JP4684492B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力ギアに伝達手段を介して力を伝えることで、前記出力ギアから作動力を得るようにしたアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のアクチュエータとしては、特開平05−263889号公報に開示されたものがある。
【0003】
すなわち、アクチュエータの駆動対象は、被印刷物が載置され往復移動する原稿台であり、その駆動対象に、その往復移動方向に沿って取り付けられた内歯歯車が、平行な第1および第2ラックと、前記第1ラックの両端部から、それぞれ対向する第2ラックの端部方向に向かって同ピッチで延びる略半円状の内歯部とを有し、駆動力が伝達される太陽歯車を内歯歯車内に設け、太陽歯車および内歯歯車と歯合する遊星歯車を設け、遊星歯車は一体的に回転するピッチ円径の異なる2段歯車からなり、第1および第2ラックは、2段歯車とそれぞれ歯合し得るように軸方向に変位して形成されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、部品点数を少なくしてコストを低減し、駆動対象を往復移動することができ、その上、往方向と復方向の移動速度を変えることで、駆動対象の全体的な移動時間を短縮することができるという利点を備えているが、コストをさらに低減するには改良の余地があるという問題点を有している。
【0005】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みなされたもので、部品点数を少なくして、コストを低減することができるアクチュエータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するための本発明の要旨とするところは、次の記載事項に存する。
[1] 出力ギア(30)にチェーンなどの伝達手段(40)を巻掛け、当該伝達手段(40)を介して前記出力ギア(30)に力を伝えることで、前記出力ギア(30)から作動力を得るようにしたアクチュエータ(10)において、
前記出力ギア(30)は第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)から成り、
前記第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)は、同一の出力軸(33)を中心に一体的に回転可能に支持され、
前記出力軸(33)は、その軸方向に対し直交する方向である作動方向(A1)に変位可能に支持され、
前記伝達手段(40)は、前記第1出力ギア(31)のピッチ円である第1ピッチ円(C1)の周速と前記第2出力ギア(32)のピッチ円である第2ピッチ円(C2)の周速との割合が前記第1ピッチ円(C1)の直径と前記第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対して異なるように前記第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)に力を伝えることで、前記出力軸(33)を前記作動方向(A1)に変位させるものであることを特徴とするアクチュエータ(10)。
【0007】
[2] 入力ギア(20)と出力ギア(30)とにチェーンなどの伝達手段(40)を巻掛け、前記入力ギア(20)の回転力を前記出力ギア(30)に伝達することで、前記出力ギア(30)から作動力を得るようにしたアクチュエータ(10)において、
前記入力ギア(20)は、第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)から成り、
前記出力ギア(30)は第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)から成り、
前記伝達手段(40)は、前記第1入力ギア(21)と前記第1出力ギア(31)とに巻掛けられる第1伝達部材(41)と、前記第2入力ギア(22)と前記第2出力ギア(32)とに巻掛けられる第2伝達部材(42)とから成り、
前記第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)は、同一の出力軸(33)を中心に一体的に回転可能に支持され、
前記出力軸(33)は、その軸方向に対し直交する方向である作動方向(A1)に変位可能に支持され、
前記第1伝達部材(41)および前記第2伝達部材(42)は、前記第1出力ギア(31)のピッチ円である第1ピッチ円(C1)の周速と前記第2出力ギア(32)のピッチ円である第2ピッチ円(C2)の周速との割合が前記第1ピッチ円(C1)の直径と前記第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対して異なるように前記第1入力ギア(21)および前記第2入力ギア(22)から前記第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)に力をそれぞれ伝えることで、前記出力軸(33)を前記作動方向(A1)に変位させるものであることを特徴とするアクチュエータ(10)。
【0008】
[3] 入力ギア(20)と出力ギア(30)とにチェーンなどの伝達手段(40)を巻掛け、前記入力ギア(20)の回転力を前記出力ギア(30)に伝達することで、前記出力ギア(30)から作動力を得るようにしたアクチュエータ(10)において、
前記入力ギア(20)は第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)から成り、
前記出力ギア(30)は第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)から成り、
前記伝達手段(40)は、前記第1入力ギア(21)と前記第1出力ギア(31)とに巻掛けられる第1伝達部材(41)と、前記第2入力ギア(22)と前記第2出力ギア(32)とに巻掛けられる第2伝達部材(42)とから成り、
