JP4680374B2 - 非接触icカードの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、各種カード類、商品タグ、ラベル等に使用される非接触ICカードであって、アンテナコイルを、一方のフィルムにおいて金属細線を針部材により位置決めして所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルから構成する非接触ICカードの製造方法に関し、特に、アンテナコイルの共振周波数の微調整を可能にした非接触ICカードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の非接触ICカードとして、図7に示すように、電子部品が実装されたICチップ等の回路基板1と、該回路基板1に接続され、電磁結合、電波等の所定の媒体を介して情報を送受信するアンテナコイル2とを、被覆樹脂3により封止した構成のものが知られている(特開平9−1969号公報及び特開平9−1970号公報等参照)。
【0003】
このような非接触ICカードの構成部品のうちアンテナコイル2として、断面が円形または長方形(長円形)の銅線等の金属細線を渦巻き状に巻いた巻線コイルを用いる場合、従来では、巻線コイルを2枚の被覆樹脂フィルムのうち一方に形成し、形成された巻線コイルと回路基板とを該一方の被覆樹脂フィルムへの他方の被覆樹脂フィルムの貼り付けにより、巻線コイルと回路基板とを、被覆樹脂により封止するようにしている。
【0004】
しかし、このような非接触ICカードにあっては、被覆樹脂フィルム上において、銅線等の金属細線を渦巻き状に巻いて巻線コイルを形成する構造であるから、金属細線の巻線自体が難しいと共に、巻回された巻線コイルの形状を保持するするのも難しく、巻線コイルを正規の形状、例えば方形状等に正確に形成するのが困難な構造であり、特に、複雑な形状の巻線コイルの形成は極めて困難であった。
【0005】
このような問題を解決するため、被覆樹脂を、互いに熱融着される熱融着樹脂からなる2枚のフィルムから構成する一方、アンテナコイルを、一方のフィルムにおいて金属細線を位置決め手段により位置決めして所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルから構成し、該巻線コイルと回路基板と2枚のフィルム間に封止するようにした非接触ICカードが提案されている(特開平11−115360号公報参照)。
【0006】
一方、このような従来の非接触ICカードにおいては、2枚のフィルムのうち一方に位置決め手段としての複数の針部材を差し込み、一方のフィルム上において金属細線を各針部材に順次掛けて所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルを形成するようにしており、前記針部材は、単に巻線コイルの方向転換部、すなわち、コーナ部分に位置しているだけであるから、巻線コイルの各巻回部における金属細線の間隔が製品によって一定せず、変動する虞があった。
【0007】
後述するが、この巻線コイルの各巻回部における金属細線の間隔の変動は、巻線コイルの線間容量を変動させ、モジュールとしての共振周波数の変動量に影響する。
【0008】
例えば、金属細線同士が密着している場合、巻線コイルの線間容量が大きくなり、この線間容量は、絶縁皮膜厚さ、線径、巻状態により、大きく変化するため、アンテナコイル特性上、共振周波数の巾が広くなるという問題がある。
【0009】
本発明者らは、特願平12─221560号において、アンテナコイルを、一方のフィルムにおいて金属細線を針部材により位置決めして所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルから構成する際に、この針部材の配置構造により、モジュールとしての共振周波数の安定化を図った非接触ICカード及びその製造方法を提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来のものでは、アンテナコイルの共振周波数の微調整が行えず、アンテナコイルの共振周波数のバラツキ巾が大きくなり、均一な通信品質を得られないといった問題があった。
【0011】
例えば、アンテナコイルの共振周波数Foは、アンテナコイルのインダクタンスLwc、ICチップ等の回路基板の持つ入力容量Cchip、アンテナコイルの浮遊容量Cwcを変化させる必要があり、アンテナコイルや回路基板の形態そのものを変える必要があった。
【0012】
