JP4699240B2 - 締付工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ネジ類(ボルト、ナット、スクリュウ等)を締付ける締付工具に関する。特に、モータから工具へ伝達するトルクを制限するクラッチ機構を備える締付工具に関する。
モータから工具へ伝達するトルクを制限するクラッチ機構を備え、ネジ類を規定された締付トルクで締付ける締付工具が開発されている(例えば特許文献1)。クラッチ機構は、一対のクラッチ部材と、一対のクラッチ部材の一方を他方に押圧する付勢手段を備えている。一対のクラッチ部材は、一方がモータ側に接続されており、他方が工具側に接続されている。クラッチ機構では、一対のクラッチ部材が互いに係合することによってモータからのトルクが工具へ伝達され、一対のクラッチ部材の係合が解除されることによってモータから工具へのトルク伝達が遮断される。
一対のクラッチ部材には、係合部が形成されている。係合部は、工具に加えられているトルク(工具がネジ類に加えているトルクに等しい)が所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除する。即ち、モータから工具へのトルク伝達は、ネジ類の締付トルクが所定値に到達した時点で遮断される。
一対のクラッチ部材の係合が解除されるトルクは、係合部の形状や付勢手段による付勢力に応じて変化する。締付工具では、付勢手段による付勢力を調整することによって、一対のクラッチ部材の係合が解除されるトルクを調整できるようになっている。それにより、ネジ類に規定された締付トルクに応じて、モータから工具へ伝達するトルクの制限値を調整することができる。
実公昭50−33759号公報
従来の締付工具では、複数のネジ類を異なる締付トルクで締付ける場合、付勢手段による付勢力を調整し、一対のクラッチ部材の係合が解除されるトルクを調整しなければならない。一対のクラッチ部材の係合が解除されるトルクを規定された締付トルクに調整するためには、付勢手段による付勢力を調整し、トルク測定器等で確認するという作業を繰り返す必要があり、面倒な作業を行わなければならない。
本発明は、上記の問題を解決する。本発明は、クラッチ機構を調整することなく、複数のネジ類を異なる締付トルクで締付けることができる締付工具を提供する。
本発明によって具現化される締付工具は、モータと、ネジ類に係合する工具と、モータと工具との間に介装されており、互いに係合することによってモータからのトルクを工具へ伝達し、互いの係合を解除することによってモータから工具へのトルク伝達を遮断する一対のクラッチ部材と、一対のクラッチ部材の少なくとも一方を他方に押圧する付勢手段と、一対のクラッチ部材の係合が解除された時に、前記モータの駆動を中止させるモータ制御手段を備えている。一対のクラッチ部材には、少なくとも第1係合部と第2係合部が設けられている。第1係合部は、工具に加えられているトルクが第1所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが第1所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除する。第2係合部は、工具に加えられているトルクが第2所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが第2所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除する。そして、一対のクラッチ部材は、第1係合部による係合が解除されると、第2係合部によって係合可能な状態となることを特徴とする。
この締付工具では、一対のクラッチ部材が第1係合部によって係合されていると、ネジ類の締付トルクが第1所定値に到達した時点で、第1係合部による係合が解除されるとともにモータの駆動が中止される。それにより、ネジ類を第1所定値に等しい締付トルクで締付けることができる。
一対のクラッチ部材は、第1係合部による係合が解除されることにより、第2係合部によって係合可能な状態となっている。従って、再びモータを駆動させたときには、一対のクラッチ部材が第2係合部によって係合される。この状態でネジ類を締付けていくと、ネジ類の締付トルクが第2所定値に到達した時点で、第2係合部による係合が解除されるとともにモータの駆動が中止される。それにより、ネジ類を第2所定値に等しい締付トルクで締付けることができる。
この締付工具では、ネジ類を第1所定値に等しい締付トルクで締付けた後に、付勢手段による付勢力を調整することなく、他のネジ類を第2所定値に等しい締付トルクで締付けることができる。付勢手段による付勢力を調整することなく、締付トルクが第1所定値に規定されている第1のネジ類と、締付トルクが第2所定値に規定されている第2のネジ類を、それぞれに規定された締付トルクで締付けることができる。
