JP4694001B2 - ピストンポンプの運転制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築、土木工事における流動性の乏しい低スランプのコンクリートや土砂の圧送、あるいは、下水処理場やし尿処理場等で発生する低含水率の脱水汚泥の圧送等に用いられるピストンポンプの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築、土木工事におけるコンクリートや土砂の圧送、あるいは、下水処理場やし尿処理場の脱水汚泥の圧送にピストンポンプが用いられている。
コンクリート、土砂、脱水汚泥等の被送流体を圧送する場合には、図3に示すように、ピストンポンプ1に、ホッパー2に被送流体を供給するためのポンプフィーダ3と、ポンプフィーダ3に被送流体Lを投入するための投入シュート4と投入フィーダ5とが設けられている。被送流体Lは投入フィーダ5から投入シュート4へ投入され、投入シュート4からポンプフィーダ3でホッパー2に供給される。ホッパー2内の被送流体Lはピストン6の往復動によって、ポンプシリンダ7吸込まれた後、吐出圧送される。
【0003】
このピストンポンプ1は、投入シュート4内に静電容量式のレベル計を設け、投入シュート4内の被送流体Lのレベルをレベル計で検出し、その検出値に基づいて運転制御を行っている。
即ち、運転制御装置は投入シュート4の上部に投入フィーダ停止用レベル計31、下部にピストンポンプ停止用レベル計32、その中間にピストンポンプ起動用レベル計33と投入フィーダ起動用レベル計34とをそれぞれ所定間隔で配設し、投入フィーダ4は被送流体Lのレベルが投入フィーダ起動用レベル計34の設置レベルより下がると起動し、投入フィーダ停止用レベル計31の設置レベル以上になると停止し、また、ピストンポンプ1は、被送流体Lのレベルがピストンポンプ起動用レベル計33の設置レベル以上になると起動し、ピストンポンプ停止用レベル計32の設置レベルより下がると停止するように構成されている。
【0004】
しかし、静電容量式のレベル計を用いると、被送流体Lが付着性の強い物である場合、レベル計の電極に被送流体Lが付着して誤作動を引き起こすという問題がある。
そこで、図4に示すように、投入シュート4の下部に投入シュート用圧力検出器41を設け、投入シュート4内の被送流体Lのレベルに対応する被送流体Lの圧力を投入シュート用圧力検出器41で検出し、その検出値に基づいて運転制御を行うものも用いられている。
【0005】
この運転制御装置では、例えば投入シュート用圧力検出器41を設けた位置から投入シュート4の最上部までの高さHが1m程度しか確保できない場合、次のような運転制御が行われている。
投入フィーダ5は、圧力検出値が1kPa以下になると起動し、圧力検出値が10kPa以上になると停止する。また、ピストンポンプ1は、圧力検出値が5kPa以上になると起動し、圧力検出値が0kPa以下になると停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、気圧が50hPa変化すると、投入シュート用圧力検出器41の零点は5kPa変動することになる。また、投入シュート用圧力検出器41の温度変化による零点の変動が1hPa/℃程度あるため、30℃の温度変化があれば、投入シュート用圧力検出器41の零点は3kPa変動することになる。
【0007】
従って、上記の如く微小な圧力の相違を検出して圧力制御を行う場合、大気圧や温度の変化によって誤作動が生じるおそれがある。
本発明は、ピストンポンプの運転制御における上記問題を解決するものであって、被送流体の付着や、大気圧や温度の変化によって誤作動が生じるおそれがなく、確実で安定した運転制御を行うことのできるピストンポンプの運転制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のピストンポンプの運転制御装置は、ホッパーに被送流体を供給するためのポンプフィーダと、ポンプフィーダに被送流体を投入するための投入シュートと投入フィーダとを備えたピストンポンプにおいて、投入シュートの下部に、被送流体の圧力を検出し、その検出値に基づいて投入フィーダの起動停止及びピストンポンプの起動の運転制御を行う投入シュート用圧力検出器を設けると共に、ポンプフィーダの吐出部に、ポンプフィーダの押込み圧力を検出し、その検出値が所定値以下になったときピストンポンプを停止し、かつ投入シュート用圧力検出器の零点計測値補正を行うポンプフィーダ用圧力検出器を設けることにより上記課題を解決している。
【0009】
