以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したパーソナルコンピュータ11のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、およびRAM(Random Access Memory)53は、内部バス54を介して相互に接続されている。この内部バス54にはまた、入出力インターフェース55も接続されている。
CPU51は、ROM52に記憶されているプログラム、または、記憶部59からRAM53にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM53にはまた、CPU51が各種の処理を実行する上で必要なデータなどが適宜記憶される。
入出力インターフェース55には、キーボード、マウスなどよりなる入力部56、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などよりなる表示部57、スピーカ58、ハードディスクなどより構成される記憶部59、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部60、放送受信部61、および、後述する図2のリモートコントローラ90からの赤外線信号を受光する受光部62が接続されている。通信部60は、電話回線またはCATVを含む各種のネットワークを介しての通信処理を行う。放送受信部61は、図示せぬ放送局により放送された電波を受信し、所定の処理を実行することで、番組(コンテンツ)のデータを取り出し、これを入出力インターフェース55および内部バス54を介してCPU51に供給する。受光部62は、ユーザが図2のリモートコントローラ90に操作を入力することでリモートコントローラ90から発光された赤外線信号(リモートコントロール信号)を受光し、これを、入出力インターフェース55および内部バス54を介してCPU51に供給する。
入出力インターフェース55にはまた、必要に応じてドライブ71が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア81が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部59にインストールされる。
このパーソナルコンピュータ11の記憶部59には、放送受信部61を介して図示せぬ放送局から受信されたコンテンツ(番組)や、通信部60を介して図示せぬWebサーバから受信されたコンテンツが複数個記憶されている。以下、この記憶部59に記憶されている大量の(複数の)コンテンツの中からユーザの所望するコンテンツを検索(選択)するために実行される処理について説明していく。
本実施の形態におけるコンテンツの検索では、ユーザが表示部57に表示される検索条件をみて、入力部56またはリモートコントローラ90(図2)に対して、上下左右、決定などの操作を入力することで、所望のコンテンツを選択(検索)し、再生する。例えば、ユーザは、入力部56であるキーボードに設けられている上下左右の矢印ボタン(いわゆる、十字キー)を押下することで、上下左右の操作を入力し、キーボードに設けられているEnter(エンタ)ボタンを押下することで、決定の操作を入力する。なお、表示部57に表示される画面の例によっては、入力部56であるキーボードの右の矢印ボタンと左の矢印ボタンの押下が、決定の操作の入力に対応することもある。リモートコントローラ90への操作の入力については、図2を参照して以下に説明する。
図2は、リモートコントローラ90の構成例を示すブロック図である。
リモートコントローラ90には、ユーザが指令を入力するために、上方向への移動を指令するためのボタン91−1、右方向への移動を指令するためのボタン91−2、下方向への移動を指令するためのボタン91−3、左方向への移動を指令するためのボタン91−4、および、決定を指令するためのボタン92が設けられている。また、リモートコントローラ90には、ユーザにより入力された指令(操作)に対応する赤外線信号(リモートコントロール信号)を発光する発光部93が設けられている。本実施の形態では、この発光部93から発光される赤外線信号が、図1のパーソナルコンピュータ11の受光部62により受光される。
図3は、図1のパーソナルコンピュータ11の機能的構成例を説明するブロック図である。
図3において、パーソナルコンピュータ11には、主制御部101、操作入力部102、およびDB(データベース)103の他、表示部57、スピーカ58、および放送受信部61が設けられている。例えば、主制御部101は、図1のCPU51が所定のプログラムを実行することで実現され、操作入力部102は図1の入力部56および受光部62で実現される。DB103は記憶部59で実現される。表示部57、スピーカ58、および放送受信部61の各部の機能はいずれも図1と同様であるので、その説明は省略する。
主制御部101は、各部を制御する。例えば、主制御部101は、放送受信部61により受け付けられたコンテンツを取得し、これを、DB103に記憶させる。また、例えば、主制御部101は、操作入力部102に入力されたユーザからの指令に基づいて、各種の処理を実行する。さらに、主制御部101は、表示が指令された番組に対応する画像を表示部57に表示させるとともに、音声をスピーカ58に出力させる。また、主制御部101は、DB103への書き込みや読み出し(録画や再生)を制御する。
主制御部101にはまた、検索条件設定処理部111とコンテンツ絞り込み部112とが設けられている。検索条件設定処理部111は、ユーザに提供するための検索条件を適宜設定する。例えば、ユーザにより所定の検索条件の選択が決定された場合、選択が決定された検索条件をさらに絞り込むための検索条件を設定する。コンテンツ絞り込み部112は、コンテンツの絞り込みを行う。例えば、コンテンツ絞り込み部112は、ユーザにより所定の検索条件が選択された場合、複数のコンテンツからコンテンツを絞り込む処理を実行する。
操作入力部102は、ユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対する制御信号を主制御部101に供給する。具体的には、ユーザからのリモートコントローラ90(図2)への操作入力に対し、リモートコントローラ90から操作入力に対応する赤外線信号が供給されてくるので、受光部62で実現される操作入力部102は、このユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力(操作入力に対応する赤外線信号)に対する制御信号を主制御部101に供給する。また、入力部56で実現される操作入力部102は、ユーザからのキーボードとしての入力部56への操作入力に対する制御信号を主制御部101に供給する。以下において、操作入力部102は、ユーザからの、上、下、左、右、および、決定の操作入力を受け付けるものとして説明する。
DB103には、コンテンツに関する情報が登録される。例えば、DB103には、コンテンツ121−1乃至121−n(nは任意の自然数)、並びに検索条件122が登録される。コンテンツ121−1乃至121−nは、図示せぬ放送局やWeb(World Wide Web)サーバから取得したコンテンツ(番組)である。検索条件122は、これらのコンテンツ121−1乃至121−nから、コンテンツを検索するための条件である。なお、以下において、コンテンツ121−1乃至コンテンツ121−nを個々に区別する必要がない場合、コンテンツ121と称する。
コンテンツ121には、図4に示されるように、画像データと音声データからなる映像データ161と、そのコンテンツを説明するためのメタデータ162とが含まれている。メタデータ162には、例えば、タイトル171、録画日時172、ジャンル173、視聴回数174、およびチャンネル数175などを示すデータが含まれている。
タイトル171は、そのコンテンツ121のタイトル(題名)を示しており、録画日時172は、コンテンツ121が録画された日時を示しており、ジャンル173は、そのコンテンツ121が属するジャンル(番組の種類)を示している。例えば、ジャンル173には、スポーツ、ニュース、ドラマ、映画が含まれる。また、視聴回数174は、そのコンテンツ121をユーザが視聴(再生)した回数であり、チャンネル数(チャンネル名)175は、そのコンテンツを放送した図示せぬ放送局のチャンネルを示している。例えば、チャンネル数175には、1ch、2ch、3ch、・・・mch(mは任意の自然数)が含まれる。
なお、図4の例では、映像データ161とメタデータ162とを合わせて記憶するようにしたが、映像データ161とメタデータ162と対応付けて別々に記憶するようにしてもよい。例えば、映像データ161とメタデータ162とに、同じ識別情報(ID)を付加しておいて対応付けるようにしてもよいし、映像データ161とメタデータ162とを対応付けるテーブルをさらに設けるようにしてもよい。
次に、図5を参照して、図3のDB103に登録されている検索条件122の例を説明する。
図5の例の場合、検索条件122としては、「最近録画したビデオ」、「全てのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「最近使用した5つの検索条件」、「スポーツ」、「ニュース」、「ドラマ」、「映画」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が設けられている。
「最近録画したビデオ」の検索条件では、例えば、録画日時が1週間以内であるコンテンツ121(本実施の形態においては、テレビジョン番組を録画したビデオデータが、コンテンツ121に対応する)を検索することができる。「すべてのビデオ」の検索条件では、DB103に登録された全てのコンテンツ121を検索することができる。「まだ一度も見ていないビデオ」の検索条件では、DB103に登録されたコンテンツの中から、まだ一度も再生されていないコンテンツを検索することができる。「最近使用した5つの検索条件」には、ユーザが行った最近の検索履歴が最大5つまで自動的に検索条件として記憶されている。「スポーツ」、「ニュース」、「ドラマ」、および「映画」の検索条件は、ジャンル別の検索条件とされている。「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」の検索条件は、チャンネル別の検索条件とされている。
なお、これらの検索条件は、その条件を満たすコンテンツが存在する場合にのみ表示されるようにするため、初めてコンテンツを検索するときに全ての検索条件(項目)が常に表示されるわけではない。また、「最近録画したビデオ」の録画日時の定義は、1週間以内に限定されない。さらに、「最近使用した5つの検索条件」も5つに限定されず、他の数であってもよい。
なお、図示は省略するが、各検索条件には付加データが対応付けられてDB103に記憶されている。付加データは、例えば、各検索条件がユーザによって選択された回数などのデータとされる。
次に、図6のフローチャートを参照して、図3のパーソナルコンピュータ11が実行するメディア選択処理について説明する。なお、この処理は、パーソナルコンピュータ11の電源がオンされたときに開始される。
ステップS1において、主制御部101は、マルチメディア再生用のアプリケーションプログラムの起動が指令されたか否かを判定し、起動が指令されるまで待機する。例えば、ユーザが、マルチメディア再生用のアプリケーションプログラムの起動を、操作入力部102に操作を入力することで(図1の入力部56であるキーボード、または図2のリモートコントローラ90に操作を入力することで)指令した場合、主制御部101は、マルチメディア再生用のアプリケーションプログラムの起動が指令されたと判定する。
