JP4700240B2 - 立体視内視鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、観察対象物を立体的に観察するための立体視内視鏡に係わり、特に、レンズや内視鏡自体を移動させることなく観察状態を狭角と広角とで使い分けることができる観察性の優れた立体視内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、立体視内視鏡、特に立体視硬性内視鏡は、物体像を形成する複数の対物レンズから成る対物光学系と、物体像を伝達する複数のリレーレンズから成る伝達光学系と、伝達光学系によって伝達された像を左右に分割する瞳分割手段と、分割された2つの像をそれぞれ観察あるいは撮像する結像光学系およびTVカメラとを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、立体視内視鏡を使用して例えば生体内の所定の患部部位を処置している最中に、視野から外れた処置具や全体の位置関係を観察したい場合がある。この場合、狭角で患部を観察していると、視野から外れた処置具や全体の位置関係は、レンズを広角側に移動させたり或いは内視鏡全体を移動させるなどしなければ観察することができず、一旦、患部部位の処置を中断しなければならない場合もでてくる。これは、術者の集中力を損ない、手術効率の低下を来たす。
【0004】
したがって、対物光学系を用いた立体狭角観察で処置を行ないつつ、その状態で、レンズや内視鏡自体を移動させることなく、視野から外れた処置具や全体の位置関係を所望の高画質で観察できれば、正確且つ効率的な手術を行なうことができることは言うまでもない。ただし、そのような観察形態を実現する観察手段を設ける場合には、内視鏡の挿入部の外径を太くすることなく前記観察手段を光学的および機械的に正確且つ効率的に組み込む取付構造を工夫する必要がでてくる。
【0005】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、レンズや内視鏡自体を移動させることなくその状態で狭角と広角とを使い分けることができる光学系及びそのような光学系を効率的且つ正確に組み込む新規な取付構造を備えた立体視内視鏡を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、本発明の立体視内視鏡は、立体観察を行なうための一対の第1および第2の対物光学系と、第1および第2の対物光学系による観察形態と別個の観察形態を実現可能な第3の対物光学系と、これら3つの対物光学系に共有され且つ3つの対物光学系からの光を一括して伝達する伝達光学系とを内部に組み込んで成る挿入部と;第1ないし第3の対物光学系から伝達光学系を介して伝送された光を3つの光路にそれぞれ分離する分光手段と、分光手段によって分離された3つの光路にそれぞれ対応して設けられた3つの結像光学系とを内部に組み込んで成り、挿入部の基端に接続される観察部と;前記挿入部内に設けられ、内部に第1の対物光学系が固定的に保持された第1の管状部材と;前記挿入部内に設けられ、内部に第2の対物光学系が固定的に保持された第2の管状部材と;前記挿入部内に設けられ、内部に第3の対物光学系が固定的に保持された第3の管状部材と; 第1ないし第3の管状部材の両端部を支持することにより、これら3つの管状部材同士の位置関係を固定する一対の位置規制部材と;前記挿入部内に設けられ、内部に前記位置規制部材が嵌挿固定されることによって、内部に第1ないし第3の管状部材が所定の位置関係で挿通配置される第4の管状部材と;前記挿入部内に設けられ、内部に伝達光学系が固定的に保持された第5の管状部材とを備え、第4の管状部材が第5の管状部材内に嵌挿固定されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0008】
図1〜図12は本発明の第1の実施形態を示している。図1には、本実施形態に係る立体視内視鏡1の挿入部側の構造が断面図で示されている。図示のように、この立体視内視鏡1は、挿入部2と、挿入部2の基端側に接続された観察部3とから成る。
【0009】
