JP4684833B2 - 電動自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段を具備する電動自動二輪車に関する。
近年、電気によって後輪を回転するモータを走行駆動源とすることが試みられている。この場合、車両の減速又は停止時には、運転者によるブレーキの操作量(変位量)に応じてモータを発電機として機能させて運動エネルギを電気エネルギに変換する回生制動が実行される(例えば、特許文献1参照)。
この種の車両、すなわち、電動車両において、ブレーキの変位量は、ブレーキ操作(変位)量検出手段によって検出される。
特開2001−268703号公報
ブレーキ変位量検出段は、専ら上記した回生に使用され、その他の用途に供されることは特になされていない。すなわち、電動車両のようなブレーキ変位量検出手段を設ける車両において、ブレーキ変位量検出段をさらに有効に活用しようとする試みはなされていない。
本発明は上記した点を考慮してなされたもので、部品点数を低減し、構成が簡素な電動自動二輪車を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段と、前記ブレーキ操作量に基づいた車両の制御装置を制御する制御手段と、車体の後端部に取り付けられたストップランプとを備える車両において、
前記制御手段は、前記ブレーキ操作量検出手段によって検出された前記ブレーキ操作量が予め設定された閾値以上となった際に前記ストップランプに対して電力供給を開始して該ストップランプを点灯させることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、ブレーキ操作量検出手段を設け、このブレーキ操作量検出手段によって検出されたブレーキ操作量に基づいて回生を営ませ、且つ該ブレーキ操作量が予め設定された閾値以上となった際にストップランプを点灯させるようにしている。このため、ストップランプスイッチを設ける必要がないので、部品点数を低減することができる。従って、簡便な組立作業で電動車両を製造することができるようになるとともに、電動車両の構成の簡素化を図ることもできる。
しかも、このように構成することにより、スタートスイッチを設ける必要もなくなる。すなわち、この場合、上記の効果が一層顕著となる。
本発明における「車両」は、自動二輪車を指称する。この場合、前記ブレーキ操作量検出手段を、運転者が手で握持操作するためのブレーキレバーの近傍に配設すればよい。
また、ブレーキ操作量検出手段の好適な例としては、被検出体の回動量を検出するポテンショメータが挙げられる。この被検出体を回動させるには、該被検出体を、押圧部材を介して前記ブレーキレバーで押圧すればよい。
本発明における車両は、前輪又は後輪の少なくともいずれか一方を電力で回転させる回転駆動手段をさらに備え、前記制御手段は、前記ブレーキ操作量検出手段によって検出されたブレーキ操作量に対応する量の発電を生起して前記回転駆動手段を回生駆動するもの、すなわち、電動車両であ。ここで、本発明における「電動車両」には、電力のみを走行駆動源とする車両のみならず、電力と、電力以外の他の走行駆動源(例えば、内燃機関等)との双方を搭載した車両も含むものとする。
本発明によれば、ブレーキ操作量検出手段を設け、このブレーキ操作量検出手段によって検出されたブレーキ操作量に基づいて回生を営ませるとともに、該ブレーキ操作量が予め設定された閾値以上となった際にストップランプを点灯させるようにしている。すなわち、ブレーキ操作量検出手段がストップランプスイッチを兼ね、場合によってはスタートスイッチも兼ねる。このため、部品点数を著しく低減することができるので、電動自動二輪車を簡便な作業で製造することができるとともに、構成を簡素化することができる。さらに、コストの低廉化を図ることもできる。
以下、本発明に係る電動自動二輪車(単に自動二輪車とも表記する)につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る自動二輪車10の長手方向に沿う要部概略側面図である。この自動二輪車10は、ヘッドパイプ11に回動可能に軸支されてフロントマスク12の端部から突出したハンドル13と、該ハンドル13により操舵される前輪14と、前輪14を制動するための前輪ブレーキを構成して運転者が右手で握持する前輪用ブレーキレバー15と、駆動輪である後輪16と、後輪16を制動するための後輪ブレーキを構成して運転者が左手で握持する後輪用ブレーキレバー17と、後輪16に図示しないチェーンを介して駆動力を供給するパワーユニット18と、該パワーユニット18の制御を行う制御ユニット19(制御手段)と、始動、駆動及び回生等に供されるバッテリ20とを有する。バッテリ20としては鉛蓄電池が例示されるが、特にこれに限定されるものではなく、種々の蓄電池を採用可能である。
