JP4677586B2 - 障害者用自動車運転補助ペダル - Google Patents

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Description

本発明は、右足の不自由な障害者がオートマチック自動車を運転する際に左足でアクセルペダルの操作を行うことができるようにするための障害者用自動車運転補助ペダルに関する。
オートマチック自動車の運転席の足下には、アクセルペダルとブレーキペダルの2個のペダルが設置されている。アクセルペダルは右足で操作することを前提としているため、運転席の床部の中央前方に設置されているブレーキペダルの右側に配置されている。従って、右足の不自由な障害者がこのようなオートマチック自動車を運転するには、右側に配置されているアクセルペダルを左足で操作しなければならず、実際に運転をすることが困難であった。
このような問題を解消するために、本願発明者は、特許文献1に開示されている障害者用自動車運転補助ペダルを開発した。この障害者用自動車運転補助ペダルは、同文献1の図1及び図2に示すように、ブレーキペダル(15)の左側に配置された操作ペダル(7)と、アクセルペダル(5)の踏付面に沿って転動する円筒形のローラ(19)が先端部(17)に設けられたクランクレバー(8)と、その長手方向が自動車の左右方向に向けられ且つ運転席の床面に沿った状態で床面上に回転自在に支持された主軸(4)とから主に構成されている。前記操作ペダル(7)は、主軸(3)の左側端部において主軸(3)に対して直角に固定されており、また、前記アクセルペダル(5)は、主軸(3)の右側において主軸(3)に対して直角に設けられている。
運転手が操作ペダル(7)を左足で踏み付けると、その踏付け力は、主軸(4)を伝達して、その右側に設けられたクランクレバー(8)の回転力として作用し、これによりクランクレバー(8)の先端部(17)に設けられたローラ(19)がアクセルペダル(5)を押圧するようになっている。したがって、この障害者用自動車運転補助ペダルによれば、右足の不自由な障害者であっても、左足で楽にアクセルペダルの操作をすることができる。
特開平11−353046号公報
ところで、特許文献1の障害者用自動車運転補助ペダルでは、構造上、ローラ(19)がアクセルペダル(5)の踏付け面から脱落すると、操作ペダル(7)の踏付け力がアクセルペダル(5)に伝達されなくなるため、操作ペダル(7)の踏付け量にかかわらず、常に、クランクレバーの先端部のローラ(19)がアクセルペダル(5)の踏付け面上に位置するように主軸(4)を床面に対して固定する台座(3)の位置決めを行う必要がある。ところが、アクセルペダル(5)の踏付け面が縦方向に短い場合には、台座(3)の位置決めを適切に行っても、アクセルペダル(5)の可動範囲全域においてローラ(19)がアクセルペダル(5)の踏付け面から脱落しないようにすることは難しいという問題があった。
また、アクセルペダル(5)の踏付け面の傾きとクランクレバー(8)の長手方向の傾きが平行に近い状態のときは、クランクレバー(8)の先端部のローラ(19)は、アクセルペダル(5)の踏付け面をほぼ直角に押圧するため、運転手の踏付け力は、効率的にアクセルペダル(5)に伝達するものの、クランクレバー(8)の長手方向の傾きとアクセルペダル(5)の踏付け面の傾きとの差が大きくなると、ローラ(19)は、アクセルペダル(5)の踏付け面をほぼ直角に押圧することができないため、運転手の左足による踏付け力がアクセルペダル(5)に効率的に伝達されないという問題もあった。したがって、特許文献1の障害者用自動車運転補助ペダルでは、操作ペダル(7)を操作するために必要な踏付け力が踏付け量によって大きく変動するため、操作し難いという問題があった。
