JPH09502242A - 可変比動力伝達装置 - Google Patents

可変比動力伝達装置

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JPH09502242A
JPH09502242A JP7502248A JP50224895A JPH09502242A JP H09502242 A JPH09502242 A JP H09502242A JP 7502248 A JP7502248 A JP 7502248A JP 50224895 A JP50224895 A JP 50224895A JP H09502242 A JPH09502242 A JP H09502242A
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Abstract

(57)【要約】 入力軸と出力軸とのギア比を最大から最小までの間に連続して変化させることができるギアボックスの形態の可変比動力伝達装置が述べられている。この動力伝達装置は、U字形状部材(32)に連結して第1軸芯(34)上に回転可能に装着された第1傘歯車(40)を有する。このU字形状部材(32)は、軸芯(34)回りに回動し、スプラッグクラッチ(36)を介して傘歯車(44)に結合してある。それ故に、このU字形状部材(32)の軸芯(34)回りの第1方向への回動移動は、傘歯車(44)に対してスプラッグクラッチ(36)を介してトルク印加を引き起こし、一方、その反対方向へのU字形状部材(32)の回動は、そのスプラッグクラッチ(36)を介して、傘歯車(44)の回転に何等影響を与えない。このU字形状部材(32)には、第2スプラッグクラッチ(38)を介して第2傘歯車(50)も結合してあり、第2スプラッグクラッチ(38)は、第1スプラッグクラッチ(36)に対して反対方向に作用するようになっている。U字形状部材(32)には、回転結合部(63)を介して作動部材(52)が機械的に結合してある。第2軸(60)回りの作動部材(52)の回転は、回転結合部(63)の旋回動作を生成し、そのことは、次に、第1軸(34)回りのU字形状部材(32)の往復回動動作を生成する。回転結合部(63)の旋回半径を変化させることで、U字形状部材(32)が回動するところの角度を変化させることができ、その結果、傘歯車(44,50)を介して伝達される出力トルクが、作動部材(52)に印加される入力トルクから独立して変化することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】 可変比動力伝達装置 発明の技術分野 本発明は、可変比動力伝達装置に係り、特に、限定されないが、入力軸と出力 軸とのギア比を最大から最小まで連続的に変化させることができるギアボックス に関する。発明の背景技術 基本的には、ギアボックスの機能は、入力軸の速度から出力軸の速度へ速度を 変換し、両軸間にトルク伝達を可能にすることである。典型的なギアボックスは 、種々のギア集合体あるいはギア列から成り、これらは種々の態様で相互に連結 され、入力軸と出力軸とのギア比を選択できるようになっている。 最も典型的な従来のギアボックスの欠点の一つは、選択可能なこれらのギア比 が、エンジンあるいはその他の駆動源から最大のトルクを引き出すために最適に あるいはそうでないようになっている予め定められた所定の比に固定してあるこ とである。たとえば自動車では、燃費の向上の観点と最大のトルクを得るための 観点とから、内燃エンジンを最適な速度に保つことが好ましい。また、最大トル ク効率を得るためには、ある種の電動モータの速度は、特定のRPM速度範囲に 保つことが好ましい。しかしながら、このことは、従来のギアボックスを用いた 場合には不可能であり、予め選択されたギア比を用いることで妥協するしかなか った。 最も典型的な従来のギアボックスのその他の欠点は、一般に嵩張ることであり 、駆動機構の内部で相当な容積を占めてしまうことである。これらの従来のギア ボックスのさらにその他の欠点は、ギアを変える時およびエンジンをスタートす る時あるいはモータに負荷が掛かるときに、負荷から切り離す必要があることで ある。 本発明は、上述した1または2以上の従来技術の欠点を解消することができる 可変比動力伝達装置を提供するために開発された。発明の開示 本発明の第1の観点によれば、可変比動力伝達装置であって、 第1軸芯上に第1構造に連結して回転自在に装着してある第1要素であり、こ の第1構造が、前記第1軸芯回りに回動可能であり、しかも第1ワンウェイ結合 手段を介して前記第1要素に結合してあり、第1構造の第1方向の前記第1軸芯 回りの回動移動により、第1要素へ第1ワンウェイ結合手段を介してトルクが印 加される一方、第1構造の反対方向の回動によっては、第1ワンウェイ結合手段 を介して第1要素の回転には何等影響を与えないようになっているところの第1 要素と、 回転結合部を介して前記第1構造に機械的に結合してある作動部材であり、前 記第1軸芯に対して略垂直な第2軸芯回りの、前記作動部材および前記第1要素 の相対回転が、前記第2軸芯回りの前記回転結合部の旋回動作を生成し、次に、 その旋回動作が、前記第1軸芯回りの前記第1構造の往復回動動作を生成し、前 記第1構造が回動するところの角度を変化させるための手段が提供され、使用に 際しては、動力伝達装置へ印加される入力トルクから独立して、第1要素を介し て伝達される出力トルクが変化できるようになっているところの作動部材と、 を有する可変比動力伝達装置が提供される。 好ましくは、前記第1構造は、複数の回動可能構造のうちの一つであり、各回 動可能部材が、各軸芯上でそれぞれが回転自在に連結して装着された1または複 数の要素を持ち、前記回動可能部材のそれぞれが、それぞれの軸芯回りに回動可 能となっており、しかも1または複数のワンウェイ結合手段のそれぞれにより前 記1または複数の要素に対して結合してあることが望ましい。 ある1実施例では、前記作動部材が、前記第2軸芯回りに回転可能であり、し かも、前記第1構造に対して可変回転結合部を介して機械的に結合してあり、そ して、その可変回転結合部の旋回半径が変化させられることができ、前記第1構 造が回動するところの角度を変化させるようになっている。 典型的には、回転結合部の旋回半径は、第1構造が実質的に静止し続ける状態 となり、トルクが第1要素へ伝達されない結果となるところの旋回半径Oから、 第1要素に対して最大のトルクが伝達される結果となる最大値の旋回半径までの 間に、変化させることができる。 好ましくは、前記動力伝達装置には、前記第1ワンウェイ結合手段と反対方向 に作用する第2ワンウェイ結合手段が装着してあり、その第2ワンウェイ結合手 段が前記第1構造に対して機械的に結合し、前記第1方向と前記反対方向との双 方の方向に、前記第1軸芯回りに前記第1構造が回動移動する間、トルクが伝達 するようになっていることが望ましい。 好ましくは、前記動力伝達装置は、前記第1および第2軸芯に対して略垂直な 第3軸芯回りに回動可能な第2構造をさらに有し、前記第2構造が、第1構造の 第1要素に対して機械的に結合する第3ワンウェイ結合手段に少なくとも嵌合す るようになっており、前記第2構造の前記第3軸回りの第1方向の回動移動が、 第1要素への第3ワンウェイ結合手段を介してのトルク印加を引き起こす一方、 この第2構造の反対方向の回動移動が、第3ワンウェイ結合手段を介して第1要 素の回転に何等の影響も与えないようになっており、 前記作動部材が、前記第2構造に対して前記回転結合部により機械的に連結し てあり、前記作動部材の回転が、前記第2構造の前記第3軸芯回りの往復回動移 動をも生成し、前記回転結合部の旋回半径が、変化可能となっており、前記第2 構造の回動の角度を変化可能に構成してあることが望ましい。 好ましくは、前記動力伝達装置は、前記第1および第2ワンウェイ結合手段が 、所定間隔関係の同軸上に保持されるように配置してあることが望ましい。