JP4677910B2 - 光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置 - Google Patents

光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ同士の融着接続などにより生じた光ファイバ接続部のガラスファイバ露出部を再被覆する光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置に関するものである。
光ファイバ同士を接続して長尺一連の光ファイバを形成する場合、接続する両側の光ファイバの接続端部の樹脂被覆を除去してからガラスファイバの端部同士を突き合せて融着接続し、その後、ガラスファイバの外周部を紫外線硬化型樹脂で再被覆して補強することが行われている。この再被覆工程で使用する紫外線透過材(ガラスなど)の樹脂成形型は、樹脂被覆した光ファイバ及びガラスファイバを収容する直線状の溝状部によって形成されるキャビティを有するが、このキャビティの内径は通常光ファイバの樹脂被覆した部分の外径より若干大径に形成されている。そのため、紫外線硬化型樹脂の注入によって光ファイバの被覆際に追い込まれた空気は、その隙間を通して外部に追い出されるので、紫外線硬化型樹脂は光ファイバの被覆際まで充填される。
しかし、光ファイバの外径変動等によって光ファイバとキャビティの内壁面との隙間が狭くなっている場合は、その隙間から空気が完全に追い出されないことがある。その場合には、キャビティにおける注入側と反対側に排出ゲートを設けることが行われている(例えば特許文献1参照)。
図5に示すように、特許文献1に記載されている成形用型100では、紫外線を透過する材料からなる上型101と下型102とを備えている。そして、それぞれの型はパーティング面101a,102aに沿って直線状に貫通して形成された溝状部101b,102bによって形作られるキャビティ103を有し、キャビティ103に連通した樹脂注入ゲート104及び樹脂排出ゲート105が設けられている。そして、この成形用型100では、光ファイバ106の接続部をキャビティ103内に挿入し、樹脂注入ゲート104からガラスファイバ106aの露出部周辺のキャビティ103内に紫外線硬化型樹脂を注入して、注入した樹脂の一部を樹脂排出ゲート105から排出させ、下型102を通してキャビティ103内に紫外線を照射し樹脂を硬化させて補強樹脂被覆を形成するようになっている。そして、その際には光ファイバ106の一方の被覆端を樹脂注入ゲート104に近接した位置に配置し、光ファイバ106の他方の被覆端を樹脂排出ゲート105に近接した位置に配置するようになっている。
特開2002−120242号公報(図1)
ところで、前述した成形用型100では、紫外線を照射する側の型のパーティング面には、樹脂注入ゲート104及び樹脂排出ゲート105を含む区間の溝状部101b,102bに接する箇所を含む部分のパーティング面に沿って、紫外線遮光膜層が設けられており、他方の型のパーティング面とは反対側の外面には紫外線無反射膜層が設けられている。
しかしながら、キャビティ103内にのみ紫外線が照射されるようにしたとしても、樹脂注入ゲート104及び樹脂排出ゲート105をそれぞれキャビティ103と連通させた連通路において、溝状部101b,102bからの漏れ光により樹脂が硬化して、補強樹脂被覆にバリができてしまうことがあった。
そこで、本発明の目的は、樹脂注入ゲート付近にバリを生じない光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法は、一方の型と他方の型とで構成され、前記一方の型と前記他方の型にはそれぞれのパーティング面に沿って直線状に形成された横断面半円形のキャビティが形成され、前記他方の型には前記キャビティと連通路を介して連通する樹脂注入ゲートが形成され、少なくとも前記一方の型が紫外線を透過する材料からなり、紫外線照射領域を有する成形用型を用い、前記キャビティ内の前記連通路に接する箇所に光ファイバの被覆が除去されていない部分を配置するとともに、前記キャビティ内の前記連通路より所定距離離れた部分に光ファイバ接続部のガラスファイバ露出部を配置し、前記樹脂注入ゲートから紫外線硬化型樹脂に所定の圧力をかけ続けて前記キャビティに紫外線硬化型樹脂を注入し、前記成形用型の外方から前記一方の型を通して少なくとも前記光ファイバ接続部