前記第1入力ギア(21)および前記第2入力ギア(22)は、同一の入力軸(23)を中心に一体的に回転可能にそれぞれ支持され、
前記第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)は、同一の出力軸(33)を中心に一体的に回転可能に支持され、
前記出力軸(33)は、前記入力軸(23)と平行を成していて、前記出力軸(33)と前記入力軸(23)との軸間距離が狭まる方向である作動方向(A1)に変位可能に支持され、
前記第1伝達部材(41)および前記第2伝達部材(42)は、前記第1出力ギア(31)のピッチ円である第1ピッチ円(C1)の周速と前記第2出力ギア(32)のピッチ円である第2ピッチ円(C2)の周速との割合が前記第1ピッチ円(C1)の直径と前記第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対して異なるように前記第1入力ギア(21)および前記第2入力ギア(22)から前記第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)に力をそれぞれ伝えることで、前記出力軸(33)を前記作動方向(A1)に変位させるものであることを特徴とするアクチュエータ(10)。
【0009】
[4] 前記出力ギア(30)、前記入力ギア(20)および前記伝達手段(40)を内蔵するハウジング(12)を備え、
前記ハウジング(12)は、アーム部材(15)を揺動可能に支持し、
前記アーム部材(15)の一端部は、前記出力軸(33)に連結されていることを特徴とする[2]または[3]に記載のアクチュエータ(10)。
【0010】
[5] 前記第1ピッチ円(C1)の直径と前記第2ピッチ円(C2)の直径との間に差がある場合において、
前記第1ピッチ円(C1)の直径または前記第2ピッチ円(C2)の直径の小さい方と、当該直径の小さい方のピッチ円に対応する前記第1入力ギア(21)のピッチ円である第3ピッチ円(C3)の直径または前記第2入力ギア(22)のピッチ円である第4ピッチ円(C4)の直径との差は、前記第1ピッチ円(C1)の直径または前記第2ピッチ円(C2)の直径の大きい方と、当該直径の大きい方のピッチ円に対応する前記第3ピッチ円(C3)の直径または前記第4ピッチ円(C4)の直径との差より小さくなっていることを特徴とする[2]または[3]に記載のアクチュエータ(10)。
【0011】
[6] 前記第1入力ギア(21)のピッチ円である第3ピッチ円(C3)の直径と、前記第2入力ギア(22)のピッチ円である第4ピッチ円(C4)の直径との間に差がある場合において、
前記第3ピッチ円(C3)の直径または前記第4ピッチ円(C4)の直径の小さい方と、当該直径の小さい方のピッチ円に対応する前記第1ピッチ円(C1)または前記第2ピッチ円(C2)の直径との差は、前記第3ピッチ円(C3)の直径または前記第4ピッチ円(C4)の直径の大きい方と、当該直径の大きい方のピッチ円に対応する前記第1ピッチ円(C1)または前記第2ピッチ円(C2)の直径の差より小さくなっていることを特徴とする[2]または[3]に記載のアクチュエータ(10)。
【0012】
[7] 前記入力ギア(20)は、前記出力軸(33)を前記作動方向(A1)に変位させるべく正転する一方、前記出力軸(33)を前記作動方向(A1)とは反対の方向に変位させるべく逆転するものであることを特徴とする[2]、[3]、[4]、[5]または[6]に記載のアクチュエータ(10)。
【0013】
[8] 前記第1ピッチ円(C1)の直径および前記第2ピッチ円(C2)の直径は同じであることを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載のアクチュエータ(10)。
【0014】
[9] 前記第3ピッチ円(C3)の直径および前記第4ピッチ円(C4)の直径は同じであることを特徴とする[2]または[3]に記載のアクチュエータ(10)。
【0015】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
出力ギア(30)の第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)は、同一の出力軸(33)を中心に一体的に回転可能になっているので、第1出力ギア(31)と前記第2出力ギア(32)との間に相対的な変位は生じない。
【0016】
伝達手段(40)が第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)に力をそれぞれ伝えたとき、仮に、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の周速と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の周速との割合が、第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対応して設定されるものでは、第1出力ギア(31)の角速度と第2出力ギア(32)の角速度とは同じになるから、第1出力ギア(31)および前記第2出力ギア(32)は、同一の出力軸(33)を中心に一体的に回転し続けることになり、伝達手段(40)によって出力軸(33)がその軸方向に対し直交する方向である作動方向(A1)に変位することはない。
【0017】
本発明では、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の周速と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の周速との割合が、第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対し異なるように、伝達手段(40)が第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)に力を伝えるものであるから、第1出力ギア(31)の角速度と第2出力ギア(32)の角速度とは同じにならず、仮に、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位しない構成であれば、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)は回転不能となる。
