JP2009241640A - キャブチルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャブチルト装置の部品点数および組付工数を低減する。
【解決手段】キャブ1とフレーム2との間に介設されキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置3と、チルト用シリンダ装置3の上げ側および下げ側給排油路にオイルを供給するポンプ13とを備えたキャブチルト装置において、チルト用シリンダ装置3の弁ユニット20のボデー21にポンプ13のケーシング91を組み付ける。ボデー21には上げ側パイロット逆止弁16と下げ側パイロット逆止弁17とポペット弁70とを設ける。ケーシング91内にはポンプ13を構成するシリンダ室103およびピストン104と、上げ側および下げ側給排油路を切り換える切換弁15とを設ける。ケーシング91にタンク14を形成する筐体92とDCモータ95とを一直線上に連結する。チルト用シリンダ装置3とポンプ13とをモジュール化することで、部品点数および組付工数を低減する。
【選択図】図7

Description

本発明は、キャブチルト装置に関する。
例えば、キャブオーバエンジン形自動車に搭載されるキャブチルト装置に利用して有効なものに関する。
中型や大型のキャブオーバ形トラックにおいては、エンジン部分の点検保守等を容易に実施することができるように、キャブチルト装置が搭載されている。
このキャブチルト装置においては、キャブとフレームとの間にオイルポンプによって駆動されるチルト用シリンダ装置が介設されており、このチルト用シリンダ装置の上げ側油路にオイルポンプによって圧油が供給されることによりキャブが持ち上げられ、下げ側油路に圧油が供給されることによりキャブを降ろすように、構成されている。
従来のキャブチルト装置においては、オイルポンプとチルト用シリンダ装置とはトラックの異なる位置に搭載され、配管によって流体的に連結されている。
従来のキャブチルト装置においては、オイルポンプをトラックに搭載するためのブラケットが必要になったり、オイルポンプとチルト用シリンダ装置を流体的に連結するための配管およびそれらの締結のためのニップル類等が必要になったりするために、部品点数および組付工数が増加するという問題点があった。
本発明の目的は、部品点数および組付工数を低減することができるキャブチルト装置を提供することにある。
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
キャブとフレームとの間に介設されてキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置と、該チルト用シリンダ装置の上げ側給排油路および下げ側給排油路にオイルを供給するポンプとを備えており、
前記ポンプのケーシングが前記チルト用シリンダ装置のシリンダに組み付けられていることを特徴とするキャブチルト装置。
前記手段によれば、部品点数および組付工数を低減することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
図1に示されているように、本実施の形態に係るキャブチルト装置は、チルト用シリンダ装置3を備えている。チルト用シリンダ装置3はキャブ1のチルト操作をキャブ1とフレーム2との間に介設され油圧による伸縮作動により行う。
すなわち、キャブ1はフレーム2に支点1aによって前後方向に回動自在に支持されており、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4の上端がキャブ1に回動自在に枢着され、シリンダ5の下端がフレーム2に回動自在に枢着されている。
キャブ1の後端中央部にはキャブロック装置6が設置されている。キャブロック装置6はキャブ1とフレーム2を連結したり、連結を解除したりする。
すなわち、キャブ1は後端部において、左右のフレームが山形の形状をしたリヤアーチ6aで連結されており、リヤアーチ6aにはコイルばねまたは空気ばね6bを介してフローティングバー6cが取り付けられている。キャブロック装置6はキャブ1をフローティングバー6cに連結させ、キャブをチルトするときはこの連結を手動レバー6dによって解除させる。
