JP4680819B2 - 段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置 - Google Patents

段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4680819B2
JP4680819B2 JP2006110096A JP2006110096A JP4680819B2 JP 4680819 B2 JP4680819 B2 JP 4680819B2 JP 2006110096 A JP2006110096 A JP 2006110096A JP 2006110096 A JP2006110096 A JP 2006110096A JP 4680819 B2 JP4680819 B2 JP 4680819B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
blowing head
cardboard sheet
condensed water
steam blowing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006110096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007283511A (ja
Inventor
政敏 秋山
隆則 外木
直貴 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2006110096A priority Critical patent/JP4680819B2/ja
Publication of JP2007283511A publication Critical patent/JP2007283511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4680819B2 publication Critical patent/JP4680819B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)

Description

本発明は、段ボールシートの罫入れ加工位置に蒸気を吹き付けて熱と水分を与えることで段ボールシートの罫割れを防止する段ボールシートの罫割れ防止装置、及び前記の罫割れ防止装置を用いた段ボールシートの給紙装置に関する。
段ボール箱を形成するための段ボールシートには、折り曲げ易くするために罫線を入れる加工(罫入れ加工)を行っている。罫線には横罫と縦罫と呼ばれる2種類の罫線があり、横罫は段ボールシートのフルートに直角な方向に入れる罫線であって、この横罫の方向は段ボールシートを製造するコルゲートマシンにおける段ボールシートの流れ方向と一致するため、通常はコルゲートマシンにおいて罫入れ加工を行っている。一方、縦罫は段ボールシートのフルートに沿う方向に入れる罫線であって、この縦罫の方向は段ボールシートを製造するコルゲートマシンにおける段ボールシートの流れ方向と直角な方向であるため、通常は、後工程の製函機において罫入れ加工を行っている。製函機は、給紙部、印刷部、罫入れ部、溝切り部、糊付け部、折り畳み部等を具備して構成されており、これらを一貫工程として有するものや、各パートを独立させたものもある。縦罫を入れる罫入れ加工は、例えば、製函機の給紙部に、段ボールシートのフルートに沿う方向に給紙できるように段ボールシートを積載し、一枚ずつ給紙して、罫入れ部において、上下に二つ配置されて回転する罫線ロールの間に段ボールシートを通過させることによって行っている。
しかしながら、段ボールシートにそのまま罫入れ加工を行おうとすると、罫入れ加工の際に、又は罫線に沿っての折り曲げの際に、罫線部分のライナーや中芯が割れる現象(罫割れ)が発生しやすい。そのため、罫入れ加工に先立って、罫割れ防止装置を用いて段ボールシートの折り曲げ部分である罫線加工位置に沿って適度な水分と熱を与える工程が設けられている。こうして、罫入れ加工の際に罫割れが起こらないようにされる。
従来の段ボールシートの罫割れ防止装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の段ボールシートの罫割れ防止装置は、蒸気を吹出すことが可能な蒸気吹出しヘッドを有している。製函機に供給される段ボールシートは、テーブル上に積載され、また、必要に応じてこの積載部の上方から段ボールシートが補充される。この積載された段ボールシートに対して、罫線の位置に対応した位置で蒸気が当てられ、その後、段ボールシートは積載部の下から印刷工程を経て罫入れ部へ送られる。段ボールシートに蒸気を当てる際には、積載された段ボールシートそれぞれのフルートの開口部を有する面であるフルート断面に蒸気吹出しヘッドを当接し、段ボールシート内部へ蒸気を吹出している。蒸気吹出しヘッドは、積載された段ボールシートの比較的下の部位で蒸気を吹き付けている。これにより、吹出された蒸気が周囲に飛散することなくフルート内に浸入するため、次工程で印刷する際に、段ボールシートの印刷面に悪影響を及ぼすことが避けられる。また、熱、水分を付与された段ボールシートが下部からすぐにフィーダーに送られることになるので、段ボールシートに熱、水分が保たれたまま罫入れ加工が行われる。
実願昭60−106号のマイクロフィルム(実開昭61−118720号公報) 実願昭60−86369号のマイクロフィルム(実開昭61−201828号公報)
しかしながら、従来の罫割れ防止装置においては、夜間等に装置を止めるとその後冷えた装置内、あるいは再始動時にまだ暖まっていない状態で蒸気中の水分が凝縮、結露して液溜りが生じる。また、段ボールシートを異なった種類のものに交換するロット替えの際にも、装置を止めた後の冷えた装置内あるいは再始動時にまだ暖まっていない状態の装置内で蒸気中の水分が凝縮、結露して液溜りが生じる。このような液溜りとして溜まった凝縮水に対しては、従来の罫割れ防止装置においては、罫割れ防止装置が製函機の給紙部等の複雑な装置の密集した場所に設置され、且つ蒸気吹出しヘッドを罫線加工位置に移動させる必要があることから、凝縮水を排出させる配管のための十分なスペースが確保できず、凝縮水排出用の短い配管が蒸気吹出しヘッドの下部に設けられ、そこに凝縮水排出用バルブが配置されるのみであった。この凝縮水排出用バルブから凝縮水を排出させる際には、蒸気を蒸気吹出しヘッドに供給しながら作業者が排出バルブを開き、凝縮水排出用バルブから凝縮水を直接容器に受ける等の方法によって凝縮水の排出が行われていた。
このような凝縮水の排出作業は、長時間の停止後や、ロット替えの際に、蒸気吹出しヘッドの移動、位置決めの後に実施されていたが、長時間を要するので作業性が悪く、凝縮水あるいは蒸気吹出しヘッドが高温のため作業者の安全性が十分ではなかった。さらに、凝縮水が蒸気吹出しヘッドから十分に抜け切らないため、蒸気吹出しヘッドから段ボールシートへ蒸気と共に凝縮水も吹き付けてしまうというトラブルも発生しやすかった。
また、段ボールシートのロット替えの際には蒸気吹出しヘッドの位置決めは人手による手作業で行われていたので、蒸気吹出しヘッドの位置が不正確となることがあり、その結果所定の罫線位置から外れた位置で蒸気が吹出される恐れがあった。この状態で蒸気が吹き付けられて折り曲げ加工を行うと、蒸気が吹き付けられた位置で折れ易くなり、罫線を外れて折れる折り曲げ不良が発生し易い。また、蒸気吹出しヘッドの位置決めがロット替え毎に人手による手作業で行われていたので、効率的ではなかった。
