JP4680810B2 - 光波長合分波装置 - Google Patents

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本発明は、光波長合分波装置であって、より詳細には、光波長多重された複数の信号を、波長に応じて分波又は合波する光波長合分波装置に関する。
互いに異なる波長の複数の光信号を、1本の光ファイバで伝送する波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)伝送システムは、伝送路の容量を大幅に増大させることが可能であり、既に基幹系システムを中心に導入が進んでいる。
さらに近年、光信号の波長を伝送路容量の増大に適用するだけでなく、ネットワークの経路設定に用いる波長ルーティングの検討も進んでおり、その一例としてフルメッシュWDM光信号伝送システムがある。
図6に、従来のフルメッシュWDM光信号伝送システムの概略構成を示す。このフルメッシュWDM光信号伝送システムでは、ネットワークの中心にN入力N出力(以下、N×Nと表記する)光波長合分波装置601が設置されている。N×N光波長合分波装置601と、WDM信号送受信装置603−1〜603−Nを備える複数の通信ノード602−1〜602−Nとの間を、光ファイバ604で接続し、N×N光波長合分波装置601を中心とするスター型ネットワークを構成する。ここで、N×N光波長合分波装置601は入出力ポート間の波長入出力特性として、図7に示すような特性を有する。例えば、第1番目の入力ポートから波長λの光信号を入力すると、その光信号は第1番目の出力ポートから出力される。また、第1番目の入力ポートから波長λの光信号を入力すると、その光信号は第2番目の出力ポートから出力される。従って、通信ノード602−1〜602−N間にフルメッシュの光ファイバを敷設した場合と同じ接続性が得られる。従って、通信ノード間で大量のデータを低遅延で送受信することが可能となる(非特許文献1参照)。
従来、N×N光波長合分波装置を得る方法として、図8に示すようにアレイ導波路回折格子型光合分波回路(以下、AWGと表記する)を用いる方法があった。以下に、従来技術の動作原理を示す。
図8に、従来のAWGの構成図を示す。N本の入力導波路803は、入力導波路803から受光する第1のスラブ導波路802に接続されている。第1のスラブ導波路802は、第1のスラブ導波路802から受光する、所定の光路差を有する複数本の導波路からなるアレイ導波路801に接続されている。アレイ導波路801は、アレイ導波路801から受光する第2のスラブ導波路に接続されている。第2のスラブ導波路は、第2のスラブ導波路から受光するN本の出力導波路804に接続されている。
アレイ導波路801、第1のスラブ導波路802、第2のスラブ導波路805、入力導波路803、及び出力導波路804を適切に設計することにより、AWGの所望の合分波特性を設計することができる。AWGの入出力導波路の本数がそれぞれN、合分波される光の波長間隔がΔλであるとき、AWGの基調周期(FSR:Free Spectral Range)をΔλ×Nより十分大きく設計すると、入出力ポート間の合分波特性を、均一な損失で得られる。
図9に、従来の入出力導波路の本数が4であるアレイ導波路回折格子型合分波回路の波長入出力特性を示す。4入力4出力の導波路間には、入力導波路と入力波長に応じた16通りの経路が存在する。この入出力特性を利用し、通信ノード602−1〜602−Nにλからλまでのうち、各々4つの波長の信号を送受信するWDM信号送受信装置を設置することで、4つの通信ノード間でフルメッシュの接続性を得ることができる(非特許文献2参照)。
K. Kato et al., "32×32 full-mesh (1024 path) wavelength-routing WDM network based on uniform-loss cyclic-frequency arrayed-waveguide grating", Electronics Letters, 20th July 2000, Vol. 36, No. 15, pp.1294-1296 H. Takahashi et al., "Transmission characteristics of arrayed waveguide N×N wavelength multiplexer", Journal of Lightwave Technology, March 1995, Vol. 13, No. 3, pp.447-455
しかしながら、上記従来技術を用いたフルメッシュWDM光信号伝送システムでは、同じ組み合わせの通信ノード間で通信に用いることのできる光信号の波長数は1に制限されていて、2以上に拡張することができないという問題があった。すなわち、従来の光合分波装置においては、図7、図9に示すように例えば第1番目の入力ポートと第1番目の出力ポートとの間で通信に用いることができる光信号が、波長λの光信号のみに限られるという問題があった。