JP4681155B2 - 組立公差解析装置、その方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

組立公差解析装置、その方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元機構アセンブリモデルの適切な組立公差を効率よく求めることができるようにするシステム/方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
よく知られているように、公差は、実際の製造において設計基準値からどの程度までのズレが許されるか(許容範囲)を設定するものであり、公差が広過ぎると製造物が不良品となる確率が高くなり、公差が狭過ぎると精度が高い製造作業が必要となる為、負担が大きくなり、コストも高くなる。よって、適切な公差を設定することは重要な事であるが、実際の現場では設計者が経験/勘に基づいて任意に設定している場合が多い。この為、適切な公差を効率良く設定できるように支援するシステムが必要とされている。
【0003】
従来の公差解析システムとしては、例えば以下に列挙するものがある。
[1] J. Lee and G. E. Johnson, “OptimalTolerance allotment using a genetic algorithm and truncated Monte Carlosimulation," Computer-Aided Design Vol. 25, No. 9, pp.601-611, 1993.
[2] Victor J. Skowronski and Joshua U.Turner, "Estimating gradients for statistical tolerance synthesis,"Computer-Aided Design Vol. 28, No. 12, pp.933-941, 1996.
[3] Victor J. Skowronski and Joshua U.Turner, "Using Monte-Carlo variance reduction in statistical tolerancesynthesis," Computer-Aided Design Vol. 29, No. 12, pp.63-69, 1997.
[4] "CE/TOL 6σ” manual, published byRAND TECHNOLOGIES Ltd.
[5] “VALISYS” manual, published byTECNOMATIX Ltd.
[6] Tolerance Design
A HANDBOOK FOR DEVELOPING OPTIMALSPECIFICATIONS,
C. M. Creveling, Addison-Wesley, 1997
従来の公差解析システム(例えば、[4],[5])では、溝の遊びやギヤのガタを忠実に再現するように3次元的組立公差を指定することはできなかった。いずれのシステムも、機構の特定姿勢における公差を確率分布として指定する方式のため、3次元に動的な駆動を伴う場合のトータルな組立公差がどのように分布するかを解析することは出来なかった。また、[1],[2],[3]の論文では、モンテカルロ法に基づいて公差の分布を求める手法が論じられているが、いずれも2次元に限られており、かつ静的な一特定姿勢の場合の解析に限られていた。
【0004】
本発明の課題は、3次元機構アセンブリモデルの設計仕様値を満足するように、適切な組立公差を効率よく求めることができるようにし、感度やほぼ適切と思われる組立公差を算出/提示してユーザの判断作業を支援する組立公差解析システム、その方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1記載の組立公差解析装置は、組立公差を解析する装置であって、解析対象を構成する部品の形状アセンブリに関する情報を記憶する記憶手段と、前記部品の組立公差の初期設定値に基づいて、前記部品取り付け位置が異なるアセンブリサンプルの母集団を、モンテカルロ法によって作成する作成手段と、前記母集団のアセンブリサンプル毎に、前記部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記情報を用いてシミュレートし、ある視点での動作軌跡を求めるシミュレーション手段と、前記動作軌跡の中で前記視点において課される設計仕様範囲で動作する軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの部品の取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定する解析手段とを有するように構成する。
【0006】
上記組立公差解析装置によれば、モンテカルロ法により生成される多数のアセンブリサンプルの中で、その注視点の動作軌跡が設計仕様範囲内となるアセンブリサンプルを選別するので、この選別されたアセンブリサンプルを生成したときの各部品取り付け位置データを利用すれば(例えばその中の最小値、最大値を新たな組立公差とする)、高い確率でほぼ適切な組立公差を決定することができる。
【0007】
上記公差許容範囲逆解析手段により決定される新たな組立公差は、必ずしも全ての動作軌跡が前記設計仕様範囲内となることを保証するものではない。よって、新たな組立公差を用いて最初から処理をやり直して、全ての動作軌跡が前記設計仕様範囲内となるか否かを確認することが考えられる。但し、モンテカルロ法による母集団作成手段、シミュレーション手段による処理は、特にアセンブリサンプル数が多い場合には処理時間が掛かる。
【0008】
これより、上記確認は、例えば請求項2記載のように、前記アセンブリサンプルの中で自己の各部品取り付け位置が前記新たな組立公差を満たすアセンブリサンプルを選別し、該選別したアセンブリサンプルに対応する動作軌跡が全て前記設計仕様範囲にあるか否かを判定するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザは上記処理時間中待たされることなく、全体としての作業効率が向上する。
【0009】
また、本発明は、上記組立公差解析装置に限らず、この組立公差解析装置の機能をコンピュータ上で実現させるプログラム自体として構成することもできるし、このプログラムを記録した記録媒体、または方法として構成することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
尚、公差には、寸法公差、組立公差があるが、本例では組立公差を対象としているので、以下の説明で単に「公差」と記してあった場合でも、組立公差を意味するものとする。
【0011】
図1は、本実施の形態による組立公差解析システムの機能ブロック図である。
同図に示す組立公差解析システム10は、各部品の物体形状およびそれらのアセンブリ状態を記憶する「物体形状・アセンブリ情報記憶部」11、各部品の組み付け状態に対してモンテカルロ法に基づく確率分布のアセンブリ母集団を作り出す「モンテカルロ法による母集団作成部」12、この母集団作成部12により作成された母集団の各個体に対して、位置・姿勢状態を更新する「物体位置・姿勢情報更新部」13、アセンブリ設計の基本仕様を指定する「設計仕様指定部」14、物体位置・姿勢情報更新部13と設計仕様指定部14とに基づいて、後述する注視点が設計仕様を満足するようにする為に各部品の組立公差を算出する「公差許容範囲逆解析部」15、この“注視点が設計仕様を満足するようにする為”にはどの各部品の組立公差を変更するのが最も効率が良い(最も寄与する)かを示す“感度”を算出/提示する「感度解析部」16、この“注視点が設計仕様を満足するようにする為”に各部品の組立公差をどの程度変更すれば良いのかについてある程度最適な値を算出/提示する「感度解析公差反映部」17からなる。
【0012】
もっとも重要な部分は「公差許容範囲逆解析部」15である。「公差許容範囲逆解析部」15では、ユーザが指定する設計仕様(例えば、ある部品とあるセンサとの距離が、ある値より大きくならない、等々)に対して、その仕様を満たす個体群を、「モンテカルロ法による母集団作成部」12で作り出した母集団内から探し出す。設計仕様を変更すると選別した個体群も変更を受けるが、設計仕様の変更と個体群の変更とはリアルタイムに対応するようにGUIを工夫し、ユーザビリティを高めている。更に「感度解析部」16、「感度解析公差反映部」17も、本発明の重要な特徴である。これらについては詳しくは後述する。
【0013】
図2は、上記組立公差解析システムを実現する情報処理装置の基本的なハードウェア構成図である。
図2において、CPU21は、形状データ・アセンブリデータの駆動・表示、モンテカルロ母集団の作成、ユーザによる設計仕様値の設定、各部品の許容公差範囲の計算、計算結果を表示するための演算、物体の動きをグラフィカルに表示するための演算、その他、あらゆる論理演算を行う。