ステップS1において、マルチメディア再生用のアプリケーションプログラムの起動が指令されたと判定された場合、ステップS2において、主制御部101は、表示部57に、メディア選択メニューを表示させる。例えば、主制御部101は、表示部57に、図7に示されるようなウィンドウ301を表示させる。
図7のウィンドウ301には、マルチメディア再生用のアプリケーションプログラムのメディア選択メニューが表示されている。メディア選択メニューとしては、メニュー項目として、ビデオ311−1、ミュージック311−2、フォト311−3、パーソナルビデオ311−4、および、CD・DVD311−5が設けられている。また、ウィンドウ301には、メディア選択メニューの各メニュー項目を選択するためのカーソル320が表示されている。
ビデオ311−1は、テレビジョン放送の番組であるコンテンツ(例えば、“ビデオ”に分類されているコンテンツ)を選択するためのメニュー項目である。ビデオ311−1(の領域)には、ビデオをユーザに連想させる画像とともに、“ビデオ”の文字が表示される。ミュージック311−2は、音楽(音声データ)であるコンテンツ(例えば、“ミュージック”に分類されているコンテンツ)を選択するためのメニュー項目である。ミュージック311−2(の領域)には、音楽をユーザに連想させる画像とともに、“ミュージック”の文字が表示される。フォト311−3は、静止画像であるコンテンツ(例えば、“フォト”に分類されているコンテンツ)を選択するためのメニュー項目である。フォト311−3(の領域)には、写真をユーザに連想させる画像とともに、“フォト”の文字が表示される。パーソナルビデオ311−4は、パーソナルビデオによって撮像された動画像であるコンテンツ(例えば、“パーソナルビデオ”に分類されているコンテンツ)を選択するためのメニュー項目である。パーソナルビデオ311−4(の領域)には、パーソナルビデオをユーザに連想させる画像とともに、“パーソナルビデオ”の文字が表示される。CD・DVD311−5は、CD(Compact Disc)またはDVD(Digital Versatile Disk)に記録されている音楽または映像であるコンテンツを選択するためのメニュー項目である。CD・DVD311−5(の領域)には、CDまたはDVDをユーザに連想させる画像とともに、“CD・DVD”の文字が表示される。
カーソル320は、操作入力部102からの信号に応じて上下方向に移動する。実際には、キーボード(図1の入力部56)やリモートコントローラ90に対して行われた操作に応じてカーソル320が移動する。そして、カーソル320と重なるメニュー項目は、他のメニュー項目と識別できるように色を変えるなど強調して表示される。以下において、カーソル320と重なるメニュー項目(領域)を、フォーカスされたメニュー項目と称する。メニュー項目がフォーカスされた時点では、まだそのメニュー項目の選択は決定されていない状態であり、単に、そのメニュー項目が選択されているだけである。そして、メニュー項目がフォーカスされた後に、さらに決定を指令する操作が操作入力部102に入力されると、そのフォーカスされたメニュー項目の選択が決定される。
カーソル320の付近に表示されている矢印321−1乃至321−3は、カーソル320が移動できる方向、或いは所定の処理が対応付けられていることを示している。所定の処理とは、後述する選択の決定処理や再生開始処理などである。図7の例の場合、上方向の矢印321−1、右方向の矢印321−2、および下方向の矢印321−3がウィンドウ301に表示されており、左方向の矢印(後述する図8の矢印321−4)は表示されていない。すなわち、図7においては、左方向への操作に対応する処理がない(または、左方向に移動できない)ことが示されている。ユーザは、図7のウィンドウ301において、操作入力部102に対して上下の操作を入力することでフォーカスするメニュー項目の変更を指令し、操作入力部102に対して、右の操作を入力することで、フォーカスされているメニュー項目の選択の決定を指令する。
図6に戻って、ステップS3において、主制御部101は、カーソル320の移動(カーソル320の上下への移動)が指令されたか否かを判定する。主制御部101は、上または下を指令する操作がユーザにより操作入力部102に入力された場合に、カーソル320の移動が指令されたと判定し、右(決定)を指令する操作がユーザにより操作入力部102に入力された場合に、カーソル320の移動が指令されていないと判定する。ここで、決定を指令する操作とは、例えば、ユーザが、入力部56であるキーボードの右方向のボタンを押下したり、リモートコントローラ90において右方向のボタン91−2を押下したりすることである。
ステップS3において、カーソル320の移動が指令されたと判定された場合、ステップS4において、主制御部101は、指令された移動方向にカーソル320を移動させる。すなわち、指令された移動の方向に位置するメニュー項目が、新たにフォーカスされることになる。例えば、図7において、ビデオ311−1のメニュー項目がフォーカスされている状態で、ユーザが、操作入力部102に対して下方向への移動を指令する操作を入力した場合(ステップS3)、ステップS4では、ミュージック311−2のメニュー項目にカーソル320が移動される。その結果、ミュージック311−2のメニュー項目がフォーカスされることになる。ステップS4の処理の後、処理はステップS3に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、カーソル320の移動の指令に対応するカーソル移動の処理が、フォーカスされたメニュー項目の決定がユーザに指令されるまで繰り返される。
このように、ユーザは、カーソル320の上下への移動を操作入力部102に入力することで、メディア選択メニューの各メニュー項目(ビデオ311−1、ミュージック311−2、フォト311−3、パーソナルビデオ311−4、およびCD・DVD311−5のメニュー項目)のフォーカス(選択)を変更させることができる。
ステップS3において、カーソル320の移動が指令されていないと判定された場合、すなわち、現在フォーカスされているメニュー項目の選択の決定が指令されたと判定された場合、処理はステップS5に進む。すなわち、ユーザにより、操作入力部102に対して右(決定)を指令する操作が入力された場合、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、主制御部101は、ビデオ311−1のメニュー項目の選択の決定が指令されたか否かを判定する。具体的には、主制御部101は、ユーザにより選択の決定が指令されたメニュー項目が、ビデオ311−1のメニュー項目であるか否かを判定する。すなわち、図7のビデオ311−1のメニュー項目がフォーカスされている状態で(ビデオ311−1のメニュー項目にカーソル320が重なっている状態で)、ユーザにより操作入力部102に対して決定(右)の指令が入力された場合、主制御部101は、ビデオ311−1のメニュー項目の選択の決定が指令されたと判定する。また、逆に、ミュージック311−2のメニュー項目、フォト311−3のメニュー項目、パーソナルビデオ311−4のメニュー項目、またはCD・DVD311−5のメニュー項目がフォーカスされている状態で、ユーザにより操作入力部102に対して決定(右)の指令が入力された場合、主制御部101は、ビデオ311−1のメニュー項目の選択の決定が指令されなかったと判定する。
ステップS5において、ビデオ311−1のメニュー項目の選択の決定が指令されなかったと判定された場合、すなわち、ミュージック311−2、フォト311−3、パーソナルビデオ311−4、CD・DVD311−5のメニュー項目の選択の決定が指令されたと判定された場合、処理はステップS6に進み、主制御部101は、選択が決定されたメニュー項目に対応する初期画面を表示させ、その後、処理を終了する。
一方、ステップS5において、ビデオ311−1のメニュー項目の選択の決定が指令された場合、処理はステップS7に進み、主制御部101は、ビデオ311−1のメニュー項目に対応する初期画面を表示部57に表示させる。この制御部101からの制御に対して表示部57は、例えば、図8に示されるような初期画面を表示する。図8は、ビデオ311−1のメニュー項目に対応する初期画面の例を示す図である。図8には、複数のコンテンツ(テレビジョン番組が録画された映像データ、すなわち、ビデオ)の中から所望のコンテンツを検索するために、あらかじめ設定されている複数の検索条件が表示されている。なお、図中、図7と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
以下、このアプリケーションの説明おいて、特に断り書きがない限り「検索条件を選択する(選択している)」、「検索条件をフォーカスする(フォーカスしている)」、「サムネイル画像を選択する(選択している)」、「サムネイル画像をフォーカスする(フォーカスしている)」、「検索条件が選択される(選択されている)」、「検索条件がフォーカスされる(フォーカスされている)」、「サムネイル画像が選択される(選択されている)」、または、「サムネイル画像がフォーカスされる(フォーカスされている)」とは、カーソル320を検索条件あるいはサムネイル画像の表示と重なる位置に移動すること或いはその状態を能動的、受動的に表現する言葉として用いることとする。
また、「選択が決定された検索条件」とは、後述する選択の決定操作が行われた検索条件を指し示す言葉として用いることとする。同様に「選択されたサムネイル画像」とは後述する選択の決定操作が行われたサムネイル画像を指し示す言葉として用いこととする。
図8のウィンドウ301には、検索条件表示領域351とサムネイル表示領域352が設けられている。検索条件表示領域351は、検索が可能な検索条件が表示される領域である。検索条件表示領域351の右側のサムネイル表示領域352は、現在フォーカスされている検索条件に当てはまるコンテンツに対応するサムネイル画像が表示される領域である。また、ウィンドウ301の画面上部には「ビデオ」と表示されている。これは、記憶部59に記憶されDB103に登録されている(録画されている)動画のコンテンツ(すなわち、ビデオのコンテンツ)を検索するアプリケーションプログラムの初期画面であることを示している。この表示により、ユーザは、コンテンツがまだ絞り込まれていないことを認識することができる。
図8において、検索条件表示領域351には、コンテンツの検索条件として、「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「ドラマ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が表示されている。カーソル320は、図7で上述したように、操作入力部102への信号(リモートコントローラ90またはキーボードである入力部56へのユーザからの入力)に応じて上下方向に移動する。また、上述した図7のメニュー項目と同様に、カーソル320と重なる領域(検索条件)は、他の領域(検索条件)と識別できるように、色を変えるなど強調して表示されている。なお、図7と同様に、以下において、カーソル320と重なる検索条件(領域)を、フォーカスされた検索条件と称する。検索条件がフォーカスされた時点では、まだその検索条件の選択は決定されていない状態であり、単に、その検索条件が選択されただけである。そして、検索条件がフォーカスされた後に、さらに決定を指令する操作が操作入力部102に入力されると、そのフォーカスされた検索条件の選択が決定される。
矢印321−1乃至321−4は、図7と同様に、カーソル320が移動できる方向、あるいは、所定の処理が対応付けられていることを示している。所定の処理とは、後述する選択の決定処理や、再生開始処理などとされる。図8の例の場合、上方向の矢印321−1、右方向の矢印321−2、および下方向の矢印321−3の他、さらに、左方向の矢印321−4が表示されている。このことは、図8において、操作入力部102に、上方向、下方向、および右方向の他、左方向への移動を指令する操作が入力された場合にも、対応する処理が実行されることが示されている。