に紫外線を照射するとともに、前記連通路及び前記キャビティを含む前記連通路周辺の所定領域を、前記一方の型の前記紫外線照射領域に照射されて前記一方の型内で回折または拡散した紫外線が到達する範囲外となる領域として、更に前記一方の型のパーティング面と反対側の外面上にあるいは前記外面に近接して遮光物を設けることにより、前記連通路及び前記キャビティを含む前記連通路周辺の前記所定領域には紫外線が当たらないようにして、前記光ファイバ接続部周辺に注入された紫外線硬化型樹脂を硬化させて前記ガラスファイバ露出部の再被覆を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法において、前記樹脂注入ゲートに先端を挿入して紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジに紫外線硬化型樹脂を注入した後、前記シリンジの先端を所定時間下方に向けた状態とし、その後、前記紫外線硬化型樹脂を前記樹脂注入ゲートから前記キャビティに注入することが好ましい。
また、本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法において、前記所定時間の間、前記シリンジ内の紫外線硬化型樹脂を加熱することが好ましい。
また、本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法において、前記所定の圧力を50Kgf/cm以上とすることが好ましい。
また、本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法において、前記キャビティ内に前記紫外線硬化型樹脂を注入する際に、前記樹脂注入ゲートに先端を挿入して紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジを機械的なシリンジ固定手段により固定することが好ましい。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆装置は、一方の型と他方の型とで構成され、前記一方の型と前記他方の型にはそれぞれのパーティング面に沿って直線状に形成された横断面半円形のキャビティが形成され、前記他方の型には前記キャビティと連通路を介して連通する樹脂注入ゲートが形成され、少なくとも前記一方の型が紫外線を透過する材料からなり、紫外線照射領域を有する成形用型と、前記成形用型を固定する成形用型固定手段と、紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジを前記樹脂注入ゲートに先端を挿入した状態で固定するシリンジ固定手段と、前記シリンジ内の紫外線硬化型樹脂に所定の圧力をかける所定圧力付加手段と、前記一方の型のパーティング面と反対側の外面から前記一方の型を通して前記キャビティへ紫外線を照射する紫外線照射手段とを備え、前記連通路及び前記キャビティを含む前記連通路周辺の所定領域が、前記一方の型の前記紫外線照射領域に照射されて前記一方の型内で回折または拡散した紫外線が到達する範囲外となる領域とされて、更に前記一方の型のパーティング面と反対側の外面上あるいは前記外面に近接して遮光物が設けられ、前記キャビティ内の前記連通路に接する箇所に光ファイバの被覆が除去されていない部分が配置されるとともに、前記キャビティ内の前記連通路より所定距離離れた部分に光ファイバ接続部のガラスファイバ露出部が配置されて、前記光ファイバ接続部周辺に注入された紫外線硬化型樹脂を硬化させて前記ガラスファイバ露出部の再被覆が行われることを特徴とする。
本発明の光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置によれば、光ファイバ接続部のガラスファイバ露出部を成形用型のキャビティ内に位置決めし、キャビティ内に紫外線硬化型樹脂を注入した後に、一方の型を透過して紫外線を照射することにより再被覆を行う際に、樹脂注入ゲートを他方の型に設けるとともに樹脂注入ゲートとキャビティとの間を連通する連通路を紫外線照射領域の外側、すなわち光ファイバの被覆が除去されていない部分に配置させたので、樹脂注入ゲート及び連通路には紫外線が照射されることを防止することができる。このため、樹脂注入ゲート及び連通路の近傍にバリが生じることを防止することができる。
