JP4680826B2 - 車両管理システム及び車両管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車や建設機械等の各種車両を管理するための車両管理システム及び車両管理方法に関する。
乗用車の入出庫を管理する方法としては、車両のユーザを識別するための情報が予め記憶されているIDタグをアンテナに近づけることにより、IDタグ内の情報を制御装置に読み取らせる立体駐車場に関する技術が知られている(特許文献1)。
碁盤の目に張り巡らせた複数の駐車場のそれぞれにレンタカーを用意し、各駐車場をホストコンピュータで集中管理することにより、ユーザが所望の駐車場からレンタルカーを借り出して、所望の駐車場で乗り捨てることができるようにした技術も知られている(特許文献2)。
レンタカーの貸出し及び返却の確認をホストコンピュータで集中管理することにより、無人で自動的に行うことができるようにした技術も知られている(特許文献3)。
特開平9−158514号公報 特開2004−30525号公報 特開2004−164626号公報
上述の従来技術では、各車両の位置を各駐車位置毎に管理するか(特許文献1)、あるいは、駐車場の全体で管理するか(特許文献2,3)のいずれかであり、駐車場内における車両の位置を緩やかに管理することはできない。従来技術では、車両の位置の管理単位が車両単位または駐車場単位であって、車両管理の効率が低い。
各車両の位置を個別に正確に管理しようとする場合、車両を出し入れするたびに、所定の位置に車両を駐車させたり、各車両の正確な駐車位置を特定する必要があり、管理効率が低い。また、駐車面積の異なる車両が同一の駐車場内に混在し、一台分の車両を駐車させるための区画と車両との対応関係が崩れる場合、車両の位置を正確に個別に管理するのは難しくなる。一台分の区画を広く設定すれば、車両と区画との対応関係が崩れるのをある程度まで防止することができるが、この場合は、無駄な空間が多数発生する可能性があり、駐車場の利用効率が低下する。
これに対し、駐車場全体における車両の有無だけを管理し、正確な駐車位置を管理しない場合は、駐車場の全体面積が大きくなればなるほど、目的の車両を発見するまでに手間がかかり、車両の管理効率が低下する。例えば、比較的広い面積を有する駐車場において、建設機械や大型ダンプトラック等の大型車両と普通乗用車等の小型車両とが混在して駐車される場合、目的の小型車両を発見するまでに時間を要し、使い勝手が低い。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、駐車場の面積を有効に利用することができ、車両の管理効率を改善できるようにした車両管理システム及び車両管理方法を提供することにある。本発明の他の目的は、駐車場の面積を有効に利用し、かつ、車両の状態も容易に管理することができるようにした車両管理システム及び車両管理方法を提供することにある。本発明の更なる目的は、駐車面積の異なる車両が混在する駐車場の面積を無駄なく利用しながら、車両の位置及び車両への作業状態を比較的容易に管理できるようにした車両管理システム及び車両管理方法を提供することにある。
本発明の第1の観点に従う車両管理システムは、車両を識別するための車両識別情報が関連づけられる複数のエンジンキーを、着脱可能に取り付けるためのキー取付手段と、キー取付手段に取り付けられた各エンジンキーから車両識別情報をそれぞれ取得するための少なくとも一つ以上の第1通信手段と、第1通信手段を介して取得された各車両識別情報をそれぞれ管理するための管理手段と、を備え、第1通信手段が各エンジンキーから車両識別情報を取得可能な第1通信領域は、一つの駐車場に複数設定されており、それぞれ複数の前記車両を駐車可能な駐車領域に予め対応付けられており、管理手段は、第1通信領域に対応付けられている駐車領域を識別するための駐車領域識別情報と第1通信領域内に存在するエンジンキーから取得された車両識別情報とを対応付けて管理する。
エンジンキーには、予め記憶されている車両識別情報を送信するための電子タグ手段を取り付けることができる。
第2通信領域に存在するエンジンキーから車両識別情報を取得するための複数の第2通信手段を、車両に関する複数の車両状態毎にそれぞれ関連づけて設け、管理手段は、各第2通信手段によってエンジンキーから取得された車両識別情報と、該各第2通信領域に関連づけられている車両状態を識別するための車両状態情報とを対応付けて管理することもできる。
本発明の第2の観点に従う車両管理システムは、車両を識別するための車両識別情報が予め記憶されている電子タグ手段を有するエンジンキーを取り付けるためのキー取付パネルと、キー取付パネルの少なくとも一方の面に設けられた複数の第1通信領域と、各第1通信領域内に位置してキー取付パネルに取り付けられているエンジンキーの電子タグ手段から、車両識別情報をそれぞれ取得するための第1通信手段と、キー取付パネルの少なくとも一方の面に設けられた複数の第2通信領域と、各第2通信領域内に存在するエンジンキーの電子タグ手段から、車両識別情報をそれぞれ取得するための第2通信手段と、第1通信手段または第2通信手段によりそれぞれ取得された車両識別情報を管理するための管理手段と、を備え、各第1通信領域は、一つの駐車場に複数設定されており、それぞれ複数の車両をそれぞれ駐車可能な複数の駐車領域に予め対応付けられており、各第2通信領域は、車両に関して予め設定されている車両状態に予め対応付けられており、管理手段は、第1通信手段によって車両識別情報が取得された場合は、この車両識別情報に駐車領域を識別するための駐車領域識別情報を対応付けて管理し、第2通信手段によって車両識別情報が取得された場合は、この車両識別情報に車両状態を識別するための車両状態情報を対応付けて管理する。
本発明の第3の観点に従う車両管理方法は、車両のエンジンキーに、車両を識別するための車両識別情報が予め記憶されている電子タグ手段を対応付けるステップと、一つの駐車場に複数設定されており、それぞれ複数の車両を駐車可能な駐車領域毎に、第1通信領域を有する第1通信手段をそれぞれ対応付けるステップと、第1通信領域内に存在するエンジンキーから車両識別情報を取得するステップと、取得された車両識別情報と第1通信領域に対応付けられている駐車領域を識別するための駐車領域識別情報とを対応付けて管理するステップと、をそれぞれ実行する。
