JP4701099B2 - 液体の反応方法 - Google Patents
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Description
前記吸水性部材が濾紙又は吸水性シートであることが好ましい。
前記反応容器としては特に限定されないが、マイクロプレートが好適である。
前記反応は、固相に固定化された分子と液相にある分子との反応に特に好適に用いられる。前記固相に固定化された分子が抗体であり、前記液相にある分子が抗原である、あるいは前記固相に固定化された分子が抗原であり、前記液相にある分子が抗体であることが好ましい。または、前記固相に固定化された分子、及び前記液相にある分子が共にポリヌクレオチドであることが好適である。
前記反応容器としては、例えば、マイクロプレート、試験管、マイクロアレイ等が挙げられるが、ポリスチレン製等のマイクロプレートがより好適に用いられる。
本反応容器20において、前記吸水性部材26は蓋体本体28に接合されていることが好ましい。前記吸水性部材26及び蓋体本体28は、図2に示した如く別体となっていてもよく、粘着剤や接着剤等を用いて一体的に接合されていてもよい。前記吸水性部材26及び前記蓋体本体28として、前述した本蓋体10が好適に用いられる。
前記ステップ102は、前記試料収納部の上部に吸水性部材を設置した後、該吸水性部材の上部に前記反応容器の蓋体本体を設置してもよく、予め蓋体本体の下部に吸水性部材を接合させた蓋体を用いてもよい。
反応容器の下部を加熱し上部を冷却する方法は特に限定されないが、反応容器の下部を加熱可能な加熱手段を備え且つ上部を冷却可能な冷却手段を備えた温度制御装置を用いることが好ましい。
前記加熱手段44及び冷却手段46は温度を制御できることが好ましい。図6及び7に示した如く、前記加熱手段44及び冷却手段46ともに平面で、それぞれ反応容器の底面及び蓋体本体の上面と接する構造であることが好ましい。
前記固相とは不溶性担体であり、例えば、マイクロプレート、ビーズ、試験管、ラテックス、磁性粒子、ニトロセルロース膜等が挙げられるが、ポリスチレン等のマイクロプレートが好ましい。
図3〜図6は、本発明方法の一例を示す断面概略説明図であり、図2に示した本反応容器を用いた場合の例を示した。なお、図3〜図6は図2の反応容器を用いた場合の例を示したが、本発明方法に用いられる反応容器としては、所定の反応が可能な反応器具であれば特に限定されないものである。
図3に示した如く、まず、第1の分子32が所定の固定化部位、例えば底部25に固定化されたマイクロプレート22のウェル24等の固相を準備する。
図4に示した如く、前記準備したマイクロプレート22のウェル24に、第2の分子34を含む又は含む可能性のある反応溶液36を添加する(ステップ100)。図4中、ウェル24aは第2の分子を含まない試料を添加した場合を示し、ウェル24b〜24fは第2の分子を含む試料を添加した場合を示した。
図5に示した如く、反応容器の試料収納部、例えば、マイクロプレート22のウェル24中の液体と蓋体本体28との間に吸水性部材26が位置する状態で、蓋体本体28により前記マイクロプレート22をシールし(ステップ102)、その後、所定の温度条件にて反応を行う(ステップ104)。
前記ステップ102は、反応容器の試料収納部24の上部に吸水性部材26を載せた後、該試料収納部24を蓋体本体28でシールしてもよく、予め蓋体本体28の下面に吸水性部材26を一体的に接合させた蓋体を用いて試料収納部24をシールしてもよい。また、前記本蓋体10を用いて前記試料収納部24をシールすることが好適である。
なお、図6では、図7の温度制御装置を用いて液体を加熱させる方法を示したが、本発明において液体の加熱の方法は特に限定されず、恒温槽等の従来公知の温度制御装置を用いる場合も本発明に含まれるものである。
0.1mMの4−メチルウンベリフェロン(4−MU)溶液(溶媒メタノール)を緩衝液[0.1M グリシン−NaOH(pH10.3)]で100倍希釈し、蛍光試料(4−MU;0.001mM)として用いた。
マイクロプレートプレート(NUNC社製、フルオロヌンクモジュールプレートF16)の各ウェル(全96ウェル)に前記蛍光試料を100μLずつ加え、マイクロプレートの重さを測定した。また、パーキンエルマー社製1420 ARVOSXマルチラベルカウンターを用いて各ウェルの蛍光強度を測定し、蛍光強度の平均値、標準偏差(SD)、及び変動係数(CV)を計算した。蛍光強度の測定結果を表1に示す。
図7と同様の温度制御装置を用いて、マイクロプレートの下面を55℃、上面を20℃に制御した条件下で1時間インキュベーションした。インキュベーション後、マイクロプレートからアルミシールを剥がし、マクロプレートの質量測定を行った。その後、マイクロプレートで被覆し遮光しながら10分間静置した後、蛍光強度の測定を行った。蛍光強度の測定結果を表2及び表3に、マイクロプレートの質量測定の結果を表4に、それぞれ示す。
濾紙貼付アルミシールの代わりに結露吸収シート(リンテックコマース(株)製、HGK−01S)を貼ったアルミシールを用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。マイクロプレートの質量測定の結果を表4に、蛍光強度の測定結果を表5〜7にそれぞれ示す。
濾紙貼付アルミシールの代わりにアルミシール(ビーエム機器(株)製、TA−I)を用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。マイクロプレートの質量測定の結果を表4に、蛍光強度の測定結果を表8〜10にそれぞれ示す。
濾紙貼付アルミシールの代わりに透明断熱フィルム(大幸(株)製、IK−01)を貼ったアルミシールを用いた以外は実施例1と同様に実験を行った。マイクロプレートの質量測定の結果を表4に、蛍光強度の測定結果を表11〜13にそれぞれ示す。
Claims (9)
- 反応容器の試料収納部に液体を収納する工程と、前記試料収納部の上部に吸水性部材を設置し該吸水性部材の上部に前記反応容器の蓋体本体を設置する工程と、前記液体の加熱により反応を行う工程と、含む液体の反応方法であって、前記反応を、前記反応容器の下部を加熱し、前記反応容器の蓋体の上部を冷却又は反応容器下部の加熱温度よりも低い温度で加熱して行うことを特徴とする液体の反応方法。
- 液体を収納する試料収納部が設けられた容器本体部と、該試料収納部の上部に設置される吸水性部材と、該吸水性部材の上部に設置される反応容器の蓋体本体と、を備える反応容器を用いることを特徴とする請求項1記載の反応方法。
- 前記吸水性部材が前記蓋体本体の下面に接合されていることを特徴とする請求項2記載の反応方法。
- 前記吸水性部材が濾紙又は吸水性シートであることを特徴とする請求項2又は3記載の反応方法。
- 前記反応容器がマイクロプレートであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の反応方法。
- 前記反応が、抗原抗体反応又はハイブリダイゼーション反応であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の反応方法。
- 前記反応が、固相に固定化された分子と液相にある分子との反応であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の反応方法。
- 前記固相に固定化された分子が抗体であり、前記液相にある分子が抗原である、あるいは前記固相に固定化された分子が抗原であり、前記液相にある分子が抗体であることを特徴とする請求項7記載の反応方法。
- 前記固相に固定化された分子、及び前記液相にある分子が共にポリヌクレオチドであることを特徴とする請求項7記載の反応方法。
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