JP4684816B2 - 整数解検定装置及び相対測位装置 - Google Patents

整数解検定装置及び相対測位装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、GPS衛星などの測位衛星から送信される信号の搬送波位相を利用して、移動受信機の位置を測位する相対測位装置と、その相対測位装置が移動受信機の位置を測位するに際して、複数の測位衛星における信号の搬送波位相差の整数値バイアスを決定する整数解検定装置に関するものである。
例えば、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して、受信機の位置を高精度に測位する場合、GPS信号の搬送波位相を利用する相対測位が行われる。
ただし、GPS信号の搬送波位相を利用して相対測位を実施する場合、整数解検定装置が、GPS信号の搬送波位相差(搬送波位相の差分)の整数値バイアスを決定する必要がある。
具体的には、次のようにして、搬送波位相差の整数値バイアスを決定する。
最初に、整数解検定装置は、搬送波位相差の整数値バイアスを実数として、例えば、カルマンフィルタまたは最小二乗法を利用して、整数値バイアスのフロート解を算出するとともに、そのフロート解の誤差共分散行列を算出する。
整数解検定装置は、整数値バイアスのフロート解を算出すると、例えば、LAMBDA法などを利用して、そのフロート解から整数解を算出する(非特許文献1を参照)。
ただし、ここで算出した整数解は、必ずしも正しい整数値バイアスではないため、その整数解を検定する必要がある。
整数解の検定手法としては、搬送波位相差の残差二乗和を用いたχ2検定などがあり、具体的には、“Ratio−test”,“Difference−test”,“Projector−test”,“Ellipsoidal integer aperture estimation”などの検定方法のほか(非特許文献2を参照)、“Optimal integer aperture estimation”などの検定方法がある(非特許文献3を参照)。
また、検定を実施した後に、連続して同一の整数解が算出されたか否かによって、整数解の正誤を判定して、信頼性を高める方法も提案されている(特許文献1を参照)。
整数解の検定手法について説明する。
ここでは、整数解検定装置により算出されたフロート解がa_hat、フロート解の誤差共分散行列がQa_hat、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解がa1_bar、残差が2番目に小さい整数解がa2_barであるとする。
Figure 0004684816
整数解検定装置が“Ratio−test”の検定方法を実施する場合、ρを検定閾値として、下記の不等式(1)の成立を判断し、不等式(1)が成立すれば、整数解a1_barが正しい整数値バイアスであると認定する。
Figure 0004684816

ただし、“Ratio−test”の検定方法では、フロート解a_hatの整数解a1_barに対する残差と、整数解a2_barに対する残差との比を評価しているため、推定誤差の大きさが反映されていない。
したがって、例えば、フロート解の誤差共分散行列Qa_hatが2Qa_hatになっても、フロート解a_hatの整数解a1_barに対する検定結果が変わらない。
整数解検定装置が“Difference−test”の検定方法を実施する場合、δを検定閾値として、下記の不等式(2)の成立を判断し、不等式(2)が成立すれば、整数解a1_barが正しい整数値バイアスであると認定する。
Figure 0004684816

“Difference−test”の検定方法は、フロート解a_hatの整数解a1_barに対する残差と、整数解a2_barに対する残差とを確率密度の比として評価していることになり、尤度比検定と同形式である。
整数解検定装置が“Projector−test”の検定方法を実施する場合、ωを検定閾値として、下記の不等式(3)の成立を判断し、不等式(3)が成立すれば、整数解a1_barが正しい整数値バイアスであると認定する。
Figure 0004684816

ただし、“Projector−test”の検定方法でも、“ratio−test”の検定方法と同様に、推定誤差の大きさが反映されていない。
整数解検定装置が“Ellipsoidal integer aperture estimation”の検定方法を実施する場合、フロート解の誤差共分散行列Qa_hatで規定されるn次元正規分布の等確率楕円面内の確率が自由度nのχ2分布に従うことを利用し、ε2を検定閾値として、下記の不等式(4)の成立を判断し、不等式(4)が成立すれば、整数解a1_barが正しい整数値バイアスであると認定する。
Figure 0004684816

ただし、“Ellipsoidal integer aperture estimation”の検定方法では、推定誤差の大きさを反映した検定を行うことができるが、検定に合格する部分集合が異なる整数解同士で重複しないように、検定の閾値ε2を決定する必要がある。
