本発明は、DVD+R等の光ディスクにデータの記録を行うとともに、光ディスクに記録されたデータの再生を行う光ディスク装置に係り、より詳細には、ひとまとまりのデータの記録終了位置と、前回に記録された割付テーブルの記録位置とを含む割付テーブルを所定領域に記録する光ディスク装置に関する。
追記記録が可能なDVDの一種にDVD+Rがある。このDVD+Rにおいては、1タイトル分の映像音声情報(録画を開始して後、録画を停止するまでの期間に記録されたひとまとまりの映像音声情報)を記録する毎に、その後尾に、RSAT(Reserved Space Allocation Table)と呼ばれるデータを記録し、このRSATでもって、記録した映像音声情報の記録位置を示すようになっている。すなわち、図13(A)〜(C)に示したように、いま、1タイトル分の映像音声情報911を記録したとすると、映像音声情報911の後尾にRSAT921が記録される。また、1タイトル分の映像音声情報912を追記したときには、映像音声情報912の後尾にRSAT922が記録され、さらに、1タイトル分の映像音声情報913を追記したときには、映像音声情報913の後尾にRSAT923が記録されるようになっている。
図14は、上記した方法により記録されるRSATの構成を示しており、項目『END_DATA』は、その直前に位置する映像音声情報の記録終了位置を示すようになっている。また、項目『PREV_RSAT』は、前回に記録されたRSATの記録位置を示すようになっている。従って、例えば、3タイトル分の映像音声情報911〜913が記録された状態において、映像音声情報912を再生するときには、最初に、記録済み領域の最後の領域を調べ、最後の領域に記録されたRSAT923を読み出す。次いで、読み出したRSAT923に記録されたRSAT922の記録位置の情報に基づいて、RSAT922を読み出し、映像音声情報912の記録終了位置を取得する。また、RSAT922に記録されたRSAT921の記録位置の情報に基づき、映像音声情報912の記録開始位置を取得する(第1の従来技術とする)。
また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術は、DVD−RW等の書き換え可能な光ディスクにおいて、多数回において繰り返し録画する場合にも、記録した情報に関する管理情報を安定的に記録し、再生することを可能にする技術となっている。つまり、DVD−RWにおいては、ファイナライズをしない場合、管理情報は、仮管理情報の形で所定の管理情報記録領域に記録される。また、この仮管理情報は、録画を行う毎に書き換えされる。従って、同じDVD−RWに番組を録画することを幾度も繰り返す場合、仮管理情報の書き換え回数が多くなるので、管理情報記録領域の劣化が生じ、仮管理情報の記録再生に不具合が生じるという事態を招く。このため、仮管理情報の記録時に、書き込みエラーやベリファイエラーが生じた場合、それまでに仮管理情報の記録に使用していた管理情報記録領域から一定の領域分だけ離れた領域を、新しい管理情報記録領域として、この新しい管理情報記録領域に仮管理情報を記録するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−5771号公報
しかしながら、第1の従来技術を用いる場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、いま、映像音声情報911とRSAT921が記録されるとともに、映像音声情報912とRSAT922とが追記されたとする。この状態において映像音声情報913とRSAT923との追記を行ったとき、何らかの原因によって追記が中断されたとする。つまり、RSAT923の追記までの一連の動作が完了することなく、追記動作が途中で終了したとする。このような事態が生じると、記録済み領域の最後の領域は、RSAT923が記録されていない領域となる。そして、RSAT923が記録されなかった場合、RSAT922の記録位置を示す情報は、どこにも記録されていないことになる。また、このときでは、RSAT922の記録位置は、記録済み領域の最後の領域とは異なる領域となる。従って、RSAT922を読み出すことができなくなる。また、RSAT922には、RSAT921の記録位置が記録されているので、RSAT922を読み出せなくなると、RSAT921を読み出すこともできなくなる。つまり、映像音声情報913とRSAT923との追記に不具合が生じた場合、映像音声情報913がうまく記録できなかったことに加え、映像音声情報913の追記前では再生が可能であった映像音声情報911,912も再生できなくなるという不都合を招いていた。
第2の従来技術は、すべての映像音声情報に関する管理情報を、ひとまとめの情報である仮管理情報として、専用の領域である管理情報記録領域に記録する規格の光ディスクにおける技術となっている。このため、RSATを用いて映像音声情報の記録位置を示す規格の光ディスクの場合には、適用することが困難な技術となっている。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、割付テーブル(RSAT)の記録が正常に行われない事態が生じたときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることのでき、且つ、以前には読み出しが可能であった割付テーブルの記録位置を読み出すことが不能となる事態が生じるときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることのでき、且つ、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報の書き込みにおけるエラーの発生を低減することのできる光ディスク装置を提供することにある。
また本発明の目的は、割付テーブルが正常に記録されなかったときには、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報を所定領域に記録し、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときには、テーブル位置情報によって記録位置が示される割付テーブルに基づいてデータの再生を行うことにより、割付テーブルの記録が正常に行われない事態が生じたときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることのできる光ディスク装置を提供することにある。
