JP2016057239A - 測位方法及び測位システム - Google Patents

測位方法及び測位システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016057239A
JP2016057239A JP2014185779A JP2014185779A JP2016057239A JP 2016057239 A JP2016057239 A JP 2016057239A JP 2014185779 A JP2014185779 A JP 2014185779A JP 2014185779 A JP2014185779 A JP 2014185779A JP 2016057239 A JP2016057239 A JP 2016057239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
solution
positioning solution
observation station
observation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014185779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6320254B2 (ja
Inventor
良太 井岡
Ryota Ioka
良太 井岡
和田 晃
Akira Wada
和田  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP2014185779A priority Critical patent/JP6320254B2/ja
Publication of JP2016057239A publication Critical patent/JP2016057239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6320254B2 publication Critical patent/JP6320254B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】より信頼性の高い測位結果が得られる測位方法を提供する。
【解決手段】基準局2より提供される補正情報を用いて観測局1の位置を測位する際に、補正情報として修正精密暦を用いる測位方法であって、補正情報、観測局1にて得られる観測データ、変更可能な演算パラメータ及びフロート解を用いて観測局1の位置を測位した第1測位解と、第1測位解及びフィックス解を用いて観測局1の位置を測位した第2測位解との差を、所定の閾値と比較することによって第2測位解を評価するとともに、第1測位解と第2測位解との差が所定の閾値以下である場合には第2測位解を観測局1の位置として出力し、第2測位解と第1測位解との差が所定の閾値よりも大きい場合には、演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して求めた第1測位解及び第2測位解を用いて第2測位解を再度評価する。
【選択図】図2

Description

本発明は、測位方法及び測位システムに関する。
従来の測位システム(装置)の例として、測位解の導出過程で推定されるバイアスの整数解(フィックス解)の妥当性を評価する際、バイアスの実数解(フロート解)との誤差が最も小さい第1候補と次に誤差が小さい第2候補とを選定して実数解と各候補との距離(ノルム)を算出し、その比を所定閾値以上か否かを判断するレシオテストを行うものがある(例えば特許文献1)。この測位装置においては、整数解の妥当性が得られない場合には、閾値を変化させたり、閾値を複数用いたりすることによって、整数解の妥当性を評価している。
特開2009−025049号公報
しかし、このような従来の測位装置におけるレシオテストはバイアスの整数解の妥当性の評価であって、測位解の妥当性の評価ではない。例えば、観測データに大きな誤差が含まれているものを用いると、この観測データを用いて求めたバイアスの複数の整数解の候補に十分な差がないために解の妥当性が判断できず、誤った解の候補を選択する場合がある。この場合、誤った整数解を用いて測位解を得ると、ミスフィックスした測位解が得られるため、直前の時刻で得られた測位解と大きく異なり、測位結果のグラフが跳躍する惧れがある。
本発明は上記問題点を解決して、より信頼性の高い測位結果が得られる測位方法及び測位装置を提供することを目的とする。
本発明に係る測位方法は、受信機が設けられた観測局にて、少なくとも一つの基準局より提供される補正情報を用いて前記観測局の位置を測位する際に、前記補正情報として、測位用衛星の精密暦及び前記少なくとも一つの基準局にて得られる観測データを用いて、前記精密暦に含まれている衛星時計誤差に衛星時計・電波送信機などの機器自体に起因して生じる機器遅延を修正してなる修正精密暦を用いる測位方法であって、
前記補正情報、前記観測局にて得られる観測データ、変更可能な演算パラメータ及びフロート解を用いて前記観測局の位置を測位した第1測位解と、前記第1測位解及びフィックス解を用いて前記観測局の位置を測位した第2測位解との差を、所定の閾値と比較することによって第2測位解を評価するとともに、