また、従来の罫割れ防止装置においては、蒸気吹出しヘッドの蒸気を吹出すノズルの周囲に空気を吹出す空気吹出し口が設けられたものがある(特許文献2)。この空気吹出し口から段ボールシートに向けて空気を吹き付けることにより、吹出される空気がエアーカーテンとなり、罫線以外の部分に蒸気が吹き付けられることを抑えていた。しかし、空気吹出し口から吹出される空気によって蒸気吹出しノズルから吹出される蒸気の周囲への飛散を完全に遮断することはできない。そのため、蒸気吹出しヘッドから吹出された蒸気のうちの一部が空気中に滞留して、罫割れ防止装置を含めた周辺装置上で凝縮、結露して凝縮水が発生してしまう恐れがあった。そして、凝縮水が段ボールシートに滴下、または付着することで次工程での印刷不良を引き起こす原因となるため、その凝縮水を拭き取る必用性が生じた。
本発明の目的は、罫割れ防止装置に関する手作業を機械化することにより作業性の改善を図ると共に、蒸気吹出しヘッドからの凝縮水の吹出し防止、位置決め精度の向上、吹出し蒸気による周辺装置における結露の防止等、罫割れ防止装置の性能を向上させることにある。
本発明の段ボールシートの罫割れ防止装置は、段ボールシートの罫入れ加工を行う前に、蒸気吹出しヘッドに形成された蒸気吹出しノズルから積載された前記段ボールシートのフルート断面に向けて、蒸気を吹き付けて当該段ボールシートの罫割れを防止する段ボールシートの罫割れ防止装置であって、前記蒸気吹出しヘッドは、前記蒸気吹出しノズルと、前記蒸気吹出しヘッドへ蒸気を供給する蒸気供給管と、蒸気吹出しヘッド下部に設けられ発生した凝縮水を貯留させる凝縮水貯留空間と、凝縮水貯留空間に貯留された凝縮水を蒸気吹出しヘッドから排出させる凝縮水排出管とを具備し、前記蒸気吹出しヘッドは、内部に蒸気が供給され内部の圧力が上昇することで自動的に凝縮水を前記凝縮水排出管を通して外部へ排出し、更に、前記段ボールシートの罫割れ防止装置は、排出される凝縮水の排出量を調節する排出量調節手段を有する構成である。尚、「自動的に」とは、手動で排出バルブの開閉操作をする必要がないという意味である。
この本発明の形態によれば、蒸気供給管から蒸気吹出しヘッドの内部へ蒸気を供給することで、蒸気吹出しヘッド内部に溜まっていた凝縮水が蒸気供給管から供給される蒸気によって押し出され、凝縮水排出管を通って蒸気吹出しヘッドの外部に排出されることになる。従って、発生した凝縮水を人手による作業なしに蒸気吹出しヘッドから排出させることができるので、罫割れ防止装置の安全性が向上し、また、作業効率が向上する。また、蒸気吹出しヘッド内部の凝縮水を排出させる工程が安全で効率的に行われるようになる。また、段ボールシートの罫割れ防止装置が排出量調節手段を有しているので、凝縮水を蒸気吹出しヘッドの外部へ排出させる際に蒸気が無駄に排出されないような適切な排出量に設定することができる。
また、本発明の第2の形態である段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記排出量調節手段が、オリフィスである。
この本発明の形態によれば、排出量調節手段がオリフィスであるので、簡単な構成によって凝縮水の排出量を適切な排出量に設定することができ、また、運転中に蒸気による圧力により、常時凝縮水を蒸気吹出しヘッドから排出することができるので、発生した凝縮水が蒸気吹出しヘッドの内部に溜まって、蒸気を段ボールシートに吹き付ける際に蒸気と共に凝縮水が段ボールシートに吹き付けられて凝縮水が段ボールシートに飛散してしまうことで引き起こされる次工程での印刷不良等、段ボールシートの品質低下を防ぐことができる。
また、本発明の第3の形態である段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記凝縮水貯留空間が、前記蒸気吹出しヘッド内の前記蒸気吹出しノズルより下部に設けられ、前記凝縮水排出管は、凝縮水を取り入れる取水口が前記凝縮水貯留空間に配置され、前記蒸気吹出しヘッドの内部を通り、前記蒸気吹出しヘッドの上部から前記蒸気吹出しヘッドの外部へ排出されるように取り付けられる。
この本発明の形態によれば、凝縮水貯留空間は、蒸気吹出しヘッドの下部に設けられ、凝縮水排出管は、凝縮水を取り入れる取水口が凝縮水貯留空間に配置され、蒸気吹出しヘッドの内部を通り、蒸気吹出しヘッドの上部から蒸気吹出しヘッドの外部へ排出されるように取り付けられるので、凝縮水排出管と蒸気供給管を略同一経路で配管することが出来て、蒸気吹出しヘッドが簡単な構造となり、罫割れ防止装置がコンパクト化される。
また、本発明の第4の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記蒸気供給管が、前記蒸気吹出しヘッドの内部で蒸気を吹出す開口部を有し、開口部が前記蒸気吹出しヘッドの内部で壁の内面に向けられて、流入した蒸気が貯留された凝縮水に直接当たらないように配置される。
この本発明の形態によれば、蒸気供給管は、蒸気吹出しヘッドの内部で蒸気を吹出す開口部を有し、開口部が蒸気吹出しヘッドの内部で壁の内面に向けられて、蒸気が貯留された凝縮水に直接当たらないように配置されるので、吹出された蒸気が凝縮水に直接当てられて凝縮水が飛散してしまうことを防ぐことができる。従って、飛散した凝縮水が蒸気と共に吹出されて、段ボールシートに吹き付けられることを防ぐことができる。
また、本発明の第5の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記蒸気吹出しノズルの吐出口は、前記蒸気吹出しヘッドの外面に形成された突部に囲まれることを特徴とする。
この本発明の一形態によれば、蒸気吹出しノズルの吐出口が突部によって囲まれる構成となるので、段ボールシートに対して蒸気を吹き付ける際に、蒸気吹出しヘッドの外面から突出した突部が段ボールシートのフルート断面に当接してシールすることにより蒸気が周囲に拡散することが抑えられる。従って、蒸気を周囲へ無駄に排出せずに済み、更に罫割れ防止装置の周囲で漏れた蒸気が凝縮して凝縮水が発生することを抑えられる。
また、本発明の第6の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記蒸気吹出しヘッドの内面に形成された前記蒸気吹出しノズルの蒸気の入口の、少なくとも上部には、前記蒸気吹出しヘッドの内面に突部が形成されることを特徴とする。
この本発明の形態によれば、蒸気吹出しノズルの蒸気の入口の少なくとも上部には蒸気吹出しヘッドの内面に突部が形成されるので、蒸気吹出しヘッドの内面で流下する凝縮水が突部によって遮られて、蒸気吹出しノズルから段ボールシートに向かって吹き付けられることを防ぐ。
また、本発明の第7の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記蒸気吹出しヘッドの位置情報に応じて、前記蒸気吹出しヘッドを前記段ボールシートの罫線予定位置に対応した位置に移動させる電動又は空気圧による移動手段を備えることを特徴とする。
この本発明の形態によれば、蒸気吹出しヘッドを機械的な手段によって正確に罫線予定位置に対応した位置に移動させることができる。従って、従来人手による手作業で行われていた蒸気吹出しヘッドの移動の工程が機械により自動化されて、蒸気吹出しヘッドの位置決め精度が高くなり、それに伴い段ボールシートの品質が向上する。また、蒸気吹出しヘッドの移動の工程が機械により自動化されることで、段ボールシートへの蒸気の吹き付け作業が効率的に行われることになる。
また、本発明の第8の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記移動手段が、前記蒸気吹出しヘッドが前記段ボールシートのフルート断面に沿った横方向と、前記段ボールシートのフルート断面から離間する方向となる前後方向とに移動可能であることを特徴とする。
この本発明の形態によれば、移動手段は、蒸気吹出しヘッドが段ボールシートに沿った方向と、段ボールシートから離間する方向とに移動可能であるので、蒸気吹出しヘッドが罫線予定位置へ移動する際に障害物を避けながら移動することができる。また、蒸気吹出しヘッドと段ボールシートとの間の距離を所望の距離に調整することもできる。