また本発明の目的は、最後尾の割付テーブルの後方にデータが記録されたときには、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報を光ディスクの所定領域に記録し、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときには、テーブル位置情報によって記録位置が示される割付テーブルに基づいてデータの再生を行うことにより、割付テーブルの記録が正常に行われない事態が生じたときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることのできる光ディスク装置を提供することにある。
また、上記目的に加え、テーブル位置情報には、既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を含めることにより、以前には読み出しが可能であった割付テーブル(前回る記録された割付テーブル)の記録位置を読み出すことが不能となる事態が生じるときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることのできる光ディスク装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクにひとまとまりのデータの記録が行われたときには、前記データの後尾に割付テーブルを記録する割付テーブル記録手段と、割付テーブルに基づいて光ディスクに記録されたデータの再生を行う再生制御手段とを備え、割付テーブルには、前記ひとまとまりのデータの記録終了位置と、前回に記録された割付テーブルの記録位置とが含まれた光ディスク装置に適用している。そして、記録を行ったデータに対応する割付テーブルが正常に記録されたかどうかを判定する判定手段を備え、割付テーブル記録手段は、判定手段の判定結果が割付テーブルが正常に記録されなかったことを示すときには、光ディスクに既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報を光ディスクのリードイン領域に記録し、再生制御手段は、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときには、前記リードイン領域に記録されたテーブル位置情報によって記録位置が示される割付テーブルに基づいてデータの再生を行うようになっている。
すなわち、テーブル位置情報には、既に記録されていた割付テーブルの記録位置が含まれている。従って、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときにも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を知ることができる。従って、既に記録されていたひとまとまりのデータのそれぞれの記録位置を知ることができる。また、以前には読み出しが可能であった割付テーブルの記録位置を読み出すことが不能となるときでも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を知ることができる。また、リードイン領域は内周側の領域であるため、データを書き込むときには、外周側の領域に書き込む場合に比すると、書き込みエラーが発生しにくくなる。
また本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクにひとまとまりのデータの記録が行われたときには、前記データの後尾に割付テーブルを記録する割付テーブル記録手段と、割付テーブルに基づいて光ディスクに記録されたデータの再生を行う再生制御手段とを備え、割付テーブルには、前記ひとまとまりのデータの記録終了位置と、前回に記録された割付テーブルの記録位置とが含まれた光ディスク装置に適用している。そして、記録を行ったデータに対応する割付テーブルが正常に記録されたかどうかを判定する判定手段を備え、割付テーブル記録手段は、判定手段の判定結果が割付テーブルが正常に記録されなかったことを示すときには、光ディスクに既に記録されていた割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報を光ディスクの所定領域に記録し、再生制御手段は、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときには、前記所定領域に記録されたテーブル位置情報によって記録位置が示される割付テーブルに基づいてデータの再生を行うようになっている。
すなわち、テーブル位置情報には、既に記録されていた割付テーブルの記録位置が含まれている。従って、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときにも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を知ることができる。従って、既に記録されていたひとまとまりのデータのそれぞれの記録位置を知ることができる。
また本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクにひとまとまりのデータの記録が行われたときには、前記データの後尾に割付テーブルを記録する割付テーブル記録手段と、割付テーブルに基づいて光ディスクに記録されたデータの再生を行う再生制御手段とを備え、割付テーブルには、前記ひとまとまりのデータの記録終了位置と、前回に記録された割付テーブルの記録位置とが含まれた光ディスク装置に適用している。そして、割付テーブル記録手段は、光ディスクに既に記録されていた最後尾の割付テーブルの後方にデータが記録されたときには、光ディスクに既に記録されていた割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報を光ディスクの所定領域に記録し、再生制御手段は、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときには、前記所定領域に記録されたテーブル位置情報によって記録位置が示される割付テーブルに基づいてデータの再生を行うようになっている。