本発明の第4の観点に従う車両管理方法は、それぞれ駐車面積の異なる複数種類の車両を混在させて駐車可能な駐車領域を複数有する駐車場を用いて、各車両の位置及び状態を管理するための車両管理方法であって、保管対象の車両を識別する車両識別情報を登録させるステップと、登録された車両識別情報を電子タグ手段に記憶させるステップと、電子タグ手段を車両のエンジンキーに取り付けさせるステップと、エンジンキーを、車両が駐車された駐車領域に対応づけられている第1通信領域内に保管させるステップと、第1通信手段により、第1通信領域内のエンジンキーの有する電子タグ手段から、車両識別情報を取得させるステップと、駐車領域を識別するための駐車領域識別情報と第1通信手段により取得された車両識別情報とを対応付けて記憶させるステップと、車両に対する所定作業の指示を受領するステップと、所定作業が指示された車両のエンジンキーを、第1通信領域から、所定作業に対応付けられている第2通信領域に移動させるステップと、第2通信手段により、第2通信領域内のエンジンキーの有する電子タグ手段から、車両識別情報を取得させるステップと、所定作業を識別するための作業コードと第2通信手段により取得された車両識別情報とを対応付けて記憶させるステップと、第2通信手段が電子タグ手段から車両識別情報を再び取得した場合には、所定作業が完了したものと判断するステップと、をそれぞれ実行する。
本発明によれば、それぞれ複数の車両が駐車可能な複数の駐車領域を一つの駐車場内に設け、各駐車領域に予め対応づけられている第1通信領域にエンジンキーを取り付けることにより、そのエンジンキーを使用する車両が駐車場内のどの駐車領域に駐車しているのかを容易に検出することができる。従って、車両の位置を比較的簡単に特定することができ、車両の管理効率を高めることができる。
エンジンキーに、予め記憶されている車両識別情報を送信するための電子タグ手段を取り付けることにより、エンジンキー側から無線通信によって車両識別情報を送信させることができる。
各車両状態毎にそれぞれ関連づけられる第2通信領域を設け、車両状態情報と車両識別情報とを対応付けて管理することにより、駐車場内における車両の位置に加えて、車両の状態も管理することができ、使い勝手が向上する。
また、本発明の他の観点によれば、保管対象の車両の駐車場内における位置及び作業状態を管理することができ、管理効率及び使い勝手が向上する。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、以下に詳述するように、エンジンキーの保管位置(取付位置)を駐車場(保管場所)における車両のおよその位置として比較的粗く管理することにより、大小様々な車両が混在する駐車場の面積を有効に活用する。また、本実施形態では、車両のエンジンキーに、車両に関する各工程の状況を示すステータスを関連づけて管理することにより、車両管理作業の効率を高めている。以下、本実施形態を詳細に説明する。
図1は、車両管理システムの全体を示すシステム構成図である。但し、図1に示される全ての構成要素を本発明に係る車両管理システムが備える必要はない。この車両管理システムは、例えば、タグ管理システム10と、在庫管理システム20と、キー管理パネル100を備える。そして、この車両管理システムは、輸送管理システム30や顧客システム40、あるいは、運送会社システム50と接続可能である。
タグ管理システム10、在庫管理システム20及び輸送管理システム30については、さらに後述する。顧客システム40は、車両管理システムを利用する顧客によって運用されるコンピュータシステムである。運送会社システム50は、車両の輸送を行う運送会社により運用されるコンピュータシステムである。
先に、ネットワーク構成の一例を説明する。例えば、タグ管理システム10,在庫管理システム20,輸送管理システム30,顧客システム40及び運送会社システム50は、例えば、インターネット等の通信ネットワーク61を介して、相互通信可能に接続されている。また、タグ管理システム10は、例えば、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク62,63を介して、輸送管理システム30,在庫管理システム20にそれぞれ接続される。なお、上述のネットワーク構成は一例であって、本発明は上述の構成に限定されない。例えば、専用通信回線、公衆電話回線網やファクシミリ通信網等の他の通信経路を適宜利用することもできる。
次に、「駐車場」としての保管場所1000の構成を簡単に説明する。この保管場所1000には、複数のゾーン1100が予め設定されている。各ゾーン1100は「駐車領域」にそれぞれ対応する。各ゾーン1100は、それぞれ複数の(例えば、十数台〜数十台程度の)車両Mが駐車可能な程度の面積を有する。各ゾーン1100に実際に駐車可能な台数は、車両Mの種類によって相違する。保管場所1000におけるゾーン管理については、図2と共にさらに後述する。なお、以下の説明では、車両の符号Mを省略する場合がある。
キー管理パネル100は、「キー取付手段」または「キー取付パネル」に該当し、保管場所1000の各ゾーン1100に駐車された車両のエンジンキーを保管するためのものである。
キー管理パネル100の詳細は図3と共に後述するが、先に簡単に説明すると、キー管理パネル100には、各ゾーン1100にそれぞれ対応する複数のロケーション管理アンテナ110と、各車両の状態にそれぞれ対応する複数の工程管理アンテナ120とが設けられている。
「第1通信手段」に該当するロケーション管理アンテナ110は、例えば、略矩形状に形成されており、キー管理パネル100の表面に設けられている。各ロケーション管理アンテナ110の内部には、エンジンキー200の電子タグ210と通信可能な通信領域111がそれぞれ形成されている。通信領域111は「第1通信領域」に該当する。通信領域111内に位置して、キー管理パネル100の表面に、複数のエンジンキー200を着脱可能に取り付けることができる。
