JP4682636B2 - ネットワークに接続されたデバイスの監視制御 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークに接続されたデバイスの監視制御技術に関するものである。
近年、インターネットや、ローカルエリアネットワークなどのネットワーク技術の普及に伴い、ネットワークに接続されたプリンタなどの複数のデバイスを、ネットワークを介して接続された管理サーバによって管理するデバイス管理システムが提案されている(例えば、下記特許文献参照)。このデバイス管理システムでは、ネットワークに接続された各デバイスは、例えば、各デバイスに内蔵されたネットワークボードによって、デバイスの動作状態など、デバイスに関する所定の監視情報を取得し、それぞれ個別に管理サーバに送信する。監視情報としては、例えば、デバイスをプリンタとした場合、印刷枚数、インクやトナーなどの使用量や、残量、エラー情報等が挙げられる。
特開2004−185351号公報 特開2002−189638号公報
上述したデバイス管理システムにおいて、管理サーバと、デバイスとの間に、ファイアウォールが設置されている場合には、管理サーバが主体となって、管理サーバから各デバイスに監視情報の送信を要求し、各デバイスから監視情報の収集を行うことができない場合があった。また、各デバイスが主体となって、管理サーバからの要求によらずに、管理サーバに監視情報を送信する場合、管理サーバの管理対象となるデバイスの数が膨大になると、多数のデバイスが、管理サーバに一斉にアクセスして、それぞれ監視情報を一斉に送信し、管理サーバにおける監視情報の処理が滞ったり、不能になったりするおそれがあった。このような課題は、プリンタに限らず、ネットワークに接続された種々のデバイスを、管理サーバによって管理するデバイス管理システムにおいて、共通の課題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、デバイスから管理サーバに所定の監視情報を送信するデバイス管理システムにおいて、デバイスから管理サーバへのアクセス頻度を低減することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明のデバイス監視制御装置は、
所定のネットワークに接続されるデバイスに内蔵され、前記デバイスに関する所定の監視情報を、前記ネットワークに接続された管理サーバに送信するデバイス監視制御装置であって、
前記監視情報を記憶する監視情報記憶部と、
予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記管理サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断する判断部と、
前記判断部によって、前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断された場合において、前記デバイス及び前記ネットワークに接続される他のデバイスとの中から、所定の条件に基づいて、代理デバイスを決定する代理デバイス決定部と、
を備え、
前記他のデバイスが前記代理デバイスに決定した場合には、決定した前記他のデバイスに、前記デバイスの前記送信すべき監視情報及び前記他のデバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、前記管理サーバに送信させるための通知を行うことを要旨とする。
本発明のデバイス監視制御装置は、ネットワークに接続されるデバイスに、例えば、ネットワークカードや、ネットワークボードとして内蔵される。デバイスには、例えば、プリンタや、スキャナや、プロジェクタや、オーディオ装置や、家電機器や、クライアントコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistance)など、ネットワークに接続されて利用される種々の装置が含まれる。また、「予め設定されたタイミング」とは、後述する代理デバイスを決定すべく設定されたタイミングである。以下、このタイミングを、代理デバイス決定時刻とも呼ぶ。「管理サーバに送信すべき監視情報」としては、例えば、サーバに未送信の監視情報が挙げられる。
上記構成のデバイス監視制御装置によれば、代理デバイス決定時刻になった際において、監視情報記憶部に、管理サーバに送信すべき監視情報が記憶されている場合に、自らが内蔵されるデバイスと他のデバイスとの中から、所定の条件に基づき、代理デバイスを決定するようにしている。そして、代理デバイスに他のデバイスが決まった場合には、決定した他のデバイスに、デバイスの送信すべき監視情報及び他のデバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、管理サーバに送信させるための通知を行うようにしている。この場合、デバイス監視制御装置から上記通知を受けた他のデバイスは、代理デバイスとして、上記デバイスの送信すべき監視情報及び他のデバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、管理サーバに送信する。言い換えれば、デバイス監視制御装置は、代理デバイス決定時刻になっても、監視情報記憶部に、管理サーバに送信すべき監視情報が記憶されていない場合には、代理デバイスの決定を行わない。従って、このようにすれば、代理デバイス決定時刻になっても、代理デバイスを決定しない場合を生じさせることができる。その結果、代理デバイスによる管理サーバへの監視情報の送信が行われない場合を生じさせることができるので、デバイス監視制御装置(を内蔵したデバイス)または他のデバイスからの管理サーバへのアクセス頻度を低減させることができる。
なお、後述する実施例のようにデバイスとしてプリンタを用いる場合には、代理デバイスを、特に、代理プリンタと呼ぶ。さらに、この場合、代理デバイス決定時刻を代理プリンタ決定時刻と呼ぶ。
上記デバイス監視制御装置において、
前記代理デバイス決定部は、
前記所定の条件として、
前記デバイス及び前記他のデバイスにおける前記送信すべき監視情報の量、または、前記デバイス及び前記他のデバイスにおける印刷ジョブの量に基づいて、前記代理デバイスを決定するようにしてもよい。
この場合、例えば、デバイス及び他のデバイスにおいて、送信すべき監視情報が最も多いデバイスまたは他のデバイスを代理デバイスとして決定するようにしてもよい。このようにすれば、最も多い監視情報を保持するデバイスが代理デバイスとなるので、代理デバイスとして、自身以外のデバイスから送信すべき監視情報を収集する場合において、収集する監視情報を少なくすることができる。その結果、ネットワークのトラフィックを低減させることができる。また、例えば、デバイス及び他のデバイスにおいて、送信すべき監視情報が最も少ないデバイスまたは他のデバイスを代理デバイスとして決定するようにしてもよい。一般的に、監視情報の量が少ないデバイスは、比較的に処理能力に余裕があるデバイスであると考えられるので、このようにすれば、代理デバイスに決定したデバイスまたは他のデバイスは、効率的に代理デバイスとしての機能を果たすことができる。さらに、例えば、デバイス及び他のデバイスにおいて、印刷ジョブの保留量が最も少ないデバイスまたは他のデバイスを代理デバイスとして決定するようにしてもよい。このようにすれば、代理デバイスとして決定したデバイスまたは他のデバイスは、比較的に処理能力に余裕があると考えられるので、効率的に代理デバイスとしての機能を果たすことができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記代理デバイス決定部は、
前記判断部によって、前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていないと判断された場合には、前記代理デバイスを決定しないようにしてもよい。
このようにすれば、デバイス監視制御装置から管理サーバへのアクセス頻度を低減させることができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記代理デバイス決定部が、自身が内蔵される前記デバイスを前記代理デバイスに決定した場合、または、前記他のデバイスから前記代理デバイスに決定した旨の通知を受けた場合において、前記他のデバイスから、該他のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を収集する監視情報収集部と、
収集された前記監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記管理サーバに送信する送信部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、デバイス監視制御装置は、自ら代理デバイスとして機能することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記デバイス監視制御装置が内蔵された前記デバイスにおいて、所定のイベントが発生したか否かを判断するイベント発生判断部を備え、
前記監視情報収集部は、さらに、
前記イベント発生判断部によって、前記デバイスにおいて、前記所定のイベントが発生したと判断された場合には、前記他のデバイスから、該他のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を収集し、
前記送信部は、さらに、
収集された前記監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記管理サーバに送信するようにしてもよい。
所定のイベントとしては、例えば、管理サーバへの通知に緊急性を有する重大なイベントが挙げられる。この重大なイベントとしては、例えば、デバイスをプリンタとした場合、プリントエンジンの故障や、プリントコントローラにおいて色調整が行えないことなどが挙げられる。このようにすれば、デバイス監視制御装置から管理サーバへのアクセス頻度を低減するとともに、デバイスにおいて、例えば、管理サーバへの通知に緊急性を有するイベントが発生したときには、これを速やかに管理サーバに通知することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記デバイス監視制御装置が内蔵された前記デバイスを識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶部を備え、
前記監視情報収集部は、さらに、
前記他のデバイスから、該他のデバイスを識別するための識別情報を収集し、
前記送信部は、
前記収集された監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記収集された識別情報、および、前記識別情報記憶部に記憶された識別情報とそれぞれ対応付けて、前記管理サーバに送信するようにしてもよい。
識別情報としては、例えば、デバイスに付与された名前や、MACアドレスや、IPアドレスや、製造番号などを用いることができる。本発明によって、管理サーバ側で、各監視情報を出力したデバイスを容易に特定することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記収集された監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、一体的に記録した監視情報ファイルを作成する監視情報ファイル作成部を備え、
前記送信部は、前記監視情報ファイルを、前記管理サーバに送信するようにしてもよい。
このようにすれば、複数のデバイスの監視情報を、管理サーバに一度に送信することができるので、ネットワークトラフィックの増大を抑制することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記管理サーバから、前記監視情報の受信が完了したことを示す受信完了応答を受け付けるサーバ受信完了応答受付部と、