ここで、「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「ドラマ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」などの各検索条件は、ユーザからの上下への移動を指令する操作によってカーソル320を移動させて選択可能とされている。また、「ジャンル別」の項目360−1、および「チャンネル別」の項目360−2は、検索条件の種別を表現している項目であり、ユーザからの操作では選択不可能とされている。
なお、各チャンネルの横には、そのチャンネルがどの放送局に対応しているかを説明する記載が表示されている。具体的には、「1ch」はaaテレビに対応しており、「3ch」はbbテレビに対応しており、「4ch」はccテレビに対応しており、「6ch」はddテレビに対応している。
図8の例の場合、カーソル320は、「ドラマ」の検索条件(「ドラマ」と表示されている領域)に重なっている。すなわち、「ドラマ」の検索条件がフォーカスされている。また、「ドラマ」の検索条件に当てはまる(「ドラマ」の検索条件で絞り込まれる)9つのコンテンツに対応するサムネイル画像371−1乃至371−9が、検索条件表示領域351の右側に隣接しているサムネイル表示領域352に表示されている。なお、以下において、サムネイル表示領域352に表示されるサムネイル画像371−1乃至371−9を、個々に区別する必要がない場合、サムネイル画像371と称する。サムネイル表示領域352に表示されるサムネイル画像の数は、コンテンツの絞り込み結果により変化する。
具体的には、このアプリケーションプログラムは、カーソル320と重なった検索条件と、それまでに行われた検索条件の積集合に当てはまるコンテンツのサムネイル画像371をサムネイル表示領域352に自動的に表示するようになされている。従って、ユーザは、どの検索条件を選択すれば所望のコンテンツ、或いはコンテンツ群に絞り込むことができるのかを容易に確認することができる。なお、図8は、図7においてビデオ311−1のメニュー項目の選択が決定された後、図6のステップS7の処理で表示される初期画面の例であるため、それまでに選択された検索条件が存在しない。そのため、あらかじめ設定されている検索条件である「ドラマ」にのみ当てはまるコンテンツのサムネイル画像371が、サムネイル表示領域352に表示されることになる。
また、カーソル320を上下方向に移動させることで、検索条件表示領域351がスクロールして1画面上に表示することができない検索条件などを表示させることができる。
図6の説明に戻り、ステップS7で、主制御部101は、図8に示されるようなビデオ311−1のメニュー項目に対応する初期画面を表示部57に表示させた後、処理を終了する。
図6の処理により、ユーザは、メディア再生用のアプリケーションプログラムを起動させ、再生するメディアを選択することができる。また、ビデオのメニュー項目の選択の決定が指令された場合には、図8に示されるような初期画面を、表示部57に表示させることができる。
次に、図9と図10のフローチャートを参照して、図3のパーソナルコンピュータ11が実行するコンテンツ再生処理について説明する。なお、この処理は、例えば、図8のビデオ311−1のメニュー項目に対応する初期画面が表示されている状態で開始される。すなわち、図6のステップS7の処理の後、開始される。
ステップS11において、主制御部101は、カーソル320の上下への移動が指令されたか否かを判定する。具体的には、主制御部101は、カーソル320の上下への移動の指令が、ユーザにより操作入力部102に対して入力されたか否かを判定する。1回目のステップS11の処理では、図8に示されるウィンドウ301が表示されているので、主制御部101は、このウィンドウ301に表示されたカーソル320の上下への移動の指令が、操作入力部102に入力されたか否かを判定する。図8に示されるように、カーソル320の付近には、上下への移動が可能なことを示す矢印321−1および矢印321−3の他に、所定の処理が対応付けられていることを示す右方向の矢印321−2および左方向の矢印321−4が表示されている。そのため、操作入力部102には、カーソル320の上下への移動の指令ではなく、右方向の操作(図8の例の場合、フォーカスされている検索条件を決定する操作)や、左方向の操作(図8の例の場合、図7のウィンドウ301に戻るための処理を指令する操作)が入力されることもある。ステップS11において、右方向への操作や、左方向への操作が入力されたと判定された場合(すなわち、カーソル320の上下への移動が指令されていないと判定された場合)には、処理をステップS14に進める。
ステップS11において、カーソル320の上下への移動が指令されたと判定された場合、処理はステップS12に進み、主制御部101のコンテンツ絞り込み部112は、カーソル320の移動の指令によりフォーカスされる検索条件と、以前に選択の決定がされた検索条件(選択された検索条件)との積集合検索を行い、コンテンツ121に対応付けられているメタデータ161を参照してコンテンツ121を絞り込む。なお、ステップS12の処理は、フォーカスする検索条件を変更するだけであり、選択の決定は、後述するステップS14の処理で実行されるものである。1回目のステップS12の処理では、以前に選択の決定がされた検索条件がまだないので、主制御部101のコンテンツ絞り込み部112は、カーソル320の移動の指令によりフォーカスされる検索条件に基づいて、コンテンツ121に対応付けられているメタデータ161を参照して、コンテンツ121を絞り込む。例えば、図8において、「ドラマ」の検索条件がカーソル320によりフォーカスされている状態で、カーソル320の下への移動が指令された場合、次にフォーカスされる検索条件は「1ch」であるので、主制御部101のコンテンツ絞り込み部112は、「1ch」の検索条件(ステップS11のカーソル320の移動の指令によりフォーカスされる検索条件)に基づいて、各コンテンツ121に対応付けられているメタデータ161を参照し、コンテンツ121を絞り込む。
ステップS13において、主制御部101は、コンテンツ絞り込み部112が絞り混んだ結果に基づく画像を、表示部57に表示させる。具体的には、主制御部101は、ステップS12の処理でコンテンツ絞り込み部112により絞り込まれたコンテンツに対応するサムネイル画像371を、ウィンドウ301のサムネイル表示領域352に表示させるよう、表示部57を制御する。コンテンツ121には、そのコンテンツ121を説明するための(そのコンテンツ121を代表する)サムネイル画像371が、コンテンツ121の内部、または、コンテンツ121に対応するメタデータ161に格納されているので、主制御部101は、コンテンツ絞り込み部112により絞り込まれたコンテンツに対応するサムネイル画像を読み出し、これを、ウィンドウ301のサムネイル表示領域352に表示させるよう、表示部57を制御する。例えば、図8において、「ドラマ」の検索条件がカーソル320によりフォーカスされている状態で、カーソル320の下への移動が指令されることで、「1ch」の検索条件が新たにフォーカスされ、ステップS12の処理で、この新たにフォーカスされる「1ch」の検索条件で、コンテンツ121の絞り込みが行われた場合、ステップS13において、主制御部101は、絞り混んだ結果に基づいて、表示部57に、例えば、図11に示されるようなウィンドウ301を表示させる。
図11のウィンドウ301では、検索条件表示領域351の「1ch」と表示されている領域(検索条件)と重なる領域にカーソル320が重ねられている。すなわち、「1ch」の検索条件がフォーカスされている。また、サムネイル表示領域352には、「1ch」の検索条件で検索される3つのコンテンツに対応するサムネイル画像371(サムネイル画像371−1、サムネイル画像371−2、およびサムネイル画像371−9)が表示されている。このとき、サムネイル画像表示領域352に表示されるサムネイル画像371は、上述したステップS12の処理で絞り込まれたコンテンツに対応する、サムネイル画像とされている。
図9に戻って、ステップS11においてカーソル320の上下への移動が指令されていないと判定された場合(すなわち、左方向または右方向への操作が入力されたと判定された場合)、またはステップS13の処理の後、処理はステップS14に進み、主制御部101は、フォーカスされている検索条件の選択の決定が指令されたか否かを判定する。具体的には、主制御部101は、いずれかの検索条件がフォーカスされている状態で、操作入力部102に対して決定を指令する操作(右方向への移動を指令する操作)がユーザにより入力されたか否かを判定する。フォーカスされている検索条件の選択の決定が指令された場合、処理はステップS15に進み、フォーカスされている検索条件の選択の決定が指令されなかった場合(例えば、コンテンツの再生が指令された場合や、カーソル320の左方向への移動が指令された場合)、処理はステップS17に進む。なお、図8や図11の例では、まだ検索条件の選択の決定が1回も指令されていない状態であるので、検索条件表示領域351に、コンテンツの再生を指令するためのサムネイル画像(後述する図12のサムネイル画像371−1')は表示されておらず、サムネイル画像の選択の決定の操作を行うことはできない。
ここで、選択の決定を行うための操作とは、カーソル320を右向きの矢印321−2の方向に移動させるように操作することである。具体的には、例えば図8において、カーソル320を右方向に移動させる操作を行うことで、検索条件である「ドラマ」の選択を決定する処理が実行される。ステップS14において、フォーカスされている検索条件の選択の決定が指令されたと判定された場合、ステップS15において、主制御部101の検索条件設定処理部111は、選択が決定された検索条件と以前に選択が決定された検索条件との積集合検索で絞り込まれたコンテンツを、更に絞り込むために使用可能な検索条件を選定し、使用可能な検索条件として設定する。すなわち、主制御部101の検索条件設定処理部111は、検索条件を設定する処理である、検索条件設定処理を実行する。1回目のステップS15の処理では、以前に選択された検索条件がまだないので、検索条件設定処理部111は、選択が決定された検索条件のみで絞り込まれたコンテンツを、更に絞り込むために使用可能な検索条件を、使用可能な検索条件として設定する。例えば、図8において、「ドラマ」の検索条件がフォーカスされている状態で、検索条件の選択の決定が指令された場合、1回目のステップS15の処理で、主制御部101の検索条件設定処理部111は、選択が決定された検索条件である「ドラマ」で絞り込まれたコンテンツを、さらに絞り混むために使用可能な検索条件を、「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」と設定する。なお、この処理の詳細は、図16を用いて後述する。
ステップS16において、主制御部101は、選択が決定された検索条件と以前に選択が決定された検索条件との積集合検索で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像と、ステップS15の処理で設定された検索条件とを、表示部57に表示させるよう制御する。具体的には、主制御部101は、選択が決定された検索条件と以前に選択が決定された検索条件との積集合検索で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像の一部(絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像が全てウィンドウ301に収まる場合には全て)と、ステップS15の処理で設定された検索条件とを、ウィンドウ301の検索条件表示領域351に表示させるとともに、検索条件表示領域351においてフォーカスされる検索条件で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像をサムネイル表示領域352に表示させる。