前記第1測位解と前記第2測位解との差が所定の閾値以下である場合には前記第2測位解を観測局の位置として出力し、
前記第2測位解と前記第1測位解との差が所定の閾値よりも大きい場合には、前記演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して求めた第1測位解及び第2測位解を用いて第2測位解を再度評価することを特徴とする。
また、第2測位解を再度評価する際に、第1測位解と第2測位解との差が所定の閾値以下となるまで、演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して第2測位解の評価が続けられることが好ましい。
本発明に係る測位システムは、受信機が設けられた観測局にて、少なくとも一つの基準局より提供される補正情報を用いて前記観測局の位置を測位する際に、前記補正情報として、測位用衛星の精密暦及び前記少なくとも一つの基準局にて得られる観測データを用いて、前記精密暦に含まれている衛星時計誤差に衛星時計・電波送信機などの機器自体に起因して生じる機器遅延を修正した修正精密暦を用いる測位システムであって、
観測局には、前記補正情報及び前記観測局にて得られる観測データが入力されるとともに、変更可能な演算パラメータ及びフロート解を用いて前記観測局の位置を測位した第1測位解を出力する第1測位解演算部と、前記第1測位解及びフィックス解を用いて前記観測局の位置を測位した第2測位解を出力する第2測位解演算部と、両測位解演算部から入力された第1測位解と第2測位解との差を所定の閾値とを比較することにより第2測位解の妥当性を評価する測位解評価部とが備えられ、
測位解評価部にて、前記第1測位解と前記第2測位解との差が所定の閾値以下である場合には前記第2測位解を観測局の位置として出力し、
前記第2測位解と前記第1測位解との差が所定の閾値よりも大きい場合には、測位解評価部にて、前記第1測位解演算部の演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して求めた第1測位解及び第2測位解を用いて第2測位解の妥当性を再度評価することを特徴とする。
また、用いられる演算パラメータの種類および値の少なくとも一方が互いに異なる第1測位解演算部が複数設けられるとともに、再度評価する度に異なる前記第1測位解演算部を用いることが好ましい。
本発明の測位装置及び測位方法によれば、フロート解(バイアスの実数解)を用いて得られた第1測位解と、フィックス解(バイアスの整数解)を用いて得られた第2測位解とを比較して測位解の妥当性を評価することで、測位解の信頼性をより高めミスフィックスを防ぐことができる。
本発明の実施例に係る測位システムの概略構成を示す図である。 同測位システムの観測局及び演算センターの概略構成を示す図である。 同測位システムの観測局の第1測位解演算部の概略構成を示す図である。 同測位システムの観測局の第2測位解演算部の概略構成を示す図である。
[実施例]
以下、本発明の実施例に係る測位方法及び測位システムについて説明する。
本実施例に係る測位方法及び測位システムは、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)における測位用衛星からの電波に含まれた所定の観測データを用いて、任意の位置を、フロート解(バイアスの実数解)を用いて得られた第1測位解を用いて、より信頼性の高い第2測位解を得るものである。なお、GNSSには、例えばGPS(アメリカ)やGLONASS(ロシア)などが含まれる。第1測位解を求める方法として例えば精密単独測位方式(Precise Point Positioning方式 以下、PPP方式と略称することがある。)が挙げられ、第2測位解を求める方法として例えば修正精密単独測位方式(Precise Point Positioning with Ambiguity Resolution方式 以下、PPP−AR方式と略称することがある。)が挙げられる。PPP方式とは、概して2周波の搬送波位相を基本観測値として使用する方法であり、精密暦と観測局における搬送波位相の観測データとを使用して観測局単独で精密測位を行う方法である。しかし、単独で測位するため、本来整数で求まるべきバイアス(アンビギュイティとも呼ばれる。)が実数解すなわちフロート解としてしか確定できないまま、第1測位解を得る。これに対して、PPP−AR方式は、PPP方式の測位精度を向上させるために、バイアスを整数解すなわちフィックス解として確定して第2測位解を得るものである。本発明の測位システム及び測位方法は、PPP−AR方式により得られた第1測位解の妥当性をより高めるため、得られた第1測位解と第2測位解との差が所定の閾値以下となるまで、演算パラメータを異ならせて第1測位解と第2測位解とを求めなおし、再解析を続けるものである。
本実施例の測位システムとしての測位装置の概略的な構成としては、図1に示すように、自身の位置(座標)を、第1測位解及び第2測位解としてそれぞれ求め、且つこれらを用いて測位解を評価する観測局1と、複数の基準局2よりなる基準局網3における観測データ(GNSSデータ)及び外部機関4からの精密暦を入力して修正精密暦を求めて、この修正精密暦を補正情報として観測局1に送る演算センター5とから構成されている。勿論、基準局2には測位用衛星からの電波を受信するGNSS受信機が配置されており、その観測データが演算センター5に送られている。