前記受信完了応答に応じて、前記監視情報記憶部に記憶されている、前記管理サーバに送信済みの前記監視情報を削除する監視情報削除部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、監視情報記憶部に記憶されている監視情報は、全て管理サーバに送信すべき監視情報となるので、判断部は、監視情報記憶部に、管理サーバに送信すべき監視情報が記憶されているか否かを容易に判断することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記送信部は、さらに、
前記受信完了応答に応じて、前記監視情報を収集した前記他のデバイスに、前記収集済みの監視情報の削除要求を送信するようにしてもよい。
このようにすれば、他のデバイスは、上記デバイス監視制御装置から受信した削除要求に従って、収集済みの監視情報を削除することができる。そして、他のデバイスが保持する監視情報は、全て管理サーバに送信すべき監視情報となるので、他のデバイスは、管理サーバに送信すべき監視情報を保持しているか否かを容易に判断することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記他のデバイスから、前記送信すべき監視情報の送信要求を受け付ける送信要求受付部を備え、
受け付けた前記送信要求に応じて、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記送信要求の送信元の前記他のデバイスに送信する
このようにすれば、上記デバイス監視制御装置は、他のデバイスから受け付けた送信要求に従って、送信すべき監視情報を、他のデバイスに送信することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記送信すべき監視情報を受信した前記他のデバイスから、前記監視情報の受信が完了したことを示す受信完了応答を受け付けるデバイス受信完了応答受付部と、
前記受信完了応答に応じて、前記監視情報記憶部に記憶されている、前記他のデバイスに送信済みの監視情報を削除する監視情報削除部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、デバイス監視制御装置は、他のデバイスから受け付けた受信完了応答によって、他のデバイスに送信済みの監視情報を削除することができる。
上記デバイス監視制御装置において、
前記送信すべき監視情報を受信した前記他のデバイスから、該他のデバイスに送信済みの前記監視情報の削除要求を受け付ける削除要求受付部と、
前記削除要求に応じて、前記監視情報記憶部に記憶されている、前記他のデバイスに送信済みの監視情報を削除する監視情報削除部と、
を備えるようにしてもよい。
このようにすれば、デバイス監視制御装置は、他のデバイスから受け付けた削除要求に従って、他のデバイスに送信済みの監視情報を削除することができる。
本発明は、デバイスの発明として構成することもできる。すなわち、
本発明のデバイスは、
ネットワークに接続されるデバイスであって、
上述したいずれかのデバイス監視制御装置を備えることを要旨とする。
こうすることによって、先に説明したデバイス監視制御装置と同様に、デバイスからサーバへのアクセス頻度を低減することができる。
本発明は、デバイス管理システムの発明として構成することもできる。すなわち、
第1のデバイスと、少なくとも第2のデバイスを含む他のデバイスと、所定の管理サーバとを、所定のネットワークを介して、互いに接続することによって構成されたデバイス管理システムであって、
前記第1のデバイスは、該第1のデバイスに関する所定の監視情報を記憶する監視情報記憶部を備えており、
前記第1のデバイスは、
予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記管理サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断し、
前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断した場合において、前記第1のデバイス及び前記他のデバイスとの中から、所定の条件に基づいて、代理デバイスを決定し、
前記他のデバイスのうちの第2のデバイスを前記代理デバイスに決定した場合には、決定した前記第2のデバイスに代理デバイスに決定した旨を通知し、
前記第2のデバイスは、
前記第1のデバイスから前記代理デバイスに決定した通知を受けた場合には、
少なくとも前記第1のデバイスに、前記第1のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を送信するように求める送信要求を送信し、
前記第1のデバイスは、
前記第2のデバイスからの前記送信要求を受信した場合には、
前記監視情報記憶部に記憶されている前記送信すべき監視情報を前記第2のデバイスに送信し、
前記第2のデバイスは、
前記第1のデバイスから送信されてくる前記監視情報を受信し、受信した前記監視情報と自ら保持する送信すべき監視情報とを、前記管理サーバに送信することを要旨とする。
本発明において、第1のデバイス、および、第2のデバイスには、先に説明した本発明のデバイス監視制御装置が内蔵されている。この場合、あるデバイス(第1のデバイス)において、代理デバイス決定時刻になり、監視情報記憶部に、管理サーバに送信すべき監視情報が記憶されている場合には、代理デバイスを決定する。代理デバイスが第2のデバイスに決定すると、そのデバイスに、代理デバイスに決定した旨を通知する。その通知を受けた第2のデバイスは、第2のデバイス以外のデバイスから監視情報を収集させ、自身の送信すべき監視情報と共に、収集した監視情報を管理サーバに送信する。従って、この第2のデバイスにおいて、代理デバイス決定時刻になった場合に、管理サーバに送信すべき監視情報が第2のデバイスの監視情報記憶部に記憶されていない場合が生じることがある。この場合には、第2のデバイスは、代理デバイス決定時刻になっても、代理デバイスの決定を行わないので、その結果、代理デバイスによって、各デバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、管理サーバに送信することが行われない。従って、管理サーバへのアクセス頻度を低減することができる。また、本発明では、監視情報を収集して、管理サーバに送信するデバイスを固定せずに、いずれのデバイスも監視情報を収集して、管理サーバに送信する代理デバイスとなりうるので、稼働中のデバイスが保持する監視情報を確実にサーバに送信することができる。
なお、本発明は、上記した装置発明の態様に限ることなく、上述したデバイス監視制御装置を制御するための方法や上述したデバイス管理システムを制御するための方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
また、本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.デバイス管理システムの構成:
B.第1実施例:
B1.プリンタの構成:
B2.プリンタの動作処理:
B3.FTPコマンド処理:
B4.代理プリンタ決定処理:
B5.アップロード処理:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.第4実施例:
F.変形例:
A.デバイス管理システムの構成:
図1は、本発明の一実施例としてのデバイス管理システム1000の概略構成を示す説明図である。このデバイス管理システム1000は、企業内のローカルエリアネットワークLANと、管理センタの管理サーバSVとを、インターネットINTを介して接続することによって構成されている。ローカルエリアネットワークLANと、インターネットINTとの間には、ファイアウォールFWが設置されており、インターネットINT側からローカルエリアネットワークLANへのアクセスは禁止されている。図示した例では、管理サーバSVに接続されるローカルエリアネットワークLANの数は1つとしたが、これに限られず、任意に設定可能である。
企業内のローカルエリアネットワークLANには、パーソナルコンピュータPCや、複数のプリンタPRT#1〜PRT#nが接続されている(以下、プリンタPRT#1〜PRT#nを総称して、プリンタPRTとも呼ぶ)。図示した例では、パーソナルコンピュータPCの数は1台としたが、これに限られず、任意に設定可能である。
パーソナルコンピュータPCには、文書作成プログラム等のアプリケーションプログラムや、プリンタPRTの動作を制御するためのプリンタドライバなどがインストールされており、パーソナルコンピュータPCから出力された印刷ジョブは、パーソナルコンピュータPCで設定されたいずれかのプリンタPRTに受け渡され、印刷される。
各プリンタPRT#1〜PRT#nには、それぞれカスタムネットワークボードCNB#1〜CNB#nが内蔵されている(以下、カスタムネットワークボードCNB#1〜CNB#nを総称して、カスタムネットワークボードCNBとも呼ぶ)。このカスタムネットワークボードCNBは、ローカルエリアネットワークLANや、インターネットINTを介して、印刷ジョブや、後述する監視情報などの各種データをやり取りするためのネットワークインタフェースである。また、カスタムネットワークボードCNBは、後述するように、プリンタPRTの動作を、印刷ジョブごとに監視し、その監視結果である監視情報を、管理サーバSVに通知する機能を有している。監視情報には、例えば、印刷枚数や、トナーの使用量や、エラー情報などの種々のログデータが含まれる。カスタムネットワークボードCNBは、本発明におけるデバイス監視制御装置に相当する。
管理センタの管理サーバSVは、プリンタPRTに内蔵されたカスタムネットワークボードCNBから通知された監視情報を、図示しないデータベースに格納する。また、管理サーバSVには、ディスプレイDPや、マウスMSや、キーボードKBが接続されており、管理担当者がデータベースに格納された監視情報を閲覧したり、プリンタPRTを管理するための各種設定を行ったりすることができる。
本実施例のデバイス管理システム1000の動作概要は、以下の通りである。上述したように、各プリンタPRTが接続されているローカルエリアネットワークLANは、ファイアウォールFWを介してインターネットINTに接続されている。このため、管理サーバSV側からは、ファイアウォールFWを越えて各プリンタPRT側へ接続を要求して、各プリンタPRTに蓄積されている管理情報を取得することができない。そこで、本実施例では、各プリンタPRT側から、管理サーバSVに接続し、監視情報をアップロードする。
また、本実施例では、各プリンタPRTのうち、或るプリンタPRTが、他のプリンタPRTから監視情報を収集して、収集した監視情報と自身の保持する監視情報とをまとめて、他のプリンタPRTに代わって管理サーバSVに送信(アップロード)するようにしている。このプリンタPRTを、以下では、代理プリンタとも呼ぶ。一方、監視情報を収集されるプリンタPRTを、以下では、被代理プリンタとも呼ぶ。本実施例では、各プリンタPRTのうち、所定条件を満たした1つのプリンタが、代理プリンタとして機能するようになっている。
すなわち、本実施例では、各プリンタPRTの各カスタムネットワークボードCNBには、代理プリンタを決定するための時刻(以下では、代理プリンタ決定時刻と呼ぶ。)がそれぞれ設定されており、各プリンタPRTは、この代理プリンタ決定時刻になると、それぞれ代理プリンタを決定するかどうかの判断を行う。以下では、このように、代理プリンタを決定するプリンタを、代理プリンタ決定プリンタとも呼ぶ。