【0018】
しかしながら、本発明では、出力軸(33)は作動方向(A1)に変位可能に支持されているので、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位することで、第1ピッチ円(C1)の周速と第2ピッチ円(C2)の周速との割合が、第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対応し、第1出力ギア(31)の角速度と第2出力ギア(32)の角速度とが同じになり、変位する出力軸(33)を中心にして第1出力ギア(31)と第2出力ギア(32)とが回転するようになる。このように、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位することで、例えば、変位する出力軸(33)から作動力を得ることができる。
【0019】
以上のように、伝達手段(40)は、伝達先である第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)に力をそれぞれ伝えるものであり、その力の伝達元に応じて構成されるものである。
【0020】
その力の伝達元が入力ギア(20)であるとき、伝達手段(40)は入力ギア(20)と出力ギア(30)とに巻掛けられるチェーンなどで構成される。
【0021】
例えば、入力ギア(20)が第1入力ギア(21)と第2入力ギア(22)から成り、また、伝達手段(40)が第1入力ギア(21)と第1出力ギア(31)とに巻掛けられる第1伝達部材(41)と、第2入力ギア(22)と第2出力ギア(32)とに巻掛けられる第2伝達部材(42)とから成る。
【0022】
第1入力ギア(21)は第1伝達部材(41)を介して第1出力ギア(31)に力を伝え、第2入力ギア(22)は第2伝達部材(42)を介して第2出力ギア(32)に力を伝える。このとき、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の周速と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の周速との割合が第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対し異なるように設定されているので、そのままでは、第1出力ギア(31)の角速度と第2出力ギア(32)の角速度とは同じにならず、第1出力ギア(31)と第2出力ギア(32)とは回転不能であるが、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位することで、変位する出力軸(33)回りに第1出力ギア(31)と第2出力ギア(32)とが一体的に回転可能になる。
【0023】
前述の第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)は、例えば、回転可能にそれぞれ支持されている相互に別体のものであるが、第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)は、同一の入力軸(23)を中心に一体的に回転可能にそれぞれ支持されているものであってもよい。それにより、部品点数を少なくすることができる。このとき、出力軸(33)の作動方向(A1)は、出力軸(33)と入力軸(23)との軸間距離を狭める方向となる。
【0024】
第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)が一体的に回転すると、同じく、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の周速と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の周速との割合が第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対し異なるように設定されているので、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位するようになり、変位する出力軸(33)回りに第1出力ギア(31)と第2出力ギア(32)とが一体的に回転可能になる。
【0025】
これらの出力ギア(30)、入力ギア(20)および伝達手段(40)は、ハウジング(12)に内蔵されている。前述のように、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位すると、出力軸(33)に一端部が連結されたアーム部材(15)が揺動するようになる。すなわち、出力軸(33)に連動するアーム部材(15)に駆動対象を連結すればよい。
【0026】
以上のように、入力ギア(20)、出力ギア(30)あるいは、伝達手段(40)の各種の構成において、出力ギア(30)の出力軸(33)を作動方向(A1)に変位させることができる。
例えば、第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)を相互に異なる角速度で回転し、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の周速と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の周速との割合が第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径との割合に対し異なるようにすればよい。
