JP4684303B2 - 情報配信サーバシステム、情報配信方法及び記録媒体 - Google Patents
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Description
最近では、より本格的なアプリケーション動作環境を携帯電話機に導入しようという提案がなされている。例えば、Java(登録商標)プログラミング言語で記述されたアプリケーションを実行させる環境であるジャババーチャルマシンを携帯電話機に実装する計画がある。これが実現すれば、今まで以上に様々なアプリケーションを携帯電話機上で動作させることが可能となる。
このような環境の変化は、携帯電話機が、これまでは単なる入出力のみをつかさどっていた端末から、利用者が必要とする様々なアプリケーションをインストールし、かつ、それを利用することが出来る情報処理端末へと変貌することを意味している。即ち、その情報処理能力や表現能力はまだ劣るものの、今まではパーソナルコンピュータでしか処理できなかったことが携帯電話機でも処理できるようになる。
(1)携帯電話機は、パーソナルコンピュータと比較して携帯性に富む一方、少メモリ容量、低いデータ処理能力、少ない通信帯域、遅い通信スピード等のデメリットを有している。これらのデメリットにより、携帯電話機向けのアプリケーションのコードサイズは、パーソナルコンピュータ向けのそれに比べると、はるかに小さくなる。そのため、アプリケーション自体の機能だけで所期の目的を果たすというよりも、サーバ等の外部機能をも最大限活用して処理を行うことが予想される。
(2)パーソナルコンピュータ向けのアプリケーションは、主として、実行の度にサーバからパーソナルコンピュータにダウンロードされる。一方、携帯電話機を用いた場合、ダウンロードに要する通信時間や通信コストのほか、利用者の操作負担等を考慮すると、携帯電話機向けのアプリケーションは、携帯電話機の不揮発性メモリに保存された後に利用されるケースが多くなることが予想される。
(3)携帯電話機のユーザインタフェースが貧弱であることを考慮すると、利用者は、様々なアプリケーション配信サイトを使い分けるより、ある特定のアプリケーション配信サイトを通じて様々なアプリケーションを取得する傾向が強くなり、これに伴い、アプリケーション配信サイト側も多くのアプリケーション提供者による複数のアプリケーションを取り扱うことが予想される。
(4)Java(登録商標)アプレットのサンドボックスモデルに代表されるように、アプリケーションのセキュリティ管理ポリシーは、ダウンロード元のサーバとしか通信できないという方向に向かうことが予想される。
以上に述べたようなことを鑑みると、携帯電話機向けアプリケーションについては次のように認証処理が必要になると考えられる。
例えば、利用者のスケジュール情報やアドレス帳等の各種データを管理するアプリケーションを想定した場合、そのアプリケーションが、各種データの内容をサーバに問い合わせると、これに応じてサーバ側プロセスは、利用者個人の認証を行うと共に、自身とセットになっているアプリケーションかどうかを確認する必要がある。
あるいは、共通インタフェースプロセスの共有度が、アプリケーション単位で制限されているような場合がある、例えば、アプリケーションが利用者の個人情報に関わるようなデータにアクセスするようなケースである。このような場合、特定のアプリケーションに対してのみ特定の機能がオープンされるので、機能インタフェースプロセスは、どのアプリケーションからのリクエストであるかを認識しておく必要がある。
さらに、前記利用者がポイント投票可能なアプリケーションを把握する把握部と、前記把握しているアプリケーションIDを前記利用者からの要求に応じて前記利用者が使用する所定の端末に提供する提供部とを有するようにしてもよい。そして、さらに、前記把握部は、前記利用者がポイント投票可能なアプリケーションとして、一定期間内に当該利用者によってダウンロードされたアプリケーションを把握するようにしてもよいし、また、前記把握部は、前記利用者がポイント投票可能なアプリケーションとして、一定期間内に当該利用者によって起動されたアプリケーションを把握するようにしてもよいし、また、前記把握部は、前記利用者がポイント投票可能な前記アプリケーションとして、一定期間内に当該利用者によってポイント投票されたアプリケーションを把握するようにしてもよい。
また、前記検索出力部によって出力された検索結果を前記インターネット端末上で表示するための画面に、前記利用者の前記無線携帯端末に電子メールを送るための所定のボタンを配置させるデータを含めて画面データを生成する画面生成部を有し、前記メール送信部は、前記利用者による前記ボタンの入力操作を検出し、この検出に応じて前記検索結果が示すアプリケーションを前記無線携帯端末にダウンロードさせるためのURLを含む電子メールを生成し、当該無線携帯端末に送信するようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記支払状況管理テーブルには、各利用者が支払った利用料金の総計が記憶されているようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記利用料金は、全ての利用者について一定額であるようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記利用料金は、所定の基準によって分けられた利用者グループについて一定額であるようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションのダウンロード回数をカウントし、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記カウントされたダウンロード数を利用状況として利用者毎に記憶しており、各利用者について一定期間にカウントされた前記ダウンロード数が所定の上限回数を越えた場合、当該利用者がダウンロードを行うことを禁止する禁止制御部を有するようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションの起動回数をカウントし、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記カウントされた起動回数を利用状況として利用者毎に記憶しており、各利用者について一定期間に検出された前記起動回数が所定の上限回数を越えた場合、当該利用者の携帯電話機が前記アプリケーションをダウンロードすること、若しくは、当該利用者の携帯電話機10が前記アプリケーションを実行することの少なくともいずれか一方を禁止する禁止制御部を有するようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記無線携帯端末にダウンロードされたアプリケーションと通信を行うことが可能な複数のサーバアプリケーションを記憶するサーバアプリケーション記憶部と、複数の前記サーバアプリケーションが共有でアクセス可能な共有データベースと、記アプリケーションの提供者毎にアクセス可能な前記共有データベースのテーブルエリアを限定する限定部とを有するようにしてもよい。
また、上記情報配信サーバシステムにおいて、前記無線携帯端末にダウンロードされたアプリケーションと通信可能なサーバアプリケーションを記憶するサーバアプリケーション記憶部と、前記利用者情報テーブルに保存されているデータにアクセス可能な共有プロセスインターフェースとを有し、前記サーバアプリケーションは、前記共有プロセスインターフェースを利用して、前記利用者情報テーブルにアクセスするようにしてもよい。
A:構成
(1)ネットワークの全体構成
図1は、実施形態に係るシステムの全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、このシステムは、利用者端末群1、提供者端末群2、移動パケット通信網3、インターネット4及びサーバ群5から大略構成される。
このシステムは全体としてコンテンツの流通を促す環境を提供するものであり、具体的には、提供者端末群2からサーバ群5に対し各種アプリケーションがアップロードされ、利用者端末群1からのリクエストに応じて上記アプリケーションがダウンロードされるようになっている。
この実施形態では、「アプリケーション」として特にJava(登録商標)プログラミング言語で記述された「アプレット」と呼ばれるコンピュータプログラムを例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、ネットワーク上でやり取り可能なデータであればこのアプリケーションの概念に含まれる。
利用者端末群1は、月々一定額の利用料金を支払うことによりサーバ群5に登録されている各種アプリケーションをダウンロードして利用できる権利を購入する利用者によって操作される端末群であり、携帯電話機10やパーソナルコンピュータ11からなる。
携帯電話機10は、図示せぬ移動電話網の通話サービスを受けるほか、移動パケット通信網3の基地局31との間で無線通信を行って無線データ通信を行う。
移動パケット通信網3は、通信サービスエリアに分散配置された基地局31、パケット交換サービスを行う交換局32、及びこれらを結ぶ通信線からなる。この移動パケット通信網3は、ゲートウェイ33を介してインターネット4に接続されており、この異なる2つのネットワーク間において双方向のデータ通信が可能となっている。携帯電話機10は、この移動パケット通信網3及びインターネット4を介して、サーバ群5から各アプリケーションをダウンロードすることが可能である。