本発明は、上記のような課題を解決するためなされたものであり、アンテナコイルを、一方のフィルムにおいて金属細線を針部材により位置決めして所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルから構成する際に、簡単にアンテナコイルの共振周波数の微調整が行える非接触ICカードの製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明の非接触ICカードの製造方法は、電子部品が実装された回路基板と、該回路基板に接続され、所定の媒体を介して情報を送受信するアンテナコイルと、前記アンテナコイルの共振周波数のチューニング手段であって、アンテナコイルに接続され、適宜長さとなるように切断される金属細線からなるチューニング手段とを、被覆樹脂により封止するようにした非接触ICカードの製造方法であって、前記被覆樹脂として、互いに熱融着される熱融着樹脂からなる2枚のフィルムのうち一方の各角部において、多数の位置決め用の第1の針部材を差し込むと共に、前記2枚のフィルムのうち一方の略中間部に多数の位置決め用の第2の針部材を差し込む工程と、前記一方のフィルム上において金属細線を各第1の針部材に順次掛けて位置決めして配置することにより多角形若しくはこれに類する形の渦巻き状に巻いた巻線コイルを形成すると共に、前記金属細線を各第2の針部材に順次掛けて位置決めして配置することによりチューニング手段を形成する工程と、巻線コイルとチューニング手段と回路基板とを2枚のフィルム間に封止すべく、一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程と、を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項2に係る発明は、前記チューニング手段を構成する金属細線は、多数のターン部からなる蛇行状をなすことを特徴とする。
【0016】
請求項3に係る発明は、前記チューニング手段を構成する金属細線は、多数のターン部のうちの適宜の数のターン部の角部が切断されて、アンテナコイルと回路基板に接続される金属細線の長さが調整され、アンテナコイルの共振周波数がチューニングされてなることを特徴とする。
【0017】
請求項4に係る発明は、前記チューニング手段を構成する金属細線の少なくとも一部は、重ね巻きされてなることを特徴とする。
【0019】
請求項5に係る発明は、前記第2の針部材の一部は、チューニング手段を構成する金属細線がターン部の角部において略三角形状をなして掛けられるように配置されてなることを特徴とする。
【0021】
請求項6に係る発明は、前記一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程は、一方のフィルム上において、金属細線を各第1及び第2の針部材に順次掛けて多角形若しくはこれに類する形の渦巻き状に巻いた巻線コイルとチューニング手段を形成した後、該フィルムを各第1及び第2の針部材に巻線コイルとチューニング手段に保持させたままスライド動作させて所定長さ分移動し、移動位置で他方のフィルムを熱融着により貼り付けることを特徴とする。
【0022】
請求項7に係る発明は、大きい1枚のフィルムから多数枚のフィルムを得て、多数枚の各フィルムから夫々巻線コイルとチューニング手段と回路基板とを含んで構成された非接触ICカードを製造することを特徴とする。
【0023】
次に、かかる発明の作用について説明すると、請求項1に係る発明の非接触ICカードの製造方法では、アンテナコイルの共振周波数の微調整が簡単に行え、アンテナコイルの共振周波数が異なる種々の非接触ICカードを製造する必要がない等、非接触ICカードの製作性を向上することができる。しかも、金属細線を第1及び第2の針部材に掛けることより、巻線コイル化やチューニング手段化をフィルム上において容易に行う方法としたから、アンテナコイルの共振周波数のチューニング手段を容易に設けることができる。
【0025】
請求項2に係る発明において、チューニング手段を設けても、非接触ICカードのスペースを多くとることがなく、非接触ICカードの小型化を図れる。
【0026】
請求項3に係る発明において、チューニングをより簡単かつ確実に行うことができる。
【0027】
請求項4に係る発明において、総合容量が不足するような場合に有効である。
【0029】
請求項5に係る発明において、チューニング手段を構成する金属細線が接触することなく、蛇行状に配置でき、アンテナコイルの共振周波数を正確に調整し易い。
【0031】
請求項6に係る発明において、フィルムが巻線コイル及びチューニング手段から貼付部に次々と移動されて、非接触ICカードを次々と製造でき、製造性をより向上することができる。
【0032】
