JP4695562B2 - 電力管理装置、電力管理方法及びそのプログラム - Google Patents

電力管理装置、電力管理方法及びそのプログラム Download PDF

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本発明は、電力需要量を調整することで、所定期間における同時同量を達成する電力管理装置、電力管理方法及びそのプログラムに関する。
電気は貯蔵することが難しく、一般には生産と同時に消費される。このため、電力ネットワーク全体で電気の品質(電圧、周波数等)を保つために、すべての時間区間において需要量と供給量とが一致(同時同量)していることが理想である。
また、発電所等において電力需要に追従させて発電量を増減することは難しいため、電気事業者は、過剰な電力需要による停電を防止するために、昼のピーク時の電力需要に合せて常に余剰に発電を行っている。
このような余剰電力を減らし、電力を効率的に利用することを目的として電力自由化が始まり、新規事業者が発電事業への参入可能となった。この新規事業者には、±3%の範囲内で30分同時同量を達成することが目標として要求される。
この目標を達成するために、例えば、特許文献1には、自然エネルギーで得られた電力が消費されると、その消費量の情報が電力調整器に送信され、この電力調整器が、消費量と同量の電力をバッテリから送電線に供給することで同時同量を達成する電力取引方法が開示されている。
特開2002−262457号公報(段落0017〜0020、図1)
しかしながら、特許文献1に開示された電力取引方法において、新規事業者は、電力調整器やバッテリ等の特殊な設備を予め備える必要があり、このような技術的、経済的な要因から、新規事業者の参入の障壁となっている。
そこで、本発明の目的は、前記した従来技術の課題に鑑み、新規事業者等の発電事業者が、特殊な設備を用いることなく所定期間における同時同量の達成を可能にする手段を提供することにある。
前記の目的を達成するためになされた本発明に係る電力管理装置は、所定期間を時間区間に分割し、現在の時間区間の発電量及び電力需要量の実績値から、将来の時間区間における電力需要量の予測値を計算し、需要家の電力需要量をこの電力需要量の予測値に調整することを特徴とする。
本発明のその他の態様については後記する実施の形態において詳しく説明する。
本発明によると発電量の変動が大きい場合であっても、特殊な設備を用いることなく所定期間における同時同量を達成することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付した図面を参照しつつ、詳しく説明する。なお、本実施の形態において、電気事業者は火力、水力、原子力等の従来エネルギーを用いて発電を行う事業者であり、発電事業者は自然エネルギーである風力を用いて発電を行う事業者である。また、発電事業者は発電した電力の送電施設を有していないため、電気事業者の送電施設を用いて需要家に電力を託送する。また、需要家は後記する電力管理装置を介して、電気事業者及び/又は発電事業者と電力の購入の取り決めを行い電力の供給を受ける。
例えば、図1は、本発明の実施の形態に係る電力管理システムの構成を示す図面である。図1に示した電力管理システムは、電力の需給量を管理する電力管理装置1と、電気事業者が使用する端末装置である電気事業者端末2と、発電事業者が使用する端末装置である発電事業者端末3と、電気事業者又は発電事業者から電力の供給を受ける需要家が使用する需要家端末4とをネットワーク6を介して相互に接続して構成される。
さらに、ネットワーク6には、需要家の電力需要量を電力管理装置1に送信する電力計5が接続されている。
図1に示した電力管理システムにおいて、電気事業者端末2、発電事業者端末3及び需要家端末4は、キーボードやマウス等の入力手段と、ディスプレイ等の表示手段と、ネットワークカード等の通信手段と、CPU(Central Processing Unit)からなる演算手段と、メモリやハードディスクドライブ等の記憶手段とを備える一般的なパーソナルコンピュータにより具現される。各端末(2、3、4)のハードディスクドライブには、例えば、Webブラウザのプログラムが格納され、電力管理装置1との間で送受信される情報は、このWebブラウザ上の表示画面を通して入力・閲覧可能である。
また、ネットワーク6は、インターネット、VPN(Virtual Private Network)、WAN(Wide Area Network)、専用線等のいずれか又はそれらを組み合わせて具現できる。
