JP4690328B2 - ラジウム標的及びその製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前文に記載される、加速陽子を用いて放射性核種を製造するためのラジウム標的の製造方法に関する。さらに、本発明は、請求項25に記載されるラジウム標的に関する。
特に、本発明の標的は、放射性核種225Acの製造に有用であり、当該放射性核種は、特にその娘核種213Biの形態で、核医学(腫瘍特異性抗体に結合)において癌治療の種々の臨床試験において、成功裏に使用されている。
既に1993年に、α線放射体及びβ線放射体を使用する免疫療法用の放射性核種の選択基準が、GEERLINGS(GEERLINGS,M.W.(1993):Int.J.Biol.Markers,8,180-186:「Radionuclides for radioimmunotherapy:criteria for selection」)によって初めて示され、それにより、比較しうる効果を達成する場合に、エネルギーの違いによって、適用されるα線放射体の放射能がβ線放射体の放射能より1000分の1未満になりうることが分かった。
さらに、GEERLINGS 1993の研究において、原理的に使用可能であるが相対的に入手困難であるか又は不安定性であるα線放射体:211At、255Fm、212Bi/212Pb、224Ra、233Raを取り込む抗体複合体(antibody conjugate)と比較すると、α線放出放射性核種225Ac及びその娘同位体213Biは、放射免疫療法の目的に極めて有望であることが分かった。
α線放射体を使用する放射免疫療法の確立についての基礎研究の1つが、GEERLINGS,M.W.,KASPERSEN,F.M.,APOSTOLIDIS,C.and VAN DER HOUT,R.(1993):Nuclear Medicine Communications 14,121-125,「The feasibility of 225Ac as a source of α-particles in radioimmunotherapy」に記載されている。それにおいて、229Thから生成される225Ac、及び225Acの娘同位体、即ち213Biが、α線放射体を使用する放射免疫療法用の同位元素として好適であることが記載されている。適応として、腫瘍特異性モノクローナル抗体をα線放射体の担体として使用する、悪性腫瘍の微小転移巣の治療及び癌治療が特に記載されている。
さらなる研究、KASPERSEN,F.M.,BOS,E.,DOORNMALEN,A.V.,GEERINGS,M.W.,APOSTOLIDIS,C.and MOLINET,R.(1995):Nuclear Medicine Communications,16,468-476:「Cytotoxicity of 213Bi-and 225Ac-immunoconjugates」は、ヒト類表皮腫瘍細胞系A431を使用したインビトロ試験によって、213Bi及び225Acの細胞障害効果を確認し定量している。
さらに、血液系の悪性疾患の治療に213Biを使用することも示唆している。
さらに、KASPERSEN et al.1995において、213Bi及び225Acに好適なキレーターに、抗体を化学的に結合する方法も見出すことができる。例えば、p−イソチオシアナトベンジル−ジエチレントリアミン−ペンタアセテート(ベンジル−DTPA)が特に好適であることが分かった。
他のキレーター、即ちシクロヘキシル−DTPAは、例えば以下に記載されている:NIKULA,T.K.,McDEVITT,M.R.,FINN,R.D.,WU,C.,KOZAK,R.W.,GARMESTANI,K.,BRECHBIEL,M.W.,CURCIO,M.J.,PIPPIN,C.G.,TIFFANY-JONES,L.,GEERLINGS,M.W.,Sr.,APOSTOLIDIS,C.,MOLINET,R.,GEERLINGS,M.W.,Jr.,GANSOW,O.A.UND SCHEINBERG,D.A.(1999):J Nucl Med,40,166-176:「Alpha-Emitting Bismuth Cyclohexylbenzyl DTPA Constructs of Recombinant Humanized Anti-CD33 Antibodies:Pharmacokinetics,Bioactivity,Toxicity and Chemistry」。
キレーター化学に関する概要は、例えば、以下に見出される:HASSFJELL,S.und BRECHBIEL,W.(2001):Chem.Rev.,101,2019-2036:「The Development of the α-Particle Emitting Radionuclides 212Bi and 213Bi,and Their Decay Chain Related Radionuclides,For Therapeutic Applicantions」。
一方、癌治療用の225Ac及び213Biを使用した種々の放射免疫療法は、臨床試験の種々の相にある。
本発明の医学−臨床的重要性は、例えば2つの有望な治療法から理解することができる。
一方で、JURCIC,J.G.,LARSON,S.M.,SGOUROS,G.,McDEVITT,M.R.,FINN,R.D.,DIVGI,C.R.se,M.B.,HAMACHER,K.A.,DANGSHE,M.,HUMM,J.L.,BRECHBIEL,M.W.,MOLINET,R.,SCHEINBERG,D.A.(2002)in Blood,100,1233-1239は、ヒト医薬用に開発されたモノクローナル抗−CD33−抗体の製剤、HuM195に結合させた213Biを使用することによる、急性骨髄性白血病(AML)及び慢性骨髄性白血病(CML)の患者の治療における意義深い成功を報告している。この試験は、腫瘍特異性細胞標的に輸送されるα線放射体を含む全身的放射免疫療法によってヒトが治療された最初の概念証明であった。