挿入部2は、観察光学系2aが挿通配置される管状の内側シース37と、内側シース37が挿通配置される管状の外側シース33とから成る。内側シース37の長手中心軸は外側シース33の長手中心軸から偏心しており、これによって、シース33,37間には、図3に明確に示されるように、断面が略三日月(弓形)状の空間S1がシース33,37の全長にわたって形成されている。すなわち、この略三日月状の空間S1は、図中上側部位で大きな断面積を有し、図中下側に向かうにしたがって徐々に断面積が小さくなっている。そして、この空間S1内には、照明光を伝送する照明光学系としてのライトガイド(光ファイバ)35が充填状態で内装されている。なお、内側シース37の先端には筒状の先端部材38が螺着されており、先端部材38の先端にはカバーガラス41が保持されている。
【0010】
図2および図4に明確に示されるように、内側シース37内に収容保持される観察光学系は、立体観察に関与する左右一対の第1および第2の対物光学系60,61と、これらの対物光学系60,61を用いて立体観察している際中にその観察視野から外れた領域をレンズや内視鏡自体を移動することなく観察するための第3の対物光学系62と、第1〜第3の対物光学系60,61,62からの像を一括して伝達する共通の1つの伝達光学系52とを備えている。
【0011】
第1の対物光学系60は、物体像を形成する複数の対物レンズ60a,60b…から成り、挿入部2の先端側でその長手方向に沿って延びる第1の管状部材48内に収容保持されている。また、第2の対物光学系61は、物体像を形成する複数の対物レンズ61a,61b,61c,61d…から成り、第1の管状部材48と平行に延びる第2の管状部材49内に収容保持されている。また、第3の対物光学系62は、その径が第1および第2の対物光学系60,61を形成する対物レンズのそれよりも小さい複数の対物レンズ62a,62b,62c…から成る。また、第3の対物光学系62は、第1および第2の管状部材48,49と平行に延び且つこれらの管状部材48,49の径よりも小さい径の第3の管状部材50内に収容保持されている。なお、図中32は3つの対物光学系60,61,62において共通に使用されるレンズを示している。
【0012】
また、伝達光学系52は、3つの対物光学系60,61,62の基端側に位置して物体像を伝達する複数のリレーレンズから成り、挿入部2の長手方向に沿って延びる第5の管状部材34内に収納保持されている。この第5の管状部材34は、第1〜第3の管状部材48,49,50の全てを挿入できる内径を有しており、内側シース37内に嵌挿されるとともに、第1〜第3の管状部材48,49,50を外側から完全に覆うように伝達光学系52の先端を超えて対物光学系60,61,62側に延びている。すなわち、第1〜第3の管状部材48,49,50は、伝達光学系52の先端側で第5の管状部材34の先端部内に挿通配置されている。
【0013】
第5の管状部材34の先端部内で第1〜第3の管状部材48,49,50を機械的に位置決めして、対物光学系60,61,62を光学的に位置決めするために、第4の管状部材47内に嵌着固定される円板状の位置規制部材46,46に第1〜第3の管状部材48,49,50の両端が固定され、その状態で第4管状部材47が第5の管状部材34内に嵌挿されている。この場合、位置規制部材46,46は、第1〜第3の管状部材48,49,50の端部が嵌挿される3つの貫通孔46a,46b,46cを有しており、光軸と平行なZ方向および光軸と垂直なXY方向で第1〜第3の管状部材48,49,50を一括して位置決めする。また、第4の管状部材47は、対物光学系60,61,62と伝達光学系52との間を所定の間隔に維持するスペーサとしても機能している。
【0014】
なお、図3にも示されるように、第1および第2の対物光学系60,61は、挿入部2の長手中心軸を通る垂直平面Pの両側で且つライトガイド35の充填量が多い図中上側に位置されており、また、第3の対物光学系62は、垂直平面Pを跨ぐようにライトガイド35の充填量が少ない図中下側に位置されている。しかしながら、第1および第2の対物光学系60,61よりも径が小さく画質が劣る第3の対物光学系62に対してより多くの照明光を与えるために、図3に示される位置関係を逆転させて、図5に示されるように、第3の対物光学系62をライトガイド35の充填量が多い図中上側に位置させても良い。
【0015】
次に、図1、図6、図7を参照しながら観察部3について説明する。