このピストンポンプの運転制御装置は、被送流体を圧送する場合には、投入シュート内の被送流体のレベルに対応する被送流体の圧力を投入シュート用圧力検出器で検出し、その検出値に基づいて、投入シュート内の被送流体のレベルが下部まで下がると投入フィーダを起動させ、被送流体のレベルが投入シュート4の上部まで上がると投入フィーダを停止させる。また、投入シュート内の被送流体のレベルが適当な高さに達するとピストンポンプを起動させる。
【0010】
ピストンポンプが被送流体を圧送して投入シュート内が空の状態になると、ポンプフィーダの吐出部の押込み圧力が低下し、ポンプフィーダ用圧力検出器の検出値が所定値以下になるのでピストンポンプを停止し、かつ投入シュート用圧力検出器の零点計測値補正を行う。
このピストンポンプの運転制御装置は、上記の如く投入シュート用圧力検出器とポンプフィーダ用圧力検出器を用いることにより、被送流体の付着や、大気圧や温度の変化によって誤作動が生じるおそれがなく、確実で安定した運転制御を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である運転制御装置を備えたピストンポンプの構成図、図2は運転制御装置の作用の説明図である。
ここで、ピストンポンプの基本的構成は、図3及び図4に示す従来のものと同様であって、ピストンポンプ1に、ホッパー2に被送流体を供給するためのポンプフィーダ3と、ポンプフィーダ3に被送流体Lを投入するための投入シュート4と投入フィーダ5とが設けられている。被送流体Lは投入フィーダ5から投入シュート4へ投入され、投入シュート4からポンプフィーダ3でホッパー2に供給される。ホッパー2内の被送流体Lはピストン6の往復動によって、ポンプシリンダ7に吸込まれた後、吐出圧送される。
【0012】
投入シュート4の下部には、被送流体Lの圧力を検出し、その検出値に基づいて投入フィーダ5の起動停止及びピストンポンプ1の起動の運転制御を行う投入シュート用圧力検出器11が設けられている。
ポンプフィーダ3の吐出部には、ポンプフィーダ3の押込み圧力を検出し、その検出値が所定値以下になったときピストンポンプ1を停止し、かつ投入シュート用圧力検出器11の零点計測値補正を行うポンプフィーダ用圧力検出器12が設けられている。
【0013】
このピストンポンプの運転制御装置は、被送流体Lを圧送する場合には、投入シュート4内の被送流体Lのレベルに対応する被送流体Lの圧力を投入シュート用圧力検出器11で検出し、その検出値に基づいて、投入シュート4内の被送流体Lのレベルが下部まで下がると投入フィーダ5を起動させ、被送流体Lのレベルが投入シュート4の上部まで上がると投入フィーダ5を停止させる。また、投入シュート4内の被送流体Lのレベルが適当な高さに達するとピストンポンプ1を起動させる。
【0014】
例えば投入シュート用圧力検出器11を設けた位置から投入シュート4の最上部までの高さHが1m程度である場合には、次のような運転制御が行われる。
投入シュート用圧力検出器11の圧力検出値が1kPa以下になると投入フィーダ5を起動し、圧力検出値が10kPa以上になると投入フィーダ5を停止する。また、投入シュート用圧力検出器11の圧力検出値が5kPa以上になるとピストンポンプ1を起動する。
【0015】
このピストンポンプ1は、圧送能力が投入フィーダ5の供給能力を上回るように設定されている。このため、ピストンポンプ1が起動して被送流体Lの圧送を開始すると、一定時間ごとに図2に示すような投入シュート4が空の状態を生じる。
投入シュート4内が空の状態になると、ポンプフィーダ3の吐出部の押込み圧力が20kPa以下に低下する。そこで、ポンプフィーダ用圧力検出器12は圧力検出値が20kPa以下になると、ピストンポンプ1を停止させると同時に、投入シュート用圧力検出器11の零点計測値補正を行う。
【0016】
このポンプフィーダ用圧力検出器12は、ポンプフィーダ3の押込み圧力を受けるため、測定範囲が0〜300kPa程度のものが用いられており、ピストンポンプ1の停止圧力検出値も20kPaで制御可能であるので、大気圧や温度の変化によって誤作動を生ずるおそれはない。
投入シュート用圧力検出器11は、微小な圧力の相違を検出して圧力制御を行うため、測定範囲が0〜20kPa程度のものが用いられているが、ピストンポンプ1の運転中に短い間隔で零点計測値補正が繰り返し自動的に行われるので、常に適切な零点が確保でき、大気圧や温度の変化によって誤作動を生じるおそれがなく、確実で安定した運転制御を行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のピストンポンプの運転制御装置によれば、ピス被送流体の付着や、大気圧や温度の変化によって誤作動が生じるおそれがなく、確実で安定した運転制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の一形態である運転制御装置を備えたピストンポンプの構成図である。