整数解検定装置が“Optimal integer aperture estimation”の検定方法を実施する場合、fa_hat(x)をフロート解の確率密度関数として、残差ε_barの確率密度関数fε_bar(x)を下記の式(5)のように計算する。
そして、μを検定閾値として、下記の不等式(6)の成立を判断し、不等式(6)が成立すれば、整数解a1_barが正しい整数値バイアスと認定する。
Figure 0004684816

ただし、“Optimal integer aperture estimation”の検定方法では、推定誤差の大きさを反映した検定を行うことができるが、検定のパラメータを解析的に計算することができない問題を抱えている。
非特許文献3では、“Ratio−test”の検定方法を拡張している“Ratio test integer aperture estimation”の検定方法も提案しているが、検定のパラメータをモンテカルロ・シミュレーションで決定する必要がある。
ただし、整数値バイアスの次元が、K機の可視衛星の単一周波数搬送波を利用する場合にはK−1次元、2周波数の搬送波を利用する場合には2(K−1)次元と高次元になるため、精度良く検定のパラメータを決定するには非常に多くのサンプルを必要とし、リアルタイムの測位には適さない。
なお、上述した全ての検定方法においては、バイアス誤差の影響が反映されていない。
精説GPS 基本概念・測位原理・信号と受信機ISBN:4−921187−10−X(189ページ〜232ページ) P.J.G.Teunissen(2003).A carrier phase ambiguity estimator with easy−to−evaluate fail rate,Artificial Satellites,vol.38,no.3,pp.89−96. P.J.G.Teunissen and S.Verhagen(2004).On the Foundation of the Popular Ratio Test for GNSS Ambiguity Resolution,Proc.ION GNSS 2004,Long Beach,CA,pp.2529−2540. 特開2003−185728号公報
従来の整数解検定装置は以上のように構成されているので、整数解を検定するに際して、推定誤差の大きさが反映されていない検定方法が利用されている。また、推定誤差の大きさが反映されている検定方法が利用される場合でも、電離層及び対流圏の伝播遅延やマルチパスなどによるバイアス誤差の影響が反映されていないため、フロート解にバイアス誤差が含まれている場合には、短時間で高精度に整数解を検定することができない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、フロート解にバイアス誤差が含まれている場合でも、短時間で高精度に整数解を検定することができる整数解検定装置を得ることを目的とする。
また、この発明は、移動受信機の位置を高精度に測位することができる相対測位装置を得ることを目的とする。
この発明に係る整数解検定装置は、算出処理手段により算出されたフロート解が平均で、そのフロート解の誤差共分散行列が分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める等確率楕円特定手段と、その算出処理手段により算出された整数解の中で、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点を特定する接点特定手段とを設け、その等確率楕円特定手段により求められた等確率楕円の中で、その接点特定手段により特定された接点を通る等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解を検定するようにしたものである。
この発明によれば、算出処理手段により算出されたフロート解が平均で、そのフロート解の誤差共分散行列が分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める等確率楕円特定手段と、その算出処理手段により算出された整数解の中で、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点を特定する接点特定手段とを設け、その等確率楕円特定手段により求められた等確率楕円の中で、その接点特定手段により特定された接点を通る等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解を検定するように構成したので、フロート解の推定誤差の大きさに応じて検定することができるとともに、そのフロート解にバイアス誤差が含まれている場合でも、短時間で高精度に整数解を検定することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による整数解検定装置を搭載している相対測位装置を示す構成図であり、図において、GPS衛星1〜4はGPS信号を送信する測位衛星である。
