JPH04286458A - 原稿読取装置及びそれを有する情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿読取装置及びそれ
を有する情報処理装置に関し、特に、短焦点結像素子ア
レーを介して原稿上の画像をラインセンサ上に投影する
原稿読取装置の組立構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリやイメージスキャナ等にお
いて、画像入力のために使用される原稿読取装置には、
大別すると、読み取る対象の原稿を光学系により縮小し
て投影し、これを受光する縮小型のものと、原稿と同寸
法、即ち同幅の像を受光する等倍率型のものとに分類さ
れる。

【０００３】また、等倍率のものにも短焦点結像素子ア
レーを使用するものと、このような素子を使用しない完
全密着型のものとが用いられているが、このうち短焦点
結像素子アレーが用いられた原稿読取装置の一例を図３
に示す。

【０００４】図３は従来の原稿読取装置の内部構造を示
す側面断面図であり、短焦点結像素子アレーとして日本
板硝子（株）製のセルフォック・レンズアレー（商品名
）（以下ＳＬＡという）に代表されるものを用いており
、図において１はラインセンサ本体、２はＳＬＡ、３は
原稿照明用のＬＥＤアレー、４は原稿５が密着して載置
される保護ガラス、６はこれらが一体的にユニットとし
て組み込まれる筐体、７は筐体用の蓋である。

【０００５】このような原稿読取装置では、通常、筐体
６にラインセンサ１、ＳＬＡ２、及びＬＥＤアレー３な
どが組み込まれた状態で、光学系の焦点調整及びその他
の電気的特性の調整が行なわれた上、ユニットとして出
荷される。以下焦点合わせのために行なわれる調整動作
について説明する。

【０００６】焦点調整は、ＳＬＡ２を上下方向に微移動
させることにより行なわれるもので、８は焦点合わせが
得られたところでＳＬＡ２を筐体６の支持壁６Ｃに押し
つけて固定するためのセットねじ、また、９はＬＥＤア
レー３を固定している固定ねじである。

【０００７】そこで、焦点合わせにあたっては、図４に
示すように、組立の途中過程で、原稿位置にレンズ調整
用のチャート（一般には白黒縞のチャートが使用される
）１０をセットし、板バネ１１で支承されるＳＬＡ２に
対して、焦点調節用のねじ１２の端部を当接させ、ねじ
１２を操作しながらＳＬＡ２を上下に微移動させる。 かくして、ここでは不図示のラインセンサからの出力を
オシロスコープなどで観察し、最良の焦点合わせが得ら
れたところでセットねじ８によりＳＬＡ２をその位置に
固定する。なお、固定をより確実なものとするために接
着剤が使用されることもある。

【０００８】このようにして構成された原稿読取装置ユ
ニットでは、図３に示すように保護ガラス４上に載置さ
れた原稿５がＬＥＤアレー３によって照射され、その像
がＳＬＡ２を介してラインセンサ１上に投影され、読み
取られる。

【０００９】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記のような従来の原稿読取装置の組立構造では、図３に
示されるように、焦点調節のためにＳＬＡ２をその支持
壁６Ｃに添って上下に移動させる必要からＳＬＡ２の周
りにすき間１２が設けられており、このために、すき間
１２からＳＬＡ２を透過しない迷光１３が回り込み、ラ
インセンサ１の読み取り画像を劣化させる欠点があった
。

【００１０】また、輸送時や実使用時に衝撃に耐えてＳ
ＬＡ２が定位置に固定されるようにするために、セット
ねじ８を強固に締め付けると、図５に示すように集中荷
重によってＳＬＡ２にひび割れ１６を生じさせるおそれ
もあった。

【００１１】

【課題を解決するための手段及び作用】本発明はこのよ
うな課題を解決するために、短焦点結像素子アレーを挾
持する支持壁をバネ状に形成し、このバネ部によって前
記短焦点結像素子アレーを密着支持して、すき間なく固
定したことを特徴とする原稿読取装置を提供するもので
ある。

【００１２】本発明によれば、支持壁を弾力性を持つバ
ネ形状に成形し、この弾力によってＳＬＡを適度な力で
筐体に密着させることによって、筐体とＳＬＡとをすき
間なく支持固定し、迷光の影響を無くすことができる。

【００１３】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。

【００１４】図１は本発明の一実施例を示す側面断面図
である。ここで、６Ａはバネ状に成形した筐体６の一部
（以下、バネ部と呼ぶ）、１４は接着剤注入口、１５は
ＳＬＡ２を筐体６に固定するための接着剤である。

【００１５】バネ部６Ａと筐体６の間隔は、予めＳＬＡ
２よりわずかに小さく成形されており、この間にＳＬＡ
２を挿入すると、バネ部６Ａの弾性により、ＳＬＡ２は
筐体６に押しつけられ、筐体６とのすき間は実用上なく
すことができる。この状態ではＳＬＡ２は固定されてお
らず、わずかな力で光軸方向に摺動することはできるの
で、焦点調節は従来と同じく、図４に示したような焦点
調節ねじ１２により行なうことができる。焦点を調節し
た後、注入口１４より接着剤１５を適当量注入し、ＳＬ
Ａ２と筐体６を固着する。

【００１６】このようにして構成された原稿読取装置の
組立構造では、従来例に示したセットねじ８を使用しな
いため、部品コスト及び組立時間が削減されると共に、
迷光１３による画像劣化やＳＬＡ２のひび割れによる画
像劣化などの問題が解決される。

