JP4675716B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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本願発明は、ファクシミリやイメージスキャナなどに組み込まれて原稿の画像を読み取るために用いられる画像読み取り装置に関する。より詳しくは、本願発明は、原稿を相対的に送りながら、直線状の読み取りラインに位置する画像を順次読み取るように構成されたライン型の画像読み取り装置に関する。
この種の画像読み取り装置は、たとえば特許文献1に開示されている。図10は、この種の画像読み取り装置Aの構造の一例を示す断面図である。この画像読み取り装置Aは、フラットベッド型のイメージスキャナに組み込んで用いるように構成されている。ケース100には、導光部材120やレンズアレイ130が組み込まれ、このケース100の底部開口110は、照明光源(図に表れず)やイメージセンサチップ210が搭載された基板200が嵌め込まれている。
ケース100は、図10の紙面と直交する方向に延びる所定長さを有しており、基板200は、ケース100の底部開口110の形状と対応させた、所定幅の帯板状をしている。基板200が嵌め込まれるべきケース100の底部開口110は、基板200の外周を拘束するように下方に突出させたスカート壁111によって規定され、このスカート壁111の内面には、基板200の上面外周部を受け止める所定幅の平らな段部115が形成されている。
基板200には、その一側縁に沿って、複数個のイメージセンサチップ210が設けられている。各イメージセンサチップ210は、上面に所定数の受光素子が一定間隔で直線状に並べて設けられたものである。基板200の長手方向一端部にはまた、LEDなどの照明光源(図に表れず)が設けられている。照明光源から発せられた光は、ケース100の長手方向に延びるように形成された導光部材120に導入され、この導光部材120の出射面120aから、ケース100の長手方向に延びる所定の読み取りラインの全長にわたる領域に向けて照明光が照射される。
読み取りライン上で照明を受けた直線画像は、レンズアレイ130によって上記の複数個のイメージセンサチップ210の受光素子列に正立等倍に結像させられる。各受光素子からはその受光量に応じた出力レベルの画像信号が出力される。
この種の画像読み取り装置Aでは、照明光源からの漏れ光がノイズ光となってイメージセンサチップ210に到達しないようにする対策が講じられる。図10に示される構造においては、基板200が嵌め込まれたケース100の底部領域と導光部材120が組み込まれたケース100の上部領域とが水平隔壁116で隔離されているとともに、導光部材120が組み込まれた領域とレンズアレイ130が組み込まれた部位とは、上記水平隔壁116につながる垂直隔壁117で隔離されている。さらに、基板200の一端部に設けられた照明光源を取り囲むようにして、水平隔壁116の下面に遮光リブ140が設けられ、基板200の組み付け状態において、この遮光リブ140の下端が基板200の表面に接触するようにしている。これにより、照明光源から発せられた光が直接的にイメージセンサチップ210に到達することを防止するとともに、導光部材120から漏れ出た光がイメージセンサチップ210に到達することも防止することができる。
ところで、基板200は、大きな材料基板を用い、この材料基板上に設定された単位基板領域に配線や光源、イメージセンサチップ210の搭載処理等の必要な処理を一括して
行った上で、帯板状の単位基板に分割するという手法によって製造される。そのため、基板200の幅寸法を狭くすることにより、同じ材料基板からより多くの基板200を製造することができ、コストダウンが可能となる。しかしながら、このように基板200の幅寸法を狭くしたとき、次のような問題が発生する。
