JP4687862B2 - 二次電池及びその作製方法 - Google Patents

二次電池及びその作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4687862B2
JP4687862B2 JP2003414777A JP2003414777A JP4687862B2 JP 4687862 B2 JP4687862 B2 JP 4687862B2 JP 2003414777 A JP2003414777 A JP 2003414777A JP 2003414777 A JP2003414777 A JP 2003414777A JP 4687862 B2 JP4687862 B2 JP 4687862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
electrode body
electrode terminal
battery case
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003414777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005056815A (ja
Inventor
誠 中嶋
謙一郎 加美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003414777A priority Critical patent/JP4687862B2/ja
Publication of JP2005056815A publication Critical patent/JP2005056815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4687862B2 publication Critical patent/JP4687862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、自動車及び情報関連機器などに用いられる二次電池及びその作製方法に関するものである。
リチウムイオン電池等の二次電池は、情報関連機器、通信機器の分野、または自動車用バッテリなど種々の分野で用いられている。
このような二次電池の例として、特許文献1に示す二次電池並びに図17及び図18に示すリチウムイオン電池がある。特許文献1に示す二次電池は、ラミネートフィルム製のパッケージ(電池ケース)内に正極板、負極板、セパレータ及び電解液保持性の高いゲル電解質で構成される極群からなる発電要素を有している。
そして、発電要素に接続された正極端子及び負極端子が絞り済みラミネートフィルムの周縁部の一部に突出する態様で、絞り済みラミネートフィルムに、前記発電要素を搭載させ、その後、絞りを施していない絞りなしラミネートフィルムを重ね合わせ、重ね合わされたラミネートフィルムの全ての周縁部を略同時に融着封口し、前記パッケージを構成している。前記融着封口は、高周波を金属に当てることで金属体自身から発熱させる高周波方式、又はパッケージの周縁部を圧接する工具端面から発熱させ、工具端面の圧着時に重ねられたラミネートフィルムの融着性樹脂フィルムを加熱させる熱ブロック方式で実施される。
図17及び図18に示すリチウムイオン電池1は、2枚の略矩形のラミネートフィルム2(以下、適宜、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bという。)からなる電池ケース3と、この電池ケース3内に収納される電極体4及び電解液5と、を有している。電池ケース3は、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを重ね合せ、周縁部を熱溶着することにより作製されている。第1、第2ラミネートフィルム2a,2bの合せ部から、電極体4に接続される端子6が引出されている。
このリチウムイオン電池1では、前記合せ部における端子6が位置する周縁部7における熱溶着は、第1、第2加圧部材8,9の間に第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを挿入し、第1、第2加圧部材8,9のうち少なくとも一方を加熱した状態で、第1、第2加圧部材8,9で第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを押圧することにより行っている。前記周縁部7以外の他の周縁部についても同様に、第1、第2加圧部材8,9による第1、第2ラミネートフィルム2a,2bの押圧により熱溶着を行っている。
特開2001−52748号公報〔段落「0022」、「0026」〜「0028」、図2、図3〕