パーソナルコンピュータ11は、図示せぬインターネット接続業者(プロバイダ)を介してインターネット4に通信接続可能なコンピュータである。利用者は、このコンピュータ11を操作してサーバ群5にアクセスし、アプリケーション検索サービスを受けることができる。
パーソナルコンピュータ12は、上述したパーソナルコンピュータ11と同様に、図示せぬインターネット接続業者(プロバイダ)を介してインターネット4に通信接続可能なコンピュータである。ここで提供者とは、各アプリケーションのライセンスを保持した者を指し、利用者が支払った利用料金の一部をアプリケーションの対価(以下ライセンス金額と呼ぶ)として受け取る権利を有する。
これらの携帯電話機10、パーソナルコンピュータ11及びパーソナルコンピュータ20は、実際にはもっと多数存在しており、このシステムはより多くの利用者や提供者に対するサービスが可能となっている。なお、以下では、パーソナルコンピュータをPCと略称する。
図1に示すように、このサーバ群5は、携帯電話機用WWW(World Wide Web)サーバ50、パーソナルコンピュータ用WWWサーバ51、DNS(Domain Name System)サーバ52、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ53、データベースサーバ54、集計サーバ55、管理者コンソール56、ファイヤウォールサーバ57、及びこれらを相互に接続する高速デジタル回線58からなる。
PC用WWWサーバ51は、PC11やPC21に対して、PC専用のWWWページを提供するサーバである。
DNSサーバ52は、インターネット4上の各ノードに割り当てられたホスト名とIP(Internet Protocol)アドレスとを対応付けて保持し、これらを相互に変換するサービスを行う周知のサーバである。
SMTPサーバ53は、SMTPをサポートする周知のメールサーバである。
データベースサーバ54は、アップロードされた各種アプリケーションや、後述するような各種テーブルを記憶する大容量記憶装置を備えたサーバである。
集計サーバ55は、データベースサーバ54が記憶している各種テーブルを用いて、コンテンツの利用状況や、その利用状況に応じたライセンス金額の計算等を行うサーバである。
管理者コンソール56は、サーバ群5の管理者によって操作されるコンピュータであり、これによりサーバ群5を構成する各種サーバのメンテナンスがなされる。
ファイヤウォールサーバ57は、外部ネットワークからの不正アクセスを排除する機能を司る周知のサーバである。
次に、携帯電話機10の構成について説明する。
まず、図2を参照しながら、携帯電話機10のハードウェア構成について説明する。同図に示すように、携帯電話機10は、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)101、RAM(Random Access Memory)102、SRAM(Static Random Access Memory)103、データ入出力部104、無線処理部105、音声処理部106、スピーカ107、マイクロホン108、キーパッド109、LCD(Liquid Crystal Display)110が接続されてなる。
ROM101には種々の制御プログラム等が格納されており、CPU100は、この制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。その際、RAM102はCPU100のワークエリア等として用いられる。ROM101内の制御プログラムには、携帯電話機10の基本動作をサポートするファームウェアの他、ブラウザや後述する各種アプリケーションが含まれる。SRAM103は、携帯電話機用WWWサーバ50から提供されるページをキャッシュしたり、このサーバ50からダウンロードしたアプリケーションを記憶する。
無線処理部105は、図示せぬ周波数シンセサイザ、増幅器、変復調回路等からなり、アンテナ105−1を介して送受信される信号に対しフレーム同期・分離や誤り検出・訂正処理等を実行することにより、回線交換によって伝送される信号と、パケット交換によって伝送される信号とにそれぞれ対応した処理を行う。無線処理部105によって処理されるデータは、データ入出力部104を介してCPU100に入出力される。
音声処理部106は、スピーカ107及びマイクロホン108に接続され、音声信号に対して所定の処理を施す。
キーパッド109は、利用者が各種操作を行うための入力インタフェースであり、LCD110は各種情報を表示するための表示インタフェースである。
その上層は、ファームウェアFWによって構成され、このファームウェアにより携帯電話機10の基本的な処理がサポートされる。
さらに、その上層はジャババーチャルマシンJVM、ブラウザBS、電話機能部TS、設定部SSによって構成されており、ジャババーチャルマシンJVMの上層にはジャバアプレットAAPが構成される。
ジャバアプレットAPPは、Java(登録商標)によって記述されたアプリケーションであり、携帯電話機用WWWサーバ50から携帯電話機10にダウンロードされ、ジャババーチャルマシンJVM上で実行される。
次に、携帯電話機用WWWサーバ50の構成について説明する。
この携帯電話機用WWWサーバ50は、周知のサーバマシンと同様のハードウェア構成であり、図示せぬCPU、ROM、RAM、ハードディスク装置、通信インタフェース等がバス接続されてなる。
図4は、携帯電話機用WWWサーバ50のプロセス構成を示す模式図である。同図に示すように、最下層の各種インターフェースから上層に向かって順に、OS(Operating System)、WWWサーバ、Webアプリケーションプログラムによって構成されている。
データベースサーバ54は、前述のとおり、様々な情報をテーブル形式で保持しており、これらの情報はこのシステムによる運営・管理のために利用されるようになっている。
以下、データベースサーバ54内の各種テーブルに登録されている内容について詳細に説明する。
同図に示すように、このテーブルLMTには、提供者名、提供者ID、登録日及び銀行口座、といった各種提供者情報がそれぞれ対応付けられて登録されている。提供者名とは、提供者がこのサーバ群5に届け出た名称である。提供者IDとは、各提供者を識別するためのIDである。登録日とは、提供者が、これら提供者情報をサーバ群5に登録した西暦年月日を意味する。銀行口座とは、提供者が開設している銀行口座であり、これが提供者が受け取るべきライセンス金額の振込先口座となる。
この提供者マスタテーブルLMTは、主として、提供者から要求に応じてライセンス金額やアプリケーションの利用状況を検索する処理(後述する)や、ライセンス金額の振り込み処理を行う際に利用される。
同図に示すように、このテーブルASTには、アプリケーションID、提供者ID、アプリケーション名、サーバ名、ディレクトリ、ダウンロードファイル名、DBアクセスパスワード、説明文、ヘルプファイル及びキャプチャファイルといった各種情報が登録されている。
アプリケーションIDとは、各アプリケーションを識別するために割り当てられたIDである。提供者IDとは前述のとおりである。アプリケーション名とはアプリケーションの名称である。サーバ名とは、アプリケーションが格納されているサーバのホスト名であり、ディレクトリとは、アプリケーションが格納されているサーバ内のディレクトリ名であり、ダウンロードファイル名とは、格納されているサーバ内でのファイル名である。サーバ群5から携帯電話機10アプリケーションをダウンロードする際には、これらサーバ名、ディレクトリ、ダウンロードファイル名を指定してなされる。
次に、DBアクセスパスワードとは、提供者が各アプリケーションに関する情報についてデータベースサーバ54を検索する際に用いられるパスワードである。また、説明文とは、利用者に対しアプリケーションの内容を説明するための文章であり、例えば、利用者によるアプリケーション検索時やダウンロード時にPC11や携帯電話機10上に表示される。
ヘルプファイルとは、そのようなアプリケーション検索時やダウンロード時において利用者に対して提供されるヘルプ情報が格納されたファイル名であり、キャプチャファイルとは、利用者に視覚的にアプリケーションの内容を表示するための画像情報が格納されたファイル名である。
このアプリケーション登録マスタテーブルASTは、主として、利用者によるアプリケーションの検索時やダウンロード時のほか、提供者によるライセンス金額や利用状況の検索時に利用される。
同図に示すように、このテーブルAATには、アプリケーションID及びテーブル名が登録されている。このテーブル名は、アプリケーションが実行される際に、そのアプリケーションがアクセス可能なテーブルの名称を意味している。例えば、アプリケーションID「56789」が示すアプリケーション(ゲームソフトとする)は、ハイスコアを登録するための図示せぬハイスコアテーブルにアクセス可能であること、即ち、アプリケーションID「56789」が示すアプリケーションはハイスコア登録が可能であることを意味する。
このように、各アプリケーションごとにアクセス可能なテーブルが定義されていることにより、不正なアプリケーションによるアクセスを防止することができる。
同図に示すように、このテーブルATTには、アプリケーションID、対象年月、ダウンロード数、起動回数、実行時間、投票ポイント数、ライセンス金額及びライセンス金額支払フラグが登録されている。
