JP4681351B2 - 電子部品の接合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板と電子部品とを接続固定する電子部品の接合装置に関する。
従来から、基板に形成された端子部と電子部品に形成された電極部とを電気的に接続させた状態で、基板と電子部品とを接続固定する方法として、種々の方法が採用されている。たとえば、超音波振動等の振動を利用して端子部と電極部とを圧接接合して、基板と電子部品とを接続固定する方法が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。また、端子部と電極部とを当接させた状態で、熱硬化性の絶縁樹脂であるNCP(Non Conductive Paste)等を熱硬化させる接着接合によって、基板と電子部品とを接続固定する方法が知られている(たとえば、特許文献3および4参照)。
振動を利用して端子部と電極部とを圧接接合する電子部品の接合装置は、特許文献1および2に開示されているように、圧接接合時に振動を発生させる圧電素子等の振動子を有する振動ヘッドや、圧接接合時に基板が搭載される基板搭載テーブルを備えている。また、基板搭載テーブルに搭載された基板を加熱するため、基板搭載テーブルにはヒータが配設されている。なお、ヒータによって加熱された基板搭載テーブルの輻射熱が振動子へ伝達されるのを遮断するため、振動ヘッドを覆う断熱性のカバー部材を備えた接合装置も提案されている(たとえば、特許文献5参照)。
熱硬化性の絶縁樹脂を熱硬化させる接着接合によって、基板と電子部品とを接続固定する電子部品の接合装置は、特許文献3に開示されているように、電子部品を基板上へ搬送する搬送ヘッドや、接着接合時に基板が搭載される基板搭載テーブルを備えている。また、絶縁樹脂を熱硬化させるためのヒータが搬送ヘッドおよび基板搭載テーブルに配設されている。
特開2005−32944号公報 特開2004−95747号公報 特開2001−351949号公報 特開2003−211677号公報 特許第3475802号公報
熱硬化性の絶縁樹脂を熱硬化させる接着接合によって、基板と電子部品とを接続固定する方法では、基板と電子部品とを絶縁樹脂で接着接合するため、接合強度を確保しやすいという利点がある。しかし、この接続固定方法では、端子部と当接する電極部の当接面あるいは、電極部と当接する端子部の当接面に酸化被膜が形成されていたり、汚れがあると、端子部と電極部との導通が安定しないという問題が生じる。また、振動を利用して端子部と電極部とを圧接接合して、基板と電子部品とを接続固定する方法では、振動の初期段階で当接面の酸化被膜や汚れを除去できるため、酸化被膜や汚れによって、端子部と電極部との導通が不安定になることはない。しかし、この方法では、基板と電子部品とが、端子部と電極部との圧接部のみで圧接接合される。そのため、基板と電子部品との接合強度が十分に確保できないという問題が生じやすい。また、その結果、端子部と電極部との導通が不安定になるという問題も生じる。
そこで、本発明の課題は、端子部と電極部との導通を安定させることができ、かつ、基板と電子部品との接合強度を確保することができる電子部品の接合装置の具体的な構成を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、基板と電子部品とを接続固定する電子部品の接合装置において、基板に形成された端子部と電子部品に形成された電極部との圧接接合を行う振動ヘッドと、基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂を熱硬化させて基板と電子部品との接着接合を行うため、振動ヘッドに取り付けられたヒータと、振動ヘッドと基板との間に配設された断熱部材とを備え、端子部と電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、絶縁樹脂によって、基板と上記電子部品とを接着接合し、基板は、所定の搬送方向に搬送され、断熱部材は、端子部と電極部とが圧接接合される位置よりも搬送方向上流側の位置に配置されるように、振動ヘッドを支持するヘッド支持部材に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の接合装置では、端子部と電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、絶縁樹脂によって、基板と電子部品とを接着接合している。そのため、端子部と電極部との導通を安定させることができるとともに、基板と電子部品との接合強度を確保することができる。また、本発明の接合装置は、振動ヘッドと基板との間に配設された断熱部材を備えている。そのため、端子部と電極部との圧接接合前に、振動ヘッドに取り付けられたヒータの熱の影響で、基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂が硬化するのを防止することが可能となる。したがって、硬化した絶縁樹脂の影響で、端子部と電極部との圧接接合が妨げられることがなく、端子部と当接する電極部の当接面あるいは、電極部と当接する端子部の当接面に形成される酸化被膜や汚れを取り除いた状態で、端子部と電極部とを接合させることができる。その結果、端子部と電極部との導通を安定させることができる。また、端子部と電極部との圧接接合後には、振動ヘッドに取り付けられたヒータの熱で、絶縁樹脂を硬化させて、基板と電子部品とを接着接合することができる。そのため、基板と電子部品との接合強度を確保することができ、端子部と電極部との導通を安定させることができる。すなわち、本発明の接合装置では、適切に、端子部と電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂によって、基板と電子部品とを接着接合することができる。
