JP4695008B2 - 保水能力推定装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、保水能力推定技術に関し、特に河川流域での降雨に対する保水能力を対象地区ごとに推定する技術に関する。
近年、局部的な集中豪雨による浸水が発生する傾向が高く、このような浸水被害対策を推進するため、平成15年6月に、特定都市河川浸水被害対策法が成立した。これにより、今後、各地で同法に基づいた都市浸水想定区域の指定が必要となり、浸水が予想される箇所を地図上に表した浸水想定地域図の整備が、全国の各自治体で進められている。
浸水想定区域とは、洪水により河川の堤防が決壊した場合に浸水が予想される区域のことで、河川管理者により指定される。また、浸水想定地域図は、浸水想定区域と各区域内の浸水の深さを示した図面である。
従来、このような浸水想定区域を特定する技術として、浸水に関わる各種データ、例えば対象地区の降雨データやその土地の保水性を示すデータを収集して、雨水による氾濫解析モデルを生成し、この氾濫解析モデルに基づき対象地区の保水能力を推定して浸水想定区域を特定する技術が提案されている(例えば、非特許文献1など参照)
http://www.kkr.mlit.go.jp/kingi/database/kannai/h15/07/720-naisuihanran.pdf、「内水氾濫を考慮した氾濫解析モデルの構築」、平成15年度管内技術研究発表会(論文データ PDF)、国土交通省近畿地方整備局近畿技術事務所
しかしながら、このような従来技術では、氾濫解析モデルを生成する際に、降雨データに加えて、河道や下水道に関する構造・設備データ、対象地区の地形データや土地の保水性を示すデータなど、極めて多くのデータを収集する必要があるため、対象地区の保水能力を容易に推定できないという問題点があった。特に、土地の保水性を示す粗度係数や流出率などのデータについては土質調査が必要となり、作業負担やコストの面で実施が難しい。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、比較的入手しやすいデータに基づいて対象地区の保水能力を容易に推定できる保水能力推定装置および方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる保水能力推定装置は、入力された各種データを演算処理する演算処理部により、河川流域内の任意の対象地区の雨水に対する保水能力を推定する保水能力推定装置であって、演算処理部は、対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データを、任意の積算期間でそれぞれ積算し、積算降水量の時系列変化を示す積算降水量データを算出する降水量データ積算手段と、河川流域の下流に設けられた任意の河川水量計測点における河川水量の時系列変化を示す河川水量データを積算期間で積算し、積算河川水量の時系列変化を示す積算河川水量データを算出する河川水量データ積算手段と、積算降水量データと積算河川水量データを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析し、両者の最大パターンマッチ度を算出するパターンマッチング分析手段と、最大パターンマッチ度に基づいて対象地区の保水能力を示す保水能力推定データを生成する保水能力推定手段とを備えている。
この際、パターンマッチング分析手段で、パターンマッチング分析の際、積算降水量データと積算河川水量データの時間位置を順次シフトさせて両者の相関値をそれぞれ求め、これら相関値のうち最大相関値を最大パターンマッチ度として算出するようにしてもよい。
また、保水能力推定手段で、最大相関値が所定のしきい値を上回った場合、積算時間からなる当該対象地区の保水時間を保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。
また、保水能力推定手段で、各対象地区の位置情報に基づいて対象地区ごとに得られた最大パターンマッチ度を補間処理し、各地点の保水能力を示す2次元の保水能力分布データを生成し、保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。
また、保水能力推定手段で、積算降水量データの最大値と対象地区の面積の積からなる当該対象地区の保水量を求め保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。