このテーブルは、各アプリケーションの利用状況を把握するためのものであり、対象年月とは、その利用状況が把握される対象となる期間を意味する。
ダウンロード数とは、対象年月が示す期間にアプリケーションが携帯電話機10にダウンロードされた回数を意味する。
起動回数とは、対象年月が示す期間にアプリケーションが携帯電話機10上で起動された回数を意味する。
実行時間とは、対象年月が示す期間にアプリケーションが携帯電話機10上で実行された時間を意味する。
各利用者は自身が利用したアプリケーションに対して、その実用度や面白さに応じてポイントを投票することが可能となっており、投票ポイント数とは、その投票されたポイント数を意味している。
ライセンス金額は、提供者がアプリケーションの対価として受け取るべき金額であり、アプリケーションの利用状況に応じて後述する計算式に基づいて算出される。
ライセンス金額支払フラグとは、算出されたライセンス金額が既に提供者に支払われたか否かを示すフラグ情報である。
同図に示すように、このテーブルUMTには、利用者名、利用者ID、パスワード、クレジットカード番号、入会日、退会日、電話番号、携帯電話機メールアドレス及びPCメールアドレスといった利用者情報が登録されている。
利用者名は、利用者の名称であり、利用者IDは各利用者を識別するために割り当てられたIDである。パスワードは、利用者がこのサーバ群5にログインする等のために必要なものであり、前述の利用者IDとこのパスワードによって利用者認証がなされる。
クレジットカード番号は、利用者が使用するクレジットカードの契約番号であり、このクレジットカード番号が示すクレジット契約を用いて利用料金の徴収がなされる。
入会日は、利用者がこのサービスに入会した西暦年月日であり、退会日は、利用者がこのサービスから退会した西暦年月日である。
電話番号は、利用者の電話番号であり、携帯電話機メールアドレスは、利用者によって所持され、各種アプリケーションをダウンロードするための携帯電話機10に割り当てられたメールアドレスである。また、PCメールアドレスは、利用者によって用いられるPC11に割り当てられたメールアドレスである。
このテーブルUMTは、例えば、利用者のログイン時や、利用者へのメール送信時等に用いられる。
同図に示すように、このテーブルLRTには、利用者ID、アプリケーションID及び最終起動日時が登録されている。アプリケーションが携帯電話機10上で起動される際には、その起動通知が携帯電話機10から携帯電話機用WWWサーバ50に送信され、これに応じて、最終起動日時が最終起動日時保存テーブルLRT上に登録されるようになっている。
前述したポイント投票は、利用者が過去一定期間においてダウンロードや起動したアプリケーションに限定されており、このテーブルLRTは、利用者がポイント投票可能なアプリケーションを抽出する際に用いられる。
同図に示すように、このテーブルUATには、利用者ID、アプリケーションID、対象年月、ダウンロード数、起動回数、実行期間及び投票ポイント数が登録されている。
ダウンロード数とは、対象年月が示す期間に、対応する利用者が、対応するアプリケーションを携帯電話機10にダウンロードした回数を意味する。
起動回数とは、対象年月が示す期間に、対応する利用者が、対応するアプリケーションが携帯電話機10上で起動した回数を意味する。
実行時間とは、対象年月が示す期間に、対応する利用者が、対応するアプリケーションを携帯電話機10上で実行した時間を意味する。
投票ポイント数とは、対象年月が示す期間に、対応する利用者が、対応するアプリケーションに対して投票したポイント数を意味している。
即ち、このテーブルUATは、アプリケーションの利用状況を把握するために用いられ、このテーブルUATに登録されている情報に基づいてアプリケーションを利用状況が把握され、その結果として提供者に支払うべきライセンス金額が定まるようになっている。
同図に示すように、このテーブルUMTには、利用者ID、対象年月及び入金フラグが登録されている。入金フラグは、利用者からの利用料金の支払があったか否かを示すフラグ情報である。
サーバ群5は、この利用者入金テーブルUPTを用いて、利用者による利用料金の支払を管理する。
同図に示すように、このテーブルDITには、利用者ID、ダウンロード日時、アプリケーションID及びダウンロードIDが登録されている。
ダウンロードIDは、携帯電話機10からのダウンロード要求毎に毎回ユニークに発行されるIDであり、このテーブルDITには、発行された全てのダウンロードIDが記憶されている。このダウンロードIDは、後述するように、不正なアプリケーションを排除するために用いられる。
同図に示すように、このテーブルLDTには、利用者ID、アプリケーションID及び最終ダウンロード日時が登録されている。このテーブルLDTも、テーブルLRTと同様に、利用者がポイント投票可能なアプリケーションを抽出する際に用いられる。
次に、上記構成からなる実施形の動作について説明する。
以下では、アプリケーションとして「アプレット」を処理対象とし、(1)アプレットの検索、(2)アプレットのダウンロード、(3)アプレットの実行、(4)アプレットのポイント投票、(5)ライセンス金額の算出、(6)提供者による各種検索、の順に動作説明を行う。
利用者は、PC11を操作することによりサーバ群5にアクセスし、所望のアプレットを検索することができる。
図15〜16は、アプレット検索時のPC11及びPC用WWWサーバ51の動作を示すシーケンス図であり、図17は、その際にPC11上に表示される画面の一例を示す図である。
図15において、まず、利用者は、PC11を操作してブラウザを起動し、PC用WWWサーバ51が保持するトップページのURL(ここでは「http://www-p.techfirm.co.jp/index.html」とする)を入力する。PC11はこの操作を受けつける(ステップSa1)。この際、URLの入力に限らず、別のページ上のアンカーからのジャンプであってもよいことはもちろんである。
以降、PC11及びPC用WWWサーバ51間で実行される各セッションをPC用WWWサーバ51側で管理するために、PC11からPC用WWWサーバ51に送信されるデータには利用者IDを示す文字列「id=10000」が埋め込まれるようになっている。
このクリック操作に応じて、PC11は、「drops」を携帯電話機10にダウンロードさせるためのアクセスURLを、この携帯電話機10に送信してもらうことを要求するリクエストをPC用WWWサーバ51に送信する(ステップSa22)。このリクエストには、GETメソッドにより指定された「http://www-p.techfirm.co.jp/cgi-bin/urlmail.cgi?id=10000&app=56789」からなる文字列が含まれる。
PC11は完了通知ページを受信すると、これを解釈して表示部に表示し(ステップSa25)、同図に示す処理は終了する。
次に、アプレットのダウンロード処理について説明する。
図18〜図20は、アプレットダウンロード時の携帯電話機10及び携帯電話機用WWWサーバ50の動作を示すシーケンス図であり、図21はこの際、携帯電話機10のLCD111に表示される画面の一例を示す図である。
図18において、まず、利用者は、携帯電話機10を操作してブラウザを起動し、携帯電話機用WWWサーバ50が保持するトップページのURL(ここでは「http://www-c.techfirm.co.jp/index.html」とする)を入力する。これに応じて、携帯電話機10は上記入力操作を受けつける(ステップSb1)。この際、URLの入力に限らず、別のページ上のアンカーからのジャンプであってもよいことはもちろんである。
以降、携帯電話機10及び携帯電話機用WWWサーバ50間で実行される各セッションを携帯電話機用WWWサーバ50側で管理するために、携帯電話機10から携帯電話機用WWWサーバ50に送信されるデータには利用者IDを示す「id=10000」が埋め込まれるようになっている。
図22において、「param」タグ指定のパラメータのうち、パラメータ「ID」は、携帯電話機用WWWサーバ50と通信する際に利用者を識別するために利用される。また、パラメータ「DLID」はダウンロードのためのデータを作成する際に毎回ユニークに発行され、後述するように、携帯電話機用WWWサーバ50が携帯電話機10側のアプリケーションと通信を行う際に、そのアプリケーションの正当性を確認するために利用される。
JARファイルの取得が完了すると、携帯電話機10は、上述したHTMLデータ内の「COMPLETE」で指定されたURLに対しダウンロードの完了を意味するリクエストを送信する(ステップSb34)。このリクエストにはGETメソッドにより指定された「http://www-c.techfirm.co.jp/cgibin/dlfinish.cgi?id=10000&app=56789&DLID=99887766」からなる文字列が含まれる。
また、これとともに、携帯電話機10は、JARファイルを取得完了すると、SRAM124内の所定の記憶エリアに、図22において「CODE」タグで指定され、アプレット起動時に最初に実行するクラス、実行されるアプレットが参照可能なものとして「param」タグで指定されたパラメータ、取得元のホスト名「game.techfirm.co.jp」を保存する。ダウンロードされたアプレットは、ジャババーチャルマシンJVMの制限によって、取得元のサーバ(ホスト名「game.techfirm.co.jp」)としか通信できないようになっている。
