JP4695579B2 - ティートカップライナーの劣化確認方法 - Google Patents

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本発明は搾乳機のティートカップに使用されるティートカップライナーの劣化確認方法に関する。
図1は牛の乳頭Tに装着された標準的なティートカップの主要部の縦断面図である。ティートカップはティートカップシェル1とそれに嵌装されるティートカップライナー2の二つの部品からなっている。ティートカップシェル1は堅固な金属(例えばステンレス)からなる略円筒形の部材であり、上端に大きい開口11を有し、下端に内側へ絞られた小さい開口12を有し、側面下端よりにはパルセータからの真空チューブを接続するための接続口12が設けられている。ティートカップライナー2は天然又は合成ゴムなどの柔軟な材料から一体成形されており、牛の乳頭Tが挿入される頭部21と、シェル1に内嵌される胴部12と、シェル1の下端開口から突出させる延長部23からなっている。
ティートカップライナーの頭部21はさらに、乳頭Tが挿入される開口の縁を形成するリップ部25と、該リップ部から連続してシェル1の開口11の縁を保護する略円筒形の肉厚の周縁部26、及び該周縁部26から後方に向かって略円筒形に延出してシェル1の開口11の外周を押えるスカート部27からなっている。胴部22とリップ部25は乳頭Tに直接接する部分であり、比較的薄く成型されており牛体に追従して変形するようになっている。また胴部22と延長部23の境界にはシェル1の開口12と係合される嵌入溝28を有する拡径部29が設けられている。
このようなティートカップシェルの開口11にライナー2を下端から挿入し、開口12の縁をライナー2の嵌入溝28に係合させて上端をスカート部21の基部に当接させることにより、ライナーとシェルの間に大気圧から遮断された真空室24を形成する。さらにライナー2の下端(図示せず)をミルククローの所定の接続口に接続し、側部の接続口12にパルセータラインを接続することにより搾乳できる状態となる。真空2系統の搾乳装置においては、ティートライナー内部にはミルククロー内部の調整弁にて一定圧に調整された搾乳用真空圧が供給され、ライナーとシェルで囲まれた真空室24にはパルセータからの脈動真空圧が供給され、これらの差圧でライナーの胴部22を脈動させて泌乳を促し搾乳を行う。
図2はパイプラインミルカーにおける搾乳時に交互に反復される2つの状態を示す。「搾乳期」と呼ばれる時期にパルセータは真空側に接続され真空室24に真空が供給されるので、図2(a)のようにライナーが開いて搾乳を行う。「マッサージ期」と呼ばれる時期はパルセータで大気開放され負圧を遮断するので、図2(b)のようにライナーが閉じて搾乳を休止する。泌乳終了までの間電磁弁を自動で開閉してこの搾乳期とマッサージ期を繰り返すことにより、乳頭Tに対して授乳時に子牛の口がするような刺激を与えるとともに連続搾乳によるうっ血を防ぎ、乳牛にストレスを与えないように搾乳を行うことができる。
ライナーはミルカーの中で唯一乳牛(乳頭)に接する部分であって、毎日の搾乳で常に同じ動きを繰り返し、その動きが直接に乳頭に伝わる。またライナーの劣化はクリーピングアップやティートカップ離脱の原因にもなる。従ってティートカップの機能を維持し細菌感染のない一定品質の牛乳を生産しつづけるためには、ティートカップライナーの性能がきわめて重要である。
古くなったライナーは弾力性を失うと共に真空圧の影響で長く、太く伸びてしまう。ライナーが伸びて弾力性がなくなると搾乳期におけるライナーの開きが遅くなって搾乳性が低下し、またライナーの閉じる動きが遅くなって搾乳時間が長くなりマッサージ不足となるなど、搾乳に様々な影響をもたらすから、ライナーの劣化の度合を何らかの方法で随時確認し、劣化したものはすみやかに交換する必要がある。しかし従来はライナーの劣化による永久変形や弾力性の低下を可視化・数値化し得る良い測定方法がなく、搾乳性能の低下を簡単に判定することができなかった。そのため搾乳性能の低下を放置し、交換時期が遅れて乳房炎等の病気につながる場合があった。またライナーの胴部の周方向の伸びは曲線状であるために、縦方向の伸びに比べて測定が困難であった。
図5は従来ライナーの搾乳性能低下の判定に使用されていたつぶれ圧測定装置7の一例である。つぶれ圧とはライナーを閉じるために必要なライナー内外の差圧をいう。この方法ではティートカップをミルククローから取り外して先端(検査口71)に栓をして装置に接続し、真空ゲージ72の指度を確認しながら調整ツマミ73を操作して徐々に大きい真空圧をかけ、ライナーがつぶれる時の圧力(つぶれ圧)を測定して、その値によりライナーの劣化を判定していた。しかし調整ツマミ、真空ゲージ等を備えた専用の装置を準備する必要があるため手数がかかってひんぱんに測定できない、費用がかかる等の問題があった。