すなわち、テーブル位置情報には、既に記録されていた割付テーブルの記録位置が含まれている。従って、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときにも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を知ることができる。従って、既に記録されていたひとまとまりのデータのそれぞれの記録位置を知ることができる。
また、上記構成に加え、テーブル位置情報には、既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を含めている。すなわち、以前には読み出しが可能であった割付テーブル(前回に記録された割付テーブル)の記録位置を読み出すことが不能となるときでも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を知ることができる。
本発明によれば、テーブル位置情報には、既に記録されていた割付テーブルの記録位置が含まれている。従って、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときにも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を知ることができる。従って、既に記録されていたひとまとまりのデータのそれぞれの記録位置を知ることができる。また、以前には読み出しが可能であった割付テーブルの記録位置を読み出すことが不能となるときでも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を知ることができる。また、リードイン領域は内周側の領域であるため、データを書き込むときには、外周側の領域に書き込む場合に比すると、書き込みエラーが発生しにくくなる。このため、割付テーブルの記録が正常に行われない事態が生じたときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることができ、且つ、以前には割付テーブルから読み出しが可能であった前回の割付テーブルの記録位置の読み出しが不能となる事態が生じるときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることができ、且つ、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を示すテーブル位置情報の書き込みにおけるエラーの発生を低減することができる。
また本発明によれば、テーブル位置情報には、既に記録されていた割付テーブルの記録位置が含まれている。従って、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときにも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を知ることができる。従って、既に記録されていたひとまとまりのデータのそれぞれの記録位置を知ることができるので、割付テーブルの記録が正常に行われない事態が生じたときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることができる。また、ひとつのテーブル位置情報の書き込みを行うのみでよいため、テーブル位置情報を書き込むための領域は小さくてもよい、という効果も併せて得ることができる。
また本発明によれば、テーブル位置情報には、既に記録されていた割付テーブルの記録位置が含まれている。従って、記録済み領域の後尾のデータが割付テーブルとなっていないときにも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた割付テーブルの記録位置を知ることができる。従って、既に記録されていたひとまとまりのデータのそれぞれの記録位置を知ることができる。また、複数のテーブル位置情報が記録されるので、傷等によって読み出せない領域が生じるような場合であっても、いずれかのテーブル位置情報を読み出すことができる確率は高いので、記録されたデータの再生が不能となる事態(割付テーブルの記録位置が分からなくなる事態)の発生の確率を極めて低いものにできるという効果も併せて得ることができる。
また、さらに、以前には読み出しが可能であった割付テーブル(前回に記録された割付テーブル)の記録位置を読み出すことが不能となるときでも、テーブル位置情報を参照するときでは、既に記録されていた全ての割付テーブルの記録位置を知ることができるので、以前には割付テーブルから読み出しが可能であった前回の割付テーブルの記録位置の読み出しが不能となる事態が生じるときにも、既に記録されていたデータの再生を可能にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ディスク装置の第1の実施形態であるDVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図である。
図において、チューナ部9は、マイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)7から指示されたチャンネルの商用放送を受信するとともに、受信して得られたアナログ映像信号(アナログ音声信号を含む)をA/D変換部8に出力する。A/D変換部8は、チューナ部9から出力されるアナログ映像信号をデジタル映像信号(デジタル音声信号を含む)に変換し、伸長圧縮処理部5に出力する。D/A変換部6は、伸長圧縮処理部5より出力されるデジタル映像信号(デジタル音声信号を含む)をアナログ映像信号(アナログ音声信号を含む)に変換し、外部に設けられたテレビ受像機12に出力する。
光ピックアップ3は、ディスクモータ2によって回転駆動されるDVD(請求項記載の光ディスクであり、具体的には、DVD+R等)1の読み取りを行い、読み取りによって得られた信号を記録再生処理部4に出力する。また、記録再生処理部4より出力される信号をDVD1に記録する。