ここで、図1では、観測データの信頼性向上の観点から複数の基準局2で構成される基準局網3を用いる場合を示した。しかし、基準局2を少なくとも一つ用いれば足りる場合、基準局2は一つで基準局網3が構成されない場合も、本発明の範囲に含まれる。また、図1では、観測局1(クライアント)を演算センター5(サーバー)とは別個に図示したが、演算センター5を観測局1内に設けてもよい。なお、上記基準局2は電子基準局または電子基準点と称するもので、公設のものに加えて私設のものであってもよい。
上記演算センター5は、図2に示すように、基準局2にて観測された観測データを受信する演算センター5側の観測データ取得部51と、外部機関4からの精密暦を取得する精密暦取得部52と、観測データに基づき精密暦を修正して成る修正精密暦を演算する修正精密暦演算部53とで構成されている。
演算センター5側の観測データ取得部51は、基準局2の受信機で得られた搬送波位相や擬似距離などの観測データを取得し、修正精密暦演算部53へ出力する。
精密暦取得部52は、IGS(International GNSS Service)やNASA(National Aeronautics and Space Administration)などの外部機関4が提供する高精度な精密暦に含まれている衛星軌道及び衛星時計誤差を取得し、修正精密暦演算部53へそれぞれ出力する。
本実施例においては、演算センター5では、基準局網3における各基準局2からの観測データを用いて補正情報を求める際に、衛星時計や電波送信機といったハードウェア(機器)に依存した未知情報についても推定される。この未知情報を考慮して衛星時計誤差に修正が加えられ、衛星軌道及びこの修正された衛星時計誤差が含まれる修正精密暦が観測局1の位置を計算する際に利用される。
具体的には、修正精密暦演算部53では、精密暦を用いて且つMelbourne−Wuebbena線形結合(以下、MW線形結合と称する。)と、電離層フリー線形結合(以下、LC線形結合と称する。)とを用いてワイドレーンアンビギュイティを決定させた後、決定したワイドレーンアンビギュイティを用いて衛星時計誤差の未知成分を決定し、衛星時計誤差を修正して修正衛星時計誤差を得る。衛星軌道及びこの修正衛星時計誤差とから成る修正精密暦を補正情報として、観測局1の補正情報取得部13(後述する)へ出力する。
観測局1は、図2に示すように、測位用衛星からの電波を受信する受信機11と、この受信機11にて受信した観測データを取得する観測局1側の観測データ取得部12と、演算センター5からの補正情報(修正精密暦)を取得する補正情報取得部13と、この補正情報に基づいて、観測局1の位置(座標)を求める(測位する)第1測位解演算部14と、観測局1の位置(座標)を求める(測位する)第2測位解演算部15と、第1測位解と第2測位解とを比較して測位解の妥当性を評価する測位解評価部16と、測位解評価部16での評価から再解析の要否を判断する再解析要否判断部17とを備える。
観測局1側の観測データ取得部12は、観測局1の受信機で得られた搬送波位相や擬似距離などの観測データを取得し、第1測位解演算部14及び第2測位解演算部15へ出力する。
補正情報取得部13は、演算センター5の修正精密暦演算部53にて求めた修正精密暦(衛星軌道、修正衛星時計誤差)を取得し、第1測位解演算部14及び第2測位解演算部15へ補正情報としてそれぞれ出力する。
まず、第1測位解演算部14では、入力された観測データ及び修正精密暦を用いて、観測局1の座標及び搬送波位相バイアスを未知パラメータとして推定する。本実施例においては、再解析に備えて、第1測位解演算部14を複数(M個)設け、同一の観測データ及び修正精密暦を用いるとともに、演算パラメータの種類および値の少なくとも一方をそれぞれに異ならせて複数(M個)の第1測位解R(m)(m=1,2,・・・M)を予備的に求めておく。Mの値には、実験などで予め得られた適当な値を用いればよいが、例えば2〜4程度が適当である。第1測位解演算部14は、図3に示すように、推定条件選択部14aと、第1測位解決定部14bとで構成される。なお、搬送波位相バイアスの代わりに推定方法が異なるナローレーンアンビギュイティを推定してもよい。
具体的には、第1測位解決定部14bでは、下記(1)式に示すLC線形結合を用いて、観測局1の座標及び搬送波位相バイアスNを推定する。パラメータの推定手法としては、例えば最小二乗法又はカルマンフィルタなどが用いられる。本実施例においてはカルマンフィルタが用いられる。
Figure 2016057239
推定条件選択部14aは、演算パラメータすなわち推定条件の種類および値の少なくとも一方の変更を行う。具体的には、演算パラメータとしては、使用衛星の仰角、下記(2)式に示す対流圏遅延量Tの推定モデルの種類(例えば、Saastamoinen,UNB3m,Hopfield)、対流圏遅延量Tの推定時に衛星の仰角方向にマッピングするためのマッピング関数Mdry(el),Mwet(el)などを演算パラメータとして用いることもできる。
Figure 2016057239