【００１７】（他の実施例）図２は本発明の他の実施例
を示す。この例では特開平２−０５４８８２号明細書に
示されるようにＳＬＡ２に凹部２Ａを設け、これと対応
する筐体６の壁部に凸部６Ｂを設けたもので、これらの
凹部と凸部を組み合わせてバネ部６Ａの弾性力で密着支
持することで、短焦点結像素子をその焦点調整位置に固
定することができる。そのため、図１の実施例で前述し
た利点のほかに、焦点調節作業も省略でき、さらに接着
剤１５による固定作業も省略できるという利点がある。

【００１８】次に、図６は、本実施例に係る原稿読取装
置を有するセンサユニット１００　を用いて構成した画
像情報処理装置として、通信機能を有するファクシミリ
の一例を示す概略的構成図である。

【００１９】ここで、１０２　は原稿Ｑを読み取り位置
に向けて給送するための給送手段としての給送ローラ、
１０４　は原稿Ｑを一枚ずつ確実に分離給送するための
分離片である。１０６　はセンサユニット１００　に対
して読み取り位置に設けられて原稿Ｑの被読み取り面を
規制するとともに原稿Ｑを搬送する搬送手段としてのプ
ラテンローラである。

【００２０】Ｐは図示の例ではロール紙形態をした記録
媒体であり、センサユニット１００　により読み取られ
た画像情報あるいはファクシミリ装置等の場合には外部
から送信された画像情報がここに再生される。１１０　
は当該画像形成をおこなうための記録手段としての記録
ヘッドで、サーマルヘッド、インクジェット記録ヘッド
等種々のものを用いることができる。また、この記録ヘ
ッドは、シリアルタイプのものでも、ラインタイプのも
のでもよい。１１２　は記録ヘッド１１０　による記録
位置に対して記録媒体Ｐを搬送するとともにその被記録
面を規制する搬送手段としてのプラテンローラである。

【００２１】１２０　は、入力／出力手段としての操作
入力を受容するスイッチやメッセージその他、装置の状
態を報知するための表示部等を配したオペレーションパ
ネルである。

【００２２】１３０　は制御手段としてのシステムコン
トロール基板であり、各部の制御を行なう制御部（コン
トローラー）や、光電変換素子の駆動回路（ドライバー
）、画像情報の処理部（プロセッサー）、送受信部等が
設けられる。１４０　は装置の電源である。

【００２３】本発明の情報処理装置に用いられる記録手
段としては、例えば米国特許第４７２３１２９　号明細
書、同第４７４０７９６　号明細書にその代表的な構成
や原理が開示されているものが好ましい。この方式は液
体（インク）が保持されているシートや液路に対応して
配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応してい
て核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一
つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に
熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応した
液体（インク）内の気泡を形成出来るので有効である。 この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体（
インク）を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する
。

【００２４】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満た
す構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良い。

【００２５】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体にインクタンクを一体的に設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。

【００２６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、短
焦点結像素子アレーを挾持する支持壁をバネ状に形成し
、このバネ部によって短焦点結像素子アレーと支持壁と
をすき間なく固定することによって、すき間からの迷光
によって画像が劣化するのを防ぐことができる。

【００２７】また、短焦点結像素子アレーを焦点調整位
置に固定する手段として、接着剤や、凹凸状の組み合わ
せ構造を用いることによって、従来使用されていたセッ
トねじによる短焦点結像素子アレーの破損のおそれをな
くし、かつ部品点数の削減、組立時間の短縮を実現する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原稿読取装置の組立構造の一例を示す
断面図。

【図２】本発明の他の実施例を示すＳＬＡ支持部の断面
図。

【図３】従来例の構成を示す断面図。

【図４】従来例による焦点調節動作の説明図。

【図５】従来例による組立時の不具合を示す説明図であ
る。

【図６】本発明の原稿読取装置を有する情報処理装置と
して、ファクシミリ装置の内部構造を示す断面図。

【符号の説明】

１　　　　ラインセンサ ２　　　　短焦点結像素子アレー（ＳＬＡ）２Ａ　　凹
部（溝部） ３　　　　ＬＥＤアレー ４　　　　保護ガラス ６　　　　筐体 ６Ａ　　バネ部 ６Ｂ　　凸部 ６Ｃ　　支持壁 ８　　　　セットねじ １４　　注入口 １５　　接着剤

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光源と、短焦点結像素子アレーと、複
   数の光電変換素子を具備するラインセンサと、それらを
   一体的に支持するための支持体とを有する原稿読取装置
   において、前記短焦点結像素子アレーを挾持する前記支
   持体の支持壁をバネ状に形成し、このバネ部によって前
   記短焦点結像素子アレーを密着支持して、すき間なく固
   定したことを特徴とする原稿読取装置。
2. 【請求項２】　　前記バネ状に形成された支持壁を有す
   る支持体で密着支持した前記短焦点結像素子アレーを、
   焦点調整位置に接着剤で固定したことを特徴とする請求
   項１に記載の原稿読取装置。
3. 【請求項３】　　前記支持体が前記接着剤の注入口を有
   することを特徴とする請求項２に記載の原稿読取装置。
4. 【請求項４】　　前記短焦点結像素子アレーと、前記短
   焦点結像素子アレーを密着支持するバネ状に形成された
   支持壁を有する支持体とのそれぞれの前記密着支持面に
   凹凸構造を有し、前記凹部と凸部とを組み合わせて、前
   記短焦点結像素子アレーを焦点調整位置に固定したこと
   を特徴とする請求項１に記載の原稿読取装置。
5. 【請求項５】　　請求項１に記載の原稿読取装置と、該
   原稿読取装置の原稿読取位置に原稿を保持する手段とを
   有することを特徴とする情報処理装置。