そして、代理プリンタ決定プリンタは、所定の条件を考慮し、代理プリンタを決定すべきと判断した場合には、自己を含むローカルエリアネットワークLANに接続されるプリンタPRTの中から、所定の条件に基づいて、上述した代理プリンタを決定する。代理プリンタ決定プリンタは、代理プリンタを決定すると、決定した代理プリンタに、代理プリンタ決定コマンドを送信する。
一方、代理プリンタ決定プリンタから、代理プリンタ決定コマンドを受信したプリンタPRTは、自身が新たな代理プリンタに決定したと認識し、代理プリンタとして機能する。すなわち、この新たな代理プリンタは、他のプリンタPRTに監視情報の送信要求を送信し、その応答として、他のプリンタPRTから監視情報を収集して、自ら保持する監視情報と、他のプリンタPRTから収集した監視情報とを、管理サーバSVにアップロードする。このように、本実施例のデバイス管理システム1000において、他のプリンタPRTから、監視情報を収集して、管理サーバSVにアップロードするプリンタPRT(代理プリンタ)は、固定されておらず、各プリンタPRTの動作状況に応じて入れ替わる。なお、代理プリンタ決定プリンタは、自らが代理プリンタに決定した場合には、代理プリンタ決定コマンドは送信せず、自身が新たな代理プリンタとして機能する。図1に示した例では、プリンタPRT#1が代理プリンタとして機能している場合の監視情報の流れを、破線矢印によって示している。これらの動作の詳細については、後述する。
また、本実施例では、各プリンタの各カスタムネットワークボードCNBには、以下のごとく、上述の代理プリンタ決定時刻が設定されている。すなわち、或るプリンタPRTにおいて、プリンタPRTの電源が投入されてから所定の待ち時間αが経過すると、最初の代理プリンタ決定時刻となり、それ以降は、前の代理プリンタ決定時刻から周期的な待ち時間βが経過するたびに次の代理プリンタ決定時刻となる。このように、各プリンタの各カスタムネットワークボードCNBの代理プリンタ決定時刻は、周期的に設定されており、すなわち、代理プリンタの決定も周期的に繰り返し行われる。なお、この待ち時間αと、待ち時間βは、プリンタPRTに予め設定されていたり、ユーザが手動で行うようにしてもよいし、乱数を用いたり、管理サーバSV側で決められた値を、管理サーバSVからダウンロードするようにしてもよい。
B.第1実施例:
B1.プリンタの構成:
図2は、プリンタPRTの構成を示す説明図である。プリンタPRTは、印刷を実行するプリンタ本体100と、カスタムネットワークボードCNBとを備えている。そして、プリンタ本体100は、プリンタエンジン110と、プリンタコントローラ120とを備えている。
プリンタコントローラ120は、図示しないCPUや、RAMや、ROMを備えるコンピュータであり、パーソナルコンピュータPCから、カスタムネットワークボードCNBを介して印刷ジョブを受け取り、プリンタエンジン110を制御して、印刷を実行させる。また、プリンタコントローラ120は、監視部122を備えており、プリンタ本体100に関する種々の監視情報を収集して、MIB(Management Information Base)の形式で保存している。MIBには、プリンタ本体100に関して予め規格で統一的に規定されている情報や、製造者によって独自に規定されている情報が含まれる。
カスタムネットワークボードCNBは、CPU10と、メモリ20と、タイマ30とを備えている。メモリ20は、揮発性メモリと、不揮発性メモリの両方を含んでいる。また、CPU10は、主制御部15と、通信制御部18とを備えている。これらの機能ブロックは、CPU10が、図示しないROMに記憶されている所定のコンピュータプログラムを、読み出して実行することによって、ソフトウェア的に構築されている。これらの機能ブロックの少なくとも一部を、ハードウェア的に構成するようにしてもよい。
主制御部15は、メモリ20への種々のデータの書き込みや、読み出しや、削除を行う。メモリ20に記憶されるデータには、後述するように、プリンタコントローラ120から取得した自らの監視情報を記録した監視情報ファイルや、各プリンタPRTから収集した監視情報ファイルや、管理サーバSVに送信すべきアップロードファイルなどが含まれる。また、主制御部15は、後述する動作処理や、FTPコマンド処理や、代理プリンタ決定処理や、アップロード処理において、種々の判断を行う。この主制御部15は、請求項における判断部と、代理デバイス決定部と、イベント発生判断部と、監視情報削除部とに相当する。また、メモリ20は、請求項における監視情報記憶部と、識別情報記憶部とに相当する。
また、主制御部15は、アップロードファイル作成部16としても機能する。このアップロードファイル作成部16は、メモリ20に設定されたスプールディレクトリ22に保存されている監視情報ファイルと、otherディレクトリ24に保存されている監視情報ファイルとを合成して、管理サーバSVに送信するためのアップロードファイルを作成する。アップロードファイル作成部16は、請求における監視情報ファイル作成部に相当する。
通信制御部18は、通信相手に応じて、通信プロトコルを切り換え、ローカルエリアネットワークLANや、インターネットINTを介して、パーソナルコンピュータPCや、他のプリンタPRTや、管理サーバSVと通信を行い、種々のデータのやり取りを行う。なお、本実施例では、通信制御部18は、管理サーバSVとは、HTTP(Hyper text transfer protocol)で通信を行い、他のプリンタPRTとは、FTP(File Transfer Protocol)で通信を行う。また、通信制御部18は、プリンタコントローラ120とのデータのやり取りも行う。この場合、通信制御部18は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)で通信を行う。通信制御部18は、管理サーバSVとの通信を、セキュリティの確保のため、SSL(Secure Socket Layer)を用いておこなうようにしてもよい。なお、通信制御部18は、請求項における監視情報収集部と、送信部と、サーバ受信完了応答受付部と、デバイス受信完了応答受付部と、送信要求受付部と、削除要求受付部とに相当する。
タイマ30は、プリンタPRTの電源がオンされてからの時間を計測する。本実施例では、タイマ30は、プリンタPRTの電源がオンされてからの時間の計測、および、電源の投入回数のカウントを行う。
メモリ20には、スプールディレクトリ22と、otherディレクトリ24と、アップロードディレクトリ26とが設定されている。スプールディレクトリ22には、プリンタコントローラ120から受け取った監視情報が、ファイル形式で保存される。この監視情報ファイルは、管理サーバSVにアップロードすべき情報であるので、以下では、「アップロードすべき監視情報ファイル」とも呼ぶ。otherディレクトリ24には、他のプリンタPRTから収集した監視情報ファイルが保存される。アップロードディレクトリ26には、アップロードファイル作成部16によって作成されたアップロードファイルが保存される。アップロードファイルは、管理サーバSVにアップロードされるファイルである。
図3は、アップロードファイルの生成について示す説明図である。図示するように、スプールディレクトリ22には、監視情報ファイルFa1、Fa2、Fa3が保存されており、otherディレクトリ24には、監視情報ファイルFb1、Fb2、Fb3、Fc1、Fc2、Fc3、...が保存されているものとする。これら各監視情報ファイルには、監視情報とともに、各プリンタPRTの識別情報も記録されている。この識別情報としては、例えば、各プリンタPRTに付与された名前や、MACアドレスや、IPアドレスや、製造番号などを用いることができる。また、各監視情報ファイルには、それぞれ監視情報ファイルが作成され、メモリ20に記憶された時刻も記録されている。
アップロードファイル作成部16は、図3に示すように、監視情報ファイルFa1、Fa2、Fa3と、監視情報ファイルFb1、Fb2、Fb3、Fc1、Fc2、Fc3、...とを合成して、アップロードファイルFuを作成し、アップロードディレクトリ26に保存する。こうすることによって、複数のプリンタPRTの監視情報を、管理サーバSVに一度に送信することができるので、ネットワークトラフィックの増大を抑制することができる。また、各監視情報ファイルには、プリンタPRTの識別情報も含まれているので、アップロードファイルFuを受信した管理サーバSVは、アップロードファイルFuの内容を解析することによって、各監視情報を出力したプリンタPRTを容易に特定することができる。
B2.プリンタの動作処理:
図4は、プリンタPRTの動作処理の流れを示すフローチャートである。
この動作処理は、各プリンタPRTにおいて、電源がオンされてからオフされるまでの間、カスタムネットワークボードCNBのCPU10の各機能ブロックが継続して実行する処理である。
まず、通信制御部18は、他のプリンタ、すなわち、代理プリンタから存在確認の問い合わせがあったかどうか、すなわち、ブロードキャストされたか否かを判断する(ステップS100)。通信制御部18は、ブロードキャストされた場合には(ステップS100:YES)、自身が内蔵されたプリンタPRTを被代理プリンタとして機能させ、ブロードキャストした代理プリンタに、自らの存在を示す応答を送信する(ステップS110)。ステップS100の処理において、代理プリンタからブロードキャストされていない場合には(ステップS100:NO)、ステップS120の処理に進む。
次に、通信制御部18は、他のプリンタ、すなわち、代理プリンタからFTP接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS120)。そして、通信制御部18は、代理プリンタからFTP接続要求を受信した場合には(ステップS120:YES)、受信したFTPコマンドに応じて、FTPコマンド処理を実行する(ステップS200)。FTPコマンド処理が終了すると、被代理プリンタとしての役割も終了する。FTPコマンド処理については、後述する。ステップS120の処理において、代理プリンタからFTP接続要求を受信していない場合には(ステップS120:NO)、ステップS300に進む。
次に、主制御部15は、プリンタ本体100において、重大なイベントが発生したか否かを判断する(ステップS300)。重大なイベントとは、管理サーバSVへの通知に緊急性を有するイベントであり、例えば、プリンタエンジン110の故障や、プリンタコントローラ120において色調整が行えないことなどが挙げられる。この判断は、スプールディレクトリ22に保存される監視情報ファイルの内容に基づいてなされる。主制御部15は、プリンタ本体100において、重大なイベントが発生したと判断した場合には(ステップS300:YES)、自身が内蔵されるプリンタPRTを代理プリンタとして機能させ、アップロード処理を実行する(ステップS600)。このようにすれば、管理サーバSVへの通知に緊急性を有するイベントが発生したときには、これを速やかに管理サーバSVに通知することができる。アップロード処理については、後述する。アップロード処理が終了すると、代理プリンタとしての役割を終了し、ステップS100の処理に戻る。
ステップS300の処理において、主制御部15は、プリンタ本体100において、重大なイベントが発生していないと判断した場合には(ステップS300:NO)、後述する代理プリンタコマンド受信しているかどうかを判断する(ステップS350)。主制御部15は、代理プリンタコマンドを受信している場合には(ステップS350:YES)、自身が内蔵されるプリンタPRTを代理プリンタとして機能させ、アップロード処理を実行する(ステップS600)。アップロード処理については、後述する。アップロード処理が終了すると、代理プリンタとしての役割を終了し、ステップS100の処理に戻る。