【0027】
また、例えば、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の直径と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の直径との間に差をつけてもよい。この場合、第1入力ギア(21)の第3ピッチ円(C3)の直径と、第2入力ギア(22)の第4ピッチ円(C4)の直径とを同じにしてもよい。
【0028】
また、この場合、第1ピッチ円(C1)の直径または第2ピッチ円(C2)の直径の小さい方と、その直径の小さい方のピッチ円に対応する第1入力ギア(21)の第3ピッチ円(C3)の直径または第2入力ギア(22)の第4ピッチ円(C4)の直径との差を、第1ピッチ円(C1)の直径または第2ピッチ円(C2)の直径の大きい方と、その直径の大きい方のピッチ円に対応する第3ピッチ円(C3)の直径または第4ピッチ円(C4)の直径との差より小さくする。
【0029】
すなわち、第3ピッチ円(C3)の直径と、第4ピッチ円(C4)の直径とが同じ場合に、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)からそれぞれ繰り込むべき繰り込み量は同じである。
【0030】
このとき、仮に、第1ピッチ円(C1)の直径が第2ピッチ円(C2)の直径より小さいと、第1出力ギア(31)は第2出力ギア(32)に対し遅く回転しようとし、両者の角速度が一致しないで、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)は一体的には回転不能になる。しかしながら、出力軸(33)と入力軸(23)との軸間距離が狭まる方向である作動方向(A1)に出力軸(33)が変位することで、第1ピッチ円(C1)の周速が第2ピッチ円(C2)の周速より大きく速度が増加し、それにより、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)の両者の角速度が一致し、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)が一体的に回転するようになる。
【0031】
一方、例えば、第1入力ギア(21)および第2入力ギア(22)を同じ角速度で回転する一方、第1入力ギア(21)のピッチ円である第3ピッチ円(C3)の直径と、第2入力ギア(22)のピッチ円である第4ピッチ円(C4)の直径との間に差をつけてもよい。この場合、第1出力ギア(31)の第1ピッチ円(C1)の直径と第2出力ギア(32)の第2ピッチ円(C2)の直径とを同じにしてもよい。
【0032】
また、この場合、第3ピッチ円(C3)の直径または第4ピッチ円(C4)の直径の小さい方と、その直径の小さい方のピッチ円に対応する第1ピッチ円(C1)または第2ピッチ円(C2)の直径との差を、第3ピッチ円(C3)の直径または第4ピッチ円(C4)の直径の大きい方と、その直径の大きい方のピッチ円に対応する第1ピッチ円(C1)または第2ピッチ円(C2)の直径の差より小さくすればよい。
【0033】
すなわち、第3ピッチ円(C3)の直径が第4ピッチ円(C4)の直径より小さい場合に、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)からそれぞれ繰り込むべき繰り込み量は、第1出力ギア(31)が第2出力ギア(32)より少なく、仮に、第1ピッチ円(C1)または第2ピッチ円(C2)の直径が同じであれば、第1ピッチ円(C1)の周速と第2ピッチ円(C2)との周速が一致しないで、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)は一体的には回転不能になる。
【0034】
しかしながら、出力軸(33)と入力軸(23)との軸間距離が狭まる方向である作動方向(A1)に出力軸(33)が変位することで、第1ピッチ円(C1)の周速が第2ピッチ円(C2)の周速より大きく速度が増加し、それにより、第1ピッチ円(C1)の周速と第2ピッチ円(C2)の周速とが一致し、第1出力ギア(31)および第2出力ギア(32)が一体的に回転するようになる。
【0035】
以上は、入力ギア(20)を一方向に回転すると、入力ギア(20)から伝達手段(40)を介して出力ギア(30)に力が伝達され、出力ギア(30)の出力軸(33)が作動方向(A1)に変位するものであるが、入力ギア(20)を正逆回転するように構成してもよい。入力ギア(20)が正転すると、出力軸(33)が作動方向(A1)に変位し、入力ギア(20)を逆転すると、出力軸(33)が作動方向(A1)とは反対の方向に変位するようになる。
【0036】
また、第1ピッチ円(C1)の直径と第2ピッチ円(C2)の直径とを同じにしたり、第3ピッチ円(C3)の直径と第4ピッチ円(C4)の直径とを同じにすることで、出力ギア(30)や入力ギア(20)が製作し易くなる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るアクチュエータのハウジング内の構成を主に示す正面図、図2は同じく平面図、図3は同じく底面図、図4は同じく側面図である。
図1〜図4に示すように、本発明に係るアクチュエータ10は、出力ギア30に伝達手段40を介して力を伝えることで、出力ギア30から作動力を得るようにしたものである。
【0038】
出力ギア30は第1出力ギア31および第2出力ギア32から成る。第1出力ギア31および第2出力ギア32は、同一の出力軸33を中心に一体的に回転可能に支持されている。
【0039】
また、第1出力ギア31および第2出力ギア32の出力軸33は、その軸方向に対し直交する方向である作動方向A1(図1参照)に変位可能に支持されている。
【0040】
