JP4685766B2 - 乳酸エステルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、収率に優れる乳酸エステルの製造方法に関し、特に乳酸または乳酸塩を含む乳酸発酵液を用いて効率的に乳酸エステルを製造する方法に関する。
乳酸は食品添加物として清酒、清涼飲料、漬物、醤油、製パンまたはビールなどの製造に使用され、また、工業用として皮革、繊維、プラスチック、医薬品または農薬などの製造に使用される有用な化合物である。最近では、乳酸の誘導体または合成中間体である乳酸エチルや乳酸ブチルなどのエステル類が、安全性の高い溶剤や洗浄剤として、その用途が広がっている。特に、医薬、農薬の原料として利用される場合には、高い光学活性を持つ高純度の乳酸やそのエステル体が必要とされ、乳酸発酵による生産が行なわれている。
このような乳酸エステルの製造方法として乳酸発酵液を使用し、乳酸菌の発酵の進行に伴いpHが低下するのをアンモニアなどで中和しつつ発酵を行い、得られた乳酸塩を硫酸酸性にして乳酸に変換し、イソプロピルアルコールなどの溶媒で抽出する方法が開示されている。抽出した乳酸はメタノールを用いてエステル化している(特開昭58−56690号公報)。
また、乳酸をエステル化すると共にエステル化物を含むガス混合物を部分凝縮し、引き続き真空蒸留によって乳酸エステルを濃縮し、かつ濃縮した粗製乳酸エステルに二度目の蒸留を実施する方法もある(特開昭58−189138号公報)。該方法は、乳酸水溶液を用いてエステル化物を製造すると、エステル化物が水の存在で容易に分解する点に鑑みて、エステル化物に再度のエステル化反応を行うというものである。
また、乳酸発酵時の培地のpH調整をアンモニアによって行い、該発酵により得られる乳酸アンモニウムを含む乳酸発酵液に炭素数4または5のアルコールを添加し、加熱してエステル化し、対応する乳酸エステルを製造する方法もある(特開平6−311886号公報)。特開平6−311886号公報では、エステル化反応によって得られる溶液にエステル化促進剤として鉱酸を添加し、酸性下に加熱および脱水を行い、該乳酸と該アルコールのエステル化を促進および完了させている。なお、炭素数4または5のアルコールを使用したのは、該アルコールをエステル化原料として使用すると共に、共沸脱水剤として作用させるためである。得られたエステル化反応液は水をほとんど含まず、余剰のアルコール、該アルコールの乳酸エステル、アンモニアの鉱酸塩、乳酸菌などの微生物、その他の不純物を含み、アンモニウム塩、高分子の不純物または乳酸菌などがスラリーとして存在しているため、回分式または連続式の蒸留工程を行って、乳酸エステルおよびアルコールを分離している。
乳酸エステルは、それ自体としてまたは加水分解して乳酸として使用される。用途も食品添加物、工業用、医薬品、農薬等と多岐にわたり、更に重合体であるポリ乳酸も生分解性ポリマーとして期待される化合物である。このため、乳酸エステルの収率および製造効率の向上は極めて重要な問題である。また、乳酸は光学活性な化合物であるため、光学活性の高い乳酸エステルの製造方法の開発も強く嘱望されている。
このような状況下、本発明は、乳酸エステルの更なる効率的な製造方法を提供するものである。
本発明者らは、乳酸エステルの製造方法について詳細に検討した結果、乳酸または乳酸塩とアルコールとを含む反応液をエステル化し、エステル化率60〜90%のところで一旦中断し、含まれる乳酸エステルとアルコールとを分離し、残液にアルコールを添加して再度エステル化を行ったところ、第一回のエステル化と第二回のエステル化とによって得られた乳酸エステルの合計は、エステル化率90%を超えて単回で乳酸エステルを得た場合よりも収率が高く、しかもアミド化物などの副生成物量が極めて低減し純度が向上することを見出し、本発明を完成させた。本発明は、連続式でもバッチ式でも行うことができ、エステル化時間を短縮させ、光学純度を向上させることもできる。