通信領域111の面積、即ち、アンテナ110の寸法は、例えば、そのアンテナ110に対応するゾーン1100に駐車可能な最大の車両数に基づいて設定可能である。例えば、一つのゾーン1100に最大10台の車両を駐車可能である場合、そのゾーン1100に対応する通信領域111の面積は、少なくとも10個以上のエンジンキー200及び電子タグ210を収容可能な大きさに設定される。
工程管理アンテナ120は、「第2通信手段」に該当し、例えば、略矩形状に形成されて、キー管理パネル100の表面に設けられている。上記アンテナ110と同様に、各工程管理アンテナ120の内部には、電子タグ210と通信可能な通信領域121がそれぞれ形成されている。
工程管理アンテナ120は、一時的にエンジンキー200の電子タグ210と通信するためのものである。例えば、車両が入出庫した場合や、車両の整備作業を行う場合に、通信領域111から取り外されたエンジンキー200及び電子タグ210が、オペレータによって通信領域121に一時的に移動される。
従って、通信領域121内にエンジンキー200及び電子タグ210が長時間滞在する可能性は低い。エンジンキー200及び電子タグ210の保管場所(取付位置)は、基本的に通信領域111内である。そこで、通信領域121の面積は、例えば、1個ないし数個程度のエンジンキー200及び電子タグ210を収容可能な大きさに設定することができる。
本実施例では、通信領域111,121をそれぞれ略矩形状に形成する場合を示すが、これに限定されるものではなく、例えば、三角形状、5角形以上の多角形状、円形状等のように、種々の形状に形成可能である。
エンジンキー200は、車両のエンジンを始動させるための手段である。エンジンキー200は、車両の作動を制御する部材であればよく、その名称や形状は問わない。例えば、ICカードや携帯電話等が車両の作動を制御するための手段として用いられるならば、これらの手段をエンジンキー200の範囲に含めることができる。
電子タグ210は、エンジンキー200と別体に構成されており、連結部材201(図5参照)を介して、エンジンキー200に着脱可能に取り付けられる。
電子タグ210は、RFID(Radio Frequency IDentification)タグとして構成することができる。電子タグ210は、例えば、外部からの電波を受信する受信部と、車両識別情報等の情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された情報を外部に送信する送信部とを備えて構成される。電子タグ210は、各アンテナ110,120から出力された電波を受信部により受信し、電磁誘導等により、受信電波を内部のエネルギー源として利用する。電子タグ210は、受信電波から得られたエネルギーを用いて、記憶部に記憶されている情報(車両識別情報等)を、送信する。この送信された情報は、アンテナ110,120に受信される。
なお、電子タグ210は、例えば、RFIDタグ、通信タグ、無線タグと呼び変えることもできる。
従って、電子タグ210は、内蔵電源を備える必要がなく、このため全体寸法を小さくすることができる。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、小型電池や太陽電池等の内蔵電源を電子タグ210が備えてもよい。また、エンジンキー200内に電子タグ210の機能を設ける構成でもよい。さらに、電子タグ210とアンテナ110,120とは、暗号通信を行う構成でもよい。
図2を参照して、保管場所1000の構成及び使用方法を説明する。図2の上側に示すように、駐車場としての保管場所1000には、複数のゾーン1100が設けられる。各ゾーン1100は、オペレータや運転者に分かりやすいように、例えば、赤や白等のような着色された線で区別される。各ゾーン1100内を、さらに細かく区分けし、普通乗用車が駐車できる程度の矩形を地面に描いてもよい。但し、ゾーン1100内に設定される詳細な区画は、一つの目安に過ぎず、運転者やオペレータは、その詳細な区画に囚われることなく、ゾーン1100内で自由に車両を駐車可能である。つまり、本実施例では、車両位置の管理単位は各ゾーン1100であって、保管場所1000単位でもなければ個別の各車両単位でもない。本実施例では、ゾーン管理を行う。
図2上側に示すように、車両が全て普通乗用車等の比較的小型の車両M1の場合、各ゾーン1100には比較的多数の車両を収容可能である。これに対し、図2下側に示すように、例えば、ダンプトラック、油圧ショベル、クレーン車、ホイールローダ、タンクローリー車等のような比較的大型の車両M2を、小型車両M1と混在させて、ゾーン1100に収容することもできる。このような大型車両M2は、小型車両M1よりも駐車面積が大きいため、一つのゾーン1100に収容可能な車両数は、図2上側に示す例に比べて少なくなる。
本実施例では、同一のゾーン1100内に、駐車面積のそれぞれ異なる小型車両M1と大型車両M2とを混在させて保管することができる。そして、車両位置をゾーン1100単位で管理するため、小型車両M1と大型車両M2とが混在する環境下でも、目的の車両を比較的容易に発見することができ、保管場所1000の面積を有効に利用できる。このように、本実施例では、管理の自由度を維持しつつ、保管場所1000を有効に利用することができる。
図3は、キー管理パネル100等の構成を示す説明図である。キー管理パネル100は、例えば、パネル本体101と、表示枠102と、ロケーション管理アンテナ110A〜110N,工程管理アンテナ120A〜120Cと、配線103と、作業コード入力部12とを備えて構成される。
なお、以下の説明では、ロケーション管理アンテナ110A〜110Nを特に区別しない場合は、「アンテナ110」と呼ぶ。同様に、工程管理アンテナ120A〜120Cを特に区別しない場合は、「アンテナ120」と呼ぶ。また、同様に、各ロケーション管理アンテナ110により形成される通信領域111A〜111Nを「通信領域111」と、各工程管理アンテナ120により形成される通信領域121A〜121Cを「通信領域121」と呼ぶ。
パネル本体101は、例えば、樹脂材料や金属材料等から平板な略矩形状に形成されており、少なくともいずれか一方の面(以下、表面と呼ぶ)には、アンテナ110,120が設けられている。アンテナ110,120は、表面に露出して設けても良いし、パネル本体101の内部に設けても良い。各アンテナ110,120に接続される配線103も、パネル本体101の内部またはパネル本体101の裏面に設けることができる。