また、本発明にかかるプログラムは、入力された各種データをコンピュータで演算処理する演算処理部により、河川流域内の任意の対象地区の雨水に対する保水能力を推定する保水能力推定装置のコンピュータに、河川流域内の対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データを、任意の積算期間でそれぞれ積算し、積算降水量の時系列変化を示す積算降水量データを算出する降水量積算ステップと、河川流域の下流に設けられた任意の河川水量計測点における河川水量の時系列変化を示す河川水量データを積算期間で積算し、積算河川水量の時系列変化を示す積算河川水量データを算出する河川水量積算ステップと、積算降水量データと積算河川水量データを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析し、両者の最大パターンマッチ度を算出するパターンマッチング分析ステップと、最大パターンマッチ度に基づいて対象地区の保水能力を示す保水能力推定データを出力する保水能力推定ステップとを実行させる。
この際、パターンマッチング分析ステップで、パターンマッチング分析の際、積算降水量データと積算河川水量データの時間位置を順次シフトさせて両者の相関値をそれぞれ求め、これら相関値のうちの最大相関値を最大パターンマッチ度として算出するようにしてもよい。
また、保水能力推定ステップで、各対象地区の位置情報に基づいて対象地区ごとに得られた最大パターンマッチ度を補間処理して各地点の保水能力を示す2次元の保水能力分布データを生成し、保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。
また、保水能力推定ステップで、積算降水量データの最大値と対象地区の面積の積から当該対象地区の保水量を求め保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。
また、保水能力推定ステップで、最大相関値が所定のしきい値を上回った場合、積算時間からなる当該対象地区の保水時間を保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。
本発明によれば、河川流域内の対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データと河川流域の下流に設けられた任意の河川水量計測点における河川水量の時系列変化を示す河川水量データとが、任意の積算期間でそれぞれ積算されて積算降水量データと積算河川水量データが算出され、これら積算降水量データと積算河川水量データが異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析されて両者の最大パターンマッチ度が算出され、この最大パターンマッチ度に基づいて対象地区の保水能力を示す保水能力推定データが生成されるため、比較的入手しやすい降水量データや河川水量データに基づいて対象地区の保水能力を容易に推定できる。
これにより、従来の河道や下水道に関する構造・設備データ、対象地区の地形データや土地の保水性を示すデータなど、極めて多くのデータを収集して氾濫解析モデルを生成する手法と比較して、極めて容易に対象地区の保水能力を容易に推定できる。特に、土地の保水性を示す粗度係数や流出率などのデータについては土質調査が必要となり、作業負担やコストの面で実施が難しいが、本実施の形態で用いる降水量データや河川水量データは、例えばインターネットを介して容易かつ安価に入手することができ、保水能力の推定に要する作業負担やコストを大幅に削減できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の構成を示すブロック図である。
この保水能力推定装置1は、対象河川の上流河川流域4で計測された降水量データ21と、その対象河川の河川水量データ22とを履歴データ2として取り込み、これら履歴データ2から各対象地区の保水能力を推定する装置である。
本実施の形態は、河川流域内の対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データと河川流域の下流に設けられた任意の河川水量計測点における河川水量の時系列変化を示す河川水量データとを、任意の積算期間でそれぞれ積算して積算降水量データと積算河川水量データを算出し、これら積算降水量データと積算河川水量データを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析して両者の最大パターンマッチ度を算出し、この最大パターンマッチ度に基づいて対象地区の保水能力を示す保水能力推定データを生成するようにしたものである。
以下、図1を参照して、保水能力推定装置1の構成について詳細に説明する。
保水能力推定装置1は、全体として、入力された処理情報に対して演算処理を行うことにより所望の情報を出力するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置からなり、データ入力部11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15が設けられている。