基準受信機5は予め正確な位置が測位されており、GPS衛星1〜4から送信されるGPS信号を受信して、複数のGPS衛星におけるGPS信号の搬送波位相差を求め(例えば、GPS衛星1とGPS衛星2におけるGPS信号の搬送波位相差を求める)、その搬送波位相差を移動受信機6に送信するなどの処理を実施する。
移動受信機6は整数解検定装置を搭載しており、GPS衛星1〜4から送信されるGPS信号を受信して、複数のGPS衛星におけるGPS信号の搬送波位相差を求めるとともに、基準受信機5から送信された搬送波位相差を受信して、その搬送波位相差の整数値バイアスを推定するなどの処理を実施する。
基準受信機5のアンテナ11はGPS衛星1〜4から送信されるGPS信号を受信して、そのGPS信号をダウンコンバータ12に出力する。
基準受信機5のダウンコンバータ12はアンテナ11により受信されたGPS信号の周波数を変換して中間周波数信号を生成し、その中間周波数信号をデジタル信号として所定の周期でサンプリングする処理を実施する。
基準受信機5の信号処理部13は複数のコード相関器や搬送波位相相関器などを実装しており、ダウンコンバータ12によりサンプリングされたデジタル信号に基づいて複数のGPS衛星におけるGPS信号の搬送波位相差を求めるとともに、GPS衛星1〜4の擬似距離などを求める処理を実施する。
基準受信機5のCPU14は信号処理部13により求められた搬送波位相差や擬似距離などを通信I/F17を通じて移動受信機6に送信する処理を実施する。
基準受信機5のROM15はCPU14により実行されるプログラムを保持しているメモリである。
基準受信機5のRAM16はCPU14がプログラム実行中に利用するデータ保存領域である。
基準受信機5の通信I/F17は例えばモデムなどの通信インタフェースである。
移動受信機6のアンテナ21はGPS衛星1〜4から送信されるGPS信号を受信して、そのGPS信号をダウンコンバータ22に出力する。
移動受信機6のダウンコンバータ22はアンテナ21により受信されたGPS信号の周波数を変換して中間周波数信号を生成し、その中間周波数信号をデジタル信号として所定の周期でサンプリングする処理を実施する。
移動受信機6の信号処理部23は複数のコード相関器や搬送波位相相関器などを実装しており、ダウンコンバータ22によりサンプリングされたデジタル信号に基づいて複数のGPS衛星におけるGPS信号の搬送波位相差を求めるとともに、GPS衛星1〜4の擬似距離などを求める処理を実施する。
移動受信機6のCPU24は二重位相差を算出する処理、整数値バイアスのフロート解や誤差共分散行列及び整数解を算出する処理、フロート解が平均で、そのフロート解の誤差共分散行列が分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める処理、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点を特定する処理、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解を検定する処理、移動受信機の位置を測位する処理などを実施する。
移動受信機6のROM25はCPU24により実行されるプログラムを保持しているメモリである。
移動受信機6のRAM26はCPU24がプログラム実行中に利用するデータ保存領域である。
移動受信機6の通信I/F27は例えばモデムなどの通信インタフェースである。
図1の例では、移動受信機6のCPU24がROM25に保持されているプログラムを実行することにより、各種の処理を実施するものについて示しているが、図2に示すように、例えば、半導体集積回路などから構成されている個々の処理部が当該処理を実施するようにしてもよい。
図2において、二重位相差算出処理部31は信号処理部23により求められた搬送波位相差と、通信I/F27により受信された搬送波位相差(基準受信機5から送信された搬送波位相差)との差分である二重位相差を算出する処理を実施する。なお、信号処理部23及び二重位相差算出処理部31から位相差特定手段が構成されている。
フロート解算出処理部32は二重位相差算出処理部31により算出された二重位相差から整数値バイアスのフロート解を算出するとともに、そのフロート解の誤差共分散行列を算出する処理を実施する。また、フロート解算出処理部32はフロート解を算出する際、移動受信機6の位置を算出する。
整数解算出処理部33はフロート解算出処理部32により算出されたフロート解から整数解を算出する処理を実施する。
なお、フロート解算出処理部32及び整数解算出処理部33から算出処理手段が構成されている。
等確率楕円特定部34はフロート解算出処理部32により算出されたフロート解が平均で、そのフロート解の誤差共分散行列が分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める処理を実施する。なお、等確率楕円特定部34は等確率楕円特定手段を構成している。
