JP4689041B2 - アクセスを制限する方法、装置、レシーバ/デコーダ及び送信システム - Google Patents

アクセスを制限する方法、装置、レシーバ/デコーダ及び送信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データの管理に関し、さらに詳しく言えば、本発明は、例えば、レシーバ/デコーダにおけるデータ管理の以下の態様に関する。
・メモリのファイルおよびディレクトリとして格納されたデータツリーを記録
・新しいデータをメモリに格納できるように、メモリのページ間でデータブロックを転送
・レシーバ/デコーダにおけるデータアクセスを制限
【0002】
【従来の技術】
本願明細書において使用する「レシーバ/デコーダ」という用語は、何らかの他の手段により放送または伝送可能なテレビジョンおよび/またはラジオ信号などの符号化信号または非符号化信号のいずれかを受信するためのレシーバを意味するものであってよい。また、この用語は、受信信号を復号化するためのデコーダを意味するものであってよい。このようなレシーバ/デコーダの実施例は、物理的に別個のレシーバと組み合わせて機能するレシーバや、ウェッブブラウザ、ビデオレコーダまたはテレビジョンなどの付加的機能を含むデコーダのような「セットトップボックス」などにおいて、受信信号を復号化するためのレシーバと一体型のデコーダを含むものであってよい。
【0003】
放送ディジタルテレビジョンシステムにおいて、レシーバ/デコーダに受信信号が伝送された後、テレビジョンセットに伝送される。本願明細書において使用する場合、「ディジタルテレビジョンシステム」という用語は、例えば、任意の衛星、地上放送、ケーブルおよび他のシステムなどを含む。レシーバ/デコーダは、圧縮したMPEG形式の信号をテレビジョンセット用のテレビジョン信号に復号化するものであってよい。この制御は、レシーバ/デコーダのインタフェースを介して、リモートコントローラハンドセットにより行われるものであってよい。レシーバ/デコーダは、入力ビットストリームを処理するために使用され、レシーバ/デコーダにさまざまな制御および他の機能を実行させるさまざまなアプリケーションモジュールを含むものであってよい。
【0004】
MPEGという用語は、国際標準化機構の作業グループである「Mortion picture Expert Group」により開発されたデータ伝送規格を指し、特に、ディジタルテレビジョンの応用を目的に開発され、ドキュメントISO 13818−1、ISO 13818−2、ISO 13818−3、ISO 13818−4に規定されたMPEG−2規格を指すが、これに限定されるものではない。本願明細書の文脈において、この用語は、ディジタルデータ伝送の分野に応用可能なMPEG形式のあらゆる変形、修正または展開を含むものである。
【0005】
上述したようなレシーバ/デコーダには、ユーザーによる使用が許可されているサービスを確認するために、ユーザーが許可カードを通すためのカードリーダ、ハンドヘルドタイプのテレビジョンレシーバコントロールワンド、テレビジョンディスプレイユニットおよびユーザーがホームバンキング機能を実行できるようにバンクカードと共に使用する第2のカードリーダなど、さまざまな装置が結合されてよい。また、インターネットへのアクセス用とホームバンキング商取引を実行するためのモデムなど、レシーバ/デコーダにはさまざまなポートが結合されてもよい。
【0006】
図1を参照すると、レシーバ/デコーダは、中央演算処理装置50およびそれに関連するメモリボリューム54、56および58を具備する。メモリボリュームは、中央演算処理装置50に直接結合されるか、または図1に示すように、バス52にわたって中央演算処理装置に結合されてよい。
【0007】
さまざまなタイプのメモリボリュームが利用可能である。異なる種類のメモリボリュームを大別する一つの方法は、揮発性メモリと不揮発性メモリに分けることである。揮発性メモリは、メモリに電力が供給される間のみ内容を保持するが、電源を切るとすぐにその内容が失われるのに対して、不揮発性メモリは、電源を切っても内容を無期限に保持する。他には、書込み可能なメモリか読取り専用メモリかで大別される。
【0008】
揮発性メモリは、一般にRAMとして知られているのに対して、不揮発性メモリにはさまざまな種類のものがある。RAMは、通常、書込み可能なものであるのに対して、読取り専用メモリは、ROMとして知られている。後者の区別は、必ずしも厳密なものである必要はない。任意のメモリは、ある意味で少なくとも1回書込み可能なものでなければならないことは言うまでもないが、いくつかの種類のROMのようなメモリは、少し困難を伴うが、それらの内容を変えることができる。したがって、EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ)やフラッシュメモリなどのタイプのメモリがある。
【0009】
メモリの種類が異なれば、その特性も異なるため(例えば、読取り時間やコストの差)、図1に示すように、1つのレシーバ/デコーダにおいていくつかの異なる種類のものを組み合わせて用いることが望ましい場合が多い。
【0010】
図2は、メモリボリュームのデータ構造を示す。データは、ディレクトリDおよびファイルFからなるツリー状の配列に分類される。以下にさらに詳細に記載するように、各ディレクトリには、ツリー状のデータの内容を追跡するために、ファイルおよび各ディレクトリと関連するディレクトリのすべてに、アドレスまたはアドレスへのポインタのリストが含まれる。
【0011】
ツリー状のデータ構造は、「子(son)」および「親(father)」からなる家計図ツリーのさまざまな世代と照らし合わせて考えることができる。各「親」、すなわち各ディレクトリは、「子」、すなわちファイルおよび/またはそのディレクトリと関連するディレクトリのそれぞれのアドレスを含む。
【0012】
例えば、図2を参照すると、ディレクトリD6は、子であるファイルF6のアドレスを含む。ディレクトリD5は、子であるディレクトリD6およびファイルF5のアドレスを含む。ディレクトリD2は、子であるD3、D4およびD7のそれぞれのアドレスを含む。
【0013】
ツリー配列のディレクトリおよびファイルは、例えば、ファイルがディレクトリ間で移動し、そのアドレスが変更されると、中央演算処理装置50により絶えず再構築される。ファイルF5などのファイルが、ディレクトリD5からディレクトリD6に移動して、データツリーが変更されると、ファイルがこれまで直接ぶら下がっていたディレクトリ、すなわちD5と、ファイルがこれからぶら下がるディレクトリ、すなわちD6とが修正されて、ファイルの位置を訂正しなければならない。
【0014】
このように、ファイルの移動がある場合のデータツリーは、2ステップのプロセスで変更される。図3(a)は、メモリボリュームにおけるデータツリーを変更するための第1のプロセスを示す。ステップ1において、ファイルF5のアドレスがディレクトリD6に書き込まれ、ステップ2において、ファイルF5のアドレスが、ファイルF5のアドレスがディレクトリD5から削除される。図3(b)は、メモリボリュームにおけるデータツリーを変更するための第2のプロセスを示す。ステップ1において、ファイルF5のアドレスがディレクトリD5から除去され、ステップ2において、ファイルF5のアドレスがディレクトリD6に書き込まれる。
【0015】