携帯電話機10は上記メッセージを受信すると、これを解釈してLCD111に表示し(ステップSb37)、同図に示す処理は終了する。
次に、アプレットの実行処理について説明する。
図23〜24は、アプレット実行時の携帯電話機10及び携帯電話機用WWWサーバ50の動作を示すシーケンス図であり、図25はこの際、携帯電話機10のLCD111に表示される画面の一例を示す図である。
図23において、まず、利用者は、携帯電話機10を操作し、ダウンロード済のアプレットのリストをSRAM124から読み出してLCD111に表示させる(ステップSc1)。ここで表示されるアプレットのリストは、例えば図25(a)に示すような構成となっており、ダウンロードしたアプレット名が列記されている。
ここで、前述したように携帯電話機用WWWサーバ50と携帯電話機10側のアプリケーションとの間における通信の正当性を確認するため、上記リクエストには、ダウンロードIDを示す「DLID=99887766」、アプリケーションIDを示す「app=56789」、及び利用者IDを示す「id=10000」が含まれている。
次いで、携帯電話機用WWWサーバ50は、利用者アクセス保存テーブルUAT上で、受信した利用者ID「id=10000」及びアプリケーションID「app=56789」に対応する起動回数を1カウントだけインクリメントするとともに、最終起動日時保存テーブルLRT上で、利用者ID「id=10000」及びアプリケーションID「app=56789」に対応する最終起動日時を書き込む(ステップSc5)。
以下、前述したハイスコア登録処理について、図26に示すフローを用いて説明する。
前述したようにhighsc.cgiが起動されると、携帯電話機WWWサーバ50は、ハイスコアテーブルをオープンするためのオープンプロセスを行うためのパラメータを設定する(ステップSm1)。具体的には、アプリケーションID、アプリケーションパスワード及びテーブル名といった各種パラメータが設定される。ここで、アプリケーションパスワードとは、提供者に対し予め発行されたパスワードであり、highsc.cgiのコードに定義されている。また、テーブル名とは、オープン対象となるテーブル名であり、ここでは「highscore」である。
このようにして、利用者名を取得すると、前述したように、携帯電話機用WWWサーバ50から携帯電話機10に対して、OKメッセージと利用者名が返信される。
次に、ポイント投票処理について説明する。
図27は、ポイント投票時の携帯電話機10及び携帯電話機用WWWサーバ50の動作を示すシーケンス図であり、図28はこの際携帯電話機10のLCD111に表示される画面の一例を示す図である。
図27において、まず、利用者は、上述したアプレットダウンロード時の処理と同様に、携帯電話機10を操作してブラウザを起動し、パスワード等による認証を終えた後、携帯電話機用WWWサーバ50からメニューページを受信し、これを表示する(ステップSd1)。ここで表示されるページには、前述の図21(c)に示すように各種メニューが列記されている。
なお、ここでは、所定期間において1人の利用者が投票可能なポイント数には上限が設けられており、ここでは、1人につき毎月、70ポイントの投票が可能であるとする。このような前提の下、図11に示す利用者アクセス管理テーブルUATを参照すると、利用者ID「10000」は今月(2000年6月)に既に合計40ポイントを投票しているので、今月の残り期間に投票可能なポイント数は残り30ポイントとなる。
次に、集計サーバ55による各提供者に対するライセンス金額の計算について説明する。このライセンス金額の計算方法には大別して2つの方法があり、以下順番にこれらを説明する。
このライセンス金額の計算は、例えば1ヶ月毎や、半年毎というように所定の計算期間を単位として実行されるようになっている。ここでは1ヶ月を計算期間とし、その計算日を毎月末日とする。
このステップSe1の処理は計算日が到来するまで繰り返され(ステップSe1;No)、計算日が到来すると(ステップSe1;Yes)、ステップSe2に進む。
この計算は、式1に示す計算式に従って行われる。
ライセンス金額license-fee
={(対象月における特定アプリケーションのダウンロード数/total-dl)×Rd
+(対象月における特定アプリケーションの起動回数/total-launch)×Rl
+(対象月における特定アプリケーションの実行時間/total-run)×Rr
+(対象月における特定アプリケーションのポイント数/total-point)×Rp}
×ライセンス充当可能金額total-license・・・式1
上述したように、total-license=30万円、total-dl=7、total-launch=22、total-run=101、total-point=90である。また、利用者アクセス保存テーブルUATを参照すると、「対象月における特定アプリケーション(アプリケーションID56789、以下同じ)のダウンロード数」は「4」、「対象月における特定アプリケーションの起動回数」は「14」、「対象月における特定アプリケーションの実行時間」は「61(分)」、「対象月における特定アプリケーションのポイント数」は「30」であるから、これらをそれぞれ式1に代入して、license-feeを約16.70万円と算出することができる。
このような計算を各アプリケーションごとに実行し、すべてのアプリケーションについて実行完了すると(ステップSe8;Yes)、同図に示す処理は終了する。
この第2の方法に従うライセンス金額の計算は、上述の第1の方法のように各アプリケーション毎に処理を実行していくのではなく、各利用者毎に処理を実行していく。
このステップSf1の処理は計算日が到来するまで繰り返され(ステップSf1;No)、計算日が到来すると(ステップSe1;Yes)、ステップSf2に進む。
ここで入金されていないと判断されると(ステップSf3;No)、ステップSf2に戻り、処理対象の利用者を変えて同じ処理を行う。
この計算は、式2に示す計算式に従って行われる。
ライセンス金額u-license-fee
={(対象月における特定利用者の特定アプリケーションのダウンロード数/u-total-dl)×Rd
+(対象月における特定利用者の特定アプリケーションの起動回数/u-total-launch)×Rl
+(対象月における特定利用者の特定アプリケーションの実行時間/u-total-run)×Rr
+(対象月における特定利用者の特定アプリケーションのポイント数/u-total-point)×Rp}
×ライセンス充当可能金額u-total-license・・・式2
次いで、集計サーバ55は、アプリケーション統計テーブルATTに、算出したライセンス金額u-license-feeを加算して書込んだ後(ステップSf11)、ステップSf9に戻り、この利用者を対象とした計算がすべて終了するまで上述した処理を繰り返す。
そして、この利用者を対象とした計算がすべて終了すると(ステップSf9;Yes)、次の利用者を対象とするべくステップSf2に戻る。
算出されたライセンス金額は、提供者によって予め登録されている銀行口座に入金されることになる。
サーバ群5に対しアプリケーションをアップロードした提供者は、PC21を用いてデータベースサーバ54にアクセスすることにより、自身のアプリケーションについてのライセンス金額や利用状況を検索することができる。
以下、この提供者のPC21からの要求に応じて、PC用WWWサーバ51が実行する検索動作について説明する。
同図に示す処理は、PC21からアクセス要求に応じて開始される。
まず、PC用WWWサーバ51は、自身のハードディスクから初期メニュー画面データを読み出し、これをPC21に送信する(ステップSg1)。
この処理メニュー画面は、例えば図32に示すような画面であり、検索対象期間、提供者ID、アプリケーションIDを入力するためのフィールドと、提供者検索ボタン、アプリケーション検索ボタン、終了ボタンが設けられている。提供者検索とは、提供者IDによって指定された提供者単位の検索であり、これにより、その提供者に対して支払われるライセンス金額金やその未払い額等が把握できる。また、アプリケーション検索とは、アプリケーションIDによって指定されたアプリケーション単位の検索であり、これにより、そのアプリケーションの利用状況やこれに対応したライセンス金額等が把握できる。
図33において、まず、PC用WWWサーバ51は、データベースサーバ54内の提供者マスタテーブルLMTを参照し、記憶されている提供者IDと提供者によって入力された提供者IDとを比較し、認証を行う(ステップSh1)。
同図において、提供者ID「8898」が示す提供者について、西暦2000年5月分として既に受け取ったライセンス金額は「2,423,500円」であり、西暦2000年6月分としてこれから受け取るべきライセンス金額は「1,901,250円」であり、今までに受けとったライセンス金額及びこれから受け取るべきライセンス金額の合計は「5,283,340円」であり、これから受け取るべき未払いライセンス金額合計は「3,154,200円」である。この未払いライセンス金額合計は「3,154,200円」は同時に、支払可能ライセンス金額の合計をも意味する。
まず、PC用WWWサーバ51は、データベースサーバ54内のアプリケーション登録マスタテーブルASTを参照し、記憶されているアプリケーションIDと提供者によって入力されたアプリケーションIDを比較し、認証を行う(ステップSj1)。
このようなステップSj5及びSj6の処理を、指定された検索対象期間の全てについて行い、これが確認されると(ステップSj4;Yes)、処理はステップSj7に進む。