なお、本明細書において、「圧接接合」とは、端子部に電極部を押し当て加圧しながら超音波振動等の振動を加え、端子部と電極部とを接続して固定することをいう。
また、上記の課題を解決するため、本発明は、基板と電子部品とを接続固定する電子部品の接合装置において、基板に形成された端子部と電子部品に形成された電極部との圧接接合を行う振動ヘッドと、基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂を熱硬化させて基板と電子部品との接着接合を行うため、振動ヘッドに取り付けられたヒータと、端子部と電極部との圧接接合前の絶縁樹脂の熱硬化を防止する断熱部材とを備え、端子部と電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、絶縁樹脂によって、基板と電子部品とを接着接合することを特徴とする。
本発明の接合装置は、端子部と電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、絶縁樹脂によって、基板と電子部品とを接着接合している。そのため、端子部と電極部との導通を安定させることができるとともに、基板と電子部品との接合強度を確保することができる。また、本発明の接合装置は、端子部と電極部との圧接接合前の絶縁樹脂の熱硬化を防止する断熱部材を備えている。そのため、端子部と電極部との圧接接合前に、ヒータの熱の影響で、基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂が硬化するのを防止することができる。したがって、硬化した絶縁樹脂の影響で、端子部と電極部との圧接接合が妨げられることがなく、端子部と当接する電極部の当接面あるいは、電極部と当接する端子部の当接面に形成される酸化被膜や汚れを取り除いた状態で、端子部と電極部を接合させることができる。その結果、端子部と電極部との導通を安定させることができる。また、端子部と電極部との圧接接合後には、ヒータによって、絶縁樹脂を硬化させて、基板と電子部品とを接着接合することができる。そのため、基板と電子部品との接合強度を確保することができ、端子部と電極部との導通を安定させることができる。すなわち、本発明の接合装置では、適切に、端子部と電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂によって、基板と電子部品とを接続固定することができる。
本発明において、基板は長尺状に形成されるとともに、端子部と電極部との圧接接合および基板と電子部品との接着接合は、基板の長手方向の一方向となる所定の搬送方向へ基板を搬送後、停止させた状態で行われるように構成され、振動ヘッドは、端子部と電極部との圧接接合時に、電子部品を保持する部品保持部を備え、断熱部材は、搬送方向における部品保持部よりも上流側にのみ配設されていることが好ましい。基板の搬送方向で部品保持部よりも上流側に断熱部材が配設されていれば、端子部と電極部との圧接接合前に、熱硬化性の絶縁樹脂が硬化するのを防止することができる。そのため、このように構成すると、圧接接合前の絶縁樹脂の硬化を防止しつつ、圧接接合後には速やかに絶縁樹脂を硬化させることができる。また、接合装置の構成の簡素化を図ることができる。
本発明において、断熱部材は、振動ヘッドを支持するヘッド支持部材に取り付けられていることが好ましい。このように構成すると、断熱部材が振動ヘッドの振動に及ぼす影響を排除できる。すなわち、断熱部材が振動ヘッドに取り付けられると、断熱部材の影響で振動ヘッドの振動に変動が生じるが、断熱部材がヘッド支持部材に取り付けられれば、断熱部材の影響で振動ヘッドの振動に変動が生じることはない。そのため、振動ヘッドで適切な振動を発生させることができる。
本発明において、絶縁樹脂の熱硬化前の状態は、ペースト状態であることが好ましい。このように構成すると、圧接接合前に、端子部と電極部とを容易に当接させることができる。そのため、端子部と電極部との圧接接合を確実に行うことができる。その結果、端子部と電極部との導通をより確実に安定させることができる。
以上説明したように、本発明にかかる電子部品の接合装置では、端子部と電極部との導通を安定させることができ、かつ、基板と電子部品との接合強度を確保することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる電子部品の接合装置1の主要部の概略構成を示す側面図である。図2は、図1の矢印X方向から接合装置1の主要部の概略構成を示す図である。図3は、図1の矢印Y方向から接合装置1の主要部の概略構成を示す図である。図4は、本発明の実施の形態にかかる電子部品4の接合前後の基板2を示す平面図である。図5は、本発明の実施の形態にかかる基板2と電子部品4との接合状態を示す部分拡大断面図である。図6は、本発明の実施の形態にかかるヘッド側ヒータ8を示す斜視図である。図7は、図3のZ部を拡大して示す部分拡大断面図である。図8は、図7のW−W断面を示す部分拡大断面図である。