これらのプロセスのいずれの場合においても、ステップ1とステップ2の間でオペレーティングシステムがクラッシュすれば、データツリーは正確に記録されない。第1のプロセスにおいて、図3(a)(ii)に示されているツリーでは、ファイルF5のアドレスがディレクトリD5およびD6の両方に格納されている。言い換えれば、ファイルF5には2人の親がいることになる。第2のプロセスにおいて、図3(b)(ii)に示されているツリーでは、ディレクトリD5およびディレクトリD6のいずれもファイルF5のアドレスを格納していない。言い換えれば、ファイルF5は、「孤児」の状態である。
【0016】
【発明の開示】
本発明によれば、一態様において、ファイルの移動に伴うツリー更新時間を短縮し、信頼性を向上させるメモリボリュームにおけるデータツリーを追跡するための改良されたシステムが提供される。
【0017】
第1の態様において、本発明によれば、メモリにおいてファイルおよびディレクトリとして格納されるデータツリーを記録するための方法であって、各ファイルおよびディレクトリと関連して、データツリーにおいてファイルまたはディレクトリに直接先行するディレクトリがあれば、その識別子を格納するステップを備える方法が提供される。
【0018】
これにより、各ファイルまたはディレクトリが、従来のように、ツリーにあるディレクトリを直接後続するディレクトリおよびファイルの識別子を含むのではなく、直接先行するディレクトリの識別子を含むことで、データツリーの記録を高速化できる。したがって、データツリーに変更があった場合、修正すべきディレクトリ数またはファイル数が、従来のシステムに比べて大幅に減少できる。すなわち、子のアドレス位置が変更される場合、「子」に格納された「親」の識別子を変更するだけでよく、1ステップのプロセスですむ。これは、フラッシュメモリなど、書込みデータが特に時間がかかる場合のメモリボリュームにおいて特に有益である。
【0019】
ファイルまたはディレクトリが移動される場合のツリーの修正が1ステッププロセスで行われるため、上述したような2ステッププロセスに関連する問題が回避される。
識別子は、ディレクトリに割り当てられる固有コードからなることが好ましい。したがって、ファイルまたはディレクトリの移動があった場合、新しい「親」に割り当てられたコードを読み取り、このコードをファイルまたはディレクトリに格納することにより、ツリーが即座に変更される。
識別子は、ファイルまたはディレクトリのヘッダに格納されてよい。これにより、データツリーにおけるファイルまたはディレクトリの位置が得やすくなる。
【0020】
フラッシュメモリボリュームに、データの少なくとも一部が格納されてよい。このように、データは、2以上のメモリボリューム、例えば、フラッシュメモリボリュームとROMメモリボリュームにわたって「散在」させてよい。また、データは、上述したように、フラッシュメモリボリュームのみに格納されてよい。フラッシュメモリボリュームにデータの少なくとも一部が格納されると、データの該当部分の仮想ツリーがRAMメモリボリュームに記録されることが好ましく、フラッシュメモリの専用ブロックにファイルのヘッダが格納されることが好ましい。メモリボリュームは、レシーバ/デコーダに設けられてよい。
【0021】
ファイルまたはディレクトリが移動して別のディレクトリを直接先行する場合、格納された識別子が変更されることが好ましい。これにより、ファイルの移動があった場合データツリーの修正を即座に行える。
【0022】
関連する態様において、本発明によれば、ファイルおよびディレクトリとして格納されるデータツリーを記録するための装置であって、各ファイルおよびディレクトリと関連して、データツリーにおいてファイルまたはディレクトリに直接先行するディレクトリがあれば、その識別子を格納する手段を備える装置が提供される。格納手段は、中央演算処理装置により設けられてよい。格納手段は、ファイルまたはディレクトリのヘッドに識別子を格納し得るものであってよい。
【0023】
この装置は、フラッシュメモリボリュームおよびRAMメモリボリュームと組み合わせて設けてよい。この場合、装置は、フラッシュメモリボリュームに格納されたデータツリーをRAMメモリボリュームに記録する手段を更に備えるものであってよい。記録手段は、中央演算処理装置により設けられることが好ましいことがある。
【0024】
この装置は、ファイルまたはディレクトリが移動されて、別のディレクトリを直接先行する場合、格納された識別子を変更する手段をさらに備えるものであってよい。変更手段もまた、中央演算処理装置により設けられることが好ましいことがある。
また、本発明のこの態様によれば、上述したような装置を備えるレシーバ/デコータが提供される。
【0025】
フラッシュメモリは、一般にROMと同じようなものであり、不揮発性である。これはまた、読取りされるが書込みはされない、一般にROMと同じ方法で用いられることを意図したものである。しかしながら、フラッシュメモリは、多少の困難は伴うが、書込み可能なものである。さらに詳しく言えば、フラッシュメモリは、一般に、それぞれが通常多くのキロバイト長のものであるページに分割される。フラッシュメモリのページにある1以上のビットを0から1に変更するためには、そのページを消去すればよい。さらに詳しく言えば、フラッシュメモリのブロックを再度使用するためには、ページ全体を消去して、そのブロックに新しいデータを書き込む必要がある。
【0026】
フラッシュメモリの情報は、十分なサイズのブロックに体系化される。1つのブロックには、永久または半永久的な情報のテーブルなどのデータまたはプログラムやサブルーチンが含まれる。ブロックのサイズは、一般に、ページサイズよりも小さくなるように選択される(ブロックがページよりも大きければ、通常、ページサイズよりも小さいサブブロックに分割することが適切である)。
【0027】
通常、フラッシュメモリが更新される場合、すでにその中にある情報の一部を保持することが望ましい。したがって、これを達成するためには、更新されるページがRAMに読み取られて、ページの像を形成する必要があり、このRAMの像は、ページに入力される新しい情報をすべて挿入することにより更新可能である。同時に、不要となったページの情報はどれでも削除することができる。次いで、更新された像は、フラッシュメモリに書き込まれる。
【0028】
フラッシュメモリのブロックを探索して、何らかの種類の名前または記述子を使用できるように、何らかの種類のブロック位置付けまたはアドレッシングデータ構造が維持されなければならない。ブロックを探索できるように、フラッシュメモリの各ページの別のブロック位置付けデータ構造を維持することが知られている。ブロック位置付けデータ構造は、EEPROMメモリなど、フラッシュメモリ自体の外側の外部メモリにおいて、少なくとも部分的に保持される。
【0029】
本発明によれば、このブロック位置付けデータ構造を用いて、フラッシュメモリがその内容を変更するたびに更新される必要があることが分かった。新しいブロックを書き込むためには、フラッシュメモリを更新する必要があり、同様に、ブロックを削除するのにも更新が必要となる。物理的にブロックを削除する必要はないが、ブロック位置付けデータ構造は、そのブロックがもはや有効ではないことを示すように更新されなければならない。
【0030】
フラッシュメモリを更新するこのようなシステムには、多くの欠点がある。第1に、新しいデータをフラッシュメモリに格納できるように、フラッスメモリのページ全体をRAMメモリにコピーしなければならない。したがって、RAMメモリのバッファをフラッシュメモリのページと同じサイズにする必要がある。第2に、フラッシュメモリに格納されたブロックの位置とステータスを識別するために、ブロック位置付けデータ構造を格納するためのEEPROMメモリボリュームを備えることが必須である。
【0031】