自動二輪車10の車体はフレーム21をベースに構成されており、該フレーム21は図示しないカバーで覆われる。このカバー上方において、パワーユニット18より若干後方に、運転者が乗車するための図示しないシートが設けられる。換言すれば、パワーユニット18は、前輪14と後輪16の略中間で、且つシートの下方やや前方に設けられている。
また、制御ユニット19及びバッテリ20は前記シートの下方より若干前方に配設され、前記カバーの内部に配置されている。自動二輪車10の右側方でパワーユニット18の近傍には、運転者が足を置くためのステップ22が設けられている。
ここで、パワーユニット18は、走行駆動力を発生する内燃機関26を具備する。すなわち、この自動二輪車10は、パワーユニット18及び内燃機関26の双方を動力源とするハイブリッド式であり、且つ運転者の手操作によってレバー15、17を介して前輪14及び後輪16の制動を行う、いわゆる手動ブレーキタイプである。
そして、内燃機関26には、該内燃機関26の燃焼室26a(図2参照)内で燃焼が起こった後の排ガスを排出するためのエキゾーストパイプ27(図1参照)が連結され、さらに、このエキゾーストパイプ27には、マフラー28が連結されている。エキゾーストパイプ27はパワーユニットの側方近傍を通って自動二輪車10の後尾に向かって延在し、マフラー28は、パワーユニット18の後端部側方近傍でエキゾーストパイプ27に連結されている。
マフラー28の上方には、タンデムシート29に乗車した乗員が足を載せるためのタンデムステップ30が前記フレーム21に取り付けられて配設され、このタンデムステップ30は、タンデムステップホルダ32に支持されている。
さらに、タンデムシート29の下方には、ストップランプ34が配設される。
自動二輪車10の変速方式はいわゆる4速ロータリ式であって、該自動二輪車10の左側方に設けられる図示しないシフトペダルの後方を踏み込む毎にシフトポジション値がニュートラル→1→2→3→4とシフトアップされ、逆にシフトペダルの前方を踏み込む毎に4→3→2→1→ニュートラルとシフトダウンされる。なお、この4速ロータリ式では、変速時のクラッチ操作がシフトペダルの操作によりシーケンス的、且つ自動的に行われ、このためにクラッチレバー等は不要である。
パワーユニット18の構成につき、図2を参照して説明する。なお、この図2はパワーユニット18の断面平面図であり、左右方向が車幅方向、上方向が車両前方、下方向が車両後方に相当する。
図2に示すように、パワーユニット18は、走行駆動力を発生する内燃機関26及びモータ・ジェネレータ36と、内燃機関26のクランク軸38に設けられた発進クラッチ40と、該発進クラッチ40を介してクランク軸38の回転を有段変速する変速機42と、発進クラッチ40と変速機42との間に設けられた変速用クラッチ44とを有する。モータ・ジェネレータ36は内燃機関の始動時においてはクランク軸38を回転駆動させるスタータモータとして機能する。パワーユニット18は、シリンダヘッド46a、シリンダ46b及びクランクケース46cが一体的に結合されて外延部を構成している。クランク軸38は複数のベアリング48a、48b、48cによって回転自在に軸支されている。
内燃機関26は、クランク軸38に連結されたコンロッド50と、該コンロッド50の先端に設けられ、シリンダ46b内を往復運動するピストン52と、シリンダ46b内端部の燃焼室26aに火花を供給する点火プラグ54と、図示しないバルブを開閉動作させて燃焼室26aに対する吸排気を行うカム機構56とを有する。カム機構56はクランク軸38からタイミングチェーン56aを介して駆動される。
モータ・ジェネレータ36はクランク軸38の左端部に配置されており、クランクケース46cに設けられてクランク軸38と同軸状に構成されたステータ58と、クランク軸38の端部に固定されてステータ58を覆うように設けられたアウタロータ60とを有する。ステータ58には環状配置された複数のコイル61が設けられている。アウタロータ60にはコイル61に対して狭い隙間を形成するように配置された複数のマグネット62が固定されている。モータ・ジェネレータ36は、制御ユニット19の作用下に回転制御がなされる。
