JP4692028B2 - Ru−Mn−O微粉末、その製造方法、及びそれを用いた厚膜抵抗体組成物 - Google Patents

Ru−Mn−O微粉末、その製造方法、及びそれを用いた厚膜抵抗体組成物 Download PDF

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本発明は、厚膜抵抗体に好適なRu−Mn−O微粉末とその製造方法、及びそのRu−Mn−O微粉末を用いた厚膜抵抗体組成物、特に抵抗温度係数の調整が容易な厚膜抵抗体組成物に関する。
厚膜抵抗体は、チップ抵抗器、厚膜ハイブリッドIC、抵抗ネットワーク等の固定抵抗器や可変抵抗器、あるいはヒーターや厚膜サーミスタ等に広く用いられている。かかる厚膜抵抗体の作製には、導電粉末成分とガラス粉末結合剤とをビヒクルと呼ばれる有機媒体中に分散させた厚膜抵抗体組成物を用い、この組成物を絶縁体基板の表面に形成された導電体回路パターン又は電極の上に印刷し、焼成することによって作製することができる。
厚膜抵抗体組成物において、導電粉末成分は厚膜抵抗体の電気的特性を決定する最も重要な役割を担い、一般にRu酸化物粉末が広く用いられている(米国特許第3304199号明細書)。また、ガラス粉末は導電粉末成分を結合する絶縁物の役割を果たし、酸化鉛を主成分とするホウケイ酸鉛系ガラスが広く用いられている。一般にホウケイ酸鉛系ガラスが使われているのは、比較的低温で軟化・溶融する、化学的耐久性に優れている、絶縁耐圧が高い等の理由による。
このような厚膜抵抗体組成物においては、導電粉末成分としてのRu酸化物粉末と絶縁物としてのガラス粉末結合剤の比率を変えることによって、広い抵抗値範囲の厚膜抵抗体を形成することができる。即ち、低抵抗の厚膜抵抗体を形成する場合にはRu酸化物粉末を多くし、逆に高抵抗の場合にはガラス粉末結合剤を多く含有させる。
また、Ru系の酸化物は酸化物ながら金属的な導電を示し、プラスの抵抗温度係数(以下、TCRとも称する)を有している。従って、Ru酸化物の多い低抵抗の厚膜抵抗体では、TCRがプラスになりやすい。このため、Ru酸化物の多い低抵抗の厚膜抵抗体を作製する場合には、厚膜抵抗体組成物に予めMn酸化物粉末、Nb酸化物粉末等の添加剤を加えることによって、TCRを0付近に調整することが行われている。尚、Ru酸化物粉末については、その表面を酸化チタン及び酸化マンガンで被覆したものも知られている(特開平9−017605号公報)。
一方、近年では環境を保護するため電子部品の鉛フリー化が進み、厚膜チップ抵抗器でも主材料である抵抗ペーストやガラスペーストのガラスからの鉛の低減ないし鉛フリー化が進行しつつある。しかし、抵抗ペーストに含まれるガラス粉末から鉛成分を抜くと、一般に軟化点・融点が上がって溶融性が劣化し、TCRを調整する目的で加えられる添加剤の効果が小さくなる。その結果、鉛を含有しない厚膜抵抗体の低抵抗領域では、厚膜抵抗体組成物にMn酸化物粉末やNb酸化物粉末等のTCR調整用の添加剤を加えても、TCRを0付近に調整することは困難であった。
ガラスの軟化点・融点を下げる成分としては、Li、Na、K等のアルカリ金属の酸化物があるが、これらの成分はガラスの絶縁性を低下させ、抵抗体の信頼性を低下させる原因となる。このような理由から、鉛及びアルカリ金属を含有しないで、更にTCRが0に近い厚膜抵抗体が望まれている。また、このような厚膜抵抗体を作製するため、導電粉末成分として比抵抗が低く、TCRが0に近く、分散性に優れた微細な導電粉末の提供が望まれている。
また、厚膜抵抗体をヒーターとして使用する場合、抵抗ペーストのガラス成分が高い軟化点や融点を有することが、高温で使用できるヒーターを製造し、その信頼性を高めるうえで望ましい。この場合も、軟化点や融点を高めるために鉛成分を抜いたガラスを用いると、上記のごとく溶融性が劣化し、TCRを0付近に調整することが困難となり、プラスのTCRになりやすい。