さらに、特許文献1の障害者用自動車運転補助ペダルでは、1個のローラ(19)によって既設のアクセルペダル(5)を押圧するため、押圧する面圧が大きくなり、ローラが既設のアクセルペダル(5)の踏付け面上を円滑に転動せず、これにより、アクセル操作が不安定になるという問題もあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、右足の不自由な障害者がオートマチック自動車を運転する際に右側に配置されているアクセルペダルを左足で容易に操作できることを可能とする従来の障害者用自動車運転補助ペダルにおいて、アクセルペダルの踏付け面が縦方向に短い場合でも踏付け量にかかわらず常に正常にアクセル操作をすることができ、しかも、円滑且つ安定した踏付け力によってアクセルペダルの操作をすることができる障害者用自動車運転補助ペダルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の障害者用自動車運転補助ペダルは、その長手方向が自動車の左右方向に向けられ且つ自動車の運転席の床面に沿った状態で前記床面上に回転自在に支持されるトルク伝達軸と、ブレーキペダルの左側に配置されるように、その基端部が前記トルク伝達軸に固定された補助操作ペダルと、その先端部がアクセルペダルの踏付け面付近に配置されるように、その基端部が前記トルク伝達軸に固定されたアクセルペダル押圧レバーと、前記アクセルペダルの踏付け面上を転動しつつ押圧するように、前記アクセルペダル押圧レバーの先端部に回転自在に支持され、前記アクセルペダルの踏付け面の縦方向に沿って列設された2個以上の転動体と、を備える障害者用自動車運転補助ペダルにおいて、前記アクセルペダル押圧レバーの一側部から水平方向に突出した軸を中心に回動自在に転動体支持部材が設けられ、前記2個以上の転動体は、前記アクセルペダルの踏付け面に対して同時に当接可能に前記転動体支持部材を介して前記アクセルペダル押圧レバーの先端部に設けられたものである。
請求項記載の障害者用自動車運転補助ペダルは、前記転動体の形状は、円板、円筒又は球であることを特徴とするものである。
請求項記載の障害者用自動車運転補助ペダルは、前記転動体には、無端ベルト又は無端チェーンが巻き掛けられたものである。
請求項記載の障害者用自動車運転補助ペダルは、前記トルク伝達軸は、その中間部にユニバーサルジョイントを有するものである。
本発明に係る障害者用自動車運転補助ペダルによれば、アクセルペダルの踏付け面に沿って少なくとも2個以上の転動体が設けられたので、踏付け面が縦方向に短い場合でも、アクセルペダルの可動範囲全域において、転動体が踏付け面から脱落しにくくすることができる。
また、転動体を支持する転動体支持部材が、アクセルペダル押圧レバーに対して回動自在に取り付けられたので、アクセルペダルの回動によってその踏付け面の傾斜角度が変化することに追従して、転動体を常に踏付け面に当接させるように転動体支持部材が回動する。これにより、運転手の踏付け力をより効率的にアクセルペダルに伝達することができる。
また、トルク伝達軸は、その中間部にユニバーサルジョイントを有し、当該部分で左右に分離可能であるため、補助操作ペダルが固定される左側部について、長さの異なるものを複数種用意しておけば、自動車のメーカや車種によってブレーキペダルとアクセルペダルの間隔が異なる場合でも、左側部だけを取り替えることにより、補助操作ペダルをブレーキペダルの左側に配置することができる。
以下、本発明の実施例に係る障害者用自動車運転補助ペダルについて、図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、本実施例に係る障害者用自動車運転補助ペダル1の構成を示す概略図であり、図1は斜視図、図2は正面図、図3は平面図である。図1乃至図3に示すように、障害者用自動車運転補助ペダル1は、右足の不自由な障害者がオートマチック自動車を運転する際に、運転席の右側に配置されたアクセルペダルAを左足で操作可能とするものであって、自動車の運転席の床面Yに取り付けるためのベース板2と、該ベース板2上に回転自在に支持されたトルク伝達軸3と、ブレーキペダルBの左側に配置されるように、その基端部がトルク伝達軸3に固定された補助操作ペダル4と、アクセルペダルAの踏付け面Af付近に配置されるように、その基端部がトルク伝達軸3に固定されたアクセルペダル押圧レバー5と、該アクセルペダル押圧レバー5の先端部に設けられアクセルペダルAの踏付け面Afを押圧するアクセル押圧部材6と、ベース板2上におけるトルク伝達軸3の運転席側に回転自在に支持されたストッパ固定軸7と、アクセルペダルAの運転席側に配置されるように、その基端部がストッパ固定軸7に固定されたストッパ8と、を備えてなるものである。