更に、エステル化条件を検討したところ、アンモニア中和乳酸発酵液を乳酸原料とした場合に、乳酸アミド生成率が0〜6.0%となるように加熱すると、簡便に光学純度が高く、収率高く乳酸エステルを製造できることも判明した。
すなわち本発明は、アルコールと乳酸および/または乳酸塩とのエステル化物の製造方法において、アルコールと乳酸および/または乳酸塩とを含む反応液をエステル化率が60〜90%となるまでエステル化させる工程、該反応液に含まれる乳酸エステルを分留する工程、および蒸留残分にアルコールを添加して再度エステル化を行う工程とを含む、乳酸エステルの製造方法を提供するものである。
また、本発明は、アンモニア中和乳酸発酵液とアルコールとを、乳酸アミド生成率が0〜6.0%の範囲でエステル化することを特徴とする、光学純度95〜100%eeの乳酸エステルの製造方法である。
本発明によれば、簡便な方法で収率高く乳酸エステルを製造することができる。しかも、エステル化条件が温和であるため、エネルギー効率に優れる。また、本発明によれば、温和なエステル化条件で反応させるため、光学純度の高い乳酸エステルを得ることができる。
本発明は、乳酸発酵液を原料物質とすることができるため、乳酸発酵によって乳酸を得た後にエステル化物を製造する場合に特に効率よく操作することができる。
第1図は、本発明の乳酸エステルを連続式で製造する装置を示す図である。 第2図は、本発明の乳酸エステルをバッチ式で製造する装置を示す図である。
本発明の第一は、アルコールと乳酸および/または乳酸塩とのエステル化物の製造方法において、アルコールと乳酸および/または乳酸塩とを含む反応液をエステル化率が60〜90%となるまでエステル化させる工程、該反応液に含まれる乳酸エステルを分留する工程、および蒸留残分にアルコールを添加して再度エステル化を行う工程とを含む、乳酸エステルの製造方法である。
本発明で使用する乳酸はいずれの方法で製造されたものであってもよく、乳酸二分子が結合したラクチドを加水分解して製造したものや、化学合成によるもの、または乳酸発酵菌による生物学的製造方法によって作成されたものなど、いずれの方法で得たものも使用することができる。乳酸発酵菌によって製造されたものを使用すると、光学活性に優れる乳酸エステルを得られるため、特に好ましい。
乳酸塩としては、エステル化に際して塩が乳酸から離脱しエステル化に支障のないものであればいずれであってもよい。このような乳酸塩としては、カルシウムイオン、アンモニウムイオン、アミン類との塩が例示できる。乳酸塩を含めたのは、中和などの乳酸製造工程の処理によって最終製品が乳酸塩となる場合を考慮したからである。
本発明では、乳酸や乳酸塩(以下、単に乳酸(塩)とも称する。)は、水溶液で供給することができる。このような乳酸(塩)水溶液を使用する場合には、乳酸換算で30〜85質量%、より好ましくは45〜75質量%、特に好ましくは50〜70質量%の乳酸(塩)を含有していることが好ましい。なお、乳酸の含有量が上記範囲にない場合には、乳酸や乳酸塩を濃縮し、または上記濃度になるように希釈したものを乳酸(塩)水溶液として使用してもよい。本発明では、このような乳酸(塩)水溶液として乳酸発酵液を使用することができる。なお、該乳酸発酵液は、乳酸発酵菌によって生物学的に乳酸を製造する際の乳酸を含む発酵液である。乳酸発酵の進行によってpHが低下するためアルカリ物質の添加によって中和しつつ発酵を進行させることが一般的であるが、このようなアルカリ物質としてアンモニアを使用したものが好ましい。本発明においては、このような乳酸発酵液を「アンモニア中和乳酸発酵液」と称する。アンモニア中和の場合にはエステル化と同時に遊離するアンモニアも分留によって回収できる。このようなアンモニア中和乳酸発酵液としては、例えば、特開昭58−56690号公報、特開平6−311886号公報記載の方法で調製することができる。