他方で、HUBER,R.,SEIDL,C.,SCHMID,E.,SEIDENSCHWANG,S.,BECKER,K.-F.,SCHUMACHER,C.,APOSTOLIDIS,C.,NIKULA,T.,KREMMER,E.,SCHWAIGER,M.and SENEKOWITSCH-SCHMIDTKE,R.(2003):Clinical Cancer Research(Suppl.)9,1s-6s:「Locoregional α-Radioimmunotherapy of Intraperitoneal Tumor Cell Dissemination Using a Tumor-specific Monoclonal Antibody」は、d9−E−カドへリンを発現する胃癌患者における、骨髄毒性の低い213Bi−d9MABの治療有効性、及び局所療法の適用可能性を報告している。
これに関するさらなる試験結果及び部分的態様が以下に示されている:2003年7月18日にミュンヘンのLudwig-Maximilians-Universityに提出されたRoswitha HUBERの獣医学部論文:「Bewertung der lokoregionalen Radioimmuntherapie disseminierter Tumorzellen des diffusen Magenkarzinoms mit einem 213Bi gekoppelten tumorspezifischen Antikoerper im Mausmodell」(マウスモデルにおいて213Bi結合腫瘍特異性抗体を使用した、びまん性胃癌の播種性腫瘍細胞の局所放射免疫療法の評価)。
この論文は、Nuklearmedizinische Klinik and Poliklinik of the Technical University of Munich,the University hospital「Klinikum rechts der lsar」,dean:Prof.Dr.M.Schwaigerを元に作成された。この論文は、Prof.Dr.med.Dr.phil.Reingard Senekowitsch-Schmidtkeの監督下に作成され、Prof.Dr.med.vet.K.Tempel,Institute for Pharmacology,Toxicology and Pharmacy of the Faculty of Veterenary Medicine of the Ludwig-Maximilians-University of Munich,director:Prof.Dr.med.vet.R.Schulzを介して獣医学部に提出された。
HUBER 2003によれば、毎年、ドイツ人の100,000人中18人が胃癌に罹る。日本では、100,000人中126人が罹患する。これは、日本だけで、1年に約156,000人の発生率を意味する。中国、台湾及び韓国においても同様に、胃癌は、腫瘍の結果としての最も多い死因の1つである。腹腔における腫瘍細胞のびまん性拡張の結果である腹膜癌腫症と診断された場合、患者の平均余命は現在約12ヶ月である。切除可能な胃癌(これは、まだ汎発せず、リンパ節に関して陰性診断結果を有する癌を意味する)の場合でも、無再発3年生存率は約45%にすぎない。
現在までに、化学療法における細胞増殖抑制物質(cytostatica)の適用が最も有望な治療法と考えられている。
しかし、その副作用は、免疫抑制、凝血異常、代謝性無酸素症、粘膜炎及び高尿酸血症から細胞増殖抑制物質誘発続発性腫瘍の危険性にまで及ぶ。この場合、特に影響を受けるのは、骨髄ならびに胃腸管及び口腔粘膜の上皮のような急速に増殖している組織である。
これに対して、放射免疫療法は、担体を介して細胞障害活性物質を結合させるために、腫瘍細胞系列によって発現される膜に位置するタンパク質構造物を使用する。ほとんどの場合、腫瘍細胞における結合分子の過剰発現が、放射免疫療法の中心をなす。腫瘍関連抗体用の標的分子は、生体の生理細胞中にもより低い程度で発現される。これは、放射線療法用の任意治療薬が、これらの細胞にも結合することを示唆する。
特に、急性又は慢性骨髄性白血病の治療において、本発明の趣旨は、好適なα線放射体、即ち、225Ac、の製造に有効である。当該225Acは、崩壊反応を介して、例えば腫瘍特異性抗体への結合を形成する。
213Bi原子は、213Poへのβ−崩壊を経て崩壊し、それは、崩壊する際に、80μmの距離内の組織において半減期4μsで8.4MeVのα−崩壊エネルギーを放出し、それによって、その高い線エネルギー付与によってすぐ近くの細胞を効果的に殺す。
いわゆる移動局所適用は、最大治療成果及び最少毒性での、213Bi結合腫瘍特異性抗体の腫瘍抗原への迅速な結合を可能にする。
80年代後半以降、α−線放射核種対213Bi/213Poが放射免疫療法に関して発見され、GEERLINGS 1993によってさらに調査された。しかし、標準参考書Schicha and Schober,1997「Nuklearmedizin-Basiswissen und Klinische Anwendung」(核医学−基礎知識及び臨床応用)において、次のように記載されている:「α線の線エネルギー付与は非常に大きいので、照射損傷の形成の可能性が、治療効果より大きい。このため、α線を放出する核種は核医学に適用されない・・・・」。