この光波長合分波装置における光信号の波長数の制限のため、ネットワークの設計の自由度が低く、通信需要に応じたネットワーク内の光回線の拡張も困難であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、N×N光波長合分波装置のポート間での通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数の光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、N個の入力ポートとN個の出力ポート(Nは2以上の整数)を有し、波長分割多重された光信号を合分波する光波長合分波装置であって、N本の第1の入力導波路と、N本の第1の入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、第1のスラブ導波路から受光する第1の導波路アレイであって、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる第1の導波路アレイと、第1の導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、第2のスラブ導波路から受光する本の第1の出力導波路(Mは2以上の整数)とを含み、第1の入力導波路のα番目の導波路から第1の出力導波路のβ番目の導波路に出力される光信号の波長がλ α+β−1 となる第1のアレイ導波路回折格子と、本の第2の入力導波路と、M本の第2の入力導波路から受光する第3のスラブ導波路と、第3のスラブ導波路から受光する第2の導波路アレイであって、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる第2の導波路アレイと、第2の導波路アレイから受光する第4のスラブ導波路と、第4のスラブ導波路から受光するN本の第2の出力導波路とを含み、第2の入力導波路のα番目の導波路から第2の出力導波路のβ番目の導波路に出力される光信号の波長がλ α+β−1 となる第2のアレイ導波路回折格子と、M本の第1の出力導波路とM本の第2の入力導波路との間をそれぞれ接続する接続手段とを備え、接続手段は、Z=A−D(Zは1−N以上N−1以下の整数、A、Dは1以上N以下の整数)なる関係を満たす、N本の第1の入力導波路のA番目の導波路から入力され、N本の第2の出力導波路のD番目の導波路から出力される信号波長数が、Y波長(Yは正の整数)となるように、Z=c −b(iは1以上M以下の整数で、b からb は全て異なる1以上M以下の整数、c からc は全て異なる1以上M以下の整数)なる関係を満たす、第1の出力導波路のb番目の導波路と、第2の入力導波路のc 番目の導波路を、Y組接続することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、光波長合分波装置であって、N個の入力ポートとN個の出力ポートを有し(Nは2以上の整数)、波長分割多重された光信号を合分波する光波長合分波装置であって、(N+M)本の入力導波路(Mは2以上の整数)と、入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、第1のスラブ導波路から受光する導波路アレイであって、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、第2のスラブ導波路から受光する(N+M)本の出力導波路とを含み、入力導波路のα番目の導波路から出力導波路のβ番目の導波路に出力される光信号の波長がλ α+β−1−N となるアレイ導波路回折格子と、(N+M)本の出力導波路の一部と(N+M)本の入力導波路の一部との間を接続する接続手段とを備え、接続手段は、Z=A−B(Zは1−N以上N−1以下の整数、A、Bは1以上N以下の整数)なる関係を満たす、入力導波路のA番目の導波路から入力され、出力導波路のB番目の導波路から出力される信号波長数が、Y波長(Yは正の整数)となるように、Z=a−b (iは1以上M以下の整数で、a からa は全て異なる1以上M以下の整数、b からb は全て異なる1以上M以下の整数)なる関係を満たす、出力導波路のb 番目の導波路と、入力導波路のa番目の導波路を、Y組接続することを特徴とする。

請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光波長合分波装置であって、接続手段は、複数本の光導波路であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光波長合分波装置であって、接続手段は、接続関係が変更可能である光スイッチであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の光波長合分波装置であって、光波長合分波装置は、基板の単一面上に形成されたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の光波長合分波装置であって、光スイッチは、運用時には電力の供給を必要としない受動的な回路であり、光スイッチの設定は、紫外線の照射、局所的な加熱及び電圧・電流の印加のいずれかにより1度だけ変更可能であることを特徴とする。
本発明によれば、N×N光波長合分波装置のポート間での通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数の光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置が可能になる。これにより、ネットワークの設計の自由度が高く、通信需要に応じたネットワーク内の光回線の拡張が可能なフルメッシュWDM光信号伝送システムが可能になる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、本発明の実施形態1に係る光波長合分波装置の構成図を示す。図2に、本発明の実施形態1に係る光波長合分波装置の波長入出力特性を示す。本発明は、N入力M出力(N、M:正の整数)のアレイ導波路回折格子と、M入力N出力のアレイ導波路回折格子を内部に備える光波長合分波装置である。但し、ここでは実施形態1の一例として、N=4、M=8の場合を示す。図1には、外側の導波路の導波路番号のみを明示したが、導波路の並び順に1から番号が割振られるものとし、このことは他の光波長合分波装置の図面においても同様であるものとする。
