JP4693493B2 - キャブチルト装置 - Google Patents

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本発明は、キャブオーバエンジン形自動車に搭載されるキャブチルト装置に関する。
中型や大型のキャブオーバ形トラックにおいては、キャブチルト装置が使用されている。すなわち、キャブチルト装置はキャブとフレームとの間にチルト用シリンダ装置を介設し、このチルト用シリンダ装置の伸縮作動によりキャブを持ち上げたり降ろしたりして、エンジン部分の保守点検等を容易に行うことができるように構成されている。例えば、特許文献1参照。
特開2000−280940号公報
従来のこの種のチルト用シリンダ装置は、円筒形状に形成されたシリンダ本体を備えており、シリンダ本体のシリンダ室内にはピストンが摺動自在に嵌入されている。ピストンにはピストンロッドの一端部が固定されており、ピストンロッドはシリンダ本体のキャブ側端から外部に突出されている。
シリンダ室内のキャブ側端部には、ピストンロッドを摺動自在に支承するためのブッシュが嵌入されており、ピストンロッドにはグリースが塗布されている。ブッシュにはパッキンがブッシュの内周とピストンロッドの外周とのクリアランスをシールするように装着されている。
しかし、従来のキャブチルト装置においては、ピストンがシリンダ室を摺動する際に、ピストンロッドに塗布されたグリースがシリンダ本体とピストンロッドとの間に介設されたパッキンによって破断されると、スティックスリップが発生するために、振動や発音現象が起こることがある。
本発明の目的は、スティックスリップによる振動や発音現象の発生を防止することができるキャブチルト装置を提供することにある。
課題を解決するための手段は、次の通りである。
(1)キャブとフレームとの間に介設されてキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置を備えており、前記チルト用シリンダ装置はシリンダ本体と、このシリンダ本体のシリンダ室内に摺動自在に嵌入されたピストンと、このピストンに一端部が固定されて外周にグリースが塗布されたピストンロッドと、前記シリンダ室内の一端部に嵌入されて前記ピストンロッドを摺動自在に支承するブッシュと、このブッシュに保持されて内周面が前記ピストンロッドの外周面に押接するパッキンと、を備えているキャブチルト装置において、 前記ブッシュは蓋部材と本体部材とによって構成されており、前記パッキンが前記蓋部材と前記本体部材との間に形成された収納室に収納されており、
前記蓋部材の内周面にはグリース溜め溝が没設されており、
前記蓋部材の内周面における前記グリース溜め溝の前記キャブ側の片脇にはグリース均しリングが嵌着されている、
ことを特徴とするキャブチルト装置。
(2)キャブとフレームとの間に介設されてキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置を備えており、前記チルト用シリンダ装置はシリンダ本体と、このシリンダ本体のシリンダ室内に摺動自在に嵌入されたピストンと、このピストンに一端部が固定されて外周にグリースが塗布されたピストンロッドと、前記シリンダ室内の一端部に嵌入されて前記ピストンロッドを摺動自在に支承するブッシュと、このブッシュに保持されて内周面が前記ピストンロッドの外周面に押接するパッキンと、を備えているキャブチルト装置において、 前記パッキンが前記ブッシュに形成された収納室に収納されており、
前記ブッシュの内周面における前記キャブ側端部にはグリース溜め溝が没設されており、
前記ブッシュの内周面における前記グリース溜め溝の前記キャブ側の片脇にはグリース均しリングが嵌着されており、
前記シリンダ室の内周面の前記キャブ側端部には、前記キャブ側が大径となる雌テーパ形状に形成された雌係合部と、環状溝形状に形成された抜け止め溝とが奥側から順次に間隔を置かれて並設されており、
前記ブッシュの外周面の中間部には前記キャブ側が大径になるテーパ形状の雄係合部が形成されており、前記ブッシュのキャブ側端の外周面には面取り部が形成されており、
前記ブッシュが前記シリンダ室内の前記キャブ側端部に嵌入された状態において、前記雄係合部が前記雌係合部に前記キャブ側から係合することにより、前記ブッシュが前記フレーム側端を位置規制し、前記抜け止め溝にストッパリングが嵌入され、このストッパリングが前記面取り部に前記キャブ側から係合されることにより、前記ブッシュは前記キャブ側端を位置規制している、
ことを特徴とするキャブチルト装置。
(3)前記シリンダ室の内周面の前記キャブ側端部には、前記キャブ側が大径となる雌テーパ形状に形成された雌係合部と、環状溝形状に形成された抜け止め溝とが奥側から順次に間隔を置かれて並設されており、