発進クラッチ40は、発進時、停止時にクランク軸38とプライマリギア67との間を接続、遮断(以下、断接ともいう。)するものであり、クランク軸38の右端部に配置されている。この発進クラッチ40は、スリーブ64の一端に固定されたカップ状のアウタケース66と、他端に設けられたプライマリギア67と、クランク軸38の右端部に固定されたアウタプレート68と、アウタプレート68の外線部にウェイト70を介して半径方向外側を向くように取り付けられたシュー72と、シュー72半径方向内側に付勢するためのスプリング74とを有する。発進クラッチ40では、内燃機関回転数Nが所定値以下の場合にアウタケース66とシュー72が離間しており、クランク軸38と変速用クラッチ44との間が遮断状態(動力が伝達されない切り離し状態)となっている。内燃機関回転数Nが上昇して所定値を超えると、ウェイト70に働く遠心力がスプリング74により半径方向内側に働く弾性力に抗し、ウェイト70が半径方向外側に移動することによって、シュー72がアウタケース66の内周面を所定値以上の力で押圧する。これにより、クランク軸38の回転がアウタケース66を介してプライマリギア67に伝達され、動力が伝達される接続状態となる。
変速用クラッチ44はプライマリギア67とメイン軸76とを断接するものであり、メイン軸76の右端部に配置されている。この変速用クラッチ44は、プライマリギア67に噛合するカップ形状のアウタハウジング78と、該アウタハウジング78の内側に設けられたボス80と、アウタハウジング78とボス80との間に交互に積層状に設けられた複数のフリクションディスク82及びクラッチディスク84と、プレッシャープレート86と、該プレッシャープレート86をボス80に密着させるように弾性付勢するクラッチスプリング88と、深溝玉型のベアリング90を介してボス80を軸方向に押圧操作するクラッチ操作機構92とを有する。クラッチ操作機構92はシフトペダルの操作に連動して動作する。
積層状に設けられた複数のフリクションディスク82及びクラッチディスク84は、軸方向の一方がプレッシャープレート86に対面しており、他方がボス80の一部であるサポート面80aと対面している。クラッチ操作機構92がシフトペダルによって操作されていないときには、フリクションディスク82及びクラッチディスク84はプレッシャープレート86とサポート面80aにより強く挟持されており、プライマリギア67から入力されたトルクはボス80に伝達され、さらにボス80のスプライン構成よってメイン軸76に伝達され、接続状態となる。
ボス80がクラッチ操作機構92によって押圧されるときには、該ボス80はクラッチスプリング88を圧縮しながら軸方向に移動し、フリクションディスク82及びクラッチディスク84から離間することになる。したがって、プライマリギア67のトルクはメイン軸76に伝達されず、遮断状態となる。
変速用クラッチ44には、アウタハウジング78の歯数に基づいて入力回転速度Niを検出するための入力回転センサ94、及びメイン軸76の所定箇所の外周歯に基づいて出力回転速度Noを検出する出力回転センサ96が設けられている。入力回転センサ94及び出力回転センサ96は非接触型であって、検出した速度信号を制御ユニット19に供給している。
変速機42は、変速用クラッチ44から供給される回転を、シフトペダルの操作に基づいて有段変速して後輪16に伝達する。この変速機42は、入力軸としての前記のメイン軸76と、該メイン軸76に対して平行配置されたカウンター軸100と、カウンター軸100に設けられた駆動ギア102a、102b、102c及び102dと、メイン軸76に設けられた従動ギア104a、104b、104c及び104dと、駆動ギア102aに係合するシフトフォーク106aと、従動ギア104cに係合するシフトフォーク106bと、シフトフォーク106a、106bを軸方向にライド自在に保持する支持軸108と、シフトフォーク106a、106bの端部を溝110a、110bに沿わせながらスライドさせるシフトドラム112とを有する。駆動ギア102a、102b、102c及び102dは、この順に従動ギア104a、104b、104c及び104dと噛合している。駆動ギア102bは左右にスライドしたとき、隣接する駆動ギア102a又は102cに側面のダボが係合し、従動ギア104cは左右にスライドしたとき、隣接する従動ギア104b又は104dに側面のダボが係合する。
駆動ギア102a及び102cはメイン軸76に対して回転自在に保持され、従動ギア104b、104dはカウンター軸100に対して回転自在に保持されている。駆動ギア102b及び従動ギア104cはメイン軸76及びカウンター軸100に対してスプライン結合され軸方向にスライド可能である。駆動ギア102d及び従動ギア104aはメイン軸76及びカウンター軸100に固定されている。