データ入力部11は、専用インターフェース回路部からなり、外部の装置または記録媒体から保水能力推定処理に用いる履歴データ2やその他データを取り込む機能と、取り込んだデータを記憶部14へ保存する機能とを有している。
このデータ入力部11で取り込まれる主な履歴データ2としては、降水量データ21と河川水量データ22とからなる履歴データ2がある。
降水量データ21は、河川水量計測点6の上流河川流域4の各対象地区で計測された降水量の時系列変化を示すデータである。これら対象地区は、河川流域に設定した候補エリアをメッシュ状に区画して設けられている。
河川水量データ22は、河川水量推定の対象となる河川の河川水量計測点6で計測された河川水量の時系列変化を示すデータである。
なお、各対象地区の降水量データ21は、一般的な気象データを提供するアメダスなどの気象データ観測システム5から所望のパラメータを入手すればよく、例えば気象庁からは1時間周期で、また河川情報センタからは10分周期でそれぞれ提供されている。
また、河川水量データ22は、面速式流量計測方法など公知の計測方法で計測したものを用いればよい。また河川水量ではなく、河川流量や河川水位でデータが提供される場合には、例えばマニング(Manning)の平均流速公式などの公知技術を応用して、これら河川流量や河川水位を河川水量に換算すればよい。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、演算処理部15からの指示に応じて、操作メニューや保水能力推定データを画面表示する機能を有している。
記憶部14は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部15での処理に用いる各種処理データやプログラム14Pを記憶する機能を有している。プログラム14Pは、演算処理部15に読み込まれて実行されるプログラムであり、外部装置や記憶媒体から予め読み込まれて記憶部14へ保存される。
記憶部14で記憶される主な処理データとしては、降水量データ14A、河川水量データ14B、積算降水量データ14C、積算河川水量データ14D、最大相関値(最大パターンマッチ度)14E、および保水能力推定データ14Fがある。
降水量データ14Aおよび河川水量データ14Bは、データ入力部11で取り込まれた降水量データ21や河川水量データ22が保存されたものである。
積算降水量データ14Cおよび積算河川水量データ14Dは、演算処理部15により、降水量データ14Aおよび河川水量データ14Bが積算されたものである。
最大相関値14Eは、演算処理部15により、積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dのパターンマッチング分析された結果である。
保水能力推定データ14Fは、演算処理部15により、最大相関値14Eから生成された対象地区の保水能力を示すデータである。
演算処理部15は、CPUやDSPなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部14からプログラム14Pを読み込んで実行することにより、保水能力推定処理に必要な各種機能手段を実現する。
演算処理部15により実現される主な機能手段としては、降水量データ積算手段15A、河川水量データ積算手段15B、パターンマッチング分析手段15C、および保水能力推定手段15Dがある。
降水量データ積算手段15Aは、上流河川流域4内の任意の対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データ14Aを記憶部14から読み出す機能と、任意の積算期間Tでそれぞれ積算して積算降水量の時系列変化を示す積算降水量データ14Cを生成する機能と、この積算降水量データ14Cを記憶部14へ保存する機能とを有している。
河川水量データ積算手段15Bは、上流河川流域4の下流に設けられた任意の河川水量計測点6における河川水量の時系列変化を示す河川水量データ14Bを記憶部14から読み出す機能と、任意の積算期間Tでそれぞれ積算して積算河川水量の時系列変化を示す積算河川水量データ14Dを生成する機能と、この積算河川水量データ14Dを記憶部14へ保存する機能とを有している。
パターンマッチング分析手段15Cは、記憶部14から積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dを読み出す機能と、これら積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析しそれぞれの相関値(パターンマッチ度)を算出する機能と、これら相関値から両者の最大相関値(最大パターンマッチ度)14Eを算出する機能と、この最大相関値14Eを記憶部14へ保存する機能とを有している。