更に、温度上昇と共に抵抗値が低くなるN型サーミスタとして、Mn−Ni、Mn−Co−Ni、Mg−Al−Cr−Fe等のスピネル型の酸化物を焼結させたものが一般的に知られている。また、厚膜抵抗体でも、これらの酸化物を原料に用いたペーストが知られている。これらの酸化物は一般に抵抗値が高いため、低い抵抗値が要求される場合には、Ru系の酸化物を添加して抵抗値を低く調整している。しかしながら、Ru系の酸化物は上記のごとく金属的な導電を示し、プラスのTCRを有しているため、Ru系の酸化物を添加するとTCRのマイナスの度合いが小さくなってしまう。
このような事情から、各種の抵抗器、ヒーター、サーミスタ等の作製に用いる厚膜抵抗体組成物の導電粉末成分として、TCRを0付近に調整することができ、比抵抗が小さく、分散性に優れた微細な導電粉末の提供が望まれている。
米国特許第3304199号明細書 特開平9−017605号公報
本発明は、上記した従来の事情に鑑み、TCRの調整が可能であって、微細で粒径が揃っていて分散性に優れ、厚膜抵抗体用として好適なRu−Mn−O微粉末及びその製造方法、並びにそのRu−Mn−O微粉末を用いたTCRの調整が可能な厚膜抵抗体組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために、Ru系酸化物粉末の製造方法について鋭意研究を重ねた結果、Ru化合物とMn化合物を酸化ホウ素又はホウ酸と混合し、熱処理した後、酸化ホウ素を溶解除去することによって、厚膜抵抗体の導電成分として好適な導電性微粉末、即ち比抵抗が低く且つTCRの調整が可能なRu−Mn−O微粉末が得られることを見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明が提供するRu−Mn−O微粉末の製造方法は、Ru化合物とMn化合物を酸化ホウ素又はホウ酸と混合する工程Aと、得られた混合物を熱処理する工程Bと、及び得られた熱処理物から酸化ホウ素を溶解除去する工程Cとを含むことを特徴とする。
上記本発明のRu−Mn−O微粉末の製造方法において、前記Ru化合物は、Ru酸化物の水和物であることが好ましい。また、前記Mn化合物は、MnO、Mn、Mn、MnOから選ばれた少なくとも1種類のMn酸化物であることが好ましい。
また、上記本発明のRu−Mn−O微粉末の製造方法においては、前記工程Aにおいて、Ru化合物とMn化合物との割合が、それぞれRuO及びMnOに換算したモル比MnO/RuOで0.01〜1.0であることが好ましい。
上記本発明のRu−Mn−O微粉末の製造方法では、前記工程Aにおいて、Ru化合物とMn化合物の合計と酸化ホウ素又はホウ酸との割合が、それぞれRuO、MnO及びBに換算した重量比(RuO+MnO):Bで1.0:0.1〜1.0:2.0であることが好ましい。
上記本発明のRu−Mn−O微粉末の製造方法では、前記工程Bにおいて、熱処理を500〜1000℃の温度で行うことが好ましい。
また、本発明は、ルチル構造を有するRuO中にMnが固溶したRu−Mn−Oの単一相からなり、RuとMnの割合を変えることで抵抗温度係数を調整でき、且つ分散性に優れたRu−Mn−O微粉末を提供する。
更に、本発明は、導電粉末成分として、上記のRu−Mn−O微粉末を用いることを特徴とする、抵抗温度係数の調整が可能な厚膜抵抗体組成物を提供するものである。
本発明によれば、TCRの調整が容易であり、微細で粒径が揃っていて、分散性が良好であり、厚膜抵抗体用として好適なRu−Mn−O微粉末を提供することができる。従って、このRu−Mn−O微粉末を厚膜抵抗体組成物の導電粉末成分として用いることにより、鉛及びアルカリ金属を含まない場合でも、厚膜抵抗体のTCRを0付近に調整することができる。
本発明におけるRu−Mn−O微粉末の製造方法は、Ru化合物とMn化合物を酸化ホウ素又はホウ酸と混合する工程Aと、得られた混合物を熱処理する工程Bと、得られた熱処理物から酸化ホウ素を溶解除去する工程Cとを含んでいる。
上記本発明方法において、酸化ホウ素又はホウ酸をRu化合物及びMn化合物と混合し、熱処理することによって、Ru−Mn−Oが生成すると同時に酸化ホウ素溶融体中に微細に分散される。Ru−Mn−Oが生成する理由は明らかではないが、Ru化合物が熱処理によってRuO結晶になる過程において、溶融した酸化ホウ素が物質移動を阻害してRuOの結晶成長を抑制する一方、Mn原子がRuOに固溶してRu原子の一部と置き換わることにより、Ru−Mn−O結晶が生成するものと思われる。