【図2】運転制御装置の作用の説明図である。
【図3】従来の運転制御装置を備えたピストンポンプの構成図である。
【図4】従来の運転制御装置を備えたピストンポンプの構成図である。
【符号の説明】
1 ピストンポンプ
2 ホッパー
3 ポンプフィーダ
4 投入シュート
5 投入フィーダ
6 ピストン
7 ポンプシリンダ
11 投入シュート用圧力検出器
12 ポンプフィーダ用圧力検出器
H 投入シュート用圧力検出器から投入シュートの最上部までの高さ
L 被送流体
Claims (1)
- ホッパーに被送流体を供給するためのポンプフィーダと、該ポンプフィーダに被送流体を投入するための投入シュートと投入フィーダとを備え、自身の圧送能力が前記投入フィーダの供給能力を上回るように設定されて、一定時間ごとに前記投入シュートが空の状態を生じるピストンポンプに用いられる運転制御装置において、
前記投入シュートの下部に、被送流体の圧力を検出する投入シュート用圧力検出器を設けると共に、前記ポンプフィーダの吐出部に、前記ポンプフィーダの押込み圧力を検出するポンプフィーダ用圧力検出器を設け、
当該運転制御装置は、前記投入シュート用圧力検出器の検出値に基づいて、前記投入フィーダの起動停止及び前記ピストンポンプの起動の運転制御を行うとともに、前記ポンプフィーダ用圧力検出器の検出値が、前記投入シュート内が空の状態になって所定値以下になったときに、前記ピストンポンプを停止し、かつ前記投入シュート用圧力検出器の零点計測値補正を行うことを特徴とするピストンポンプの運転制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001018970A JP4694001B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | ピストンポンプの運転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001018970A JP4694001B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | ピストンポンプの運転制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002221152A JP2002221152A (ja) | 2002-08-09 |
JP4694001B2 true JP4694001B2 (ja) | 2011-06-01 |
Family
ID=18884922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001018970A Expired - Lifetime JP4694001B2 (ja) | 2001-01-26 | 2001-01-26 | ピストンポンプの運転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4694001B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57179713A (en) * | 1981-04-30 | 1982-11-05 | Meisei Electric Co Ltd | Inspecting method for pressure type liquid level gage |
JPH10205435A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Furukawa Co Ltd | 脱水汚泥用圧送装置 |
-
2001
- 2001-01-26 JP JP2001018970A patent/JP4694001B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS57179713A (en) * | 1981-04-30 | 1982-11-05 | Meisei Electric Co Ltd | Inspecting method for pressure type liquid level gage |
JPH10205435A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Furukawa Co Ltd | 脱水汚泥用圧送装置 |
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