ところで、上述した従来技術では、端子(正極端子及び負極端子)が電池ケース(パッケージ)から突出するものになっている。そして、上述した熱溶着(融着封口)を行う際、端子が位置する部分(端子部)は、端子に熱を奪われて温度が上がり難い。このため、端子部は、密着(融着)不良を起こしやすい。また、確実な密着性を確保する上で、溶着時間が多くかかり、生産上不便であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、溶着時間の短縮化を図ることができる二次電池及びその作製方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備え、該電池ケースは、折り返され周縁部が重ねられて熱溶着される1枚のラミネートフィルム又は周縁部が重ねられて熱溶着される2枚のラミネートフィルムからなり、前記電極体に接続される端子が前記1枚又は2枚のラミネートフィルムの合せ部から引出される二次電池の作製方法であって、前記1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、前記端子を予備加熱し、前記予備加熱は、端子を発熱体で押圧することにより行われることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備え、該電池ケースは、折り返され周縁部が重ねられて熱溶着される1枚のラミネートフィルム又は周縁部が重ねられて熱溶着される2枚のラミネートフィルムからなり、前記電極体に接続される端子が前記1枚又は2枚のラミネートフィルムの合せ部から引出される二次電池の作製方法であって、前記1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、前記端子を予備加熱し、前記端子の予備加熱は、少なくとも前記合せ部における端子が位置する部分に対する前記熱溶着に際して施され前記予備加熱は、端子を発熱体で押圧することにより行われることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備え、該電池ケースは、折り返され周縁部が重ねられて熱溶着される1枚のラミネートフィルム又は周縁部が重ねられて熱溶着される2枚のラミネートフィルムからなり、前記電極体に接続される端子が前記1枚又は2枚のラミネートフィルムの合せ部から引出される二次電池の作製方法であって、前記1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、前記端子を接続した前記電極体について前記端子を含む全体を予備加熱することを特徴とする。
発明によれば、1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、端子を含む電極体の全体又は端子が予備加熱されるので、熱溶着の際の熱が端子を含む電極体の全体又は端子に奪われることが回避され、熱溶着を迅速かつ良好に果たすことができ、ひいては生産性の向上を図ることができる。
次に本発明の実施形態を説明する。なお、実施形態の説明に先立って、便宜上、参考技術を説明する。まず、参考技術に係るリチウムイオン電池(二次電池)1Aを図1〜図5に基づいて説明する。なお、図17及び図18と同様の部材、部分は、同一の符号を用い、その説明は適宜、省略する。
このリチウムイオン電池1Aは、図1〜図4に示すように、2枚の略矩形のラミネートフィルム(以下、適宜、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bという。)からなる電池ケース3を有している。第1、第2ラミネートフィルム2a,2bの中央部には凹部10,11が形成されている。電池ケース3は、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを重ね合せ、周縁部を熱溶着することにより作製され、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bの凹部10,11を組合せることにより中空部17を形成している。電池ケース3は、平面視、略矩形をなしている。
電池ケース3の中空部17には、電極体4が収納されている。また、電池ケース3の中空部17には、電解液5が充填されている。電極体4は、図4に示すように、AL(アルミニウム)製の集電箔20を含む正極シート21、Cu(銅)製の集電箔22を含む負極シート23及びセパレータ24を各複数備え、正極シート21及び負極シート23の間にセパレータ24が挿入されるようにしてこれらを積層して構成されている。
正極シート21にはAL(アルミニウム)製の端子(正極端子)6aが接続され、負極シート23にはCu(銅)製の端子(負極端子)6bが接続されている。正極端子6a及び負極端子6bの先端部は、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bの合せ部を通って外部に引出されている。