保水能力推定手段15Dは、記憶部14から最大相関値14Eを読み出す機能と、この最大相関値14Eから対象地区の保水能力を示す保水能力推定データ14Fを生成する機能と、保水能力推定データ14F(3)を記憶部14、画面表示部13、またはデータ出力部16へ出力する機能とを有している。
データ出力部16は、専用インターフェース回路からなり、演算処理部15からの指示に応じて、保水能力推定データ3などの各種処理データを外部装置や記録媒体へ出力する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2,図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の動作を示す概略フロー図である。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の保水能力推定処理を示すフローチャートである。
保水能力推定装置1の演算処理部15は、操作入力部12により検出されたオペレータの処理開始操作に応じて、記憶部14からプログラム14Pを読み込んで、図3に示す保水能力推定処理を開始する。ここでは、任意の対象地区における保水能力を推定する場合について説明する。
演算処理部15は、まず、データ入力部11により、対象地区の計測ポイントPの降水量データ21と河川水量計測点6の河川水量データ22を、外部装置や記録媒体から取り込んで、記憶部14へ降水量データ14Aおよび河川水量データ14Bとして保存する(ステップ100)。この際、降水量データ14Aおよび河川水量データ14Bとしては、例えば数年間の長期にわたって計測した河川水量および降水量のデータ列を用いる。
図4は、降水量データを示す説明図である。この降水量データR(P)は対象地区の計測ポイントPにおける各時点tに計測された単位時間当たりの降水量R(P,0),R(P,1),R(P,2),…からなる時系列データである。
図5は、河川水量データを示す説明図である。この河川水量データWは、河川水量計測点6における各時点tに計測された単位時間当たりの河川水量W(0),W(1),W(2),…からなる時系列データである。
次に、演算処理部15は、降水量データ積算手段15Aにより、記憶部14から降水量データ14Aを読み出して、任意の積算期間Tで、各時点tの降水量R(P,t)をそれぞれ積算して、積算降水量Ra(P,T,t)の時系列変化を示す積算降水量データ14Cを算出し、記憶部14へ保存する(ステップ101)。この際、時点tにおける積算降水量Ra(P,T,t)は、時点tから過去積算期間Tにわたる当該計測ポイントPの降水量R(P,t−T)〜R(P,t)を積算して求める。
また、演算処理部15は、河川水量データ積算手段15Bにより、記憶部14から河川水量データ14Bを読み出して、降水量データ14Aを積算した際と同じ積算期間Tで、各時点tの河川水量W(t)をそれぞれ積算して、積算河川水量Wa(T,t)の時系列変化を示す積算河川水量データ14Dを算出し、記憶部14へ保存する(ステップ102)。この際、積算河川水量Wa(T,t)は、時点tから過去積算期間Tにわたる河川水量W(t−T)〜W(t)を積算して求める。
図6は、積算河川水量データを示す説明図である。図6(a)は履歴データ40として入力された河川水量データ42を示しており、1時間当たりの河川水量(T=1時間と同じ)から構成されている。図6(b)は積算時間T=3時間のときに算出された積算河川水量データを示しており、計測時点tごとに過去3時間当たりの河川水量が合計された積算河川水量から構成されている。なお、図6(a)のように、入力された河川水量データ42の単位計測期間(1時間)と積算時間(T=1時間)が一致する場合、積算処理を省略して河川水量データ42をそのまま積算河川水量として利用すればよい。
次に、演算処理部15は、パターンマッチング分析手段15Cにより、上記のよう得られた積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dを記憶部14から読み出し、異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析する。そして、両者のマッチングの度合いを示す指標として、時間差ごとに相関値(パターンマッチ度)を算出して、これら相関値から両者の最大相関値(最大パターンマッチ度)14Eを算出し、記憶部14へ保存する(ステップ103)。
図7は、パターンマッチング分析を示す説明図である。パターンマッチング分析の具体例としては、図7に示すように、いずれか一方、例えば積算河川水量データWa(T)を時間軸上で固定し、他方の積算降水量データRa(P,T)を時間軸上で順次シフトさせて両者の相関値C(P,T)をそれぞれ求め、その最大相関値Cmax(P,T)を両者の相関値として選択すればよい。