【0016】
図示のように、観察部3は、外側シース33の基端部に接続固定された第1のカバー30を備えている。伝達光学系52の基端部には筒状の取付け部材39が嵌着固定されており、この取付け部材39は、周方向に等しい角度間隔で配された例えば3つのビス130を介して、Z方向(光軸と平行な方向…以下同じ)に移動調整可能に第1のカバー30に取り付けられている。また、伝達光学系52の基端部には、取付け部材39よりも基端側に位置して、筒状の接続部材53が嵌め付けて取付けられている。この接続部材53は、取付け部材39に捩じ込まれるビス131を介して、Z方向の位置が調整される。
【0017】
また、接続部材53には、分光手段を構成する一対のプリズム10,12を保持する保持体40が取り付けられている。保持体40は、図8にも示されるように、接続部材53に接続される円筒状の接続部40aと、一対のプリズム10,12が固定保持される矩形状の保持部40bとから成る。保持部40bは、平行な一対の板状部149,150間で一対のプリズム10,12を挟持している。また、各プリズム10,12は、略平行四辺形を形作っており、その縁部を切り落として成る平面部11同士を当接させることによって、その当接部の下側に逆V字形の空間S2を形成している。そして、この空間S2内には各プリズム10,12の対向面に当て付くようにして円柱状のレンズ14が接着固定されている。
【0018】
一対のプリズム10,12は、左右の第1および第2の対物光学系60,61から共通の伝達光学系52を介して伝達された像を、再び左右に分割して、後述する左右の第1および第2の結像光学系155,156に導く瞳分割手段として機能する。また、レンズ14は、第3の対物光学系62から伝達光学系52を介して伝達された像を、後述する第3の結像光学系157に導く。
【0019】
保持体40は、周方向に等しい角度間隔で配された3つのビス43を介して、XY方向(光軸に対して垂直な方向…以下同じ)に移動調整可能に接続部材53に取付けられている。具体的には、V字形の溝53aが接続部材53の全周にわたって形成されており、保持体40の接続部40aに捩じ込まれた3つのビス43の先端がV字溝53aに係合している。そして、V字溝53aのクリアランス(ガタ)を利用して各ビス43の捩じ込み量を調整することにより、保持体40の位置をXY方向で調整して、保持体40に保持されたプリズム10,12およびレンズ14の各結像光学系155,156,157に対する心出しを一括して行なえるようになっているとともに光軸方向の位置の固定が行なえるようになっている。
【0020】
左右の第1および第2の結像光学系155,156はそれぞれ、ピント合わせを行なう第1の光学系22と、倍率を決定する第2の光学系20とを有している。これらの光学系20,22は、第1のカバー30にビス等によって水密に接続固定された第2のカバー31および第2のカバー31に接続された第3のカバー80の内部に配設されている。
【0021】
第1の光学系22は、複数のレンズから成り、レンズ枠17によって保持されている。また、レンズ枠17は筒状の保持部材15に嵌挿されている。第1の光学系22の光軸方向(Z方向)の位置調整が行なえるように、レンズ枠17は保持部材15に対して光軸方向に移動できるようになっており、その軸方向の位置はビス77によって固定されるようになっている。また、保持部材15は、周方向に等しい角度間隔で配された例えば3つのビス19を介して、第1のカバー30と一体の固定部材78に対しXY方向に移動調整可能に取付けられている。具体的には、V字形の溝15aが保持部材15の全周にわたって形成されており、固定部材78に捩じ込まれた3つのビス19の先端がV字溝15aに係合している。そして、V字溝15aのクリアランス(ガタ)を利用して各ビス19の捩じ込み量を調整することにより、保持部材15の位置をXY方向で調整して、保持部材15にレンズ枠17を介して保持された第1の光学系22の心出しを行なえるようになっている。
【0022】