略矩形の電池ケース3(第1、第2ラミネートフィルム2a,2b)の周縁部における端子が位置する辺部を前記第1辺部12といい、他の3つの辺部を図3時計回りに第2、第3、第4辺部13,14,15という。
ラミネートフィルム2(第1、第2ラミネートフィルム2a,2b)は、図5に示すように、CPP(ポリプロピレン)層25、AL(アルミニウム)層26及びONY(ナイロン)層27をこの順で積層して構成されている。CPP層25は熱溶着性を確保するために、AL層26は防湿性を確保するために、ONY層27はプレス成形性を確保するために用いられている。
CPP層25に代えてLDPE(低密度ポリエチレン)層を用いてもよい。また、ONY層27の上(図5上側)にPET(ポリエチレンテレフタレート)層を積層するようにしてもよい。
このリチウムイオン電池1Aは、次のようにして作製される。
端子(正極端子6a及び負極端子6b)の先端部が電池ケース3(第1、第2ラミネートフィルム2a,2b)の第1辺部12から突出するようにして中空部17に電極体4を収納し、かつ電解液5を充填し、この状態で、第1、第2加圧部材8,9の間に前記第1辺部12を挿入する(ステップS1)。
次に、高周波誘導加熱装置30の高周波電源31に接続されたコイル32を、正極端子6a及び負極端子6bに嵌めるように装着する(ステップS2)。ステップS2に続いて、コイル32に高周波の電流を流し、正極端子6a、負極端子6bに渦電流を発生させ、正極端子6a、負極端子6bひいては第1辺部12を加熱(予備加熱)する(ステップS3)。
ステップS3にわずかに遅れて又は同時に、第1、第2加圧部材8,9(ヒートシールバー)のうち少なくとも一方を加熱した状態で、第1、第2加圧部材8,9で第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを押圧し、これにより前記第1辺部12に対して熱溶着を行う(ステップS5)。
次に、コイル32を正極端子6a及び負極端子6bから外して、電極体4などを含む第1、第2ラミネートフィルム2a,2b(ワーク)を図3反時計方向に90°回転し、第1、第2加圧部材8,9の間に第2辺部13を挿入する(ステップS6)。ステップS6に続いて、第1、第2加圧部材8,9で第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを押圧し、第1、第2加圧部材8,9(ヒートシールバー)のうち少なくとも一方を加熱した状態で、前記第2辺部13に対し熱溶着を行う(ステップS7)。
以下、同様にして第3、第4辺部14,15に対し熱溶着を行い、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bに対する熱溶着を終了する(ステップS8)。そして、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bの熱溶着により構成された電池ケース3を含むリチウムイオン電池1Aが得られる(ステップS9)。
この参考技術によれば、上述したように、コイル32に高周波の電流を流し、正極端子6a、負極端子6bに渦電流を流し、正極端子6a、負極端子6bひいては第1辺部12を加熱し(ステップS3)、ステップS3にわずかに遅れて又は同時に前記第1辺部12に対して熱溶着を行う(ステップS5)。そして、第1、第2ラミネートフィルム2a,2b(電池ケース3)の第1辺部12に対し熱溶着を行う際、正極端子6a、負極端子6bひいては第1辺部12は加熱(すなわち、予備加熱)されている。このため、第1辺部12に対する熱溶着の際に、熱が正極端子6a及び負極端子6bに奪われることが回避され、熱溶着を迅速かつ良好に果すことができ、ひいては生産性の向上を図ることができる。
参考技術では、第1、第2、第3、第4辺部12,13,14,15の順に熱溶着を行う場合を例にしたが、この順番に限らず、適宜、順番を代えて熱溶着を行うようにしてもよい。また、第1、第2加圧部材8,9として、例えば略口形状の一対の加圧部材を用意し、正極端子6a、負極端子6bひいては第1辺部12を予備加熱した上で、前記略口形状の一対の加圧部材により、第1、第2、第3、第4辺部12,13,14,15を同時に熱溶着を行うようにしてもよい。図8において、50は、第1辺部12に対する押圧力を第1、第2加圧部材8,9に作用させるシリンダを示す。
参考技術では、正極端子6a及び負極端子6bに共通のコイル32を装着する場合を例にしたが、これに代えて、図6に示すように2つのコイル32a、32bを用意し、これらを正極端子6a及び負極端子6bに個別に装着するように構成してもよい。
また、参考技術によれば、正極端子6a及び負極端子6bに対する加熱を高周波誘導加熱により行っているので、短時間での温度上昇を図ることが可能であり、他の部分への熱の影響を抑制することができる。