一対のクラッチ部材は、第2係合部による係合が解除されると、第1係合部によって係合可能な状態となることが好ましい。
それにより、付勢手段による付勢力を調整することなく、締付トルクが第1所定値に規定されている複数のネジ類と、締付トルクが第2所定値に規定されている複数のネジ類を、規定された締付トルクで交互に締付けることができる。
第1係合部と第2係合部のそれぞれには、他方のクラッチ部材と当接する傾斜面が形成されていることが好ましい。この場合、第1係合部の傾斜面の傾斜角度と、第2係合部の傾斜面の傾斜角度が、互いに異なることが好ましい。
各係合部に他方のクラッチ部材と当接する傾斜面を形成すると、前記した第1所定値と第2所定値のそれぞれは、各傾斜面の傾斜角度によって調整することが可能となる。このとき、第1係合部の傾斜面の傾斜角度と第2係合部の傾斜面の傾斜角度とを互いに異ならせることによって、第1所定値と第2所定値を互いに異ならせることができる。
上記した締付工具では、前記第1係合部による係合が解除されたときに第1の報知動作を行うとともに、第2係合部による係合が解除されたときに第2の報知動作を行う報知手段が付加されていることが好ましい。
それにより、作業者がネジ類を締付けたときに、第1所定値の締付トルクで締付けたのか、第2所定値の締付トルクで締付けたのかを知ることができる。
上記した締付工具では、一対のクラッチに、工具に加えられているトルクが第3所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが第3所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除する第3係合部がさらに形成されていることが好ましい。この場合、一対のクラッチは、第1係合部による係合が解除されると第2係合部によって係合可能な状態となり、第2係合部による係合が解除されると第3係合部によって係合可能な状態となり、第3係合部による係合が解除されると第1係合部によって係合可能な状態となることが好ましい。
この締付工具によると、付勢手段による付勢力を調整することなく、締付トルクが第1所定値に規定されている複数のネジ類と、締付トルクが第2所定値に規定されている複数のネジ類と、締付トルクが第3所定値に規定されている複数のネジ類を、規定された締付トルクで順に締付けることができる。
本発明によると、クラッチ機構の調整作業を行うことなく、規定された締付トルクが異なるネジ類を締付けることができる締付工具を具現化することができる。規定された締付トルクが異なるネジ類を締付ける際に、クラッチ機構の調整作業を行う必要や、複数の締付工具を用意する必要がなくなる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1) 締付工具は、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材を備えている。第1クラッチ部材はモータ側に接続されており、第2クラッチ部材は工具側に接続されている。
(特徴2) 第1クラッチ部材と第2クラッチ部材の一方には、第1係合部と第2係合部と第3係合部が設けられている。第1クラッチ部材と第2クラッチ部材の他方には、第1係合部と第2係合部と第3係合部に当接する当接部が設けられている。当接部は、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との相対回転位置に応じて、第1係合部と第2係合部と第3係合部のいずれかに当接する。
(特徴3) 締付工具は、一対のクラッチ部材の係合が解除されたことを検出する手段を備えている。
(特徴4) 締付工具は、一対のクラッチ部材の第1係合部による係合が解除されたときに点灯する第1表示ランプと、一対のクラッチ部材の第2係合部による係合が解除されたときに点灯する第2表示ランプと、一対のクラッチ部材の第3係合部による係合が解除されたときに点灯する第3表示ランプを備えている。
図1は、本実施例の電動ドライバ10の内部構成を示している。図1に示すように、電動ドライバ10は、ハウジング12と、ハウジングに内蔵されているモータ14と、ハウジング12に対して回転可能に支持されている工具チャック16と、ハウジング12に対して回転可能に支持されているスピンドル15と、モータ14の回転トルクをスピンドル15に伝達する減速機22およびクラッチ機構20を備えている。工具チャック16は、スピンドル15に対して固定されている。工具チャック16は、ネジ類(ボルト、ナット、スクリュウ等)に係合する工具(例えばドライバビット)18を着脱可能に構成されている。電動ドライバ10は、モータ14を回転させることによって、工具チャック16に装着されたドライバビット18を回転させる。
電動ドライバ10は、作業者が操作するトリガスイッチ24と、作業者に視認可能に設けられている第1表示ランプ26aと第2表示ランプ26bと第3表示ランプ26cと、モータ14や表示ランプ26a、26b、26c等の動作を制御する制御回路28と、電源となる電池パック(図9に示す)100を接続するためのコネクタ30を備えている。