図2に示されているように、チルト用シリンダ装置3の油圧駆動回路10は上げ側給排油路(以下、上げ側油路という。)11と、下げ側給排油路(以下、下げ側油路という。)12と、DCモータによって駆動されるオイルポンプ(以下、ポンプという。)13と、タンク14と、手動切換弁(以下、切換弁という。)15と、を備えている。
上げ側油路11はシリンダ5のフレーム側油圧室(以下、上げ側油圧室という。)5aに流体的に接続されており、下げ側油路12はシリンダ5のキャブ側油圧室(以下、下げ側油圧室という。)5bに流体的に接続されている。
切換弁15は4ポート・2位置・手動操作形切換弁によって構成されており、ポンプ13からの圧油を上げ側油路11に供給するか、下げ側油路12に供給するかの切り換えを、切換レバー15aによって行う。
切換弁15は車両走行中や停車中や駐車中等の通常時には、図2に示されているように、キャブチルトダウンの位置に設定される。すなわち、上げ側油路11の負荷ポートaがタンクポートTに、かつ、下げ側油路12の負荷ポートbがポンプポートPにそれぞれ接続される。
キャブをチルトアップさせるために切換弁15をチルトアップの位置に切り換えた時には、上げ側油路11の負荷ポートaがポンプポートPに、かつ、下げ側油路12の負荷ポートbがタンクポートTにそれぞれ接続される。
上げ側油路11には上げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、上げ側パイロット逆止弁という。)16が介設されており、下げ側油路12には下げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、下げ側パイロット逆止弁という。)17が介設されている。
上げ側パイロット逆止弁16は、下げ側油路12の圧力が予め設定されたパイロット圧力値未満である時にはシリンダ5の上げ側油圧室5aから切換弁15側への流れを阻止し、設定値以上になると、その流れを許容する。
下げ側パイロット逆止弁17は、上げ側油路11の圧力が予め設定されたパイロット圧力値未満である時にはシリンダ5側の下げ側油圧室5bから切換弁15側への流れを阻止し、設定値以上になると、その流れを許容する。
なお、図2中、7は吐出弁114と切換弁15との間に設置されたリリーフ弁、8はタンク14に設置されたフィルタ、9はタンク14に設置されたリリーフ弁、である。
図3〜図6に示されているように、チルト用シリンダ装置3のシリンダ5のフレーム側端部には弁ユニット20が設置されている。弁ユニット20には上げ側パイロット逆止弁16および下げ側パイロット逆止弁17が形成されている。
図4(c)および図5に示されているように、ボデー21の中央部には上げ側パイロット逆止弁16の取付孔31が全幅にわたって開設されている。取付孔31の一端部には弁箱33が螺入されており、取付孔31の内周と弁箱33の外周との間にはシール部材32が介設されている。
弁箱33には中心線上に弁室34が形成されている。弁箱33は弁室34の片側に、弁口35が開設された弁座部材35Aが嵌入(圧入)されており、弁座部材35Aの弁口35周りには弁座36が形成されている。弁室34内にはボールからなる弁体37が収容されており、弁体37は弁座36に離着座して弁口35を開閉する。弁箱33にはスプリング挿入穴38が没設されており、スプリング挿入穴38内にはバルブスプリング39が設けられている。バルブスプリング39は弁体37を弁座36に着座させる方向に常時付勢する。
取付孔31には連通室40が、弁口35のスプリング挿入穴38と反対側に形成されており、連通室40は弁口35と連通している。連通室40には絞り41を介して連絡通路42の一端が接続されている。
取付孔31にはシリンダ室43が連通室40の弁口35と反対側に形成されており、シリンダ室43にはパイロットピストン44が摺動自在に嵌合されている。パイロットピストン44には弁棒45が一体に形成されており、弁棒45は連通室40および弁口35に挿入して弁体37に対向している。パイロットピストン44はスプリング46によって弁体37から離れる方向に常時付勢されている。