以下、本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置の実施形態の例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本実施形態の光ファイバ接続部の再被覆装置を示す分解構成図であり、図2(A)は上型の底面図であり、図2(B)は上型の端面図であり、図2(C)は下型の平面図であり、図2(D)は下型の端面図であり、図3(A)はシリンジの取り付け状態を示す平面図であり、図3(B)はシリンジの取り付け状態を示す(A)の矢印方向に見た平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の光ファイバ接続部の再被覆装置10は、一方の型としての下型20と他方の型としての上型30とで構成された成形用型11を備えている。下型20と上型30にはそれぞれのパーティング面21,31に沿って直線状に形成された横断面半円形のキャビティ22,32が形成されており、さらに上型30にはキャビティ32と連通路33を介して連通する樹脂注入ゲート34が形成されている。また、上型30及び下型20は紫外線を透過するガラスなどの材料からなり、紫外線照射領域Rを有する成形用型11を構成している。なお、少なくとも下型20が紫外線を透過するように構成されていればよい。
図2に示すように、上型30のキャビティ32から外れた位置において、上型30を厚み方向に貫通する樹脂注入ゲート34が設けられており、樹脂注入ゲート34の下端部とキャビティ32とを連通する連通路33が設けられている。
図2に示すように、上型30に形成されている樹脂注入ゲート34及び連通路33は、光ファイバ17の被覆が除去されていない部分、すなわちガラスファイバ露出部17aから所定距離以上離れた外側位置(図2(A)では左側)に設けられている。紫外線照射領域Rは、少なくともガラスファイバ露出部17a全体を含み、光ファイバ17の被覆部分17bの端部を含む範囲が必要である。したがって、樹脂注入ゲート34及び連通路33は、紫外線照射領域Rの外側に設けられることになる。
図1に示すように、下型20は下型用枠25中央の開口部25aに取り付けられており、上型30は上型用枠35の中央の開口部35aに取り付けられている。下型用枠25の上面には複数個の嵌合突起26が設けられており、上型用枠35の下面には嵌合突起26に対応して穴36が設けられている。したがって、下型用枠25の嵌合突起26を上型用枠35の穴36に嵌合させることにより、下型20と上型30がそれぞれのパーティング面21,31を突き合わされて成形用型11を形成することになる。
なお、下型用枠25の上面には、開口部25aの両側で光ファイバ17の移動を規制する光ファイバ押え27が設けられている。
また、再被覆装置10は、基台13の上に、成形用型11を固定する成形用型固定手段としての複数の固定突起12が設けられており、下型用枠25の下面には固定突起12と対応する位置に複数の穴28が設けられている。この穴28に、基台13の上面に設けられている固定突起12を嵌合させることにより、成形用型11が基台13に固定される。その際、下型用枠25の開口部25a及び上型用枠35の開口部35aは、基台13の開口13aの上側に位置決めされることになる。
基台13の中央(下型20に対応する位置)には開口13aが設けられており、この開口13aの下方を紫外線照射手段としての紫外線ランプ16がキャビティ22,32に沿った方向で移動するようになっている。なお、開口13aは開口する代わりに紫外線を通す透光部としてもよい。紫外線ランプ16は、基台13の下型20のパーティング面21と反対側の外面(下面)から下型20を通してキャビティ22へ紫外線を照射するが、図2に示すように、連通路33及び連通路33周辺の所定領域には紫外線が当たらないように下型20のパーティング面21と反対側の外面23上あるいは外面23に近接して遮光物24が設けられている。
なお、ここでいう所定領域とは、下型20の紫外線照射領域Rに照射された紫外線が下型20内で回折または拡散しても、その紫外線が連通路33まで達しない範囲の領域である。
基台13の上面には支持ポスト14aが取り付けられており、この支持ポスト14aにはシリンジ固定手段としての固定アーム14が回動可能に取り付けられるようになっている。図3に示すように、固定アーム14の先端部14bは二股構造となっており、紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジ40を支持して樹脂注入ゲート34に先端41を挿入した状態で固定することができるようになっている。