前記本体部材の外周面の中間部には前記キャブ側が大径になるテーパ形状の雄係合部が形成されており、前記蓋部材のキャブ側端の外周面には面取り部が形成されており、
前記ブッシュが前記シリンダ室内の前記キャブ側端部に嵌入された状態において、前記雄係合部が前記雌係合部に前記キャブ側から係合することにより、前記ブッシュが前記フレーム側端を位置規制し、前記抜け止め溝にストッパリングが嵌入され、このストッパリングが前記面取り部に前記キャブ側から係合されることにより、前記ブッシュは前記キャブ側端を位置規制している、
ことを特徴とする前記(1)に記載のキャブチルト装置。
前記した手段によれば、ピストンロッドの作動に伴って、グリース均しリングがピストンロッドの外周面に塗布されたグリースを均しながらグリース溜め溝に溜めるとともに、グリース溜め溝に溜められたグリースを均一に塗布して行くので、グリースの塗布膜に破断が発生するのを防止することができる。
グリースの塗布膜に破断が発生するのを防止することにより、パッキンとピストンロッドとの間でスティックスリップが起こるのを防止することができるので、それに伴う振動や発音現象が発生するのを未然に防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
図1に示されているように、本実施の形態に係るキャブチルト装置10は、キャブオーバ形トラックのフレーム11にヒンジ12によって前後方向に回動自在に支持されたキャブ13を備えており、キャブ13とフレーム11との間には図2に示されたチルト用シリンダ装置20が介設されている。キャブ13は油圧によるチルト用シリンダ装置20の伸縮作動によりチルト操作されるように構成されている。
図2に示されているように、チルト用シリンダ装置20は円筒形状に形成されたシリンダ本体(以下、本体という。)21を備えており、本体21のシリンダ室22内にはピストン23が摺動自在に嵌入されている。ピストン23の外周にはシールリング24が嵌着されており、シールリング24はピストン23と本体21との摺接面間をシールするように構成されている。シリンダ室22はピストン23によってフレーム側油圧室22aと、キャブ側油圧室22bとに仕切られている。
ピストン23にはピストンロッド25の一端部が固定されており、ピストンロッド25はキャブ側油圧室22bを貫通して本体21のキャブ側端から外部に突出されている。
図3に示されているように、シリンダ室22の内周面のキャブ側端部には、キャブ側が大径となる雌テーパ形状に形成された雌係合部26と、環状溝形状に形成された抜け止め溝27とが、奥側から順次に間隔を置かれて並設されている。
シリンダ室22内のキャブ側端部には、ピストンロッド25を摺動自在に支承するためのブッシュ28が嵌入されている。
ブッシュ28はキャブ側端部に大径部29aを有する円筒形状の本体部材29と、フレーム側端部に小径部30aを有する円筒形状の蓋部材30とを備えており、蓋部材30の小径部30aが本体部材29の大径部29aに圧入されることによって、本体部材29と蓋部材30とは一体的に固定されている。
本体部材29の大径部29aと蓋部材の小径部30aとが画成した収納室31には、ウレタン樹脂またはゴムによって形成されたパッキン32が収納されている。パッキン32は断面が略U字形のリング形状に形成されており、U字の立ち上がり面の一方が形成するリングの内周面がピストンロッド25の外周面に全体にわたって均一に押接するようになっている。このパッキン32のピストンロッド25との押接により、ブッシュ28の内周とピストンロッド25の外周とのクリアランスがシールされている。
ブッシュ28がシリンダ室22内のキャブ側端部に嵌入された状態において、本体部材29の外周面の中間部にキャブ側が大径になるテーパ形状に形成された雄係合部33がシリンダ室22の雌係合部26にキャブ側から係合することにより、ブッシュ28はフレーム側端を位置規制している。
この状態で、ストッパリング35がシリンダ室22の抜け止め溝27に嵌入され、このストッパリング35が蓋部材30のキャブ側端の外周面に形成された面取り部34にキャブ側から係合されることにより、ブッシュ28はキャブ側端を位置規制している。
本体部材29の外周面における雄係合部33よりもフレーム側寄りの部位には、環状溝36が形成されており、環状溝36にはシールリング37が嵌入されている。このシールリング37により、ブッシュ28の外周とシリンダ室22の内周とのクリアランスがシールされている。
蓋部材30の内周面の本体部材29側の端部にはグリース溜め溝38が没設されており、グリース溜め溝38は断面が半円形であって、半径の小さい環状の溝形状に形成されている。
本実施の形態においては、グリース溜め溝38の半径は、0.5mm、半円形の断面積は、約0.39mm2 に設定されている。
グリース溜め溝38の半円形の半径の許容範囲は、0.5mm±0.15mm程度である。したがって、グリース溜め溝38の断面積の許容範囲は、0.19mm2 〜0.66mm2 程度である。