シフトドラム112の端部には回転機構122が設けられており、該回転機構122によってシフトペダルの操作がシフトスピンドルを介してシフトドラム112を回転駆動する。これにより、シフトフォーク106a、106bは溝110a、110bに沿って軸方向に移動し、駆動ギア102b及び従動ギア104cを変速段に応じてスライドさせる。
駆動ギア102bが左方向にスライドしたときには、メイン軸76のトルクは駆動ギア102b、102a及び従動ギア104aを介してカウンター軸100に伝達される。駆動ギア102bが中立位置で従動ギア104cが左方向にスライドしたときには、メイン軸76のトルクは駆動ギア102b、従動ギア104b及び従動ギア104cを介してカウンター軸100に伝達される。従動ギア104cが中立位置で駆動ギア102bが右方向にスライドしたときには、メイン軸76のトルクは駆動ギア102b、102c及び従動ギア104cを介してカウンター軸100に伝達される。駆動ギア102bが中立位置で従動ギア104cが右方向に移動したときには、メイン軸76のトルクは駆動ギア102d、従動ギア104d及び従動ギア104cを介してカウンター軸100に伝達される。このようにして、メイン軸76の回転は4段階に変速されてカウンター軸100に伝達され、又はニュートラル状態となる。
メイン軸76及びカウンター軸100は、ベアリング114a、114b、116a、116bによって回転自在に保持されている。カウンター軸100の端部にはスプロケット118が設けられ、該スプロケット118は図示しない前記チェーンを介して後輪16に回転を伝達する。また、カウンター軸100の近傍には、非接触でカウンター軸100の回転速度を検出する車速センサ120が設けられており、検出した回転速度を制御ユニット19に供給している。車速センサ120が検出するカウンター軸100の回転速度は車速Vを示すことになる。
ここで、前記後輪用ブレーキレバー17には、図3に示すように、チューブホース130が連結されており、このチューブホース130を介しての油圧制御によって後輪16の制動がなされる。
また、ハンドル13に取り付けられたブラケット132の側方にはレバーピボット134が配設しており、後輪用ブレーキレバー17は、このレバーピボット134に回動自在に軸支されている。そして、後輪用ブレーキレバー17のレバーピボット134側端部下方には、鉛直下方に屈曲して延在する舌片部136が突出形成された押圧ビス137が螺合されている。この舌片部136には、ロッドガイド138に囲繞・保護された押圧ロッド140(押圧部材)の一端部が当接する。なお、ブラケット132の下面にはトンネル部141が設けられ、前記ロッドガイド138はこのトンネル部141を通されている。
その一方で、ブラケット132の下面には、センサ取付ブラケット142を介して、ポテンショメータである回生用回転センサ144(ブレーキ操作量検出手段)が固定されている。この回生用回転センサ144は、図4に示すように、センサ本体146と、支軸148によって回動自在に軸支されたカム150(被検出体)とを有し、センサ本体146に接続されたリード線152a〜152cは、カム150の回動変位量を信号情報として前記制御ユニット19に送る。
カム150には螺旋状凸部154が設けられており、前記押圧ロッド140の他端部はこの螺旋状凸部154に当接している。
センサ本体146の内部において、カム150には、図示しないコイルスプリングが巻回されている。換言すれば、カム150は、前記コイルスプリングによって押圧ロッド140側に弾発付勢されている。
図3に示すように、回生用回転センサ144は、カム150を上方として、換言すれば、カム150がブラケット132に臨むようにして該ブラケット132に取り付けられている。このため、カム150は、外部から視認することができない状態とされている。
本実施の形態に係る自動二輪車10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
自動二輪車10の運転を開始するに際しては、運転者によってレバー15、17のいずれか一方が握持される。後輪用ブレーキレバー17が握持された場合を例として説明すると、握持された後輪用ブレーキレバー17が図4の矢印X方向に回動することに伴い、前記押圧ビス137の舌片部136が押圧ロッド140が離間し始める。これにより押圧ロッド140が後退動作を開始するので、該押圧ロッド140のカム150における螺旋状凸部154への押圧力が低減する。