また、前記移動手段は、前記段ボールシートのフルート断面に沿った横方向への移動には、電気的な駆動力が用いられ、前記段ボールシートのフルート断面から離間する方向となる前後方向への移動には空気圧による駆動力が用いられる移動機構を備えていても良い。(第9の形態)
また、本発明の第10の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記蒸気吹出しヘッドの周囲には、空気が吹出される空気吹出しヘッドが配置され、前記空気吹出しヘッドは、前記段ボールシートに向かう方向に対して空気を吹出すと共に、前記段ボールシートに向かう方向とは別の方向に対して空気を吹出す空気吹出しノズルを備えたことを特徴とする。
この本発明の形態によれば、蒸気吹出しヘッドの周囲には、空気が吹出される空気吹出しヘッドが配置され、空気吹出しヘッドは、段ボールシートに向かう方向とは別の方向に対しても空気を吹出すので、段ボールシートの周囲に漏れた蒸気が吹き飛ばされて、罫割れ防止装置の周辺の機器の上で結露することを防ぐ。また、罫割れ防止装置の周辺の機器の上で結露したとしても、結露した凝縮水が吹出された空気によって乾燥させられるので、凝縮水が段ボールシートや罫割れ防止装置の周辺機器に対して悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。また、結露により発生した凝縮水を拭き取ることもなくなり、作業性が向上する。
また、本発明の第11の形態の段ボールシートの罫割れ防止装置は、前記蒸気吹出しヘッドに、前記空気吹出しヘッドが取り付けられ、前記蒸気吹出しヘッド及び前記空気吹出しヘッドの位置情報に応じて、前記蒸気吹出しヘッド及び前記空気吹出しヘッドを前記段ボールシートの罫線予定位置に対応した位置に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする。
この本発明の形態によれば、蒸気吹出しヘッドに空気吹出しヘッドが取り付けられることで、蒸気吹出しヘッドと空気吹出しヘッドとが一体的に罫線予定位置に対応した位置に移動されるので、蒸気吹出しヘッド及び空気吹出しヘッドの位置決めがより精度良く行われる。
また、罫割れ防止装置は、製函機の給紙部に設置して使用するのが好ましい。
蒸気吹出しヘッドの内部の液溜りの凝縮水が蒸気による圧力により自動的に排出されることで、蒸気吹出しノズルからの凝縮水吹出しを防ぎ、段ボールシートの品質が高く保たれ、作業上安全で、製函作業のコストが削減された段ボールシートの罫割れ防止装置が提供できる。また、蒸気吹出しヘッドの移動機構を機械化して自動位置決め手段を採用することにより、位置決め精度が高く、段ボールシートの品質がさらに高く保たれた段ボールシートの罫割れ防止装置が提供できる。また、段ボールシート以外の方向に空気を吹出す空気吹出しヘッドを用いることにより、罫割れ防止装置の周辺の装置に対して液体の付着が抑えられた段ボールシートの罫割れ防止装置が提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1には本実施形態に係る罫割れ防止装置を設置した製函機給紙部60の平面図が示されている。図2には、図1の罫割れ防止装置を設置した製函機給紙部60の正面図が示されており、図3には、側面図が示されている。
図1から図3に示す製函機給紙部60には罫割れ防止装置1が設置され、製函機給紙部60のテーブル15上に複数枚重ねられた段ボールシート2が積載されている。段ボールシート2には図1に示す平面図上において、左から順に第一罫線3A、第二罫線3B、第三罫線3C、第四罫線3Dの4本の縦罫である罫線3が入れられることになっている。これらの罫線は、実際にはまだ罫線の入っていない罫線予定位置であり、この罫線予定位置も含めて本明細書では罫線と呼ぶ。また、段ボールシート2の横方向には横罫4が形成されており、横罫4に関しては製函機給紙部60に送られてきた段階において既にコルゲートマシンによって罫入れ加工が行われている。ここで、「縦罫」、「横罫」とは、段ボールシート2のフルートが走っている方向に対して平行に延びる罫線3A、3B、3C、3Dを縦罫と呼び、フルートが走っている方向に対して垂直に延びる罫線を横罫と呼ぶ。段ボールシート2において、図1に示す2A、2B、2C、2D、2Eを段ボールシートの第一面、第二面、第三面、第四面、継ぎ代とすると、第一罫線3Aは継ぎ代2Eと第一面2Aとの間に形成されており、第二罫線3Bは第一面2Aと第二面2Bとの間に形成されており、第三罫線3Cは第二面2Bと第三面2Cとの間に形成されており、第四罫線3Dは第三面2Cと第四面2Dとの間に形成されている。そして、これらの罫線位置に沿うフルート内部へ蒸気を吹き込むため、段ボールシートのフルート開口部を有する面に当接して罫割れ防止装置1の蒸気吹出しヘッドが配置される。すなわち、第一罫線3A、第二罫線3B、第三罫線3C、第四罫線3Dには、それぞれの罫線位置で段ボールシートの前部の面に当接して、蒸気吹出しノズル31から蒸気を吹出すことが可能な蒸気吹出しヘッド5A、5B、5C、5Dが配置されている。
また、段ボールシート2の前部には、第三罫線3Cを挟んで二つのフロントストップ6が、積載された段ボールシート2に当接するように配置されている。また、段ボールシート2の後部には段ボールシート2に当接するようにバックジョガー7及びバックジョガー7の下方にバックストップ8が配置されている。段ボールシート2の図1における右側部にはサイドジョガー9及びサイドガイド10Aが配置されており、図1の左側部にはサイドガイド10Bが配置されている。
図3に示されるように、テーブル15の前部には給紙部フレーム11が配置されている。給紙部フレーム11の上部には、給紙部フレーム11の両側端から上方へ延びた二つの角柱12A、12B及び角柱12A、12Bを架け渡す台12Cから成るスタンド12が設けられている。スタンド12の上部には、配管16及び蒸気吹出しヘッド5A、5B、5C、5Dに接続されている各種ホース(蒸気ホース、ドレンホース、エアホース)17が設けられている。また、スタンド12の角柱12A、12Bから後方へ突出して支持台13が設けられ、支持台13上には角柱12A、12Bを架け渡すようにセット替え装置14が設けられている。図2及び図3に示されるように、蒸気吹出しヘッド5B、5Dは、セット替え装置14から下方に延びて設けられている。ここで、ロット替えの際に、蒸気吹出しヘッド5等それぞれの装置を段ボールシート2に合わせた所定の位置へ移動させることをセット替えと呼ぶ。
セット替え装置14について拡大したものを図4に示し、図4のセット替え装置14のV−V線に沿う断面図を図5に示す。セット替え装置14には、横方向に延びるリニアガイドレール20が上下に二つ配置されている。リニアガイドレール20に沿って横方向に摺動可能に接続部21が配置されている。接続部21は、リニアガイドレール20に対応したリニアガイドブロック22を備えており、リニアガイドブロック22がリニアガイドレール20を摺動することで接続部21がリニアガイド上を摺動可能とされている。上下に二つ配置されているリニアガイドレール20の間には、表面にネジが形成されたフィードスクリュー23が配置されている。また、フィードスクリュー23の表面のネジに対応して接続部21の内部にネジが形成されており、フィードスクリュー23は接続部21に係合されている。図4におけるフィードスクリュー23の左端にはプーリー70とベルト24を介してモータ25が設けられている。プーリー70を介してベルト24がモータ25とフィードスクリュー23の間に掛け渡されることによって、モータ25の回転に応じてフィードスクリュー23が回転可能とされている。また、図5に示されるように、接続部21から前方にエアシリンダ26が延びている。エアシリンダ26の先端には、蒸気吹出しヘッド5B、5Dが取り付けられて下方に延びている。前後に伸縮可能なエアシリンダ26によって、蒸気吹出しヘッド5B、5Dが後方に退避可能とされている。
