JP2003087971A - 託送電力の同時同量制御方法 - Google Patents

託送電力の同時同量制御方法

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JP2003087971A
JP2003087971A JP2001277523A JP2001277523A JP2003087971A JP 2003087971 A JP2003087971 A JP 2003087971A JP 2001277523 A JP2001277523 A JP 2001277523A JP 2001277523 A JP2001277523 A JP 2001277523A JP 2003087971 A JP2003087971 A JP 2003087971A
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JP2001277523A
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Takamitsu Ito
孝充 伊藤
Tetsuo Akashi
哲郎 明石
Toshihisa Funahashi
俊久 舟橋
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電所11〜1Kから需要家21〜2Nに電
力小売託送を行うのに、コントロールセンタ3は、発電
機出力指令値の制御によって電力需要の変動が大きい場
合にも需給バランス誤差を低減できるようにする。 【解決手段】 電力小売託送時間内で発電機出力指令値
を複数回調整し、各回の発電機出力指令値は、前回の需
要家の負荷電力量積算値と発電所の発電機電力量積算値
との差分を求め、今回の負荷仮定値を決定し、該差分と
負荷仮定値から該差分を相殺する値とする。負荷仮定値
は、前回の負荷電力量積算値、またはニューラルネット
ワークで予測した値、もしくはニューラルネットワーク
とファジィ推論で予測した値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定規模電気事業
者(PPS)が電力小売託送を行う際に、所定時間内の
需給バランス誤差を規定範囲に収めるための託送電力の
同時同量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の制御方法は、例えば30分間の
需給バランス誤差を±3%以内に収めるのに、30分の
前半では発電機出力を一定に制御し、30分の後半で需
給誤差が小さくなるよう、発電機出力を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の制御方法では、
電力需要の変動が大きい場合には30分の後半での電力
量制御では需給バランスを補償しきれず、その誤差が±
3%を越えてしまう可能性がある。
【0004】本発明の目的は、電力需要の変動が大きい
場合にも需給バランス誤差を確実に低減できる託送電力
の同時同量制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、電力小売託送時間内で発電機出力指令値
を複数回調整し、各回の発電機出力指令値は前回の負荷
電力積算値と発電機電力積算値との差分を相殺する値と
した制御を繰り返すもので、以下の構成を特徴とする。
【0006】(1)発電所から需要家に電力小売託送を
一定時間行い、発電所の発電機出力制御により該一定時
間内の需給バランス誤差を規定範囲内に収めるための託
送電力の同時同量制御方法であって、前記一定時間内で
発電機出力指令値を複数回調整し、前回の需要家の負荷
電力量積算値と発電所の発電機電力量積算値との差分を
求め、前記前回の需要家の負荷電力積算値を今回の負荷
仮定値とし、前記複数回調整における各回の発電機出力
指令値は、前記負荷仮定値から前記差分を相殺する値と
したことを特徴とする。
【0007】(2)前記負荷仮定値は、前回の負荷電力
量積算値、またはニューラルネットワークで予測した
値、もしくはニューラルネットワークとファジィ推論で
予測した値とすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は、本発明の
実施形態を示すシステム構成図である。特定規模電気事
業者(PPS)の発電所11〜1Kから需要家21〜2N
の負荷に電力小売託送を行うにおいて、電力の同時同量
制御をコントロールセンタ3で行う。
【0009】このため、コントロールセンタ3は、各発
電所および需要家との間でIPネットワーク網を通して
需給電力情報と発電機出力指令の通信を可能にする。こ
れら通信を可能とするため、発電所と需要家およびコン
トロールセンタにはそれぞれルータを設けてIPネット
ワーク網との接続を可能にする。また、コントロールセ
ンタ3は、電力情報収集と発電機出力制御のためのサー
バを設ける。なお、システムの信頼性を高めるため、サ
ーバは同じ処理を並行して行う二重化方式とする場合が
ある。
【0010】発電所11〜1Kは、それぞれの発電機出
力を電力計で計測し、これらの計測情報をコントロール
センタ3に時々刻々送信する。需要家21〜2Nは、そ
れぞれの負荷で受電した電力量を電力計で計測し、これ
らの計測情報をコントロールセンタ3に時々刻々送信す
る。
【0011】コントロールセンタ3は、オンライン収集
した電力情報から、需要家21〜2Nの負荷合計と発電
所11〜1Kの発電機出力合計が±3%に収まるよう発
電機出力を制御する。
【0012】図2は、コントロールセンタ3のサーバに
よる託送電力の同時同量制御フローを示す。
【0013】制御開始の初期設定として、発電機出力指
令GC(0)を負荷仮定値Ua(0)に設定し(S