しかし、腫瘍特異性抗体と組み合わせたそのようなα線放射体の臨床応用において、全く反対のことが事実であることが分かった(JURCIC et al.2002参照)。従って、どの同位体を使用するのが最もよいか、どのようにして確実かつ継続的にそれを製造しうるかが問題になった。
100を超える入手可能なα線放射体の大部分が、実用的理由によりインビボ適用から既に除外されている(GEERLINGS 1993)。これらのα線放射体は、充分な化学的及び物理的純度、経済的使用可能性及び適切な半減期のような条件を満たす必要がある。半減期は、抗体への結合及び生物学的分配のために充分に長くなければならず、かつ、放射線への過剰暴露による不要なリスクを患者が受けないために充分に短くなければならない。
これらの基準を満たすわずかなα線放射体(GEERLINGS 1993参照)の1つは、半減期45.6分(213Bi)を有する核種対213Bi/213Poである(213Bi)。440Kevを有する213Biの光子放出は、患者のインビボシンチスキャニング、ならびにα放射線カウンターを使用する容易な活性測定をも可能にする。
さらに、放射線防護において、放射線を容易に検出できることが重要である。さらに、例えば221Fr又は209Pbのような、225Ac/213Biの微量の他の娘核種も、新規測定法によって測定でき、品質管理と共に線量測定に含むこともできる。
一方、213Biは、例えばEP 0 752 709 B1及びEP 0 962 942 A1に記載される225Acの生成を経て、特に、US 5,355,394に記載されるいわゆる「トリウム・カウ」(thorium cow)を経て、入手できる。しかし、前記の「トリウム・カウ」を経る製造は極めて高コストである。なぜなら、トリウム・カウが、数年にわたり226Raに中性子照射し、それにより、最終的に数ある中から228Thと229Thの同位体混合物を集め、そこで229Thは225Raを経て225Acへと再度崩壊し、それが213Biに崩壊することから誘導されるためである。
このように、母−娘核種対225Ac/213Biは原理的には入手可能であるが、それは適切な量で、連続的に、許容される価格で入手されるわけではない。しかし、冒頭に記載したように、ヒト化抗−CD33モノクローナル抗体、HuM195に結合させた225Ac/213Biを使用した第一臨床試験は、骨髄性白血病に対して極めて成功している。213Bi−HuM195を使用した最初の第I相臨床試験は、メモリアル・スローン・ケッタリング癌センター(ニューヨーク)(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center,New York)において白血病患者に関して行われ、優れた治療効果を示した(JURICIC et al.2002)。
サイクロトロン(1931年に最初に開発された)において、荷電粒子は、磁束線中でらせん軌道上を移動する。
特に、充分に高い電流を使用して、サイクロトロンの助けをかりて、陽子を加速させることができる。当該電流は、量的規模で同位体を生成する応用核物理学及び実験で使用できるような高速度を与えるため充分に高い。
EP 0 752 709 B1は、例えば、ラジウム−226からアクチニウム−225を生成する方法を開示し、該方法は、加速陽子を、サイクロトロンにおいて、ラジウム−226の標的に発射することによって行われ;該方法は、サイクロトンにおいて加速された陽子を、サイクロトロンにおいてラジウム−226の標的に発射することを特徴とし、それによって、2つの中性子を放出しながら、不安定な複合核(compound nucleus)227Acがアクチニウム−225に変換し(p,2n−反応)、それによって、待ち時間(その間、唯1つの中性子の放出によって同時に形成されたアクチニウム−226が、そのかなり短い半減期によりほぼ崩壊する)後に、アクチニウムを化学的に分離し、ほぼ排他的に純粋な同位体Ac−225が得られる。
EP 0 752 709 B1の手順によって使用される226Ra標的は、当該文献に詳しく記載されていない。
EP 0 962 942 A1も、サイクロンにおいて10〜20MeVのエネルギーに加速された陽子で226Raを照射することによるAc−225の製造法を開示している。
EP 0 962 942 A1の先行技術によれば、標的核種226RaをRaCl2の形態で使用する。RaClは、例えば、濃HCl又は炭酸ラジウム(RaCO3)で析出することによって得られる。次に、これらのラジウム物質を、標的ペレットに圧縮する。陽子でラジウム塩を照射する前に、結晶水を放出させるためにペレットを約150℃に加熱し、その後銀カプセルに封入する。次に、カプセルをフレーム状支持体に載せ、水冷回路に接続する。標的自体が、窓を呈示し、窓は、陽子線が窓から標的に当たるように配置される。EP 0 962 942 A1によれば、標的は約1cm2の表面を有する。
EP 0 962 942 A1に記載の標的を使用して、アクチニウム−225の高収量を得ることが既に可能であるが、実際には、この標的構造は、ある条件下で陽子線により加熱されて、銀カプセルが裂け、それによって、標的を破壊し、周辺化合物を汚染しうることが分かった。
その結果、本発明の目的は、EP 0 962 942 A1の先行技術に基づいて、加速陽子を用いて放射性核種を製造するための改良されたラジウム標的を提供することである。
方法に関して、上述の目的は、請求項1に記載の特徴によって達成できる。
ラジウム標的に関して、上述の目的は、請求項25に記載の特徴によって達成できる。
本発明の中心をなすのは、加速陽子による放射性核種の製造のためのラジウム標的の製造方法であって、該方法において、ラジウムイオンを含有する少なくとも1つの有機水溶液のラジウム含有物質の電着を、陰極として接続されている少なくとも1つのアルミニウム表面で行う。