図10にも表れているように、基板200上のイメージセンサチップ210が設けられた部位は、このイメージセンサチップ210上の受光素子やボンディングワイヤ250などの配線を保護するために、たとえばシリコーン樹脂などのJCR(ジャックションコートレジン)230で覆われる。基板200の幅を狭くすると、イメージセンサチップ210を基板200の一側縁により近づいた位置に設けざるをえなくなるために、塗布されたJCR230の一部が基板200の一側縁に到達してしまうことがある。このJCR230は、液状のものがシリンジを用いてイメージセンサチップ210の列に沿って塗布されるが、塗布開始部と塗布終了部は、どうしても塗布量が多くなり、上記した現象が生じやすい。その結果、図10に表れているように、基板200をケース100の底部開口110に嵌め込んだとき、この底部開口110の段部115との間にJCR230の一部が食い込んでしまい、このJCR230の厚みにより基板200が傾いてしまうことがあった。これにより、遮光リブ140と基板200との間に隙間が生じ、このような隙間は照明光源からの光が漏れる原因となる。このように漏れた光は直接受光素子に届いて読み取り画像を乱すばかりではなく、基板200上のボンディングワイヤ250に反射し、その反射光が受光素子に届き読み取り画像を乱すこともあった。受光素子の感度が高ければ高いほど、これらの問題は深刻となる。
特開平11−55476号公報
本願発明は、上記の事情のもとで考え出されたものであって、基板の幅を狭くしても照明光源からの漏れ光を確実に遮光し、漏れ光による画像不良が起こらないようにした画像読み取り装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を採用した。
すなわち、本願発明に係る画像読み取り装置は、長手矩形ボックス状のケースと、このケースの底部開口に、この底部開口の内面に形成された段部に上面外周部が受支されるようにして嵌め込まれた矩形帯板状の基板と、上記基板の上面の長手方向一端部に搭載された照明光源と、上記基板の上面にその短手方向一側縁に沿って一列に並ぶように搭載された複数の受光素子と、上記ケース内に組み込まれ、長手方向一端部に設けた入射面から入射させた上記照明光源からの光を導いて長手方向に沿って設けた出射面から出射させ、上記ケースの上面側に位置する原稿に対して上記ケースの長手方向に沿う読み取り幅にわたって照明光を照射する導光部材と、上記ケース内に組み込まれ、上記原稿からの反射光を導いて上記複数の受光素子に画像を結像させるためのレンズアレイと、を備えているとともに、上記複数の受光素子はJCRで覆われており、上記ケースには上記基板の上面に向けて延びて、上記照明光源からの光が直接上記複数の受光素子に到達するのを防止するための遮光壁が設けられている画像読み取り装置であって、上記段部における上記基板の上記複数の受光素子が搭載された側の短手方向一側縁を受支する部分のうち、上記照明光源寄りの区間は、上記JCRに食い込むことができる断面楔形部を有するように形成されていることを特徴としている。
好ましい実施の形態においてはまた、上記ケースにはその上部空間と下部空間とを区画するように形成した隔壁が形成されているとともに、上記導光部材は上記上部空間に組み
込まれており、上記導光部材の上記入射部は上記隔壁に設けた貫通部を介して上記照明光源に対向させられている一方、上記遮光壁は、上記照明光源からの光が上記受光素子に到達しないように、上記隔壁の下面から上記基板の上面に向けて延びるリブ状に設けられている。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記遮光壁は、上記照明光源の近傍において設けられている。
好ましい実施の形態においては、上記遮光壁は多重に設けられている。
上記ケースの底部開口の内面に形成された段部には、基板の上面外周部が密着してこそケースに対する基板の正しい組み付け状態が得られる。上記構成においては、段部には、JCRに食い込むことができる断面楔形部を有する区間が設けられている。この区間では、平らな段部に比較し、断面楔形部がJCRに深く食い込むことができるので、JCRが段部に接触することによる基板の傾きの発生を防止することができる。その結果、基板の幅を狭めたために、受光素子を覆うJCRが基板の端縁に到達することがあっても、このJCRの厚みによって基板が傾き、遮光壁と基板との間に隙間が生じてそこから照明光源の光が漏れて読み取り画像に悪影響を及ぼすといったことを効果的に防止することができる。