第1測位解決定部14bでは、搬送波位相バイアスNについては、整数値成分に加えて、衛星初期位相が小数値成分として加算された状態で推定されるため、実数解であるフロート解N(h)(記号N(h)はハット記号付Nの代用である。)として推定される。ゆえに、このフロート解N(h)を用いて観測局1の座標すなわち第1測位解R(m)が得られる。求められたフロート解N(h)は図2に示すように第2測位解演算部15に、第1測位解R(m)は第2測位解演算部15及び測位解評価部16にそれぞれ出力される。ここで、第1測位解としてはR(1)が出力される(すなわち、m=1)。
次に、第2測位解演算部15では、第1測位解演算部14で得られた第1測位解すなわち観測局1の座標R(1)を用い、第2測位解Rを決定する。具体的には、第2測位解演算部15は、図4に示すように、アンビギュイティ決定部15aと、レシオテスト部15bと、第2測位解決定部15cとで構成される。
アンビギュイティ決定部15aでは、MW線形結合とLC線形結合とを用いてナローレーンアンビギュイティにおける整数値成分を確定させて、観測局1の座標を整数解であるフィックス解として求める。ワイドレーンは、ナローレーンに比べて整数値成分の確定が容易であるため、先にワイドレーンアンビギュイティを決定し、これを用いてナローレーンアンビギュイティの候補を決定する。具体的には、下記(3)式に示すように、MW線形結合を用いて、ワイドレーンアンビギュイティの整数値成分nWLk ij(t)(記号nWLk ij(t)はチルダ記号付nWLk ijの代用である。)を決定した後、ワイドレーンアンビギュイティの小数値成分ΔWL ijを求める。そして、下記(4)式に示すLC線形結合を用いてナローレーンアンビギュイティの小数値成分ΔNL ijを決定し、搬送波位相バイアスN(h)とこのナローレーンアンビギュイティの小数値成分ΔNL ijとを用いてナローレーンアンビギュイティの整数値成分を決定する。なお、ナローレーンアンビギュイティの小数値成分ΔNL ijは、下記(5)式にて示されるように、ワイドレーンアンビギュイティの小数値成分ΔWL ijを用いて求められる。
Figure 2016057239
Figure 2016057239
Figure 2016057239
このように、第2測位解演算部15では、ナローレーンアンビギュイティの整数値成分の候補N (c),N (c)(記号N (c),N (c)はチェック記号付N,Nの代用である。)からフィックス解(整数解)が確定され、観測局1の座標すなわち第2測位解Rが得られる。
アンビギュイティ決定部15aでは、ナローレーンアンビギュイティの整数値成分の候補N (c),N (c)の絞り込みに第1測位解演算部14にて第1測位解の導出過程で得たフロート解(実数解である搬送波位相バイアス)N(h)を用いる。整数値成分及び小数値成分が共に確定したフィックス解(ナローレーンアンビギュイティの整数値成分)の候補N (c),N (c)はレシオテスト部15bへ出力される。
レシオテスト部15bでは、フィックス解の候補N (c),N (c)の妥当性の評価として、上述したフロート解N(h)を用いて、レシオテストを行う。フロート解N(h)とフィックス解の第1候補N (c)との距離を求めた第1ノルム、フロート解N(h)とフィックス解の第2候補N (c)との距離を求めた第2ノルムをそれぞれ求め、下記(6)式に示すように、第1ノルムを第2ノルムで割った値(比)を求める。その比が、所定の閾値αよりも大きい場合、すなわち第1ノルムが第2ノルムよりも十分に大きい場合、フィックス解の第1候補N (c)をナローレーンアンビギュイティの解、すなわちフィックス解として確定する。したがって、このフィックス解の第1候補N (c)は、フィックス解N (c)として、図4に示すように、第2測位解決定部15cへ出力される。閾値αには、予め得られた実験データに基づき得られた値を用いる。例えば、3〜5が好適な範囲である。
Figure 2016057239
第2測位解決定部15cでは、レシオテスト部15bで決定したフィックス解N (c)を用いて、観測局1の位置(座標)である第2測位解Rを求め、図2に示すように、測位解評価部16へ出力する。
測位解評価部16は、第1測位解演算部14で求めた第1測位解R(1)及び第2測位解演算部15で求めた第2測位解Rを入力として、第1測位解演算部14及び第2測位解演算部15から出力された両測位解の差(ノルム)をとり、その差と所定の閾値βとの大小関係を求める。その大小関係を評価結果として再解析要否判断部17へ出力する。
再解析要否判断部17では、測位解評価部16での評価結果に基づき再解析の要否を判断する。すなわち上記両測位解の差が閾値βより小さい場合には、第2測位解を観測局1の座標である測位解として確定する。第2測位解を所定の場所(例えば図1及び図2では監視センター)へ出力する。また、この距離が閾値β以上となった場合には、第2測位解はミスフィックスであると判断し、第1測位解R(1)の次に用いられる第1測位解R(m)を用いて再解析するよう、図2に示すように、再解析指令を第1測位解演算部14に出力する。再解析指令には、すなわち再解析に用いられる第1測位解R(m)の情報、例えば、予め求めたM個の第1測位解から、再解析に適切な推定条件で求められたものを選択する指示などが含まれている。閾値βには、予め得られた実験データに基づき、求めた値を用いる。例えば、水平方向で3〜10cmが好適な範囲である。