アセトンからのバリウム/ラジウム混合物からラジウムを、白金、金、銀、ニッケル又は銅製の陰極に薄層状に電着させることは、Haissinsky,M.J.,Chim.Phys.34,321(1937)「Electrolyse de sels de baryum et de radium dans I’acetone」から原理的に既知であるが、サイクロトロン又は直線加速器のような加速器の陽子線における放射性核種の変換用の標的として適用することについては記載されていない。
その他に、N.E.Whitehead,R.G.Ditchburn,W.J.McCabe,R.Van der Raaijiは、J.of Radioanalytical and Nuclear Chemistry,Articles,Vol.160,No.2(1992)477-485「Factors affecting the electrodeposition of RA-226」において、α−分光分析を行うための、ステンレス鋼円板における226Raの電着(90%イソプロピルアルコール又はエチルアルコールから、酸性環境下に、35Vで、電流100mAを使用して、20分間にわたって行う)を記載している。
本発明によって規定される標的は、そこにも記載されていない。
本発明によれば、226Ra塩、特に硝酸塩の溶液を使用するのが好ましく、なぜなら、これらの塩は、アルコール水溶液、例えば70〜90%イソプロパノールに特によく溶解するからである。
しかし、226Ra塩化物又は226Ra炭酸塩も使用でき、これらは、電着のために、好ましくは電着を行う前に、HNO3によって硝酸塩に変化される。
本発明によれば、サイクロトロン加速陽子又は直線加速陽子を用いて226Raから放射性核種225Acを製造することが好ましい。なぜなら、本発明の標的を用いて、癌及び転移の放射免疫療法のための放射免疫療法化合物、例えば、225Ac標識抗体及び213Bi標識抗体、特にモノクローナル抗体の製造のために、アクチニウム−225を連続的に製造することが初めて可能になったからである。
これらの放射免疫化学法は、例えば、序文に記載したHUBER,Muenchen 2003の論文に核化学的及び臨床的に概要が記載されている。
放射線治療効果は、アクチニウム−225の娘同位体、即ちビスマス−213及びそれから得られるポロニウム−213(これは、腫瘍の特異性の高さ及び局所に限定される照射のためα線放射体として特に好適である)によって本質的に生じる。
有機水溶液からの226Ra物質の電着は、好ましくは、硝酸を鉱酸として使用する酸性環境において行われる。
これに関して、226Ra含有物質の電着に正の影響を与えるために、硝酸の0.05モル溶液が特に好適であることが分かった。
直鎖及び分岐鎖C1〜C5アルキルアルコール;エタノール、プロパノール−1、プロパノール−2、アセトンならびにそれらの混合物から成る群からアルコールを選択するのが好都合であることが分かった。
これらの有機溶媒の利点は、ラジウム塩がそれらに特によく溶解することである。一般に、水中の有機溶媒濃度70〜90%が最も良い結果を生じることも分かった。
さらに、226Ra塩の有機水溶液にアンモニウムイオンを添加することも好都合であり、なぜなら、ラジウム含有物質の付着後に、アルミニウム表面に形成されたラジウム酸化物/水酸化物及び/又は過酸化物の皮膜が、アンモニウムイオンによって、それぞれ安定化されるか又は固定されるからである。
本発明によれば、本発明の目的のために少なくとも99%の純度及び、例えば厚さ約0.01mm〜0.05mm、特に好ましくは約0.015mmのアルミニウム箔を、アルミニウム表面として使用するのが好ましい。その利点は、アルミニウム箔が種々の大きさ及び厚さで工業的に入手可能であり、従って、容易に入手できしかも比較的安価な支持材料として使用できることである。
防蝕及び/又は不活性であることにより、本方法の実施において、対電極としての白金電極が、ラジウムの電着に最も良い結果を生じることが分かった。
本発明の方法は、直流電圧約10〜600V、特に約200V、及び電流約20〜1000mA、特に約60mA、及びpH値約4〜5又は約11で行うのが好ましく、なぜなら、この数値において、アルミニウム表面上に226Ra物質の最も均一な層が得られるからである。
支持体における226Raの電着を実施するために、アルミニウム箔を配置することは本発明の好ましい実施態様であり、その場合、ステンレス鋼製の支持体が特に好ましい。その利点は、アルミニウム箔を、導電性ステンレス鋼支持体上に陰極として容易に接続できることである。
当然、電気的に不活性な支持体、例えばプラスチック製の支持体、を使用することもでき、その場合、アルミニウム箔は、接続された電極を介して陰極として接続される。
本発明によれば、電着の間に支持体を回転させることが好ましく、なぜなら、そうすることによって、特により厚い被覆厚さで、所望のラジウム同位体による均一被覆が得られるからである。
一方で、これらの手段により、基本的に円形のアルミニウム円板を、ほぼ全表面において、ラジウム含有物質で被覆することができる。
他方で、円形の円板の外縁だけを、環状に、ラジウム含有物質で被覆することもできる。
この方法において、支持体及びアルミニウム箔がラジウムイオンを含有する有機水溶液に部分的に浸かり、電着の間に支持体及びアルミニウム箔が回転し、それによって、ラジウム含有物質での環状被覆が得られる。
照射窓の大きさにより、標的自体に小さい被覆幅が必要とされるだけなので、環状被覆で充分であり、従って、方法の容易かつ安全な実施という利点を合わせ持ち、同時に、陽子核反応の最適収量が得られる。
陽子照射の収量を増加させるために、ほぼ全表面をラジウムで被覆されたアルミニウム円板を、陽子線において使用される標的の形成のために繰り返し折りたたむ。
この簡単な方法は、照射窓の所定標的形状での収量の増加を可能にする。
しかし、陽子線において使用される標的を形成する現在好まれている方法は、この場合も陽子照射の有効断面を増加させるために、ラジウムで環状に被覆された多数の得られた円板を積み重ねることである。
種々の試験において、このように積み重ねた標的円板を使用して本発明の方法を実施した場合に、225Ac収量に関して、及び被覆アルミニウム円板の使用における汚染保護に関して、最も良い結果が得られることが分かった。
代替方法は、
ラジウムイオン含有有機水溶液を含有するガルバニ電池において、供給コイルのアルミニウム箔を巻出して、2つの陽極の間に配置し;
当該アルミニウム箔を所定時間にわたってラジウムの電着に付して、アルミニウムの両面にラジウム含有層を付着させ;
ラジウム被覆アルミニウム箔をコイルに巻取る
工程を含む。
好ましくは、ロールを使用して加圧下でアルミニウムコイルを巻取る。
本発明のこの実施態様において、両面被覆によって得られた付着226Ra含有物質の高表面密度は、積み重ねたアルミニウム箔と比較して、相対的に高度な手順努力によってのみ得られる。
アルミニウム箔に付着226Ra含有皮膜を固定することは好都合であり、なぜなら、この方法によって、該皮膜は、特に緊密にかつ高耐摩耗性で、アルミニウム表面に付着するからである。好ましい固定剤はNH3であり、これを電着が終了する約1分前にめっき液に添加してもよい。
さらなる向上のために、アルミニウム箔上のラジウム含有皮膜を、特にIR照射によって、脱水する。これは、加速陽子による核変換において、標的が実質的に水を含有せず、従って、蒸気生成(これは、標的カプセルにおいて望ましくない圧力を生じ、層に亀裂を生じることによって標的システム全体を重度に妨害しうる)の危険性がほぼ避けられるという利点を有する。
本発明の方法を連続的に実施できれば極めて有利であり、なぜなら、それによって、工業的又は半工業的工程において、より多量の226Ra標的を、治療用の放射免疫抗体の連続生産用に製造することができ、少なくとも短期間保存することができる。
さらに、不活性気体雰囲気において全手順を実施するのが好ましい。これによって、酸素を原因とする酸化過程による付着過程への好ましくない影響が回避される。
必要であれば、ラジウム含有物質の電着に使用されるアルミニウム箔を、通常法によって付加的に表面活性化してもよい。
次に、所望の225Acを得るために、本発明の方法によって得られたラジウム標的を、サイクロトロン又は直線加速器における充分なエネルギー、例えば約10〜25MeV、より好ましくは約18〜23MeVでの陽子照射に付してもよい。
放射性核種自体の製造に関して、EP 0 752 709 B1及びEP 0 962 942 A1の開示が参照され、これらは本明細書に援用される。
このようにして得た225Acを、例えば、放射免疫療法用の抗体に結合させる。このようなカップリング法は当業者に周知であり、例えば、KASPERSEN et al.1995及びHUBER,2003に見出すことができる。
本発明の典型的ラジウム標的は、アルミニウム箔の形態を有し、これは、1つの面に、ラジウム含有物質、特に酸化ラジウム及び/又は過酸化ラジウム及び/又は水酸化ラジウムから形成された層を少なくとも含有する。
本発明の好ましい実施態様は、ラジウム被覆アルミニウム箔が、折りたたみ形態、巻コイル、又はラジウム含有物質で被覆された単一箔の積み重ねとして存在するラジウム標的である。
該実施態様において、ラジウム含有層のラジウム含有量は、酸化及び/又は過酸化及び/又は水酸化ラジウムの形態において、ナノグラム範囲〜グラム範囲である。
本発明の目的に特に好ましいのは、約1nCi〜1.5Ci、好ましくは500mCiの226Raの活性を示すラジウム標的である。
さらに、円板形状のラジウム標的を形成するのが好ましく、その場合、該標的は、アルミニウム円板の外縁に環状に形成されているのが好ましいラジウム被膜を有する、円板形状のラジウム被覆アルミニウム箔として存在する。
本発明の特に好ましいラジウム標的は、アルミニウム製の環状ラジウム被覆円板の積み重ねとして存在する標的である。
又は、アルミニウム箔がラジウム含有物質でほぼ表面全体を被覆されている場合、ラジウム標的は、折りたたみ形態、特に数回の折りたたみ形態で存在しうる。
標的形態の他の可能性は、長方形の箔として形成し、コイルに巻き取ることである。それによって、比較的多量の標的箔を保存でき、「家庭用アルミニウム箔」の使用と同様に、必要量の箔を分離することができる。
一方、寸法を加速器の条件に適合させた場合に、箔自体を標的として、巻コイルを使用することもできる。
又は、Alメッシュ標的をRaの担体として使用することもできる。
Alメッシュ標的は、電着の間に達成できる収量において利点を有する。Alメッシュ円板を、電着工程における陰極として、及び標的におけるRaの担体として導入した場合、円板当たりの、付着しうるRaの量を増加させることができる。例えば、Al箔円板において、Raの付着量(Baを使用したミリグラムレベル及びRa−226を使用したマイクログラムレベルで行った実験)は、10mg未満(1つ円板の縁において2〜3mm)であったが、メッシュ円板の場合、Raの量は約70mgであった(付着物の厚さ及び他のパラメーターに依存し、より厚い付着物はメッシュによく付着しなかった)。従って、標的カップに導入すべきRa/Alメッシュ円板の数は、Al箔円板の使用によって必要とされる10以上から5又は6に減少した。Al箔の収量と比較したAlメッシュにおける電着のより高い収量は、メッシュのより大きい表面積に関係している。より多くのRaがAlに電着するということは、陽子線がより高い確率でRaに当たり、Alにおいて多くの損失が生じないことも確実にする。
Alメッシュの寸法は、例えば以下のような寸法であってよい:
公称間隔: 約0.11mm
ワイヤ直径: 約0.1mm
全孔面積: 27mm2
Alメッシュの使用による改善は、工程の自動化も助長する。
好ましくは、Good Fellowによって提供される99%純度Alを使用する。当該機関でメッシュにおいて実施した中性子活性化の結果を以下に示す。
ko−INAAによって測定したAlメッシュにおける不純物を表1に示す。
Figure 0004690328
Al箔標的の場合、数百マイクロCiのRa/Alメッシュ円板標的の処理から得た結果は、Alメッシュ(Al円板標的用に開発)からのRa及びAcの選択的抽出も行いうることが示された。標的の溶解の間に既に、Acから大部分のAl及び不純物を分離することができる。
本発明のラジウム標的の特に有利な点は、それらのラジウム含有被覆において、本質的に純粋なラジウム物質を示すことである。これにより、ラジウム含有物質を均質化するために、先行技術の一般的なラジウム標的、即ち序文で述べた標的ペレットに添加しなければならなかった担体又は希釈剤、例えばバリウム塩を、標的が含有しないようにすることができる。バリウム化合物のような担体物質を使用せずに実施できることによって、例えばバリウム核からのような競争核反応が不可能であるので、生成された225Acの化学的分離及び精製がかなり容易になり、照射の収量が最適化される。
本発明は、「及び」のつながり又は「又は」のつながりに関係なく、開示されている全ての特徴の全ての組合せをさらに含む。
他の利点及び特徴は、以下の実施例の記載から理解することができる。
実施例1:固定アルミニウム円板を陰極として使用した付着
226Ra標的の製造のために、厚さ0.015mm、直径約5cm、最低99%の純度のアルミニウムからアルミニウム円板を打ち抜き、ステンレス鋼支持体に固定させる。支持体は、アルミニウム箔の取り扱いを容易にし、電着後取り外され、その後に標的自体へのラジウム被覆箔が配置される。
アルミニウム箔の電着のために、硝酸ラジウム−226の溶液を使用し、その場合、特に塩化226−ラジウム又は炭酸226−ラジウムは、吸着される前に予め、約0.05M HNO3中で対応する硝酸塩へ変換される。
次に、アルミニウム箔が固定されているステンレス鋼支持体の重量を量り、アルミニウム箔の正味重量を測定する。
イソプロパノール150mL(15cm以下の直径を有するアルミニウム箔の電着用)又は10〜11mL(2cm以下の直径を有するアルミニウム箔円板用)を、電着セルに入れる。
次に、必要量のラジウム−226溶液を電気分解セルに充填し、1〜2mLの0.05M HNO3を添加する。ラジウム溶液及び0.05M HNO3の全容量は、直径2cm以下のアルミニウム箔円板を使用する場合は約2mLを超えるべきでなく、直径15cm以下のアルミニウム箔円板を使用する場合は20mL以下にすべきである。高ラジウム濃度を使用した場合、白色沈殿物が形成しうる。これが生じた場合、沈殿物が溶解するまで、0.05M HNO3をさらに添加する。析出メッキ溶液のpH値は、好ましくは4〜5である。
メッキ溶液からの226Ra含有物質の電着のために、電流を約60mAに調節し、約200Vの電圧をかけ、数分間監視し、必要であれば再調節する。
実施例2:回転アルミニウム円板を陰極として使用した付着
好ましい実施態様において、アルミニウム箔をその上に固定させたステンレス鋼支持体を、実施例1の電気メッキ溶液に約5mm浸漬し、白金陽極(Pt−コンダクター又はPt−ネット)をアルミニウム/ステンレス鋼陰極から約1cm以内に配置し、ステンレス鋼担体を、その上に配置したアルミニウム箔と共に、モーター駆動によって回転させる。メッキ溶液からの226Ra含有物質の電着のために、電流を約60mAに調節し、約200Vの電圧をかけ、数分間監視し、必要であれば再調節する。
さらに、被覆されるアルミニウム円板の浸漬の深さ、又は溶液の液面高さをそれぞれ、被覆中に一定のレベルに維持する。
次に、60mAで約20〜30分間、電着を行う。20〜30分後の電圧の減少は、電着の終了を示す。
電圧が変化しなくなったときに、約0.5又は1mLのアンモニア溶液をセルに添加し、1分間の待機時間後に、得られたラジウム含有皮膜が固定される。通常、直径2cmまでのアルミニウム箔における電着において、量的電着は約20〜40分を要し、直径15cmまでのアルミニウム箔における電着は約2〜3時間を要する。実施例において製造した直径約5.5cmのAl標的円板は、ラジウム電着に約1時間を要する。
226Ra溶液の電着が終了した後、メッキ溶液を注ぎ出し、支持体をイソプロパノール2〜3mLで濯ぎ、セルを取り外し、アルミニウム箔をイソプロパノール約1〜2mLでさらに濯ぐ。
その後、226Ra被覆アルミニウム箔をその上に配置した支持体を、ラジウム含有被覆を無水にするために、重量が一定に維持されるまで赤外線ランプ乾燥した。
その後、固定され被覆されたアルミニウム箔を有するステンレス鋼支持体の重量を量り、被覆アルミニウム箔の正味質量を測定する。次に、226Ra含有層の測定質量から、収量を求める。
重量を量る代わりに、電着の収量を監視する他の方法は、高分解γ−分光計を使用して、226Raのγ−活性を測定することである。
次に、ステンレス鋼支持体とアルミニウム箔とを互いに分離させる。
ラジウム化合物で被覆された乾燥アルミニウム箔を、新しいアルミニウム箔で注意深く覆い、活性層を有するアルミニウム箔がそれで固定されるアルミニウム箔の末端をカットして、標的自体におけるアルミニウムの量を最小限にする。
サイクロトロンの陽子線におけるラジウム標的として使用するために、ラジウム含有物質で環状に被覆された本実施例15によって製造された多くの円板形アルミニウム箔を、いわゆる標的カップ内に積み重ねる。