ここで、本発明の第1実施形態を説明する。この第1実施形態では、コイル32(又はコイル32a、32b)を用いた前記高周波誘導加熱に代えて、図7及び図8に示すように、板状の一対の加熱部材35を設け、一対の加熱部材35のうち少なくとも一方を加熱した状態で、一対の加熱部材35で正極端子6a、負極端子6bを押圧し、これにより、正極端子6a、負極端子6bひいては一辺部12を予備加熱する。第1、第2加圧部材8,9の第1、第2左側フランジに対する押圧は、シリンダ50(図8参照)を用いて行う。
なお、上記参考技術では、第1、第2ラミネートフィルム2a,2bを用いて電池ケース3を構成した場合を例にしたが、これに代えて1枚のラミネートフィルムを設け、この1枚のラミネートフィルムを折り返して電池ケースを構成してもよい。この具体的な例については、次の第2実施の形態に示す。
上記参考技術では、二次電池がリチウムイオン電池1Aである場合を例にしたが、これに代えてNi−MH電池などの他の二次電池に適用してもよい。このことは、後述する第2実施の形態にも同様に言えることである。
次に本発明の第2実施の形態を、図9〜図14に基づき、図7及び図8を参照して説明する。
この第2実施の形態のリチウムイオン電池1Bは、参考技術に比して、図11に示すように端子(正極端子6a及び負極端子6b)を接続した電極体4Bについて端子を含む全体を予備加熱すること、及び第1、第2ラミネートフィルム2a,2bに代えて1枚の略矩形のラミネートフィルム51を設け、このラミネートフィルム51を折り返して電池ケース52を構成したことが大きく異なっている。
また、参考技術の電極体4は、正極シート21及び負極シート23の間にセパレータ24が挿入されるようにしてこれらを積層して構成されている。これに対して、この第2実施の形態の電極体4Bは、正極シート21及び負極シート23の間にセパレータ24が挿入されるようにしてこれらを巻回するようにして、すなわち巻き電極として構成されている。
ラミネートフィルム51の一面側には、図11(a)、(b)に示すように、2つの矩形の凹部〔図11(a)上側、下側のものをそれぞれ第1、第2凹部53a,53bという。〕が形成されている。この第1、第2凹部53a,53bを形成することに伴い、図11に示すように、ラミネートフィルム51の他面側に突出部54a,54bが形成されている。第1、第2凹部53a,53bの周囲の部分を、以下、便宜上、フランジ(周縁部)という。ラミネートフィルム51は、図9及び図11(c)に示すように、第1、第2凹部53a,53bの間のフランジを中心にして折り曲げられ各フランジが重ねられて前記電池ケース52を構成し、第1、第2凹部53a,53bの組合せで形成される中空部55内に電解液5が充填されかつ電極体4Bを収納するようになっている。
以下、第1、第2凹部53a,53bの間のフランジを折り目部フランジ56といい、ラミネートフィルム51の長手方向の両端側で折り目部フランジ56と平行に延びるフランジを先端側フランジ〔図11(a)上側、下側のものをそれぞれ第1、第2先端側フランジ57a,57bという〕、折り目部フランジ56と直交する図9右側、図9左側のフランジを右側、左側フランジという。前記左側フランジで、図11(a)上側、下側のものをそれぞれ第1、第2左側フランジ58a,58bという。また、前記右側フランジで、図11(a)上側、下側のものをそれぞれ第1、第2右側フランジ59a,59bという。また、折り返されるラミネートフィルム51のうち、図11(a)上側、下側のものをそれぞれフィルム第1、第2部分51a,51bという。
上記参考技術では、正極端子6a及び負極端子6bの先端部は、図2に示すように電池ケース3の同一の辺部(第1辺部12)から外部に引出されている。これに対して、この第2実施の形態では、図9に示すように、正極端子6aの先端部は、重ねられた第1、第2左側フランジ58a,58b(合せ部)から引き出され、負極端子6bの先端部は、重ねられた第1、第2右側フランジ59a,59b(合せ部)から引き出されている。
さらに、図9及び図10に示すように、正極端子6aにおける電極体4Bとの接続部分には、当該部分を挟みつけるようにタブフィルム61が貼付され、タブフィルム61が第1、第2左側フランジ58a,58bと正極端子6aとの間に介在されるようにしている。また、同様に負極端子6bにおける電極体4Bとの接続部分には、タブフィルム61が貼付され、タブフィルム61が第1、第2右側フランジ59a,59bと負極端子6bとの間に介在されるようにしている。上述したように、タブフィルム61を第1、第2左側フランジ58a,58bと正極端子6aとの間に介在することにより、第1、第2左側フランジ58a,58bと正極端子6aとの溶着をより確実に行えるようにしている。また、同様にタブフィルム61を第1、第2右側フランジ59a,59bと負極端子6bとの間に介在して、第1、第2右側フランジ59a,59bと負極端子6bとの溶着をより確実に行えるようにしている。
