JP4691590B2 - 通信装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 - Google Patents

通信装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、複数の通信手段により通信を実行可能な通信装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
通信方式(規格)として、例えばBluetooth(登録商標)規格や、IEEE802.11に基づくWirelessLAN(WLAN)など、各種の方式が提案されている。これら複数の通信方式に対応するために、通信装置はそれぞれ独立して動作可能な複数の通信手段を備える場合がある。ところが、通信方式の中には、互いに競合する帯域を使用して通信を行うものも存在する。例えばBluetooth通信とWLAN通信とは、いずれも2.4GHzの周波数帯を使用した無線通信であるため、相互干渉の問題が生じうる。そこで、このような複数の通信手段同士の間で、競合を生じさせないようにする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術によれば、一方の通信手段による通信を確実に実行するために、当該通信が実行されるタイミングで、他方の通信手段による通信が抑制される。
特開2007−143155号公報
例えば高品質の音声通信を実現するなどの目的で、通信状況に応じて通信データの再送を行う通信プロトコルがある。このような通信プロトコルによると、通信状況によって単位時間あたりに送受信すべきデータ量が変動するので、通信されるデータ量を事前に予測することが難しい。そのため、このような通信プロトコルによる通信を行う通信装置に上記従来例の技術を適用すると、特に一方の通信手段における通信品質が悪い場合など、通信状況によって他方の通信手段による通信が過度に抑制されてしまい、通信接続が切断されてしまうなどの問題が生じうる。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであって、その目的の一つは、複数の通信手段が互いに競合する帯域を使用して通信を行う場合に、望ましい条件で両者の調整を行うことのできる通信装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る通信装置は、互いに競合する帯域を使用して通信を行う第1及び第2の通信手段を備える通信装置であって、前記第1の通信手段の通信状況に応じて、前記第2の通信手段による通信データの圧縮率を変化させる圧縮率調整手段を含むことを特徴とする。
上記通信装置において、前記圧縮率調整手段は、前記第1の通信手段による通信が実行中か否かに応じて、前記圧縮率を変化させることとしてもよい。
また、上記通信装置において、前記圧縮理調整手段は、前記第1の通信手段の通信状況及び前記第2の通信手段の通信状況に応じて、前記圧縮率を変化させることとしてもよい。
さらに、上記通信装置において、前記圧縮率調整手段は、前記第2の通信手段による通信データの再送率に応じて、前記圧縮率を変化させることとしてもよい。
また、上記通信装置において、前記圧縮率調整手段は、前記第2の通信手段によって送信される音声データの圧縮率を変化させることとしてもよい。
また、本発明に係る通信装置の制御方法は、互いに競合する帯域を使用して通信を行う第1及び第2の通信手段を備える通信装置の制御方法であって、前記第1の通信手段の通信状況に応じて、前記第2の通信手段による通信データの圧縮率を変化させるステップを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、互いに競合する帯域を使用して通信を行う第1及び第2の通信手段を備える通信装置を、前記第1の通信手段の通信状況に応じて、前記第2の通信手段による通信データの圧縮率を変化させる圧縮率調整手段、として機能させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されてよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信装置1の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、通信装置1は、例えば家庭用ゲーム機などであって、制御部11と、記憶部12と、第1通信部13と、第2通信部14と、を含んで構成される。