(電子部品の接合装置の構成)
本形態の電子部品の接合装置1は、図4および図5に示すように、基板2上に形成された端子部3と、電子部品4に形成された電極部5とを超音波振動を利用して圧接接合するとともに、端子部3と電極部5との圧接接合後さらに、基板2上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂6によって、基板2と電子部品4とを接着接合するように構成されている。この接合装置1は、図1から図3に示すように、端子部3と電極部5との圧接接合を行う振動ヘッド7と、絶縁樹脂6を熱硬化させて基板2と電子部品4との接着接合を行うため、振動ヘッド7に取り付けられたヘッド側ヒータ8と、基板2と振動ヘッド7との間に配設された断熱部材9とを備えている。また、接合装置1は、図1および図3に示すように、基板2の下方に配設された基板搭載テーブル10を備えている。
本形態における基板2は、フレキシブルな樹脂基板であるCOF(Chip On Film or Chip On Flexible Circuit Board)テープである。したがって、以下では、基板2をCOFテープ2と表記する。また、本形態における電子部品4はICチップである。したがって、以下では、電子部品4をICチップ4と表記する。
COFテープ2は、図4に示すように長尺状に形成されている。より具体的には、COFテープ2は、その長手方向(図示左右方向)に複数の基板片2aが連なるように長尺状に形成されている。各基板片2aの表面には、図5に示すように、予め所定の配線パターン2bが形成されている。また、各基板片2aの表面には、COFテープ2とICチップ4との接合工程よりも前の工程で、端子部3および絶縁樹脂6が配設されるようになっている。すなわち、圧接接合前のCOFテープ2には、長手方向に所定の間隔Pで端子部3および絶縁樹脂6が配設されている。端子部3は、配線パターン2bと導通した状態で各基板片2aに配設されている。なお、図4および図5では、便宜上、端子部3を模式的に図示しているが、実際は、図示したものより小さな端子部3が数十個、各基板片2aの表面に配設されている。また、各基板片2aの表面には、百個を超える端子部3が配設されることもある。
端子部3と電極部5との圧接接合および絶縁樹脂6によるCOFテープ2(基板片2a)とICチップ4との接着接合は、COFテープ2の長手方向の一方向となる所定の搬送方向V(図示右方向)へ、COFテープ2を間隔P分だけ搬送して停止させた状態で行われるようになっている。その搬送と停止とは繰り返し行われ、COFテープ2とICチップ4との接合(接続固定)が次々と行われるようになっている。すなわち、端子部3と電極部5との圧接接合およびCOFテープ2とICチップ4との接着接合は、搬送方向VへCOFテープ2を間隔P分だけ搬送後、停止させるたびに行われるようになっている。各基板片2aは、ICチップ4が接続固定された後の所定の工程を経て、分離部2cで分離されるようになっている。また、COFテープ2の図示上下端側のそれぞれには、基板搬送機構の係合突起(図示省略)と係合して、COFテープ2を搬送方向Vへ搬送するための係合孔2dが所定の間隔で長手方向に形成されている。より具体的には、間隔Pの中に、たとえば、5個の係合孔2dが等間隔で形成されている。なお、図4では便宜上、一部の基板片2a、一部の分離部2cおよび一部の係合孔2dにのみ符号を付している。
本形態の絶縁樹脂6は、熱硬化前の状態がペースト状態となっているNCPである。すなわち、絶縁樹脂6は、端子部3と電極部5との圧接接合後、ヘッド側ヒータ8の熱で熱硬化する前は、ペースト状態になっている。
振動ヘッド7は、超音波振動を発生させて端子部3と電極部5との圧接接合を行うように構成されている。この振動ヘッド7は、超音波振動の発生源となる圧電素子等の振動子(図示省略)を有する振動発生部12と、振動発生部12で発生させた超音波振動を増幅する振動ホーンからなる振動増幅部13と、振動増幅部13に固定され、端子部3と電極部5とを圧接させる圧接部14と、振動増幅部13に固定され、振動ヘッド7の振動時に後述の摺動部材20と摺動する扁平な直方体形状の摺動部15とを備えている。
振動増幅部13は、図1および図2に示すように、COFテープ2の長手方向を長手方向とする細長の直方体状に形成されている。この振動増幅部13は、振動発生部12から発生された振動を劣化させないように、COFテープ2の長手方向に長い細長の直方体状に形成されている。すなわち、振動増幅部13は、振動発生部12から発生された振動を劣化させないように、大きな形状で、かつ、その表面に窪み等が存在しない直方体状に形成されている。また、振動増幅部13は、その底面13aがCOFテープ2の表面と略平行になるように配設されている。振動増幅部13の図1に示す左側面は、振動発生部12に取り付けられている。また、振動増幅部13の底面13aにおける長手方向の略中心位置には、圧接部14が一体で形成され、振動増幅部13の上面における長手方向の略中心位置には、摺動部15が一体で形成されている。