伝達手段40は、第1出力ギア31および第2出力ギア32に力をそれぞれ伝えたとき、第1出力ギア31のピッチ円である第1ピッチ円C1の周速と第2出力ギア32のピッチ円である第2ピッチ円C2の周速との割合を第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対し異ならせることで、出力軸33を作動方向A1に変位させるものである。このようなピッチ円の周速とピッチ円の直径との関係は後述する。
【0041】
伝達手段40は具体的には、入力ギア20と出力ギア30とに巻き掛けられるチェーンなどであり、入力ギア20の回転力を出力ギア30に伝達するものである。
【0042】
入力ギア20は、第1入力ギア21および第2入力ギア22から成る。伝達手段40は、第1入力ギア21と第1出力ギア31とに巻掛けられる第1伝達部材41と、第2入力ギア22と第2出力ギア32とに巻掛けられる第2伝達部材42とから成る。
【0043】
第1入力ギア21および第2入力ギア22は、回転軸を中心にして回転可能にそれぞれ支持されるものである。本実施の形態では、部品点数の削減や小型化を図るべく、第1入力ギア21および第2入力ギア22は、同一の回転軸である入力軸23を中心に一体的に回転可能にそれぞれ支持されている。
【0044】
また、本実施の形態では、入力軸23と出力軸33とは平行に配されている。このような入力軸23と出力軸33とが平行に配されたアクチュエータ10では、出力軸33と入力軸23との軸間距離が狭くなる方向である作動方向A1に出力軸33が変位可能に支持されている。
【0045】
以上の出力ギア30、入力ギア20および伝達手段40はアクチュエータ10のハウジング12に内蔵されている。ハウジング12は、蓋体121により収容凹部122を塞いで成る。また、蓋体121および収容凹部122の底部123には、出力軸33を作動方向A1に案内するためのガイド溝16が形成されている。
【0046】
ハウジング12にはアーム部材15が枢軸151を中心にして揺動可能に支持されている。アーム部材15の一端部152には、出力軸33が連結されている。アーム部材15の他端部153には、一対の連接ロッド154,155の基端部が接続され、各連接ロッド154,155の先端部が駆動対象(図示省略)へ延設されている。
【0047】
第1ピッチ円C1および第2ピッチ円C2の直径と、第1ピッチ円C1および第2ピッチ円C2の周速との関係は、第1出力ギア31および第2出力ギア32に力をそれぞれ伝えたとき、第1出力ギア31の第1ピッチ円C1の周速と第2出力ギア32の第2ピッチ円C2の周速との割合を第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対し異ならせるものである。
【0048】
具体的には、第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との間に差がある場合において、第1ピッチ円C1の直径または第2ピッチ円C2の直径の小さい方と、その直径の小さい方のピッチ円に対応する第1入力ギア21のピッチ円である第3ピッチ円C3の直径または第2入力ギア22のピッチ円である第4ピッチ円C4の直径との差が、第1ピッチ円C1の直径または第2ピッチ円C2の直径の大きい方と、その直径の大きい方のピッチ円に対応する第3ピッチ円C3の直径または第4ピッチ円C4の直径との差より小さくなるように設定されている。
【0049】
図5はアクチュエータの作動状態を概念的に示す正面図である。
図5に示すように、本実施の形態では、第2ピッチ円C2の直径(=44.62mm)より小さくした第1ピッチ円C1の直径(=42.62mm)と、その第1ピッチ円C1に対応する第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)との差(|42.62-42.62|=0mm)が、前記第2ピッチ円C2の直径(=44.62mm)と、その第2ピッチ円C2に対応する第4ピッチ円C4の直径(=42.62mm)との差(|44.62-42.62|=2.0mm)より小さくなるように設定されている。
【0050】
なお、本実施の形態では第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)および第4ピッチ円C4の直径(=42.62mm)は同じであるが、前記両方の差に前述の大小が生じればよく、同じである必要はない。一般に、前記両方の差を小さくするほど、出力軸33から得られる作動力は大きくなる。
【0051】
入力ギア20は、出力軸33を作動方向A1に変位させるべく正転する一方、出力軸33を作動方向A1とは反対の方向に変位させるべく逆転するものである。入力ギア20の入力軸23には図示省略した減速機構を介してモータM1の駆動軸が連結されている。
【0052】
また、第1伝達部材41および第2伝達部材42には弛みを防止するためのテンションギア18がそれぞれ配されている。
【0053】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
ハウジング12には、出力ギア30、入力ギア20および伝達手段40が内蔵されている。出力ギア30の第1出力ギア31および第2出力ギア32は、同一の出力軸33を中心に一体的に回転可能になっているので、別々に製作する必要がなく、部品点数を1つ減らせることができる。
【0054】
伝達手段40が第1出力ギア31および第2出力ギア32に力をそれぞれ伝えたとき、仮に、第1出力ギア31の第1ピッチ円C1の周速と第2出力ギア32の第2ピッチ円C2の周速との割合が、第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対応して設定されるものでは、第1出力ギア31の角速度と第2出力ギア32の角速度とは同じになるから、第1出力ギア31および前記第2出力ギア32は、同一の出力軸33を中心に一体的に回転し続けることになり、伝達手段40によって出力軸33がその軸方向に対し直交する方向である作動方向A1に変位することはない。
【0055】