請求項7に係る発明において、大きいフィルムから簡単な工程で多数の非接触ICカードを製造することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施の形態を詳述する。
【0034】
図1は、本発明に係る非接触ICカードの製造方法を用いて製造された非接触ICカードの一例を示している。
【0035】
この非接触ICカードは、電子部品が実装されたICチップ等の回路基板10と、この回路基板10に接続され、電磁結合、電波等の所定の媒体を介して情報を送受信するアンテナコイル11と、アンテナコイル11の共振周波数のチューニング手段Tとを、被覆樹脂12により封止するように構成される。
【0036】
ここで、前記被覆樹脂12は、互いに熱融着される熱融着樹脂、例えば、ポリエステルからなる2枚のフィルムから構成される。
【0037】
アンテナコイル11は、一方のフィルムにおいて、金属細線としての銅線14Aを多数の第1の針部材13Aにより位置決めして多角形状若しくはこれに類する形状、本実施形態では、略四角形の渦巻き状に巻いた巻線コイル14から構成されている。
【0038】
ここで、アンテナコイル11の共振周波数Foは、アンテナコイル11のインダクタンスLwc、回路基板10の持つ入力容量Cchip、アンテナコイル11の浮遊容量Cwcとしたとき、
【外1】
で表される。
【0039】
従って、アンテナコイル11を形成する際に、その延長した金属細線の長さを変化させることにより、アンテナコイル11の共振周波数Foを簡単に調整できる。
【0040】
すなわち、アンテナコイル11の共振周波数のチューニング手段Tは、アンテナコイル11と回路基板10とに接続され、適宜長さとなるように切断される金属細線としての銅線14Aを延長した銅線14Bからなるものであり、チューニング手段を構成する銅線14Bは、多数のターン部tからなるジグザグ等の蛇行状をなしている。
【0041】
この場合、チューニング手段Tを構成する銅線14Bは、回路基板10を図の上部位置としたときに、横方向に延びる蛇行状をなしている。
【0042】
なお、チューニング手段Tを構成する銅線14Bは、回路基板10を図の上部位置としたときに、縦方向に延びる蛇行状をなすようにしても良い。
【0043】
そして、チューニング手段Tを構成する銅線14Bは、多数のターン部tのうちの適宜の数のターン部tの角部が切断されて、アンテナコイル11に接続される銅線14Bの長さが調整され、アンテナコイル11の共振周波数がチューニングされるようになっている。なお、詳しくは、後述する。
【0044】
また、本実施形態においては、チューニング手段Tを構成する銅線14Bの少なくとも一部は、重ね巻きされている。
【0045】
一方、チューニング手段Tを構成する銅線14Bは、一方のフィルムにおいて第2の針部材13Bにより位置決めして配置するようになっている。
【0046】
そして、巻線コイル14とチューニング手段Tと回路基板10は2枚のフィルム間に封止される。
【0047】
なお、図1において、各非接触ICカードにおいて、Sは巻線コイル14とチューニング手段Tの巻始、Eはその巻終である。
【0048】
ここで、第1及び第2の針部材13A,13Bの配置構造について説明する。
【0049】
すなわち、図1において、巻線コイル14を構成する銅線14Aを位置決めする第1の針部材13Aは、一方のフィルムに差し込まれると共に、銅線14A(金属細線)が順次掛けられる。そして、第1の針部材13Bは、一方のフィルムの4つの角部において、略I字形をなすように多数所定の間隔で並べられ、かつ、隣り合う略I字形の対応する各第1の針部材13B同士に掛けられた銅線14A(金属細線)同士が、互いに所定の間隔を有するように前記略I字形の配置が定められている。
【0050】
そして、チューニング手段Tを構成する銅線14Bを位置決めする第2の針部材13Bは、銅線14Bがターン部tの角部において略三角形状をなして掛けられるように配置されている。
【0051】
この場合、チューニング手段Tを構成する銅線14Bの始め部14aは、略三角形状をなす第2の針部材13Bのうち3つに掛けられ、銅線14Bの戻り部14bは、略三角形状をなす第2の針部材13Bのうち2つに掛けられている。
【0052】
なお、図2に示すように、第1の針部材13Aを内側が開いた略V字形をなすように多数所定の間隔で並べても良く、この場合、略V字形の角度θを、70度とすると良い。
【0053】
ここで、
【外2】
で表される。
【0054】
そして、例えば、チューニング手段Tを構成する銅線14Bの1本当たりのターン部のFoが0.2〜0.5MHzづつ変化しているから、1本当たりのターン部の長さを短く設定すれば、0.1〜0.3MHz程度の変化率を設定できる。