圧接部14は、硬度の高い超硬の材料またはセラミックス材料から形成されており、図2に示すように、ICチップ4を真空吸着するための複数の吸着孔14aが形成された吸着面14bを備えている。本形態では、この吸着面14bが、端子部3と電極部5との圧接接合前、および圧接接合時にICチップ4を保持する部品保持部となっている。また、圧接部14は、COFテープ2の搬送方向Vにおける吸着面14bの両側に一段下がるように形成された2つの第1段差面14cと、COFテープ2の搬送方向Vにおける第1段差面14cの両側にさらに一段下がるように形成された2つの第2段差面14dとを備えている。このように構成することで、圧接部14は、適切に、端子部3に電極部5を押し当て加圧しながら超音波振動を加えることができるようになっている。
吸着孔14aは、COFテープ2の搬送方向Vに直交する方向(図2の上下方向)に直線状に配置され、かつ、互いが隣接するように複数形成されている。吸着面14bは、図2の上下方向を長手方向とする長方形状に形成されており、その長手方向の幅は、振動増幅部13の図2の上下方向の幅とほぼ同じになっている。第1段差面14cも吸着面14bと同様に、図2の上下方向を長手方向とする長方形状に形成されており、その長手方向の幅は、振動増幅部13の図2の上下方向の幅とほぼ同じになっている。第2段差面14dは、図2の上下方向を長手方向とする長方形状に形成されており、その長手方向の幅は、振動増幅部13の図2の上下方向の幅よりも狭くなっている。なお、第1段差面14cの短手方向の幅は、吸着面14bの短手方向の幅よりも狭くなっている。また、第2段差面14dの短手方向の幅は、吸着面14bの短手方向の幅よりも若干広くなっている。
振動ヘッド7は、ヘッド支持部材16によって支持されている。より具体的には、振動ヘッド7は、図1および図3に示すように、断熱部材17、取付部材18および2本のスペーサ19を介してヘッド支持部材16によって支持されている。
ヘッド支持部材16は、図1等に示すように、ステンレス鋼等の金属部材から矩形の平板状に形成されており、COFテープ2の表面と平行になるように配設されている。このヘッド支持部16は、図示を省略する駆動機構に連結されており、図1の上下方向、左右方向および紙面垂直方向に移動可能になっている。すなわち、ヘッド支持部材16に支持された振動ヘッド7は、図1の上下方向、左右方向および紙面垂直方向に移動可能になっている。また、ヘッド支持部材16の図示上方では、冷却用の空気が循環するようになっており、振動ヘッド7側で発生する熱が、ヘッド支持部16が連結される駆動機構等の他の部分に伝わらないように構成されている。
断熱部材17は、加工性に優れたマシナブルセラミックスから矩形の平板状に形成されている。たとえば、本形態の断熱部材17は、マイカセラミックスから形成されている。この断熱部材17は、ヘッド側ヒータ8で生じた熱のヘッド支持部材16への伝達を防止するため、ヘッド支持部材16の図示下面に固定されている。
取付部材18は、図1等に示すように、ステンレス鋼等の金属部材から矩形の平板状に形成されており、断熱部材17の図示下面に固定されている。この取付部材18には、図1に示すように、紙面垂直方向に貫通する2つの空隙部18aが形成されている。
図1および図3に示すように、2本のスペーサ19の上端はそれぞれ、図1における取付部材18の左右両方向端側で、かつ、図3における取付部材18の左右方向の略中心位置に取り付けられている。また、2本のスペーサ19の下端には振動増幅部13が取り付けられている。より具体的には、振動増幅部13の図1の左右方向の略中心位置と、取付部材18の図1の左右方向の略中心位置とがほぼ一致するように、振動増幅部13がスペーサ19の下端に取り付けられている。
また、取付部材18の下面の略中心位置には、矩形の平板状に形成され、潤滑性を有する潤滑面を備えた摺動部材20が固定されている。この摺動部材20は、振動ヘッド7の摺動部15の上面と当接して、振動ヘッド7の振動時に摺動部15と摺動するようになっている。
ここで、振動ヘッド7の長手方向では、2本のスペーサ19が配置される部分がそれぞれ、振動ヘッド7の振幅がほぼ零となるいわゆる節の部分となっている。また、振動ヘッド7の長手方向では、圧接部14が配置される部分(すなわち、摺動部15や摺動部材20が配置される部分)が、振動ヘッド7の振幅が最大となるいわゆる腹の部分となっている。そのため、2本のスペーサ19の上端がそれぞれ取り付けられた取付部材18は、振動ヘッド7が振動しても、ほとんど振動しないようになっている。また、振動ヘッド7の振幅が最大となる摺動部15と摺動部材20との当接部では、振動ヘッド7が振動する際に、摺動部15と摺動部材20とが滑らかに摺動するようになっている。
ヘッド側ヒータ8は、図1等に示すように、縦辺部21aと横辺部21bとを有するT型状に形成されたヒータ保持部材21に保持された状態で、振動ヘッド7に取り付けられている。より具体的には、振動増幅部13の長手方向に形成された2つの側面13b、13cに、それぞれ1つずつ計2つのヒータ保持部材21が配設されており、2つのヒータ保持部材21にはそれぞれ、2つのヘッド側ヒータ8が保持されている。ヘッド側ヒータ8はいずれも、等しい熱量を発生するように構成されている。
各ヒータ保持部材21には、図3および図7等に示すように、ヘッド側ヒータ8を保持するため、ヒータ保持部材21の内側面から外側に向かって窪んだ保持空間21cが2つ形成されている。この2つの保持空間21cが形成された部分にはそれぞれ、ヘッド側ヒータ8を振動増幅部13に付勢する付勢部材としての圧縮コイルバネ23を保持する円筒状のバネ保持部材22が取り付けられている。このバネ保持部材22の内周側に圧縮コイルバネ23が圧縮された状態で保持されており、圧縮コイルバネ23は、ヘッド側ヒータ8を振動増幅部13に付勢している。