接点特定部35は整数解算出処理部33により算出された整数解の中で、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点を特定するとともに、残差が最も小さい整数解と残差がi番目(i=3,4,・・・,N)に小さい整数解の境界面における接点を特定する処理を実施する。なお、接点特定部35は接点特定手段を構成している。
整数解検定部36は等確率楕円特定部34により求められた等確率楕円の中で、接点特定部35により特定された接点(残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点)を通る等確率楕円内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解を通る等確率楕円内の全確率で除算し、その除算値が所定の閾値より大きければ、残差が最も小さい整数解が適正であると認定する処理を実施する。
ただし、整数解検定部36は接点特定部35により残差が最も小さい整数解と残差がi番目(i=3,4,・・・,N)に小さい整数解の境界面における接点も特定されている場合、接点特定部35により特定された何れかの接点を通る複数の等確率楕円の中で、最も小さい等確率楕円内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解を通る等確率楕円内の全確率で除算し、その除算値が所定の閾値より大きければ、残差が最も小さい整数解が適正であると認定する。なお、整数解検定部36は整数解検定手段を構成している。
測位処理部37は整数解検定部36により検定された整数解が適正である場合、その整数解を用いて、フロート解算出処理部32により算出された移動受信機6の位置を補正し、補正後の位置を測位結果として出力する。一方、整数解検定部36により検定された整数解が不適正である場合、フロート解算出処理部32により算出された移動受信機6の位置を補正せずに、その位置を測位結果として出力する。なお、測位処理部37は測位手段を構成している。
図3はフロート解、整数解、接点及び等確率楕円の関係を示す説明図である。
次に動作について説明する。
基準受信機5のアンテナ11は、GPS衛星1〜4から送信されるGPS信号を受信すると、そのGPS信号をダウンコンバータ12に出力する。
基準受信機5のダウンコンバータ12は、アンテナ11からGPS信号を受けると、そのGPS信号の周波数を変換して中間周波数信号を生成し、その中間周波数信号をデジタル信号として所定の周期でサンプリングして、そのデジタル信号を信号処理部13に出力する。
基準受信機5の信号処理部13は、ダウンコンバータ12によりサンプリングされたデジタル信号を受けると、そのデジタル信号に基づいて複数のGPS衛星におけるGPS信号の搬送波位相差を算出する。
仮に、GPS衛星1が基準衛星である場合、GPS衛星1とGPS衛星2におけるGPS信号の搬送波位相差を算出するほか、GPS衛星1とGPS衛星3におけるGPS信号の搬送波位相差と、GPS衛星1とGPS衛星4におけるGPS信号の搬送波位相差を算出する。
例えば、GPS衛星1とGPS衛星2におけるGPS信号の搬送波位相差Δφを算出する場合、GPS衛星1から送信されるGPS信号の位相の積算値をφ1、GPS衛星2から送信されるGPS信号の位相の積算値をφ2とすると、搬送波位相差Δφは下記のようになる。
Δφ=φ1−φ2
また、基準受信機5の信号処理部13は、実装しているコード相関器を用いて、ダウンコンバータ12によりサンプリングされたデジタル信号に基づいてGPS衛星1〜4の擬似距離などを算出する。
基準受信機5のCPU14は、信号処理部13により算出された搬送波位相差や擬似距離などを通信I/F17を通じて移動受信機6に送信する。
一方、移動受信機6のアンテナ21は、GPS衛星1〜4から送信されるGPS信号を受信すると、そのGPS信号をダウンコンバータ22に出力する。
移動受信機6のダウンコンバータ22は、アンテナ21からGPS信号を受けると、そのGPS信号の周波数を変換して中間周波数信号を生成し、その中間周波数信号をデジタル信号として所定の周期でサンプリングして、そのデジタル信号を信号処理部23に出力する。
移動受信機6の信号処理部23は、ダウンコンバータ22によりサンプリングされたデジタル信号を受けると、基準受信機5の信号処理部13と同様に、そのデジタル信号に基づいて複数のGPS衛星におけるGPS信号の搬送波位相差を算出する。
仮に、GPS衛星1が基準衛星である場合、GPS衛星1とGPS衛星2におけるGPS信号の搬送波位相差を算出するほか、GPS衛星1とGPS衛星3におけるGPS信号の搬送波位相差と、GPS衛星1とGPS衛星4におけるGPS信号の搬送波位相差を算出する。
例えば、GPS衛星1とGPS衛星2におけるGPS信号の搬送波位相差Δφ’を算出する場合、GPS衛星1から送信されるGPS信号の位相の積算値をφ’1、GPS衛星2から送信されるGPS信号の位相の積算値をφ’2とすると、搬送波位相差Δφ’は下記のようになる。