同図においては、指定されたアプリケーションについて、各年月ごとのダウンロード数、起動回数、実行時間、投票ポイント数、ライセンス金額及び未払いライセンス金額が表示されている。そして、同図において、提供者による「戻る」ボタンの選択操作が検出されると(図36のステップSj8;Yes)、PC用WWWサーバ51は、図31に示すメインルーチンのステップSg1に戻る。
また、ダウンロードIDに加えて、利用者IDやアプリケーションID、さらにダウンロード日時を用いることにより、さらに認証の確実性が向上する。
既述の通り、本発明は上述した実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
(1)ライセンス金額配分のためのパラメータ
実施形態では、ライセンス金額の配分のためのパラメータとしてダウンロード数等を開示しているが、パラメータの種類はこれに限定されることはない。
また、実施形態では、各種パラメータを用いた比例配分によってライセンス金額を求めているが、これに限らず、サービス基本料金を加算し、これを配分するなど別の配分手法を加えることによっても実現可能である。、
実施形態では、利用者入金管理テーブルUPTを用いて、個々の利用者について支払い状況を管理していた。しかし、これに限らず、利用者から入金された利用料金の総額のみを支払状況として管理するだけでもよい。例えば、各利用者からの利用料金の回収業務については外部の特定業者に依頼し、サーバ群5ではその月々回収された総額のみを利用者入金管理テーブルUPT上で記憶しておく。このようにすれば、前述のステップSe2における計算処理を省くことができる。
実施形態では、全ての利用者が毎月支払うべき利用料金は一定額であったが、必ずしもこのような態様に限定されない。
例えば、利用者をクラス分けし、そのクラス単位で利用料金を変えてもよい。このクラスの分け方としては、例えば、各利用者のダウンロード数、実行時間、起動回数といった利用状況によるクラス分けや、サーバ群5が各利用者について占有するデータベースなどのリソース占有量の違いに応じたクラス分け等が考えられる。
実施形態では、各利用者に対し、アプリケーションを利用する上での制限は課していない。即ち、利用者は、ダウンロードしたアプリケーションを無制限に利用することができる。しかし、これに限らず、何らかの利用制限を設けることもできる。例えば、利用者に対して一定期間のダウンロード回数、起動回数又は実行時間のうち少なくともいずれか1つに上限を設けてもよい。
以下、このような利用制限が設けられた実施形態の一例について説明する。
まず、前提として、各利用者毎の1ヶ月間のダウンロード回数上限を20回、起動回数上限を100回、実行時間上限を300分とする。
これらの上限を超えていないか否かをチェックするための具体的なシーケンスは次のようになる。
携帯電話機用WWWサーバ50は、利用者の携帯電話機10からダウンロード要求信号を受信すると(前述のステップSb25)、データベースサーバ54内の利用者アクセス保存テーブルUATを参照し、その利用者のその月におけるダウンロード回数の総計を算出する。
そして、携帯電話機用WWWサーバ50は、算出したダウンロード回数が、上述したダウンロード回数上限である20回以上であれば、携帯電話機10に対しダウンロードができない旨のエラーメッセージを送信する。このようにすれば、ダウンロード回数の上限はチェック可能である。
また、携帯電話機10においてアプリケーションの起動操作がなされ、携帯電話機用WWWサーバ50が携帯電話機10から起動信号を受信すると(前述のステップSc4)、データベースサーバ54内の利用者アクセス保存テーブルUATを参照し、その利用者のその月における起動回数と実行時間の総計を算出する。そして、携帯電話機用WWWサーバ50は、算出した起動回数又は実行時間のいずれか一方が、上述した起動回数上限である100回若しくは実行時間上限である300分以上であれば、携帯電話機10に対しアプリケーションを起動・実行できない旨のエラーメッセージを送信する。このメッセージを受信した携帯電話機10は、そのアプリケーションを起動・実行しない。このようにすれば、起動回数の上限はチェック可能である。なお、起動回数若しくは実行時間が上限をこえることにより、アプリケーションの起動・実行を禁止するのではなく、アプリケーションのダウンロードを禁止してもよい。
前述のハイスコア登録処理で述べたように、実施形態では、アプリケーション単位でアクセス可能なテーブルを定義しているが、アプリケーションの提供者単位でアクセス可能なテーブルを定義することによっても同様の効果を得ることができる。
実施形態では、セッションを識別するのにURL、若しくはINPUTタグのHIDDENパラメータにIDを埋め込む形式であるが、このセッション管理は、特殊なセッション識別子を発行してクッキーファイルを利用しても良いし、認証自体をWWWサーバの機能であるBasic認証を利用しても良い。
実施形態では、アプリケーションの保存を明示的に行っているが、携帯電話機10のブラウザ上でアプリケーションを動作させるための一時記憶メモリ上に保存、キャッシュすることによっても実現可能である。
実施形態では、HTMLデータを用いていたが、これに限定されるわけではなく、例えばXML(Extensible Markup Language)等の他の記述言語を用いるものであってもよい。
実施形態では、ポイントの投票可能なアプリケーション名を利用者にリスト表示している。しかし、このようなリスト表示に限定されることはなく、例えば、携帯電話機用WWWサーバ50が送信するHTMLデータのユーザインタフェース上から、アプリケーションIDもしくはアプリケーション名を入力して、そのアプリケーションに対する投票ページを表示させることも可能である。この場合、WWWサーバ50がアプリケーションID若しくはアプリケーション名を伴ったHTTPリクエストを受け取ったとき、そのアプリケーションIDもしくはアプリケーション名が存在するかどうかを検査し、存在しなければエラーメッセージを携帯電話機10に表示させる。
また、携帯電話機用WWWサーバ50にログインしている利用者が、指定されたアプリケーションに対して過去3ヶ月以内にダウンロード、起動、実行、若しくはポイント投票を行っていなければ、投票無効メッセージを表示させるようにしてもよい。
また、実施形態では、ポイントを投票するための入力インターフェースをHTMLフォームによって行っているが、携帯電話機10にダウンロードさせるアプリケーション上に入力インターフェースを用意して、そのアプリケーション上の入力インタフェースから直接投票データを送信させるようにしてもよい。
図38に、この場合の携帯電話機10と携帯電話機用WWWサーバ50の動作を表すシーケンスを示す。同図において、携帯電話機10は、例えばゲームオーバのようなアプレット終了時に、ポイント入力のための入力インタフェースを表示させ(ステップSp1)、利用者からの入力を受け付ける(ステップSp2)。
そして、携帯電話機10は、「http://game.techfirm.co.jp/56789/vote.cgi?id=10000&app56789&DLID99887766&point30」を含むゲットリクエストを携帯電話機用WWWサーバ50に送信する。一方、携帯電話機用WWWサーバ51は、上記投票データを受信するためのサーバアプリケーションを用意しておき、携帯電話機10側のアプリケーションから投票ポイントが直接入力、送信された場合には利用者がそのアプリケーションを利用していると判断し、データベースサーバ54に蓄積されているダウンロード、起動、ポイント投票に関するデータが3ヶ月より過去であっても投票を受け付ける。これによって、携帯電話機10側のアプリケーションの起動が検知できないサーバ群においても、投票ポイントを受け付けることが可能となる。
アプリケーションの認証については様々なバリエーションが考えられるが、例えば以下に示すような第1〜第4のバリエーションがある。
まず、第1のバリエーションについて説明する。
実施形態では、ダウンロードIDをダウンロード要求イベント毎にユニークに発行し、ダウンロードを指定するHTMLデータの中の「param」タグに埋め込んでおき、携帯電話機10はこれを保存して利用することによってアプリケーションの認証を行っていた。しかし、ダウンロードを指定するHTMLデータを取得するためのURLを保存する機能を持つ携帯電話機10であり、かつ携帯電話機10側のアプリケーションがそのURLを取得可能であるのならば、以下のようにしてもよい。
携帯電話機10側のアプリケーションは、携帯電話機用WWWサーバ50に対し上記URLに従ってHTMLデータを要求する。この要求には、利用者ID、アプリケーションID及びダウンロードIDが含まれており、携帯電話機用WWWサーバ50は、これらIDを対応付けてダウンロードID管理テーブルDITに保存しておく。
携帯電話機10側のアプリケーションがダウンロードIDを必要とするときは、まず、保存しておいたURLを携帯電話機10のアプリケーションインターフェースから取得し、このURLの中からダウンロードID、もしくはこれを含むデータを抽出し、利用者IDやアプリケーションIDとともに携帯電話機用WWWサーバ50に送信する。一方、携帯電話機用WWWサーバ50は、ダウンロード管理テーブルDITを参照し、受信した利用者ID、アプリケーションID、ダウンロードIDの組み合わせが正しい組であるか否かを確認できる。