取付孔31には圧力室47が連通室40と反対側のシリンダ室43の片脇に形成されている。圧力室47は取付孔31の端部に螺入されたプラグ48によって閉塞されている。圧力室47にはパイロット通路49の一端が接続されており、パイロットピストン44は圧力室47すなわちパイロット通路49内を流れる油の圧力の上昇によってスプリング46に抗する方向に付勢される。
ボデー21には下げ側パイロット逆止弁17の取付孔(以下、下げ側取付孔という。)51が、取付孔(以下、上げ側取付孔という。)31の片脇に上げ側取付孔31と平行に、全幅にわたって開設されている。下げ側取付孔51には弁箱53が螺入されており、下げ側取付孔51の一端部にはシール部材52が内周と弁箱53の外周との間に介設されている。
弁箱53には弁室54が中心線上に形成されている。弁箱53は弁室54の片側に弁口55が開設された弁座部材55Aが嵌入(圧入)されており、弁座部材55Aの弁口55周りには弁座56が形成されている。弁室54内にはボールからなる弁体57が収容されており、弁体57は弁座56に離着座して弁口55を開閉する。弁箱53にはスプリング挿入穴58が没設されており、スプリング挿入穴58内にはバルブスプリング59が設けられている。バルブスプリング59は弁体57を弁座56に着座させる方向に常時付勢している。
下げ側取付孔51には連通室60が弁口55のスプリング挿入穴58と反対側に形成されており、連通室60は弁口55と連通している。連通室60には絞り61を介して連絡通路62の一端が接続されている。
下げ側取付孔51にはシリンダ室63が連通室60の弁口55と反対側に形成されており、シリンダ室63にはスリーブ63Aが摺動自在に嵌合されている。スリーブ63A内にはパイロットピストン64が摺動自在に嵌合されている。
パイロットピストン64には弁棒65が一体に形成されており、弁棒65は弁口55に挿入されて弁体57に対向している。パイロットピストン64はスプリング66によって弁体57から離れる方向に常時付勢されている。
下げ側取付孔51には圧力室67がシリンダ室63の連通室60と反対側に形成されており、圧力室67は下げ側取付孔51の端部に螺入されたプラグ68によって閉塞されている。圧力室67にはパイロット通路69の一端が接続されており、パイロットピストン64は圧力室67すなわちパイロット通路69内を流れるオイルの圧力の上昇によってスプリング66に抗する方向に付勢される。
図4(b)に示されているように、ボデー21にはポペット弁70が、上げ側パイロット逆止弁16および下げ側パイロット逆止弁17と離れた部位に設けられている。ポペット弁70は2ポート・2位置・パイロット切換弁(図2参照)として構成されている。
図4(b)および図6に示されているように、ボデー21にはポペット弁70の取付穴71が開設されており、取付穴71の開口端部にはプラグ72が螺入されている。取付穴71の底部には連通ポート73が形成されており、連通ポート73には連通路74の一端が接続されている。
図6において、取付穴71内には弁口75が連通ポート73に隣接して形成されており、弁口75周りには弁座76が形成されている。取付穴71内には弁室78が弁座76の片脇に形成されており、弁室78にはコーン形状の弁体77が収容されている。弁体77は弁座76に離着座して弁口75を開閉する。
図6に破線で示されているように、弁室78には図9(c)に示された油路L8である連絡通路79の一端が接続されている。図9(c)に示されているように、連絡通路79である油路L8の他端は上げ側油圧室5aに接続されている。
取付穴71内には小径シリンダ室80が弁室78の弁口75と反対脇に形成されており、小径シリンダ室80の隣には大径シリンダ室81が形成されている。
小径シリンダ室80には弁棒82が挿通されており、弁棒82は弁体77と一体に形成されている。弁棒82の弁体77と反対側には弁棒82と一体に形成されたピストン83が小径シリンダ室80と大径シリンダ室81とに跨がるように形成されている。ピストン83はプラグ72と対向している。
小径シリンダ室80には図4(b)に示された油路L19であるパイロット通路84の一端が接続されている。図4(b)に示されているように、パイロット通路84である油路L19の他端は平面路F2に接続されている。