給紙部フレーム11内で、テーブル15に積載された段ボールシート2のうちの最下部のものに隣接した部位には、上下二つのフィードロール18が設けられている。また、テーブル15上に積載された段ボールシート2の後方上部には、シートフィーダー19が設けられている。
次に、蒸気吹出しヘッド5について説明する。図6に、蒸気吹出しヘッド5について拡大した図が示されており、図7にはVII−VII線に沿う断面図が示されている。尚、図6、図7においては説明のために、後述する空気吹出しヘッドを省略している。図6、図7に示されるように、段ボールシート2の罫入れ加工を行う前に、蒸気吹出しヘッド5に形成された蒸気吹出しノズル31から段ボールシート2に向けて、蒸気を吹き付けて当該段ボールシート2の罫割れを防止する段ボールシート2の罫割れ防止装置1において、蒸気吹出しヘッド5は、蒸気吹出しヘッド5へ蒸気を供給する蒸気供給管28と、蒸気吹出しヘッド5の内部等で発生した凝縮水を貯留させる凝縮水貯留空間35と、凝縮水貯留空間35で貯留された凝縮水を蒸気吹出しヘッド5から排出させる凝縮水排出管30とを具備し、蒸気吹出しヘッド5は、内部に蒸気が供給され内部の圧力が上昇することで凝縮水を凝縮水排出管30へ排出する。
発生した凝縮水を人手による作業なしに蒸気による圧力により蒸気吹出しヘッド5から排出させることができるので、蒸気吹出しヘッドに溜まった凝縮水を段ボールシートに吹き付けてしまうようなトラブルを防止できる。さらに、罫割れ防止装置1の安全性が向上し、また、作業効率が向上する。
凝縮水貯留空間35は、蒸気吹出しヘッド5の下部に設けられ、凝縮水排出管30は、凝縮水を取り入れる取水口36が凝縮水貯留空間35に配置され、蒸気吹出しヘッド5の内部を通り、蒸気吹出しヘッド5の上部から蒸気吹出しヘッド5の外部へ排出されるように取り付けられる。
凝縮水排出管30が蒸気吹出しヘッド5の内部を通って、上部から蒸気吹出しヘッド5の外部へ排出されるように構成されることにより、蒸気吹出しヘッド5の上部から凝縮水排出管30に接続する外部配管を行う際に、蒸気供給管28と略同経路で製函機外まで配管することができる。従って、蒸気吹出しヘッド5に接続される配管類が簡単な構造となり、罫割れ防止装置1がコンパクト化される。
また、蒸気吹出しヘッド本体27の上方の内部の一端で蒸気供給管28が開放されており、蒸気吹出しヘッド本体27の上部で蒸気供給管28と蒸気吹出しヘッド本体27とが連通している。蒸気供給管28は、蒸気吹出しヘッド本体27の内部で蒸気を吹出す開口部28Aを有し、開口部28Aが蒸気吹出しヘッド本体27の内部で壁の内面に向けられて、蒸気が凝縮水貯留空間35に貯留した凝縮水に直接当たらないように配置される。開口部28Aの下方には、供給される蒸気が蛇行するようにじゃま板29が設けられている。本実施形態では、図6に示す位置関係により、蒸気供給管28の開口部28Aの前方には凝縮水排出管30が存在しない構成となっており、開口部28Aから吹出された蒸気は蒸気吹出しヘッド本体27の内面の壁に当たり、凝縮水には直接当たらない配置とされている。従って、蒸気吹出しヘッド5に蒸気を供給する際には、供給される蒸気は直接下には行かず、一旦蒸気吹出しヘッド本体27の壁の内面に当たり、その後蒸気は蒸気吹出しヘッド本体27内で分散し蛇行する。蒸気が蒸気吹出しヘッド本体27内で蛇行することにより、蒸気吹出しヘッド本体27内に蒸気供給管28から供給された蒸気が直接下部に溜まっている凝縮水に当てられることがないように構成される。これにより、凝縮水の液面の揺れを引き起こすことを抑え、凝縮水が液面から飛散してしまうことを防ぐことができる。従って、飛散した凝縮水が蒸気に混入して蒸気と共に吹出され、段ボールシートに吹き付けられることを防ぐことができる。
また、蒸気吹出しヘッド本体27は、図7に示されるように蒸気吹出しノズル31より下方の部分27Aから下方に向かうにつれて断面積が小さくなり、凝縮水貯留空間35が形成されている。蒸気吹出しヘッド本体27は、本実施形態の例では、断面が一辺20mmの中空角柱であり、長さは250〜400mmである。凝縮水排出管30は、外径5mm、内径3.4mmであり、蒸気供給管28は、外径8mm、内径6.4mmである。
蒸気吹出しヘッド本体27の上下方向の中央付近には、蒸気供給管28から供給される蒸気の段ボールシート2への吹出しが行われる蒸気吹出しノズル31が複数(本実施形態においては10個。通常8から12個。)設けられている。蒸気吹出しノズル31は直径1〜1.5mmが好ましく、5〜10mmのピッチで高さ方向に一列に配置されている。また、蒸気吹出しヘッド本体27の外面の蒸気吹出しノズル31の周囲には突部32Aが形成され、蒸気吹出しノズル31の吐出口は、突部32Aに囲まれている。
また、蒸気吹出しヘッド本体27の内面において、蒸気吹出しノズル31の蒸気の入口の、少なくとも上部には、突部32Bが形成されている。本実施形態では、突部32Bは、蒸気吹出しノズル31の周囲を囲んで形成されている。突部32A、32Bは、共に厚さが2mmとされているが、これに限定するものではない。最も低い位置にある蒸気吹出しノズル31から、蒸気吹出しヘッド本体27の底までの寸法は、必用な凝縮水の貯留量により決定する。一例として、90〜130mmとされており、20〜30cc程度の水を溜めることが可能である。
蒸気吹出しヘッド本体27の外側の表面には、複数の蒸気吹出しノズル31の周囲を囲って突部32Aが設けられているので、段ボールシート2に対して蒸気を吹き付ける際に、蒸気吹出しヘッド5の外面から突出した突部32Aが段ボールシート2に食込むことで蒸気が周囲に拡散することが抑えられる。従って、蒸気を周囲へ無駄に排出せずに済み、罫割れ防止装置1の周囲で漏れた蒸気が凝縮して凝縮水が発生し段ボールシートを濡らしてしまうことを抑えられる。また、蒸気吹出しヘッド本体27の内側の表面には、複数の蒸気吹出しノズル31の周囲を囲って突部32Bが設けられていることで、蒸気吹出しヘッド5の壁の内面を伝って流下する凝縮水が突部32Bによって遮られて、蒸気吹出しノズル31から段ボールシート2に向かって吹き付けられることを防いでいる。
罫割れ防止装置1の運転は、罫割れ防止装置1での工程の前後にある装置が運転中であるかどうか、及びテーブル15上に所定高さ以上の段ボールシート2が積載されているかどうかを判断してから行われる。罫割れ防止装置1の後の工程での装置が運転されずに罫割れ防止装置1の運転を行うと、罫割れ防止装置1から次の工程に段ボールシート2を供給することができないので、テーブル15上に載置された段ボールシート2に対して蒸気が吹き付けられたまま時間が経過することになる。これにより、段ボールシート2が過加湿となり、段ボールシート2の品質が損なわれる。また、罫割れ防止装置1の前の工程の装置が運転されずに罫割れ防止装置1の運転を行うと、テーブル15上の段ボールシート2が次第に少なくなり、蒸気吹出しヘッド5の有する蒸気吹出しノズル31のうち最も高い位置にある蒸気吹出しノズル31の前に段ボールシート2が無い状態となる。この状態で蒸気吹出しノズル31から蒸気が吹出されると、蒸気が段ボールシート2に当たらずに空気中に放出されることになり、凝縮、結露して周辺の装置上での凝縮水の発生原因になる。また、テーブル15上に所定高さ以上の段ボールシート2が積載されずに罫割れ防止装置1の運転が行われた場合も同様に、蒸気が段ボールシート2に当たらずに空気中に放出されることになり、周辺装置での凝縮水の発生の原因になる。これらの不具合を防ぐために、罫割れ防止装置1の運転前には、上記の判断が行われる。
蒸気が吹き付けられた後の段ボールシート2は、図3に示す給紙部フレーム11内のフィードロール18によってテーブル15上に積載されている段ボールシート2の下から順に次の工程である不図示の印刷工程を経て罫入れ工程に送られる。罫入れ工程では、段ボールシート2に罫入れ加工が行われる。また、蒸気が吹き付けられた段ボールシート2が次の工程に送られると共に、新しい段ボールシートがシートフィーダー19により製函機給紙部60のテーブル15上に供給される。