また、基台13の上面には支持ポスト15aが取り付けられており、この支持ポスト15aには錘支持アーム15が回動自在に設けられており、錘支持アーム15の先端には、所定圧力付加手段としての錘15bが設けられている。
したがって、図4に示すように、固定アーム14を回動させて、樹脂注入ゲート34にセットされているシリンジ40を先端部14bで支持して固定し、その後、錘支持アーム15を回動させて錘15bをシリンジ40のピストン42の上に乗せ、その重さを利用してピストン42に所定の圧力を継続的に作用させることができる。
次に、本発明に係る光ファイバ接続部の再被覆方法について説明する。
本実施形態では、前述した光ファイバ接続部の再被覆装置10を用いて、キャビティ32内の連通路33に接する箇所に光ファイバ17の被覆部分17bを配置するとともに、キャビティ22,32内の連通路33より所定距離離れた部分に光ファイバ接続部17cのガラスファイバ露出部17aを配置し、樹脂注入ゲート34からキャビティ22,32に紫外線硬化型樹脂を注入する。そして、成形用型11の外方から下型20を通して少なくともキャビティ32内の光ファイバ接続部17cに紫外線を照射するとともに、連通路33及び連通路33周辺の所定領域には紫外線が当たらないようにして、光ファイバ接続部17c周辺に注入された紫外線硬化型樹脂を硬化させてガラスファイバ露出部17aの再被覆を行う。
すなわち、キャビティ22,32内に紫外線硬化型樹脂を注入した後に、紫外線ランプ16から下型20を透過して紫外線を照射することにより再被覆を行う際に、上型30に設けられた樹脂注入ゲート34とキャビティ22,32との間を連通する連通路33が紫外線照射領域Rの外側に所定距離離れた位置、すなわち光ファイバ17の被覆部分17bが除去されていない部分に配置されるため、仮に紫外線照射領域R内のキャビティ22,32から紫外線が漏れた場合でも、樹脂注入ゲート34及び連通路33に紫外線が照射されることを防止することができる。このため、樹脂注入ゲート34及び連通路33の近傍に硬化した樹脂のバリが生じることを防止することができる。
また、下型20のパーティング21面と反対側の外面23上にあるいは外面23に近接して遮光物24を設けて、連通路33及びキャビティ22,32の所定領域に紫外線が当たることを防ぐようにしている。これにより、樹脂注入ゲート34及び連通路33の近傍にバリが生じることを、確実に防止することができる。
また、シリンジ40による紫外線硬化型樹脂の注入の前に、シリンジ40に紫外線硬化型樹脂を充填してから、シリンジ40の先端41を所定時間下方に向けた状態とする。これにより、紫外線硬化型樹脂に気泡が含まれていたとしても、その気泡はシリンジ40内の上方(すなわち先端41と反対側)へ移動する。そして、その後、紫外線硬化型樹脂を樹脂注入ゲート34からキャビティ22,32に注入するので、キャビティ22,32内に気泡が注入されるのを防止することができる。この際、シリンジ40の先端41を樹脂注入ゲート34に挿入した状態で、シリンジ40を固定アーム14によって固定するのが望ましい。これにより、紫外線硬化型樹脂の注入時に、シリンジ40がぐらついて上型30との接触部に隙間ができてキャビティ22,32内に空気を巻き込むことを防止することができる。
なお、先端41を下方に向けた状態を所定時間保持する際に、シリンジ40内の紫外線硬化型樹脂を加熱することが望ましい。加熱することにより、紫外線硬化型樹脂に含まれて入る気泡を上方へ移動させる作用を促進することができ、紫外線硬化型樹脂を樹脂注入ゲート34からキャビティ22,32内に注入する際に、より確実に気泡が混入されるのを防止することができる。
また、図3(A)及び(B)に示すように、キャビティ22,32内に紫外線硬化型樹脂を注入する際、シリンジ40のピストン42に錘15bを載せて紫外線硬化型樹脂に所定の圧力をかけ続けるのが望ましい。
これにより、紫外線硬化型樹脂は常に圧力がかけられた状態で注入されるので、紫外線硬化型樹脂の硬化収縮によりキャビティ22,32内の紫外線硬化型樹脂が不足して気泡(空隙)を発生するのを防止することができる。さらに、注入された紫外線硬化型樹脂に含まれている気泡は、かけられている圧力により、キャビティ22,32と光ファイバ17の被覆部分17bとの間から押し出されることになる。