以後、携帯電話機10のアプリケーション(app=56789)が、携帯電話機用WWWサーバ50に対してアクセスをする場合は、保存している上記URLの中から利用者ID、アプリケーションID及びダウンロードIDを抽出し、これらを含むリクエスト信号をサーバ50に送信する。一方携帯電話機用WWWサーバ50は、リクエストに応じて、ダウンロード管理テーブルDITを参照し、上記IDの組み合わせを確認することによりアプリケーションの認証を行う。
なお、フォームの形を取り、携帯電話機10上のブラウザによって組み立てられるURLが上述したような形式で送信されても同様の効果が得られる。
次に、アプリケーション認証の第2のバリエーションについて説明する。
ダウンロードを指定するアプリケーションのURLを保存する機能を持つ携帯電話機10で、かつ携帯電話機10側のアプリケーションはそのURLを取得可能であるのならば、以下のようにしてもよい。
そして、携帯電話機用WWWサーバ50は、携帯電話機10から上記URLを用いた、アプリケーションのダウンロード要求があれば、これに応じて、利用者ID、アプリケーションID及びダウンロードIDをダウンロードID管理テーブルDITに保存する。
携帯電話機10側のアプリケーションがダウンロードIDを必要とするときは、保存しておいたURLを携帯電話機10のアプリケーションインターフェースから取得し、このURLの中からダウンロードID、もしくはこれを含むデータを抽出し、利用者IDやアプリケーションIDとともに携帯電話機用WWWサーバ50に送信する。一方、携帯電話機用WWWサーバ50は、ダウンロード管理テーブルDITを参照し、受信した利用者ID、アプリケーションID及びダウンロードIDの組み合わせが正しい組であるか否かを確認できる。
また、携帯電話機用WWWサーバ50側では「getjar.cgi」というサーバアプリケーションを配置し、このサーバアプリケーションが起動されると利用者ID「10000」、アプリケーションID「56789」、ダウンロードID「99887766」をダウンロードID管理テーブルDITに、そのリクエストを受信した日時と共に保存し、指定されたアプリケーション のJARファイル「drops.jar」を携帯電話機10に送信する。
一方、携帯電話機10は、「http://game.techfirm.co.jp/getjar.cgi?id=10000&app=56789&DLID=99887766&file=drops.jar」 というURLを記憶しておく。
以後、携帯電話機10のアプリケーション(app=56789)が、携帯電話機用WWWサーバ50に対してアクセスをする場合は、保存している上記URLの中から利用者ID、アプリケーションID及びダウンロードIDを抽出し、これを含むリクエスト信号をサーバ50に送信する。
一方、携帯電話機用WWWサーバ50は、リクエストに応じて、ダウンロード管理テーブルDITを参照し、上記IDの組み合わせを確認することによりアプリケーションの認証を行う。
次に、アプリケーション認証の第3のバリエーションについて説明する、
アプリケーションによってデータの保存や参照が可能なメモリエリアを有する携帯電話機であれば、携帯電話機用WWWサーバ50が予めダウンロードIDを付与しておくのではなく、携帯電話機10側のアプリケーションが、ダウンロードIDを携帯電話機用WWWサーバ50に送信する前の任意のタイミングでサーバ50から取得してもよい。
その後、図23のステップSc4のように携帯電話機10が初めてアプリケーションを起動する際、そのリクエストをサーバ50に送信するときのURLを「http://game.techfirm.co.jp/start.cgi?id=10000&app=56789&DLID=」とする。即ち、携帯電話機10は、リクエスト内の「DLID」を空き情報として送信する。
そして、ステップSc5において、携帯電話機用WWWサーバ50は、上記リクエストを受信するとstart.cgiを起動し、データベースサーバ54内のダウンロードIDテーブルDITを参照して、上記URLに含まれるアプリケーションID「56789」及び利用者ID「10000」をキーにレコードを検索し、抽出されたレコードの中で最新のダウンロード日時のレコードを選択する。
その後は、前述の実施形態と同様に、利用者アクセス保存テーブルUAT上における起動回数のインクリメント処理、最終起動日時保存テーブルLRTの更新がなされる。そして、携帯電話機用WWWサーバ50は、起動を承認した旨のOKメッセージに、発行されたダウンロードIDをパラメータとして付加したメッセージ("OK[DLID=99887766]")を生成し、携帯電話機10に返信する。
以上のように、この第3のバリエーションにおいては、ダウンロードIDフィールドの発行の有無に応じてアプリケーションの認証を行う。
次に、アプリケーション認証の第4のバリエーションについて説明する。
携帯電話機10がアプリケーションをダウンロードした日時を保存し、更にそのダウンロード日時をアプリケーションによって参照可能な携帯電話機10であれば、以下のようにしてもよい。
携帯電話機10にダウンロードされたアプリケーションが、携帯電話機用WWWサーバ50に対し認証を必要とするアクセスを行う場合には、携帯電話機10のアプリケーションインターフェースから自身が記憶しているダウンロード日時を取得し、これを利用者ID及びアプリケーションIDとともに携帯電話機用WWWサーバ50に送信する。
一方、携帯電話機用WWWサーバ50は、最終ダウンロード管理テーブルLDTを走査して、受信した利用者ID及びアプリケーションIDに対応するダウンロード日時を取得する。そして、取得したダウンロード日時と携帯電話機10から受信したダウンロード日時との時間差が、ダウンロードオーバヘッド時間を考慮した許容範囲、例えば前後10分以内に納まっていれば、そのアプリケーショは正当であると判断する。
このリクエストを受信した携帯電話機用WWWサーバ50は、最終ダウンロード管理テーブルDIT上で、利用者ID「10000」及びアプリケーションID「56789」をキーにダウンロード日時を検索し、得られたダウンロード日時と、上記URL内の「dltime=200006031925」とを比較して、アプリケーションの正当性を判断する。
実施形態においては、ダウンロードIDをそれ自体で完全にユニークなIDとしていたが、他の情報と組み合わせてユニークな情報として判断することも可能である。例えば、利用者IDとダウンロードIDとの組み合わせにおいて、システム全体でユニークであるという判断でもかまわない。
10・・・携帯電話機(携帯無線端末)、KI・・・キーインタフェース部、
DI・・・画面インターフェース部、DD・・・データ通信ドライバ、
SM・・・スピーカ・マイク制御部、MI・・・メモリインタフェース、
FW・・・ファームウェア、JVM・・・ジャババーチャルマシン、
BS・・・ブラウザ、TS・・・電話機能部、SS・・・設定部、
APP・・・ジャバアプレット、
11・・・パーソナルコンピュータ、
2・・・提供者端末群、20・・・パーソナルコンピュータ、
3・・・移動パケット通信網(無線通信網)、
4・・・インターネット、5・・・サーバ群(情報配信サーバシステム)、
50・・・携帯電話機用WWWサーバ(識別子発行部、識別子通知部、認証部、リクエスト受信部、アプリケーション配信部、ダウンロード計時部)、
51・・・パーソナルコンピュータ用WWWサーバ、
52・・・DNSサーバ、53・・・SMTPサーバ、
54・・・データベースサーバ、55・・・集計サーバ、
56・・・管理者コンソール、57・・・ファイヤウォールサーバ、
LMT・・・提供者マスタテーブル、
AST・・・アプリケーション登録マスタテーブル、
AAT・・・アプリケーションアクセス管理テーブル、
ATT・・・アプリケーション統計テーブル、
UMT・・・利用者マスタテーブル、LRT・・・最終起動日時保存テーブル
UAT・・・利用者アクセス保存テーブル、
UPT・・・利用者入金管理テーブル、
DIT・・・ダウンロードID管理テーブル(識別子記憶部)、
LDT・・・最終ダウンロード管理テーブル
Claims (39)
- インターネット及び無線通信網を介してダウンロードしたアプリケーションを利用することができる無線携帯端末に対し、当該無線携帯端末からのダウンロード要求に応じて前記アプリケーションを配信する情報配信サーバシステムにおいて、
前記無線携帯端末の利用者に関する情報を記憶するための利用者情報テーブルと、
前記アプリケーションの提供者に関する情報を記憶する提供者情報テーブルと、
前記利用者情報テーブルに記憶されている各利用者が一定期間に支払うべき一定額の利用料金の支払い状況を管理するための支払状況管理テーブルと、
前記アプリケーションが利用されている利用状況を検出する検出部と、
前記検出された利用状況を記憶する利用状況管理テーブルと、
前記支払状況管理テーブルによって把握される利用料金の総合計金額と前記利用状況管理テーブルに記憶されている利用状況とに基づいて、前記提供者情報テーブルに記憶されている各提供者に対して支払うべきライセンス金額をそれぞれ演算出力する演算部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記アプリケーションの利用状況を各アプリケーション毎に検出し、これにより、前記利用状況管理テーブルは、前記アプリケーションの利用状況を各アプリケーション毎に記憶しており、
前記演算部は、
前記支払状況管理テーブルによって把握される利用料金の総合計金額の一部を、前記提供者に支払うべきライセンス金額金の総合計金額として割り当てる割当部と、