蓋部材30の内周面のグリース溜め溝38のキャブ側寄りの部位には、収納溝39が環状溝形状に没設されており、収納溝39にはグリース均しリング40が収納されている。グリース均しリング40はピストンロッド25の外周面に塗布されたグリース41(図4参照)を均しながらグリース溜め溝38に溜めて行く機能を発揮するように構成されている。
シリンダ室22のキャブ側開口部内にはダストシール42が嵌着されており、ダストシール42はキャブ側開口部からシリンダ室22にダストが侵入するのを防止するように構成されている。
また、シリンダ室22のフレーム側開口部には弁ユニット43が、シリンダ室22の開口を閉塞するように嵌着されている。
図1に示されているように、チルト用シリンダ装置20のピストンロッド25の外側端部がキャブ13に、ロストモーションを行わせるためのリンク14を介して回動自在に枢着されており、本体21のフレーム側端部がフレーム11に支軸15を介して回動自在に枢着されている。
図5に示されているように、チルト用シリンダ装置20の油圧駆動回路50は上げ側給排油路(以下、上げ側油路という。)51と、下げ側給排油路(以下、下げ側油路という。)52と、モータMにより駆動されるポンプ53と、タンク54と、手動切換弁(以下、切換弁という。)55とを備えている。
上げ側油路51は本体21のフレーム側油圧室(以下、上げ側油圧室という。)22aに流体的に接続されており、下げ側油路52は本体21のキャブ側油圧室(以下、下げ側油圧室という。)22bに流体的に接続されている。
切換弁55は4ポート・2位置・手動操作形切換弁として構成されており、切換レバー55aによって切換操作されるようになっている。切換弁55は、通常時にはキャブチルトダウンの位置に設定される。
すなわち、上げ側油路51の負荷ポートaがタンクポートTに、かつ、下げ側油路52の負荷ポートbがポンプポートPにそれぞれ接続される。キャブをチルトアップさせるために切換レバー55aをチルトアップの位置に切り換えた時には、上げ側油路51の負荷ポートaがポンプポートPに、かつ、下げ側油路52の負荷ポートbがタンクポートTにそれぞれ接続されるように構成されている。
上げ側油路51には第一の上げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、第一上げ側パイロット逆止弁という。)56および第二の上げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、第二上げ側パイロット逆止弁という。)58が互いに直列に介設されており、下げ側油路52には下げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、下げ側パイロット逆止弁という。)57が介設されている。
第一上げ側パイロット逆止弁56、第二上げ側パイロット逆止弁58および下げ側パイロット逆止弁57は、油圧が予め設定されたパイロット圧力値未満である時にチルト用シリンダ装置20側から切換弁55側への流れを阻止し、設定されたパイロット圧力値以上になるとその流れを許容するようにそれぞれ構成されている。
第一上げ側パイロット逆止弁56、第二上げ側パイロット逆止弁58および下げ側パイロット逆止弁57は、チルト用シリンダ装置20の本体21のフレーム側端部に嵌着された弁ユニット43に配設されている(図2参照)。
なお、図5中、60は非常用の手動ポンプ、61はタンク54に設置されたフィルタ、62はリリーフ弁、63は安全弁である。
次に、作用を説明する。
キャブ13がチルトアップされるに際しては、切換弁55の切換レバー55aがチルトアップ側に切り換えられ、図5に示された切換弁55のポンプポートPが負荷ポートaに、タンクポートTが負荷ポートbに接続される。
次いで、ポンプスイッチがオンにされてモータMが回転してポンプ53が駆動されると、図5において、ポンプ53の圧油が切換弁55により上げ側油路51の負荷ポートaに圧送される。上げ側油路51の負荷ポートaに圧送された圧油は、第二上げ側パイロット逆止弁58および第一上げ側パイロット逆止弁56を通じてチルト用シリンダ装置20の本体21の上げ側油圧室22aに流入し、ピストンロッド25を伸長作動させることにより、キャブ13をフレーム11から持ち上げて行きチルトアップさせて行く。
この際、ピストンロッド25を伸長作動させるためには、本体21の下げ側油圧室22bの圧油を排出させる必要がある。
本実施の形態においては、上げ側油路51のパイロット通路の油圧が下げ側パイロット逆止弁57に設定されたパイロット圧力値以上になると、下げ側パイロット逆止弁57が開かれるため、本体21の下げ側油圧室22bの圧油は、下げ側油路52の下げ側パイロット逆止弁57、切換弁55の負荷ポートbおよびタンクポートTを経由してタンク54に排出される。したがって、チルト用シリンダ装置20のピストンロッド25は伸長作動してキャブ13をチルトアップさせることができる。