セット替えの際には、一旦罫割れ防止装置1の運転を止める。罫割れ防止装置1の運転を止めると装置の温度が下がり、蒸気吹出しヘッド5やその上流の配管内の蒸気が凝縮して凝縮水が発生する。また、再始動後、罫割れ防止装置1がまだ暖まっていない状態で蒸気を蒸気吹出しヘッド5へ供給すると、蒸気の有する熱が暖まっていない装置に奪われる。これにより、蒸気の温度が低下し、蒸気が装置の壁面で凝縮して、凝縮水が発生する。これらの凝縮水が再始動直後に凝縮水貯留空間35に貯留される。尚、罫割れ防止装置1の再始動時に凝縮水貯留空間35に貯留されている凝縮水としては、蒸気を供給し始めた際に、弁45と蒸気吹出しヘッド5との間、及び蒸気吹出しヘッド5の内部で、生じるものが大部分である。
後述するように蒸気吹出しヘッド5B、5Dが罫線予定位置に移動した後に、蒸気が蒸気吹出しヘッド5に供給される。最初は蒸気が罫割れ防止装置1内で凝縮するので、蒸気吹出しヘッド5の内部の圧力は上がらないが、しばらくすると罫割れ防止装置1が暖まって蒸気の凝縮が生じなくなり、蒸気吹出しヘッド5の内部の圧力が上昇する。蒸気吹出しヘッド5の内部の圧力が一定の圧力まで上昇すると、蒸気吹出しノズル31から蒸気が吹出される。それから、凝縮水貯留空間35に貯留された凝縮水が、凝縮水排出管30を通って蒸気吹出しヘッド5から排出される。尚、運転を止めた後の凝縮水の排出には空気を充填することとしても良い。
次に、蒸気吹出しヘッド5の上部に配置された配管類について図10を用いて説明する。蒸気吹出しヘッド5の蒸気供給管28の上流側には蒸気ホース40が接続され、凝縮水排出管30の下流側にはドレンホース41が接続されている。一端が蒸気供給管28と接続している蒸気ホース40のさらに上流側には蒸気ヘッダー42が配置されており、ボイラーから供給された蒸気が一旦蒸気ヘッダー42に集められて、蒸気が蒸気吹出しヘッド5へ供給されるようになっている。また、蒸気ヘッダー42から蒸気ホース40へ接続する配管の途中には、分岐点43から機外へ蒸気をブローするブロー配管61が設けられている。蒸気ヘッダー42と分岐点43との間、分岐点43と蒸気供給管28との間及び分岐点43から製函機80の機外へ向かうブロー配管61の途中には、それぞれ弁44、弁45、弁46が配置されている。
蒸気の吹出しの際には、まず、ボイラー等で生成された蒸気が、蒸気ヘッダー42により供給される。始動時には、下記動作により配管内の凝縮水が分離され、蒸気のみが蒸気ホース40を通って蒸気吹出しヘッド5の蒸気供給管28に供給される。蒸気ヘッダー42から蒸気吹出しヘッド5の蒸気供給管28へ供給される蒸気の量は、弁44、弁45を用いて調節される。始動時には、弁44及び弁46が開けられ、弁45が閉じられた状態で蒸気ヘッダー42から蒸気を供給する。こうすることで、蒸気ヘッダー42からの蒸気が分岐点43から弁46の方へ流れ、弁44と弁45との間の凝縮水を弁46の下流の機外へ排出させると共に、弁44から分岐点43、弁45までの配管経路を加温する。
その1〜2秒後、弁46を閉じ、弁45を開ける。これにより、蒸気ヘッダー42からの蒸気が弁45を通って蒸気供給管28に供給される。本実施形態では、弁44として例えば手動のボール弁が用いられ、弁45、弁46として例えば電磁弁が用いられる。
それから、蒸気供給管28を通って蒸気吹出しヘッド本体27内へ蒸気が充填される。同時に弁45、蒸気ホース40の蒸気供給管28及び蒸気吹出しヘッド本体27までの経路で発生する凝縮水が凝縮水貯留空間35に溜められる。蒸気吹出しヘッド本体27内は、蒸気が充填されて圧力が高くなると蒸気吹出しノズル31から蒸気が吹出される。同時に、凝縮水貯留空間35に溜められた凝縮水が高圧の蒸気により押され、凝縮水排出管30の開口部である取水口36から凝縮水排出管30内に入る。そのまま蒸気吹出しヘッド本体27内に蒸気を充填し続けると、凝縮水が凝縮水排出管30を通って蒸気吹出しヘッド本体27から排出される。本実施形態においては、一例として、弁45を開け、蒸気供給管28への蒸気供給開始から約20秒程度で凝縮水貯留空間35に溜められた凝縮水は全て排出され、その後引き続き流入してくる凝縮水は蒸気吹出しヘッド本体27内に蒸気を充填している間連続して排出される。つまり、蒸気吹出しヘッド本体27内に蒸気を充填している間段ボールシート2の罫線位置への蒸気吹き付けと凝縮水の排出が常に同時に行われている。
ドレンホース41は、ドレン配管を経由して、下流でドレン集合管47に接続され、ドレン集合管47よりもさらに下流は、排水溝等に開放されているが、回収して用水として使用することもできる。凝縮水排出管30とドレン集合管47との間には、弁48、ストレーナー49が配置されている。また、ストレーナー49とドレン集合管47との間には排出される凝縮水の排出量を調節する排出量調節手段を有しており、本実施形態においては、排出量調節手段はオリフィス50である。
ここでいう排出量調節手段とは、凝縮水排出管30、あるいはこれに接続されたドレンホース41以降の配管経路に設けられた装置であって、凝縮水排出管30から排出される凝縮水の排出量を調節するものである。具体的には、例えば本実施形態のオリフィス50の場合は、管路を円形の小さな穴により狭めて凝縮水の排出量を抑えるものがある。本発明の排出量調節手段の他のものとしては、凝縮水が所定量貯まる毎に管路を断続的に開くことで凝縮水を排出するスチームトラップ(ドレントラップ)や、開度を調整することで排出量を調節するニードルバルブ等のバルブ類が使用可能である。
尚、製函機の給紙部のような複雑な装置に罫割れ防止装置を設置する場合に、ロット替えによる装置の移動等を考慮すると、蒸気吹出しヘッド5下部に凝縮水排出管を配置して下部に配管することが難しく、凝縮水排出管を一度立ち上げて、装置外に出てから立ち下げるような配管経路とするのが好ましいが、排出量調整手段としてオリフィス50を用いると、このような配管経路においても凝縮水を容易に排出できるという効果を奏する。すなわち、通常、蒸気吹出しヘッド5や蒸気配管に溜まった凝縮水を排出する方法としては、対象設備の下部に凝縮水排出管を設け、下り勾配の配管にすると共に排出経路の末端部にスチームトラップを設けて、スチームトラップに所定量の凝縮水が溜まる毎にスチームトラップ内の通路が自動的に開いて、断続的に凝縮水を排出する方法が採用されている。このことから、立ち上がった配管にもスチームトラップを配置して凝縮水の排出量を調節することが考えられる。しかし、一度立ち上がった排出配管の場合は、スチームトラップが閉止している間は、蒸気吹出しヘッドに溜まった凝縮水が排出配管の高所に溜まった蒸気と置き換わることができないため、排出配管の経路に凝縮水の流れが生じなくなって、スチームトラップが開きにくくなり、蒸気吹出しヘッド等に溜まった凝縮水を排出することができないという問題が生じやすい。ところが、スチームトラップに代えてオリフィス50を用いると、凝縮水排出管30に常時微量の流れが生じるので、立ち上がり配管の場合も、常時、凝縮水を外部に排出することが出来て好ましい。これにより、蒸気吹出しヘッド5に溜まった凝縮水を蒸気吹出しノズル31から吹出して段ボールシートに吹き付けてしまうようなトラブルを防止できる。
凝縮水排出管30から排出された凝縮水は、凝縮水排出管30に接続されたドレンホース41を通って、ドレン集合管47に送られる。このとき、ドレンホース41とドレン集合管47との間の配管経路には、弁48、ストレーナー49及びオリフィス50が配置されており、蒸気吹き出しヘッド5から排出された凝縮水がそれぞれを通過する。凝縮水は、ストレーナー49を通ることで濾過される。
また、段ボールシート2の罫割れ防止装置1が排出量調節手段であるオリフィス50を有し、凝縮水を排出する際に凝縮水がオリフィス50を通るので、オリフィス50を適切に選定することにより凝縮水を蒸気吹出しヘッド5から排出させる際に、蒸気が無駄に排出されないような適切な排出量に設定することができる。また、排出量調節手段が、オリフィス50であるので、凝縮水は、オリフィス50によって流路を狭められることで凝縮水の排出量が調節され、簡単な構成によって凝縮水の排出量を適切な排出量に設定することができる。