制御部11は、例えばマイクロプロセッサ等であって、記憶部12に記憶されるプログラムに従って、各種の情報処理を実行する。本実施形態において制御部11が実行する処理の具体例については、後述する。
記憶部12は、例えばRAMやROM等のメモリ素子、あるいはハードディスク等を含んで構成され、制御部11が実行するプログラムや、各種のデータを記憶する。また、記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
第1通信部13は、IEEE802.11に基づくWirelessLAN通信(WLAN通信)を行う通信モジュールである。通信装置1は、この第1通信部13を介して、例えばパーソナルコンピュータやアクセスポイント、携帯型ゲーム機などの他の通信機器との間で無線によるデータ通信を行う。本実施形態では、この第1通信部13が第1の通信手段に対応する。
第2通信部14は、Bluetooth規格に基づく通信(Bluetooth通信)を行う通信モジュールである。通信装置1は、この第2通信部14を介して、例えば家庭用ゲーム機用のコントローラやヘッドセットなど、各種のBluetooth機器との間で無線によるデータ通信を行う。本実施形態では、この第2通信部14が第2の通信手段に対応する。
本実施形態において、第2通信部14は、特にヘッドセットなどの音声録音/再生機器との間で、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)による通信を行う。このプロファイルは、Bluetooth規格における音声送受信用プロファイルの一種であって、高品質の音声データの送受信を実現するために、通信エラー発生時など、通信状況に応じてデータの再送を行うことが規定されている。ストリーミングのデータ通信の場合、このデータ再送は一定時間(具体的には、データ受信側におけるデータバッファ量に応じた時間)内に実行される必要がある。なお、データ再送の制御は、第2通信部14に含まれる制御チップによって制御部11とは独立に行われる。以下では具体例として、第2通信部14はヘッドセットHSとの間でA2DPによる通信を実行することとする。
本実施形態において、第1通信部13及び第2通信部14は、互いに競合する周波数帯域(2.4GHz帯)を使用して通信を実行する。そのため、両者が同時に通信を実行すると、コリジョンなどが発生する可能性がある。そこで通信装置1は、第2通信部14による通信の実行時には、第1通信部13による通信を抑制する制御を行う。
このような制御の具体例の一つとして、第2通信部14がBluetooth通信を実行する場合に、この通信の実行を第1通信部13に通知する方法がある。この方法によれば、第1通信部13は、第2通信部14から通信の実行を通知する信号を受け付けている間は、自分自身のWLAN通信を抑制する。
また、第2通信部14がBluetooth機器との間で周期的に通信を行う必要がある場合、この通信周期を一定の時間間隔で区切って、その一部をBluetooth通信に、他の一部をWLAN通信に、それぞれ割り当てる方法もある。図2は、このような通信帯域の割り当て状況の一例を示す図である。この図の例では、表の縦の欄が通信周期を、横の欄が1通信周期に含まれる複数のスロットを、それぞれ示しており、1通信周期は18のスロットに分割されている。ここでスロットは、帯域の割り当てにおける最小単位を示しており、例えば1通信周期が11.25msの場合、1スロットは11.25ms/18=625μsになる。なお、以下では各通信周期におけるn番目のスロットをスロットnと表記する。
この図の例では、通信装置1はコントローラC1及びC2、並びにヘッドセットHSとの間でBluetooth通信を行うものとしている。同図に示されるように、各通信周期のスロット1及び2はコントローラC1に、スロット3及び4はコントローラC2に、それぞれ割り当てられている。これらコントローラC1及びC2は、いずれも1通信周期内に1回は通信装置1との間で通信を行うことが要請される通信機器であって、そのために各通信周期中の固定されたスロットが通信用に割り当てられている。一方、WLAN通信はスロット15〜18に割り当てられている。すなわち、第1通信部13はこのスロット15〜18内においてWLAN通信を行う。このような制御を実現するために、各通信周期の開始タイミングを通知する信号が、第2通信部14から第1通信部13に対して出力される。さらに図2においては、スロット5〜14内において第2通信部14がA2DPによる通信を実行している。この通信のタイミングは、第2通信部14内の制御チップによって決定される。このA2DP通信では、連続した所定数のスロットを占有するパケットが送受信される。具体的に、この図の例におけるA2DP通信の1パケットは、音声送信及び音声受信のそれぞれに3スロットずつ、計6スロットを占有している。