タブフィルム61は、厚さが0.1mmとされている。正極端子6a及び負極端子6bは、幅が約15mmで、厚さが0.3mmとされており、タブフィルム61が貼付された部分でタブフィルム61と合わせて厚さが0.5mmとされている。
このリチウムイオン電池1Bは、次のようにして作製される。
まず、タブフィルム61が予め貼付された端子(正極端子6a及び負極端子6b)を溶接した電極体4Bを、設定温度60℃の恒温槽で、30分間放置して、端子(正極端子6a及び負極端子6b)を含む電極体4Bの全体を加熱(予備加熱)する(ステップS10)。
次に、図11(a)及び(b)に示すように、端子(正極端子6a及び負極端子6b)の先端部がラミネートフィルム51の外部に突出するようにして電極体4Bを第1凹部53aに収納する(ステップS11)。
続いて、ラミネートフィルム51(フィルム第2部分51b)を折り返して、フィルム第1部分51aにフィルム第2部分51bを重ね、折り目部フランジ56を溶着し、さらに第1、第2左側フランジ58a,58b及び第1、第2右側フランジ59a,59bを順次、熱溶着する(ステップS12)。
第1、第2左側フランジ58a,58bの熱溶着は、前記図7及び図8に示すのと同様に、第1、第2加圧部材8,9(ヒートシールバー)で第1、第2左側フランジ58a,58bを押圧し、第1、第2加圧部材8,9(ヒートシールバー)のうち少なくとも一方を加熱した状態で行う。第1、第2加圧部材8,9の第1、第2左側フランジ58a,58bに対する押圧は、シリンダ50(図8参照)を用いて行う。また、第1、第2左側フランジ58a,58bの熱溶着時には、図7及び図8に示すのと同様に、板状の一対の加熱部材35を設け、一対の加熱部材35のうち少なくとも一方を加熱し、正極端子6aを加熱している。
前記第1、第2左側フランジ58a,58bの熱溶着は、第1、第2加圧部材8,9(ヒートシールバー)のうち少なくとも一方の設定温度250℃、一対の加熱部材35のうち少なくとも一方に対する設定温度(ひいては端子加熱温度)270℃、第1、第2左側フランジ58a,58bを押圧するシリンダ50の加圧力0.3MPa、保持時間90秒の条件で行う。
第1、第2右側フランジ59a,59bの熱溶着も、第1、第2左側フランジ58a,58bの熱溶着と同様に、第1、第2加圧部材8,9のうち少なくとも一方を加熱し、一対の加熱部材35のうち少なくとも一方を加熱し、これにより負極端子6bを加熱した状態で行う。第1、第2右側フランジ59a,59bの熱溶着は、前記第1、第2左側フランジ58a,58bの熱溶着と同等の条件で行う。
なお、第1、第2左側フランジ58a,58bの熱溶着及び第1、第2右側フランジ59a,59bの熱溶着を、同時に行うようにしてもよい。
次に、第1、第2先端側フランジ57a,57bについて、一部(電解液5を注液するための注液口65)だけを残して熱溶着する(ステップS13)。この場合、設定温度230℃、第1、第2先端側フランジ57a,57bを押圧するシリンダ50の加圧力0.3MPa、保持時間30秒の条件で熱溶着する。この後、注液口65から電解液5が注液され、この後、注液口65が封止されて、リチウムイオン電池1Bが得られる(ステップS14)。
このように構成した本第2実施の形態によれば、正極端子6aが引き出される第1、第2左側フランジ58a,58b及び負極端子6bが引き出される第1、第2右側フランジ59a,59bを熱溶着する(ステップS12)のに際して、端子(正極端子6a及び負極端子6b)を溶接した電極体4Bを、設定温度60℃の恒温槽で、電極体4Bの全体を加熱(予備加熱)する。このため、第1、第2左側フランジ58a,58b及び第1、第2右側フランジ59a,59bに対する熱溶着の際に、熱が正極端子6a及び負極端子6bに奪われることが回避され、熱溶着を迅速かつ良好に果すことができ、ひいては生産性の向上を図ることができる。この場合、端子に比べて熱容量の大きい電極体4Bを予備加熱しているので、端子(正極端子6a及び負極端子6b)のみを予備加熱することに比べて、熱溶着の際に熱が、端子から電極体4Bに逃げることが抑制され、その分、熱溶着を迅速かつ良好に果すことができる。
本願発明者等は、上述した端子(正極端子6a及び負極端子6b)を含む電極体4Bの全体を加熱(予備加熱)することによる効果を確認するため、この第2実施の形態に係るリチウムイオン電池1Bを対象にして剥離強度計測試験を行い、良好な結果を得た。この剥離強度計測試験について、以下に説明する。
第2実施の形態のリチウムイオン電池1Bについて、前記ステップS13処理後のフィルム第1、第2部分51a,51b(第1、第2右側フランジ59a,59b側部分)における、負極端子6bを含む幅15mmの部分を、図12に示すように切り出し、この切り出した部分を試験片1B1として用いた。