エステル化に使用するアルコールとしては、炭素数4〜6のアルコールが特に好ましく使用される。このようなアルコールとしては、例えば、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、sec−アミルアルコール、t−アミルアルコール、イソアミルアルコール、sec−イソアミルアルコール、活性アミルアルコール、ジエチルカルビノール、t−ブチルカルビノール、n−ペンチルアルコールなどを用いることができ、より好ましくは、n−ブチルアルコールである。n−ブチルアルコールは水と共沸するため、この共沸組成物を適当に冷却捕集した後にn−ブチルアルコールと水とを2相分離させると、エステル化反応系へのn−ブチルアルコールの再使用が可能になり、経済的だからである。なお、炭素数が6を越えるアルコールの場合には、エステル化によるアンモニアの遊離は可能であるが、生成する乳酸エステルが高沸点のため、後の乳酸エステルの蒸留による精製が困難となる場合がある。特に炭素数が1〜3のアルコールでは、水との相分離が不十分であるために効率のよい運転ができない場合がある。
本発明では、乳酸(塩)水溶液と該アルコールとの混合比は、反応効率などを考慮して乳酸(塩)に対して0.3〜100モル倍とすることが好ましく、より好ましくは1〜10モル倍、特に好ましくは3〜6モル倍である。0.3モル倍を下回ると乳酸2量体が多くなり反応が進まない場合がある。その一方、100モル倍を超えると反応液をエステル化温度に上昇するまでに長時間を必要とし、その後の温度制御も困難となる場合がある。以下、本発明の実施態様の一例として、図1に示す連続式乳酸エステル製造装置を使用し、アンモニア中和乳酸発酵液とn−ブタノールとを使用して乳酸エステルを製造する場合を説明する。
図1に示す装置101は、第一反応器103、薄膜蒸留器104、第二反応器105および薄膜蒸留器106がそれぞれ配管108、109および110で連結されている。
まず該第一反応器103に、配管107からアンモニア中和乳酸発酵液を、配管116からn−ブタノールを添加して反応液とし、該第一反応器103中に備えられた撹拌翼による撹拌下に加熱しエステル化の反応を行う。第一反応器103の上部に配設された蒸留塔114には更に上部に冷却器117が配管118で連結され、n−ブタノールや、n−ブタノールとの共沸組成物、乳酸エステルは冷却器117で捕集され、該冷却器117の下方の二液相分離缶119で水相とブタノール相に分離される。上相成分のn−ブタノール(乳酸エステルと少量の水を含む)は配管122を通じて蒸留塔114上部に還流され、下相成分の水(少量のn−ブタノールおよびアンモニアを含む)は随時配管121を通じて抜き出され水回収槽に回収される。なお、蒸留塔114を通過したアンモニアガスの多くは、冷却器117で捕集され、残りのアンモニアは配管120を経て氷冷水式のアンモニア吸収器によって捕集される。
エステル化条件としては、使用するアルコールの種類などによっても変わるが、蒸留塔塔頂部圧力としては、常圧であればよい。反応温度としては、使用するアルコールによっても異なるが、通常100〜170℃、好ましくは120〜130℃の範囲で行うことが好ましい。該温度が100℃未満では、工業的に満足な程度の反応速度が得られない場合がある。また、該温度が170℃を越える場合には、乳酸が一部ラセミ化したり、アルコール2分子よりなる対応したエーテルを生じるなどの現象が現れる場合がある。
なお、乳酸アンモニウムとn−ブタノールとのエステル化では、温度100〜170℃、より好ましくは110〜150℃、特に好ましくは120〜130℃である。この範囲で乳酸アンモニウムの反応率が高く、かつ乳酸エステル収率も高い。この際、アンモニア中和乳酸発酵液のみを加熱し、これにアルコールを添加しつつ反応させることが好ましい。このようにアルコールを後添加すると反応時間を短縮することができる。例えば、沸点117.7℃のn−ブタノールを乳酸アンモニウムの3モル倍仕込む場合で例示すると、n−ブタノールと水との共沸点である92.3℃以上に達した後に脱水化やエステル化反応の進行に伴って温度が上昇するため、エステル化が平衡状態になってエステル化温度が一定になるのに長持間を要する。しかしながら、アンモニア中和乳酸発酵液のみを加熱すると、塩の効果によって濃縮に伴って水の沸点を越えて107℃程度に達するため、短時間で液温を上昇させることができるのである。したがって、その後にアルコールを添加すれば、迅速に目的の反応温度に制御しつつエステル化反応時間を短縮して乳酸エステルを製造することができる。