図1乃至図3に示すように、前記ベース板2は、トルク伝達軸3や補助操作ペダル4等の各部材を取り付けるための上台座9と、運転席の床面Yに固定するための下台座10とが重合されてなるものである。上台座9は、ステンレス等からなる略矩形の平板であって、その長手方向中間部に、縦断面コ字型の支持部材11がその開口を上方に向けた状態で固着される一方、長手方向右端部に、支持板12が上台座9と略直交するようにして固着されている。これら支持部材11及び支持板12には、図に詳細は示さないが、トルク伝達軸3とストッパ固定軸7を挿通させるための挿通孔がそれぞれ形成されている。また、上台座9には、その4箇所に小径ネジ挿通孔13が、左端部における幅方向中央部には大径ネジ挿通孔14が、上台座9を貫通してそれぞれ形成されている。一方、下台座10は、ステンレス等からなる上台座9と略等しい形状を有する平板であって、上台座9の小径ネジ挿通孔13に対応する位置にネジ孔15が、大径ネジ挿通孔14に対応する位置にネジ挿通孔16が、下台座10を貫通してそれぞれ形成されている。
このように構成されるベース板2は、運転席の床面Yに対して、下台座10、上台座9の順に固定される。すなわち、まず、下台座10を、運転席の床面Y上に載置し、大径ネジ挿通孔14を挿通して、図示しない車輌固定ボルト(固定具)を床面Yに形成されたネジ孔に螺合することにより、床面Yに対して上下方向に移動不能に固定する。次に、上台座9を、下台座10の上にその四隅を合わせるようにして重合する。ここで、下台座10の上面からは、車輌固定ボルトのネジ頭が突出しているが、上台座9の大径ネジ挿通孔14は車輌固定ボルトのネジ頭より大径に形成されているため、車輌固定ボルトのネジ頭を大径ネジ挿通孔14内に収容することにより、車輌固定ボルトと干渉することなく、上台座9を下台座10に重合させることができる。そして、軸部先端が先鋭に形成されてなる鋭角ボルト(螺子具)を、上台座9の小径ネジ挿通孔13に挿通させ、且つ、下台座10のネジ孔15に螺合させた上で、床面Yに螺入する。これにより、上台座9が下台座10に固定されるとともに、下台座10が、床面Yに対して水平方向に回転不能に固定される。また、ベース板2は、4個の鋭角ボルトを取り外すことにより、下台座10だけを床面Y上に残した状態で、上台座9及びその上に取り付けられた前記各部材を一体的に取り外せるものとなっている。従って、健常者が運転する場合には、上台座9を取り外すだけの作業によって、通常の自動車と同じように右足でアクセルペダルAを操作可能な状態へと容易に戻すことができる。
前記トルク伝達軸3は、ステンレス等からなる長尺な丸棒である。このトルク伝達軸3には、図3に示すように、その長手方向中間部にユニバーサルジョイント19が配設されており、当該部分において屈曲可能に且つ分離可能になっている。このトルク伝達軸3は、図1及び図3に示すように、支持部材11と支持板12に挿通されることにより、ベース板2上に回転自在に支持されている。また、ユニバーサルジョイント19と支持部材11との間に付勢バネ20が介在されるとともに、トルク伝達軸3の右端部には、支持板12の挿通孔を通過不能な大きさの規制部材21が固着されている。これにより、トルク伝達軸3は、付勢バネ20から右方向への付勢力を受け、規制部材21が支持板12の内側面に圧接された位置で静止している。一方、付勢バネ20の付勢力に抗してトルク伝達軸3を左方向へスライドさせることにより、その右端部を支持板12の挿通孔から抜き取ることが可能となっている。尚、トルク伝達軸3は、図3に示すように、その右端部が略円錐形状に形成され、支持板12の挿通孔に挿抜しやすくなっている。