ヘッド側ヒータ8は、ニクロム線等の発熱体(図示省略)をセラミックの内部に埋め込んだセラミックヒータであり、図6に示すように、矩形の平板状に形成されている。このヘッド側ヒータ8は、図示を省略する発熱体に接続された2本のリード線24を備えている。リード線24の先端部24aは、図6に示すように、絶縁被膜24bが剥かれて芯線が剥き出した状態になっている。
ヘッド側ヒータ8の周囲には、緩衝部材25が配設されている。より具体的には、図7および図8に示すように、箔状の金属部材であるアルミニウム箔26と、薄い膜状の絶縁部材であるポリイミドフィルム(ポリイミドテープ)27とからなる緩衝部材25がヘッド側ヒータ8の周囲に巻かれている。図7に示すように、アルミニウム箔26は、ヘッド側ヒータ8の外周に時計方向で1周半、巻かれ、ポリイミドフィルム27は、アルミニウム箔26の外周に半時計方向で1周半、巻かれている。そして、図7に示すように、振動増幅部13に当接するヘッド側ヒータ8の内側面(図7では左側の面)と振動増幅部13との間には、アルミニウム箔26およびポリイミドフィルム27がそれぞれ2層ずつ配設されている。
図8に示すように、アルミニウム箔26は、その一端(図8では右端)がヘッド側ヒータ8のリード線24が接続された端面とほぼ一致するように、ヘッド側ヒータ8の外周に巻かれている。また、ポリイミドフィルム27は、その一端(図8では右端)がヘッド側ヒータ8のリード線24が接続された端面よりも図示右側へ突出し、少なくともリード線24の先端部24aを覆うように、アルミニウム箔26の外周に巻かれている。このように、ポリイミドフィルム27は、振動増幅部13に当接するヘッド側ヒータ8と振動増幅部13との間で緩衝機能を果たすとともに、ヘッド側ヒータ8と振動ヘッド7とを電気的に絶縁する絶縁機能も果たしている。
ここで、アルミニウム箔26とポリイミドフィルム27とから緩衝部材25を構成することで、緩衝部材25の緩衝効果をより長期間維持できるようになっている。すなわち、ポリイミドフィルム27に比べてアルミニウム箔26は、緩衝効果をより長期間維持できるようになっており、ポリイミドフィルム27のみから緩衝部材25を構成する場合に比べ、アルミニウム箔26を用いることで、緩衝部材25の緩衝効果をより長期間維持できるようになっている。なお、本形態では、アルミニウム箔26がヘッド側ヒータ8の外周に巻かれ、ポリイミドフィルム27がアルミニウム箔26の外周に巻かれるように構成されているが、ポリイミドフィルム27がヘッド側ヒータ8の外周に巻かれ、アルミニウム箔26がポリイミドフィルム27の外周に巻かれるように構成されても良い。また、アルミニウム箔26に代えて、銅箔や銀箔、あるいは、金箔を用いて緩衝部材25を構成しても良いし、ポリイミドフィルム27に代えて、ポリエーテルケトンフィルムを用いて緩衝部材25を構成しても良い。
ヒータ保持部材21は、緩衝部材25が巻かれたヘッド側ヒータ8を保持空間21cに保持した状態で、取付部材18に固定されている。より具体的には、図1に示すように、各ヒータ保持部材21は、ヒータ保持部材21の横辺部21bにおける、縦辺部21aの延長線を中心にした線対称位置で、2つのヘッド側ヒータ8を保持した状態で、横辺部21bが搬送方向Vと平行になるように、かつ、搬送方向Vに直交する方向(図1では上下方向)に、縦辺部21aと圧接部14とが、図面上で直線上に並ぶように取付部材18に固定されている。そして、2つのヘッド側ヒータ8は、振動ヘッド7の圧接部14に近い位置(すなわち、振動ヘッド7の振幅が最大となる腹の部分に近い位置)に配置されている。そのため、ヘッド側ヒータ8によって加熱される振動ヘッド7の最も温度が高くなる部分と、圧接部14によって端子部3と電極部5とが圧接接合される接合位置とが搬送方向Vで見た場合、同一位置となっている。
また、ヒータ保持部材21が取付部材18に固定された状態では、圧縮コイルバネ23は、ヘッド側ヒータ8の中心部に当接して、ヘッド側ヒータ8を振動増幅部13に付勢し、ヘッド側ヒータ8は、緩衝部材25を介して振動ヘッド7に当接している。すなわち、ヒータ保持部材21は、圧縮コイルバネ23の付勢力によって、緩衝部材25を介してヘッド側ヒータ8を振動ヘッド7に当接させた状態で、振動増幅部13の2つの側面13b、13cに配設されている。このように構成することで、絶縁樹脂6を熱硬化させるために、振動ヘッド7のいわゆる腹の部分に近い位置にヘッド側ヒータ8を取り付けても、ヘッド側ヒータ8の影響で振動ヘッド7の超音波振動が乱れるのを抑制することができるようになっている。また、振動ヘッド7で生じる超音波振動のヘッド側ヒータ8への伝達が緩和され、ヘッド側ヒータ8の劣化が防止されるようになっている。
断熱部材9は、端子部3と電極部5との圧接接合前の絶縁樹脂6の熱硬化を防止するために設けられている。この断熱部材9は、ヘッド側ヒータ8の熱の影響によって発塵しない無機材料で平板状に形成されている。たとえば、断熱部材9は、ガラス繊維等の補強材に熱硬化性樹脂を含浸させたシートを積層して加熱、加圧して形成した材料や、短繊維の補強材に無機質結合材を混合し高圧プレスして形成した材料等によって形成されている。