ここで、第1出力ギア31の第1ピッチ円C1の周速と第2出力ギア32の第2ピッチ円C2の周速との割合が、第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対し異なるように、伝達手段40が第1出力ギア31および第2出力ギア32に力を伝えるものであるから、第1出力ギア31の角速度と第2出力ギア32の角速度とは同じにならず、仮に、出力軸33が作動方向A1に変位しない構成であれば、第1出力ギア31および第2出力ギア32は回転不能となる。
【0056】
しかしながら、出力軸33は作動方向A1に変位可能に支持されているので、出力軸33が作動方向A1に変位することで、第1ピッチ円C1の周速と第2ピッチ円C2の周速との割合が、第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対応し、第1出力ギア31の角速度と第2出力ギア32の角速度とが同じになり、変位する出力軸33を中心にして第1出力ギア31と第2出力ギア32とが回転するようになる。このように、出力軸33が作動方向A1に変位することで、例えば、変位する出力軸33から作動力を得ることができる。
【0057】
伝達手段40は、伝達先である第1出力ギア31および第2出力ギア32に力をそれぞれ伝えるものであるから、その力の伝達元に応じて構成されるが、伝達元が入力ギア20であるとき、チェーンなどの伝達手段40が入力ギア20と出力ギア30とに巻掛けられる。
【0058】
また、入力ギア20が第1入力ギア21と第2入力ギア22から成るとき、伝達手段40の第1伝達部材41が第1入力ギア21と第1出力ギア31とに巻掛けられ、第2伝達部材42が第2入力ギア22と第2出力ギア32とに巻掛けられるようになる。そして、第1入力ギア21は第1伝達部材41を介して第1出力ギア31に力を伝え、第2入力ギア22は第2伝達部材42を介して第2出力ギア32に力を伝える。
【0059】
このとき、第1出力ギア31の第1ピッチ円C1の周速と第2出力ギア32の第2ピッチ円C2の周速との割合が第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対し異なるように、第1伝達部材41および第2伝達部材42が第1ピッチ円C1および第2ピッチ円C2に力を伝えるので、そのままでは、第1出力ギア31の角速度と第2出力ギア32の角速度とは同じにならず、第1出力ギア31と第2出力ギア32とは回転不能であるが、出力軸33が作動方向A1に変位することで、変位する出力軸33回りに第1出力ギア31と第2出力ギア32とが一体的に回転可能になる。
【0060】
前述の第1入力ギア21および第2入力ギア22は、例えば、回転可能にそれぞれ支持されている相互に別体のものであってもよく、第1入力ギア21および第2入力ギア22は、同一の入力軸23を中心に一体的に回転可能にそれぞれ支持されていてもよい。第1入力ギア21および第2入力ギア22を一体的にすることで、部品点数を少なくすることができる。
【0061】
また、入力軸23と出力軸33とが平行に配されるとき、出力軸33の作動方向A1は、出力軸33と入力軸23との軸間距離を狭める方向となる。
【0062】
このような構成においても、伝達手段40の第1伝達部材41および第2伝達部材42は、第1出力ギア31の第1ピッチ円C1の周速と第2出力ギア32の第2ピッチ円C2の周速との割合が第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径との割合に対し異なるように第1ピッチ円C1および第2ピッチ円C2に力を伝えるので、出力軸33が作動方向A1に変位するようになり、変位する出力軸33回りに第1出力ギア31と第2出力ギア32とが一体的に回転可能になる。
【0063】
出力軸33が作動方向A1に変位すると、アーム部材15が枢軸151を中心にして揺動するようになり、アーム部材15に接続された連接ロッド154,155が駆動対象(図示省略)側を押し引きすることができる。
【0064】
以上のように、入力ギア20、出力ギア30あるいは、伝達手段40の各種の構成において、出力ギア30の出力軸33を作動方向A1に変位させることができる。
本実施の形態では、第2ピッチ円C2の直径(=44.62mm)より小さな第1ピッチ円C1の直径(=42.62mm)と、その第1ピッチ円C1に対応する第1入力ギア21の第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)との差(=0mm)を、第2ピッチ円C2の直径(=44.62mm)と、その第2ピッチ円C2に対応する第4ピッチ円C4の直径(=42.62mm)との差(=2.0mm)より小さくなっている。
【0065】
このように、第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)と、第4ピッチ円C4の直径(=42.62mm)とが同じ場合に、第1入力ギア21および第2入力ギア22が第1出力ギア31および第2出力ギア32からそれぞれ繰り込むべき第1伝達部材41および第2伝達部材42の繰り込み量は同じである。
【0066】
このとき、第1ピッチ円C1の直径(=42.62mm)が第2ピッチ円C2の直径(=44.62mm)より小さいから、第1出力ギア31は第2出力ギア32に対し遅く回転しようとし、両者の角速度が一致しないで、第1出力ギア31および第2出力ギア32は一体的には回転不能になる。しかしながら、出力軸33と入力軸23との軸間距離が狭まる方向である作動方向A1に出力軸33が変位することで、第1ピッチ円C1の周速が第2ピッチ円C2の周速より大きく速度が増加し、それにより、第1出力ギア31および第2出力ギア32の両者の角速度が一致し、第1出力ギア31および第2出力ギア32が一体的に回転するようになる。
【0067】
以上は、入力ギア20が正転すると、入力ギア20から伝達手段40を介して出力ギア30に力が伝達され、出力ギア30の出力軸33が作動方向A1に変位するものであるが、入力ギア20を逆転すると、出力軸33が作動方向A1とは反対の方向に変位するようになる。