前記補助操作ペダル4は、図1及び図2に示すように、ステンレス等からなる略矩形の平板であって、その基端部がトルク伝達軸3の左端部に固定されてブレーキペダルBの左側に配置されている。すなわち、オートマチック自動車では、右足での操作を前提として、運転席の進行方向右側にアクセルペダルAが配置され、進行方向中央部にブレーキペダルBが配置されるのが通常であり、ブレーキペダルBの左側は空き空間Sとなっている。補助操作ペダル4は、この進行方向左側の空き空間Sに配置されることにより、左足で容易に操作できるようになっている。運転手は、この補助操作ペダル4を左足で踏み付けることにより、トルク伝達軸3に対して回転力を付与することが可能となっている。尚、前述のように、トルク伝達軸3は、ユニバーサルジョイント19において左右に分離可能であるため、補助操作ペダル4が固定される左側部について、長さの異なるものを複数種用意しておけば、自動車のメーカや車種によってブレーキペダルBとアクセルペダルAの間隔が異なる場合でも、左側部だけを取り替えることにより、補助操作ペダル4をブレーキペダルBの左側に配置することができる。
前記アクセルペダル押圧レバー5は、図1に示すように、ステンレス等からなる角形パイプ22と、該角形パイプ22の内側にスライド自在に嵌挿され所定位置でネジ固定された角形バー23と、を備えるものである。このアクセルペダル押圧レバー5は、トルク伝達軸3と直交するようにして、その基端部が、トルク伝達軸3におけるユニバーサルジョイント19と規制部材21の間に固定され、その先端部が、アクセルペダルAの踏付け面Afの左側方に配置されている。また、角形バー23を角形パイプ22に沿ってスライドさせてアクセルペダル押圧レバー5の全長を伸張し又は短縮することにより、自動車のメーカや車種によってアクセルペダルAの踏付け面Afの高さ位置が異なる場合でも、これに応じてアクセルペダル押圧レバー5の先端部をアクセルペダルAの踏付け面Afの左側方に配置することができる。
図4は、前記アクセル押圧部材6の構成を示す概略側面図及び概略平面図である。図に示すように、アクセル押圧部材6は、アクセルペダルAの踏付け面Afの縦方向に列設された4個のローラ(転動体)24と、該4個のローラ24を回転自在に支持するとともにアクセルペダル押圧レバー5の先端部に回動自在に取り付けられたローラ支持部材(転動体支持部材)25と、を備えてなるものである。ローラ支持部材25は、ステンレス等からなり、ローラ24を支持するための支持部26と、該支持部26の長手方向中央部から突設されアクセルペダル押圧レバー5の先端部に取り付けるための取付部27とを具備するものであり、支持部26と取付部27を貫通して支軸挿通孔28が形成されている。このように構成されるローラ支持部材25が、図1に示すように、その支軸挿通孔28に、アクセルペダル押圧レバー5の先端部からアクセルペダルA側へ突設された支軸29が挿通されることにより、該支軸29廻りに回動自在に取り付けられている。一方、ローラ24は、図4に示すように、樹脂等からなる略円筒形状のローラ本体30が、ベアリング31の周囲に回転自在に設けられてなるものである。このローラ24は、そのベアリング31が、ローラ支持部材25のアクセルペダルA側の面にネジ等により固定されている。尚、本実施例では、アクセルペダルAの踏付け面Afの縦方向に沿って4個のローラ24を列設したが、これに限られず、踏付け面Afに同時に当接可能なローラ24が、アクセルペダルAの踏付け面Afの縦方向に沿って少なくとも2個以上設けられていれば、アクセルペダルAの踏付け面Afの大きさに応じて、ローラ24の数を任意の数とすることが可能である。また、ローラ支持部材25は、アクセルペダルAの踏付け面Afの縦方向に沿って少なくとも2個以上のローラ24を支持可能な長さを有していれば、その形状は本実施例に限られず適宜設計変更が可能である。
また、本実施例では、本発明に係る転動体として略円筒形状のローラ24を用いたが、転動体を、円筒形状以外に円板形状や球形状とすることも可能である。図5は、転動体を球形状とした場合におけるアクセル押圧部材6の他の実施例を示す図である。図に示すように、アクセル押圧部材6は、樹脂等からなる略球形状のボール32がボール支持部材33によって回転自在に支持されたものである。更に、これら円板形状、円筒形状、又は球形状を有する各転動体の周囲に、図示しない無端ベルト又は無端チェーンを巻き掛けることも可能である。この場合、アクセル押圧部材6とアクセルペダルAとの接触面積が大きくなり、アクセル押圧部材6がアクセルペダルAを押圧する面圧が小さくなるため、アクセ押圧部材6とアクセルペダルAの間に作用する摩擦力が低減される。従って、転動体がアクセルペダルAの踏付け面Afに沿ってより滑らかに転動可能となる、という利点がある。