図1に示す光波長合分波装置は、第1アレイ導波路回折格子、第2アレイ導波路回折格子、及びそれらを結ぶ接続導波路106からなる。第1アレイ導波路回折格子は、N本の導波路を有する第1入力導波路101が、第1入力導波路101から受光する第1スラブ導波路102と接続されている。また、第1スラブ導波路102は、第1スラブ導波路102から受光する、所定の光路差を有する第1アレイ導波路103に接続されている。第1アレイ導波路103は、第1アレイ導波路103から受光する第2スラブ導波路104に接続されている。第2スラブ導波路104は、第2スラブ導波路104から受光するM本の導波路を有する第1出力導波路105に接続されている。第2アレイ導波路回折格子は、M本の導波路を有する第2入力導波路107が、第2入力導波路107から受光する第3スラブ導波路108に接続されている。第3スラブ導波路108は、第3スラブ導波路108から受光する、所定の光路差を有する第2アレイ導波路109に接続されている。第2アレイ導波路109は、第2アレイ導波路109から受光する第4スラブ導波路110に接続されている。第4スラブ導波路110は、第4スラブ導波路110から受光するN本の導波路を有する第2出力導波路111に接続されている。接続導波路106は、第1出力導波路105のM本の導波路と第2入力導波路107のM本の導波路とに接続されている。
以下に、本発明の原理を説明する。
第1入力導波路101の各導波路に入力された光信号は、導波路毎に異なる所定の位置から第1のスラブ導波路102に入力される。第1スラブ導波路102に入力された光信号は、第1スラブ導波路102中を伝播し、入力された位置に応じて定まる位相関係で、第1アレイ導波路103の各導波路に分配されて入力される。
第1アレイ導波路103は、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路で構成されている。第1アレイ導波路103に入力された光信号は、第1アレイ導波路103を形成する材料に存在する屈折率の波長依存性、つまり伝播速度の波長依存性に従い、波長毎に異なる位相関係で第2のスラブ導波路104に入力される。
第2のスラブ導波路に入力された光信号は、第1入力導波路101の各導波路の位置に応じて定まる位相関係と、第1アレイ導波路103において各波長に応じて定まる位相関係とから決まる位置に集光し、それぞれ第1出力導波路105の各導波路から出力される。
このようにして、第1入力導波路101と、第1スラブ導波路102と、第1アレイ導波路103と、第2スラブ導波路104と、第1出力導波路105とによって、N入力M出力の第1アレイ導波路回折格子が形成される。そして、特定の入力ポートから入力された光信号が、入力ポートの位置と光信号の波長とに応じて定まる特定の出力ポートから出力される機能が実現される。
同様に、第2入力導波路107に入力された光信号は、導波路毎に異なる所定の位置から第3スラブ導波路108に入力される。第3スラブ導波路108に入力された光信号は第3スラブ導波路108中を伝播し、入力された位置に応じて定まる位相関係で、第2アレイ導波路109に分配されて入力される。
第2アレイ導波路109は、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路で構成されている。第2アレイ導波路109を形成する材料に存在する屈折率の波長依存性、つまり伝播速度の波長依存性に従い、第2アレイ導波路109に入力された光信号は、波長毎に異なる位相関係で第4スラブ導波路110に入力される。
第4のスラブ導波路に入力された光信号は、第2入力導波路107の各導波路の位置に応じて定まる位相関係と、第2アレイ導波路109において各波長に応じて定まる位相関係とから決まる位置に集光し、第2出力導波路111から出力される。
このようにして、第2入力導波路107と、第3スラブ導波路108と、第2アレイ導波路109と、第4スラブ導波路110と、第2出力導波路111とによって、M入力N出力の第2アレイ導波路回折格子が形成される。そして、特定の入力ポートから入力された光信号が、入力ポートの位置と光信号の波長とに応じて定まる特定の出力ポートから出力される機能が実現される。
ここで、第1アレイ導波路回折格子は、その波長入出力特性が、第1入力導波路101の第a番目の導波路から入力され、第1出力導波路105の第b番目の導波路に出力される光信号の波長が、適切に定義された波長番号を用いて、λ(a+b−1)となるように、導波路構造の設計がなされるものとする。同様に第2アレイ導波路回折格子も、その波長入出力特性が、第2入力導波路107の第a番目の導波路から入力され、第2出力導波路111の第b番目の導波路に出力される光信号の波長がλ(a+b−1)となるように、導波路構造の設計がなされるものとする。
実施形態1の光波長合分波装置は、第1アレイ導波路回折格子のN本の第1入力導波路101を入力ポートとする。また、第1アレイ導波路回折格子のM本の第1出力導波路105は、M本の接続導波路106を介して、それぞれ第2アレイ導波路回折格子のM本の第2入力導波路107に接続する。また、第2アレイ導波路回折格子のN本の第2出力導波路111を出力ポートとすることで構成する。
このとき、発明の光波長合分波装置全体の波長入出力特性は、第1アレイ導波路回折格子の第1出力導波路105の第m番目の導波路が、第2アレイ導波路回折格子の第2入力導波路107の第c番目の導波路に接続されるものとする。そうすると、光波長合分波装置の第A番目の入力ポートに入力された、波長λ(A+m−1)の光信号が、第1アレイ導波路回折格子の第1出力導波路105の第m番目の導波路に出力される。この第1出力導波路105の第m番目の導波路から出力された光信号は、第2アレイ導波路回折格子の第2入力導波路107の第c番目の導波路に入力され、光波長合分波装置の第{A+m−c}番目の出力ポートから出力される。