次に、電力管理装置1は、ネットワーク6を介して各端末(2、3、4)及び電力計5から送信された情報の受信・受け渡しを実行する入力処理部11と、各端末(2、3、4)のWebブラウザに表示する表示画面の作成・送信を実行する情報表示処理部12と、予測電力需要量の計算や、利用料金の計算等を実行する電力計算処理部13と、後記する各DB(Data Base)を備える記憶部14とを含んで構成される。
また、電力管理装置1は、ネットワークカード等の通信手段と、CPUからなる演算手段と、メモリやハードディスクドライブ等の記憶部とを備える一般的なサーバ用コンピュータにより具現され、入力処理部11、情報表示処理部12及び電力計算処理部13の各機能部は、電力管理装置1の例えばハードディスクドライブに格納された専用のプログラムをメモリに読み込んで、CPUが実行することで具現される。また、記憶部14内の各DBは、例えばハードディスクドライブ内にそれぞれ区画された領域を確保することで具現される。
以下、電力管理装置1の記憶部14に含まれる各DBに格納された情報について説明する。
次に示す表1は、電力単価情報DB141に格納された情報の例を示すテーブルである。表1に示すように、電力単価情報DB141は、電気事業者又は発電事業者の電力単価及びその条件を格納するデータベースであり、これらの情報は、電気事業者端末2及び発電事業者端末3から、ネットワーク6を介して電力管理装置1に送信され、入力処理部11から電力単価情報DB141に格納される。
Figure 0004695562
次に示す表2は、託送料金情報DB142に格納された情報の例を示すテーブルである。表2に示すように、託送料金情報DB142は、発電事業者の発電した電気を電気事業者が需要家に託送する際の託送料金の単価とその条件を格納するデータベースであり、これらの情報は、電気事業者端末2から、ネットワーク6を介して電力管理装置1に送信され、入力処理部11から託送料金情報DB142に格納される。
Figure 0004695562
次に示す表3は、発電計画情報DB143に格納された情報の例を示すテーブルである。表3に示すように、発電計画情報DB143は、電気事業者に発電計画を伝達するために、発電事業者の自然エネルギーを用いた発電計画に関する情報を格納するデータベースであり、これらの情報は、発電事業者端末3から、ネットワーク6を介して電力管理装置1に送信され、入力処理部11から発電計画情報DB143に格納される。本実施の形態において発電計画に関する情報には、「事業者名」、「電源種別」、年度計画として予測される「最大」発電量、同じく「最小」発電量の項目が含まれている。
Figure 0004695562
次に示す表4は、発電状況情報DB144に格納された情報の例を示すテーブルである。表4に示すように、発電状況情報DB144は、従来エネルギーを用いて発電を行う電気事業者及び風力発電を行う発電事業者の発電量を格納するデータベースであり、これらの情報は、電気事業者端末2及び発電事業者端末3から、ネットワーク6を介して、5分ごとに電力管理装置1に送信され、入力処理部11により、発電状況情報DB144に格納される。
ここで、発電状況情報DB144に格納される情報において、「発電量」の項目の5分区間とは、時間を5分単位で区切った場合の一区間であり、例えば、現在時刻が14時03分であれば、14時00分〜14時05分の5分区間に属していることとする。
以下、現在時刻が属する5分区間を現5分区間、現在時刻が属する5分区間の次の5分区間を次5分区間、現在時刻が属する5分区間の前の5分区間を「前5分区間」と称す。
Figure 0004695562
次に示す表5は、購入予約情報DB145に格納された情報の例を示すテーブルである。表5に示すように、購入予約情報DB145は、需要家の電力購入予約に関する情報を格納したデータベースであり、これらの情報は、需要家端末4から、ネットワーク6を介して電力管理装置1に送信され、入力処理部11により、購入予約情報DB145に格納される。
Figure 0004695562
次に示す表6は、需要家使用電力量DB146に格納された情報の例を示すテーブルである。表6に示すように、需要家使用電力量DB146は、前5分区間の発電量を需要家の電力需要量の予測値に対して割り振った結果を格納したデータベースである。
Figure 0004695562