上記工程Aでは酸化ホウ素又はホウ酸を用いるが、酸化ホウ素としては三酸化二ホウ素(B)及びその水和物が好ましい。また、Ru化合物としては、例えば、ルテニウムの酸化物、あるいはルテニウム酸鉛、ルテニウム酸ビスマス等のパイロクロア型酸化物や、ルテニウム酸バリウム、ルテニウム酸カルシウム等のペロブスカイト型の複合酸化物等を使用できるが、その中でも特にRu酸化物の水和物が好ましい。一方、Mn化合物としては、MnO、Mn、Mn、MnOから選ばれた少なくとも1種類のMn酸化物が好ましい。
Ru化合物及びMn化合物の粉末の粒径は、特に限定されないが、微細なものが好ましく、具体的には1μm以下の粒径が好ましい。尚、上記Ru酸化物の水和物の製造方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、種々の原料Ru水溶液からの合成法を用いることができ、特にRuを含む水溶液からの湿式合成法が好ましい。湿式合成法の代表的な方法としては、KRuO水溶液にエタノールを加える方法、あるいはRuCl水溶液をKOH等で中和する方法が挙げられる。
上記工程Aにおいて、Ru化合物とMn化合物との割合は、それぞれRuO及びMnOに換算したモル比MnO/RuOで0.01〜1.0であることが好ましい。本発明のRu−Mn−O微粉末を用いた厚膜抵抗体組成物及び厚膜抵抗体では、RuとMnの割合を変えることでTCRの調整が可能であるが、このモル比MnO/RuOが0.01未満ではTCRの調整範囲が難しい。逆に、このモル比MnO/RuOが1.0を超えると、RuとMnが完全に固溶せず、Ru−Mn−O固溶体とMn酸化物の混合物となる。
また、上記工程Aにおいて、Ru化合物とMn化合物の合計と酸化ホウ素又はホウ酸との割合は、それぞれRuO、MnO及びBに換算した重量比(RuO+MnO):Bで1.0:0.1〜1.0:2.0であることが好ましい。この重量比が1.0:0.1未満ではBが少ないため、完全なRu−Mn−O固溶体が生成せず、しかも後の熱処理によって生成するRu−Mn−O粉末の粒径が大きくなる。また、上記重量比が1.0:2.0を超えてBが多くなっても、それ以上の酸化ホウ素又はホウ酸の添加効果は認められず経済的でない。
尚、この工程Aにおいて、Ru化合物、Mn化合物、及び酸化ホウ素又はホウ酸を混合するとして方法は、特に限定されるものではなく、ボールミルやライカイ機等の市販の粉砕装置を用いることができる。
本発明方法の工程Bでは、上記工程Aで得られた混合物を熱処理する。この熱処理によって、酸化ホウ素又はホウ酸が酸化ホウ素の溶融体となると共に、Ru−Mn−Oが生成して酸化ホウ素溶融体中に微細に分散される。従って、この工程Bにより得られる熱処理物は、一旦溶融した後固化した酸化ホウ素中にRu−Mn−O微粉末が分散した形態となっている。ここで、Ru−Mn−O微粉末は、酸化ホウ素中に分散した状態で合成されるので、粗大粒子の発生が無く、粒径がそろっており、凝集が少なく分散性に優れている。
この工程Bでの熱処理の温度は、Ru化合物からRuOが生成し、更にRuO中にMnが固溶する温度、又はそれ以上の温度とする。この熱処理温度は、Ru化合物及びMn化合物の種類、Ru化合物及びMn化合物と酸化ホウ素又はホウ酸との混合割合、あるいは目的とするRu−Mn−O微粉末の粒径等によって異なるが、一般的には500〜1000℃の範囲が好ましい。
即ち、熱処理温度が500℃未満では、MnがRuO中に固溶しないので、Ru−Mn−Oの固溶体が形成されない。一方、熱処理温度が1000℃を超えると、1μm以上の粗大なRu−Mn−Oが生成するほか、揮発性のRuOやRuOが生成するため原料ロスが発生する。また、熱処理温度が高くなるのに伴って、生成するRu−Mn−Oの粒径が大きくなるので、上記範囲内で熱処理温度を調節することによって生成するRu−Mn−Oの粒径を制御することができる。