キャブ13がチルトダウンされるに際しては、切換弁55の切換レバー55aがチルトダウン側に切り換えられ、図5に示されているように、切換弁55のポンプポートPが負荷ポートbに接続され、タンクポートTが負荷ポートaに接続される。
次に、ポンプスイッチがオンされて、ポンプ53がモータMによって駆動されると、ポンプ53の圧油が下げ側油路52の負荷ポートbに圧送される。下げ側油路52の負荷ポートbに圧送された圧油はチルト用シリンダ装置20の本体21の下げ側油圧室22bに下げ側パイロット逆止弁57を通じて流入し、伸長したピストンロッド25を短縮作動させることにより、キャブ13をチルトダウンさせて行く。
この際、ピストンロッド25が短縮作動するためには、本体21の上げ側油圧室22aの圧油を排出させる必要がある。
本実施の形態においては、第一上げ側パイロット逆止弁56のパイロット通路の圧力が第一上げ側パイロット逆止弁56に設定されたパイロット圧力値以上になると、第一上げ側パイロット逆止弁56が開かれるため、本体21の上げ側油圧室22aの圧油は、第一上げ側パイロット逆止弁56、第二上げ側パイロット逆止弁58および切換弁55の負荷ポートaを経由してタンク54に排出される。したがって、チルト用シリンダ装置20のピストンロッド25は短縮作動してキャブ13をチルトダウンさせることができる。
ところで、最近のキャブオーバ形トラックにおいては、キャブが最大で1トンにもなり、キャブチルト装置の推力には2トンの引き込み力が要求されることがある。
このように大きな推力を備えた従来のキャブチルト装置においては、チルト用シリンダ装置の短縮作動に際して、図4(a)に示されているように、ピストンロッド25の外周面に塗布されたグリース41が掻き取られて、グリース41の塗布膜に破断が発生することにより、パッキン32のピストンロッド25の露出面との摩擦によってスティックスリップが起こるために、振動や発音現象が発生する場合がある。
しかし、本実施の形態においては、ブッシュ28におけるパッキン32のキャブ側の片脇にグリース溜め溝38が没設されているとともに、グリース溜め溝38のキャブ側の片脇にグリース均しリング40が嵌着されていることにより、グリース41の塗布膜に破断が発生するのを防止することができるので、パッキン32とピストンロッド25との間でスティックスリップが起こるのを防止することができ、それに伴う振動や発音現象が発生するのを未然に防止することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、図4(b)に示されているように、ピストンロッド25の短縮作動に伴って、グリース均しリング40がピストンロッド25の外周面に塗布されたグリース41を均しながらグリース溜め溝38に溜めるとともに、グリース溜め溝38に溜められたグリース41を均一に塗布して行くので、グリース41の塗布膜に破断が発生するのを防止することができる。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
1) ブッシュ28におけるパッキン32のキャブ側の片脇にグリース溜め溝38を没設するとともに、グリース溜め溝38のキャブ側の片脇にグリース均しリング40を嵌着することにより、グリース41の塗布膜に破断が発生するのを防止することができる。
2) グリース41の塗布膜に破断が発生するのを防止することにより、パッキン32とピストンロッド25との間でスティックスリップが起こるのを防止することができるので、それに伴う振動や発音現象が発生するのを未然に防止することができる。
3) グリース溜め溝38を断面形状が半径の小さい半円形の環状溝として形成することにより、グリース41がグリース溜め溝38の奥に入り込んで停滞してしまう現象を防止することができるので、新鮮なグリース41をピストンロッド25の外周面に均一に塗布することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、グリース溜め溝は一条配設するに限らず、複数条のグリース溜め溝を配設してもよい。
この場合も、各グリース溜め溝は浅く形成することが望ましい。
本発明の一実施の形態であるキャブチルト装置が搭載されたキャブオーバ形自動車を示す側面図である。 そのチルト用シリンダ装置を示す一部省略一部切断側面図である。 その主要部を示す拡大断面図である。 その作用を説明するための拡大部分断面図である。 チルト用シリンダ装置の油圧回路図である。
符号の説明