なお、再解析時には、第2測位解演算部15においても、再解析した第1測位解を用いて再び第2測位解を求める。再解析した第1測位解及び第2測位解を用いて再度、測位解評価部16にて測位解の評価を行い、改めて再解析要否判断部17にて要否判断が行われ、再解析が続けられる。
以下、本実施例に係る測位方法について簡単に説明する。演算センター5において、観測データ取得部51にて取得した測位用衛星の精密暦及び基準局網3の基準局2にて得られる観測データを用いて、基準局2の修正精密暦演算部53にて得られた精密暦に含まれている衛星時計誤差に衛星時計・電波送信機などの機器自体に起因して生じる機器遅延を修正してなる修正精密暦を求め、修正精密暦演算部53にて補正情報として用いる。
観測局1において、観測データ取得部12にて得られる観測データを用いて、これを測位解評価部16において、第1測位解演算部14にて変更可能な演算パラメータを異ならせて、且つフロート解を用いて観測局1の位置を測位した複数の第1測位解のうちの一つであるR(m)と、第2測位解演算部15にてフィックス解を用いて観測局1の位置を測位した第2測位解Rとを用いて、測位解評価部16にて第1測位解R(m)と第2測位解Rとの差を所定の閾値βとを比較するとともに、再解析要否判断部17にて、第1測位解R(m)と第2測位解Rとの差が所定の閾値β以下である場合には第2測位解Rを観測局1の位置として出力し、第2測位解Rと第1測位解R(m)との差が所定の閾値よりも大きい場合には、次の第1測位解演算部14へ再解析指令を出力する。再解析指令を受けた次の第1測位解演算部14で求めた次の第1測位解R(m)及び、次の第1測位解R(m)を用いて、測位解評価部16にて第2測位解演算部15にて求めた第2測位解Rを用いて第2測位解Rの妥当性を再度評価する。
したがって、測位解評価部16にて第2測位解Rを再度評価する際、第1測位解R(m)と第2測位解Rとの差が所定の閾値以下となるまで、演算パラメータの値を変更して予め求めた第1測位解R(m)を用いて第2測位解Rの評価が続けられる。
このように、本発明に係る測位方法及び測位システムによれば、フロート解(バイアスの実数解)を用いて得られた第1測位解R(m)と、フィックス解(バイアスの整数解)を用いて得られた第2測位解Rとを比較して測位解の妥当性を評価することで、測位解の信頼性をより高めミスフィックスを防ぐことができる。
1 観測局
11 受信機
12 観測データ取得部
13 補正情報取得部
14 第1測位解演算部
14a 推定条件選択部
14b 第1測位解演算部
15 第2測位解演算部
15a アンビギュイティ決定部
15b レシオテスト部
15c 第2測位解決定部
16 測位解評価部
17 再解析要否判断部
2 基準局
3 基準局網
4 外部機関
5 演算センター
51 観測データ取得部
52 精密暦取得部
53 修正精密暦演算部

Claims (4)

  1. 受信機が設けられた観測局にて、少なくとも一つの基準局より提供される補正情報を用いて前記観測局の位置を測位する際に、前記補正情報として、測位用衛星の精密暦及び前記少なくとも一つの基準局にて得られる観測データを用いて、前記精密暦に含まれている衛星時計誤差に衛星時計・電波送信機などの機器自体に起因して生じる機器遅延を修正してなる修正精密暦を用いる測位方法であって、
    前記補正情報、前記観測局にて得られる観測データ、変更可能な演算パラメータ及びフロート解を用いて前記観測局の位置を測位した第1測位解と、前記第1測位解及びフィックス解を用いて前記観測局の位置を測位した第2測位解との差を、所定の閾値と比較することによって第2測位解を評価するとともに、
    前記第1測位解と前記第2測位解との差が所定の閾値以下である場合には前記第2測位解を観測局の位置として出力し、
    前記第2測位解と前記第1測位解との差が所定の閾値よりも大きい場合には、前記演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して求めた第1測位解及び第2測位解を用いて第2測位解を再度評価することを特徴とする測位方法。
  2. 第2測位解を再度評価する際に、第1測位解と第2測位解との差が所定の閾値以下となるまで、演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して第2測位解の評価が続けられることを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
  3. 受信機が設けられた観測局にて、少なくとも一つの基準局より提供される補正情報を用いて前記観測局の位置を測位する際に、前記補正情報として、測位用衛星の精密暦及び前記少なくとも一つの基準局にて得られる観測データを用いて、前記精密暦に含まれている衛星時計誤差に衛星時計・電波送信機などの機器自体に起因して生じる機器遅延を修正した修正精密暦を用いる測位システムであって、