大径シリンダ室81には図4(b)に示された油路L7であるパイロット通路85の一端が接続されている。図4(b)に示されているように、パイロット通路85である油路L7の他端は平面路F1に接続されている。
図3、図4および図7に示されているように、弁ユニット20にはポンプ13が組み付けられている。
図7に示されているように、ポンプ13は略直方体形状に形成されたケーシング91を備えている。ケーシング91は弁ユニット20のボデー21に当接され、ボデー21側から挿通されたボルト91Aによって締結されている。
ケーシング91の一端部には円筒形状の筐体92が連結されており、筐体92はタンク14を構成している。筐体92はシリンダ5と平行に配置されており、ケーシング91に締結されたスタッドボルト92Aと袋ナット92Bとによりシールワッシャ92Cを介して固定されている。
ケーシング91にはDCモータ95が筐体92と反対側に配置されてボルト95Aによって固定されている。筐体92の中心線とDCモータ95の回転軸94の中心線とは、一直線上に位置している。DCモータ95の回転軸94は筐体92と反対側からケーシング91の内部に挿入されており、回転軸94の筐体92側端部は軸受93によって回転自在に支承されている。
図8に示されているように、回転軸94の先端部にはカム96が回転中心に対して偏心量96aをもって偏心されて形成されており、カム96の外周には転がり軸受から成るカムリング97が装着されている。
ケーシング91のカムリング97に対応する部分にはカムリング収容室98が開設されている。ケーシング91にはシリンダ収容孔99がカムリング収容室98の底壁においてDCモータ95の回転軸94の直角方向に延在して開設されている。シリンダ収容孔99の他端は、弁ユニット20のボデー21に没設されたシリンダ収容穴100に接続している。シリンダ収容孔99とシリンダ収容穴100とは、シリンダ収容室101を構成している。
シリンダ収容室101にはシリンダ102が回転軸94の直角方向に延在するように嵌入(圧入)されている。シリンダ102のシリンダ室103内にはピストン104が回転軸94の直角方向に摺動自在に嵌入されている。
ピストン104のカムリング収容室98側端部はカムリング収容室98に進退自在に挿入されており、ピストン104のカムリング収容室98側端部の外周にはスプリングシート105が嵌着されている。スプリングシート105とシリンダ102との間にはリターンスプリング106が圧縮状態で介設されており、リターンスプリング106の一端がシリンダ102の途中の段差部に係止し、他端がスプリングシート105に係止している。
シリンダ102の底壁には吸入弁107が装備されている。
図8に示されているように、吸入弁107は弁室108を備えており、弁室108はシリンダ室103の底壁に開設されている。シリンダ102の端部には弁口109が弁室108内に連通するように開設されており、弁口109の弁室108との接続部には弁座110が円形環状に形成されている。弁室108内にはボールから成る弁体111が収納されており、弁体111は弁座110に離着座することにより、弁口109を開閉する。弁体111は圧縮テーパコイルスプリングから成るバルブスプリング112によって、弁座110に着座する方向に常時付勢されている。
シリンダ収容穴100の底壁には吸入ポート113の一端部が開設されており、吸入ポート113の他端はタンク14に連通されている(図2参照)。
図9(b)に示されているように、シリンダ102の側壁には吐出弁114が装備されている。
吐出弁114は弁室115を備えており、弁室115はシリンダ102の側壁に開設されている。弁室115の内側端部には弁口116がシリンダ室103内に連通するように開設されており、弁口116の弁室115との接続部には弁座117が円形環状に形成されている。弁室115にはボールから成る弁体118が収納されており、弁体118は弁座117に離着座することにより、弁口116を開閉する。弁体118は圧縮テーパコイルスプリングから成るバルブスプリング119によって、弁座117に着座する方向に常時付勢されている。
図4(c)、図10、図11に示されているように、ケーシング91には切換弁15が設けられている。切換弁15は弁室15bを備えており、弁室15bはケーシング91に円柱形穴形状に形成されている。弁室15bには弁体15cが90度を往復回動可能に嵌入されており、弁体15cの突出側端部には切換レバー15aが固定されている。