そして、試験片1B1について、図13(T1)、(T2)に示すように、端子(負極端子6b)を固定側チャック部66で固定し、フィルム第1部分51aを移動可能の移動側チャック部67で保持し、この状態で移動側チャック部67を固定側チャック部66から離間する方向に移動させて剥離強度を計測した。
この計測により、試験片1B1について、図14に示す予備加熱温度−剥離強度の相関図が得られた。尚、図14において各測定値はそれぞれ2個ずつの平均値である。
上記第2実施の形態では、電極体4Bの予備加熱を恒温槽で行う(ステップS10)場合を例にしたが、これに代えて、熱風、誘導加熱,赤外線加熱など他の手段を用いてもよい。
また、上記第2実施の形態では、電極体4Bが60℃になるように予備加熱する(ステップS10)場合を例にしたが、これに代えて、50℃〜120℃の範囲で電極体4Bを予備加熱するようにしてもよい。120℃までの温度としたのは、120℃を超える温度ではセパレータ24の収縮や材料劣化が生じる可能性があり,このような事態になることを回避するためである。また、49℃未満の温度では、予備加熱を行うことにより得られる溶着効果が少ないため、上述したように予備加熱温度を50℃以上にしている。
前記第2実施の形態では、電極体4Bが巻き電極である場合を例にしたが、これに代えて参考技術の電極体4と同様に、正極シート21及び負極シート23の間にセパレータ24が挿入されるようにしてこれらを積層して構成される電極体を用いるようにしてもよい。
参考技術の電池と同一形状のリチウムイオン電池(以下、便宜上、参考技術と同一符号1Aで示す。)について、電極体の予備加熱の効果を確認するため、剥離強度を測定した。この剥離強度測定では、60℃の恒温槽で保管して予備加熱し熱溶着された電池から、図12に示す第2実施の形態の電池(リチウムイオン電池1B)と同様に、負極端子6bを含む幅15mmの部分を切り出し、この切り出した部分を試験片1A1として用いた。また、比較例のリチウムイオン電池として、室温中で保管した以外はリチウムイオン電池1Aと同一のリチウムイオン電池1Cから上述と同様に切り出し、この切り出した部分を試験片1C1として用いた。
前記試験片1A1,1C1について、前記と同様の剥離強度試験を行ったところ、図15及び図16に示す伸び−剥離強度特性が得られた。
すなわち、試験片1A1では、図15に示すように、15mm幅で4.3×9.8〔N〕のピーク強度が得られ、かつ伸びに対する強度の立上りが早いという結果を得た。
また、比較例のリチウムイオン電池1Cの試験片1C1では、図16に示すように、15mm幅で3.4×9.8〔N〕のピーク強度が得られた。しかし、試験片1A1の場合(図15)に比べ、剥離強度が小さく、また伸びに対する強度の立上りが遅いという結果が得られた。
参考技術に係るリチウムイオン電池を高周波誘導加熱装置(高周波電源)及びコイルと共に模式的に示す斜視図である。 図1のリチウムイオン電池を示す斜視図である。 図1のリチウムイオン電池をこのリチウムイオン電池の作製に用いるコイルと共に示す一部断面の平面図である。 図1のリチウムイオン電池を第1、第2加圧部材及びコイルと共に模式的に示す断面図である。 ラミネートフィルム(第1、第2ラミネートフィルム)を示す断面図である。 正極端子及び負極端子に対し個別にコイルを設ける例を示す一部断面の平面図である。 加熱した状態の加圧部材を端子の予備加熱のために用いるリチウムイオン電池を示す平面図である。 図7のリチウムイオン電池及び加圧部材を示す断面図である 本発明の第2実施の形態に係るリチウムイオン電池を示す平面図である。 図9のA−A線に沿う断面図である。 図9のリチウムイオン電池の組立てを示す図である。 図9のリチウムイオン電池及び比較例に対する剥離強度計測試験における計測対象部分を示す平面図である。 図12の各計測対象部分の断面及び試験時の様子を模式的に示す図である。 図9のリチウムイオン電池の試験片を対象にした計測で得られた予備加熱温度−剥離強度を示す相関図である。 図1の電池と同一形状のリチウムイオン電池の試験片を対象にした剥離強度計測試験の結果を示す図である。 図15と対比される比較例の剥離強度計測試験の結果を示す図である。 従来の二次電池の一例を示す平面図である。 図17の二次電池を示す断面図である。
符号の説明
1A,1B…リチウムイオン電池(二次電池)、2a…第1ラミネートフィルム、2b…第2ラミネートフィルム、3…電池ケース、4,4B…電極体、6a…正極端子(端子)、6b…負極端子(端子)、12…一辺部、32…コイル。

Claims (3)