なお、1回目のステップS16の処理では、以前に選択が決定された検索条件がないので、検索条件表示領域351には、選択が決定された検索条件で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像と、ステップS15の処理で設定された検索条件とが表示される。表示部57は、例えば、図12に示されるような画面を表示させる。
図12の画面上部には「ドラマ」と表示されており、現在「ドラマ」の検索条件で絞り込まれたことが示されている。図12の例の場合、検索条件表示領域351には、コンテンツの検索条件として、「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が表示されている。また、図12の検索条件表示領域351の下部には、ステップS12の処理で絞り込まれたコンテンツ(ステップS14の処理で受け付けた選択が決定された検索条件と以前に選択が決定された検索条件との積集合検索で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像の一部(サムネイル画像371−1')が表示されている。さらに、図12のサムネイル表示領域352には、選択が決定された検索条件で絞り込まれたコンテンツのうち、現在フォーカスされている検索条件「1ch」で絞り込まれるコンテンツのサムネイル画像371−1,371−2,371−9が表示されている。すなわち、サムネイル画像371−1,371−2,371−9は、選択が決定された「ドラマ」の検索条件と、現在フォーカスされている「1ch」の検索条件との積集合検索で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像である。これにより、ユーザは、「ドラマ」の検索条件と「1ch」の検索条件とでさらにコンテンツ絞り込んだ場合に、絞り込まれるコンテンツを容易に確認することができる。
ここで、検索条件表示領域351に表示されている「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」は、ユーザからの操作入力部102への操作(カーソル320の移動を指令する操作)によって選択および選択の決定が可能とされている。また、検索条件表示領域351に表示されているサムネイル画像371−1'も、ユーザからの操作入力部102への操作によって選択および選択の決定が可能とされている。
検索条件表示領域351において、サムネイル画像371−1'の右側には、対応するコンテンツを説明するための情報(コンテンツ121に対応付けられたメタデータ161に基づく情報)が表示されている。この検索条件表示領域351に表示されているサムネイル画像371−1'は、対応するコンテンツの再生を指令するための表示である。すなわち、検索条件表示領域351に表示されているサムネイル画像371−1'は、カーソル320により選択および選択の決定が可能であり、そのサムネイル画像371−1'に対応するコンテンツの再生を指令することができるが、サムネイル表示領域352に表示されているサムネイル画像371−1は、カーソル320により選択不可能(フォーカス不可能)であり、そのサムネイル画像371に対応するコンテンツの再生を指令することはできない。
ここで、検索条件表示領域351に表示されているサムネイル画像371−1'は、サムネイル表示領域352に表示されているサムネイル画像371−1と、見かけ上、同一のサムネイル画像とされる。すなわち、サムネイル画像371−1'に対応するコンテンツ121とサムネイル画像371−1に対応するコンテンツ121は、同一のコンテンツとされている。なお、以下において、サムネイル表示領域352に表示されるサムネイル画像の符号に「'」を付したものと、検索条件表示領域351に表示されるサムネイル画像の符号とが一致する場合、同一のサムネイル画像が表示されていることを示すとともに、同一のコンテンツに対応することを示す。
なお、図12において、検索条件表示領域351に表示されるべき残りのコンテンツに対応するサムネイル画像371'(サムネイル画像371−2'乃至371−9')を、検索条件表示領域351に表示させる場合、ウィンドウ301をスクロールさせればよい。すなわち、検索条件表示領域351に表示されきれていない検索条件或いはサムネイル画像は、カーソル320を上下に移動させるように操作することで、検索条件表示領域351内の表示がスクロールして表示され、選択可能となる。
ここで、図8や図11と異なり、図12のジャンル別の検索条件として「スポーツ」、「ニュース」、および「映画」が表示されていないのは、ステップS15の処理で「スポーツ」、「ニュース」、および「映画」の検索条件が設定されなかったためである。具体的には、ジャンル別の検索条件として例示した「スポーツ」、「ニュース」、「映画」および「ドラマ」に対応するメタデータ162は、1つのコンテンツに複数付与されることはないので、ステップS14の処理で検索条件として選択が決定された「ドラマ」と、「スポーツ」、「ニュース」、および「映画」のそれぞれとでは、積集合検索を行い、更に絞り込むことが不可能であるため、検索条件としては選択されない。
このように、検索条件設定処理部111は、ステップS15の処理で、「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」の検索条件を設定したことになる。すなわち、検索条件設定処理部111は、「ドラマ」と積集合検索が可能な条件として、「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」の検索条件を設定したことになる。
図9に戻って、ステップS16の処理の後、処理はステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。例えば、図12のウィンドウ301が表示されている状態で、2回目のステップS11において、カーソル320を「3ch bbテレビ」と重なる位置へ移動させると、2回目のステップS12の処理では、「3ch bbテレビ」の検索条件「3ch」と、以前に選択が決定された検索条件(1回目のステップS14の処理で選択の決定が指令された検索条件)である「ドラマ」との積集合検索が実行され、2回目のステップS13の処理で、該当するコンテンツのサムネイル画像371(例えば、サムネイル画像371−3)が、ウィンドウ301のサムネイル画像表示領域352に表示される。
また、上述したように検索条件表示領域351に表示されている所望の検索条件にカーソル320を重ねた後(所望の検索条件をフォーカスした後)、右方向に移動させる操作(決定の操作)を行うことで、フォーカスしている検索条件の選択を決定する処理が実行される(ステップS14でYESと判定された場合の処理が実行される)。また、同様にして、検索条件表示領域351の下方に表示されるサムネイル画像(例えば、図12のサムネイル画像371−1')にカーソル320を重ね合わせた後、右方向に移動させる操作(決定の操作)を行うことで、サムネイル画像371−1'に対応するコンテンツの選択を決定する(コンテンツの再生を指令する)処理が実行される(すなわち、ステップS14の処理でNOと判定され、後述するステップS17の処理でYESと判定された後の処理が実行される)。
また例えば、2回目のステップS13の処理の後、図12の画面において「最近録画したビデオ」の検索条件の選択の決定が受け付けられた場合、2回目のステップS14ではYESと判定され、2回目のステップS15で検索条件が設定され、2回目のステップS16の処理で、図13に示される画面が表示部57に表示される。
図13の例では、「ドラマ」および「最近録画したビデオ」の検索条件の積集合検索に基づいて画面上部には、「最近録画したドラマ」と表示されている。ユーザはこの表示により、これまでに「ドラマ」と「最近録画したビデオ」の積集合検索が行われたことを認識できる。また、「ドラマ」と「最近録画したビデオ」の積集合検索を行った履歴は、最近使用した検索条件として記憶され、「最近録画したドラマ」として表示され検索条件として利用し得るようになる。この表記ルールについては、図14を参照して後述する。
また、図13の検索条件表示領域351には、検索条件としては、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」および「4ch」が表示されている。ここで、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、および「4ch」の各検索条件は、ユーザからの操作によって選択可能とされている。それら検索条件は、「ドラマ」と「最近録画したビデオ」の積集合検索で絞り込まれたコンテンツを更に絞り込むことに使用できることを表している。
また、図13の検索条件表示領域351の下部には、「ドラマ」と「最近録画したビデオ」の積集合検索で絞り込まれたコンテンツに対応する3つのサムネイル画像371−2'、371−3'、および371−4'が表示されている。図13では、それぞれのコンテンツの説明として、コンテンツのサムネイル画像、タイトル、サブタイトル、録画日時、およびチャンネルが表示されている。主制御部101は、これらのコンテンツを説明するための情報を、コンテンツ121のメタデータ162から取得し、表示部57に表示させるよう表示を制御する。また、図13の例では、検索条件表示領域351に表示された検索条件がフォーカスされているわけではなく(検索条件にカーソル320が重ねられているわけではなく)、サムネイル画像371−2'がフォーカスされているので、サムネイル表示領域352には、サムネイル画像が表示されない。
図13の表示は、検索条件設定処理部111による2回目のステップS15の処理で、「ドラマ」と「最近録画したビデオ」との積集合検索結果に対して更に積集合検索が可能な条件(成立する検索条件)として、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、および「4ch」の検索条件が設定されたためである。すなわち、検索条件設定処理部111によれば、「ドラマ」および「最近録画したビデオ」の積集合検索条件に、例えば、「3ch」の積集合検索を行っても該当するコンテンツが存在しないため図13には表示されていない。
なお、このステップS11乃至ステップS16の処理は、再生するコンテンツの選択がユーザにより指令されるか(すなわち、カーソル320の右方向への移動が指令されるか)、カーソル320の左方向への移動が指令されるまで繰り返される。
ここで、図14を参照して、上述した表記ルールについて説明する。
表記ルールは、図14に示されるように、「1.その他の検索条件」、「2.チャンネル種別」、「3.ジャンル種別」の順番とされている。図13の例の場合、「最近録画したビデオ」が「1.その他の検索条件」であり、「ドラマ」が「3.ジャンル種別」であるので、その結果、「最近録画したドラマ」といった表記とされる。
その他の具体的な例としては、ステップS11乃至ステップS16の処理を繰り返して「最近録画したビデオ」、「1ch」および「スポーツ」が選択され積集合検索が実行された場合、「最近録画した1chスポーツ」と表記される。同様に「まだ一度も見ていないビデオ」と「ドラマ」が選択され積集合が実行された場合は、「まだ一度も見ていないドラマ」と表記される。また、同様に「まだ一度も見ていないビデオ」と「最近録画されたビデオ」とが選択されて積集合検索が実行された場合は「まだ一度も見ていない最近録画したビデオ」と表示される。