【0055】
一般的なFoの許容範囲を+0.2MHz〜−0.2MHz程度と推測されるため、微調整の段階を0.3MHz単位とすれば、充分に実用範囲に調整可能となる。
【0056】
次に、上記の構造の非接触ICカードの製造方法、すなわち、本発明に係る非接触ICカードの製造方法の一実施形態について説明する。この非接触ICカードの製造方法は、次の工程からなる。すなわち、
【0057】
(1)被覆樹脂12として、互いに熱融着される熱融着樹脂からなる2枚のフィルムのうち一方の各角部において、多数の位置決め用の第1の針部材13Aを差し込むと共に、前記2枚のフィルムのうち一方の略中間部に多数の位置決め用の第2の針部材13Bを差し込む工程
【0058】
(2)一方のフィルム上において銅線14A(金属細線)を各第1の針部材13Aに順次掛けて位置決めして配置することにより所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイル14を形成すると共に、銅線14B(金属細線)を各第2の針部材13Bに順次掛けて位置決めして配置することによりチューニング手段Tを形成する工程
【0059】
(3)巻線コイル14とチューニング手段Tと回路基板10とを2枚のフィルム間に封止すべく、一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程
【0060】
この場合、一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程は、一方のフィルム上において、銅線14Aを各第1の針部材13Aに順次掛けて所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイル14を形成すると共に、チューニング手段Tを形成した後、該フィルムを両針部材13A、13Bに巻線コイル14とチューニング手段Tとに保持させたままスライド動作させて所定長さ分移動し、移動位置で他方のフィルムを熱融着により貼り付ける。
【0061】
図3は、非接触ICカードの製造方法を実行する製造装置の一例を示しており、その構成を説明しつつ、上記の工程からなる非接触ICカードの製造方法を具体的に説明する。
【0062】
すなわち、一方のフィルム12Aは、巻取部15に巻き取られており、この巻取部15から水平方向に引き出されて伸び、図示しないフィルムスライド手段により図中右方向にスライドされる。
【0063】
また、他方のフィルム12Bは、巻取部15の上方位置で、該巻取部15とは横方向に所定距離オフセットされた位置に配設された巻取部16に巻き取られており、この巻取部16から一方のフィルム12Aの伸びる方向と同じ水平方向に引き出されて伸び、図示しないフィルムスライド手段により図中右方向にスライドされる。
【0064】
一方のフィルム12Aの巻取部15近傍の下側部分には、多数の第1及び第2の針部材13A,13Bが配設される。
【0065】
これらの第1及び第2の針部材13A,13Bは、左右及び上下にスライド駆動される駆動部17の上面に、所定形に配置されて上方に伸びている。
【0066】
この駆動部17は、上下スライド駆動されると共に、図のA位置(針部材差し込みかつ銅線巻回位置)とB位置(貼り付け位置)間を左右往復スライド駆動される。
【0067】
そして、先ず、駆動部17は、図のA位置において上方にスライドされ、その上面の第1及び第2の針部材13A,13Bが下側のフィルム12Aに差し込まれる。
【0068】
次に、下側のフィルム12Aにおいて、金属細線がフィルム12A上面から突出する各第1及び第2の針部材13A,13Bに順次掛けられて所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルが14形成されると共に、チューニング手段Tが形成される。
【0069】
次に、下側のフィルム12Aが図の右方向に所定距離スライドされると共に、駆動部17も同方向にスライドされる。
【0070】
これにより、下側のフィルム12A上の巻線コイル14及びチューニング手段Tが形成された部分は、図のB位置に移動する。
【0071】
このB位置において、下側のフィルム12Aに上側のフィルム12Bが熱融着により貼り付けられ、巻線コイル14とチューニング手段Tと回路基板10とが2枚のフィルム12A,12B間に封止される。
【0072】
その後、駆動部17は、図の左方向にスライドされてA位置に復帰されると共に、上側のフィルム12Bが図の右方向にスライドされて、次の熱融着に備える。
【0073】