典型 的には、前記第2ワンウェイ結合手段が、第2要素に結合し、前記第2要素が、 前記第1構造に連結して回転自在に、しかも前記第1要素に対して同軸であるよ うに、装着してある。 好ましくは、前記第2構造が、第4ワンウェイ結合手段を具備し、その第4ワ ンウェイ結合手段が、前記第3ワンウェイ結合手段に対して反対方向に作用する ようになっており、前記第4ワンウェイ結合手段もまた、前記第1要素に対して 機械的に結合してあり、前記第1および前記反対方向の双方の方向に前記第3軸 芯回りに前記第2構造が回動移動する間、出力トルクが伝達されるように構成し てあることが望ましい。 好ましくは、前記動力伝達装置は、前記第3および第4ワンウェイ結合手段が 所定間隔関係で同軸上になるように配置されることが望ましい。典型的には、前 記第3および第4ワンウェイ結合手段が、第3および第4要素にそれぞれ結合し てあり、前記第3および第4要素が前記第2構造に連結して同軸上に回転可能に 装着してある。 本発明の好ましい実施例では、前記第1および第2構造は、前記第1,第2お よび第3軸芯が実質的に交差するように、組み立てられる。一実施例では、前記 第1,第2,第3および第4要素のそれぞれが傘歯車を有し、各傘歯車が、それ ぞれの軸によりそれぞれのワンウェイ結合手段に対して連結してあり、各傘歯車 が、他の三つの傘歯車のうちの少なくとも一つとトルク伝達可能に接触してある 。 その他の実施例では、前記作動部材は、実質的に静止してあり、前記第1構造 が前記第2軸芯回りに回転し、前記作動部材か、前記第2軸芯回りの前記回転結 合部のための旋回軌跡を規定している。好適には、前記第1構造の往復回動移動 の際に前記第1構造が回動するところの角度を変化させるために、前記作動部材 の傾斜角度が可変になっている。図面の簡単な説明 本発明の本質をより良く理解するために、本発明に係る種々の実施例の可変比 動力伝達装置を、添付図面を参照して、単なる例示として、次に詳細に説明する 。 ここで、図1は、第1実施例の動力伝達装置の斜視図、 図2aおよび2bは、第2実施例の動力伝達装置の断面図、 図3a,3b,3cおよび3cは、第3実施例の動力伝達装置の相異なる側か ら見た図、 図4aおよび図4bは、本発明に係る伝達装置の出力軸に連結することができ る二つの可能な遊星ギアシステムの概略図、および 図5はさらに他の実施例の動力伝達装置の斜視図である。発明を実施するための最良の態様 入力トルクに対して出力トルクの比を最大から最小まで連続的に変化させるこ とができる第1実施例の動力伝達装置またはギアボックスを、図1を参照にして 以下に詳細に説明する。図1は可変比動力伝達装置を示し、その装置は、矩形フ レーム部材10の形態を持つ第1構造を有し、その部材10が、第1軸芯12回 りに回動可能にしてあり、その部材10には、第1要素14が軸受(図1では見 えない)により回転可能に連結して装着してある。この実施例では、第1要素1 4が、第1軸16を有し、この軸16が、第1軸芯12において、フレーム部材 10に対して回転可能に連結して装着してあり、しかもスプラッグクラッチ18 の形態の第1ワンウェイ連結手段を介して、ハウジング(図示せず)の壁17に 連結して回転可能に装着してある。第1要素14は、さらに、第1傘歯車20を 有し、その歯車20が、第1軸16の内方端部に固定してある。第1スプラッグ クラッチ18は、第1軸16をハウジングに対してロックするように作用し、第 1傘歯車20が第1軸芯12回りに1方向(矢印Bに示す方向と反対方向)へ回 動することを防止している。第1軸芯回りのフレーム部材10のいずれの方向で の回動も、(スプラッグクラッチ18を介して)第1軸16の回転に影響を与え ない。しかしながら、後述するように、矢印B方向のフレーム部材10の回動は 、第1軸16の回転に対し、その他のワンウェイ連結手段を介して影響を与える ことになる。 この実施例では、矩形のフレーム部材10には、第2軸(図1では図示せず) を有する第2要素24が装着してあり、第2軸は、フレーム部材10に対して回 転可能に連結して装着してあり、しかもスプラッグクラッチ28(隠れている) の形態の第2ワンウェイ連結手段を介して、ハウジングの壁25に連結して回転 可能に装着してある。第1要素14のように、第2要素24は、第2傘歯車30 を有し、その歯車が第2軸26の内方端部に固定してある。第2スプラッグクラ ッチ28は、第1スプラッグクラッチ18に対して反対方向に作用し、一連の傘 歯車群により第1要素14に対して連結してあり(後で詳細に説明する)、第1 軸芯12回りに第1方向に(矢印Bで示す)第1フレーム部材10が回動移動す る間に、第1要素14に対してトルクが伝達できるように、また、第1軸芯12 回りに第1フレーム部材10が反対方向(矢印Cに示す)に回動する間に、第2 要素24に対してトルクが伝達できるようになっている。 本実施例の動力伝達装置は、U字形状部材32の形態の第2構造をさらに有し 、この部材32が、第2軸芯34回りに回動可能になっており、しかもスプラッ グクラッチ36,38の形態の第3および第4ワンウェイ連結手段に装着してあ り、それらのクラッチが、フレーム部材10の第1および第2要素14,24に 対して機械的に連結してある。第3および第4スプラッグクラッチ36,38は 、U字形状部材32に対して連結してある方が、第1および第2スプラッグクラ ッチ18,28がそれぞれハウジングに連結するように、ハウジングに対して連 結するよりは好ましい。 第3軸42を有する第3要素は、第3スプラッグクラッチ36を介してU字形 状部材32に対して回転可能に装着してある。第3要素40は、第3軸42の内 方端部に対して連結してある第3傘歯車44をさらに有する。第3軸42は軸受 (図1では見えない)により矩形のフレーム部材10に対して回動可能に連結し てある。第4要素46は第4軸48(見えない)を有し、その軸48は、第4ス プラッグクラッチ38を介して、第2軸芯34に沿ってU字形状部材32に連結 して回転可能に装着してある。第4要素46は、傘歯車50をさらに有し、この 歯車50は、フレーム部材10の第1および第2要素14,24に対して連結し てある。 それ故に、U字形状部材32の第2軸芯34回りの第1方向(矢印E)への回 動は、第3スプラッグクラッチ36および傘歯車44を介して第1要素14へ印 加されるトルクとなり、一方、U字形状部材32の第2軸芯34回りの反対方向 (矢印D)への回動は、第3スプラッグクラッチ36を介して第1要素14の回 転に何等影響を与えない。しかしながら、第4スプラッグクラッチ38は、第3 スプラッグクラッチ36と反対方向に作用することから、トルクは、U字形状部 材32の第2軸芯34回りの反対方向(矢印D)への回動中に、第2要素24へ 伝達される。 図1に明確に示すように、第1および第2要素14,24は、同軸状に所定間 隔で、対向関係にあるように保持される。同様に、第3および第4要素40,4 6も、U字形状部材32により同軸状に所定間隔で、対向関係にあるように保持 される。好適には、フレーム部材10とU字形状部材32とは、第1傘歯車20 が第3および第4傘歯車44,50の双方とトルク伝達接触するように構成して あり、第2傘歯車30もまた、第3および第4傘歯車44,50とトルク伝達接 触している。典型的には、第1および第2軸芯12,34は、交差し、各傘歯車 20,30,44および50は、直線または螺旋ベベル切断ギアであり、それら は、近接する傘歯車の双方に噛み合うようになっている。しかしながら、傘歯車 は、摩擦ギアであっても良く、回転接触状態に押し付けられている近接するギア 歯車のフラスタム(frustum)形状表面間の接触摩擦を介してトルクが伝達する ようにしても良い。この後者の装置は、低出力の用途にのみ適している。 本実施例の動力伝達装置は、回転可能な作動部材52をさらに有する。その部 材は、図1では、部分的に切断された斜視図として描かれている。作動部材52 は、入力軸54を有し、その軸が、内部にスロット58が形成された半円部材5 6に連結してある。作動部材52の全体は、第3軸芯60回りに回転可能であり 、この軸芯が、図1に示す第1および第2軸芯12,34に対して実質的に垂直 である。