JP4697058B2 - 弾性体の貼付け方法とそれに用いる貼付け装置 - Google Patents

弾性体の貼付け方法とそれに用いる貼付け装置 Download PDF

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本発明は、スピーカなどの電気音響変換器の製造方法とそれに用いる製造装置に関するものであり、特に防音、吸音、気密などを目的とした、細長い弾性体をガスケットに貼付ける方法とそれに用いる貼付け装置に関するものである。
スピーカなどの電気音響変換器をパネルなどに取り付ける場合、コーンの振動がパネルに伝達して音質が劣化することを防止するため、スピーカの枠部に弾性体からなるクッション材を貼付けて振動を吸収する必要がある。特に、車載用スピーカに関しては、ドア等に取り付ける場合が多く、吸音以外にも防音、気密を目的として用いられている。
このクッション材は、通常、発泡ウレタンやゴムなどの柔らかく、かつ伸び縮みしやすい弾性体であるため、機械での取り扱いが困難であり、従来はその表面に接着剤層を設けた細長い弾性体の一端を直接に円形の被貼付体の開口縁に接着した後、治具などにより被貼付体を回動させながら開口縁に沿って順次接着する貼付け方法や、あるいは、予め弾性体を所定の形状(例えばリング状)に打抜き加工したものを接着する貼付け方法が用いられていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開昭63−183089号公報
上記の細長い弾性体を用いる貼付け方法では、弾性体が柔らかく、かつ伸び縮みしやすいため、被貼付体の開口縁に貼付けたとき、しわや浮きが生じやすく、また弾性体の両端部を当接してリング形状とすることが困難であった。さらに、所定の形状に予め打抜く場合であっても、柔らかく伸び縮みしやすい材料を高精度に打抜くことは困難であり、また貼付け時には上記と同様の問題があるため、作業者の技能に貼付け精度が大きく左右されていた。
そこで本発明は、細長い弾性体を円形の開口縁に沿って高精度に貼付ける方法とそれに用いる貼付け装置を提供することを目的とする。
そして上記目的を達成するために、表面に接着剤層を有する細長い弾性体を、円形の被貼付体の開口縁に沿って貼付ける弾性体の貼付け方法であって、巻付け用円筒体の外側面に、前記弾性体の一端を当接して挟持する第一の工程と、前記巻付け用円筒体を回動し、その外側面に沿って前記弾性体を巻付けるとともに、この弾性体の少なくとも一端側を延ばしてその一端部を、この弾性体の他端部に当接させ、この弾性体をリング状にする第二の工程と、前記円形の被貼付体を、前記リング状弾性体の表面の接着剤層に押圧して貼付ける第三の工程とすることで、貼付けた細長い弾性体の表面にしわや浮きが生じず、さらに少なくとも一端側を延ばして他端部に当接することで弾性体をリング形状とできるため、その結果、高精度に弾性体を被貼付体の開口縁に貼付けることが可能となる。
本発明の弾性体の貼付け方法は、被貼付体の開口縁の内径の円周長さよりも短い長さの弾性体を、巻付け円筒体の外側面に沿って外側面に巻付けた後、弾性体の両端部に生じる間隙を、弾性体の一端を挟持して少なくとも一端側を伸ばすことでこの弾性体の他端部に当接してリング形状とすることができるので、被貼付体を弾性体の表面の接着剤層に押圧して貼付けるとき、弾性体にしわや浮きなどが生じず、さらにその両端を確実に合わせたリング形状として貼付けることができ、その結果、高精度に弾性体を被貼付体の開口縁に貼付けることができる顕著な作用効果を奏するものである。さらに、本発明の弾性体の巻付け装置を用いることにより、搬送案内手段と案内回動手段とにより巻付け用円筒体の外側面に巻付けた弾性体を、案内回動手段を停止させた状態で、巻付け回動手段のみをさらに摺動しながら回動させることで、弾性体の一端部を挟持しながら少なくともその一端側を延ばすことができるため、容易に弾性体の一端部を他端部に当接してリング形状とする装置を提供できる作用効果も同時に奏するものである。