【0014】
記憶装置22には、作業環境、物体の形状データ、アセンブリデータ、それらの初期位置、組立公差解析システムの各種処理機能を実現させるアルゴリズムの実行モジュール、物体の動きをグラフィカルに表示するための実行モジュール、その他、本発明の装置を駆動するために必要となるデータ、実行モジュールが格納される。
【0015】
RAM23は、CPU21により記憶装置22から呼び出された作業環境および物体の形状データ・アセンブリデータを格納するメモリ領域31、データ入力装置24を介して入力した物体の移動指令データを使いCPU21内にて算出した物体形状の座標変換データを格納するメモリ領域32、モンテカルロ法により各部品を組立公差範囲内で様々な値に振らせて作成した母集団を格納するメモリ領域33、ユーザが指定した設計仕様値を格納するためのメモリ領域34、設計仕様値に基づいて各部品の組立公差(ズレの許容範囲)を計算し、その結果を格納するメモリ領域35等の各種記憶領域を有する。
【0016】
データ入力装置24は、各部品の公差設定値、設計仕様値、公差解析を行うための各種条件をI/F26を介してCPU21に送る。グラフィックディスプレイ25は、I/F7を介して送られてきたRAM23内のアセンブリデータのグラフィックス表示、公差解析結果の表示を行う。
【0017】
以下、まず、3次元的な組立公差を指定し、モンテカルロ法により個体群の母集団を作り出す方法について説明する。
図3は、組立公差設定画面30の一例を示している。図4(a)は、この画面30中の組立公差設定ボックス40を拡大したものであり、図4(b)は次に表示される設定画面である。
【0018】
図5は、モンテカルロ法による、アセンブリ状態の母集団作成処理を説明する為のフローチャート図である。
図5において、まず、ユーザ等に、本例による組立公差解析システムを用いて解析したいと所望するアセンブリ(部品の組み合わせ)を指定させ、この指定した各部品に対して各々の組立公差を設定させる設定画面を表示して、これら設定操作を行わせる(ステップS11)。
【0019】
すなわち、まず、図4(a)の組立公差設定ボックス40を表示して、上記アセンブリ(部品の組み合わせ;ここではベース部品とこれに組み合わせる部品)を選択/指定させる。
図4(a)では、ユーザ等が選択/指定領域48上で所望の部品をクリックする等して、土台となるベース部品43として丸い大きな円盤41(部品名;disc_f)を指定し、このベース部品に取付ける部品(公差設定部品44)として溝付きのギヤ部品42(部品名;l_gear_prt)を指定した例を示している。ユーザは、選択/指定したら「追加」ボタン46をクリックすれば、この指定内容は登録される。また、組み合わせ一覧45に表示される。更に他の組み合わせがある場合には、再び、選択/指定領域48上で所望の部品をクリックする等して指定して(指定された部品の部品名は、ベース部品43、公差設定部品44に表示される)、「追加」ボタン46をクリックすればよい。選択/入力が完了したら、「次へ」ボタン47をクリックすると、図4(b)に示す組立公差設定ボックス50が表示される。
【0020】
図4(b)の組立公差設定ボックス50には、その部品表示領域51に、上記図4(a)で指定された部品(円盤41とギヤ部品42)が表示され、上記組み合わせ一覧45と同じ内容の組み合わせ一覧52が表示される。
また、公差設定領域53が表示され、この公差設定領域53内には、上記指定された部品各々の基準座標系名(本例では、_wc00014,_wc00015であるものとする)、組立公差入力領域54が表示される(その他の「台形」55、「正規分布」56、「ベータ分布」57、「関節座標修正」58の各ボタンについては後述する)。
【0021】
本システムでは、図4(b)のように、ベース部品(この場合は大きな円盤41)側の基準座標系(ギヤ部品42が取り付けられる基準座標系)と、このベース部品に取り付ける部品(この場合はギヤ部品42)側の基準座標系(ギヤ部品の取り付け座標系)の双方の座標系に対して組立公差が設定される。
【0022】
この例が示すように多数部品のアセンブリでは、必ず、組み付けられる側の部品と組み付く側の部品の2種類があり、各々の部品に対し、組み付けられる側の基準座標系と組み付く側の基準座標系がある。本システムでは、これらの座標系の設計基準値からのズレを組立公差としている。
【0023】
ユーザ等による組立公差の設定法は、まず、公差設定領域53において、組立公差を設定したい基準座標系を選択し(図示の例では_wc00014が選択されている)、当該選択した基準座標系に関する組立公差を、組立公差入力領域54内において入力する。組立公差は、図示の通り、X,Y,Zの各軸方向についてそれぞれ設定するものであり、Min,Maxは、上記設計基準値からのズレの範囲(許容範囲)を意味している。また、θは、Z軸周りの姿勢の傾き度合いの最大許容値を示している。すなわち、各部品の設計基準値からのズレの許容範囲は、このMin/Maxで規定される範囲内ということである。
【0024】
また、ユーザは、確率分布の種類を指定できる。すなわち、図4(b)に示す確率分布の選択指定ボタン(「台形」55(矩形分布)、「正規分布」56、「ベータ分布」57)の中から、ユーザは、所望のボタンを選択する。
次に、ユーザ等は、作成させる母集団の要素数を指定する(ステップS12)。例えば、母集団要素数をNとするとき、N=10000とは、10000個の要素数からなるアセンブリ母集団を作成することを意味する。尚、図3、図4(a)、(b)には特に示していないが、上記Nの数を設定する画面が別途存在するものとする。
【0025】
上記ユーザ等からの指定操作を受けて、システム側では、指定された確率分布に従ってモンテカルロ・シミュレーションにより、各組立公差を振らせる(上記許容範囲内でランダムに多数のサンプルを発生させる)。
例えば、部品座標 PartCoord1のX軸方向の組立公差範囲がmax=0.1,min = -0.1 (単位 mm) とするとき、確率分布として「台形」55(矩形分布)の場合、各個体は、PartCoord1の位置が、X軸方向に基準値から、-0.1〜0.1までの範囲で矩形的に分布した個体群を発生する(ステップS13)。
【0026】
モンテカルロ的に個体群を発生させるため、例えば、部品座標PartCoord 1からPartCoord M までのM個の座標系に公差が指定してある場合、PartCoord 1のサンプルPC 11, PartCoord2のサンプルPC 22, …, PartCoord MのサンプルPC MMの組み合わせで一つのアセンブリ要素が出来上がり、これをN回繰り返すことで、部品座標の位置、傾きが公差範囲内でランダムな値を取るアセンブリ集合がN個出来上がる。図示の例では、2個の座標系_wc00014,_wc00015の各サンプルの組み合わせで一つのアセンブリ要素が出来上がる。尚、これは、_wc00014の各サンプルと_wc00015 の各サンプルとの全ての組み合わせを作るものではない。例えば、_wc00014で最初に発生するサンプルと_wc00015で最初に発生するサンプルとの組み合わせ、_wc00014 で2番目に発生するサンプルと_wc00015 で2番目に発生するサンプルとの組み合わせ、というようにアセンブリ要素を作成していくのであり、更に例えば_wc00014で最初に発生するサンプルと_wc00015で2番目に発生するサンプルとを組み合わせてアセンブリ要素を作成するというものではない。
【0027】
そして、このようにして出来上がった各アセンブリ個体に対して、実際に座標変換を実行し、組み付け状態が微妙に異なったN個のアセンブリ個体群を作成する(ステップS14)。
次に、以下に、ヒステリシス機構がある場合のモンテカルロ法による母集団作成方法について説明する。
【0028】
モンテカルロ法によりアセンブリ母集団を作成する場合には、特に、図6に示すような溝ジョイント機構(遊び・ガタが存在する)のヒステリシスを、母集団の各個体毎に忠実に再現する必要がある。これを忠実に再現するために、以下に説明するカム・ヒステリシスの実現法を使い、各個体毎に溝ジョイント機構の駆動関節値のリレーション関係を求める。
【0029】
カム・ヒステリシスの実現法
[前提]
カム関係は、遊び・ガタを考慮しない場合には、駆動関節値xから従動関節値yを求める関数f(x)を作成し(通常はテーブルと補間を用いる)、シミュレーション中は駆動関節が動くとその関節値xに対する従動関節値yを計算・移動することで実現している。尚、関節値x、yは、各々、基本的には、ギア等の回転角度が使われる。
【0030】
これは、駆動関節値(x)を横軸、従動関節値(y)を縦軸に取ったグラフで記述すると、シミュレーション中の任意の姿勢における駆動関節・従動関節の関係は必ず図7(a)に示すようなグラフの線上に位置している。
