JP4694062B2 - 可撓性電子内視鏡装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、胃腸内等を観察するための可撓性電子内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
胃腸内等に挿入される電子内視鏡は、胃腸等の内壁に沿って自由に屈曲するフレキシブルな挿入部可撓管を有しており、挿入部可撓管の屈曲状態を体外から把握するのは困難である。
【0003】
そのため、挿入部可撓管が胃腸等に対してどのような挿入状態にあるのか判断がつかなくなったり、次の挿脱操作をどのようにすればよいか判断できなくなってしまう場合がある。
【0004】
そこで、X線透視を行えば挿入部可撓管の屈曲状態を透視することができるが、X線照射は厚い鉛壁等で囲まれた特別の室内で行う必要があるだけでなく、連続的なX線透視は放射線被爆の問題があり、人体に非常に悪い影響を与える恐れがある。
【0005】
そこで、内視鏡の挿入部の先端に磁界発生部材を取り付け、その磁界発生部材の位置を人体外に配置された磁気センサーにより検出して、体内にある挿入部の先端の位置をモニター画面に表示するようにしたものがある(特許第2959723号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のように挿入部の先端に取り付けられた磁界発生部材の位置を検出する装置では、挿入部先端の位置が分かるだけで挿入部可撓管の屈曲状態は分からず、しかもそのような装置では外来ノイズの影響を受け易く、良好な状態で位置検出を継続できない場合が少なくない。
【0007】
そこで、本発明の発明者等は、曲げられた角度の大きさに対応して光の伝達量が変化する曲がり検出部を有する複数のフレキシブルな曲がり検出用光ファイバーを挿入部可撓管に取り付け、各曲がり検出用光ファイバーの光伝達量から各曲がり検出部が位置する部分における挿入部可撓管の屈曲状態を検出して、その屈曲状態をモニター画面に表示するようにした可撓性電子内視鏡装置を発明して先に特許出願してある(特願2001−53715)。
【0008】
本発明はその改良発明であり、挿入部可撓管の屈曲状態を検出するための信号伝送部の構成が煩雑にならず、取り扱い易くて誤接続等のおそれのない可撓性電子内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の可撓性電子内視鏡装置は、ビデオプロセッサに接続されるコネクタが設けられた電子内視鏡のフレキシブルな挿入部可撓管に、曲げられた角度の大きさに対応して光の伝達量が変化する曲がり検出部を有する複数のフレキシブルな曲がり検出用光ファイバーの各曲がり検出部が配置され、各曲がり検出用光ファイバーの光伝達量を電気信号に変換してその大きさから各曲がり検出部が位置する部分における挿入部可撓管の屈曲状態を検出し、その屈曲状態をモニター画面に表示するようにした可撓性電子内視鏡装置において、各曲がり検出用光ファイバーの光伝達量を電気信号に変換する光電変換手段を電子内視鏡内に配置して、挿入部可撓管の屈曲状態検出に係わる電気信号をコネクタとビデオプロセッサとの間で授受するようにしたものである。
【0010】
なお、複数の曲がり検出用光ファイバーからパラレルに出力される信号をシリアル化するための信号変換手段が電子内視鏡に配置されていて、その信号変換手段から出力されるシリアル信号がコネクタからビデオプロセッサに送られるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は電子内視鏡の全体構成を示し、図2はその挿入部可撓管1の先端部分を示している。
【0012】
操作部2の下端に挿入部可撓管1の基端が連結され、挿入部可撓管1の先端には、図2に示されるように、観察窓11、照明窓12、処置具突出口13等が配置された先端部本体4が連結されている。
【0013】
そして、図1に示される照明用ライトガイド9から射出された照明光が照明窓12から被写体に照射され、その像が観察窓11内に配置された対物光学系(図示せず)により固体撮像素子3の撮像面に結像して内視鏡観察像になる。
【0014】