U字形状部材32は、ローラ軸受63に嵌着されたボス62を具備して いる。このローラ軸受63は、作動部材52のスロット58内で滑動自在に収容 されるように適合してある。この作動部材52は、ローラ軸受63がスロット5 8内に収容される時に、形成された可変回転結合部を介してU字形状部材32に 対して機械的に接続できるようになっている。この回転結合部は、スロット58 内でのローラ軸受63の位置が変化できるという意味で可変であり、それは、U 字形状部材63が第3および第4軸42,48の第2軸芯34回りに回動できる という事実に基づく。 前述したように、第3および第4軸42,48は、矩形状のフレーム部材10 に回動自在に装着してあり、部材10が第1軸芯12の回りで順番に回動する。 それ故に、作動部材52の回転は、第3軸芯60回りにボス62が旋回動作する ことを作り出し、それが今度は、第2軸芯34回りのU字形状部材32の揺動回 動動作を作り出し、そして同時に、第1軸芯12回りのフレーム部材10の揺動 回動動作を作り出す。さらにまた、ボス62の旋回半径は変化させることができ 、U字形状部材32とフレーム部材10との双方が回動するところの角度を変化 させ、それ故に、第1および第2要素14,24に最終的に伝達されるトルク量 を変化させることができる。したがって、第1および第2要素14,24に伝達 される出力トルクは、作動部材52のスロット58内でのローラ軸受63により 提供された可変回転結合部の旋回半径を単に変えるだけで、作動部材に印加され る入力トルクに関係なく、変化させることができる。 可変回転結合部の旋回半径が0の場合には、ボス62は、第3軸芯60に対し て調芯され、作動部材52の回転の間、実施的に静止し続け、それ故に、U字形 状部材32またはフレーム部材10の回動は生成されず、第1要素14または第 2要素24へは出力トルクは伝達されない。しかしながら、ボス62の半径は1 から最大値まで増大するので、U字形状部材32とフレーム部材10とが回動す るところの角度もまた最大限まで増大し、その結果、最大トルクが第1要素と第 2要素14,24とに伝達される。 この第1実施例の可変比出力伝達装置がどの様にして動くのがを明確にするた めに、第1および第2軸16,24に対するフレーム部材10の回動移動を介し てトルクを伝達するための各ワンウェイ連結手段の動作について下記に詳述する 。U字形状部材32は、軸42と48とを介して、矩形のフレーム部材10に回 動可能に連結してあり、ボス62の旋回動作を、第1軸芯12回りのフレーム部 材10の回動動作に変換可能にしてある。なお、同じ作用を得るために、その他 の機構を採用することができることは明白である。もしローラ軸受63が作動部 材52の半円形アーム56のスロット58の一端に位置する場合には、ボス62 は、第3軸芯60回りに最大半径の旋回を描くであろう。作動部材52が時計方 向(矢印Fに示す)に回転し、ボス62は時計の3時の位置でスタートする。 半円形アーム56が回転し、ボス62が時計の6時から9時の位置に移動する 際には、矩形のフレーム部材10は、矢印Bの方向に第1軸芯12回りに回動さ せられる。矢印B方向にフレーム部材10が回動移動する間、第2スプラッグク ラッチ28は、第2傘歯車30をギアボックスハウジングに対してロックするよ うに作用する。第3傘歯車44もまた、フレーム10に対して回転可能に連結さ れていることから、フレーム10の回動動作は、第3および第4傘歯車44,5 0を強制的に第2傘歯車30の回りを転がり、そうすることにより、第1傘歯車 20を矢印B方向に駆動する。ボス62が、時計の7時と8時との間の途中位置 (7時半位置)に到達した場合には、フレーム10の矢印Bで示す方向の動きは 、緩やかになり初め、同時に、U字形状部材32の回動移動の速度が矢印Dに示 す方向で増大する。フレーム部材10の速度に比較して、U字形状部材32の速 度が早くなるポイントでは、スプラッグクラッチ38は、傘歯車50をU字形状 部材32に対してロックするように係合する(そして、スプラッグクラッチ28 は同時に係合解除される)。このように、7時半から10時半位置の位置では、 第1および第2要素14と24とがギア50により駆動される。 ボス62が10時半位置へ移動した場合には、U字形状部材32の矢印Dに示 す方向の動きは緩やかになり、そして、フレーム部材10の速度か矢印Cに示す 方向に増大する。フレーム部材10の矢印Cで示す方向の速度がU字形状部材3 2の速度よりも早くなり始めるポイント(約10時半の位置)では、スプラッグ クラッチ18が係合し(そしてスプラッグクラッチ38は同時に係合解除される )、傘歯車20をハウジングに対してロックする。このように、10時半位置と 1時半位置との間で、矢印C方向にフレーム部材10が回動移動する間、傘歯車 44と50(フレーム部材10に対して回転可能に連結してある)は、傘歯車2 0(この時にはハウジングに対してロックされている)の回りを強制的に転がり 、矢印Cで示す方向に傘歯車30を次に駆動する。 ボス62が1時半位置まで移動すると、矢印Cに示す方向のフレーム部材10 の動きが緩やかになり始め、同時に、U字形状部材32の回動移動の速度が矢印 E方向に増大する。U字形状部材32の速度がフレーム部材10の速度よりも速 くなるポイント(約1時半位置)では、スプラッグクラッチ36が係合し(同時 にスプラッグクラッチ18の係合が解除され)、傘歯車44をU字形状部材32 に対してロックする。1時半から4時半位置までの間、傘歯車44は、矢印Eで 示す方向にU字形状部材32により回転させられ、1サイクルを終了する。回転 する傘歯44車は、順次、傘歯車20と30とを反対方向に駆動する。 図1に明確に示すように、傘歯車20と30は、傘歯車44と50の半分のサ イズであり(半分の歯数を持つ)、傘歯車20と30は、傘歯車44と50の速 度の二倍の速度で回転することができ、遊星効果を持つようになっている。 図1において、ボス62と作動部材の半円形アーム56との可変回転結合部の 旋回半径を変化させるための制御機構に適合した作動部材52の一つの可能性の ある形態が示されている。制御機構は、ローラ軸受63を持ち、その軸受が、作 動部材52の半円形アーム56のスロット58内に滑動自在に装着してあり、そ して、その軸受が、ボス62を内部に回転可能に適合してある。軸受63は、剛 性制御アーム68により入力軸54上に装着されたスラスト軸受66に対して連 結してある。制御アーム68は、各端部で、軸受63とスラスト軸受66とのそ れぞれに対して回動自在に連結してある。それ故に、軸54上でのスラスト軸受 66の滑動移動は、半円形アーム56での軸受63の対応する滑動移動を生成し 、必要に応じて、ボス62の旋回半径を変化させるようになっている。制御アー ム68は、軸受63の一端に回動可能に連結され、スラスト軸受66が、図1に 示す位置まで軸54上で最大距離だけ移動する際に、軸受63が、旋回の0半径 位置に位置し、ボス62は、入力軸54に対して実質的に同軸上に存する。 図1に示す制御機構は、第2制御アーム70をさらに有し、そのアーム70は 、一端でスラスト軸受66の反対側に回動自在に連結され、他端で、半径形アー ム56のスロット58内に滑動自在に装着してあるカウンター重り72に回動自 在に連結してある。カウンター重り72は、軸受63のためのカウンターバラン スを提供し、作動部材52の回転の間に生じる振動の度合を最小限にするために 役立つ。 作動部材52は、どの様な適切な形状あるいは形態でもよく、図1に示す半円 形アーム56のみに限定されない。たとえば半円形アーム56は、動力伝達のバ ランスをさらに向上させるための半球状部材に置き換えることもできる。 もし望むならば、外部ギア装置を提供することができ、第1および第2出力軸 16,26の双方を、単一の出力軸に対して連結し、出力軸の連続した回転を提 供することもできる。 図1に示す実施例では、出力軸74は、非反転ギアおよび反転ギア集合体をそ れぞれ介して第1および第2軸16,26に連結してある。