好ましい実施形態においてはさらに、上記基板には、上記照明光源に対して上記遮光壁よりも遠い位置に、上記遮光壁の下端と上記基板との隙間から漏れた光を遮るための遮光用膨出部が設けられている。この場合において、上記遮光用膨出部は、暗色の樹脂を上記基板上に塗布・固化して形成することができる
このような構成によれば、仮に、遮光壁の下端と基板との間に、未だわずかな隙間が残ったとしても、このわずかな隙間から基板の表面に沿って進行する光を上記遮光用膨出部が遮り、この光が受光素子に到達したり、基板上に搭載された電子部品の金属部分やワイヤで反射して受光素子に検出されてしまうといったことを防止することができる。これにより、照明光源の光が漏れて読み取り画像に悪影響を及ぼすといったことが、より確実に防止される。
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態について図1ないし図6を参照して具体的に説明する。
図1は本願発明に係る画像読み取り装置の一実施形態を構成部品を分解して示す斜視図、図2は縦断面図、図3は図2のIII-III線に沿う断面図、図4は図2のIV-IV線に沿う断面図である。これらの図において、図10に示した従来例と同一または同等の部材または部分には、同じ符号を付してある。
この画像読み取り装置Aは、原稿を副走査方向に相対的に送りながら、主走査方向に延びる直線状の読み取りラインLに位置させられた直線画像を順次読み取るように構成されたものであり、ケース100と、このケース100の底部開口110を塞ぐように組み付けられる基板200とを基本的に備える。基板200には、照明光源220と、複数のイメージセンサチップ210とが搭載される。ケース100には、導光部材120と、レンズアレイ130とが組み付けられる。
基板200は、たとえばセラミック製であり、この画像読み取り装置Aの読み取り幅に応じた長手寸法を有する帯板状をしている。この基板200には、その一側縁に沿って、複数個のイメージセンサチップ210が搭載される。各イメージセンサチップ210は、その上面に複数の受光素子が所定間隔で一列に並ぶように形成されたものである。このようなイメージセンサチップ210を直線状に並べて複数個搭載することにより、読み取り幅と解像度に応じて、所定数の受光素子が一列に並ぶように配置されることになる。基板200上の上記複数個のイメージセンサチップ210が搭載された領域は、イメージセンサチップ210上の素子やボンディングワイヤ250を保護するために、透明のJCR230によって覆われる。この基板200にはまた、その一端部に、照明光源220が設けられる。この照明光源220としては、たとえば、R、G、Bの各色LEDチップをパッケージングしたものが用いられる。
ケース100は、読み取り幅に応じて所定長さを有する長矩形ボックス状をしており、樹脂成形によって形成される。このケース100には、上記基板200の外形と対応し、この基板200を嵌め込むことができる底部開口110が形成されている。図3に表れているように、実施形態では、この底部開口110のケース側方部分は、ケース100の外壁よりも内方に入り込んだ位置から下方に向けてスカート壁111を延出させることにより形成されている。これは、ケース100の幅寸法に対して大幅に幅寸法を短縮した基板200を嵌め込むことができるようにするためである。上記底部開口110の内面には、基板200の上面外周部が受支される所定幅の段部115が形成されている。この段部115は、一般には平らな面であるが、一定区間においては本願発明において特徴づけられる特殊な形態としてある。これについては後述する。なお、図3において符号112は、組み付けた基板200をケース100に固定するために、組み付けの際に基板200の裏面側に回りこむように溶融変形(仮想線参照)させる爪を示しており、スカート壁111の下端から一体延出形成されている。
図3および図4に表れているように、ケース100には、その内部空間を上部空間と下部空間とに分離するためにケース100の一方側壁113から延出する水平隔壁116と、この水平隔壁116の内端縁から上方に延び、ケース100の他方側壁114と協働してレンズホルダ118を形成する垂直隔壁117とが形成されている。ケース100の一方側壁113、水平隔壁116および垂直隔壁117で規定される空間には、導光部材ユニット122が収容され、上記レンズホルダ118には、ロッドレンズアレイなどのレンズアレイ130が収容保持される。