このとき、オリフィス50で絞られた部分の径があまり大きいようだと、凝縮水と共に蒸気まで無駄に排出されてしまうことになる。なるべく凝縮水の排出量を大きくしたまま、蒸気が排出される量を最小限に抑えるようにオリフィス50の径を選定することが望ましい。また、排出量調節手段にオリフィスを用いることで、常時凝縮水を蒸気吹出しヘッド5から排出することができるので、発生した凝縮水が蒸気吹出しヘッド5の内部に溜まるのを防ぐ。これにより、蒸気を段ボールシート2に吹き付ける際に、蒸気と共に凝縮水が段ボールシート2に吹き付けられることが抑えられ、凝縮水が段ボールシート2に飛散してしまうことで段ボールシート2の品質を低下させてしまうことを防ぐことができる。
凝縮水の排出量は主にオリフィス50で行っているが、排出量の微調整は弁48で行われる。また、弁48によって蒸気吹出しヘッド5の蒸気吹出しノズル31から吹出される蒸気の湿り度を調節することも可能である。本実施形態では、弁48として例えばニードルバルブが用いられる。
また、ドレン集合管47に集められた凝縮水は、排水口等の機外へ排出される。尚、排出量調節手段はオリフィス50に限定されず、使用条件によっては、例えばニードル弁等のバルブや、スチームトラップを使用することも出来る。
蒸気ホース40等の上流の配管系や蒸気吹出しヘッド5は、蒸気吹出しヘッド本体27での凝縮水の発生量が凝縮水貯留空間35の容積以下になるように設計するのが好ましい。本実施形態においては、例えば、再始動の際に溜まっている水の量は15〜20ccである。蒸気吹出しヘッド5の昇圧、昇温後は、凝縮水の発生量はわずかで、凝縮水貯留空間35は、ほとんど空の状態になる。
次に、テーブル15上に積載された段ボールシート2に蒸気を吹き付けて段ボールシート2に適度な水分、熱を与える際の、蒸気吹出しヘッド5の移動について説明する。まず、段ボールシート2の折り曲げ位置、印刷、大きさ等の特徴に合わせて、フロントストップ6、バックジョガー7、バックストップ8、サイドジョガー9、サイドガイド10及び不図示のスリッタスコアラの罫線ロール等が所定位置に位置決めされる。同時に、第二罫線及び第四罫線に対応した蒸気吹出しヘッド5B、5Dが段ボールシート2の罫線位置に応じて移動する。通常、このセット替えはテーブル15上に段ボールシート2を積載する前に行われ、セット替え完了後テーブル15上に段ボールシート2が積載セットされる。段ボールシート2の前後方向については、フロントストップ6とバックストップ8が位置決めの働きをし、バックジョガー7が段ボールシート2をフロントストップ6に押し付けて整列を行う。横方向については、サイドガイド10A、10Bが位置決めの働きをし、サイドジョガー9が段ボールシート2をサイドガイド10Bに押し付けて整列を行う。
罫割れ防止装置1は、蒸気吹出しヘッド5B、5Dの位置情報に応じて、蒸気吹出しヘッド5B、5Dを段ボールシート2の罫線予定位置に対応した位置に移動させる移動手段を備える。移動手段は、蒸気吹出しヘッド5が段ボールシート2のフルート断面から垂直に離間する方向である前後方向と、段ボールシートのフルート断面に沿った横方向とに移動可能である。第三罫線の位置は常に段ボールシート2の位置決めの際の基準とされるので、第三罫線に対応した蒸気吹出しヘッド5Cについては常に固定されている。また、第一罫線に対応した蒸気吹出しヘッド5Aについては、図2に示されるようにサイドガイド10Bに固定されている。
移動手段は、前後方向への移動には空気圧を用いたアクチュエータが用いられる。本実施形態では、前後方向への移動手段はエアシリンダ26である。蒸気吹出しヘッド5B、5Dの移動の際には、まずエアシリンダ26が作動して蒸気吹出しヘッド5B、5Dが空気圧によって後方に退避する。蒸気吹出しヘッド5B、5Dが横方向への移動時に後方に退避することで、蒸気吹出しヘッド5B、5Dによる移動時のフロントストップ6等、移動の際に障害物となるものを避け、接触を防ぐ。それから、蒸気吹出しヘッド5B、5Dが横方向に移動する。横方向への移動手段には、電気的な駆動力が用いられる。本実施形態では、横方向への移動手段はモータ25である。
蒸気吹出しヘッド5B、5Dの横方向の移動量に応じてモータ25が駆動される。モータ25は、プーリー70とベルト24を介してフィードスクリュー23に接続されているので、モータ25の回転量に応じてフィードスクリュー23が回転する。フィードスクリュー23と接続部21とはネジによって係合されているので、フィードスクリュー23の回転に応じてリニアガイドブロック22がリニアガイドレール20上を摺動して横方向に移動する。尚、モータ25はサーボモータ、特にパルスモータを使用することが好ましい。所望の回転量のみ回転させることが可能なので、位置決め精度が高められる。
蒸気吹出しヘッド5B、5D、フロントストップ6、バックジョガー7、バックストップ8、サイドジョガー9及びサイドガイド10のそれぞれの位置についてのデータは、段ボールシート2の種類に応じてコンピュータに格納されている。セット替えの際には、蒸気の吹き付けを行う所望の段ボールシート2の種類を作業者が選択してボタンを押すだけで、その段ボールシート2の種類に対応した位置データが呼び出され、それぞれの位置決めが自動的に行われる。選択した段ボールシート2の種類を基に、後の工程である罫入れ加工の際の罫線ロールの位置決めも行われる。尚、セット替え毎に段ボールシート2の種類を選択するのではなく、その日の製作順に段ボールシート2の種類、数量等のデータを予め入力しておき、その入力されているデータに基づいて順にセット替え及びそれぞれの位置決めを行って、セット替え及び段ボールシート2への蒸気の吹き付けを繰り返すようにしても良い。
セット替えの際には、段ボールシート2は一旦テーブル15上から取り除かれる。そして、新たな段ボールシート2の罫線予定位置に対応した位置データに応じて所定位置へ蒸気ヘッド5B、5Dが移動する。蒸気吹出しヘッド5B、5Dが所定位置に配置されて位置決めが終了すると、新たな段ボールシート2がテーブル15上に積載され、蒸気吹出しヘッド5より蒸気の吹出しが行われる。
罫割れ防止装置1は、蒸気吹出しヘッド5を機械的な手段によって正確に罫線予定位置に対応した位置に移動させるので、従来人手による手作業で行われていた工程が機械化されて、蒸気吹出しヘッド5の位置決め精度が高くなり、それに伴い段ボールシート2の品質が向上する。また、工程が機械化されることで、段ボールシート2への蒸気の吹き付けが効率的に行われることになる。
また、移動手段は、蒸気吹出しヘッド5が段ボールシート2から離間する方向となる前後方向と、段ボールシート2に沿った横方向とに移動可能であるので、蒸気吹出しヘッド5が罫線予定位置へ移動する際に障害物を避けながら移動することができる。また、蒸気吹出しヘッド5と段ボールシート2との間の距離を所望の距離に調整することも可能である。また、本実施形態では、セット替えの際にはテーブル15上から一旦段ボールシート2を取り除くこととしたが、蒸気吹出しヘッド5が段ボールシート2から離間する方向に移動可能なので、段ボールシート2がテーブル15上に積載された状態で蒸気吹出しヘッド5が段ボールシート2に沿う方向に移動しセット替えを行っても良い。蒸気吹出しヘッド5が段ボールシート2から離間した状態で段ボールシート2に沿う方向に移動するので、蒸気吹出しヘッド5の移動の際に段ボールシート2が傷付かない。
次に、空気吹出しヘッド33について説明する。