かかる動作が繰り返し行われて、巻線コイル14とチューニング手段Tと回路基板10とが2枚のフィルム間に封止されて、右方向に順次送られる。
【0074】
かかる非接触ICカードの製造方法によれば、被覆樹脂12として、互いに熱融着される熱融着樹脂からなる2枚のフィルムのうち一方の各角部において、多数の位置決め用の第1の針部材13Aを差し込むと共に、前記2枚のフィルムのうち一方の略中間部に多数の位置決め用の第2の針部材13Bを差し込み、一方のフィルム上において銅線14A(金属細線)を各第1の針部材13Aに順次掛けて位置決めして配置することにより所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイル14を形成すると共に、銅線14B(金属細線)を各第2の針部材13Bに順次掛けて位置決めして配置することによりチューニング手段Tを形成し、巻線コイル14とチューニング手段Tと回路基板10とを2枚のフィルム間に封止すべく、一方のフ1ルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付けるようにしたから、アンテナコイル11の共振周波数のチューニング手段Tを容易に設けることができ、しかも、銅線14A,14Bを各第1及び第2の針部材13A,13Bに掛けることにより、巻線コイル化やチューニング手段化をフィルム12A上において容易に行うことができ、さらに、一方のフィルム12Aに他方のフィルム12Bを熱融着により貼り付けることにより、回路基板10とアンテナコイル11とチューニング手段Tを、被覆樹脂12により容易に被覆することができ、銅線14A(金属細線)の巻回自体が容易になると共に、巻回された巻線コイル14の形状を保持するのも容易となり、巻線コイル14を正規の形状、例えば、方形状等に正確に形成するのが容易になり、複雑な多角形状の巻線コイル14の形成も容易であり、非接触ICカードの製造性を向上することができる。
【0075】
そして、アンテナコイル11の共振周波数のチューニング手段Tを設けるようにした結果、アンテナコイル11の共振周波数の微調整が行え、アンテナコイル11の共振周波数が異なった多数の種類の非接触ICカードを製造する必要がない。特に、アンテナコイル11の共振周波数を変化させるために、アンテナコイル11のインダクタンスLWC、回路基板10の持つ入力容量Cchip、アンテナコイル11の浮遊容量CWC自体を変化させる必要がなく、アンテナコイル11や回路基板10の種類そのものを変える必要がない。
【0076】
本実施形態においては、チューニング手段Tを構成する銅線14B(金属細線)を、多数のターン部tからなる蛇行状に形成して、多数のターン部tのうち適宜の数のターン部tの角部を切断して、銅線14Bの長さを調整して、アンテナコイル11の共振周波数をチューニングする構成としたから、適宜の数のターン部tの角部を切断するだけで、簡単に希望する共振周波数を持つアンテナコイル11とすることができる。
【0077】
また、本実施形態においては、チューニング手段Tを構成する銅線14Bの少なくとも一部を重ね巻きするようにしたから、総合容量を多くすることができ、総合容量が不足した場合に有効である。
【0079】
さらに、チューニング手段Tを構成する銅線14Bを、第2の針部材13Bにより位置決めすることにより、該銅線14Bを的確にフィルムに配することができるが、特に、本実施形態においては、チューニング手段Tを構成する銅線14Bを、ターン部tの角部において略三角形状をなすように配置したから、チューニング手段Tを構成する銅線14Bを、接触することなく、蛇行状に配置でき、アンテナコイル11の共振周波数を正確に調整し易い。
【0081】
なお、上述したように、巻線コイル14は、複雑な多角形若しくはこれに類する形に渦巻き状に巻かれた形状でも容易に形成できるが、本実施形態のように略四角形である必要はない。
【0083】
ここで、かかる本非接触ICカードの等価回路と数式について説明する。
図4は、非接触ICカードの等価回路である。
【0084】
この図において、アンテナコイル11(ANT)において、Lwcは、インダクタンス、Rwcは、導体抵抗、Cwcは、浮遊容量である。
【0085】
回路基板10において、Cchipは、入力容量、Rchipは、並列等価抵抗である。
【0086】
チューニング手段Tにおいて、Cwcnは、線間容量であり、その長さに比例している。
【0087】
そして、インダクタンスLwcは、巻線コイル14のコイルの巻き方によって決まるものであり、そのバラツキも小さい。
【0088】
浮遊容量Cwcは、巻線コイル14のコイル部の平行巻きや密着巻きによって変化する。