また、第2の光学系20は、第1のレンズ枠159によって保持され複数のレンズと、第2のレンズ枠79によって保持された複数のレンズとから成り、第1のレンズ枠159は第2のレンズ枠79に嵌挿されており、また、第2のレンズ枠79は固定部材78に接続固定されている。第2の光学系20の光軸方向(Z方向)の位置調整が行なえるように、第1のレンズ枠159は第2のレンズ枠79に対して光軸方向に移動できるようになっており、その軸方向の位置はビス161によって固定されるようになっている。
【0023】
また、第3の結像光学系157は、複数のレンズから成る光学系76と、レンズ14を透過した光を受けて光学系76へと導くプリズム16とを有している。プリズム16と光学系76は、第2のカバー31にビス等によって水密に接続固定された第4のカバー75および第4のカバー75に水密に接続された第5のカバー74の内部に配設されている。
【0024】
光学系76は、レンズ枠169によって保持されている。また、レンズ枠169は筒状の保持部材70に嵌挿されている。光学系76の光軸方向(Z方向)の位置調整が行なえるように、レンズ枠169は保持部材70に対して光軸方向に移動できるようになっており、その軸方向の位置はビス73によって固定されるようになっている。また、保持部材70は、周方向に等しい角度間隔で配された例えば3つのビス71を介して、第4のカバー75に対しXY方向に移動調整可能に取付けられている。具体的には、V字形の溝70aが保持部材70の全周にわたって形成されており、第4のカバー75に捩じ込まれた3つのビス71の先端がV字溝70aに係合している。そして、V字溝70aのクリアランス(ガタ)を利用して各ビス71の捩じ込み量を調整することにより、保持部材70の位置をXY方向で調整して、保持部材70にレンズ枠169を介して保持された光学系76の心出しを行なえるようになっている。
【0025】
なお、観察部3には、図9にも示されるように、2つの光源から照明光を受ける一対のコネクタ82,82が設けられている。このコネクタ82,82内には前述したように挿入部2に向かって延びるライトガイド35の基端部が配設されており(図6参照)、ライトガイド35はこのコネクタ82,82から第1のカバー30と内側シース37との間を通って挿入部2内へと延びている。
【0026】
図10に示されるように、観察部3には、第1および第2の結像光学系155,156と光学的に接続する一対のカメラヘッド90,91が、共通のカメラアダプタ110を介して一体で取り付けられている。カメラアダプタ110は、接続アダプタ84を介して観察部3の第3のカバー80に取り付けられている。なお、第3の結像光学系157にも同様にしてCCDを有するカメラヘッドが光学的に接続される。
【0027】
カメラアダプタ110のハウジング内では、第1および第2の結像光学系155,156にそれぞれ対応して設けられた2つの光学系96,97が共通のレンズ枠(移動体)85に保持されている。レンズ枠85は、螺合部材87を介して、回転するウォームシャフト(ネジ軸)88と噛み合っている。ウォームシャフト88は、レンズ枠85の略中心部を貫通するように延びており、レンズ枠85と噛み合いつつレンズ枠85を部分的に支持している。また、図11に示されるように、ウォームシャフト88の回転に伴うレンズ枠85の回転を防止する回転防止軸114がレンズ枠85の周縁部を貫通している。したがって、ウォームシャフト88が回転すると、レンズ枠85は回転することなく光軸方向に移動する。
【0028】
ウォームシャフト88は平歯車86に一体的に固定されており、平歯車86はモータ112の回転軸112aと噛み合っている(図11参照)。したがって、モータ112が駆動されて回転軸112aが回転すると、平歯車86を介してウォームシャフト88が回転し、レンズ枠85が光軸方向に移動する。
【0029】
また、レンズ枠85を光軸方向に移動させてフォーカスした際、回転防止軸114とレンズ枠85とのガタに起因して、レンズ枠85が回転方向にガタ付かないように、レンズ枠85にはガタ付き防止手段が設けられている。このガタ付き防止手段は、図10および図12に示されるように、レンズ枠85の光軸方向の移動を案内するガイド軸95と、レンズ枠85に取付けられるとともに板バネ92を介してガイド軸95に押し当てられるベアリング手段としての一対の回転ローラ(コロ)93,94とから成る。すなわち、板バネ92の付勢力をもって回転ローラ93,94がレンズ枠85の回転方向でガイド軸95に押し付けられることにより、回転ローラ93,94と一体のレンズ枠85は、その回転方向へのガタ付きが防止される。なお、図中、100,101は、レンズ枠85をXY方向で位置調整して光学系96,97の心出しを行なうための調整ビスである。