尚、上記工程Bでの熱処理は、酸化性、中性又は還元性の雰囲気中で行うことができるが、中性又は還元性の雰囲気ではRuOが金属ルテニウムに還元されやすいので、酸化性雰囲気の使用が好ましい。
本発明方法の工程Cでは、上記工程Bで得られた熱処理物から酸化ホウ素を溶解除去して、Ru−Mn−O微粉末を回収する。酸化ホウ素を溶解除去する方法は、特に限定されるものではないが、硝酸や蟻酸等の水溶液に溶解する方法が簡単であり好ましい。また、回収したRu−Mn−O微粉末は、必要に応じて、洗浄、乾燥する。
上記した本発明方法で得られるRu−Mn−O微粉末は、X線回折の結果から、単一の相からなり、ルチル型の結晶構造を有することが確認できた。即ち、ルチル構造を有するRuO中にMnが固溶することによって、RuOのルチル構造のRuとMnが一部入れ替わった構造を有するRu−Mn−Oの単一相からなるものと考えられる。
また、このRu−Mn−O微粉末は、比抵抗が低く、粒径が微細で粗大粒子が無く、粒径がそろっていて、凝集が少なく分散性に優れている。しかも、RuとMnの割合を変えることで容易に抵抗温度係数(TCR)の調整を行うことができ、例えばRuに対してMnを多くするほど、TCRをマイナス側に調整することが可能である。従って、本発明のRu−Mn−O微粉末は厚膜抵抗体組成物の導電粉末成分として好適であり、特にTCR調整が容易な厚膜抵抗体組成物の作製に有用である。
本発明の厚膜抵抗体組成物は、その導電粉末成分として、上記Ru−Mn−O微粉末を用いる。この厚膜抵抗体組成物の製造には通常の方法を用いることができ、例えば、導電粉末成分としてのRu−Mn−O微粉末を、ガラス粉末結合剤及び有機ビヒクル、あるいは熱硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂と混合した後、スリーロールミル等によって混練、分散すればよい。
ガラス粉末結合剤としては、厚膜抵抗体組成物の対象部品や使用条件等に応じて適宜選定され、例えば、従来から用いられているPbO、SiO、B、Al、CaOを含む鉛含有のガラスフリットのほか、SiO、B、Al、CaO、ZnO等を含む鉛フリーのガラスフリットを用いることができる。また、有機ビヒクルとしては、例えば、セルロース系樹脂等の有機バインダーをターピネオール等の溶剤に溶解させたもの等を使用することができる。
このように、Ru−Mn−O微粉末を導電粉末成分とする厚膜抵抗体組成物を使用するによって、TCRの調整が容易な厚膜抵抗体を形成することができる。即ち、Ruに対するMnの量を多くするに従ってTCRをマイナス側に調整することができるので、従来のRuO粉末を導電粉末成分として用いた場合に比べて、厚膜抵抗体のTCRを0付近に容易に調整できる。従って、TCR調整用の添加剤を加える必要がなく、鉛フリー及びアルカリフリーの厚膜抵抗体の形成が可能である。
以下、実施例及び比較例によって本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、実施例及び比較例で用いた微粉末の分析方法、格子定数、結晶子径の測定方法、並びに厚膜抵抗体のTCRの測定方法は、以下の通りである。
(1)金属の分析:微粉末を過酸化ソーダと炭酸ソーダでアルカリ融解し、溶融物を塩酸で溶液にして、ICP発光分析法で測定した。
(2)格子定数と結晶子径の測定:X線回折により測定した。格子定数測定は、X線回折によって得られたルチル構造の(110)、(101)、(211)、(301)、(321)面のピークをKα1、Kα2に波形分離した後、Kα1のピークを用い、最小二乗法によって算出した。また、結晶子径は、X線回折によって得られたルチル構造のピークをKα1、Kα2に波形分離した後、Kα1のピークの広がりとして半価幅を測定し、Scherrerの式によって算出した。
(3)TCRの測定:厚膜抵抗体を−55℃、25℃、125℃の各温度に20分保持した後、抵抗値を測定した。25℃における抵抗値を基準に−55℃までの1℃あたりの抵抗値変化率を低温TCR、及び25℃における抵抗値を基準に125℃までの1℃あたりの抵抗値変化率を高温TCRとした。