図2は、電動ドライバ10の減速機22およびクラッチ機構20を拡大して示している。図2に示すように、減速機22は、第1太陽ギヤ32と、3つの第1衛星ギヤ34(一部は図示省略)と、内歯ギヤ36と、第2太陽ギヤ38と、3つの第2衛星ギヤ(一部は図示省略)40と、出力部材42を備えている。第1太陽ギヤ32は、モータ14の出力軸14aに固定されている。第1衛星ギヤ34は、第1太陽ギヤ32と内歯ギヤ36の両者に噛合しており、第1太陽ギヤ32の回転を受けて自転しながら第1太陽ギヤ32の周囲を公転する。第2太陽ギヤ38には、第1衛星ギヤ34の自転軸35が固定されており、第1衛星ギヤ34の公転運動に従動して回転するようになっている。第2衛星ギヤ40は、第2太陽ギヤ38と内歯ギヤ36の両者に噛合しており、第2太陽ギヤ38の回転を受けて自転しながら第2太陽ギヤ38の周囲を公転する。出力部材42には、第2衛星ギヤ40の自転軸41が固定されており、第2衛星ギヤ40の公転運動に従動して回転する。このように、減速機22は、2段階に設けられた遊星ギヤ構造を備えており、モータ14の回転運動を所定の減速比で減速し、出力部材42の回転運動に出力する。即ち、出力部材42の回転トルクは、モータ14の回転トルクに対して、その減速比の逆数倍に増幅される。
クラッチ機構20は、第1クラッチ部材56と、第2クラッチ部材58と、3つの当接球体64(一部図示省略)と、圧縮バネ62と、3つの接続球体63(一部図示省略)と、バネ拘束部材66と、調整部材68を備えている。
第1クラッチ部材56は、減速機22の出力部材42に固定されており、モータ14の回転に伴って出力部材42とともに回転する。一方、第2クラッチ部材58は、スピンドル15に設けられている。第2クラッチ部材58は、接続球体63を介してスピンドル15に接続されており、スピンドル15に対して相対回転不能に接続されているとともに、スピンドル15の軸方向には移動可能に支持されている。
第1クラッチ部材56には、第1対向面56aが形成されている。第2クラッチ部材58には、第2対向面58aが形成されている。第1クラッチ部材56の第1対向面56aと第2クラッチ部材58の第2対向面58aは、互いに対向している。当接球体64は、第1クラッチ部材56の第1対向面56aと第2クラッチ部材58の第2対向面58aとの間に介在している。圧縮バネ62は、第2クラッチ部材58を第1クラッチ部材56に向けて付勢している。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は、当接球体64を介して回転方向に関して係合する。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は、互いに係合することによってモータ14からのトルクをスピンドル15側へと伝達し、互いの係合を解除することによってモータ14からスピンドル15へのトルク伝達を遮断する。
バネ拘束部材66は、圧縮バネ62の反第2クラッチ部材58側の端部を拘束している。調整部材68は、スピンドル15の側面に螺合しており、回転することによってスピンドル15の軸方向に移動する。調整部材68がスピンドル15の軸方向に沿って移動することによって、バネ拘束部材66もスピンドル15の軸方向に沿って移動する。作業者は、調整部材68を回転させることによって、圧縮バネ62が第2クラッチ部材58を第1クラッチ部材56側へと押圧する押圧力を調整することができる。
図2に示すように、電動ドライバ10は、第2クラッチ部材58の移動に伴って移動する連動部材54と、連動部材54の移動に伴ってオン/オフする検出スイッチ52と、連動部材54を検出スイッチ52側に向けて付勢している付勢バネ60を備えている。第2クラッチ部材58が第1クラッチ部材56側に位置している状態では、連動部材54は付勢バネ60による付勢力を受けて検出スイッチ52側に位置している。このとき、検出スイッチ52はオン状態となる。即ち、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58が係合している間、検出スイッチ52はオン状態となる。一方、第2クラッチ部材58が第1クラッチ部材56から離間する方向に移動すると、連動部材54も検出スイッチ52から離間する方向に移動する。このとき、検出スイッチ52はオフ状態となる。即ち、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58の係合が解除されている状態では、検出スイッチ52はオフ状態となる。
次に、第1クラッチ部材56の第1対向面56aと第2クラッチ部材58の第2対向面58aについて説明する。