つまり、第2アレイ導波路回折格子の第2入力導波路107の導波路番号cと、第1アレイ導波路回折格子の第1出力導波路105の導波路番号mとの差(c−m)をCとすると、第A番目の入力ポートに入力された波長λ(A+m−1)の光信号は、第(A−C)番目の出力ポートから出力される。
従って、光波長合分波装置の第A番目の入力ポートから入力され、第(A−C)番目の出力ポートから出力され得る異なる波長の光信号の数は、接続導波路106が結ぶ、導波路番号の差がCである導波路対の数と一致する。
このことから、本発明の光波長合分波装置において、接続導波路106を適切に配置することで、所望の波長入出力特性を得ることができる。特に接続する導波路番号の差が異なる接続導波路106を1つずつ設けることで、フルメッシュの接続性を実現することができる。また、接続する導波路番号の差が等しい接続導波路106を複数設けることで、同一の入出力ポート間で通信に用いることのできる波長数を拡張することができる。
出力ポートの数は4であるので、1≦A−C≦4である。このことから、第A番目の入力ポートに対して許されるCの値は表1に示すようになる。
Figure 0004680810
図1に示す実施形態1においては、M本の導波路からなる接続導波路106は、次のように第1アレイ導波路回折格子の第1出力導波路105を、第2アレイ導波路回折格子の第2入力導波路107に接続している。第1番目の出力導波路を、第4番目の入力導波路に接続し、第2番目の出力導波路を、第3番目の入力導波路に接続し、第3番目の出力導波路を、第2番目の入力導波路に接続し、第4番目の出力導波路を、第1番目の入力導波路に接続する。さらに第5番目の出力導波路を、第7番目の入力導波路に接続し、第6番目の出力導波路を、第8番目の入力導波路に接続し、第7番目の出力導波路を、第5番目の入力導波路に接続し、第8番目の出力導波路を、第6番目の入力導波路に接続する。
このとき、第1出力導波路105の各導波路に対する導波路対の導波路番号の差Cが決まる。それをまとめると、以下の表2のようになる。表1に示すように、許される導波路対の導波路番号の差Cの値は、−3から3であることから、表2では−3≦C≦3とした。
Figure 0004680810
表1から第A番目の入力ポートに対して取り得る導波路対の導波路番号の差Cが決まっているので、可能な入力ポート番号Aと出力ポート番号A−Cの組み合わせに対する第1出力導波路105の導波路番号mが表2から決まり、その組み合わせの経路を伝播する光信号の波長λ (A+m−1) が決まる。すなわち、AとCとmが決まると、特定の入力ポートから出力ポートへの経路と、その経路を伝播する光信号の波長とが決まる。例えば、A=1、C=−3の場合は、第1番目の入力ポートから入力され、第4番目の出力ポートへ出力される、その経路を伝播する光信号の波長は、λであることが分かる。同様に、A=1、C=−2の場合は、第1番目の入力ポートから入力され、第3番目の出力ポートへ出力される、その経路を伝播する光信号の波長は、λとλであることが分かる。
このように、接続導波路106を設けると、図2に示す波長入出力特性を得ることができる。これは、接続導波路106が結ぶ導波路対の導波路番号の差Cに着目すると、C=3である導波路が1本であるため、入力ポート番号4から出力ポート番号1に出力される波長が1波長存在する。C=2である導波路が2本であるため、入力ポート番号4から出力ポート番号2、入力ポート番号3から出力ポート番号1に出力される波長が2波長存在する。C=1である導波路が1本であるため、入力ポート番号4から出力ポート番号3、入力ポート番号3から出力ポート番号2、入力ポート番号2から出力ポート番号1に出力される波長が1波長存在する。C=0である導波路が存在しないため、入力ポート番号4から出力ポート番号4、入力ポート番号3から出力ポート番号3、入力ポート番号2から出力ポート番号2、入力ポート番号1から出力ポート番号1に出力される波長が1波長存在しない。C=−1である導波路が1本であるため、入力ポート番号3から出力ポート番号4、入力ポート番号2から出力ポート番号3、入力ポート番号1から出力ポート番号2に出力される波長が1波長存在する。C=−2である導波路が2本であるため、入力ポート番号2から出力ポート番号4、入力ポート番号1から出力ポート番号3に出力される波長が2波長存在する。C=−3である導波路が1本であるため、入力ポート番号1から出力ポート番号4に出力される波長が1波長存在する
以上のように光波長合分波装置を構成することで、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現できる。
(実施形態2)
図3に、本発明の実施形態2に係る光波長合分波装置の構成図を示す。実施形態2は、N入力M出力のアレイ導波路回折格子と、M入力N出力のアレイ導波路回折格子と、M入力M出力の光スイッチとを内部に備える光波長合分波装置である。但し、ここでは実施形態2の一例として、N=4、M=8の場合を示す。
