿用運動機構部、31:第3リンク、32:第4リンク、33:下腿装着部、34:下腿角度検出器、35:下腿力検出器、111:機構部、116:関節角度推定部、117:関節負荷推定部、118:関節角度補正部、119:表示部、120:保存部(メモリ)、121:訓練データ(ファイル)、122:関節可動域監視部、123:関節負荷監視部、301:スイッチ、311、312:骨軸、
Claims (5)
- 基台と、
前記基台と平行な面で患者の体幹部を支持する支持面と、
基端を前記基台に軸支され回転角度θJ1を設定可能なサーボモータにより回転駆動する第1リンクと、
前記第1リンクの先端に、前記第1リンクの前記基台に対する回転角度θJ1だけ逆方向に回転する連動機構を介して連結された第2リンクと、
前記第2リンクの先端に軸支されて前記患者の大腿部に装着される大腿装着部と、
前記大腿装着部と前記第2リンクとの間の回転角度の検出値[θpd_real]と予め求められた更正時の修正量[θpd_off]とを加算した大腿角度検出値[θpd_real+θpd_off]を検出する大腿角度検出器と、
基端を前記基台に軸支され、回転角度θJ2を設定可能なサーボモータにより回転駆動する第3リンクと、
前記第3リンクの先端に軸支され、回転角度θJ3を設定可能なサーボモータにより回転駆動する第4リンクと、
前記第4リンクの先端に軸支されて前記患者の下腿部に装着される下腿装着部と、
前記第4リンクと前記下腿装着部との間の検出値[θpk_real]と予め求められた更正時の修正量[θpk_off]とを加算した下腿角度検出値[θpk_real+θpk_off]を検出する下腿角度検出器と、
前記患者の前記大腿部と前記下腿部とのなす角度θkを推定する関節角度推定部と、を有し、
前記関節角度推定部は、
前記下腿装着部に装着された前記患者の下腿部の骨軸が水平となる状態において、
角度[θJ2+θJ3+θpk_real+θpk_off]と水平との差からオフセットθk_offを求め、
前記下腿装着部に装着された前記患者の大腿部の骨軸と下腿部の骨軸とが一直線になる状態において
θpk′=[θJ2+θJ3+θpk_real+θpk_off+θk_off]より前記患者の下腿角度θpk’を求め、
前記回転角度θJ1と、前記回転角度θJ1から得られる前記第2リンクの前記基台に対する角度と、前記大腿角度検出値[θpd_real+θpd_off]とに基づき、前記大腿装着部の前記基台に対する角度に対応する大腿角度θpdを求め、
前記下腿角度θpk’と、前記大腿角度θpdとの差からオフセットθd_offを求め、
任意の姿勢において、
θpd′=[θpd+θd_off]より補正後の大腿角度θpd′を求め、
θpk′=[θJ2+θJ3+θpk_real+θpk_off+θk_off]より下腿角度θpk′を求め
θk=[θpd′-θpk′]より前記大腿部と前記下腿部とのなす前記角度θkを求める
ことを特徴とする下肢駆動装置。 - 前記大腿装着部と前記第2リンクとの間の前記大腿装着部と直交する方向の力Fkz_realと、前記大腿装着部と平行な方向の力Fkz_realとを検出する大腿力検出器と、
前記下腿装着部と第4リンクとの間の前記大腿装着部と直交する方向の力Fdz_realを検出する下腿力検出器と、
前記前記患者の下腿角度θpk’と、前記下腿力検出器の検出結果Fdz_real,Fdz_realに基づいて、下腿装着部と第4リンクとの間に生じる力の重力方向成分Fkz_g=-(sinθpk’・Fkx_real+cosθpk’・Fkz_real)と、
重力に直交する方向成分Fkx_g=-(cosθpk’・Fkx_real-sinθpk’・Fkz_real)とを求め、
予め求められた前記膝関節から前記下腿力検出器の間の長さをAkと、前記Fkz_gと、前記Fkx_gとに基づいて膝関節負荷トルクτk=Ak・sinθpk′・Fkx_g-Ak・cosθpk′・Fkz_gを求める膝関節負荷トルク推定部と、
前記患者の大腿角度θdk’と、前記大腿力検出器の検出結果Fdz_real=Fdz_gと、予め記憶された前記患者の前記大腿部の長さLd,前記患者の前記股関節から前記大腿力検出器の間の長さをAdと、前記膝関節負荷トルク推定部の算出結果と、に基づいて膝関節負荷トルクτhを下式より求める股関節負荷トルク推定部と、を有する
τh=-(Ld・sinθpd′+Ak・sinθpk′)・Fkx_g+(Ld・cosθpd′+Ak・cosθpk′)・Fkz_g+ Ad・Fdz_g
ことを特徴とする請求項1に記載の下肢駆動装置。 - 前記股関節角度推定部の出力を事前に設定した値と比較して、その結果の大小により、警告、一時停止、非常停止のいずれかを選択して実行する関節可動域監視部を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の下肢駆動装置。 - 前記股関節負荷推定部の出力を事前に設定した値と比較して、その結果の大小により、警告、一時停止、非常停止のいずれかを選択して実行する関節負荷監視部を備える
ことを特徴とする請求項2記載の下肢駆動装置。 - 前記膝関節負荷推定部の出力を事前に設定した値と比較して、その結果の大小により、警告、一時停止、非常停止のいずれかを選択して実行する関節負荷監視部を備える
ことを特徴とする請求項2記載の下肢駆動装置。
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