このため、螺旋状凸部154の位置が変位するように、前記コイルスプリングの弾発作用下に矢印A方向に回動動作する。すなわち、カム150が矢印A方向に回動変位する。この際の回動量が、後輪用ブレーキレバー17の変位量として制御ユニット19に認識される。
制御ユニット19は、回動量が所定の第1閾値未満の場合、ストップランプ34を点灯させないようにする一方、回動量が前記第1閾値以上となった際に「ストップランプ点灯」の制御信号を発し、回動量がさらに増して所定の第2閾値以上となった際に「内燃機関の始動開始可」の制御信号を発する。この制御信号を制御ユニット19が受けることにより、セルスイッチを押しての内燃機関の始動開始が可能となる。
図5は、後輪用ブレーキレバー17の回動量と、ブレーキレバーの変位量とストップランプ34の点灯タイミング、内燃機関が始動可能状態となるタイミングとの関係をグラフとして示したものである。図5中、M点がストップランプ点灯開始時期を示し、N点が内燃機関が始動可能状態となった時期を表す。また、縦軸はセンサの出力電圧である。このように、本実施の形態においては、回生用回転センサ144の検出結果に基づき、ストップランプ34の点灯タイミング、及び内燃機関が始動可能状態となるタイミングが判定される。
この状態で運転者がセルスイッチを押すことにより、内燃機関26が始動する。その後、運転者が後輪用ブレーキレバー17から左手を離すと、該後輪用ブレーキレバー17が図4の矢印Y方向に回動して元の位置に戻る。その一方で、舌片部136に押圧されたカム150が前記コイルスプリングの弾発作用に抗して矢印A方向に回動動作して元の位置に戻り、これに追従して押圧ロッド140も前進動作して元の位置に戻る。
アクセルの操作にともなって内燃機関回転数Nが上昇すると、発進クラッチ40が遠心作用に基づいて接続状態に移行する。これにより、クランク軸38のトルクが発進クラッチ、変速用クラッチ44、メイン軸76、変速機42を介して後輪16に伝達され、自動二輪車10が発進する。
自動二輪車10の走行中、制御ユニット19は、パワーユニット18の制御処理を行う。すなわち、内燃機関回転数N、入力回転速度Ni、出力回転速度No、車速V、スピンドル回転θの各信号が入力され、走行状況に応じ、ギアをシフトアップ又はシフトダウンするように制御を行う。
モータ・ジェネレータ36は、走行状況に応じ、制御ユニット19の回転制御作用下にバッテリ20から給電を受けて内燃機関26とともにクランク軸38を回転駆動させ、又はクランク軸38の回転動力に基づいて回生発電を行い、発生した電力をバッテリ20に充電する。
このようにして自動二輪車10が走行する間、内燃機関26の燃焼室26a(図2参照)に燃料及び空気が供給され、これらは点火プラグ54から発された火花によって燃焼する。燃焼した後の高温の排ガスは、燃焼室26aからエキゾーストパイプ27を経由してマフラー28から大気に排出される。
自動二輪車10の速度を低減する際、ないしは自動二輪車10を停止する際には、運転者は、通常、前輪用ブレーキレバー15及び後輪用ブレーキレバー17の双方を握持してこれらレバー15、17を回動させる。後輪用ブレーキレバー17側を例示して説明すれば、上記と同様に、後輪用ブレーキレバー17が図4の矢印X方向に回動することに伴って舌片部136が押圧ロッド140から離間する方向に変位し、その結果、押圧ロッド140が後退動作してカム150の螺旋状凸部154への押圧力が低減する。この際の回生用回転センサ144のカム150の回動量が、後輪用ブレーキレバー17の変位量として制御ユニット19に認識される。
上記したように、制御ユニット19は、カム150の回動量が前記第1閾値未満の場合、ストップランプ34が点灯しないように、該ストップランプ34に通電がなされないようにする。すなわち、後輪用ブレーキレバー17が変位しても、その変位量に基づくカム150の回動量が前記第1閾値未満の場合、ストップランプ34に電流が供給されることはなく、従って、ストップランプ34は点灯しない。換言すれば、運転者が後輪用ブレーキレバー17を僅かに回動させた程度では、ストップランプ34は点灯しない。
後輪用ブレーキレバー17がさらに回動され、このためにカム150の回動量が前記第1閾値以上となると、制御ユニット19は、「ストップランプ点灯」の制御信号を発する。これによりストップランプ34への通電がなされ、該ストップランプ34が点灯するに至る。このようにしてカム150が回動する間、制御ユニット19には、その回動量に応じて回生用の電流が生じる。