【0030】
以上のようにして構成された立体視内視鏡1を用いて、例えば生体内の患部部位を観察する場合、図示しない光源からアダプタ82,82を介して観察部3に供給された照明光は、ライトガイド35を通じて伝送され、挿入部2の先端から被写体である患部部位に照射される。一方、患部部位からの反射光(物体光)は、各対物光学系60,61,62に入射した後、伝達光学系52を介して観察部3側へと伝送される。
【0031】
第1の対物光学系60から伝達光学系52を介して伝送された光は、接続部材53の端部開口53bおよび保持体40の接続部40aの内孔13を通じて進行し、第1のプリズム10の第1の反射面10aおよび第2の反射面10bで反射された後(図7参照)、第1の結像光学系155へと導かれる。第1の結像光学系155へと導かれた光は、第2の光学系20の手前の結像面141上で結像された後、アフォーカル光となってカメラアダプタ110のレンズカバー21Aから光学系96へと導かれ、更にカメラヘッド90内へと導かれて、CCDの結像面で再び結像される(撮像される)。
【0032】
また、同様に、第2の対物光学系61から伝達光学系52を介して伝送された光は、第2のプリズム11の第1の反射面11aおよび第2の反射面11bで反射された後(図7参照)、第2の結像光学系156へと導かれるとともに、第2の光学系20の手前の結像面141上で結像された後、アフォーカル光となってカメラアダプタ110のレンズカバー21Bから光学系97へと導かれ、更にカメラヘッド91内へと導かれて、CCDの結像面で再び結像される(撮像される)。したがって、カメラヘッド90,91に接続された図示しないモニタ上には患部部位の立体像が鮮明に映し出される。
【0033】
一方、第3の対物光学系62から伝達光学系52を介して伝送された光は、接続部材53の端部開口53bおよび保持体40の接続部40aの内孔13を通じて進行してレンズ14を透過し、プリズム16へと導かれる。プリズム16へ導かれた光は、プリズム16の第1の反射面16aおよび第2の反射面16bで反射された後(図6参照)、第3の結像光学系157へと導かれる。第3の結像光学系157へと導かれた光は、光学系76の手前の結像面72上で結像された後、アフォーカル光となって図示しないカメラヘッド内へと導かれ、CCDの結像面で再び結像される(撮像される)。
【0034】
また、例えば、第1および第2の対物光学系60,61を用いて立体観察している際に、モニタ側で例えば表示モードを切り換えると、第1および第2の対物光学系60,61を用いた立体観察から第3の結像光学系157を用いた観察へと切り換えることができる。あるいは、第1および第2の対物光学系60,61を用いた立体観察とともに第3の結像光学系157を用いた観察も行なうことができる。したがって、特に、第1および第2の対物光学系60,61を用いた立体狭角観察で所定の患部部位を処置している際に、視野から外れた処置具や全体の位置関係を観察したい場合、第3の結像光学系157側が広角に設定されていれば、第1および第2の結像光学系155,156のレンズや内視鏡自体を移動させることなく、単に表示モードを切り換えるだけで、視野から外れた処置具や全体の位置関係を第3の対物光学系62および第3の結像光学系157を通じて所望の高画質で観察できる。すなわち、レンズや内視鏡自体を移動させることなくその状態で狭角と広角とを自在に使い分けることができ、正確且つ効率的な手術を行なうことができる。
【0035】
以上説明したように、本実施形態の立体視内視鏡1は、第1および第2の対物光学系60,61に加えて更に第3の対物光学系62を設けることによって、レンズや内視鏡自体を移動させることなくその状態で狭角と広角とを自在に使い分けることができる観察形態を実現しただけでなく、第1〜第3の対物光学系60,61,62をそれぞれ対応する第1〜第3の管状部材48,49,50内に固定するとともに、これら3つの管状部材48,49,50の両端部を一対の位置規制部材46,46によって支持して管状部材48,49,50同士の位置関係を固定し、更に、伝達光学系52が固定的に保持された第5の管状部材34内に、位置規制部材46,46が嵌挿固定される第4の管状部材47を嵌挿固定している。したがって、内視鏡1の挿入部2の外径を太くすることなく、対物光学系60,61,62を挿入部2内に光学的および機械的に正確且つ効率的に組み込むことができるようになる。