[実施例1]
100gのRu粉末、800gのKOH及び100gのKNOを混合した後、その混合物を銀坩堝中に入れて700℃で3時間溶融処理し、ルテニウム酸カリウム(KRuO)を得た。このルテニウム酸カリウムを純水に溶解した後、エタノール100mlを加えて加水分解した。得られた沈殿物を水洗、乾燥して、Ru酸化物の水和物を得た。
上記Ru酸化物の水和物に、4.6gのMnO粉末と160gのBを加え、ライカイ機を用いて30分混合した。この混合物をアルミナ坩堝に入れて、800℃で2時間の熱処理を行った。得られたRu−Mn−Oと酸化ホウ素を含む熱処理物を、純水4.5リットルと硝酸500mlの混合溶液に入れて、酸化ホウ素を溶解した。得られた粉末について、純水5リットルを用いた撹拌洗浄と濾過を3回繰り返した後、110℃で10時間乾燥した。
得られた粉末は、粒径1μm以上の粗大粒子がなく、微細で粒径の揃った分散性に優れた微粉末であった。また、この微粉末は、X線回折の結果、単一のルチル型の構造を有し、RuO中にMnが固溶したRu−Mn−O微粉末であることが確認された。更に、このRu−Mn−O微粉末について、RuとMnの分析、格子定数及び結晶子径の測定を行い、得られた結果を下記表1に示した。
[実施例2]
9.6gのMnO粉末と170gのBを用いた以外は、上記実施例1と同様に実施した。得られた粉末は、粒径1μm以上の粗大粒子がなく、微細で粒径の揃った分散性に優れた微粉末であった。また、この微粉末は、X線回折の結果、単一のルチル型の構造を有するRu−Mn−O微粉末であることが確認された。このRu−Mn−O微粉末について、実施例1と同様に分析及び測定を行った結果を下記表1に示した。
[実施例3]
28.6gのMnO粉末と180gのBを用いた以外は、上記実施例1と同様に実施した。得られた粉末は、粒径1μm以上の粗大粒子がなく、微細で粒径の揃った分散性に優れた微粉末であった。また、この微粉末は、X線回折の結果、単一のルチル型の構造を有するRu−Mn−O微粉末であることが確認された。このRu−Mn−O微粉末について、実施例1と同様に分析及び測定を行った結果を下記表1に示した。
[実施例4]
55.9gのMnO粉末と210gのBを用いた以外は、上記実施例1と同様に実施した。得られた粉末は、粒径1μm以上の粗大粒子がなく、微細で粒径の揃った分散性に優れた微粉末であった。また、この微粉末は、X線回折の結果、単一のルチル型の構造を有するRu−Mn−O微粉末であることが確認された。このRu−Mn−O微粉末について、実施例1と同様に分析及び測定を行った結果を下記表1に示した。
[実施例5]
86.2gのMnO粉末と240gのBを用いた以外は、実施例1と同様に実施した。得られた粉末は、粒径1μm以上の粗大粒子がなく、微細で粒径の揃った分散性に優れた微粉末であった。また、この微粉末は、X線回折の結果、単一のルチル型の構造を有し、極微量のMnOが混在しているRu−Mn−O微粉末であることが確認された。このRu−Mn−O微粉末について、実施例1と同様に分析及び測定を行った結果を下記表1に示した。
[比較例1]
上記実施例1と同様にRu酸化物の水和物を製造し、このRu酸化物の水和物に28.6gのMnO粉末を加え、ライカイ機を用いて30分混合した。この混合物をアルミナ坩堝に入れ、900℃で2時間の熱処理を行った。得られた粉末は、粒径1μm以上の粗大粒子が混在していた。また、X線回折の結果から、得られた粉末はRuO(ルチル型)とMnOの混合物であり、RuO中にMnが固溶したRu−Mn−O粉末ではないことが分かった。この粉末についても、実施例1と同様に分析及び測定を行い、その結果を下記表1に示した。
Figure 0004692028
上記表1の結果から分かるように、実施例1〜5で得られた粉末は、いずれもルチル構造の回折パターンを示し、RuO中にMnが固溶したルチル型の結晶構造の粉末である。このことから、得られたRu−Mn−O粉末は、単一の相からなっており、ルチル構造のRuの一部とMnが入れ替わった構造を有することが分かる。ただし、実施例5の粉末については、X線回折によりルチル構造のほかにMnOのピークが僅かに検出された。また、Ru−Mn−O粉末中のMn量が多くなるに従い、ルチル構造のa軸の格子定数はほとんど変化しないが、c軸の格子定数が次第に小さくなる傾向が見られる。