なお、本実施の形態では、パターンマッチ度として両者の相関値を求める場合を例として説明したが、積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dの類似性を表す指標であればよく、相関値以外のパターンマッチ度を用いてもよい。
次に、演算処理部15は、保水能力推定手段15Dにより、記憶部14の最大相関値14Eから、当該対象地区における保水能力を示す保水能力推定データ14Fを生成して、記憶部14、画面表示部13、またはデータ出力部16へ出力し(ステップ104)、一連の保水能力推定処理を終了する。
この際、パターンマッチング分析手段15Cで得られた最大相関値Cmax(P,T)は、あくまでも相対的な指標であり、保水能力推定手段15Dにより、対象地区の具体的な保水能力を示すデータを次のようにして生成する。
まず、浸水のメカニズムについては、対象地区が有している保水能力を超えた降雨があった場合、その保水効果がなくなってその後の雨水が河川へ短時間で流入し、河川の水位が一気に上昇して浸水が発生するものと考えられる。
一方、パターンマッチング分析で得られた積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dの最大相関値について考察すると、この最大相関値は、対象地区の計測ポイントPに降った雨が河川に流入して河川水量を変化させた影響の度合いを示していることがわかる。すなわち、積算時間Tを用いて算出した最大相関値Cmax(P,T)が大きい場合、積算時間Tに当該対象地区で保水された雨水の保水量と河川水量の変化が類似していることを示す。
したがって、積算時間Tを用いて算出した最大相関値Cmax(P,T)が大きいということは、積算時間Tに当該対象地区で保水された雨水の保水量と河川水量の変化が類似していると判断でき、当該対象地区は、積算時間Tで示される固有の保水時間Tを保水能力として有していると見なすことができる。
このことから、任意の対象地区の保水能力に着目した場合、保水能力推定手段15Dより、最大相関値Cmax(P,T)と所定のしきい値を比較し、最大相関値Cmax(P,T)がしきい値を上回った場合、当該対象地区の保水能力を示す保水能力推定データとして保水時間Tを出力すれば、任意の対象地区の保水能力を把握することができる。
また、異なる積算時間Tを用いて、任意の計測ポイントPの最大相関値Cmax(P,T)をそれぞれ算出すれば、当該対象地区の保水時間特性を得ることができる。特に複雑な構造の土地では、固有の保水時間を複数持つ場合もあり、このような保水時間特性を得ることにより、当該対象地区が保水能力としてどのような保水時間を有しているか容易に把握できる。
このように、本実施の形態は、降水量データ積算手段15Aにより、対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データ14Aを、任意の積算期間Tでそれぞれ積算し、積算降水量の時系列変化を示す積算降水量データ14Cを算出するとともに、河川水量データ積算手段15Bにより、上流河川流域4の下流に設けられた任意の河川水量計測点6における河川水量の時系列変化を示す河川水量データ14Bを積算期間Tで積算し、積算河川水量の時系列変化を示す積算河川水量データ14Dを算出し、パターンマッチング分析手段15Cにより、積算降水量データ14Cと積算河川水量データ14Dを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析し、両者の最大パターンマッチ度を算出し、保水能力推定手段15Dにより、最大パターンマッチ度に基づいて対象地区の保水能力を示す保水能力推定データを生成するようにしたので、比較的入手しやすい降水量データや河川水量データに基づいて対象地区の保水能力を容易に推定できる。
これにより、従来の河道や下水道に関する構造・設備データ、対象地区の地形データや土地の保水性を示すデータなど、極めて多くのデータを収集して氾濫解析モデルを生成する手法と比較して、極めて容易に対象地区の保水能力を容易に推定できる。特に、土地の保水性を示す粗度係数や流出率などのデータについては土質調査が必要となり、作業負担やコストの面で実施が難しいが、本実施の形態で用いる降水量データや河川水量データは、例えばインターネットを介して容易かつ安価に入手することができ、保水能力の推定に要する作業負担やコストを大幅に削減できる。
また、パターンマッチング分析の際、降水量データと河川水量データの時間位置を順次シフトさせて両者の相関値をそれぞれ算出し、これら相関値のうち最大相関値を両者の最大パターンマッチ度とするようにしたので、特定地区から河川水量計測点までの流入経路やその流入経路による雨水到達の遅れを詳細に把握するための情報および分析処理を必要とすることなく、降水量および河川水量のみを用いて保水能力を推定できる。