このように、表記をルールで設定しておくことで、積集合検索条件言語的に理解しやすい形で表現することができ、ユーザは、積集合検索条件を容易に理解することができる。
また、このステップS15の処理の繰り返しによって、ユーザからの検索条件の選択に基づき、検索条件を動的に設定することができる。
図9に戻って、ステップS14において、フォーカスされている検索条件の選択の決定が指令されていないと判定された場合、例えば、図13の検索条件表示領域351の下方に表示されているサムネイル画像371−2'がフォーカスされている状態で、カーソル320を右方向に移動させる指令が入力された場合(すなわち、フォーカスされているサムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生が指令されたり)や、カーソル320を左に移動させる指令が入力された場合、処理はステップS17に進む。
ステップS17において、主制御部101は、ユーザによりコンテンツの再生が指令されたか否かを判定する。例えば、主制御部101は、図13の検索条件表示領域351の下方に表示されているサムネイル画像371−2'がフォーカスされた後、右方向に移動させる操作(決定の操作)が入力された場合、ユーザによりコンテンツの再生が指令されたと判定し、図13においてカーソル320を左方向に移動させる操作が入力された場合、ユーザによりコンテンツの再生が指令されていないと判定する。
ステップS17において、ユーザによりコンテンツの再生が指令されていないと判定された場合、処理はステップS18に進み、主制御部101は、指令に対応する処理を実行する。例えば、図13において、「1ch」の検索条件がフォーカスされている状態で、カーソル320を左方向に移動させる操作が操作入力部102に対して入力された場合、主制御部101は、検索のやり直し処理(1つ前の画面に戻す処理)を実行する。例えば、主制御部101は、表示部57への表示を、図13のウィンドウ301から、図12のウィンドウ301に切り替えるよう表示部57を制御する。その後、処理は終了される。
一方、ステップS17において、ユーザによりコンテンツの再生が指令されたと判定された場合、処理はステップS19に進み、主制御部101は、再生することが決定されたコンテンツの再生を開始する。例えば、図13の検索条件表示領域351に表示されているサムネイル画像371−2'がフォーカスされている状態で、操作入力部102に対して、決定の操作(右方向への操作)の指令が入力された場合、主制御部101は、サムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生を開始する。具体的には、主制御部101は、選択されたサムネイル画像371−2'に対応するコンテンツ121に含まれる映像データ161(図4)をDB103から読み出し、映像データ161を構成する画像と音声をそれぞれ表示部57とスピーカ58に出力させることで、再生を開始する。
ステップS20において、主制御部101の検索条件設定処理部111は、検索条件編集処理を実行する。例えば、検索条件設定処理部111は、最近使用した、コンテンツを絞り込むための検索条件(絞り込み条件とも称する)を追加するなどの処理である検索条件編集処理を実行する。具体的な例としては、ステップS17の処理で、コンテンツの再生が指令されるときに使用された検索条件が、最近使用したコンテンツを絞り込むための検索条件として追加される。例えば、図13のウィンドウ301が表示されている状態で、ウィンドウ301の検索条件表示領域351のサムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生がステップS17の処理で指令された場合、主制御部101の検索条件設定処理部111は、図13の画面上部に示されている「最近録画したドラマ」の検索条件を、最近使用したコンテンツを絞り込むための検索条件として追加する。なお、この処理の詳細は、図17を参照して後述する。
ステップS21において、主制御部101の検索条件設定処理部111は、検索条件の並べ替え処理を実行する。例えば、検索条件設定処理部111は、コンテンツを絞り込むためにユーザにより選択された検索条件に基づいて、検索条件の表示順序を並べ替える処理である検索条件の並べ替え処理を実行する。具体的な例としては、1回目のステップS14の処理で図8の「ドラマ」の検索条件の選択の決定が行われて図12のウィンドウ301が表示され、2回目のステップS14の処理で図12の「最近録画したビデオ」の検索条件の選択の決定が行われて図13のウィンドウ301が表示され、その後、図13のウィンドウ301において、サムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生がステップS17で指令された場合、再生するコンテンツを絞り込むためにユーザにより選択された検索条件である「ドラマ」を、その項目の中(「ジャンル別360−1の項目の中」で一番上に配置されて表示されるように、検索条件の表示順序を並べ替える。なお、この処理の詳細は、図18を参照して後述する。
ステップS22において、主制御部101は、ステップS19の処理で再生を開始したコンテンツの再生が終了したか否かを判定し、コンテンツの再生が終了するまで処理を待機する。
ステップS22において、コンテンツの再生が終了したと判定された場合、処理はステップS23に進み、主制御部101は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、主制御部101は、このアプリケーションプログラムの終了がユーザによって操作入力部102を介して指令されたか否かを判定する。
ステップS23において、処理を終了しないと判定された場合、ステップS24において、主制御部101は、検索のための画面を表示させるよう表示部57を制御する。例えば、表示部57は、図15に示されるような、検索の為の画面を表示する。その後、処理はステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
図15には、複数のコンテンツ(ビデオ)の中から所望のコンテンツを検索するための、複数の検索条件が表示されている。なお、図中、図8と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
図15の例の場合、ウィンドウ301の画面上部には「ビデオ」と表示されている。これは、記憶部59(図1)に記憶され、DB103(図3)に登録されている(録画されている)動画のコンテンツ、すなわち、ビデオのコンテンツを検索するアプリケーションプログラムの検索画面であることを示している。この表示により、ユーザは、コンテンツがまだ絞り込まれていないことを認識することができる。
図15において、検索条件表示領域351には、コンテンツの検索条件として、「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「最近録画したドラマ」、「ドラマ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が表示されている。図15においては、カーソル320が「スポーツ」の検索条件に重ねられている。すなわち、図15においては、「スポーツ」の検索条件がフォーカスされている。
ここで、「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「最近録画したドラマ」、「ドラマ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」の各検索条件は、ユーザからの上下への移動を指令する操作によってカーソル320を移動させることで選択可能とされており、「最近使用した検索条件」の項目360−3、「ジャンル別」の項目360−1、および「チャンネル別」の項目360−2は、検索条件の種別を表現している項目であり、ユーザからの操作では選択不可能とされている。
図15の例では、図8とは異なり、検索条件の表示順序が入れ替えられているとともに検索条件は編集されている。これは上述したステップS20とステップS21の処理で、検索条件の編集と検索条件の並べ替えが行なわれたためである。具体的には、図15では、「最近使用した検索条件」の項目360−3に、「最近録画したドラマ」の検索条件が表示される。また、「ジャンル別」の項目360−1では、「ドラマ」の検索条件が一番上に配置されている。このことは、1回目のステップS14の処理により、ユーザにより「ドラマ」の検索条件が選択され、2回目のステップS14の処理により、ユーザにより「最近録画したビデオ」が選択されたことによる。なお、図15においては、検索条件表示領域351に、サムネイル画像371'を表示する領域が残っていないので表示していないが、ウィンドウ301を下にスクロールさせることで、サムネイル画像371'を表示させることは可能である。
具体的な例を、図を用いて説明する。図8のウィンドウ301が表示されている状態で、1回目のステップS14において、選択の決定が指令された検索条件が「ドラマ」である場合、その次のステップS15の処理(1回目のステップS15の処理)で、主制御部101の検索条件設定処理部111は、選択された「ドラマ」の検索条件で絞り込まれたコンテンツを、更に絞り込むために使用可能な検索条件である「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」を設定する。そして、1回目のステップS16の処理では、主制御部101は、図12に示されるように、「ドラマ」の検索条件で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像の一部(サムネイル画像371−1')と、1回目の(直前の)ステップS15の処理で設定された検索条件とを、ウィンドウ301の検索条件表示領域351に表示させるとともに、選択が決定された「ドラマ」の検索条件と、現在フォーカスされている「1ch」の検索条件で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像371(サムネイル画像371−1,371−2,および371−9)を、ウィンドウ301のサムネイル表示領域352に表示させる。
そして、図12のウィンドウ301が表示されている状態で、2回目のステップS14において、選択の決定が指令された検索条件が「最近録画したビデオ」である場合、その次のステップS15の処理(2回目のステップS15の処理)で、主制御部101の検索条件設定処理部111は、選択された「最近録画したビデオ」の検索条件と、以前に選択された検索条件「ドラマ」との積集合検索で絞り込まれたコンテンツを、更に絞り込むために使用可能な検索条件を設定する。この2回目のステップS15の処理で、「最近録画したドラマ」の検索条件が新たに設定される。そして、2回目のステップS16の処理では、主制御部101は、図13に示されるように、2回目の(直前の)ステップS15の処理で設定された検索条件(すなわち、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、および「4ch」)と、「最近録画したビデオ」と「ドラマ」の積集合検索で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像371'(サムネイル画像371−2',371−3',371−4')とを、ウィンドウ301の検索条件表示領域351に表示させる。
その後、図13のウィンドウ301が表示されている状態で、サムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生が指令された場合、3回目のステップS14の処理でNOと判定され、ステップS17の処理でYESと判定され、ステップS19の処理で、サムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生が開始される。このとき、図13のウィンドウ301に示される「最近録画したドラマ」の検索条件で、コンテンツが絞り込まれた(すなわち、コンテンツの検索が行われた)ことになるので、ステップS20の検索条件編集処理では、「最近録画したドラマ」の検索条件が、最近使用した検索条件として追加される。また、ステップS21の検索条件の並べ替え処理では、「ドラマ」の検索条件が一番上に配置されるように並べ替えられる。