図3は、第1対向面56a側からみた第1クラッチ部材56を示している。図3に示すように、第1クラッチ部材56の第1対向面56aには、当接球体64が遊嵌するための凹部57が3箇所に形成されている。凹部57は、略半球形状に形成されている。3箇所の凹部57は、周方向に沿って等間隔に配置されている。当接球体64は、第1クラッチ部材56の凹部57によって保持され、第1クラッチ部材56と略一体となって回転する。そのことから、当接球体64は第1クラッチ部材56の一部とみなすこともでき、第1クラッチ部材56と当接球体64を一体に形成するようにしてもよい。
図4は、第2対向面58a側からみた第2クラッチ部材58を示している。図5は、図4に示す円形切断線Vにおける断面を展開して示している。図4、図5に示すように、第2クラッチ部材58の第2対向面58aには、周方向に沿って伸びている溝部58bが形成されている。溝部58bは、第1クラッチ部材56の凹部57と対向する位置に設けられている。溝部58bには、第1係合突起部59aと第2係合突起部59bと第3係合突起部59cとを一組とする係合突起部群59a、59b、59cが3組形成されている。3組の係合突起部群59a、59b、59cは、周方向に沿って等間隔に配置されている。
図6は、一組の係合突起部群59a、59b、59cを拡大して示している。図6に示すように、一組の係合突起部群59a、59b、59cでは、第2クラッチ部材58に対して第1クラッチ部材56が相対回転する方向に沿って、第1係合突起部59a、第2係合突起部59b、第3係合突起部59cの順に配置されている。
各係合突起部59a、59b、59cには、当接斜面61a、61b、61cが形成されている。当接斜面61a、61b、61cには、第1クラッチ部材56がモータ14によって回転させられたときに、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が当接する。第1係合突起部59aでは、第1当接斜面61aが傾斜角度θ1で形成されている。第2係合突起部59bでは、第2当接斜面61bが傾斜角度θ2で形成されている。第3係合突起部59cでは、第3当接斜面61cが傾斜角度θ3で形成されている。それぞれの当接斜面の傾斜角度θ1、θ2、θ3は互いに異なっている。本実施例では、傾斜角度θ1、θ2、θ3の大小関係が、θ1>θ3>θ2と設定されている。
図7、図8を参照して、クラッチ機構20の動作について説明する。図7、図8は、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58を周方向に展開して示している。図7に示すように、モータ14によって第1クラッチ部材56が回転させられると、第1クラッチ部材56の凹部57に遊嵌している当接球体64が、第2クラッチ部材58の第1係合突起部59aの第1当接斜面61aに当接する。当接球体64は第1係合突起部59aを乗り越えようとするが、圧縮バネ62による付勢力によって、当接球体64が第1係合突起部59aを乗り越えることが抑止される。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は回転方向に関して係合した状態となり、両者は一体となって回転する。それにより、モータ14の出力するトルクは、クラッチ機構20を介してスピンドル15へと伝達される。このとき、検出スイッチ52はオン状態となる。
一方、図8に示すように、スピンドル15に回転を規制するトルクを加えると、圧縮バネ62の付勢力に逆らって、当接球体64は第1係合突起部59aを乗り越える。このとき、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は回転方向に関して係合解除され、モータ14からスピンドル15へのトルク伝達が遮断される。即ち、電動ドライバ10によってネジを締付けたときに、その締付トルクが第1の所定値(例えばR1)に達すると、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58間のトルク伝達が遮断される。このときの第1トルクR1は、主に、圧縮バネ62による付勢力と、第1当接斜面61aの傾斜角度θ1に応じて決まる。第1当接斜面61aの傾斜角度θ1が大きいほど、第1トルクR1は大きくなる。
当接球体64が第1係合突起部59aを乗り越えると、第1クラッチ部材56は第2クラッチ部材58に対して相対回転することとなり、当接球体64は第1係合突起部59aと第2係合突起部59bとの間に位置する状態となる。この状態からモータ14によって第1クラッチ部材56が回転させられると、当接球体64は第2係合突起部59bの第2当接斜面61bに当接する。それにより、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は、回転方向に関して係合する。そして、ネジ類に加えている締付トルクが第2の所定値(例えばR2)となると、当接球体64は第2係合突起部59bを乗り越える。当接球体64が第2係合突起部59bを乗り越えることによって、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58間のトルク伝達は再び遮断される。このときの第2トルクR2は、主に、圧縮バネ62による付勢力と、第2当接斜面61bの傾斜角度θ2に応じて決まる。本実施例では、第2当接斜面61bの傾斜角度θ2は、第1当接斜面61aの傾斜角度θ1よりも小さいことから、第2トルクR2は第1トルクR1よりも小さくなる。
