JP4696752B2 - オープンショーケース - Google Patents

Description

本発明は、ケース本体のフロント壁上縁に被着したフロントキャップに価格表示用のタグモールを敷設したオープンショーケースに関する。

周知のように、スーパーマーケットなどの店舗に据付けて使用するオープンショーケースでは、庫内のデッキパン上に陳列した商品の価格を表示するために、本体ケースのフロント部前面に透明樹脂製のタグモールを配備し、このタグモールにプライスカードを差し込んで商品の価格表示を行うようにしている（例えば、特許文献１参照）。
次に、従来のオープンショーケースに採用されているタグモールの取付構造を図２（ａ），（ｂ）に示す。図において、１はオープンショーケースのケース本体（舟底部）、２はケース本体１のフロント壁部１ａの前面に配したフロント化粧パネル、３はフロント壁部１ａの長手方向に沿ってその上縁に被着した断面逆Ｕ字形のフロントキャップ（ステンレス鋼製）、４はフロントキャップ３の前面に後記のように固定したタグモールの取付金（板金品）、５は取付金４に嵌着してフロントキャップ３の前面に敷設した透明樹脂製のタグモールである。

ここで、前記取付金４は図２（ｂ）で示すように長尺な鋼板を断面Ｊ字形に屈曲し、その基部をフロントキャップ３の前面に重ねてキャップの裏面側からビス６でネジ止めしており、この取付金４の先端側にタグモール５の背面に形成したヘアピン状の係合溝部を上方から差し込んで表示位置に保持するようにしている。また、フロントキャップ３はフロント壁部１ａの裏面にビス７で固定している。なお、８は庫内側に配した循環冷気の吸込グリル（図示せず）を掛止するフック金具である。
実開平１−１３６３７５号公報

ところで、前記した従来のタグモール取付構造では次記のような問題点がある。すなわち、図２ではタグモール５の取付金４をフロントキャップ３の前面にキャップの裏面側からビス６でネジ止めしていることから、このネジ止めのスペースを確保するためにフロントキャップ３がフロント壁部１ａの前方に突き出してその奥行き幅が大きくなるほか、デザイン面でも制約を受ける。また、取付金４についてもフロントキャップ３から前方に突き出たビス６の軸部を覆い隠すために取付金部品の奥行き寸法が大きくなるほか、その組み付けにはネジ止め作業を要するため、ネジ穴の位置合わせなどその組立作業に手間が掛かる問題がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的はビスを使わないネジレス方式でタグモールの取付金をケース本体のフロント部前面に装着できるようにその取付構造を改良し、フロント部の奥行き寸法縮小化，組立作業性の改善が図れるようにしたオープンショーケースを提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明によれば、ケース本体のフロント壁部に沿ってその上縁に被着したフロントキャップの前面に、板金品になる取付金を介して樹脂製のタグモールを装着したオープンショーケースにおいて、
前記取付金の基部をケース本体のフロント壁部とフロントキャップとの間の挟み込んで定位置に挟持固定する（請求項１）ものとし、具体的には前記取付金の基部をＬ字状に屈曲した上で該屈曲部をフロント壁部の上縁に重ね合わせ、その上からフロントキャップを嵌着して挟持固定する（請求項２）。

上記の構成によれば、タグモールの取付金をネジレスで本体ケースのフロント部前面へ簡単に装着することができてその組立作業性の改善が図れる。また、ビスを使わないことでフロントキャップ，取付金の奥行き寸法を縮小して部品を小形化できるほか、そのデザインの自由度が高まる利点も得られる。

以下、本発明の実施の形態を図１（ａ），（ｂ）に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図２に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
図示実施例において、タグモール５の取付金４は、ビスを使わないネジレス方式で次記のようにケース本体１のフロント部前面に装着する。すなわち、板金品になる取付金４はその取り付け側の基部４ａをＬ字形に屈曲し、先端側を断面Ｕ字形に折り曲げた上で、屈曲した基部４ａをケース本体１のフロント壁１ａに重ねてその上縁に引っ掛け、この上からフロントキャップ３を嵌着して取付金４をフロント壁１ａとフロントキャップ３との間に挟持固定している。なお、フロントキャップ３は図２の従来構造と同様にフロント壁部１ａの裏面にビス７で固定する。
これにより、取付金４はネジレスで定位置に固定され、この位置で取付金４の先端にタグモール５を上方から嵌合することで、タグモール５をフロントキャップ３の前面に沿って表示位置に装着保持できる。

しかも、図２の従来構造と比べて、ビス６（図２参照）のスペースが不要となった分だけフロントキャップ３，取付金４の奥行き寸法を縮小して各部品を小形化できるほか、デザインの自由度も向上する。

本発明の実施例によるタグモールの取付構造を表す図で、（ａ）はケース本体のフロント部の側面図、（ｂ）は（ａ）におけるＡ部の拡大図 従来のオープンショーケースにおけるタグモールの取付構造を表す図で、（ａ）はケース本体のフロント部の側面図、（ｂ）は（ａ）におけるＡ部の拡大図

符号の説明

１ ケース本体
１ａ フロント壁部
３ フロントキャップ
４ タグモールの取付金
４ａ 基部
５ タグモール

Claims (2)

1. ケース本体のフロント壁部に沿ってその上縁に被着したフロントキャップの前面に、板金品の取付金を介して樹脂製のタグモールを装着したオープンショーケースにおいて、
   前記取付金の基部をケース本体のフロント壁部とフロントキャップとの間の挟み込んで挟持固定したことを特徴とするオープンショーケース。
2. 請求項１記載のオープンショーケースにおいて、取付金の基部をＬ字状に屈曲した上で該部をフロント壁部の上縁に重ね合わせ、その上からフロントキャップを嵌着して定位置に挟持固定したことを特徴とするオープンショーケース。

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