  1. 電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備え、該電池ケースは、折り返され周縁部が重ねられて熱溶着される1枚のラミネートフィルム又は周縁部が重ねられて熱溶着される2枚のラミネートフィルムからなり、前記電極体に接続される端子が前記1枚又は2枚のラミネートフィルムの合せ部から引出される二次電池の作製方法であって、
    前記1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、前記端子を予備加熱し、
    前記予備加熱は、端子を発熱体で押圧することにより行われることを特徴とする二次電池の作製方法
  2. 電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備え、該電池ケースは、折り返され周縁部が重ねられて熱溶着される1枚のラミネートフィルム又は周縁部が重ねられて熱溶着される2枚のラミネートフィルムからなり、前記電極体に接続される端子が前記1枚又は2枚のラミネートフィルムの合せ部から引出される二次電池の作製方法であって、
    前記1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、前記端子を予備加熱し、
    前記端子の予備加熱は、少なくとも前記合せ部における端子が位置する部分に対する前記熱溶着に際して施され
    前記予備加熱は、端子を発熱体で押圧することにより行われることを特徴とする二次電池の作製方法。
  3. 電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備え、該電池ケースは、折り返され周縁部が重ねられて熱溶着される1枚のラミネートフィルム又は周縁部が重ねられて熱溶着される2枚のラミネートフィルムからなり、前記電極体に接続される端子が前記1枚又は2枚のラミネートフィルムの合せ部から引出される二次電池の作製方法であって、
    前記1枚又は2枚のラミネートフィルムに対する熱溶着に際し、前記端子を接続した前記電極体について前記端子を含む全体を予備加熱することを特徴とする二次電池の作製方法。
JP2003414777A 2003-07-22 2003-12-12 二次電池及びその作製方法 Expired - Fee Related JP4687862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414777A JP4687862B2 (ja) 2003-07-22 2003-12-12 二次電池及びその作製方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003277314 2003-07-22
JP2003277314 2003-07-22
JP2003414777A JP4687862B2 (ja) 2003-07-22 2003-12-12 二次電池及びその作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005056815A JP2005056815A (ja) 2005-03-03
JP4687862B2 true JP4687862B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=34379995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003414777A Expired - Fee Related JP4687862B2 (ja) 2003-07-22 2003-12-12 二次電池及びその作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4687862B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4788116B2 (ja) * 2004-07-12 2011-10-05 ソニー株式会社 電池の製造方法
KR100929032B1 (ko) 2007-10-05 2009-11-26 삼성에스디아이 주식회사 전극 조립체, 이를 구비하는 이차 전지, 전극 조립체의제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된 전극 조립체
KR20120126932A (ko) * 2011-05-13 2012-11-21 에스케이이노베이션 주식회사 파우치형 이차전지의 실링방법 및 실링장치
JP2013196930A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Aisin Seiki Co Ltd 蓄電デバイス及び蓄電デバイスの封止方法
WO2014178238A1 (ja) * 2013-05-01 2014-11-06 日産自動車株式会社 ラミネート型二次電池の製造装置および製造方法