なお、紫外線硬化型樹脂に付加する所定の圧力として、50kgf/cm以上であることが望ましい。これにより、前述の加圧の効果が確実に得られることになる。
また、キャビティ22,32内の紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射する際に、キャビティ22,32内における紫外線硬化型樹脂の流れの下流側(図2(A),(C)の右側)から上流側(図2(A),(C)の左側)へ順次紫外線硬化型樹脂を硬化させることが望ましい。下流側から順次硬化させるには、紫外線ランプ16を下流側から上流側へ移動させていくか、または、紫外線照射領域Rに紫外線が照射される領域が下流側から上流側へ広がっていくように紫外線ランプ16を構成させればよい。このように下流側から順次硬化させることにより、紫外線硬化型樹脂の硬化収縮によりキャビティ22,32内の紫外線硬化型樹脂が不足してキャビティ22,32内に空隙が発生することを防ぐことができる。
以上説明した光ファイバ接続部の再被覆方法及び装置によれば、樹脂注入ゲート34及び連通路33の近傍に、紫外線硬化型樹脂によるバリが生じるのを防止することができることになる。また、紫外線硬化型樹脂の注入の際に、空気を巻き込んで硬化後の再被覆樹脂に気泡が発生するのを防止することができる。
なお、前述した実施形態においては、キャビティ22,32に対して樹脂注入ゲート34のみ設けた場合について説明したが、光ファイバ17の接続部17cを挟んで反対側に排出ゲートを設けるようにしてもよい。この場合には、紫外線硬化型樹脂の注入がよりスムーズになるとともに、気泡を排出ゲートから排出しやすくして脱泡を図ることができる。
また、遮光物24を下型20のパーティング面21と反対側の外面23に設けた場合に付いて説明したが、パーティング面21にも遮光物24aを設けるようにしてもよい。これにより、樹脂注入ゲート34や連通路33に紫外線が照射されないようにすることができ、バリの発生を確実に抑えることができる。
(実施例)
以下、本発明に係る具体的な実施例について説明する。
図1において示した光ファイバ接続部の再被覆装置10を用いて、シリンジ40に紫外線硬化型樹脂を充填した後、先端41を下方に向けて40℃に加熱して1時間保持した。また、紫外線硬化型樹脂の注入時には、シリンジ40の先端41を樹脂注入ゲート34に挿入して固定アーム14によって動かないように固定し、錘15bを用いて100kgf/cmの圧力を付加して注入を行った。そして、紫外線ランプ16の移動により、注入された紫外線硬化型樹脂を樹脂注入ゲート34から遠い側(下流側)から近い側(上流側)へ順に硬化させた。その結果、バリ及び気泡のない適正な再被覆を行うことができた。
(比較例)
紫外線硬化型樹脂をシリンジ40に充填した後、紫外線硬化型樹脂の脱泡を行うことなくそのままキャビティ22,32への注入を行った。また、注入時には、シリンジ40の固定を作業者の手によって行い、手動でピストン42を押して注入を実施した。その結果、連通路33の位置にバリが発生したほか、再被覆部に気泡が混入した。
本発明の光ファイバ接続部の再被覆方法を実施する装置の一例を示す分解構成図である。 (A)は上型の底面図、(B)は上型の端面図、(C)は下型の平面図、(D)は下型の端面図である。 (A)はシリンジの取り付け状態を示す平面図であり、(B)はシリンジの取り付け状態を示す(A)の矢印方向に見た平面図である。 シリンジの固定及び加圧の状態を示す斜視図である。 (A)は従来の上型の底面図、(B)は従来の上型の端面図、(C)は従来の下型の平面図、(D)は従来の下型の端面図である。
符号の説明
10 再被覆装置
11 成形用型
12 固定突起(成形用型固定手段)
14 固定アーム(シリンジ固定手段)
15b 錘(所定圧力付加手段)
16 紫外線ランプ(紫外線照射手段)
17 光ファイバ
17a ガラスファイバ露出部
17b 被覆
17c 光ファイバ接続部
20 下型(一方の型)
21 パーティング面(下型)
22 キャビティ(下型)
23 外面
24 遮光物
30 上型(他方の型)
31 パーティング面(上型)
32 キャビティ(上型)
33 連通路
34 樹脂注入ゲート
40 シリンジ
41 先端
R 紫外線照射領域

Claims (6)