10…キャブチルト装置、10A…キャブチルト装置の油圧回路、11…フレーム、12…ヒンジ、13…キャブ、14…リンク、15…支軸、20…チルト用シリンダ装置、21…本体(シリンダ本体)、22…シリンダ室、22a…フレーム側油圧室(上げ側油圧室)、22b…キャブ側油圧室(下げ側油圧室)、23…ピストン、24…シールリング、25…ピストンロッド、26…雌係合部、27…抜け止め溝、28…ブッシュ、29…本体部材、29a…大径部、30…蓋部材、30a…小径部、31…収納室、32…パッキン、33…雄係合部、34…面取り部、35…ストッパリング、36…環状溝、37…シールリング、38…グリース溜め溝、39…収納溝、40…グリース均しリング、41…グリース、42…ダストシール、43…弁ユニット、50……油圧駆動回路、51…上げ側給排油路(上げ側油路)、52…下げ側給排油路(下げ側油路)、53…ポンプ、54…タンク、55…手動切換弁(切換弁)、55a…切換レバー、56…第一上げ側パイロット逆止弁、57…下げ側パイロット逆止弁、58…第二上げ側パイロット逆止弁、60…非常用の手動ポンプ、61…フィルタ、62…リリーフ弁、63…安全弁。

Claims (3)

  1. キャブとフレームとの間に介設されてキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置を備えており、前記チルト用シリンダ装置はシリンダ本体と、このシリンダ本体のシリンダ室内に摺動自在に嵌入されたピストンと、このピストンに一端部が固定されて外周にグリースが塗布されたピストンロッドと、前記シリンダ室内の一端部に嵌入されて前記ピストンロッドを摺動自在に支承するブッシュと、このブッシュに保持されて内周面が前記ピストンロッドの外周面に押接するパッキンと、を備えているキャブチルト装置において、
    前記ブッシュは蓋部材と本体部材とによって構成されており、前記パッキンが前記蓋部材と前記本体部材との間に形成された収納室に収納されており、
    前記蓋部材の内周面にはグリース溜め溝が没設されており、
    前記蓋部材の内周面における前記グリース溜め溝の前記キャブ側の片脇にはグリース均しリングが嵌着されている、
    ことを特徴とするキャブチルト装置。
  2. キャブとフレームとの間に介設されてキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置を備えており、前記チルト用シリンダ装置はシリンダ本体と、このシリンダ本体のシリンダ室内に摺動自在に嵌入されたピストンと、このピストンに一端部が固定されて外周にグリースが塗布されたピストンロッドと、前記シリンダ室内の一端部に嵌入されて前記ピストンロッドを摺動自在に支承するブッシュと、このブッシュに保持されて内周面が前記ピストンロッドの外周面に押接するパッキンと、を備えているキャブチルト装置において、
    前記パッキンが前記ブッシュに形成された収納室に収納されており、
    前記ブッシュの内周面における前記キャブ側端部にはグリース溜め溝が没設されており、
    前記ブッシュの内周面における前記グリース溜め溝の前記キャブ側の片脇にはグリース均しリングが嵌着されており、
    前記シリンダ室の内周面の前記キャブ側端部には、前記キャブ側が大径となる雌テーパ形状に形成された雌係合部と、環状溝形状に形成された抜け止め溝とが奥側から順次に間隔を置かれて並設されており、
    前記ブッシュの外周面の中間部には前記キャブ側が大径になるテーパ形状の雄係合部が形成されており、前記ブッシュのキャブ側端の外周面には面取り部が形成されており、
    前記ブッシュが前記シリンダ室内の前記キャブ側端部に嵌入された状態において、前記雄係合部が前記雌係合部に前記キャブ側から係合することにより、前記ブッシュが前記フレーム側端を位置規制し、前記抜け止め溝にストッパリングが嵌入され、このストッパリングが前記面取り部に前記キャブ側から係合されることにより、前記ブッシュは前記キャブ側端を位置規制している、
    ことを特徴とするキャブチルト装置。
  3. 前記シリンダ室の内周面の前記キャブ側端部には、前記キャブ側が大径となる雌テーパ形状に形成された雌係合部と、環状溝形状に形成された抜け止め溝とが奥側から順次に間隔を置かれて並設されており、
    前記本体部材の外周面の中間部には前記キャブ側が大径になるテーパ形状の雄係合部が形成されており、前記蓋部材のキャブ側端の外周面には面取り部が形成されており、
    前記ブッシュが前記シリンダ室内の前記キャブ側端部に嵌入された状態において、前記雄係合部が前記雌係合部に前記キャブ側から係合することにより、前記ブッシュが前記フレーム側端を位置規制し、前記抜け止め溝にストッパリングが嵌入され、このストッパリングが前記面取り部に前記キャブ側から係合されることにより、前記ブッシュは前記キャブ側端を位置規制している、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャブチルト装置。
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