次に示す表7は、消費電力情報DB147に格納された情報の例を示すテーブルである。表7に示すように、消費電力情報DB147は、電力計5から送信された各5分区間における需要家の電力需要量と、電力需要量と発電量とに基づいて電力計算処理部13が算出した電力需要量の予測値を格納したデータベースである。
Figure 0004695562
次に示す表8は、利用明細書情報DB148に格納された情報の例を示すテーブルである。表8に示すように、利用明細書情報DB148は、所定期間における需要家の電力需用量の実績値に基づいて、電力計算処理部13が算出した電力の購入料金及び託送料金を格納したデータベースである。
Figure 0004695562
次の表9は、需要家登録情報DB149に格納された情報の例を示すテーブルである。表9に示すように、需要家登録情報DB149は、需要家に関する情報を格納したデータベースであり、これらの情報は、需要家端末4から、ネットワーク6を介して電力管理装置1に送信され、入力処理部11により、需要家登録情報DB149に格納される。
需要家登録情報DB149に格納された各情報は、需要家が電力管理装置1にアクセスするための認証情報や、電力料金を引き落とす銀行口座に関する情報が含まれる。
Figure 0004695562
ここで、図2及び図3は、本実施の形態における電力管理装置1の動作を説明するフローチャートである。次に、同時同量を実現する手順について、図2及び図3に示したフローチャートを参照しつつ、前記した電力管理装置1の動作と併せて説明する(適宜、図1、表1〜表9参照)。
はじめに、電気事業者は、自身の発電に関する情報、自身の供給する電力の供給条件に関する情報、発電事業者が発電した電力の託送条件に関する情報を含んだ事業情報を、電気事業者端末2からネットワーク6を介して電力管理装置1に送信する。
すると、電力管理装置1の入力処理部11は、この電気事業者の事業情報を取得して、電力単価情報DB141(表1参照)、託送料金情報DB142(表2参照)及び発電状況情報DB144(表4)の各DBに格納する(ステップS201)。
ここで、本実施の形態の電気事業者が送信する事業者情報には、電力の供給条件に関する情報として、表1に示した「事業者名」、「条件」、「基本料金」及び「電力単価」の各項目値と、電力の託送条件に関する情報として、表2に示した「事業者名」、「条件」、「基本料金」及び「託送料金」の各項目値と、自身の発電に関する情報として、表4に示した「事業者名」及び「電源種別」とが含まれる。
なお、電気事業者は、電気事業者端末2から、5分区間終了毎に、当該5分区間の発電量の情報を電力管理装置1に送信する。この発電事業者から送信された発電量の情報は、発電状況情報DB144に格納される。
次に、発電事業者は、自身の発電に関する情報及び自身の供給する電力の供給条件の情報を含んだ事業情報を、発電事業者端末3からネットワーク6を介して電力管理装置1に送信する。すると、電力管理装置1の入力処理部11は、この発電事業者の事業情報を取得して、電力単価情報DB141(表1参照)、発電計画情報DB143(表3参照)及び発電状況情報DB144(表4参照)の各DBに格納する(ステップS202)。
ここで、本実施の形態の発電事業者が送信する事業者情報には、電力の供給条件に関する情報として、表1に示した「事業者名」、「条件」、「基本料金」及び「電力単価」の各項目値と、自身の発電に関する情報として、表3に示した「事業者名」、「電源種別」及び「年度計画」の各項目値と、表4に示した「事業者名」及び「電源種別」とが含まれる。
なお、発電事業者は、発電事業者端末3から、5分区間終了毎に、当該5分区間の発電量の情報を電力管理装置1に送信する。この発電事業者から送信された発電量の情報は、発電状況情報DB144に格納される。
次に、需要家は、自身に関する登録情報である需要家登録情報を、需要家端末4からネットワーク6を介して電力管理装置1に送信する。すると、電力管理装置1の入力処理部11は、この需要家の登録情報を取得して、需要家登録情報DB149(表9参照)に格納する(ステップS203)。
ここで、本実施の形態の需要家が送信する需要家登録情報には、需要家が電力管理装置1にアクセスするための認証情報や、電力料金を引き落とす銀行口座に関する情報が含まれ、表9に示した「需要家ID」、「パスワード」、「口座開設銀行名」及び「口座番号」の各項目値が含まれる。
ステップS201ないしステップS203の処理が終わると、電力管理装置1の情報表示処理部12は、電力単価情報DB141、託送料金情報DB142及び発電計画情報DB143に格納された電気事業者及び発電事業者の各事業者の事業情報を、需要家端末4に送信する(ステップS204)。このとき、情報表示処理部12は、送信される事業情報を一覧可能な表示画面(図示せず)を作成して、この表示画面を需要家端末4に送信する。