  1. 一方の型と他方の型とで構成され、前記一方の型と前記他方の型にはそれぞれのパーティング面に沿って直線状に形成された横断面半円形のキャビティが形成され、前記他方の型には前記キャビティと連通路を介して連通する樹脂注入ゲートが形成され、少なくとも前記一方の型が紫外線を透過する材料からなり、紫外線照射領域を有する成形用型を用い、
    前記キャビティ内の前記連通路に接する箇所に光ファイバの被覆が除去されていない部分を配置するとともに、前記キャビティ内の前記連通路より所定距離離れた部分に光ファイバ接続部のガラスファイバ露出部を配置し、
    前記樹脂注入ゲートから紫外線硬化型樹脂に所定の圧力をかけ続けて前記キャビティに紫外線硬化型樹脂を注入し、
    前記成形用型の外方から前記一方の型を通して少なくとも前記光ファイバ接続部に紫外線を照射するとともに、前記連通路及び前記キャビティを含む前記連通路周辺の所定領域を、前記一方の型の前記紫外線照射領域に照射されて前記一方の型内で回折または拡散した紫外線が到達する範囲外となる領域として、更に前記一方の型のパーティング面と反対側の外面上にあるいは前記外面に近接して遮光物を設けることにより、前記連通路及び前記キャビティを含む前記連通路周辺の前記所定領域には紫外線が当たらないようにして、前記光ファイバ接続部周辺に注入された紫外線硬化型樹脂を硬化させて前記ガラスファイバ露出部の再被覆を行うことを特徴とする光ファイバ接続部の再被覆方法。
  2. 前記樹脂注入ゲートに先端を挿入して紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジに紫外線硬化型樹脂を注入した後、前記シリンジの先端を所定時間下方に向けた状態とし、その後、前記紫外線硬化型樹脂を前記樹脂注入ゲートから前記キャビティに注入することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続部の再被覆方法。
  3. 前記所定時間の間、前記シリンジ内の紫外線硬化型樹脂を加熱することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ接続部の再被覆方法。
  4. 前記所定の圧力を50Kgf/cm以上とすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ接続部の再被覆方法。
  5. 前記キャビティ内に前記紫外線硬化型樹脂を注入する際に、前記樹脂注入ゲートに先端を挿入して紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジを機械的なシリンジ固定手段により固定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ接続部の再被覆方法。
  6. 一方の型と他方の型とで構成され、前記一方の型と前記他方の型にはそれぞれのパーティング面に沿って直線状に形成された横断面半円形のキャビティが形成され、前記他方の型には前記キャビティと連通路を介して連通する樹脂注入ゲートが形成され、少なくとも前記一方の型が紫外線を透過する材料からなり、紫外線照射領域を有する成形用型と、
    前記成形用型を固定する成形用型固定手段と、
    紫外線硬化型樹脂を注入するためのシリンジを前記樹脂注入ゲートに先端を挿入した状態で固定するシリンジ固定手段と、
    前記シリンジ内の紫外線硬化型樹脂に所定の圧力をかける所定圧力付加手段と、
    前記一方の型のパーティング面と反対側の外面から前記一方の型を通して前記キャビティへ紫外線を照射する紫外線照射手段とを備え、
    前記連通路及び前記キャビティを含む前記連通路周辺の所定領域が、前記一方の型の前記紫外線照射領域に照射されて前記一方の型内で回折または拡散した紫外線が到達する範囲外となる領域とされて、更に前記一方の型のパーティング面と反対側の外面上あるいは前記外面に近接して遮光物が設けられ、
    前記キャビティ内の前記連通路に接する箇所に光ファイバの被覆が除去されていない部分が配置されるとともに、前記キャビティ内の前記連通路より所定距離離れた部分に光ファイバ接続部のガラスファイバ露出部が配置されて、前記光ファイバ接続部周辺に注入された紫外線硬化型樹脂を硬化させて前記ガラスファイバ露出部の再被覆が行われることを特徴とする光ファイバ接続部の再被覆装置。
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