また、本発明方法に従って行われた実施例1〜5では、粒径1μm以上の粗大粒子がなく、微細で粒径の揃っていて分散性に優れ、厚膜抵抗体組成物用に好適なRu−Mn−O微粉末が得られている。これに対して、従来の比較例1では、粉末製造時にBを使用していないため、RuO(ルチル型)とMnOの混合物が生成され、更に粒径1μm以上の粗大粒子も多く存在していた。
[実施例6]
上記実施例2で得られたRu−Mn−O粉末を用いて厚膜抵抗体組成物を製造した。即ち、Ru−Mn−O粉末30.0g、化学組成がSiO:57重量%、B:10重量%、Al:13重量%、CaO:20重量%である鉛フリーのガラスフリット(転移点690℃、軟化点800℃)30.0g、及びエチルセルロースをターピネオールに溶解した有機ビヒクル40.0gを、3本ロールミルで混練して厚膜抵抗体組成物を得た。
得られた厚膜抵抗体組成物を、予めAg/Pdペースト(Ag/Pd重量比=98.5/1.5)で電極を形成したアルミナ基板に印刷し、ピーク温度850℃及びピーク時間9分のベルト焼成炉により焼成して、厚膜抵抗体を形成した。この抵抗体サイズは、幅1.0mm、電極間1.0mmとした。得られた厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、得られた結果を下記表2に示した。
[実施例7]
上記実施例4で得られたRu−Mn−O粉末30.0g、化学組成がSiO:57重量%、B:10重量%、Al:13重量%、CaO:20重量%である鉛フリーのガラスフリット(転移点690℃、軟化点800℃)30.0g、及びエチルセルロースをターピネオールに溶解した有機ビヒクル40.0gを、3本ロールミルで混練して、厚膜抵抗体組成物を得た。
得られた厚膜抵抗体組成物を用い、実施例6と同様にして厚膜抵抗体を形成した。この厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
[実施例8]
上記実施例5で得られたRu−Mn−O粉末30.0g、化学組成がSiO:57重量%、B:10重量%、Al:13重量%、CaO:20重量%である鉛フリーのガラスフリット(転移点690℃、軟化点800℃)30.0g、及びエチルセルロースをターピネオールに溶解した有機ビヒクル40.0gを、3本ロールミルで混練して、厚膜抵抗体組成物を得た。
得られた厚膜抵抗体組成物を用い、実施例6と同様にして厚膜抵抗体を形成した。この厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
[実施例9]
上記実施例5で得られたRu−Mn−O粉末30.0g、化学組成がSiO:57重量%、B:24重量%、Al:4重量%、CaO:12重量%、ZnO:18重量%、NaO:6重量%である鉛フリーのガラスフリット(転移点480℃、軟化点640℃)30.0g、及びエチルセルロースをターピネオールに溶解した有機ビヒクル40.0gを、3本ロールミルで混練して、厚膜抵抗体組成物を得た。
得られた厚膜抵抗体組成物を用い、実施例6と同様にして厚膜抵抗体を形成した。この厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
[比較例2]
上記Ru−Mn−O微粉末の代わりに、結晶子径10.4nmのRuO粉末30.0gを用いた以外は上記実施例6と同様にして、厚膜抵抗体組成物を得た。この厚膜抵抗体組成物を用いて、上記実施例6と同様に厚膜抵抗体を形成した。得られた厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
[比較例3]
結晶子径10.4nmのRuO粉末29.5g、MnO粉末0.5g、及びガラスフリット30.0gを用いた以外は上記実施例6と同様にして、厚膜抵抗体組成物を得た。尚、RuOとMnOの比が上記実施例6の分析値とほぼ同じとなるように、RuO粉末とMnO粉末を配合した。この厚膜抵抗体組成物を用いて、上記実施例6と同様に厚膜抵抗体を形成した。得られた厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