【0089】
要するに、浮遊容量Cwcは、巻線コイル14のコイル部の巻き状態や線材膜厚により、そのバラツキ幅が大きく、コントロール上小さい方が良い。
【0090】
アンテナコイル11の性能上、導体抵抗Rwcは小さい方が非接触ICカードの総合容量が大きくなり好ましい。
【0091】
浮遊容量Cwcは、平行巻きの場合、小さくなるが、回路基板の入力容量Cchipが小さい場合、非接触ICカードの総合容量が足りない場合がある。
【0092】
本実施形態のように、チューニング手段Tを構成する銅線14Bの少なくとも一部を重ね巻きすれば、浮遊容量Cwc分を補え、浮遊容量Cwcと入力容量Cchipのバラツキを考慮して、チューニング手段Tにおける線間容量Cwcn を設定できる。
【0093】
次に、種々の形態の非接触ICカードの仕様について説明する。
【0094】
図5(A)に示したものは、大ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、小さいコイル部が1巻、中くらいのコイル部が1巻、大きいコイル部が2巻である。
そして、全線線長は、0.205+0.224+0.242*2=0.913m
平均ループ長は、0.913/4=0.2283m
【0095】
図5(B)に示したものは、小ループ部と中ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、小さいコイル部が2巻、中くらいのコイル部が2巻である。
そして、全線線長は、0.205*2+0.224*2=0.858m
平均ループ長は、0.858/4=0.2145m
【0096】
図5(C)に示したものは、中ループ部と大ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、中くらいのコイル部が2巻、大きいコイル部が2巻である。
そして、全線線長は、0.224*2+0.242*2=0.932m
平均ループ長は、0.932/4=0.233m
【0097】
図5(D)に示したものは、小ループ部と大ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、小さいコイル部が2巻、大きいコイル部が2巻である。
そして、全線線長は、0.205*2+0.242*2=0.894m
平均ループ長は、0.894/4=0.2235m
【0098】
図5(E)に示したものは、中ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、中くらいのコイル部が3巻、大きいコイル部が1巻である。
そして、全線線長は、0.224*3+0.242=0.914m
平均ループ長は、0.914/4=0.2285m
【0099】
図5(F)に示したものは、密着巻きであり、小ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、小さいコイル部が4巻である。
そして、全線線長は、0.205*4=0.82m
平均ループ長は、0.82/4=0.205m
【0100】
図5(G)に示したものは、密着巻きであり、中ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、中くらいのコイル部が4巻である。
そして、全線線長は、0.224*4=0.896m
平均ループ長は、0.896/4=0.224m
【0101】
図5(H)に示したものは、密着巻きであり、大ループ部に浮遊容量Cwcを持たせたもので、大きいコイル部が4巻である。
そして、全線線長は、0.242*4=0.968m
平均ループ長は、0.968/4=0.242m
【0102】
図5(I)に示したものは、平行巻きに相当するものであり、浮遊容量Cwcを極力小さく抑えたコイル部である。
【0103】
次に、アンテナコイル11の共振周波数をチューニングする方法を、本発明者らのの実験データに基づいて説明する。
【0104】
本発明者らは、回路基板10の代わりに、回路基板10が持つ入力容量に相当するコンデンサを接続し、ディップメータでアンテナコイル11の共振周波数(MHz)を測定した。
【0105】
この場合、非接触ICカードにおけるチューニング手段Tを構成する銅線14Bのターン部tの角部を1つづつ切断していき、そのときの共振周波数を測定した。
【0106】
実験結果の一つとして、図5(A)に示した非接触ICカードを例にとって説明すると、チューニング手段Tを構成する蛇行状の銅線14Bのターン部は全部で11本あり、第1から第11の角部とする。
【0107】