本発明によれば、第2の態様において、更新を実行するためにROMまたはRAMメモリを使用する必要がないフラッシュメモリボリュームの内容を更新する改良されたシステムが提供される。
【0032】
第2の態様において、本発明によれば、複数のページを備えるメモリの1ページが、有効データを含む少なくとも1つの有効ブロックと、無効データを含む少なくとも1つの無効データとを備えるソースページとして指定され、メモリのページの少なくとも1ページが、転送ページとして指定されるメモリに新しいデータを格納できるように、メモリのページ間でデータブロックを転送する方法であって、
上記または各有効ブロックをソースページから転送ページにコピーし、ブロックの少なくとも1つが、ソースページの位置とは異なる転送ページの位置をもつものであるコピーステップと、
ソースページを消去するステップとを備えることを特徴とする方法が提供される。
少なくとも1つの有効ブロックの位置を変更することにより、有効ブロックは、例えば、最初の部分などの転送ページの一端にまとめて配列されてよい。これにより、転送ページの他端に新しいデータを格納するための空きを十分に残すことができる。
【0033】
上記または各有効ブロックは、新しいデータを受信するために、転送ページに最も広い分割されていないメモリ領域を作成するように、転送ページにコピーされることが好ましい。
したがって、本発明のこの態様によれば、複数のページを備えるメモリの1ページが、有効データを含む少なくとも1つの有効ブロックと、無効データを含む少なくとも1つの無効データとを備えるソースページを備え、メモリのページの少なくとも1ページが、初めは空白ブロックのみからなる転送ページとして指定されるメモリにデータを格納する方法であって、
上記または各有効ブロックをソースページから転送ページにコピーし、ブロックの少なくとも1つが、ソースページの位置とは異なる転送ページの位置をもつものであるコピーステップと、
ソースページを消去するステップと、
転送ページにデータを格納するステップとを備えることを特徴とする方法が提供される。
消去されたソースページは、新しい転送ページとして再指定されることが好ましい。これにより、メモリにさらなるデータを格納する必要がある場合、上述した方法を繰り返し行うことができる。このような再指定は、ソースページが消去された直後に行われることが好ましい。
【0034】
一つの好適な実施形態において、ページの無効ブロックの累積サイズに依存して、ソースページとしてページが指定される。例えば、指定されたソースページは、新しいデータのサイズ以上の累積サイズをもつ少なくとも1つの無効ブロックをもつページであってよい。これにより、転送ページへの有効ブロックのコピーが完了すると、転送ページにデータを格納できるほどの空きが確保される。
【0035】
ブロックサイズは可変のものであってよい。これにより、固定サイズのブロックを用いる場合よりも多くの利点が得られる。固定ブロックのサイズは、通常、5キロバイトである。3キロバイトのサイズのデータが固定ブロックに格納されると、2キロバイトのメモリが事実上無駄になる。可変サイズのブロックを用いることにより、ブロックのサイズは、その中に格納されるデータのサイズのみで決定されるため、メモリの有効データ記憶容量を増やすことができる。有効な可変サイズのブロックを移動できるようにすることで、ページ更新時に、転送ページでブロックが再配列されて、ページの空き容量がページの単一の未使用領域に与えられる。
【0036】
メモリは、フラッシュメモリボリュームなどのように、データが自由に書き込みされないメモリからなることが好ましい。
ブロック、好ましくはブロックのヘッダに格納される1ビットのフラッグの値を変更することにより、有効ブロックが無効ブロックに変更されてよい。1から0にビット値を変更することにより、すなわちビットを削除することにより、ページ全体の再書込みを行わずに、フラッシュメモリに格納されたブロックのステータスが変更される。
メモリは、データがビットストリームから、好ましくはMPEGテーブルの形式でダウンロードされるレシーバ/デコーダのメモリボリュームからなるものであってよい。
【0037】
本発明のこの態様により、複数のページを備えるメモリの1ページが、有効データを含む少なくとも1つの有効ブロックと、無効データを含む少なくとも1つの無効データとを備えるソースページとして指定され、メモリのページの少なくとも1ページが、転送ページとして指定されるメモリに新しいデータを格納できるように、メモリのページ間でデータブロックを転送する装置であって、
上記または各有効ブロックをソースページから転送ページにコピーし、ブロックの少なくとも1つが、ソースページの位置とは異なる転送ページの位置をもつものである、中央演算処理装置などのコピー手段と、
ソースページを消去する、中央演算処理装置などの手段とを備えることを特徴とする装置が提供される。
【0038】
レシーバ/デコーダのメモリに格納されたデータへのアクセスは、多数のパーティにより要求されることがある。このようなパーティの1人は、データの作成者であり、データのエラー訂正や、データのアップグレード版への置換を行うためにデータにアクセスする必要がある。別のパーティは、データを使用する双方向アプリケーションのプロバイダである。このようなプロバイダが、データを読み取ることによって、双方向アプリケーションによるデータ使用を可能にするようにデータへのアクセスの所有を要求する一方で、データの作成者は、プロバイダがプロバイダ自身のデータでデータの上書きをしないように禁止したい場合がある。また、プロバイダは、例えば、レシーバ/デコーダのメーカーや所有者によるデータへのあらゆるアクセスを禁止して、これらのパーティに対してデータの秘密性を保ちたい場合がある。
【0039】
本発明によれば、第3の態様において、レシーバ/デコーダにおいてデータアクセスを制限する技術が提供される。
第3の態様において、本発明によれば、メモリを有するレシーバ/デコーダにおいてデータアクセスを制限する方法であって、
アクセス権の複数セットをデータに割り当て、アクセス権の各セットを少なくとも1人のパーティに割り当てるステップと、
レシーバ/デコーダのメモリに、データ、アクセス権のセットおよび各パーティの識別子を格納するステップと、
データへのアクセスを要求するパーティの識別子をメモリに格納された上記または各識別子と比較するステップと、
レシーバ/デコーダのメモリにパーティに割り当てられたアクセス権のセットをパーティに与えるステップとを備えることを特徴とする方法が提供される。
したがって、レシーバ/デコーダのメモリにデータを格納する前に、複数のアクセス権を異なるパーティに割り当てることにより、レシーバ/デコーダにおいてデータを安全に隔離することができる。
アクセス権のセットは、データのヘッドに格納されることが好ましい。これにより、データのアクセス権の位置が得やすくなる。パーティの1以上の識別子が、データのヘッダに格納されてもよい。
【0040】
データは、伝送システムにより伝送されるビットストリームからダウンロードされてよく、アクセス権のセットおよびパーティの識別子は、伝送システムのデータ内に格納される。したがって、本発明のこの態様によれば、ディジタル放送システムにおいて放送されるデータへのアクセスを制限する方法であって、伝送システムにおいて、
アクセス権の複数セットをデータに割り当て、アクセス権の各セットを少なくとも1人のパーティに割り当てるステップと、
アクセス権のセットとパーティの識別子をデータ内に格納するステップと、
データを伝送するステップとを備え、
メモリを有するレシーバ/デコーダにおいて、