[比較例4]
結晶子径10.4nmのRuO粉末26.7g、MnO粉末3.3g、及びガラスフリット30.0gを用いた以外は上記実施例6と同様にして、厚膜抵抗体組成物を得た。尚、RuOとMnOの比が上記実施例7の分析値とほぼ同じとなるように、RuO粉末とMnO粉末を配合した。この厚膜抵抗体組成物を用いて、上記実施例6と同様に厚膜抵抗体を形成した。得られた厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
[比較例5]
結晶子径10.4nmのRuO粉末20.9g、MnO粉末9.1g、及びガラスフリット30.0gを用いた以外は上記実施例6と同様にして、厚膜抵抗体組成物を得た。尚、RuOとMnOの比が上記実施例8の分析値とほぼ同じとなるように、RuO粉末とMnO粉末を配合した。この厚膜抵抗体組成物を用い、上記実施例6と同様に厚膜抵抗体を形成した。得られた厚膜抵抗体について、膜厚、面積抵抗値、低温TCR、高温TCRを測定し、その結果を下記表2に示した。
Figure 0004692028
上記表2の結果から分かるように、実施例6と比較例2〜3で得られた厚膜抵抗体、実施例7と比較例4で得られた厚膜抵抗体、実施例8と比較例5で得られた厚膜抵抗体を対比すると、Ru−Mn−O微粉末を用いた本発明の厚膜抵抗体は比較例のものよりもTCRがマイナス側に調整されている。しかも、実施例6〜8の比較から、Ruに対するMnの量を多くするに従ってTCRがマイナス側に大きくなり、TCRを簡単に調整できることが分かる。
一方、比較例2〜5において従来方法に従って製造した厚膜抵抗体は、いずれもTCRがプラス側に大きくなっている。しかも、TCR調整剤を加えてもTCRをマイナス側に調整できる度合いが極めて少ないうえ、TCRを調整するため調整剤を多量に加えると、抵抗値の増大も多くなってしまう。
また、実施例9で得られた厚膜抵抗体は、導電粉末成分としてRu−Mn−O微粉末を用いると共に、ガラス粉末結合剤として転移点・軟化点の低いガラスフリットを用いた厚膜抵抗体組成物により形成したものである。この厚膜抵抗体はTCRをマイナス側に大きく調整することが可能であるため、N型サーミスタとして応用することができる。


Claims (5)

  1. Ru化合物とMn化合物を酸化ホウ素又はホウ酸と混合する工程Aと、得られた混合物を熱処理する工程Bと、及び得られた熱処理物から酸化ホウ素を溶解除去する工程Cとを含み、前記工程AにおけるRu化合物とMn化合物の合計と酸化ホウ素又はホウ酸との割合が、それぞれRuO 、MnO 及びB に換算した重量比(RuO +MnO ):B で1.0:0.1〜1.0:2.0であり、前記工程Bにおける熱処理温度が500〜1000℃であることを特徴とするRu−Mn−O微粉末の製造方法。
  2. 前記Ru化合物が、Ru酸化物の水和物であることを特徴とする、請求項1に記載のRu−Mn−O微粉末の製造方法。
  3. 前記Mn化合物が、MnO、Mn、Mn、MnOから選ばれた少なくとも1種類のMn酸化物であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のRu−Mn−O微粉末の製造方法。
  4. 前記工程Aにおいて、Ru化合物とMn化合物との割合が、それぞれRuO及びMnOに換算したモル比MnO/RuOで0.01〜1.0であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のRu−Mn−O微粉末の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により得られるRu−Mn−O微粉末を用いてなる、抵抗温度係数の調整が可能な厚膜抵抗体組成物
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