断熱部材9は、ヘッド支持部材16に取り付けられている。本形態では、図1等に示すように、断熱部材9は、その表面がCOFテープ2の表面と平行になるように、ヘッド支持部16に固定された2本の柱状のスペーサ31に取り付けられている。また、図1等に示すように、断熱部材9は、搬送方向Vにおいて、吸着面14bよりも上流側にのみ配設されている。より具体的には、吸着面14bの上流側に形成された第1段差面14cの上流側に隣接するように、断熱部材9の一端面(図1における右端面)9aが配置され、かつ、断熱部材9の他端面(図1における左端面)9b側近傍の上面が2本のスペーサ31に固定されている。また、図1に示すように、搬送方向Vでは、断熱部材9の他端面9bがヒータ保持部材21の上流側端(図示左端)よりも上流側(図示左側)となるように、断熱部材9は配設されている。
さらに、断熱部材9は、一端面9a側の上面が圧接部14の第2段差面14dと対向し、かつ、断面部材9の図1における下面9cが図示上下方向で、吸着面14bよりも上側に配置されている。このように構成することで、端子部3と電極部5との圧接接合時において、前工程でCOFテープ2上に配設された端子部3や絶縁樹脂6と断熱部材9とが干渉しないようになっている。
また、図2に示すように、断熱部材9は、図2の上下方向の幅が振動増幅部13の上下方向の幅よりも大きくなるように形成されている。そして、断熱部材9は、振動増幅部13の側面13bからの図示上方向の突出量と、側面13cからの図示下方向の突出量とがほぼ同じなるように、配設されている。なお、図2に示すように、断熱部材9の図示上下方向の幅は、図示を省略する他の構成との関係から、振動増幅部13の図示上側に取り付けられたヒータ保持部材21の図示上面と、振動増幅部13の図示下側に取り付けられたヒータ保持部材21の図示下面との距離よりも小さくなっている。しかし、端子部3と電極部5との接合前の絶縁樹脂6の硬化をより効果的に防止するためには、断熱部材9の図示上下方向の幅が、振動増幅部13の図示上側に取り付けられたヒータ保持部材21の図示上面と、振動増幅部13の図示下側に取り付けられたヒータ保持部材21の図示下面との距離よりも大きくなるように、断熱部材9を形成することが好ましい。
スペーサ31は、SUSや黄銅等の金属材料から六角柱状に形成されている。2本のスペーサ31は、図1の紙面垂直方向(すなわち、図2の上下方向)の間隔を保持して互いが平行になるように、かつ、振動増幅部13の2つの側面13b、13cに隣接するように、ヘッド支持部材16に固定されている。また、2本のスペーサ31は、搬送方向Vでは、ヒータ保持部材21の上流側でヘッド支持部材16に固定されている。
基板搭載テーブル10は、端子部3と電極部5との圧接接合時に、COFテープ2が搭載される搭載面32aを有する搭載治具32と、搭載治具32を加熱するテーブル側ヒータ33とを備えている。搬送方向Vにおける搭載治具32の上流側には、搭載面32aから上流側に向かって、かつ、図1の下方向に向かって傾斜する傾斜面32bが形成されている。また、基板搭載テーブル10は、図示を省略する駆動機構を備えており、基板搭載テーブル10は、図1の上下方向に移動可能となっている。
(COFテープとICチップの接続固定方法)
以上のように構成された接合装置1では、以下のように、COFテープ2とICチップ4との接続固定が行われる。
まず、振動ヘッド7の上流側で、絶縁樹脂6がCOFテープ2の端子部3の周辺にポッティング(塗布)される。ポッティングされた部分は、図示を省略する基板搬送機構によって、COFテープ2が搬送、停止を繰り返すことで、所定位置まで搬送される。すなわち、搬送方向Vで、振動ヘッド7に吸着保持されたICチップ4に形成された電極部5の位置と、COFテープ2上に形成された端子部3とがほぼ一致する位置に、COFテープ2が搬送される。なお、COFテープ2の搬送時には、振動ヘッド7は上昇した状態、かつ、搭載治具32には下降した状態になっており、COFテープ2の搬送を妨げないようになっている。その後、搭載治具32が上昇して搭載面32aにCOFテープ2が搭載される。また、図示を省略するカメラユニットを用いて、COFテープ2の位置合わせが行われる。
一方、振動ヘッド7は、予め、吸着面14bにICチップ4を保持している。より具体的には、図示を省略する反転装置が、図示を省略する細かく切断された半導体ウェハ部材から1つのICチップ4を取り出して、このICチップ4の表裏を反転させるとともに、ICチップ4を振動ヘッド7の吸着面14bまで搬送する。そして、振動ヘッド7は、吸着面14bでICチップ4を吸着することで、反転装置からICチップ4を受け取って、吸着面14bにICチップ4を保持している。この状態で、COFテープ2の位置合わせが終了すると、振動ヘッド7が下降して、吸着面14bに保持されたICチップ4の電極部5を端子部3に押し当て加圧しながら、端子部3と電極部5との当接部に超音波振動を加え、端子部3と電極部5とを圧接接合する。この圧接接合時に端子部3と電極部5との当接部に加えられる超音波振動の周波数は、たとえば、10kHzから60kHzになっている。
端子部3と電極部5とを圧接接合する際には、ヘッド側ヒータ8によって加熱された振動ヘッド7の熱がICチップ4を介してCOFテープ2上の絶縁樹脂6に伝達される。また、ヘッド側ヒータ8の熱が輻射熱として、COFテープ2上の絶縁樹脂6に伝達される。そして、端子部3と電極部5との圧接接合が終了した後に、絶縁樹脂6が熱硬化し始めて、COFテープ2とICチップ4とが熱硬化した絶縁樹脂6によって接着接合される。絶縁樹脂6によってCOFテープ2とICチップ4とが接着接合されると、COFテープ2とICチップ4との接続固定が終了する。なお、絶縁樹脂6の熱硬化温度は、たとえば、150℃から200℃となっている。
