JP4699641B2 - コレットクランプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル付きのワークをその外周側から把持するコレットクランプ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4に、従来のコレットクランプ装置の一例を示す。なお、図3は正面側から見た軸方向断面図、図4は側面側から見た軸方向断面図である。
【0003】
ワーク21はコレット23によって外周側から把持される。コレット23はケーシング24の内部に収容されている。通常、コレット23は、先端側において周方向に3つあるいは4つに分割された複数の部分によって構成されている。コレット23の先端近傍の外周面にはテーパ部が形成され、これに対応して、ケーシング24の先端近傍の内周面にもテーパ部が形成されている。ケーシング24の後端にはシリンダ5が接続され、シリンダ5の中にピストン6が収容されている。コレット23の後端はピストン6に接続されている。
【0004】
ケーシング24内には、コレット23の周囲を取り囲むように、圧縮コイルスプリング27が収容されている。圧縮コイルスプリング27の上端はケーシング24の先端近傍の内側に当接され、下端はピストン6の先端面に当接されている。圧縮コイルスプリング27は、縮められた状態でケーシング24内に収容されている。
【0005】
ワーク21はコレット23先端の開口に取り付けられる。ワーク21の軸方向はコレット23の軸方向に一致する。ピストン6がフリーな状態では、圧縮コイルスプリング27の弾性力によってコレット23が軸方向に引き戻される。これによって、コレット23の外周面のテーパ部がケーシング24の内周面のテーパ部に接した状態で、コレット23が軸方向に後退し、コレット23先端の開口の径が縮まり、ワーク21がクランプされる。
【0006】
ワーク21をアンクランプする際には、ピストン6を駆動して、コレット23を軸方向に前進させる。これによって、コレット23先端の開口の径が拡大し、ワーク21が解放される。
【0007】
(従来の技術の問題点)
従来のコレットクランプ装置において装置全体の高さの増大を抑える必要がある場合、図3及び図4に示したように、クランプ用の一本の圧縮コイルスプリング27を、コレット23の周囲を取り囲むようにコレット23に対して同軸に配置していた。しかし、このように圧縮コイルスプリングを配置した場合には、例えば光通信用の端子など、後端部からケーブルが引き出された形状のワークを取り扱うことが困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来のコレットクランプ装置の問題点に鑑み成されたもので、本発明の目的は、後端部からケーブルが引き出された形状のワークを取り扱うことが容易で、且つ、全体の高さの増大を抑えることができるコレットクランプ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のコレットクランプ装置は、
コレットの先端でワークを把持するコレットクランプ装置において、
先端近傍の外周面に第一のテーパ部を備えたコレットと、
コレットの外周を取り囲むように配置され、先端近傍の内周面に前記第一のテーパ部と接する第二のテーパ部を備え、中段近傍に内周面から外周面に貫通する開口部が形成されたケーシングと、
ケーシング内にコレットの外周に沿って複数本配置され、先端側がケーシングの内部に当接され、後端側がコレットの後端部近傍に当接され、コレットを軸方向に後退させる力を発生することにより、前記第一のテーパ部を前記第二のテーパ部に沿って摺動させてコレット先端の開口の径を縮め、ワークのクランプを行わせるスプリングと、
コレットの後端部に接続され、コレットを軸方向に前進させることにより、ワークのアンクランプを行わせるピストンと、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のコレットクランプ装置によれば、スプリングによってコレットの周囲の全体が取り囲まれてはいないので、後端部からケーブルが引き出された形状のワークを取り扱う際、ケーシングに形成された前記開口部を通して、ケーシングの外にケーブルを容易に引き出すことができる。従って、本発明のコレットクランプ装置によれば、従来のコレットクランプ装置では困難であったケーブル付きのワークを取り扱うことが可能になる。
【0011】
好ましくは、前記スプリングを、コレットの外周に沿ってコレットの左右両脇にそれぞれ1本づつ配置する。
【0012】
この場合、更に好ましくは、前記開口部を、前記ケーシングの正面に、軸方向に沿って前記ケーシングの先端から中段近傍に至るスリット状の開口として形成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に、本発明によるコレットクランプ装置の例を示す。なお、図1は正面側から見た軸方向断面図、図2は側面側から見た軸方向断面図である。図中、1はワーク、1aはケーブル、3はコレット、4はケーシング、4aはスリット、5はシリンダ、6はピストン、7は圧縮コイルスプリングを表す。
【0014】
ワーク1は、図2に示すように、その後端部からケーブル1aが引き出されたタイプのものである。ワーク1はコレット3によって外周側から把持される。