    観測局には、前記補正情報及び前記観測局にて得られる観測データが入力されるとともに、変更可能な演算パラメータ及びフロート解を用いて前記観測局の位置を測位した第1測位解を出力する第1測位解演算部と、前記第1測位解及びフィックス解を用いて前記観測局の位置を測位した第2測位解を出力する第2測位解演算部と、両測位解演算部から入力された第1測位解と第2測位解との差を所定の閾値とを比較することにより第2測位解の妥当性を評価する測位解評価部とが備えられ、
    測位解評価部にて、前記第1測位解と前記第2測位解との差が所定の閾値以下である場合には前記第2測位解を観測局の位置として出力し、
    前記第2測位解と前記第1測位解との差が所定の閾値よりも大きい場合には、測位解評価部にて、前記第1測位解演算部の演算パラメータの種類および値の少なくとも一方を変更して求めた第1測位解及び第2測位解を用いて第2測位解の妥当性を再度評価することを特徴とする測位システム。
  4. 用いられる演算パラメータの種類および値の少なくとも一方が互いに異なる第1測位解演算部が複数設けられるとともに、再度評価する度に異なる前記第1測位解演算部を用いることを特徴とする請求項3に記載の測位システム。
JP2014185779A 2014-09-12 2014-09-12 測位方法及び測位システム Active JP6320254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185779A JP6320254B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 測位方法及び測位システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185779A JP6320254B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 測位方法及び測位システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016057239A true JP2016057239A (ja) 2016-04-21
JP6320254B2 JP6320254B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=55758220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014185779A Active JP6320254B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 測位方法及び測位システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6320254B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105911497A (zh) * 2016-06-15 2016-08-31 国网北京市电力公司 局部放电定位误差的校正方法和装置
CN108627859A (zh) * 2018-05-10 2018-10-09 上海海积信息科技股份有限公司 一种rtk算法结果的可靠性分析方法及装置
CN110662987A (zh) * 2017-06-29 2020-01-07 松下知识产权经营株式会社 定位方法和定位终端
WO2021220414A1 (ja) * 2020-04-28 2021-11-04 日本電信電話株式会社 位置計測装置、制御装置、測位システム、位置計測方法、及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025049A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Toyota Motor Corp 搬送波位相式移動体測位装置
US20110187590A1 (en) * 2008-10-06 2011-08-04 Rodrigo Leandro Position Estimation Methods and Apparatus
JP2013108960A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Toyota Central R&D Labs Inc 測位装置及びプログラム
JP2013228237A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Hitachi Zosen Corp 変位観測方法および変位観測システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025049A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Toyota Motor Corp 搬送波位相式移動体測位装置
US20110187590A1 (en) * 2008-10-06 2011-08-04 Rodrigo Leandro Position Estimation Methods and Apparatus
JP2013108960A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Toyota Central R&D Labs Inc 測位装置及びプログラム