ケーシング91には弁室15bの所定の位置に、上げ側油路11の負荷ポートa、下げ側油路12の負荷ポートb、タンクポートT、ポンプポートPが設けられている。
図10に示されているように、ケーシング91にはリリーフ弁7(図2参照)が切換弁15に対向する位置に設けられている。リリーフ弁7は油圧回路の油圧が何らかの故障により異常に高圧になるのを防止している。
図11は油路のレイアウトを示す模式図である。
油路の接続等は、以下の作用とともに説明する。
次に、作用を説明する。
トラックが道路を走行している時には、チルト用シリンダ装置3は標準位置を基準として最上点と最下点との間を、いずれの方向にも不規則に伸縮(ロストモーション)することで、チルト用シリンダ装置3が走行中のキャブ1の自由な動きの抵抗にならないようにして乗心地の悪化を防いでいる。
すなわち、ロストモーション時には、オイルが上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとの間を連絡路74(図2参照)を経由して往き来する。
キャブ1がチルトアップされるに際しては、キャブロック装置6(図1参照)が手動レバー6dによって解除される。
図2および図10において、切換弁15の切換レバー15aが上げ位置に切り換えられると、切換弁15のポンプポートPが負荷ポートaに接続され、タンクポートTが負荷ポートbに接続される。
続いて、ポンプスイッチがオンにされると、図7〜図9において、DCモータ95の回転軸94が回転する。これにより、カム96が回転し、ポンプ13のピストン104が往復動する。ピストン104が往動すると、吐出弁114が閉じるとともに、吸入弁107が開き、タンク14のオイルをシリンダ室103に吸入する。ピストン104が復動すると、吸入弁107が閉じるとともに、シリンダ室103の圧力によりバルブスプリング119に抗して吐出弁114が開かれ、オイルを切換弁15のポンプポートPに送り出す。
すなわち、タンク14内のオイルは、図4において、油路L1→ポンプ13→油路L2→油路L3→油路L4、を経由して、切換弁15のポンプポートPに達する。
図2、図4および図10において、切換弁15はオイルを、上げ側油路11の負荷ポートaに導く。
負荷ポートaのオイルは、油路L5を通り、平面路F1で分岐する。
一部のオイルは油路L7(図6のパイロット通路85)を通り、ポペット弁70の大径シリンダ室81へ達する。
他のオイルは、油路L6(図5のパイロット通路69)を通り、下げ側パイロット逆止弁17、絞り41を経由し、上げ側パイロット逆止弁16を通過し、シリンダ5の上げ側油圧室5aに流入する。
図2において、上げ側油圧室5aに流入したオイルは、ピストンロッド4を伸長作動させることにより、キャブ1をフレーム2から持ち上げて行きチルトアップさせて行く。
この際、ピストンロッド4を伸長作動させるためには、シリンダ5の下げ側油圧室5bのオイルを排出させる必要がある。
上げ側油路11のパイロット通路69の油圧が下げ側パイロット逆止弁17に設定されたパイロット圧力値(本実施の形態においては、約2.4MPa)以上になると、図5において、下げ側パイロット逆止弁17のパイロットピストン64が左方向に移動するため、弁体57が弁棒65に押されて弁座56から離座されて弁口55が開かれる。
図2において、下げ側パイロット逆止弁17が開くと、シリンダ5の下げ側油圧室5bのオイルは下げ側油路12の下げ側パイロット逆止弁17、切換弁15の負荷ポートbおよびタンクポートTを経由してタンク14に排出される。
すなわち、図4、図5および図10において、シリンダ5の下げ側油圧室5bのオイルは、配管50→油路L12→下げ側パイロット逆止弁17→油路L13(図5の連絡通路62)→絞り61→平面路F2→油路L14→油路L15、を経由して切換弁15に達し、切換弁15の横穴15d、軸方向穴15e→油路L18を通り、タンク14へ戻る。
したがって、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は伸長作動してキャブ1をチルトアップさせることができる。