記録再生処理部4は、ディスクモータ2や光ピックアップ3とともに、ディスクドライブ部を形成する。このため、記録再生処理部4は、データの再生時には、光ピックアップ3より出力される信号からRF信号を生成する。次いで、生成したRF信号からデジタルデータを復調した後、復号化を行って得られた信号を伸長圧縮処理部5に出力する。また、データの記録時には、伸長圧縮処理部5より出力されるデジタル信号を符号化した後、符号化した信号を用いて光ピックアップ3を駆動する。
伸長圧縮処理部5は、エンコード部18を用いることによって、A/D変換部8から出力された映像信号をMPEG2(音声信号についてはAC3等)に従って圧縮処理する。そして後、圧縮処理した映像信号を記録再生処理部4に出力する。また、デコード部19を用いることにより、記録再生処理部4より出力される映像信号を、MPEG2(音声信号についてはAC3等)に従って伸長処理する。そして、伸長処理により得られたデジタル映像信号をD/A変換部6に出力する。
入力回路部10は、図示されない装置本体の前面パネルに設けられた電源キー等のキースイッチや、リモートコントローラ(以下では、リモコンと称する)11から送信される赤外線信号を受光する受光ユニット等を備えており、ユーザからの指示が入力されると、入力された指示をマイコン7に出力する。
マイコン7は、DVDレコーダとしての主要動作を制御する。すなわち、リモコン11等に入力されたユーザの指示に従い、チューナ部9が受信するチャンネルを制御する。また、記録再生処理部4と伸長圧縮処理部5とを制御することによって、チューナ部9が受信した番組をDVD1に記録する。また、DVD1に記録された番組を再生して、テレビ受像機12に表示する。また、マイコン7は、その機能の一部によって、割付テーブル記録手段21、再生制御手段22、および、判定手段23を構成する。
割付テーブル記録手段21は、DVD1がDVD+Rである場合、DVD1にひとまとまりのデータ(1タイトル分の映像音声情報(番組)であり、その一例を、図13の911〜913により示す)の記録が行われたときには、記録したデータの後尾にRSAT(割付テーブル)を記録する(一例を921〜923により示す)。また、判定手段23における判定結果が、記録を行ったデータに対応するRSATが正常に記録されなかったことを示すときには、DVD1に既に記録されていた全てのRSATの記録位置を示すテーブル位置情報を、DVD1の所定領域(後に詳述する)に記録する。
再生制御手段22は、DVD1がDVD+Rである場合、RSATの内容に基づいてDVD1に記録されたデータの再生を行う。但し、記録済み領域の後尾のデータがRSATとなっていないときには、所定領域に記録されたテーブル位置情報によって記録位置が示されるRSATに基づいてデータの再生を行う。判定手段23は、ひとまとまりのデータの記録が行われるときには、記録されたデータに対応するRSATが正常に記録されたかどうかを判定する。
図2は、テーブル位置情報が記録される領域(請求項記載の所定領域)と、テーブル位置情報の構成を示す説明図である。同図を参照しつつ、補足的な説明を行う。
Lead−in領域にはInner Administration Zoneが設けられており、その内部には、ディスクドライブに関する情報を記録するための領域が設けられている。この領域における1記録単位(16セクタ)32の先頭セクタ(セクタ0)のバイト番号64−2047の範囲、および、セクタ1からセクタ15までの範囲は、装置の製造元に開放された領域となっている。そして、本実施形態では、セクタ0のバイト番号64−2047の範囲を、テーブル位置情報31の記録に用いている。
テーブル位置情報31は、テーブル位置情報であることを示す『RSAT』の4文字のラベル(バイト番号64−67の4バイトにアスキーコードとして格納される)、RSATの記録位置の数(バイト番号68−71の4バイトに記録される)、および、RSATの記録位置(記録位置のそれぞれには4バイトが割り当てられている)により構成されている。
また、図14を参照しつつ、補足的な説明を行うと、RSATに含まれる項目『END_DATA』は、既に説明したように、その直前に位置する映像音声情報(請求項記載のひとまとまりのデータ)の記録終了位置を示す情報となっており、項目『PREV_RSAT』は、前回に記録されたRSATの記録位置を示す情報となっている。
図3は、ディスクを装着したときの第1の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図4は、録画時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図5は、テーブル位置情報を記録するときの第1の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図6は、再生時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じてこれらの図を参照しつつ、第1の実施形態の動作を説明する。なお、以下における説明では、DVD1はDVD+Rであるとする。
マイコン7は、DVD1が再生位置に装着されると、データの最終記録位置を検出する(ステップS1,S2)。検出された最終記録位置に基づき、記録済領域の後尾のデータがRSATであるかどうかを調べる(ステップS3)。記録済領域の後尾のデータがRSATであるときには、前回のRSAT、前々回のRSAT、・・・・、と順次、前方にRSATを辿ることによって、全てのRSATの記録位置を取得する。そして、取得した記録位置を内部に記憶する(ステップS4,S5)。そして後、RSATが有効であることを示すためのフラグをオンにする(ステップS6)。
一方、記録済領域の後尾のデータがRSATでないときには、DVD+Rの規格に沿った記録ができないので、既に記録されたタイトルの再生のみが可能で、新たな録画を行うことができない旨を示すメッセージをテレビ受像機12に表示する(ステップS4,S7)。そして後、フラグをオフにする(ステップS8)。
上記した初期動作が終了した後、動作の指示を入力したとする(ステップS11)。入力した指示が録画である場合には、動作は、ステップS12,S13,S14と進行し、録画が開始される。そして、録画におけるエラーが発生したかどうかと録画終了の指示が入力されたかどうかを調べるループ動作に移行する(ステップS15,S16)。エラーが発生することなく録画を終了したときには、このときの録画データの後尾にRSATを記録する(ステップS21)。RSATの記録が正常に終了したときには、記録したRSATを読み出し、記録に誤りがないかどうかを調べるベリファイを行う(ステップS22,S23)。そして、記録に誤りがなかったときには動作を終了する(ステップS24から終了に移行する)。
一方、RSATの記録が正常に終了しなかったとき、あるいは、ベリファイにおいて、RSATの記録に誤りがあったことが判明した場合、記録回数が規定回数(例えば、3回等)以内であるかどうかを調べ、記録回数が規定回数以内であるときには、再度、ステップS21からの動作を実行する。ステップS21〜S24の動作を繰り返したときにも、RSATが誤りなく記録されることがなかった場合には、規定回数内でステップS21〜S24の動作を繰り返す。そして、規定回数だけステップS21〜S24の動作を繰り返したときにも、RSATを誤りなく記録することができなかったときには、動作を、ステップS28からステップS31に移行する。
また、ステップS15,S16のループ動作において、エラー(録画におけるエラー)が発生したときにも、動作を、ステップS15からステップS31に移行する。また、ステップS11において入力された指示が、再生や録画以外の指示であった場合には、入力された指示に対応した処理を行う(ステップS29)。
ステップS31からの動作は、テーブル位置情報を記録するための動作となっている。このため、Inner Administration Zone内の記録終端位置を調べる。そして調べた記録終端位置から、テーブル位置情報を記録するための領域(1記録単位(16セクタ分の大きさの領域))が残っていることが判明すると、記録終端位置に続く領域にテーブル位置情報を記録する(ステップS32,S33)。
記録が正常に終了したときには、記録したテーブル位置情報を読み出し、テーブル位置情報が誤りなく記録されているかどうかを調べるベリファイを行う(ステップS34,S35)。テーブル位置情報が誤りなく記録されていたときでは、前回までに記録されていたタイトルの再生のみが可能で、新たな録画はできないことを示すメッセージをテレビ受像機12に表示して、動作を終了する(ステップS36,S37)。
一方、テーブル位置情報の記録が正常に終了しなかったとき、あるいは、ベリファイにおいて、テーブル位置情報の記録に誤りがあったことが判明した場合、記録回数が規定回数(例えば、3回等)以内であるかどうかを調べ、記録回数が規定回数以内であるときには、再度、ステップS33からの動作を実行する。ステップS33〜S36の動作を繰り返したときにも、テーブル位置情報が誤りなく記録されることがなかった場合には、規定回数内でステップS33〜S36の動作を繰り返す。そして、規定回数だけステップS33〜S36の動作を繰り返したときにも、テーブル位置情報を誤りなく記録することができなかったときには、動作を、ステップS41からステップS42に移行し、現在使用中のDVD1は使用不能となったことを示すメッセージをテレビ受像機12に表示する。
ここで、図7を参照しつつ、テーブル位置情報に含まれる記録位置について説明する。今回の録画を行う以前では、図7(A)に示したように、1タイトル分の映像音声情報911とRSAT921(以下では、RSAT1と称する)とが記録されていたとする。この状態において、次のタイトル分の映像音声情報912の記録が開始されたが、なんからの不具合によって、RSATを誤りなく記録するまでに至らなかった場合、ステップS33により記録されたテーブル位置情報71は、RSAT1の記録位置のみを含む情報となる。
また、今回の録画を行う以前では、図7(B)に示したように、2タイトル分の映像音声情報911,912と、映像音声情報911,912のそれぞれに対応するRSAT921,922(以下では、RSAT1、RSAT2と称する)とが記録されているとする。この状態において、次のタイトル分の映像音声情報913の記録が開始されたが、なんからの不具合によって、RSATを誤りなく記録するまでに至らなかった場合、ステップS33により記録されたテーブル位置情報72は、RSAT1の記録位置とRSAT2の記録位置とを含む情報となる。
また、今回の録画を行う以前では、図7(C)に示したように、3タイトル分の映像音声情報911,912,913とそれぞれに対応するRSAT921,922,923(以下では、RSAT1、RSAT2、RSAT3と称する)とが記録されていたとする。この状態において、次のタイトル分の映像音声情報914の記録が開始されたが、なんからの不具合によって、RSATを誤りなく記録するまでに至らなかった場合、ステップS33により記録されたテーブル位置情報73は、RSAT1〜RSAT3のそれぞれの記録位置を含む情報となる。
以上のことから、例えば、テーブル位置情報72の記録が行われた後では、DVD1に生じた傷等が原因となって、RSAT2内に記録され、RSAT1の記録位置を示す情報が読み出せなくなったときにも、テーブル位置情報72にはRSAT1の記録位置を示す情報が記録されているため、容易にRSAT1の読み出しを行うことができるので、再生における信頼性を高めることができる。
また、同様に、テーブル位置情報73の記録が行われた後では、DVD1に生じた傷等が原因となって、RSAT3内に記録され、RSAT2の記録位置を示す情報、あるいは、RSAT2内に記録され、RSAT1の記録位置を示す情報が読み出せなくなったときにも、テーブル位置情報72にはRSAT1、RSAT2の記録位置を示す情報が記録されているので、容易にRSAT1、RSAT2の読み出しを行うことができるため、再生における信頼性を高めることができる。
なお、ステップS11における指示が再生であった場合には、動作は、ステップS12からステップS51に移行し、RSATが有効であるかどうかを示すフラグの状態が調べられる。フラグがオフであるときには、現在装着されているディスクは、最終記録位置にRSATが記録されていないディスクであるとして、Inner Administration Zone内のテーブル位置情報を読み出す(ステップS52)。そして、テーブル位置情報によって記録位置が示されたRSATを読み出し、読み出したRSATに基づいてタイトルを再生する(ステップS53)。