なお、需要家は、この表示画面を参照して電力の供給条件を確認し、自身が購入する電力の電力量及び購入条件を決定する。
次に、電力管理装置1の電力計算処理部13は、現在時刻が次5分区間の開始時刻か否かを判定する(ステップS205)。
このとき電力計算処理部13が、次5分区間の開始時刻ではないと判定した場合(ステップS205で‘No’)、ステップS206に進む。ここで、需要家はステップS204で送信された表示画面を参考して決定した自身が購入する電力量及び購入条件を含んだ購入予約情報を、需要家端末4から電力管理装置1に送信する。これにより、電力管理装置1の入力処理部11は、この購入予約情報を取得し(ステップS206)、取得した購入予約情報を電力計算処理部13に受け渡す。
一方、電力計算処理部13が、次5分区間の開始時刻であると判定すると(ステップS205で‘Yes’)、図3に示したフローチャートのステップS301に進む。
次に、ステップS206で取得した購入予約情報を受け渡された電力計算処理部13は、この購入予約情報に含まれる電力の需要量を、それまでに積算された次5分区間の電力需要量に積算し、この積算された次5分区間の予約電力需要量が、次5分区間の予測電力需要量よりも大きいか否かを判定する(ステップS207)。
ここで、次5分区間の予測電力需要量とは、前5分区間の予測電力需要量と、前5分区間の発電量の実績値とから定められる値であり、消費電力情報DB147(表7の「次5分区間予測値」の項目値)に格納されている。なお、予測電力需要量の算出手順の詳細は、図3に示したフローチャートを用いて後記する。
ステップS207の判定において、次5分区間の予約電力需要量が予測電力需要量以下の場合(ステップS207で‘Yes’)、ステップS206で取得した購入予約情報を、購入予約情報DB145(表5参照)に格納する(ステップS208)。
一方、ステップS207の判定において、次5分区間の予約電力需要量が予測電力需要量よりも大きい場合(ステップS207で‘No’)、需要家から送信された購入予約情報をキャンセルする旨の表示を需要家端末4に送信して、この購入予約情報に含まれる電力需要量は積算せずにステップS205に戻り、次5分区間の開始時刻か否かを判定する。
次に、ステップS205の判定において、次5分区間の開始時刻と判定すると(ステップS205で‘Yes’)、図3に示したフローチャートの端子‘A’に進んで、需要家からの購入予約の受付を終了する。
図3に示したフローチャートに移って、電力計算処理部13は、前5分区間の発電量の実績を、需要家の予約電力需要量に割り振って、その結果を需要家使用電力量DB146(表6参照)に格納する(ステップS301)。そして、発電事業者は、発電事業者端末3から現5分区間の発電力を送信し、需要家は電力計5から現5分区間の電力需要量を送信する。これにより、入力処理部11は現5分区間の発電量及び電力需要量を取得し(ステップS302)、電力計算処理部13に受け渡す。
なお、発電量及び電力需要量の取得は、電力計5から需要家の消費電力を随時受信して、電力計算処理部13において積算して電力需要量として一時記憶したものと、電気事業者端末2及び発電事業者端末3から発電電力の実績値を随時受信して、電力計算処理部13において積算して発電量として一時記憶したものを用いることもできる。
次に、電力管理装置1は、現5分区間の発電量及び電力需要量を用いて、次々5分区間の予測電力需要量を計算する。なお、本実施の形態では説明を簡略にするために、予測電力需要量と、実際の電力需要量(実績電力需要量)は同一であるとする。また、この予測電力需要量を、発電事業者の予測発電量として取り扱うこともできる。
このために、電力計算処理部13は、受け渡された現5分区間の発電量と電力需要量との差分Dを算出し(ステップS303)、この差分D[(発電量)−(電力需要量)]と所定値Tとを比較して、3通りの処理を実行する。なお、所定値Tは、電力管理装置1の管理者等が任意に設定可能な正数である。
まず、差分Dが所定値Tの範囲内にある場合(ステップS303で‘|D|≦T’)、次々5分区間の予測電力需要量を現5分区間の電力需要量に決定する(ステップS304)。つまり、発電量と電力需要量とが同値の場合は、将来の時間区間における予測電力需要量を現時間区間の電力需要量に設定する。