図3に示す光波長合分波装置は、第1アレイ導波路回折格子、第2アレイ導波路回折格子、及びそれらを結ぶ光スイッチ301からなる。第1アレイ導波路回折格子は、N本の導波路を有する第1入力導波路101が、第1入力導波路101から受光する第1スラブ導波路102と接続されている。また、第1スラブ導波路102は、第1スラブ導波路102から受光する、所定の光路差を有する第1アレイ導波路103に接続されている。第1アレイ導波路103は、第1アレイ導波路103から受光する第2スラブ導波路104に接続されている。第2スラブ導波路104は、第2スラブ導波路104から受光するM本の導波路を有する第1出力導波路105に接続されている。第2アレイ導波路回折格子は、M本の導波路を有する第2入力導波路107が、第2入力導波路107から受光する第3スラブ導波路108に接続されている。第3スラブ導波路108は、第3スラブ導波路108から受光する、所定の光路差を有する第2アレイ導波路109に接続されている。第2アレイ導波路109は、第2アレイ導波路109から受光する第4スラブ導波路110に接続されている。第4スラブ導波路110は、第4スラブ導波路110から受光するN本の導波路を有する第2出力導波路111に接続されている。接続導波路301は、第1出力導波路105のM本の導波路と第2入力導波路107のM本の導波路とに接続されている。
以下に、本実施形態の動作原理を説明する。
第1のアレイ導波路回折格子及び第2のアレイ導波路回折格子の構成、機能は、実施形態1に示したものと同一である。
実施形態2の特徴は、実施形態1で用いるM本の接続導波路106の代わりに、M入力M出力の光スイッチ301を備えたことにある。光スイッチ301は、設定を変更することにより接続する第1アレイ導波路回折格子の出力導波路と、第2アレイ導波路回折格子の入力導波路の組み合わせを適宜変更することができる。
なお、光スイッチ301の具体的な構成としては、例えば、マッハツェンダ干渉計を組み合わせ、導波路材料の熱光学効果によって経路を切り替える、平面光導波路回路(PLC)型のスイッチを使用することができる。
あるいは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いた2次元又は3次元型の光スイッチを用いても良いし、熱毛管現象を利用した光導波路スイッチ、機械式のスイッチを使用してもよく、その実現方法は問わない。
実施形態2の光波長合分波装置全体の波長入出力特性は、実施形態1に示されたものと同一である。
従って、以上のように光波長合分波装置を構成することで、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現できるという特徴に加え、さらに需要に応じて入出力特性を変更する柔軟性を備えることができる。
(実施形態3)
図4に、本発明の実施形態3に係る光波長合分波装置の構成図を示す。実施形態3は、(N+M)入力(N+M)出力のアレイ導波路回折格子を内部に備えた光波長合分波装置である。但し、ここでは実施形態3の一例として、N=4、M=8の場合を示す。
図4に示す光波長合分波装置は、(N+M)本の入力導波路401が、(N+M)本の入力導波路401から受光する第1スラブ導波路402に接続されている。第1スラブ導波路402は、第1スラブ導波路402から受光する所定の光路長差を有するアレイ導波路403に接続されている。アレイ導波路403は、アレイ導波路403から受光する第2スラブ導波路404に接続されている。第2スラブ導波路404は、第2スラブ導波路404から受光する(N+M)本の出力導波路405に接続されている。M本の接続導波路406は、入力導波路401の導波路番号(N+1)〜(N+M)である導波路と、出力導波路405の導波路番号(N+1)〜(N+M)である導波路とに接続されている。
以下に、実施形態3の動作原理を説明する。
入力導波路401と、第1スラブ導波路402と、所定の光路長差を有するアレイ導波路403と、第2スラブ導波路404と、出力導波路405とで構成されるアレイ導波路回折格子の機能は、実施形態1に示されたものと同一である。
ここで、アレイ導波路回折格子の波長入出力特性を、第a番目の入力導波路から入力され、第b番目の出力導波路に出力される光信号の波長を、適切に定義された波長番号を用いて、λ(a+b−1−N)となるように、導波路構造を設計するものとする。
実施形態3の光波長合分波装置は、アレイ導波路回折格子の第1番目から第N番目の出力導波路を出力ポートとする。また、アレイ導波路回折格子の第(N+1)番目から第(N+M)番目の出力導波路は、M本の接続導波路406を介して、それぞれアレイ導波路回折格子の第(N+1)番目から第(N+M)番目の入力導波路に接続することで構成する。
実施形態3の接続導波路406を通過する光信号に関する波長入出力特性は、アレイ導波路回折格子の第(N+m)番目の出力導波路が、アレイ導波路回折格子の第(N+c)番目の入力導波路に接続されている場合、光波長合分波装置の第A番目の入力ポートに入力された、波長λ(A+m−1)の信号が、アレイ導波路回折格子の第(N+m)番目の出力導波路に出力され、アレイ導波路回折格子の第(N+c)番目の入力導波路に入力される。このとき、λ((N+c)+b−1−N)=λ(A+m−1)であることから、アレイ導波路回折格子の第(N+c)番目の入力導波路に入力された光信号は、光波長合分波装置の第b番目の出力ポート、すなわち第(A+m−c)番目の出力ポートから出力される。
つまり、アレイ導波路回折格子の入力導波路の導波路番号(N+c)と、アレイ導波路回折格子の出力導波路の導波路番号(N+m)との差(c−m)をCとすると、接続導波路406を通過する光信号のうち、第A番目の入力ポートに入力された波長λ(A+m−1)の光信号は、第(A−C)番目の出力ポートから出力される。
ここまでは、実施形態1において示した波長入出力特性と同じであるが、実施形態3ではこれに加えて、入力ポートから入力されると、接続導波路406を経ずに直接出力ポートから出力される光信号が存在する。例えば、第2番目の入力ポートから入力された波長λの光信号は、接続導波路406を経ずに第4番目の出力ポートから出力される。すなわち、これら接続導波路406を経ずに出力される光信号は、入力導波路401と出力導波路405との接続の仕方には依存せずに、λ(a+b−1−N)で決まる入出力特性に従う。