[実現方法]
一方、図6に示すような溝ジョイント機構(遊び・ガタが存在する;溝の幅よりピンの直径が小さい溝機構など)に関しては、カム関係でガタの表現には、駆動・従動の関係を二重に持たせることで実現する。ここで、二つの関係を表す関数をそれぞれf(x)、g(x)とすると、図7(b)に示すようになる。f(x)、g(x)は、一方がxを最大値に近づける方向に動かしたときのグラフであり、他方がxを最小値に近づける方向に動かしたときのグラフである。つまり、駆動関節の関節値xの値を大きくしていくときと小さくしていくときとはで、従動関節値yが違うということを表している。但し、f(x)≧g(x)が成り立つものとする。
【0031】
本例によるシステムでは、図9に示すステップS21〜S29の処理を実行する。これら処理は、現在の駆動関節値がx、現在の従動関節値がy、駆動関節が移動した場合の新たな駆動関節値がx’とし、駆動関節がx’に移動した際の対応する従動関節値y’を求める処理である。
【0032】
まず、遊び・ガタがない場合には(ステップS22,no)、上記関数f(x)をそのまま当てはめればよいので、y’=f(x’)となる(ステップS23)。
ガタのある溝機構である場合には(ステップS24,yes)、特に図示していないが、まず、f(x’)、g(x’)を計算する。
【0033】
そして、f(x’)がyより大きければ(ステップS25,no)、y’=f(x’)とする(ステップS26)。
f(x’)がyより小さい場合(ステップS25,yes)、更にg(x’)がyより小さければ(ステップS27,no)、y’=g(x’)とする(ステップS28)。
【0034】
一方、ステップS27がyesの場合、すなわちyがf(x’)とg(x’)の間にある場合には、駆動関節が移動しても従動関節は変化しないものと見做し、y’=yにすればよい(ステップS29)。
[応用]
グラフ上で考えると、カムにガタを持たせる方法は、f(x)、g(x)の間の領域しか、駆動・従動の関節値を許さないものと考えることができる(図8(a))。
【0035】
これを応用して、
・f(x)、g(x)の線上にしか存在を許さない(分岐した場合は、現在のyからの移動量が小さいものを新しいyとする)関係
・f(x)、g(x)の間以外の領域しか存在を許さない関係
を作成すると、それぞれ、
・バネや重力などで元に戻る“のれん機構”
・元に戻らない“のれん機構”
を表現することができる(それぞれ、図8(b)、図8(c))。
【0036】
これより、“のれん機構”に関しては、本例によるシステムでは、図9に示すステップS30〜S35の処理を実行する。すなわち、バネや重力などで元に戻る“のれん機構”である場合には(ステップS30,yes)、ステップS31の条件(f(x’)−y>y−g(x’))を満たす場合には(ステップS31,yes)y’=g(x’)とする(ステップS33)。満たさない場合には(ステップS31,no)y’=f(x’)とする(ステップS32)。
【0037】
一方、元に戻らない“のれん機構”である場合には(ステップS30,no)、ステップS34の条件(f(x’)>y>g(x’))を満たす場合には(ステップS34,yes)y’=yとし(ステップS35)、満たさない場合には(ステップS34,no)ステップS31の処理に移る。
【0038】
図4(b)ではギアのみを選択した例を示したが、以下の説明では上記のような溝ジョイント機構を含む構成を解析対象とするものとし、図4(a)に示す全ての構成が選択されたものとして説明する。
これら構成を、3次元CADシミュレーション機能により、駆動させる様子を図10(a)〜(c)に示す。
【0039】
この例では、ギヤAの回転を起点として、ギヤB,ギヤCが回転し、最終的にギヤC上のピン61と部品Dの溝62との溝リレーション(図9で溝リレーション関係が求められている)に従って部品Dが回転する。この駆動動作をシミュレートする3次元CADシミュレーション機能は、基本的には既存のシミュレータの機能により実現できるが(上記「物体形状・アセンブリ情報記憶部」11、「物体位置・姿勢情報更新部」13等が実現手段である)、ギヤC上のピン61と部品Dの溝62との連動による部品Dの動作は、上記図9の処理により溝ジョイント機構の駆動関節値のリレーション関係を求めてシミュレートする。
【0040】
設計上は、例えば部品D上に設けた注視点が所望通りの軌跡を描くか否かが重要なポイントとなる。例えば、部品D上の注視点の部分が、不図示の溝に沿って移動するように設計されていた場合、最低限、この溝に衝突したりしないような軌跡を描くようにすることが重要となる(例えば後述する「設計仕様の指定範囲」内に収まるようにしなければならない)。しかしながら、各部品(ギア)毎に見た場合には各々所定の公差の範囲内に収まっていたとしても、所謂“累積公差”の影響により、注視点の動作が「設計仕様の指定範囲」内に収まるとは限らない。
【0041】
以下に説明するように、本例のシステムを用いれば、ユーザ等は、注視点の動作が「設計仕様の指定範囲」に収まるようにする為に、各部品の公差をどのようにすべきかが、容易に分かるようになる。
まず、図10で説明したようなシミュレーションを、図5で説明したようなアセンブリ母集団の各々について行う。例えば上記のように10000個の要素数からなるアセンブリ母集団を作成した場合には、10000回シミュレーションを実行する。
【0042】
図11は、このようにしてアセンブリ母集団の各々を駆動させた場合の注視点の軌跡の分布を図示した例である。
図示の例では、例えば公差部品操作ウィンドウ70上で所望の(あるいは設計に従った)部品の回転量等をユーザが設定入力し、上記シミュレーションを実行させると、図示の右側に示す3次元図形グラフィック上での注視点の軌跡72が描かれることになる。図では1本の軌跡72が描かれているように見えるが、実際には、微妙に異なる例えば10000本の軌跡が描かれることになる。
【0043】
次に、公差部品操作ウィンドウ70内の「分布画面表示」ボタン71をクリックすると、図示の分布画面ウィンドウ80が表示され、ユーザはウィンドウ80上で所望の設定操作を行うことで、上記3次元の軌跡を所望の位置で切断して見た場合(透明な切断面上)の分布(注視点の位置の分布)が表示される。なお、この透明な切断面の向きは、注視点の回りで任意の方向(X軸/Y軸/Z軸)に取ることが出来る。上記3次元の軌跡をどの位置/方向で切断して見るのが良いかは、ユーザが経験等に基づいて判断する。また、注視点の位置も、ユーザが特に注目するもの(センサとの距離や他の部品との衝突等、機器が正常に動作する為に重要と思われる部品/位置)を設定しておく。
【0044】
図示の分布画面ウィンドウ80の右側には、注視点の軌跡のある断面(透明な断面)上に、基準値を中心に分布する様子を表示した状態を示している。このように、アセンブリ母集団の各個体は、基準点を中心とした統計分布をなす。
図12は、分布画面ウィンドウ80の拡大図である。
【0045】
分布画面ウィンドウ80の左側には、注視点設定領域81、断面操作領域82、許容範囲設定領域83があり、これらの設定内容に応じて、右側に示す断面上での分布/設計仕様の指定範囲が表示される。
注視点設定領域81では、解析対象となる注視点の選択(図示の例では_wc00023という識別名で予め設定/管理されている注視点が選択されている)、及びこの注視点の上記軌跡上での断面の位置の指定(スライダ85により設定する)が行われる。
【0046】
断面操作領域82では、上記注視点設定領域81で設定した位置において、X軸、Y軸、Z軸の何れの方向の切断面とするのかを設定する。図示の例では、X軸方向の切断面としている。
許容範囲設定領域83では、上記注視点設定領域81で設定した位置における上記断面操作領域82で設定した方向での切断面上における注視点のバラツキが許される範囲(基準点を中心に設計上許される範囲)を設定する。ここで設定される範囲が、右側に示す設計仕様の指定範囲87であり、この範囲87(矩形)内に表示される“点”が「設計上許されるアセンブリ母集団の個体群」を表す。
【0047】
尚、これは一例であり、例えば右側の分布領域86上でマウス等でグラフィカルに範囲を指定してもよいし、勿論、縦軸、横軸、及びそれらのmin,maxに対して数値入力も可能である。
また、尚、3次元の軌跡上のどの位置を切断面とするか、更にこの位置でX軸、Y軸、Z軸の何れの方向の切断面とするのかは、ユーザの経験や勘により決定される。
【0048】
そして、「公差反映」ボタン84をクリックすると、図13に示す公差反映ウィンドウ90が表示される。
ここで、アセンブリ母集団の各個体(図12の右側の各点)に関するデータとして、図5の処理においてこれら各個体を生成した際の各部品(ギア等)の位置(上記のように公差範囲内でランダムにバラつかせたもの)のデータが格納されており、このデータを参照すれば、指定範囲87内に存在するアセンブリ母集団の各個体について、上記各部品(ギア等)の位置(基準からのX軸/Y軸/Z軸方向へのズレ、及びθ;図4(b)参照)が分かる。