表示枠102は、アンテナ110,120の存在及び位置を、オペレータに通知するためのものである。表示枠102内に、アンテナ110,120が配置される。表示枠102は、例えば、パネル本体101の表面に線等を描くことにより形成される。表示枠102には、そこに配置されているアンテナの名称も表示される。例えば、ロケーション管理アンテナ110の配置される表示枠102には、対応付けられているゾーン1100の名称(例えば「ゾーン1」、「ゾーン2」等)が表示される。工程管理アンテナ120の配置される表示枠102には、対応付けられている工程(例えば「入庫」、「出庫」、「作業中」等)の名称が表示される。なお、アンテナ110,120の形状をパネル本体101の表面で視認可能な場合は、枠を取り除いて、アンテナ名称や工程名称のみを表示させる構成でもよい。
各アンテナ110,120の内部、即ち、通信領域111,121には、エンジンキー200を取り付けるためのピン104が複数個設けられている。上述の通り、ロケーション管理用の各通信領域111は、保管場所1000の各ゾーン1100にそれぞれ対応している。通信領域111の面積は、対応するゾーン1100に駐車可能な車両数に基づいて決定することができる。通信領域111には、ゾーン1100に駐車可能な車両数に応じた分のピン104が設けられる。オペレータは、エンジンキー200に形成された穴にピン104の先端を通すことにより、エンジンキー200をキー管理パネル100に着脱可能に保管させることができる。
なお、ピン104に代えてロック機構付のフックを用いてもよい。この場合は、例えば、ICカード等によって認証されたオペレータのみが、フックのロックを解除して、エンジンキー200を取り外せるように構成することもできる。または、キー管理パネル100の全体をロック機構付のボックス内に収容し、認証されたオペレータのみがボックスを空けて、エンジンキー200を取り出せる構成にすることもできる。
各アンテナ110,120は、それぞれ配線103を介してマルチプレクサ13にそれぞれ接続されている。各アンテナ110,120は、マルチプレクサ13からリーダ/ライタ11を介して、タグ管理システム10にそれぞれ接続されている。即ち、各ロケーション管理アンテナ110は、配線103を介して一方のマルチプレクサ13に接続されており、このマルチプレクサ13はリーダ/ライタ11を介して、タグ管理システム10に接続されている。また、各工程管理アンテナ120も、配線103を介して他方のマルチプレクサ13に接続されており、このマルチプレクサ13はリーダ/ライタ11を介してタグ管理システム10に接続されている。つまり、タグ管理システム10は、各アンテナ110,120を切り替えながら、リーダ/ライタ11を介して、各電子タグ210から車両識別情報をそれぞれ読み出すことができる。
リーダ/ライタ11は、電子タグ210から情報を読み出す機能と、電子タグ210に情報を書き込む機能とをそれぞれ備えている。従って、タグ管理システム10は、リーダ/ライタ11のデータ書込み機能を利用することにより、電子タグ210に車両識別情報を書き込むことができる。また、タグ管理システム10は、リーダ/ライタ11のデータ読出し機能を用いることにより、電子タグ210に書き込まれた車両識別情報を読み出すことができる。
作業コード入力部12は、例えば、卓上式電子計算機等のように構成されており、パネル本体101の表面に露出して設けられる。作業コード入力部12は、テンキーボードスイッチ等のような入力部12Aと、薄型表示装置等の表示部12Bを備えて構成することができる。オペレータは、顧客から指示された作業内容に対応する作業コードを、入力部12Aを介して入力する。複数の作業内容が指示されている場合、オペレータは、例えば、「作業コード1+作業コード2」や「作業コード1.作業コード2」等のように、複数の作業コードを連続的に入力することができる。なお、音声認識装置等を用いて、オペレータが音声で作業コードを入力できるようにしてもよい。
作業コード入力部12を介して入力された作業コードは、タグ管理システム10に送信される。タグ管理システム10は、「作業中」の状態を管理するためのアンテナ120で検出された電子タグ210の車両識別情報に、作業コードを対応付けて管理する。これにより、どの車両に対してどのような作業が指示されたかを管理する。
図4は、本実施例による車両管理システムを中古車両の販売システムに適用する場合の要部を示す説明図である。図4には、中古車両販売システムにおける一連のプロセスの概略が模式的に示されている。
図4の上側には車両管理プロセスが、図4の下側にはタグ管理プロセスがそれぞれ示されている。ここで、顧客とは、車両保管業者による車両の保管・整備サービスを利用する企業等を意味する。例えば、顧客は、全国各地で中古車両を買い付けて、この買い付けた中古車両を車両保管業者に保管させ、整備させる。保管場所1000は、中古車両の展示場としても機能する。買い手が保管場所1000に駐車されている車両を購入すると、顧客から車両保管業者に出庫の指示が出され、車両が買い手に引き渡される。
より詳細に説明する。まず、顧客は、各地で買い付けた車両の引取を車両保管業者に指示する(P0)。車両保管業者は、運送会社に連絡して、保管場所1000への輸送を手配する(P1)。輸送の手配を行う際に、引取対象の車両を特定するための車両識別情報や車種等の各種情報が輸送管理システム30に登録される。ここで、車両識別情報としては、例えば、車体番号等のように、車両管理システム内において、その車両を一意に特定可能な情報が使用される。車両管理システム内で一意に特定可能な情報であれば、車体番号に限らず他の番号を用いてもよい。
車両の輸送が手配されると、運送会社の運転手は、引取先に出向いて車両を受取り、保管場所1000まで輸送する(P2)。一方、車両保管業者は、輸送管理システム30に登録された各種情報の中から車両識別情報を読出し、この読み出した車両識別情報を電子タグ210に記憶させることにより、電子タグ210を発行する(P20)。