このように、実施形態3の波長入出力特性は、接続導波路406を通過する光信号に関しては実施形態1において示したものと同一である。
従って、以上のように光波長合分波装置を構成することで、実施形態1において示したように、N×N光波長合意分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現できる。また、これに加えて、特定のポート間では、通信に用いることのできる光信号の波長数をさらに拡張することができる。
実施形態3では、入力導波路401の導波路番号1〜4の導波路を入力ポートとし、出力導波路405の導波路番号1〜4の導波路を出力ポートとしたが、入力ポート、出力ポートとして使用する導波路は任意に選択可能である。例えば、入力導波路401の導波路番号9〜12の導波路を入力ポートとし、出力導波路405の導波路番号9〜12の導波路を出力ポートとしてもよい。
(実施形態4)
図5に、本発明の実施形態4に係る光波長合分波装置の構成図を示す。実施形態4は、(N+M)入力(N+M)出力のアレイ導波路回折格子と、M入力M出力の光スイッチとを内部に備える光波長合分波装置である。但し、ここでは実施形態4の一例として、N=4、M=8の場合を示す。
図5に示す光波長合分波装置は、(N+M)本の入力導波路401が、(N+M)本の入力導波路401から受光する第1スラブ導波路402に接続されている。第1スラブ導波路402は、第1スラブ導波路402から受光する所定の光路長差を有するアレイ導波路403に接続されている。アレイ導波路403は、アレイ導波路403から受光する第2スラブ導波路404に接続されている。第2スラブ導波路404は、第2スラブ導波路404から受光する(N+M)本の出力導波路405に接続されている。M×Mの光スイッチ501は、入力導波路401の導波路番号(N+1)〜(N+M)である導波路と、出力導波路405の導波路番号(N+1)〜(N+M)である導波路とに接続されている。
以下に、本実施形態の動作原理を説明する。
アレイ導波路回折格子の構成、機能は、実施形態3に示されたものと同一である。
実施形態4の特徴は、M本の接続導波路406の代わりに、M入力M出力の光スイッチ501を備えたことにある。光スイッチ501は、設定を変更することにより、接続するアレイ導波路回折格子の出力導波路と、アレイ導波路回折格子の入力導波路の組み合わせを適宜変更することができる。
なお、光スイッチ501の具体的な構成としては、例えば、マッハツェンダ干渉計を組み合わせ、導波路材料の熱光学効果によって経路を切り替える、平面光導波回路(PLC)型のスイッチを使用することができる。
あるいは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いた2次元又は3次元型の光スイッチを用いても良いし、熱毛管現象を利用した光導波路スイッチ、機械式のスイッチを使用してもよく、その実現方法は問わない。
実施形態4の光波長合分波装置全体の波長入出力特性は、実施形態3に示されたものと同一である。
従って、以上のように光波長合分波装置を構成することで、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、特定のポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現することができる。さらにこれらの特徴に加え、需要に応じて入出力特性を変更する柔軟性を備えることができる。
実施形態4では、実施形態3と同様に、入力導波路401の導波路番号1〜4の導波路を入力ポートとし、出力導波路405の導波路番号1〜4の導波路を出力ポートとしたが、入力ポート、出力ポートとして使用する導波路は任意に選択可能である。
(実施形態5)
実施形態5は、N入力M出力のアレイ導波路回折格子と、M入力M出力のアレイ導波路回折格子と、接続用の光導波路又はM入力M出力の光スイッチとを内部に備えた光波長合分波装置である。これらの構成及びその動作原理は、実施形態1又は2に関して説明したものと同一であるため、説明を省略する。
実施形態5の特徴は、N入力M出力のアレイ導波路回折格子と、M入力M出力のアレイ導波路回折格子と、接続用の光導波路又はM入力M出力の光スイッチとを、全て同一平面状の光回路として基板の単一面上に構成することにあり、集積化することによってデバイス数を削減し、製造コストを抑えることが可能である。
実施形態5の光波長合分波装置を用いても、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現できるという特徴は変わらず、光スイッチを適用した場合には、需要に応じて入出力特性を変更する柔軟性を備えることがきる。
(実施形態6)
実施形態6は、(N+M)入力(N+M)出力のアレイ導波路回折格子と、接続用の光導波路又はM入力M出力の光スイッチとを内部に備える光波長合分波装置である。これらの構成及びその動作原理は、実施形態3又は4に関して説明したものと同一であるため、説明を省略する。
実施形態6の特徴は、(N+M)入力(N+M)出力のアレイ導波路回折格子と、接続用の光導波路又はM入力M出力の光スイッチとを、全て同一平面状の光回路として基板の単一面上に構成することにあり、集積化することによってデバイス数を削減し、製造コストを抑えることが可能である。
実施形態6の光波長合分波装置を用いても、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現できるという特徴は変わらず、光スイッチを適用した場合には、需要に応じて入出力特性を変更する柔軟性を備えることができる。
(実施形態7)