レシーバ/デコーダのメモリにおいて伝送されたデータをダウンロードおよび格納するステップと、
データへのアクセスを要求するパーティの識別子をメモリに格納された識別子と比較するステップと、
レシーバ/デコーダのメモリにパーティに割り当てられたアクセス権のセットをパーティに与えるステップとを備えることを特徴とする方法が提供される。
【0041】
データは、ディジタルデータストリームなどの任意の形態で伝送されてよい。
レシーバ/デコーダのメモリに識別子が格納されていない少なくとも1人のパーティに、アクセス権のさらなるセットが割り当てられてよく、データへのアクセスを要求するこのようなパーティにアクセス権のさらなるセットが与えられる。したがって、アクセス権の適切なセットを選択することにより、未知または好ましくないパーティによるデータへのアクセスが禁止されてよい。
【0042】
アクセス権の特定のセットが1人のパーティにのみ割り当てられてよい。このパーティは、データの作成者であることが好ましい。したがって、データの作成者は、作成者によるデータへのフルアクセスを可能にするアクセス権の別のセットが割り当てられてよい。
【0043】
アクセス権の特定のセットが、複数人のパーティからなるグループに割り当てられてよく、このグループのメンバーのそれぞれの識別子は、レシーバ/デコーダのメモリに格納される。したがって、アクセス権のセットをパーティのグループに与えることにより、割当てが必要なアクセス権のセット数を低減させることができる。
【0044】
アクセス権のセットが、パーティがデータの読取りを禁止されているか否かを決定するために用いられることが好ましい。また、アクセス権のセットが、パーティがデータの上書きを禁止されているか否かを決定するために用いられてよい。
データは、レシーバ/デコーダのフラッシュメモリボリュームに格納されてよい。
【0045】
本発明のこの態様によれば、少なくとも1人のパーティにそれぞれ割り当てられるアクセス権の複数のセットがデータに割り当てられ、各パーティの識別子がレシーバ/デコーダに格納されるレシーバ/デコーダのメモリに格納されたデータへのアクセスを制限する装置であって、
データへのアクセスを要求するパーティの識別子をメモリに格納された識別子と比較する、中央演算処理装置などの手段と、
レシーバ/デコーダのメモリにパーティに割り当てられたアクセス権のセットをパーティに与える手段とを備えることを特徴とする装置が提供される。また、中央演算処理装置は、割り当てられたアクセス権のセットをパーティに与えてよい。
【0046】
本発明のこの態様によれば、データと、データに割り当てられるアクセス権の複数セットと、各パーティの識別子とを格納するためのメモリと、上述したようなデータへのアクセスを制限する装置とを備えるレシーバ/デコーダが提供される。
【0047】
レシーバ/デコーダは、パーティの識別子を格納するためのセキュリティモジュールをさらに備えてよい。
レシーバ/デコーダは、上記データと、上記アクセス権のセットと、上記識別子とを含むビットストリームを受信するためのレシーバと、上記データと、上記アクセス権のセットと、上記識別子とを上記メモリにダウンロードする、デマルチプレクサおよびデスクランブラなどの手段とをさらに備えてよい。レシーバ/デコーダは、MPEGテーブルをダウンロードするように配設されることが好ましい。
【0048】
本発明のこの態様によれば、アクセス権の複数セットをデータに割り当て、アクセス権の各セットを少なくとも1人のパーティに割り当てる手段と、
アクセス権とパーティの識別子をデータ内に格納する手段と、
前記データを含むビットストリームを伝送する、トランスミッタなどの手段とを備えることを特徴とする伝送システムが提供される。伝送システムの割当て手段と格納手段は、伝送システムの処理ユニットにより与えられる。
【0049】
割当て手段は、レシーバ/デコーダのメモリに識別子が格納されていないパーティにさらなるアクセス権のセットを割り当て得るものであってよい。また、割当て手段は、複数パーティからなるグループにアクセス権のセットを割り当て得るものであってよく、グループのメンバーのそれぞれの識別子は、上記データに格納される。
本発明のこの態様によれば、上述したレシーバ/デコーダと、上述した伝送システムの組合せが提供される。
【0050】
レシーバ/デコーダのさまざまな機能は、ハードウェアにおいて、例えば、専用集積回路において実行されてよく、これにより、動作速度が高められる。しかしながら、機能のうち少なくとも一部は、ソフトウェアにおいて実行され、好ましくはアプリケーションを実行する処理手段により実行され、これにより、柔軟性が増し、必要な部品数が少なくなり、さらにはレシーバ/デコーダを容易に更新できるようになる。
上述した任意の特徴が任意の適切な組合せにおいて組み合わされてよい。装置の特徴は、方法の態様に適用されてよく、その逆もまた同等である。
本発明の好適な特徴を、例示的に図面を参照しながら以下に記載する。
【0051】
【発明の実施の形態】
図4には、ディジタルテレビジョンシステム1の概観図が示されている。このシステムは、圧縮ディジタル信号伝送用の公知のMPEG−2圧縮システムを用いるほぼ従来型のディジタルテレビジョンシステム2を含む。より詳細に言えば、放送センタにあるMPEG−2圧縮器3が、ディジタル信号ストリーム(通常、ビデオ信号ストリーム)を受信する。圧縮器3は、リンケージ5によりマルチプレクサおよびスクランブラ4に接続される。
【0052】
マルチプレクサ4は、複数のさらなる入力信号を受信し、トランスポートストリームをアセンブルして、リンクケージ7を介して放送センタの送信機6に圧縮されたディジタル信号を送信する。このリンク7は、遠隔通信リンクを含むあらゆる種類の形をとるものであってよいことは言うまでもない。送信機6は、アップリンク8を介して電磁信号を衛星トランスポンダ9へと送信し、エンドユーザーが所有またはレンタルする従来の皿状のアンテナの地上の受信機12へと概念上のダウンリンク10を介して電子的に処理および提供される。受信機12により受信された信号は、エンドユーザーが所有またはレンタルする一体型のレシーバ/デコーダ13に送信され、エンドユーザーのテレビジョンセット14に接続される。レシーバ/デコーダ13は、圧縮されたMPEG−2の信号をテレビジョンセット14用のテレビジョン信号に復号する。
【0053】
地上放送、ケーブル伝送、衛星/ケーブルを組み合わせたリンク、電話網など、データの送信用の他の輸送チャネルも勿論可能である。
マルチチャネルシステムにおいて、マルチプレクサ4は、多数のパラレル発信源から受信した音声および映像情報を処理し、送信機6と相互に作用して対応する数のチャネルにのせて情報を提供する。音声映像情報以外にも、メッセージまたはアプリケーションやあらゆる種類の他のディジタルデータを、送信されるディジタル音声および映像情報と組み合わせてこれらのチャネルの一部またはすべての導入されてもよい。
【0054】
マルチプレクサ4とレシーバ/デコーダ13には、限定受信システム15が接続されており、一部は放送センタに配置され、さらに一部はデコーダに配置されている。これにより、エンドユーザーが1以上の放送提供者からのディジタルテレビ放送にアクセスすることができるようになる。営利的提供物(すなわち、放送提供者が販売する1つまたはいくつかのテレビ番組)に関するメッセージを復号化可能なスマートカードが、レシーバ/デコーダ13に差し込まれる。デコーダ13とスマートカードを用いて、エンドユーザーは、有料予約モードまたはペイパービューモードのいずれかで営利的提供物を購入してもよい。
【0055】