なお、油路L4がリリーフ弁7の設定圧を超えると、リリーフ弁7が作動する。
ところで、図2において、ピストンロッド4の伸長作動の初期においては、上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとが連通路74によって連通されているために、上げ側油圧室5aに供給されたオイルが連通路74を通って下げ側油圧室5bに流れ込んでしまう。
下げ側油圧室5bに流れ込んだオイルは、上げ側パイロット通路69の油圧が下げ側パイロット逆止弁17に設定されたパイロット圧力値以上になると、下げ側パイロット逆止弁17、切換弁15を経由してタンク14に戻ってしまう。そのため、キャブのチルトアップが不能となる。
そこで、本実施の形態においては、連通路74に介設したポペット弁70によって連通路74を遮断することにより、上げ側油圧室5aに供給されたオイルが連通路74を通って下げ側油圧室5bに流れ込んでしまうのを阻止するものとした。
すなわち、図6において、平面路F1からパイロット通路85を経由してポペット弁70の大径シリンダ室81に流れ込んだオイルは、ピストン83を左方に移動させるために、ピストン83に弁棒82を介して一体になった弁体77は、弁座76に着座して弁口75を閉じて、連通路74を遮断する。
つまり、図4(b)および図9(c)において、ポペット弁70は油路L8、油路L9および油路L10の連通路を遮断する。
図2において、ポンプスイッチがオフされてDCモータ95が停止されると、切換弁15等からの内部の油漏れによって、上げ側油路11の圧力が低下し、上げ側パイロット逆止弁16の弁体37も弁座36に着座するため、チルト用シリンダ5も短縮することができない状態になる。
また、図2において、下げ側パイロット逆止弁17におけるパイロット通路69の油圧が、予め設定されたパイロット圧力値以下になる。その結果、図5において、パイロットピストン64が元に戻り、弁体57が弁座56に着座して弁口55を閉じる。
図2において、下げ側パイロット逆止弁17が閉じると、シリンダ5の下げ側油圧室5bのオイルは排出することができないため、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は伸長することができない状態になる。
図1および図2において、キャブ1がチルトダウンされるに際しては、切換弁15の切換レバー15aがチルトダウン側に切り換えられ、切換弁15のポンプポートPが負荷ポートbに接続され、タンクポートTが負荷ポートaに接続される。
続いて、ポンプスイッチがオンにされると、図2、図4および図8において、DCモータ95の回転軸94が回転するため、ポンプ13のピストン104が往復動し、ポンプ13がオイルを切換弁15のポンプポートPに送り出す。
すなわち、タンク14内のオイルは、図4において、油路L1→ポンプ13→油路L2→油路L3→油路L4、を経由して、切換弁15のポンプポートPに達する。
図4、図6および図10において、切換弁15はポンプポートPのオイルを、下げ側油路12の負荷ポートbに導く。
負荷ポートbのオイルは、油路L15、油路14を通り、平面路F2で分岐する。
一部のオイルは油路L19(図6のパイロット通路84)を通り、ポペット弁70の小径シリンダ室80へ達する。
他のオイルは、絞り61(図5参照)、油路L13(図5の連絡通路62)を通り、下げ側パイロット逆止弁17、上げ側パイロット逆止弁16、油路L12、配管50を経由し、シリンダ5の下げ側油圧室5bに流入する。
図1および図2において、下げ側油圧室5bに流入したオイルは、ピストンロッド4を短縮作動させることにより、キャブ1をフレーム2に向けてチルトダウンさせて行く。
この際、ピストンロッド4が短縮作動するためには、シリンダ5の上げ側油圧室5aのオイルを排出させる必要がある。
上げ側パイロット逆止弁16のパイロット通路49の圧力が、予め設定されたパイロット圧力値(本実施の形態においては、0.6MPa)以上になると、図5において、パイロット通路49の圧力の作用力によってパイロットピストン44が右方向へ移動するため、上げ側パイロット逆止弁16の弁体37が弁棒45によって押されて弁座36から離座され、弁口35が開かれる。