【0049】
よって、公差反映ウィンドウ90上の公差設定リスト91において、ユーザ等が、任意の部品名を選択し(図の例では各部品の基準座標系名が表示され、その中で_wc00015が選択されている)、更に軸方向選択ボタン群92より任意の軸方向を選択すると(図の例ではX軸方向)、表示領域93に図示のような各点が表示される。この各点は、上記の例では、アセンブリ母集団の各個体についての部品_wc00015のX軸方向の位置(基準からのズレ)を表す。そして、同図では分からないが、実際には、上記指定範囲87内に存在するアセンブリ母集団の各個体についての点は、色を変えて表示される。
【0050】
これによって、ユーザは、色が違う点が存在する範囲が容易に視認できるので、これを参照しながら組立公差を再設定できる。
あるいは、システム側で、図示のように、上記色が違う点の中でX軸方向の位置のMIN/MAX値を検出して表示し、これを新たな組立公差とするようにしてもよい。これは、注視点に対して課した設計仕様値を満たす各アセンブリサンプルをメモリ上にて識別することで可能となる。
【0051】
図示の例では、最初に指定してあった公差 [-0.1, 01]を、[-0.057576,0.079798]に再設定すべきことが表示される。これは、注視点の動作が指定範囲87内に収まる様にする為には、部品_wc00015のX軸方向の組立公差を上記[-0.057576,0.079798]に狭めなければならないことを意味する。
【0052】
同様にして、Y軸方向、Z軸方向の公差を再設定する。また、他の部品についても同様にして公差を再設定する。
このようにして、本例のシステムを用いれば、注視点の動作が指定範囲87内に収まる様にする為の各公差の最適値を得ることができる。
【0053】
但し、こうして求めた公差許容範囲は、設計仕様を満たすための必要条件であって十分条件ではない。十分条件であることを確認するためには、上記図4(b)の画面上で上記再設定した公差の値を用いて設定し直し、アセンブリ母集団を作り直して、上述した解析を繰り返す。
【0054】
図14は、以上説明した処理手順を示すフローチャート図である。これは、本例による第1の公差許容範囲逆解析法を示す図であるともいえる。
同図において、まず、上記図4(b)で説明したように、各部品の組立公差を設定する(ステップS41)。
【0055】
次に、各部品の組立位置をステップS41で設定した組立公差の範囲内でランダムに振らせて確率分布の個体群を作成する。すなわち、モンテカルロ法によるアセンブリ母集団を作成する(ステップS42)。
そして、ステップS42で作成した各アセンブリ個体に対して、実際の取付け位置を再現する座標変換を実行する。これより、既に説明してあるように、組み付け状態が微妙に異なったN個のアセンブリ個体群が作成される(ステップS43)。
【0056】
尚、溝・ガタ機構がある場合には、図9に示す処理により、各個体毎のリレーション関係を算出する。
次に、図11で説明したように、上記組み付け状態が微妙に異なったN個の各アセンブリ個体毎に、3次元CADシミュレーション機能等により上述した指定範囲内での駆動を実行して、注視点の軌跡分布(N通りの軌跡)を描画させる(ステップS44)。そして、図12の分布画面ウィンドウ80で説明したように、ユーザ等の指定に応じてこの軌跡分布を任意の位置で切断した断面図を表示する。すなわち、軌跡分布を2次元上のポイント(点)として表示する(ステップS45)。そして、ユーザ等は、図12で説明した「設計仕様の指定範囲」87を設定する(ステップS46)。尚、この指定範囲87は、設計仕様上予め決まっている場合、予め設定/登録されているものを読み出して指定範囲87とするものであってもよい。この場合、ユーザは、逐一指定する手間が省ける。
【0057】
システムは、上記ユーザにより設定された「設計仕様の指定範囲」87の範囲内に存在するアセンブリ個体をメモリ上にて選別し(ステップS47)、図13の公差反映ウィンドウ90で説明したように、選別したアセンブリ個体を、組立公差分布内にて、他のサンプル(アセンブリ個体)とは違った色で表示する(ステップS48)。
【0058】
これは、例えば、各アセンブリ個体には生成時に識別符号が割り当てられており、メモリ上では各識別符号に対応付けてそのアセンブリ個体を生成したときの各部品の組み付け状態(X軸/Y軸/Z軸方向のズレ、及びθ)が格納/管理されている。一方、各軌跡(断面図上では“点”)のデータの中には、それを描き出したアセンブリ個体の識別符号が含まれている。これより、「設計仕様の指定範囲」87の範囲内に存在するアセンブリ個体の識別符号が分かるので、メモリ上にて、当該識別符号と一致するデータを検索/抽出することができるので、これより、図13でも説明したように、ユーザが指定した部品/軸方向における全てのアセンブリ個体のバラツキ分布の中で、上記「設計仕様の指定範囲」87の範囲内に存在するアセンブリ個体のものが区別できるように(例えば違った色で)表示することができる。
【0059】
次のステップS49の処理は、上記“十分条件”を満たすか否かを確認するために後述する2回目以降の処理を行った際に必要な判定処理であるので、ここでは説明せず、次のステップS51の処理について説明する。
ステップS51の処理は、上記図13で説明したMIN/MAXを表示する処理であり、この各部品毎/軸方向毎に表示されるMIN/MAXの値を、新たな組立公差として(ステップS52)ステップS41に戻り上述した処理を繰り返す(2回目以降の処理を行う)。この2回目以降の処理は、組立公差の値が変わったこと以外は、1回目の処理と同じとする。
【0060】
これより、2回目の処理におけるステップS48の表示は、例えば図13の例では[-0.057576, 0.079798] の範囲内に全てのアセンブリ個体が表示されると共に、上記“十分条件”を満たしていた場合には全てのアセンブリ個体が「設計仕様の指定範囲」87の範囲内に存在しているはずであるので、全て同一色で表示されるはずである。よって、全てのサンプルが同一色で表示された場合には(ステップS49,YES)、上記新たな組立公差が“十分条件”を満たしていることが確認できたので、当該処理を終了する(ステップS50)。
【0061】
一方、全てのサンプルが同一色で表示されない場合(ステップS49,NO)、すなわち「設計仕様の指定範囲」87の範囲外に表示されたアセンブリ個体が存在した場合には、上記1回目の処理のときと同様にMIN/MAXを表示し、これより新たな組立公差を設定し直して、3回目の処理へと移行する。
【0062】
このように、本例のシステムを用いれば、ユーザは、注視点の動作が設計仕様を満たすようにするのに各部品の組立公差をどのように設定すべきかを、容易に決めることができる。
次に、以下に、第2の公差許容範囲逆解析法について説明する。
【0063】
上述した第1の公差許容範囲逆解析法では、2回目以降の処理が、最初から(すなわち組立公差として再設定してモンテカルロ法によるアセンブリ個体群の生成するところから)処理をやり直すものとなっている為、ユーザにとって処理待ち時間が長くなり、特に何度も解析を繰り返す場合には作業効率が良いとは言えないものであった。
【0064】
これに対して、第2の公差許容範囲逆解析法では、作業効率を上げるため、以下に説明するように組立公差の再設定結果をGUI上ですぐに反映できるようにしている。すなわち、各部品の組立公差を変更したとき、モンテカルロ法によるアセンブリ個体群の生成等は行わずに、即座に、変更後の組立公差を満たすアセンブリ個体が設計仕様を満たすか否かの判定を行い表示する。
【0065】
図15は、第2の公差許容範囲逆解析法の処理手順を説明する為のフローチャート図である。
同図において、ステップS61〜S67の処理は、図14のステップS41〜S47の処理と同じであるので、説明は省略する。また、ステップS68の処理も、図14のステップS51の処理とほぼ同様にして、設計仕様を満たす各アセンブリ個体に属するデータ(それを生成したときの各部品毎の軸方向毎の“振れ”の値)に基づいて、各部品毎/軸方向毎にMIN/MAX値を算出する。
【0066】
次に、各部品毎/軸方向毎の組立公差を、上記算出したMIN/MAX値に置き換える。そして、全てのアセンブリ個体各々についてそれが属するデータ(上記各部品毎の軸方向毎の“振れ”の値)を参照して、その全てが上記新たな組立公差の範囲内にあるアセンブリ個体を抽出(選択)する(ステップS69)。
【0067】
そして、ステップS69で抽出したアセンブリ個体の中で、「設計仕様の指定範囲」87の範囲内に存在するアセンブリ個体を選別する(ステップS70)。