実施形態7は、N入力M出力のアレイ導波路回折格子と、M入力N出力のアレイ導波路回折格子と、M入力M出力の光スイッチとを内部に備える光波長合分波装置である。これらの構成及びその動作原理は、実施形態2又は5に関して説明したものと同一であるため、説明を省略する。
実施形態7の特徴は、アレイ導波路回折格子間を接続するM入力M出力の光スイッチにおいて、初期設定として接続関係を規定した後は、設定の変更を行わず、設定を維持するための電力を供給する必要もなく、全て受動的に動作することにある。
例えば、M入力M出力の光スイッチとして、マッハツェンダ干渉計を組み合わせ、導波路材料の熱光学効果によって経路を切り替える、平面光導波回路(PLC)型のスイッチを使用する場合、導波路材料であるガラスに局所的に紫外線を照射するか、局所的に高温に加熱することで、該当部分の屈折率が恒久的に変化するため、その機能を用いてスイッチの初期設定を行うことができる。
又は、機械式スイッチのように、自己保持型のスイッチを使用し、初期設定を行った後は、スイッチを受動回路として使用しても同一の機能を実現できる。
実施形態7の構成を用いることにより、様々な入出力特性の光波長合分波装置を、同一の製造ラインを用いて製造することができ、必要とする入出力特性は初期設定を変更することによって得られる。さらに、運用中には、設定保持のために電力を消費することがないため、運用時にかかる費用の低コスト化が可能となる。
すなわち、これらの光スイッチは、運用時には電力の供給を必要としない受動的な回路であり、その設定は、紫外線の照射、局所的な加熱及び電圧・電流の印加のいずれかにより1度だけ変更可能であるものとする。
実施形態7の光波長合分波装置を用いても、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現することができる。これに加えて、全回路を同一平面状の光回路として構成する場合には、デバイス数を削減し、製造コストを抑えることも可能である。
(実施形態8)
実施形態8は、(N+M)入力(N+M)出力のアレイ導波路回折格子と、M入力M出力の光スイッチとを内部に備える光波長合分波装置である。これらの構成及びその動作原理は、実施形態4又は6に関して説明したものと同一であるため、説明を省略する。
実施形態8の特徴は、アレイ導波路回折格子間を接続するM入力M出力の光スイッチにおいて、初期設定として接続関係を規定した後は、設定の変更を行わず、設定を維持するための電力を供給する必要もなく、全て受動的に動作することにある。
例えば、M入力M出力の光スイッチとして、マッハツェンダ干渉計を組み合わせ、導波路材料の熱光学効果によって経路を切り替える、平面光導波回路(PLC)型のスイッチを使用する場合、導波路材料であるガラスに局所的に紫外線を照射するか、局所的に高温に加熱することで、該当部分の屈折率が恒久的に変化するため、その機能を用いてスイッチの初期設定を行うことができる。
又は、機械式スイッチのように、自己保持型のスイッチを使用し、初期設定を行った後は、スイッチを受動回路として使用しても、同一の機能を実現できる。
すなわち、これらの光スイッチは、運用時には電力の供給を必要としない受動的な回路であり、その設定は、紫外線の照射、局所的な加熱及び電圧・電流の印加のいずれかにより1度だけ変更可能であるものとする。
実施形態8の構成を用いることにより、様々な入出力特性の光波長合分波装置を、同一の製造ラインを用いて製造することができ、必要とする入出力特性は初期設定を変更することによって得られる。さらに、運用中には、設定保持のために電力を消費することがないため、運用時にかかる費用の低コスト化が可能となる。
実施形態8の光波長合分波装置を用いても、N×N光波長合分波装置のポート間で通信に用いることのできる光信号の波長数を自在に拡張し、ポート間に任意の数だけ光信号の波長を割り当てることができるN×N光波長合分波装置を実現することができるという特徴は変わらず、全回路を同一平面状の光回路として構成する場合には、デバイス数を削減し、製造コストを抑えることも可能である。
以上、本発明について、具体的に説明してきたが、本発明の原理を適用することのできる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施形態は単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、上記のアレイ導波路回折格子、光スイッチのポート数や、アレイ導波路回折格子の波長入出力特性、光スイッチの実現方法は、本発明の趣旨から逸脱することなく、その構成と詳細を変更することができる。また、説明のための構成要素は、本発明の趣旨を逸脱することなく変更、補足、又はその順序を替えてもよい。
本発明の実施形態1に係る光波長合分波装置の構成図を示す図である。 本発明の実施形態1に係る光波長合分波装置の波長入出力特性を示す図である。 本発明の実施形態2に係る光波長合分波装置の構成図を示す図である。 本発明の実施形態3に係る光波長合分波装置の構成図を示す図である。 本発明の実施形態4に係る光波長合分波装置の構成図を示す図である。 従来のフルメッシュWDM光信号伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 従来のフルメッシュWDM光信号伝送システムに用いられる、光波長合分波装置の波長入出力特性を説明する図である。 従来のアレイ導波路回折格子型合分波回路の構成図を示す図である。 従来の入出力導波路の本数が4であるアレイ導波路回折格子型合分波回路の波長入出力特性を示す図である。
符号の説明
101 N本の第1入力導波路
102 第1スラブ導波路
103 所定の光路長差を有する第1アレイ導波路
104 第2スラブ導波路
105 M本の第1出力導波路
106 M本の接続導波路
107 M本の第2入力導波路
108 第3スラブ導波路