当接球体64が第2係合突起部59bを乗り越えると、第1クラッチ部材56は第2クラッチ部材58に対して相対回転することとなり、当接球体64は第2係合突起部59bと第3係合突起部59cとの間に位置する状態となる。この状態からモータ14によって第1クラッチ部材56が回転させられると、当接球体64は第3係合突起部59cの第3当接斜面61cに当接する。それにより、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は、回転方向に関して係合する。そして、ネジ類に加えている締付トルクが第3の所定値(例えばR3)となると、当接球体64は第3係合突起部59cを乗り越える。当接球体64が第3係合突起部59bを乗り越えることによって、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58間のトルク伝達は再び遮断される。このときの第3トルクR3は、主に、圧縮バネ62による付勢力と、第3当接斜面61cの傾斜角度θ3に応じて決まる。本実施例では、第3当接斜面61cの傾斜角度θ3が、第1当接斜面61aの傾斜角度θ1よりも小さく、第2当接斜面61bの傾斜角度θ2よりも大きく設定されている。そのことから、第3トルクR3は、第1トルクR1よりは小さく、第2トルクR2よりは大きくなる。即ち、各トルクR1、R2、R3は、第1トルクR1>第3トルクR3>第2トルクR2の大小関係となっている。
当接球体64が第3係合突起部59bcを乗り越えると、当接球体64は第3係合突起部59cと第1係合突起部59aとの間に位置する状態となり、クラッチ機構20は図7に示す状態に戻る。
このように、一対のクラッチ部材56、58は、第1係合突起部59aによる係合が解除されると第2係合突起部59bによる係合が可能となり、第2係合突起部59bによる係合が解除されると第3係合突起部59cによる係合が可能となり、第3係合突起部59cによる係合が解除されると第1係合突起部59aによる係合が可能となる。それにより、クラッチ機構20では、ネジ類に加えているトルクが第1トルクR1となった時点でトルク伝達が遮断される状態と、ネジ類に加えているトルクが第2トルクR2となった時点でトルク伝達が遮断される状態と、ネジ類に加えている締付トルクが第3トルクR3となった時点でトルク伝達が遮断される状態とが、順に現れる。電動ドライバ10では、調整部材68を操作して圧縮バネ62による付勢力を調整することなく、一対のクラッチ部材56、58の係合が解除されるトルクが、第1トルクR1、第2トルクR2、第3トルクR3、第1トルクR1・・の順に変化する。
図9は、電動ドライバ10の回路構成を模式的に示している。図9に示すように、電動ドライバ10では、コネクタ30に接続された電池パック100から、モータ14に電力が供給されるとともに、制御回路28に電力が供給される。モータ14をコネクタ30を介して電池パック100に接続する回路上には、半導体スイッチ80が介挿されている。半導体スイッチ80は、制御回路28から出力される駆動信号によって、オン状態とオフ状態が切換えられる。
制御回路28は、マイクロコンピュータや定電圧電源回路等を備えている。制御回路28には、トリガスイッチ24や検出スイッチ52や表示ランプ26a、26b、26cが接続されている。制御回路28は、トリガスイッチ24の出力信号と、検出スイッチ52の出力信号に基づいて、半導体スイッチ80や表示ランプ26a、26b、26cの動作を制御する。
図10は、電動ドライバ10の各部の動作を経時的に示すタイムチャートである。なお図10は、規定された締付トルクが異なる3種類のネジ類を順に締付けたときのタイムチャートを示している。制御回路28の動作等について説明する。図10中の(A)はトリガスイッチ24のオン/オフ状態を示している。(B)は半導体スイッチ80のオン/オフ状態を示している。(C)はドライバビット18がネジ類から受ける反力トルクを示している。ドライバビット18がネジ類から受ける反力トルクは、ドライバビット18がネジ類に加えているトルクに略等しい。(D)は検出スイッチ52のオン/オフ状態を示している。(E)は表示ランプ26a、26b、26cのオン/オフ状態を示している。
先ず、作業者は、ドライバビット18を第1のネジ類に係合させ、トリガスイッチ24をオン操作する。この時点を時刻t1とする。トリガスイッチ24にオン操作が加えられると、制御回路28は半導体スイッチ80に駆動信号を出力し、半導体スイッチ80をオンさせる。時刻t1において半導体スイッチ80がオンすると、モータ14が電池パック100(詳しくは電池パックに内蔵されている電池)に電気的に接続され、モータ14が回転を開始する。