図2では、A2DP通信におけるパケット再送がない場合の例について示されている。そのため、Bluetooth通信とWLAN通信との間の競合は生じていない。しかしながら、実際には前述したように、通信状況に応じて第2通信部14はA2DP通信のパケットを再送する。図3は、このようなA2DPパケットの再送が生じている場合の第2通信部14による通信状況の一例を示す図である。この図も図2と同様に、縦の欄が通信周期を、横の欄が1通信周期に含まれる複数のスロットを、それぞれ示している。この図の例では、第1、5、6、8番目の通信周期でA2DPパケットの再送が生じており、第2通信部14はこれらの通信周期においてはスロット15〜18の期間にも通信を行っている。それゆえ、図2と同様にスロット15〜18の期間で第1通信部13がWLAN通信を行った場合、両者の間で競合が生じてしまう。また、前述したように第2通信部14から通信を実行中である旨の通知がない期間だけ第1通信部13がWLAN通信を実行することとした場合、通信状況によっては長期にわたってWLAN通信が制限されてしまい、WLAN通信が遅延したり、通信接続が切断されたりするなどの問題が生じる可能性がある。そこで本実施形態では、後述するように、制御部11が必要に応じてA2DPパケットの再送を抑制するための制御を行う。
本実施形態に係る通信装置1は、機能的に、図4に示すように、第1通信制御部21と、第2通信制御部22と、データ圧縮処理部23と、を含んで構成される。これらの機能は、制御部11が記憶部12に格納されたプログラムを実行することにより、実現できる。このプログラムは、インターネット等の通信ネットワークを介して提供されてもよいし、光ディスク等の各種のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されて提供されてもよい。
第1通信制御部21は、例えばTCP/IPネットワークドライバプログラム等のプログラムを制御部11が実行することによって実現され、第1通信部13を介したWLAN通信を制御する。また、第1通信制御部21は、第1通信部13の通信状況に関する情報を記録し、第2通信制御部22に提供する。具体的に、本実施形態において第1通信制御部21は、第1通信部13による通信状況に関する情報として、第1通信部13が送信及び受信するWLAN通信のパケット数を所定時間おきに計数して、その数値を第2通信制御部22に対して出力する。
第2通信制御部22は、例えばBluetoothドライバプログラム等のプログラムを制御部11が実行することによって実現され、第2通信部14を介したBluetooth通信を制御する。特に本実施形態では、第2通信制御部22は、第1通信部13及び第2通信部14の通信状況に関する情報を取得し、これらの情報に基づいて、第2通信部14がヘッドセットHSとの間でA2DP通信を実行する際の通信データの圧縮率を変化させる処理(圧縮率調整処理)を行う。第2通信制御部22が通信状況に応じて通信データの圧縮率を高くすると、これに応じて送受信されるデータ量が減少する。データ量が減少することによって、通信エラーが発生する確率が減少し、第2通信部14によるデータの再送率も減少することが期待される。また、送受信すべきデータ量が減少することによって、第2通信部14が冗長性の高いパケットタイプ(変調方式)を用いてデータの送受信を行うことが可能となる。これによって、やはり通信エラーが発生する確率を減らし、データの再送率を減少させることができる。第2通信制御部22が実行する圧縮率調整処理の具体例については、後述する。
データ圧縮処理部23は、第2通信制御部22によって調整される圧縮率に応じて、第2通信部14が送信するデータの圧縮を行う。具体的に、例えばデータ圧縮処理部23は、SBC(SubBand Codec)コーデックによって、第2通信部14がヘッドセットHSに対して送信すべき音声データの圧縮を行う。データ圧縮処理部23は、音声データの圧縮率を、所定の記憶領域に格納されたビットプール値を参照して決定する。第2通信制御部22は、このビットプール値を定期的に更新することによって、データ圧縮処理部23がデータ圧縮を行う際の圧縮率を変化させる。