導光部材ユニット122は、導光部材120と、これを抱持する反射部材121とを備える。導光部材120は、図3に良く表れているように、両側縁が放物線の一部をなす断面形態をもっており、読み取り幅と対応した長手寸法をもっている。この導光部材120は、その出射面120aが後述する読み取りラインLを向くような姿勢で、出射面120aを露出させるようにして反射部材121によって抱持されている。導光部材120は、たとえば、PMMAなどの透明樹脂を成形することによって得られ、なめらかな表面をもっている。反射部材121は、たとえば白色系の樹脂を成形することによって得られる。
図2に良く表れているように、導光部材120の端部には、基板200上の照明光源220からの光が入射される入射部120bが形成されている。この入射部120bは、入射面120b’が水平状となって上記照明光源220と対向できるように、本体部からなめらかに曲げられている。この入射部120bは、これを囲むようにして反射部材121から延出させた下向きに延出する筒部121aとともに、上記水平隔壁116に開けた貫通部116aに臨ませられている。
図2、図3および図5に良く表れているように、ケース100の水平隔壁116の下面には、照明光源220の近傍において、この照明光源220からの光を遮光するための遮光壁140が、基板200に向けて延びるリブ状に形成されている。実施形態では、この遮光壁140は、照明光源220の近傍、すなわち、水平隔壁116に設けた貫通部116aの近傍において、照明光源220からの光を2重に遮光できるように、第1の遮光壁141と第2の遮光壁142とで構成されている。これらの遮光壁141,142の下端は、基板200がケース100に適正に組み付けられた場合、基板200に接触するべきものである。すなわち、図5に示すケース100の裏面において、クロスハッチングを施した部分(段部115、第1の遮光壁141の下面、第2の遮光壁142の下面)は、同一の平面内に存在する。なお、図3および図4は、この図5のIII'-III'線、およびIV'-IV'線に沿う断面にもそれぞれ相当する。
ケース100の底部開口110の内面に形成した段部115のうち、基板200におけるイメージセンサチップ210が搭載された側の側縁部上面を受け止める段部115については、一定区間T、図3に示すような断面形態をもつように、とくに形成されている。すなわち、この段部115のケース内方側に、基板200に向けて突出する断面楔形部115aが形成されている。この断面楔形部115aの頂部位置は、段部115の一般部と同じ上下高さ位置となっている。また、この段部115に上記のような断面楔形部115aを形成する結果、この断面楔形部115aと隣接してスカート壁111の内面との間に、凹部115bが形成される。このような断面楔形部115aが形成される区間Tは、図5に示すように、ケース100の長手方向について、遮光壁141,142が形成されている領域に対応させられている。
ケース100に対する基板200の組み付けは、図3に表れているように、ケース100の底部開口110に基板200を嵌め込み、一定の圧力で押圧して基板200の上面周部を段部115に密着させた状態で爪112を溶融変形させ、かつこれを冷却固化させることによって行う。
ところで、基板200の幅寸法を短縮させたことに起因して、イメージセンサチップ210の搭載位置が基板200の一側縁により近づき、それ故にこのイメージセンサチップ210を覆うJCR230が基板200の一側縁に到達し、組み付けの際にケース100の段部115が上記のJCR230に接することになることがある。そのような場合であっても、図3に示すように、一定区間Tの段部115に設けた断面楔形部115aが上記JCR230に深く食い込み、かつ変形したJCR230を断面楔形部115aに隣接する凹部115bに逃がすことができるため、JCR230の厚みに起因して組み付け状態での基板200に傾きが生じるといったことはなくなる。
なお、この実施形態において、段部115に断面楔形部115aを設ける区間Tをケース100の長手方向について遮光壁141,142と対応した区間Tに限定した理由は、次のとおりである。