第1軸16は、第1 ギア歯車75に対して嵌合し、その歯車が、中間歯車77を介して出力ギア歯車 76に対して連結してある。出力ギア歯車76は、スプラッグクラッチ78を介 して出力軸74に対して連結してあり、そのクラッチは、矢印G方向に出力ギア 歯車76が駆動される際に、出力軸74へトルクを伝達するように作用する。出 力ギア歯車76は、第1ギア歯車75が第1軸16により矢印B方向に駆動され るときに、矢印G方向に駆動されるであろう。 第2軸26は、第2ギア歯車79に対して嵌合し、歯車79が、出力軸74上 の反転ギア80に対して直接連結してある。反転ギア80は、スプラッグクラッ チ81を介して出力軸74に連結され、スプラッグクラッチは、反転ギア歯車8 0が矢印G方向に駆動される際に、出力軸74にトルクを伝達するように構成し てある。反転ギア歯車80は、第2ギア歯車79が第2軸26により矢印C方向 に駆動される際に、矢印G方向に駆動される。このようにして第1および第2軸 16,26の反対方向で断続的な回転が、実質的に連続した1方向の出力軸74 の回転に変換される。 使用に際しては、図1に示す全ての組立品がギアボックスハウジング内に収容 され、従来のギアボックスのように、潤滑と熱低減を図るために伝達流体内に浸 される。付加的なギアが、出力軸に連結して装着しても良く、入力および出力軸 の間で好ましいギア比を得るようにしても良い。図2aおよび2bは、第2実施 例に係る動力伝達装置の断面図であり、これは図1に示すものに比較して多数の 観点で同一である。図2aは、図2bのA−A線に沿う動力伝達装置の主部分の 断面図である。図2aおよび2bに示す実施例の部品において、図1の実施例と 対応する部品には共通する符号を付してある。この実施例では、矩形フレーム部 材10がハウジング11内にボール軸受13上で回動自在に装着してあり、第1 および第2軸16,26がボール軸受15(図2a参照)上でフレーム部材10 内で回転可能に装着してある。第3および第4要素の第3および第4軸42,4 8は、ボール軸受17によりフレーム部材10上で回転可能に装着してある。 U字形状部材32は、図1に示す第1実施例のものと同様なスプラッグクラッ チ36,38の手段を用いて、第3および第4軸42,48上に回動自在に装着 してある。第1軸16は、スプラッグクラッチ18によりハウジング11の壁1 7に対して機械的に連結してあり、第2軸26は、スプラッグクラッチ28によ りハウジング11の壁25に対して機械的に連結してあり、これらもまた図1に 示す実施例の配列と同様である。 図1に示すものと図2aおよび2bの実施例との最も大きな相違は、出力軸7 4の配置にある。第1および第2軸16,26は、共に中空の軸であり、出力軸 74に対してその外側に同芯状に配置してある。出力軸74は、ボール軸受19 により、ハウジング11内に回転可能に装着してある。第1軸16は、スプラッ グクラッチ21の形態のワンウェイ連結により直接出力軸74に機械的に連結し てあり、このクラッチは、第1軸16か矢印B方向に回転する際に、第1軸16 から出力軸74へトルクを伝達することを許容している。スプラッグクラッチ8 1により出力軸74の他端に対して連結してある反転ギア80を介して矢印Bの 反対方向に第2軸26が回転する際に、トルクは、第2軸26からも出力軸へ伝 達される。トルクは、第2傘歯車30の端部に対して反対側の第2軸26の端部 に嵌合された第5傘歯車83と、図2aにより最も明確に分かるように、出力軸 74の回転軸芯に対して略垂直な軸芯に沿ってハウジング11の壁内に回転可能 に装着された第6傘歯車85とにより、第2軸26から反転ギア80へと伝達さ れる。このような配置により、第1および第2軸16,26の反対方向で断続的 な回転は、矢印Bの方向の出力軸74の実質的に連続した回転に変換される。 図1に示すものと図2aおよび2bに示す実施例との間のその他の相違は、ボ ス62および作動部材52の半円形アーム56との可変回転結合部の回転半径を 変化させる制御機構の配置にある。この実施例では、制御機構は、回動自在レバ ー65を有し、そのレバーがスラスト軸受66を入力軸54に沿って滑動移動さ せるために用いられ、必要に応じてボス62の旋回半径を変化させるようになっ ている。ボール軸受63がチェーン67によりスラスト軸受66に対して連結し てあり、そのチェーン67は、一対のスプロケット69上にかけ渡され、カウン ター重り72のための同様な装置が装着してある。ケーブルとプーリー装置71 が半円形アーム56のスロット58内に具備してあり、スロット58内でのボー ル軸受63の動きを制御することを助けている。図2bでは、軸受63が旋回半 径0の位置で示され、ボス62が入力軸54に対して実質的に同軸となるように なっている。この位置では、入力軸54の回転の間、出力軸74へのトルクの伝 達は成されない。なぜなら、矩形フレーム部材10とU字形状部材32とは、実 質的に静止し続けるからである。 図2aおよび2bの実施例は、図1の実施例と実質的に同一の態様で機能する 。 本発明に係る第3実施例の可変比動力伝達装置を図3を参照して次ぎに説明す る。図3cでは、第3実施例の動力伝達装置が、斜視図の形で示され、第1アー ム93の形態の第1構造に連結して第1軸芯91上に回転可能に装着された第1 傘歯車89を有している。第1アーム93は第1軸芯91回りに回動し、スプラ ッグクラッチ95の形態の第1ワンウェイ連結手段を介して第1傘歯車89に対 して連結してある。第1アーム93の矢印Kに示す第1方向の第1軸芯91回り の回動移動は、傘歯車89に対してスプラッグクラッチ95を介してトルクの伝 達を引き起こし、一方、反対方向の第1アーム93の回動移動は、スプラッグク ラッチ95を介して第1傘歯車89の回転に何等影響を与えない。 この実施例では、第1アーム93は、支持フレーム97に対してそれぞれ回動 自在に装着してある4つのアームのうちの一つである。第1アーム93および第 2アーム99は、共通軸芯91に沿って支持フレーム97の反対側に回動自在に 装着してある。第3および第4アーム101,103もまた、第2共通軸芯10 5上で支持フレーム97の反対方向に回動自在に装着してあり、第2共通軸芯1 05は、第1共通軸芯に対して略垂直である。各第2,第3および第4アーム9 9,101,103は、それぞれ第2,第3および第4傘歯車107,109お よび111に対して、各第2,第3および第4スプラッグクラッチ113,11 5および117により連結してある。それぞれの場合において、各アームの各回 転軸芯回りの第1方向の回動移動は、それぞれのスプラッグクラッチを介して各 傘歯車に対してのトルク伝達を引き起こす。一方、各アームの反対方向の回動移 動は、それぞれのスプラッグクラッチを介してそれぞれの傘歯車の回転に何等影 響を与えない。すなわち、たとえば第2軸芯105回りの矢印L方向の第4アー ム103の回動移動は、スプラッグクラッチ117を介して第4傘歯車111に 対してのトルク伝達を引き起こす。 それぞれの場合において、トルクは、第1,第2,第3および第4傘歯車89 ,107,109および111から出力傘歯車121を介して出力軸119に伝 達される。しかしながら、図3aに最も明かに示すように、出力傘歯車121は 、第3および第4傘歯車109,111にのみ噛み合う。出力軸119歯、支持 フレーム97に対して回転自在に装着してある。この出力軸119は、第3軸芯 123回りに回転するように適合され、軸芯123は、第1および第2軸芯91 ,105に対して略垂直である。トルクは、第3および第4傘歯車109,11 1から出力傘歯車121を介して出力軸に直接伝達され、一方、第1および第2 傘歯車89,107からは、第3および第4傘歯車109,111を介して、次 に出力傘歯車121へと伝達されるように、間接的に出力軸119へトルクが伝 達される。 この実施例の可変比動力伝達装置は、さらに環状リング部材125の形態の作 動部材をさらに有し、リング部材は、通常静止しているが、第1軸芯91回りに 傾斜可能になっている。