【0036】
また、本実施形態の立体視内視鏡1は、第1および第2の対物光学系60,61に対応する第1および第2のプリズム10,12と、第3の対物光学系62に対応するレンズ14とを一括して保持する保持体40を備え、この保持体40は、光軸方向および光軸と垂直な方向で位置調整できるように、伝達光学系52の基端側に取り付けられている。したがって、光学系の組立性が向上する。
【0037】
また、本実施形態の立体視内視鏡1では、電動フォーカス調整に関与するレンズ枠85の回転方向へのガタ付きが防止されるため、フォーカス時に画面がブレてしまうことを防止できる。
【0038】
図13〜図17は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であるため、以下、第1の実施形態と同一の構成部材については、同一符号を付してその説明を省略するとともに、第1の実施形態と対応する構成部材については、第1の実施形態と同一の参照符号の後に「A」を付すことにする。
【0039】
本実施形態の立体視内視鏡は、挿入部2の軸方向に対して傾いた方向を観察できる斜視光学系を有している。具体的には、図13に示されるように、挿入部2の先端、すなわち、管状の外側シース33Aの先端33aは、挿入部2の軸方向に対して所定の角度を成して方向付けられている。このような屈曲形状は、例えば、外側シース33Aの先端側を円錐状に成形した後に観察方向に対して垂直に切断することによって形成される。また、先端部材38Aも、外側シース33Aの先端33aの形状に対応した屈曲形状を成している。このような屈曲形状は、例えば、筒体の先端を観察方向に垂直に切断し且つ観察方向と平行な軸線で先端部を円筒状に加工することによって形成される。なお、照明用のライトガイド35は、外側シース33Aと先端部材38Aとの間に挟まれており、観察方向に向いた状態で保持されている。
【0040】
先端部材38Aの詳細が図14に示されている。図14の(a)は先端部材38Aの側面図であり、図14の(b)は図14の(a)のE−E線に沿う断面図である。図示のように、先端部材38Aの側面303には、溝部304が2ヶ所設けられている。これらの溝部304は、先端部材38Aの全長にわたって形成されておらず、先端部材38Aの観察部3側の端部から延び、先端面305に達しない部位で終端している。各溝部304には、照明用のライトガイド35とは別個のライトガイド306が埋め込んである。各溝部304は黒色に着色が成されており、黒色の接着剤を溝部304に充填するようにライトガイド306を固定してある。また、ライトガイド306の先端面は、通常の照明用のライトガイドに施してある鏡面研磨が成されておらず、切断したままの粗い表面状態となっている。このライトガイド306の他端は、照明用のライトガイド35とともに、光源から照明光を受けるコネクタ82内に配設されている。なお、図中、307a,307bは、3つの対物光学系60,61,62において共通に使用されるプリズムであり、観察方向からの光線を対物光学系の軸方向の光線に変える作用を成す。なお、挿入部2のそれ以外の構成は第1の実施形態と同一である。
【0041】
次に、図15および図16を参照しながら観察部3について説明する。ここでも、第1の実施形態と異なる点のみ説明する。なお、図16は図15のF−F線に沿う断面図である。
【0042】
図示のように、保持体40は、一対のプリズム10,12の他、第3のプリズム308も挟持しており、空間S2に円柱状のレンズ14は存在していない。第3のプリズム308は、第3の対物光学系62から伝達光学系52を介して伝達されて空間S2を通ってきた光線を、第1および第2の結像光学系155,156と同一平面上で等距離にある第3の結像光学系157に導く。第3の結像光学系157は、結像レンズ309と光学系76とを有しており、結像レンズ309は固定部材78に接着固定され、光学系76は第2のカバー31の内部に配設されている。保持部材70は、ビス71により、固定部材78に対しXY方向に移動調整可能に取り付けられている。