上述したように、システムにより送信された番組は、マルチプレクサ4でスクランブルがかけられ、ある所与の伝送に適用される条件および暗号鍵が限定受信制御システム15で決定される。このようにスクランブルがかけられたデータの送信は、有料TVシステムの分野では公知のものである。通常、スクランブルデータは、データのスクランブルを解除するための制御ワードとともに送信され、この制御ワード自体は、いわゆる開発鍵により暗号化され、暗号化された形式で送信される。
【0056】
次いで、スクランブルデータと暗号化された制御ワードは、デコーダに差し込まれたスマートカード上に格納された開発鍵と同等のものにアクセス権を有するデコーダ13により受信されて、暗号化された制御ワードを復号化し、その後、送信されたデータのスクランブル解除を行う。支払済みの視聴者は、例えば、提供される月別ECM(権利付与制御コード(Entitlement Control Message))において、暗号化された制御ワードを復号するのに必要な開発鍵を受けとり、送信の視聴が可能となる。
【0057】
マルチプレクサ4とレシーバ/デコーダ13にも接続され、また一部が放送センタに配置され、さらに一部がデコーダに配置された双方向システム16により、エンドユーザーがモデムバックチャネル17を介してさまざまなアプリケーションと相互作用できるようになる。モデムバックチャネルはまた、限定受信システム15で使用される通信用に用いられてもよい。特定のイベントの視聴や、アプリケーションのダウンロードなどの許可を要請するために、双方向システムを用いることで、例えば、視聴者が伝送センタと直接通信することも可能となる。
【0058】
図5を参照して、レシーバ/デコーダ13またはセットトップボックスの構成要素を以下に記載する。同図に示されている要素は、機能ブロックにより示されている。
デコーダ13は、関連するメモリ要素を含み、シリアルインタフェース21、パラレルインタフェース22およびモデム23(図4のモデムバックチャネル17に接続されている)およびデコーダのフロントパネルにあるスイッチコンタクト24から入力データを受信し得る中央演算処理装置20を備える。
【0059】
さらに、デコーダは、制御ユニット26を介して赤外線リモートコントロール25からの入力を受信し、バンクを読み取るための2つのスマートカードリーダ27、28または視聴用スマートカード29、30をそれぞれ有する。視聴用スマートカードリーダ28は、差し込まれた視聴用カード30と限定受信ユニット29とつながり、必要な制御ワードをデマルチプレクサ/デスクランブラ30に供給して、暗号化された放送信号のスクランブルを解除可能となる。また、デコーダは、従来のチューナ31と復調器32を含み、ユニット30によりフィルタリングと逆多重化される前に、衛星通信を受信して復調する。
【0060】
受信した音声信号および映像信号の場合、これらの信号を含むMPEGパケットは、逆多重化およびフィルタリングされて、音声および映像データのパケット化エレメンタリーストリーム(PES)の形式のリアルタイム音声および映像データを、専用音声および映像プロセッサまたはデコーダ33、34に送信する。音声プロセッサ33からの変換された出力は、前置増幅器35に送られた後、レシーバ/デコーダの音声出力を通る。映像プロセッサ34からの変換された出力は、グラフィックプロセッサ36およびPAL/SECAMエンコーダ37を通って、レシーバ/デコーダの映像出力に送信される。
デコーダ内のデータ処理は、一般に、中央演算処理装置20により行われる。中央演算処理装置20は、アプリケーションをさまざまなデバイスと通信可能にするさいに柔軟性に富んだプラットフォームを提供する。
【0061】
本願明細書において使用される場合、アプリケーションとは、好ましくはレシーバ/デコーダ13の高水準の機能を制御するためのコンピュータコードである。例えば、エンドユーザーが、テレビジョンセット14の画面に映るボタンオブジェクト上にリモートコントロール25の焦点を位置付けて有効キーを押すと、そのボタンに関連する命令シーケンスが実行される。
【0062】
双方向アプリケーションにより、メニューが提示され、エンドユーザーの要求に応じてコマンドが実行され、アプリケーションの目的に関連するデータが提供される。アプリケーションは、レシーバ/デコーダ13のROM(またはフラッシュまたは他の不揮発性メモリ)に格納されるか、またはレシーバ/デコーダ13のRAMまたはフラッシュメモリにダウンロードおよび伝送される常駐アプリケーションのいずれかであってよい。
【0063】
アプリケーションは、レシーバ/デコーダ13のメモリ位置に格納され、リソースファイルとして表示される。リソースファイルは、上述した特許明細書に詳細に記載されているように、グラフィックオブジェクト記述ユニットファイル、変数ブロックユニットファイル、命令シーケンスファイル、アプリケーションファイルおよびデータファイルを備える。
【0064】
図1を参照すると、従来、レシーバ/デコーダは、RAMボリューム54、フラッシュボリューム58およびROMボリューム56に分けられたメモリを含むが、この物理的構成は論理的構成と異なるものである。メモリは、さまざまなインタフェースに関連するメモリボリュームにさらに分割されてよい。一つの観点から見ると、メモリはハードウェアの一部として見なすことができ、別の観点から見ると、メモリは、ハードウェアとは別に示されたシステム全体を支持または含むものとして見なすことができる。
【0065】
フラッシュメモリ58は、通常、それぞれが大きなキロバイト長のページに分割される。フラッシュメモリには、データブロックの形態のデータが格納される。図6は、フラッシュメモリの1ページの配列を示す。ページ70は、12バイト長のヘッダ72と、可変長のブロック74を備える。ブロック74のサイズは、ブロックに格納されるデータのサイズで決定される。
【0066】
ページ70のヘッダ72は、とりわけ、フラッシュメモリのページ数(NO76)と、ページの状態(STATE78)を含む。ページは、以下の2つの安定状態の1つにある。
(i)EMPTY状態:ページが空きブロックのみを含む場合
(ii)VALID状態:ページが1以上のデータブロックを含む場合
フラッシュメモリ58は、EMPTY状態にある少なくとも1つのページを含む。
【0067】
1ページから別のページに内容をコピーする間(以下に詳細に記載)、ページは、以下の少なくとも3つの臨時状態の1つにある。
(i)WRITE状態:ページの内容が別のページから該当ページにコピーされている状態
(ii)NEW状態:該当ページへのコピーが完了した場合
(iii)INVALID状態:該当ページから別のページへの内容のコピーが完了した場合
【0068】
図7を参照すると、各ブロック74は、16バイト長のヘッダ80を含む。ヘッダ80は、以下のフィールドを含む。
(i)ブロックが関連するファイルに割り当てられた固有数の形態の識別(ID82)
(ii)ブロックのサイズ(SIZE84)
(iii)ブロックのランク識別(RANK86)
(iv)ブロックのステータス(STATUS88)
それぞれのランク識別がそれぞれに与えられる複数のブロックにファイルが分割される場合、RANK86がブロックの固有識別子を与える。RANK86はまた、ファイルないのブロック位置を特定化するように作用する。
RANK=0のブロックは、ファイルのヘッダブロックからなる。ヘッダブロックは、ファイルの生データは全く含まないが、その代わりに多数のファイル属性を含む。
【0069】
図8は、ファイルのヘッダブロック90の内容を示す。ヘッダブロック90は、RANK86が0に設定されたヘッダ80を備える。ヘッダブロック90は、親IDフィールド92を含む。親IDフィールド92は、フラッシュメモリ58に格納されたディレクトリおよびファイルのツリー構造にあるファイルの「親」のID82を含む。