車両が保管場所1000に輸送されて入庫すると(P3)、その車両のエンジンキー200に電子タグ210が取り付けられる(P21)。オペレータは、エンジンキー200及び電子タグ210を、「入庫」の工程を管理するための通信領域121Aに位置させた後、車両が駐車されているゾーンに対応する位置で、キー管理パネル100に取り付ける(P22)。
次に、新たに入庫した車両について、検査作業が行われる(P4)。この検査作業では、入庫した車両の各部が点検され、また、車両の外観が撮影される。検査データ及び撮影された写真は、顧客に送信される。
検査作業の終了後、車両はゾーン1100に保管された状態となる(P5)。外観写真等を確認した顧客は、その車両を販売するために、所定の作業の実行を車両保管業者に指示する(P6)。作業内容としては、例えば、部品交換作業や清掃作業、塗装作業等を挙げることができる。
車両保管業者のオペレータは、顧客から指示された作業を実行する(P7)。指示された作業を行う際に、オペレータは、キー管理パネル100に保管されているエンジンキー200を通信領域111のピン104から取り外して、「作業中」の工程を管理するための通信領域121Cに位置させる(P23)。そして、オペレータは、作業コード入力部12を介して、顧客から指示された作業内容に対応する作業コードを入力する。これにより、タグ管理システム10は、車両が所定の作業プロセスに入ったことを認識する。
顧客から指示された作業が終了すると、オペレータは、作業を終了した車両のエンジンキー200をキー管理パネル100の所定位置に戻す(P24)。所定位置に戻すとは、その車両が駐車されているゾーン1100に対応する通信領域111内のいずれか一つのピン104にエンジンキー200を取り付けることを意味する。対応する通信領域111内の空いているピン104であれば、どのピン104に取り付けてもよい。本実施例の車両管理システムは、車両位置をゾーン単位で管理しており、ゾーン1100内での個別の位置までは問わないためである。
作業を終えた車両は再び保管状態となり、買い手が見つかるまでゾーン1100に保管される(P8)。車両の販売先が見つかった場合(P9)、顧客から車両保管業者に車両の出庫が指示される(P10)。オペレータは、出庫を指示された車両のエンジンキー200をキー管理パネル100から取り外し、「出庫」の工程を管理するための通信領域121Bに位置させる(P25)。オペレータは、エンジンキー200から電子タグ210を取り外して、エンジンキー200を買い手に引き渡す。また、オペレータは、引き渡し対象の車両が駐車されているゾーン1100の番号または名称を、買い手に告げる。これにより、買い手は、指示されたゾーン1100内で購入した車両を発見する。
図4の下側には、車両(エンジンキー200)のステータス変化も示されている。エンジンキー200のステータスとしては、例えば、「入庫待ち(輸送中)」、「入庫」、「保管中」、「作業中」、「作業終了」、「出庫」等を挙げることができる。
例えば、電子タグ210の発行後、車両が入庫するまでのステータスは「入庫待ち(輸送中)」として管理することができる(TS1)。車両が入庫すると、そのステータスは「入庫」に変化し(TS2)、キー管理パネル100のピン104に取り付けられると、「保管中」に変化する(TS3)。また、顧客から指示された作業を行う場合、車両のステータスは「作業中」となり(TS4)、指示された作業が終了すると「作業終了」に変更される(TS5)。エンジンキー200がキー管理パネル100のピン104に戻されると、その車両のステータスは「保管中」に変化する(TS6)。そして、車両を出庫すると、ステータスは「出庫」に変わる(TS7)。
図5は、車両識別番号としての車体番号を用いて、各システム10,20,30が連携動作する様子を模式的に示す説明図である。上述のように、まず最初に、保管対象の車両の車体番号や車種等が輸送管理システム30に入力されて記憶される。
タグ管理システム10は、輸送管理システム30に登録された車体番号を読出して、電子タグ210の記憶部に書き込む。車体番号の書き込まれた電子タグ210は、連結部材201を介して、エンジンキー200に取り付けられる。図4に示す例では、車両が保管場所1000まで輸送された後に、電子タグ210付きのエンジンキー200をオペレータまたは運転者に渡す場合を述べたが、図5に示すように、車両の引取前に、電子タグ210付きのエンジンキー200を運転者に予め渡す構成としてもよい。この場合は、車両を引き取る時点から、工程の進捗状況を管理することができる。
そして、車両がゾーン1100に駐車されると、エンジンキー200及び電子タグ210は、キー管理パネル100に保管される。タグ管理システム10は、キー管理パネル100に保管されたエンジンキー200の電子タグ210から車体番号を取得する。ロケーション管理データベースT2には、各ゾーン1100と各通信領域111との対応関係が予め登録されているため、このデータベースT2を用いることにより、どの車両がどのゾーン1100に位置するかを検出することができる。車両位置の検出結果は、例えば、タグ管理システム10のユーザインターフェースを介して、オペレータ等に通知することができる。車両位置の通知は、例えば、ゾーン番号の表示または音声出力等で行うことができる。
タグ管理システム10は、車体番号や駐車位置及び車両のステータス等を関連づけて、タグ管理データベースT1に記憶させる。在庫管理システム20は、適宜タグ管理データベースT1を参照することにより、車両の状態を確認することができる。なお、在庫管理システム20は、作業者管理データベースT4を用いることにより、各オペレータの作業状態等を管理することもできる。
図6は、ロケーション管理アンテナ110と各ゾーン1100とを対応付けるためのロケーション対応付け処理を示すフローチャートである。なお、以下に述べる各フローチャートも同様であるが、各フローチャートは、本発明の理解及び実施に必要な範囲で、処理の概要を示しており、実際のコンピュータプログラムとは相違する場合がある。
オペレータは、複数のロケーション管理アンテナ110のうちいずれか一つのアンテナ110を選択し(S1)、その選択したアンテナ110にいずれか一つのゾーン1100を対応付ける(S2)。対応付けは、アンテナ110の識別情報(アンテナID)とゾーン1100の識別情報(ゾーンID)とを関連づけることにより行われる。ゾーンIDは、ゾーン番号と呼ぶ場合もある。一つの保管場所1000内で各ゾーン1100をそれぞれ識別できれば足りるため、ゾーンIDとして一桁または二桁の番号を使用可能である。