以下、第2通信制御部22が実行する圧縮率調整処理の流れの具体例について、図5のフロー図に基づいて説明する。この図に示される処理は、例えば第2通信部14によるA2DP通信が実行されている間、所定時間T(例えば1秒)おきに繰り返し実行される。
まず第2通信制御部22は、第1通信部13の通信状況に関する情報を取得する。具体的に、第2通信制御部22は、第1通信制御部21が記録するWLAN通信のパケット数のデータを参照して、直近の過去T時間(すなわち、前回の圧縮率調整処理実行時から今回の圧縮率調整処理実行時までの期間)におけるWLAN通信の送受信パケット数の値を取得する(S1)。そして、取得したパケット数の値が、所定の閾値以上であるか否かによって、当該処理の実行時点においてWLAN通信が実行中か否かを判定する(S2)。すなわち、パケット数が所定の閾値以上であればWLAN通信が実行中であると判断し、所定の閾値未満であればWLAN通信は実行されていないと判断する。
次に第2通信制御部22は、S2の判定結果を用いて、A2DP通信のために利用可能な帯域を決定する(S3)。このとき第2通信制御部22は、S2の判定結果(すなわち第1通信部13の通信状況)だけでなく、第2通信部14がヘッドセットHS以外に通信接続中の通信機器の数や種別の情報も用いて、利用可能な帯域を決定してもよい。
一例として、第2通信制御部22は、第2通信部14の1通信周期(=18スロット)あたりのA2DP通信に使用する帯域(スロット数)を、図6に例示するテーブルを参照して決定する。ここでは、ヘッドセットHS以外に、1通信周期あたり2スロットを使用して第2通信部14とBluetooth通信を行うコントローラが最大4個接続されることとし、接続されるコントローラの数と、S2の判定結果と、に応じて、A2DP通信に使用される1通信周期あたりのスロット数が決定される。この図の例では、WLAN通信が実行されていないと判断された場合は、コントローラの通信に使用されるスロット以外の全てのスロットが、A2DP通信のために割り当てられる。逆にWLAN通信が実行中と判断された場合、接続されるコントローラの数に応じて10〜4スロットがWLAN通信のために確保され、このWLAN通信及びコントローラのBluetooth通信に使用されるスロットを除いた8〜6スロットが、A2DP通信のために割り当てられる。
さらに第2通信制御部22は、S3で決定した帯域(A2DP通信に使用可能な1通信周期あたりの最大スロット数)に応じて、A2DP通信のパケットタイプ及び1通信周期あたりに送信可能なパケット数を決定するとともに、このパケットタイプ及びパケット数により、1通信周期内で送信可能な音声データのデータ量を算出する。このデータ量を用いて、第2通信制御部22はどの程度音声データを圧縮すべきかを示すビットプール値を算出する(S4)。ここで算出されるビットプール値は、第2通信部14がA2DP通信のデータ再送を行わないと仮定した場合に、単位時間あたりに送受信すべき音声データのデータ量を、S3で決定した帯域内で送受信可能にするための音声データの圧縮率に対応している。なお、ここで第2通信制御部22が決定するA2DP通信のパケットタイプは、A2DP通信に使用可能な帯域ごとに予め定められたものであってもよいし、通信対象となるBluetooth機器の種別などに応じて選択されてもよい。
その後、第2通信制御部22は、第2通信部14の通信状況に関する情報を取得する。具体的に、第2通信制御部22は、第2通信部14に対する問い合わせを実行して、A2DP通信のビットエラーレートに関する指標値qを取得する(S5)。この指標値qは、A2DP通信における直近の過去T時間のデータ再送率に対応する値となっている。
さらに第2通信制御部22は、このS5で取得した指標値qを用いて、データ再送率の推定値を算出する(S6)。このとき第2通信制御部22は、直近の指標値qだけでなく、所定の期間内において得られた指標値qの値に応じて、補正されたデータ再送率の推定値を算出することとしてもよい。ここでのデータ再送率の補正は、算出されるデータ再送率の推定値が、前回の圧縮率調整処理で算出される値に対して急激に変化しないようにするために行われる。