銅線14Bのターン部tのいずれの角部をも切断しない場合は、17.10MHz、第1の角部aを切断した場合は、16.67MHz、第2の角部bを切断した場合は、16.06MHz、第3の角部cを切断した場合は、15.79MHz、第4の角部dを切断した場合は、15.37MHz、第5の角部eを切断した場合は、15.09MHz、第6の角部fを切断した場合は、14.72MHz、第7の角部gを切断した場合は、14.42MHz、第8の角部hを切断した場合は、14.09MHz、第9の角部iを切断した場合は、13.80MHz、第10の角部jを切断した場合は、13.56MHz、第11の角部kを切断した場合は、13.21MHzであった。
【0108】
かかる実験結果から明らかなように、チューニング手段Tを構成する蛇行状の銅線14Bのターン部tの角部を1つづつ切断することにより、アンテナコイル11の共振周波数を銅線14Bの長さにより比例的に調整することができることが明確である。
【0109】
なお、非接触ICカードを製造するに当たっては、本実施形態においては、図1に示すように、大きい1枚のフィルムから多数枚のフィルムを打ち抜いたり、切り抜いたり等して得て、多数枚(例えば、30枚)の各フィルムから夫々巻線コイルとアンテナコイルの共振周波数のチューニング手段と回路基板とを含んで構成された非接触ICカードを製造するようにしてある。
【0110】
また、図6に示すように、2枚のフィルム12A,12Bを、両方共アンテナコイル11部分を覆う粘着剤を塗布したテープ18で構成するか、若しくは2枚のフィルム12A,12Bのうちいずれか一方をアンテナコイル11部分を覆う粘着剤を塗布したテープ18で構成するようにしても良い。
【0111】
かかる構成によれば、従来は、回路基板であるICチップモジュール取り付け用の孔をフィルムに形成していたが、孔明けの必要がなくなり、工数と材料費の削減が図られる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、非接触ICカードの製造に当たって、被覆樹脂として、互いに熱融着される熱融着樹脂からなる2枚のフィルムのうち一方の各角部において、多数の位置決め用の第1の針部材を差し込むと共に、2枚のフィルムのうち一方の略中間部に多数の位置決め用の第2の針部材を差し込む工程と、前記一方のフィルム上において金属細線を各第1の針部材に順次掛けて位置決めして配置することにより多角形若しくはこれに類する形の渦巻き状に巻いた巻線コイルを形成すると共に、前記金属細線を各第2の針部材に順次掛けて位置決めして配置することによりチューニング手段を形成する工程と、巻線コイルとチューニング手段と回路基板とを2枚のフィルム間に封止すべく、一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程と、を含む方法としたから、アンテナコイルの共振周波数のチューニング手段を容易に設けることができ、しかも、金属細線を第1及び第2の針部材に掛けることより、巻線コイル化やチューニング手段化をフィルム上において容易に行うことができ、さらに、巻線コイルやチューニング手段を正確に形成しつつ、非接触ICカードの製造性を向上することができ、また、アンテナコイルの共振周波数の微調整が簡単に行え、アンテナコイルの共振周波数が異なる種々の非接触ICカードを製造する必要がない等、非接触ICカードの製作性を高めることができる。
【0114】
請求項2に係る発明によれば、チューニング手段を構成する金属細線を、多数のターン部からなる蛇行状に形成するようにしたから、チューニング手段を設けても、非接触ICカードのスペースを多くとることがなく、非接触ICカードの小型化を図れる。
【0115】
請求項3に係る発明によれば、チューニング手段を構成する金属細線を、多数のターン部の角部を切断して、この金属細線の長さを調整して、アンテナコイルの共振周波数をチューニングするようにしたから、チューニングをより簡単かつ的確に行える。
【0116】
請求項4に係る発明によれば、チューニング手段を構成する金属細線の少なくとも一部を重ね巻きするようにしたから、総合容量が不足するような場合に有効である。
【0118】
請求項5に係る発明によれば、第2の針部材の一部を、チューニング手段を構成する金属細線がターン部の角部において略三角形状をなすように配置するようにしたから、チューニング手段を構成する金属細線が接触することなく、蛇行状に配置でき、アンテナコイルの共振周波数を正確に調整し易い。
【0120】