そして、回動量が前記第1閾値以上となると同時に、チューブホース130を介しての油圧制御がなされて後輪ブレーキが有効に作動し始める。すなわち、後輪16の回転が低減ないし停止される。
このように、本実施の形態によれば、被検出体であるカム150の回動変位量から後輪用ブレーキレバー17の変位量(操作量)を検出し、その検出結果に基づいて、ストップランプ34の点灯タイミング、及び内燃機関の始動可能タイミングを判定するようにしている。従って、ストップランプスイッチ、スタートスイッチを設ける必要がなくなるので、部品点数を低減することができる。従って、自動二輪車10を簡便な組立作業によって製造することができ、その構成も簡素となる。しかも、部品点数が低減することから、コストの低廉化を図ることもできる。
なお、上記した実施の形態では、クラッチ操作と変速操作がシフトペダルの操作で兼用される自動二輪車10を例示して説明したが、特にこれに限定されるものではなく、ハンドル近傍に設けられたシフトレバーを用いてクラッチ操作を行う自動二輪車であってもよい。
また、本実施の形態に係る自動二輪車10はハイブリッド式であるが、本発明は特にこれに限定されるものではなく、モータのみを走行駆動源とする電動自動二輪車であってもよいし、内燃機関のみを走行駆動源とする自動二輪車であってもよい。
さらに、本実施の形態では、運転者が左手で握持する後輪用ブレーキレバー17側を例示して説明したが、右手で握持する前輪用ブレーキレバー15側を同様に構成してもよいことはいうまでもない。
本実施の形態に係る自動二輪車の長手方向に沿う要部概略側面図である。 図1の自動二輪車の駆動源を構成するパワーユニットの断面平面図である。 図1の自動二輪車における回生用回転センサが取り付けられた部位の下方斜視要部拡大説明図である。 図3の回生用回転センサの概略構成を示す要部展開説明図である。 図1に示す自動二輪車におけるブレーキレバーの変位量とストップランプの点灯タイミング、内燃機関が始動可能状態となるタイミングとの関係を示すグラフである。
符号の説明
10…自動二輪車 14…前輪
15、17…ブレーキレバー 16…後輪
18…パワーユニット 19…制御ユニット
20…バッテリ 21…フレーム
26…内燃機関 26a…燃焼室
27…エキゾーストパイプ 28…マフラー
30…タンデムステップ 32…タンデムステップホルダ
34…ストップランプ 36…モータ・ジェネレータ
38…クランク軸 136…舌片部
137…押圧ビス 140…押圧ロッド
144…回生用回転センサ 146…センサ本体
148…支軸 150…カム
154…螺旋状凸部

Claims (2)

  1. ブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段(144)と、前記ブレーキ操作量に基づいた車両の制御装置(18)を制御する制御手段(19)と、車体の後端部に取り付けられたストップランプ(34)と、前輪(14)又は後輪(16)の少なくともいずれか一方を電力で回転させる回転駆動手段(20)とを備える電動自動二輪車(10)において、
    前記ブレーキ操作量検出手段(144)は、運転者が手で握持操作するためのブレーキレバー(17)の近傍に配設されるとともに、前記ブレーキレバー(17)に押圧された押圧部材(140)が被検出体(150)を押圧して回動させたときに前記被検出体(150)の回動量を検出するポテンショメータであり、
    前記制御手段(19)は、前記ブレーキ操作量検出手段(144)によって検出されたブレーキ操作量に対応する量の発電を生起して前記回転駆動手段(20)を回生駆動するとともに、前記ブレーキ操作量が予め設定された閾値以上となったことを該制御手段(19)自身が認識した際に前記ストップランプ(34)に対して電力供給を開始して該ストップランプ(34)を点灯させることを特徴とする電動自動二輪車(10)。
  2. 請求項1記載の電動自動二輪車(10)において、内燃機関(26)とモータ(36)とを走行駆動力発生源として備え、
    運転者がセルスイッチを押す際に前記ブレーキレバー(17)を握持するとき、前記ブレーキ操作量検出手段(144)によって検出された前記ブレーキ操作量が前記閾値以上となった際に前記ストップランプ(34)が点灯した後、前記ブレーキ操作量がさらに増加したときに前記内燃機関(26)が始動可能状態となることを特徴とする電動自動二輪車(10)。
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