一方、主制御部15は、代理プリンタコマンドを受信していない場合には(ステップS350:NO)、続いて、代理プリンタを決定する代理プリンタ決定処理を行う(ステップS400)。この代理プリンタ決定処理についての詳細は、後述する。
続いて、主制御部15は、この代理プリンタ決定処理において、自身が内蔵されるプリンタPRTが代理プリンタに決定されたかどうかを判断する(ステップS500)。主制御部15は、自身が内蔵されるプリンタPRTが代理プリンタに決定された場合には(ステップS500:YES)、自身が内蔵されるプリンタPRTを代理プリンタとして機能させ、アップロード処理を実行する(ステップS600)。アップロード処理については、後述する。アップロード処理が終了すると、代理プリンタとしての役割を終了し、ステップS100の処理に戻る。
主制御部15は、自身が内蔵されるプリンタPRTが代理プリンタに決定されていない場合には(ステップS500:NO)、アップロード処理(ステップS600)を行わず、ステップS100の処理に戻る。
B3.FTPコマンド処理:
図5は、図4のステップ200の処理におけるFTPコマンド処理の流れを示す説明図である。この処理は、或るプリンタPRTが被代理プリンタとして機能する場合に実行する処理である。この場合、被代理プリンタのCPU10の各機能ブロックがこの処理を実行する。
或るプリンタPRTが行う動作処理(図4)において、代理プリンタからFTP接続があると(ステップS120:YES)、まず、被代理プリンタとして、そのプリンタPRTの通信制御部18は、代理プリンタとのFTP接続が切断されたか否かを判断する(ステップS210)。FTP接続が切断された場合には(ステップS210:YES)、このFTPコマンド処理を終了し、動作処理にリターンする。
ステップS210の処理において、FTP接続が切断されていない場合には(ステップS210:NO)、通信制御部18は、代理プリンタから所定のFTPコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS220)。代理プリンタからFTPコマンドを受信していない場合には(ステップS220:NO)、通信制御部18は、FTPコマンドを受信するまで待機する。
ステップS220の処理において、代理プリンタからFTPコマンドを受信した場合には(ステップS220:YES)、通信制御部18は、受信したFTPコマンドがファイル転送コマンド、ファイル削除コマンドおよびFTP終了コマンドのいずれであるかを判断する(ステップS230)。なお、通信制御部18は、受信したFTPコマンドが、これらのうちのいずれかのFTPコマンドでない、他のFTPコマンドの場合には、そのFTPコマンドに基づいた処理を行う。例えば、他のFTPコマンドとしては、パスワードの指定を求めるコマンドなどがある。そして、通信制御部18は、次のFTPコマンドを受信するまで待機する。
通信制御部18は、受信したFTPコマンドが、ファイル転送コマンドである場合には(ステップS230:ファイル転送)、スプールディレクトリ22に保存されているアップロードすべき監視情報ファイルをコピーして、それをFTPコマンドの送信元である代理プリンタへ送信する(ステップS240)。すなわち、通信制御部18は、アップロードすべき監視情報ファイルを代理プリンタへ転送する。その後、通信制御部18は、ステップS210の処理に戻る。
一方、受信したFTPコマンドが、ファイル削除コマンドである場合には(ステップS230:ファイル削除)、主制御部15は、スプールディレクトリ22に保存されているアップロードすべき監視情報ファイルを削除する(ステップS250)。そして、通信制御部18は、FTPコマンドの送信元である代理プリンタに、アップロードすべき監視情報ファイルの削除が完了したことを示す削除応答を送信する(ステップS260)。さらに、削除応答後、主制御部15は、削除時刻Tdをメモリ20に保存する(ステップS265)。なお、この削除時刻Tdは、後述する第3の実施例で、用いられる。その後、通信制御部18は、ステップS210の処理に戻る。
また、通信制御部18は、受信したFTPコマンドが、FTP終了コマンドである場合には(ステップS230:FTP終了)、代理プリンタとのFTP接続を切断し(ステップS270)、このFTPコマンド処理を終了し、動作処理にリターンする。そして、このプリンタPRTは、被代理プリンタとしての役割を終了する。
B4.代理プリンタ決定処理:
図6は、図4のステップS400の処理における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、或るプリンタPRTが、代理プリンタ決定時刻になり、所定の条件を満たした場合に、代理プリンタ決定プリンタとして機能し、ローカルエリアネットワークLANに接続されるプリンタPRTの中から、代理プリンタを決定するための処理である。この場合、CPU10の各機能ブロックがこの処理を実行する。
代理プリンタ決定プリンタの主制御部15は、まず、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定時刻になったかどうかを判断する(ステップS420)。主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になっていない場合には(ステップS420:NO)、代理プリンタを決定せず、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。
主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になった場合には(ステップS420:YES)、続いて、スプールディレクトリ22に、アップロードすべき監視情報ファイルが存在するか否かを判断する(ステップS425)。主制御部15は、スプールディレクトリ22に、アップロードすべき監視情報ファイルが存在しない場合には(ステップS425:NO)、代理プリンタを決定せず、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。
主制御部15が、スプールディレクトリ22に、アップロードすべき監視情報ファイルが存在すると判断した場合には(ステップS425:YES)、続いて、通信制御部18は、ローカルエリアネットワークLANに接続される他のプリンタPRTの存在確認のためブロードキャストを行う(ステップS430)。
そして、通信制御部18は、ブロードキャストにおいて、ブロードキャスト応答があった他のプリンタPRTに対して、各プリンタPRTに内蔵されるカスタムネットワークボードCNBのスプールディレクトリに保存されているアップロードすべき監視情報ファイルのファイルサイズの問い合わせを行う(ステップS440)。代理プリンタ決定プリンタの通信制御部18からこの問い合わせを受けた各プリンタPRTの通信制御部は、問い合わせの応答として、代理プリンタ決定プリンタに、スプールディレクトリに保存されたアップロードすべき監視情報ファイルのファイルサイズを表わすファイルサイズ情報を送信する。
一方、代理プリンタ決定プリンタの通信制御部18は、問い合わせ応答として、各プリンタPRTからファイルサイズ情報を受信する(ステップS450)。そして、通信制御部18が、ブロードキャスト応答があった全てのプリンタPRTから、問い合わせ応答としてファイルサイズ情報を受信したと判断した場合(ステップS460:YES)、または、ブロードキャスト応答があった全てのプリンタPRTから、問い合わせ応答としてファイルサイズ情報を受信していないが(ステップS460:NO)、所定の時間が経過したと判断した場合(ステップS470:YES)には、続いて、主制御部15は、問い合わせ応答があったプリンタPRTのうち、ファイルサイズ情報が表わす監視情報ファイルのファイルサイズが最も大きいプリンタPRTを代理プリンタに決定する(ステップS480)。なお、通信制御部18は、ブロードキャスト応答があった全てのプリンタPRTから、問い合わせ応答としてファイルサイズ情報を受信しておらず、所定の時間が経過していない場合(ステップS470:NO)には、ステップS450の処理に戻り、ブロードキャスト応答があったプリンタPRTからの問い合わせ応答を待つ。
続いて、通信制御部18は、主制御部15が代理プリンタとして決定したプリンタPRTに、代理プリンタコマンドを送信する(ステップS490)。その後、動作処理(図4)にリターンする。
B5.アップロード処理:
図7、および、図8は、図4のステップ600の処理におけるアップロード処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、或るプリンタPRTが代理プリンタとして機能する場合に実行する処理である。この場合、代理プリンタのCPU10の各機能ブロックがこの処理を実行する。
まず、代理プリンタの通信制御部18は、他のプリンタ、すなわち、ローカルエリアネットワークLANに接続されている全ての被代理プリンタに対して、存在確認のためのブロードキャストを行う(ステップS610)。そして、通信制御部18は、ブロードキャストにおいて、ブロードキャスト応答があった被代理プリンタに対して、FTP接続を行い、FTPコマンドであるファイル転送コマンドを送信する(ステップS620)。ファイル転送コマンドを受信した各被代理プリンタは、上述したFTPコマンド処理(図5)を行い、各スプールディレクトリに保存されているアップロードすべき監視情報ファイルを代理プリンタへ転送する。
一方、代理プリンタの通信制御部18は、各被代理プリンタから転送されてくるアップロードすべき監視情報ファイルを受信し、図3のごとく、otherディレクトリ24に保存する(ステップS630)。すなわち、各被代理プリンタから収集したアップロードすべき監視情報ファイルは、otherディレクトリ24に保存される。その後、通信制御部18は、受信したアップロードすべき監視情報ファイルの送信元である被代理プリンタに、FTP終了コマンドを送信し、FTP接続を切断する(ステップS635)。そして、通信制御部18は、ファイル転送コマンドを送信した(ブロードキャスト応答があった)全ての被代理プリンタから、アップロードすべき監視情報ファイルを受信した場合(ステップS640:YES)、または、ファイル転送コマンドを送信した(ブロードキャスト応答があった)すべての被代理プリンタから、アップロードすべき監視情報ファイルを受信していないが(ステップS640:NO)、所定の時間が経過した場合(ステップS650:YES)には、ステップS670の処理に進む。なお、代理プリンタの通信制御部18は、ブロードキャスト応答があった全ての被代理プリンタから、アップロードすべき監視情報ファイルを受信しておらず(ステップS640:NO)、所定の時間が経過していない場合(ステップS650:NO)には、ステップS630の処理に戻り、ファイル転送コマンドを送信した被代理プリンタからのアップロードすべき監視情報が転送されてくるのを待つ。
ステップS670の処理において、アップロードファイル作成部16は、図3のごとく、スプールディレクトリ22に保存されているアップロードすべき監視情報ファイルと、otherディレクトリ24に保存されている監視情報ファイルとを合成して、アップロードファイルFuを作成して(ステップS670)、アップロードディレクトリ26の保存し、このアップロードファイルFuを圧縮して、管理サーバSVにアップロードする(ステップS680)。なお、いずれの被代理プリンタからもブロードキャストに対する応答を受信がなかった場合や、各被代理プリンタから転送されてきたアップロードすべき監視情報ファイルがなかった場合では、アップロードファイル作成部16は、被代理プリンタからアップロードすべき監視情報ファイルの収集を諦めて、スプールディレクトリ22に保存されている自己のアップロードすべき監視情報ファイルのみを合成して、アップロードファイルFuを作成し、それを圧縮して、管理サーバSVにアップロードする。このようにすれば、代理プリンタ及び被代理プリンタのアップロードすべき監視情報を、管理サーバSVに一度にアップロード(送信)することができるので、ローカルエリアネットワークLANやインターネットINTのネットワークトラフィックの増大を抑制することができる。さらに、このようにすれば、代理プリンタ及び被代理プリンタのアップロードすべき監視情報をアップロードするために、代理プリンタのみが、管理サーバSVに接続すればよいので、被代理プリンタのそれぞれが管理サーバSVに接続する場合に比べて、接続に対する管理サーバSVの負担を軽減することができる。