Δφ’=φ’1−φ’2
また、移動受信機6の信号処理部23は、実装しているコード相関器を用いて、ダウンコンバータ22によりサンプリングされたデジタル信号に基づいてGPS衛星1〜4の擬似距離などを算出し、その搬送波位相差と擬似距離をCPU24(二重位相差算出処理部31)に出力する。
移動受信機6の通信I/F27は、基準受信機5から送信された搬送波位相差と擬似距離を受信すると、その搬送波位相差と擬似距離をCPU24(二重位相差算出処理部31)に出力する。
移動受信機6のCPU24(二重位相差算出処理部31)は、信号処理部23及び通信I/F27から出力された搬送波位相差に基づいて二重位相差を算出する。
例えば、通信I/F27により受信された搬送波位相差(基準受信機5から送信された搬送波位相差)がΔφ、信号処理部23により求められた搬送波位相差がΔφ’であれば、二重位相差Φは下記のようになる。
Φ=Δφ−Δφ’
移動受信機6のCPU24(フロート解算出処理部32)は、二重位相差算出処理部31が二重位相差Φを算出すると、搬送波位相差の整数値バイアスを実数として、例えば、カルマンフィルタまたは最小二乗法を利用して、整数値バイアスのフロート解a_hatを算出するとともに、そのフロート解の誤差共分散行列Qa_hatを算出する。
また、移動受信機6のCPU24(フロート解算出処理部32)は、フロート解a_hatを算出する際、移動受信機6の位置を算出する。
なお、フロート解a_hat、誤差共分散行列Qa_hat及び移動受信機6の位置の算出方法は、例えば、上記の特許文献1にも開示されているように公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
移動受信機6のCPU24(整数解算出処理部33)は、フロート解算出処理部32がフロート解a_hatを算出すると、LAMBDA法などを利用して、そのフロート解a_hatから整数最小二乗問題における残差が小さいN個の整数解a1_bar,a2_bar,・・・,aN_barを算出する。
Figure 0004684816

なお、N個の整数解の算出方法は、例えば、上記の特許文献1や下記の参考技術文献にも開示されているように公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
・参考技術文献
The least−squares ambiguity decorrelation adjustment a method for fast GPS integer ambiguity estimation,Journal of Geodesy(1995)70:65−82
移動受信機6のCPU24(等確率楕円特定部34)は、フロート解算出処理部32がフロート解a_hatと誤差共分散行列Qa_hatを算出すると、図3に示すように、そのフロート解a_hatが平均で、そのフロート解の誤差共分散行列Qa_hatが分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める処理を実施する。
整数値バイアスの次元が二次元では、実際には測位することができないが、説明の簡単化のため、図3では、整数値バイアスの次元が二次元の場合を示している。図3における実線の格子点は整数解を表しており、各六角形は整数最小二乗問題における境界を表している。
移動受信機6のCPU24(接点特定部35)は、整数解算出処理部33がN個の整数解を算出すると、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解a1_barと、残差が2番目に小さい整数解a2_barとの境界面における接点a2_tildeを特定する。
図3の例では、中央の六角形と、その左上の六角形との境界面に存在する接点を特定している。
また、移動受信機6のCPU24(接点特定部35)は、上記と同様にして、残差が最も小さい整数解a1_barと、残差がi番目(i=3,4,・・・,N)に小さい整数解ai_barとの境界面における接点a3_tilde,a4_tilde,・・・,aN_tildeを特定する。
なお、これらの接点ai_tilde(i=2,3,・・・,N)は、下記の式(7)を計算して求める。
Figure 0004684816
移動受信機6のCPU24(整数解検定部36)は、接点特定部35が接点ai_tilde(i=2,3,・・・,N)を特定すると、その接点ai_tildeを通る等確率楕円内の全確率を算出する。
接点ai_tildeを通る等確率楕円内の全確率Piは、χ2を自由度mのχ2分布に従う確率変数とすると、下記の式(8)から求めることができる。
Figure 0004684816
また、移動受信機6のCPU24(整数解検定部36)は、残差が2番目に小さい整数解a2_barを通る等確率楕円(図3における点線の等確率楕円)内の全確率Pdを下記の式(9)から求める。