タグ管理システム10は、選択されたアンテナIDを選択されたゾーンIDに対応付けて、ロケーション管理データベースT2に登録させる(S3)。続いて、他のアンテナ110の対応付けも行う場合(S4:NO)、S1〜S3のステップが繰り返される。全ての設定が完了した場合(S4:YES)、本処理は終了する。なお、ゾーンIDとアンテナIDとの対応付けを行う際に、ゾーンの名称を設定することもできる。
図7は、タグ管理データベースT1及び作業コード管理データベースT3の構成例を示す説明図である。まず最初に、タグ管理データベースT1の構成を説明する。タグ管理データベースT1は、例えば、タグIDと、車体番号と、アンテナIDと、ステータスと、作業コード及び更新日時等を対応付けることにより、構成される。
タグIDは、各電子タグ210をそれぞれ識別するための情報である。車体番号は、上述の通り、各車両をそれぞれ識別するための情報である。アンテナIDは、各アンテナ110,120をそれぞれ識別するための情報である。ロケーション管理データベースT2とタグ管理データベースT1とを照合することにより、アンテナIDが対応付けられているゾーン1100を特定することができる。ステータスとは、その車両のステータスを示す情報であり、例えば、「入庫待ち(輸送中)」、「入庫」、「保管中」、「作業中」、「作業終了」、「出庫」等を示す情報が設定される。作業コードとは、その車両について指示された作業内容を特定するための情報である。作業コードは、ステータスが「作業中」である場合に、登録される。更新日時とは、そのレコードが更新された日時を示す情報である。更新日時として、年月日時分秒まで管理可能である。
図8は、キー管理パネル100の各アンテナ110,120から車体番号(車両識別情報)を読みとって、タグ管理データベースT1を更新するためのタグ管理処理を示すフローチャートである。
この処理は、例えば、予め設定された所定時間が経過した場合(S11)、または、オペレータによって手動更新ボタンが操作された場合(S12)のいずれかの場合に、実行させることができる。この所定時間は、比較的短い値に設定することができる。
所定時間が経過した場合(S11:YES)、あるいは、所定時間経過前であっても(S11:NO)オペレータが手動更新ボタンを操作した場合(S12:YES)、タグ管理システム10は、各ロケーション管理アンテナ110を介して、各通信領域111内に存在する電子タグ210の情報(車体番号)をそれぞれ取得する(S13)。
続いて、タグ管理システム10は、各工程管理アンテナ120を介して、各通信領域121内に存在する電子タグ210の情報をそれぞれ取得する(S14)。そして、タグ管理システム10は、各アンテナ110,120から取得された車体番号に基づいて、タグ管理データベースT1の記憶内容を更新させる(S15)。
図9は、顧客から指示された作業をオペレータが実行する場合の処理を示すフローチャートである。図9中の左側には、オペレータによる手動操作が示されており、図9中の右側にはタグ管理システム10及び在庫管理システム20の動作が示されている。
オペレータは、例えば、電話やファクシミリ通信または電子メール等によって、顧客から作業実行の指示を受領すると、指定された車両のエンジンキー200をキー管理パネル100から見つけ出して、ピン104から取り外す(S21)。
ここで、オペレータは、タグ管理システム10または在庫管理システム20を介して、目的の車両がいずれのゾーン1100に位置するのかを事前に検索可能である。在庫管理システム20は、車両の位置及び状態を一元的に管理するシステムであり、タグ管理データベースT1にアクセス可能である。
オペレータは、検索結果に基づいて、キー管理パネル100の各表示枠102のうち、検索されたゾーン1100に対応する表示枠102内から目的のエンジンキー200を見つけ出す。なお、エンジンキー200には、電子タグ210が取り付けられているが、説明の便宜上、「エンジンキー200及び電子タグ210」を単に「エンジンキー200」と呼ぶ場合がある。
オペレータは、取り外したエンジンキー200を「作業中」の工程を管理するアンテナ120Cに接近させる(S22)。タグ管理システム10は、上述のように、比較的短い所定時間毎に、各アンテナ110,120の検出状態をそれぞれ調べている。従って、タグ管理システム10は、そのエンジンキー200の有する電子タグ210を検知して、電子タグ210から車体番号を読み取ることができる(S23)。タグ管理システム10は、タグ管理データベースT1において、読み取られた車体番号のステータスを「保管中」から「作業中」に変更させる(S24)。
一方、オペレータは、作業コード入力部12を介して、顧客から指示された作業内容に対応する作業コードを一つまたは複数入力する(S25)。作業コードの入力を終えたオペレータが、例えば、エンターキーを操作すると(S26)、入力された作業コードが作業コード入力部12からタグ管理システム10に送信される(S27)。タグ管理システム10は、タグ管理データベースT1において、入力された作業コードを車体番号に対応付けて記憶させる(S28)。
在庫管理システム20は、定期的にまたは不定期に、タグ管理データベースT1を参照して、そこに登録されている情報を取得する(S29)。在庫管理システム20は、「保管中」から「作業中」のステータス変更が行われた車両を特定し(S30)、作業に必要な各種の事項を設定する(S31)。各種の事項としては、例えば、受注日、顧客を識別するための顧客コード、請求金額、作業完了予定日等を挙げることができる。
そして、在庫管理システム20は、作業依頼書を発行させる(S32)。作業依頼書には、例えば、作業対象の車両の車体番号や車種、作業の内容、作業完了予定日、担当者氏名等が記載される。作業依頼書は、例えば、在庫管理システム20に接続されたプリンタから印刷物として出力させることができる。または、作業依頼書を電子メール等のような電子化された化文書として作成し、オペレータの所持する携帯情報端末に送信する構成でもよい。