仮に上記算出したMIN/MAX値が、図14で説明した“十分条件”を満たすものであるならば、ステップS69で抽出したアセンブリ個体は、全て、「設計仕様の指定範囲」87を満たすものであるはずである。よって、ステップS71において、ステップS69で抽出したアセンブリ個体が全て「設計仕様の指定範囲」87を満たすものか否かを判定し、満たすものであるならば(ステップS71,YES)、当該公差解析処理を終了する(ステップS73)。
【0068】
一方、ステップS69で抽出したアセンブリ個体の中に「設計仕様の指定範囲」87を満たさないものが存在する場合には(ステップS71,NO)、各部品毎/軸方向毎の組立公差を新たに設定してステップS69〜S71の処理を繰り返す。
【0069】
この新たな組立公差の設定は、基本的には、上記MIN/MAX値を基準にしながらユーザが試行錯誤して判断し決定するものであるが、本例によるシステムでは、図16に示すGUIを提供することで、このユーザの判断作業がやり易くなるように支援する。
【0070】
上記新たな組立公差の変更設定作業の際には、図16に示すような組立公差調整画面100と分布画面110とが表示される。組立公差調整画面100上で設定を行った結果は、直ちに、分布画面110上で反映されるようになっている。
組立公差調整画面100上では、部品毎/軸方向毎に組立公差(図では最小値、最大値と表示している)を調整することもできるし、全部品の組立公差を一律調整することもできる。すなわち、組立公差調整画面100上では、まず、上記ステップS68の処理結果を受けて、部品毎/軸方向毎のMIN/MAX値を、公差設定リスト101として表示する。ユーザが、上記ステップS72において新たな組立公差を設定する際には、まず、組立公差調整画面100上で一括操作102か個別操作103かを選択する。
【0071】
一括操作102を選択した場合には、最小値/最大値104のどちらを変更するかを選択した後、比率105を入力する。例えば、最大値を選択して比率105を90%とした場合には、公差設定リスト101に表示される各部品毎/軸方向毎の組立公差の値に一括して0.9を乗じた値が、新たな組立公差として設定されることになる。
【0072】
個別操作103を選択した場合には、公差設定リスト101上で設定対象を指定し(図示の例では_wc00110のX軸方向)、最小値/最大値106のどちらを変更するかを選択した後、新たな値を設定する(これは、直接数値を入力してもよいし、マウスを用いてスライダ107を左右に動かして設定してもよい)。
【0073】
このようにして組立公差調整画面100上で組立公差を変更した結果、注視点の分布が変わるが、これは分布画面110上の断面図111上に即座に反映される。その際、図では表すことができないが、実際の表示画面では、組立公差変更前の注視点の分布もそのまま表示すると共に、組立公差変更後の注視点の分布を色違いで表示する(例えば変更前のものは緑色の点、変更後のものはピンク色の点として表示する)。これにより、組立公差の変更前/後で注視点の分布がどの様に変化したのか把握し易くなる。更に、変更後の注視点の分布について、図示の様に、縦軸および横軸への投影分布(ヒストグラム)112を表示することにより、分布の中心からの偏りや許容範囲外の分布が把握し易くなる。また、図示の反映点数113のように許容範囲内に入っている点の数を表示したり、(図示していないが)許容範囲外の点の数を表示することにより、公差を絞り込んだときの影響がすぐに分かる。
【0074】
また、分布画面110上には、分布画面ウィンドウ80の許容範囲設定領域83とこの領域83における設定内容に応じて表示される設計仕様の指定範囲87と同様に、許容範囲設定領域115とこの領域115における設定内容に応じて表示される設計仕様の指定範囲114がある。
【0075】
上記図16では、組立公差調整画面110での公差範囲の設定を、基本的にはユーザが試行錯誤して行うが、この試行錯誤して設定した結果が即座に把握し易くなるような表示形態で表示させることで、作業効率の向上を図れるものであるが、更にこの試行錯誤して設定値を判断するときに、どの部品の公差を絞り込むのが最も効果的かという指標があれば、この試行錯誤の作業を大幅に軽減できる。そこで、各部品の組立公差と注視点分布状況との関係を調べ、注視点を許容範囲内に収めるのにもっとも影響の大きい部品/軸方向を抽出する。
【0076】
具体的には、例えば、図16の組立公差調整画面110は、図示の「範囲操作」、「感度解析」、「表示設定」の項目の中で「範囲操作」を選択しているときの表示画面を示しているが、「感度解析」を選択すると、特に図示しないが、各部品それぞれに対する組立公差の変化量(一定量)を設定する画面が表示され、この設定内容に応じて上記「感度解析部」16により図17に示す処理が実行され、この処理結果が、公差設定リスト101内の右側に示す「感度解析結果」として表示される。ここで“一定量”とは、例えば、0.01mmとか設定した公差の10%などである。
【0077】
図17は、この感度解析処理を説明する為のフローチャート図である。
上記のように組立公差の変化量(一定量)が設定されると、各部品/軸方向の中から、1つずつ選択し、選択する毎に、選択した部品/軸方向の組立公差を一定量変化させたときの注視点の分布状況を算出する。また、組立公差変更前の注視点の分布状況を記憶しておく。そして、これら組立公差の変更前/後の注視点の分布状況を比較して、「設計仕様を満たさないアセンブリ個体数の変化量α」、「設計仕様を満たすアセンブリ個体数の変化量β」を各々算出し、
感度A=α÷β
を算出する(ステップS81)。
【0078】
この感度Aを、公差設定リスト101内の右側に示す「感度解析結果」として表示する(ステップS82)。
上記感度Aを算出した部品/軸方向の組立公差の値は変更前に戻し、次の部品/軸方向を選択して同様にして感度Aを算出/表示する。このようにして全ての部品/軸方向について感度Aを算出/表示したら処理を終了する。
【0079】
ここで、公差を調整して範囲を絞り込むときは、許容範囲外の点を減らすことが大きな指標であるが、同時に許容範囲内の点はできるだけ残しておく必要がある。上記感度Aの算出式を見れば明らかなように、感度Aの値は、許容範囲外の点が多く減るほど、許容範囲内の点が多く残るほど、その値は大きくなる。
【0080】
つまり、感度Aが最も大きい(高い)部品/軸方向が、注視点分布を許容範囲内に収めるのにもっとも影響の大きい部品/軸方向ということになる。
よって、ユーザは、公差設定リスト101内の右側に示す「感度解析結果」の表示より、感度Aの値が大きい部品/軸方向の組立公差を優先的に変更するようにすれば、作業効率の向上を図れる。
【0081】
上述した感度解析法では、どの部品の組立公差を調整すればよいかはわかるが、どのくらい調整すればよいかはわからない。そこで、ある程度最適な調整量を自動的に計算してユーザに提示し、ユーザはこれをもとに微調整を行えばよいだけにする。これを実現するのが、上記「感度解析公差反映部」17である。
【0082】
この「感度解析公差反映部」17に実行される処理の概略フローチャートを図15に示す。まず、“設計仕様を満たさないアセンブリ個体(許容範囲114外の点)”を除去する最適な公差範囲を計算する。これは、各部品の組立公差を変更し、“設計仕様を満たさないアセンブリ個体(許容範囲114外の点)”が取り除かれるまで絞っていく(“取り除かれる”とは許容範囲114外のエリアから取り除かれること、すなわち許容範囲114内に入るようにすることを意味し、“絞る”とは、組立公差の幅を狭める、という意味である)。このとき、次の値を感度として使用する(上記感度Aと区別し、感度Wと呼ぶ)。
【0083】
感度W= 感度A÷「修正比率」
(但し、修正比率 = 「組立公差を狭める幅(調整量)」÷「組立公差の幅(組立公差調整画面100上で入力した最大値から最小値の幅)」)
上記感度Wの算出は、“設計仕様を満たさないアセンブリ個体(許容範囲114外の点)”の各々を順次対象として、それぞれ、各部品/軸方向毎に、少なくともそのアセンブリ個体は“取り除かれる”ようにする新たな組立公差(調整量)を設定しつつ、感度Wを計算する(ステップS91)。また、各々の感度Wとそのときの組立公差(調整量)は記憶しておく。この処理の詳細は図19に示す。
【0084】
これにより、記憶してある全ての組立公差(調整量)を用いて組立公差を修正すれば、許容範囲外の点はなくなる。しかし、冗長性があるので、記憶してある感度の中で値の大きなものから順にそれに対応する組立公差(調整量)を用いて組立公差を修正していき、許容範囲内にすべて収まるまで、これを繰り返す。
【0085】
つまり、上記算出した各感度Wの中でまず最も大きな値を持つものを選択し、それに対応する組立公差(調整量)を用いた場合に全てのアセンブリ個体が設計仕様を満たすようになるか判定し、満たさない場合には2番目に大きな値の感度Wに対応する組立公差(調整量)も加えて上記判定を行い、これを全てのアセンブリ個体が設計仕様を満たすようになるまで繰り返す(ステップS92)。この処理の詳細は図19に示す。