クラッチ機構20では、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が、第2クラッチ部材58側に設けられている第1係合突起部59aの第1当接斜面61aに当接し、モータ14からのトルクがスピンドル15側へと伝達される。モータ14によってドライバビット18は回転させられることとなり、第1のネジ類は母材へとねじ込まれていく。なお、作業者がトリガスイッチ24のオン操作を中止すると、制御回路28は半導体スイッチ80へ駆動信号の出力を中止し、モータ14は停止する。ここでは、後述する時刻t3まで、作業者がトリガスイッチ24のオン操作を継続するものとする。
図10の(C)に示すように、第1のネジ類が母材にねじ込まれていくことによって、ドライバビット18が第1のネジ類から受ける反力トルクは増大していく。時刻t2において、ドライバビット18が第1のネジ類から受ける反力トルク、即ち、第1のネジ類に加えている締付トルクが第1トルクR1に到達すると、当接球体64が第1係合突起部59aを乗り越え、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58との係合が解除される。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58との係合が解除されると、検出スイッチ52がオフされる。制御回路28は、検出スイッチ52がオフしたことを検出すると、半導体スイッチ80をオフするとともに、第1表示ランプ26aを点灯させる。即ち、電動ドライバ10では、一対のクラッチ部材56、58の第1係合突起部59aによる係合が解除されると、モータ14の回転が中止されるとともに、第1表示ランプ26aが点灯するようになっている。この段階で、第1のネジ類は、第1トルクR1に等しい締付トルクで締付けられている。作業者は、第1表示ランプ26aの点灯を確認することで、第1のネジ類を第1トルクR1に等しい締付トルクで締付けたことを確認することができる。第1表示ランプ26aの点灯を確認した作業者が、時刻t3においてトリガスイッチ24をオフ操作すると、制御回路28は第1表示ランプ26aを消灯する。
クラッチ機構20では、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が、第2クラッチ部材58側に設けられている第1係合突起部59aと第2係合突起部59bとの間に位置する状態となっている。即ち、モータ14が再び駆動したときに、一対のクラッチ部材56、58が第2係合突起部59bによって係合される状態となっている。
次いで作業者は、ドライバビット18を第2のネジ類に係合させ、トリガスイッチ24をオン操作する。この時点を時刻t4とする。トリガスイッチ24にオン操作が加えられると、制御回路28は半導体スイッチ80に駆動信号を出力し、半導体スイッチ80をオンさせる。時刻t4において半導体スイッチ80がオンすると、モータ14が電池パック100に電気的に接続され、モータ14が回転を開始する。
クラッチ機構20では、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が、第2クラッチ部材58側に設けられている第2係合突起部59bの第2当接斜面61bに当接する。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は係合した状態となり、第2のネジ類は母材へとねじ込まれていく。
図10(c)に示すように、時刻t5においてドライバビット18が第2のネジ類から受ける反力トルク、即ち、第2のネジ類の締付トルクが第2トルクR2に到達すると、当接球体64が第2係合突起部59bを乗り越え、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58との係合が解除される。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58との係合が解除されると、検出スイッチ52がオフされる。制御回路28は、検出スイッチ52がオフしたことを検出すると、半導体スイッチ80をオフするとともに、第2表示ランプ26bを点灯させる。即ち、電動ドライバ10では、一対のクラッチ部材56、58の第2係合突起部59bによる係合が解除されると、モータ14の回転が中止されるとともに、第2表示ランプ26bが点灯するようになっている。この段階で、第2のネジ類は、第2トルクR2に等しい締付トルクで締付けられている。なお、制御回路28は、前回点灯させた表示ランプ26a、26b、26cを記憶しており、検出スイッチ52がオフする度に、点灯させる表示ランプ26a、26b、26cを第1表示ランプ26a、第2表示ランプ26b、第3表示ランプ26c、第1表示ランプ26a・・の順に変更していく。作業者は、第2表示ランプ26bの点灯を確認することで、第2のネジ類を第2トルクR2に等しい締付トルクで締付けたことを確認することができる。第2表示ランプ26bの点灯を確認した作業者が、時刻t6においてトリガスイッチ24をオフ操作すると、制御回路28は第2表示ランプ26bを消灯する。
