JP4697081B2 - 電気機器ケース - Google Patents

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Description

本発明は、押出成形によって筒状に形成され軸方向の一端面から軸方向に沿って回路基板が挿入されるケース本体を備えた電気機器ケースに関するものである。
従来から、この種の電気機器ケースAとして、図11に示すように、アルミニウム等の材料を押出成形して形成された筒状のケース本体1(固定子ケース)のほかに、ケース本体1の軸方向の両端部に嵌着される蓋体11(保持体)を備えたものが提供されている。ケース本体1には、軸方向の一端面から軸方向に沿って回路基板2(給電基板)が挿入され収納される。
この電気機器ケースAでは、回路基板2に給電を行うためのコネクタ3が蓋体に配設されている。ここで、コネクタ3は、ケース本体1に蓋体11を装着した状態でも相手側コネクタを接続可能なように、蓋体11において電気機器ケースAの外側となる部位に配設される。そのため、コネクタ3と電気機器ケースA内の回路基板2とを電気的に接続する構成として、蓋体11を貫通することにより電気機器ケースAの内外を通じる端子板60が蓋体11に固定される。端子板60は、蓋体11をケース本体1に装着した際に一端部が回路基板2に設けた導電部61に圧接されることにより、回路基板2に電気的に接続される。一方、端子板60の他端部は配線パターン62を通してコネクタ3に接続されている。
したがって、ケース本体1への蓋体11の装着時には、配線パターン62をおよび端子板60を通してコネクタ3と回路基板2とが電気的に接続されることとなる(たとえば特許文献1参照)。
特開平11−98807号公報(第3−5頁、図1)
しかし、特許文献1に記載の発明では、蓋体11をケース本体1に装着して初めてコネクタ3と回路基板2とが電気的に接続されるのであって、コネクタ3を通して回路基板2に試験機器等を接続する動作試験は回路基板2をケース本体1に収納し且つ蓋体11をケース本体1に装着してから行う必要がある。そのため、この動作試験で異常が発見されれば、回路基板2を交換あるいは修理するためにケース本体1から蓋体11を外して回路基板2を取り出す必要があるので面倒である。
また、コネクタ3と回路基板2とを電気的に接続する端子板60および導電部61は、端子板60が導電部61に圧接されることにより電気的接続を確保しているので、はんだ付け等による電気的接続部位に比べると振動などによって電気的な接続状態が変化しやすい。そのため、コネクタ3と回路基板2との電気的接続状態が不安定であるという問題がある。
さらにまた、ケース本体1が細長形状であってケース本体1の軸方向に直交する断面積が小さい場合には、蓋体11も小さく、蓋体11に配設可能なコネクタ3の個数が制限されるため、入出力の多い回路基板2を電気機器ケースA内に収納できないという問題もある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、コネクタを通して回路基板に試験機器等を接続する動作試験が容易であり、また、コネクタと回路基板との電気的接続状態が不安定になることなく、さらにまた、ケース本体の軸方向に直交する断面積の大きさによって配設可能なコネクタの個数が制限されることのない電気機器ケースを提供することを目的とする。
請求項1の発明では、周面の閉じた筒状に押出成形によって形成され、軸方向の一端面から軸方向に沿って回路基板が挿入されるケース本体を備え、回路基板には回路基板と電気的に接続されケース本体に対して位置固定されるコネクタが保持されており、ケース本体は、軸方向に沿う側面に、前記コネクタを相手側コネクタと接続可能とするように露出させる接続窓が貫設されており、前記コネクタは前記回路基板上に立設された金属製の保持部材によって回路基板に保持されており、当該保持部材を前記ケース本体の内周面に接触させるように保持部材をケース本体に固定することにより、コネクタがケース本体に対して位置固定されることを特徴とする。