挿入部可撓管1には、複数の曲がり検出用光ファイバー21が配置されたフレキシブルな合成樹脂製の帯状部材20が取り付けられており、複数の曲がり検出用光ファイバー21は図2に示されるように順に位置を変えて滑らかなU字状に後方に曲げ戻されていて、各曲がり検出用光ファイバー21の曲げ戻し部の近傍に曲がり検出部22が形成されている。
【0015】
曲がり検出部22は、挿入部可撓管1の軸線方向に例えば数センチメートル程度の間隔をあけて、挿入部可撓管1の全長にわたって例えば5〜30個程度配置されている。
【0016】
曲がり検出部22は、プラスチック製のコアにクラッドが被覆された曲がり検出用光ファイバー21の途中の部分に、光吸収部分が所定の方向(例えば上方向又は下方向)にだけ形成されたものであり、曲がり検出部22が曲げられた程度に対応して光の伝達量が変化するので、それを検出することによって曲がり検出部22が配置された部分の曲がり角度を検出することができる。
【0017】
操作部2から延出する連結可撓管5の先端には、信号コネクタ61とライトガイドコネクタ62とが平行に突設されたコネクタ6が取り付けられており、固体撮像素子3から出力された撮像信号を処理する撮像信号処理回路63がコネクタ6に内蔵されている。
【0018】
また、曲がり検出用光ファイバー21の両端部が接続された光信号入出力装置30のうち、少なくとも各曲がり検出用光ファイバー21に光を入射させる発光ダイオード31と、各曲がり検出用光ファイバー21から射出される光を光電変換して電気信号を出力するフォトダイオード33等がコネクタ6内に配置されている。
【0019】
信号コネクタ61は、図3に示されるビデオプロセッサ7のコネクタ受けに接続されるものであって、撮像信号処理回路63と光信号入出力装置30とに接続された電気信号線の接点が配置されている。また、ライトガイドコネクタ62はビデオプロセッサに併設された光源部71に接続されるものであって、ライトガイド9の入射端部が配置されている。
【0020】
図3は、電子内視鏡のコネクタ6が接続された状態のビデオプロセッサ7を示しており、全体の処理動作を制御するシステム制御部76の他に、撮像信号処理回路63から送られてくる撮像信号を処理して、内視鏡観察像の映像信号を観察画像用モニター8に送り出すための、前段信号処理回路72、画像メモリ73、映像信号処理回路74及びタイミング制御部75等が設けられている。77は前面パネルスイッチ、78はキーボードである。
【0021】
ビデオプロセッサ7から出力された内視鏡観察像の映像信号は観察画像用モニター8に送られ、前述の観察窓11を通して得られる内視鏡観察像の画像が観察画像用モニター8に表示される。
【0022】
一方、光信号入出力装置30から出力された電気信号はシステム制御部76を経てコンピュータ40に送られる。そのコンピュータ40には、ブラウン管又は液晶等を用いて画像表示を行う挿入状態表示用モニター41が接続されている。
【0023】
このような装置を用いることにより、曲がり検出用光ファイバー21の曲がり検出部22が配置された部分の曲がり角度をコンピュータ40において検出することができる。その原理については、米国特許第5633494号等に記載されている通りであるが、以下に簡単に説明をする。
【0024】
図4において、21aと21bは、一本の曲がり検出用光ファイバー21のコアとクラッドであり、曲がり検出部22には、コア21a内を通過してきた光をコア21a内に全反射せずに吸収してしまう光吸収部22aが、クラッド21bの特定方向(ここでは「下方向」)の部分に形成されている。
【0025】
すると、図5に示されるように、曲がり検出用光ファイバー21が上方向に曲げられると、コア21a内を通る光のうち光吸収部22aにあたる光の量(面積)が増えるので、曲がり検出用光ファイバー21の光伝達量が減少する。
【0026】
逆に、図6に示されるように、曲がり検出用光ファイバー21が下方向に曲げられると、コア21a内を通る光のうち光吸収部22aにあたる光の量(面積)が減少するので、曲がり検出用光ファイバー21の光伝達量が増加する。
【0027】