COFテープ2とICチップ4との接続固定が終了すると、振動ヘッド7は上昇し、また、搭載治具32は下降する。そして、COFテープ2が所定の間隔Pだけ搬送され、上記と同様に、COFテープ2と次のICチップ4との接続固定が行われる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の接合装置1は、振動ヘッド7とCOFテープ2との間に配設された断熱部材9を備えている。すなわち、端子部3と電極部5との圧接接合前の絶縁樹脂6の熱硬化を防止する断熱部材9を備えている。そのため、端子部3と電極部5との圧接接合前に、ヘッド側ヒータ8の熱の影響で、熱硬化性の絶縁樹脂6が硬化するのを防止することができる。したがって、硬化した絶縁樹脂6の影響で、端子部3と電極部5との圧接接合が妨げられることがなく、端子部3と当接する電極部5の当接面あるいは、電極部5と当接する端子部3の当接面に形成される酸化被膜や汚れを取り除いた状態で、端子部3と電極部5を圧接接合させることができる。その結果、端子部3と電極部5との導通を安定させることができる。また、端子部3と電極部5との圧接接合後には、ヘッド側ヒータ8の熱で、絶縁樹脂6を硬化させて、COFテープ2とICチップ4とを接着接合することができる。そのため、COFテープ2とICチップ4との接合強度を確保することができ、端子部3と電極部5との導通を安定させることができる。すなわち、本形態の接合装置1では、適切に、端子部3と電極部5とを超音波振動を利用して圧接接合するとともに、COFテープ2上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂6によって、COFテープ2とICチップ4とを接着接合することができる。
ここで、たとえば、上述した特許文献3に記載された接合装置のように、熱硬化性の絶縁樹脂を熱硬化させる接着接合のみによって、基板と電子部品とを接続固定する接合装置では、電子部品を搬送する搬送ヘッドの電子部品の吸着面は、電子部品の面積と同程度の大きさとなっている。そのため、ヒータによって、搬送ヘッドが加熱されても、搬送ヘッドの熱で、上流側の絶縁樹脂が熱硬化することはない。これに対し、本形態の振動ヘッド7を構成する振動増幅部13は、振動発生部12から発生された振動を劣化させないように、COFテープ2の長手方向に長い細長の直方体状に形成されている。そのため、振動増幅部13の底面13aが対向するCOFテープ2の対向面積は大きく、かつ、圧接接合時に、振動増幅部13の底面13aとCOFテープ2との距離を確保するのが難しくなっている。したがって、振動ヘッド7の熱の影響で、端子部3と電極部5との圧接接合前の絶縁樹脂6が熱硬化しやすくなる。しかし、本形態の接合装置1は、端子部3と電極部5との圧接接合前の絶縁樹脂6の熱硬化を防止する断熱部材9を備えているため、端子部3と電極部5との圧接接合前に、ヘッド側ヒータ8の熱の影響で、熱硬化性の絶縁樹脂6が硬化するのを防止しつつ、端子部3と電極部5との圧接接合が可能になる。
本形態では、断熱部材9は、搬送方向Vにおける吸着面14bよりも上流側にのみ配設されている。そのため、断熱部材9が、搬送方向Vで吸着面14bよりも下流側にも配設されている場合と比較して、端子部3と電極部5との圧接接合前における絶縁樹脂6の硬化を防止しつつ、圧接接合後には速やかに絶縁樹脂6を硬化させることができる。また、接合装置1の構成を簡素化することができる。
本形態では、断熱部材9は、振動ヘッド7を支持するヘッド支持部材16にスペーサ31を介して取り付けられている。そのため、断熱部材9が振動ヘッド7の振動に及ぼす影響を排除できる。すなわち、断熱部材9が振動ヘッド7に取り付けられると、断熱部材9の影響で振動ヘッド7の振動に変動が生じるが、本形態の構成を採用すれば、断熱部材9の影響で振動ヘッド7の振動に変動が生じることはない。したがって、振動ヘッド7で適切に振動を発生させることができる。
本形態では、断熱部材9は、ヘッド側ヒータ8の熱の影響によって発塵しない材料によって形成されている。そのため、塵に起因する端子部4と電極部5との導通不良等の問題の発生を防止することができる。
本形態において、絶縁樹脂6は、熱硬化前の状態がペースト状態であるNCPである。そのため、圧接接合前に、端子部3と電極部5を容易に当接させることができる。したがって、端子部3と電極部5との圧接接合を確実に行うことができ、端子部3と電極部5との導通をより確実に安定させることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。たとえば、上述した形態では、断熱部材9の他端面9b側の上面が2本のスペーサ31に固定されるように構成されていた。しかし、図1の二点鎖線で示すように、搬送方向Vの上流側へ断熱部材9の他端面9b側をさらに延長しても良い。この場合には、たとえば、吸着面14bよりも上流側における振動増幅部13のすべての底面13aと対向するように、断熱部材9を形成すれば良い。
また、上述した形態では、断熱部材9は、搬送方向Vにおいて、吸着面14bよりも上流側にのみ配設されていた。しかし、吸着面14bよりも下流側に断熱部材を配設するようにしても良い。さらに、圧接接合後の絶縁樹脂6の硬化をより速やかに行うために、吸着面14bよりも下流側にヘッド側ヒータを追加しても良い。