【0043】
図17に示されるように、観察部3には、第1および第2の結像光学系155,156と光学的に接続する一対のカメラヘッド90,91が、共通のカメラアダプタ110を介して一体で取り付けられている。カメラアダプタ110は、接続アダプタ84を介して、観察部3の第3のカバー80に取り付けられている。
【0044】
カメラアダプタ110には、第3の結像光学系157に対応して設けられた光学系202と、光学系202の像を撮像するための撮像素子203とが配置されている。これらの光学系202および撮像素子203の光軸206は、2つの光学系96,97のそれぞれの光軸204,205を通る平面上にあり、かつ、光軸204,205から等距離に位置している。なお、光学系202および撮像素子203の光軸206の位置は、第3の結像光学系157に対応して決定される。また、撮像素子203により取り込まれた像は、図示しないハーネスにより、図示しないカメラコントロールユニットへと伝達されるようになっている。
【0045】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0046】
本実施形態に係る立体内視鏡を使用する手術中において、溝部304に埋め込まれたライトガイド306から出射された光源の光は、先端の粗い表面で散乱し、充填された黒色の接着剤と黒色の溝部304とに当たって熱を発生する。その熱は、カバーガラス41に伝わり、カバーガラス41の外表面温度を上昇させる。
【0047】
また、手術中、斜視観察方向および撮像装置の相対位置関係を変更する必要が生じた場合には、まず、接続アダプタ84から本実施形態の斜視用立体内視鏡を取り外し、斜視用立体内視鏡の上下を反転させて再び接続アダプタ84に取り付ければ良い。この場合、光学系96,97の光軸204,205と光学系202および撮像素子203の光軸206との位置関係は前述した通りであるため、例えば、第1の結像光学系155を通り光学系96に入射していた観察像は、光学系97に入射することになり、同様に、第2の結像光学系156を通り光学系97に入射していた観察像は、光学系96に入射することになる。一方、第3の結像光学系157および光学系202を通り撮像素子203により撮像されていた観察像は、再び、撮像素子203に取り込まれることになる。
【0048】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるだけでなく、カバーガラス41の曇りを防止することができる。すなわち、カバーガラス41の外表面は常にライトガイド306から出射された光の熱によって暖められているため、内視鏡を体内から体外に抜去してカバーガラス41の外表面に付いた汚れを除去している間にカバーガラス41が冷えてしまうことがなく、その後、内視鏡を体内に再挿入した時にカバーガラス41が曇ることを防止できる。そして、ライトガイド306からは散乱光が出るため、反射光がライトガイド306に再入射してしまう量が少なくなり、また、接着剤や溝部が黒色であるため、光を効率良く熱に変換でき、少ない量のライトガイドで所望の熱量を得ることができる。
【0049】
また、カメラアダプタ110、カメラヘッド90,91、光学系202、撮像素子203等から構成される3つの光学系は、前述した配置構成を成し、1つのカメラとして構成されているため、斜視用立体内視鏡を接続アダプタ84から取り外した後に斜視用立体内視鏡の上下を反転させて再び接続するだけで、観察方向を簡単に変更することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レンズや内視鏡自体を移動させることなくその状態で狭角と広角とを使い分けることができる光学系及びそのような光学系を効率的且つ正確に組み込む新規な取付構造を備えた立体視内視鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る立体視内視鏡の挿入部側の側断面図、(b)は(a)の挿入部の先端側の拡大断面図である。
【図2】(a)は図1の立体視内視鏡の挿入部の観察光学系の対物光学系が収容された先端側の断面図、(b)は伝達光学系が位置する観察光学系部位の断面図、(c)は伝達光学系が位置する観察光学系の観察部側の部位の断面図である。