【0068】
入力ギア20の逆転時においては、出力軸33と入力軸23との軸間距離が広がる方向である作動方向A1とは反対の方向に出力軸33が変位することで、第1ピッチ円C1の周速が第2ピッチ円C2の周速より大きく速度が増加し、それにより、第1出力ギア31および第2出力ギア32の両者の角速度が一致し、第1出力ギア31および第2出力ギア32が一体的に回転するようになる。
【0069】
なお、前記実施の形態においては、図5に示すように、第1出力ギア31の第1ピッチ円C1の直径(=42.62mm)と第2出力ギア32の第2ピッチ円C2の直径(=44.62mm)との間に差(=2.0mm)をつける一方、第1入力ギア21の第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)と、第2入力ギア22の第4ピッチ円C4の直径(=42.62mm)とを同じにしたものを示したがこれに限らない。
【0070】
すなわち、図6に示すように、第3ピッチ円C3の直径と第4ピッチ円C4の直径との間に差をつける一方、第1ピッチ円C1の直径と第2ピッチ円C2の直径とを同じにしてもよい。
【0071】
このとき、第3ピッチ円C3の直径または第4ピッチ円C4の直径の小さい方と、その直径の小さい方のピッチ円に対応する第1ピッチ円C1または第2ピッチ円C2の直径との差は、第3ピッチ円C3の直径または第4ピッチ円C4の直径の大きい方と、その直径の大きい方のピッチ円に対応する第1ピッチ円C1または第2ピッチ円C2の直径の差より小さく設定される。
【0072】
具体的には、第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)を、第4ピッチ円C4の直径(=44.62mm)より小さくし、その第3ピッチ円C3に対応する第1ピッチ円C1の直径(=42.62mm)との差(|42.62-42.62|=0mm)は、第4ピッチ円C4の直径(=44.62mm)と、その第4ピッチ円C4に対応する第2ピッチ円C2の直径(=42.62mm)の差(|44.62-42.62=2.0mm|)より小さく設定される。
【0073】
このように、第3ピッチ円C3の直径(=42.62mm)が第4ピッチ円C4の直径(=44.62mm)より小さい場合に、第1入力ギア21および第2入力ギア22が第1出力ギア31および第2出力ギア32からそれぞれ繰り込むべき第1伝達部材41および第2伝達部材42の繰り込み量は、第1出力ギア31が第2出力ギア32より少ない。第1ピッチ円C1の直径(=42.62mm)および第2ピッチ円C2の直径(=42.62mm)が同じであるから、第1ピッチ円C1の周速と第2ピッチ円C2との周速が一致しないで、第1出力ギア31および第2出力ギア32は一体的には回転不能になる。
【0074】
しかしながら、出力軸33と入力軸23との軸間距離が狭まる方向である作動方向A1に出力軸33が変位することで、第1ピッチ円C1の周速が第2ピッチ円C2の周速より大きく速度が増加し、それにより、第1ピッチ円C1の周速と第2ピッチ円C2の周速とが一致し、第1出力ギア31および第2出力ギア32が一体的に回転するようになる。
【0075】
また、前記実施の形態においては、伝達手段40をチェーンとしたが、これに限らず、タイミングベルトなどであってもよい。
さらに、入力軸23と出力軸33との軸間距離が狭まる方向を作動方向A1としたが、これに限らず、作動方向A1は、出力軸33の軸方向に対し直交する方向であって、その方向に出力軸33が変位することによって、第1ピッチ円C1の周速あるいは第2ピッチ円C2の周速の一方が他方より大きく速度が増加し、それにより、第1出力ギア31および第2出力ギア32の両者の角速度が一致し、第1出力ギア31および第2出力ギア32が一体的に回転するようになるものであればよい。
【0076】
【発明の効果】
本発明に係るアクチュエータによれば、出力ギアの第1出力ギアおよび第2出力ギアとを同一の出力軸を中心にして一体的に回転可能に支持し、出力軸を作動方向に変位可能に支持し、伝達手段が、第1出力ギアの第1ピッチ円の周速と第2出力ギアの第2ピッチ円の周速との割合が第1ピッチ円の直径と第2ピッチ円の直径との割合に対し異なるように第1出力ギアおよび第2出力ギアに力を伝えることで出力軸を作動方向に変位するようにしたので、変位する出力軸から作動力を得ることができ、また、簡単な構成にして、コストを低減することができる。
【0077】
また、入力ギアの第1入力ギアおよび第2入力ギアが同一の入力軸を中心に一体的に回転可能にそれぞれ支持されているので、部品点数をさらに少なくすることができ、コストをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るアクチュエータのハウジング内の構成を主に示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るアクチュエータのハウジング内の構成を主に示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るアクチュエータのハウジング内の構成を主に示す底面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るアクチュエータのハウジング内の構成を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るアクチュエータの作動状態を概念的に示す正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るアクチュエータの作動状態を概念的に示す正面図である。
【符号の説明】
A1…作動方向
C1…第1ピッチ円
C2…第2ピッチ円
C3…第3ピッチ円
C4…第4ピッチ円
M1…モータ
10…アクチュエータ
12…ハウジング
15…アーム部材
16…ガイド溝