具体例として、第2通信制御部22は、変数Sqを用いて補正されたデータ再送率の算出を行う。すなわち第2通信制御部22は、変数Sqの値に(N−1)/Nを乗じて、さらにS5で新たに取得した指標値qを加算した値を、新たな変数Sqの値として更新する。そして、予め用意された計算式を用いて、更新された変数Sqの値をデータ再送率を示す数値に換算する。次回の圧縮率調整処理においては、ここで更新された変数Sqの値に対して、上述した処理を行う。このような処理によれば、データ再送率の値を算出するために用いる変数Sqの値に対して、S5で取得した直近の指標値qは1/Nしか寄与しないことになる。そのため、例えば異常なノイズの発生などによって瞬間的にビットエラーレートが上昇した場合などにおいても、変数Sqの値が大きく変化せず、S6の処理で算出されるデータ再送率の値も前回の圧縮率調整処理において算出された値から大きく変化しないことになる。これによって、急激に音声データの圧縮率が変化してユーザの耳に聞こえる音質に大きな影響を及ぼすことを避けることができる。なお、このような計算方法に代えて、例えば過去の所定期間における指標値qの移動平均を算出するなどの方法で、補正されたデータ再送率の推定値を算出することとしてもよい。
ここで、補正されたデータ再送率の推定値を算出する際に用いる上述したNの値や、移動平均を算出する対象となる期間は、第1通信部13によってWLAN通信の接続が切断されたと判断されるまでのタイムアウト時間に応じて定められることとしてもよい。このように、WLAN通信のタイムアウト時間に応じた期間の指標値を考慮してデータ再送率の推定値を補正することにより、WLAN通信の接続が切断されたと判断されてしまわない範囲で、徐々にデータ圧縮率を変化させることができる。
さらに第2通信制御部22は、S6で算出されたデータ再送率の値を用いて、S4で算出されたビットプール値を補正する(S7)。具体的には、例えばS6でデータ再送率が50%(すなわち、2回に1回再送を行う)と算出された場合には、通信データ量をさらに2/3に圧縮するように、ビットプール値を補正する。これによって、算出されたデータ再送率でデータの再送が実行されたとしても、S3で決定された帯域内で音声データを送受信できるように、音声データが圧縮されることになる。
続いて第2通信制御部22は、S7で算出されたビットプール値が、所定の最大値以下、かつ所定の最小値以上の数値範囲内に含まれているか否かを判定し(S8)、この数値範囲に含まれない場合には所定の最大値又は最小値にビットプール値を修正する(S9)。この最大値及び最小値は、例えばヘッドセットHS側で処理可能なビットプール値の数値範囲に応じて決定されてもよい。また、例えば人間の耳で聴いた際に音質をあまり向上させることができない範囲のビットプール値は採らないように、ビットプール値を修正することとしてもよい。
最後に第2通信制御部22は、S7で算出され、必要に応じてS9で修正されたビットプール値を、所定の記憶領域に出力する(S10)。データ圧縮処理部23は、この出力されたビットプール値を参照して決定した圧縮率で、ヘッドセットHSに対して送信するデータの圧縮を行う。
以上説明した本実施の形態に係る通信装置1によれば、第1通信部13の通信状況に応じて決定される圧縮率で、第2通信部14による通信データの圧縮を行うことで、第1通信部13のWLAN通信を過度に抑制しないように調整しながら、第2通信部14によるBluetooth通信を継続的に実行することができる。
なお、本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば以上の説明においては、第1通信部13がWLAN通信、第2通信部14がA2DPによる音声通信を含むBluetooth通信をそれぞれ実行することとしたが、第1通信部13及び第2通信部14がそれぞれ上記以外の通信規格に基づいて互いに競合する帯域を使用する通信を行う場合にも、以上説明した圧縮率の調整を行うこととしてもよい。
また、以上の説明においては、第1通信部13がWLAN通信を行っているか否か、また第2通信部14における通信データの再送率がどの程度か、に応じて圧縮率を調整することとしたが、これ以外の各通信手段における通信状況を示すパラメータに応じて、圧縮率の調整が実行されることとしてもよい。