この実施例では、支持フレーム97の全体が第3軸芯1 23回りに回転し、第1,第2,第3および第4アーム93,99,101およ び103のそれぞれが第3軸芯123の回りに回転するようになっている。アー ムのそれぞれは、回転結合部によりリング部材125に対して機械的に連結して あり、支持フレーム97の回転が、軸芯123回りの回転結合部の旋回動作を生 成するようになっており、それが順次各アームのそれらの各回動軸芯回りの往復 回動動作を生成するようになっている。この実施例では、回転結合部は、案内ロ ーラ127を有し、このローラ127は、リング部材125の上に乗り、このこ とが、第3軸芯123回りの案内ローラ127のための旋回軌跡を規定するよう になっている。各案内ローラ127がりング部材125に接触して回転すること を維持するための手段を具備させても良い。たとえば各アーム93.99.10 1および103は、図3bに示す矢印N方向にスプリングなど(図示せず)によ り付勢しても良い。また、各アームのための回転結合部は、リング部材125の 反対側面上に乗るように装着された第2案内ローラ(図示せず)を含んでも良く 、その結果、各アームは作動部材125に対して回転可能に連結され続ける。第 3軸芯123回りの支持フレーム97の回転は、出力軸119と反対側で支持フ レーム97に固定された入力軸129により達成される。 図3a.3bおよび3cに示すように、第3軸芯に対して実質的に垂直な面内 に装着された環状リング部材125を用いた場合には、各アーム93.99.1 01および103は、支持フレーム97の回転の間、それらのそれぞれの回動軸 上で回動しない。それ故に、第1,第2,第3および第4傘歯車89,107, 109および111は、実質的に静止し、出力傘歯車121を介して出力軸11 9へは何等の付加的なトルクも伝達しない。それ故に、入力トルクに対する出力 トルクの比は1:1と成るであろう。しかしながら、図3dに示すように、もし リング部材125が第3軸芯123に比較して所定角度で軸芯91回りに傾斜し たとすれば、リング部材125に対する各アームの回転結合部の旋回動作が、フ レーム部材97上でそれぞれの回動軸回りでそれぞれのアームの往復回動動作を 生成する。アームのそれぞれの回動角度は、リング上部材125の傾斜角度を変 化させることで変化させることができ、その結果、出力軸119に伝達されるト ルクは入力軸129に印加される入力トルクに独立して変化させることができる 。 第3実施例の可変比動力伝達が機能する様子を明確にするために、各アームの 回動移動を介して出力軸119へトルクを伝達するための各スプラッグクラッチ の作用を次に詳細に説明する。 回動角度θである第3アーム93が図3dに示され、その角度θは、第2軸芯 105に対するリング部材125の傾斜角度に対応する。リング状部材125上 で矢印P(図3c参照)の方向へ案内車127が旋回軌跡を継続すると、第1ア ーム93は、θ=O度位置を通して回動戻りし(矢印Kの反対方向)、その最大 回動位置に到達するまで回動し続ける。その最大回動位置は、図3dに示す第2 アーム99の位置に対応する。アーム93上の案内車127の旋回移動の間、第 1傘歯車89へはトルクは伝達されない。なぜなら、第1スプラッグクラッチ9 5は、この方向の回動では、アーム93を自由に回転することを許容するからで ある。しかしながら、第1アーム93の案内歯車が時計の6時から9時の位置に 移動し始めるとすぐに、第1アーム93は、矢印Kの方向に回動し始め、いくら かのトルクが第1アーム93から第1傘歯車89へ第1スプラッグクラッチ95 を介して伝達される。このトルクは、第1アーム93の案内車が9時位置を過ぎ る際に最大となり、そして、12時位置に近づくと次第に減少し、そしてアーム 93は最大回動角度θ度に到達する。 第2アーム99が、同じ軸芯91上で、しかし第1アーム93と反対側に回動 自在に装着してあり、第2アーム99の回動移動は、第1アーム93のそれと正 確に反対と成る。それ故に、第1アーム93が自由回転する際には、トルクは第 2アーム99により第2傘歯車107へスプラッグクラッチ113を介して伝達 される一方では、トルクが第1傘歯車89へ第1アーム93により伝達される際 には、第2傘歯車107に対して第2アーム99が自由回転する。第1および第 2傘歯車89,109に印加されるトルクは、第3および第4傘歯車109,1 11のいずれかを介して出力歯車121へ伝達される。 第3および第4アームの各案内車127がりング部材125の回りを旋回する 際に、第3および第4アーム101,103のそれぞれにより第3および第4傘 歯車109,111にも同様にトルクが印加される。第3および第4アーム10 1,103は、第1および第2アーム93,99のそれと実質的に同一の態様で 機能する。ただし、第1および第2アーム93,99に対して90度の位相ズレ して、第3および第4傘歯車109,111にトルクを伝達するように機能する 点では相違する。それ故に、たとえば第4アーム103は、図3aおよび3cに 示すように9時の位置を通過する際に、トルク伝達ストロークの中間となり、同 時に、6時位置での第2アーム99は、そのトルク伝達ストロークをまさに接続 するところにある。 図3に示す実施例を用いれば、入力トルクと出力トルクとの比を1:1から最 大約1:1.7まで変化させることができる。この範囲は、出力軸119に付加 的なギア列を連結するすることで、増大または変化させることができる。図4a および4bは、本発明にかかる動力伝達装置の出力軸に連結するための二つの可 能な遊星ギアシステムを概略的に示している。 図4aに示す遊星ギアシステムでは、入力軸131が遊星ギア列ケーシング1 33に連結してある。第1ギア135は、入力軸131上に回転可能に装着して あり、遊星ギア列141のシャフト139上に装着してあるギア137と噛み合 うようになっている。遊星ギア列の出力ギア143が出力軸145に対して固定 してある。 図4bは、遊星ギア列153の惑星ギア151に対して噛み合う入力軸149 上に固定してある第1ギア147を有するところの遊星ギアシステムのさらなる 例を示す。惑星ギア151は、搬送部材155上で運ばれ、その搬送部材は入力 軸149上に回転可能に装着してある。各惑星ギア151は、遊星ギア列153 の出力ギア157に対して噛み合い、その出力ギアは出力軸159に対して連結 してある。 図4aおよび4bの遊星ギアシステムを用いれば、より広範囲の出力速度およ びトルク特性を得ることができ、その動力伝達装置を特別の用途に適用すること ができる。たとえば、1形態では、出力は反転させることもできる。図示する遊 星ギアシステムでは、ギア要素のギア比は変化させることができ、伝達装置の出 力軸は、たとえば搬送部材155またはギア135のような遊星ギアシステムの 異なる部分を駆動するために用いることもできる。 図5は本発明に係る動力伝達装置のさらにその他の実施例を示す。図5の実施 例は、第1U字形状部材80の形態の第1構造を有し、その部材80が第1軸芯 82回りで回動し、第1要素84が部材80と連結して回転可能に具備してある 。この実施例の第1要素84は、第1実施例の第1要素14と同様であり、第1 軸86(見えない)を有し、その軸86が第1ワンウェイ連結手段88(見えな い)を介して第1軸芯82回りに第1U字形状部材80に対して連結して回転可 能に装着してある。第1要素84は、第1軸86の内方端部に固定してある第1 傘歯車をさらに有する。第1実施例と異なり、第1要素80が第1軸芯82回り に第1方向(矢印R)に回動する間、第1ワンウェイ連結手段88は、第1U字 形状部材80と第1軸88とを一緒にロックする。一方、第1部材80の第1軸 芯82回りの反対方向(矢印Qで示す)の回動は、第1軸86の回転に対して( 第1ワンウェイ連結手段99を介して)何等の影響も与えない。第1軸86は、 第1方向に自由に回転し続ける。