【0086】
上記処理の詳細フローチャートを図19に示す。
同図に示す処理を説明する前に、その前提について説明しておく。
まず、部品の数はM個であるとする。このM個の部品の各々の最初に設定される組立公差をC1、C2、・・・CM で表す。この組立公差に基づいて図15のステップS62でモンテカルロ法により生成されたN個(例えば上記例では10000個)のアセンブリ個体をA1、A2、・・・ANで表す。また、図15のステップS69の処理で最大値/最小値に置き換えられた新たな組立公差をC'1、C'2、・・・C'Mで表す。また、このステップS69で選択されたアセンブリ個体、すなわち新たな組立公差をC'1、C'2、・・・C'Mを満たすアセンブリ個体(その数はL個であったとする)の番号をp1、p2、・・・pLで表す。例えば、極く簡単な例で言って、ステップS69で選択されたアセンブリ個体がA7、A29、A69の3つ(L=3)であったとすると、p1=7、p2=29、p3=69ということになる。そして、このp1、p2、・・・pLの中でステップS70の処理で選別されなかったもの、すなわち設計仕様を満たさないものを(その数はt個であったとする)の番号をg1、g2、・・・gt (gは1〜Lの中の数字)で表す。例えば、p1、p2、・・・pLの中でp3、p6、p8 の3つが該当するものであったとすると、g1=3、g2=6、g3=8ということになる。
【0087】
以上の事から、まず、図19に示す処理のうち、ステップS101〜109の処理は、ステップS70の処理で選別されなかったもの、すなわち新たな組立公差は満たすが設計仕様を満たさないアセンブリ個体の各々を対象にして、1つずつ、順次、処理を繰り返していくものであることが分かるであろう。
【0088】
但し、メモリ上では、設計仕様を満たさないアセンブリ個体をg1、g2、・・・gtで管理しているので、これに対応するアセンブリ個体番号を求める必要がある為、ステップS102でj=gi とし、ステップS104で処理対象となるアセンブリ個体Pjを指定している。例えば上記の例を用いれば、最初は、ステップS101でiに初期値=1を代入されているので、g1=3 であることから、ステップS102でj=3となり、番号p3のアセンブリ個体(上記例ではA69)がステップS104の処理対象となる。
【0089】
ステップS104では、まず、上記処理対象となるアセンブリ個体に関して、これを生成した際の各部品の組み付け位置データを読み出して(生成時にメモリに格納してある)、各部品u(部品座標u)毎にこの組み付け位置データを用いて仮の組立公差を設定する。これを、具体例を挙げて説明すると、部品uは、例えばu=1はギアA、u=2はギアB、u=3はギアC、u=4は部品Dを意味するものとする(よって、この場合、Mは4である)。これより、u=5となるまで、u=1〜4の各々の部品について、ステップS104〜S106の処理を繰り返すことになる。また、処理対象は、上記例の場合、i=1のとき、アセンブリ個体p3であり、ギアAの組立公差、及びアセンブリ個体p3のギアAの組み付け位置は、ここではx軸方向のみ例にすると、組立公差は最小値=-1.0、最大値=+1.0であり、組み付け位置は+0.6であったとすると、今回の処理対象であるアセンブリ個体p3に対する上記仮の組立公差は、最小値=-1.0、最大値=+0.6となる。この例では上記修正比率= 「組立公差を狭める幅(調整量)」÷「組立公差の幅」は、「組立公差を狭める幅(調整量)」が0.4、「組立公差の幅」が2.0であるので、0.2となる。同様の処理は、y軸方向、z軸方向、θの各々についても行う。これより、更に、上記ステップS81の処理の場合と同様にして、全てのアセンブリ個体の中で全ての部品の組立公差(ここでは、ギアAは上記仮の組立公差となり、他の部品の組立公差は元のまま)を満たすアセンブリ個体を選択し、選択したアセンブリ個体の中で「設計仕様を満たすものの数の変化量」と「設計仕様を満たさないものの数の変化量」を求めることで、上記感度Aを算出する。 以上の事より、感度W=感度A÷「修正比率」が算出できる。ここでは、部品uに関する感度Wを感度Wuと表現するものとし、最初はu=1の部品が対象なので感度W1 が算出されることになる。
【0090】
以上が、ステップS104の処理であり、この感度Wu をu=1〜Mの各々について算出する。上記の例では、感度W1、W2、W3、W4が算出される。
次に、ステップS107の処理により、上記算出した感度W1〜WMの中の最大値をViとする。そして、iを+1インクリメントし(ステップS108)、g1〜gtまでの全てについて上記処理を行ってV1〜Vtが得られるまで(ステップS109)上述した処理を繰り返し行う。
【0091】
ここで、上記i=1の場合のステップS104の処理の際には、アセンブリ個体p3 を生成した際の部品の組み付け位置を仮の組立公差に使用しているので、少なくともアセンブリ個体p3 については設計仕様を満たすものへと変わることになる。よって、g1〜gtの全てについて、その組み付け位置を用いて仮の組立公差(調整量)を決定し、これらを全てまとめて新たな組立公差を設定すれば、設計仕様を満たさなかったアセンブリ個体(g1〜gt)は全て、設計仕様を満たすものへと変わることになる。この事が、上述した「記憶してある全ての組立公差(調整量)を用いて組立公差を修正すれば、許容範囲外の点はなくなる。」と言っている意味である。しかしながら、これでは、確実に許容範囲外の点はなくなる一方で、冗長性がある、すなわち組立公差が不当に狭くなり過ぎる可能性がある。
【0092】
よって、いきなり上記仮の組立公差(調整量)全てを用いて組立公差を修正するのではなく、1つづつ用いて順次修正を加えながら、その都度、許容範囲外の点が無くなったか否か判定し、許容範囲外の点が無くなったら処理を終了し、その時点までに修正された組立公差が、上記「ある程度最適な調整」が行われた組立公差ということになる。上記「1つずつ用いて順次」の順番は、感度Wの高いものから順番にするのが望ましい。以上述べたことが、図19のステップS111〜ステップS114の処理である。
【0093】
但し、本例では、ステップS111の処理の前に、ステップS110において、V1〜Vtの中で、ステップS107で記憶された部品座標が同じであるものがある場合(例えばV1とV2はどちらもステップS107の処理においてW1〜WMの中で最大値がW1であった為、このときの部品u=1が記録されていた場合)、調整量が最も小さいものを採用する。
【0094】
そして、まず最初に、V1〜Vtの中で(但し、ステップS110で採用されなかったものは除く)最も値が大きい(最も感度が高い)ものを選び(ステップS111)、これに対応する仮の組立公差(ステップS107で対応付けて記憶されている)を用いて組立公差を修正し、全てのアセンブリ個体の中でこの新たな組立公差を満たすアセンブリ個体を選択し、選択したアセンブリ個体が全て設計仕様を満たすものとなったか否かを判定する(ステップS113)。全て設計仕様を満たすものとならなかった場合には(ステップS113,NO)、2番目に感度が高いものを選択し(ステップS114)、これに対応する仮の組立公差を用いて上記と同様に組立公差を修正する。但し、最も感度が高いものにより修正した組立公差はそのまま残しておくのであり、これに加えて更に他の組立公差を修正していくのである。そして、上記ステップS113の判定を行い、判定がNOであった場合には更に3番目に感度が高いもの、4番目に感度が高いものというように順次選択していき、組立公差の修正を加えていく。
【0095】
全て設計仕様を満たすものとなったら(ステップS113,YES)当該処理を終了し、そのときの組立公差(修正後の組立公差)または修正に用いた調整量をユーザに提示する等する。これよりユーザは、「ある程度最適な調整」が行われた組立公差またはその調整量を参照して、微調整を行えばよく、最適な組立公差を決めるのに試行錯誤して判断する手間が掛からなくなり、最適な組立公差決定の為の作業効率が大幅に向上することが期待できる。
【0096】
以上説明したような本発明による組立公差解析システム/方法は、上記図8、図14、図15、図17、図18、図19等のフローチャートで示したプログラムが格納された情報処理装置、または外部からこの情報処理装置に上記プログラムをダウンロードすることで実現可能である。
【0097】
図20は、このような本発明を実現するためのプログラムの情報処理装置へのローディングを説明する為の図である。
同図において、本発明の組立公差解析システム/方法を実現するための情報処理装置(コンピュータ)121は、本体122とメモリ123等より構成される。メモリ123は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、磁気ディスク等の記憶装置であり、例えば図2のRAM23/記憶装置22に相当する構成である。