各アプリケーションの提供者に対して支払うべきライセンス金額を、前記割り当てたライセンス金額金の総合計金額の中から、前記利用状況管理テーブルに記憶されている利用状況に応じてそれぞれ配分出力する配分部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記アプリケーションの利用状況を各利用者ごとに検出し、これにより、前記利用状況管理テーブルは、前記アプリケーションの利用状況を各利用者毎に記憶しており、
前記演算部は、
前記利用者が支払った前記利用料金の一部を、当該利用者から前記アプリケーションの提供者に対して支払うべきライセンス金額として割り当てる割当部と、
前記各利用者から前記提供者に支払うべきライセンス金額を、前記割り当てられたライセンス金額の中から前記利用状況管理テーブルに記憶されている利用状況に応じて配分出力する配分部と、
前記提供者のそれぞれに支払うべきライセンス金額を、全ての前記利用者に対応して前記配分出力されたライセンス金額を前記提供者毎に合計することによって算出する算出部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションのダウンロード回数をカウントし、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記カウントされたダウンロード数を利用状況として記憶しており、
前記演算部は、前記利用状況管理テーブルに記憶されているダウンロード回数に応じて前記ライセンス金額を演算することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記無線携帯端末における前記アプリケーションの実行時間を検出し、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記検出された実行時間を利用状況として記憶しており、
前記演算部は、前記利用状況管理テーブルに記憶されている実行時間に応じて前記ライセンス金額を演算することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項5に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記無線携帯端末から通知される、前記アプリケーションの起動通知および終了通知をそれぞれ受信した時刻の差分を前記実行時間とみなすことを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記無線携帯端末における前記アプリケーションの起動回数を検出し、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記検出された起動回数を利用状況として記憶しており、
前記演算部は、前記利用状況管理テーブルに記憶されている起動回数に応じて前記ライセンス金額を演算することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記利用者により前記アプリケーションに対して投票されたポイント数をカウントし、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記カウントされたポイント数を利用状況として記憶しており、
前記演算部は、前記利用状況管理テーブルに記憶されているポイント数に応じて前記ライセンス金額を演算することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項8に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記利用者が一定期間に入力できる前記ポイント数の合計に上限値を設け、前記上限値以上のポイント数は利用状況として無効化する無効化部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項9に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記利用者がポイント投票可能なアプリケーションを把握する把握部と、
前記把握しているアプリケーションIDを前記利用者からの要求に応じて前記利用者が使用する所定の端末に提供する提供部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項10に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記把握部は、前記利用者がポイント投票可能なアプリケーションとして、一定期間内に当該利用者によってダウンロードされたアプリケーションを把握することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項10に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記把握部は、前記利用者がポイント投票可能なアプリケーションとして、一定期間内に当該利用者によって起動されたアプリケーションを把握することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項10に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記把握部は、前記利用者がポイント投票可能な前記アプリケーションとして、一定期間内に当該利用者によってポイント投票されたアプリケーションを把握することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項8に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記利用者によって投票された、一定期間における前記アプリケーション毎のポイント数を受信することにより、前記利用状況を検出し、
前記受信したポイント数に含まれるポイントが、所定のポイント入力有効期間内に前記利用者によってダウンロードされたアプリケーションに対するポイント、所定のポイント入力有効期間内に前記利用者によって起動されたアプリケーションに対するポイント、又は、所定のポイント入力有効期間内に前記利用者によって投票されたアプリケーションに対するポイントのうち少なくともいずれか1つに該当する場合にのみ、前記利用者は前記アプリケーションにポイント投票可能であると判断する判断部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項8に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記利用者に対し前記ポイントの投票対象となる前記アプリケーションを選択させる選択部と、
前記選択されたアプリケーションへのポイント投票の可否を前記利用者毎に判別する判別部と、
前記選択された前記アプリケーションが前記利用者にとってポイント入力できないアプリケーションであると判別された場合、前記利用者が使用する所定の端末にエラーメッセージを含むデータを送信するエラー送信部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションのダウンロード回数、前記無線携帯端末における前記アプリケーションの起動回数、前記無線携帯端末における前記アプリケーションの実行時間、又は、前記利用者により前記アプリケーションに対して投票されたポイント数のうち少なくともいずれか2つを検出し、
前記利用状況管理テーブルは、前記検出された少なくとも2つの検出値をパラメータとして記憶しており、
前記演算部は、前記利用状況検出された少なくとも2つのパラメータを組み合わせた所定の計算式に基づいて前記ライセンス金額を演算することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
無線通信網を経由することなく、直接、前記インターネットに接続可能なインターネット端末との間でデータ通信を行う通信部と、
インターネット端末から前記通信部を介した要求に応じて、前記アプリケーションを検索し、少なくとも前記アプリケーションのアプリケーション名と当該アプリケーションの内容説明を含む検索結果を前記通信部を介して前記インターネット端末に出力する検索出力部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項17に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記インターネット端末からの要求に応じて、前記アプリケーションを前記無線携帯端末にダウンロードするために必要なアドレス情報を含む電子メールを生成し、当該無線携帯端末に送信するメール送信部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項18に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検索出力部によって出力された検索結果を前記インターネット端末上で表示するための画面に、前記利用者の前記無線携帯端末に電子メールを送るための所定のボタンを配置させるデータを含めて画面データを生成する画面生成部を有し、