オペレータは、在庫管理システム20から出力された作業依頼書を受領すると(S33)、この作業依頼書に基づいて所定の作業を実行する(S34)。なお、ここでは、便宜上、キー管理パネル100からエンジンキー200を着脱するオペレータと、作業を実行するオペレータとが同一人物の場合を述べるが、キー管理パネル100を操作するオペレータと、車両に対する作業を行うオペレータが別人であってもよい。
図10は、オペレータによる作業が終了した場合の処理を示す。指示された作業を終えた場合(S41)、オペレータは、作業の完了した車両のエンジンキー200を、「作業中」の工程を管理するアンテナ120Cに接近させる(S42)。
タグ管理システム10は、アンテナ120Cを介して電子タグ210から車体番号を読み取り(S43)、その読み取られた車体番号に関連づけられているステータスを「作業中」から「作業終了」に変更して(S44)、タグ管理データベースT1を更新させる(S45)。
在庫管理システム20は、タグ管理データベースT1にアクセスしてステータス変更を検出すると(S46)、作業開始から作業終了までに要した作業時間を算出し(S47)、作業者管理データベースT4に記憶させる(S48)。
一方、オペレータは、エンジンキー200をアンテナ120Cに短時間だけ近接させた後、車両の現在位置に対応するアンテナ110の通信領域111内に存在するいずれかのピン104に、エンジンキー200を取り付ける(S49)。
図11は、作業者管理データベースT4の一例を示す説明図である。作業者管理データベースT4は、各オペレータの作業を管理するためのもので、例えば、作業者IDと、オペレータの氏名と、作業コードと、作業時間及び評価等を対応付けることにより、構成することができる。
作業者IDとは、各オペレータを識別するための情報である。作業コードとは、そのオペレータが行った作業内容を示す情報である。作業時間とは、その作業に要した時間を示し、評価とは、作業結果に対する上司または顧客の満足度を示す。このように、本実施例では、車体番号を通して車両の位置及び工程の進捗状況を統一的に管理することができるほかに、各オペレータの勤務状態等も管理することができる。
本実施例は上述のように構成されるため、以下の効果を奏する。本実施例では、保管場所1000を、それぞれ複数の車両が駐車可能な複数のゾーン1100に区分けし、各ゾーン1100と各ロケーション管理アンテナ110の通信領域111とを対応付け、車体番号とゾーンIDとを対応付けて管理する構成とした。従って、保管場所1000の全体で車両位置を管理する場合に比べて、車両位置を比較的簡単に特定することができ、また、各車両の位置を個別に正確に管理する場合に比べて、保管場所1000の面積を有効に利用することができる。この結果、車両の管理効率を高めることができる。
特に、大型車両と小型車両等のように、駐車面積の異なる複数種類の車両を混在させて管理する場合、各ゾーン1100の使用上の自由度を高めつつ、車両を比較的速やかに発見することができる。
本実施例では、エンジンキー200に電子タグ210を取付け、この電子タグ210に車両識別情報として車体番号を予め記憶させる構成とした。従って、アンテナ110,120を介して、非接触かつ自動的に、車体番号を読み取ることができ、車両管理システムの操作性を高めることができる。また、エンジンキー200に電子タグ210を着脱可能に取り付ける構成のため、運転者がエンジンキー200を使って車両を輸送している時間を利用して、電子タグ210を発行することができる。また、電子タグ210が書き換え可能な記憶部を有する場合、不要になった電子タグ210をエンジンキー200から回収して再利用することもできる。
本実施例では、車両の状態(入庫、出庫、作業中)を管理するための工程管理アンテナ120を設け、車体番号と車両のステータスを関連づけて管理する構成とした。従って、車両位置のみならず車両の状態も管理することができ、車両管理システムの管理効率や使い勝手を高めることができる。
本実施例では、エンジンキー200に関連づけられる車体番号を、車体管理システム内で共通に使用されるIDとして利用する構成とした。従って、車体管理システムが、複数のサブシステム(タグ管理システム10,在庫管理システム20,輸送管理システム30)から構成される場合でも、各サブシステム間を車体番号によって比較的簡単に連携動作させることができる。
図12に基づいて本発明の第2実施例を説明する。本実施例では、ロケーション管理アンテナ110の形状を、ゾーン1100の実際の形状を模して形成している。図12は、本実施例による車両管理システムの要部を模式的に示す説明図である。図12の下側に示すように、保管場所1000には、Lを時計回りに90度回転させたような形状のゾーン1100Aと、矩形状のゾーン1100Bとが設定されている。
図12の上側に示すように、キー管理パネル100には、対応する各ゾーン1100A,1100Bの形状に似せるようにして、各アンテナ110A,110Bがそれぞれ設けられている。
このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。これに加えて、本実施例では、ゾーン1100A,1100Bの実際の形状に似せて各ロケーション管理アンテナ110A,110Bを形成する構成のため、オペレータは、車両位置に対応するアンテナ110A(通信領域)を容易に発見することができ、人為的なミスの発生を抑制することができる。
図13に基づいて第3実施例を説明する。本実施例では、ロケーション管理アンテナ110A〜110Nの通信領域111A〜111Nに、ランプ105A〜105N(以下、特に区別しない場合、ランプ105と呼ぶ)をそれぞれ対応付けてキー管理パネル100に設けている。
図13は、本実施例による車両管理システムの要部を示す説明図である。各ゾーン1100に対応する各通信領域111には、LEDランプ等のランプ105がそれぞれ設けられている。各ランプ105は、点灯制御回路14にそれぞれ接続されている。点灯制御回路14は、タグ管理システム10に接続されている。タグ管理システム10は、点灯制御回路14を介して、各ランプ105の点灯状態を制御する。
オペレータが、ロケーション管理用の通信領域111から一時的にエンジンキー200を取り出した後で、元の場所にエンジンキー200を戻す場合、タグ管理システム10は、各ランプ105のうち元の保管場所に対応するランプ105のみを点灯させる。