Figure 0004684816
移動受信機6のCPU24(整数解検定部36)は、上記のようにして、接点ai_tildeを通る等確率楕円内の全確率Piと、残差が2番目に小さい整数解a2_barを通る等確率楕円内の全確率Pdとを算出すると、接点ai_tildeを通る等確率楕円(N−1個の等確率楕円)の中で、最も小さい等確率楕円(図3における実線の等確率楕円であり、図3の例では、接点a2_tildeを通る等確率楕円)内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解a2_barを通る等確率楕円内の全確率Pdで除算する。
そして、移動受信機6のCPU24(整数解検定部36)は、ηを検定閾値として、下記の不等式(10)の成立を判断し、不等式(10)が成立すれば、整数解a1_barが正しい整数値バイアスと認定する。
Figure 0004684816
移動受信機6のCPU24(測位処理部37)は、整数解検定部36が整数解a1_barが正しい整数値バイアスであると認定すると、その整数解a1_barを用いて、フロート解算出処理部32により算出された移動受信機6の位置を補正し、補正後の位置を測位結果として出力する。
一方、整数解検定部36が整数解a1_barが正しい整数値バイアスではないと認定するときは、フロート解算出処理部32により算出された移動受信機6の位置を補正せずに、その位置を測位結果として出力する。
なお、移動受信機6の位置を補正方法は、例えば、上記の参考技術文献にも開示されているように公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、フロート解算出処理部32により算出されたフロート解a_hatが平均で、そのフロート解の誤差共分散行列Qa_hatが分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める等確率楕円特定部34と、整数解算出処理部33により算出された整数解の中で、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解a1_barと、残差が2番目に小さい整数解a2_barとの境界面における接点a2_tildeを特定する接点特定部35とを設け、その等確率楕円特定部34により求められた等確率楕円の中で、その接点特定部35により特定された接点a2_tildeを通る等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解a1_barを検定するように構成したので、フロート解a_hatの推定誤差の大きさに応じて検定することができるとともに、フロート解a_hatにバイアス誤差が含まれている場合でも、短時間で高精度に整数解を検定することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、接点特定部35により特定された接点a2_tildeを通る等確率楕円内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解a2_barを通る等確率楕円内の全確率で除算し、その除算値が検定閾値ηより大きければ、残差が最も小さい整数解a1_barが適正であると認定するように構成したので、推定誤差が大きい場合でも、短時間で整数解を検定することができる効果を奏する。
この実施の形態1によれば、接点特定部35により整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解a1_barと、残差が2番目に小さい整数解a2_barとの境界面における接点a2_tildeのほかに、残差が最も小さい整数解a1_barと、残差がi番目(i=3,4,・・・,N)に小さい整数解ai_barとの境界面における接点ai_tilde(i=2,3,・・・,N)が特定された場合、いずれかの接点ai_tildeを通る複数の等確率楕円の中で、最も小さい等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解a1_barを検定するように構成したので、接点a2_tildeを通る等確率楕円が、最も小さい等確率楕円にならない場合でも、高精度に整数解を検定することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、いずれかの接点ai_tildeを通る複数の等確率楕円の中で、最も小さい等確率楕円内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解a2_barを通る等確率楕円内の全確率で除算し、その除算値が検定閾値ηより大きければ、残差が最も小さい整数解a1_barが適正であると認定するように構成したので、推定誤差が大きい場合でも、短時間で整数解を検定することができる効果を奏する。