この実施形態では、照明光源220の近傍に遮光壁141,142が設けられていることから、この遮光壁141,142と基板200との間に隙間が生じることこそが問題となる。一方、JCR230は、液状のものがシリンジを用いてイメージセンサチップ210の列に沿って塗布されるが、塗布開始時と塗布終了時は、どうしても塗布量が多くなり、図6に示すように、イメージセンサチップ210の列の端部付近、すなわち、照明光源220に近い部位に塗布されたJCR230が基板200の一側縁にまで到達する可能性が大きくなる。したがって、この部位において基板200の一側縁に到達するJCR230の厚みに起因して基板200が傾く要因を除去してやれば、遮光壁141,142と基板200との間に隙間が生じる可能性を著しく減少させることができるのである。
以上の構成を備える画像読み取り装置Aは、次のように作用する。
照明光源220から発せられた光は、入射部120bから導光部材120に導入され、導光部材120内で全反射を繰り返しながら長手方向に進み、出射面120aから読み取り幅の全域にわたって出射させられる。導光部材120の出射面120a以外の面から漏れ出た光は、この導光部材120を抱持する白色系の反射部材121で反射させられて導光部材120に戻される。したがって、照明光源220から発せられた光は、効率よく、読み取り幅全域への照明光として利用される。
照明光は、フラットベッド型のイメージスキャナBに設定された読み取りラインLを中心とした領域Sを照明する。このように照明された原稿Dの上記読み取りラインLに沿う直線状の画像は、レンズアレイ130によって、イメージセンサチップ210上に一列に配列された所定数の受光素子に正立等倍に結像させられる。イメージセンサチップ210は、各受光素子がその受光量に応じたレベルで出力する信号をシリアルに出力し、これが1ラインの画像信号となる。このような動作を原稿Dを副走査方向に送りながら繰り返し行うことにより、二次元の画像データを得ることができる。カラー画像を読み取る場合には、たとえば、1ラインの読み取りにおいて、照明光源220の発光色を切り換えて各色毎の画像信号を獲得する。
ケース100の段部115の所定区間Tに断面楔形部115aが設けられているので、仮にイメージセンサチップ210を覆うJCR230が基板200の一側縁に到達していても、この断面楔形部115aがJCR230に深く食い込むことができる。そのため、このJCR230の厚みに起因して組み付け状態の基板200が傾き、遮光壁140と基板200との間に隙間が生じ、基板200上の照明光源220からの光が漏れて画像データが乱れるといった問題を回避することができる。実施形態は、遮光壁140が二重に(第1の遮光壁141と第2の遮光壁142)設けられているので、その遮光効果はより優れたものとなる。
この実施形態では、ケース100の段部115の所定区間Tにのみ上記の断面楔形部115aを設けているので、段部115による基板200の支持安定性は維持される。
図7ないし図9は、本願発明に係る画像読み取り装置の第2の実施形態を示す。図7はこの第2の実施形態の縦断面図、図8はケース底面図、図9は基板平面図であり、これらの図において、図10に示した従来例および図1ないし図6に示した第1の実施形態と同一または同等の部材または部品には、同じ符号を付してある。
この第2の実施形態は、上記した第1の実施形態と比較し、二重としていた遮光壁140を一重とする一方、基板200上に、照明光源220に対して遮光壁よりも遠い位置に、遮光用膨出部240を設けた点が異なり、その余の構成は同一である。
遮光用膨出部240は、黒色等の暗色のエポキシ樹脂を帯状に塗布・硬化させることにより、容易に形成することができる。
第1の実施形態について説明したように、本願発明では、ケースの段部115の所定区間Tに断面楔形部115aを設けた結果、組み付け状態の基板200が傾くことを極力防止することができるが、仮に、遮光壁140と基板200との間にわずかな隙間が残ってしまったとしても、この隙間から基板200の表面に沿ってケース100の内部に拡がろうとする光を、上記の遮光用膨出部240が遮ることができる。ケース100の内面を黒色としておくとともに、基板200の上面も基本的に黒色としておけば、漏れた光がイメージセンサチップ210上の受光素子に到達するのは、遮光壁140と基板200の隙間から漏れ出た光が直接的に到達するか、基板上に搭載された電子部品の金属部分やボンディングワイヤ250で反射して到達する場合に限られる。