18…テンションギア
20…入力ギア
21…第1入力ギア
22…第2入力ギア
23…入力軸
30…出力ギア
31…第1出力ギア
32…第2出力ギア
33…出力軸
40…伝達手段
41…第1伝達部材
42…第2伝達部材
121…蓋体
122…収容凹部
123…底部
151…枢軸
152…一端部
153…他端部
154,155…連接ロッド
Claims (9)
- 出力ギアにチェーンなどの伝達手段を巻掛け、当該伝達手段を介して前記出力ギアに力を伝えることで、前記出力ギアから作動力を得るようにしたアクチュエータにおいて、
前記出力ギアは第1出力ギアおよび第2出力ギアから成り、
前記第1出力ギアおよび前記第2出力ギアは、同一の出力軸を中心に一体的に回転可能に支持され、
前記出力軸は、その軸方向に対し直交する方向である作動方向に変位可能に支持され、
前記伝達手段は、前記第1出力ギアのピッチ円である第1ピッチ円の周速と前記第2出力ギアのピッチ円である第2ピッチ円の周速との割合が前記第1ピッチ円の直径と前記第2ピッチ円の直径との割合に対して異なるように前記第1出力ギアおよび前記第2出力ギアに力を伝えることで、前記出力軸を前記作動方向に変位させるものであることを特徴とするアクチュエータ。 - 入力ギアと出力ギアとにチェーンなどの伝達手段を巻掛け、前記入力ギアの回転力を前記出力ギアに伝達することで、前記出力ギアから作動力を得るようにしたアクチュエータにおいて、
前記入力ギアは、第1入力ギアおよび第2入力ギアから成り、
前記出力ギアは第1出力ギアおよび第2出力ギアから成り、
前記伝達手段は、前記第1入力ギアと前記第1出力ギアとに巻掛けられる第1伝達部材と、前記第2入力ギアと前記第2出力ギアとに巻掛けられる第2伝達部材とから成り、
前記第1出力ギアおよび前記第2出力ギアは、同一の出力軸を中心に一体的に回転可能に支持され、
前記出力軸は、その軸方向に対し直交する方向である作動方向に変位可能に支持され、
前記第1伝達部材および前記第2伝達部材は、前記第1出力ギアのピッチ円である第1ピッチ円の周速と前記第2出力ギアのピッチ円である第2ピッチ円の周速との割合が前記第1ピッチ円の直径と前記第2ピッチ円の直径との割合に対して異なるように前記第1入力ギアおよび前記第2入力ギアから前記第1出力ギアおよび前記第2出力ギアに力をそれぞれ伝えることで、前記出力軸を前記作動方向に変位させるものであることを特徴とするアクチュエータ。 - 入力ギアと出力ギアとにチェーンなどの伝達手段を巻掛け、前記入力ギアの回転力を前記出力ギアに伝達することで、前記出力ギアから作動力を得るようにしたアクチュエータにおいて、
前記入力ギアは第1入力ギアおよび第2入力ギアから成り、
前記出力ギアは第1出力ギアおよび第2出力ギアから成り、
前記伝達手段は、前記第1入力ギアと前記第1出力ギアとに巻掛けられる第1伝達部材と、前記第2入力ギアと前記第2出力ギアとに巻掛けられる第2伝達部材とから成り、
前記第1入力ギアおよび前記第2入力ギアは、同一の入力軸を中心に一体的に回転可能にそれぞれ支持され、
前記第1出力ギアおよび前記第2出力ギアは、同一の出力軸を中心に一体的に回転可能に支持され、
前記出力軸は、前記入力軸と平行を成していて、前記出力軸と前記入力軸との軸間距離が狭まる方向である作動方向に変位可能に支持され、
前記第1伝達部材および前記第2伝達部材は、前記第1出力ギアのピッチ円である第1ピッチ円の周速と前記第2出力ギアのピッチ円である第2ピッチ円の周速との割合が前記第1ピッチ円の直径と前記第2ピッチ円の直径との割合に対して異なるように前記第1入力ギアおよび前記第2入力ギアから前記第1出力ギアおよび前記第2出力ギアに力をそれぞれ伝えることで、前記出力軸を前記作動方向に変位させるものであることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記出力ギア、前記入力ギアおよび前記伝達手段を内蔵するハウジングを備え、
前記ハウジングは、アーム部材を揺動可能に支持し、
前記アーム部材の一端部は、前記出力軸に連結されていることを特徴とする請求項2または3に記載のアクチュエータ。 - 前記第1ピッチ円の直径と前記第2ピッチ円の直径との間に差がある場合において、
前記第1ピッチ円の直径または前記第2ピッチ円の直径の小さい方と、当該直径の小さい方のピッチ円に対応する前記第1入力ギアのピッチ円である第3ピッチ円の直径または前記第2入力ギアのピッチ円である第4ピッチ円の直径との差は、前記第1ピッチ円の直径または前記第2ピッチ円の直径の大きい方と、当該直径の大きい方のピッチ円に対応する前記第3ピッチ円の直径または前記第4ピッチ円の直径との差より小さくなっていることを特徴とする請求項2または3に記載のアクチュエータ。 - 前記第1入力ギアのピッチ円である第3ピッチ円の直径と、前記第2入力ギアのピッチ円である第4ピッチ円の直径との間に差がある場合において、
前記第3ピッチ円の直径または前記第4ピッチ円の直径の小さい方と、当該直径の小さい方のピッチ円に対応する前記第1ピッチ円または前記第2ピッチ円の直径との差は、前記第3ピッチ円の直径または前記第4ピッチ円の直径の大きい方と、当該直径の大きい方のピッチ円に対応する前記第1ピッチ円または前記第2ピッチ円の直径の差より小さくなっていることを特徴とする請求項2または3に記載のアクチュエータ。 - 前記入力ギアは、前記出力軸を前記作動方向に変位させるべく正転する一方、前記出力軸を前記作動方向とは反対の方向に変位させるべく逆転するものであることを特徴とする請求項2、3、4、5または6に記載のアクチュエータ。
- 前記第1ピッチ円の直径および前記第2ピッチ円の直径は同じであることを特徴とする請求項1、2または3に記載のアクチュエータ。
- 前記第3ピッチ円の直径および前記第4ピッチ円の直径は同じであることを特徴とする請求項2または3に記載のアクチュエータ。
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