図2において、上げ側パイロット逆止弁16が開くと、シリンダ5の上げ側油圧室5aのオイルは上げ側パイロット逆止弁16および切換弁15の負荷ポートaを経由してタンク14に排出される。
したがって、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は短縮作動してキャブ1をチルトダウンさせることができる。
ポンプスイッチがオフされてDCモータ95が停止されると、切換弁15等からの内部油漏れにより、上げ側油路11の油圧が低下するため、上げ側パイロット逆止弁16におけるパイロット通路49の油圧が設定されたパイロット圧力値以下になる。その結果、図5において、パイロットピストン44が元に戻るため、弁体37が弁座36に着座して弁口35を閉じる。
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1)ポンプのケーシングをチルト用シリンダ装置のシリンダに組み付けることにより、部品点数および組付工数を低減することができる。
(2)ポンプのケーシングをチルト用シリンダ装置のシリンダに組み付けることにより、キャブチルト装置をモジュール化することができるので、キャブオーバ形トラックへの組付作業性を向上させることができる。
(3)ポンプのケーシングをチルト用シリンダ装置のシリンダと平行に配置することにより、キャブチルト装置の軸方向に直交する方向の寸法を小さく抑制することができる。
(4)ポンプの一部(シリンダ収容室101を構成するシリンダ収容穴100)をチルト用シリンダ装置のシリンダ(弁ユニット20のボデー21)に設けることにより、キャブチルト装置の軸方向に直交する方向の寸法をより一層小さく抑制することができる。
(5)タンクを形成する筐体と、ポンプを駆動するDCモータとをポンプのケーシングに一直線上に連結することにより、キャブチルト装置のモジュール化をより一層促進することができるとともに、キャブチルト装置の軸方向に直交する方向の寸法をより一層小さく抑制することができる。
(6)チルト用シリンダ装置のシリンダの一端部に設けられた弁ユニットのボデーの一端面にポンプのケーシングを組み付けることにより、キャブチルト装置のモジュール化をより一層促進することができるとともに、キャブチルト装置の軸方向に直交する方向の寸法をより一層小さく抑制することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、ポンプのケーシングをチルト用シリンダ装置のシリンダと平行に配置するに限らず、交差する方向に配置してもよい。
ポンプの一部をチルト用シリンダ装置のシリンダに設けるに限らず、ポンプとチルト用シリンダ装置とを別々に組み立て、組み付けてもよい。
タンクを形成する筐体と、ポンプを駆動するDCモータとをポンプのケーシングに一直線上に配置するに限らず、交差する方向に配置してもよい。
ポンプのケーシングは弁ユニットのボデーに組み付けるに限らず、シリンダの一部に組み付けてもよい。
ポペット弁70、連通路74、パイロット通路84、85は必要に応じて省略してもよい。
前記実施の形態においては、複動シリンダの場合について説明したが、本発明は差動シリンダにも適用することができる。
本発明の一実施の形態であるキャブチルト装置およびキャブロック装置が搭載されたキャブを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態であるキャブチルト装置の油圧回路図である。 本発明の一実施の形態であるキャブチルト装置を示しており、(a)は一部省略側面図、(b)は底面図である。 (a)は図3のE−E線に沿う断面図、(b)は図3のF−F線に沿う断面図、(c)は図3のG−G線に沿う断面図である。 上げ側パイロット逆止弁と下げ側パイロット逆止弁を示す断面図である。 ポペット弁を示す断面図である。 本発明の一実施の形態であるキャブチルト装置を示す縦断面図である。 ポンプを示す縦断面図である。 (a)は図3のB−B線に沿う断面図、(b)は図3のC−C線に沿う断面図、(c)は図3のD−D線に沿う断面図である。 (a)は図3のJ−J線に沿う断面図、(b)は切換弁の上げ位置を示す断面図である。 油路のレイアウトを示す模式図である。
符号の説明