また、本実施の形態では、パターンマッチング分析の際、最大相関値が所定のしきい値を上回った場合、積算時間からなる当該対象地区の保水時間を保水能力推定データとして出力するようにしたので、複雑な数式や処理を用いることなく容易に保能力を推定できる。
[第2の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる保水能力推定装置について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる保水能力推定装置の保水能力分布生成処理を示すフローチャートである。
第1の実施の形態では、任意の対象地区に着目してその保水能力を推定する場合を例として説明した。本実施の形態では、複数の対象地区に着目して保水能力の分布を推定する場合について説明する。なお、保水能力推定装置1の構成は前述の第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
[第2の実施の形態の動作]
任意の積算時間Tを用いて算出した各対象地区の最大相関値Cmax(P,T)を比較した場合、各対象地区の保水能力と保水時間Tとの関連性を把握でき、保水時間Tに関する各対象地区の保水能力(重み)の分布と見なすことができる。このことから、各対象地区の保水能力の比較に着目した場合、保水能力推定手段15Dより、各対象地区の保水能力分布を得ることができる。
保水能力推定装置1の演算処理部15は、操作入力部12により検出されたオペレータの処理開始操作に応じて、記憶部14からプログラム14Pを読み込んで、図8に示す保水能力分布生成処理を開始する。なお、以下の説明では、各対象地区の計測ポイントPの降水量データ21と河川水量計測点6の河川水量データ22は、データ入力部11により、すでに記憶部14へ降水量データ14Aおよび河川水量データ14Bとして保存されているものとする。
演算処理部15は、まず、計測ポイント群(=P0,P1,P2,…)から、未処理の計測ポイントPを選択し(ステップ110)、所定の積算時間Tを用いて、図3のステップ101〜103を実行し、当該計測ポイントPの最大相関値Cmax(P,T)を算出する(ステップ111)。
この後、演算処理部15は、全計測ポイントの処理が終了するまでステップ110に戻って上記処理を繰り返し実行する(ステップ112:NO)。
全計測ポイントの処理が終了した場合(ステップ112:YES)、演算処理部15は、保水能力推定手段15Dにより、各計測ポイントPの位置情報に基づき各最大相関値Cmax(P,T)を補間処理し、計測ポイントの存在しない各地点の最大相関値を推定する(ステップ113)。
その後、保水能力推定手段15Dは、これら最大相関値のうち同一値の地点を線分で結ぶことにより2次元の等高線マップを生成し(ステップ114)、保水時間Tに関する保水能力分布を示す保水能力推定データ14Fとして出力し(ステップ115)、一連の保水能力分布生成処理を終了する。
図9は、保水能力分布の出力例を示す説明図であり、図9(a)は保水時間T=1時間の場合の保水能力分布を示し、図9(b)は保水時間T=1時間の場合の保水能力分布を示している。この例では、支流河川3Aと支流河川3Bとの合流点付近に河川水量計測点6が設けられている。
図9(a)によれば、最大相関値の大きい特定保水能力地区31が、保水能力として保水時間1時間を有していると判断でき、1時間程度の降雨で特定保水能力地区31から河川へ雨水が流入すると予想される。図9の保水能力分布の対象となった特定保水能力地区31の実際の地形は、山に囲まれた向背湿地であり、かつ地面がコンクリートに覆われていることから、雨水が河川に向かって路上を流れ、比較的短時間で家屋が浸水する可能性があると予想でき、過去の浸水被害の履歴とも合致する。
また、図9(b)によれば、最大相関値の大きい特定保水能力地区32が、保水能力として保水時間72時間を有していると判断でき、72時間程度の降雨で特定保水能力地区31から河川へ雨水が流入すると判断できる。図9の保水能力分布の対象となった特定保水能力地区32の実際の地形は、緑地が多い丘陵地帯で3日程度の保水能力はあるが、保水能力を超える降雨があった場合、特定保水能力地区32の南西側の低地に向かって雨水が流出すると予想でき、過去の浸水被害の履歴とも合致する。
このように、本実施の形態は、保水能力推定手段15Dにより、各対象地区の位置情報に基づいて対象地区ごとに得られた最大パターンマッチ度を補間処理し、各地点の保水能力を示す2次元の保水能力分布データを生成し、保水能力推定データ14Fとして出力するようにしたので、上流河川流域4における保水能力を2次元的に一目で把握することができる。これにより、各対象地区の保水能力から当該対象地区の下流に位置する低地を浸水想定区域として容易に特定でき、当該対象地区の保水時間から降雨と浸水との時間関係を特定することもできる。
なお、等高線マップに代えて、各対象地区の最大相関値Cmax(P,T)を所定数のクラスに正規化し、各対象地区の位置情報に基づき2次元で色分け表示した保水能力分布データを生成し、保水能力推定データとして出力してもよい。
図10は、保水時間Tに関する保水能力分布を示す保水能力推定データの出力例である。これにより、最大相関値が最上位クラスとなった対象地区が、保水時間Tの保水能力を持つと判断できる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、任意の対象地区の保水能力を保水時間により出力する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、保水能力推定手段15Dにおいて、前述のようにして当該対象地区の保水当力を示す保水時間Tが得られた場合、この保水時間に相当する積算時間Tを用いた場合の積算降水量データ14Cの代表値(例えば最大値や平均値)と対象地区の面積と積算時間Tの積から当該対象地区での保水量を推定し、これを保水能力推定データとして出力するようにしてもよい。これにより、当該対象地区での積算降水量から浸水発生をリアルタイムで予測することができる。
また、パターンマッチング分析を行う積算時間Tについては、任意の対象地区における各積算時間で求めた積算降水量データと河川水量データとの関係に基づき、有用な積算時間Tを予め選択してもよい。
この場合、演算処理部15により、例えば異なる積算時間の積算降水量データを説明変数とし、河川水量データを目的変数とする線形の推定モデルを生成し、例えばステップワイズ法(step-wise selection)などの変数選択手法により、有用な説明変数の積算時間Tを選択すればよい。これにより、演算処理対象となる積算時間Tを削減でき、演算処理負担を大幅に軽減できる。
また、河川水量データについては、定常的な変動成分が含まれている場合がある。例えば、河川水量観測点6が河川の河口に近い場合、潮の満ち引きにより水位が定期的に変動する。また、規模の大きい工場から定期的に河川へ排水される場合がある。このような場合は、演算処理部15により、記憶部14の河川水量データ14Bから定常的な変動成分を除去しておけばよい。
また、各地区については、河川流域内の各計測ポイントに対応して設けてもよいが、複数の計測ポイントを統合して設けてもよい。この場合は、統合の対象となる計測ポイントで計測された降水量や気温の統計値、例えば平均値や代表値などそれぞれ算出し、当該地区の降水量や気温として用いればよい。
なお、本発明では、河川水量はそのほとんどが雨水であると見なしている。また、河川表面や地表からの蒸発分については非常に少なく誤差の範囲であることから対象外とした。
本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の動作を示す概略フロー図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる保水能力推定装置の保水能力推定処理を示すフローチャートである。 降水量データを示す説明図である。 河川水量データを示す説明図である。 積算河川水量データを示す説明図である。 パターンマッチング分析を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる保水能力推定装置の保水能力分布生成処理を示すフローチャートである。 保水能力分布の出力例を示す説明図である。 保水時間Tに関する保水能力分布を示す保水能力推定データの出力例である。
符号の説明
1…保水能力推定装置、11…データ入力部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…記憶部、14A…降水量データ、14B…河川水量データ、14C…積算降水量データ、14D…積算河川水量データ、14E…最大相関値、14F…保水能力推定データ、14P…プログラム、15…演算処理部、15A…降水量データ積算手段、15B…河川水量データ積算手段、15C…パターンマッチング分析手段、15D…保水能力推定手段、16…データ出力部、2…履歴データ、21…降水量データ、22…河川水量データ、3…保水能力推定データ、4…上流河川流域、5…気象データ観測システム、6…河川水量計測点。

Claims (10)

  1. 入力された各種データを演算処理する演算処理部により、河川流域内の任意の対象地区の雨水に対する保水能力を推定する保水能力推定装置であって、
    前記演算処理部は、