本発明では、上記エステル化は、反応器103内の乳酸のエステル化率が60〜90%、好ましくは65〜90%、特に好ましくは70〜90%となるように調製し、次工程に移行させる。エステル化率が90%を超えると高温状態が長持間となるため、光学活性が低下する場合もある。一方、エステル化率が60%を下回ると生産性が低く不利である。
エステル化率が60〜90%の反応液は、配管108を通じて薄膜蒸留器104に供給され、ここで乳酸エステルおよびアルコールを塔頂から留出させる。二度目のエステル化に先立ち反応液から乳酸エステルを分離するのは、光学活性の低下を防止し、かつエステル化反応速度を向上させるためである。
蒸留塔塔頂部圧力は、精留する乳酸エステルの種類によって適宜選択すればよいが、一般には、0.67〜13.33kPaであることが好ましく、特に好ましくは1.33〜2.67kPaである。13kPaを上回ると乳酸エステル、アルコールおよび水の留出が十分でない。一方、0.67kPaを下回っても蒸留効果に対する影響は少ない。乳酸ブチルの場合には、塔頂圧力0.67〜13kPaで、塔頂温度61〜125℃となる。ここに留出した乳酸ブチルを第一乳酸エステル(A)とする。
蒸留残分を、配管109を介して第二反応器105に導入し、再度エステル化を行う。生成した乳酸エステルに対する熱処理を回避するとともに、蒸留残分にさらにアルコールを添加して反応させることにより、効果的に乳酸アミドを分解して乳酸エステルの収率を上げ、全体的に光学純度を保つことができるからである。
該残部には、乳酸発酵液由来の糖、澱粉、タール状物質、オリゴ乳酸、糖乳酸エステル、乳酸アミド、ラクチド、乳酸ポリマー、乳酸(塩)、水、アルコール、乳酸エステルなどが含まれている。これに配管116’を介してn−ブタノールを供給する。前記蒸留残分に添加するアルコール量は、前記蒸留残分に含まれる乳酸量を基準に換算する。乳酸や乳酸塩はアルコールとの反応によって乳酸エステルを生成するが、乳酸アミド、ラクチドやオリゴ乳酸、乳酸ポリマーなども乳酸に分解し、乳酸エステルとなる。本願では、蒸留残分に添加するアルコール量の換算においては、乳酸に変換可能な化合物も、含まれる乳酸を一単位に換算して算出するものとする。例えば、乳酸1モルと乳酸3分子が重合したオリゴ乳酸の場合は、乳酸4モルとなる。好適には、蒸留残分に含まれる乳酸に対して、0.3〜100モル倍、より好ましくは0.5〜80モル倍のアルコールを添加する。0.3モル倍を下回るとエステル化反応が遅くなり、一方、100モル倍を超えるとエステル化効率が下がる場合がある。
第二反応器105での反応条件としては、使用するアルコールの種類などによっても変わるが、100〜150℃、より好ましくは120〜150℃である。
エステル化の進行に伴い副生水が発生し、該副生水の蒸留にともなって、アルコールも共沸して留出してくるが、該アルコールと水を分離して該アルコールを第二反応器へ還流することが望ましい。これにより該アルコールを有効に再利用することができ、経済的にも優れたものとなる。