前記ストッパ固定軸7は、ステンレス等からなる長尺な丸棒である。このストッパ固定軸7には、図3に示すように、その長手方向中間部にユニバーサルジョイント34が配設されており、当該部分において屈曲可能に且つ分離可能になっている。このストッパ固定軸7は、図1及び図3に示すように、支持部材11と支持板12に挿通されることにより、ベース板2上におけるトルク伝達軸3の運転席側に、該トルク伝達軸3と平行するようにして回転自在に支持されている。また、ユニバーサルジョイント34と支持部材11との間に付勢バネ35が介在されるとともに、ストッパ固定軸7におけるユニバーサルジョイント34の右側に、ストッパ8が取り付けられている。これにより、ストッパ固定軸7は、付勢バネ35から右方向への付勢力を受け、ストッパ8が支持板12の内側面に圧接された位置で静止している。一方、付勢バネ35の付勢力に抗してストッパ固定軸7を左方向へスライドさせることにより、その右端部を支持板12の挿通孔から抜き取ることが可能となっている。尚、ストッパ固定軸7は、図3に示すように、その右端部が略円錐形状に形成され、支持板12の挿通孔に挿抜しやすくなっている。
前記ストッパ8は、アクセルペダルAの運転席側に配置されることにより、運転手が誤って右足でアクセルペダルAを踏むのを防止する役割と、運転手が右足を置いて休めるフットレストとしての役割とを果たすものである。このストッパ8は、ステンレス等からなり、図に示すように、略矩形の平板であるストッパ本体36と、該ストッパ本体36の基端部に固着された略円筒形状の取付部材37とからなるものであって、その取付部材37がストッパ固定軸7に外嵌されて溶接等で固着されることにより、ストッパ固定軸7におけるユニバーサルジョイント34の右側に取り付けられている。また、図3に示すように、ベース板2上におけるストッパ固定軸7とトルク伝達軸3との間には、ベース板2と所定角度をなして位置決め板38が立設されており、ストッパ8は、その背面が位置決め板38に当接する状態で位置決めされるものとなっている。
また、本実施例に係る障害者用自動車運転補助ペダル1は、前述のように、トルク伝達軸3とストッパ固定軸7を、ユニバーサルジョイント19,34において屈曲可能としているため、収納時や持運び時に、折り畳んでコンパクトなサイズにすることが可能である。図6は、折り畳んだ状態の障害者用自動車運転補助ペダル1を示す概略平面図である。収納時や持運び時には、まず、トルク伝達軸3を折り畳む。すなわち、トルク伝達軸3を付勢バネ20の付勢力に抗して左方向へスライドさせることにより、その右端部を支持板12の挿通孔から抜き取る。そして、ユニバーサルジョイント19より右側部分を上方へ引き起こすようにして、トルク伝達軸3をユニバーサルジョイント19において略90°屈曲させる。その後、トルク伝達軸3を軸廻りに回転させることにより、補助操作ペダル4とアクセルペダル押圧レバー5を運転席から遠ざかる方向へ押し倒す。次に、ストッパ固定軸7を折り畳む。すなわち、ストッパ固定軸7を付勢バネ35の付勢力に抗して左方向へスライドさせることにより、その右端部を支持板12の挿通孔から抜き取る。そして、ユニバーサルジョイント34より右側部分を上方へ引き起こすようにして、ストッパ固定軸7をユニバーサルジョイント34において略90°屈曲させる。その後、ストッパ固定軸7を軸廻りに回転させることにより、ストッパ8を運転席側に引き倒す。このように、トルク伝達軸3とストッパ固定軸7を折り畳んで、補助操作ペダル4、アクセルペダル押圧レバー5、及びストッパ8を、ベース板2と略同一平面内に配置させることにより、収納や持運びに要するスペースを低減することが可能となっている。尚、本実施例とは逆に、まずストッパ固定軸7を折り畳み、その後にトルク伝達軸3を折り畳むことももちろん可能である。