一方、フラグがオンとなっているときでは、現在装着されているディスクは、最終記録位置にRSATが記録されているディスクであるとして、最終記録位置に記録されたRSATから、順次、それ以前に記録されたRSATを読み出し、読み出したRSATに基づいてタイトルの再生を行う(ステップS51,S54)。
図8は、本発明に係る光ディスク装置の第2の実施形態であるDVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図であり、図1における構成と同一となるブロックには、図1における符号と同じ符号を付与している。すなわち、第2の実施形態は、マイコン15の構成のみが第1の実施形態と異なった構成となっているので、構成については、マイコン15についてのみ説明する。
マイコン15は、DVDレコーダとしての主要動作を制御する。すなわち、リモコン11等に入力されたユーザの指示に従い、チューナ部9が受信するチャンネルを制御する。また、記録再生処理部4と伸長圧縮処理部5とを制御することによって、チューナ部9が受信した番組をDVD1に記録する。また、DVD1に記録された映像信号を再生して、テレビ受像機12に表示する。また、マイコン15は、その機能の一部によって、割付テーブル記録手段25、および、再生制御手段26を構成する。
割付テーブル記録手段25は、DVD1がDVD+Rである場合、DVD1にひとまとまりのデータ(1タイトル分の映像音声情報であり、その一例を、図13の911〜913により示す)の記録が行われたときには、記録したデータの後尾にRSAT(割付テーブル)を記録する(一例を921〜923により示す)。また、DVD1に既に記録されていた最後尾の割付テーブルの後方にデータが記録されたときには、DVD1に既に記録されていた全てのRSATの記録位置を示すテーブル位置情報をDVD1の所定領域(第1の実施形態において割り当てられた領域と同じ領域)に記録する。
再生制御手段26は、DVD1がDVD+Rである場合、RSATの内容に基づいてDVD1に記録されたデータの再生を行う。但し、記録済み領域の後尾のデータがRSATとなっていないときには、所定領域に最も新しく記録されたテーブル位置情報によって記録位置が示されるRSATに基づいてデータの再生を行う。
図3は、ディスクを装着したときの第2の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図5、図10は、テーブル位置情報を記録するときの第2の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図6は、再生時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図9は、録画時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートとなっている。
なお、図3、図5、図6は、第1の実施形態の動作を示すフローチャートと同一となっている。また、図9においては、図4に示すステップと同一となるステップには、図4における符号と同一符号を付与している。必要に応じてこれらの図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。なお、以下における説明では、DVD1はDVD+Rであるとする。また、ステップS11〜ステップS16、ステップS21〜ステップS24、ステップS28、ステップS29は、図9に示すステップとなっている。
マイコン15は、DVD1が再生位置に装着されると、データの最終記録位置を検出する(ステップS1,S2)。検出された最終記録位置に基づき、記録済領域の後尾のデータがRSATであるかどうかを調べる(ステップS3)。記録済領域の後尾のデータがRSATであるときには、全てのRSATの記録位置を取得して、内部に記憶する(ステップS4,S5)。そして後、RSATが有効であることを示すためのフラグをオンにする(ステップS6)。
一方、記録済領域の後尾のデータがRSATでないときには、DVD+Rの規格に沿った記録ができないので、既に記録されたタイトルの再生のみが可能で、新たな録画を行うことができない旨を示すメッセージをテレビ受像機12に表示する(ステップS4,S7)。そして後、フラグをオフにする(ステップS8)。
上記した初期動作が終了した後、動作の指示を入力したとする(ステップS11)。入力した指示が録画である場合には、動作は、ステップS12,S13,S14と進行し、録画が開始される。そして、録画におけるエラーが発生したかどうかと録画終了の指示が入力されたかどうかを調べるループ動作に移行する(ステップS15,S16)。エラーが発生することなく録画を終了したときには、このときの録画データの後尾にRSATを記録する(ステップS21)。RSATの記録が正常に終了したときには、記録したRSATを読み出し、記録に誤りがないかどうかを調べるベリファイを行う(ステップS22,S23)。RSATの記録に誤りがなかったときには、動作を、ステップS24から、図10のステップS61に移行する。
一方、RSATの記録が正常に終了しなかったとき、あるいは、ベリファイにおいて、RSATの記録に誤りがあることが判明した場合、記録回数が規定回数(例えば、3回等)以内であるかどうかを調べ、記録回数が規定回数以内であるときには、再度、ステップS21からの動作を実行する。ステップS21〜S24の動作を繰り返したときにも、RSATが誤りなく記録されることがなかった場合では、規定回数内で、ステップS21〜S24の動作を繰り返す。そして、規定回数だけステップS21〜S24の動作を繰り返したときにも、RSATを誤りなく記録することができなかったときには、動作を、ステップS28からステップS31に移行する。
また、ステップS15,S16のループ動作において、エラー(録画におけるエラー)が発生したときにも、動作を、ステップS15から、図5のステップS31に移行する。また、ステップS11において入力された指示が、再生や録画以外の指示であった場合には、入力された指示に対応した処理を行う(ステップS29)。
ステップS31からの動作は、テーブル位置情報を記録するための動作となっている。このため、Inner Administration Zone内の記録終端位置を調べる。そして調べた記録終端位置から、テーブル位置情報を記録するための領域が残っていることが判明すると、記録終端位置に続く領域にテーブル位置情報を記録する(ステップS32,S33)。