なお、本発明では、エステル化反応時には、反応液に鉱酸を添加して酸性下に加熱し、該乳酸と該アルコールのエステル化を促進させてもよい。エステル化反応では、乳酸の一部が自己縮合する場合があり、乳酸エステルの生成率低下の原因となる。そこで、生成する乳酸の0.005〜0.8モル倍、好ましくは0.01〜0.2モル倍の鉱酸を添加して酸触媒とする。酸触媒の添加によってラクチド、オリゴ乳酸、乳酸ポリマーが加水分解して乳酸となり、乳酸エステルの収率を向上させる。この際、減圧下に加熱脱水を行なうと、温度を低下させることができ、エーテルの生成などの副反応を抑制できる。なお、酸触媒としての鉱酸の添加量の上限は特に制限されるものではないが、一般には、生成する乳酸の0.2倍当量以下の鉱酸で充分である。なお、酸触媒として用いる鉱酸としては、硫酸がある。このような鉱酸の添加は、第一反応器および第二反応器のいずれに添加することもできるが、本発明では、第二反応器以降に添加することが好ましい。第一反応器では、エステル化率を60〜90%に制限するため、鉱酸の添加意義が少ないからである。なお、第二反応器に鉱酸を添加する場合には、例えば配管125を通じて添加すればよい。該第二反応器105中に備えられた撹拌翼による撹拌下に120〜130℃の範囲で加熱を続けるとエステル化が促進される。なお、この加熱反応により生じる水とn−ブタノールの共沸組成物は、該第二反応器105の上方の蒸留塔123を経て該蒸留塔123塔頂の上方の冷却器126で捕集され、該冷却器126の下方の二液相分離缶128で水相とブタノール相に分離される。上相成分のn−ブタノール(少量の水を含む)は配管131を通じて蒸留塔123上部に還流され、下相成分の水(少量のn−ブタノールを含む)は随時配管132を通じて抜き出され水回収槽に回収される。また極微量のアンモニアガスは、排気筒130より処理装置に行き、処理される。
第二反応器のエステル化率は特に制限はなく、第二反応器に導入された乳酸の40〜95%であることが好ましく、より好ましくは50〜80%である。
最後に、上記第二反応器105内の反応液を、配管110を通じて薄膜蒸留装置106に送り込む。該装置106内を100〜150℃で1.33〜6.66kPaで該反応液を平衡状態に保って液相と気相に分離し、液相成分の酸性硫安など他の残分は配管134を通じて残渣回収槽に回収し、気相成分の乳酸ブチルおよびn−ブタノールは配管133を通じて乳酸ブチル回収塔に捕集する。ここで得られた乳酸ブチルを、第二乳酸エステル(B)とする。
本発明の乳酸エステルの製造方法によれば、前記第一乳酸エステル(A)と、第二乳酸エステル(B)とを合一して得た乳酸エステルは、アミド化物などの副生成物の生成率が、例えば0〜6.0%と少なく、収率が高く、かつ光学活性も高い。
なお、図1は連続装置を使用する態様であったが、各工程をバッチ式で行ってもよい。また、図1に示す方法では、乳酸エステルを含む反応液から乳酸エステルを分取する装置を必要とするが、前記反応液をエステル化率が60〜90%となるまでエステル化させる工程に次いで、同じ反応器を使用して該反応液に含まれる乳酸エステルを分留する工程を行ってもよい。
また、前記反応液をエステル化率が60〜90%となるまでエステル化させる工程と該反応液に含まれる乳酸エステルとアルコールとを留去する工程とを、同時に行ってもよい。この方法によれば、同じ原料を使用して、より簡便な装置で乳酸エステルを製造することができる。このような方法を図2を参照して説明する。
まず、反応器203にアンモニア中和乳酸溶液(乳酸含有量30〜85質量%)およびn−ブタノール3〜7倍モルとを加えて反応液とし、該反応器203に備えられた撹拌翼によって撹拌下に加熱反応させる。反応温度は、エステル化反応に際しては温度100〜170℃、より好ましくは120〜130℃、圧力40.00〜101.30kPa、より好ましくは93.33〜101.30kPaとする。水と共沸するn−ブタノール、エステル化反応用アルコール、乳酸エステルは、反応器203の上方に位置する蒸留塔204塔頂の上方の冷却器206で捕集され、冷却器206の下方の二相分離器207で水相とブタノール相に分離され、上相成分のブタノール(乳酸エステルおよび少量の水を含む)は配管210を通じて蒸留塔204の塔頂に還流され、下相成分の水(少量のn−ブタノールを含む)は随時配管211を通じて抜き出され、水回収槽に回収される。捕集されなかったアンモニアガスは、配管209より放出され、アンモニア回収装置を用いて回収を行うことができる。