クラッチ機構20では、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が、第2クラッチ部材58側に設けられている第2係合突起部59bと第3係合突起部59cとの間に位置する状態となっている。即ち、モータ14が再び駆動したときに、一対のクラッチ部材56、58が第3係合突起部59cによって係合される状態となっている。
次いで作業者は、ドライバビット18を第3のネジ類に係合させ、トリガスイッチ24をオン操作する。この時点を時刻t7とする。トリガスイッチ24にオン操作が加えられると、制御回路28は半導体スイッチ80に駆動信号を出力し、半導体スイッチ80をオンさせる。時刻t7において半導体スイッチ80がオンすると、モータ14が電池パック100に電気的に接続され、モータ14が回転を開始する。
クラッチ機構20では、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が、第2クラッチ部材58側に設けられている第3係合突起部59cの第3当接斜面61cに当接する。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58は係合した状態となり、第3のネジ類は母材へとねじ込まれていく。
図10(c)に示すように、時刻t8においてドライバビット18が第3のネジ類から受ける反力トルク、即ち、第3のネジ類の締付トルクが第3トルクR3に到達すると、当接球体64が第3係合突起部59cを乗り越え、第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58との間の係合が解除される。第1クラッチ部材56と第2クラッチ部材58との係合が解除されると、検出スイッチ52がオフされる。制御回路28は、検出スイッチ52がオフしたことを検出すると、半導体スイッチ80をオフするとともに、第3表示ランプ26cを点灯させる。即ち、電動ドライバ10では、一対のクラッチ部材56、58の第3係合突起部59cによる係合が解除されると、モータ14の回転が中止されるとともに、第3表示ランプ26cが点灯するようになっている。この段階で、第3のネジ類は、第3トルクR3に等しい締付トルクで締付けられている。作業者は、第3表示ランプ26cの点灯を確認することで、第3のネジ類を第3トルクR3に等しい締付トルクで締付けたことを確認することができる。第3表示ランプ26cの点灯を確認した作業者が、時刻t9においてトリガスイッチ24をオフ操作すると、制御回路28は第3表示ランプ26cを消灯する。
クラッチ機構20では、第1クラッチ部材56側に保持されている当接球体64が、第2クラッチ部材58側に設けられている第3係合突起部59cと第1係合突起部59aとの間に位置する状態となっている。即ち、時刻t1以前と等しい状態となっており、モータ14が再び駆動したときに、一対のクラッチ部材56、58が第1係合突起部59aによって係合される状態となっている。
上記したように、電動ドライバ10では、クラッチ機構20の調整作業を行うことなく、規定された締付トルクが互いに異なる3種類のネジ類を順に締付けることができる。それにより、作業能率を低下させることなく、複数種類のネジ類を適切な締付トルクで締付けることができる。あるいは、それぞれの締付トルクに応じてクラッチ機構を調整した複数の電動ドライバを用意する必要がない。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記した実施例では、第2クラッチ部材58に3種類の係合突起部59a、59b、59cを設けた例について説明したが、第2クラッチ部材58に2種類のみの係合突起部を設ける形態とすることもできるし、4種類以上の係合突起部を設ける形態とすることもできる。
各係合突起部59a、59b、59cの係合解除を区別して検出する場合、上記した実施例の方式にかえて、例えば各係合突起部59a、59b、59cの高さを互いに相違させておいてもよい。それにより、第2クラッチ部材58が係合解除するときに軸方向に変位する変位量が、係合突起部毎に異なるようになる。第2クラッチ部材58の軸方向の変位量は、例えば変位センサや複数の検出スイッチを用いて検出することができる。第2クラッチ部材58の軸方向の変位量に基づいて、各係合突起部59a、59b、59cの係合解除を区別して検出することができる。