【0070】
図9は、フラッシュメモリ58に格納されたブロックのツリー構造の一例を示す。ブロックは、ディレクトリブロックおよびヘッダブロックDと、ファイルの生データを含むデータブロックFとを備える。1つのディレクトリブロックは、ブロックD2などのヘッダブロックであり、このブロックは直接ファイルと関連しないが、他のディレクトリまたはヘッダブロックのロケータとして作用するように働く。
【0071】
レシーバ/デコーダが起動されると、フラッシュメモリ58に格納されたデータツリーが読み取られ、チャートの形態または任意の他の好適な形態で、ツリーのアウトラインがRAMボリューム54に格納される。ツリーは、各データブロックのID82およびRANK86と、各ディレクトリブロックおよびヘッダブロックのID82、RANK86および親ID92を読み取ることにより決定される。例えば、ヘッダブロックD1は、ID=1、RANK=0および親ID=0(「親」がいないため)である。ファイルブロックF3は、ID=1およびRANK=1である。ディレクトリブロックD4は、ID=4、RANK=0および親ID=1(「親」がID=1のヘッダブロックD1であるため)である。ヘッダブロックD5は、ID=5、RANK=0および親ID=2である。
このように、各ブロックには、ツリーを生成するために読み取る必要があるデータフィールド数を3つ以内に抑えられるため、データツリーが即座に生成可能である。
【0072】
さらに、ヘッダブロックとそれと関連するデータブロックがデータツリー内で移動される場合、ヘッダブロックのヘッダにある新しい親IDを書き込むだけでよい。例えば、ヘッダブロックD17とそれと関連するF20、F21およびF22が、ヘッダブロックD17の親がヘッダブロックD15になるように移動されると、ヘッダブロックD17の親IDを親ID=15に修正すればよいだけである。ヘッダブロックD17の以前の直接の祖先であるブロックD14のヘッダや、ヘッダブロックD17の新しい直接の祖先であるブロックD15のヘッダに修正を加える必要がない。
フラッシュメモリに格納されたデータツリーが変更される場合、RAMボリューム54に格納されたチャートが更新される。
【0073】
上述したように、データは、単一のメモリボリュームまたは複数のメモリボリュームにわたっていずれの形態でもレシーバ/デコーダに格納されてよい。ヘッダブロックがそれらの親に関連する上述したフラッシュメモリのデータツリー構造は、ROM、RAMまたはROM、RAMおよびフラッシュメモリの任意の組合せに格納されたデータに適用可能である。しかしながら、このような新しいデータツリー構造による改良が最も顕著に表れるのは、メモリに格納されるデータの再書込みにかかる時間が最も長いフラッシュメモリに格納されるデータにおいてである。したがって、RAMおよびROMメモリに格納されるデータは、代替的に図2および図3を参照した記載した従来のツリー配列をもつフラッシュメモリに格納されてよい。
【0074】
図8を再度参照すると、ヘッダブロック90は、ブロックがディレクトリブロックかまたはヘッダブロックかを示す属性フィールド93を含む。
ヘッダブロック90は、アクセスモードフィールド94、所有者フィールド96およびグループフィールド98を含む。これらの3つのフィールドにより、さまざまなパーティによるデータへのアクセスを部分的または完全に制限することができる。
【0075】
所有者フィールド96は、ファイルの作成者の識別IDを含む。グループフィールド98は、許可されたファイルユーザーのグループ識別IDを含む。例えば、ファイルがスマートカードリーダのプログラムに関連するものであれば、許可されたファイルユーザーには、プログラムを利用する双方向アプリケーションのプロバイダが含まれる。許可されたファイルユーザーのそれぞれの識別IDは、レシーバ/デコーダにあるセキュリティモジュールに格納される。
【0076】
アクセスモードフィールド94の内容は、所有者フィール96において特定されるファイルの作成者、グループフィールド98において特定される許可されたファイルユーザー、およびレシーバ/デコーダのメーカーやレシーバ/デコーダのユーザーなどのその他の人によりファイルへのアクセスが許可される範囲を決定する。
【0077】
図10は、アクセスモードフィールド94をより詳細に示す。フィールド94は、作成者に割り当てられた6ビット、2ビット100、102と、許可ユーザーに割り当てられた2ビット104、106と、その他の人に割り当てられた2ビット108、110からなる。ビット値100、104および108は、ファイルの読取りが作成者、許可ユーザーおよびその他の人のそれぞれにより禁止されているか否かを決定し、ビット値102、106および110は、ファイルの上書きが作成者、許可ユーザーおよびその他の人のそれぞれにより禁止されているか否かを決定する。図10に示す例では、許可ユーザーによるファイルの上書きが禁止され、同様に、その他の人によるファイルの読取りまたは上書きは共に禁止されている。
【0078】
アクセスモードフィールド94、所有者フィールド96およびグループフィールド98の内容は、ファイルをレシーバ/デコーダに記憶させる前に設定される。ファイルが放送センタの送信機6によりレシーバ/デコーダに伝送されると、前述したフィールドの内容は、伝送前に放送センタにおいて設定されてよい。この代わりに、これらのフィールドの内容は、ファイルが書き込まれると作成者により設定されてよい。
【0079】
ファイルへのアクセスが要求される場合、アクセス者は識別IDで自分の身元を明らかにする。中央演算処理装置50は、アクセス者のIDが所有者フィールド96に格納されたIDと一致するか否かを決定する。一致すれば、アクセス者は、ビット100および102に含まれるアクセス権のセットで割り当てられたファイルの作成者として識別される。図10に示す例では、作成者によりファイルの読取りおよび上書きは、中央演算処理装置50により許可される。
【0080】
アクセス者がファイルの作成者でなければ、中央演算処理装置50は、アクセス者のIDがグループフィールド98に特定された許可ユーザーからなるグループのメンバーであるか否かを決定するためのセキュリティモジュールを参照する。メンバーであれば、アクセス者は、ビット104および106に含まれるアクセス権のセットで割り当てられたファイルの許可ユーザーとして識別される。図10に示す例では、許可ユーザーは、中央演算処理装置50によりファイルの読取りのみが許可される。
【0081】
アクセス者が許可されたファイルユーザーでなければ、アクセス者は、ビット108および110に含まれるアクセス権のセットで割り当てられた「その他の人」として識別される。図10に示す例では、アクセス者によるファイルへのアクセスはすべて中央演算処理装置により禁止されている。
【0082】
ビット値100または110は、ファイルを上書きすることによってのみ変更可能である。図10に示す例では、ファイルの作成者のみがファイルの上書きを許可されている。したがって、ファイルのヘッダブロック90にあるアクセスモードフィールド94、所有者フィールド96およびグループフィールド98の規定は単純であるが、ファイルの効果的なセキュリティシステムを提供する。
【0083】
図8を参照すると、ヘッダブロック90はまた、ファイルのバージョン数を含むバージョンフィールド112と、ASCIIコードのファイル名を含む名前フィールド114を含む。
【0084】
図7を再度参照すると、フラッシュメモリのページのブロックのSTATUSフィールド88は、以下の3つの安定状態の1つにあってよい。
(i)FREE状態:ブロックが空きの場合
(ii)INVALID状態:ブロックの新しいバージョンがフラッシュメモリの別のページにコピーされた場合またはファイルが削除された場合
(iii)VALID状態:ブロックの前のバージョンがINVALID状態に設定された場合
【0085】
ブロックのSTATUSフィールド88は、ブロックがVALIDまたはINVALIDであるか否かを示す1ビットフラッグを含む。この1ビットフラッグの値が1であれば、ブロックはVALIDであり、フラッグの値が0であれば、ブロックはINVALIDである。したがって、ブロックの状態がVALIDからINVALIDに変更される場合、この1ビットが削除される。このように、フラッシュメモリにおいて、ブロックの状態が変化すると、フラッシュメモリのページ全体を再度書込みする必要がなく、その変化を記録することができる。
通常、ページの最終ブロックは、FREE状態にあり、該当ページに新しいデータを格納するために利用可能なメモリスペース量を表す。
【0086】
ブロックはまた、ブロックの内容を書き込む間またはRAMを介して別のページへブロックの内容のコピーする間(以下に詳細に記載)、以下の3つの臨時状態の1つにあってよい。
(i)CREATE状態:ブロックのヘッダが書き込まれている場合
(ii)WRITE状態:ブロックの内容の残りが書き込まれている場合
(iii)NEW状態:ブロックが完了したが、ファイルさらなるブロックの書込みまたはコピーがまだ完了していない場合
【0087】
図11は、1ページ目の1つのVALIDブロックを2ページ目のFREEブロックにコピーするプロセスを示す。ステップ100において、VALIDブロックのヘッダがRAMを介して該当ブロックにコピーされている間、2ページ目にあるFREEブロックの状態がCREATEに変更される。ステップ102において、VALIDブロックの内容がコピーされている間、CREATEブロックの状態がWRITEに変更される。ステップ104において、ブロックの内容のコピーが完了したとき、WRITEブロックの状態がNEWに変更される。ステップ106において、1ページ目のコピーされたVALIDブロックの状態がINVALIDに変更される。最後に、ステップ108において、2ページ目のNEWブロックの状態がVALIDに変更される。
【0088】
ブロックの内容のコピーが完了したときに、ステップ104においてWRITEブロックにVALID状態ではなくNEW状態を割り当てることにより、同時に同じIDおよびRANKを2つのVALIDブロックに持たせないようにすることができる。これにより、ステップ104および106の間でオペレーティングシステムがクラッシュすることがあっても、このような2つのVALIDブロックが存在する可能性がなくなる。
【0089】
フラッシュメモリの1ページから別のページにデータブロックをコピーする間にこのようなクラッシュが起これば、起動時にオペレーティングシステムにより、フラッシュメモリにある任意のNEWブロックの存在が検証される。NEWブロックが位置付けされていれば、オペレーティングシステムは、同じRANKおよびIDをもつVALIDブロックを探索する。このようなVALIDブロックが位置付けされていれば、NEWブロックのステータスがINVALIDに変更され、位置付けされていなければ、NEWブロックのステータスがVALIDに変更される。これにより、フラッシュメモリのページのいずれかを再書込みする必要がなく、同じRANKおよびIDをもつ2つのVALIDおよびFREEブロックをメモリ内に保持されなくなる。
【0090】
同じIDをもつ複数のVALIDブロックが1ページ目から2ページ目にコピーされる場合、第1のVALIDブロックのコピーは、ステップ104が完了した後保留される。次のVALIDブロックのそれぞれのコピーが代わりにステップ104まで実行される。次いで、1ページ目のコピーされたVALIDブロックのすべての状態がINVALIDに変更され、2ページ目にあるNEWブロックの状態がVALIDに変更される。
【0091】
フラッシュメモリの1ページから別のページに複数のデータブロックをコピーする間にクラッシュが起これば、起動時にオペレーティングシステムにより、フラッシュメモリにある任意のNEWブロックの存在が検証される。複数のNEWブロックが位置付けされていれば、オペレーティングシステムは、同じRANKおよびIDをもつ対応するVALIDおよびINVALIDブロックを探索する。対応するブロックがすべてVALIDであれば、NEWブロックのそれぞれの状態がINVALIDに変更される。そうでなければ、すなわち、対応するブロックの少なくとも1つの状態がINVALIDであれば、残りの対応するVALIDブロックのそれぞれの状態がINVALIDに変更されて、NEWブロックのそれぞれの状態がVALIDに変更される。
【0092】
前述したように、フラッシュメモリのページのうち1ページがEMPTY状態に維持される。時間の経過に伴い、フラッシュメモリの残りのページがすべてVALIDおよびINVALIDデータブロックで一般になるため、1以上のINVALIDデータブロックを効率的に削除して、新しいデータを含むブロックを収容する十分なスペースを設ける必要がある。しかしながら、パーティのデータブロックは、新しいデータで上書きできず、フラッシュメモリのページ全体を消去して、該当ページを再度使用可能にしなければならない。
【0093】
フラッシュメモリに書き込む新しいファイル用に十分なスペースを与えるために、簡潔に記載すると、VALIDページのVALIDブロックのみがRAMを介してEMPTYページにコピーされ、VALIDページのINVALIDブロックは、EMPTYページにコピーされない。VALIDブロックは、ブロックの少なくとも1つがVALIDページの位置とは異なるEMPTYページの位置をもつようにコピーされる。例えば、VALIDブロックは、EMPTYページのトップにコピーされてよい。コピーするさいにVALIDブロックを再配列することにより、EMPTYページに最も大きい分割されていないメモリ領域が作成されることで、例えば、新しいデータを格納するためのページの最下部に十分な空きを残すことができる。VALIDページの内容は消去され、EMPTYページがVALIDページになり、前のVALIDページがEMPTYページになる。
【0094】
図12および図13を参照して、新しいデータがフラッシュメモリに格納される場合、フラッシュメモリの内容を「クリーニング」方法を以下に詳細に記載する。
ステップ200において、中央演算処理装置50は、フラッシュメモリの各VALIDページの各ブロック74のヘッダ80を再検討して、INVALIDブロックの累積サイズが最大であるVALIDページを識別する。
【0095】
ステップ202において、識別されたVALIDページが選択される。
ステップ204において、EMPTYページのステータスがEMPTYからWRITEに変更され、選択されたVALIDページの数が、WRITEページのヘッダに一時的に格納される。
【0096】
ステップ206において、中央演算処理装置50は、VALIDページにVALIDブロックがあるか否かを決定する。VALIDページに1以上のVALIDブロックがあれば、ステップ208において、第1のVALIDブロックがRAMを介してWRITEページにコピーされる。
【0097】
ステップ210において、中央演算処理装置50は、VALIDページにさらにVALIDブロックがあるか否かを決定する。第2のVALIDブロックがあれば、ステップ212において、第2のVALIDブロックがRAMを介して前にWRITEページにコピーされたVALIDブロックのすぐ下にあるWRITEページにコピーされる。