記録が正常に終了したときには、記録したテーブル位置情報を読み出し、テーブル位置情報が誤りなく記録されているかどうかを調べるベリファイを行う(ステップS34,S35)。テーブル位置情報が誤りなく記録されていたときでは、前回までに記録されたタイトルの再生のみが可能で、新たな録画はできないことを示すメッセージをテレビ受像機12に表示して、動作を終了する(ステップS36,S37)。
一方、テーブル位置情報の記録が正常に終了しなかった場合、あるいは、ベリファイにおいてテーブル位置情報の記録に誤りがあったことが判明した場合、記録回数が規定回数(例えば、3回等)以内であるかどうかを調べ、記録回数が規定回数以内であるときには、再度、ステップS33からの動作を実行する。ステップS33〜S36の動作を繰り返したときにも、テーブル位置情報が誤りなく記録されることがなかった場合では、規定回数内で、ステップS33〜S36の動作を繰り返す。そして、規定回数だけステップS33〜S36の動作を繰り返したときにも、テーブル位置情報を誤りなく記録することができなかったときには、動作を、ステップS41からステップS42に移行し、現在使用中のDVD1は使用不能となったことを示すメッセージをテレビ受像機12に表示する。
以上説明したように、RSATが正常に記録されなかった場合には、第1の実施形態と同様に、テーブル位置情報の記録が行われる。一方、RSATが正常に記録された場合、第1の実施形態ではテーブル位置情報の記録が行われなかったが、第2の実施形態においては、RSATが正常に記録された場合にも、テーブル位置情報が記録されるようになっている。
すなわち、ステップS24において、RSATが正常に記録されたことが判明した場合、動作がステップS61に移行し、Inner Administration Zone内の記録終端位置が調べられる。そして調べた記録終端位置から、テーブル位置情報を記録するための領域が残っていることが判明すると、記録終端位置に続く領域にテーブル位置情報を記録する(ステップS62,S63)。記録が正常に終了したときには、記録したテーブル位置情報を読み出し、テーブル位置情報が誤りなく記録されているかどうかを調べるベリファイを行う(ステップS64,S65)。テーブル位置情報が誤りなく記録されていたときでは、動作を終了する(ステップS66)。
一方、テーブル位置情報の記録が正常に終了しなかったとき、あるいは、ベリファイにおいて、テーブル位置情報の記録に誤りがあったことが判明した場合、記録回数が規定回数(例えば、3回等)以内であるかどうかを調べ、記録回数が規定回数以内であるときには、再度、ステップS63からの動作を実行する。ステップS63〜S66の動作を繰り返したときにも、テーブル位置情報が誤りなく記録されることがなかった場合では、規定回数内で、ステップS63〜S66の動作を繰り返す。
そして、規定回数だけステップS63〜S66の動作を繰り返したときにも、テーブル位置情報を誤りなく記録することができなかったときには、動作を、ステップS71からステップS72に移行し、以後の録画には使用しないことを推奨するメッセージをテレビ受像機12に表示する。その理由は、RSATが記録できたので、以後の録画に使用することが可能ではあるが、テーブル位置情報の記録を行うことができなかったことは、DVD1になんらかの不具合が発生している可能性を示しており、次回からの録画時には不具合が発生する可能性が高いからである。
ここで、図11を参照しつつ、RSATの記録が正常に行われた場合のテーブル位置情報について説明する。いま、図11(A)に示したように、1タイトル分の映像音声情報911とRSAT921(以下では、RSAT1と称する)とが既に記録された状態において、1タイトル分の映像音声情報912が不具合を生じることなく録画され、且つ、RSAT922(以下では、RSAT2と称する)も、不具合を生じることなく記録されたとする。この状態となるときでは、ステップS63により記録されたテーブル位置情報81は、RSAT1の記録位置を含む情報となる。
また、図11(A)に示した状態から、映像音声情報913が不具合を生じることなく録画され、且つ、RSAT923(以下では、RSAT3と称する)も、不具合を生じることなく記録されたとする。この状態となるときでは、図11(B)に示したように、ステップS63により記録されたテーブル位置情報82は、テーブル位置情報81の後ろに追加される形で記録された情報となり、且つ、RSAT1の記録位置とRSAT2の記録位置とを含む情報となる。
また、図11(B)に示した状態から、映像音声情報914が不具合を生じることなく録画され、且つ、RSAT924も、不具合を生じることなく記録されたとする。この状態となるときでは、図11(C)に示したように、ステップS63により記録されたテーブル位置情報83は、テーブル位置情報82の後ろに追加される形で記録された情報となり、且つ、RSAT1〜RSAT3の3つのRSATの記録位置を含む情報となる。
以上で、RSATの記録が正常に行われた場合のテーブル位置情報についての説明を終了し、以下に、図12を参照しつつ、RSATの記録が正常に行われなかった場合のテーブル位置情報について説明する。
いま、図12(A)に示したように、1タイトル分の映像音声情報911とRSAT921(以下では、RSAT1と称する)とが記録されていたとする。この状態において、次のタイトル分の映像音声情報912の記録が開始されたが、なんからの不具合によって、RSATを正しく書き込むまでに至らなかった場合、ステップS33により記録されたテーブル位置情報85は、RSAT1の記録位置のみを含む情報となる。
また、今回の録画を行う以前では、図12(B)に示したように、2タイトル分の映像音声情報911,912とそれぞれに対応するRSAT921,922(以下では、RSAT1、RSAT2と称する)とが記録されていたとする(81は、RSAT922が正常に記録されたとき、ステップS63により記録されたテーブル位置情報を示している)。この状態において、次のタイトル分の映像音声情報913の記録が開始されたが、なんからの不具合によって、RSATを正しく書き込むまでに至らなかった場合、ステップS33により、テーブル位置情報81の後ろに記録されたテーブル位置情報86は、RSAT1の記録位置とRSAT2の記録位置とを含む情報となる。