本発明の実施の形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る通信装置における通信帯域の割り当て状況の一例を示す図である。 音声データの再送が行われる場合の、通信帯域の割り当て状況の一例を示す図である。 本実施形態に係る通信装置の機能例を示す機能ブロック図である。 圧縮率調整処理の流れの一例を示すフロー図である。 A2DP通信に割り当てる帯域を決定するために使用するテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 通信装置、11 制御部、12 記憶部、13 第1通信部、14 第2通信部、21 第1通信制御部、22 第2通信制御部、23 データ圧縮処理部。

Claims (5)

  1. 互いに競合する帯域を使用して通信を行う第1及び第2の通信手段を備え、前記第2の通信手段は、通信状況に応じてデータの再送を行うプロトコルに従ってストリーミングデータを送信する通信装置であって、
    前記第1の通信手段による通信が実行中か否かに応じて、前記第1の通信手段による通信、及び前記第2の通信手段による前記ストリーミングデータの送信のそれぞれに割り当てる帯域を決定する手段であって、前記第1の通信手段による通信が実行中の場合、実行中でない場合よりも少ない帯域を前記ストリーミングデータの送信に割り当てる帯域決定手段と、
    前記第2の通信手段による前記ストリーミングデータの再送率の値を取得する手段と、
    前記取得した再送率の値に応じて、再送を含めた前記ストリーミングデータの単位時間あたりの送信データ量が前記ストリーミングデータの送信に割り当てられた帯域に収まるような圧縮率の値を算出する圧縮率算出手段と、
    前記ストリーミングデータの圧縮率を前記算出した値に応じて変化させる圧縮率調整手段と、を含む
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置において、
    前記ストリーミングデータは音声データである
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 互いに競合する帯域を使用して通信を行う第1及び第2の通信手段を備え、前記第2の通信手段は、通信状況に応じてデータの再送を行うプロトコルに従ってストリーミングデータを送信する通信装置の制御方法であって、
    前記第1の通信手段による通信が実行中か否かに応じて、前記第1の通信手段による通信、及び前記第2の通信手段による前記ストリーミングデータの送信のそれぞれに割り当てる帯域を決定するステップであって、前記第1の通信手段による通信が実行中の場合、実行中でない場合よりも少ない帯域を前記ストリーミングデータの送信に割り当てるステップと、
    前記第2の通信手段による前記ストリーミングデータの再送率の値を取得するステップと、
    前記取得した再送率の値に応じて、再送を含めた前記ストリーミングデータの単位時間あたりの送信データ量が前記ストリーミングデータの送信に割り当てられた帯域に収まるような圧縮率の値を算出するステップと、
    前記ストリーミングデータの圧縮率を前記算出した値に応じて変化させるステップと、を含む
    ことを特徴とする通信装置の制御方法。
  4. 互いに競合する帯域を使用して通信を行う第1及び第2の通信手段を備え、前記第2の通信手段が、通信状況に応じてデータの再送を行うプロトコルに従ってストリーミングデータを送信する通信装置を、
    前記第1の通信手段による通信が実行中か否かに応じて、前記第1の通信手段による通信、及び前記第2の通信手段による前記ストリーミングデータの送信のそれぞれに割り当てる帯域を決定する手段であって、前記第1の通信手段による通信が実行中の場合、実行中でない場合よりも少ない帯域を前記ストリーミングデータの送信に割り当てる帯域決定手段、
    前記第2の通信手段による前記ストリーミングデータの再送率の値を取得する手段、
    前記取得した再送率の値に応じて、再送を含めた前記ストリーミングデータの単位時間あたりの送信データ量が前記ストリーミングデータの送信に割り当てられた帯域に収まるような圧縮率の値を算出する圧縮率算出手段、及び、
    前記ストリーミングデータの圧縮率を前記算出した値に応じて変化させる圧縮率調整手段、
    として機能させるためのプログラム。
  5. 請求項記載のプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
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