【図3】図1の(b)のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2の(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図3の変形例に係わる断面図である。
【図6】図1の立体視内視鏡の観察部の縦断面図である。
【図7】図1の立体視内視鏡の観察部の横断面図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】図6のD方向矢視図である。
【図10】図1の立体視内視鏡の観察部のカメラアダプタの断面図である。
【図11】カメラアダプタのウォームシャフト周辺の内部構成を示す断面図である。
【図12】カメラアダプタのガイド軸周辺の内部構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る立体視内視鏡の線端部の断面図である。
【図14】(a)は図13の立体視内視鏡の先端部材の側面図、(b)は(a)のE−E線に沿う断面図である。
【図15】図13の立体視内視鏡の観察部の横断面図である。
【図16】図15のF−F線に沿う断面図である。
【図17】図13の立体視内視鏡の観察部のカメラアダプタの断面図である。
【符号の説明】
1…立体視内視鏡
2…挿入部
3…観察部
10…第1のプリズム
12…第2のプリズム
14…レンズ
34…第5の管状部材
46…位置規制部材
47…第4の管状部材
48…第1の管状部材
49…第2の管状部材
50…第3の管状部材
60…第1の対物光学系
61…第2の対物光学系
62…第3の対物光学系
Claims (3)
- 立体観察を行なうための一対の第1および第2の対物光学系と、第1および第2の対物光学系による観察形態と別個の観察形態を実現可能な第3の対物光学系と、これら3つの対物光学系に共有され且つ3つの対物光学系からの光を一括して伝達する伝達光学系とを内部に組み込んで成る挿入部と、
第1ないし第3の対物光学系から伝達光学系を介して伝送された光を3つの光路にそれぞれ分離する分光手段と、分光手段によって分離された3つの光路にそれぞれ対応して設けられた3つの結像光学系とを内部に組み込んで成り、挿入部の基端に接続される観察部と、
前記挿入部内に設けられ、内部に第1の対物光学系が固定的に保持された第1の管状部材と、
前記挿入部内に設けられ、内部に第2の対物光学系が固定的に保持された第2の管状部材と、
前記挿入部内に設けられ、内部に第3の対物光学系が固定的に保持された第3の管状部材と、
第1ないし第3の管状部材の両端部を支持することにより、これら3つの管状部材同士の位置関係を固定する一対の位置規制部材と、
前記挿入部内に設けられ、内部に前記位置規制部材が嵌挿固定されることによって、内部に第1ないし第3の管状部材が所定の位置関係で挿通配置される第4の管状部材と、
前記挿入部内に設けられ、内部に伝達光学系が固定的に保持された第5の管状部材と、
を備え、
第4の管状部材が第5の管状部材内に嵌挿固定されていることを特徴とする立体視内視鏡。 - 前記分光手段は、第1の対物光学系に対応して設けられた第1のプリズムと、第2の対物光学系に対応して設けられた第2のプリズムと、第3の対物光学系に対応して設けられたレンズとから成り、
第1および第2のプリズムと前記レンズは互いに一体的に固定され、
また、第1および第2のプリズムと前記レンズとを一括して保持する保持体を備え、この保持体は、光軸と垂直な方向で位置調整できるように、伝達光学系の基端側に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡。 - 前記結像光学系を保持し且つ光軸方向に移動可能な移動体と、
前記移動体の光軸方向への移動を案内するガイド軸と、
前記移動体に取付けられ、移動体とガイド軸との間に位置して、ガイド軸に沿う移動体の摺動を補助するベアリング手段と、
前記移動体の回転方向で前記ベアリング手段を前記ガイド軸に押し当てる付勢手段と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡。
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