一対のクラッチ部材56、58の係合解除を作業者等に報知する手段は、実施例に示した表示ランプ26a、26b、26cを用いる方式に限られず、例えば音や振動等を発生する他の報知器を用いることもできる。また、一対のクラッチ部材56、58の係合解除を報知する対象は作業者に限られない。例えば工業製品の製造現場等において、一対のクラッチ部材56、58が係合解除したことを通信機器等を利用してコンピュータに報知することで、ネジ類の締付作業が正しく行われているのか否かをコンピュータを利用して監視することも可能となる。
第1クラッチ部材56の第1対向面56aの構成と、第2クラッチ部材58の第2対向面56aの構成は、相互に反転させることができる。即ち、第1クラッチ部材56側に係合突起部59a、59b、59cを設け、第2クラッチ部材58側に当接球体64を保持させてもよい。また、当接球体64は、クラッチ部材56、58と一体に設けることもできる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
電動ドライバの構成を示す図。 減速機とクラッチ機構の構成を拡大して示す図。 第1クラッチ部材を第1対向面側から見た図。 第2クラッチ部材を第2対向面側から見た図。 図4のV線による断面を展開して示す図。 係合突起部群を拡大して示す図。 第1クラッチ部材と第2クラッチ部材が係合している状態を示す図。 第1クラッチ部材と第2クラッチ部材が係合解除された状態を示す図。 電動ドライバの電気構成を模式的に示す図。 電動ドライバの動作の流れを示すタイムチャート。
符号の説明
10・・電動ドライバ
12・・ハウジング
14・・モータ
15・・スピンドル
16・・工具チャック
18、・・ドライバビット(工具)
20・・クラッチ機構
22・・減速機
24・・トリガスイッチ
26a、26b、26c・・表示ランプ
28・・制御回路
30・・コネクタ
52・・検出スイッチ
56・・第1クラッチ部材
57・・凹部
58・・第2クラッチ部材
58b・・溝部
59a、59b、59c・・係合突起部群
61a、61b、61c・・当接斜面
62・・圧縮バネ
63・・接続球体
64・・当接球体

Claims (5)

  1. モータと、
    ネジ類に係合する工具と、
    モータと工具との間に介装されており、互いに係合することによってモータからのトルクを工具へ伝達し、互いの係合を解除することによってモータから工具へのトルク伝達を遮断する一対のクラッチ部材と、
    一対のクラッチ部材の少なくとも一方を他方に押圧する付勢手段と、
    一対のクラッチ部材の係合が解除された時に、前記モータの駆動を中止させるモータ制御手段を備え、
    一対のクラッチ部材には、少なくとも第1係合部と第2係合部が設けられており、
    第1係合部は、工具に加えられているトルクが第1所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが第1所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除し、
    第2係合部は、工具に加えられているトルクが第2所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが第2所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除し、
    一対のクラッチ部材は、第1係合部による係合が解除されると、第2係合部によって係合可能な状態となることを特徴とする締付工具。
  2. 前記一対のクラッチ部材は、第2係合部による係合が解除されると、第1係合部によって係合可能な状態となることを特徴とする請求項1の締付工具。
  3. 前記第1係合部と第2係合部のそれぞれには、他方のクラッチ部材と当接する傾斜面が形成されており、
    第1係合部の傾斜面の傾斜角度と、第2係合部の傾斜面の傾斜角度が、互いに異なることを特徴とする請求項1又は2の締付工具。
  4. 前記第1係合部による係合が解除されたときに第1の報知動作を行うとともに、第2係合部による係合が解除されたときに第2の報知動作を行う報知手段が付加されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの締付工具。
  5. 前記一対のクラッチには、さらに第3係合部が形成されており、
    第3係合部は、工具に加えられているトルクが第3所定値未満のときには一対のクラッチ部材の係合を維持し、工具に加えられているトルクが第3所定値以上となると一対のクラッチ部材の係合を解除し、
    前記一対のクラッチは、第1係合部による係合が解除されると第2係合部によって係合可能な状態となり、第2係合部による係合が解除されると第3係合部によって係合可能な状態となり、第3係合部による係合が解除されると第1係合部によって係合可能な状態となることを特徴とする請求項1の締付工具。
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