以下、本実施例に係る障害者用自動車運転補助ペダル1の動作について説明する。図7及び図8は、アクセルペダル押圧レバー5とアクセル押圧部材6を側面から見た図である。障害者用自動車運転補助ペダル1は、アクセルペダルAの位置に応じてアクセルペダル押圧レバー5の長さ等を調節することにより、図7に示すように、4個のローラ24の全てがアクセルペダルAの踏付け面Afと当接するように設置される。この時、ローラ24が転動して踏付け面Af上から脱落しにくくするため、ローラ24はなるべく踏付け面Afの上部側に配置することが好ましい。この状態から、運転手が補助操作ペダル4を左足で踏み込むと、各ローラ24が踏付け面Afを略直角方向に押圧することによりアクセルペダルAが回動し、これに伴って踏付け面Afの傾斜角度が変化する。ここで、前述のように、ローラ支持部材25は、アクセルペダル押圧レバー5に対して回動自在に取り付けられているため、踏付け面Afの傾斜角度が変化するのに追従してローラ支持部材25が支軸29廻りに回動することにより、図8に示すように、各ローラ24が踏付け面Afに当接された状態で維持される。これにより、踏付け面Afをローラ24で常に略直角方向に押圧することが可能となり、運転手の踏付け力を効率的にアクセルペダルAに伝達することが可能となっている。また、アクセルペダルAの回動に伴って、各ローラ24は踏付け面Afに沿って下方へ転動する。本発明では、踏付け面Afの縦方向に沿って少なくとも2個以上のローラ24を列設したことにより、図8に示すように、例え下側に位置するローラ24が踏付け面Afから脱落した場合でも、他のローラ24で踏付け面Afを押圧することができるため、踏付け力をより確実に伝達することが可能となっている。
本発明は、運転席の足下に、アクセルペダルとブレーキペダルの2個のペダルが設置されてなるオートマチック自動車に適用することができる。
本発明の実施例に係る障害者用自動車運転補助ペダル1の構成を示す概略斜視図。 障害者用自動車運転補助ペダル1の構成を示す概略正面図。 障害者用自動車運転補助ペダル1の構成を示す概略平面図。 アクセル押圧部材6の構成を示す概略側面図及び概略平面図。 転動体を球形状とした場合におけるアクセル押圧部材6を示す図。 折り畳んだ状態の障害者用自動車運転補助ペダル1を示す概略平面図。 アクセルペダル押圧レバー5とアクセル押圧部材6を側面から見た図。 アクセルペダル押圧レバー5とアクセル押圧部材6を側面から見た図。
符号の説明
1 障害者用自動車運転補助ペダル
3 トルク伝達軸
4 補助操作ペダル
5 アクセルペダル押圧レバー
19 ユニバーサルジョイント
24 ローラ(転動体)
25 ローラ支持部材(転動体支持部材)
A アクセルペダル
Af 踏付け面
B ブレーキペダル
Y 床面

Claims (4)

  1. その長手方向が自動車の左右方向に向けられ且つ自動車の運転席の床面に沿った状態で前記床面上に回転自在に支持されるトルク伝達軸と、ブレーキペダルの左側に配置されるように、その基端部が前記トルク伝達軸に固定された補助操作ペダルと、その先端部がアクセルペダルの踏付け面付近に配置されるように、その基端部が前記トルク伝達軸に固定されたアクセルペダル押圧レバーと、前記アクセルペダルの踏付け面上を転動しつつ押圧するように、前記アクセルペダル押圧レバーの先端部に回転自在に支持され、前記アクセルペダルの踏付け面の縦方向に沿って列設された2個以上の転動体と、を備える障害者用自動車運転補助ペダルにおいて、
    前記アクセルペダル押圧レバーの一側部から水平方向に突出した軸を中心に回動自在に転動体支持部材が設けられ、前記2個以上の転動体は、前記アクセルペダルの踏付け面に対して同時に当接可能に前記転動体支持部材を介して前記アクセルペダル押圧レバーの先端部に設けられていることを特徴とする障害者用自動車運転補助ペダル。
  2. 前記転動体の形状は、円板、円筒又は球であることを特徴とする請求項に記載の障害者用自動車運転補助ペダル。
  3. 前記転動体には、無端ベルト又は無端チェーンが巻き掛けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の障害者用自動車運転補助ペダル。
  4. 前記トルク伝達軸は、その中間部にユニバーサルジョイントを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の障害者用自動車運転補助ペダル。
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