蒸気吹出しヘッド5の両側部には、空気吹出しヘッド33が配置されている。蒸気吹出しヘッド5の周囲には、空気が吹出される空気吹出しヘッド33が配置され、空気吹出しヘッド33は、段ボールシート2に向かう方向とは別の方向に対して空気を吹出すことが可能な空気吹出しノズル34を備えている。また、空気吹出しヘッド33は、段ボールシート2に向かう方向に対しても空気を吹出す空気吹出しノズル34Aを備えている。図8には、蒸気吹出しヘッド5の両側部に配置された空気吹出しヘッド33が示されている。空気吹出しヘッド33は、本実施形態においては、一辺10mmの中空角柱である。空気吹出しヘッド33は、丸パイプであっても良い。また、図8のIX−IX線に沿う断面を図9に示す。空気吹出しヘッド33は、上方から蒸気吹出しヘッド5に沿うように延びている。図9に示されるように、空気吹出しノズルは段ボールシート2へ向かう空気吹出しノズル34Aだけでなく、段ボールシート2とは逆方向の後方、段ボールシート2に沿う蒸気吹出しヘッド5の両横に向かう方向、及び下方に向かう空気吹出しノズル34も設けられている。本実施形態においては、空気吹出しノズル34はそれぞれ直径が1〜2mmである。空気吹出しヘッド33の側面に配置されている空気吹出しノズル34は片面5〜15個であり、空気吹出しヘッド33から下方に向かう空気吹出しノズル34は1〜4個である。また、本実施形態においては、空気吹出しヘッド33には送風機としてルーツブロアーが使用され、空気の吹出しの際の温度は50〜80度の熱風である。
蒸気吹出しヘッド本体27内に蒸気が供給される際には、空気吹出しヘッド33には空気が供給される。空気吹出しヘッド33に空気が供給され、空気吹出しノズル34Aから段ボールシート2に向かう方向へ空気を吹出し、その他の方向に吹出す空気吹出しノズル34から段ボールシート2とは逆方向に向かう方向、両横に向かう方向、及び下方へ空気を吹出すことができる。これにより、段ボールシート2に向かう方向への空気の吹出しによって、エアーカーテンとして蒸気吹出しノズル31からの蒸気の漏れを防ぐだけでなく、蒸気吹出しヘッド5の後方、横方向、下方にも空気を吹出すことで、蒸気吹出しヘッド5周辺に滞留する漏れ蒸気を換気することで周辺装置への結露を防いでいる。また、罫割れ防止装置1の周囲に配置されている装置類に付着する凝縮水を熱風により乾燥させることもできる。特に、段ボールシート2、給紙部フレーム11、二つのフロントストップ6、又はサイドガイド10A、10B及びフィードロール18付近は、空気の流れが少なく、容積も小さいので結露しやすい。従って、これらの部品がある罫割れ防止装置1の下部に向かう空気吹出しノズル34からの空気の吹出しは結露による凝縮水の発生を防ぐのに効果的である。これにより、結露した水が段ボールシート2に滴下、または付着することで引き起こされる次工程での印刷不良等を防ぐことができる。また、結露により発生した凝縮水を拭き取ることもなくなり、作業性が向上する。
罫割れ防止装置1は、蒸気吹出しヘッド5には、空気吹出しヘッド33が取り付けられ、蒸気吹出しヘッド5及び空気吹出しヘッド33の位置情報に応じて、蒸気吹出しヘッド5及び空気吹出しヘッド33を段ボールシート2の罫線予定位置に対応した位置に移動させる空気圧を用いたアクチュエータやモータといった移動手段を備えている。蒸気吹出しヘッド5に空気吹出しヘッド33が取り付けられることで、蒸気吹出しヘッド5と空気吹出しヘッド33とが一体的に罫線予定位置に対応した位置に移動されるので、蒸気吹出しヘッド5及び空気吹出しヘッド33の位置決めがより精度良く行われる。
尚、それぞれの部品の位置決めが行われた後には、一旦、1、2枚程度の罫割れ防止装置1を含めた試走がセット替え毎に行われる。試走により、製造された段ボールシート2の品質、印刷の仕上がり等のチェックを行い、問題が無ければ以後の段ボールシート2に対しても運転を行う。
尚、セット替え装置14は、スタンド12から後方へ突出する支持台13上に架け渡すように配置しているが、給紙部フレーム11に直接取り付けられても良いし、別の構成で取り付けられても良い。
また、本実施形態における罫割れ防止装置1は、段ボールシートの給紙装置に組み込む例を示したが、その他の装置に組み込まれても良い。
本実施形態に係る段ボールシートの罫割れ防止装置を設置した製函機給紙部の平面図である。 図1の段ボールシートの罫割れ防止装置を設置した製函機給紙部の正面図である。 図1の段ボールシートの罫割れ防止装置を設置した製函機給紙部の側面図である。 図3に示すセット替え装置の拡大図である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 図2に示す蒸気吹出しヘッドの拡大図である。 図6のVII-VII線に沿う断面図である。 図2に示す空気吹出しヘッド及び蒸気吹出しヘッドの拡大図である。 図8のIX-IX線に沿う断面図である。 図6に示す空気吹出しヘッド及びその上部の配管類の概略図である。
符号の説明
1 罫割れ防止装置
2 段ボールシート
3 罫線
5 蒸気吹出しヘッド
30 液体排出管
31 蒸気吹出しノズル
33 空気吹出しヘッド
34 空気吹出しノズル
36 取水口
60 製函機給紙部
80 製函機

Claims (12)

  1. 段ボールシートの罫入れ加工を行う前に、蒸気吹出しヘッドに形成された蒸気吹出しノズルから積載された前記段ボールシートのフルート断面に向けて、蒸気を吹き付けて当該段ボールシートの罫割れを防止する段ボールシートの罫割れ防止装置であって、
    前記蒸気吹出しヘッドは、前記蒸気吹出しノズルと、
    前記蒸気吹出しヘッドへ蒸気を供給する蒸気供給管と、
    蒸気吹出しヘッドの下部に設けられ発生した凝縮水を貯留させる凝縮水貯留空間と、
    凝縮水貯留空間に貯留された前記凝縮水を蒸気吹出しヘッドから排出させる凝縮水排出管とを具備し、
    前記蒸気吹出しヘッドは、内部に蒸気が供給され内部の圧力が上昇することで自動的に凝縮水を前記凝縮水排出管を通して外部へ排出し、
    更に、前記段ボールシートの罫割れ防止装置は、排出される凝縮水の排出量を調節する排出量調節手段を有する
    ことを特徴とする段ボールシートの罫割れ防止装置。
  2. 前記排出量調節手段は、オリフィスであることを特徴とする請求項1に記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  3. 前記凝縮水貯留空間は、前記蒸気吹出しヘッド内の前記蒸気吹出しノズルより下部に設けられ、
    前記凝縮水排出管は、凝縮水を取り入れる取水口が前記凝縮水貯留空間に配置され、前記蒸気吹出しヘッドの内部を通り、前記蒸気吹出しヘッドの上部から前記蒸気吹出しヘッドの外部へ排出されるように取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  4. 前記蒸気供給管は、前記蒸気吹出しヘッドの内部で蒸気を吹出す開口部を有し、開口部が前記蒸気吹出しヘッドの内部で壁の内面に向けられて、流入した蒸気が貯留された凝縮水に直接当たらないように配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  5. 前記蒸気吹出しノズルの吐出口は、前記蒸気吹出しヘッドの外面に形成された突部に囲まれることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  6. 前記蒸気吹出しヘッドの内面に形成された前記蒸気吹出しノズルの蒸気の入口の、少なくとも上部には、前記蒸気吹出しヘッドの内面に突部が形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  7. 前記蒸気吹出しヘッドの位置情報に応じて、前記蒸気吹出しヘッドを前記段ボールシートの罫線予定位置に対応した位置に移動させる電動又は空気圧による移動手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  8. 前記移動手段は、前記蒸気吹出しヘッドが前記段ボールシートのフルート断面に沿った横方向と、前記段ボールシートのフルート断面から離間する方向となる前後方向とに移動可能であることを特徴とする請求項7に記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  9. 前記移動手段は、前記段ボールシートのフルート断面に沿った横方向への移動には、電気的な駆動力が用いられ、前記段ボールシートのフルート断面から離間する方向となる前後方向への移動には空気圧による駆動力が用いられる移動機構を備えたことを特徴とする請求項8に記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  10. 前記蒸気吹出しヘッドの周囲には、空気が吹出される空気吹出しヘッドが配置され、