ランプ105の点灯方法としては種々の方法が考えられる。例えば、第1の方法としては、通信領域111からエンジンキー200が取り外された場合に、タグ管理システム10は、その通信領域111に対応付けられているランプ105を所定時間(例えば、数秒〜数分程度)だけ点灯させる。これにより、オペレータは、エンジンキー200を一時的に取り外した場合に、元の保管場所に戻すことができ、使い勝手が向上する。
第2の方法としては、エンジンキー200の元の保管場所(通信領域111)を記憶しておき、ステータス変化に応じてランプ105を点灯させる。例えば、エンジンキー200のステータスが「作業中」から「作業完了」に変化した場合、作業開始前の通信領域111に対応付けられているランプ105を点灯させることが考えられる。
このほかに種々の方法でランプ105を利用可能である。このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。これに加えて、本実施例では、駐車位置をゾーン単位で管理するための通信領域111(あるいはアンテナ110)に、それぞれランプ105を設ける構成とした。従って、例えば、エンジンキー200のステータス(即ち車両のステータス)に応じてランプ105の点灯を制御することもでき、使い勝手が向上する。
図14に基づいて第4実施例を説明する。本実施例では、それぞれ一つまたは複数のエンジンキー200に対応するロケーション管理アンテナ110を複数設ける。そして、これらの比較的小型のアンテナ110を複数個ずつまとめてグループ化し、ゾーン1100に対応付ける。
図14は、本実施例による車両管理システムの要部を示す説明図である。本実施例では、各ゾーン1100に対応する通信領域を複数の小さな通信領域の集合体として構成している。即ち、各ゾーン1100には、比較的小さなアンテナ110が複数個対応付けられている。これら各アンテナ110は、一つまたは複数のエンジンキー200と通信可能な通信領域を提供する。各ゾーン1100には、複数の比較的小さなアンテナ110が対応付けられているが、オペレータは、車両の駐車されているゾーン1100に対応するアンテナ110であれば、いずれのアンテナ110であっても利用可能である。
このように構成される本実施例でも前記第1実施例と同様の効果を奏する。これに加えて、本実施例では、複数のアンテナ110をグループ化してゾーン1100に対応付ける構成とした。従って、本実施例では、保管場所1000におけるゾーン1100の構成が変更された場合(例えば、ゾーンの切り直し)でも、そのゾーン1100の構成変化に対応させるようにして、通信領域の構成(グループ構成)を変化させることができる。これにより、保管場所1000におけるゾーン1100の構成変化に追従することができ、使い勝手が向上する。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
本発明の車両管理システムの全体構成図。 保管場所の構成を示す説明図。 キー管理パネルの構成を示す説明図。 車両管理システムを用いた車両販売システムのプロセスを示す説明図。 エンジンキーに車体番号を対応付けて管理する様子を示す説明図。 ロケーション対応付け処理を示すフローチャート。 タグ管理データベース及び作業コード管理テーブルを示す説明図。 タグ管理処理を示すフローチャート。 車両への作業を開始する場合のフローチャート。 車両への作業が終了した後のフローチャート。 作業者管理データベースを示す説明図。 第2実施例に係る車両管理システムの要部を示す説明図。 第3実施例に係る車両管理システムの要部を示す説明図。 第4実施例に係る車両管理システムの要部を示す説明図。
符号の説明
10…タグ管理システム、11…リーダ/ライタ、12…作業コード入力部、12A…入力部、12B…表示部、13…マルチプレクサ、14…点灯制御回路、20…在庫管理システム、30…輸送管理システム、40…顧客システム、50…運送会社システム、61,62…通信ネットワーク、100…キー管理パネル、101…パネル本体、102…表示枠、103…配線、104…ピン、105A〜105N…ランプ、110,110A〜110N…ロケーション管理アンテナ、111A〜111N…通信領域、120A〜120C…工程管理アンテナ、121A〜121C…通信領域、200…エンジンキー、201…連結部材、210…電子タグ、1000…保管場所、1100…ゾーン

Claims (1)

  1. 車両(M)を識別するための車両識別情報が予め記憶されている電子タグ手段(210)を有するエンジンキー(200)を取り付けるためのキー取付パネル(100)と、
    前記キー取付パネルの少なくとも一方の面に設けられた複数の第1通信領域(111)と、
    前記各第1通信領域内に位置して前記キー取付パネルに取り付けられている前記エンジンキーの前記電子タグ手段から、前記車両識別情報をそれぞれ取得するための第1通信手段(110)と、
    前記キー取付パネルの少なくとも一方の面に設けられた複数の第2通信領域(121)と、
    前記各第2通信領域内に存在する前記エンジンキーの前記電子タグ手段から、前記車両識別情報をそれぞれ取得するための第2通信手段(120)と、
    前記第1通信手段または前記第2通信手段によりそれぞれ取得された前記車両識別情報を管理するための管理手段(10)と、を備え、
    前記各第1通信領域は、一つの駐車場(1000)に複数設定されており、それぞれ複数の前記車両をそれぞれ駐車可能な複数の駐車領域(1100)に予め対応付けられており、
    前記各第2通信領域は、前記車両に関して予め設定されている車両状態に予め対応付けられており、
    前記管理手段は、前記第1通信手段によって前記車両識別情報が取得された場合は、この車両識別情報に前記駐車領域を識別するための駐車領域識別情報を対応付けて管理し、前記第2通信手段によって前記車両識別情報が取得された場合は、この車両識別情報に前記車両状態を識別するための車両状態情報を対応付けて管理する車両管理システム。
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