この構成によれば、コネクタを保持した回路基板をケース本体に収納し、ケース本体に設けた接続窓を通してコネクタに相手側コネクタを接続可能としているので、回路基板を電気機器ケースに収納する前に、コネクタと回路基板とを電気的に接続することができる。したがって、回路基板を電気機器ケースに収納することなく、コネクタを通して回路基板に試験機器等を接続する動作試験を行うことができ、コネクタと回路基板との電気的接続状態が不安定になることもない。また、接続窓は、ケース本体の軸方向に沿う側面に形成されているから、ケース本体の軸方向に直交する断面積の大きさによって配設可能なコネクタの個数が制限されることはない。さらに、金属製の保持部材がケース本体に固定されるので、回路基板上の発熱部品で発生する熱を保持部材を通してケースに放熱することができる。したがって、回路基板で発生した熱が電気機器ケース内に篭りにくくなる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ケース本体が、前記回路基板におけるケース本体の軸方向に沿う両側縁が挿入され、当該軸方向以外への回路基板の移動を禁止する基板保持溝を内周面に有することを特徴とする。
この構成によれば、ケース本体が、回路基板におけるケース本体の軸方向に沿う両側縁が挿入され、軸方向以外への回路基板の移動を禁止する基板保持溝を内周面に有するので、回路基板の両側縁を基板保持溝に挿入した状態では、回路基板に保持されたコネクタもケース本体の軸方向以外への移動が禁止されることとなる。そのため、コネクタを位置固定する際に固定ねじを締め付けても、固定ねじの進行方向にコネクタが移動することはなく、固定ねじを締め付ける作業が簡単になるという利点がある。
請求項の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記ケース本体が、軸方向に直交する断面が矩形状に形成されており、施工面への取付時には軸方向に沿う一側面を当該施工面に対向させるように取り付けられ、前記接続窓が、ケース本体において施工面に対向する前記一側面に隣接した側面に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、接続窓が、ケース本体において施工面に対向する一側面に隣接した側面に設けられているので、ケース本体を施工面に取り付けた状態では、コネクタに接続される相手側コネクタは施工面に沿ってコネクタに接続されることとなり、施工面に直交する方向に空間の余裕がなくても相手側コネクタの接続を容易に行うことができる。
本発明は、コネクタを保持した回路基板をケース本体に収納し、ケース本体に設けた接続窓を通してコネクタに相手側コネクタを接続可能としているので、回路基板を電気機器ケースに収納する前に、コネクタと回路基板とを電気的に接続することができる。したがって、回路基板を電気機器ケースに収納することなく、コネクタを通して回路基板に試験機器等を接続する動作試験を行うことができ、コネクタと回路基板との電気的接続状態が不安定になることもない。また、接続窓は、ケース本体の軸方向に沿う側面に形成されているから、ケース本体の軸方向に直交する断面積の大きさによって配設可能なコネクタの個数が制限されることはないという利点がある。
本実施形態の電気機器ケースAは、図1に示すように、アルミニウム等の金属材料を押出成形することにより端面開口の筒状に形成されたケース本体1を備え、部品が実装された回路基板2をケース本体1内に収納するものである。回路基板2には、電気機器ケースA外部の回路等(外部回路)を接続するためのコネクタ3が接続されている。しかして、外部回路に接続されている相手側コネクタを回路基板2のコネクタ3に接続すれば、外部回路と回路基板2とが電気的に接続される。以下では、図1の上下を上下、左右を前後として説明する。
ケース本体1は、上下方向に互いに対向する上板4および下板5と、上板4および下板5の前端縁(図1の左端縁)同士を連結する前板6と、上板4および下板5の後端縁(図1の右端縁)同士を連結する後板7とで構成され、軸方向(押出方向)に直交する断面が全周に亘って閉じた矩形状に形成されている。ここで、ケース本体1は、軸方向に直交する断面積が軸方向に沿う側面の面積に比べて小さい細長形状に形成されている。
前板6および後板7における他方との対向面の下端部には、それぞれケース本体1の軸方向の全長に亘って基板保持溝8が形成されている。基板保持溝8は、ケース本体1の押出成形時に、前板6および後板7の一部をケース本体1の軸方向に直交する断面コ字状に成形することにより形成されるものであって、ケース本体1の軸方向に開放された形状に形成されている。回路基板2は、この基板保持溝8に前後両端部が収納されるようにケース本体1の開口面(軸方向の一端面)からケース本体1内に挿入されることにより、一対の基板保持溝8に挟持される形でケース本体1内に保持される。
さらに、前板6と下板5との間の角部、および後板7と下板5との間の角部には、それぞれ前後方向に鍔片9がケース本体1の軸方向の全長に亘って突設され、また、上板4と前板6との間の角部、および後板7における基板保持溝8の上方には、それぞれケース本体1の内周面側にリブ10がケース本体1の軸方向の全長に亘って突設されている。これら鍔片9およびリブ10も、基板保持溝8と同じくケース本体1の押出成形時に形成されるものである。
ケース本体1の軸方向の両側方には、ケース本体1と共に電気機器ケースAを構成する蓋体11がそれぞれ取着される。上述したリブ10のうちケース本体1の軸方向の両端面には、蓋体11を取り付ける蓋体取付ねじ12(図2参照)用のねじ孔(蓋体用ねじ孔13)が形成されている。蓋体11は、図2に示すように、ケース本体1の開口面(軸方向の端面)を塞ぐ蓋板14と、蓋板14の下端部からケース本体1の軸方向に沿ってケース本体1から離れる向きに突出する取着板15とで、断面L字状に構成されている。蓋板14には蓋体取付ねじ12を挿通する透孔16が形成されており、蓋体11は、透孔16を通して蓋体取付ねじ12を蓋体用ねじ孔13に螺合させることによりケース本体1に取り付けられる。したがって、回路基板2をケース本体1に挿入した後で蓋体11をケース本体1に取り付けることによって、回路基板2はケース本体1と蓋体11とで囲まれた空間に収納されることとなる。なお、取着板15には、電気機器ケースAを施工面に固定するケース取付ねじ17を通すケース取付用孔18が設けられている。
一方、図1の回路基板2においては、半導体やコンデンサ、コイル等の電源回路を構成する電子部品が実装されている。図3に示すように、回路基板2の下面側はケース本体1の下板5との隙間が狭いので、これらの電子部品は回路基板2の上面側に実装される。ここでコネクタ3には、一端部に接続子19が圧着された電線20の他端部が接続されており、接続子19が回路基板2に設けた配線パターン(図示せず)にはんだ付けされることにより、コネクタ3と回路基板2(電源回路)とが電気的に接続される。
本実施形態では、回路基板2を電気機器ケースAに組み込む前にコネクタ3と回路基板2との電気的接続を行っており、したがって、電気機器ケースAに回路基板2を組み込む前の段階で、コネクタ3を通して回路基板2に試験機器等を接続することにより回路基板2の動作試験を行うことができる。そのため、動作試験で異常が発見されれば、回路基板2を交換あるいは修理するために回路基板2を電気機器ケースAから取り出す必要のある従来構成に比べて、容易に回路基板2を交換あるいは修理することができ作業性が向上する。また、コネクタ3と回路基板2との間に、従来構成の端子板60および導電部61のように不安定な電気的接続部位が存在しないので、回路基板2とコネクタ3との電気的接続状態が安定するという利点もある。
ところで、本実施形態の電気機器ケースAでは、ケース本体1のうち軸方向に沿う一側面(ここでは前板6)に接続窓21をプレス加工等により形成し、この接続窓21からコネクタ3を露出させることにより、外部回路に接続された相手側コネクタを接続窓21を通してコネクタ3に接続できるようにしてある。ここにおいて、本実施形態ではコネクタ3を回路基板2に保持させる保持部材22を用い、回路基板2を電気機器ケースAに収納する前にコネクタ3を回路基板2に保持させる構成を採用し、電気機器ケースAへのコネクタ3の位置決めを容易に行えるようにしてある。
保持部材22は、板状であって回路基板2に直交する向きに配置されコネクタ3が取り付けられる取付部23と、取付部23の下端部から回路基板2に沿って延出された脚部24とで構成されており、回路基板2の上面(部品実装面)側に脚部24が保持部材取付ねじ25で取り付けられることによって回路基板2に固定される。取付部23は、回路基板2をケース本体1に収納した状態でケース本体1の前板6に沿うように配置されている。さらに、取付部23は、ケース本体1の前板6の背面に前面を接触させるように、回路基板2における前端縁寄りに配置されており、脚部24は後方に延出される。なお、保持部材取付ねじ25は、回路基板2の下方から回路基板2に設けた透孔(図示せず)を通して脚部24のねじ孔(保持部材取付用ねじ孔26)に螺合する。
本実施形態で用いるコネクタ3は、正面視が横長の矩形状となる直方体状のコネクタ本体27と、コネクタ本体27から両側方に突設された一対の取付片28とを有している。保持部材22の取付部23には、コネクタ本体27の正面形状に合わせて横長の矩形状に開口し厚み方向に貫通する取付窓29と、取付窓29の両側方に貫設された一対のねじ孔(コネクタ取付用ねじ孔30)とが形成されており、コネクタ3は、コネクタ本体27を取付窓29に後方から挿入した状態で、取付片28を通してコネクタ取付ねじ31をコネクタ取付用ねじ孔30に螺合させることにより取付部23に取り付けられる。
図1に示す例では、1個の回路基板2に対して2個のコネクタ3を接続しており、保持部材22には、これら2個のコネクタ3に対応するように取付窓29と一対のコネクタ取付用ねじ孔30との組が、横方向(ケース本体1の軸方向)に並んで2組形成されている。ここで、取付窓29は、回路基板2をケース本体1に組み込んだ状態でケース本体1の前板6の接続窓21の位置に対応するように配置されている。接続窓21においても、保持部材22の取付窓29と同様に、コネクタ本体27の正面形状に合わせて横長の矩形状に形成され、且つ、ケース本体1の軸方向に並んで2個形成されている。
しかして、ケース本体1に設けた接続窓21へのコネクタ3の位置合わせは、ケース本体1に挿入される回路基板2の位置を調節することにより行われる。そのため、たとえばケース本体1が細長形状であって、ケース本体1の開口面から挿入した手が接続窓21に届かない場合でも、ケース本体1内の回路基板2の位置を調節することにより、接続窓21とコネクタ3との位置合わせを容易に行うことができる。しかも、本実施形態では、ケース本体1の内周面に基板保持溝8が形成されており、回路基板2はこの基板保持溝8を通してケース本体1に挿入されるので、ケース本体1内で軸方向以外(上下方向および前後方向)の回路基板2の移動が禁止されることとなり、ケース本体1の軸方向における回路基板2の位置を調節するだけで接続窓21とコネクタ3との位置合わせを行うことができるので、接続窓21とコネクタ3との位置合わせが一層容易である。
特に、複数個のコネクタ3を電気機器ケースAに位置固定する場合には、回路基板2に対してこれら複数個(ここでは2個)のコネクタ3を固定してから、回路基板2をケース本体1に組み込むことにより、ケース本体1と複数個のコネクタ3との位置合わせをまとめて行うことができる。そのため、ケース本体1に対して各コネクタ3の位置を個別に合わせる場合に比べて、ケース本体1へのコネクタ3の位置合わせの作業が簡単になる。
さらにまた、本実施形態では、ケース本体1の軸方向に沿う一側面(前板6)に接続窓21を設けているので、ケース本体1の軸方向に直交する端面(蓋板14)に接続窓21を設ける場合に比べて、回路基板2のコネクタ3を接続する部位とコネクタ3との距離を短縮することができ、回路基板2とコネクタと3の間の配線部材(電線20)を短くできる。しかも、本実施形態のようにケース本体1が細長形状であって、ケース本体1の軸方向に直交する断面積が軸方向に沿う側面の面積に比べて小さい場合には、蓋板14に接続窓21を配設する場合に比較して、接続窓21を形成できる面積が大きくなるので、配設可能なコネクタ3の個数の制限が緩くなる。
本実施形態では、ケース本体1の前板6において接続窓21が形成された部分の両側方には、一対の固定孔32が形成されており、この固定孔32を通して保持部材22の取付部23に設けたねじ孔(ケース固定用ねじ孔33)に固定ねじ34を螺合させることによって保持部材22がケース本体1に固定される。これにより、保持部材22に取り付けられたコネクタ3と、保持部材22が取り付けられた回路基板2とが、ケース本体1に対して位置固定されることとなる。ここにおいて、固定ねじ34を締め付けると回路基板2には固定ねじ34の進行方向、つまり固定孔32の貫通方向である前後方向に沿った力が作用するものの、上述のように回路基板2はケース本体1内で軸方向以外の移動が禁止されているので、固定ねじ34を締め付けても回路基板2がケース本体1内で移動してしまうことがなく、ケース本体1にコネクタ3を固定する作業が簡単になる。
また、上述した例では、保持部材22は、回路基板2およびケース本体1に対してコネクタ3を固定するために用いられているが、この保持部材22を、図4に示すように回路基板2上の発熱部品(半導体素子)2a,2bの放熱に利用してもよい。すなわち、保持部材22をアルミニウム等の金属材料から成形し、取付窓29とコネクタ取付用ねじ孔30とケース固定用ねじ孔33とをプレス加工等により形成する。そして、取付部23においてコネクタ3を装着する側の面(背面)に発熱部品14を接触させることにより、発熱部品14で発生する熱が保持部材22を介してケース本体1に放熱されるようにする。ここで、保持部材22の取付部23には、発熱部品2a,2bを固定する部品固定ねじ(図示せず)用のねじ孔も形成することが望ましい。
さらにまた、コネクタ3と回路基板2との間の電気的な接続を行う配線部材(電気的接続部材)として剛性を有する配線部材を用いれば、保持部材22を用いなくとも、配線部材によってコネクタ3を回路基板2に保持させることができる。つまり、配線部材35として、たとえば図5(b)に示すように角型の鋼材がL字状に折曲され、一端部が図5(a)のようにコネクタ3の端子(ピン)を成したものを採用する。複数本の配線部材35は、他端部が合成樹脂製のスタンド36を貫通する形でスタンド36に保持されている。ここで、配線部材35は、スタンド36から突出した他端部が回路基板2に挿入されてはんだ付けされる。なお、配線部材35における回路基板2への挿入量は、配線部材35の他端部におけるスタンド36からの突出量によって一律に決められている。
スタンド36は、図6に示すように回路基板2の上面(部品実装面)側にスタンド取付ねじ37で取り付けられることによって回路基板2に固定される。スタンド取付ねじ37は、回路基板2の下方から回路基板2に設けた透孔(図示せず)を通して、スタンド36において配線部材35が並ぶ方向における両端部に設けたねじ孔(基板取付用ねじ孔38)に螺合する。これにより、スタンド36を貫通した配線部材35が回路基板2に対して略垂直に保持され、結果的に、配線部材35の前記一端部に形成されたコネクタ3が回路基板2に保持されることとなる。ここにおいて、コネクタ3には固定ねじ34用のねじ孔(ケース固定用ねじ孔33)が設けられており、固定ねじ34をケース本体1の固定孔32を通してケース固定用ねじ孔33に螺合させることにより、ケース本体1に対してコネクタ3が位置固定されることとなる。
以下に、人感センサ(図示せず)のセンサ出力に従って扉39を自動で開閉する自動扉装置内の電気機器40(制御ユニット)に、本実施形態の電気機器ケースAを用いる例を示す。以下では、図7の上下左右を上下左右として説明する。
この自動扉装置は、図7に示すように、扉39を開閉する駆動源となるモータを有するモータブロック41と、扉39を吊下するハンガー部42と、モータの動力をハンガー部42に伝達するベルト43と、モータブロック41に設けたプーリ44との間にベルト43が掛けられベルト43の張力(テンション)を調整する従動プーリ45と、電源(AC100V)に接続される端子台46と、電気機器ケースAに回路基板2を収納した電気機器40とが、エンジンケース47に収納された構成を有する。エンジンケース47は、図8(b)のように、ハンガー部42が引掛けられた形で扉39を支持するレール48を下端部に有するボディ49と、ボディ49の前面に着脱可能に取り付けられるカバー50とで構成されている。
電気機器40は、図9に示すように、電源回路とモータ制御回路とが実装された回路基板2を有しており、電気機器ケースAの長手方向(ケース本体1の軸方向)に沿って形成された2個の接続窓21からそれぞれコネクタ3a,3bを露出させる。ここで採用する回路基板2は上述した図4の構成に近いものであって、アルミニウム製の保持部材22によってコネクタ3a,3bを保持しており、この保持部材22には発熱部品2a,2b,2cも取り付けられている。
端子台46は図10に示すように、電気機器40のコネクタ3a,3bにそれぞれ接続される差込式のコネクタ(相手側コネクタ)51a,51b付の接続線52a,52bが引き出されている。ここで、端子台46には図示しない人感センサを接続できるように、人感センサに電源供給するセンサ電源端子53と、人感センサのセンサ出力を受ける検知端子54とが備わっている。端子台46から引き出される一方の接続線52aは電気機器40への電源供給用であって、電気機器40の一方のコネクタ3aに接続される。他方の接続線52bはセンサ電源端子53および検知端子54に接続されており、電気機器40の他方のコネクタ3bに接続される。コネクタ3bにはさらにモータが接続される。
エンジンケース47を構成するボディ49は、図8(a)に示すように後壁前面の上部に上下方向に対向する一対の機器保持溝55を有しており、電気機器40はこの機器保持溝55内に電気機器ケースAの鍔片9を挿入する形でエンジンケース47内に収納される。すなわち、ボディ49の後壁前面が電気機器ケースAを取り付ける施工面となる。このとき、上側の鍔片9を機器保持溝55に挿入した後に、電気機器ケースAを持ち上げながら下側の鍔片9を機器保持溝55に挿入することにより、電気機器ケースAを一対の機器保持溝55間に前方から嵌め込むことができる。ここで、電気機器ケースAにおいてコネクタ3a,3bを露出させる接続窓21が形成された前板6は下方に向けられる。そして、蓋体11の取着板15に設けたケース取付用孔18に対して、ストッパ56に通したケース取付ねじ17を螺合させることにより、ストッパ56を固定して電気機器40がエンジンケース47内に固定されることとなる。