そして、コンテンツの再生が終了した場合(ステップS22でYESの場合)、かつ、まだ終了しない場合(ステップS23でNOの場合)、主制御部101は、ステップS24において、再び検索を行うための画面として、図15に示されるようなウィンドウ301を表示部57に表示させる。ステップS20の処理で、最近使用した検索条件に「最近録画したドラマ」の検索条件が追加されたことで、図15の検索条件表示領域351には、「最近使用した検索条件」の項目360−3として、「最近録画したドラマ」の検索条件が表示されている。また、ステップS21の処理で、「ドラマ」の検索条件が一番上に配置されるように並べ替えられたことで、図15の検索条件表示領域351には、「ジャンル別」の項目360−1として、「ドラマ」の検索条件が一番上に配置されて表示されている。
このように、検索を行ったことによる検索条件(図15の例の場合「最近録画したドラマ」の検索条件)がステップS20の処理で追加されたため、ステップS24の処理においては、「最近使用した検索条件」の項目360−3が表示部57のウィンドウ301に新たに表示される。この「最近使用した検索条件」の項目360−3には、メニューが長くなりすぎないように、例えば、最大5件の範囲で表示される。なお、図15の例の場合では、「ドラマ」をジャンル別の項目360−1の一番上に表示させるように順番を入れ替えたが、ジャンル別の項目360−1にある検索条件の中で、各ジャンルの選択回数を主制御部101の図示せぬキャッシュなどに記憶させておき、記憶させた各ジャンルの選択回数に基づいて、各ジャンルの順番を入れ替えるようにしてもよい。
このように、表示部57に表示される画面のメニュー構成、すなわち、検索条件を、条件設定処理部111が変更するようにしたので、ユーザは、簡単にコンテンツの絞り込みを行うことができる。すなわち、コンテンツが絞り込まれて再生された後に表示される(ステップS24で表示される)検索のための画面は、図15に示されるように、検索条件が編集されたり、検索条件が並べ替えられている。換言すれば、ユーザによる選択を決定する操作や、コンテンツの再生を指令する操作に基づいて、条件設定処理部111により検索条件が変更される。そのため、ユーザは、使い慣れた検索条件を簡単にフォーカスすることができ、簡単にコンテンツの絞り込みを行うことができる。すなわち、ユーザは、簡単に所望のコンテンツを選択することができる。例えば、ユーザが、「最近録画したドラマ」の検索条件で、コンテンツを絞り込みたい場合、通常、図8の「ドラマ」の検索条件の選択を決定した後、さらに、図12の「最近録画したビデオ」の検索条件の選択を決定する必要があるが(2段階検索を行う必要があるが)、図9と図10の処理によれば、一度検索を行った後には、ステップS24の処理で、図15に示されるように「最近録画したドラマ」の検索条件を表示させるようにしたので、ユーザは、「最近録画したドラマ」の検索条件を、1回の操作で容易に選択し、決定することができる。すなわち、2段階検索を1回の選択の決定の指令で行うことができる。
図10に戻って、ステップS23において、処理を終了すると判定された場合、処理はステップS25に進み、主制御部101は、このアプリケーションプログラムの終了処理を実行し、処理を終了する。
図9と図10の処理により、ユーザからの検索条件の選択の決定に基づいて、検索条件を動的に設定するようにしたので、ユーザは、容易に所望するコンテンツを検索(選択)することができる。また、1度検索条件を設定した後、絞り込まれたコンテンツを検索するためだけの検索条件が表示される(すなわち、絞り込まれたコンテンツに対応しない検索条件は表示されない)ので、より、効率よくコンテンツの検索を行うことができる。
次に、図16のフローチャートを参照して、図9のステップS15の検索条件設定処理の詳細な例を説明する。なお、この処理は、図3の検索条件設定処理部111により実行される処理である。
ステップS41において、検索条件設定処理部111は、選択された検索条件を「検索条件Y」、それ以外の検索条件のうちの任意の1つを「検索条件X」とする。例えば、検索条件設定処理部111は、図9のステップS14の処理で選択の決定が指令された検索条件が「ドラマ」である場合、「ドラマ」を「検索条件Y」とし、それ以外の検索条件のうちの任意の1つの検索条件を「検索条件X」とする。なお、この処理は、各検索条件を「検索条件X」に当てはめて実行する。すなわち、「検索条件Y」と、「検索条件Y以外の検索条件である検索条件X」とについて、図16の処理は実行される。換言すれば、「検索条件X」に、図5で示される検索条件のうちの「検索条件Y」以外の検索条件が順次当てはめられて、図16の処理は実行される。
ステップS42において、検索条件設定処理部111は、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合が空集合であるか否かを判定する。すなわち、検索条件設定処理部111は、「検索条件Y」と「検索条件X」とが、全く重なりの要素を含まないものであるか否かを判定する。例えば、ジャンル別の「ドラマ」と「スポーツ」の検索条件は、全く重なりの要素を含まないものとされる。また、例えば、「ドラマ」で絞り込まれるコンテンツの中に、「最近録画したコンテンツ」に属するコンテンツが存在するような場合には、これらの2つの検索条件が重なりの要素を含むため、空集合でないと判定される。ステップS42において、空集合でないと判定された場合、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、検索条件設定処理部111は、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合に、「検索条件Y」が含まれないかか否かを判定する。すなわち、検索条件設定処理部111は、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合は、「検索条件X」を部分集合として含むか否かを判定する。ステップS43において、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合に、「検索条件Y」が含まれない(すなわち、YES)と判定された場合、処理をステップS46に進め、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合に、「検索条件Y」が含まれる(すなわち、NO)と判定された場合、処理をステップS44に進める。換言すれば、「検索条件Y」と「検索条件X」とのAND集合が、「検索条件X」を部分集合として含む場合に、処理はステップS44に進む。
ステップS44において、検索条件設定処理部111は、「検索条件X」を絞り込みに使用可能な積集合検索条件としてメニューに追加設定する。すなわち、「検索条件Y」で絞り込まれるコンテンツを、さらに「検索条件X」で絞り込むことが可能であるので、検索条件設定処理部111は、「検索条件X」を絞り込みに可能な積集合検索条件としてメニューに追加設定する。
また、ステップS42において、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合が空集合であると判定された場合、すなわち、「検索条件Y」と「検索条件X」とが、全く重なりの要素を含まないものであると判定された場合、処理はステップS45に進み、検索条件設定処理部111は、「検索条件X」をメニューに追加しないよう検索条件を設定する。このように、「検索条件Y」と「検索条件X」とが同一種別の検索条件(例えば、ジャンル別の中の検索条件)とされる場合、その「検索条件X」は、メニューに追加されない。
そして、ステップS43において、「検索条件Y」と「検索条件X」との積集合に、「検索条件Y」が含まれないと判定された場合、処理はステップS46に進み、検索条件設定処理部111は、「検索条件X」をメニューに追加しないよう検索条件を設定する。例えば、「すべてのコンテンツ」や「ドラマ」の検索条件は、すべてのドラマをまだ見ていない場合、「まだ一度も見ていないコンテンツ」などの検索条件は絞り込みされないのでメニューに追加されないことになる。
ステップS44乃至ステップS46の処理の後、処理は終了される。
この図16の処理は、「検索条件Y」以外のすべての検索条件が、「検索条件X」に当てはめられて繰り返される。そして、すべての検索条件についてこの設定が終了された場合に、処理は図6のステップS15に戻る。
図16の処理により、ユーザにより選択が決定された検索条件に基づいて、動的に検索条件を設定するようにしたので、より、ユーザに分かりやすい検索条件を提供することができる。また、ユーザは容易に検索条件を絞り込むことができ、もって、所望するコンテンツを、容易に絞り込むことができる。
図16の処理をまとめると、結果的には、図9のステップS14の処理で選択が決定された検索条件によって絞り込まれるコンテンツをさらに絞り込める条件を、検索条件として設定したことになる。すなわち、主制御部101の検索条件設定処理部111は、選択された検索条件(選択の決定が指令された検索条件)と以前に選択された検索条件との積集合検索で絞り込まれたコンテンツを、更に絞り込むために使用可能な検索条件を、使用可能な検索条件として設定したことになる。
なお、選択が決定された検索条件で絞り込まれたコンテンツを、更に絞り込むための検索条件を設定する処理であれば、図16の処理に限定されない。例えば、図16の処理に替えて、図6のステップS14の処理で選択が決定された検索条件で絞り込まれたコンテンツ121の各メタデータ162(図4)を取得して、各メタデータ162の項目を用いて、新たに検索条件を設定するような処理を実行するようにしてもよい。
このように、図16の処理では、絞り込まれたコンテンツをさらに絞り込むための、検索条件が動的に設定されることになる。すなわち、絞り込まれたコンテンツに対して検索が成立する検索条件が設定される。
次に、図17のフローチャートを参照して、図10のステップS20の検索条件編集処理の詳細な例を説明する。なお、この処理は、図3の検索条件設定処理部111により実行される処理である。
ステップS61において、検索条件設定処理部111は、選択に使用した検索条件を、最近使用した検索条件に追加する。例えば、検索条件設定処理部111は、図9のステップS15の処理で生成された検索条件「最近録画したドラマ」を、最近使用した検索条件に追加する(図13参照)。上述した例では、2回目のステップS15の処理により(図12で「最近録画したビデオ」の検索条件の選択が決定された場合のステップS15の処理により)、「最近録画したドラマ」の検索条件が追加されている。
ステップS62において、検索条件設定処理部111は、最近使用した検索条件が規定数を超えたか否かを判定する。本実施の形態では、規定数が5件であるので、検索条件設定処理部111は、最近使用した検索条件が5件を超えたか否かを判定する。ステップS62において、最近使用した検索条件が規定数(例えば、5件)を超えたと判定された場合、処理はステップS63に進み、検索条件設定処理部111は、最も古い検索条件を1つ削除する。例えば、検索条件設定処理部111は、最も古くに、最近使用した検索条件に追加した検索条件を、1つ削除する。
ステップS62において、最近使用した検索条件が規定数を超えていないと判定された場合、またはステップS63の処理の後、処理は終了される。そして、図10のステップS20に戻る。