1)、発電機出力指令値の調整回数nを初期値1(n=
n+1)とする(S2)。
【0014】発電機出力指令GC(0)による発電機出
力制御を開始した時点から、一定時間(5分とする)が
経過するまで(S3)、発電機電力量Gと需要家電力量
Uの実測値を発電所と需要家から収集してその積算をし
ておく(S4)。
【0015】5分経過したとき、発電機電力量積算値G
(n)と需要家電力量積算値U(n)の差分αnを求め
る(S5)。また、次回の制御回数n+1での負荷仮定
値Ua(n+1)を決定しておく(S6)。この負荷仮
定値Ua(n+1)は、負荷の値が未知のため、今回の
5分間での負荷が継続するものとしてその電力量U
(n)とする。
【0016】次に、負荷仮定値Ua(n+1)と差分α
nから、差分αnを相殺するのに必要な発電機出力指令
GC(n+1)を出力する(S7)。この後、調整回数
nが最終の調整回数でないときは処理S2に戻り、次回
の5分間について同様の処理を繰り返す。
【0017】上記の同時同量制御は、図3に概念的に示
すようになる。最初の5分間で発生する差分α1を求
め、次回の5分間で差分α1を相殺するような発電機出
力指令GC(2)を出力する。これにより、次回の5分
間では差分α1が相殺され、残っている誤差は負荷仮定
値Ua(2)と負荷実測値U(2)の差分α2となる。
この差分α2は、次々回で相殺するよう発電機出力指令
GC(3)を制御することで一層少なくなり、最終的な
30分後には規定範囲内の誤差βまで減らすことができ
る。
【0018】なお、調整周期を5分の場合で示すが、こ
の時間間隔を短くすれば、それだけ誤差を小さくするこ
とができる。この時間間隔の短縮には、伝送遅れや発電
機の応答時間で制約されるが、5分よりも短くすること
は十分に可能である。また、調整周期は一定とするに限
らず、例えば差分αnの大きさに応じて短縮または延長
する可変調整周期とすることができる。
【0019】(実施形態2)前記の実施形態において、
時間間隔を短縮することで誤差を一層小さくすることが
できるが、本実施形態では、時間間隔を短縮するのに代
えて、実負荷U(n)と負荷仮定値Ua(n)の差を小
さくすることで誤差を低減する。
【0020】実負荷U(n)と負荷仮定値Ua(n)の
差を小さくする方法として、負荷仮定値Ua(n)を用
いる代わりに、負荷予測値を用いる。
【0021】負荷予測については、予測精度の良好なニ
ューラルネットワークによる予測やファジィ推論を採用
することができる。これらを基にした負荷予測手順を図
4に示す。同図のニューラルネットワークは、負荷変動
の要件となる過去の負荷・気温の実績値と予測しようと
する日の予想気温等から、その学習機能を使って予測を
行う。さらに、ファジィ推論による補正を行って予測負
荷の確度を高める。
【0022】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、電力小
売託送時間内で発電機出力指令値を複数回調整し、各回
の発電機出力指令値は前回の負荷電力積算値と発電機電
力積算値との差分を相殺する値とした制御を繰り返すよ
うにしたため、電力需要の変動が大きい場合にも需給バ
ランス誤差を確実に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すシステム構成図。
【図2】実施形態における同時同量制御フロー。
【図3】実施形態における同時同量制御の概念図。
【図4】実施形態における負荷予測手順図。
【符号の説明】
11〜1K…発電所 21〜2N…需要家 3…コントロールセンタ
フロントページの続き (72)発明者 舟橋 俊久 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5G066 HA17 HA30 HB01 KA01 KA06 KA12 KB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電所から需要家に電力小売託送を一定
    時間行い、発電所の発電機出力制御により該一定時間内
    の需給バランス誤差を規定範囲内に収めるための託送電
    力の同時同量制御方法であって、 前記一定時間内で発電機出力指令値を複数回調整し、 前回の需要家の負荷電力量積算値と発電所の発電機電力
    量積算値との差分を求め、 前記前回の需要家の負荷電力積算値を今回の負荷仮定値
    とし、 前記複数回調整における各回の発電機出力指令値は、前
    記負荷仮定値から前記差分を相殺する値としたことを特
    徴とする託送電力の同時同量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記負荷仮定値は、前回の負荷電力量積
    算値、またはニューラルネットワークで予測した値、も
    しくはニューラルネットワークとファジィ推論で予測し
    た値とすることを特徴とする請求項1に記載の託送電力
    の同時同量制御方法。
JP2001277523A 2001-09-13 2001-09-13 託送電力の同時同量制御方法 Pending JP2003087971A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043081A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Hitachi Ltd 電力管理装置、電力管理方法及びそのプログラム
CN114825418A (zh) * 2022-06-07 2022-07-29 北京信云筑科技有限责任公司 一种多能柔性互补数字化供电管理方法

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