また、今回の録画を行う以前では、図12(C)に示したように、3タイトル分の映像音声情報911,912,913とそれぞれに対応するRSAT921,922,923(以下では、RSAT1、RSAT2、RSAT3と称する)とが記録されていたとする(81は、RSAT922が正常に記録されたとき、ステップS63により記録されたテーブル位置情報、82は、RSAT923が正常に記録されたとき、ステップS63により記録されたテーブル位置情報を示している)。この状態において、次のタイトル分の映像音声情報914の記録が開始されたが、なんからの不具合によって、RSATを正しく書き込むまでに至らなかった場合、ステップS33により記録されたテーブル位置情報87は、RSAT1〜RSAT3のそれぞれの記録位置を含む情報となる。
以上でテーブル位置情報についての説明を終了し、ステップS11における指示が再生であった場合の動作について説明する。このときでは、動作は、ステップS12からステップS51に移行し、RSATが有効であるかどうかを示すフラグを調べる。フラグがオフであるときには、現在装着されているディスクは、最終記録位置にRSATが記録されていないディスクであるとして、Inner Administration Zone内のテーブル位置情報を読み出す(複数のテーブル位置情報が記録されている場合では、最後に記録されたテーブル位置情報を読み出す)(ステップS52)。そして、テーブル位置情報によって記録位置が示されたRSATを読み出し、読み出したRSATに基づいてタイトルを再生する(ステップS53)。
一方、フラグがオンとなっているときでは、現在装着されているディスクは、最終記録位置にRSATが記録されているディスクであるとして、最終記録位置に記録されたRSATから、順次、それ以前に記録されたRSATを読み出し、読み出したRSATに基づいてタイトルの再生を行う(ステップS51,S54)。
以上説明したように、第2の実施形態においては、RSATが正常に記録されたときにも、既に記録されていた全てのRSATの記録位置を含むテーブル位置情報が記録されるようになっている。従って、既に記録されたRSATに関して、全てのRSATあるいは任意のRSATについて、その内部に含まれる前回のRSATの記録位置を読み取ることができなくなったときでも、支障なく再生を行うことができるので、再生における信頼性を、より高めることができる。
以下に補足的な説明を行うと、図7、図11、および、図12は、テーブル位置情報が一度の書き込みによって誤りなく記録されたときの状態を示している。また、テーブル位置情報は、書き込みの最小単位である16セクタ(32KB)のデータ内にひとつづつ設けられるようになっている。すなわち、71〜73,81〜83,85〜87のそれぞれは16セクタの大きさのデータとなっている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、テーブル位置情報の記録位置については、Inner Administration Zoneとした場合について説明したが、その他の任意の領域内の位置とすることができる。
また、テーブル位置情報の構成についても、RSATの記録位置をその内部に含めることが可能な構成となる限りでは、任意の構成とすることができる。
また、テーブル位置情報については、RSATの記録位置を含むが、対応するデータの記録終了位置については、含めない構成とした場合について説明したが、RSATの記録位置と、対応するデータの記録終了位置とを含む構成とすることができる。そして、この構成とする場合では、RSATに含まれる記録位置を参照することなく、データの記録位置を知ることができるため、RSATが読み出せなくなるときであっても、データの再生が可能となるので、再生における信頼性をより高めることができる。
また、光ディスクがDVD+Rである場合について説明したが、割付テーブルでもってデータの記録位置を示す規格を有するその他の光ディスクの場合にも、同様に適用することができる。
また、DVDレコーダに適用した場合について説明したが、その他の任意のディスク記録再生装置(例えば、ハードディスクドライブ一体型DVDレコーダ等)の場合にも、同様に適用することができる。
本発明に係る光ディスク装置の第1の実施形態であるDVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図である。
テーブル位置情報が記録される領域、および、テーブル位置情報の構成を示す説明図である。
ディスクを装着したときの第1および第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
録画時の第1の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
テーブル位置情報の記録時の第1および第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
再生時の第1および第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
第1の実施形態によるテーブル位置情報を示す説明図である。
第2の実施形態であるDVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図である。
録画時の第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
テーブル位置情報を記録するときの第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
第2の実施形態によるテーブル位置情報を示す説明図である。
第2の実施形態によるテーブル位置情報を示す説明図である。
従来技術におけるデータの追記状態を示す説明図である。
RSATの構成を示す説明図である。
符号の説明
1 DVD+R等の光ディスク
21,25 割付テーブル記録手段
22,26 再生制御手段
23 判定手段
71〜73 テーブル位置情報
81〜83 テーブル位置情報
85〜87 テーブル位置情報
911〜914 映像音声情報(ひとまとまりのデータ)
921〜924 RSAT(割付テーブル)