前記メール送信部は、前記利用者による前記ボタンの入力操作を検出し、この検出に応じて前記検索結果が示すアプリケーションを前記無線携帯端末にダウンロードさせるためのURLを含む電子メールを生成し、当該無線携帯端末に送信することを特徴とする情報配信サーバシステム - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記演算部により演算された前記ライセンス金額が所定の金額以上である場合にのみ、前記提供者に支払い可能なライセンス金額として出力する可能支払額出力部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項20に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記可能支払額出力部は、
一定期間にわたって前記演算部により演算された前記ライセンス金額を合計する合計部と、
前記合計されたライセンス金額が所定の金額以上である場合にのみ支払い可能なライセンス金額として出力する出力部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記支払状況管理テーブルには、各利用者ごとの支払状況が記憶されていることを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記支払状況管理テーブルには、各利用者が支払った利用料金の総計が記憶されていることを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記利用料金は、全ての利用者について一定額であることを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記利用料金は、所定の基準によって分けられた利用者グループについて一定額であることを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションのダウンロード回数をカウントし、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記カウントされたダウンロード数を利用状況として利用者毎に記憶しており、
各利用者について一定期間にカウントされた前記ダウンロード数が所定の上限回数を越えた場合、当該利用者がダウンロードを行うことを禁止する禁止制御部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションの実行時間を検出し、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記検出された実行時間を利用状況として利用者毎に記憶しており、
各利用者について一定期間に検出された前記実行時間が所定の上限時間を越えた場合、当該利用者の携帯電話機10が前記アプリケーションをダウンロードすること、若しくは、当該利用者の携帯電話機10が前記アプリケーションを実行することの少なくともいずれか一方を禁止する禁止制御部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、一定期間における前記アプリケーションの起動回数をカウントし、これにより前記利用状況管理テーブルは、前記カウントされた起動回数を利用状況として利用者毎に記憶しており、
各利用者について一定期間に検出された前記起動回数が所定の上限回数を越えた場合、当該利用者の携帯電話機が前記アプリケーションをダウンロードすること、若しくは、当該利用者の携帯電話機10が前記アプリケーションを実行することの少なくともいずれか一方を禁止する禁止制御部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項8に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記アプリケーションは、前記利用者がポイント投票を行うことが可能なポイント入力インタフェースを前記無線携帯端末上に表示させるプログラムを含み、
前記検出部は、前記無線携帯端末が前記アプリケーションを実行することにより当該端末に表示される前記ポイント入力インタフェース上で前記利用者によって入力されたポイント数を前記インターネットを介して受信することにより、前記利用状況を検出することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項29に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記検出部は、前記利用者によって投票された、一定期間における前記アプリケーション毎のポイント数を受信することにより、前記利用状況を検出し、
前記受信したポイント数に含まれるポイントが、所定のポイント入力有効期間内に前記利用者によってダウンロードされたアプリケーションに対するポイント、所定のポイント入力有効期間内に前記利用者によって起動されたアプリケーションに対するポイント、所定のポイント入力有効期間内に前記利用者によって投票されたアプリケーションに対するポイント、又は、前記アプリケーションに対応するポイント入力インターフェースを通じて入力されたポイントのうち少なくともいずれか1つに該当する場合にのみ、前記利用者は前記アプリケーションにポイント投票可能であると判断する判断部を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記無線携帯端末にダウンロードされたアプリケーションと通信を行うことが可能な複数のサーバアプリケーションを記憶するサーバアプリケーション記憶部と、
複数の前記サーバアプリケーションが共有でアクセス可能な共有データベースと、
前記サーバアプリケーション毎にアクセス可能な前記共有データベースのテーブルエリアを限定する限定部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記無線携帯端末にダウンロードされたアプリケーションと通信を行うことが可能な複数のサーバアプリケーションを記憶するサーバアプリケーション記憶部と、
複数の前記サーバアプリケーションが共有でアクセス可能な共有データベースと、
前記アプリケーションの提供者毎にアクセス可能な前記共有データベースのテーブルエリアを限定する限定部と
を有することを特徴とする情報配信サーバシステム。 - 請求項1に記載の情報配信サーバシステムにおいて、
前記無線携帯端末にダウンロードされたアプリケーションと通信可能なサーバアプリケーションを記憶するサーバアプリケーション記憶部と、
前記利用者情報テーブルに保存されているデータにアクセス可能な共有プロセスインターフェースとを有し、
前記サーバアプリケーションは、前記共有プロセスインターフェースを利用して、前記利用者情報テーブルにアクセスすることを特徴とする情報配信サーバシステム。 - インターネット及び無線通信網を介してダウンロードしたアプリケーションを利用することができる無線携帯端末に対し、当該無線携帯端末からのダウンロード要求に応じて前記アプリケーションを配信する情報配信方法において、
前記無線携帯端末の利用者が一定期間に支払うべき一定額の利用料金の支払い状況を記憶する利用料金記憶ステップと、
前記アプリケーションが利用されている利用状況を検出する検出ステップと、
前記検出された利用状況を記憶する利用状況記憶ステップと、
前記記憶されている利用料金の総合計金額と前記記憶されている利用状況とに基づいて前記提供者情報テーブルに記憶されている各提供者に対して支払うべきライセンス金額をそれぞれ演算出力する演算ステップと
を有することを特徴とする情報配信方法。 - 請求項34に記載の情報配信方法において、
前記検出ステップは、前記アプリケーションの利用状況を各アプリケーション毎に検出し、
前記利用状況記憶ステップは、前記アプリケーションの利用状況を各アプリケーション毎に記憶しており、
前記演算ステップは、
前記記憶されている利用料金の総合計金額の一部を、前記提供者に支払うべきライセンス金額金の総合計金額として割り当てるステップと、
各アプリケーションの提供者に対して支払うべきライセンス金額を、前記割り当てたライセンス金額金の総合計金額の中から、前記記憶されている利用状況に応じてそれぞれ配分出力するステップと
からなることを特徴とする情報配信方法。 - 請求項34に記載の情報配信方法において、
前記検出ステップは、前記アプリケーションの利用状況を各利用者ごとに検出し、
前記利用状況記憶ステップは、前記アプリケーションの利用状況を各利用者毎に記憶しており、
前記演算ステップは、
前記利用者が支払った前記利用料金の一部を、当該利用者から前記アプリケーションの提供者に対して支払うべきライセンス金額として割り当てるステップと、
前記各利用者から前記提供者に支払うべきライセンス金額を、前記割り当てられたライセンス金額の中から前記記憶されている利用状況に応じて配分出力するステップと、
前記提供者のそれぞれに支払うべきライセンス金額を、全ての前記利用者に対応して前記配分出力されたライセンス金額を前記提供者毎に合計することによって算出するステップと
からなることを特徴とする情報配信方法。 - 請求項34に記載の情報配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項35に記載の情報配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項36に記載の情報配信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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