そこで本発明は、複雑な装置を使用せずに、ライナーの使用による劣化、特に胴部(ボア部)の周方向の永久変形の増大を簡単に測定し、ライナーの交換時期を視覚的に判定できるようにする方法及び手段を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ティートカップライナーのリップ部開口に棒状の測定器を当接させた状態で搾乳機の真空圧源を作動させることにより引き込みを行い、一定時間後の測定器の引き込み深さを測定することによりライナーの劣化度合いを判断するライナー劣化確認方法により、上記の課題を解決する。すなわち、古くなったライナーは真空圧の影響で徐々に太くなり、一定時間の拍動や吸引に対する引き込み深さが次第に増していくと考えられるから、予め開口に測定器を当接させた状態で搾乳用の真空発生機構を用いてライナーを一定時間真空・拍動させ、その間の入り込み寸法を測定するのである。一定時間に生じた引き込みの累積した量を測定するから、簡単な測定器であっても結果を容易に視覚化することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のライナー劣化確認方法において、前記測定器の側面に、許容される最大限の引き込み深さに対応するゲージをあらかじめ表示し、該ゲージとライナーの位置関係を観察することによりライナーの劣化が許容範囲内であるかを判定するものである。ゲージの表示位置は実際のティートカップ及び搾乳機を用いて試験により定められる。この方法では測定器にあらかじめゲージを表示しておくことにより、他の測定手段を使用しなくてもライナーの状態を評価することができ、実用上極めて便利である。
本発明によれば、複雑な装置を使用せずに、ライナーの使用による劣化、特に胴部(ボア部)の周方向の永久変形の増大を簡単に測定し、ライナーの交換時期を視覚的に判定することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態について説明する。図3は、本発明のライナー劣化確認方法に使用する測定器の一例を示す。測定器3は樹脂製の棒状の本体30からなり、側面にゲージ31が印刷されている。ゲージ31の位置は、許容範囲の限界まで劣化したティートカップライナーにおける一定時間後の引き込み深さに対応している。
図4は、この測定器3を用いてティートカップライナー2の劣化確認を行う方法を示す説明図である。ミルククローやティートカップシェル1が取り付けられた状態のティートカップにおいて、図のようにリップ部開口に棒状の測定器3を当接させて通常の搾乳時と同じ方法で真空圧を適用し、一定時間後に測定器の側面のゲージ31がライナー2のリップ部22から出ているかどうかを確認する。このときにゲージ31がリップ部22から出ている場合には、ライナーの太さがまだあまり増大しておらず、劣化は許容範囲内であると判断される。ゲージ31がリップ部22に完全に没している場合には、ライナーの劣化による太さの増大が許容範囲を超えているので、ライナー2はもはや使用に適さず、交換が必要であると判断される。
この実施例ではミルククローやティートカップシェル1を取り付けたままで劣化確認を行っているが、ミルククローやシェルを外してライナーを真空源に直接接続したり、搾乳真空圧と脈動真空圧の一方のみを適用する等の変形例も考えられる。
本発明では複雑な装置を使用せずに、ライナーの使用による劣化、特に胴部(ボア部)の周方向の永久変形を簡単に測定し、ライナーの交換時期を判断できるので、乳牛の乳房炎の防止、牛乳の品質改善に多大な効果があり、産業上の利用可能性は大きい。
従来技術に係るティートカップの主要部の縦断面図 搾乳過程でのティートカップライナーの動作を示す縦断面図 測定器の一例を示す側面図 図3の測定器による劣化確認方法を示す説明図 従来のライナーのつぶれ圧測定装置の全体側面図
符号の説明
1 ティートカップシェル
2 ティートカップライナー
25 リップ部

3 測定具
31 本体
32 ゲージ

Claims (2)

  1. ティートカップライナーのリップ部開口に棒状の測定器を当接させた状態で搾乳機の真空圧源を作動させて引き込みを行い、一定時間後の測定器の引き込み深さを測定することによりライナーの劣化度合いを判断するライナー劣化確認方法。
  2. 前記測定器の側面に、許容される最大限の引き込み深さに対応するゲージをあらかじめ表示し、該ゲージとライナーの位置関係を観察することによりライナーの劣化が許容範囲内であるかを判定する請求項1記載のライナー劣化確認方法。
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