また、差分Dが所定値Tよりも大きい場合(ステップS303でD>T)、次々5分区間の予測電力需要量を現5分区間の電力需要量と、差分Dである余剰電力需要量との和に決定する(ステップS305)。つまり、発電量が消費電力量よりも大きい場合は、将来の時間区間における予測電力需要量を現時間区間の電力需要量と余剰となった発電量との和に設定する。
さらに、差分Dが所定値Tの符号を反転させた−Tのよりも小さい場合(ステップS303でD<−T)、次々5分区間の予測電力需要量を現5分区間の電力需要量と、差分Dである不足電力需要量との差に決定する(ステップS306)。つまり、発電量が消費電力量よりも小さい場合は、将来の時間区間における予測電力需要量を現時間区間の電力需要量と不足した発電量との差に設定する。
ここで、図4は、ステップS304ないしステップS306における処理を詳しく説明するための図面である。
まず、ステップS304の処理に対応する図4(a)では、破線で示した現5分区間の発電量の実績値と、電力需要量の実績値とは5分区間で平均すると、ほぼ同値となっている。このとき、次々5分区間の予測電力需要量は、現5分区間の電力需要量と同値に決定する。ちなみに、次5分区間は、前5分区間の状況により設定される。
また、ステップS305の処理に対応する図4(b)では、破線で示した現5分区間の発電量の実績値が、電力需要量の実績値よりも上回り、斜線で示した余剰電力量が発生している。このとき、現5分区間の電力需要量の実績値に、この余剰電力量を増加電力量として加えた値を、次々5分区間の予測電力需要量に設定する。
さらに、ステップS305の処理に対応する図4(c)では、破線で示した現5分区間の発電量の実績値が、電力需要量の実績値を下回っている。このとき、現5分区間における発電量と電力との差である不足電力量を、減少電力量として現5分区間の電力需要量の実績値から差し引いた値を次々5分区間の予測電力需要量に設定する。
これらの処理により、発電事業者の発電量の変動を、電力需要量を追従させて変動させて吸収することができ、5分単位では達成が難しい同時同量が、例えば30分単位では達成可能となる。
次に、電力計算処理部13は、ステップS302で取得した現5分区間の発電量を発電状況情報DB144(表4の‘現5分区間’の項目値)に格納し(ステップS307)、ステップS302で取得した現5分区間の電力需要と、ステップS304ないしステップS306で決定された次々5分区間の予測電力需要量とを消費電力情報DB147(表7の‘現5分区間実績値’及び‘次々5分区間予測値’の項目値)に格納する(ステップS308)。
そして、電力計算処理部13は、所定期間ごとに(例えば、1ヶ月)、消費電力情報DB147に格納された需要者の電力需要量、電力単価情報DB141に格納された電力単価、及び託送料金情報DB142に格納された託送単価に基づいて、購入条件ごとに電力の購入料金及び託送料金をそれぞれ算出し、利用明細書情報DB148(表8参照)に格納する。
次に、端子‘B’により、図2に示したフローチャートのステップS205の処理に戻って、次の次5分区間(つまり、次々5分区間)の購入予約情報の取得を行い、図2及び図3に示したフローチャートを繰り返す。
以上、説明した本発明の実施の形態に係る電力管理装置1及び電力管理方法によると、発電電力量の不安定な自然エネルギーであっても、電力需要量を調整することで、5分単位では発電量と電力需要量とに差が生じるものの、30分単位の発電量と電力需要量とではその差が収束して、±3%30分同時同量を達成することができる。
また、発電電力量の不安定な自然エネルギーであっても、30分同時同量が実現可能なため、自然エネルギーを用いた発電事業者の参入が促進され、二酸化炭素排出量の削減効果も期待できる。
また、本発明は前記した実施の形態に限定されることなく、様々に変形して実施可能である。例えば、前記した実施の形態では時間を5分ずつに区切って5分区間とし、5分単位で電力需要量を予測・調整したが、もっと短い又は長い時間区間を設定することもできる。また、電力管理装置1は、利用明細書情報DB148及び需要家登録情報DB149に格納された情報を用いて、図示しない銀行のシステムに、需要家の口座から、電気事業者及び発電事業者の口座に利用料金の振替を依頼する情報を送信する機能を備えることもできる。また、前記した実施の形態では、説明の簡略化のために、電力事業者、発電事業者及び需要家がそれぞれ1つの場合を例にあげて説明したが、それぞれ複数存在してもよい。