一方、管理サーバSVは、アップロードが正常に行われた場合には、その受信完了応答を代理プリンタに送信する。
次に、代理プリンタの通信制御部18は、アップロードに成功したか否かを判断する(ステップS690)。通信制御部18は、この判断を、管理サーバSVから、アップロードに対する受信完了応答を受信したか否かに基づいて行う。通信制御部18は、管理サーバSVから、アップロードに対する受信完了応答を受信した場合には、アップロードが成功したと判断し、受信完了応答を受信しない場合には、アップロードが失敗したと判断する。
ステップS690の処理において、アップロードに成功した場合(ステップS690:YES)には、通信制御部18は、上述のステップS630の処理でアップロードすべき監視情報ファイルを受信した先の各被代理プリンタに対して、FTP接続を行い、ファイル削除コマンドを送信する(ステップS700)。ファイル削除コマンドを受信した各被代理プリンタは、上述したFTPコマンド処理(図5)を行い、スプールディレクトリ22に保存されたアップロードすべき監視情報ファイルを削除し、その後、代理プリンタへ削除応答を送信する(ステップS260)。このようにすれば、被代理プリンタのスプールディレクトリには、管理サーバSVに未送信の監視情報ファイルのみが残されるので、通信制御部18は、後に、スプールディレクトリに未送信の監視情報ファイルが存在しているかどうかを容易に判断することができる。
一方、代理プリンタ決定プリンタの通信制御部18は、各被代理プリンタからの削除応答を受信する(ステップS705)。その後、通信制御部18は、受信した削除応答の送信元である被代理プリンタに、FTP終了コマンドを送信し、FTP接続を切断する(ステップS707)。そして、通信制御部18は、ファイル削除コマンドを送信した全ての被代理プリンタから削除応答を受信した場合(ステップS710:YES)、または、ファイル削除コマンドを送信した全ての被代理プリンタから削除応答を受信していないが(ステップS710:NO)、所定の時間が経過した場合(ステップS720:YES)には、ステップS740の処理に進む。なお、代理プリンタの通信制御部18は、ファイル削除コマンドを送信した全ての被代理プリンタから削除応答を受信しておらず(ステップS710:NO)、さらに、所定の時間が経過していない場合(ステップS720:NO)には、ステップS705の処理に戻り、ファイル削除コマンドを送信した被代理プリンタからの削除応答を待つ。
ステップS740の処理において、主制御部15は、自身のスプールディレクトリ22に保存されているアップロード済みの監視情報ファイルを削除する(ステップS740)。さらに、主制御部15は、アップロードディレクトリ26に保存されているアップロードファイルFu、および、otherディレクトリ24に保存されている被代理プリンタから取得(受信)した監視情報ファイルを削除する(ステップS750)。
一方、ステップ690の処理において、アップロードに失敗した場合には(ステップS690:NO)、主制御部15は、アップロードディレクトリ26に保存されているアップロードファイルFu、および、otherディレクトリ24に保存されている被代理プリンタから取得した監視情報ファイルを削除し(ステップS750)、スプールディレクトリ22に保存されている監視情報ファイルは、いずれかのプリンタPRTが代理プリンタとして、このアップロード処理を実行するときまで保持する。そして、アップロード処理を終了する。
以上のように説明した第1実施例のデバイス管理システム1000では、各プリンタPRTは、代理プリンタ決定処理(図6)において、代理プリンタ決定時刻になったときに、自己のスプールディレクトリ22に、管理サーバSVに未送信のアップロードすべき監視情報ファイルが保存されている場合(ステップS425:YES)には、代理プリンタを決定し、そのプリンタPRTに代理プリンタコマンドを送信するようにしている。代理プリンタコマンドを受信した代理プリンタは、被代理プリンタからアップロードすべき監視情報を収集し、自己のアップロードすべき監視情報と共に、管理サーバSVにアップロードする。言い換えれば、各プリンタPRTは、代理プリンタ決定時刻になっても、自己のスプールディレクトリ22に、管理サーバSVに未送信のアップロードすべき監視情報が保存されていなければ(ステップS425:NO)、代理プリンタの決定を行わない。従って、このようにすれば、代理プリンタ決定時刻になっても、代理プリンタを決定しない場合を生じさせることができる。その結果、代理プリンタによる管理サーバSVへの監視情報のアップロードが行われない場合を生じさせることができるので、各プリンタPRTからの管理サーバへのアクセス頻度を低減させることができる。
また、第1実施例のデバイス管理システム1000によれば、代理プリンタ決定処理(図6)において、ローカルエリアネットワークLANに接続され、ブロードキャストで応答があったプリンタPRTの中から、それらのプリンタPRTに内蔵されるカスタムネットワークボードCNBのスプールディレクトリ22に保存されているアップロードすべき監視情報ファイルのファイルサイズが最も大きいプリンタPRTを、代理プリンタとして決定するようにしている。このようにすれば、最も大きいアップロードすべき監視情報ファイルを保持するプリンタが代理プリンタとなるので、代理プリンタとして、被代理プリンタからアップロードすべき監視情報ファイルを収集する場合において、収集する監視情報ファイルの量を軽減することができる。その結果、ローカルエリアネットワークLAN内のネットワークトラフィックを低減させることができる。
また、第1実施例のデバイス管理システム1000によれば、代理プリンタを固定せずに、いずれのプリンタPRTも代理プリンタとなりうる。そして、いずれかのプリンタPRTが代理プリンタとなって、他のプリンタ(被代理プリンタ)が保持する監視情報を収集するので、それらを確実に管理サーバSVにアップロードすることができる。その結果、各プリンタPRTからの管理サーバへのアクセス頻度を低減させることができる。
C.第2実施例:
第2実施例のデバイス管理システム1000の構成は、第1実施例のデバイス管理システム1000と同じである。また、第2実施例のプリンタPRTの構成も、第1実施例のプリンタPRTと同じである。ただし、第2実施例では、カスタムネットワークボードCNBのCPU10の各機能ブロックは、動作処理、代理プリンタ決定処理およびアップロード処理の一部において、第1実施例とは異なる処理を行う。以下、第1実施例と異なる点について説明する。
第2実施例では、代理プリンタの通信制御部18は、後述するように、アップロード処理において、アップロードファイルFuの管理サーバSVへのアップロードが成功した場合に、被代理プリンタに対して、代理プリンタ決定延期要求を送信する。一方、被代理プリンタの通信制御部18は、動作処理(図4)において、代理プリンタから代理プリンタ決定延期要求を受信したかどうかを判断し、代理プリンタから代理プリンタ決定延期要求を受信した場合には、主制御部15は、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定延期要求を受信した時刻(以下、受信時刻Trと呼ぶ。)をメモリ20に保存するようにしている。なお、この処理は、例えば、動作処理中のステップS200の処理とステップS300の処理の間に挿入される。
図9は、第2実施例における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。図9に示すフローチャートは、第1実施例における代理プリンタ決定処理(図6)において、ステップS420の処理の代わりに、挿入される処理である。
まず、代理プリンタ決定プリンタの通信制御部18は、上述のごとく、動作処理において、他のプリンタPRT、すなわち、代理プリンタから代理プリンタ決定延期要求を受信しているか否かを判断する(ステップS405a)。
続いて、代理プリンタ決定プリンタの主制御部15は、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定時刻になったかどうかを判断する(ステップS410a)。主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になっていない場合(ステップS410a:NO)には、代理プリンタを決定せずに、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。
一方、主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になった場合(ステップS410a:YES)には、タイマ30から現在時刻Tpを取得し、現在時刻Tpが上述のステップS407aの処理で保存した受信時刻Trから所定時間Tc経過しているかどうかを判断する(ステップS413a)。主制御部15は、現在時刻Tpが受信時刻Trから所定時間Tc経過していない場合(ステップS413a:NO)には、代理プリンタを決定せずに、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。なお、所定時間Tcは、任意に設定可能である。
一方、主制御部15は、現在時刻Tpが受信時刻Trから所定時間Tc経過している場合(ステップS413a:YES)には、スプールディレクトリ22に保存される監視情報ファイルをすぐに管理サーバSVにアップロードすべきと判断し、代理プリンタを決定するために、ステップS425(図6)の処理へ進む。
また、ステップS405aの処理において、通信制御部18が、代理プリンタから代理プリンタ決定延期要求を受信していない場合(ステップS405a:NO)には、続いて、主制御部15は、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定時刻になったかどうかを判断する(ステップS415a)。主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になっていない場合(ステップS415a:NO)には、代理プリンタを決定せずに、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。一方、主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になった場合(ステップS415a:YES)には、ステップS425(図6)の処理へ進む。
図10は、第2実施例におけるアップロード処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。第2実施例におけるアップロード処理は、第1実施例におけるアップロード処理(図7、図8)の処理と一部が異なっている。すなわち、第2実施例におけるアップロード処理は、第1の実施例におけるアップロード処理のステップS740の処理とステップS750の処理との間に、ローカルエリアネットワークLANに接続されるすべての被代理プリンタに、代理プリンタ決定時刻になっても代理プリンタの決定を延期するように要求する上述の代理プリンタ決定延期要求を送信する処理(ステップS745a)が挿入されている。このようにすれば、代理プリンタ決定延期要求を受信した被代理プリンタは、上述した代理プリンタ決定処理(図9)において、自らに設定された代理プリンタ決定時刻になった時に、代理プリンタ決定延期要求を考慮して、代理プリンタになるかどうかを判断することができる。なお、第2実施例の他のアップロード処理は、第1実施例におけるアップロード処理と同じである。
以上のように説明した第2実施例のデバイス管理システム1000では、代理プリンタは、被代理プリンタから収集したアップロードすべき監視情報ファイルを管理サーバSVにアップロードした後、被代理プリンタに代理プリンタ決定延期要求を送信している。一方、各プリンタPRTは、代理プリンタ決定時刻になったときに、代理プリンタから代理プリンタ決定延期要求を受信してから所定時間Tcが経過していない場合には、自己のスプールディレクトリ22に、管理サーバSVに未送信のアップロードすべき監視情報ファイルが存在する場合であっても、それを管理サーバSVにアップロードする必要がないと判断し、代理プリンタの決定を行わず、代理プリンタの決定を少なくとも次回の代理プリンタ決定時刻まで延期するようにしている。すなわち、各プリンタPRTは、代理プリンタ決定延期要求を受信してから、少なくとも所定時間Tcの間は、代理プリンタの決定を行わない。また、本実施例のデバイス管理システム1000では、各プリンタPRTが、個別にアップロード処理を行うのではなく、代理プリンタのみがアップロード処理を行う構成となっている。従って、これらのことから、各プリンタPRTは、代理プリンタが被代理プリンタに代理プリンタ決定延期要求を送信してから、所定時間Tcの間は、代理プリンタとしても個別にも管理サーバSVへのアップロード処理を行わないので、各プリンタPRTから管理サーバSVへのアクセス頻度を、第1実施例のデバイス管理システム1000よりも低減することができる。
D.第3実施例:
第3実施例のデバイス管理システム1000の構成は、第1実施例のデバイス管理システム1000と同じである。また、第3実施例のプリンタPRTの構成も、第1実施例のプリンタPRTと同じである。ただし、第3実施例では、カスタムネットワークボードCNBのCPU10の各機能ブロックは、動作処理における代理プリンタ決定処理の一部において、第1実施例とは異なる処理を行う。以下、第1実施例と異なる点について説明する。
図11は、第3実施例における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。図11に示すフローチャートは、第1実施例における代理プリンタ決定処理(図6)において、ステップS420の処理の代わりに、挿入される処理である。
まず、代理プリンタ決定プリンタの主制御部15は、上述したFTPコマンド処理(図5)のステップS265の処理において、メモリ20に削除時刻Tdが保存されているかどうかを判断する(ステップS405b)。この削除時刻Tdは、上述したように、アップロードすべき監視情報ファイルを代理プリンタに送信し、その送信済みの監視情報ファイルを、前回に削除した時刻である。
代理プリンタ決定プリンタの主制御部15は、削除時刻Tdが保存されている場合(ステップS405b:YES)には、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定時刻になったかどうかを判断する(ステップS410b)。主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になっていない場合(ステップS410b:NO)には、代理プリンタを決定せずに、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。
一方、主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になった場合(ステップS410b:YES)には、タイマ30から現在時刻Tpを取得し、現在時刻Tpが削除時刻Tdから所定時間Tc経過しているかどうかを判断する(ステップS413b)。主制御部15は、現在時刻Tpが削除時刻Tdから所定時間Tc経過していない場合(ステップS413b:NO)には、代理プリンタを決定せずに、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。なお、所定時間Tcは、任意に設定可能である。
一方、主制御部15は、現在時刻Tpが削除時刻Tdから所定時間Tc経過している場合(ステップS413b:YES)には、スプールディレクトリ22に保存される監視情報ファイルをすぐに管理サーバSVにアップロードすべきと判断し、代理プリンタを決定するために、ステップS425(図6)の処理へ進む。
また、ステップS405bの処理において、主制御部15が、メモリ20に削除時刻Tdが保存されていないと判断した場合(ステップS405b:NO)には、続いて、主制御部15は、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定時刻になったかどうかを判断する(ステップS415b)。主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になっていない場合(ステップS415b:NO)には、代理プリンタを決定せずに、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。一方、主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になった場合(ステップS415b:YES)には、スプールディレクトリ22に保存される監視情報ファイルをすぐに管理サーバSVにアップロードすべきと判断し、代理プリンタを決定するために、ステップS425(図6)の処理へ進む。
以上のように説明した第3実施例のデバイス管理システム1000では、各プリンタPRTは、代理プリンタからファイル削除コマンドを受信すると、代理プリンタに送信済みの監視情報ファイルを削除する。そして、各プリンタPRTは、代理プリンタ決定時刻になったときに、前回に代理プリンタに送信済みの監視情報ファイルを削除してから、所定時間Tcが経過していない場合には、スプールディレクトリ22に、管理サーバSVに未送信のアップロードすべき監視情報ファイルが存在する場合であっても、それを管理サーバSVにアップロードする必要はないと判断し、代理プリンタの決定を行わず、代理プリンタの決定を少なくとも次回の代理プリンタ決定時刻まで延期するようにしている。すなわち、各プリンタPRTは、代理プリンタからファイル削除コマンドを受信し、代理プリンタに送信済みの監視情報ファイルを削除してから、所定時間Tcの間は、代理プリンタの決定を行わない。また、本実施例のデバイス管理システム1000では、各プリンタPRTが、個別にアップロード処理を行うのではなく、代理プリンタのみがアップロード処理を行う構成となっている。従って、これらのことから、各プリンタPRTは、代理プリンタに送信済みの監視情報ファイルを削除してから、所定時間Tcの間は、代理プリンタとしても個別にも管理サーバSVへのアップロード処理を行わないので、各プリンタPRTから管理サーバSVへのアクセス頻度を、第1実施例のデバイス管理システム1000よりも低減することができる。
E.第4実施例:
第4実施例のデバイス管理システム1000の構成は、第1実施例のデバイス管理システム1000と同じである。また、第4実施例のプリンタPRTの構成も、第1実施例のプリンタPRTと同じである。ただし、第4実施例では、カスタムネットワークボードCNBのCPU10の各機能ブロックは、動作処理における代理プリンタ決定処理の一部において、第1実施例とは異なる処理を行う。以下、第1実施例と異なる点について説明する。
図12は、第4実施例における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。本実施例の代理プリンタ決定処理では、図12に示すように、第1実施例における代理プリンタ決定処理(図7)において、ステップS425の処理の代わりにステップS425cの処理を行っている。なお、本実施例では、各プリンタPRTは、この代理プリンタ決定処理において、スプールディレクトリ22に保存されている各監視情報ファイルの保存時刻を利用する。
代理プリンタ決定プリンタの主制御部15は、タイマ30を参照して、代理プリンタ決定時刻になったかどうかを判断する(ステップS420)。そして、主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になっていない場合には(ステップS420:NO)、代理プリンタを決定せず、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。
主制御部15は、代理プリンタ決定時刻になった場合には(ステップS420:YES)、続いて、スプールディレクトリ22に、所定時間Tc以上前に保存された監視情報ファイルが存在するか否かを判断する(ステップS425c)。所定時間Tcは、任意に設定可能である。
主制御部15は、スプールディレクトリ22に、所定時間Tc以上前に保存された監視情報ファイルが存在しない場合には(ステップS425c:NO)、すぐに管理サーバSVにアップロードすべき監視情報ファイルはないものと判断し、代理プリンタを決定せず、この代理プリンタ決定処理を終了し、動作処理(図4)のステップS100の処理にリターンする。
一方、主制御部15は、スプールディレクトリ22に、所定時間Tc以上前に保存されたアップロードすべき監視情報ファイルが存在する場合には(ステップS425c:YES)、この監視情報ファイルは、すぐに管理サーバSVにアップロードすべき監視情報ファイルであると判断し、代理プリンタを決定するために、ステップS430(図6)の処理に進む。
以上のように説明した第4実施例のデバイス管理システム1000では、各プリンタPRTは、代理プリンタ決定時刻になったときに、自己のスプールディレクトリ22に、所定時間Tc以上前に保存された未送信のアップロードすべき監視情報ファイルが存在していない場合には、未送信の監視情報ファイルが存在する場合であっても、それを管理サーバSVにアップロードする必要がないと判断し、代理プリンタの決定を行わず、代理プリンタの決定を少なくとも次回の代理プリンタ決定時刻まで延期するようにしている。すなわち、各プリンタPRTは、自己のスプールディレクトリ22に未送信のアップロードすべき監視情報ファイルが保存された後の所定時間Tcの間、つまり、いずれかのプリンタPRTが代理プリンタとしてアップロード処理を行った後の所定時間Tcの間は、代理プリンタの決定を行わない。また、本実施例のデバイス管理システム1000では、各プリンタPRTが、個別にアップロード処理を行うのではなく、代理プリンタのみがアップロード処理を行う構成となっている。従って、これらのことから、各プリンタPRTは、いずれかのプリンタPRTが代理プリンタとしてアップロード処理を行った後の所定時間Tcの間は、代理プリンタとしても個別にも管理サーバSVへのアップロード処理を行わないので、各プリンタPRTから管理サーバSVへのアクセス頻度を、第1実施例のデバイス管理システム1000よりも低減することができる。
F.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形例が可能である。
F1.変形例1:
上記実施例では、各プリンタPRTは、タイマ30を備えるものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、タイマ30の代わりに時計を備えるようにしてもよい。また、各プリンタPRTは、インターネットINT上に設置されたいわゆるNTPサーバから、必要に応じて時刻を取得するようにしてもよい。
F2.変形例2:
上記実施例では、全てのプリンタPRTが、カスタムネットワークボードCNBを備え、代理プリンタとして機能しうるものとしたが、少なくとも2台のプリンタPRTが、このPRTを代理プリンタとして機能させるカスタムネットワークボードCNBを備えるようにすればよい。この場合、プリンタを代理プリンタとして機能させるカスタムネットワークボードCNBを備えない他のプリンタは、代理プリンタからの要求に応じて、監視情報ファイルの転送や、削除等を行う機能を備えるようにすればよい。
F3.変形例3:
上記実施例では、被代理プリンタは、代理プリンタからの削除要求に応じて、送信済みの監視情報ファイルの削除を行うものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、被代理プリンタは、被代理プリンタが代理プリンタへアップロードすべき監視情報ファイルを送信した際に、代理プリンタから被代理プリンタへレスポンスとしての受信完了応答に応じて、送信済みの監視情報ファイルを削除するようにしてもよい。
F4.変形例4:
上記第3実施例では、各プリンタPRT(代理プリンタ決定プリンタ)は、代理プリンタ決定処理において、監視情報ファイルの削除時刻Tdを、メモリ20に記憶し、この削除時刻Tdに基づいて、代理プリンタを決定する処理に移行するか否かの判断を行ったが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、削除時刻Tdの代わりに、例えば、監視情報ファイルを代理プリンタに送信した時刻や、代理プリンタから、監視情報ファイルの受信応答を受信した時刻や、削除要求を受信した時刻に基づいて、代理プリンタを決定する処理に移行するか否かを判断するようにしてもよい。
F5.変形例5:
上記第2ないし第4実施例のいずれかの実施例では、プリンタPRTの動作処理において、スプールディレクトリ22に、管理サーバSVに未送信の監視情報ファイルが存在するか否かを判断したが、この判断を行わないようにしてもよい。
F6.変形例6:
上記実施例では、ネットワークに接続されるプリンタPRTに、本発明のデバイス監視制御装置を適用した例を示したが、これに限られない。例えば、スキャナや、プロジェクタや、オーディオ装置や、家電機器や、クライアントコンピュータや、PDA(Personal Digital Assistance)など、ネットワークに接続されて利用される種々のデバイスに、本発明のデバイス監視制御装置を適用するようしにてもよい。
F7.変形例7:
上記実施例では、各プリンタPRT(代理プリンタ決定プリンタ)は、代理プリンタ決定処理において、ローカルエリアネットワークLANに接続され、ブロードキャストで応答があったプリンタPRTの中から、それらのプリンタPRTに内蔵されるカスタムネットワークボードCNBのスプールディレクトリに保存されているアップロードすべき監視情報ファイルのファイルサイズが最も大きいプリンタPRTを、代理プリンタとして決定するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。
代理プリンタ決定プリンタは、例えば、ローカルエリアネットワークLANに接続され、ブロードキャストで応答があったプリンタPRTの中から、それらのプリンタPRTに内蔵されるカスタムネットワークボードCNBのスプールディレクトリに保存されているアップロードすべき監視情報ファイルのファイルサイズが最も小さいプリンタPRTを、代理プリンタとして決定するようにしてもよい。一般的に、監視情報ファイルのファイルサイズが小さいプリンタは、比較的に処理能力に余裕があるプリンタであると考えられるので、このようにすれば、代理プリンタに決定したプリンタPRTは、効率的に代理デバイスとしての機能を果たすことができる。
また、代理プリンタ決定プリンタは、例えば、ローカルエリアネットワークLANに接続され、ブロードキャストで応答があったプリンタPRTの中から、印刷ジョブの保留量が最も少ないプリンタPRTを代理プリンタとして決定するようにしてもよい。このようにすれば、代理プリンタとして決定したプリンタは、比較的に処理能力に余裕があると考えられるので、効率的に代理プリンタとしての機能を果たすことができる。
さらに、代理プリンタ決定プリンタは、例えば、所定の乱数を用いて抽選により、ローカルエリアネットワークLANに接続され、ブロードキャストで応答があったプリンタPRTの中から、代理プリンタを決定するようにしてもよい。また、代理プリンタ決定プリンタは、ローカルエリアネットワークLANに接続され、ブロードキャストで応答があったプリンタPRTから、それぞれに割り当てられたIPアドレスや、それぞれのカスタムネットワークボードCNBの所定のメモリに予め記憶されているMACアドレスを取得し、取得したIPアドレスやMACアドレスを用いて、それらのプリンタPRTの中から、代理プリンタを決定するようにしてもよい。
F8.変形例8:
上記第2実施例では、代理プリンタ決定プリンタは、動作処理(図4)において、代理プリンタから代理プリンタ決定延期要求を受信し、代理プリンタ決定処理(図9)において、代理プリンタ決定時刻になった場合に、代理プリンタ決定延期要求を受信してから所定時間Tcを経過していないと、代理プリンタの決定を延期するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、代理プリンタ決定プリンタは、代理プリンタ決定処理において、代理プリンタ決定時刻なった場合に、動作処理で他のプリンタ(代理プリンタ)からブロードキャストを受けてから(ステップS100)、所定時間Tcを経過していないと、代理プリンタの決定を延期するようにしてもよい。このようにすれば、被代理プリンタは、代理プリンタからブロードキャストを受けただけで、代理プリンタ決定延期要求を受信した場合と同様に、代理プリンタを決定するか否かを判断することができる。その結果、代理プリンタは、代理プリンタ決定延期要求を被代理プリンタに送信しなくてよいので、処理の負担を軽減することができる。また、被代理プリンタも、代理プリンタ決定延期要求を受信する必要がないので処理の負担を軽減することができる。
また、例えば、代理プリンタ決定プリンタは、代理プリンタ決定処理において、代理プリンタ決定時刻なった場合に、FTPコマンド処理(図5)で他のプリンタ(代理プリンタ)からファイル転送コマンドを受信し、アップロードすべき監視情報ファイルを代理プリンタに転送してから(ステップS240)、所定時間Tcを経過していないと、代理プリンタの決定を延期するようにしてもよい。このようにすれば、被代理プリンタは、代理プリンタからファイル転送コマンドを受け、アップロードすべき監視情報ファイルを転送しただけで、代理プリンタ決定延期要求を受信した場合と同様に、代理プリンタを決定するか否かを判断することができる。その結果、代理プリンタは、代理プリンタ決定延期要求を被代理プリンタに送信しなくてよいので、処理の負担を軽減することができる。また、被代理プリンタも、代理プリンタ決定延期要求を受信する必要がないので処理の負担を軽減することができる。
さらに、例えば、代理プリンタ決定プリンタは、代理プリンタ決定処理において、代理プリンタ決定時刻なった場合に、FTPコマンド処理(図5)でアップロードすべき監視情報ファイルを代理プリンタに転送し(ステップS240)、代理プリンタからその転送ファイルの受信完了応答を受信してから、所定時間Tcを経過していないと、代理プリンタの決定を延期するようにしてもよい。このようにすれば、被代理プリンタは、アップロードすべき監視情報ファイルを代理プリンタに転送し、代理プリンタからの受信完了応答を受信しただけで、代理プリンタ決定延期要求を受信した場合と同様に、代理プリンタを決定するか否かを判断することができる。その結果、代理プリンタは、代理プリンタ決定延期要求を別途被代理プリンタに送信しなくてよいので、処理の負担を軽減することができる。また、被代理プリンタも、代理プリンタ決定延期要求を別途受信する必要がないので処理の負担を軽減することができる。
本発明の一実施例としてのデバイス管理システム1000の概略構成を示す説明図である。 プリンタPRTの構成を示す説明図である。 アップロードファイルの生成について示す説明図である。 プリンタPRTの動作処理の流れを示すフローチャートである。 図4のステップ200の処理におけるFTPコマンド処理の流れを示す説明図である。 図4のステップS400の処理における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートである。 図4のステップ600の処理におけるアップロード処理の流れを示すフローチャートである。 図4のステップ600の処理におけるアップロード処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施例における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。 第2実施例におけるアップロード処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。 第3実施例における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。 第4実施例における代理プリンタ決定処理の流れを示すフローチャートの一部を表わす図である。
符号の説明
10...CPU
15...主制御部
16...アップロードファイル作成部
18...通信制御部
20...メモリ
22...スプールディレクトリ
24...otherディレクトリ
26...アップロードディレクトリ
30...タイマ
100...プリンタ本体
110...プリンタエンジン
120...プリンタコントローラ
122...監視部
200...ステップ
460...ステップ
600...ステップ
1000...デバイス管理システム

Claims (18)

  1. 所定のネットワークに接続されるデバイスに内蔵され、前記デバイスに関する所定の監視情報を、前記ネットワークに接続された管理サーバに送信するデバイス監視制御装置であって、
    前記監視情報を記憶する監視情報記憶部と、
    予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記管理サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断する判断部と、
    前記判断部によって、前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断されたときに、前記デバイス及び前記ネットワークに接続される稼働中の他のデバイスの中から、所定の条件に基づいて、前記管理サーバへの前記監視情報の送信を行なうべき代理デバイスを決定する代理デバイス決定部と、
    を備え、
    前記他のデバイスが前記代理デバイスに決定した場合には、決定した前記他のデバイスに、前記デバイスの前記送信すべき監視情報及び前記他のデバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、前記管理サーバに送信させるための通知を行うことを特徴とするデバイス監視制御装置。
  2. 請求項1に記載のデバイス監視制御装置において、
    前記代理デバイス決定部は、
    前記所定の条件として、
    前記デバイス及び前記他のデバイスにおける前記送信すべき監視情報の量、または、前記デバイス及び前記他のデバイスにおける印刷ジョブの量に基づいて、前記代理デバイスを決定することを特徴とするデバイス監視制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデバイス監視制御装置において、
    前記代理デバイス決定部は、