【0098】
このようなメモリ123に上記図8、図14、図15、図17、図18、図19等のフローチャートで示したプログラムが格納され、このプログラムが本体122(CPU21等)によって実行されることによって、上述した本発明の組立公差解析システム/方法の各種処理機能が実現される。
【0099】
また、このようなプログラムは、プログラム提供者側の情報処理装置(サーバ等)130からネットワーク124を介して情報処理装置121にダウンロードする形態であってもよいし、あるいは上記プログラムが記録されて市販され流通している可搬記憶媒体125を、情報処理装置121にセットして、本体122によって実行されることで、上述した本発明の組立公差解析システム/方法の各種処理機能が実現される形態であってもよい。
【0100】
尚、可搬記憶媒体125としては、例えばCD−ROM、フロッピーディスク、光ディスク、光磁気ディスク等様々であってよい。
(付記1) 組立公差を解析する装置であって、
解析対象を構成する各部品の形状・アセンブリ情報を格納する物体形状・アセンブリ情報記憶手段と、
解析対象を構成する各部品の組立公差の初期設定値に基づいてモンテカルロ法により各部品取り付け位置が微妙に異なるアセンブリサンプルの母集団を作成する、モンテカルロ法による母集団作成手段と、
該モンテカルロ法による母集団作成手段により求められたアセンブリサンプル毎にその部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記形状・アセンブリ情報を用いてシミュレートし、任意の注視点の動作軌跡を求めるシミュレーション手段と、
該複数の動作軌跡の中で前記注視点に課される設計仕様範囲で動作する軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの各部品取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定する公差許容範囲逆解析手段と、
を有することを特徴とする組立公差解析装置。
【0101】
(付記2) 前記シミュレーションにおいて溝の遊び・ガタ機構を厳密に再現するヒステリシス解析手段を更に有することを特徴とする付記1記載の組立公差解析装置。
(付記3) 前記公差許容範囲逆解析手段は、前記動作軌跡上の任意の位置で該動作軌跡を2次元的な断面図上に描画し、該2次元断面図上で前記設計仕様範囲を設定させて前記選別を行うことを特徴とする付記1または2記載の組立公差解析装置。
【0102】
(付記4) 前記公差許容範囲逆解析手段により決定された新たな組立公差を用いて、再度、前記モンテカルロ法による母集団作成手段、シミュレーション手段による処理を実行し、全ての動作軌跡が前記設計仕様範囲にあるか否かを判定することをことを特徴とする付記1〜3の何れかに記載の組立公差解析装置。
【0103】
(付記5) 前記アセンブリサンプルの中で自己の各部品取り付け位置が前記新たな組立公差を満たすアセンブリサンプルを選別し、該選別したアセンブリサンプルに対応する動作軌跡が全て前記設計仕様範囲にあるか否かを判定することをことを特徴とする付記1〜3の何れかに記載の組立公差解析装置。
【0104】
(付記6) 前記2次元的な断面図上に描画された動作軌跡分布の投影分布を表示する手段を更に有することを特徴とする付記5記載の組立公差解析装置。
(付記7) 前記設計仕様範囲外の動作軌跡が存在する場合、更に新たな組立公差を設定する際、各部品の組立公差の変更が、該設計仕様範囲外の動作軌跡を無くすのにどの程度寄与するかを示す感度を算出して表示する感度解析手段を更に有することを特徴とする付記5または6記載の組立公差解析装置。
【0105】
(付記8) 前記感度解析手段は、各部品の組立公差を一定量小さくした際の設計仕様範囲外の動作軌跡数の変化量と設計仕様範囲外の動作軌跡数の変化量との比率を感度とすることを特徴とする付記7記載の組立公差解析装置。
(付記9) 前記設計仕様範囲外の動作軌跡が存在する場合、更に新たな組立公差を設定する際、該設計仕様範囲外の動作軌跡を無くすのに必要な各部品の組立公差の変更量を算出/提示する感度解析公差反映手段を更に有することを特徴とする付記5または6記載の組立公差解析装置。
【0106】
(付記10) 前記感度解析公差反映手段は、前記設計仕様範囲外の動作軌跡毎に、少なくともその動作軌跡は設計仕様範囲内となるようにする組立公差の調整量を求めると共に感度を算出し、該感度が高いものから順にその調整量を用いて組立公差を修正していくことで前記変更量を求めることを特徴とする付記9記載の組立公差解析装置。
【0107】
(付記11) 前記解析対象を構成する各部品の組立公差を入力/変更させる組立公差入力画面と、
前記2次元的な断面図と該2次元的な断面図上に描画された動作軌跡分布の投影分布を表示する分布画面とを表示し、
該組立公差入力画面上での組立公差の入力/変更は、直ちに分布画面の動作軌跡分布、投影分布の表示に反映されることを特徴とする付記6記載の組立公差解析装置。
【0108】
(付記12) 前記モンテカルロ法で作成される母集団の確率分布として、矩形分布または正規分布あるいはベータ分布を取ることを特徴とする付記1記載の組立公差解析装置。
(付記13) 解析対象を構成する各部品の組立公差の初期設定値に基づいてモンテカルロ法により各部品取り付け位置が微妙に異なるアセンブリサンプルの母集団を作成し、
該アセンブリサンプル毎にその部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記形状・アセンブリ情報を用いてシミュレートし、任意の注視点の動作軌跡を求め、
該複数の動作軌跡の中で前記注視点に課される設計仕様範囲内にある軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの各部品取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定することを特徴とする組立公差解析方法。
【0109】
(付記14) 前記アセンブリサンプルの中で自己の各部品取り付け位置が前記新たな組立公差を満たすアセンブリサンプルを選別し、該選別したアセンブリサンプルに対応する動作軌跡が全て前記設計仕様範囲にあるか否かを判定することを特徴とする付記13記載の組立公差解析方法。
【0110】
(付記15) 前記解析対象を構成する各部品の組立公差を一定量小さくした際の前記設計仕様範囲外の動作軌跡数の変化量と設計仕様範囲外の動作軌跡数の変化量との比率を感度として提示することを特徴とする付記14記載の組立公差解析方法。
【0111】
(付記16) 前記設計仕様範囲外の動作軌跡が存在する場合、更に新たな組立公差を設定する際、該設計仕様範囲外の動作軌跡を無くすのに必要な各部品の組立公差の変更量を算出/提示することを特徴とする付記14記載の組立公差解析方法。
【0112】
(付記17) コンピュータに、
解析対象を構成する各部品の組立公差の初期設定値に基づいてモンテカルロ法により各部品取り付け位置が微妙に異なるアセンブリサンプルの母集団を作成する機能と、
該アセンブリサンプル毎にその部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記形状・アセンブリ情報を用いてシミュレートし、任意の注視点の動作軌跡を求める機能と、
該複数の動作軌跡の中で前記注視点に課される設計仕様範囲内にある軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの各部品取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0113】
(付記18) コンピュータに、
前記解析対象を構成する各部品の組立公差を一定量小さくした際の前記設計仕様範囲外の動作軌跡数の変化量と設計仕様範囲外の動作軌跡数の変化量との比率を感度として提示する機能を更に実現させるための付記17記載のプログラム。
【0114】
(付記19) コンピュータに、
前記設計仕様範囲外の動作軌跡が存在する場合、更に新たな組立公差を設定する際、該設計仕様範囲外の動作軌跡を無くすのに必要な各部品の組立公差の変更量を算出/提示する機能を更に実現させるための付記17記載のプログラム。
【0115】
(付記20) コンピュータにおいて用いられたとき、
解析対象を構成する各部品の組立公差の初期設定値に基づいてモンテカルロ法により各部品取り付け位置が微妙に異なるアセンブリサンプルの母集団を作成する機能と、
該アセンブリサンプル毎にその部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記形状・アセンブリ情報を用いてシミュレートし、任意の注視点の動作軌跡を求める機能と、