その後、反応液のエステル化率が最終的に60〜90%となった段階で、反応液温度を100〜170℃、より好ましくは130〜150℃になるように反応装置を1.33〜13.33kPaに減圧させる。これにより反応液に含まれる乳酸エステルとアルコールとを反応液から分留することができる。温度上昇と共に配管210に設けたコック210’を閉じ、二相分離器207の上相の還流を止めれば、乳酸エステルやアルコールが蒸留塔204から冷却器206に達し、冷却後に二相分離器207に導入される。乳酸エステルは配管211を経て回収することができる。なお、この分留操作の際にもエステル化反応は進行している。
次いで、反応器203に残る蒸留残分に含まれる乳酸の1〜10モル倍、より好ましくは2〜5モル倍のアルコールを添加し、再度エステル化を行う。なお、添加するアルコール量は、上記と同様に乳酸に変換可能な化合物も、含まれる乳酸を一単位に換算して算出するものとする。反応温度100〜170℃、より好ましくは120〜150℃、圧力40.00〜101.3kPa、より好ましくは93.33〜101.30kPaで反応させる。第二回目のエステル化は、第一回目のエステル化と同様に行うことができる。ただし、エステル化率は60〜90%に限定されない。第二回目のエステル化では、第一の発明と同様に、乳酸エステルを配管211から回収してもよく、乳酸エステルを分離せず反応液中に含めたままにしてもよい。反応液から固形分を濾過して除き得た濾液には、乳酸エステルとアルコールとが含まれている。第一のエステル化で得た乳酸エステルと第二回目のエステル化で得た乳酸エステルとを合一し、蒸留すれば、乳酸エステルを精製することができる。本発明の乳酸エステルの製造方法によれば、エステル化反応時間が同じであっても光学活性を高値に維持したままアミド生成率を低減させることができる。また、エステル化時間を短縮させることや、アミド生成率を低減させること、および光学活性および収率を向上させることもできる。
本発明の第二は、アンモニア中和乳酸発酵液とアルコールとを、乳酸アミド生成率が0〜6.0%の範囲でエステル化することを特徴とする、光学純度95〜100%eeの乳酸エステルの製造方法である。アンモニア中和乳酸発酵液を乳酸原料としてエステル化すると、乳酸は、乳酸アンモニウム塩として存在するため、乳酸アンモニウム塩からアンモニアを離脱させ、次いでエステル化させる必要がある。この脱アンモニア率が低いとエステル化率が向上しない。また、乳酸とアンモニアとが反応して乳酸アミドなどのアミド化物が発生する。本発明では、脱アンモニア率とエステル化率との間に正相関があること、およびアミド生成率と脱アンモニア率との間に逆相関関係があることを見出し、エステル化に際してアミド生成率を所定範囲に限定すると、脱アンモニア率およびエステル化率に優れ、光学純度95〜100%eeの乳酸エステルが製造できることを見出した。
本発明においては、アンモニア中和乳酸溶液とアルコールとのエステル化において、アミド生成率は0〜6.0%であることが好ましく、より好ましくは0〜5.0%である。6.0%を上回ると収率が低下したり、または光学活性が低下する場合がある。
このような乳酸アミド生成率を0〜6.0%の範囲に制御してエステル化する方法としては、例えば、上記第一の乳酸エステルの製造方法がある。この際、エステル化率に制限はないが、上記第一の乳酸エステルの製造方法と同様に、エステル化率60〜90%で一旦中断し、生成した乳酸エステルを分離した後に未反応の乳酸にアルコールを添加して再度エステル化を行う方法であれば、エステル化のための加熱時間を短縮することができ、しかも高純度の乳酸エステルを得られる点で好適である。
なお、上記第一および第二の方法において、蒸留残分にさらにアルコールを添加して反応させることにより、乳酸アミドを分解させ、最終的なアミド生成率を低下させることもできる。