図17の処理により、最近使用した検索条件の表示を、常に規定数以下に保つことができる。すなわち、検索条件の数が一定数以上に増えることがなくなり、メニューが不必要に長くなることを防ぐことができる。
次に、図18のフローチャートを参照して、図10のステップS21の検索条件の並べ替え処理の詳細な例を説明する。なお、この処理は、図3の検索条件設定処理部111により実行される処理である。
ステップS81において、検索条件設定処理部111は、選択された検索条件の選択回数を1だけ加算する。図9と図10において上述した例、すなわち、図8のウィンドウ301において「ドラマ」の検索条件の選択が決定されて、図12のウィンドウ301が表示され、さらに図12において「最近録画したビデオ」の検索条件の選択が決定されて、図13のウィンドウ301が表示され、サムネイル画像371−2'に対応するコンテンツの再生が指令された場合、検索条件設定処理部111は、「ドラマ」と「最近録画したビデオ」の各検索条件の選択回数を1だけインクリメントする。上述したように、図5の各検索条件には、付加データとして、各検索条件が選択された回数が設けられているので、検索条件設定処理部111は、DB103の検索条件122を参照し、対象となる検索条件の選択回数を1だけ加算する。なお、各検索条件の選択回数は、各検索条件に付加されていなくてもよく、例えば、各検索条件と、各選択条件に対する選択回数とを対応付けるテーブルなどが別途設けられて記憶されていてもよい。
ステップS82において、検索条件設定処理部111は、各検索条件カテゴリ内(ジャンル内)で、選択回数順に、検索条件を昇順に並べ替える。ここで、各検索条件カテゴリとは、図8、図11乃至図15の例では、「ジャンル別」の項目360−1、「チャンネル別」の項目360−2、および「最近使用した検索条件」の項目360−3を示す。例えば、検索条件設定処理部111は、ジャンル別の中に属する検索条件を、その選択回数順に、昇順に並べ替える。具体的な例としては、図8の「ジャンル別」の項目360−1に属する検索条件である「スポーツ」、「ニュース」、「ドラマ」、および「映画」のうち、「ドラマ」の検索条件だけ選択回数が1回であり、その他の検索条件の選択回数が全て0回である場合、検索条件設定処理部111は、検索条件の順番を、「ドラマ」、「スポーツ」、「ニュース」、および「映画」の順番に並べ替える。その後、処理は終了される。そして、図10のステップS21に戻る。
図18の処理により、検索条件を、選択された回数順に並べ替えることで、ユーザがよく使用する検索条件をより上位に位置するようにしたので(図15参照)(検索条件カテゴリ、すなわち、各検索条件の項目の中で、その検索条件の選択回数に基づいて、検索条件を並べ替えるようにしたので)、ユーザがコンテンツを絞り込むための操作回数(具体的には、カーソル320を下に移動させるための操作回数)を減らすことができる。
以上の処理のまとめを、図19を参照して説明する。なお、図中、図6、図9、および図10に対応する処理については、同一のステップ番号を付してある。
図19において、画面401乃至画面403は、表示部57に表示される画面の画面例である。最初、表示部57には、画面401が表示されている(図6のステップS7)。すなわち、画面401は、ビデオのメニュー項目が選択された場合に表示される初期画面の例である。ここで、画面401の選択メニュー画面には、「検索条件#1乃至検索条件#6」が表示されている。すなわち、図8の例における「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「ドラマ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が、図19の画面401の「検索条件#1乃至検索条件#6」に対応している。ユーザは、操作入力部102(図3)に対して上下に移動する操作を入力することで、所望する検索条件をフォーカスし、操作入力部102に対して右に移動する操作、または決定する操作を入力することで、そのフォーカスした(選択した)検索条件の選択を決定する。例えば、画面401の選択メニュー画面が表示されている状態で、「検索条件#2」が選択された場合(図9の1回目のステップS14でYESと判定された場合)、表示部57は、(1回目のステップS16において)画面402を表示する。
ここで、画面402の選択メニュー画面には、検索条件#2に合致した(検索条件#2で絞り込まれた)コンテンツ#C1乃至コンテンツ#C3が表示されている。また、検索条件#2と積集合検索が可能である検索条件#21と検索条件#22が表示されている。すなわち、図12の例における「ドラマ」が図19の画面402の検索条件#2に対応し、図12の例におけるコンテンツに対応するサムネイル画像371−1'が、図19の画面402のコンテンツ#C1乃至コンテンツ#C3に対応する。また、図12の例における「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が、図19の画面402の検索条件#21と検索条件#22に対応する。このように、検索条件#2がユーザにより選択された場合、パーソナルコンピュータ11は、選択された検索条件#2で絞り込まれるコンテンツと、検索条件#2と積集合検索が可能な検索条件とを表示させる。これにより、ユーザは、より、検索を容易に行うことができる。そして、例えば、画面402の選択メニュー画面で「コンテンツ#C1」が選択された場合(図9のステップS17でYESと判定された場合)、再生するコンテンツの選択が完了したことになり、選択されたコンテンツが再生される(ステップS19)。一方、例えば、画面402の選択メニュー画面で「検索条件#21」が選択された場合(図9の2回目のステップS14でYESと判定された場合)、表示部57は、画面403を表示する(図9の2回目のステップS16)。
ここで、画面403の選択メニュー画面には、検索条件#2と検索条件#21に合致した(検索条件#2と検索条件#21で絞り込まれた)コンテンツ#C1とコンテンツ#C2が表示されている。また、検索条件#2および検索条件#21と、積集合検索が可能である検索条件として、検索条件#31と検索条件#32とが表示されている。すなわち、図12の例における「最近録画したビデオ」が図19の検索条件#21に対応し、図13の例におけるコンテンツに対応するサムネイル画像371−2',371−3',371−4'が、図19のコンテンツ#C1とコンテンツ#C2に対応する。また、図13の例における「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、および「4ch」が、図19の画面403の検索条件#31と検索条件#32とに対応している。このように、検索条件#21がユーザにより選択された場合、パーソナルコンピュータ11は、選択された検索条件#2および検索条件#21で絞り込まれるコンテンツを表示させるとともに、検索条件#2および検索条件#21と積集合検索が可能な検索条件を表示させる。これにより、ユーザは、より、検索を容易に行うことができる。そして、例えば、画面403の選択メニュー画面で「コンテンツ#C1」が選択された場合(図9のステップS17でYESと判定された場合)、再生するコンテンツの選択が完了したことになり、選択されたコンテンツが再生される(ステップS19)。一方、例えば、画面403の選択メニュー画面で「検索条件#31」が選択された場合(図9の3回目のステップS14でYESと判定された場合)、表示部57は、上述した1,2回目のステップS14の処理の場合と同様に、その選択された検索条件で絞り込まれるコンテンツと、その選択された検索条件で積集合検索が可能な検索条件を表示する。そして、このような処理が、再生するコンテンツの選択が決定されるまで繰り返される。
以上によれば、ユーザによる検索条件の選択に応じて検索条件を動的に変化させるようにしたので、ユーザは、キーボードなどを用いてキーワードを入力したりするような煩雑な操作を行わずに、簡単な操作(例えば、上下左右の十字キーおよび決定キーの操作)で所望するコンテンツを選択することができる。
また、検索条件と検索結果(コンテンツに対応するサムネイル画像)とを同一の画面に表示させるようにしたので(例えば、図8、並びに、図11乃至図15の検索条件表示領域351に選択可能な検索条件を表示させ、サムネイル表示領域352にこれまでに選択が決定された検索条件と、現在フォーカスされている検索条件とで絞り込まれるコンテンツに対応するサムネイル画像を表示させるようにしたので)、ユーザは、検索条件と検索結果の画面を切り替えることなく、容易にコンテンツを絞り込むための操作を行うことができる。すなわち、メニューの縦列(検索条件表示領域351とサムネイル表示領域352)に検索条件と対応する検索結果(例えば、コンテンツに対応するサムネイル画像)とを並列表示するようにしたので、ユーザは、容易にコンテンツを絞り込むための操作を行うことができる。
また、検索条件表示領域351の下方に、現在選択の決定がされている検索条件に当てはまるコンテンツに対応するサムネイル画像を表示させるようにしたので(例えば、図11のサムネイル画像371−1')、ユーザは、検索途中であっても、所望のコンテンツを容易、かつ、迅速に再生させることができる。
さらに、各検索条件の回数によって、検索条件の順番を並べ替えたり(図10のステップS21)、ユーザによる過去の検索により新しい検索条件を作成(設定)する(図10のステップS20)ようにしたので、ユーザの嗜好に沿った検索を行うことができる。
また、検索条件の選択が決定された後に(図9のステップS14でYESと判定された後)、検索条件を設定しなおすようにした(図0のステップS15)ので、ユーザは、より効率よくコンテンツを検索することができる。
さらに、十字キーの操作のみで望んだ要素(例えば、コンテンツ)の選択を行うことができるため、操作入力部102としての入力デバイスを選ばない。例えば、十字キーのみが設けられた操作入力部102であれば、どのような形式の入力デバイスであってもよい。また、例えば、図2のリモートコントローラ90に決定を指令するためのボタン92が設けられていなくてもよい。例えば、決定の指令は、本実施の形態においては、右方向の操作により実現することができる。
また、絞り込み検索を容易に実現することができる。また、左方向への移動の指令をすることで、検索のやり直しができるので、検索のやり直しが容易であり、様々の条件での積集合検索を簡単に繰り返すことができる。
さらに、検索条件の選択を決定した後に、選択が決定された検索条件でのフィルタリング結果(例えば、図11のサムネイル画像371−1')、および、選択が決定された検索条件と積集合検索可能な検索条件(例えば、図11の検索条件表示領域351に表示されている検索条件)とを表示するようにしたので、ユーザは絞り込み検索を、より、容易に行うことができる。
また、積集合検索可能な検索条件を繰り返し表示させて選択可能な状態とすることで、任意回数の絞り込み検索を可能とすることができる。
なお、以下に、応用表示例を示す。図20乃至図23は、以上の例を応用した場合の表示例である。
この表示例は、検索条件と再生するコンテンツを選択するためのサムネイル画像とを並列に表示している。また、検索条件と再生するコンテンツを選択するためのサムネイル画像とが独立して表示される。さらに、検索条件の一覧と再生するコンテンツを選択するためのサムネイル画像の一覧の移動に、操作入力部102の左右キー(例えば、リモートコントローラ90の右方向への移動を指令するためのボタン91−2と左方向への移動を指令するためのボタン91−4と)が使用される。
図20の例の場合、ウィンドウ301には、検索条件表示領域351と、再生コンテンツ選択領域431が設けられている。検索条件表示領域351は、検索が可能な検索条件が表示される領域であり、検索条件表示領域351の右側の再生コンテンツ選択領域431は、再生するコンテンツを選択するためのサムネイル画像471−1乃至471−9が表示される領域である。すなわち、再生コンテンツ選択領域431に表示されているサムネイル画像471−1乃至471−9の選択を決定することで、再生するコンテンツの選択を決定することができる。