第1U字形状部材80には、また、第2ワンウ ェイ連結手段(見えない)を介して第1部材80に連結して回転自在に装着して ある第2軸を有する第2要素92が具備してある。第2要素は、さらに、第2傘 歯車98を有し、その歯車が、第2軸の内方端部に固定してある。第2ワンウェ イ連結手段96は、第1ワンウェイクラッチ手段88に対して反対方向に動作す る。第1および第2要素の双方は、静止し続ける矩形フレーム部材94上に回転 可能に支持してある。 この実施例の動力伝達装置は、また、U字形状部材96の形態の第2構造と矩 形フレーム部材100とを有し、そのフレーム部材100は、第2軸芯102の 回りに回動自在と成っており、しかも第3および第4ワンウェイ結合手段104 ,406に対して嵌合してある。U字形状部材96は、矩形フレーム部材100 に対して回転可能に連結してあり、軸心82回りに回動自在になっている。第3 および第4要素108,110が、第2および第4ワンウェイ結合104,10 6のそれぞれを介して、第2軸心102回りに、矩形フレーム部材100に連結 して回転可能に装着してある。 第1実施例と同様に、第3要素108は、第3軸112を有し、それが、その 内端に固定された第3傘歯車114を有する。第4要素110は、第4軸(見え ない)を有し、それが、その内端に連結された第4傘歯車118を有する。第3 および第4ワンウェイ結合手段104,106は、第1実施例の第3および第4 ワンウェイ結合手段36,38と実質的に同様な態様で機能する。それ故に、矢 印Sで示す第1方向への第2軸心102回りのフレーム部材100の回動移動の 際には、第3ワンウェイ結合手段104は、フレーム部材100に対して第3軸 112をロックし、第1要素84へ第3傘歯車114を介してトルクが伝達され るようになっている。一方、矢印Tで示す反対方向へのフレーム部材100の回 動の際には、第4ワンウェイ結合手段106が、第4軸116を第2U字形状部 材100に対してロックし、トルクが第4傘歯車118を介して第1要素84へ 伝達されるようになっている。 第1実施例のように、傘歯車90,98,114および118が、矩形フレー ム部材94により所定間隔関係で同軸状に保持され、各傘歯車は、その近接する 傘歯車に接触してトルク伝達できるようになっている。第1実施例と本実施例と のもっとも大きな相違点は、本実施例では、第1および第2構造(U字形状部材 80とU字形状部材96とがそれぞれ矩形フレーム部材100に対して装着して ある)が、それぞれ独立して回動するのに対し、第1実施例では、第1構造の回 動移動が、第2構造により達成される点である。本実施例では、第1および第2 構造の回動移動は、図1および図2に示す第1および第2実施例と同様な作動部 材上に供給された可変回転結合手段により独立して達成される。 ボス120が、作動部材(図示せず)上の可変回転結合部に対して連結するた めに、U字形状部材96上に具備してある。ボス120の旋回動作は、矩形フレ ーム部材100へ第2軸心102回りの往復回動移動として伝達され、一対のロ ーラ122を介して第IU字形状部材80へ第1軸心82回りの往復回動移動と して伝達される。 この実施例の可変比動力伝達装置が機能する態様をさらに明確にするために、 第1軸86へ第IU字形状部材80の回動移動を介してトルクを伝達するための 第1ワンウェイ結合手段88の作用を次に説明する。図5に示す実施例から、第 2および第4ワンウェイ結合手段のそれぞれと一緒に、二つの傘歯車98および 118が取り除かれたと仮定する。図示の目的から、ボス120が時計の3時位 置を起点として時計方向に旋回するものとする。 ボス120が6時位置を通過して9時位置に移動する際には、第1U字形状部 材80は、矢印Qで示す方向に第1軸心82回りに回動させられる。矢印Qの方 向にU字形状部材80が回動移動する間には、第1ワンウェイ結合手段88が軸 86に対してU字形状部材80むをロックするように作用し、トルクは、回転す る作動部材から軸86へと伝達される。トルクは、第1および第3傘歯車90, 114を介して出力軸114へと伝達され、それを矢印Sの方向に回転させるで あろう。しかしながら、作動部材が回転することから、ボス120は、9時位置 から12時位置を通して、最初の3時の位置に戻るように移動する。このことは 、矢印Rで示す反対方向に第1U字形状部材90を回動移動させる結果となる。 矢印Rの方向のU字形状部材90の回動移動は、軸86の回転に対して何等の影 響も与えない。なぜなら、ワンウェイ結合手段88が、今度は、U字形状部材8 0から軸86への係合を解除するように作用するからである。それ故に、軸86 は、矢印矢印Qの方向に自由に回転し続ける。 上述した単純な装置では、わずかに二つのワンウェイ結合手段88,104の みを用いて、好適に動作させることができ、それにも拘らず、作動部材の回転サ イクルの半分の間に、トルクのみを出力軸112へ伝達することができ、したが って、いくつかの用途にはかなり有益である。たとえば入力軸の半サイクルの間 に入力トルクが印加されるところの動力伝達装置などとして用いることができる 。 出力軸112に機械的に結合された第2ワンウェイ結合手段の付加は、作動部 材の回転の第2半分サイクルの間、トルクが伝達されることを可能とする。この ように、U字形状部材80の両方向への回動は、出力トルクの生成を引き起こす 。矩形フレーム部材100の回動移動は、上述したように、第3および第4ワン ウェイクラッチ手段104,106を用いることにより、同時に引き起こされる ことができる。これら4つの噛み合っている傘歯車90,98,114および1 18は、それぞれの回動部材80,100により生成されるトルクを出力軸11 2へ伝達するための特に良好でコンパクトな装置を提供する。 図示する実施例の傘歯車以外にも、出力軸と第1,第2,第3および第4ワン ウェイ結合手段とを機械的に結合するためのその他の適切な手段を用いることが できる。たとえば、傘歯車のそれぞれは、柔軟性ベルトまたはベルト群の手段な どによりその近接するプーリ車に機械的に結合されたプーリ車に置き換えること ができる。スプロケットおよびチェーンなども用いることができる。または、各 ワンウェイ結合手段のそれぞれを機械的に結合するために、従来のギア列も用い ることができる。図示する実施例のように4つの傘歯車の使用は、その単純かつ コンパクトな構成から最も好ましい配置といえる。図示する実施例で用いられる ワンウェイ結合手段のそれぞれは、典型的には、従来のスプラッグクラッチであ るが、一方向の回転では、駆動側と被駆動側とが共にロックされ、その反対方向 に回転する時には自由回転となる、その他の適切なワンウェイ結合手段を用いる ことができる。 本発明に係る可変比動力伝達装置の複数の実施例が詳細に説明されたので、そ の動力伝達装置は、従来のギアボックスに比較して数々の優れた利点を有するこ とが明らかである。その利点として、たとえば次のものがある。 (1)出力軸で得ることができるトルクに対する入力軸に印加されたトルクの 比は、最大から最小までの間で無限に変化させることができる。 (2)出力軸で得ることができるトルクは、最小から最大値まで漸次増大させ ることができる。このことは、たとえば高負荷のロータを静止位置から駆動させ なければならないところのボールミル装置などの重工業の用途において特に利点 を有する。 (3)ギアボックスがコンパクトな構成となり、それ故に、スペースが限られ ている用途に好適に用いることができる。 機械技術の分野の当業者にとっては、基本的な発明概念から離れることなく、 既に述べられたものに付加して、図示する実施例に対して種々の改変や変更を行 うことができるは明白である。このような改変や変更は、本発明の範囲内と考え られ、その要旨は、前記の記述から決定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1995年4月5日 【補正内容】 (差替え第2頁) 本発明は、上述した1または2以上の従来技術の欠点を解消することができる 可変比動力伝達装置を提供するために開発された。