請求項6に係る発明によれば、前記一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程は、一方のフィルム上において、金属細線を各第1及び第2の針部材に順次掛けて所定形の渦巻き状に巻いた巻線コイルを形成した後、該フィルムを各第1及び第2の針部材に巻線コイルに保持させたままスライド動作させて所定長さ分移動し、移動位置で他方のフィルムを熱融着により貼り付けるようにしたから、フィルムが巻線コイル及びチューニング手段から貼付部に次々と移動されて、非接触ICカードを次々と製造でき、製造性をより向上することができる。
【0121】
請求項7に係る発明によれば、大きい1枚のフィルムから多数枚のフィルムを得て、多数枚のフィルムから夫々巻線コイルとチューニング手段と回路基板とを含んで構成された非接触ICカードを製造するようにしたから、大きいフィルムから簡単な工程で多数の非接触ICカードを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る非接触ICカードの製造方法の一実施形態を用いて製造された非接触ICカードの一例を示す平面図
【図2】 他の針部材の配置例を示す平面図
【図3】 同上の実施形態の非接触ICカードの製造方法を実施する装置の概略図
【図4】 同上の非接触ICカードの等価回路図
【図5】 種々の形態の非接触ICカードの仕様を示す概略図
【図6】 同上の実施形態の非接触ICカードの製造方法の他の例を示す平面図
【図7】 従来の非接触ICカードの斜視図
Claims (7)
- 電子部品が実装された回路基板と、該回路基板に接続され、所定の媒体を介して情報を送受信するアンテナコイルと、前記アンテナコイルの共振周波数のチューニング手段であって、アンテナコイルに接続され、適宜長さとなるように切断される金属細線からなるチューニング手段とを、被覆樹脂により封止するようにした非接触ICカードの製造方法であって、
前記被覆樹脂として、互いに熱融着される熱融着樹脂からなる2枚のフィルムのうち一方の各角部において、多数の位置決め用の第1の針部材を差し込むと共に、前記2枚のフィルムのうち一方の略中間部に多数の位置決め用の第2の針部材を差し込む工程と、
前記一方のフィルム上において金属細線を各第1の針部材に順次掛けて位置決めして配置することにより多角形若しくはこれに類する形の渦巻き状に巻いた巻線コイルを形成すると共に、前記金属細線を各第2の針部材に順次掛けて位置決めして配置することによりチューニング手段を形成する工程と、
巻線コイルとチューニング手段と回路基板とを2枚のフィルム間に封止すべく、一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程と、を含むことを特徴とする非接触ICカードの製造方法。 - 前記チューニング手段を構成する金属細線は、多数のターン部からなる蛇行状をなすことを特徴とする請求項1記載の非接触ICカードの製造方法。
- 前記チューニング手段を構成する金属細線は、多数のターン部のうちの適宜の数のターン部の角部が切断されて、アンテナコイルと回路基板に接続される金属細線の長さが調整され、アンテナコイルの共振周波数がチューニングされてなることを特徴とする請求項2記載の非接触ICカードの製造方法。
- 前記チューニング手段を構成する金属細線の少なくとも一部は、重ね巻きされてなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の非接触ICカードの製造方法。
- 前記第2の針部材の一部は、チューニング手段を構成する金属細線がターン部の角部において略三角形状をなして掛けられるように配置されてなることを特徴とする請求項2〜4のうちいずれか1つに記載の非接触ICカードの製造方法。
- 前記一方のフィルムに他方のフィルムを熱融着により貼り付ける工程は、一方のフィルム上において、金属細線を各第1及び第2の針部材に順次掛けて多角形若しくはこれに類する形の渦巻き状に巻いた巻線コイルとチューニング手段を形成した後、該フィルムを各第1及び第2の針部材に巻線コイルとチューニング手段に保持させたままスライド動作させて所定長さ分移動し、移動位置で他方のフィルムを熱融着により貼り付けることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の非接触ICカードの製造方法。
- 大きい1枚のフィルムから多数枚のフィルムを得て、多数枚の各フィルムから夫々巻線コイルとチューニング手段と回路基板とを含んで構成された非接触ICカードを製造することを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の非接触ICカードの製造方法。
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