図20において、検索条件表示領域351には、コンテンツの検索条件として、「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「ドラマ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」が表示されている。カーソル320は、操作入力部102への信号(リモートコントローラ90またはキーボードである入力部56に対するユーザからの入力)に応じて上下方向に移動する。図20の例の場合、カーソル320と重なる領域である「ドラマ」の検索条件がフォーカスされている(「ドラマ」の検索条件にカーソル320が重なっている)。上述した例と同様に、検索条件がフォーカスされた時点では、またその検索条件の選択は決定されていない状態であり、単に、その検索条件が選択されただけである。
矢印451−1乃至451−4は、カーソル320が移動できる方向、あるいは、所定の処理が対応付けられていることを示している。図20の例の場合、図8などの例とは異なり、右方向の矢印451−2が、カーソル320の領域の外側に配置されている。このことは、右方向への操作が行われた場合に、再生コンテンツ選択領域431への移動が行われることを示している。すなわち、図20の実施の形態では、操作入力部102に対する右方向への操作は、選択の決定ではなく、検索条件表示領域351の左側に位置する再生コンテンツ選択領域431への移動に対応する。換言すれば、図20において、検索条件表示領域351と再生コンテンツ選択領域431との移動は、左右キーの入力(操作入力部102への左右方向への移動の操作)によって行なわれる。このように、この実施の形態においては、選択を決定する場合に、右方向の操作ではなく、決定の操作(リモートコントローラ90の決定ボタン92の操作、または、キーボードである入力部56のエンタボタンの操作)が必要となる。なお、図20の矢印451−1、451−3については、上述した図8や図11などの矢印321−1、321−3とそれぞれ対応している。
ここで、「最近録画したビデオ」、「すべてのビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「スポーツ」、「ニュース」、「映画」、「ドラマ」、「1ch」、「3ch」、「4ch」、および「6ch」などの各検索条件は、ユーザからの上下への移動を指令する操作によってカーソル320を移動させて選択可能とされている。また、「ジャンル別」の項目360−1、および「チャンネル別」の項目360−2は、検索条件の種別を表現している項目であり、ユーザからの操作では選択不可能とされている。
図20の例の場合、再生コンテンツ選択領域431には、検索条件表示領域351でフォーカスされている「ドラマ」の検索条件に当てはまるコンテンツに対応するサムネイル画像471−1乃至471−9が表示されている。なお、以下において、サムネイル画像471−1乃至471−9を個々に区別する必要がない場合、サムネイル画像471と称する。
図20のウィンドウ301において、ユーザが操作入力部102に対して右を選択する操作を入力した場合、図21に示されるように、カーソル320が、再生コンテンツ選択領域431に移動する。具体的には、右方向への操作が操作入力部102に入力された時点でフォーカスされていた検索条件(図20と図21の例の場合「ドラマ」の検索条件)に当てはまるコンテンツに対応するサムネイル画像471が表示されている再生コンテンツ選択領域431に、カーソル320が移動する。このカーソル320の移動によって、図21に示されるように、サムネイル画像471−1がフォーカスされる。また、右方向への操作が操作入力部102に入力された時点でフォーカスされていた「ドラマ」の検索条件に枠491が重ねられている。この枠491は、再生コンテンツ選択領域431に表示されているサムネイル画像471に対応する検索条件を示す枠である。
図21には、矢印451−2、451−3、および451−4が表示されている。すなわち、ユーザは、右方向への移動および下方向への移動の指令を操作入力部102に対して入力することで、再生するコンテンツに対応するサムネイル画像471の選択を切り替えることができ、左方向への移動の指令を操作入力部102に対して入力することで、検索条件表示領域351への移動を指令することができる。図21の例の場合、ユーザは右方向への移動を操作入力部102に対して入力することで、再生するコンテンツに対応するサムネイル画像471−2をフォーカスすることができ、下方向への移動を操作入力部102に対して入力することで、再生するコンテンツに対応するサムネイル画像471−5をフォーカスすることができる。
また、例えば、図20の画面において、ユーザが操作入力部102に対して「ドラマ」の検索条件を決定する操作を入力した場合、すなわち、「ドラマ」の検索条件がフォーカスされている状態で、ユーザが操作入力部102に対して決定の操作を入力した場合(例えば、リモートコントローラ90の決定を指令するためのボタン92が操作されたり、キーボードとしての入力部56のEnterボタンが操作された場合)、決定がされた検索条件でコンテンツ121の絞り込みが行われ、表示部57は、主制御部101からの制御に基づいて、図22に示されるようなウィンドウ301を表示する。
図22において、検索条件表示領域351には、「ドラマ」の検索条件と積集合検索が可能な検索条件が表示されている。ここでは、現在フォーカスされている検索条件に対応するコンテンツ(フォーカスされている検索条件に当てはまるコンテンツ)のサムネイル画像を図中右側に表示させるようにするために、「ドラマ」の検索条件を満たす、すべてのコンテンツに対応するサムネイル画像を表示させるための「すべてのビデオ」という検索条件が、検索条件設定処理部111により設定されている。図22の例の場合、「すべてのビデオ」の検索条件がフォーカスされているので(カーソル320が「すべてのビデオ」の領域に重ねられているので)、「ドラマ」の検索条件を満たす、すべてのコンテンツのサムネイル画像471−1乃至471−9が再生コンテンツ選択領域431に表示される。
図22においても、「すべてのビデオ」がフォーカスされている状態で、カーソル320を右に移動させる操作が入力された場合、カーソル320は、再生コンテンツ選択領域431のサムネイル画像471−1に移動する。これにより、ユーザは、再生するコンテンツに対応するサムネイル画像471を選択することができる。すなわち、再生するコンテンツを選択することができる。
さらに、例えば、図20と図21の画面において、ユーザが操作入力部102に対して「ドラマ」の検索条件の選択を決定する操作を入力した後、「最近録画したビデオ」の検索条件をフォーカスさせるような操作を入力した場合、主制御部101は、選択が決定された「ドラマ」の検索条件と、フォーカスされている「最近録画したビデオ」との積集合検索でコンテンツ121を絞り込み、絞り込んだコンテンツと、コンテンツを絞り込むための検索条件(例えば、上述した図9のステップS15の処理で設定された検索条件)とを、図23に示されるように表示部57に表示させる。すなわち、ユーザが図20の画面において、「ドラマ」の検索条件がフォーカスされている状態で決定の操作を行い、これに対して表示された図22の画面において「最近録画したビデオ」の検索条件をフォーカスさせるように操作を行った(図22の画面において、カーソル320を下方向に移動させる操作が入力された)場合、図23のウィンドウ301が表示部57に表示される。
図23の再生コンテンツ選択領域431には、「ドラマ」の検索条件と「最近録画したビデオ」との積集合検索で絞り込まれたコンテンツのサムネイル画像471−2乃至471−4が表示され、検索条件表示領域351には、「ドラマ」の検索条件で絞り込まれたコンテンツ(例えば、図22のサムネイル画像471−1乃至471−9に対応するコンテンツ)を絞り込むための検索条件である「すべてのビデオ」、「最近録画したビデオ」、「まだ一度も見ていないビデオ」、「1ch」、「3ch」、および「4ch」が表示される。すなわち、ユーザは、「ドラマ」の検索条件の選択を決定する操作を行った後、「最近録画したビデオ」の検索条件をフォーカスする操作を行うだけで、「最近録画したビデオ」の検索条件を決定する操作をしなくても、図23に示されるように、「最近録画したビデオ」に当てはまるコンテンツのサムネイル画像471(サムネイル画像471−2乃至471−4)が再生コンテンツ選択領域431に表示されるので、「最近録画したビデオ」の検索条件にさらに当てはまるコンテンツを容易に認識することができる。換言すれば、「ドラマ」の検索条件の選択が決定された後、図22において、「最近録画したビデオ」にカーソル320を重ねる(フォーカスされる)だけで、コンテンツの絞り込みが行われ、図23に示されるように、再生コンテンツ選択領域431に表示させることができる。そして、この再生コンテンツ選択領域431に表示されたコンテンツに対応するサムネイル画像471から、再生するコンテンツに対応するサムネイル画像を選択し、決定することができる。
このように、最初から(図20の初期画面から)再生するコンテンツに対応するサムネイル画像471を表示する(最初から再生するコンテンツに対応するサムネイル画像を選択可能とする)ことで、再生するコンテンツに対応するサムネイル画像471を選択する(アクセスする)までのスピードをあげることができる。特に、マウスなどのランダムアクセスが可能な入力デバイスを操作入力部102として適用した場合には、アクセスするスピードをあげることができる。
なお、検索条件設定処理部111が、対象選択時の積集合検索条件を学習し、その条件の中に共通する上位の検索条件をメタデータなどから抽出して、自動的にカテゴリを追加する機能を備えるようにしてもよい。
また、以上の例では、図4に示されるように、画像データと音声データからなる映像データ161と、そのコンテンツを説明するためのメタデータ162を例として説明したが、映像データに限らず、音声データ(音楽のデータ)についても、同様に適用することができる。この場合、メタデータ162には、その音声データに対する画像がサムネイル画像として設定される。
さらに、以上の例では、パーソナルコンピュータ11が実行する処理として説明したが、コンテンツを録画したり、再生する情報処理装置や再生装置でも本発明を適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図1に示されるように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア81よりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM52や記憶部59が含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、コンピュータプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
11 パーソナルコンピュータ, 56 入力部, 57 表示部, 59 記憶部, 62 受光部, 90 リモートコントローラ, 91−1乃至91−4 ボタン, 92 ボタン, 93 発光部, 101 主制御部, 102 操作入力部, 111 検索条件設定処理部, 112 コンテンツ絞り込み部, 121 コンテンツ, 122 検索条件, 301 ウィンドウ, 320 カーソル, 321−1乃至321−4 矢印, 351 検索条件表示領域, 352 サムネイル表示領域, 371 サムネイル画像, 431 再生コンテンツ選択領域, 451−1乃至451−4 矢印, 471 サムネイル画像