折りたたまれたラジウム標的の製造のために、この実施例の場合、1つの表面全体が226Raで被覆された1以上のアルミニウム箔を、ラジウム含有皮膜が完全に覆われるように、もう1つのアルミニウム箔で覆う。次に、アルミニウム箔を、約2mmのストライプが得られるまで数回折りたたむ。その後、ラジウム含有物質、特に酸化ラジウムの層を含有する折りたたまれたアルミニウム箔を、サイクロトロン又は直線加速器における陽子照射用の標的に配置する。
本発明の方法によって、種々の226Ra量を有する種々の厚さのアルミニウム箔上に、極めて有効な226Ra標的を得ることができる。
本発明の方法は、特に、アルミニウム−226Ra標的上に極めて均質な皮膜を付着させることを可能にする。これは、特に、サイクロトロンにおける標的の照射に特に重要であり、なぜなら、それによってラジウムの原子核が陽子流動に均一に暴露されるからである。
226Raの支持体としてアルミニウムを使用することは、サイクロトロンにおける照射、及びそれに続く照射標的の放射化学処理に関して、種々の利点を有する。アルミニウムの利点は、アルミニウムの核物理的及び化学的特性に見出される。
核特性:アルミニウムは唯一の安定同位体を有する。アルミニウムから形成された放射化生成物は、極めて短寿命である。アルミニウムにおける短寿命にすぎない放射性核種の形成は、Ac−225の放射化学精製を容易にし、照射後の標的の冷却時間を減少させる。アルミニウムにおける陽子のエネルギーの損失は極めて少ないので、陽子エネルギーを実質的に減少させずに、いくつかのアルミニウム薄膜を使用することができる。
物理的特性:アルミニウムは、高い熱伝導性及び電導性を有する軽金属である。アルミニウムは取り扱いが容易であり、必要とされる形状に容易に適合させることができる。
化学的特性:アルミニウムは、鉱酸に容易に溶解することができ、得られたアクチニウムから容易に分離することができる。アルミニウム箔は、高い化学純度及び適正価格で入手できる。
酸化物又は過酸化物としての226Raの付着は、ラジウム高含有量、特に、1cm2につき付着物質70%を超える含有量を有する層を得ることを可能にする。本発明の全ての指示に従った場合、電着収量は高い。
実際に、高付着性を有する約43〜5g/cm2226Raをアルミニウム箔に付着できることが分かった。
本発明は、標的製造法の最終的な自動化を促進する。この態様は、放射線安全確保及び方法の連続性に極めて重要である。
226Raの基材としての、折り畳まれたアルミニウム層の使用は、サンプル処理を容易にする。なぜなら、照射後に、これらの箔を、それらの機械的結着性をゆるめずに、標的支持体から容易に取り外すことができるからである。これは、他の場合には防止できないと考えられる複合ライン(compounding line)における物質損失及び放射能汚染を防止する。

Claims (41)

  1. 加速陽子を用いた放射性核種の製造のためのラジウム標的の製造方法であって、
    少なくとも1つのアルミニウム表面上において、ラジウムイオンを含有する少なくとも1つの有機水溶液からラジウム含有物質を電着することを特徴とし、ここで当該アルミニウム表面が陰極として接続されている、前記方法。
  2. 226Ra塩の溶液を使用することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 226Ra硝酸塩が使用されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記陽子を、サイクロトロン又は直線加速器を用いて加速することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記放射性核種225Acを、サイクロトロンにおいて加速された陽子を用いて226Raから製造することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記有機水溶液が、少なくとも1つの鉱酸及び少なくとも1つのアルコールを含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 硝酸を鉱酸として使用することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 硝酸を0.05モル濃度の溶液として使用することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アルコールが、直鎖及び分岐鎖C1〜C5アルキルアルコール、並びにそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記アルコールが、エタノール、プロパノール-1、プロパノール2、アセトン、並びにそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記有機水溶液がアンモニウムイオンを含有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. アルミニウム表面として、アルミニウム箔又はメッシュを使用することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記アルミニウム箔又はメッシュが、少なくとも99%の純度、及び0.01mm〜0.05mmの厚さを有することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 少なくとも1つの白金陽極を、ラジウムの電着用の対電極として使用することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記電着を、直流電圧10〜600Vで、及び電流20〜1000mAで、及び4〜5のpH値で行うことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記ラジウム電着を行うためのアルミニウム箔を、支持体上に配置することを特徴とする、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記支持体が、ステンレス鋼から作られることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 前記支持体が、電着の間回転することを特徴とする、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 225Ac収量を増加させるために、得られたアルミニウム円板であって、ラジウムで被覆されている円板が、陽子線において使用される標的を作製するために折りたたまれることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 円形状のアルミニウム円板を、当該円形状の円板の外縁において環状に被覆することを特徴とし、支持体及びアルミニウム箔又はメッシュを、ラジウムイオン含有有機水溶液に部分的に浸漬し、そして支持体及びアルミニウム箔を電着の間に回転させ、それによって、ラジウム含有物質での環状被覆が達成される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  21. 陽子線において使用される標的の形成において、225Ac収量を増加させるためにラジウムで環状に被覆された複数の得られたアルミニウム円板を積み重ねることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. 前記アルミニウム箔を、保存コイルから巻き戻して、ラジウムイオン含有有機水溶液を含むガルバニ電池に入れ、2つの陽極の間に配置し、
    アルミニウムの両面にラジウム含有層を付着させるために、所定時間にわたってラジウム電着に付し、そして
    当該ラジウム被覆アルミニウム箔又はメッシュをコイルに巻取る
    ことを特徴とする、請求項12又は13のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記ラジウム被膜アルミニウム箔又はメッシュをロールを用いて加圧下で巻き取ることを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. 前記ラジウム含有層を、アルミニウム箔又はメッシュに固定することを特徴とする、請求項12、13、22及び23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記ラジウム含有層を、NH3を用いて、アルミニウム箔又はメッシュに固定することを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記アルミニウム箔又はメッシュ上のラジウム含有皮膜を、乾燥させることを特徴とする、請求項12、13、及び22〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記アルミニウム箔又はメッシュ上のラジウム含有皮膜を、IR照射を用いて乾燥させることを特徴とする、請求項12、13、及び22〜25のいずれか一項に記載の方法。
  28. 不活性ガス雰囲気中で行うことを特徴とする、請求項1〜2のいずれか一項に記載の方法。
  29. 請求項1〜2の少なくとも一項に記載される一の方法に従って得られることを特徴とする、ラジウム標的。
  30. 表面の少なくとも一部に、ラジウム含有物質の層を有するアルミニウム箔を含有することを特徴とする、請求項29に記載のラジウム標的。
  31. ラジウム含有物質の層が、酸化ラジウム及び/又は過酸化ラジウム及び/又は水酸化ラジウムを含有することを特徴とする、請求項29又は3に記載のラジウム標的。
  32. 前記ラジウム被覆アルミニウム箔が、折りたたみ形態、巻コイル、又はラジウム含有物質で被覆された単一の箔又はメッシュの積み重ねとして存在することを特徴とする、請求項3に記載のラジウム標的。
  33. ラジウムを、ナノグラム範囲〜グラム範囲で、酸化ラジウム及び/又は過酸化ラジウム及び/又は水酸化ラジウムの形態で含有することを特徴とする、請求項29〜3のいずれか一項に記載のラジウム標的。
  34. 1nCi〜1.5Ciの226Raの活性を示すことを特徴とする、請求項29〜3のいずれか一項に記載のラジウム標的。
  35. アルミニウム円板の外縁において環状に形成されているラジウム被膜を有する円板形状のラジウム被覆アルミニウム箔又はメッシュとして存在することを特徴とする、請求項29〜3のいずれか一項に記載のラジウム標的。
  36. アルミニウム製の単一ラジウム被覆円板の積み重ねとして存在することを特徴とし、該円板が、外縁において環状に被覆されている、請求項35に記載のラジウム標的。
  37. 折りたたみ形態で存在することを特徴とし、前記アルミニウム箔又はメッシュがラジウム含有物質で被覆されている、請求項3又は3に記載のラジウム標的。
  38. 長方形の形態として存在することを特徴とする、請求項3記載のラジウム標的。
  39. 巻き取りコイルとして存在することを特徴とする、請求項3に記載のラジウム標的。
  40. 前記アルミニウム表面上のラジウム塩が、担体物質を含有しないことを特徴とする、請求項29〜3のいずれか一項に記載のラジウム標的。
  41. 前記アルミニウム表面上のラジウム塩が、バリウム塩を含有しないことを特徴とする、請求項4に記載のラジウム標的。
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