さらに、上述した形態では、絶縁樹脂6は、熱硬化前の状態がペースト状態となっているNCPであったが、絶縁樹脂6は、NCF(Non Conductive Film)であっても良い。さらにまた、基板2は、フレキシブルな樹脂基板には限定されず、セラミックス等の硬度の高い基板であっても、本発明の構成を適用することは可能である。また、基板2に接続固定される電子部品4は、ICチップには限定されず、表面弾性波素子、抵抗素子等の他の電子部品であっても良い。
さらにまた、上述した形態では、ヘッド側ヒータ8は、セラミックヒータであったが、セラミックヒータに代えて、図9に示すようなカートリッジヒータからなるヘッド側ヒータ58を用いても良い。このヘッド側ヒータ58は、たとえば、鞘状の金属ケースの中にニクロム線等の発熱体を保持した状態でその隙間に熱伝道のよい高純度の無機絶縁物の粉末を充填したシースヒータ59の一部を扁平な直方体状のアルミニウム片60の内部に埋め込むことで構成されている。シースヒータ59からは、絶縁被膜に覆われたリード線61が引き出されている。
上述した形態と同様に、このヘッド側ヒータ58の周囲にも、図10に示すように、緩衝部材65が配設されている。シースヒータ59から引き出されたリード線61は絶縁被膜に覆われており、緩衝部材65として絶縁部材を用いる必要がないため、緩衝部材65として、たとえば、高分子フィルムを熱分解によりグラファイト化することで作られた単結晶に近い構造を持つ高配向性グラファイトからなる放熱シートが用いられている。この緩衝部材65である放熱シートは、ヘッド側ヒータ58の外周側に3周半、巻かれている。図10に示す形態では、振動増幅部13に当接するヘッド側ヒータ58の内側面(図10では左側の面)と振動増幅部13との間には、緩衝部材65である放熱シートが4層配設されている。なお、緩衝部材65として、箔状の金属部材であるアルミニウム箔や銅箔、銀箔、金箔等を用いても良い。また、緩衝部材65として、薄い膜状の絶縁部材であるポリイミドフィルムやポリエーテルケトンフィルム等を用いても良い。なお、図10では、上述して形態と同一の構成については、同一の符号を付している。
本発明の実施の形態にかかる電子部品の接合装置の主要部の概略構成を示す側面図である。 図1の矢印X方向から接合装置の主要部の概略構成を示す図である。 図1の矢印Y方向から接合装置の主要部の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる電子部品の接合前後の基板を示す平面図である。 本発明の実施の形態にかかる基板と電子部品との接合状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態にかかるヘッド側ヒータを示す斜視図である。 図3のZ部を拡大して示す部分拡大断面図である。 図7のW−W断面を示す部分拡大断面図である。 本発明の他の実施の形態にかかるヘッド側ヒータを示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態にかかるヘッド側ヒータの周辺の構成を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1 接合装置
2 COFテープ(基板)
3 端子部
4 ICチップ(電子部品)
5 電極部
6 絶縁樹脂
7 振動ヘッド
8、58 ヘッド側ヒータ(ヒータ)
9 断熱部材
14 圧接部
14b 吸着面(部品保持部)
16 ヘッド支持部材
V 搬送方向

Claims (3)

  1. 基板と電子部品とを接続固定する電子部品の接合装置において、
    上記基板に形成された端子部と上記電子部品に形成された電極部との圧接接合を行う振動ヘッドと、
    上記基板上に配設された熱硬化性の絶縁樹脂を熱硬化させて上記基板と上記電子部品との接着接合を行うため、上記振動ヘッドに取り付けられたヒータと、
    上記振動ヘッドと上記基板との間に配設された断熱部材とを備え、
    上記端子部と上記電極部とを振動を利用して圧接接合するとともに、上記絶縁樹脂によって、上記基板と上記電子部品とを接着接合し
    上記基板は、所定の搬送方向に搬送され、
    上記断熱部材は、上記端子部と上記電極部とが上記圧接接合される位置よりも上記搬送方向上流側の位置に配置されるように、上記振動ヘッドを支持するヘッド支持部材に取り付けられている、
    ことを特徴とする電子部品の接合装置。
  2. 前記基板は長尺状に形成されるとともに、前記端子部と前記電極部との圧接接合および前記基板と前記電子部品との接着接合は、前記基板の長手方向の一方向となる所定の搬送方向へ前記基板を搬送後、停止させた状態で行われるように構成され、
    前記振動ヘッドは、前記端子部と前記電極部との圧接接合時に、前記電子部品を保持する部品保持部を備え、
    前記断熱部材は、上記搬送方向における上記部品保持部よりも上流側にのみ配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の接合装置。
  3. 前記絶縁樹脂の熱硬化前の状態は、ペースト状態であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品の接合装置。
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