該複数の動作軌跡の中で前記注視点に課される設計仕様範囲内にある軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの各部品取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定する機能と、
を実現させるプログラムを記録した前記コンピュータ読取り可能な記録媒体。
【0116】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の組立公差解析装置によれば、モンテカルロ法に基づく逆解析により、コンピュータ上に構築された3次元機構アセンブリモデルを構成する各部品(パーツ)の最適な組立公差を求めることを支援することができる。また、この逆解析の処理速度を向上させ、更にユーザ・フレンドリーなGUIを提供することで、ユーザが最適な組立公差を求める作業効率を向上させることができる。また、どの部品の組立公差が、注視点の動作を設計仕様範囲内に絞り込むのにどの程度寄与しているか(これを感度と呼ぶ)を求めて提示することで、上記ユーザの作業効率を更に向上させることができる。更に、組立公差の調整量について、ある程度最適な調整量を自動的に計算してユーザに提示し、ユーザはこれをもとに微調整を行えばよいだけにでき、上記ユーザの作業効率を更に向上させることができる。
【0117】
本発明は、量産機械製品の歩留まりを向上させ、機械設計の信頼度を高めるために貢献する技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による組立公差解析システムの機能ブロック図である。
【図2】組立公差解析システムを実現する情報処理装置の基本的なハードウェア構成図である。
【図3】組立公差設定画面の一例を示す図である。
【図4】(a)は組立公差設定ボックス40、(b)は次に表示される設定画面である。
【図5】モンテカルロ法による、アセンブリ状態の母集団作成処理を説明する為のフローチャート図である。
【図6】溝ジョイント機構(遊び・ガタが存在する)の簡単な例を示す図である。
【図7】(a)〜(c)は、駆動関節・従動関節の関係の一例をグラフで示す図である。
【図8】ガタがある溝機構や、元に戻る/戻らないのれん機構の一例を示す図である。
【図9】ガタがある溝機構や、元に戻る/戻らないのれん機構について、駆動関節が移動した際の対応する従動関節値を求める処理を示すフローチャート図である。
【図10】(a)〜(c)は、溝ジョイント機構を含む構成をシミュレーションにより駆動させる様子を示す図である。
【図11】シミュレーションによりアセンブリ母集団の各々を駆動させた場合の注視点の軌跡の分布を表示させた例である。
【図12】分布画面ウィンドウの拡大図である。
【図13】公差反映ウィンドウの一例を示す図である。
【図14】第1の公差許容範囲逆解析法による処理を説明する為のフローチャート図である。
【図15】第2の公差許容範囲逆解析法による処理を説明する為のフローチャート図である。
【図16】適切な組立公差の判断/設定作業がやり易くなるようにするGUIの一例を示す図である。
【図17】感度解析部による処理を説明する為のフローチャート図である。
【図18】感度解析公差反映部による処理を説明する為のフローチャート図である。
【図19】図18の処理の詳細フローチャート図である。
【図20】本発明を実現する為のプログラムのコンピュータへのローディングを説明する為の図である。
【符号の説明】
10 組立公差解析システム
11 物体形状・アセンブリ情報記憶部
12 モンテカルロ法による母集団作成部
13 物体位置・姿勢情報更新部
14 設計仕様指定部
15 公差許容範囲逆解析部
16 感度解析部
17 感度解析公差反映部
21 CPU
22 記憶装置
23 RAM
24 データ入力装置
25 グラフィックディスプレイ
26 I/F
27 I/F
30 組立公差設定画面
40 組立公差設定ボックス
41 円盤
42 ギヤ部品
43 ベース部品
44 公差設定部品
45 組み合わせ一覧
46 「追加」ボタン
47 「次へ」ボタン
50 組立公差設定ボックス
51 部品表示領域
52 組み合わせ一覧
53 公差設定領域
54 組立公差入力領域
55 「台形」ボタン
56 「正規分布」ボタン
57 「ベータ分布」ボタン
58 「関節座標修正」ボタン
61 ピン
62 溝
70 公差部品操作ウィンドウ
71 「分布画面表示」ボタン
72 軌跡
80 分布画面ウィンドウ
81 注視点設定領域
82 断面操作領域
83 許容範囲設定領域
84 「公差反映」ボタン
85 スライダ
86 分布領域
87 設計仕様の指定範囲
90 公差反映ウィンドウ
91 公差設定リスト
92 軸方向選択ボタン群
93 表示領域
100 組立公差調整画面
101 公差設定リスト
102 一括操作
103 個別操作
104 最小値/最大値
105 比率
106 最小値/最大値
107 スライダ
110 分布画面
111 断面図
112 投影分布(ヒストグラム)
113 反映点数
114 設計仕様の指定範囲
115 許容範囲設定領域
121 コンピュータ
122 本体
123 メモリ
124 ネットワーク
125 可搬記憶媒体
130 プログラム提供者側の情報処理装置

Claims (6)

  1. 組立公差を解析する装置であって、
    解析対象を構成する部品の形状アセンブリに関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記部品の組立公差の初期設定値に基づいて、前記部品取り付け位置が異なるアセンブリサンプルの母集団を、モンテカルロ法によって作成する作成手段と、
    前記母集団のアセンブリサンプル毎に、前記部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記情報を用いてシミュレートし、ある視点での動作軌跡を求めるシミュレーション手段と、
    前記動作軌跡の中で前記視点において課される設計仕様範囲で動作する軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの部品の取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定する解析手段と、
    を有することを特徴とする組立公差解析装置。
  2. 前記アセンブリサンプルの中で自己の各部品取り付け位置が前記新たな組立公差を満たすアセンブリサンプルを選別し、該選別したアセンブリサンプルに対応する動作軌跡が全て前記設計仕様範囲にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の組立公差解析装置。
  3. 前記シミュレーションにおいて溝の遊び・ガタ機構を厳密に再現するヒステリシス解析手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の組立公差解析装置。
  4. 前記解析手段は、前記動作軌跡上の任意の位置で該動作軌跡を2次元的な断面図上に描画し、該2次元断面図上で前記設計仕様範囲を設定させて前記選別を行うことを特徴とする請求項1記載の組立公差解析装置。
  5. コンピュータが、
    解析対象を構成する部品の組立公差の初期設定値に基づいて、前記部品取り付け位置が異なるアセンブリサンプルの母集団を、モンテカルト法によって作成し、
    前記母集団のアセンブリサンプル毎に、前記部品取り付け位置での解析対象の動作を、記憶手段に記憶されている前記部品の形状アセンブリに関する情報を用いてシミュレートし、ある視点での動作軌跡を求め、
    前記動作軌跡の中で前記視点において課される設計仕様範囲内にある軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの部品の取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定することを特徴とする組立公差解析方法。
  6. コンピュータに、
    解析対象を構成する部品の組立公差の初期設定値に基づいて、前記部品の取り付け位置が異なるアセンブリサンプルの母集団を、モンテカルト法によって作成する機能と、
    前記母集団のアセンブリサンプル毎に、前記部品取り付け位置での解析対象の動作を、前記部品の形状アセンブリに関する情報を用いてシミュレートし、ある視点での動作軌跡を求める機能と、
    前記動作軌跡の中で前記視点において課される設計仕様範囲内にある軌跡を選別し、該選別した軌跡に対応するアセンブリサンプルの部品の取り付け位置に基づいて、新たな組立公差を決定する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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