JP2013228237A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Hitachi Zosen Corp 変位観測方法および変位観測システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105911497A (zh) * 2016-06-15 2016-08-31 国网北京市电力公司 局部放电定位误差的校正方法和装置
CN110662987A (zh) * 2017-06-29 2020-01-07 松下知识产权经营株式会社 定位方法和定位终端
CN108627859A (zh) * 2018-05-10 2018-10-09 上海海积信息科技股份有限公司 一种rtk算法结果的可靠性分析方法及装置
WO2021220414A1 (ja) * 2020-04-28 2021-11-04 日本電信電話株式会社 位置計測装置、制御装置、測位システム、位置計測方法、及びプログラム
JPWO2021220414A1 (ja) * 2020-04-28 2021-11-04
JP7364060B2 (ja) 2020-04-28 2023-10-18 日本電信電話株式会社 位置計測装置、制御装置、測位システム、位置計測方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6320254B2 (ja) 2018-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11543541B2 (en) Systems and methods for high-integrity satellite positioning
US11624843B2 (en) Systems and methods for reduced-outlier satellite positioning
CN109975837B (zh) 在星基定位测量系统中检查移动载波位置的估计完整性的方法
JP7153427B2 (ja) 衛星測位システムを用いた測位方法および測位装置
US7576690B2 (en) Position determination with reference data outage
JP5352422B2 (ja) 測位装置及びプログラム
US9030355B2 (en) Location fix from unknown position
US10281588B2 (en) GNSS surveying using RTK engine verification
EP2634593B1 (en) Positioning using a local wave-propagation model
CN107367744B (zh) 基于自适应测量噪声方差估计的星载gps定轨方法
JP6320254B2 (ja) 測位方法及び測位システム
CN114355390B (zh) 一种服务端产品的故障检测方法、装置、设备及存储介质
JP4592526B2 (ja) 測位システム
CN110068848B (zh) 一种高性能rtk处理技术方法
JP5925038B2 (ja) 変位観測方法および変位観測システム
US11112508B2 (en) Positioning method and positioning terminal
US11047992B2 (en) Positioning method and positioning terminal
US20220317311A1 (en) Positioning assistance apparatus, positioning assistance method, and computer-readable recording medium
US10816675B2 (en) Coordinate output method and coordinate output device
US11294072B2 (en) Method, device and server for estimation of IFB calibration value
US20220299651A1 (en) Positioning assistance apparatus, positioning assistance method, and computer-readable recording medium
JP2024508383A (ja) 複数の基準局を使用するリアルタイムキネマティック(rtk)および差分全地球航法衛星システム(dgnss)補正
Alam et al. Modified precise point positioning with ambiguity validation for better performance

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170607

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6320254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250