第二の発明によれば、ラセミ化を抑制し、光学活性95〜100%ee、より好ましくは98〜100%eeの乳酸エステルを製造することができる。
本発明の第三は、上記いずれかに記載の方法で製造した乳酸エステルを加水分解することを特徴とする、乳酸の製造方法である。本発明の乳酸の製造方法は、上述の乳酸エステルの製造方法によって得られた乳酸エステルを通常は酸触媒を用いて加水分解することにより成されるものである。これにより、乳酸エステルを構成しているアルコールを除去することができ、高度に精製された乳酸を得ることができるものである。上記酸触媒としては、例えば、イオン交換樹脂、鉱酸などを用いることができる。なお、上記のごとく、本発明の乳酸エステルの製造方法によれば、光学活性が高いため、これを加水分解して得た乳酸も光学活性を高く維持することができる。
実施例
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は何ら本発明を制限するものではない。なお、以下の実施例での発酵液中の乳酸の定量はすべて高速液体クロマトグラフィー(紫外線吸収検出器)により行った。同様に反応液中の乳酸ブチルの分析はガスクロマトグラフィーでおこない、アンモニアの分析は滴定でおこなった。
(比較例1)
図2に示すエステル反応器203中に乳酸70質量%のアンモニア中和乳酸発酵液の濃縮液500g、およびn−ブタノール1440g(乳酸に対して5.0倍モル)を加えて反応液とし、該反応器203中に備えられた撹拌翼による撹拌下に加熱反応させた。この際の加熱温度(オイルバス202のオイル浴温度)は、140〜170℃の範囲とした。加熱により、水と共沸するn−ブタノールは、反応器203の上方に位置する蒸留塔204塔頂の上方の冷却器206で捕集され、冷却器206の下方の二相分離器207で水相とブタノール相に分離され、上相成分のブタノール(少量の水を含む)は配管210を通じて蒸留塔204の塔頂に還流され、下相成分の水(少量のn−ブタノールを含む)は随時配管211を通じて抜き出され、水回収槽に回収された。また蒸発したアンモニアガスは、その多くが冷却器206で生じる凝縮液に溶解し、残りはアンモニア吸収器(硫酸酸性の冷水)を用いて捕集した。
反応器203内の反応液温度は123〜128℃で概ね一定であった。この状態を維持してエステル化を18時間継続したところ、反応液中の乳酸のエステル化率は85%となった。以下、表1に各実施例および比較例の反応条件、エステル化率、脱アンモニア率、アミド生成率、光学純度を示す。
(実施例1)
エステル化時間を8時間とした以外は、比較例1と同様に操作し、乳酸のエステル化率が69%の反応液を得た。次いで、該反応液に含まれる乳酸エステルとアルコールとを温度130〜150℃、圧力1.33〜101.30kPaで液温150℃、圧力1.33kPaとなるまで分留した。反応器内の蒸留残分は156gであった。
該蒸留残分にアルコール156gを添加し、温度125〜135℃、大気圧下でエステル化を10時間行った。実施例1で得た乳酸エステルの最終エステル化率は94%であった。なお、この際の蒸留残分に添加したアルコール量は、蒸留残分に含まれる乳酸の1.8モル倍である。
(実施例2)
エステル化時間を12時間とした以外は、比較例1と同様に操作し、乳酸のエステル化率が80%の反応液を得た。次いで、該反応液に含まれる乳酸エステルとアルコールとを温度130〜150℃、圧力1.33〜101.30kPaで液温150℃、圧力1.33kPaの条件で留去した。反応器内の蒸留残分は114gであった。
該蒸留残分にアルコール114gを添加し、温度125〜135℃、大気圧下でエステル化を6時間行った。実施例で得た乳酸エステルの最終エステル化率は92%であった。なお、この際の蒸留残分に添加したアルコール量は、蒸留残分に含まれる乳酸の2.0モル倍である。
(比較例2)
エステル化時間を32時間とした以外は、比較例1と同様に操作し、乳酸のエステル化率が93%の反応液を得た。
(実施例3)