WO2015012195A1 (ja) 2013-07-22 2015-01-29 株式会社村田製作所 ラミネート型蓄電デバイスの製造方法
KR20170035117A (ko) 2015-09-22 2017-03-30 안광선 배터리의 전극 탭 융착장치
KR102120084B1 (ko) * 2016-03-23 2020-06-08 주식회사 엘지화학 전극 리드 예열 방식의 전지셀 제조 방법
JP2023071191A (ja) 2021-11-11 2023-05-23 トヨタ自動車株式会社 二次電池
KR20230094058A (ko) * 2021-12-20 2023-06-27 주식회사 엘지에너지솔루션 이차전지 제조장치 및 제조방법
WO2023204142A1 (ja) * 2022-04-22 2023-10-26 株式会社豊田自動織機 電極の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182577A (ja) * 1998-12-11 2000-06-30 Toshiba Battery Co Ltd 薄形二次電池の製造方法
JP2001266952A (ja) * 2000-03-23 2001-09-28 Sony Corp リチウムイオン電池およびその製造方法
JP2001307777A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Dainippon Printing Co Ltd リチウムイオン電池タブ部のシール方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182577A (ja) * 1998-12-11 2000-06-30 Toshiba Battery Co Ltd 薄形二次電池の製造方法
JP2001266952A (ja) * 2000-03-23 2001-09-28 Sony Corp リチウムイオン電池およびその製造方法
JP2001307777A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Dainippon Printing Co Ltd リチウムイオン電池タブ部のシール方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005056815A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104412407B (zh) 覆膜电池
JP4687862B2 (ja) 二次電池及びその作製方法
US10847779B2 (en) Film-covered battery production method and film-covered battery
JP5046956B2 (ja) 電気デバイス集合体の製造方法
JP4140311B2 (ja) 蓄電素子用ケースの製造方法
US20120214055A1 (en) Galvanic cell comprising a frame, and method for the production thereof
JP2000285904A (ja) 非水電解質電池及びその製造方法
CN111933834B (zh) 树脂薄膜、金属端子部件、以及二次电池
JP2015022861A (ja) 電池の製造方法
WO2013191218A1 (ja) 積層アルミニウム材の製造方法及びそれを含む密閉型電池の製造方法、並びに、密閉型電池
JP2009110813A (ja) 電池の製造方法及び電極タブ切断装置
JP6862639B2 (ja) ヒートブロック
CN104051679B (zh) 电化学电池以及电化学电池的制造方法
JP4543310B2 (ja) 電極の接合方法及び電極接合体
JP2020053151A (ja) 蓄電モジュールの製造方法
KR100516768B1 (ko) 전극탭 병렬결합구조를 갖는 이차전지 및 그 전극탭 결합 방법
JP4354152B2 (ja) 電池およびその製造方法
KR20120060287A (ko) 각형 전지 케이스의 제조방법
JP2010073398A (ja) 電池及びその製造方法
JP7329538B2 (ja) 二次電池及びその製造方法
JP3652550B2 (ja) リチウム二次電池及びその製造方法
JP2017154760A (ja) シールバー、シールバーシステム、及び袋状物の製造方法
WO2009151007A1 (ja) 密閉型電池の製造方法
JP5565358B2 (ja) 電池
KR20210158650A (ko) 이차전지용 파우치 및 그의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees