JP4681860B2 - 燃料噴射装置の性能の推定方法 - Google Patents

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Description

本明細書は、燃料噴射装置を制御するための方法およびシステムに関する。より詳しくは、本明細書は、燃料噴射装置の性能特性の推定方法に関する。
燃料噴射装置は、一般に、燃料を内燃機関の燃焼室に分配するのに用いられる。燃料噴射装置により、燃料(例えば、ディーゼル、ガソリン、または天然ガスであろう)の或る量が、エンジンの運転サイクルの或る時間に、エンジンの燃焼室に分配されるであろう。燃焼室に分配される燃料量は、例えばエンジンスピードおよびエンジン負荷などのエンジンの運転条件によるであろう。
エンジンの各燃焼室に分配される燃料量、およびそのタイミングを正確に制御することにより、エンジンの効率が増大され、および/または望ましくないエミッションの生成が低減されるであろう。燃料分配量およびそのタイミングに対する制御を向上するために、典型的な燃料噴射システムには、各燃料噴射装置を制御する電子制御モジュールが含まれる。電子制御モジュールは、制御信号を、エンジンの各燃料噴射装置に送って、燃料の或る量が、運転サイクルの或る点で燃焼室に分配される。
しかし、製造および/または組立の変動により、各個の燃料噴射装置は、同じ制御信号に対して異なって応答するであろう。個々の燃料噴射装置の異なる応答特性は、同じ制御信号を受取って、異なる量の燃料を燃焼室に分配する燃料噴射装置を導くであろう。加えて、個々の燃料噴射装置の異なる応答特性は、制御信号の適用、および燃料噴射の開始の間に異なる遅れ時間を有する各燃料噴射装置をもたらすであろう。
エンジンは、各燃焼室に分配される燃料量、および/またはそのタイミングが、許容可能な許容差範囲から逸脱する場合には、性能の問題を起こすであろう。例えば、エンジンは、一つの燃焼室に分配される燃料量が、エンジンの他の燃焼室に分配される燃料量より多い場合には、不均一なトルク量をもたらすであろう。不均一なトルクは、エンジンおよび/または車両部品の破損を増大し、それにより車両を運転可能に保持するのに必要な整備量が増大されるであろう。
燃料噴射装置の運転の変動に対処するのに、数種の異なる手法が付随するであろう。例えば、エンジンは、「過剰設計」されて、燃料噴射装置の変動が補償されるであろう。この手法では、エンジンは、エンジンが燃料噴射装置の変動により効率が減少するであろうことを見越して設計される。エンジンは、理論最大出力が所望の出力より大きいように設計される。運転に際しては、エンジンの出力は、燃料噴射装置の変動によって減少されるであろうが、エンジンは、依然として、所望の出力を発生するであろう。
あるいは、燃料噴射装置および燃料噴射装置の部品に対する製造の許容差は、燃料噴射装置間の変動を低減するために制限されるであろう。製造の許容差のこの制限により、燃料噴射装置間の性能の変動が低減されるであろう。しかし、製造の許容差を制限することにより、各燃料噴射装置の製造に伴う費用が増大されるであろう。
さらに他の手法では、各燃料噴射装置は、試験されて、特定の燃料噴射装置の性能特性が決定されるであろう。燃料噴射装置は、その際、類似の性能特性を有する燃料噴射装置の揃ったセットに類別されるであろう。燃料噴射装置の揃ったセットは、次いで、エンジンに搭載されるであろう。このようにして、エンジンの燃料噴射装置間の変動は減少されるであろう。しかし、この手法は、噴射装置が多くの異なる群に区分けされなければならないことから、燃料噴射装置の組立工程の複雑性を増大する。加えて、この手法は、特に燃料噴射装置が交換または修理されなければならない場合には、エンジンの整備工程の複雑性を増大する。
さらなる他の手法では、電子制御モジュールによって各燃料噴射装置に送られる制御信号が、特定の燃料噴射装置の性能特性に対処するように修正されるであろう。シノグル(Shinogle)らの米国特許公報(特許文献1)に記載されるように、各燃料噴射装置の性能は、大量の制御信号に応答して、およびいくつかの異なる運転条件で試験されるであろう。この試験、較正、または調整に基いて、パラメーターが、各燃料噴射装置に対して確立されるであろう。この調整パラメーターは、エンジン制御モジュールによって、燃料噴射装置に送られる制御信号を修正するように用いられるであろう。したがって、エンジン制御モジュールは、異なる制御信号を、各燃料噴射装置に送って、燃料分配の一定量およびそのタイミングが達成されるであろう。
しかし、米国特許公報(特許文献1)に記載される較正過程は、適切な調整パラメーターを決定するのに、各燃料噴射装置を試験することを必要とする。記載の過程では、各燃料噴射装置は、複数の運転条件で試験されて、適切な性能特性が同定される。この多大な試験は、燃料噴射装置の費用を増大する時間浪費型の過程であろう。
米国特許第5,634,448号明細書
本明細書の方法および装置により、上述の問題の一つ以上が解決される。
本発明の一形態は、燃料噴射装置の噴射遅れの推定方法に関する。所定のタイプの燃料噴射装置について、噴射遅れを表すベースライン噴射遅れ曲線を、レール圧力の範囲に対して確立する。所定のタイプの燃料噴射装置について、少なくとも一つの試験レール圧力を、ベースライン噴射遅れ曲線に基いて同定する。所定のタイプの選択された燃料噴射装置の噴射遅れを、少なくとも一つの試験レール圧力で測定する。選択された燃料噴射装置の噴射遅れを、ベースライン噴射遅れ曲線、および同定された試験レール圧力における選択された燃料噴射装置の測定された噴射遅れに基いて推定する。
本発明の他の形態は、燃料噴射装置について、試験レール圧力のセットの同定方法に関する。複数の燃料噴射装置のそれぞれについて、実噴射遅れを、レール圧力の第一のセットで測定する。複数の燃料噴射装置について、ベースライン噴射遅れ曲線を、レール圧力の第一のセットのそれぞれにおける測定された実噴射遅れに基づいて決定する。複数の燃料噴射装置のそれぞれについて、噴射遅れを、試験レール圧力のセットのそれぞれにおいて、ベースライン噴射遅れ曲線、および複数の燃料噴射装置のそれぞれに対する試験レール圧力のセットにおける実噴射遅れの数値比較に基づいて推定する。推定された噴射遅れ量、および複数の燃料噴射装置のそれぞれに対する実噴射遅れ量の間の差を表す誤差を決定する。試験レール圧力のセットを、決定された誤差を低減するように再定義する。
前述の一般的な記載、および次の詳細な記載はいずれも、例示であって、説明に過ぎず、請求される本発明を限定しないと、理解されるべきである。
ここで、本発明の例示的な実施形態が詳細に引用されるであろう。これは、添付の図面に示される。いかなる場合においても、同じ参照番号が、図面を通して、同一または類似の部分を示すのに用いられるであろう。
燃料噴射制御システムの例示的な実施形態を図1に示す。これは、通常、参照番号10で示される。示される燃料噴射制御システム10は、直接噴射ディーゼルサイクル内燃機関12に適合される。しかし、燃料噴射制御システム10は、他のタイプの内燃機関(例えばガソリンまたは天然ガスエンジンなど)と用いられるであろうことは、理解されるであろう。
燃料噴射制御システム10には、作動流体供給システム14が含まれる。作動流体供給システム14には、作動流体(例えば液圧油または燃料であろう)の供給を保持するように配置されたタンク18が含まれる。第一の加圧流体源20(例えば、油溜めポンプなどの低圧ポンプであろう)は、作動流体をタンク18から汲出し、作動流体の圧力を増大する。第一の加圧流体源20は、加圧作動流体を流体冷却器22、および一つ以上の流体フィルター24を通して送るであろう。
また、図1に示されるように、作動流体供給システム14には、さらに、第二の加圧流体源26(例えば、高圧液圧ポンプであろう)が含まれる。第二の加圧流体源26は、ろ過された作動流体を受け入れ、さらに作動流体圧力を増大させる。第二の加圧流体源26は、加圧作動流体を流体供給ライン28中に送る。
さらに、図1に示されるように、流体供給ライン28は、第二の加圧流体源26を作動流体マニホールド30と接続する。作動流体マニホールド30には、流体供給レール31が含まれる。圧力センサー44は、流体供給レール31内に配置されるであろう。圧力センサー44は、流体供給レール31内の作動流体の圧力を検知し、所与の時間に対して検知された圧力を示す信号Sを発生する。圧力センサー44は、当業者に容易に明らかないかなるセンサーであってもよい。
流体供給レール31は、加圧作動流体を、一連の分枝通路32に提供する。一連の分枝通路32のそれぞれは、燃料噴射装置34に通じる。以下により詳細に記載されるように、加圧作動流体は、各燃料噴射装置34によって、燃料量をエンジン12の燃焼室中に噴射するように用いられる。
排液調整バルブ35(その一つが図1に示される)は、各燃料噴射装置34と流体連通される。排液調整バルブ35は、作動流体が、燃料噴射装置34から流体戻りライン36へ戻るのを制御する。或る環境下では、各燃料噴射装置34から放出された流体は、加圧されるであろう。
また、図1に示されるように、戻りライン36は、液圧モーター38に接続されるであろう。液圧モーター38は、第二の加圧流体源26に接続されるであろう。液圧モーター38は、戻された液圧流体の圧力を、作動するように用いるであろう。これは、第二の加圧流体源26に適用されて、作動流体の加圧が補助され、燃料噴射装置34を作動させるのに用いられる。
図1に示されるように、逃がしライン40は、第二の加圧流体源26をタンク18と接続するであろう。バルブ42は、逃がしライン40内に配置されるであろう。バルブ42は、流体が、第二の加圧流体源26からタンク18へ流れるのを調節する。バルブ42は、いくらかの作動流体をタンク18に送って、流体マニホールド30へ流れる作動流体の圧力が制御されるであろう。
さらに、図1に示されるように、燃料供給システム16は、燃料を燃料噴射装置34に提供する。燃料供給システム16には、燃料タンク50および燃料ポンプ54が含まれる。燃料ポンプ54は、燃料を燃料タンク50から汲出し、燃料を一つ以上の燃料フィルター56を通して燃料供給ライン52中に送る。燃料供給ライン52は、燃料を燃料噴射装置34中に送る。
燃料戻りライン62は、燃料噴射装置34を燃料タンク50と接続する。戻りライン62は、燃料噴射装置34から燃料タンク50に戻る燃料通路を提供する。調整バルブ60は、燃料戻りライン62内に配置されて、燃料が、燃料噴射装置34から燃料タンク50へ流れることが制御されるであろう。
燃料噴射装置34の例示的な実施形態を図2に示す。示される例示的な実施形態においては、燃料噴射装置34は、液圧で作動され、電子制御される。燃料噴射装置34の種々の別の実施形態(例えば電気機械式燃料噴射装置など)が、当業者に容易に明らかであろうことは、理解されるであろう。
図2に示されるように、燃料噴射装置34には、燃料供給ライン52と接続される燃料入口76が含まれる(図1参照)。燃料噴射装置34には、燃料を燃料入口76からチャンバー90を通ってノズル87に導く燃料通路77が含まれる。ノズル86は、エンジン12のシリンダーヘッド96を通って伸びるであろう。ノズル87は、燃料を、エンジン12のエンジンブロック94によって定められる燃焼室98中に噴射するように構成されるであろう。
さらに、図2に示されるように、チェックバルブ84は、燃料噴射装置34のノズル87内に配置される。チェックバルブ84は、閉位置(チェックバルブ84がノズル87を遮断する)、および開位置(チェックバルブが、燃料がノズル87を通って流動可能にする)の間を動くであろう。スプリング92は、チェックバルブ84を閉位置にバイアスするであろう。
燃料噴射装置34にはまた、増圧ピストン82が含まれる。これは、燃料通路77内のチャンバー90に隣接して配置される。ピストンのヘッドに働く力に応答して、増圧ピストン82は、チャンバー90内に包含される燃料に対応する力を働かせる。この力は、チャンバー90およびノズル87の間の燃料の圧力を増大するように作用する。燃料の圧力は、チェックバルブ84に力を働かせる。これは、スプリング92およびチェックバルブ84に作用する作動流体の力に対抗する。燃料によってチェックバルブ84に働く力が、スプリング92および作動流体の力を超える場合には、チェックバルブ84は、開位置に移動し、加圧燃料は、ノズル87を通って燃焼室98中に流動可能となるであろう。
燃料噴射装置34には、また、流体入口74が含まれる。これは、加圧作動流体を、流体供給レール31の分枝通路32から受入れるように構成される(図1参照)。燃料噴射装置34は、加圧作動流体を用いて、力が増圧ピストン82およびチェックバルブ84のそれぞれに働かせる。燃料噴射装置34には、第一のバルブ66および第二のバルブ68が含まれる。これは、加圧作動流体が、燃料噴射装置34を通って流れるのを制御する。
図2に示されるように、燃料噴射装置34には、加圧作動流体を、流体入口74から第一のバルブ66を通してチェックバルブ84に送る第一の通路86が含まれる。第一の通路86には、低圧シート78および高圧シート80が含まれる。第一のバルブ66が低圧シート78と連動される場合には、第一の通路86は、流体入口74と接続される。第一のバルブ66が高圧シート80と連動される場合には、第一の通路86は、流体ドレイン70と接続される。
第一のバルブ66には、ソレノイド64が含まれるであろう。これは、第一のバルブ66を低圧シート78および高圧シート80の間で移動するように構成される。スプリング72は、第一のバルブ66と連動されて、ソレノイド64が遮断された際に第一のバルブ66が低圧シート78に戻されるであろう。したがって、ソレノイド64に通電することにより、第一のバルブ66は、高圧シート80に移動されて、加圧作動流体は、流体入口74からチェックバルブ84の方向へ流動可能にされるであろう。加圧作動流体は、チェックバルブ84に閉止力を働かせるであろう。ソレノイド64を遮断することにより、第一のバルブ66は、低圧シート78に移動し、加圧作動流体は、第一の通路86から流体ドレイン70を通って流出可能にされる。これは、チェックバルブ84に働く閉止力を開放するであろう。
燃料噴射装置34にはまた、加圧作動流体を流体入口74から増圧ピストン82に導く第二の通路88が含まれる。第二のバルブ68は、第二の通路88内に配置され、作動流体が第二の通路88を通って流れることが制御される。第二のバルブ68は、例えばシャットルバルブであろう。これは、流体入口74および第二の通路88間の流れが閉鎖される閉位置にバイアスされたスプリングである。加えて、第一の通路86からの分枝通路は、加圧作動流体を第一の通路86から第二のバルブ68に対向して送って、第二のバルブ68にさらなる閉止力が働かされるであろう。
第二のバルブ68は、差圧がかかった際に開放されるであろう。図2に示されるように、流体入口74からの加圧流体は、第二のバルブ68に対抗して送られ、第二のバルブ68に開放力を働かせる。ソレノイド64に通電されて、第一のバルブ66が高圧シート80に移動された場合には、第一の通路86内の加圧作動流体は、ドレイン70を通って流出し、それにより加圧作動流体によって第二のバルブ68に働く閉止力が軽減されるであろう。結果として、流体入口74からの加圧作動流体によって第二のバルブ68に働く開放力は、スプリング72からのスプリングのバイアスを抑えて、第二のバルブ68を開放するであろう。第二のバルブ68が開放する場合には、加圧作動流体は、第二の通路88を通って増圧ピストン82に流れるであろう。加圧作動流体は、増圧ピストン82を通って作用されて、チャンバー90内の燃料の圧力が増大される。これは、次には、チェックバルブ84に力を働かせる。チェックバルブ84に作用する加圧流体の力が、スプリング92の力、および(あるとすれば、第一の通路86内の流体からの)流体圧力を超える場合には、チェックバルブ84は、開位置に移動し、燃料がノズル87を通って流動可能になる。
ノズル87を通る燃料の流れは、ソレノイド64を遮断し、スプリング72が、第一のバルブ66を低圧シート78に移動可能になることによって停止されるであろう。これにより、加圧作動流体は、第一の通路86を通って流動可能になって、チェックバルブ84に閉止力が働く。加圧作動流体の閉止力は、加圧燃料によって生じた開放力を抑え、チェックバルブ84を閉位置に移動させるであろう。
ノズル87を通る燃料の流れは、ソレノイド64を入力して、第一のバルブ66を高圧シート80に移動させることにより再開されるであろう。これにより、第一の通路86内の加圧流体は排出可能にされ、それによりチェックバルブ84への閉止力が軽減される。したがって、加圧燃料の力は、再び、チェックバルブ84を開位置に移動させ、燃料は、ノズル87を通って燃焼室98中に流動するであろう。
図1に示されるように、燃料噴射システム10には、制御装置46が含まれる。これは、制御信号を発生して、燃料を燃料噴射装置34から放出することが制御される。制御装置46には、マイクロプロセッサーおよびメモリー49を有する電子制御モジュール48が含まれるであろう。当業者に知られるように、メモリー49は、マイクロプロセッサーに接続され、命令セットおよび変数を記憶する。マイクロプロセッサーおよび一部の電子制御モジュール48に付随して、種々の他の知られた回路(図示せず)がある。例えば、特に、電源回路素子、信号調節回路素子、およびソレノイドドライバー回路素子などである。
電子制御モジュール48は、以下を制御するようプログラムされるであろう。すなわち、1)燃料噴射のタイミング、2)噴射サイクル中の全燃料噴射量、3)燃料噴射圧力、4)各噴射サイクル中の別個の噴射または噴射セグメントの数、5)噴射セグメント間の時間間隔、6)噴射サイクル中の各噴射セグメントの燃料量、7)作動流体圧力、8)噴射波形の電流レベル、および/または9)上記パラメーターの任意の組合せである。制御装置46は、複数のセンサー入力信号S〜Sを受取るであろう。これは、エンジンの運転条件に関する既知のセンサー入力に対応する。例えば、センサー入力には、流体供給レール圧力、エンジン温度、エンジン負荷などが含まれるであろう。電子制御モジュール48は、これらのセンサー入力を用いて、噴射パラメーターの正確な組合せが決定され、特定の噴射事象が行われるであろう。
電子制御モジュール48は、制御信号を発生し、これを適用することによって各燃料噴射を制御する。当業者には、発生された制御信号が、制御される燃料噴射装置のタイプによるであろうことは、認められるであろう。燃料噴射装置34の示された例示的な実施形態では、発生された制御信号は、所定の大きさおよび継続時間を有する電流であろう。電流は、燃料噴射装置34のソレノイド64に適用される。これは、上記されるように、燃料量の燃焼室98中への噴射をもたらす。
同じタイプの異なる燃料噴射装置間の性能の変動に対処するために、燃料分配マップが、各異なる燃料噴射装置34に対して展開され、電子制御モジュール48のメモリー49内に記憶されるであろう。これらの燃料分配マップは、運転条件(例えばレール圧力)、制御信号特性(例えば電流継続時間)、および燃料分配量の間の関係を提供する。運転条件および所望の燃料分配量を与えると、電子制御モジュール48は、燃料分配マップを呼出して、燃料の所望量を個々の燃焼室98中に噴射するのに必要な制御信号が決定されるであろう。
燃料噴射装置34について、燃料分配マップを作成する例示的な方法100を図3に示す。以下により詳細に示され、記載されるように、燃料分配マップは、選択された燃料噴射装置34の性能を制御信号の試験セットに対して測定することによって作成されるであろう。試験制御信号のセットの好ましい数および特性を同定する例示的な方法120を図4に示す。制御信号の試験セットに対する選択された燃料噴射装置34の測定された性能は、選択された燃料噴射装置34のタイプと類似の燃料噴射装置34の母集団のベースライン性能に比較されるであろう。図5は、選択された燃料噴射装置の性能(実性能曲線134によって示される)対同じタイプの燃料噴射装置の母集団のベースライン性能(ベースライン性能曲線136によって示される)の例示的な比較を示すグラフ132を示す。燃料分配マップは、未試験の制御信号に対する燃料噴射装置34の性能を推定することによって設定されるであろう。未試験の制御信号に対する選択された燃料噴射装置34の性能を推定する例示的な方法140を図6に示す。
加えて、噴射遅れ曲線は、各異なる燃料噴射装置34に対して展開され、電子制御モジュール48のメモリー49内に記憶されるであろう。燃料噴射遅れ曲線は、流体供給レール31内の作動流体の圧力、および予想される噴射遅れの間の関係を提供する。本明細書の目的のために、語句「噴射遅れ」は、特定の燃料噴射装置について、燃料の分配を開始するのに必要とされる時間量を言う。これは、燃料噴射装置への制御信号(例えば電流など)の開始から測定される。流体供給レール31内の流体圧力を与えると、電子制御モジュール48は、噴射遅れ曲線を呼出して、制御信号が、燃料が適切なタイミングで個々の燃焼室98中に噴射を開始し始めるであろうタイミングが決定されるであろう。
選択された燃料噴射装置34に対する噴射遅れ曲線を作成する例示的な方法200を図3aに示す。以下により詳しく示され、記載されるように、噴射遅れ曲線は、選択された燃料噴射装置34の噴射遅れを、レール圧力の試験セットで測定することによって作成されるであろう。好ましい試験レール圧力の例示的なセットを同定する例示的な方法220を図4aに示す。レール圧力の試験セットにおける選択された燃料噴射装置34の測定された噴射遅れは、選択された燃料噴射装置34のタイプと類似の燃料噴射装置34の母集団によって確立されたベースライン噴射遅れ曲線に比較されるであろう。選択された燃料噴射装置34について、噴射遅れ曲線は、未試験のレール圧力に対する選択された燃料噴射装置34の噴射遅れを推定することによって設定されるであろう。選択された燃料噴射装置34の性能を推定する例示的な方法140は、未試験のレール圧力における選択された燃料噴射装置34の噴射遅れを推定するのに用いられるであろう。
本明細書の目的のために、燃料噴射遅れは、流体供給レールの圧力の関数であると考えられる。しかし、燃料噴射遅れはまた、流体供給レール31内の流体の他の性状(例えば流体温度など)によるであろうことは予期される。この環境では、一連のベースライン噴射曲線は、一連の異なるレール圧力における燃料噴射遅れ、および流体温度の間の関係を定めるように展開されるであろう。これらの曲線は、燃料噴射装置の性能に関して、以下に記載される手順にしたがって、ベースライン噴射遅れマップに組合わされるであろう。加えて、噴射遅れマップはまた、燃料噴射装置の性能に関して、以下に記載される手順にしたがって、選択された燃料噴射装置に対して展開されるであろう。
図3の流れ図によって示される方法100は、選択された燃料噴射装置34の燃料分配マップを作成する例示的な過程を示す。一連のベースライン曲線を、特定タイプの燃料噴射装置について確立する(ステップ102)。図5のグラフ132は、例示的なベースライン性能曲線136を示す。
各ベースライン性能曲線136は、制御信号、および燃料噴射システムの特定の運転条件に対する燃料噴射装置34の性能特性(例えば、流体供給レール31内の特定の流体圧力など)の間の関係を定めるであろう。ベースライン性能曲線136は、例えば、電流継続時間、および特定の流体圧力に対する燃料分配量の間の関係を定めるであろう。ベースライン性能曲線136は、異なる電流継続時間を有する一連の制御信号に応答して、燃料噴射装置34の大きな母集団によって分配される燃料量を測定することによって、決定されるであろう。各制御信号に対する測定された燃料分配量は、その際、平均化されて、ベースライン性能曲線136上に点が定められるであろう。当業者には、ベースライン性能曲線136上の点は、いかなる統計的分析によっても決定されるであろうことが、認められるであろう。例えば、測定された燃料分配量に対する平均値である。ベースライン性能曲線136の残りは、測定された燃料分配量間で内挿するか、または外挿することによって決定されるであろう。
一連のベースライン性能曲線136は、特定タイプの燃料噴射装置34に対して展開されるであろう。一連のベースライン性能曲線136のそれぞれは、制御信号、および燃料噴射装置システムの異なる運転条件に対する性能特性の間の関係を定めるであろう。例えば、異なるベースライン性能曲線136は、流体レール31内の異なる作動流体の圧力に対して決定されるであろう。一連のベースライン性能曲線136は、3次元の燃料分配マップに組合わされるであろう。
試験点、またはトリム点の好ましいセットを、特定のタイプの燃料噴射装置に対して、同定する(ステップ104)。各試験点は、流体供給レール31の或る圧力における或る制御信号(例えば或る電流継続時間など)を表すであろう。決定された試験点が、多数の異なるレール圧力における多数の異なる電流継続時間を表すであろうことは予期される。
図4は、試験点の好ましいセットを同定する例示的な方法120を示す。試験点の好ましいセットを同定することにより、選択された燃料噴射装置34に対する燃料分配マップを作成するのに必要な試験量が低減されるであろう。燃料分配マップを作成するのに必要な試験量を低減することによって、燃料噴射装置34を製造する全体費用が、低減されるであろう。
燃料噴射装置34の制御セットを選択する。例えば、燃料噴射装置34の制御セットは、約15〜20個の燃料噴射装置34を有するであろう。これらの燃料噴射装置34のそれぞれは、試験されて、第一のセットの制御信号に応答して分配される燃料量が測定される(ステップ122)。第一のセットの制御信号は、例えば、各燃料噴射装置34が、恐らくは、通常の運転中に受取るであろうものである一連の制御信号(異なる電流継続時間など)を表すであろう。
燃料噴射装置34の制御セットに対するベースライン性能曲線136は、測定された燃料分配量に基いて作成されるであろう(ステップ123)。各異なる制御信号に対する測定された燃料分配量は、平均化されて、プロットされるであろう。ベースライン性能曲線上の残りの点は、測定された燃料分配量から内挿されるか、または外挿されるであろう。したがって、ベースライン性能曲線は、第一のセットの制御信号に応答して、噴射装置34の制御セットの平均燃料分配量を示すであろう。
試験制御信号の可能なセットを表す第二のセットの制御信号を選択する(ステップ124)。第二のセットの制御信号は、第一のセットの制御信号の部分集合であろう。第二のセットの制御信号は、例えば、一連の三つの電流継続時間であろう。これは、通常の運転中に燃料噴射装置34に適用されるであろう制御信号の予想される範囲に亘って分布される。当業者には、多かれ少なかれ、制御信号が、第二のセットの制御信号に対して選択されるであろうことが、認められるであろう。
制御セットにおける各燃料噴射装置34に対する燃料分配量は、第二のセットの制御信号を試験点として用いて、第一のセットの制御信号のそれぞれに対して予測される(ステップ125)。燃料分配量の予測は、例えば、燃料噴射装置34の制御セットのベースライン性能曲線の数値モデルに基づくであろう。予測されるか、または推定された燃料分配量は、第二のセットの制御点のそれぞれにおける実測燃料分配量、およびベースライン性能曲線136の数値モデルに基づいて、内挿または外挿することによって決定されるであろう。
例えば、選択された電流継続時間(DurXn)に応答して燃料噴射装置34から予測された燃料分配量(Fuel)は、式(1)によって推定されるであろう。
Figure 0004681860
式中、FuelXnは、選択された電流継続時間(DurXn)における平均燃料量である。DurX1は、第一の試験制御信号における電流継続時間である。DurX2は、第二の試験制御信号における電流継続時間である。FuelX1nは、第一の試験制御信号における平均燃料分配量である。FuelX2nは、第二の試験制御信号における平均燃料分配量である。FuelX1は、第一の試験制御信号における実燃料分配量である。FuelX2は、第二の試験制御信号における実燃料分配量である。この式、または他の類似の式は、第一のセットの制御信号のそれぞれに応答して、燃料噴射装置の制御セットにおいて各燃料噴射装置34によって分配される燃料量を予測するのに用いられるであろう。
上記の式で予測された燃料分配量は、次いで、各燃料噴射装置34に対する実燃料分配量と比較されて、誤差値が計算されるであろう(ステップ126)。誤差値は、いかなる知られた統計分析方法によっても計算されるであろう。例えば、誤差値は、予測された燃料分配量、および第一の一連の制御信号のそれぞれにおける制御セットの各燃料噴射装置34に対する実燃料分配量の間の差の大きさを決定することによって、計算されるであろう。これらの差のそれぞれは、二乗され、合計されて、試験制御信号の選択されたセットに対する全誤差値が得られるであろう。
試験制御信号の好ましいセットは、試験制御信号のセットを構成する電流継続時間の大きさおよび/またはその数が、最適試験点を同定するように変動される反復過程によって、得られるであろう。新しい誤差値は、上記された過程にしたがって計算されて、試験制御信号の新しいセットに伴う誤差が、決定されるであろう。試験制御信号のセットの電流の大きさおよび/またはその継続時間は、コンピューター計算された誤差値が、所定の許容差レベル内になるまで変動されるであろう(ステップ128)。誤差値に対する所定の許容差レベルは、各燃料噴射装置34に対する予測された燃料分配量が、各燃料噴射装置34に対する実燃料分配量の或る許容差限界内になることを確実にするように選択されるであろう。これは、試験過程により、選択された燃料噴射装置34に対する正確な燃料分配マップが得られるであろうことを確実にするであろう。
再度図3を参照するに、選択された燃料噴射装置34に対する燃料分配マップを作成する次のステップには、同定された試験点のそれぞれ、またはその幾つかにおける選択された燃料噴射装置34の性能特性を測定することが含まれる(ステップ106)。前述のように、各試験点は、所定の電流継続時間を有する制御信号を表すであろう。測定された性能特性は、例えば、所定の電流継続時間に応答して、選択された燃料噴射装置34によって分配された燃料量であろう。
測定された性能特性は、選択された燃料噴射装置34に対する実性能曲線134(図5参照)を作成するのに用いられるであろう。図5の例示的なプロットを参照するに、第一の試験電流における第一の燃料分配量は、Xによって示される。第二の試験電流における第二の燃料分配量は、Xによって示される。
実性能曲線134の残りは、選択された燃料噴射装置34の性能を推定することによって完成されるであろう(ステップ108)。性能の予測は、第一および第二の試験点のそれぞれにおける実測燃料分配量、ならびにベースライン性能曲線136の数値モデルに基づいて、内挿または外挿することによって決定されるであろう。
図6の方法140は、選択された燃料噴射装置34の性能を推定する例示的な方法を示す。ベースライン性能曲線136(図5参照)は、燃料噴射装置34のタイプに対して確立される(ステップ142)。上記のステップ102に関して示されるように、ベースライン性能曲線136は、特定タイプの燃料噴射装置34の大きな母集団を試験することによって作成されるであろう。
選択された燃料噴射装置34の性能特性を、試験制御信号のセットにおける第一および第二の試験点で測定する(ステップ144および146)。図5の例示的なグラフを参照するに、第一の試験点は、Xによって示され、第二の試験点は、Xによって示される。前述のように、各試験点は、或る電流継続時間を表すであろう。所定の電流継続時間が、選択された燃料噴射装置34に適用され、選択された燃料噴射装置34によって分配された燃料量が測定される。他の実施形態においては、この手順は、さらなる試験点で繰返されるであろう。
選択された燃料噴射装置34の性能特性が、次いで、推定されるであろう(ステップ148)。性能は、試験点における選択された燃料噴射装置34の実性能、およびベースライン性能曲線136の数値モデルに基づいて、外挿および内挿することによって推定されるであろう。例えば、所定の電流継続時間(DurXn)で分配された燃料の実際量(Fuel)は、上記のステップ125に関して記載された式(1)を用いて推定されるであろう。この式、または類似の式は、選択された燃料噴射装置34に対する実性能曲線134を設定するのに用いられるであろう。
図6の方法140は、選択された燃料噴射装置34について、一連の実性能曲線134を展開するのに繰返されるであろう。一連の実性能曲線134のそれぞれは、燃料分配量、および多数の異なる作動流体レール圧力における選択された燃料噴射装置34に対する電流継続時間の間の関係を定める。一連の実性能曲線134は、燃料噴射システムの通常の運転で恐らくは受けるであろう一連の作動流体レール圧力に対して展開されるであろう。
図3を再度参照するに、選択された燃料噴射装置34に対する燃料分配マップを設定する(ステップ110)。燃料分配マップは、一連の実性能曲線134を、燃料分配量、および流体レール31内の流体圧力の範囲に対する電流継続時間の間の関係を定める3次元マップに組合わせることによって設定されるであろう。本明細書に合致する内挿および外挿の技法は、未試験の流体圧力に対して、推定された燃料分配量を決定するのに用いられるであろう。
上記の過程にしたがって作成された燃料分配マップは、エンジン12の各燃料噴射装置34に対する電子制御モジュール48のメモリー49内に記憶されるであろう。本明細書の目的に対して、用語「マップ」は、エンジンの運転に関する情報を記憶するためのいかなる電子記憶構造をも含むものである。例えば、マップは、データ表、ルックアップ表、グラフ、または当業者に容易に明らかないかなる他の電子記憶フォーマットでもあろう。
エンジン12の運転中に、電子制御モジュール48は、各燃焼室98に分配する燃料量を、エンジン12の検知された運転条件に基づいて決定するであろう。電子制御モジュール48は、エンジン12に付随する各燃料噴射装置34に対する燃料分配マップを呼出して、適切な制御信号が決定され、各燃料噴射装置34に送信されて、所望の燃料分配量が得られるであろう。したがって、各制御信号は、個々の燃料噴射装置34の特定の性能特性に調整されるであろう。このようにして、燃料噴射装置間の性能の変動は、許容可能な許容差の範囲内に低減されるか、および/または維持されるであろう。
図3aの流れ図によって示される方法200は、選択された燃料噴射装置34に対する噴射遅れマップを作成する例示的な過程を示す。ベースライン噴射遅れ曲線は、特定タイプの燃料噴射装置に対して確立される(ステップ202)。ベースライン噴射遅れ曲線は、流体供給レール31内の流体の圧力、および噴射遅れ(すなわち制御信号が燃料噴射装置に適用される時間から測定された、燃料分配を開始するのに必要な時間)の間の関係を定めるであろう。ベースライン噴射遅れ曲線は、一連の異なるレール圧力における燃料噴射装置34の大きな母集団に対する噴射遅れを測定することによって決定されるであろう。各レール圧力に対する測定された噴射遅れは、次いで、ベースライン噴射遅れ曲線上の点を定義するように平均化されるであろう。当業者には、ベースライン噴射遅れ曲線上の点は、いかなる統計分析よっても決定されるであろうことは、認められるであろう。例えば、測定された噴射遅れに対する平均値などである。ベースライン噴射遅れ曲線の残りは、測定された噴射遅れ点間で内挿または外挿することによって決定されるであろう。
試験点、またはトリム点の好ましいセットを、特定タイプの燃料噴射装置に対して同定する(ステップ204)。各試験点は、流体供給レール31内の或る大きさの流体圧力を表すであろう。決定された試験点が、多数の異なるレール圧力を表すであろうことは予期される。
図4aは、試験点の好ましいセットを同定する例示的な方法220を示す。試験点の好ましいセットを同定することにより、選択された燃料噴射装置34に対する噴射遅れ曲線を作成するのに必要な試験量が減少されるであろう。噴射遅れ曲線を作成するのに必要な試験量を減少することによって、燃料噴射装置34を製造する全費用が低減されるであろう。
燃料噴射装置34の制御セットを選択する。例えば、燃料噴射装置34の制御セットは、約15〜20個の燃料噴射装置34を有するであろう。これらの燃料噴射装置34のそれぞれは、試験されて、第一のセットのレール圧力における噴射遅れが測定される(ステップ222)。第一のセットのレール圧力は、例えば、通常の運転中に受けることが予測される一連のレール圧力を表すであろう。
燃料噴射装置34の制御セットに対するベースライン噴射遅れ曲線は、測定された噴射遅れに基づいて作成されるであろう(ステップ223)。各異なるレール圧力に対する測定された噴射遅れは、平均化されて、プロットされるであろう。ベースライン噴射遅れ曲線上の残りの点は、測定された噴射遅れから内挿されるか、または外挿されるであろう。したがって、ベースライン噴射遅れ曲線は、レール圧力の範囲に亘って、噴射装置34の制御セットに対する平均噴射遅れを表すであろう。
試験レール圧力の可能なセットを表す第二のセットのレール圧力を選択する(ステップ224)。第二のセットのレール圧力は、第一のセットのレール圧力の部分集合であろう。第二のセットのレール圧力は、例えば、一連の三つのレール圧力であろう。これは、作動流体供給システム14の通常の運転中に受けるであろうレール圧力の予測された範囲に亘って分布される。当業者には、多かれ少なかれ、レール圧力が、第二のセットのレール圧力に対して選択されるであろうことは、認められるであろう。
制御セットにおける各燃料噴射装置34に対する噴射遅れ量は、第二のセットのレール圧力を試験点として用いて、第一のセットのレール圧力のそれぞれに対して予測される(ステップ225)。噴射遅れの予測は、例えば、燃料噴射装置34の制御セットに対するベースライン噴射遅れ曲線の数値モデルに基づくであろう。予測されるか、または推定される噴射遅れは、第二のセットのレール圧力のそれぞれにおける実測噴射遅れ、およびベースライン噴射遅れ曲線の数値モデルに基づいて内挿または外挿することによって、決定されるであろう。
例えば、特定のレール圧力(p)における特定の燃料噴射装置34に対する予測される噴射遅れ(Del)は、式(2)で推定されるであろう。
Figure 0004681860
式中、Delpnは、選択されたレール圧力(P)における平均噴射遅れである。Pは、第一の試験レール圧力である。Pは、第二の試験レール圧力である。Delp1nは、第一の試験レール圧力における平均噴射遅れである。Delp2nは、第二の試験レール圧力における平均噴射遅れである。Delp1は、第一の試験レール圧力における実噴射遅れである。Delp2は、第二の試験レール圧力における実噴射遅れである。この式、または他の類似の式は、第一のセットのレール圧力内のレール圧力のそれぞれにおける、燃料噴射装置の制御セットの各燃料噴射装置34に対する噴射遅れを予測するのに用いられるであろう。
上記式で予測される噴射遅れは、次いで、各燃料噴射装置34に対する実噴射遅れと比較されて、誤差値が計算されるであろう(ステップ226)。誤差値は、いかなる知られた統計分析方法によっても計算されるであろう。例えば、誤差値は、予測された噴射遅れ、および第一の一連のレール圧力において、レール圧力のそれぞれにおける制御セットの各燃料噴射装置34に対する実噴射遅れの間の差の大きさを決定することによって計算されるであろう。これらの差のそれぞれは、二乗され、合計されて、選択されたセットの試験レール圧力に対する全誤差値が作成されるであろう。
試験レール圧力の好ましいセットは、試験レール圧力のセットを構成するレール圧力の大きさおよび/または数が、最適の試験点を同定するように変動される反復過程によって得られるであろう。新しい誤差値は、上記された過程にしたがって計算されて、新しいセットの試験レール圧力に伴う誤差が決定されるであろう。試験レール圧力のセットは、決定された誤差値が、所定の許容差レベル内になるまで変動されるであろう(ステップ228)。誤差値に対する所定の許容差レベルは、各燃料噴射装置34に対する予測された噴射遅れが、各燃料噴射装置34に対する実噴射遅れの或る許容差限界内になることが確実にされるように選択されるであろう。これにより、試験過程が、選択された燃料噴射装置34に対する正確な噴射遅れ曲線を得るであろうことが、確実にされるであろう。
図3aを参照するに、噴射遅れ曲線、または選択された燃料噴射装置34に対するマップを作成する次のステップには、同定された試験点のそれぞれ、またはそのいくつかにおける選択された燃料噴射装置34の実噴射遅れを測定することが含まれる(ステップ206)。前述のように、各試験点は、所定の大きさを有するレール圧力を表すであろう。
測定された噴射遅れは、選択された燃料噴射装置34に対する実噴射遅れ曲線を作成するのに用いられるであろう。例えば、測定された噴射遅れは、レール圧力の関数としてプロットされるであろう。測定された噴射遅れのそれぞれは、噴射遅れ曲線に対する基礎を確立するようにプロットされるであろう。
噴射遅れ曲線の残りは、選択された燃料噴射装置34の噴射遅れを推定することによって完成されるであろう(ステップ208)。噴射遅れの予測は、第一および第二の試験レール圧力のそれぞれにおける実測噴射遅れ、およびベースライン噴射遅れ曲線の数値モデルに基づいて、内挿または外挿することによって決定されるであろう。
図6の例示的な方法140は、未試験のレール圧力における選択された燃料噴射装置34の噴射遅れを推定するのに用いられるであろう。前述のように、ベースライン噴射遅れ曲線は、燃料噴射装置34のタイプに対して確立される(ステップ142)。上記されたステップ202に関して示されるように、ベースライン噴射遅れ曲線は、特定タイプの燃料噴射装置34の大きな母集団を試験することによって作成されるであろう。
選択された燃料噴射装置34の噴射遅れは、試験レール圧力のセットにおいて、第一および第二の試験レール圧力で測定される(ステップ144および146)。前述のように、各試験点は、或るレール圧力を表すであろう。選択された燃料噴射装置34の噴射遅れは、各所定のレール圧力で測定される。他の実施形態においては、この手順は、さらなる試験点において繰返されるであろう。
未試験のレール圧力における選択された燃料噴射装置34の噴射遅れが、次いで推定されるであろう(ステップ148)。噴射遅れは、試験点における選択された燃料噴射装置34の実噴射遅れ、およびベースライン噴射遅れ曲線の数値モデルに基づいて外挿または内挿することによって推定されるであろう。例えば、所定のレール圧力(p)における実噴射遅れ(Del)は、上記のステップ225に関して示された式(2)を用いて推定されるであろう。この式、または類似の式は、選択された燃料噴射装置34に対する噴射遅れ曲線を設定するのに用いられるであろう。
上記の過程にしたがって作成された噴射遅れ曲線は、エンジン12の各燃料噴射装置34に対する電子制御モジュール48のメモリー49内に記憶されるであろう。エンジン12の運転中に、電子制御モジュール48は、燃料噴射の事象が、各燃焼室98内で開始されるであろう適切な時点を決定するであろう。電子制御モジュール48は、エンジン12に付随する各燃料噴射装置34に対する噴射遅れ曲線を呼出して、制御信号を開始して、その結果各燃料噴射装置34が適切なタイミングで燃料分配を開始する適切な時点が決定されるであろう。したがって、各制御信号は、個々の燃料噴射装置34の特定の性能特性に調整されるであろう。このようにして、燃料噴射装置間の性能の変動は、許容可能な許容差の範囲内に低減および/または保持されるであろう。
開示された方法は、燃料噴射装置の性能が、最小数の試験点を用いて予測されることを可能にする。この過程により、燃料分配マップ、および燃料噴射装置に対する噴射遅れ曲線を展開するのに伴う費用、ならびに燃料噴射装置を製造するのに伴う費用が低減される。加えて、開示された方法により、燃料噴射装置間の性能の変動が減少され、それにより車両および/またはエンジンに必要な整備量が低減されるであろう。
当業者には、種々の修正および変更が、本発明の範囲から逸脱することなく開示された実施形態において為されるであろうことは明白であろう。本発明の他の実施形態は、当業者には、本明細書に開示された本発明の明細書の検討および実施から明白であろう。明細書および実施例は、例示としてのみみなされ、本発明の真の範囲は、請求の範囲およびその等価物によって示されるものである。
本発明の例示的な実施形態による燃料噴射制御システムの概略図である。 本発明の例示的な実施形態による燃料噴射装置の概略断面図である。 本発明の例示的な実施形態による燃料噴射装置に対する燃料分配マップを作成する方法を示す流れ図である。 本発明の例示的な実施形態による燃料噴射装置に対する噴射遅れ曲線を作成する方法を示す流れ図である。 本発明の例示的な実施形態による燃料噴射装置に対する一連の好ましい燃料分配試験点を同定する方法を示す流れ図である。 本発明の例示的な実施形態による燃料噴射装置に対する一連の好ましいレール圧力試験点を同定する方法を示す流れ図である。 実性能曲線およびベースライン性能曲線の間の比較を示すグラフである。 本発明の例示的な実施形態による燃料噴射装置の性能を推定する方法を示す流れ図である。
符号の説明
10 燃料噴射制御システム
12 エンジン
14 作動流体供給システム
16 燃料供給システム
18 タンク
20 第一の加圧流体源
22 流体冷却器
24 流体フィルター
26 第二の加圧流体減
28 流体供給ライン
30 作動流体マニホールド
31 流体供給レール
32 分枝通路
34 燃料噴射装置
35 排液調整バルブ
36 流体戻りライン
38 液圧モーター
40 逃がしライン
42 バルブ
44 圧力センサー
46 制御装置
48 電子制御モジュール
49 メモリー
50 燃料タンク
52 燃料供給ライン
54 燃料ポンプ
56 フィルター
60 調整バルブ
62 燃料戻りライン
64 ソレノイド
66 第一のバルブ
68 第二のバルブ
70 流体ドレイン
72 ソレノイドスプリング
74 流体入口
76 燃料入口
77 燃料通路
78 低圧シート
80 高圧シート
82 増圧ピストン
84 チェックバルブ
86 第一の通路
87 ノズル
88 第二の通路
90 チャンバー
92 スプリング
94 エンジンブロック
96 シリンダーヘッド
98 燃焼室
100 方法(燃料分配マップの作成)
102 ベースライン性能曲線の確立(ステップ)
104 好ましい試験点の決定(ステップ)
106 試験点における選択された燃料噴射装置の性能の測定(ステップ)
108 選択された燃料噴射装置の性能の予測(ステップ)
110 燃料分配マップの設定(ステップ)
120 方法(好ましい試験点の決定)
122 燃料噴射装置の制御セットによって分配された燃料の測定(ステップ)
123 ベースライン性能曲線の決定(ステップ)
124 試験点の選択(ステップ)
125 燃料分配量の予測(ステップ)
126 誤差の計算(ステップ)
128 許容差内の誤差?(ステップ)
132 グラフ
134 実性能曲線
136 ベースライン性能曲線
140 方法(燃料噴射装置の性能の推定)
142 ベースライン性能曲線の確立(ステップ)
144 第一の試験点における選択された燃料噴射装置の性能の測定(ステップ)
146 第二の試験点における選択された燃料噴射装置の性能の測定(ステップ)
148 選択された燃料噴射装置の性能の推定(ステップ)
200 方法(燃料噴射遅れ曲線の決定)
202 ベースライン噴射遅れ曲線の確立(ステップ)
204 好ましい試験点の決定(ステップ)
206 試験点における選択された燃料噴射装置の性能の測定(ステップ)
208 選択された燃料噴射装置の性能の推定(ステップ)
210 燃料噴射遅れ曲線の設定(ステップ)
220 方法(好ましい試験点の決定)
222 燃料噴射装置の制御セットに対する噴射遅れの測定(ステップ)
223 ベースライン噴射遅れ曲線の決定(ステップ)
224 試験点の同定(ステップ)
225 燃料噴射遅れの推定(ステップ)
226 誤差の計算(ステップ)
228 許容差内の誤差(ステップ)

Claims (9)

  1. 選択された所定のタイプの燃料噴射装置について、燃料噴射装置に対して制御信号が与えられてから当該燃料噴射装置が燃料分配を開始するまでの時間である、噴射遅れをレール圧力の範囲に対する関係として表したベースライン噴射遅れ曲線を確立するステップ、
    前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置について、前記ベースライン噴射遅れ曲線を確立したときに用いたレール圧力の中から選択されるべき少なくとも一つの試験レール圧力を、ベースライン噴射遅れ曲線に基いて同定するステップ、
    前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置の噴射遅れを、前記少なくとも一つの試験レール圧力で測定するステップ、および
    前記少なくとも一つの試験レール圧力以外のレール圧力に対する前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置の噴射遅れを、前記ベースライン噴射遅れ曲線、および前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置について前記同定された試験レール圧力で測定された噴射遅れに基いて推定するステップ
    を含む燃料噴射装置の噴射遅れの推定方法。
  2. 前記試験レール圧力を同定するステップは、前記所定のタイプの燃料噴射装置について、前記ベースライン噴射遅れ曲線に基づいて推定される噴射遅れと前記測定された噴射遅れとの誤差が所定の許容誤差より小さい誤差をもたらす試験レール圧力のセットを、同定することを含む請求項1に記載の方法。
  3. ベースライン噴射遅れ曲線は、複数の前記所定のタイプの燃料噴射装置について、レール圧力に対して測定される噴射遅れを平均することによって得られる平均噴射遅れをレール圧力の範囲に対して表す請求項1に記載の方法。
  4. 前記噴射遅れを推定するステップは、前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置について、レール圧力の範囲に対する噴射遅れの関係を表す噴射遅れ曲線を、ベースライン噴射遅れ曲線、および試験レール圧力における前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置の測定された噴射遅れに基づいて設定することを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記噴射遅れを推定するステップは、前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置について、第一の噴射遅れを、第一の試験レール圧力に対して、および第二の噴射遅れを第二の試験レール圧力に対して同定するステップ、ならびに
    前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置について、第三のレール圧力に対する噴射遅れを、第一の試験レール圧力における前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置に対する第一の噴射遅れ対第一の試験レール圧力に対するベースライン噴射遅れ曲線を比較する第一の比率、第二の試験レール圧力における前記選択された所定のタイプの燃料噴射装置に対する第二の噴射遅れ対第二の試験レール圧力に対するベースライン噴射遅れ曲線を比較する第二の比率、ならびに第一および第二の試験レール圧力、および第三のレール圧力の数値比較に基いて推定するステップ
    を含む請求項1に記載の方法。
  6. 請求項にしたがって設定された噴射遅れ曲線を有する燃料噴射制御システム。
  7. 複数の燃料噴射装置のそれぞれについて、燃料噴射装置に対して制御信号が与えられてから当該燃料噴射装置が燃料分配を開始するまでの時間である、噴射遅れを、レール圧力の第一のセットで測定するステップ、
    複数の燃料噴射装置について、噴射遅れをレール圧力の範囲に対する関係として表したベースライン噴射遅れ曲線を、レール圧力の第一のセットのそれぞれにおける測定された噴射遅れに基づいて決定するステップ、
    複数の燃料噴射装置のそれぞれについて、前記レール圧力の第のセットの中から選択されるべき、試験レール圧力のセットのそれぞれにおける噴射遅れを、ベースライン噴射遅れ曲線、および複数の燃料噴射装置のそれぞれに対する試験レール圧力のセットにおける噴射遅れの数値比較に基づいて推定するステップ、
    前記噴射遅れを推定するステップで推定された噴射遅れと、複数の燃料噴射装置のそれぞれに対する、前記試験レール圧力のセットについて測定された噴射遅れと、の間の差を表す誤差を決定するステップ、ならびに
    決定された誤差が所定の許容誤差内になるように、試験レール圧力のセットを変化させるステップ
    を含む燃料噴射装置に対する試験レール圧力のセットの同定方法。
  8. 推定された噴射遅れは、複数の燃料噴射装置のそれぞれに対する試験レール圧力のセットにおける測定された噴射遅れと、ベースライン噴射遅れ曲線の数値モデルに基づく内挿または外挿の少なくとも一種によって、予測される請求項7に記載の方法。
  9. 前記各ステップに加え、
    選択された燃料噴射装置の噴射遅れを、試験レール圧力のセットで測定するステップ、および
    選択された燃料噴射装置に対する、レール圧力の範囲に対する噴射遅れの関係で表す噴射遅れ曲線を、試験レール圧力のセットのそれぞれにおける測定された噴射遅れに基いて作成するステップ
    をさらに含む請求項8に記載の方法。
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