このような、光吸収部22aにおける曲がり検出用光ファイバー21の曲がり量と光伝達量とは一定の関係(例えば一次関数的関係)になるので、曲がり検出用光ファイバー21の光伝達量を検出することにより、光吸収部22aが形成されている曲がり検出部22部分の曲がり角度を検出することができる。
【0028】
したがって、挿入部可撓管1の軸線方向に間隔をあけて複数の曲がり検出部22が配列されている場合には、各曲がり検出部22間の間隔と検出された各曲がり検出部22の曲がり角度から、挿入部可撓管1全体の上下方向の屈曲状態を検出することができる。
【0029】
そして、図7に略示されるように、上述のような曲がり検出部22と並列にさらに第2の曲がり検出部22′を配置して、横に並んだ二つの曲がり検出部22,22′の光伝達量を比較すれば、左右方向に捩れがない場合には双方の光伝達量に差がなく、左右方向の捩じれ量に応じて双方の光伝達量の差が大きくなる。
【0030】
したがって、各曲がり検出部22,22′の光伝達量を計測してその計測値を比較することにより、曲がり検出部22,22′が配置された部分の左右方向の捩れ量を検出することができる。この原理は、米国特許第6127672号等に記載されている通りである。
【0031】
そこで、複数の曲がり検出部22を挿入部可撓管1の軸線方向に所定の間隔で配置すると共に、それと並列に第2の複数の曲がり検出部22′を配置して、各曲がり検出部22,22′における光伝達量を検出、比較することにより挿入部可撓管1全体の三次元の屈曲状態を検出することができる。
【0032】
本実施例の可撓性電子内視鏡装置においては、図8に示されるように、帯状部材20の長手方向に一定の間隔で曲がり検出部22が位置するように、複数の曲がり検出用光ファイバー21を帯状部材20の表面側に取り付けると共に、表側の各曲がり検出部22の横に第2の曲がり検出部22′が並ぶように、帯状部材20の裏面側に第2の複数の曲がり検出用光ファイバー21′が取り付けられている。
【0033】
また、光吸収部22aが形成されていないシンプルなリファレンス用光ファイバー21Rを少なくとも一本配置して、各曲がり検出用光ファイバー21の光伝達量をリファレンス用光ファイバー21Rの光伝達量と比較することにより、曲がり検出用光ファイバー21の光伝達量に対する温度や経時劣化等の影響を除くことができる。
【0034】
図9は、光信号入出力装置30を示しており、一つの発光ダイオード31からの射出光が全部の光ファイバー21,21′,21Rに入射される。32は、発光ダイオード31の駆動回路である。
【0035】
そして、各光ファイバー21,21′,21Rの射出端毎に、光の強度レベルを電圧レベルに変換して出力するフォトダイオード33が配置されていて、各フォトダイオード33からの出力が、アンプ34で増幅されてからアナログ/デジタル変換器35によりデジタル信号化されてビデオプロセッサ7のシステム制御部76に送られる。
【0036】
前述のように、このうちの少なくとも発光ダイオード31とフォトダイオード33はコネクタ6に内蔵されており、駆動回路32、アンプ34及びアナログデジタル変換器35はコネクタ6とビデオプロセッサ7のどちら側に配置されていてもよい。
【0037】
このように構成された可撓性電子内視鏡装置の挿入部可撓管1が体内に挿入される際には、図10に示されるように、挿入部案内部材50が体内への入口部分(例えば口又は肛門)に取り付けられて、挿入部可撓管1はその挿入部案内部材50内を通される。
【0038】
そこで、挿入部案内部材50に挿入部可撓管1の挿入長(即ち、挿入部案内部材50に対する通過長)Lを検出するためのエンコーダ60等が設けられていて、エンコーダ60からの出力信号がコンピュータ40に送られるようになっている。
【0039】
図11は、そのような挿入部案内部材50の一例を示しており、圧縮コイルスプリング52によって付勢された複数の回転自在な球状部材51が、挿入部可撓管1を周囲から挟み付ける状態に配置されている。
【0040】
したがって、各球状部材51は挿入部可撓管1の挿入長Lに比例して回転し、球状部材51のうちの一つに、挿入部可撓管1の挿入長Lに比例する数のパルスを出力するエンコーダ60が連結されている。
【0041】