    前記対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データを、任意の積算期間でそれぞれ積算し、積算降水量の時系列変化を示す積算降水量データを算出する降水量データ積算手段と、
    前記河川流域の下流に設けられた任意の河川水量計測点における河川水量の時系列変化を示す河川水量データを前記積算期間で積算し、積算河川水量の時系列変化を示す積算河川水量データを算出する河川水量データ積算手段と、
    前記積算降水量データと前記積算河川水量データを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析し、両者の最大パターンマッチ度を算出するパターンマッチング分析手段と、
    前記最大パターンマッチ度に基づいて前記対象地区の保水能力を示す保水能力推定データを生成する保水能力推定手段と
    を備えることを特徴とする保水能力推定装置。
  2. 請求項1に記載の保水能力推定装置において、
    前記パターンマッチング分析手段は、前記パターンマッチング分析の際、前記積算降水量データと前記積算河川水量データの時間位置を順次シフトさせて両者の相関値をそれぞれ求め、これら相関値のうち最大相関値を前記最大パターンマッチ度として算出することを特徴とする保水能力推定装置。
  3. 請求項1に記載の保水能力推定装置において、
    前記保水能力推定手段は、前記最大相関値が所定のしきい値を上回った場合、前記積算時間からなる当該対象地区の保水時間を前記保水能力推定データとして出力することを特徴とする保水能力推定装置。
  4. 請求項1に記載の保水能力推定装置において、
    前記保水能力推定手段は、各対象地区の位置情報に基づいて対象地区ごとに得られた前記最大パターンマッチ度を補間処理し、各地点の保水能力を示す2次元の保水能力分布データを生成し、前記保水能力推定データとして出力することを特徴とする保水能力推定装置。
  5. 請求項1に記載の保水能力推定装置において、
    前記保水能力推定手段は、前記積算降水量データの最大値と前記対象地区の面積の積からなる当該対象地区の保水量を求め前記保水能力推定データとして出力することを特徴とする保水能力推定装置。
  6. 入力された各種データをコンピュータで演算処理する演算処理部により、河川流域内の任意の対象地区の雨水に対する保水能力を推定する保水能力推定装置のコンピュータに、
    河川流域内の対象地区における降水量の時系列変化を示す降水量データを、任意の積算期間でそれぞれ積算し、積算降水量の時系列変化を示す積算降水量データを算出する降水量積算ステップと、
    前記河川流域の下流に設けられた任意の河川水量計測点における河川水量の時系列変化を示す河川水量データを前記積算期間で積算し、積算河川水量の時系列変化を示す積算河川水量データを算出する河川水量積算ステップと、
    前記積算降水量データと前記積算河川水量データを異なる時間差でそれぞれパターンマッチング分析し、両者の最大パターンマッチ度を算出するパターンマッチング分析ステップと、
    前記最大パターンマッチ度に基づいて前記対象地区の保水能力を示す保水能力推定データを出力する保水能力推定ステップと
    を実行させるプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記パターンマッチング分析ステップは、前記パターンマッチング分析の際、前記積算降水量データと前記積算河川水量データの時間位置を順次シフトさせて両者の相関値をそれぞれ求め、これら相関値のうちの最大相関値を前記最大パターンマッチ度として算出することを特徴とするプログラム。
  8. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記保水能力推定ステップは、各対象地区の位置情報に基づいて対象地区ごとに得られた前記最大パターンマッチ度を補間処理して各地点の保水能力を示す2次元の保水能力分布データを生成し、前記保水能力推定データとして出力することを特徴とするプログラム。
  9. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記保水能力推定ステップは、前記積算降水量データの最大値と前記対象地区の面積の積から当該対象地区の保水量を求め前記保水能力推定データとして出力することを特徴とするプログラム。
  10. 請求項6に記載のプログラムにおいて、
    前記保水能力推定ステップは、前記最大相関値が所定のしきい値を上回った場合、前記積算時間からなる当該対象地区の保水時間を前記保水能力推定データとして出力することを特徴とするプログラム。
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