109 所定の光路長差を有する第2アレイ導波路
110 第4スラブ導波路
111 N本の第2出力導波路
301 M入力M出力の光スイッチ
401 (N+M)本の入力導波路
402 第1スラブ導波路
403 所定の光路長差を有するアレイ導波路
404 第2スラブ導波路
405 (N+M)本の出力導波路
406 M本の接続導波路
501 M入力M出力の光スイッチ
601 N×N光波長合分波装置
602−1〜602−N 通信ノード
603−1〜603−N WDM信号送受信装置
604 光ファイバ
801 所定の光路長差を有するアレイ導波路
802 スラブ導波路
803 N本の入力導波路
804 N本の出力導波路

Claims (6)

  1. N個の入力ポートとN個の出力ポート(Nは2以上の整数)を有し、波長分割多重された光信号を合分波する光波長合分波装置であって、
    N本の第1の入力導波路と、
    前記N本の第1の入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、
    前記第1のスラブ導波路から受光する第1の導波路アレイであって、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる第1の導波路アレイと、
    前記第1の導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、
    前記第2のスラブ導波路から受光する本の第1の出力導波路(Mは2以上の整数)
    を含み、前記第1の入力導波路のα番目の導波路から前記第1の出力導波路のβ番目の導波路に出力される光信号の波長がλ α+β−1 となる第1のアレイ導波路回折格子と、
    本の第2の入力導波路と、
    前記M本の第2の入力導波路から受光する第3のスラブ導波路と、
    前記第3のスラブ導波路から受光する第2の導波路アレイであって、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる第2の導波路アレイと、
    前記第2の導波路アレイから受光する第4のスラブ導波路と、
    前記第4のスラブ導波路から受光するN本の第2の出力導波路と
    を含み、前記第2の入力導波路のα番目の導波路から前記第2の出力導波路のβ番目の導波路に出力される光信号の波長がλ α+β−1 となる第2のアレイ導波路回折格子と、
    前記M本の第1の出力導波路と前記M本の第2の入力導波路との間をそれぞれ接続する接続手段と
    を備え、前記接続手段は、Z=A−D(Zは1−N以上N−1以下の整数、A、Dは1以上N以下の整数)なる関係を満たす、前記N本の第1の入力導波路のA番目の導波路から入力され、前記N本の第2の出力導波路のD番目の導波路から出力される信号波長数が、Y波長(Yは正の整数)となるように、
    Z=c −b(iは1以上M以下の整数で、b からb は全て異なる1以上M以下の整数、c からc は全て異なる1以上M以下の整数)なる関係を満たす、前記第1の出力導波路のb番目の導波路と、前記第2の入力導波路のc 番目の導波路を、Y組接続することを特徴とする光波長合分波装置。
  2. N個の入力ポートとN個の出力ポートを有し(Nは2以上の整数)、波長分割多重された光信号を合分波する光波長合分波装置であって、
    (N+M)本の入力導波路(Mは2以上の整数)と、
    前記入力導波路から受光する第1のスラブ導波路と、
    第1のスラブ導波路から受光する導波路アレイであって、所定の導波路長差で順次長くなる複数本の導波路からなる導波路アレイと、
    前記導波路アレイから受光する第2のスラブ導波路と、
    前記第2のスラブ導波路から受光する(N+M)本の出力導波路と
    を含み、前記入力導波路のα番目の導波路から前記出力導波路のβ番目の導波路に出力される光信号の波長がλ α+β−1−N となるアレイ導波路回折格子と、
    前記(N+M)本の出力導波路の一部と前記(N+M)本の入力導波路の一部との間を接続する接続手段と
    を備え、前記接続手段は、Z=A−B(Zは1−N以上N−1以下の整数、A、Bは1以上N以下の整数)なる関係を満たす、前記入力導波路のA番目の導波路から入力され、前記出力導波路のB番目の導波路から出力される信号波長数が、Y波長(Yは正の整数)となるように、
    Z=a−b (iは1以上M以下の整数で、a からa は全て異なる1以上M以下の整数、b からb は全て異なる1以上M以下の整数)なる関係を満たす、前記出力導波路のb 番目の導波路と、前記入力導波路のa番目の導波路を、Y組接続することを特徴とする光波長合分波装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光波長合分波装置であって、前記接続手段は、複数本の光導波路であることを特徴とする光波長合分波装置。
  4. 請求項1又は2に記載の光波長合分波装置であって、前記接続手段は、接続関係が変更可能である光スイッチであることを特徴とする光波長合分波装置。
  5. 請求項4に記載の光波長合分波装置であって、前記光スイッチは、運用時には電力の供給を必要としない受動的な回路であり、前記光スイッチの設定は、紫外線の照射、局所的な加熱及び電圧・電流の印加のいずれかにより1度だけ変更可能であることを特徴とする光波長合分波装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光波長合分波装置であって、前記光波長合分波装置は、基板の単一面上に形成されたことを特徴とする光波長合分波装置。
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