ただし、挿入部案内部材50における挿入部可撓管1の挿入長Lの検出は、例えば特開昭56−97429号や特開昭60−217326号等に記載されているように、挿入部可撓管1の表面からの光反射等を利用してもよく、その他の手段によっても差し支えない。
【0042】
このようにして、図10に示されるように、コンピュータ40には光信号入出力装置30とエンコーダ60から挿入部可撓管1の屈曲状態検出信号と挿入長検出信号が入力し、挿入部案内部材50の画像50′と、挿入部可撓管1の屈曲状態を示す画像1′が挿入状態表示用モニター41に表示される。
【0043】
このとき、挿入部案内部材50の画像50′の表示位置を挿入状態表示用モニター41上において固定し、それより前方に挿入された部分の挿入部可撓管1の屈曲状態を示す画像1′を、挿入部可撓管1の変化に合わせてリアルタイムで変化させることにより、体内における挿入部可撓管1の状態を容易に把握することができる。
【0044】
図12は、そのような画像を挿入状態表示用モニター41に表示させるためのコンピュータ40のソフトウェアの内容の概略を示すフロー図であり、図中のSはステップを示す。
【0045】
挿入状態表示用モニター41に正確な屈曲状態を表示させるためには、まず挿入部可撓管1を体内に挿入する前に、実際に用いられる内視鏡の挿入部可撓管1の屈曲角度と曲がり検出用光ファイバー21から得られる検出信号とを対比させるキャリブレーションを行っておくことが好ましい(S1)。
【0046】
そして、挿入部可撓管1を体内に挿入したら、エンコーダ60から挿入部可撓管1の挿入長Lの検出信号を入力して(S2)、挿入部案内部材50が挿入部可撓管1のどの位置にあるかを算出する(S3)。
【0047】
次いで、各曲がり検出用光ファイバー21からの検出信号V1 …を入力して(S4)、その検出信号V1 …をキャリブレーションデータに基づいて曲がり角度に変換し(S5)、各曲がり検出部22部分の曲がり角度から、三次元座標上における各曲がり検出部22の位置を算出する(S6)。
【0048】
そして、挿入状態表示用モニター41において挿入部案内部材50の像50′の位置を動かさないようにして、各曲がり検出部22の位置を滑らかに結んで表示することにより挿入部可撓管1の屈曲状態が表示され(S7)、S2へ戻ってS2〜S7を繰り返す。
【0049】
このような表示を行う際、挿入状態表示用モニター41における表示は二次元画像であるが、各曲がり検出部22の位置についての三次元データが得られているので、任意の回転方向における挿入部可撓管1の屈曲状態を表示させることができる。
【0050】
なお、挿入部案内部材50の球状部材51から挿入部可撓管1の軸線周りの回転方向を検出して、挿入部可撓管1の軸線周りの回転量に対応して挿入状態表示用モニター41の表示像を回転させれば、挿入状態表示用モニター41に患者の身体の向きが固定されたかのごとく画像表示させることができる。
【0051】
また、図3に示されるように、挿入部可撓管1が挿入されている臓器の模式図42を挿入状態表示モニター41に表示すれば、臓器に対する挿入部可撓管1の屈曲状態を表示して確認することができる。
【0052】
図13と図14は、本発明の第2の実施例の電子内視鏡とビデオプロセッサ7を示しており、複数の曲がり検出用光ファイバー21からパラレルに出力されてフォトダイオード33で電気信号化された信号をシリアル化するためのパラレルシリアル信号変換回路36をコネクタ6内に設けたものである。このようにすることにより、信号コネクタ61に設ける接点数を大幅に減らすことができる。
【0053】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、第1の実施例においてコンピュータ40により行われている演算等をビデオプロセッサ7内で行ってもよく、その演算をビデオプロセッサ7における映像信号処理タイミングの隙間(垂直ブランキング期間等)を利用して行えば、映像信号処理のためのハードウェアを利用して演算を行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、各曲がり検出用光ファイバーの光伝達量を電気信号に変換する光電変換手段を電子内視鏡内に配置して、挿入部可撓管の屈曲状態検出に係わる信号を電子内視鏡のコネクタからビデオプロセッサに送るようにしたことにより、挿入部可撓管の屈曲状態検出に係わる信号伝送部の構成が煩雑にならず、取り扱い易くて誤接続等のおそれもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電子内視鏡の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例の電子内視鏡の挿入部可撓管の先端付近の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例の可撓性電子内視鏡装置の全体構成(挿入部案内部材を除く)を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例に用いられる曲がり検出用光ファイバーの曲がり検出部の略示断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に用いられる曲がり検出用光ファイバーの曲がり検出部が屈曲した状態の略示断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に用いられる曲がり検出用光ファイバーの曲がり検出部が逆方向に屈曲した状態の略示断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に用いられる曲がり検出用光ファイバーによる三次元の屈曲状態検出の原理を説明するための略示図である。
【図8】本発明の第1の実施例の曲がり検出用光ファイバーが取り付けられた帯状部材の平面図である。
【図9】本発明の第1の実施例の光信号入出力装置の回路図である。
【図10】本発明の第1の実施例の可撓性電子内視鏡装置の使用状態の全体構成を示す略示図である。
【図11】本発明の第1の実施例の挿入部案内部材の正面断面図である。
【図12】本発明の第1の実施例のコンピュータのソフトウェアの内容を略示するフロー図である。
【図13】本発明の第2の実施例の電子内視鏡の構成図である。
【図14】本発明の第3の実施例の可撓性電子内視鏡装置の全体構成(挿入部案内部材を除く)を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 挿入部可撓管
6 コネクタ
7 ビデオプロセッサ
8 観察画像用モニター
21,21′ 曲がり検出用光ファイバー
22,22′ 曲がり検出部
30 光信号入出力装置
31 発光ダイオード
32 駆動回路
33 フォトダイオード
36 パラレルシリアル信号変換回路
40 コンピュータ
41 挿入状態表示用モニター
61 信号コネクタ

Claims (2)

  1. ビデオプロセッサと、上記ビデオプロセッサに接続されるコネクタが可撓性連結管の先端に設けられた電子内視鏡とを備えた可撓性電子内視鏡装置であって、フレキシブルな挿入部可撓管に、曲げられた角度の大きさに対応して光の伝達量が変化する曲がり検出部を有する複数のフレキシブルな曲がり検出用光ファイバーの上記各曲がり検出部が配置され、上記各曲がり検出用光ファイバーの光伝達量を電気信号に変換してその大きさから上記各曲がり検出部が位置する部分における上記挿入部可撓管の屈曲状態を検出し、その屈曲状態をモニター画面に表示するようにした可撓性電子内視鏡装置において、
    上記複数の曲がり検出用光ファイバー全部に光を入射させるための発光ダイオードと、上記複数の曲がり検出用光ファイバーの各射出端から出力される光の強度レベルを電気信号に変換して出力するフォトダイオードとが、共に上記コネクタ内のみに配置されていて、上記挿入部可撓管の屈曲状態検出に係わる電気信号上記コネクタと上記ビデオプロセッサとの間で授受されるようにしたことを特徴とする可撓性電子内視鏡装置。
  2. 上記フォトダイオードから上記複数の曲がり検出用光ファイバーの数に対応してパラレルに出力される信号をシリアル化するための信号変換手段が上記コネクタ内に配置されていて、その信号変換手段から出力されるシリアル信号が上記コネクタから上記ビデオプロセッサに送られる請求項1記載の可撓性電子内視鏡装置。
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