エステル化時間を24時間とした以外は、比較例1と同様に操作し、乳酸のエステル化率が90%の反応液を得た。次いで、該反応液に含まれる乳酸エステルとアルコールとを温度130〜150℃、圧力1.33〜101.30kPaで液温150℃、圧力1.33kPaの条件で留去した。反応器内の蒸留残分は76gであった。
該蒸留残分にアルコール76gを添加し、温度125〜135℃、大気圧下でエステル化を8時間行った。実施例で得た乳酸エステルの最終エステル化率は95%であった。なお、この際の蒸留残分に添加したアルコール量は、蒸留残分に含まれる乳酸の1.6モル倍である。
Figure 0004685766
(結果)
(1) 実施例1および実施例2は、比較例1と同じく第一エステル化と第二エステル化の時間を合計した全エステル化時間が18時間であるが、第二エステル化を実施しない比較例1では、実施例1,2に比べてアミド生成率が高く、かつ脱アンモニア率が低い。これは、実施例1,2ではエステル化に際して脱アンモニア工程が速やかに進行し、かつ発生したアンモニアが系外に分離されたこと、およびアミドの分解が比較例1よりも効率的に進行したためと考えられる。また、比較例1と比較して実施例1,2ではエステル化率が向上しており、収率が向上している。また、光学活性も比較例1より向上している。
(2) 実施例3は、比較例2と同じく第一エステル化と第二エステル化の時間を合計した全エステル化時間が32時間であるが、第二エステル化を実施しない比較例2では、実施例3に比べてアミド生成率が高く、かつ脱アンモニア率が低い。また、比較例2と実施例2とを比較すると、脱アンモニア率、エステル化率、アミド生成率が同程度の数値であるが、光学純度が明らかに低下している。
(3)実施例3と比較例2とは、エステル化時間32時間で同じであるが、実施例3はエステル化率90%までエステル化を進めた上で第二エステル化を実施した例であり、脱アンモニア率やエステル化率は比較例2より高い。しかし、実施例3のこれらの値は実施例1と同程度である。このことは、エステル化率90%までエステル化させた後に第二エステル化を行うよりも、エステル化率60〜90%で一旦停止し、乳酸エステルを分離した後に第二エステル化を行うほうが、特にラセミ化を効率的に抑制できることを示すものである。
本発明によれば、簡便な装置によって短時間で収率高く乳酸エステルを製造することができ、得られた乳酸エステルは光学純度も高く、産業上有用である。

Claims (7)

  1. アルコールと乳酸塩とのエステル化物の製造方法において、アルコールと乳酸塩とを含む反応液をエステル化率が60〜90%となるまでエステル化させる工程、該反応液に含まれる乳酸エステルと前記アルコールとを留去する工程、および得られた蒸留残分にアルコールを添加して再度エステル化を行う工程とを含
    前記アルコールが炭素数4〜6のアルコールである、乳酸エステルの製造方法。
  2. 前記反応液は、アルコールと乳酸塩水溶液とを含む、請求項1記載の乳酸エステルの製造方法。
  3. 記乳酸塩水溶液が、アンモニア中和乳酸発酵液であることを特徴とする、請求項2記載の乳酸エステルの製造方法。
  4. 前記蒸留残分に添加するアルコール量が、前記蒸留残分に含まれる乳酸の0.3〜100モル倍である、請求項1〜のいずれかに記載の乳酸エステルの製造方法。
  5. 生成した乳酸エステルと共に前記反応液に含まれるアンモニアを回収することを特徴とする、請求項3または4に記載の乳酸エステルの製造方法。
  6. 酸アミド生成率が0〜6.0%の範囲でエステル化することを特徴とする、光学純度95〜100%eeである、請求項3〜5のいずれか1項に記載の乳酸エステルの製造方法。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の方法で製造した乳酸エステルを加水分解することを特徴とする、乳酸の製造方法。
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