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における細長い弾性体を貼付けた完成品の一例を示す図である。本実施の形態は、スピーカの前面枠に取り付ける弾性体付ガスケットの一例を示したものである。図1(a)は正面図、図1(b)はA−AA断面図をそれぞれ示している。弾性体付ガスケット1は、樹脂を円形に成形したガスケット2の開口縁2aに、細長い弾性体3をその開口縁に沿って貼付けたものである。ここで、細長い弾性体3の「細長い」とは、弾性体3の長さに対してその幅が概ね1/10以下のものを意味しているが、選択した弾性体3の柔らかさや伸び縮みのし易さにより本実施の形態の適用範囲は広がるものである。
図2(a)は、細長い弾性体3の斜視図、図2(b)はその一部断面図を示している。弾性体シート4を所定の幅に切出して、細長い弾性体3として用いる。細長い弾性体3は、発泡ウレタンやゴムなどからなるクッション材3aの少なくとも一面に接着剤層3bを有したものである。
尚、切出すときの細長い弾性体3の長さLは、ガスケット2に貼付けた後の長さ、すなわち図1におけるガスケット2の開口縁2aの円周長さL1よりも短くなるようにする。これは、後に詳述するが、細長い弾性体3を延ばすことで、しわや浮きがなく、さらに弾性体3の両端部を当接させてリング形状として開口縁2aに貼付けられるようにするためである。細長い弾性体3の長さLは、上記のように、貼付けた後の外形の全長(円形の場合は円周長さ)L1を予め求めておき、常にL1よりも短くなるようにLを設計する。
次に本発明の一実施の形態における細長い弾性体3の貼付け装置の構造を説明する。
図3は、細長い弾性体3の貼付け装置の上面図を示している。本実施の形態における細長い弾性体3の貼付け装置は、大きく二つの機構から構成されている。一つは細長い弾性体3をその外側面に巻付けた後、その両端部を当接して合致させる巻付け円筒体部5と、巻付け円筒体部5に細長い弾性体3を供給する搬送供給部6である。
まず初めに、搬送供給部6の詳細構造を説明する。搬送供給部6は、ローラーチェーンやコンベヤチェーンなどからなるローラーチェーン7と、ローラーチェーン7に連結されたアタッチメント8と、アタッチメント8の外縁部に連結され、その表面に接着剤層3bを有する細長い弾性体3の外側面を規制し、円周上に案内して搬送する可動外周ガイド9と、上記ローラーチェーン7を巻付け円筒体部5に案内するガイド溝10を有するローラーチェーンガイド部11とで構成されている。そして、これらローラーチェーン7、アタッチメント8、可動外周ガイド9からなる搬送案内部を後述する巻付け円筒体部5に供給する。
図4は、図3における供給搬送部6のB−BB断面を示している。上述したローラーチェーンガイド部11は、基台12上に固定されている。ローラーチェーンガイド部の天面には、ローラーチェーン7を収納し揺動を規制するガイド溝10が形成されている。ガイド溝10の断面形状は、図4に示すように逆T字形状であり、ローラーチェーン7のリングプレート13でガイド溝10から上方向(図4では左方向)に脱離しない構造となっている。また、ガイド溝10の幅は、リングプレート13の幅と略等しくしているため、細長い弾性体3を巻付け円筒体部5に案内するとき、左右方向(図4では上下方向)の揺動を低減し、正確に巻付け円筒体部5の供給口14へ案内することができるものである。また、ローラーチェーン7上にはアタッチメント8が、アタッチメント8の外周部には可動外周ガイド9が連結されている。細長い弾性体供給台15から供給される細長い弾性体3は、この可動外周ガイド9で位置を規制しながら巻付け円筒体部5の供給口14へ確実に案内されるものである。
次に巻付け円筒体部5の詳細構造を主に図5を用いて説明する。図3に示した細長い弾性体3の巻付け装置の側面図であり、特に巻付け円筒体部5は、その構造を説明するため、一部切欠き断面図としたものである。
巻付け円筒体部5は、細長い弾性体3の位置を規制して搬送供給部6から供給されるドライブチェーン7とともに可動外周ガイド9を円周上に案内する案内回動手段16と、前記ドライブチェーン7とともに供給される細長い弾性体3を円周上に巻付ける巻付け回動手段17とから構成されている。この巻付け回動手段17は、案内回動手段16と押圧板18とで挟持されており、心棒19と玉ベアリングなどからなるベアリング20で回動可能に連結されている。
尚、巻付け回動手段17には、供給口14から供給される細長い弾性体3の一端を挟持して保持する挟持手段21が設けられている。この挟持手段21は、上方から押圧することにより、矢印に示すように図面左側に倒れ、上方に開口する間口が広くなるように巻付け回動手段17の側面に取り付けられたものである。そして押圧を解除することで立ち上がり、元の位置に戻る。挟持手段21を押圧してその間口を広げ、細長い弾性体3の一端を挿入した後に挟持手段21の押圧を解除する。そうすることで、細長い弾性体3は、巻付け回動手段の外側面17aと挟持手段21とによりその両側面で挟持されて保持することが可能となる。
また、案内回動手段16は、ドライブチェーン7とそのピッチが略等しいスプロケットなどからなり、巻付け回動手段17を、挟持手段21に固定されているハンドル22を持って回動することにより、案内回動手段16と巻付け回動手段17とは同期して回動することで連れ回る。そして、ドライブチェーン7を案内回動手段16に巻付けることで、短冊状弾性シート3を図6に示すように巻付け回動手段の側面17aにほぼ全周にわたり巻付ける。
ここで、巻付け円筒体部5は、基台23に固定されている回転の始点および終点位置を規制する始点ストッパー24、終点ストッパー25、案内回動手段16に固定されているストッパー26により、その回動可能角度は図3に示す中心角θ1で制約されている。この巻付け円筒体部5の中心角θ1は、常に360度以下であり、巻付ける細長い弾性体3の長さと略等しくなるように、巻付け円筒体部5の外側面17aの円周長さを考慮して決定するものである。上記のように、ハンドル22を持って回動することにより、巻付け円筒体部5、すなわち案内回動手段16と巻付け回動手段17は、案内回動手段16に固定されているストッパー26を始点ストッパー24と終点ストッパー25に当接させることで回動可能角度を規制するものである。
ここで、巻付け回動手段17の軸受け部27、すなわち押圧板18と案内回動手段16との接触面(図5の太線部)は、押圧板18と案内回動手段16とで挟持されているのみであるため、案内回動手段16を終点ストッパー25に当接させて停止させた後、さらに力をかけることにより、巻付け回動手段17のみを図6に示すように中心角θ2の範囲で、摺動させながらさらに回動させることが可能である。このように、案内回動手段16を停止した後に、巻付け回動手段17のみを摺動させながらさらに回動させることにより、細長い弾性体3の長さを延ばすことができる。すなわち、細長い弾性体3の両端部を当接させて、リング形状とすることが可能となるものである。この長さを延ばす機構は、以下に説明する延ばす量を規制する機構と、巻付け回動手段17のみを案内回動手段16と摺動させながらさらに回動する機構とから構成されている。
上記の弾性体3を延ばす量を規制する機構は、巻付け回動手段17に設けた貫通孔である第1、第2の円弧状の長穴28、29と、案内回動手段16に設けた第1、第2の係止ブロック30、31と、上記円弧状の長穴に沿って動く第1、第2の位置規制ブロック32、33とから構成される。
ここで、細長い弾性体3の長さを延ばす機構についてさらに詳細に説明する。
第1、第2の位置規制ブロック32、33は、第1、第2の円弧状の長穴28、29に沿ってスライド可能にボルトなどで連結されている。巻付け円筒体部5の回動する始点では図3に示すように、第1の位置規制ブロック32は第1の円弧状の長穴28の左端側にあり、第1の位置規制ブロック32が有する磁石34で第1の係止ブロック30に当接されている。また、第2の位置規制ブロック33は、第2の円弧状の長穴29の左端側にある。巻付け回動手段17を中心角θ1で回動させ、ストッパー26が終点ストッパー25に当接するまで、上記の状態が維持される。ストッパー26が終点ストッパー25に当接すると、案内回動手段16は回動停止するが、さらにハンドル22をもって回動することで、巻付け回動手段17のみを摺動させながらさらに回動させることができる。このとき、第1の位置規制ブロック32は、当接していた第1の係止ブロック30から離れ、第1の円弧状の長穴28とともに巻付け回動手段17と連れ回りすることになる。一方、第2の位置規制ブロック33は、巻付け回動手段17の回動とともに連れ回りして、磁石34により第2の係止ブロック31に当接する。上記のように、第1、第2の円弧状の長穴28、29に対して、第1、第2の係止ブロック30、31を回動方向に対して互いに逆位置に配置(第1の円弧状の長穴28に対して左側、第2の円弧状の長穴29に対しては右側に配置)することで、巻付け回動手段17が単独で回動できる中心角θ2を規定するものである。尚、第1、第2の位置規制ブロック32、33、終点ストッパー25に磁石を設けているのは、巻付け回動手段17を左回りに回動させてチェーンブロック7を搬送供給部6に戻すとき、初期抵抗を大きくすることで、巻付け回動手段17のみをさらに回動させて初期位置に戻すためであり、また始点および終点位置のずれを許容するためのものである。
尚、案内回動手段16を停止させた後、巻付け回動手段17をさらに回動させる量を規制する別の手段としては、案内回動手段16にピンなどを固定し、第1、第2の円弧状の長穴28、29に通しておくのみでもよい。
上述したように、巻付け回動手段17と案内回動手段16とを同期させて連れ回りすることで、巻付け回動手段17の側面に細長い弾性体3を巻付け、さらに巻付け回動手段17のみを回動させることで、細長い弾性体3の一端部を挟持して少なくとも一端側を延ばすことで、挟持手段21で挟持した一端を、もう一方の端部に当接させることができるため、その結果、弾性体3の両端部を当接したリング形状で被貼付体2の開口縁2aに高い精度で貼付けすることが可能となる。巻付け回動手段17と案内回動手段16とを互いに同期させて連れ回りさせる中心角θ1と、案内回動手段16を停止させた後、巻付け回動手段17のみを回動させる中心角θ2とは、互いを加算して略360度、または360度以上となるように設計するものである。
上記は、第1、第2の円弧状の長穴28、29を設けることで、巻付け回動手段17のみを摺動して回動させる中心角θ2を規制した実施の形態であるが、これら第1、第2の円弧状の長穴28、29を設けなくても同様の効果が得られるものである。すなわち、案内回動手段16と巻付け回動手段17を連れ回りさせる中心角θ1に加え、さらに巻付け回動手段17のみを摺動してさらに回動させることで360度以上とすることにより、弾性体3の終端3dに、始端3cを当接させることができるものである。
巻付け回動手段17の外側面である17aの円周長さは、貼付けるガスケット2の内径と略同一とすることで、ガスケット2を17aに通して押圧することで、簡単に細長い弾性体3を高精度にガスケット2の開口縁2aに貼付けが可能となる。
さらに、ハンドル22を取り外し、巻付け回動手段17の天面部を、細長い弾性体3の天面よりも低く構成することで、たとえば、ガスケット2が貫通孔のない円盤形状であっても、押圧することで、細長い弾性体3を高精度に貼付けすることが可能となる。このとき、可動外側ガイド8の内径を、前記円盤の外径と略等しい円弧形状とすることで、この可動外側ガイド8で位置を規制して細長い弾性体3を上記円盤の外縁部に沿って正確に貼付けることが可能となる。
次に、本発明の一実施の形態における細長い弾性体3の貼付け方法について図を用いて説明する。
図7は、本実施の形態における細長い弾性体3の貼付方法を説明する工程説明図である。左側が巻取り回転体部5であり、右側が搬送供給部6を示している。本実施の形態では、搬送供給部6を構成するチェーンブロック7は、工程を説明するため、簡略化している。
まず初めに、準備台35上に準備した複数の細長い弾性体3から1本を抜き取り、巻取り回転体部5の供給口14へ挿入する。このとき、細長い弾性体3は、後述する工程でガスケット2に貼付けるため、接着剤層3bを表面側とする。このとき、挟持手段21を押し下げることで、開口部の間口を広げ、細長い弾性体3の先端を挿入し、挟持手段21を離すことで、挟持手段21と、巻付け回動手段17の外側面とで細長い弾性体3の両側面を挟持して固定することとなる。
尚、回動開始位置は、案内回動手段16の底面に設けたストッパー26を、基台23に設けられた始点ストッパー24に当接させた位置とし、回動方向は矢印に示す右回りとする。また、巻付け回動手段17の初期位置は、第1の位置規制ブロック32と第1の係止ブロック30とが当接した位置とする。
上記位置を回動開始位置として、ハンドル22を持って右回りに回動させることで、図8に示すように、チェーンブロック7(図3)とともに搬送案内部は、案内回動手段16に巻付けられて円周上に細長い弾性体3を案内しながら搬送する。このとき、案内回動手段16と巻付け回動手段17とは同期して回動することで、細長い弾性体3を巻付け回動手段17の外側面(図5の17a)に沿って巻付けられる。案内回動手段16は、チェーンブロック7と略等しいピッチのスプロケット等からなり、案内回動手段16で円周上に案内されたとき、可動外周ガイド9と巻付け回動手段17の外側面との間隔は、巻付ける細長い弾性体3の幅とほぼ等しくなるように設計されているものである。そして、さらにハンドル22を持って回動させることで、案内回動手段16の底面に固定されているストッパー26を、基台23に固定されている終点ストッパー25に当接させて、図9に示す状態とする。
図9は、上述したように、ハンドル22を持って右回りに回動させることで、ストッパー26を終点ストッパー25に当接させた状態を示している。
図9において、細長い弾性体3は、巻付け回動手段17の側面にほぼ全周にわたって巻付けられており、細長い弾性体3の両端部3c、3dは、中心角θ3で示す所定の間隔があいている。この間隔θ3は、細長い弾性体3を巻付けたとき、途中でしわや浮きが発生するのを防止する目的で、必ず設定することが必要である。巻付け回動手段17の外側面の円周長さは、細長い弾性体3を貼付けるガスケット2の内周の円周長さと略等しく、したがって、細長い弾性体3の全長は、少なくともガスケット2の内周の円周長さよりも短くなるように設計されているものである。
この状態から、さらにハンドル22を持って右回りに回動させることにより、巻付け回動手段17のみを、摺動させながらさらに右回りに回動させることが可能となる。すなわち、巻付け回動手段17のみが案内回動手段16とスリップしながら摺動して回動し、第1の位置規制ブロック32が、巻付け回動手段17とともに連れ回りして第1の係止ブロック30から離れる。一方で、第2の位置規制ブロック33は、巻付け回動手段17とともに連れ回りし、第2の係止ブロック31に接近する。
また、細長い弾性体3の始端部3cは、挟持手段21で挟持されており、始端部以外は、可動外周ガイド9と巻付け回動手段17の外周面とに軽く挟持された状態となっている。
そのため、細長い弾性体3の終端部3dは固定された状態で、始端部3cのみが巻付け回動手段17とともに回動することで、細長い弾性体3の少なくとも一端側が延びることで、終端部3dに始端部3cが当接され、図10に示す状態となる。
第1、第2の円弧状の長穴28、29で規制される、巻付け回動手段17のみが単独で回動する中心角θ2を、θ3より大きくすることで、必ず細長い弾性体3の両端部を当接させることが可能となる。
この状態で、巻付け回動手段17の外周に沿って、ガスケット2を挿入してその開口縁を、細長い弾性体3の接着剤層3aに押圧することで、細長い弾性体3をガスケット2の開口縁2aに転写して貼付けるのである。
このとき、巻付け回動手段17の外径と、弾性体3を貼付けるガスケット2の内径とを略等しくすることで、巻付け回動手段17の外径を基準として細長い弾性体3を高精度にガスケット2の開口縁2aに貼付けることが可能となる。さらに、巻付け回動手段17の天面を、巻付ける細長い弾性体3の天面よりも低くすることで、ガスケット2が貫通孔のない円盤形状であってもその外縁部に円周に沿って細長い弾性体3を高精度に貼付けることが可能となる。また、可動外周ガイド9の内径を、貼付ける円盤の外径と略等しくすることで、可動外周ガイド9を基準として円盤の外縁部に高精度に細長い弾性体3を貼付けることが可能となる。
上述したように、本実施の形態の弾性体シートの貼付け装置と貼付け方法を用いることで、細長い弾性体3をしわや浮きがなく、その両端部を当接させてリング形状で高精度に貼付けることができる。
本実施の形態では、巻付け回動手段17と案内回動手段16との連結に、摩擦力を利用しているが、例えば、外部に複数の回転駆動機構を設けることで、巻付け回動手段17と案内回動手段を独立して制御しても同等の効果を実現できるものである。
また、巻付け回動手段17のみを独立して回動させるための力は、巻付け回動手段17、案内回動手段16、押圧板18との接触面における面粗度を調整することで制御可能である。さらに、巻付け回動手段17および案内回動手段16に電磁石などを埋め込むことにより、巻付け回動手段17のみを回動させるときの摺動摩擦抵抗を制御することも可能である。
本実施の形態は、スピーカなど電気音響変換器の前面枠に取付けるクッション付ガスケットの一例であるが、ガスケットに用途を限定するものではなく、リング状あるいは貫通孔の無い円盤等に、細長い弾性体を特にその両端を合致させ、しわや浮きがなく高精度に貼付ける方法とそれに用いる装置に適用できるものである。
本発明に係る弾性体シートの貼付け方法とそれに用いる貼付け装置によれば、被貼付体の開口縁の内径の円周長さよりも短い長さの弾性体を、巻付け円筒体の外側面に沿って外側面に巻付けた後、弾性体の両端部に生じる間隙を、弾性体の一端を挟持して少なくとも一端側を伸ばすことでこの弾性体の他端部に当接してリング形状とすることができるので、被貼付体を弾性体の表面の接着剤層に押圧して貼付けるとき、弾性体にしわや浮きなどが生じず、さらにその両端を確実に合わせたリング形状として貼付けることができ、その結果、高精度に弾性体を被貼付体の開口縁に貼付けることができる顕著な作用効果を奏するものである。さらに、本発明の弾性体の巻付け装置を用いることにより、搬送案内手段と案内回動手段とにより巻付け用円筒体の外側面に巻付けた弾性体を、案内回動手段を停止させた状態で、巻付け回動手段のみをさらに摺動しながら回動させることで、弾性体の一端部を挟持して少なくとも一端側を延ばすことができるため、容易に弾性体の一端部を他端部に当接してリング形状とすることができる作用効果も同時に奏するもので、スピーカなどの電気音響変換器の、特に防音、吸音、気密などを目的とした弾性体シートを、スピーカの枠であるガスケットなどに貼付ける方法とそれに用いる装置に有用である。
(a)本発明の一実施の形態における弾性体付ガスケットの正面図、(b)同弾性体付ガスケットの図1(a)のA−AA断面図 (a)本発明の一実施の形態における細長い弾性体の斜視図、(b)同図の断面図 本発明の一実施の形態における弾性体貼付け装置の上面図 同装置の図3のB−BB断面図 同装置の巻取り円筒体部の一部切欠き断面図 同装置の巻取り円筒体部の上面図 本発明の一実施の形態を示す細長い弾性体の貼付け方法を説明する製造工程を示す上面図 同細長い弾性体の貼付け方法を説明する製造工程を示す上面図 同細長い弾性体の貼付け方法を説明する製造工程を示す上面図 同細長い弾性体の貼付け方法を説明する製造工程を示す上面図
符号の説明
2 被貼付体
3 細長い弾性体
3b 接着剤層
3c、3d 細長い弾性体の端部
5 巻付け円筒体部
6 搬送供給部
16 案内回動手段
17 巻付け回動手段

Claims (6)

  1. 表面に接着剤層を有する細長い弾性体を、円形の被貼付体の開口縁に沿って貼付ける弾性体の貼付け方法であって、巻付け用円筒体の外側面に、前記弾性体の一端を当接して挟持する第一の工程と、前記巻付け用円筒体を回動し、その外側面に沿って前記弾性体を巻付けるとともに、この弾性体の少なくとも一端側を延ばしてその一端部を、この弾性体の他端部に当接させ、この弾性体をリング状にする第二の工程と、前記円形の被貼付体を、前記リング状弾性体の表面の接着剤層に押圧して貼付ける第三の工程とからなる弾性体の貼付け方法。
  2. 弾性体の長さを、巻付け用円筒体の外径の円周長さよりも短くした請求項1に記載の弾性体シートの貼付け方法。
  3. 表面に接着剤層を有する細長い弾性体の一端を挟持しながら回動して、外側面に前記弾性体を巻付ける巻付け用円筒体部と、前記弾性体の外側面を規制するとともに、前記巻付け用円筒体部の回動と同期しながら連れ回りして、この巻付け用円筒体部の円周上に前記弾性体を搬送する搬送案内手段と、円形の被貼付体の開口縁を前記リング状弾性体の表面の接着剤層に押圧して貼付ける転写貼付け部とからなる弾性体の貼付け装置であって、前記巻付け用円筒体部が、前記搬送案内手段を円周上に搬送する案内回動手段と、前記弾性体の一端を挟持しながら回動して外側面にこの弾性体を巻付ける巻付け回動手段とからなり、この弾性体を前記案内回動手段で円周上に搬送した後、前記巻付け回動手段のみを回動することで、前記弾性体の少なくとも一端側を延ばしてこの弾性体の他端部に当接させ、この弾性体をリング状にする弾性体シートの貼付け装置。
  4. 巻付け回動手段と案内回動手段とが、摺動しながら独立に回動可能に連結されている請求項3に記載の弾性体の貼付け装置。
  5. 被貼付体の開口縁の内径と、巻付け用円筒体部の外径とが略等しい請求項3または請求項4に記載の弾性体の貼付け装置。
  6. 巻付け用円筒体部の天面がリング状弾性体の天面よりも低く、搬送案内部の内側面を被貼付体の外径と略等しい円弧とした請求項3または請求項4に記載の弾性体の貼付け装置。
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