発明の開示 本発明の第1の観点によれば、可変比動力伝達装置であって、 第1軸芯上に第1構造に連結して回転自在に装着してある第1要素であり、こ の第1構造が、前記第1軸芯回りに回動可能であり、しかも第1ワンウェイ結合 手段を介して前記第1要素に結合してあり、第1構造の第1方向の前記第1軸芯 回りの回動移動により、第1要素へ第1ワンウェイ結合手段を介してトルクが印 加される一方、第1構造の反対方向の回動によっては、第1ワンウェイ結合手段 を介して第1要素の回転には何等影響を与えないようになっているところの第1 要素と、 前記第1構造に機械的に結合してある作動手段であり、前記第1軸芯に対して 略垂直な第2軸芯回りに、前記作動手段および前記第1要素の相対移動が、前記 第1軸芯回りの前記第1構造の往復回動を生成し、前記第1構造が回動するとこ ろの角度を変化させるための手段が提供され、使用に際しては、動力伝達装置へ 印加される入力トルクから独立して、第1要素を介して伝達される出力トルクが 変化できるようになっているところの作動手段と、 を有する可変比動力伝達装置が提供される。 好ましくは、前記第1構造は、複数の回動可能構造のうちの一つであり、各回 動可能部材が、各軸芯上でそれぞれが回転自在に連結して装着された1または複 数の要素を持ち、前記回動可能部材のそれぞれが、それぞれの軸芯回りに回動可 能となっており、しかも1または複数のワンウェイ結合手段のそれぞれにより前 記1または複数の要素に対して結合してあることが望ましい。 (差替え第26頁〜第30頁) 請求の範開 1.可変比動力伝達装置であって、 第1軸芯上に第1構造に連結して回転自在に装着してある第1要素であり、こ の第1構造が、前記第1軸芯回りに回動可能であり、しかも第1ワンウェイ結合 手段を介して前記第1要素に結合してあり、第1構造の第1方向の前記第1軸芯 回りの回動移動により、第1要素へ第1ワンウェイ結合手段を介してトルクが印 加される一方、第1構造の反対方向の回動によっては、第1ワンウェイ結合手段 を介して第1要素の回転には何等影響を与えないようになっているところの第1 要素と、 前記第1構造に機械的に結合してある作動手段であり、前記第1軸芯に対して 略垂直な第2軸芯回りに、前記作動手段および前記第1要素の相対移動が、前記 第1軸芯回りの前記第1構造の往復回動を生成し、前記第1構造が回動するとこ ろの角度を変化させるための手段が提供され、使用に際しては、動力伝達装置へ 印加される入力トルクから独立して、第1要素を介して伝達される出力トルクが 変化できるようになっているところの作動手段と、 を有する可変比動力伝達装置。 2.請求項1に記載の動力伝達装置であり、 前記第1構造が、複数の回動可能構造のうちの一つであり、各回動可能部材が 、各軸芯上でそれぞれが回転自在に連結して装着された1または複数の要素を持 ち、前記回動可能部材のそれぞれが、それぞれの軸芯回りに回動可能となってお り、しかも1または複数のワンウェイ結合手段のそれぞれにより前記1または複 数の要素に対して結合してある動力伝達装置。 3.請求項2に記載の動力伝達装置であり、 前記第1ワンウェイ結合手段と反対方向に作用する第2ワンウェイ結合手段を さらに有し、その第2ワンウェイ結合手段が前記第1構造に対して機械的に結合 し、前記第1方向と前記反対方向との双方の方向に、前記第1軸芯回りに前記第 1構造が回動移動する間、トルクが伝達するようになっている動力伝達装置。 4.請求項3に記載の動力伝達装置であり、 前記第1および第2軸芯に対して略垂直な第3軸芯回りに回動可能な第2構造 をさらに有し、前記第2構造が、第1構造の第1要素に対して機械的に結合する 第3ワンウェイ結合手段に少なくとも嵌合するようになっており、前記第2構造 の前記第3軸回りの第1方向の回動移動が、第1要素への第3ワンウェイ結合手 段を介してのトルク印加を引き起こす一方、この第2構造の反対方向の回動移動 が、第3ワンウェイ結合手段を介して第1要素の回転に何等の影響も与えないよ うになっており、 前記作動手段もまた、前記第2構造に対して機械的に連結してあり、前記作動 手段の相対移動が、前記第2構造の前記第3軸芯回りの往復回動移動をも生成す る動力伝達装置。 5.請求項4に記載の動力伝達装置であって、 前記第1および第2ワンウェイ結合手段が、所定間隔関係の同軸上に保持され 、前記第2ワンウェイ結合手段が、第2要素に結合し、前記第2要素が、前記第 1構造に連結して回転自在に、しかも前記第1要素に対して同軸であるように、 装着してある動力伝達装置。 6.請求項5に記載の動力伝達装置であり、 前記第2構造が、第4ワンウェイ結合手段を具備し、その第4ワンウェイ結合 手段が、前記第3ワンウェイ結合手段に対して反対方向に作用するようになって おり、前記第4ワンウェイ結合手段もまた、前記第1要素に対して機械的に結合 してあり、前記第1および前記反対方向の双方の方向に前記第3軸芯回りに前記 第2構造が回動移動する間、出力トルクが伝達されるように構成してある動力伝 達装置。 7.請求項6に記載の動力伝達装置であって、 前記第3および第4ワンウェイ結合手段が、第3および第4要素にそれぞれ結 合してあり、前記第3および第4要素が前記第2構造に連結して同軸上に回転可 能に装着してある動力伝達装置。 8.請求項7に記載の動力伝達装置であって、 前記第1,第2,第3および第4要素のそれぞれが、一つの傘歯車を有し、そ の傘歯車のそれぞれが、各軸によりそれぞれのワンウェイ結合手段に対して連結 してあり、各傘歯車は、その他の3つの傘歯車のうちの少なくとも一つの傘歯車 にトルク伝達接触するように構成してある動力伝達装置。 9.請求項2に記載の動力伝達装置であって、 前記作動手段が、作動部材を有し、その作動部材が、前記第1構造に対して可 変回転結合部を介して機械的に結合してあり、そして、前記第2軸芯回りの前記 作動部材と前記第1構造との相対回転が、前記第2軸芯回りの前記回転結合部の 旋回動作を生成し、引き続いて、前記第1構造の前記往復回動移動を生成するよ うになっている動力伝達装置。 10.請求項9に記載の動力伝達装置であって、前記作動部材が、通常 では静止状態であり、前記第1構造が前記第2軸芯回りに回転し、前記作動部材 が、前記第2軸芯回りの前記回転結合部のための旋回軌跡を規定している動力伝 達装置。 11.請求項10に記載の動力伝達装置であり、 前記作動部材が、前記第2軸芯回りに回転可能であり、しかも、前記第1構造 に対して可変回転結合部を介して機械的に結合してあり、そして、その可変回転 結合部の旋回半径が変化させられることができ、前記第1構造が回動するところ の角度を変化させるようになっている動力伝達装置。 12.請求項11に記載の動力伝達装置であり、 前記回転結合部の旋回半径が、第1構造が実質的に静止し続ける状態となり、 トルクが第1要素へ伝達されない結果となるところの旋回半径Oから、第1要素 に対して最大のトルクが伝達される結果となる最大値の旋回半径までの間に、変 化させることができる動力伝達装置。 13.請求項12に記載の動力伝達装置であって、 前記第1構造の往復回動移動の際に前記第1構造が回動するところの角度を変 化させるために、前記作動部材の傾斜角度が可変になっている動力伝達装置。 14.請求項13に記載の動力伝達装置であって、 前記作動部材が環状リング部材の形態である動力伝達装置。 15.請求項14に記載の動力伝達装置であって、 前記複数の回動可能構造のそれぞれが、支持フレームに対して回動自在に装着 されたアームを持ち、前記支持フレームが前記第2軸芯回りに回転可能となって おり、使用に際しては、支持フレームの回転が前記第2軸芯回りの各アームの回 転結合部の旋回移動を生じさせる動力伝達装置。 16.請求項15に記載の動力伝達装置であって、前記作動部材が選択 された角度で傾斜している時に、前記第2軸芯回りの各アームの回転結合部の旋 回移動が、各回動軸芯回りの各アームの往復回動移動を生成させる動力伝達装置 。 17.請求項16に記載の動力伝達装置であって、4つの回動可能アー ムを有し、各アームが、それぞれのワンウェイ結合手段を介して、前記支持フレ ーム上に回転可能に支持された傘歯車と結合してある動力伝達装置。 