    前記空気吹出しヘッドは、前記段ボールシートに向かう方向に対して空気を吹出すと共に、前記段ボールシートに向かう方向とは別の方向に対して空気を吹出す空気吹出しノズルを備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  11. 前記蒸気吹出しヘッドに、前記空気吹出しヘッドが取り付けられ、
    前記蒸気吹出しヘッド及び前記空気吹出しヘッドの位置情報に応じて、前記蒸気吹出しヘッド及び前記空気吹出しヘッドを前記段ボールシートの罫線予定位置に対応した位置に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の段ボールシートの罫割れ防止装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の罫割れ防止装置が製函機の給紙部に設置されたことを特徴とする段ボールシートの給紙装置。
JP2006110096A 2006-04-12 2006-04-12 段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置 Active JP4680819B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110096A JP4680819B2 (ja) 2006-04-12 2006-04-12 段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110096A JP4680819B2 (ja) 2006-04-12 2006-04-12 段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007283511A JP2007283511A (ja) 2007-11-01
JP4680819B2 true JP4680819B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=38755734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006110096A Active JP4680819B2 (ja) 2006-04-12 2006-04-12 段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4680819B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109501380A (zh) * 2018-12-24 2019-03-22 杭州郁速机械科技有限公司 一种印刷压线辅助系统
CN110077031B (zh) * 2019-04-30 2021-08-13 重庆合信包装印刷有限公司 用于纸板压线处加湿的系统
KR102299109B1 (ko) * 2019-09-05 2021-09-06 한국조선해양 주식회사 열에너지 회수형 스팀 보일러 시스템
CN113715405B (zh) * 2021-10-22 2023-07-18 马鞍山市康辉纸箱纸品有限公司 一种瓦楞纸箱压痕装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5488418A (en) * 1977-12-24 1979-07-13 Dainippon Printing Co Ltd Method and device for preventing crack at folded portion of web in rotary printing press
JPS61235135A (ja) * 1985-04-12 1986-10-20 株式会社 磯輪鉄工所 段ボ−ルシ−トの罫線加工方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007283511A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680819B2 (ja) 段ボールシートの罫割れ防止装置及び給紙装置
US7360738B2 (en) Method for producing variously sized paper logs
US7575635B2 (en) Apparatus for applying glue onto an advancing planar object
US20060119663A1 (en) Ink jet recording head
TWI730210B (zh) 空氣調和裝置
CN101952175A (zh) 用于贴标机的真空转鼓
KR20080023681A (ko) 수계 세정액을 이용하는 세정장치
JP4929278B2 (ja) 抄紙機若しくはその類における乾燥シリンダ間のポケット空間シール装置及び方法
JP4267201B2 (ja) パルプ繊維を含む懸濁液のガス抜きを行う装置
WO2005080682A1 (en) Method for coating a paper/board web with a curtain coater apparatus
US9336466B2 (en) Printing apparatus including a moving guiding portion
JP4799400B2 (ja) 湿式集塵機
NL2004320C2 (en) Liquid removing device and liquid removing method for steel band.
CN113550102A (zh) 一种袜子定型机及其控制方法
RU2688833C2 (ru) Способ распределения клея на трубчатых картонных сердечниках в перемоточных машинах
JP7445739B2 (ja) 折り畳まれた箱を形成することを意図した段ボールブランクの折畳み方法
JP4223479B2 (ja) コーティング装置
JP3758142B2 (ja) 段ボールシートの反り防止方法およびその装置
JP5634915B2 (ja) のりばり袋用糊塗布装置
CN220865015U (zh) 一种纸板湿润喷雾装置
JP3947377B2 (ja) ホットメルト噴射装置
WO2009154549A1 (en) Cooling of a cellulose pulp web
CN220219940U (zh) 一种瓦楞纸防裂加湿系统
JP4648236B2 (ja) 紙束送り装置
IT201600077839A1 (it) Apparato e metodo per l’applicazione di colla ad un nastro e tubiera comprendente detto apparato.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110128

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4680819

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250