    前記判断部によって、前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていないと判断された場合には、前記代理デバイスを決定しないことを特徴とするデバイス監視制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のデバイス監視制御装置において、
    前記代理デバイス決定部が、自身が内蔵される前記デバイスを前記代理デバイスに決定した場合、または、前記他のデバイスから前記代理デバイスに決定した旨の通知を受けた場合において、前記他のデバイスから、該他のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を収集する監視情報収集部と、
    収集された前記監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記管理サーバに送信する送信部と、
    を備えることをデバイス監視制御装置。
  5. 請求項4に記載のデバイス監視制御装置において、
    前記デバイス監視制御装置が内蔵された前記デバイスにおいて、所定のイベントが発生したか否かを判断するイベント発生判断部を備え、
    前記監視情報収集部は、さらに、
    前記イベント発生判断部によって、前記デバイスにおいて、前記所定のイベントが発生したと判断された場合には、前記他のデバイスから、該他のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を収集し、
    前記送信部は、さらに、
    収集された前記監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記管理サーバに送信することを特徴とするデバイス監視制御装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のデバイス監視制御装置において、
    前記デバイス監視制御装置が内蔵された前記デバイスを識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶部を備え、
    前記監視情報収集部は、さらに、
    前記他のデバイスから、該他のデバイスを識別するための識別情報を収集し、
    前記送信部は、
    前記収集された監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記収集された識別情報、および、前記識別情報記憶部に記憶された識別情報とそれぞれ対応付けて、前記管理サーバに送信することを特徴とするデバイス監視制御装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のデバイス監視制御装置において、
    前記収集された監視情報、および、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、一体的に記録した監視情報ファイルを作成する監視情報ファイル作成部を備え、
    前記送信部は、前記監視情報ファイルを、前記管理サーバに送信することを特徴とするデバイス監視制御装置。
  8. 請求項4ないし請求項7のいずれかに記載のデバイス監視制御装置において、
    前記管理サーバから、前記監視情報の受信が完了したことを示す受信完了応答を受け付けるサーバ受信完了応答受付部と、
    前記受信完了応答に応じて、前記監視情報記憶部に記憶されている、前記管理サーバに送信済みの前記監視情報を削除する監視情報削除部と、
    を備えることを特徴とするデバイス監視制御装置。
  9. 請求項8記載のデバイス監視制御装置であって、
    前記送信部は、さらに、
    前記受信完了応答に応じて、前記監視情報を収集した前記他のデバイスに、前記収集済みの監視情報の削除要求を送信することを特徴とするデバイス監視制御装置。
  10. 請求項1記載のデバイス監視制御装置において、
    前記他のデバイスから、前記送信すべき監視情報の送信要求を受け付ける送信要求受付部を備え、
    受け付けた前記送信要求に応じて、前記監視情報記憶部に記憶された前記送信すべき監視情報を、前記送信要求の送信元の前記他のデバイスに送信することを特徴とするデバイス監視制御装置。
  11. 請求項10記載のデバイス監視制御装置において、
    前記送信すべき監視情報を受信した前記他のデバイスから、前記監視情報の受信が完了したことを示す受信完了応答を受け付けるデバイス受信完了応答受付部と、
    前記受信完了応答に応じて、前記監視情報記憶部に記憶されている、前記他のデバイスに送信済みの監視情報を削除する監視情報削除部と、
    を備えることを特徴とするデバイス監視制御装置。
  12. 請求項10記載のデバイス監視制御装置において、
    前記送信すべき監視情報を受信した前記他のデバイスから、該他のデバイスに送信済みの前記監視情報の削除要求を受け付ける削除要求受付部と、
    前記削除要求に応じて、前記監視情報記憶部に記憶されている、前記他のデバイスに送信済みの監視情報を削除する監視情報削除部と、
    を備えることを特徴とするデバイス監視制御装置。
  13. ネットワークに接続されるデバイスであって、
    請求項1ないし12のいずれかに記載のデバイス監視制御装置を備えることを特徴とするデバイス。
  14. 第1のデバイスと、少なくとも第2のデバイスを含む他のデバイスと、所定の管理サーバとを、所定のネットワークを介して、互いに接続することによって構成されたデバイス管理システムであって、
    前記第1のデバイスは、該第1のデバイスに関する所定の監視情報を記憶する監視情報記憶部を備えており、
    前記第1のデバイスは、
    予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記管理サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断し、
    前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断したときに、前記第1のデバイス及び稼働中の前記他のデバイスの中から、所定の条件に基づいて、前記管理サーバへの前記監視情報の送信を行なうべき代理デバイスを決定し、
    前記他のデバイスのうちの第2のデバイスを前記代理デバイスに決定した場合には、決定した前記第2のデバイスに代理デバイスに決定した旨を通知し、
    前記第2のデバイスは、
    前記第1のデバイスから前記代理デバイスに決定した通知を受けた場合には、
    少なくとも前記第1のデバイスに、前記第1のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を送信するように求める送信要求を送信し、
    前記第1のデバイスは、
    前記第2のデバイスからの前記送信要求を受信した場合には、
    前記監視情報記憶部に記憶されている前記送信すべき監視情報を前記第2のデバイスに送信し、
    前記第2のデバイスは、
    前記第1のデバイスから送信されてくる前記監視情報を受信し、受信した前記監視情報と自ら保持する送信すべき監視情報とを、前記管理サーバに送信することを特徴とするデバイス管理システム。
  15. 所定のネットワークに接続されるデバイスに内蔵され、監視情報記憶部に記憶された前記デバイスに関する所定の監視情報を前記ネットワークに接続された管理サーバに送信するデバイス監視制御装置の制御方法であって、
    予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断する工程と、
    前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断したときに、前記デバイス及び前記ネットワークに接続される稼働中の他のデバイスの中から、所定の条件に基づいて、前記管理サーバへの前記監視情報の送信を行なうべき代理デバイスを決定する工程と、
    前記他のデバイスが前記代理デバイスに決定した場合には、決定した前記他のデバイスに、前記デバイスの前記送信すべき監視情報及び前記他のデバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、前記管理サーバに送信させるための通知を行う工程と、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  16. 所定の監視情報を記憶する監視情報記憶部を備える第1のデバイスと、少なくとも第2のデバイスを含む他のデバイスと、所定の管理サーバとを、所定のネットワークを介して、互いに接続することによって構成されたデバイス管理システムの制御方法であって、
    前記第1のデバイスにおいて、予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記管理サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断し、前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断したときに、前記第1のデバイス及び稼働中の前記他のデバイスの中から、所定の条件に基づいて、前記管理サーバへの前記監視情報の送信を行なうべき代理デバイスを決定する工程と、
    前記他のデバイスのうちの第2のデバイスが前記代理デバイスに決定された場合には、決定した前記第2のデバイスに代理デバイスに決定した旨を通知する工程と、
    前記第2のデバイスにおいて、前記第1のデバイスから前記代理デバイスに決定した通知を受けた場合には、少なくとも前記第1のデバイスに、前記第1のデバイスが保持する前記送信すべき監視情報を送信するように求める送信要求を送信する工程と、
    前記第1のデバイスにおいて、前記第2のデバイスからの前記送信要求を受信した場合には、前記監視情報記憶部に記憶されている前記送信すべき監視情報を前記第2のデバイスに送信する工程と、
    前記第2のデバイスにおいて、前記第1のデバイスから送信されてくる前記監視情報を受信し、受信した前記監視情報と自ら保持する送信すべき監視情報とを、前記管理サーバに送信する工程と、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  17. 所定のネットワークに接続されるデバイスに内蔵され、監視情報記憶部に記憶される前記デバイスに関する所定の監視情報を、前記ネットワークに接続された管理サーバに送信するデバイス監視制御装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    予め設定されたタイミングで、前記監視情報記憶部に、前記管理サーバに送信すべき前記監視情報が記憶されているか否かを判断する機能と、
    前記監視情報記憶部に、前記送信すべき監視情報が記憶されていると判断されたときに、前記デバイス及び前記ネットワークに接続される稼働中の他のデバイスの中から、所定の条件に基づいて、前記管理サーバへの前記監視情報の送信を行なうべき代理デバイスを決定する機能と、
    前記他のデバイスが前記代理デバイスに決定された場合には、決定した前記他のデバイスに、前記デバイスの前記送信すべき監視情報及び前記他のデバイスの送信すべき監視情報を取りまとめて、前記管理サーバに送信させるための通知を行う機能と、
    をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
  18. 請求項17記載のコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
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