したがって、この遮光用膨出部240を設ける範囲は、光源装置から遮光壁140と基板200との間のわずかな隙間を通って上記のような基板上の電子部品、受光素子、およびボンディングワイヤ250に向かう光を遮ることができる平面的範囲および高さ範囲とすればよい
これにより、遮光壁140と基板200との隙間からの漏れ光が読み取り画像に悪影響を及ぼすことを、より確実に防止することができる。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本願発明の範囲に含まれる。実施形態は、フラットベッド型のイメージスキャナに用いるためのものであるが、いわゆる密着型の画像読み取り装置として本願発明を適用することもできる。
本願発明に係る画像読み取り装置の第1の実施形態を構成部品を分解して示す斜視図である。 図1に示す画像読み取り装置の縦断面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図2のIV-IV線に沿う断面図である。 ケースの底面図である。 基板の平面図である。 本願発明に係る画像読み取り装置の第2の実施形態の縦断面図である。 第2の実施形態におけるケースの底面図である。 第2の実施形態における基板の平面図である。 従来例の説明図である。
A 画像読み取り装置
100 ケース
110 (ケースの)底部開口
115 段部
115a 断面楔形部
116 水平隔壁
117 垂直隔壁
120 導光部材
130 レンズアレイ
140 遮光壁(遮光リブ)
200 基板
210 イメージセンサチップ
220 照明光源
230 JCR
240 遮光用膨出部
250 ボンディングワイヤ
L 読み取りライン

Claims (6)

  1. 長手矩形ボックス状のケースと、このケースの底部開口に、この底部開口の内面に形成された段部に上面外周部が受支されるようにして嵌め込まれた矩形帯板状の基板と、上記基板の上面の長手方向一端部に搭載された照明光源と、上記基板の上面にその短手方向一側縁に沿って一列に並ぶように搭載された複数の受光素子と、上記ケース内に組み込まれ、長手方向一端部に設けた入射部から入射させた上記照明光源からの光を導いて長手方向に沿って設けた出射面から出射させ、上記ケースの上面側に位置する原稿に対して上記ケースの長手方向に沿う読み取り幅にわたって照明光を照射する導光部材と、上記ケース内に組み込まれ、上記原稿からの反射光を導いて上記複数の受光素子に画像を結像させるためのレンズアレイと、を備えているとともに、上記複数の受光素子はJCRで覆われており、上記ケースには上記基板の上面に向けて延びて、上記照明光源からの光が直接上記複数の受光素子に到達するのを防止するための遮光壁が設けられている画像読み取り装置であって、
    上記段部における上記基板の上記複数の受光素子が搭載された側の短手方向一側縁を受支する部分のうち、上記照明光源寄りの区間は、上記JCRに食い込むことができる断面楔形部を有するように形成されていることを特徴とする、画像読み取り装置。
  2. 上記ケースにはその上部空間と下部空間とを区画するように形成した隔壁が形成されているとともに、上記導光部材は上記上部空間に組み込まれており、上記導光部材の上記入射部は上記隔壁に設けた貫通部を介して上記照明光源に対向させられている一方、
    上記遮光壁は、上記隔壁の下面から上記基板の上面に向けて延びるリブ状に設けられている、請求項1に記載の画像読み取り装置。
  3. 上記遮光壁は、上記照明光源の近傍において設けられている、請求項2に記載の画像読み取り装置。
  4. 上記遮光壁は、多重に設けられている、請求項3に記載の画像読み取り装置。
  5. 上記基板には、上記照明光源に対して上記遮光壁よりも遠い位置に、上記遮光壁の下端と上記基板との隙間から漏れた光を遮るための遮光用膨出部が設けられている、請求項2または3に記載の画像読み取り装置。
  6. 上記遮光用膨出部は、暗色の樹脂を上記基板上に塗布・固化して形成されている、請求項5に記載の画像読み取り装置。
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