この実施の形態1によれば、整数解検定部36が整数解a1_barが正しい整数値バイアスと認定する場合に限り、その整数解a1_barを用いて、フロート解算出処理部32により算出された移動受信機6の位置を補正するように構成したので、移動受信機6の位置を高精度に測位することができる効果を奏する。
この発明の実施の形態1による整数解検定装置を搭載している相対測位装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による整数解検定装置の要部を示す構成図である。 フロート解、整数解、接点及び等確率楕円の関係を示す説明図である。
符号の説明
1〜4 GPS衛星、5 基準受信機、6 移動受信機、11 アンテナ、12 ダウンコンバータ、13 信号処理部(位相差特定手段)、14 CPU、15 ROM、16 RAM、17 通信I/F、21 アンテナ、22 ダウンコンバータ、23 信号処理部、24 CPU、25 ROM、26 RAM、27 通信I/F、31 二重位相差算出処理部(位相差特定手段)、32 フロート解算出処理部(算出処理手段)、33 整数解算出処理部(算出処理手段)、34 等確率楕円特定部(等確率楕円特定手段)、35 接点特定部(接点特定手段)、36 整数解検定部(整数解検定手段)、37 測位処理部(測位手段)。

Claims (5)

  1. 複数の測位衛星から送信される信号を受信して、複数の測位衛星における信号の搬送波位相差を特定する位相差特定手段と、上記位相差特定手段により特定された搬送波位相差から整数値バイアスのフロート解を算出するとともに、そのフロート解の誤差共分散行列と整数解を算出する算出処理手段と、上記算出処理手段により算出されたフロート解が平均で、そのフロート解の誤差共分散行列が分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める等確率楕円特定手段と、上記算出処理手段により算出された整数解の中で、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点を特定する接点特定手段と、上記等確率楕円特定手段により求められた等確率楕円の中で、上記接点特定手段により特定された接点を通る等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解を検定する整数解検定手段とを備えた整数解検定装置。
  2. 整数解検定手段は、接点特定手段により特定された接点を通る等確率楕円内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解を通る等確率楕円内の全確率で除算し、その除算値が所定の閾値より大きければ、残差が最も小さい整数解が適正であると認定することを特徴とする請求項1記載の整数解検定装置。
  3. 整数解検定手段は、接点特定手段により整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点のほかに、残差が最も小さい整数解と残差がn番目(n=3,4,・・・,N)に小さい整数解の境界面における接点が特定された場合、いずれかの接点を通る複数の等確率楕円の中で、最も小さい等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解を検定することを特徴とする請求項1記載の整数解検定装置。
  4. 整数解検定手段は、いずれかの接点を通る複数の等確率楕円の中で、最も小さい等確率楕円内の全確率を、残差が2番目に小さい整数解を通る等確率楕円内の全確率で除算し、その除算値が所定の閾値より大きければ、残差が最も小さい整数解が適正であると認定することを特徴とする請求項3記載の整数解検定装置。
  5. 複数の測位衛星から送信される信号を受信する基準受信機と、複数の測位衛星から送信される信号を受信する移動受信機と、上記基準受信機の受信信号と上記移動受信機の受信信号から複数の測位衛星における信号の搬送波位相差を特定する位相差特定手段と、上記位相差特定手段により特定された搬送波位相差から整数値バイアスのフロート解を算出するとともに、そのフロート解の誤差共分散行列と整数解を算出する算出処理手段と、上記算出処理手段により算出されたフロート解が平均で、そのフロート解の誤差共分散行列が分散共分散行列である多次元正規分布の等確率楕円を求める等確率楕円特定手段と、上記算出処理手段により算出された整数解の中で、整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解と残差が2番目に小さい整数解の境界面における接点を特定する接点特定手段と、上記等確率楕円特定手段により求められた等確率楕円の中で、上記接点特定手段により特定された接点を通る等確率楕円内の全確率に基づいて整数最小二乗問題における残差が最も小さい整数解を検定する整数解検定手段と、上記整数解検定手段により検定された整数解が適正である場合、その整数解を用いて上記移動受信機の位置を測位する測位手段とを備えた相対測位装置。
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