また、前記の実施の形態では、発電量の実績に基づいて、予測電力需要量を算出し、需要家の電力需要量をそれに合せることとしたが、例えば、予測電力需要量を超えた場合であっても電力需要量を需要家から受け付け、その場合には、電力をすべて電気事業者から購入することにしてもよい。これにより、需要家は供給開始の直前に送信した購入予約に対して、キャンセルされることがなくなる。
以上、本発明は特許請求の範囲に記載された技術的思想により定められる。
本発明の実施の形態に係る電力管理システムの構成を示す図面である。 電力管理装置の動作を説明するフローチャートである。 電力管理装置の動作を説明するフローチャートである。 図3に示したフローチャートのステップS304ないしステップS306における処理を説明する図面である。
符号の説明
1 電力管理装置
11 入力処理部
13 電力計算処理部
14 記憶部

Claims (5)

  1. 所定時間を有する時間区間における電力需要量の予測値である予測電力需要量を算出する電力管理装置であって、
    現在の時間区間における、発電者の発電量の情報及び需要家の電力需要量の情報と、前記需要家の将来の時間区間における電力の購入希望量を含む1以上の購入予約情報とを取得する入力処理部と、
    各時間区間における前記購入希望量を格納する記憶部と、
    前記発電量と前記電力需要量とを比較して、
    前記発電量と前記電力需要量とが同値の場合は、将来の時間区間における前記予測電力需要量を前記電力需要量に設定し、
    前記発電量が前記消費電力量よりも大きい場合は、将来の時間区間における前記予測電力需要量を前記電力需要量と余剰となった発電量との和に設定し、
    前記発電量が前記消費電力量よりも小さい場合は、将来の時間区間における前記予測電力需要量を前記電力需要量と不足した発電量との差に設定し、
    将来の時間区間における購入予約情報を新たに取得すると、当該時間区間における前記購入希望量の総和が、前記予測電力需要量以下の場合は、当該購入予約情報を前記記憶部に格納する電力計算処理部とを備えること、
    を特徴とする電力管理装置。
  2. 前記記憶部は、
    前記発電者が供給する電力の単価を含む電力単価情報及び前記電力需要量の情報をさらに格納し、
    前記電力計算処理部は、
    前記記憶部に格納された前記電力単価情報及び前記電力需要量の情報を用いて、前記需要家の電力料金を算出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の電力管理装置。
  3. 所定時間を有する時間区間における電力需要量の予測値である予測電力需要量を算出する電力管理装置が実行する電力管理方法であって、
    前記電力管理装置は、前記需要家の将来の時間区間における電力の購入希望量を含む1以上の購入予約情報を格納する記憶部を備え、
    前記電力管理装置の電力計算処理部が、
    現在の時間区間における、発電者の発電量の情報及び需要家の電力需要量の情報を取得するステップと、
    前記発電量と前記電力需要量とを比較するステップと、
    前記発電量と前記電力需要量とが同値の場合は、将来の時間区間における前記予測電力需要量を前記電力需要量に設定するステップと、
    前記発電量が前記消費電力量よりも大きい場合は、将来の時間区間における前記予測電力需要量を前記電力需要量と余剰となった発電量との和に設定するステップと、
    前記発電量が前記消費電力量よりも小さい場合は、将来の時間区間における前記予測電力需要量を前記電力需要量と不足した発電量との差に設定するステップと、
    前記需要家の電力の購入希望量を含む購入予約情報を新たに取得すると、当該時間区間における前記購入希望量の総和が、前記予測電力需要量以下の場合は、当該購入予約情報を記憶部に格納するステップとを含むこと、
    を特徴とする電力管理方法。
  4. 前記記憶部は、前記発電者が供給する電力の単価を含む電力単価情報及び前記電力需要量の情報が格納され、
    前記記憶部に格納された前記電力単価情報及び前記電力需要量の情報を用いて、前記需要家の電力料金を算出するステップをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項3に記載の電力管理方法。
  5. コンピュータに請求項3又は請求項4に記載の電力管理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
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