18.前記請求項1〜17のいずれかに記載の動力伝達装置であって、 前記ワンウェイ結合手段がスプラッグクラッチから成る動力伝達装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AT,AU,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,F I,GB,GE,HU,JP,KE,KP,KR,KZ ,LK,LU,LV,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN 【要約の続き】 2)が機械的に結合してある。第2軸(60)回りの作 動部材(52)の回転は、回転結合部(63)の旋回動 作を生成し、そのことは、次に、第1軸(34)回りの U字形状部材(32)の往復回動動作を生成する。回転 結合部(63)の旋回半径を変化させることで、U字形 状部材(32)が回動するところの角度を変化させるこ とができ、その結果、傘歯車(44,50)を介して伝 達される出力トルクが、作動部材(52)に印加される 入力トルクから独立して変化することを可能とする。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.可変比動力伝達装置であって、 第1軸芯上に第1構造に連結して回転自在に装着してある第1要素であり、こ の第1構造が、前記第1軸芯回りに回動可能であり、しかも第1ワンウェイ結合 手段を介して前記第1要素に結合してあり、第1構造の第1方向の前記第1軸芯 回りの回動移動により、第1要素へ第1ワンウェイ結合手段を介してトルクが印 加される一方、第1構造の反対方向の回動によっては、第1ワンウェイ結合手段 を介して第1要素の回転には何等影響を与えないようになっているところの第1 要素と、 回転結合部を介して前記第1構造に機械的に結合してある作動部材であり、前 記第1軸芯に対して略垂直な第2軸芯回りの、前記作動部材および前記第1要素 の相対回転が、前記第2軸芯回りの前記回転結合部の旋回動作を生成し、次に、 その旋回動作が、前記第1軸芯回りの前記第1構造の往復回動動作を生成し、前 記第1構造が回動するところの角度を変化させるための手段が提供され、使用に 際しては、動力伝達装置へ印加される入力トルクから独立して、第1要素を介し て伝達される出力トルクが変化できるようになっているところの作動部材と、 を有する可変比動力伝達装置。 2.請求項1に記載の動力伝達装置であり、 前記第1構造が、複数の回動可能構造のうちの一つであり、各回動可能部材が 、各軸芯上でそれぞれが回転自在に連結して装着された1または複数の要素を持 ち、前記回動可能部材のそれぞれが、それぞれの軸芯回りに回動可能となってお り、しかも1または複数のワンウェイ結合手段のそれぞれにより前記1または複 数の要素に対して結合してある動力伝達装置。 3.請求項2に記載の動力伝達装置であり、 前記作動部材が、前記第2軸芯回りに回転可能であり、しかも、前記第1構造 に対して可変回転結合部を介して機械的に結合してあり、そして、その可変回転 結合部の旋回半径が変化させられることができ、前記第1構造が回動するところ の角度を変化させるようになっている動力伝達装置。 4.請求項2に記載の動力伝達装置であり、 前記回転結合部の旋回半径が、第1構造が実質的に静止し続ける状態となり、 トルクが第1要素へ伝達されない結果となるところの旋回半径0から、第1要素 に対して最大のトルクが伝達される結果となる最大値の旋回半径までの間に、変 化させることができる動力伝達装置。 5.請求項4に記載の動力伝達装置であり、 前記第1ワンウェイ結合手段と反対方向に作用する第2ワンウェイ結合手段を さらに有し、その第2ワンウェイ結合手段が前記第1構造に対して機械的に結合 し、前記第1方向と前記反対方向との双方の方向に、前記第1軸芯回りに前記第 1構造が回動移動する間、トルクが伝達するようになっている動力伝達装置。 6.請求項5に記載の動力伝達装置であり、 前記第1および第2軸芯に対して略垂直な第3軸芯回りに回動可能な第2構造 をさらに有し、前記第2構造が、第1構造の第1要素に対して機械的に結合する 第3ワンウェイ結合手段に少なくとも嵌合するようになっており、前記第2構造 の前記第3軸回りの第1方向の回動移動が、第1要素への第3ワンウェイ結合手 段を介してのトルク印加を引き起こす一方、この第2構造の反対方向の回動移動 が、第3ワンウェイ結合手段を介して第1要素の回転に何等の影響も与えないよ うになっており、 前記作動部材が、前記第2構造に対して前記回転結合部により機械的に連結し てあり、前記作動部材の回転が、前記第2構造の前記第3軸芯回りの往復回動移 動をも生成し、前記回転結合部の旋回半径が、変化可能となっており、前記第2 構造の回動の角度を変化可能に構成してある動力伝達装置。 7.請求項6に記載の動力伝達装置であって、 前記第1および第2ワンウェイ結合手段が、所定間隔関係の同軸上に保持され 、前記第2ワンウェイ結合手段が、第2要素に結合し、前記第2要素が、前記第 1構造に連結して回転自在に、しかも前記第1要素に対して同軸であるように、 装着してある動力伝達装置。 8.請求項7に記載の動力伝達装置であり、 前記第2構造が、第4ワンウェイ結合手段を具備し、その第4ワンウェイ結合 手段が、前記第3ワンウェイ結合手段に対して反対方向に作用するようになって おり、前記第4ワンウェイ結合手段もまた、前記第1要素に対して機械的に結合 してあり、前記第1および前記反対方向の双方の方向に前記第3軸芯回りに前記 第2構造が回動移動する間、出力トルクが伝達されるように構成してある動力伝 達装置。 9.請求項8に記載の動力伝達装置であって、 前記第3および第4ワンウェイ結合手段が、第3および第4要素にそれぞれ結 合してあり、前記第3および第4要素が前記第2構造に連結して同軸上に回転可 能に装着してある動力伝達装置。 10.請求項9に記載の動力伝達装置であって、 前記第1,第2,第3および第4要素のそれぞれが、一つの傘歯車を有し、そ の傘歯車のそれぞれが、各軸によりそれぞれのワンウェイ結合手段に対して連結 してあり、各傘歯車は、その他の3つの傘歯車のうちの少なくとも一つの傘歯車 にトルク伝達接触するように構成してある動力伝達装置。 11.請求項2に記載の動力伝達装置であって、 前記作動部材が、通常では静止状態であり、前記第1構造が前記第2軸芯回り に回転し、前記作動部材が、前記第2軸芯回りの前記回転結合部のための旋回軌 跡を規定している動力伝達装置。 12.請求項11に記載の動力伝達装置であって、 前記第1構造の往復回動移動の際に前記第1構造が回動するところの角度を変 化させるために、前記作動部材の傾斜角度が可変になっている動力伝達装置。 13.請求項12に記載の動力伝達装置であって、 前記作動部材が環状リング部材の形態である動力伝達装置。 14.請求項11に記載の動力伝達装置であって、 前記複数の回動可能構造のそれぞれが、支持フレームに対して回動自在に装着 されたアームを持ち、前記支持フレームが前記第2軸芯回りに回転可能となって おり、使用に際しては、支持フレームの回転が前記第2軸芯回りの各アームの回 転結合部の旋回移動を生じさせる動力伝達装置。 15.請求項14に記載の動力伝達装置であって、 前記作動部材が選択された角度で傾斜している時に、前記第2軸芯回りの各ア ームの回転結合部の旋回移動が、各回動軸芯回りの各アームの往復回動移動を生 成させる動力伝達装置。 16.請求項15に記載の動力伝達装置であって、4つの回動可能アー ムを有し、各アームが、それぞれのワンウェイ結合手段を介して、前記支持フレ ーム上に回転可能に支持された傘歯車と結合してある動力伝達装置。 17.請求項1〜16のいずれかに記載の動力伝達装置であって、 前記ワンウェイ結合手段がスプラッグクラッチから成る動力伝達装置。
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