【0098】
ステップ210およびステップ212は、VALIDページにさらなるVALIDブロックがないことを中央演算処理装置50が決定するまで、必要であれば繰り返される。次いで、ステップ214において、WRITEページのステータスがNEWに変更される。ステップ216において、VALIDページのステータスがINVALIDに変更される。ステップ218において、NEWページのステータスがVALIDに変更され、最後に、ステップ220において、INVALIDページが消去されて、消去されたページのステータスがEMPTYに変更されることで、もう一度フラッシュメモリの少なくとも1つのEMPTYページが存在する。
【0099】
上記方法の全体的な効果を図3に要約する。好適な実施形態において、VALIDページのVALIDブロックVは、EMPTYページのトップに効率的に移動されて、EMPTYページのステータスがVALIDに変更されると、ページの最下部の位置に新しいデータ用の記憶容量の空きをEMPTYページに設ける。
【0100】
本発明は例示的目的のみで記載され、詳細な修正が本発明の範囲内において可能であることを理解されたい。本願明細書おいて開示したそれぞれの特徴および(適切であれば)請求項および図面は個別または任意の適切な組合せで提供されてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レシーバ/デコーダにおけるメモリボリュームの公知の配列を示す概略図である。
【図2】 メモリボリュームにおける従来のデータツリー構造を示す図である。
【図3(a)】 メモリボリュームにおいてデータツリーを変更する従来のプロセスを示す図である。
【図3(b)】 メモリボリュームにおいてデータツリーを変更する別の従来のプロセスを示す図である。
【図4】 ディジタルテレビジョンシステムの概略図である。
【図5】 図4のシステムのレシーバ/デコーダの構造の概略図である。
【図6】 フラッシュメモリのページの配列を示す図である。
【図7】 フラッシュメモリのページのブロックのヘッダを示す図である。
【図8】 フラッシュメモリに格納されたファイルのヘッダブロックの内容を示す図である。
【図9】 フラッシュメモリに格納されたデータツリーを示す図である。
【図10】 ヘッドブロックにおるアクセスモードフィールドの内容を示す図である。
【図11】 フラッシュメモリの1ページから別のページにVALIDデータのブロックをコピーする方法を示す流れ図である。
【図12】 フラッシュメモリの1ページから別のページにデータのブロックをコピーする方法を示す流れ図である。
【図13】 図12に示す方法の全体的な効果を示す図である。

Claims (4)

  1. ディジタル放送システムにおいてデータ放送に対するアクセスを制限する方法であって、
    データに複数のアクセス権のセットを割り当て、前記アクセス権の各セットを少なくとも1つのパーティに割り当てるステップと、
    クセス権のセット各パーティの識別子及びツリー構造情報前記データのヘッダに含めるステップと、
    なくともメモリを有する少なくとも1つのレシーバ/デコーダに前記データを送信するステップと、
    送信されたデータを前記レシーバ/デコーダのメモリ内にダウンロードし、前記データの複数のブロックを前記ツリー構造情報にしたがって格納するステップと、
    データへのアクセスを要求したパーティの識別子と前記メモリ内に格納された識別子とを比較するステップと、
    前記レシーバ/デコーダのメモリにおいて割り当てられたアクセス権のセットを前記パーティに与えるステップ
    を備え、前記ツリー構造情報は、ブロックの識別子及び該ブロックがデータブロック又はディレクトリブロックであることを示すランク識別子を少なくとも含み、該ブロックがディレクトリブロックであった場合、前記ツリー構造情報は、該ブロックのディレクトリに直接先行するディレクトリの識別子を含み、該ブロックのディレクトリに続くディレクトリの識別子を含まない、ことを特徴とする方法。
  2. レシーバ/デコーダのメモリ内に格納されたデータへのアクセスを制限するための装置であって、
    前記データは、割り当てられた複数のアクセス権のセットを有し、前記アクセス権の各セットは、少なくとも1つのパーティに割り当てられ、前記データのヘッダは、アクセス権のセット、各パーティの識別子及びツリー構造情報を含み、前記データの複数のブロックは前記ツリー構造情報にしたがって前記レシーバ/デコーダ内に格納され、
    前記装置が、
    データへのアクセスを要求したパーティの識別子と前記メモリ内に格納された識別子とを比較する手段と、
    前記レシーバ/デコーダのメモリにおいて割り当てられたアクセス権のセットを前記パーティに与える手段
    を含み、前記ツリー構造情報は、ブロックの識別子及び該ブロックがデータブロック又はディレクトリブロックであることを示すランク識別子を少なくとも含み、該ブロックがディレクトリブロックであった場合、前記ツリー構造情報は、該ブロックのディレクトリに直接先行するディレクトリの識別子を含み、該ブロックのディレクトリに続くディレクトリの識別子を含まない、装置。
  3. データを格納するためのメモリと、前記メモリに格納されたデータへのアクセスを制限するための装置とを備えたレシーバ/デコーダであって、
    複数のアクセス権のセットがデータに割り当てられると共に、識別子がパーティに割り当てられ、
    前記データは、割り当てられた複数のアクセス権のセットを有し、記アクセス権の各セットは、少なくとも1つのパーティに割り当てられ、前記データのヘッダは、アクセス権のセット、各パーティの識別子及びツリー構造情報を含み、前記データの複数のブロックは前記ツリー構造情報にしたがって前記レシーバ/デコーダ内に格納され、
    前記装置が、
    データへのアクセスを要求したパーティの識別子と前記メモリ内に格納された識別子とを比較する手段と、
    前記レシーバ/デコーダのメモリにおいて割り当てられたアクセス権のセットを前記パーティに与える手段
    を含み、前記ツリー構造情報は、ブロックの識別子及び該ブロックがデータブロック又はディレクトリブロックであることを示すランク識別子を少なくとも含み、該ブロックがディレクトリブロックであった場合、前記ツリー構造情報は、該ブロックのディレクトリに直接先行するディレクトリの識別子を含み、該ブロックのディレクトリに続くディレクトリの識別子を含まない、レシーバ/デコーダ。
  4. データに複数のアクセス権のセットを割り当て、前記アクセス権の各セットを少なくとも1つのパーティに割り当てる手段と、
    クセス権のセット各パーティの識別子及びツリー構造情報前記データのヘッダに含める手段と、
    前記データを含むビットストリームを送信する手段
    を含み、前記データの複数のブロックは、前記ツリー構造情報にしたがって、前記ビットストリームを受信したレシーバ/デコーダ内に格納され、前記ツリー構造情報は、ブロックの識別子及び該ブロックがデータブロック又はディレクトリブロックであることを示すランク識別子を少なくとも含み、該ブロックがディレクトリブロックであった場合、前記ツリー構造情報は、該ブロックのディレクトリに直接先行するディレクトリの識別子を含み、該ブロックのディレクトリに続くディレクトリの識別子を含まない、送信システム。
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