1…キャブ、1a…支点、2…フレーム、
3…チルト用シリンダ装置、4…ピストンロッド、4a…ピストン、5…チルト用シリンダ、5a…フレーム側油圧室(上げ側油圧室)、5b…キャブ側油圧室(下げ側油圧室)、5c…連通ポート(油圧室側連通ポート)、
6…キャブロック装置、6a…リヤアーチ、6b…空気ばね、6c…フローティングバー、6d…手動レバー、
7…リリーフ弁、8…フィルタ、9…リリーフ弁、
10…油圧駆動回路、11…上げ側給排油路(上げ側油路)、12…下げ側給排油路(下げ側油路)、13…ポンプ、14…タンク、15…手動切換弁(切換弁)、15a…切換レバー、16…上げ側パイロット逆止弁、17…下げ側パイロット逆止弁、
20…弁ユニット、21…ボデー、
31…上げ側取付孔、32…シール部材、33…弁箱、34…弁室、35…弁口、36…弁座、37…弁体、38…スプリング挿入穴、39…バルブスプリング、40…連通室、41…絞り、42…連絡通路、43…シリンダ室、44…パイロットピストン、45…弁棒、46…スプリング、47…圧力室、48…プラグ、49…パイロット通路、50…配管、
51…下げ側取付孔、52…シール部材、53…弁箱、54…弁室、55…弁口、56…弁座、57…弁体、58…スプリング挿入穴、59…バルブスプリング、60…連通室、61…絞り、62…連絡通路、63…シリンダ室、63A…スリーブ、64…パイロットピストン、65…弁棒、66…スプリング、67…圧力室、68…プラグ、69…パイロット通路、
70…ポペット弁、71…取付穴、72…プラグ、73…連通ポート、74…連通路、75…弁口、76…弁座、77…弁体、78…弁室、79…連絡通路、80…小径シリンダ室、81…大径シリンダ室、82…弁棒、83…ピストン、84…パイロット通路、85…パイロット通路、
91…ケーシング、92…筐体、93…軸受、94…回転軸、95…DCモータ、96…カム、97…カムリング、98…カムリング収容室、99…シリンダ収容孔、100…シリンダ収容穴、101…シリンダ収容室、102…シリンダ、103…シリンダ室、104…ピストン、105…スプリングシート、106…リターンスプリング、
107…吸入弁、108…弁室、109…弁口、110…弁座、111…弁体、112…バルブスプリング、113…吸入ポート、
114…吐出弁、115…弁室、116…弁口、117…弁座、118…弁体、119…バルブスプリング。

Claims (5)

  1. キャブとフレームとの間に介設されてキャブをチルトさせるチルト用シリンダ装置と、該チルト用シリンダ装置の上げ側給排油路および下げ側給排油路にオイルを供給するポンプとを備えており、
    前記ポンプのケーシングが前記チルト用シリンダ装置のシリンダに組み付けられていることを特徴とするキャブチルト装置。
  2. 前記ケーシングが前記シリンダと平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキャブチルト装置。
  3. 前記ポンプの一部が前記シリンダに配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャブチルト装置。
  4. 前記ケーシングには、タンクを形成する筐体と、前記ポンプを駆動するDCモータとが一直線上に連結されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のキャブチルト装置。
  5. 前記シリンダの一端部に弁ユニットが設けられており、該弁ユニットのボデーの一端面に前記ケーシングが組み付けられていることを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のキャブチルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102295026A (zh) * 2011-06-15 2011-12-28 上汽依维柯红岩商用车有限公司 驾驶室举升系统
CN102372037A (zh) * 2010-08-13 2012-03-14 中国第一汽车集团公司 消防车驾驶室翻转系统

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