ストッパ56は、図2に示すように、両端縁を取着板15に接触させた状態で中央部が取着板15から離れるようにく字状に屈曲された屈曲片57と、屈曲片57において取着板15に接触する一端縁から取着板15に沿って延出された規制片58とを備え、屈曲片57のうち中央部に対して規制片58とは反対側となる部位に、規制片58の延出方向に沿って長孔59が形成されたものである。そのため、ストッパ56を通したケース取付ねじ17を締めることによってケース取付ねじ17の頭がストッパ56の屈曲片57に当接し、この状態からさらにケース取付ねじ17を締めるとストッパ56は図8(a)の下方に移動し、図8(b)のように規制片58の先端部が機器保持溝55内に挿入されることとなる。ここで、ケース取付ねじ17の先端面がボディ49の後壁前面に接触した状態からさらにケース取付ねじ17を締め付けると、電気器ケースAは、前方に移動し上側の鍔片9と規制片58の先端部とが機器保持溝55の内周面に後方から押し付けられることによって、ボディ49に固定される。
なお、モータブロック41は、電気機器40と同様にエンジンケース47の機器保持溝55に嵌め込まれて取り付けられる。これにより、エンジンケース47内で、機器保持溝55の長手方向(図7の左右方向)に沿って電気機器40とモータブロック41とが並設されることとなる。そして、電気機器40の2個のコネクタ3a,3bのうち、モータブロック41から遠い方のコネクタ3bにモータが接続される。
上述のように構成される自動扉装置では、電気機器40のコネクタ3a,3bは電気機器ケースAの下面となる前板6に設けられているので、電気機器40の長手方向の両側に設けられるストッパ56とコネクタ3a,3bとが干渉することはなく、ストッパ56を通してケース取付ねじ17を締め付ける際にコネクタ3a,3bが邪魔になることはない。また、蓋体11にコネクタ3a,3bを設けていないので、機器保持溝55の長手方向における電気機器40とモータブロック41との間の間隔を狭くしてもコネクタ3a,3bがモータブロック41に干渉することはなく、したがって、扉39の幅寸法が比較的小さい自動扉装置に対応するように電気機器40とモータブロック41とをコンパクトに収納することもできる。
本発明の実施形態の構成を示す分解斜視図である。 同上の蓋体を示す斜視図である。 同上の構成を示す側面図である。 同上の他の構成の回路基板を示す背面図である。 同上のさらに他の構成のコネクタを示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 同上の構成を示す側面図である。 同上の自動扉装置の構成を示す正面図である。 (a)は同上のボディに電気機器を取り付ける途中の状態を示す断面図、(b)は図7のX−X断面図である。 同上の回路基板を示す正面図である。 同上の端子台の構成を示す概略図である。 従来例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 ケース本体
2 回路基板
3 コネクタ
8 基板保持溝
21 接続窓
22 保持部材
35 配線部材(電気的接続部材)

Claims (3)

  1. 周面の閉じた筒状に押出成形によって形成され、軸方向の一端面から軸方向に沿って回路基板が挿入されるケース本体を備え、回路基板には回路基板と電気的に接続されケース本体に対して位置固定されるコネクタが保持されており、ケース本体は、軸方向に沿う側面に、前記コネクタを相手側コネクタと接続可能とするように露出させる接続窓が貫設されており、前記コネクタは前記回路基板上に立設された金属製の保持部材によって回路基板に保持されており、当該保持部材を前記ケース本体の内周面に接触させるように保持部材をケース本体に固定することにより、コネクタがケース本体に対して位置固定されることを特徴とする電気機器ケース。
  2. 前記ケース本体は、前記回路基板におけるケース本体の軸方向に沿う両側縁が挿入され、当該軸方向以外への回路基板の移動を禁止する基板保持溝を内周面に有することを特徴とする請求項1記載の電気機器ケース。
  3. 前記ケース本体は、軸方向に直交する断面が矩形状に形成されており、施工面への取付時には軸方向に沿う一側面を当該施工面に対向させるように取り付けられ、前記接続窓は、ケース本体において施工面に対向する前記一側面に隣接した側面に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気機器ケース。
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