【0015】
コレット3はケーシング4の内部に収容されている。コレット3は、先端側において周方向に4つ(あるいは3つ)に分割された複数の部分によって構成されている。コレット3の先端近傍の外周面にはテーパ部が形成され、これに対応して、ケーシング4の先端近傍の内周面にもテーパ部が形成されている。ケーシング4の後端にはシリンダ5が接続され、シリンダ5の中にピストン6が収容されている。コレット3の後端は連結ピン9を介してピストン6の先端に接続されている。
【0016】
ケーシング4内には、図1に示すように、コレットの外周に沿って、コレットの左右両脇にそれぞれ1本づつ圧縮コイルスプリング7が配置されている。各圧縮コイルスプリング7の上端はケーシング4の先端近傍の内側に当接され、下端はピストン6の先端面に当接されている。各圧縮コイルスプリング7は、縮められた状態でケーシング4内に収容されている。
【0017】
ケーシング4の正面には、図2に示すように、軸方向に沿って先端から中段近傍に至るスリット4a(開口部)が形成されている。
【0018】
ケーシング4は、スライダ13を介してフレーム12の前面に取り付けられている。ケーシング4は、スライダ13によってワーク1の軸方向に対して平行に(この例では上下方向に)移動可能である。ロードセル15はフレーム12の下部前側に配置され、シリンダ5の後端面はロードセル15の頂部に接している。
【0019】
ワーク1はコレット3先端の開口に取り付けられる。ワーク1の軸方向はコレット3の軸方向に一致する。このとき、ワーク1の後端部から延びるケーブル1aは、ケーシング4に形成されたスリット4aを通して、ケーシング4の外に引き出される。なお、圧縮コイルスプリング7がコレット3の左右両脇に配置され、スリット4aがケーシング4の正面に形成されているので、ケーブル1aを引き出す際に圧縮コイルスプリング7が邪魔になることがない。
【0020】
ピストン6がフリーな状態では、圧縮コイルスプリング7の弾性力によってコレット3が軸方向に引き戻される。これによって、コレット3の外周面のテーパ部がケーシング4の内周面のテーパ部に接した状態で、コレット3が軸方向に後退し、コレット3先端の開口の径が縮まり、ワーク1がクランプされる。
【0021】
ワーク1をアンクランプする際には、ピストン6を駆動してコレット3を軸方向に押し出す。これによって、コレット3先端の開口の径が拡大し、ワーク1が解放される。
【0022】
【発明の効果】
本発明のコレットクランプ装置によれば、従来の装置とは異なり、スプリングによってコレットの周囲の全体が取り囲まれてはいないので、後端部からケーブルが引き出された形状のワークを取り扱う際、ケーシングに形成された開口部を通してケーシングの外にケーブルを引き出すことができる。従って、本発明のコレットクランプ装置によれば、従来のコレットクランプ装置では困難であったケーブル付きのワークを取り扱うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくコレットクランプ装置の正面側から見た軸方向断面図。
【図2】本発明に基づくコレットクランプ装置の側面側から見た軸方向断面図。
【図3】従来のコレットクランプ装置の正面側から見た軸方向断面図。
【図4】従来のコレットクランプ装置の側面側から見た軸方向断面図。
【符号の説明】
1・・・ワーク、
1a・・・ケーブル、
3・・・コレット、
4・・・ケーシング、
4a・・・スリット、
5・・・シリンダ、
6・・・ピストン、
7・・・圧縮コイルスプリング、
9・・・連結ピン、
12・・・フレーム、
13・・・スライダ、
15・・・ロードセル、
21・・・ワーク、
23・・・コレット、
24・・・ケーシング、
27・・・圧縮コイルスプリング。
Claims (1)
- コレットの先端でワークを把持するコレットクランプ装置において、
先端近傍の外周面に第一のテーパ部を備えたコレットと、
コレットの外周を取り囲むように配置され、先端近傍の内周面に前記第一のテーパ部と接する第二のテーパ部を備え、中段近傍に内周面から外周面に貫通する開口部が形成されたケーシングと、
ケーシング内にコレットの外周に沿って複数本配置され、先端側がケーシングの内部に当接され、後端側がコレットの後端部近傍に当接され、コレットを軸方向に後退させる力を発生することにより、前記第一のテーパ部を前記第二のテーパ部に沿って摺動させてコレット先端の開口の径を縮め、ワークのクランプを行わせるスプリングと、
コレットの後端部に接続され、コレットを軸方向に前進させることにより、ワークのアンクランプを行わせるピストンと、を備え、
前記スプリングは、コレットの外周に沿ってコレットの左右両脇にそれぞれ1本づつ配置され、
前記開口部は、前記ケーシングの正面に、軸方向に沿って前記ケーシングの先端から中段近傍に至るスリット状の開口として形成されていること、
を特徴とするコレットクランプ装置。
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- 2001-06-18 JP JP2001183774A patent/JP4699641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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